JP5462333B1 - 半導体発光素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高光取り出し効率の半導体発光素子を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、積層体と、光路制御部と、を備えた半導体発光素子が提供される。積層体は、第1導電形の第1半導体層と、第2導電形の第2半導体層と、第1半導体層と第2半導体層との間に設けられた発光層と、を含む。第1半導体層と第2半導体層と発光層とは、積層方向に沿って積層されている。光路制御部は、第2半導体層及び発光層を貫通する。光路制御部の屈折率は、第1半導体層の屈折率、第2半導体層の屈折率及び発光層の屈折率よりも低い。光路制御部は、発光層から放出された光の進行方向を変化させる。光路制御部は、絶縁性である。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体発光素子及びその製造方法に関する。
発光ダイオードなどの半導体発光素子がある。半導体発光素子において、発光層を複数の領域に分割し、各領域の間に空隙を設ける構成がある。この構成では、発光層の膜面に対して略平行に進む光が、空隙部分で全反射する。これにより、光取り出し効率を向上させることができる。しかしながら、発光層を複数の領域に分割する構成では、素子全体の面積に対する発光層の面積が小さくなってしまう。このため、発光層の面積の低減を抑えつつ、光取り出し効率を向上させることが望まれる。
特開2007−189242号公報
本発明の実施形態は、高光取り出し効率の半導体発光素子及びその製造方法を提供する。
本発明の実施形態によれば、積層体と、複数の光路制御部と、を備えた半導体発光素子が提供される。前記積層体は、第1導電形の第1半導体層と、第2導電形の第2半導体層と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた発光層と、を含む。前記第1半導体層と前記第2半導体層と前記発光層とは、積層方向に沿って積層されている。前記複数の光路制御部は、前記第2半導体層及び前記発光層を貫通する。前記複数の光路制御部の屈折率は、前記第1半導体層の屈折率、前記第2半導体層の屈折率及び前記発光層の屈折率よりも低い。前記複数の光路制御部は、前記発光層から放出された光の進行方向を変化させる。前記複数の光路制御部は、絶縁性である。前記複数の光路制御部のそれぞれは、前記積層方向に対して垂直な平面に投影したときに、直線状、曲線状または屈曲線状である。前記複数の光路制御部のうちの1つの延在方向は、前記複数の光路制御部のうちの別の1つの延在方向とは異なる。前記第2半導体層及び前記発光層のそれぞれは、前記平面内で連続している。
図1(a)及び図1(b)は、実施形態に係る半導体発光素子を示す模式図である。 実施形態に係る半導体発光素子の一部を示す模式的断面図である。 図3(a)及び図3(b)は、実施形態に係る半導体発光素子のシミュレーションモデルを示す模式的断面図である。 実施形態に係る半導体発光素子のシミュレーションの結果を示すグラフ図である。 図5(a)〜図5(c)は、実施形態に係る半導体発光素子のシミュレーションの結果を示すグラフ図である。 実施形態に係る半導体発光素子のシミュレーションの結果を示すグラフ図である。 実施形態に係る半導体発光素子のシミュレーションの結果を示すグラフ図である。 実施形態に係る半導体発光素子のシミュレーションの結果を示すグラフ図である。 図9(a)及び図9(b)は、実施形態に係る半導体発光素子のシミュレーションの結果を示すグラフ図である。 実施形態に係る半導体発光素子の製造方法を示すフローチャート図である。 図11(a)及び図11(b)は、実施形態に係る半導体発光素子の製造方法を示す模式的断面図である。 図12(a)〜図12(c)は、実施形態に係る半導体発光素子の製造方法を示すフローチャート図である。 図13(a)〜図13(d)は、実施形態に係る半導体発光素子の一部の製造方法を示すフローチャート図及び模式的断面図である。 図14(a)〜図14(f)は、実施形態に係る半導体発光素子の一部を示す模式的部分断面図である。 図15(a)〜図15(f)は、実施形態に係る半導体発光素子の一部の別の製造方法を示すフローチャート図及び模式的断面図である。 図16(a)〜図16(d)は、実施形態に係る半導体発光素子の一部を示す模式的部分断面図である。 図17(a)〜図17(d)は、実施形態に係る半導体発光素子の一部の別の製造方法を示すフローチャート図及び模式的断面図である。 図18(a)〜図18(e)は、実施形態に係る半導体発光素子の一部の別の製造方法を示すフローチャート図及び模式的断面図である。 図19(a)及び図19(b)は、実施形態に係る別の半導体発光素子の一部を示す模式的平面図である。 図20(a)〜図20(c)は、実施形態に係る半導体発光素子のシミュレーションの結果を示すグラフ図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1(a)及び図1(b)は、実施形態に係る半導体発光素子を示す模式図である。 図1(a)は、模式的平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA1−A2線断面を表す模式的断面図である。
図1(a)及び図1(b)に表したように、本実施形態に係る半導体発光素子110は、積層体SBと、光路制御部40と、を備える。
積層体SBは、第1半導体層10と、発光層30と、第2半導体層20と、を含む。
第1半導体層10は、窒化物半導体を含み、第1導電形である。第1導電形はn形であり、第2導電形はp形である。第1導電形がp形であり、第2導電形がn形でもよい。以下では、第1導電形がn形、第2導電形がp形である場合として説明を行う。第1半導体層10には、例えば、n形の不純物を含むGaN層が用いられる。第1半導体層10のn形の不純物には、例えば、Siが用いられる。
第2半導体層20は、窒化物半導体を含み、第2導電形である。第2半導体層20には、例えば、p形の不純物を含むGaN層が用いられる。第2半導体層20のp形の不純物には、例えば、Mgが用いられる。第2半導体層20の厚さ(Z軸方向に沿う長さ)は、第1半導体層10の厚さよりも薄い。
発光層30は、第1半導体層10と第2半導体層20との間に設けられる。第1半導体層10と第2半導体層20と発光層30とが、積層方向に沿って積層されている。ここで、第1半導体層10と第2半導体層20との積層方向をZ軸方向とする。Z軸方向は、第1半導体層10の膜面に対して垂直な方向である。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
発光層30は、例えば、窒化物半導体を含む。発光層30には、例えば、複数の障壁層と複数の井戸層とをZ軸方向に沿って交互に積層させたMQW(Multi-Quantum Well)構造が用いられる。発光層30は、SQW(Single-Quantum Well)構造でもよい。すなわち、障壁層と井戸層とは、それぞれ1つずつでもよい。障壁層には、例えば、GaN層が用いられる。井戸層には、例えば、InGaN層が用いられる。
第1半導体層10と第2半導体層20との間に電圧を印加し、発光層30に電流を流す。これにより、発光層30から光が放出される。
第1半導体層10は、発光層30と向かい合う第1面10aと、第1面10aに対して反対側の第2面10bと、を有する。この例では、第2面10bが、光取り出し面となる。第2面10bには、凹凸11が設けられている。これにより、発光層30から放出された光の第2面10bでの全反射が抑えられ、光取り出し効率を向上させることができる。
光路制御部40は、積層体SBに設けられる。光路制御部40は、Z軸方向に沿って延び、第2半導体層20及び発光層30を貫通する。光路制御部40は、発光層30から放出された光の進行方向を変化させる。光路制御部40は、例えば、第1半導体層10と第2半導体層20との間に印加される電圧に対して、絶縁性を有する。光路制御部40の屈折率は、第1半導体層10の屈折率、第2半導体層20の屈折率及び発光層30の屈折率よりも低い。光路制御部40には、例えば、光学ガラスや光学プラスチックなどの低屈折率材料が用いられる。光路制御部40の材料は、空気でもよい。すなわち、光路制御部40は、空隙でもよい。
