JP5463499B2 - 部品供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、円柱ワークを整列搬送して次工程に供給する部品供給装置に関するものである。
従来、直方体状のワークを搬送する搬送路に、姿勢不良のワークを落下させるための切欠部を設けた部品供給装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この部品供給装置では、切欠部を設けた位置における搬送路幅寸法を、姿勢不良のワークの重心位置が切欠部内を通るように、ワークの長辺長さの半分未満の大きさに設定している。
特開2008-214053号公報
ところで、従来の部品供給装置にあっては、切欠部のワーク進行方向に沿った切欠幅が大きく、良姿勢のワークまで脱落しやすくなっている。このため、搬送路底面をへこみ方向に湾曲し、搬送路からはみ出したワークの先端部を上方に向けることで良姿勢のワークの保持性能を高める必要があった。
つまり、従来の部品供給装置では、底面部をへこみ方向に湾曲させることで良姿勢のワーク脱落を防止し、この湾曲した底部に形成した切欠部によって姿勢不良のワークを落下させている。このため、湾曲した底面部と切欠部で搬送姿勢によるワークの選別を行っており、搬送路の形状が複雑になっていた。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、搬送姿勢による円柱ワークの選別を簡易な構成によって行うことができる部品供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、直径寸法よりも軸方向の長さ寸法を大きく設定した円柱ワークを整列搬送する搬送路を備えた部品供給装置において、前記搬送路は、前記円柱ワークを載置する底面部と、前記円柱ワークの進行方向に沿って前記底面部の一方の側縁から立設され、前記底面部と共にL字状の断面形状を形成する側面部と、前記底面部に形成され、軸方向が進行方向に一致した状態で搬送される円柱ワークを通過させ、それ以外の円柱ワークを落下させるように前記側面部側から前記L字状断面における開放縁側に向けて次第に切欠幅を拡大する形状に設定した切欠部と、有し、前記切欠部は三角形状を有し、前記切欠部は、三角形の頂点の一つに対応する側面部側端部の位置を、前記円柱ワークが軸方向を進行方向に一致した状態で搬送されたときの質量重心の移動軌跡であるワーク移動軌跡よりも、前記側面部に近い位置に設定し、前記開放縁での切欠幅を、前記円柱ワークの直径寸法よりも大きい寸法に設定し、前記ワーク移動軌跡での切欠幅を、前記円柱ワークの質量重心から軸方向端面までの長さ寸法よりも短い寸法に設定したことを特徴とする。
よって、本発明にあっては、底面部に形成された切欠部により、軸方向が進行方向に一致した状態で搬送される円柱ワークを通過させ、それ以外の円柱ワークを落下させる。
つまり、円柱ワークの搬送姿勢に応じて選別して姿勢不良の円柱ワークを落下させるワーク選別機能が、底面部に形成された切欠部によって発揮され、搬送姿勢によって円柱ワークを選別できる。
この結果、搬送路の形状を単純化することができ、搬送姿勢による円柱ワークの選別を簡易な構成によって行うことができる。
