JP5461129B2 - 収容体 - Google Patents

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Description

本発明は、シート状部材を重ねて溶着することにより内容物を収容するための収容部を形成して成る収容体に関する。
従来、例えば合成樹脂製のシート(プラスチックフイルムなど)を重ねて溶着(熱溶着)すると共に、これにスパウトと称される注出口を溶着(熱溶着)したスパウト付き収容体が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなスパウト付き収容体は、内部(収容部)に液体や半流動体などの内容物を充填し、スパウトを介して内容物が注出されるようになっており、医療分野、食品分野、日用品分野等、様々な分野で使用されている。
また、上記したスパウト付きの収容体では、内容物を取り出した後、再封止できるように、キャップのような栓体を設けることが行われている。
特開平10−291549号
上記したようなスパウト付きの収容体を利用するに際し、特定の分野では、スパウトを介して内容物を取り出す際に、収容部内に外気などが入り込むのを防止したいことがある。これは、外気が入り込むことで内容物と反応し、内容物の性質が変化してしまう可能性があるためである。
従来のような栓体を有するスパウトでは、使用時において、栓体を外し、そのまま内容物を注出した後、再び栓体を取着しても、栓体を開封して注出操作をする際に、必然的に外気が収容部に入り込んでしまう。
また、キャップのような栓体を設けることは、スパウトの成型に要するコストが比較的高くなってしまい、収容体全体の製造コスト低減にも一定の限界がある。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、内容物注出時に外気などが入り込むことを防止して再封止が可能であると共に、コストの低減が図れる収容体を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、シート状部材を重ねて周囲を溶着することにより、内容物を収容するための収容部と、内容物を注出するための注出部とを有する収容体であって、前記注出部には、樹脂によって一体成型され、互いに対向して面接した状態となる圧接面を具備した一対の栓体からなる割り栓が介在して配設されており、前記割り栓を構成する各栓体は、前記シート状部材の内面に溶着されており、前記収容部に対する外圧に伴う前記内容物の押圧力によって前記栓体同士が離間するように撓み、前記圧接面の面接した境界部分が互いに離間するように押し広げられ前記内容物の注出流路を確保することを特徴とする。
上記した構造の収容体によれば、シート状部材の注出部に介在されるようにして溶着される一対の栓体から成る割り栓は、収容部に対する外圧に伴う内容物の押圧力によって、圧接された状態から押し広げられるようになり、割り栓同士の間に注出流路が確保され、注出部からの内容物の注出が可能となる。そして、収容部に対する外圧をなくすことで、割り栓同士は圧接して注出流路が封止されるため、外部から気体や液体などが収容部内に流入することが防止される。また、収容体の転倒時などにおいて、内容物が流出してしまう事態を回避することが可能となる。
上記した構成において、前記割り栓を形成する各栓体は、互いに対向する側に、前記収容部内の圧力を受ける凹陥状の受圧部と、相対する栓体に圧接される圧接面とを有し、外圧に伴う内容物の押圧力が前記受圧部に作用して前記圧接面同士が離間することにより注出流路が確保されるように構成することが好ましい。
このような構成では、外圧に伴う内容物の押圧力を、栓体同士を離間させる作用力へと効率的且つ効果的に変換できるため、割り栓の注出流路の開栓応答性を高めることができ、また、押圧力を取り除いた際の割り栓の封止応答性も同様に高めることが可能となる。
また、上記した構成において、前記各栓体の圧接面に、受圧部から所定の距離をおいて溝を形成しておくことが好ましい。前記溝は、各栓体の端面に開口しており、内容物が流れる流路を構成している。