第2半導体層20は、Z軸方向に対して垂直な平面(X−Y平面)に投影したときに、光路制御部40を囲む第1領域20rを有する。発光層30は、X−Y平面に投影したときに、光路制御部40を囲む第2領域30rを有する。第1領域20r及び第2領域30rは、それぞれ連続した1つの領域である。すなわち、第2半導体層20及び発光層30は、光路制御部40によって分断されていない。なお、第2半導体層20及び発光層30は、光路制御部40によって囲まれた領域を有してもよい。この場合、発光層30のうちの光路制御部40に囲まれた領域のX−Y平面に投影した面積は、例えば、X−Y平面に投影した発光層30の外形30gの面積の10%以下であることが好ましい。
光路制御部40のX−Y平面に投影した形状は、例えば、線状である。この例では、光路制御部40のX−Y平面に投影した形状が、直線状である。光路制御部40のX−Y平面に投影した形状は、例えば、曲線状でもよいし、屈曲線状でもよい。
この例では、光路制御部40が、積層体SBに複数設けられている。複数の光路制御部40のそれぞれが、第2半導体層20及び発光層30を貫通する。第1領域20rは、X−Y平面に投影したときに、複数の光路制御部40のそれぞれを囲む。第2領域30rは、X−Y平面に投影したときに、複数の光路制御部40のそれぞれを囲む。このように、複数の光路制御部40のそれぞれは、第2半導体層20の連続した1つの領域に囲まれるとともに、発光層30の連続した1つの領域に囲まれる。
この例では、複数の光路制御部40のうちの1つが、X軸方向に延在する線状の第1光路制御部41であり、複数の光路制御部40のうちの別の1つが、Y軸方向に延在する線状の第2光路制御部42である。この例では、複数の第1光路制御部41と複数の第2光路制御部42とが設けられる。複数の第1光路制御部41及び複数の第2光路制御部42は、例えば、メッシュ状に配置される。
X−Y平面に投影した光路制御部40の面積は、X−Y平面に投影した発光層30の外形30gの面積に対して0.5%以上10%以下である。この例では、X−Y平面に投影した複数の光路制御部40の合計の面積が、X−Y平面に投影した発光層30の外形30gの面積に対して0.5%以上10%以下である。
X−Y平面に投影したときに、隣り合う2つの光路制御部40の間の距離Ds1は、例えば、積層体SBの厚さの等倍以上20倍以下である。また、X−Y平面に投影したときに、発光層30の端部30tと複数の光路制御部40のうちの端部30tに近接する1つの光路制御部40と、の間の距離Ds2は、例えば、積層体SBの厚さの等倍以上20倍以下である。
X−Y平面に投影したときに、線状の光路制御部40の延在方向の長さLs1は、線状の光路制御部40の幅方向の長さLs2の5倍以上である。例えば、第1光路制御部41における延在方向は、X軸方向であり、第1光路制御部41における幅方向は、Y軸方向である。また、第2光路制御部42における延在方向は、Y軸方向であり、第2光路制御部42における幅方向は、X軸方向である。このように、光路制御部40の延在方向とは、線状の光路制御部40の延びる方向であり、光路制御部40の幅方向とは、延在方向に対して垂直な方向(法線方向)である。また、光路制御部40が曲線状や屈曲線状である場合、延在方向は、例えば、光路制御部40に沿って変化する。
Z軸方向に対して垂直な方向における光路制御部40の幅Wsは、第2半導体層20から第1半導体層10に向かう方向において、連続的に減少する。すなわち、光路制御部40のZ軸方向に対して平行な断面の形状(例えば、Z−X断面やZ−Y断面)は、楔形または台形である。これにより、例えば、発光層30の膜面に対して略平行に進む光を、光路制御部40で全反射させ、光取り出し面である第2面10bに向かわせることができる。幅Wsは、例えば、Z軸方向に対して垂直かつ線状の光路制御部40の延在方向に対して垂直な方向の幅である。例えば、第1光路制御部41において幅Wsは、Y軸方向の幅である。第2光路制御部42において幅Wsは、X軸方向の幅である。
光路制御部40は、Z軸方向に対して非平行な側面40sを有する。側面40sとX−Y平面との成す角度θsは、例えば、30°以上60°以下である。
光路制御部40の幅Wsの最大値は、例えば、発光層30から放出される光の波長以上である。そして、光路制御部40の幅Wsの最大値は、例えば、第2半導体層20の厚さの2倍以下である。この例において、光路制御部40の幅Wsの最大値は、X−Y平面に投影したときの光路制御部40の幅方向の長さLs2と実質的に同じである。
第2面10bと光路制御部40との間のZ軸方向に沿う距離Dt1と、第2面10bと発光層30との間のZ軸方向に沿う距離Dt2と、の差dfの絶対値は、発光層30から放出される光の波長の1/2よりも長い。距離Dt1は、詳しくは、第2面10bと光路制御部40の端部40pとの間のZ軸方向に沿う距離である。差dfは、換言すれば、発光層30を貫通した光路制御部40の発光層30からの突出量である。なお、第2面10bに凹凸11が設けられている場合、第2面10bのZ軸方向の位置は、例えば、凹凸11の平均高さの位置である。
また、光路制御部40のZ軸方向に沿う長さDt3は、発光層30から放出される光の波長の3倍以上積層体SBの厚さの1/2倍以下である。
この例では、半導体発光素子110が、支持基板5と、第1電極71と、第2電極72と、を、さらに備える。
支持基板5には、例えば、サファイア基板、SiC基板、GaN基板、及び、Si基板の少なくともいずれかが用いられる。第2半導体層20は、支持基板5と発光層30との間に設けられる。
第1電極71は、第1半導体層10と電気的に接続される。第1半導体層10は、発光層30と第1電極71との間に設けられる。第1電極71は、例えば、枠状であり、光取り出し面である第2面10bの一部を露呈させる。第1電極71には、例えば、Ti膜/Pt膜/Au膜の積層体が用いられる。
第2電極72は、第2半導体層20と電気的に接続される。第2電極72は、支持基板5と発光層30との間に設けられる。第2半導体層20は、発光層30と第2電極72との間に設けられる。この例では、支持基板5、第2電極72、第2半導体層20、発光層30、第1半導体層10及び第1電極71が、この順に積層されている。第2電極72には、例えば、銀が用いられる。
第2電極72の反射率は、第2半導体層20の反射率よりも高い。この例では、第2電極72が、第2半導体層20の全面及び発光層30の全面と対向する。第2電極72は、発光層30から第2半導体層20に向かって進む光を反射させ、第2面10bに向かわせる。これにより、半導体発光素子110の光取り出し効率を向上させることができる。すなわち、第2電極72は、光反射層RLとして機能する。光反射層RLは、第2電極72と別に設けてもよい。
半導体発光素子の設計において、光の取り出し効率は重要な要素の一つである。いわゆる発光ダイオード(LED)では、自然放出光発光という発生方向の定まらない光を効率的に取り出さなければならない。このため、高光取り出し効率のLEDの設計は、半導体レーザよりも困難であるといえる。近年では、半導体発光素子に基づく固体照明技術が、新照明技術の一つとして期待されており、発光効率の向上が求められている。従来は、発光素子の基本構造にFaceUp構造が用いられてきたが、現在では、FlipChip構造と呼ばれるものが主流となってきている。そして、発光層の利用効率や、一層の高光取り出し効率を実現するために、ThinFilm構造と呼ばれる構造への置き換えが進んでいる。
前述のFlipChip構造及びThinFilm構造では、半導体層の一方(通常はp型層側)に、光反射層としての反射金属層が形成される。これにより、反対側の面から放出された光を取り出すことができる。また、光取り出し面は、通常、平滑であるよりも何らかの凹凸構造を設けた方が、光取り出しに有利であることが、古くから知られている。
従来のFlipChip構造及びThinFilm構造においても、FaceUp構造より高い光取り出し効率が期待できる。しかしながら、反射金属層は少なからず光を吸収する。また、封止材は半導体にくらべ屈折率がかなり小さい。さらに、FlipChip構造では、結晶成長基板界面での反射などが取り出し効率向上の阻害要因となっている。このように、従来の構成では、十分な光取り出し効率が得られているとは言えない。
