JP5833074B2 - 高圧端子カバー - Google Patents

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Description

本発明は、高圧端子カバーに関する。特に、間接活線工事用の高圧端子カバーであって、少なくとも一対の高圧電線の端末を並列に配置し、被覆が剥離されたこれらの高圧電線の芯線を接続した蓄力コネクタが外部に露出しないように保護する高圧端子カバーの構造に関する。
キュービクル式高圧受電設備は、例えば、金属製の外箱の内部に計器用変成器を設置している。そして、計器用変成器から引き出された1次側のリード線の端末と高圧電線の端末が蓄力コネクタで接続されている。そして、この蓄力コネクタが外部に露出しないように、高圧端子カバーで保護している。
図6は、従来技術による高圧端子カバーを備えた計器用変成器の斜視図である。図6を参照すると、電柱Pは、上部に腕金Aを取り付けている。腕金Aには、懸垂式の計器用変成器Sを設置している。そして、計器用変成器Sから引き出された1次側のリード線(高圧電線)w1の端末と高圧電線w2の端末を蓄力コネクタ(図示せず)で接続している。この蓄力コネクタは、外部に露出しないように、円筒状の高圧端子カバー9で保護している。
図6を参照して、高圧端子カバー9は、有底筒状のカバー本体とキャップ体とからなり、一対の高圧電線w1・w2の端末を同一方向に揃え、それぞれの端末の芯線同士を接続した蓄力コネクタを内部に封入して保護している。図6に示したような円筒状の高圧端子カバーは、例えば、特許文献1の従来技術に開示されている。
特開2008−258039号公報
図7は、従来技術による高圧端子カバーの構成を示す図であり、図7(A)は、高圧端子カバーの平面図、図7(B)は、高圧端子カバーの正面図、図7(C)は、高圧端子カバーの右側面図である。本願の図7は、特許文献1の図7に相当している。
図8は、従来技術による高圧端子カバーの取り付け作業の手順を示す図であり、図8(A)は、一対の高圧電線の端末を接続した状態を示す正面図、図8(B)は、高圧端子カバーに備わるカバー本体にキャップ体を取り付ける前の状態を示す正面図、図8(C)は、高圧端子カバーに備わるカバー本体に一対の高圧電線の端末を導入した状態を示す正面図、図8(D)は、高圧端子カバーに備わるカバー本体にキャップ体を取り付けた状態を示す正面図である。本願の図8は、特許文献1の図8に相当している。
図7又は図8を参照すると、従来技術による高圧端子カバー9は、有底筒状のカバー本体91、キャップ体92、及び棒状の止めピン93を備えている。カバー本体91は、一対の高圧電線w1・w2の端末を収容できる容量と深さを有している(図8(C)参照)。又、カバー本体91は、その横断面を角丸長方形に形成している。更に、カバー本体91は、水抜き部91wを底部に備えている。
図7又は図8を参照すると、カバー本体91は、一対の平坦な側面911・911と一対の円弧側面912・912で囲っている。カバー本体91は、一方の側面911から他方の側面911を貫通した穴91kを開口している(図8(B)参照)。穴91kは、一方の円弧側面912寄りに偏って貫通している。穴91kには、止めピン93を挿通できる。カバー本体91は、絶縁性を有する比較的軟質の合成樹脂で成形している。
図7又は図8を参照すると、キャップ体92は、絶縁性を有する比較的硬質の合成樹脂で成形している。キャップ体92は、一端部側を屈曲自在なヒンジ部92hで連結し、他端部側を開閉自在に構成した一対の分割されたキャップ片92a・92bを備えている。キャップ片92aは、その他端部側にロック部材921を設けている。一方、キャップ片92bは、その他端部側にラッチ部材922を設けている。ロック部材921とラッチ部材922を係合することで、一対のキャップ片92a・92bを閉止できる。