実施例1の部品供給装置を示す全体平面図である。 実施例1の部品供給装置における要部を拡大した図であり、(a)は斜視図であり、(b)は平面図である。 (a)は、実施例1の部品供給装置によって搬送される円柱ワークを示す外観斜視図であり、(b)は図3(a)に示す円柱ワークの端面図である。 実施例1の部品供給装置によって搬送される円柱ワークの寸法例の一覧を示す図である。 実施例1の部品供給装置において、良姿勢のワーク搬送状態を示す説明図である。 (a)は、直径と長さがほぼ同じ円柱ワークを示す外観斜視図であり、(b)は、実施例1の部品供給装置において、図6(a)に示すワークについて良姿勢のワーク搬送状態を示す説明図である。 (a)は、図3に示す円柱ワークよりも小さいサイズの円柱ワークを示す外観斜視図であり、(b),(c)は、実施例1の部品供給装置において、図7(a)に示すワークについて良姿勢のワーク搬送状態を示す説明図である。 実施例1の部品供給装置において、姿勢不良のワーク搬送状態を示す説明図である。 (a)は、実施例1の部品供給装置において、図6(a)に示すワークについて姿勢不良のワーク搬送状態を示す説明図であり、(b)は、実施例1の部品供給装置において、図7(a)に示すワークについて姿勢不良のワーク搬送状態を示す説明図である。 実施例1の部品供給装置の変形例を示す要部平面図である。
以下、本発明の部品供給装置を実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、実施例1の部品供給装置を示す全体平面図である。図2は、実施例1の部品供給装置における要部を拡大した図であり、(a)は斜視図であり、(b)は平面図である。
実施例1の部品供給装置1は、円柱ワーク100を整列搬送し、例えばプレス工程等の次工程に供給するものであり、次工程へ正しい方向で円柱ワーク100を搬送するための部品の自動供給装置である。この部品供給装置1によって搬送された円柱ワーク100は、姿勢を整えられた上でプレス工程等の次工程へと進む。そして、この部品供給装置1は、ワーク貯蔵部10と、ワーク搬送路20と、を備えている。
前記ワーク貯蔵部10は、上方が開放した有底筒状の容器体であり、大量の円柱ワーク100を貯蔵するものである。ここで、ワーク貯蔵部10は、図示しない加振機構によって振動する振動式のワーク貯蔵部、いわゆる振動パーツフィーダである。
前記ワーク搬送路20は、ワーク貯蔵部10に貯蔵された円柱ワーク100を次工程に搬送するものであり、貯蔵部内搬送路21と、選別搬送路(搬送路)22と、排出搬送路23と、を有している。なお、円柱ワーク100は、ワーク貯蔵部10の振動により、ワーク搬送路20上を振動移動して搬送される。
前記貯蔵部内搬送路21は、ワーク貯蔵部10の内部から円柱ワーク100を順に送り出す部分であり、ワーク貯蔵部10の側壁11の内側からほぼ水平に突出した底面部21aを有している。この底面部21aは、ワーク貯蔵部10の上部開口に向かって螺旋状に延びている。この貯蔵部内搬送路21の底面部21aの幅は、上部開口に向かうにつれて次第に大きくなり、最大で円柱ワーク100の軸方向長さ寸法Lよりも僅かに大きい幅に設定している。なお、図1に矢印で示す方向は、円柱ワーク100の搬送の進行方向である。
前記選別搬送路22は、円柱ワーク100の搬送姿勢の良/不良によって搬送可能な円柱ワーク100を選別する部分であり、貯蔵部内搬送路21の終端部に設けられている。この選別搬送路22は、図2に示すように、円柱ワーク100を載置する底面部24と、底面部24の一方の側縁24aから立設された側面部25と、底面部24に形成された切欠部26と、を有している。
前記底面部24は、貯蔵部内搬送路21の底面部21aから一体に連続し、円柱ワーク100の進行方向に沿って延びている。この底面部24は、平坦な面になっており、ワーク貯蔵部10の底面に対してほぼ水平に設定されている。
前記側面部25は、ワーク貯蔵部10の側壁11から一体に連続すると共に、底面部24の一方の側縁24aから起立し、円柱ワーク100の進行方向に沿って延びている。そして、この側面部25は、底面部24に対してほぼ直交し、底面部24と共に略L字状の断面形状を形成する。すなわち、側面部25は、底面部24の他方の側縁(以下、開放縁という)24bを、ワーク貯蔵部10側に開放している。なお、開放縁24bの下方には、底面部24から落下した円柱ワーク100を、ワーク貯蔵部10内に導く案内部12が設けられている。
