JP5461664B1 - 円筒形カットアウト - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁操作棒を用いて、ヒューズ筒を着脱容易な円筒形カットアウトを提供する。
【解決手段】カットアウト10は、底部に形成した開口部11を有するカットアウト本体1と、開口部11から挿抜され、カットアウト本体1の内部に装着されるヒューズ筒3を備える。ヒューズ筒3は、固定筒21の基端部に固定された表示筒31を有する。表示筒31は、一対の把持面311・311を外周に形成している。表示筒31に設けた把持面311・311を絶縁操作棒9の先端部に設けた一対の把持腕9a・9bで把持して、カットアウト本体1に対して、斜め可能からヒューズ筒3を着脱できるので、カットアウト10の直下で作業する必要がなく、作業性が向上し、安全である。
【選択図】図1

Description

本発明は、円筒形カットアウトに関する。特に、ヒューズ筒を内蔵する円筒形カットアウトであって、絶縁操作棒を用いて、円筒形カットアウトにヒューズ筒を着脱容易な円筒形カットアウトの構造に関する。
カットアウトは、定格以上の電流を遮断する遮断器である。円筒形カットアウトは、主として屋外で使用され、円筒状の碍子で外装された本体の内部に高圧用のヒューズ筒を有している。例えば、円筒形カットアウトは、変圧器と共に電柱などの高所に設置されている。
耐塩形の円筒形カットアウトは、塩分を含む外気が内部に入らないように、本体の底部を閉止蓋で塞いでいる。ヒューズ筒は、内部のヒューズが作動(溶断)すると、閉止蓋が本体から離脱するように構成されている。
一般に、閉止蓋と本体とは、吊り紐で繋留され、閉止蓋の落下又は紛失が防止されている。そして、正常なヒューズを組み込んだヒューズ筒が円筒形カットアウトに装着された後に、閉止蓋が本体の底部に閉止される。
近年では、架空線などを無停電で配電工事する活線作業には、絶縁操作棒(ホットスティック)などを用いて、作業者が通電中の架空線に直接触れることなく、配電工事が可能な間接活線工法が奨励されている。
したがって、高所に設置された円筒形カットアウトにヒューズ筒を装着又は取り外しする配電工事にも、絶縁操作棒が用いられている。又、閉止蓋を着脱する作業にも絶縁操作棒が用いられている。
ところで、ヒューズ筒が作動した後に、開閉可能な一対の把持腕を設けた把持工具を先端部に有する絶縁操作棒(いわゆる、ヤットコ)を用いて、円筒形カットアウトの底部からヒューズ筒を着脱することは容易ではなかった。
したがって、このような不便を解消するために、共用型の絶縁操作棒の先端部に専用の工具(アタッチメント)を取り付けて、円筒形カットアウトの底部からヒューズ筒を容易かつ簡易に着脱できる円筒形カットアウトが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による円筒形カットアウトは、正常なヒューズを組み込んだヒューズ筒に筒形ホルダを装着し、共用型の絶縁操作棒を用いて、筒形ホルダ付きヒューズ筒を円筒形カットアウトに容易に着脱できる、としている。
特開2011−49035号公報
図7は、従来技術による円筒形カットアウトの構成を示す縦断面図である。図8は、従来技術による円筒形カットアウトに備わるヒューズ筒の構成を示す斜視図である。本願の図7は、特許文献1の図1に相当し、本願の図8は、特許文献1の図2に相当している。
図7を参照すると、従来技術による円筒形カットアウト(以下、カットアウトと略称する)100は、円筒状のカットアウト本体1とヒューズ筒2を備えている。カットアウト本体1は、略円形の開口部11を底部に設けている。ヒューズ筒は、開口部11から挿入されて、カットアウト本体1の内部に装着されている。
図7を参照すると、カットアウト本体1は、その略外殻を構成する円筒状の碍子1aを有している。カットアウト本体1は、碍子1aの頂部を被覆する絶縁キャップ1bを有している。そして、絶縁キャップ1bを介して電線w1を延出している。電線w1は、商用電源(図示せず)に接続している。又、電線w1は、その端末に電極e1を設けている。電極e1は、ヒューズ筒2の上面に接触(導通)している。