図7を参照すると、キャップ体92は、一組の高圧電線w1・w2が挿通される一組の楕円状の開口923・924を上面に開口している。一方の開口923には、高圧電線w1を挿通できる。他方の開口924には、高圧電線w2を挿通できる。これらの開口923・924には、先端縁が高圧電線w1・w2の外周に弾性的に当接する複数のばね片を上部に向けて傾斜配置している。又、キャップ体92は、止めピン93を挿通可能な穴92kを鍔部に開口している(図8(B)参照)。
図7又は図8を参照すると、止めピン93は、絶縁性を有する比較的硬質の合成樹脂で成形している。止めピン93は、一対の球状部9a・9b、軸部9c、及び鍔部9dを有している。一対の球状部9a・9bは、軸部9cの両端部に形成している。鍔部9dは、一方の球状部9aの首部に形成している。
図7又は図8を参照すると、他方の球状部9bの直径は、軸部9cの直径より僅かに大きく形成されている。カバー本体91の穴91kとキャップ体92の穴92kを一致させた状態で、他方の球状部9bを先頭にして、止めピン93をこれらの穴91k・92kに挿入でき、カバー本体91とキャップ体92を連結できる。一方、一方の球状部9aを把持して、止めピン93を強い力でこれらの穴91k・92kから引き抜くことができ、カバー本体91とキャップ体92を分離できる。
次に、図8を参照して、高圧端子カバー9の取り付け方法を説明する。最初に、図8(A)を参照して、一対の高圧電線w1・w2の端末を並列に配置し、被覆が剥離されたこれらの高圧電線w1・w2の芯線を一組の蓄力コネクタ8・8で接続しておく。
次に、図8(B)を参照して、高圧端子カバー9から止めピン93を引き抜いて、キャップ体92をカバー本体91から外した状態にしておく。次に、図8(C)を参照して、一組の蓄力コネクタ8・8で接続された一対の高圧電線w1・w2の端末をカバー本体91の内部に配置する。なお、実作業では、カバー本体91を下方から持ち上げて、カバー本体91の内部に一対の高圧電線w1・w2の端末を配置している。
次に、図8(C)に示した状態を維持して、一対のキャップ片92a・92bを開き(図7(A)参照)、一組の開口923・924から一対の高圧電線w1・w2が延出するように、一対のキャップ片92a・92bを閉じ(図7(A)参照)、キャップ体92をカバー本体91に嵌合させる(図8(D)参照)。次に、止めピン75を穴91k・92kに挿入ことで、高圧端子カバー9の取り付け作業を完了する。
図7又は図8に示した高圧端子カバー9は、Y字状に分岐した一対の高圧電線w1・w2の間に止めピン93を挿通し、一対の高圧電線w1・w2で吊り下げられている。高圧端子カバー9は、被覆が剥離された一対の高圧電線w1・w2の芯線を接続した蓄力コネクタ8が外部に露出しないように、絶縁性を有するキャップ体92及びカバー本体91で保護している。
特許文献1では、一対の高圧電線w1・w2が活線状態(通電状態)において、上記の高圧端子カバー9の取り付け作業を間接活線工事で実現できる、としている。
しかしながら、特許文献1の従来技術による高圧端子カバー9は、一対の開閉腕を先端部に有する絶縁操作棒(いわゆる、絶縁ヤットコ)を用いて、一方の球状部9aを確実に把持することが困難である(図7又は図8参照)。これに起因して、絶縁ヤットコを用いて、止めピン93をキャップ体92及びカバー本体91に抜き差しすることを困難にしている。間接活線工事に好適な絶縁操作棒を用いて、高圧電線への取り付けが容易な高圧端子カバーが求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、絶縁操作棒を用いて、高圧電線への取り付けが容易な高圧端子カバーを提供することを目的とする。
本発明者は、Y字状に分岐した一対の高圧電線の端末を収容可能に開口されたカバー本体と、カバー本体の開口を覆うキャップ体で構成した高圧端子カバーであって、カバー本体とキャップ体を挿通する止めピンを、カバー本体及びキャップ体でスライド自在に片持ち支持された一対の止めピンで構成し、これらの止めピンを同軸上に配置すると共に、これらの止めピンが相互に係合可能な係合部を先端部に形成し、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の開閉腕の先端爪が挿入される把持部を止めピンの基端部に形成することで、絶縁操作棒を用いて、高圧電線への取り付けが容易なことを見出し、これに基づいて、以下のような新たな高圧端子カバーを発明するに至った。