前記切欠部26は、底面部24の一部を切り欠き、姿勢不良の円柱ワーク100を底面部24の開放縁24bから落下させる部分である。この切欠部26は、側面部25から開放縁24bに向けて次第に切欠幅を拡大し、軸方向が進行方向に一致した状態で搬送される円柱ワーク100を通過させ、軸方向が進行方向に一致していない状態で搬送される円柱ワーク100を開放縁24bから落下させる形状に設定されている。
ここでは、この切欠部26は、図2(b)に示すように、側面部側端部26aの位置を、ワーク移動軌跡Kよりも側面部25に近い位置に設定し、開放縁24bでの切欠幅W1を、円柱ワーク100の直径寸法Rよりも大きい寸法に設定し、ワーク移動軌跡Kでの切欠幅W2を、円柱ワーク100の質量重心Gから軸方向端面までの長さ寸法L1よりも短い寸法に設定している。ここで「ワーク移動軌跡K」とは、円柱ワーク100が軸方向を進行方向に一致した状態で搬送されたときの質量重心Gの移動軌跡である。なお、選別搬送路22には、複数の切欠部26が設けられている。
前記排出搬送路23は、選別搬送路22と図示しない次工程とを連結する部分であり、底面部23aと、底面部23aの両側部を囲む一対の側面部23bと、を有している。前記底面部23aは、選別搬送路22の底面部24から一体に連続している。前記側面部23bのうちの一方は、選別搬送路22の側面部25から一体に連続している。なお、この排出搬送路23の底面部23aの幅は、円柱ワーク100の直径寸法Rとほぼ同じ幅に設定している。
次に、実施例1の部品供給装置1によって搬送する円柱ワーク100について説明する。
図3(a)は、実施例1の部品供給装置によって搬送される円柱ワークを示す外観斜視図であり、(b)は図3(a)に示す円柱ワークの端面図である。図4は、実施例1の部品供給装置によって搬送される円柱ワークの寸法例の一覧を示す図である。
円柱ワーク100は、図3に示すように、軸方向両端面110,111が直径寸法Rの円形の円柱形状を呈した炭素鋼鋼材等からなる金属塊であり、ここでは、歯車用素材鋼である。そして、円柱ワーク100は、直径寸法Rよりも、軸方向の長さ寸法、つまり側面112の幅寸法Lを大きく設定している。なお、図4に、円柱ワーク100の寸法例の一覧を示す。また、この円柱ワーク100は、密度が一定であり、質量重心Gは、円柱ワーク100の中心に位置している。すなわち、質量重心Gから軸方向端面までの長さ寸法L1は、L/2となっている。
そして、良姿勢の円柱ワーク(以下、良ワークという)とは、側面112が底面部24に接触し、且つ、搬送の進行方向と円柱ワーク軸方向が一致した状態で搬送される円柱ワーク101a(図1参照)である。一方、姿勢不良の円柱ワーク(以下、不良ワークという)とは、側面112が底面部24に接触し、且つ、搬送の進行方向と軸方向が一致していない状態で搬送される円柱ワーク101b(図1参照)である。
次に、作用を説明する。
まず、「従来の部品供給装置の技術課題」の説明を行い、続いて、実施例1の部品供給装置における作用を、「良姿勢ワーク搬送作用」、「姿勢不良ワーク落下作用」に分けて説明する。
[従来の部品供給装置の技術課題]
従来の部品供給装置では、搬送路の底面部をへこみ方向に湾曲させ、搬送路からはみ出したワーク先端部を上方に向けることで良姿勢のワークの脱落を防止している。このため、搬送路の形状が複雑になるだけでなく、ワークの縦横の長さがほぼ同じ形状に設定されたものであると、姿勢不良であっても搬送路から脱落しにくいという問題もあった。
つまり、円柱形状のワークの軸方向長さ(幅寸法L)と直径寸法Rとがほぼ同じである場合、搬送路からのはみ出し寸法は、良姿勢のワークと不良姿勢のワークとでほとんど変わらない。そのため、縦横の長さがほぼ同じ形状に設定されたワークでは、姿勢不良のワークの重心位置が切欠部内を通ったとしても、搬送路に安定して載置されてしまう場合があり、良姿勢のワークに混じって搬送されてしまうおそれがあった。