改善策として、フォトニック結晶の導入による発光の輻射制御や、擬似的なLEDアレイ化によるチップ端反射面増加を用いた高効率化などが提案されている。これらの方法は、光取り出しの効率のみに着目すれば大きな向上が期待できる。反面、構造上発光層を大きく棄損させる必要があり、チップの全面積あたりの発光層の面積が著しく損なわれる。これは、同面積で同光量を得ようとすると駆動時の電流密度が大きく上昇する事を意味し、droop現象による内部量子効率の大幅低下の原因のひとつとなっている。従って照明用途など経済性や生産性も検討しなければならない用途においては適切な解決策とはいえない。
また、前述のように、LEDでは、自然放出光発光であるため、発光層で発生する光子が、毎回任意の方向に放出される。このとき、FlipChip構造やThinFilm構造の持つ欠点の一つが作用する。すなわち、主たる光の取り出し方向は、通常、発光層と平行な面方向であるが、発生した光子の一部は、発光層と平行に近い波数ベクトルを持つ。この成分は、無視できない量である。例えば、等方輻射の場合、活性層面に対し±5.7°(勾配1/10)の範囲には、全発光エネルギーのおよそ10%が含まれる。勾配1/20の範囲では5%である。これらの成分は、素子側面に到達するまでは殆ど外部に放出さる機会がなく、再び発光層に吸収され熱となる可能性が高い。
実際には、発光層の屈折率は、通常その周囲の半導体層の屈折率よりも典型的に高い。このため、スラブ型導波路の様相を呈す。すなわち、発光層内で発生した光の一部は、スラブモードに結合し、結合しなかった成分も発光層平面方向への伝搬に近づけられる(発光層面に垂直方向の波数成分を失う)。加えて、発光層での吸収は、クラッドに相当する部位での吸収よりも大きい。結果として実際には、先に述べた前提よりもより多くの光エネルギーが失われる。従って、このスラブモードに結合した光成分を速やかに逃がす方法も重要である。
本実施形態に係る半導体発光素子110では、低屈折率材料や空隙により構成される光路制御部40を発光層30を貫通するように配置する。これにより、発光層30の膜面に対して平行またはそれに近い波数成分を持つ光を効率的に散乱させることができる。このため、従来構造では取り出すことが困難であった発光層30の膜面に平行に近い波数ベクトルをもつ成分の光取り出しを促すことができる。半導体発光素子110の光取り出し効率を向上させることができる。
また、本実施形態に係る半導体発光素子110では、発光層30が、連続した第2領域30rを有しており、光路制御部40によって発光層30が分断されないようにしている。これにより、発光面積が損なわれることを抑えることができる。
第2面10bに凹凸11を設けることで、光取り出し効率をさらに向上させることができる。また、光路制御部40と凹凸11とは、相補的な関係にあり、相乗効果が期待できる。
また、半導体発光素子110では、光取り出し効率の向上にともない、例えば、消費電力を抑制することもできる。さらには、例えば、光の再吸収による発熱が抑制されることにより、発光層30における内部量子効率低下の抑制や、実装後における周辺回路の低消費電力化、及び、放熱機構の簡略化などの効果も期待できる。
図2は、実施形態に係る半導体発光素子の一部を示す模式的断面図である。 図2には、導波モードの光強度分布WLDが例示されている。
スラブモードにおいて、最大限に強く閉じ込められた導波モードのZ軸方向(厚さ方向)の広がりは、λ/2(λは発光層30から放出される光の物質内での波長)である。ただし、これは屈折率差が無限大且つスラブ厚がλ/2の場合である。実際の屈折率差は、数%程度であるため、光エネルギーはエバネッセント波として発光層30の周囲にまとわりつくように大きく染み出す。また、導波モードのZ軸方向の広がりは、例えば、発光層30と周囲の屈折率差、及び、発光層30の厚さ(Z軸方向に沿う長さ)などによっても変化する。
光エネルギーの染み出し距離は、典型的には発光層30の界面よりλ/4以上λ/2以下程度である。従って、導波モードの空間的に広がる距離Dwは、例えば、発光層30を中心としてZ軸方向に(d+λ/2)以上(d+λ)以下程度である。ただし、dは、発光層30の厚さである。すなわち、発光層30を横切る(貫通する)形でZ軸方向に上記の幅を持つ光路制御部40を設けることが効果的である。
前述のように、勾配1/10に入る光エネルギーは、全体の10%を占める。勾配1/10に着目すると、この光成分が積層体SBを上下に往復する間に、横方向におよそ20Dsb(Dsbは積層体SBの厚さ)の距離を伝搬する。従って、例えば、複数の光路制御部40が設けられている場合に、隣り合う2つの光路制御部40の間の距離を20Dsb以下とすることにより、光路制御部40による散乱が効果的に行われる。なお、これより勾配の大きい波数ベクトルを持つ光成分は、比較的速い段階で光取り出し面(第2面10b)に到達し、外部に取り出されるか、または光取り出し面で効率的に散乱を受けると考えられる。このため、これらの成分に対する光路制御部40の影響は本実施形態では考慮していない。
前述の通り、光路制御部40は、20Dsb以下の間隔で配置する事が望ましく、その効果は間隔が狭いほど高くなる。しかし、光路制御部40を配置した部位は発光層30が棄損されるので、光路制御部40の設置面積自体は狭いほど良い。従って、光路制御部40は、マクロな視点で線状である事が望ましい。より具体的には、延在方向(長手方向)の長さLs1が、幅方向の長さLs2の5倍以上であることが望ましい。これよりも延在方向が短いと設置面積あたりの散乱効率が低下する。
光路制御部40の幅方向の長さLs2は、狭いほどよいが、光路制御部40の断面形状及び高さにより、下限が存在する。本実施形態に則った最小の光路制御部40を考えた場合、高さ(d+λ/2+α)≒λ、斜辺の角度60°(後述)であるから、光路制御部40の幅方向の長さLs2は、1.15λ程度となる。多少の揺らぎも考慮して概ねλ程度が下限となる。αは、第2半導体層20の厚さである。
一方、上限は、機能発現の視点からは存在しないが、幅方向の長さLs2を大きくすると、発光層30の棄損が増加してしまう。側面40sの角度θsの下限は、例えば、30°(後述)である。積層体SBの厚さDsbと同じ高さの光路制御部40を仮定した場合、光路制御部40の幅方向の長さLs2は、2Dsbであり、これより細い事が望ましい。現実的なサイズの上限としては、側面40sの角度θsは、例えば、45°であり、光路制御部40のZ軸方向に沿う長さDt3(高さ)は、例えば、Dsb/2である。従って、光路制御部40の幅方向の長さLs2は、Dsb以下であることがより望ましい。
これらを元に、本実施形態に則った最低限の光路制御部40の配置を行う。例えば、光路制御部40の幅方向の長さLs2を0.2Dsbと仮定し、隣り合う2つの光路制御部40の間の距離Ds1を20Dsbとして、複数の光路制御部40をメッシュ状に配置する。この場合、発光層30の棄損率は2%である。長さLs2をDsbとした場合でも、9.8%の棄損率となり、依然として90%以上の発光層30の面積が有効である。
図3(a)及び図3(b)は、実施形態に係る半導体発光素子のシミュレーションモデルを示す模式的断面図である。
図4は、実施形態に係る半導体発光素子のシミュレーションの結果を例示するグラフ図である。
図4の横軸は、光路制御部40の充填率SFR(%)であり、縦軸は、光取り出し効率LE(%)である。
図3(a)及び図3(b)に表したように、シミュレーションモデルの半導体発光素子110smでは、枠状の光路制御部40が用いられている。
シミュレーションでは、半導体発光素子110smの構造において、光路制御部40の面積充填率SFRと光取り出し効率LEとを計算し、その相関を求める。
図4において、特性CT11〜特性CT14は、条件を発光層30の膜面に対して平行な方向に振動する電気双極子からの発光のみ(TE−like発光)としたときのシミュレーション結果である。特性CT31〜特性CT34は、条件を発光層30の膜面に対して垂直な方向に振動する電気双極子からの発光のみ(TM−like発光)としたときのシミュレーション結果である。特性CT21〜特性CT24は、条件を等方、すなわちTE−like発光とTM−like発光との合計(等方発光)としたときのシミュレーション結果である。また、特性CT11、特性CT21及び特性CT31においては、光路制御部40の屈折率を1.00(例えば空気)としている。特性CT12、特性CT22及び特性CT32においては、光路制御部40の屈折率を1.39(例えば、一部のSOGやMgFまたはLiF)としている。特性CT13、特性CT23及び特性CT33においては、光路制御部40の屈折率を1.47(例えばSiO)としている。特性CT14、特性CT24及び特性CT34においては、光路制御部40の屈折率を2.11(例えばAlN)としている。