(1)本発明による高圧端子カバーは、Y字状に分岐した一対の高圧電線の端末を収容可能に開口された有底筒状のカバー本体、及び前記カバー本体の開口を覆うキャップ体を備えた高圧端子カバーであって、前記カバー本体と前記キャップ体を挿通すると共に、前記カバー本体にスライド自在に片持ち支持された一対の対向する棒状の止めピンを備え、これらの止めピンは、先端部に形成され、相互に係合可能な係合部と、基端部に形成され、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の開閉腕の先端爪が挿入される把持部と、を有し、前記絶縁操作棒を操作して一対の前記開閉腕を開閉することで、一対の前記止めピンの先端縁が離間した状態と互いに当接した状態に一対の当該止めピンを連動させる。
(2)一対の前記止めピンは、その軸回りに回転が困難な四角柱の軸部を先端部側に有し、これらの軸部は、軸方向と略直交する方向に互いに重なり合う段差を先端部に有し、一方の段差は、他方の段差面に向けて隆起する半球状のボスを有し、他方の段差は、前記ボスが嵌合するディンプルを当該段差面に穿設していることが好ましい。
(3)前記軸部は、その先端縁から軸方向に突出する楔状の突部と、相手側の前記突部を受容し、V字状に穿設された凹部と、を有することが好ましい。
(4)前記止めピンは、前記カバー本体からの脱落を防止するための脱落防止爪を先端部に有することが好ましい。
(5)前記キャップ体は、一端部側を屈曲自在なヒンジ部で連結し、他端部側を開閉自在に構成した一対の分割されたキャップ片を備え、一方の前記キャップ片は、前記ヒンジ部と反対側の他端部側に突出し、一対の開閉腕を先端部に有する絶縁操作棒で把持することが容易な第1把持片を有し、他方の前記キャップ片は、前記第1把持片と対向するように、前記ヒンジ部と反対側の他端部側に突出し、一対の開閉腕を先端部に有する絶縁操作棒で把持することが容易な第2把持片を有し、前記第1把持片は、前記第2把持片に向かって、一方の面から突出する円柱状のフック部材を有し、前記第2把持片は、前記フック部材が嵌合される係合穴を開口していることが好ましい。
本発明による高圧端子カバーは、カバー本体とキャップ体を挿通すると共に、カバー本体にスライド自在に片持ち支持された一対の対向する止めピンを備え、これらの止めピンは、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の開閉腕の先端爪が挿入される把持部を基端部に形成しているので、絶縁操作棒を操作して一対の開閉腕を開閉することで、一対の止めピンの先端縁が離間した状態と互いに当接した状態に一対の止めピンを容易に連動できる。
本発明の一実施形態による高圧端子カバーの構成を示す図であり、図1(A)は、高圧端子カバーの平面図、図1(B)は、高圧端子カバーの正面図、図1(C)は、高圧端子カバーの右側面図である。 前記実施形態による高圧端子カバーの構成を示す斜視分解組立図であり、一対の止めピンの先端縁が互いに当接した状態図である。 前記実施形態による高圧端子カバーの構成を示す斜視分解組立図であり、一対の止めピンの先端縁が離間した状態図である。 前記実施形態による高圧端子カバーの構成を示す平面図であり、一対の止めピンの先端縁が互いに当接した状態図である。 前記実施形態による高圧端子カバーの構成を示す平面図であり、一対の止めピンの先端縁が離間した状態図である。 従来技術による高圧端子カバーを備えた計器用変成器の斜視図である。 従来技術による高圧端子カバーの構成を示す図であり、図7(A)は、高圧端子カバーの平面図、図7(B)は、高圧端子カバーの正面図、図7(C)は、高圧端子カバーの右側面図である。 従来技術による高圧端子カバーの取り付け作業の手順を示す図であり、図8(A)は、一対の高圧電線の端末を接続した状態を示す正面図、図8(B)は、高圧端子カバーに備わるカバー本体にキャップ体を取り付ける前の状態を示す正面図、図8(C)は、高圧端子カバーに備わるカバー本体に一対の高圧電線の端末を導入した状態を示す正面図、図8(D)は、高圧端子カバーに備わるカバー本体にキャップ体を取り付けた状態を示す正面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[高圧端子カバーの構成]
