JP4813528B2 - 外気の侵入を阻止する注出ノズルを有する包装袋 - Google Patents
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なお、このような包装袋は、表裏に位置するそれぞれのフィルムの、少なくとも一方の側部の内面を相互に熱融着させてノズル構成部材とするとともに、このノズル構成部材の基部外面を、表裏フィルム間の非融着域への離型フィルムの入れ込み状態で、包装袋本体の内面に熱融着させ、その後、離型フィルムを取り除いて、ノズル構成部材の頂部内面を熱融着させてなる包装袋の製造に当り、一枚のフィルムを幅方向の中央部分で折返して表裏のそれぞれのフィルムとするとともに、側部の熱融着に先だって、表裏のフィルム間へ離型フィルムを入れ込み、表裏のフィルムの側部内面の熱融着に際して、離型フィルムを、少なくとも一方の熱融着部分に幾分挟み込む方法によって製造される。
(a)前記積層フィルムは、中間層がEVOH層からなり、かつシーラントフィルムがポリエチレン、ポリプロピレンまたはアイオノマからなること、
(b)前記積層フィルムの外面シーラントフィルムが、ポリエチレンからなると同時に、包装袋本体の内面もまた同種のポリエチレンからなること、
が、好ましい解決手段となる。
従って、たとえば、両フィルムの内面の所要個所の全てを熱融着させて、基部縁だけが開口された構造の注出ノズルを予め構成した場合には、それの基部外面を包装袋本体に、たとえばヒートシールによって熱融着させるに際し、注出ノズルの基部外面が包装袋本体に融着されると同時に、注出ノズルの内面もまた熱融着されることになり、ノズルがそれ本来の機能を発揮し得なくなる。
なお、これらのいずれの場合にあっても、側部の熱融着に先だって、表裏のフィルム間に離型フィルムを入れ込んだときは、側部融着部の限界位置をその離型フィルムによって特定できるので、側部融着の位置精度をそれほど高めることなく、所期した通りの側部熱融着を行うことができる。
そしてまた、このようにして側部の熱融着を行うときは、表裏のフィルムの側部内面の熱融着に際して、少なくとも一方の熱融着部分に、離型フィルムを積極的に幾分挟み込むことが好ましく、これによれば、離型フィルムをその側部熱融着部分に確実に拘束して、それの不測の抜け落ち等を十分に防止することができる。
なお、ここで、「連続して延びる」とは、ミシン目状に若干の間隔をおいて延びる場合をも含む意である。
そして、注出ノズルの表裏のフィルムのこのような負圧吸着は、それらのフィルムに相互に入り込む凹凸条を設けて、両フィルムの弾性復元力を高めるとともに、両フィルムの接触の機会を高めることでより確実に行われることになる。
図1はノズル構成部材の形成工程を示す図であり、ここではたとえば、各種のポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマ等を積層したヒートシール性にすぐれた積層フィルム1をその幅方向の中央部分から二つ折りにして表裏のそれぞれのフィルム2、3とするとともに、それらの両フィルム間の、非融着域となる部分に、積層フィルム1より溶融温度の高いPETフィルム、ナイロンフィルム、セロファンフィルム等の離型フィルム4を事前に、または事後的に配置する。
なお、この引裂誘導疵7は、ノズル構成部材5を、後に述べるようにして包装袋本体に取り付けた後に形成することもでき、また、その引裂誘導疵7を、表裏のフィルムの内面もしくは外面に設けられて、一方の側部から他方の側部まで連続して延びる溝とすることもできる。
そこでここでは、表裏のフィルム2、3間に、ポリエチレンより溶融温度の高い、PETフィルム、ナイロンフィルム等からなる離型フィルム4を介装することにより、ノズル構成部材5の、包装袋本体12への熱融着に当っての、それらのフィルム2、3の熱融着のおそれを十分に取り除く。