また、切欠幅を大きく取り、搬送路の底面部をへこみ方向に湾曲することで良姿勢のワーク保持性能を高めた従来の部品供給装置では、切欠部によってワークの選別を行うものではない。すなわち、底面部の寸法や形状をワークに合わせる必要がある。このため、姿勢判別可能なワークのサイズが限られてしまい、複数の大きさのワークに対応することが難しく、ワークサイズに合わせて搬送路を設定しなければならないという問題も生じていた。
[良姿勢ワーク搬送作用]
図5は、実施例1の部品供給装置において、良姿勢のワーク搬送状態を示す説明図である。
貯蔵部内搬送路21から選別搬送路22へと良ワーク101aが搬送されてくると、この良ワーク101aは底面部24上を移動し、軸方向の一方の端部(ここでは進行方向前端部という)102から切欠部26に差し掛かる(図5(a)参照)。
ここで、切欠部26のワーク移動軌跡Kでの切欠幅W2が、円柱ワーク100の質量重心Gから軸方向端面までの長さ寸法L1よりも短い寸法に設定されている。
このため、良ワーク101aの進行方向前端部102は、良ワーク101aの質量重心Gが切欠部26の内側に位置する前に切欠部26を乗り越えることができる(図5(b)参照)。そして、さらに良ワーク101aが移動し、軸方向の他方の端部(ここでは進行方向後端部という)103が切欠部26に差し掛かるときには、質量重心Gは切欠部26を乗り越えている(図5(d)参照)。
すなわち、良ワーク101aでは、質量重心Gが切欠部26の内側に位置する間は、図5(c)に示すように、進行方向前後端部102,103つまり軸方向両端部が共に底面部24上に位置し、底面部24が平坦な面であっても確実に支持することができる。これにより、良ワーク101aは切欠部26を乗り越えて搬送され、開放縁24bから脱落することはない。
さらに、図6(a)に示すように、軸方向の長さ寸法Lと直径寸法Rが、L>Rではあるがほぼ同じ寸法に設定された円柱ワーク200を搬送する場合であっても、図6(b)に示すように、良ワーク200aであれば切欠部26を乗り越えて搬送される。
つまり、軸方向の長さ寸法Lと直径寸法Rがほぼ同じ寸法に設定された円柱ワーク200であっても、良姿勢の良ワーク200aであれば、質量重心Gが切欠部26の内側に位置する間は、軸方向両端部202,203が共に底面部24上に位置して支持される。このため、良姿勢の良ワーク200aは、切欠部26を乗り越えて搬送され、開放縁24bから脱落することはない。
また、図7(a)に示すように、図3に示す円柱ワーク100よりも軸方向の長さ寸法L及び直径寸法Rが小さい円柱ワーク300を搬送する場合であっても、図7(b)に示すように、切欠部26の側面部側端部26a位置は、ワーク移動軌跡K´よりも側面部25に近い位置に設定され、ワーク移動軌跡K´での切欠幅W2が円柱ワーク300の質量重心Gから軸方向端面までの長さ寸法L1よりも短い寸法に設定される。
このため、図7(c)に示すように、良姿勢の良ワーク300aであれば、質量重心Gが切欠部26の内側に位置する間は、軸方向両端部302,303が共に底面部24上に位置して支持される。このため、良姿勢の良ワーク300aは、切欠部26を乗り越えて搬送され、開放縁24bから脱落することはない。
[姿勢不良ワーク落下作用]
図8は、実施例1の部品供給装置において、姿勢不良のワーク搬送状態を示す説明図である。
貯蔵部内搬送路21から選別搬送路22へと不良ワーク101bが搬送されてくると、この不良ワーク101bは側面部25に沿って底面部24上を移動し、進行方向前側に位置する側部104から切欠部26に差し掛かる(図8(a)参照)。