最初に、本発明の一実施形態による高圧端子カバーの構成を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による高圧端子カバーの構成を示す図であり、図1(A)は、高圧端子カバーの平面図、図1(B)は、高圧端子カバーの正面図、図1(C)は、高圧端子カバーの右側面図である。
図2は、前記実施形態による高圧端子カバーの構成を示す斜視分解組立図であり、一対の止めピンの先端縁が互いに当接した状態図である。図3は、前記実施形態による高圧端子カバーの構成を示す斜視分解組立図であり、一対の止めピンの先端縁が離間した状態図である。
図4は、前記実施形態による高圧端子カバーの構成を示す平面図であり、一対の止めピンの先端縁が互いに当接した状態図である。図5は、前記実施形態による高圧端子カバーの構成を示す平面図であり、一対の止めピンの先端縁が離間した状態図である。なお、従来技術で使用した符号と同じ符号は、その作用を同一にするので、以下の説明では割愛することがある。
(全体構成)
図1から図5を参照すると、本発明の一実施形態による高圧端子カバー10は、有底筒状のカバー本体1、キャップ体2、及び一対の対向する棒状の止めピン31・32を備えている。カバー本体1は、一対の高圧電線w1・w2の端末を収容できる容量と深さを有している(図8(A)参照)。又、カバー本体1は、その横断面を角丸長方形に形成している。更に、カバー本体1は、水抜き部1wを底部に備えている。
(カバー本体の構成)
図1から図5を参照すると、カバー本体1は、絶縁性を有する比較的軟質の合成樹脂で成形している。カバー本体1は、一対の平坦な側面111・111と一対の円弧側面112・112で囲っている。カバー本体1は、一対の側面111・111から相反する向きに突出した一対の耳部11a・11bを形成している。一対の耳部11a・11bは、一方の円弧側面112寄りに偏って形成している。
図1から図5を参照すると、カバー本体1は、耳部11a及び一方の側面111から他方の側面111及び耳部11bを貫通した四角形の穴11hを開口している(図2又は図3参照)。穴11hは、一方の円弧側面112寄りに偏って貫通している。耳部11a及び一方の穴11hには、止めピン31の軸部31sを挿通できる。耳部11b及び他方の穴11hには、止めピン32の軸部32sを挿通できる。
(キャップ体の構成)
図1から図5を参照すると、キャップ体2は、絶縁性を有する比較的硬質の合成樹脂で成形している。キャップ体2は、一端部側を屈曲自在なヒンジ部2hで連結し、他端部側を開閉自在に構成した一対の分割されたキャップ片2a・2bを備えている。キャップ片2aは、ヒンジ部2hと反対側の他端部側に突出した第1把持片21aを備えている。キャップ片2bは、第1把持片21aと対向するように、ヒンジ部2hと反対側の他端部側に突出した第2把持片21bを備えている。
図5を参照すると、第1把持片21aは、第2把持片21bに向かって、一方の面から突出する円柱状のフック部材21fを有している。一方、第2把持片21bは、フック部材21fが嵌合される係合穴21hを開口している。
図2又は図3参照して、後述する一対の開閉腕5a・5bを先端部に有する絶縁操作棒5を用いて、一組の第1把持片21a及び第2把持片21bを把持することで、フック部材21fと係合穴21hを係合でき、一対のキャップ片2a・2bを閉止できる。一組の絶縁操作棒5・5を用いて(図2又は図3参照)、第1把持片21a及び第2把持片21bを把持し、第1把持片21aに対して、第2把持片21bを引き離すことで、一対のキャップ片2a・2bを開くことができる。