シミュレーションでは、光路制御部40の屈折率を1.00以上2.11以下の範囲で、いくつかの値を仮定して計算しているが、傾向は全て同じであり、充填率SFRが7%を越えた辺りから光取り出し効率LEの上昇が緩やかになり始めた。この結果から充填率SFRを10%より高めても効果は薄いと推測される。
先に、発光層30を横切る形で光路制御部40を設けることが有効であると述べたが、これを実証するため、シミュレーションによる計算を行った。
シミュレーションでは、図3に表したシミュレーションモデルの半導体発光素子110smにおいて、第2半導体層20の厚さを370nm、発光層30の厚さを60nmとしている。第1半導体層10には、n形のGaN層が用いられる。第2半導体層20には、p形のGaN層が用いられる。光路制御部40には、屈折率nscat=1.47のガラス(SiO)が用いられる。第2電極72(光反射層RL)には、銀が用いられる。また、光路制御部40の角度θsは、53.7°である。このモデルは、例えば、近紫外のLEDの構造に近い。
図5(a)〜図5(c)は、実施形態に係る半導体発光素子のシミュレーションの結果を例示するグラフ図である。
図5(a)〜図5(c)の横軸は、光路制御部40の高さ(Z軸方向の長さ)Hs(nm)であり、図5(a)〜図5(c)の縦軸は、光取り出し効率LE(%)である。
図5(a)は、発光層30の屈折率(nact)をnact=nGaNと仮定した場合のシミュレーション結果である。nGaNは、GaNの屈折率である。
図5(b)は、nact>nGaNと仮定した場合のシミュレーション結果である。具体的には、GaN/InGaNのMQW(8QW)構造を仮定した場合のシミュレーション結果である。
図5(c)は、比較のため、図5(a)の結果と図5(b)の結果とを重ねたものである。
図5(a)〜図5(c)において、特性CT51a及び特性CT51bは、条件を(TE−like発光)としたときのシミュレーション結果である。特性CT53a及び特性CT53bは、条件を(TM−like発光)としたときのシミュレーション結果である。特性CT52a及び特性CT52bは、条件を(等方発光)としたときのシミュレーション結果である。
また、図5(a)及び図5(b)において、特性CT51arは、光路制御部40を設けていない参考例の構成において、特性CT51aと同じ条件としたときのシミュレーション結果である。同様に、特性CT51br、特性CT52ar、特性CT52br、特性CT53ar及び特性CT53brは、参考例の構成において、それぞれ特性CT51b、特性CT52a、特性CT52b、特性CT53a及び特性CT53bと同じ条件としたときのシミュレーション結果である。
act=nGaNの場合、光路制御部40が非常に小さい場合、むしろ光取り出し効率LEが下がる事が示された。これは、光路制御部40が小さすぎると、全反射が起こらず、条件によっては光反射層RLに対する反射抑止体として働いてしまうためと考えられる。全反射の効果を得るためには、少なくとも平面波展開で反射が定義できるサイズが必要であり、斜面長が、例えば、λ以上である必要がある。光路制御部40の高さHsが、200nm〜300nmの辺りから光路制御部40の効果が現れ始め、発光層30に到達するサイズ辺りでサイズの変化に対する光取り出し効率LEの増大率が最大になっている。すなわち、この例では、Hs=370nmの辺りで、光取り出し効率LEの増大率が最大になっている。
光路制御部40がさらに大きくなると、光取り出し効率LEの上昇の度合いは下がり始め、500nm〜540nmを越えた辺りから、その傾向が顕著になる。このとき光路制御部40の発光層貫通深さは70nm〜110nmであり、0.4λ〜0.6λである。これは先の考察とも一致する。
図5(b)に表したように、nact>nGaN(nact=2.496)の場合、同様に光路制御部40が非常に小さい場合の効率低下が示されたが、nact=nGaNの場合よりその影響は小さい。これは、スラブ導波モードの存在がプラスに働き、光路制御部40の影響を受ける光成分が減ったためと考えられる。それを示唆するように、光路制御部40の先端がスラブモードと干渉を始める260nm(発光層30の0.6λ手前)で急激に光取り出し効率LEが上昇し始める。そして、それ以上のサイズでは徐々に光取り出し効率LEの上昇ペースが緩やかとなり、540nm(発光層30を0.6λ貫通)では、概ね飽和したといえる。このときのトータルの変化は、nact=nGaNの場合よりも顕著であり、スラブ導波モードがある場合、より効果がある事が示された。
図5(c)に表したように、スラブ導波モードによって光取り出し効率が6%〜9%損なわれているが、光路制御部40の導入によって12%〜14%向上する可能性がある事が示された。
図6は、実施形態に係る半導体発光素子のシミュレーションの結果を例示するグラフ図である。
図6の横軸は、光路制御部40の高さ(Z軸方向の長さ)Hs(nm)であり、図6の縦軸は、光取り出し効率LE(%)である。
図6は、第2半導体層20の厚さを70nmとし、nact>nGaNとした場合のシミュレーション結果を表す。このモデルは、典型的な青色LEDの構造に近い。
図6において、特性CT61は、条件を(TE−like発光)としたときのシミュレーション結果である。特性CT63は、条件を(TM−like発光)としたときのシミュレーション結果である。特性CT62は、条件を(等方発光)としたときのシミュレーション結果である。
また、図6において、特性CT61rは、光路制御部40を設けていない参考例の構成において、特性CT61と同じ条件としたときのシミュレーション結果である。同様に、特性CT62r及び特性CT63rは、参考例の構成において、それぞれ特性CT62及び特性CT63と同じ条件としたときのシミュレーション結果である。
この構造の場合、発光層30を貫通しても光路制御部40自体が小さすぎる。さらに、第2半導体層20が十分薄い領域(<λ/2)では、鏡像双極子放射の自己干渉による輻射パターンの変化が顕著となる領域である。このため、光子放出の段階で発光層30の膜面に対して平行な成分への放射が抑制され、光路制御部40は、十分な大きさ(例えば高さHsが500nm以上)でないと有効に機能しない条件となっている。このような場合、光路制御部40の高さHsは、3λ以上である事が望ましい。
図7は、実施形態に係る半導体発光素子のシミュレーションの結果を例示するグラフ図である。
図7の横軸は、光路制御部40の貫通深さDp(nm)であり、縦軸は、光取り出し効率LE(%)である。光路制御部40の貫通深さDpは、第2面10bと光路制御部40との間のZ軸方向に沿う距離Dt1と、第2面10bと発光層30との間のZ軸方向に沿う距離Dt2と、の差dfの絶対値と実質的に同じである。
図7において、特性CT71は、条件を(TE−like発光)としたときのシミュレーション結果である。特性CT73は、条件を(TM−like発光)としたときのシミュレーション結果である。特性CT72は、条件を(等方発光)としたときのシミュレーション結果である。
また、図7において、特性CT71rは、光路制御部40を設けていない参考例の構成において、特性CT71と同じ条件としたときのシミュレーション結果である。同様に、特性CT72r及び特性CT73rは、参考例の構成において、それぞれ特性CT72及び特性CT73と同じ条件としたときのシミュレーション結果である。
前述のシミュレーションでは、光路制御部40の高さHsが、光取り出し効率LEに与える影響を含んでいる。このため、光路制御部40の高さHsを固定した場合のシミュレーションも行った。その代わりに、このシミュレーションでは第2半導体層20の厚さを変数としている。
図7は、光路制御部40の高さHsを固定し、第2半導体層20の厚さを変数としたときのシミュレーション結果を表す。このシミュレーションでは、光路制御部40の高さHsを340nmとしている。また、図7において、Dp=0nmは、光路制御部40の端部40pが、発光層30の厚さの中心の位置にある状態である。
図7のリファレンスラインは、光路制御部40がない場合の光取り出し効率LEを示しており、光路制御部40の端部40pが発光層30に到達していない構成における光取り出し効率LEは、これを下回っている。これは、光路制御部40が本実施形態に係る構成要件を満たさない場合、ネガティブに働く場合もある事を示唆している。また、100nm以上貫通している領域では、確実に光取り出し効率LEが上昇しており、前述の通り光路制御部40が発光層30を貫通する事が重要である事が示された。