図7を参照すると、カットアウト本体1は、碍子1aの底部の外周から突出する絶縁キャップ1cを有している。そして、絶縁キャップ1cを介して電線w2を延出している。電線w2は、負荷装置(図示せず)に接続している。又、電線w1は、その端末に電極e2を設けている。電極e2は、ヒューズ筒2の下方に設けた可動筒22の外周に接触(導通)している(図8参照)。そして、ヒューズ筒2を介して商用電源と負荷装置が電気的に接続されている。
図7を参照すると、碍子1aの底部には、下部スカート1dを固定している。下部スカート1dには、前述した開口部11を設けている。カットアウト10は、閉止蓋6を開口部11に取り付けて閉止できる。閉止蓋6は、下部スカート1dに吊り紐6aで懸架されているので、落下又は紛失が防止されている。
図8を参照すると、ヒューズ筒2は、固定筒21と導電性の可動筒22を有している。固定筒21は、ヒューズ筒2の外殻を構成している。又、固定筒21は、その先端部側がカットアウト本体1の奥部に装着される(図7参照)。
図8を参照すると、可動筒22は、固定筒21の軸方向に移動自在に、固定筒21を外装している。可動筒22は、フランジ2fを一端部側に設けている。可動筒22は、フランジ2fの近傍に配置され、可動筒22の外周面から相反する向きに向かう一対の第1突起2a・2aを設けている(図7参照)。
図8を参照すると、固定筒21は、導電性の先端筒部21a、絶縁性の中間筒部21b、及び絶縁性の基端筒部21cを同軸状に連設している。図8を参照して、可動筒22は、基端筒部21cから離反して先端筒部21aに向かって移動する力を付勢されている。又、可動筒22は、固定筒21に内装されたヒューズ2hに連結する導線2wに係止されて、その移動が抑止されている。
図8を参照すると、ヒューズ筒2は、ヒューズ2hを中間に接続した導線2wを内装している。導線2wの一端部は、先端筒部21aに導通している。導線2wの他端部は、基端筒部21cから延出して、切り欠き溝21kを通り、ボルト23で可動筒22の外周に固定されている。つまり、先端筒部21aと可動筒22とは、ヒューズ2hを介して導線2wで電気的に接続している。
図8を参照すると、固定筒21は、圧縮コイルばね(図示せず)を内蔵している。この圧縮コイルばねは、可動筒22が基端筒部21cから離反して、先端筒部21aに向かって移動する力を付勢している。図7に示された状態では、固定筒21に内装された導線2wに係止されて、可動筒22は、その移動が抑止されている。
図8を参照して、ヒューズ2hが作動(溶断)すると、可動筒22が先端筒部21aに向かって移動する。しかし、可動筒22は、カットアウト本体1に保持されているので(図7参照)、相対的に、基端筒部21cが可動筒22から突出する。そして、基端筒部21cの先端部が閉止蓋6を押し出して、閉止蓋6をカットアウト10の底部から離脱させる(図7参照)。
図7を参照して、ヒューズ2hが作動すると、基端筒部21cが閉止蓋6をカットアウト10の底部から離脱させると共に、基端筒部21cの先端部側が開口部11から突出する。基端筒部21cは、その先端部側の外周に赤色のテープを貼り付けた表示筒となっている。そして、この表示筒がカットアウト本体1の底部から突出することで、ヒューズ2hが作動したことを外部から容易に確認できる。
次に、従来技術によるヒューズ筒を操作するための絶縁操作棒及び専用の工具の構成を説明する。
図9は、従来技術による円筒形カットアウトにヒューズ筒を着脱するための絶縁操作棒の構成を示す正面図である。図10は、従来技術による絶縁操作棒の先端部に取り付けられる専用の工具の構成を示す正面図である。図11は、従来技術による専用の工具の先端部に内装される係合リングの斜視図である。本願の図9から図11は、特許文献1の図3から図5に相当している。
図9を参照すると、絶縁操作棒7は、工具部71と柄部72と把持部73を備えている。工具部71は、カットアウト100を配電工事する工具8(図10参照)を着脱可能となっている。把持部73は、作業員が把持し易いように滑り止めが施されている。柄部72は、工具部71と把持部73とを連結し、長尺の管体からなっている。
図9を参照すると、柄部72の中間部には、円錐体状の安全カバー7aを取り付けている。安全カバー7aは、工具部71からの進出する水を堰き止めることができる。又、柄部72と把持部73との接続部には、円錐体状の安全カバー7bを取り付けている。安全カバー7bの取付け位置は、絶縁性を考慮して安全に作業できる限界を示している。