ここで、切欠部26は、側面部側端部26aの位置がワーク移動軌跡Kよりも側面部25に近い位置に設定されている。すなわち、側面部25から側面部側端部26aまでの寸法S1が、円柱ワーク100の質量重心Gから軸方向端面までの長さ寸法L1よりも短くなる。一方、開放縁24bでの切欠幅W1は、円柱ワーク100の直径寸法Rよりも大きい寸法に設定されている。
このため、質量重心Gが切欠部26に差し掛かれば、不良ワーク101bを底面部24によって支持しきれず脱落する可能性が高くなる。なお、移動した不良ワーク101bの質量重心Gと側面部側端部26aの位置がほぼ一致したとき、図8(b)に示すように、不良ワーク101bの両側部104,105は共に切欠部26の内側に位置する。これにより、不良ワーク101bの両側部104,105を底面部24で支持することができず、開放縁24bから不良ワーク101bは脱落する。
この結果、平坦な底面部24に切欠部26を形成することによって、円柱ワーク100の搬送姿勢の良/不良によって搬送可能な良ワーク101aを選別して搬送することができる。
そして、この選別搬送路22は、平坦な底面部24に切欠部26を形成すればよいので、既存の貯蔵部内搬送路21の底面部21aにも適用することができ、既存設備に簡単に適用可能である。
さらに、図9(a)に示すように、軸方向の長さ寸法Lと直径寸法Rがほぼ同じ寸法に設定された円柱ワーク200が姿勢不良の状態で搬送される場合には、不良ワーク200bの質量重心Gが切欠部26に差し掛かり、さらには質量重心Gと側面部側端部26aの位置がほぼ一致すれば、底面部24によって支持しきれず、脱落してしまう。
つまり、軸方向の長さ寸法Lと直径寸法Rがほぼ同じ寸法の円柱ワーク200であっても、切欠部26の側面部側端部26aの位置がワーク移動軌跡Kよりも側面部25に近い位置に設定され、開放縁24bでの切欠幅W1が、円柱ワーク100の直径寸法Rよりも大きい寸法に設定されることで、不良ワーク200bの質量重心Gが切欠部26に差し掛かれば、底面部24によって支持できない。このため、軸方向の長さ寸法Lと直径寸法Rがほぼ同じ寸法の円柱ワーク200であっても、姿勢不良であれば、良姿勢のものに混じって搬送されてしまうことはない。
また、図9(b)に示すように、図3に示す円柱ワーク100よりも軸方向の長さ寸法L及び直径寸法Rが小さい円柱ワーク300が、姿勢不良の状態で搬送される場合には、不良ワーク101bの場合同様、不良ワーク300bの質量重心Gが切欠部26に差し掛かかり、さらには質量重心Gと側面部側端部26aの位置がほぼ一致すれば、底面部24によって支持しきれずに脱落する。
このように、寸法違いの円柱ワークであっても、切欠部26の側面部側端部26a位置をワーク移動軌跡K´よりも側面部25に近い位置に設定し、開放縁24bでの切欠幅W1を円柱ワーク300の直径寸法Rよりも大きい寸法に設定することで、同一の選別搬送路22において搬送姿勢によって選別することができる。そのため、同一の選別搬送路22であっても、複数の大きさの円柱ワーク100,300に対応することが可能である。
また、実施例1の部品供給装置1では、選別搬送路22の側面部25が円柱ワーク100の進行方向に沿って底面部24の一方の側縁24aから立設され、この底面部24と共に略L字状の断面形状を形成する。このため、開放縁24bから落下した不良ワーク102aは、ワーク貯蔵部10内に戻され、再び搬送することができる。つまり、良姿勢になるまで搬送を繰り返すことができる。
また、実施例1の部品供給装置1では、選別搬送路22は、前記ワーク貯蔵部10の側壁11の内側から突出し、該ワーク貯蔵部10の上部開口に向かって螺旋状に延びる貯蔵部内搬送路21の終端部に設けられている。このため、貯蔵部内搬送路21において姿勢を正しつつ搬送し、最終的に選別することができ、効率的なワーク搬送を行うことができる。