光路制御部40による光の散乱効果は、屈折よりも反射による散乱、例えば、全反射による散乱がより効果的である。このため、光路制御部40の屈折率(nscat)は、積層体SB(例えば屈折率をnGaNとする)よりも低い事が求められ、低ければ低いほど良い。また、反射した光がそのまま光取り出し面方向に散乱されるのが最も効率的であることは自明である。従って、光路制御部40による反射は、光反射層RLと反対方向に起こるようにする。従って、光路制御部40の断面形状は、例えば、光反射層RL側から第1半導体層10側に向かって幅の狭くなる楔状にする。または、光反射層RLから離れるほどに細くなる形状をもつ光路制御部40を配置する事が望ましい。
また、スラブモード導波光を光取り出し面に対し垂直になるよう反射させるのが最も効果的であるので、光路制御部40の側面40sと発光層30の膜面(X−Y平面)との成す角度θsは、45°付近が最も良好となる。このときの全反射条件より、例えば、nGaN=2.47である場合には、nscat≦1.75である事が望ましい。ただし、実際に側面40sに入射する光は、様々な進行角を持つので多少屈折率が高くても全反射となる成分はあり、目安の一つである。
例えば、nscat=1.0(中空)のときの効果を1とすれば、nscat=1.75のときの効果は概ね6割程度であり、nscat=2.11(AlNに相当)のときでも3割程度の効果が残る。AlNはGaN系半導体と整合性がよいので、光路制御部40の配置を高密度にする事が出来れば有用である。従って、中空に比べ、5割までの効率低下を許容するなら、例えば、nscat≦1.8、材料系の整合性を考慮して3割までの低下を許容するなら、nscat≦2.11であればよい。なお、さらに高い屈折率では効果が急激に低下するため、AlGaN等のようなより整合性の高い材料であっても、これらによる光路制御部40の構成は望ましくない。
図8は、実施形態に係る半導体発光素子のシミュレーションの結果を例示するグラフ図である。
図8の横軸は、光路制御部40の屈折率nscatであり、縦軸は、光取り出し効率LE(%)である。
図8において、特性CT81は、条件を(TE−like発光)としたときのシミュレーション結果である。特性CT83は、条件を(TM−like発光)としたときのシミュレーション結果である。特性CT82は、条件を(等方発光)としたときのシミュレーション結果である。
また、図8において、特性CT81rは、光路制御部40を設けていない参考例の構成において、特性CT81と同じ条件としたときのシミュレーション結果である。同様に、特性CT82r及び特性CT83rは、参考例の構成において、それぞれ特性CT82及び特性CT83と同じ条件としたときのシミュレーション結果である。
図8は、光路制御部40の充填率SFRを9.75%とした時の、光路制御部40の屈折率nscatと光取り出し効率LEの相関を表す。
図9(a)及び図9(b)は、実施形態に係る半導体発光素子のシミュレーションの結果を例示するグラフ図である。
図9(a)及び図9(b)の横軸は、光路制御部40の側面40sの角度θsであり、縦軸は、光取り出し効率LE(%)である。
図9(a)及び図9(b)は、シミュレーションモデルの半導体発光素子110smにおいて、角度θsを変化させたときの光取り出し効率LEの変化を計算したシミュレーション結果である。
図9(a)及び図9(b)において、特性CT91a及び特性CT91bは、条件を(TE−like発光)としたときのシミュレーション結果である。特性CT93a及び特性CT93bは、条件を(TM−like発光)としたときのシミュレーション結果である。特性CT92a及び特性CT92bは、条件を(等方発光)としたときのシミュレーション結果である。
また、図9(a)及び図9(b)において、特性CT91arは、光路制御部40を設けていない参考例の構成において、特性CT91aと同じ条件としたときのシミュレーション結果である。同様に、特性CT91br、特性CT92ar、特性CT92br、特性CT93ar及び特性CT93brは、参考例の構成において、それぞれ特性CT91b、特性CT92a、特性CT92b、特性CT93a及び特性CT93bと同じ条件としたときのシミュレーション結果である。
このシミュレーションでは、光路制御部40の貫通深さDpが、300nmであり、発光層30の厚さは、60nmである。そして、第2半導体層20の厚さを370nmとした場合と、70nmとした場合との2通りでシミュレーションを行った。図9(a)は、第2半導体層20の厚さを370nmとした場合のシミュレーションの結果を表し、図9(b)は、第2半導体層20の厚さを70nmとした場合のシミュレーションの結果を表す。
先述の通り、単純な見積もりでは、光路制御部40の側面40sと発光層30の膜面の成す角度θsは、45°が理想であるが、先述の理由により、角度θsの多少の違いでは殆ど差はない。両者とも、θs=25°〜60°の範囲で良好な値を示し、その範囲外では急激に効率が落ちている事がわかる。しかし、θs<30°の範囲においては、光路制御部40の幅Wsが急激に増大し、有効な発光層30の面積の減少が著しくなるため、好ましくない。従って30°以上60°以下の範囲が望ましい。なお、最良となるθsが45°ではなく35°付近となるのは、側面40sの面積の増大により散乱機会が増えるためであると考えられる。
図10は、実施形態に係る半導体発光素子の製造方法を例示するフローチャート図である。
図11(a)及び図11(b)は、実施形態に係る半導体発光素子の製造方法を例示する模式的断面図である。
図10に表したように、実施形態に係る半導体発光素子の製造方法は、加工体110wを準備するステップS110と、光路制御部40を加工体110wに形成するステップS120と、を含む。
図11(a)に表したように、加工体110wは、成長基板6(基板)と、第1半導体層10となる第1導電形の第1半導体膜10fと、第2半導体層20となる第2導電形の第2半導体膜20fと、発光層30となる発光膜30fと、を含む。第1半導体膜10fは、成長基板6(基板)の上に設けられる。発光膜30fは、第1半導体膜10fの上に設けられる。第2半導体膜20fは、発光膜30fの上に設けられる。
加工体110wを準備するステップS110は、例えば、成長基板6の上に第1半導体膜10fを形成し、第1半導体膜10fの上に発光膜30fを形成し、発光膜30fの上に第2半導体膜20fを形成することにより、加工体110wを形成する工程である。加工体110wを準備するステップS110は、例えば、予め形成された加工体110wを光路制御部40を形成するための製造装置などにセットする工程でもよい。
図11(b)に表したように、光路制御部40の形成では、Z軸方向に沿って延び、第2半導体膜20f及び発光膜30fを貫通する絶縁性の光路制御部40が形成される。光路制御部40の屈折率は、第1半導体膜10fの屈折率、第2半導体膜20fの屈折率及び発光膜30fの屈折率よりも低い。光路制御部40は、X−Y平面に投影したときに、第2半導体膜20fの第1領域20rに囲まれる。また、光路制御部40は、X−Y平面に投影したときに、発光膜30fの第2領域30rに囲まれる。
加工体110wに光路制御部40を形成した後、電極の形成やダイシングなどを行うことにより、加工体110wから半導体発光素子110が形成される。
これにより、高光取り出し効率の半導体発光素子110が製造される。
本実施形態に係る光路制御部40による光取り出し構造は、既存のFlipChip構造やThinFilm構造などの製造工程に適用するのが容易であり、いくつかの工程を追加することで実現できる。
図12(a)〜図12(c)は、実施形態に係る半導体発光素子の製造方法を例示するフローチャート図である。
図12(a)は、本実施形態に係る半導体発光素子110にFlipChip構造を適用した場合の製造工程を例示する。
図12(b)は、本実施形態に係る半導体発光素子110に縦通電型のThinFilm構造を適用した場合の製造工程を例示する。
図12(c)は、本実施形態に係る半導体発光素子110に横通電型のThinFilm構造を適用した場合の製造工程を例示する。
図12(a)〜図12(c)に表したように、本実施形態に係る半導体発光素子110の製造は、工程の早い段階に光路制御部40を形成するプロセスを設けることで実現可能である。なお、透明導電体層を形成するプロセスは、省略可能であり、必要に応じて設ければよい。また、透明導電体層を形成するプロセスと光路制御部40を形成するプロセスとは、順序が逆でも良い。