このような構成では、圧接面に流路となる溝を形成しているため、それ程大きな押圧力を作用させなくても、内容物を溝を利用して注出することが可能となり、かつ圧接面が圧接することで、封止作用が得られ、内容物と外気が反応するようなことはない。
また、上記した構成において、前記各栓体は、前記溝が形成されている突出部を有しており、前記突出部は、前記注出部の所定位置をカットした際、露出するようになっていることが好ましい。
このような構成では、突出部が、カット後に露出した状態となるため、内容物を注出した後の液切れが良好になる。
また、上記した構成において、前記割り栓を構成する各栓体は、前記収容部に対して外圧が作用した際、互いに離間する方向に撓み易いように、部分的に薄肉厚化されていることが好ましい。
このように、各栓体を部分的に薄肉厚化することで、各栓体が撓み易くなり、注出流路が拡がって流出量を多くすることが可能となる。
また、上記した構成において、前記割り栓を構成する各栓体は、注出部側に、内容物を保留可能にする凹所を有することが好ましい。
このような凹所を形成することで、内容物を注出した後、その部分に内容物を保留させておくことが可能となり、収容部内に外気等が流入することを確実に防止することが可能となる。
本発明によれば、内容物注出時に外気などが入り込むことを防止して再封止が可能であると共に、コストの低減が図れる収容体が得られるようになる。
溶着部を斜線で示した本発明の一実施形態に係る収容体の一部断面視を含む正面図。 収容体に溶着される割り栓の分解斜視図。 収容体に溶着される割り栓の斜視図。 (a)は溶着部を斜線で示した図1の収容体の要部を斜め上側から見た図、(b)は溶着部を斜線で示した図1の収容体の要部を下側横方向から見た図。 割り栓を溶着する工程を説明する図。 収容部内に内容物を収容して開口を閉塞した完成状態の収容体の一部断面視を含む正面図。 割り栓の第2の実施形態を示す分解斜視図。 割り栓の第3の実施形態を示す分解斜視図。 図8に示す割り栓を溶着した収容体の一部を示す図。 割り栓部分の拡大図であり、(a)はカット前の状態を示す図、(b)はカット後の状態を示す図。 図8に示す割り栓を溶着した収容体の別の構成例を示す図。 (a)及び(b)は、図8に示す割り栓の変形例を示す図。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。なお、図1〜図4は本発明の一実施形態に係る収容体の構成図であり、図1は、溶着部を斜線で示した本発明の一実施形態に係る収容体の一部断面視を含む正面図、図2は収容体に溶着される割り栓の分解斜視図、図3は収容体に溶着される割り栓の斜視図、図4(a)は溶着部を斜線で示した図1の収容体の要部を斜め上側から見た図、図4(b)は溶着部を斜線で示した図1の収容体の要部を下側横方向から見た図である。
また、図5および図6は本発明の一実施形態に係る収容体の製造工程を説明する図であり、図5は割り栓を収容体本体の注出口内に挿入する工程を示す図、図6は収容部内に内容物を収容して開口を閉塞した完成状態の収容体の一部断面視を含む正面図である。
本実施形態に係る収容体1は、例えば、図1に示すような形態で構成することができ、シート状部材3a,3bを重ね合わせ、斜線で示す部分をヒートバー等によって熱溶着することによって、その収容体本体が形成される。
前記シート状部材3a,3bは、柔軟性を有する合成樹脂製のシート(プラスチックフイルム)、例えば、溶着し易いように、ポリエチレンやポリプロピレンなどによって構成されており、公知のように、その表面側に、収容物に対するバリア性(ガスバリア性および遮光性)を高めるように、ナイロン、アルミホイルなどを積層した、いわゆる複合層で構成されることが好ましい。
前述したように、前記シート状部材3a,3bを、図に示す斜線領域でヒートバーによって熱溶着することにより、液体や半流動体のような内容物が収容される収容部4を有する収容体本体が形成される。具体的に本実施形態では、重ね合わされたシート状部材3a,3b同士を、上端開口を設けるように側縁部6、及び下縁部31で熱溶着することにより、内容物を収容するための収容部4を画定する収容体本体が形成されるとともに、更に、上端開口から下端溶着部へ向かって互いに平行で所定の長さに亘って延びる2つの内側領域7,8においてシート状部材3a,3b同士を熱溶着することにより、前記上端開口に、内容物を注出するための注出部(注出口)10と、内容物を充填するための充填口17とが形成される。なお、本実施形態では、後述するように、下側溶着部31には、底壁30が溶着されており、自立体として構成されている。