図9を参照すると、工具部71は、軸部71a、一対のピン71b・71b、及び突起71cを有している。軸部71aは、柄部72の軸方向に突出している。一対のピン71b・71bは、相反する向きに軸部71aの外周から進出している。突起71cは、軸部71aの先端面から突出するように、工具部71に内蔵された圧縮コイルばねによって、力を付勢されている。
図10を参照すると、専用の工具8は、絶縁操作棒7の工具部71に着脱自在に取り付けられる。工具8は、接続部81を基端部に有している。又、工具8は、保持部82を先端部に有している。
図9及び図10を参照すると、接続部81は、底面が開口された円筒状に形成している。接続部81には、軸部71aが嵌合する軸穴81aを有している。又、接続部81には、一対のピン71b・71bを回動することにより係合する鉤状の係合溝81b・81bを有している。そして、工具部71と接続部81が嵌合した状態では、突起71cが軸穴81aの上壁を弾圧して、工具部71に工具8が確実に固定される。
図10及び図11を参照すると、保持部82は、端面が開口されており、内部が空洞となっている。そして、保持部82の先端側には、係合リング8rが内装されている。係合リング8rの先端縁には、内部に突出するように成形された対向する一対の係合片81r・81rを設けている。これらの係合片81r・81rの端部には、ストッパ82rをそれぞれ設けている。
図7又は図8及び図11を参照すると、係合リング8rの先端縁は、フランジ2fに当接できる。次に、係合リング8rを回動すると、一対の第1突起2a・2aを一対の係合片81r・81rに係合できる。そして、第1突起2aがストッパ82rに当接した段階で、係合リング8r(工具8)を下げれば、ヒューズ筒2をカットアウト本体1から取り外すことができる。
図7から図11を参照すると、従来技術によるカットアウト10は、共用の絶縁操作棒7を用いて、カットアウト10の直下からヒューズ筒2を着脱する必要があった。この場合、ヒューズ筒2から放出されたアークが作業者に飛散する心配があった。
又、図7から図11を参照すると、ヒューズ筒2をカットアウト10から取り外すためには、共用の絶縁操作棒7を捩じる必要があり、カットアウト10の直下では、作業性が良くない、という問題があった。更に、カットアウト10の直下では、専用の工具8をヒューズ筒2に嵌合することが容易でない、という問題があった。絶縁操作棒を用いて、円筒形カットアウトにヒューズ筒を着脱容易であり、安全な円筒形カットアウトが求められていた。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、絶縁操作棒を用いて、円筒形カットアウトにヒューズ筒を着脱容易な円筒形カットアウトを提供することを目的とする。
本発明者は、ヒューズ筒の基端部に表示筒を設け、この表示筒には、傾斜状態で保持された絶縁操作棒の先端部に設けた一対の把持腕で把持可能な把持面を形成することにより、この課題を解消できることを見出し、これに基づいて、以下のような新たな円筒形カットアウトを発明するに至った。
(1)本発明による円筒形カットアウトは、底部に形成した開口部を着脱自在に閉止する閉止蓋を有する円筒状のカットアウト本体と、前記開口部から挿抜され、前記カットアウト本体の内部に装着されるヒューズ筒と、を備え、前記ヒューズ筒は、先端部側がカットアウト本体の奥部に装着される固定筒と、この固定筒の軸方向に移動自在に、当該固定筒を外装した可動筒と、ヒューズが作動すると前記可動筒から離反して前記開口部から突出できると共に、前記固定筒の基端部に固定された表示筒と、を有し、前記表示筒は、傾斜状態で保持された絶縁操作棒の先端部に設けた一対の把持腕で把持可能な一対の把持面を外周に形成している。
(2)一対の前記把持面は、前記表示筒の端面から前記可動筒に向かって所定の長さを有すると共に、相反する向きに向かう一対の劣弧が切り欠かれた弦となる平面からなることが好ましい。
(3)一対の前記把持面は、前記表示筒の端面から前記可動筒に向かって、一対の当該把持面の対向距離が暫時増加する傾斜面になっていることが好ましい。
(4)前記把持面には、滑り止め加工が施されていることが好ましい。
(5)前記表示筒は、一方の前記把持面から他方の前記把持面に向けて貫通する係止穴を前記把持面の中央部に開口していることが好ましい。