図13(a)〜図13(d)は、実施形態に係る半導体発光素子の一部の製造方法を例示するフローチャート図及び模式的断面図である。
図13(a)〜図13(d)は、光路制御部40の形成方法の一例を表す。
図13(a)及び図13(b)に表したように、光路制御部40の形成では、溝50が、加工体110wに形成される。溝50は、Z軸方向に沿って延び、第2半導体膜20f及び発光膜30fを貫通する。溝50のZ軸方向に対して垂直な1つの方向の幅は、例えば、第2半導体膜20fから第1半導体膜10fに向かう方向において連続的に減少する。この例では、溝50のX軸方向の幅が、連続的に減少する。溝50の形状は、例えば、上述した光路制御部40の形状に従う。この例では、溝50が、スクラッチングによって形成される。スクラッチングには、例えば、機械的手法やレーザーアブレーション法などが用いられる。
図13(a)及び図13(c)に表したように、充填剤52が、溝50に埋め込まれる。充填剤52の屈折率は、第1半導体膜10fの屈折率、第2半導体膜20fの屈折率及び発光膜30fの屈折率よりも低い。充填剤52の材料は、例えば、低屈折低吸収かつ絶縁体で安定した物質であればよい。充填剤52には、例えば、誘電体、SOGに代表されるゾルゲル材料、及び、溝50に十分入る程度に小さな微粒子などが用いられる。誘電体を含む充填剤52の形成には、例えば、スパッタ、蒸着及びCVD法などが用いられる。
図13(a)及び図13(d)に表したように、充填剤52の一部が除去される。これにより、光路制御部40が加工体110wに形成される。
充填剤52の一部の除去は、溝50の部分とそれ以外の部分での充填剤52の厚さの差を利用し、例えば、エッチングや研磨などによって除去する。なお、充填剤52の一部の除去は、前工程の充填剤52の充填方法によっては出来ない場合がある。例えば、ゾルゲル法、若しくはバックスパッタ法や特別な条件で行ったCVD法等の平滑化成膜プロセスで充填剤52を充填した場合には、充填剤52の一部を適切に除去することができる。
図14(a)〜図14(f)は、実施形態に係る半導体発光素子の一部を示す模式的部分断面図である。
図14(a)〜図14(f)は、図13(a)〜図13(d)に表した方法で形成した場合の光路制御部40の断面形状の一例を表す。
図14(c)及び図14(f)は、充填剤52に微粒子MPを用いた例を表す。
また、図14(d)〜図14(f)では、第2半導体層20と第2電極72との間に、透明導電層73が設けられている。この透明導電層73は、例えば、第2半導体膜20fの上に、透明導電層73となる膜を形成した後、光路制御部40の形成を行うことで、形成することができる。前述のように、透明導電層73の形成は、光路制御部40形成の後でもよい。この場合には、光路制御部40と第2電極72との間にも、透明導電層73が延在する。透明導電層73には、例えば、ITOなどが用いられる。
図15(a)〜図15(f)は、実施形態に係る半導体発光素子の一部の別の製造方法を例示するフローチャート図及び模式的断面図である。
図15(a)〜図15(f)は、光路制御部40の別の形成方法を表す。
図15(a)及び図15(b)に表したように、この例では、犠牲層54が、第2半導体膜20fの上に形成される。犠牲層54には、例えば、有機樹脂が用いられる。
図15(a)及び図15(c)に表したように、スクラッチングによって溝50が形成される。この例では、溝50が、犠牲層54も貫通する。
図15(a)及び図15(d)に表したように、充填剤52が、溝50に埋め込まれる。例えば、溝50が完全に埋まる厚さで、充填剤52が積層される。
図15(a)及び図15(e)に表したように、エッチングや研磨などにより、充填剤52の一部が除去される。
図15(a)及び図15(f)に表したように、犠牲層54が除去(リフトオフ)される。これにより、充填剤52のうちの、溝50に埋め込まれた部分のみが残り、光路制御部40が加工体110wに形成される。このように、犠牲層54のリフトオフを用いる方法では、予め犠牲層54を形成する必要がある等、工程数は増えるものの、充填剤52の充填方法には依存しないプロセスが可能となる。
図16(a)〜図16(d)は、実施形態に係る半導体発光素子の一部を示す模式的部分断面図である。
図16(a)及び図16(b)は、図15(a)〜図15(f)に表した方法で形成した場合の光路制御部40の断面形状の一例を表す。
図16(c)及び図16(d)は、図15(a)〜図15(f)に表した方法において、充填剤52の一部を除去する工程を省略した場合の光路制御部40の断面形状の一例を表す。例えば、充填剤52を溝50に埋め込む際に、溝50が完全に埋まらない厚さで、充填剤52を積層させる。この後、犠牲層54を除去する。これにより、図16(c)及び図16(d)に表した断面形状の光路制御部40を除去する。このように、犠牲層54を用いる方法においては、充填剤52の一部を除去する工程を省略することができる。
図17(a)〜図17(d)は、実施形態に係る半導体発光素子の一部の別の製造方法を例示するフローチャート図及び模式的断面図である。
図17(a)〜図17(d)は、溝50の別の形成方法を表す。
図17(a)及び図17(b)に表したように、この例では、マスク層56が、第2半導体膜20fの上に形成される。マスク層56には、所定のパターン56pが形成されている。マスク層56は、例えば、フォトリソグラフ処理及びエッチング処理によって形成することができる。
図17(a)及び図17(c)に表したように、マスク層56をマスクとして加工体110wがエッチングされる。そして、マスク層56のパターン56pを加工体110wに転写することにより、溝50が形成される。例えば、マスク層56にグレースケールマスクを用いる。これにより、徐々に幅の狭くなる溝50を良好に形成することができる。加工体110wのエッチングは、ドライエッチングでもよいし、ウェットエッチングでもよい。
図17(a)及び図17(d)に表したように、マスク層56を除去する。以下、上記のように、充填剤52の埋め込みなどを行うことにより、スクラッチングの場合と同様に、光路制御部40を形成することができる。この手法は、工数が増えるがオーソドックスであり、制御性及び均質性が高い。このため、意図した構造及び配置の光路制御部40が作りやすい。
なお、エッチングによる溝の形成方法は、第2半導体膜20fとマスク層56との間に犠牲層54を設け、犠牲層54もエッチングすることにより、犠牲層54をリフトオフする光路制御部40の形成方法にも適用することができる。
図18(a)〜図18(e)は、実施形態に係る半導体発光素子の一部の別の製造方法を例示するフローチャート図及び模式的断面図である。
図18(a)〜図18(e)は、光路制御部40の別の形成方法を表す。
図18(a)及び図18(b)に表したように、この例では、保護層58が、第2半導体膜20fの上に形成される。保護層58には、後述の組成変性処理に耐えられる材料が用いられる。保護層58には、例えば、SiOが用いられる。
図18(a)及び図18(c)に表したように、例えばフォトリソグラフ処理及びエッチング処理によって保護層58をパターニングすることにより、保護層58にパターン58pが形成される。すなわち、加工体110wのうちの組成を変性させたい部分だけを露出させる。
図18(a)及び図18(d)に表したように、加工体110wに対して組成変性処理が行われる。組成変性処理とは、例えば、GaNの窒素を離脱させ、代わりに酸素を結合させることにより、部分的にGaに変化させる処理である。組成変性処理により、加工体110wのうちの保護層58から露呈した部分のみの組成を変性させる。
図18(a)及び図18(e)に表したように、保護層58を除去する。これにより、加工体110wに光路制御部40が形成される。この手法は、現在GaN系材料では困難であると考えられるが、実現されれば非常に有用となる。この手法は、例えば、AlGaN系材料を積層体SBに含む半導体発光素子110の製造に好適に用いることができる。
図19(a)及び図19(b)は、実施形態に係る別の半導体発光素子の一部を示す模式的平面図である。
図19(a)及び図19(b)では、第1半導体層10及び第1電極71の図示が省略されている。
図19(a)に表したように、複数の光路制御部40は、ランダムに配置してもよい。
また、図19(b)に表したように、任意の方向に湾曲または屈曲した線状の1つの光路制御部40が、発光層30の全体に形成されていてもよい。