前記一方の内側領域(内側溶着部)7は、収容体本体の上端開口から下端溶着部へ向かって所定の長さで延び、その下端部が一方側の側縁部(側縁溶着部)6に接続されている。これにより、収容体本体の上端開口に開口部15を形成しており、底部が閉塞された空洞部11を収容体本体内に形成している。なお、この空洞部11については、特に設けない構成であっても良い。
前記他方の内側領域(内側溶着部)8は、収容体本体の上端開口から下端溶着部へ向かって所定の長さで延び、その下端部が他方側の側縁部(側縁溶着部)6へ向かって延びて、側縁溶着部6との間に所定の隙間21を形成している。これにより、収容体本体の上端開口に充填口17を形成するともに、収容部4に連通する充填通路9を側縁溶着部6との間(収容体本体内)に形成している。
また、内側溶着部8は、内側溶着部7と協働して、内容物を注出するための注出口10を収容体本体の上端縁5側に形成するともに、収容部4に連通する注出通路13を内側溶着部7との間(収容体本体内)に形成している。
本実施形態では、後述するように、収容部4内に内容物が収容された後、収容体本体の上端縁(上側溶着部)5は互いに熱溶着されることで閉塞される。また、収容体1は、図示のように、下側溶着部31に底壁30を溶着して自立体として構成されていても良いが、単にシート状部材3a,3bの外周縁部を溶着しただけの非自立体として構成されていても良い。すなわち、溶着する部分や、収容体本体(袋体)を構成するシート状部材3a,3bの配置等については、使用用途などに応じて適宜変形することができ、特に限定されることはない。
本実施形態の収容体1の注出通路13には、注出口10を通じて割り栓20が挿入されて所定位置でシート状部材3a,3bに熱溶着される。具体的に、割り栓20は、図2および図3に示されるように、シート状部材3a,3bとの溶着によって互いに対向して圧接される一対の栓体22,24によって構成されている。
各栓体22,24は、例えば、樹脂によって一体成型されており、互いに面接した状態で注出口10内に挿入され、ヒートバー等によってシート状部材3a,3bの内面に熱溶着される。各栓体22,24は、密着された状態になるものの、収容部4に対して外力が加わることで、互いが離間するように撓み、これにより面接した境界部分が互いに離間するように押し広げられて注出流路が確保される構成となっている。すなわち、割り栓20は、栓体22,24が面接した部分の境界部から、内容物が注出可能となるように構成されている。
本実施形態では、収容部4に対して外力が加わった際、注出流路が確保され易いように、各栓体22,24は、互いに対向する側に、収容部4内の圧力を受ける凹陥状の受圧部22b,24bと、相対する栓体24,22に圧接される圧接面22c,24cとを有している。また、各栓体22,24は、互いに対向する側と反対側に、シート状部材3a,3bに熱溶着される溶着面22a,24aを有する。
そして、このような栓体22,24は、受圧部22b,24b同士を対向させ、且つ圧接面22c,24c同士を接触させた組み合わせ状態で、注出通路13内の所定の深さで溶着面22a,24aがシート状部材3a,3bに熱溶着されることで装着される。このとき、受圧部22b,24bにより、割り栓20には、収容部4内へ面する開口部20a(図3および図4の(b)参照)が形成される。
なお、上記した構成では、栓体22,24は、互いに面接した状態で注出口10内に挿入されて割り栓を構成することから、例えば、各栓体に位置決め用の凹凸等を形成しておいても良い。
以上のように構成される収容体1を製造する場合には、まず、前述したように、側縁溶着部6、下端溶着部31、および、内側溶着部7,8でシート状部材3a,3bを熱溶着することにより、図5に示されるような収容体本体を得る。続いて、栓体22,24が組み合わされた割り栓20を、注出口10を通じて注出通路13内の所定の深さまで挿入し、各栓端22,24の溶着面22a,24aをシート状部材3a,3bに熱溶着する。