さらに、実施例1の部品供給装置1では、ワーク貯蔵部10は、加振機構によって振動する振動式のワーク貯蔵部であり、円柱ワーク100は、ワーク貯蔵部10の振動により、選別搬送路22を含むワーク搬送路20上を振動移動して搬送される。このため、簡易な構造で円柱ワーク100の整列搬送を行うことができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の部品供給装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 直径寸法Rよりも軸方向の長さ寸法Lを大きく設定した円柱ワーク100を整列搬送する搬送路(選別搬送路)22を備えた部品供給装置1において、前記搬送路22は、前記円柱ワーク100を載置する底面部24と、前記円柱ワーク100の進行方向に沿って前記底面部24の一方の側縁24aから立設され、前記底面部24と共に略L字状の断面形状を形成する側面部25と、前記底面部24に形成され、軸方向が進行方向に一致した状態で搬送される円柱ワーク101aを通過させ、それ以外の円柱ワーク102aを落下させるように前記側面部25側から前記L字状断面における開放縁24bに向けて次第に切欠幅を拡大する切欠部26と、を有した構成とした。
このため、搬送姿勢による円柱ワークの選別を簡易な構成によって行うことができる。
(2) 前記切欠部26は、側面部側端部26aの位置を、前記円柱ワーク100が軸方向を進行方向に一致した状態で搬送されたときの質量重心Gの移動軌跡であるワーク移動軌跡Kよりも前記側面部25に近い位置に設定し、前記開放縁24bでの切欠幅W1を、前記円柱ワーク100の直径寸法Rよりも大きい寸法に設定し、前記ワーク移動軌跡Kでの切欠幅W2を、前記円柱ワーク100の質量重心Gから軸方向端面までの長さ寸法L1よりも短い寸法に設定した構成とした。
このため、側面112が底面部24に接触しながら搬送される円柱ワーク100を、搬送姿勢によって確実に選別することができる。また、直径寸法Rよりも軸方向の長さ寸法Lが大きい円柱ワークであれば、直径寸法Rと長さ寸法Lがさほど変わらない場合であっても搬送姿勢で選別することができるし、大きさが異なる複数のワークであっても選別することができる。
(3) 前記円柱ワーク100を貯蔵するワーク貯蔵部10を備え、前記搬送路22は、前記ワーク貯蔵部10側が開放し、軸方向が進行方向に一致していない状態で搬送される前記円柱ワーク101aを前記開放縁24bから前記ワーク貯蔵部10内に落下させる構成とした。
このため、開放縁24bから落下した不良ワーク101bは、ワーク貯蔵部10内に戻され、良姿勢になるまで搬送を繰り返すことができる。
(4) 前記搬送路22は、前記ワーク貯蔵部10の側壁11の内側から突出し、該ワーク貯蔵部10の上部開口に向かって螺旋状に延びる貯蔵部内搬送路21の終端部に設けた構成とした。
このため、貯蔵部内搬送路21において姿勢を正しつつ搬送し、最終的に選別することができ、効率的なワーク搬送を行うことができる。
(5) 前記ワーク貯蔵部10は、振動式のワーク貯蔵部であり、前記円柱ワーク100は、前記ワーク貯蔵部10の振動により、前記搬送路22上を振動移動して搬送される構成とした。
このため、簡易な構造で円柱ワーク100の整列搬送を行うことができる。
以上、本発明の部品供給装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例1の部品供給装置1では、切欠部26が平面視において、側面部側端部26aを頂点とする三角形形状を呈しているが、これに限らない。図10に示す切欠部30のように、側面部側端部31において切欠幅W3を有し、平面視において台形形状を呈するものであってもよい。この場合であっても、切欠幅は側面部25から開放縁24bに向けて次第に拡大し、開放縁24bでの切欠幅W1を、円柱ワーク100の直径寸法Rよりも大きい寸法に設定し、ワーク移動軌跡Kでの切欠幅W2を、円柱ワーク100の質量重心Gから軸方向端面までの長さ寸法L1よりも短い寸法に設定することで、円柱ワーク100を適切に選別することができる。