図19(a)に表した例においても、第1領域20r及び第2領域30rが、複数の光路制御部40のそれぞれを囲む。また、図19(b)に表した例においても、第1領域20r及び第2領域30rが、光路制御部40を囲む。これにより、発光層30において電荷が移動し易くなり、例えば、発光層30の面内における輝度の均一性を高めることができる。
本実施形態係る半導体発光素子110では、発生した光子が、どのような偏光、伝搬方向を持つとき、どこで失われ、どの程度外部に取り出せるのか詳細に検討した。その結果、積層体SBよりも低屈折率な光散乱構造が発光層30を貫通する形で配置することにより、光取り出し効率を向上させる事が可能である事を見出した。例えば、光吸収の増大なく内部伝搬光を効率よく散乱させることができる。また、本実施形態に係る半導体発光素子110では、発光層30の棄損率を抑えることもできる。
(実施例)
以下では、ThinFilm構造を基本とした窒化物半導体発光素子に適用した場合の例を説明する。
半導体発光素子110においては、通常、結晶成長直後において、ウェーハ表面に薄い第2半導体膜20fが最上面に存在し、その下に発光膜30fがある。表面から見た発光膜30fの最深部は、結晶成長技術の制限等により通常100nm〜500nm程度に抑えられている。この表面に幅300nm〜3μm、深さは先記の発光膜最深部より発光波長の1/4以上深い楔形の溝50を形成する。このとき、溝50の断面形状はV字型の、深いところほど狭くなる形状が望ましく、その底角は30°〜120°の範囲が望ましい。より望ましくは60°〜90°であるが、底部は鋭角である必要はなく、U字型でもよい。底部が平らで幅を持っても機能は変わらないが、発光層30の減少幅が大きくなるので、狭いほど望ましい。
溝50の長さや配置方法、直線状か曲線状か、線分形状であるか等は任意である。例えば数十μmの長さの溝50を規則正しく配置した場合に、図1に示すような素子構造をとり得る。光路制御部40の配置は、図19(a)及び図19(b)に表した構成でもよい。光路制御部40の配置方法は、後述する条件さえ満たせば、加工プロセスや素子形態を考慮して任意の方法が取り得る。
共通する条件として、概ね満遍なく配置される事が望ましく、また、発光層30上のあらゆる部位において、最も近い溝までの距離が発光素子形成後の積層体SBの厚さの20倍、または発光層30の平均光吸収率αとして、−ln(0.5)/αのどちらか短い方よりも小さくなる事が望ましい。例えば最終的な発光素子の積層体SBの厚さが4μmであるなら、溝50はせいぜい160μm間隔、一方、α=100cm-1であるなら140μm間隔以下となるように配置する。
また、光路制御部40により発光層30が小さなドメイン(領域)として完全に分離するのは好ましくない。例えばあるドメインでキャリアオーバーフローを起こしても、隣接するドメインに余剰キャリアを供給する機会を失うためである。そして結晶品質や製作プロセスによってはそのような状況が十分発生し得る。一方、HEMT構造を応用した高キャリア拡散LED構造も提案されている。これらの機構を活用するためにも、各ドメインは連続したある程度の大きさを持つ事が望ましい。
また、この溝形成加工の前にITOやSnO等、透明導電層73を発光波長の半分の長さ以上、又は200nm以上積層し、一括して溝50を形成してもよい。この場合、充填剤52の部分除去の際のトレランスが大きくなり、また光反射層RLによる吸収損失を抑える事が出来る点で有利である。但し、透明導電層73の光吸収を考慮し、透明導電層73の消衰係数(複素屈折率の虚部)は0.01より小さい事が望ましい。
溝50の形成後、溝50の部分に半導体部分の屈折率より十分低い誘電体を充填し封止する。充填方法は問わないが、例えば液体ガラスの塗布(図14(a)参照)、または、誘電体層成膜後に溝形成プロセスに用いたマスクによるリフトオフ(図16(a)〜図16(d)参照)などが挙げられる。また、この後の第2電極72の形成時にp-n接合部が短絡しない方法(例えばメンブレン構造)が形成できれば、光路制御部40は、空洞でもよい。
溝50の封止後、第2電極72を形成する。第2電極72は発光波長に対し十分反射率が高ければその種類は問われない。ただし、前述のリフトオフ工程により光路制御部40を形成した場合、光路制御部40が第2半導体層20の膜面より大きく突出している場合があるので、段切れを起こさないよう十分な厚さ(例えば100nm以上2μm以下)の第2電極72を形成する事が望まれる。以後、通常のThinFilm形成プロセスを行い、ThinFilm構造の半導体発光素子110を形成する。
典型的な構造として角度θsを90°とし、貫通深さDpを300nmとし、材料をSiOとした光路制御部40の場合のシミュレーション結果を提示する。
図20(a)〜図20(c)は、実施形態に係る半導体発光素子のシミュレーションの結果を例示するグラフ図である。
図20(a)〜図20(c)の横軸は、光路制御部40の充填率SFR(%)である。図20(a)の縦軸は、光取り出し効率LE(%)である。図20(b)の縦軸は、光取り出し効率と発光面積との積LELA(%)である。図20(c)の縦軸は、発熱量の相対値CV(%)である。
図20(a)において、特性CT201は、条件を(TE−like発光)としたときのシミュレーション結果である。図20(a)において、特性CT203は、条件を(TM−like発光)としたときのシミュレーション結果である。図20(a)において、特性CT202は、条件を(等方発光)としたときのシミュレーション結果である。図20(b)において、特性CT204は、条件を(TE−like発光)としたときのシミュレーション結果である。図20(b)において、特性CT206は、条件を(TM−like発光)としたときのシミュレーション結果である。図20(b)において、特性CT205は、条件を(等方発光)としたときのシミュレーション結果である。図20(c)において、特性CT207は、条件を(TE−like発光)としたときのシミュレーション結果である。図20(c)において、特性CT209は、条件を(TM−like発光)としたときのシミュレーション結果である。図20(c)において、特性CT208は、条件を(等方発光)としたときのシミュレーション結果である。
図20(a)〜図20(c)に表したように、シミュレーション結果は、光路制御部40のウェーハ内に占める割合、即ち発光層30の棄損率との対応で表しており、棄損率が高いほど光路制御部40が密である事を示す。
図20(a)は、純粋な光取り出しを見たものである。棄損率10%で発光成分のうちTE-like成分は2%程度、TM-like成分は4%弱向上し、全光でおよそ3%向上している。
図20(b)は、光取り出し効率と発光層30の面積の積を表したもので、光路制御部40の構造がない場合を100%としている。この図は、発光層30の棄損に比べ効率の向上は大きくない事を示している。しかし、例えば、発光層30を複数の領域に分割する方法では、仮に取り出し効率が100%であっても、発光層30の棄損率が64%未満となる。このため、本実施形態に係る半導体発光素子110では、発光層30の棄損率が低いことがわかる。
図20(c)は、同じ発光量を得るのに、どれだけ光吸収損失による発熱があるかを示したものである。これは、光取り出し効率が重要である事を示している。図20(c)に表したように、本実施形態に係る半導体発光素子110では、光路制御部40の構造がない場合に比べ、数%の発熱抑制が期待できる。なお、最もバランスが取れているのは発光層30の棄損率が4〜10%のときである。
実施形態によれば、高光取り出し効率の半導体発光素子及びその製造方法が提供される。
なお、本明細書において「窒化物半導体」とは、BInAlGa1−x−y−zN(0≦x≦1,0≦y≦1,0≦z≦1,x+y+z≦1)なる化学式において組成比x、y及びzをそれぞれの範囲内で変化させた全ての組成の半導体を含むものとする。またさらに、上記化学式において、N(窒素)以外のV族元素もさらに含むもの、導電形などの各種の物性を制御するために添加される各種の元素をさらに含むもの、及び、意図せずに含まれる各種の元素をさらに含むものも、「窒化物半導体」に含まれるものとする。