図1から図3を参照すると、キャップ体2は、一組の高圧電線w1・w2が挿通される一組の楕円状の開口23h・24hを上面に開口している(図8(A)参照)。一方の開口23hには、高圧電線w1を挿通できる。他方の開口24hには、高圧電線w2を挿通できる。これらの開口23h・24hには、先端縁が高圧電線w1・w2の外周に弾性的に当接する複数のばね片を上部に向けて傾斜配置している。
図1から図3を参照すると、キャップ体2は、相反する向きに突出する一対の凸部25・26を鍔部に備えている。一方の凸部25は、耳部11aを上側から覆うことができる。他方の凸部26は、耳部11bを上側から覆うことができる。一対の凸部25・26は、一方の円弧側面112寄りに偏った一対の耳部11a・11bに嵌合できる。これにより、カバー本体1に対して、キャップ体2の誤装着を防止できる。
図2又は図3を参照すると、一方の凸部25は、一方の穴11hに連通する矩形の穴25hを外面に開口している。他方の凸部26は、他方の穴11hに連通する矩形の穴26hを外面に開口している。一方の穴25hには、止めピン31の軸部31sを挿通できる。他方の穴26hには、止めピン32の軸部32sを挿通できる。
(一対の止めピンの構成)
図1から図5を参照すると、一対の止めピン31・32は、絶縁性を有する比較的硬質の合成樹脂で成形している。一方の止めピン31は、その軸回りに回転が困難な四角柱の軸部31sを先端部側に有している。同様に、他方の止めピン32は、その軸回りに回転が困難な四角柱の軸部32sを先端部側に有している。
図1から図5を参照すると、一方の止めピン31は、その軸部31sを一方の穴11hにスライド自在に嵌合している。そして、一方の止めピン31は、耳部11aを含むカバー本体1の一方の側面111に片持ち支持されている。他方の止めピン32は、その軸部32sを他方の穴11hにスライド自在に嵌合している。そして、他方の止めピン32は、耳部11bを含むカバー本体1の他方の側面111に片持ち支持されている。
図2から図5を参照すると、一対の軸部31s・32sは、軸方向と略直交する方向に互いに重なり合う段差3u・3uを先端部に形成している。一方の軸部31sに形成した段差3uには、他方の軸部32sに形成した段差3uの段差面に向けて隆起する半球状のボス3bを形成している。他方の軸部32sに形成した段差3uの段差面には、ボス3bが嵌合するディンプル3dを穿設している。
図5に示した状態から、一対の止めピン31・32を相対的に近づけて、一対の止めピン31・32の先端縁を当接すると(図4参照)、ボス3bをディンプル3dに嵌合できる。そして、一対の止めピン31・32を相互に係合できる。つまり、一対の止めピン31・32は、相互に係合可能な係合部m1・m2を先端部に形成している(図5参照)。
図2から図5を参照すると、一方の止めピン31は、楔状の突部3wとV字状に穿設された凹部3vを有している。同様に、他方の止めピン32は、楔状の突部3wと凹部3vを有している。突部3wは、一対の止めピン31・32の先端縁から軸方向に突出している。凹部3vは、相手側の突部3wを受容できる。
図5に示した状態から、一対の止めピン31・32を相対的に近づけて、一対の止めピン31・32の先端縁を当接すると(図4参照)、突部3wが相手側の凹部3vに噛み合って、一対の止めピン31・32が軸方向と直交する方向に離間することを防止できる。
図2又は図5を参照すると、一方の止めピン31は、その軸部31sの側面から突出した鉤状の脱落防止爪3nを先端部に形成している。図4に示した状態から、一方の止めピン31を引き抜くと、脱落防止爪3nがカバー本体1の内壁に当接して(図5参照)、一方の止めピン31の不用意な脱落を防止できる。
同様に、図2又は図5を参照すると、他方の止めピン32は、その軸部32sの側面から突出した鉤状の脱落防止爪3nを先端部に形成している。図4に示した状態から、他方の止めピン32を引き抜くと、脱落防止爪3nがカバー本体1の内壁に当接して(図5参照)、他方の止めピン32の不用意な脱落を防止できる。
図1から図5を参照すると、一方の止めピン31は、軸方向に連設した二つの半円状のフランジ板31f・31fを基端部に備えている。同様に、他方の止めピン31は、軸方向に連設した二つの半円状のフランジ板32f・32fを基端部に備えている。