また、実施例1の部品供給装置1では、姿勢不良の円柱ワークを、側面112が底面部24に接触し、且つ、搬送の進行方向と軸方向が一致していない状態で搬送される円柱ワーク101bとしたが、これに限らない。例えば、軸方向一方の端面110が底面部24に接触し、且つ、搬送の進行方向と軸方向が一致していない状態で搬送される円柱ワークであってもよい。
この場合であっても、平坦な底面部に形成された切欠部を、軸方向一方の端面が底面部に接触し、且つ、搬送の進行方向と軸方向が一致していない状態で搬送される円柱ワークを落下させる形状に設定することで、姿勢不良の円柱ワークを選別落下することができる。
1 部品供給装置
10 ワーク貯蔵部
11 側壁
20 ワーク搬送路
21 貯蔵部内搬送路
21a 底面部
22 選別搬送路(搬送路)
23 排出搬送路
23a 底面部
23b 側面部
24 底面部
24b 開放縁
25 側面部
26 切欠部
26a 側面部側端部
100 円柱ワーク
110,111 軸方向端面
112 側面
R 直径寸法
L 軸方向長さ寸法
G 質量重心
K ワーク移動軌跡
L1 質量重心から軸方向端面までの長さ寸法
W1 開放縁での切欠幅
W2 ワーク移動軌跡での切欠幅

Claims (4)

  1. 直径寸法よりも軸方向の長さ寸法を大きく設定した円柱ワークを整列搬送する搬送路を備えた部品供給装置において、
    前記搬送路は、前記円柱ワークを載置する底面部と、
    前記円柱ワークの進行方向に沿って前記底面部の一方の側縁から立設され、前記底面部と共にL字状の断面形状を形成する側面部と、
    前記底面部に形成され、軸方向が進行方向に一致した状態で搬送される円柱ワークを通過させ、それ以外の円柱ワークを落下させるように前記側面部側から前記L字状断面における開放縁側に向けて次第に切欠幅を拡大する形状に設定した切欠部と、
    を有し
    前記切欠部は三角形状を有し、
    前記切欠部は、三角形の頂点の一つに対応する側面部側端部の位置を、前記円柱ワークが軸方向を進行方向に一致した状態で搬送されたときの質量重心の移動軌跡であるワーク移動軌跡よりも、前記側面部に近い位置に設定し、
    前記開放縁での切欠幅を、前記円柱ワークの直径寸法よりも大きい寸法に設定し、
    前記ワーク移動軌跡での切欠幅を、前記円柱ワークの質量重心から軸方向端面までの長さ寸法よりも短い寸法に設定したことを特徴とする部品供給装置。
  2. 請求項1に記載された部品供給装置において、
    前記円柱ワークを貯蔵するワーク貯蔵部を備え、
    前記搬送路は、前記ワーク貯蔵部側が開放し、軸方向が進行方向に一致していない状態で搬送される前記円柱ワークを前記開放縁から前記ワーク貯蔵部内に落下させることを特徴とする部品供給装置。
  3. 請求項に記載された部品供給装置において、
    前記搬送路は、前記ワーク貯蔵部の側壁の内側から突出し、該ワーク貯蔵部の上部開口に向かって螺旋状に延びる貯蔵部内搬送路の終端部に設けたことを特徴とする部品供給装置。
  4. 請求項又は請求項に記載された部品供給装置において、
    前記ワーク貯蔵部は、振動式のワーク貯蔵部であり、
    前記円柱ワークは、前記ワーク貯蔵部の振動により、前記搬送路上を振動移動して搬送されることを特徴とする部品供給装置。
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