この状態で、充填口17を通じて収容部4内に所定の内容物50を充填し、図6に示すように、収容体本体の上端縁(上側溶着部)5を溶着することで、内容物が収容された収容体1が完成する。
内容物50が収容された図6の収容体1から内容物50を注出する際には、例えば図4(a)に示されるような開封用のカットラインCに沿って切り込みを入れる。カットラインCは、充填口17を除く上端開口、すなわち、注出口10から開口部15へ亘って延びている。
カットラインCに沿ってカットしたら、今度は、手で収容体1を挟圧するなどして収容部4に対して外圧を加えると、その外圧に伴って内容物50が押し出され、その際の押圧力により、栓体22,24同士が離間するように押し広げられ、互いに面接した部分に注出流路が確保される(割り栓20が開栓する)。具体的には、外圧に伴う内容物50の押圧力(収容部4内の圧力)は、開口部20aを通じて、各栓体22,24の凹陥状の受圧部22b,24bに作用するため、栓体22,24が互いに拡がる方向に撓み、圧接面22c,24c同士を離間させて注出流路が確保される。
なお、このときの内容物50の注出量(流出量)については、収容部4内の内圧(挟圧力)を制御することにより調整可能である。このように、割り栓20の開栓時には、収容部4内の内容物50が圧接面22c,24c間の注出流路および注出通路13を通じて注出口13から流出する。
そして、収容体1に対して加えていた外圧を解除すると、受圧部22b,24bに作用する押圧力がなくなり、栓体22,24の撓みが解消され、圧接面22c,24c同士が再び圧接し、割り栓20は封止される。この外圧を解除することで、圧接面22c,24c同士は再び圧接するため、外気が収容部内に入り込むことはない。すなわち、外圧を加えることで、内容物は流出するものの、このとき、外気が収容部内に入り込むことはなく、かつ、外圧を解除することで、直ちに注出流路が閉塞されるため、内容物と外気が反応するようなことはない。
以上のように、本実施形態の収容体1によれば、一対の栓体22,24から成る割り栓20を注出口13に挿入してシート状部材3a,3bに溶着し、外圧に伴う内容物50の押圧力によって圧接状態の栓体22,24同士を押し広げて割り栓20を開栓するようにしているため、簡単な構造で内容物注出時の開栓が可能となる。また、本実施形態の構成では、収容部4内の内圧の低下(外圧の除去)により、割り栓20が閉栓するため、収容部に外気などが入り込むことはなく、更に、開封後において、収容体1が転倒しても、内容物50の流出を防止することが可能となる。
特に、上記した構成によれば、再封止するための特別な閉塞部材(弁部材など)を有するスパウトを溶着する必要がなく、スパウトの成型に要するコストを削減できるとともに、1つの溶着工程を増やすだけで、そのような再封止機能を有する収容体1を製造できるため、製造工程を簡略化でき、収容体1全体の製造コストを格段に低減できる。また、割り栓20は収容体の内側に溶着されるため、シート状部材3a,3bで構成される収容体本体は、外側に突出する部分(従来のようなスパウト)が無くても、内容物の注出が可能となる。
さらに、本実施形態では、割り栓20を構成する各栓体22,24は、互いに対向する側に、収容部4内の圧力を受ける凹陥状の受圧部22b,24bと、相対する栓体に圧接される圧接面22c,24cとを有し、外圧に伴う内容物50の押圧力が受圧部22b,24bに作用して圧接面22c,24c同士が離間することにより割り栓20が開栓するようになっている。このため、外圧に伴う内容物50の押圧力を、栓体22,24同士を離間させる作用力へと効率的且つ効果的に変換できるため、割り栓20の開栓応答性を高めることができ、更には、割り栓20の閉栓応答性も同様に高めることができる。
また、本実施形態では、収容部4内に内容物50を充填するための充填口17が注出口13とは別個に閉塞可能に設けられている。したがって、収容体1の製造後に内容物50を何時でも収容部4内に収容することができ、用途に適した収容体1の幅広い使用が可能になる。