図2又は図3を参照すると、二つのフランジ板31f・31fの間には、後述する先端爪51aを挿入できる。二つのフランジ板32f・32fの間には、後述する先端爪51bを挿入できる。つまり、一方の止めピン31は、先端爪51aが挿入される把持部n1を基端部に有し、他方の止めピン32は、先端爪51bが挿入される把持部n2を基端部に有している(図5参照)。
(絶縁操作棒の構成)
図2又は図3を参照すると、絶縁操作棒5は、一対の開閉腕5a・5bを先端部に備えている。一方の開閉腕5aは可動腕であり、他方の開閉腕5bは固定腕である。一方の開閉腕5aに対して、回動中心5cを支点に他方の開閉腕5bを開閉できる。一方の開閉腕5aは、先端爪51aを有している。他方の開閉腕5bは、先端爪51bを有している。
図2又は図3を参照すると、絶縁操作棒5は、主操作棒51の先端部に他方の開閉腕5bを固定している。絶縁操作棒5は、主操作棒51に沿って、補助操作棒52を配置している。補助操作棒52の先端部は、一方の開閉腕5aに連結している。主操作棒51の手許部に設けた操作レバー(図示せず)を操作すると、補助操作棒52を軸方向に移動でき、一対の先端爪51a・51bを開閉できる。このような絶縁操作棒5は、いわゆる、絶縁ヤットコと呼ばれている。
図2を参照して、一対の止めピン31・32の先端部が互いに係合した状態から、二つのフランジ板31f・31fの間に先端爪51aを挿入すると共に、二つのフランジ板32f・32fの間に先端爪51bを挿入し、一対の開閉腕5a・5bを開くと、これに連動して、一対の止めピン31・32の先端縁を離間できる(図3又は図5参照)。
図3を参照して、一対の止めピン31・32の先端縁が離間した状態から、二つのフランジ板31f・31fの間に先端爪51aを挿入すると共に、二つのフランジ板32f・32fの間に先端爪51bを挿入した状態で、一対の開閉腕5a・5bを閉じると、これに連動して、一対の止めピン31・32の先端部を互いに係合できる(図2又は図4参照)。
[高圧端子カバーの作用]
次に、実施形態による高圧端子カバー10の取り付け方法を説明しながら、高圧端子カバー10の作用及び効果を説明する。最初に、図8(A)を参照して、一対の高圧電線w1・w2の端末を並列に配置し、被覆が剥離されたこれらの高圧電線w1・w2の芯線を一組の蓄力コネクタ8・8で接続しておく。
次に、図3を参照して、キャップ体2をカバー本体1に被せ、一対の止めピン31・32をカバー本体1に挿入しておく。この場合、図3に示すように、一対の止めピン31・32の先端縁が離間した状態にしておくことが好ましい。又、一対のキャップ片2a・2bは、開いておくことが好ましい。一対の止めピン31・32をカバー本体1に保持した状態で、一対のキャップ片2a・2bが開けるように、一対の穴25h・26hは一方の側面側に切り欠かれている(図2又図3参照)。
次に、図3を参照して、第1把持片21a又は第2把持片21bを絶縁操作棒5で把持し、一対の高圧電線w1・w2の端末に向けて(図8(A)参照)、高圧端子カバー10を下方から持ち上げて、カバー本体1の内部に一対の高圧電線w1・w2の端末を導入する。この場合、一対のキャップ片2a・2bを開いておくと、一対の高圧電線w1・w2の端末の導入が容易である。
次に、図3を参照して、絶縁操作棒5を用いて、一対のキャップ片2a・2bを閉じておく。次に、一対の止めピン31・32の先端縁が離間した状態から、二つのフランジ板31f・31fの間に先端爪51aを挿入すると共に、二つのフランジ板32f・32fの間に先端爪51bを挿入した状態で、一対の開閉腕5a・5bを閉じる。そして、Y字状に分岐した一対の高圧電線w1・w2の間に一対の止めピン31・32が挿通するように、一対の止めピン31・32を互いに近づけ、一対の止めピン31・32の先端部を係合する(図4参照)。これにより、高圧端子カバー10の取り付け作業を完了する。