以上のように構成してなる包装袋18に充填した被包装物をそこから注出する場合は、図5(a)に示すように、注出ノズル17の、引裂誘導疵7より上方側の部分を手指をもって把持した状態で、その把持部分に幾分の捩り力を加えることで、頂部融着部16を含む上方側部分は、引裂き誘導疵位置から簡単かつ容易に引き裂けるので、かかる引き裂きを終えた後は、図5(b)に示すように、その頂部側引裂き部分を除去することにより、注出ノズル17の残部、すなわち基部側部分は、包装袋の傾動操作による被包装物の流動変位に基いて、それ本来の機能を発揮して被包装物の注出を、表裏のフィルム2,3の離隔変形下で許容する。
このような凹凸条19、20は、両フィルム2、3間への離型フィルム4の予めの介在下で、十分に加熱した押込成形刃をもって両フィルム2、3を挟持して加熱および加圧することで形成することができ、この場合には、両フィルム2、3に押込成形刃の形状をより正確に転写することができる。
この一方で、ノズル構成部材5を包装袋本体12に融着させた後に凹凸条19、20を形成するときは、離型フィルム4の抜き取り前にそれらの凹凸条19、20を形成することが好ましい。
以上この発明を図面に示すところに基いて説明したが、包装袋本体としては、従来既知の各種のもの、たとえば、ノズル構成部材の融着部位の開放状態で、側部シール形、ニ方シール形、三方シール形、封筒形、中央合掌シール形、ひだ付き形、平底形、角底形等のものを用いることができる他、たとえば図8に斜視図で示すように、プラスチックフィルム、多くは積層フィルム21の両側部に縦シール部22を設けた側部シール形を基本形態とし、それの底部の各側部に、平面視でほぼ三角形状の融着部23を設けてなる角底形の包装袋本体を用いることもできる。
2 表面フィルム
3 裏面フィルム
4 離型フィルム
5 ノズル構成部材
6 側部シール部分
7 引裂融着疵
8 EVOH層
9、10 シーラントフィルム
12 包装袋本体
12a ポリエチレン層
13、14 ヒートシール刃
15 融着部
16 頂部融着部
17 注出ノズル
18 包装袋
19 凹条
20 凸条
Claims (3)
- 表裏に位置するそれぞれのフィルムの、少なくとも一方の側部および頂部のそれぞれの内面を熱融着により封止した注出ノズルを、その基部外面を包装袋本体の内面に熱融着させて突設してなり、該包装袋本体の傾動および起立によって袋内に充填された被包装物の前記注出ノズルからの複数回にわたる注出を繰り返し行うことができるようにしてなる包装袋において、
表裏に位置する前記フィルムは、中間層の両面にそれぞれシーラントフィルムを積層してなる積層フィルムによって構成されており、
前記注出ノズルは、被包装物の注出の終了に当たって、その表裏の積層フィルムがそれらの固有の弾性復元力に基づいて互いに接触すると共に、可撓性のプラスチックフィルムからなる前記包装袋本体の潰れ変形に基づく負圧雰囲気に晒されて、緊密に負圧吸着することで外気の袋内への侵入を阻止する機能を有するものであって、
その注出ノズルの、包装袋本体からの突出部分における表裏の積層フィルムに、一方の側部から他方の側部まで連続して延び、かつ相互に入り込む少なくとも一条の凹凸条を設けてなることを特徴とする外気の侵入を阻止する注出ノズルを有する包装袋。 - 前記積層フィルムは、中間層がEVOH層からなり、かつシーラントフィルムがポリエチレン、ポリプロピレンまたはアイオノマからなることを特徴とする請求項1に記載の外気の侵入を阻止する注出ノズルを有する包装袋。
- 前記積層フィルムの外面シーラントフィルムが、ポリエチレンからなると同時に、包装袋本体の内面もまた同種のポリエチレンからなることを特徴とする請求項1または2に記載の外気の侵入を阻止する注出ノズルを有する包装袋。
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