本発明による円筒形カットアウトは、ヒューズ筒の基端部に設けた表示筒の把持面を傾斜状態で保持された絶縁操作棒の先端部に設けた一対の把持腕で把持して、ヒューズ筒をカットアウト本体に着脱できるので、作業性が向上し、安全である。
本発明の一実施形態による円筒形カットアウトの構成を示す縦断面図であり、絶縁操作棒を用いて、ヒューズ筒を円筒形カットアウトに装着する前の状態図である。 前記実施形態による円筒形カットアウトに備わるヒューズ筒の構成を示す正面図である。 前記実施形態による円筒形カットアウトに備わるヒューズ筒の構成を示す正面図であり、中心線から半分を断面図で示している。 前記実施形態による円筒形カットアウトに備わるヒューズ筒の構成を示す斜視図である。 前記実施形態による円筒形カットアウトに備わる表示筒の構成を示す図であり、図5(A)は表示筒の正面図、図5(B)は表示筒の下面図、図5(C)は表示筒の左側面図、図5(D)は表示筒の右側面図である。 前記実施形態による円筒形カットアウトに備わるヒューズ筒を把持するための絶縁操作棒の正面図である。 従来技術による円筒形カットアウトの構成を示す縦断面図である。 従来技術による円筒形カットアウトに備わるヒューズ筒の構成を示す斜視図である。 従来技術による円筒形カットアウトにヒューズ筒を着脱するための絶縁操作棒の構成を示す正面図である。 従来技術による絶縁操作棒の先端部に取り付けられる専用の工具の構成を示す正面図である。 従来技術による専用の工具の先端部に内装される係合リングの斜視図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[円筒形カットアウトの構成]
最初に、本発明の一実施形態による円筒形カットアウトの構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態による円筒形カットアウトの構成を示す縦断面図であり、絶縁操作棒を用いて、ヒューズ筒を円筒形カットアウトに装着する前の状態図である。
図2は、前記実施形態による円筒形カットアウトに備わるヒューズ筒の構成を示す正面図である。図3は、前記実施形態による円筒形カットアウトに備わるヒューズ筒の構成を示す正面図であり、中心線から半分を断面図で示している。図4は、前記実施形態による円筒形カットアウトに備わるヒューズ筒の構成を示す斜視図である。
図5は、前記実施形態による円筒形カットアウトに備わる表示筒の構成を示す図であり、図5(A)は表示筒の正面図、図5(B)は表示筒の下面図、図5(C)は表示筒の左側面図、図5(D)は表示筒の右側面図である。なお、従来技術で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じとするので、説明を省略することがある。
図1又は図2を参照すると、本発明の一実施形態によるカットアウト10は、円筒状のカットアウト本体1とヒューズ筒3を備えている。カットアウト本体1は、底部に形成した開口部11を着脱自在に閉止する閉止蓋6を有している(図7参照)。ヒューズ筒3は、開口部11から挿抜され、カットアウト本体1の内部に装着できる。
(ヒューズ筒の構成)
図2から図4を参照すると、ヒューズ筒3は、固定筒21と導電性の可動筒22を有している。固定筒21は、ヒューズ筒2の外殻を構成している。又、固定筒21は、その先端部側がカットアウト本体1の奥部に装着される(図1参照)。
図2から図4を参照すると、可動筒22は、固定筒21の軸方向に移動自在に、固定筒21を外装している。可動筒22は、フランジ2fを一端部側に設けている。可動筒22は、フランジ2fの近傍に配置され、可動筒22の外周面から相反する向きに向かう一対の第1突起2a・2aを設けている(図7参照)。
図2から図4を参照すると、固定筒21は、導電性の先端筒部21a、絶縁性の中間筒部21b、及び絶縁性の基端筒部21cを同軸状に連設している。可動筒22は、基端筒部21cから離反して先端筒部21aに向かって移動する力を付勢されている。又、可動筒22は、固定筒21に内装されたヒューズ2hに連結する導線2wに係止されて、その移動が抑止されている(図1参照)。なお、図2から図4では、ヒューズ2hの図示を省略している。
図2から図4を参照すると、先端筒部21aと中間筒部21bの先端部は、導電性を有する固定キャップ211で着脱自在に結合している。先端筒部21aと中間筒部21bの先端部の間に、ヒューズ2hの頭部を挟着することで、ヒューズ2hと先端筒部21aを電気的に設続できる。