図1から図5に示した高圧端子カバー10は、Y字状に分岐した一対の高圧電線w1・w2の間に一対の止めピン31・32を挿通し、一対の段差3u・3uが重なる部分が一対の高圧電線w1・w2で吊り下げられている。高圧端子カバー10は、被覆が剥離された一対の高圧電線w1・w2の芯線を接続した蓄力コネクタ8が外部に露出しないように(図8(A)参照)、絶縁性を有するキャップ体2及びカバー本体1で保護している。
実施形態による高圧端子カバー10は、絶縁操作棒5を操作して一対の開閉腕5a・5bを開閉することで(図2又は図3参照)、一対の止めピン31・32の先端縁が離間した状態と互いに当接した状態に一対の止めピン31・32を容易に連動できる。そして、実施形態による高圧端子カバー10は、絶縁操作棒5を用いて、高圧電線への取り付けが容易である。
本発明による高圧端子カバーは、次のような効果が期待される。
(ア)高圧端子カバーを間接活線作業で取り扱うことができる。
(イ)止めピンの抜き差しが不要になる。
(ウ)止めピンがカバー本体から外れないため、落下の心配が無くなる。
(エ)絶縁操作棒を用いて、キャップ体を確実に把持できる。
本発明による高圧端子カバーは、絶縁操作棒を用いて、Y字状に分岐した一対の高圧電線の端末を保護する実施形態を開示したが、Y字状に分岐した複数の高圧電線の端末を保護することもでき、低圧電線の端末も保護できる。本発明による高圧端子カバーは、間接活線作業が効率化され、作業時間の短縮が期待できる。
1 カバー本体
2 キャップ体
5 絶縁操作棒
5a・5b 一対の開閉腕
10 高圧端子カバー
31・32 一対の止めピン
51a 先端爪
51b 先端爪
m1・m2 係合部
n1・n2 把持部
w1・w2 一対の高圧電線

Claims (5)

  1. Y字状に分岐した一対の高圧電線の端末を収容可能に開口された有底筒状のカバー本体、及び前記カバー本体の開口を覆うキャップ体を備えた高圧端子カバーであって、
    前記カバー本体と前記キャップ体を挿通すると共に、前記カバー本体にスライド自在に片持ち支持された一対の対向する棒状の止めピンを備え、
    これらの止めピンは、
    先端部に形成され、相互に係合可能な係合部と、
    基端部に形成され、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の開閉腕の先端爪が挿入される把持部と、を有し、
    前記絶縁操作棒を操作して一対の前記開閉腕を開閉することで、一対の前記止めピンの先端縁が離間した状態と互いに当接した状態に一対の当該止めピンを連動させる、高圧端子カバー。
  2. 一対の前記止めピンは、その軸回りに回転が困難な四角柱の軸部を先端部側に有し、
    これらの軸部は、軸方向と略直交する方向に互いに重なり合う段差を先端部に有し、
    一方の段差は、他方の段差面に向けて隆起する半球状のボスを有し、
    他方の段差は、前記ボスが嵌合するディンプルを当該段差面に穿設している請求項1記載の高圧端子カバー。
  3. 前記軸部は、その先端縁から軸方向に突出する楔状の突部と、相手側の前記突部を受容し、V字状に穿設された凹部と、を有する請求項2記載の高圧端子カバー。
  4. 前記止めピンは、前記カバー本体からの脱落を防止するための脱落防止爪を先端部に有する請求項1から3のいずれかに記載の高圧端子カバー。
  5. 前記キャップ体は、一端部側を屈曲自在なヒンジ部で連結し、他端部側を開閉自在に構成した一対の分割されたキャップ片を備え、
    一方の前記キャップ片は、前記ヒンジ部と反対側の他端部側に突出し、一対の開閉腕を先端部に有する絶縁操作棒で把持することが容易な第1把持片を有し、
    他方の前記キャップ片は、前記第1把持片と対向するように、前記ヒンジ部と反対側の他端部側に突出し、一対の開閉腕を先端部に有する絶縁操作棒で把持することが容易な第2把持片を有し、
    前記第1把持片は、前記第2把持片に向かって、一方の面から突出する円柱状のフック部材を有し、
    前記第2把持片は、前記フック部材が嵌合される係合穴を開口している、請求項1から4のいずれかに記載の高圧端子カバー。
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