上記した割り栓20については、様々な形態で実施することが可能である。以下、割り栓の異なる実施形態について説明する。なお、以下に説明する割り栓では、上記した割り栓と同様な部分については、同一の参照符号を付すこととする。
図7は、割り栓の第2の実施形態を示す分解斜視図である。
上記したように、割り栓20は、収容部4内の圧力を受ける凹陥状の受圧部22b,24bを形成し、各栓体22,24が互いに拡がる方向に撓んで、圧接面22c,24c同士を離間させて注出流路が確保されるよう構成されている。この場合、各栓体22,24を部分的に薄肉厚化することで、各栓体22,24が撓み易くなり、注出流路が拡がって流出量を多くすることも可能である。
例えば、図7に示す構成のように、各栓体22,24の外面の中央部に、縦方向に沿って溝22e,24eを形成することで、各栓体を、互いに離間する方向に撓み易くして注出流路を拡げることが可能である。このように、収容部に対してそれ程大きな押圧力を作用させなくても、内容物を注出することが可能となる。もちろん、このように薄肉厚化する部分については、適宜変形することが可能であり、その形成位置によっては、収容体1を傾けるだけで内容物を注出できるように構成することも可能である。なお、各栓体が撓み易くなっても、内容物を注出した後は、再び、圧接するため、内容物を再封止することが可能である。
また、図7に示すように、割り栓を構成する各栓体22,24の注出部側に、内容物を保留可能にする凹所22f,24fを形成しておくことが好ましい。
このような凹所22f,24fは、内容物を注出した後、収容体1を元の状態に自立させた際、その部分に内容物を保留させておくことが可能となる。このように、内容物を保留させておくような凹所を形成しておくことで、収容部内に外気等が流入することを確実に防止することが可能となる。すなわち、収容体が乾燥状態になっても、外気と接触する領域に、内容物が保留されているため、外気などの流入を確実に抑制することが可能となる。
図8は、割り栓の第3の実施形態を示す分解斜視図である。
本実施形態の割り栓20を構成する各栓体22,24は、側面視で略互角形状を成しており、収容部4内の圧力を受ける凹陥状の受圧部22b,24bの反対側に突出部22h,24hが形成されている。
また、各栓体22,24の互いに面接する圧接面22c,24c(片方の24cのみ図示する)には、受圧部22b,24bから所定の間隔(この間隔は各栓体が圧接する領域となる)をおいて、同じ形状にくり抜かれた溝22g,24g(片方の24gのみ図示する)が形成されている。この溝22g,24gは、各栓体22,24が面接した際、内容物が流れる流路となり、前記突出部22h,24hの領域に至るまで形成されて、各栓体22,24の端面に開口した状態となっている。
この場合、溝22g,24gは、収容部4内の圧力を受けて受圧部22b,24bを介して圧接面22c,24c同士が離間して割り栓20が開栓した際、大きな流量が確保されるように幅方向に広がって形成されると共に、その中央部において、突出部22h,24hに延出するように形成されている。
上記した構成の割り栓20は、例えば、図9,図10に示すように、収容体1Aの中央部の上端側に溶着(溶着部を斜線で示す)されており、詳細には、図10(a)及び(b)に示すように、収容体1Aの上端縁5に形成された所定のカットラインCがカットされると、前記各栓体22,24の突出部22h,24hが露出するように溶着されている。
上記した構成の割り栓20によれば、カットラインCをカットして各栓体22,24の突出部22h,24hが露出した状態で、収容体1Aの収容部4に対して外圧を加えると、受圧部22b,24bを介して各栓体22,24が互いに拡がる方向に撓み、圧接面22c,24c同士が離間して内容物が流れることが可能となる。
そして、拡がった状態の圧接面22c,24cを通過した内容物は、前記溝22g,24gに沿って流れ、その端部の開口から注出することが可能となる。この場合、圧接面22c,24cに流路となる溝を形成しているため、それ程大きな押圧力を作用させなくても、内容物を注出することが可能となる。