図2から図4を参照すると、中間筒部21bは、直径の大きい大径部と直径の小さい小径部で構成している。可動筒22が移動すると、大径部の段差に当接することで、可動筒22のストロークが規定される。
図1から図4を参照すると、ヒューズ筒2は、ヒューズ2hを中間に接続した導線2wを内装している。導線2wの一端部は、先端筒部21aに導通している。導線2wの他端部は、基端筒部21cから延出して、切り欠き溝31kを通り、ボルト23で可動筒22の外周に固定されている。つまり、先端筒部21aと可動筒22とは、ヒューズ2hを介して導線2wで電気的に接続している。
図3を参照すると、固定筒21は、圧縮コイルばね22sを内蔵している。圧縮コイルばね22sは、可動筒22が基端筒部21cから離反して、先端筒部21aに向かって移動する力を付勢している。図3に示された状態では、固定筒21に内装された導線2wに係止されて、可動筒22は、その移動が抑止されている(図2又は図4参照)。
(表示筒の構成)
図2から図4を参照すると、基端筒部21cは、絶縁性を有する表示筒31と金属製の接続リング32を備えている。表示筒31及び接続リング32は、固定筒21の基端部に螺合している。表示筒31及び接続リング32は、可動筒22の脱落を防止するためのダブルナットになっている。表示筒31は、その外周に赤色のテープ31tを貼り付けている。
図2から図5を参照すると、表示筒31は、一対の把持面311・311を外周に形成している。これらの把持面311・311は、後述する、傾斜状態で保持された絶縁操作棒9の先端部に設けた一対の把持腕9a・9bで把持できる(図1参照)。
図4又は図5を参照すると、一対の把持面311・311は、表示筒31の端面から可動筒22に向かって所定の長さに切り欠かれている。又、一対の把持面311・311は、相反する向きに向かう一対の劣弧が切り欠かれた弦となる平面からなっている。更に、一対の把持面311・311は、表示筒31の端面から可動筒22に向かって、一対の把持面311・311の対向距離が暫時増加する傾斜面になっている。
図4又は図5を参照すると、一対の把持面311・311には、ダイヤモンドカット状の滑り止め加工が施されている。これにより、後述する、絶縁操作棒9の先端部に設けた一対の把持腕9a・9bで把持したときの滑りを防止できる。
図4又は図5を参照すると、表示筒31は、把持面311の中央部に係止穴31hを開口している。係止穴31hは、一方の把持面311から他方の把持面311に向けて貫通している。係止穴31hには、クイックと呼ばれる絶縁操作棒(図示せず)の先端部に設けた爪を差し込むことができる。そして、前述したクイックで表示筒31を把持できる。
(絶縁操作棒の構成)
次に、カットアウト10に備わる閉止蓋6を把持するための絶縁操作棒の構成を説明する。図6は、前記実施形態による円筒形カットアウトに備わるヒューズ筒を把持するための絶縁操作棒の正面図である。
図6を参照すると、絶縁操作棒9は、長尺の操作棒91と把持工具92で構成している。把持工具92は、操作棒91の先端部に着脱自在に取り付けられている。又、絶縁操作棒9は、作動棒93を備えている。
図6を参照すると、把持工具92は、開閉する一対の湾曲した把持腕9a・9bで構成している。そして、一方の把持腕9aは、基端部が固定された固定腕であり、他方の把持腕9bは、一方の把持腕9aの基端部に設けた回動軸9cを中心に回動する可動腕となっている。
図6を参照すると、作動棒93は、操作棒91に沿って保持されている。作動棒93の先端部は、他方の把持腕9bに回動可能に連結している。そして、作動棒93の基端部に設けた操作レバー94を操作すると、一方の把持腕9aに対して、他方の把持腕9bを開閉できる。絶縁操作棒9は、操作棒91及び作動棒93の中間部が絶縁性を有するプラスチックパイプなどで連結され、間接活線工法に好適なように、絶縁性が確保されている。
図6に示した絶縁操作棒9は、高所に配置されたカットアウト10に装着されたヒューズ筒の基端部に固定された表示筒31を一対の把持腕9a・9bで把持できる、いわゆる「ヤットコ」になっている(図1参照)。又、傾斜状態で保持された絶縁操作棒9の先端部に設けた一対の把持腕9a・9bで表示筒31を把持して、ヒューズ筒3を開口部11からカットアウト10に挿抜することもできる(図1参照)。