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれは良い。本願明細書において、「上に設けられる」状態は、直接接して設けられる状態の他に、間に他の要素が挿入されて設けられる状態も含む。「積層される」状態は、互いに接して重ねられる状態の他に、間に他の要素が挿入されて重ねられる状態も含む。「対向する」状態は、直接的に面する状態の他に、間に別の要素が挿入されて面する状態も含む。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、半導体発光素子に含まれる、第1半導体層、第2半導体層、発光層、積層体、光路制御部、第1領域、第2領域、光反射層、第1半導体膜、第2半導体膜、発光膜、加工体、溝、充填剤、犠牲層及びマスク層などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した半導体発光素子及びその製造方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての半導体発光素子及びその製造方法も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
5…支持基板、 6…成長基板(基板)、 10…第1半導体層、 10f…第1半導体膜、 10a…第1面、 10b…第2面、 11…凹凸、 20…第2半導体層、 20f…第2半導体膜、 20r…第1領域、 30…発光層、 30f…発光膜、 30g…外形、 30r…第2領域、 30t…端部、 40…光路制御部、 40p…端部、 40s…側面、 41…第1光路制御部、 42…第2光路制御部、 50…溝、 52…充填剤、 54…犠牲層、 56…マスク層、 56p…パターン、 58…保護層、 58p…パターン、 71…第1電極、 72…第2電極、 73…透明導電層、 110、110sm…半導体発光素子、 110w…加工体、 MP…微粒子、 RL…光反射層、 SB…積層体

Claims (18)

  1. 第1導電形の第1半導体層と、
    第2導電形の第2半導体層と、
    前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた発光層と、
    を含み、前記第1半導体層と前記第2半導体層と前記発光層とが積層方向に沿って積層された積層体と、
    前記第2半導体層及び前記発光層を貫通し、屈折率が、前記第1半導体層の屈折率、前記第2半導体層の屈折率及び前記発光層の屈折率よりも低く、前記発光層から放出された光の進行方向を変化させる絶縁性の複数の光路制御部と、
    を備え
    前記複数の光路制御部のそれぞれは、前記積層方向に対して垂直な平面に投影したときに、直線状、曲線状または屈曲線状であり、
    前記複数の光路制御部のうちの1つの延在方向は、前記複数の光路制御部のうちの別の1つの延在方向とは異なり、
    前記第2半導体層及び前記発光層のそれぞれは、前記平面内で連続している半導体発光素子。
  2. 前記平面に投影したときに、前記光路制御部の前記延在方向の長さは、前記光路制御部の前記延在方向に対して垂直な方向の長さの5倍以上である請求項1記載の半導体発光素子。
  3. 前記積層方向に対して垂直な方向における前記光路制御部の幅は、前記第2半導体層から前記第1半導体層に向かう方向において、連続的に減少する請求項1または2に記載の半導体発光素子。
  4. 前記光路制御部の前記幅の最大値は、前記光の波長以上前記第2半導体層の前記積層方向に沿う長さの2倍以下である請求項3記載の半導体発光素子。
  5. 光反射層をさらに備え、
    前記第2半導体層は、前記発光層と前記光反射層との間に設けられ、
    前記光反射層の反射率は、前記第2半導体層の反射率よりも高い請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  6. 前記第2半導体層の前記積層方向に沿う長さは、前記第1半導体層の前記積層方向に沿う長さよりも薄い請求項1〜5のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  7. 前記第1半導体層は、前記発光層と向かい合う第1面と、前記第1面に対して反対側の第2面とを有し、
    前記第2面と前記光路制御部との間の前記積層方向に沿う距離と、前記第2面と前記発光層との間の前記積層方向に沿う距離と、の差の絶対値は、前記光の波長の1/2よりも長い請求項1〜6のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  8. 前記光路制御部の前記積層方向に沿う長さは、前記光の波長の3倍以上である請求項1〜7のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  9. 前記光路制御部は、前記積層方向に対して非平行な側面を有し、
    前記側面と前記積層方向に対して垂直な平面との成す角度は、30°以上60°以下である請求項1〜8のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  10. 前記積層方向に対して垂直な平面に投影した前記光路制御部の面積は、前記平面に投影した前記発光層の外形の面積に対して10%以下である請求項1〜9のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  11. 前記積層方向に対して垂直な平面に投影したときに、隣り合う2つの前記光路制御部の間の距離は、前記積層方向に沿う前記積層体の長さの20倍以下である請求項1〜10のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  12. 前記積層方向に対して垂直な平面に投影したときに、前記発光層の端部と、前記複数の光路制御部のうちの前記端部に近接する1つの前記光路制御部と、の間の距離は、前記積層方向に沿う前記積層体の長さの20倍以下である請求項1〜11のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  13. 基板と、
    前記基板の上に設けられた第1導電形の第1半導体膜と、
    前記第1半導体膜の上に設けられた発光膜と、
    前記発光の上に設けられた第2導電形の第2半導体膜と、
    を含む加工体を準備する工程と、
    前記第2半導体及び前記発光を貫通し、屈折率が、前記第1半導体の屈折率、前記第2半導体の屈折率及び前記発光の屈折率よりも低く、前記発光から放出された光の進行方向を変化させる絶縁性の複数の光路制御部を前記加工体に形成する工程と、
    を備え
    前記複数の光路制御部を前記加工体に形成する前記工程は、
    前記積層方向に対して垂直な平面に投影したときに、直線状、曲線状または屈曲線状であり、前記複数の光路制御部のうちの1つの延在方向が、前記複数の光路制御部のうちの別の1つの延在方向とは異なる前記複数の光路制御部を形成すること、及び、
    前記第2半導体層及び前記発光層のそれぞれを、前記平面内で連続させること
    を含む半導体発光素子の製造方法。
  14. 前記光路制御部を形成する前記工程は、前記第2半導体膜及び前記発光膜を貫通する溝を前記加工体に形成する工程を含む請求項13記載の半導体発光素子の製造方法。
  15. 前記光路制御部を形成する前記工程は、充填剤を前記溝に埋め込む工程をさらに含み、
    前記充填剤の屈折率は、記第1半導体膜の屈折率、前記第2半導体膜の屈折率及び前記発光膜の屈折率よりも低い請求項14記載の半導体発光素子の製造方法。
  16. 前記光路制御部を形成する前記工程は、
    前記第2半導体膜の上に犠牲層を形成する工程と、
    前記犠牲層を除去する工程と、
    をさらに含み、
    前記犠牲層を形成した後に、前記犠牲層と前記第2半導体膜と前記発光膜とを貫通する前記溝を形成し、前記溝に前記充填剤を埋め込んだ後に、前記犠牲層を除去する請求項15記載の半導体発光素子の製造方法。
  17. 前記溝を形成する前記工程は、スクラッチングによって前記溝を形成する工程である請求項14〜16のいずれか1つに記載の半導体発光素子の製造方法。
  18. 前記溝を形成する前記工程は、
    前記第2半導体膜の上にパターンが形成されたマスク層を形成する工程と、
    前記マスク層をマスクとして前記加工体をエッチングすることにより前記溝を形成する工程と、
    を含む請求項14〜16のいずれか1つに記載の半導体発光素子の製造方法。
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