内容物を所定量注出した後、収容体1Aに対する外圧を解除すると、受圧部22b,24bに作用する押圧力がなくなり、栓体22,24の撓みが解消されて、圧接面22c,24c同士が再び圧接し、割り栓20は封止される。すなわち、圧接面22c,24c同士が再び圧接することで、外気が収容部内に入り込むことはなく、外圧を解除することで、直ちに溝に至るまでの流路が閉塞されるため、内容物と外気が反応するようなことはない。また、上記した構成では、突出部22h,24hが、カット後に露出した状態となるため、内容物を注出した後の液切れが良好になる。
もちろん、上記したような栓体であっても、図1に示すような位置に溶着しても良いし、注出部側に、内容物を保留可能にする凹所を形成しても良い。また、各栓体は、第2実施形態のように、部分的に薄肉厚化されていても良い。
また、栓体20を取り付ける位置は任意であり、例えば、図11に示すように、収容体1Aの側面部分に溶着されていても良い。
さらに、各栓体の形状や、栓体に形成される溝の形状についても適宜変形することが可能であり、例えば、図12(a)及び(b)に示すように形成されたものであっても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。例えば、上記した割り栓20の取着位置や、それに伴う溶着部の形成位置等については、種々変形することが可能である。例えば、割り栓は、収容体の角部や側部に配設する等、その設置箇所については特に限定されることはなく、これにより注出時にカットする部分についても適宜変形することが可能である。また、割り栓20の構成(受圧部の形状や薄肉厚部の形状など)についても、所望の流出量や内容物の粘度などに応じて、適宜変形することが可能である。
また、本発明の収容体は、上述した割り栓に加え、注出口10の部分に、従来のような各種形態のスパウトを溶着した構成でも良い。
1 収容体
3a,3b シート状部材
4 収容部
13 注出口
17 充填口
20 割り栓
22,24 栓体
22b,24b 受圧部
22c,24c 圧接面
22g 24g 溝
50 内容物

Claims (7)

  1. シート状部材を重ねて周囲を溶着することにより、内容物を収容するための収容部と、内容物を注出するための注出部とを有する収容体であって、
    前記注出部には、樹脂によって一体成型され、互いに対向して面接した状態となる圧接面を具備した一対の栓体からなる割り栓が介在して配設されており、
    前記割り栓を構成する各栓体は、前記シート状部材の内面に溶着されており、前記収容部に対する外圧に伴う前記内容物の押圧力によって前記栓体同士が離間するように撓み、前記圧接面の面接した境界部分が互いに離間するように押し広げられ前記内容物の注出流路を確保することを特徴とする収容体。
  2. 前記割り栓を構成する各栓体は、互いに対向する側に、前記収容部内の圧力を受ける凹陥状の受圧部を有しており、
    外圧に伴う内容物の押圧力が前記受圧部に作用して前記圧接面同士が離間することにより前記注出流路が確保されることを特徴とする請求項1に記載の収容体。
  3. 前記各栓体の圧接面には、受圧部から所定の距離をおいて溝が形成されており、
    前記溝は、各栓体の端面に開口して、内容物が流れる流路を構成することを特徴とする請求項2に記載の収容体。
  4. 前記各栓体は、前記溝が形成されている突出部を有しており、
    前記突出部は、前記注出部の所定位置をカットした際、露出することを特徴とする請求項2又は3に記載の収容体。
  5. 前記割り栓を構成する各栓体は、前記収容部に対して外圧が作用した際、互いに離間する方向に撓み易いように、部分的に薄肉厚化されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の収容体。
  6. 前記割り栓を構成する各栓体は、注出部側に、内容物を保留可能にする凹所を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の収容体。
  7. 前記割り栓を構成する各栓体には、互いに位置決め用の凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の収容体。
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