[円筒形カットアウトの作用]
次に、実施形態によるカットアウト10の作用及び効果を説明する。図2から図5を参照すると、実施形態によるカットアウト10は、ヒューズ筒3の基端部に表示筒31を固定している。図1又は図6を参照すると、表示筒31には、傾斜状態で保持された絶縁操作棒9の先端部に設けた一対の把持腕9a・9bで把持可能な一対の把持面311・311を形成している。
図1を参照すると、傾斜状態で保持された絶縁操作棒9を用いて、ヒューズ筒3をカットアウト本体1に着脱できるので、従来技術のように、カットアウト100の直下で作業する必要がなく、作業性が向上し、安全である。
図2から図5を参照すると、実施形態による表示筒31は、一対の把持面311・311が相反する向きに向かう一対の劣弧が切り欠かれた弦となる平面からなっているので、一対の把持腕9a・9bで確実に把持できる(図1又は図6参照)。更に、一対の把持面311・311は、表示筒31の端面から可動筒22に向かって、一対の把持面311・311の対向距離が暫時増加する傾斜面になっているので、一対の把持腕9a・9bで適確に把持できる(図1又は図6参照)。
又、図4又は図5を参照すると、一対の把持面311・311には、ダイヤモンドカット状の滑り止め加工が施されているので、絶縁操作棒9の先端部に設けた一対の把持腕9a・9bで把持したときの滑りを防止できる(図1又は図6参照)。
更に、図4又は図5を参照すると、表示筒31は、把持面311の中央部に貫通した係止穴31hを開口しているので、クイックと呼ばれる絶縁操作棒(図示せず)の先端部に設けた爪を差し込むことができ、クイックで表示筒31を素早く把持できる。
本発明による円筒形カットアウトは以下の効果が期待できる。
(1)従来のヒューズ筒と比べて、絶縁操作棒を用いて、ヒューズ筒をカットアウト本体に容易に着脱できる。
(2)通常の絶縁操作棒を用いて、ヒューズ筒をカットアウト本体に着脱できる。
(3)カットアウト本体に対して、絶縁操作棒を傾斜状態で保持できる。
(4)ヒューズ筒から放出されたアークを避けることができる。
(5)閉止蓋本体と摘みが回転自在に連結しているので、閉止蓋をカットアウト本体に取り付けるときに、吊り紐が邪魔にならない。
(6)絶縁操作棒を用いて、カットアウト本体にヒューズ筒を着脱できるので、絶縁手袋を使用しなくて済む。
(7)表示筒の外周に滑り止め加工を施したので、表示筒を確実に把持できる。
1 カットアウト本体
2h ヒューズ
3 ヒューズ筒
6 閉止蓋
9 絶縁操作棒
9a・9b 一対の把持腕
10 カットアウト(円筒形カットアウト)
11 開口部
21 固定筒
22 可動筒
31 表示筒
311・311 一対の把持面

Claims (5)

  1. 底部に形成した開口部を着脱自在に閉止する閉止蓋を有する円筒状のカットアウト本体と、
    前記開口部から挿抜され、前記カットアウト本体の内部に装着されるヒューズ筒と、を備え、
    前記ヒューズ筒は、
    先端部側がカットアウト本体の奥部に装着される固定筒と、
    この固定筒の軸方向に移動自在に、当該固定筒を外装した可動筒と、
    ヒューズが作動すると前記可動筒から離反して前記開口部から突出できると共に、前記固定筒の基端部に固定された表示筒と、を有し、
    前記表示筒は、傾斜状態で保持された絶縁操作棒の先端部に設けた一対の把持腕で把持可能な一対の把持面を外周に形成している円筒形カットアウト。
  2. 一対の前記把持面は、前記表示筒の端面から前記可動筒に向かって所定の長さを有すると共に、相反する向きに向かう一対の劣弧が切り欠かれた弦となる平面からなる請求項1記載の円筒形カットアウト。
  3. 一対の前記把持面は、前記表示筒の端面から前記可動筒に向かって、一対の当該把持面の対向距離が暫時増加する傾斜面になっている請求項1又は2記載の円筒形カットアウト。
  4. 前記把持面には、滑り止め加工が施されている請求項1から3のいずれかに記載の円筒形カットアウト。
  5. 前記表示筒は、一方の前記把持面から他方の前記把持面に向けて貫通する係止穴を前記把持面の中央部に開口している請求項1から4のいずれかに記載の円筒形カットアウト。
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