JP5459898B2 - 自動二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は自動二輪車に関する。
ハンドルグリップ部の位置は、ライダーの体格等に応じて調整可能であることが望まれる。このため、車体フレームに対するハンドルの取付け位置を変更可能とする技術が、従来よりいくつか開発されている。そのような技術の従来例の一つとして、下記特許文献1を挙げることができる。このものは、左右のセパレート型ハンドルにブラケットを設け、両ブラケットにフロントフォークの上端部が挿通される貫通孔が形成されている。両ブラケットには、貫通孔と同心で円弧形状の長孔も形成されている。この構造によれば、ハンドルグリップの位置を調整する場合には、長孔におけるボルトの差込み位置を適宜に調整した後に、両フロントフォークの上端部に形成されたフランジのねじ孔へねじ込んでやれば、両ハンドルの取付け角度(ハンドルグリップの位置)を所望とする角度に設定することができる。
実開昭60−34085号公報
ところで、高速タイプの自動二輪車では、ライダーが前傾姿勢をとる必要から、ハンドルが低い位置に取り付けられる。このため、ハンドルは、左右のフロントフォークを連結するハンドルクラウンの下側に装着される。このような構造において、上記したハンドルの取付け角度を調整する構造を適用しようとすると、図8に示すようになる。すなわち、ハンドル101のブラケット102には、フロントフォーク100を挿通させる挿通孔103と取付け位置の調整用の長孔104とが同心で形成される。そして、ハンドルクラウン105側から差し込まれたボルト106に対し、ハンドル101のブラケット102の裏面側でナット107にて受ける、と言う構造になる。
しかし、ハンドルの付け根側の下方空間は充分な作業スペースもなく、ここへ手を差し延べて作業を行うのは容易でなく、作業効率を低下させてしまう、という問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ハンドルの取付け位置を調整する作業を容易に行うことができる自動二輪車を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、前輪を車幅方向に挟んで支持する左右一対のフロントフォークと、車幅方向両端部に左右一対のフォーク挿通部を有し、この両フォーク挿通部に前記フロントフォークを挿通して、両フロントフォークの上端同士を連結するハンドルクラウンと、両フォーク挿通部の下側に配置されフロントフォークに対し、その軸線周りに回動可能に挿通される筒部を有する左右一対のセパレート型ハンドルとを備え、ハンドルクラウンには調整溝が長孔状に形成され、筒部には径方向に沿って割り溝が切り入れられるとともに、この割り溝の開口縁部には割り溝を挟んで一対のホルダー部が径方向外方へ突出して形成され、かつ筒部は、一対のホルダー部のうち一方側から挿通され、他方側にねじ込まれるクランプボルトによって縮径可能となっており、ホルダー部には、調整溝から挿通された固定ボルトがねじ込まれるねじ受け部が形成される一方、ハンドルクラウンにおける車幅方向の中央部には、操向用のハンドル軸を挿通させるハンドル軸挿通孔が形成され、このハンドル軸挿通孔とフォーク挿通部との間にはハンドルクラウンの後縁から前方へ向けて切欠かれる切欠き部が形成され、かつ調整溝は切欠き部の切欠き方向奥部より車両前方に位置しており、また切欠き部における車両前後方向に関する切り込み深さは、ハンドル軸挿通孔とフォーク挿通部の両中心同士を結ぶ線より車両前方であり、かつフォーク挿通部の中心同士を結ぶ線より車両後方である構成としたところに特徴を有する。
本発明によれば、フロントフォーク周りのハンドルの取付け角度位置を調整する場合には、両ハンドルの筒部をフロントフォーク周りに所望角度だけ回動させる。その状態で、調整溝に対し上方から固定ボルトを挿通し、ホルダー部のねじ受け部にねじ込む。これによって、ハンドルの取り付け角度位置が簡単に調整される。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。この実施形態における自動二輪車1は、車体フレーム2の前端部にヘッドパイプ3が取り付けられている。ヘッドパイプ3には操舵装置4が取り付けられ、操舵装置4に備えられたフロントフォーク5の下端部には前輪6が取り付けられている。車体フレーム2の下部には駆動ユニット9(エンジン7と変速機8)が搭載され、かつ後端側の下部には後輪10を支持するリアスイングアーム11がピボット軸12周りに回動可能に取り付けられている。なお、13は着座用のシート、14は燃料タンクである。
図2は操舵装置4の組付け状態を示している。操舵装置4は、ヘッドパイプ3に軸受け15,15を介して回転可能に挿通されたハンドル軸16と、ハンドル軸16の下端側に取り付けられたロアブラケット17とを有し、さらに、左右一対のフロントフォーク5の上部側を連結するハンドルクラウン18とを備えて構成されている。
両フロントフォーク5は、前輪6を車幅方向から挟み、かつやや後傾した縦向き姿勢で支持されている。両フロントフォーク5は、ロアブラケット17及びハンドルクラウン18に対して取り付けがなされたアウターチューブ5Aと、このアウターチューブ5Aの下端側から摺動可能に挿入されたインナチューブ5Bとによって構成されている。各インナーチューブ5Bの下端部は前輪6の車軸を支持している。
ロアブラケット17の車幅方向中央部にはロア側ハンドル軸挿通孔19が貫通して形成され、ハンドル軸16の下端部が圧入されている。ロアブラケット17の車幅方向両端部には、それぞれ円筒形状に形成された一対のロア側フォーク挿通部20が設けられ、両フロントフォーク5のアウターチューブ5Aが挿通されている。
ハンドルクラウン18は、主としてマグネシウム材(アルミニウム材であってもよい)によって略平板状に成形されている。図3、図4等に示すように、ハンドルクラウン18の車幅方向中央部にはハンドル軸16を挿通するアッパ側ハンドル軸挿通孔21が貫通して形成されている。アッパ側ハンドル軸挿通孔21の周囲には上面側へ向けて円錐台部21Aが同心で突出形成されている。また、ハンドルクラウン18の車幅方向両端部には両フロントフォーク5のアウターチューブ5Aを挿通するアッパ側フォーク挿通部22が対をなして貫通している。図4に示すように、アッパ側ハンドル軸挿通孔21の中心位置O1は、両アッパ側フォーク挿通部22の中心同士を結ぶ軸線Sよりも車両後方側へずれた配置となっている。フロントフォーク5のアウターチューブ5Aは、両アッパ側フォーク挿通部22に対し上方へ突出するようにして貫通されている。このアウターチューブ5Aの突出部分の内周面にはねじが切られており、ここにはキャップ41がねじ込みによって装着されている。
アッパ側ハンドル軸挿通孔21へのハンドル軸16の固定構造は、図2に示されている。同図によれば、ハンドル軸16の上端部寄りは、外周面にねじが刻設されたねじ部16Aとなっており、同ねじ部16Aのうちヘッドパイプ3から上方へ突出した部分にはハンドル軸16に対する軸受け15を押さえるナット23が締め込まれている。ハンドルクラウン18の下面には、アッパ側ハンドル軸挿通孔21を同軸で取り囲むようにして短筒部25が突出して形成され、ナット23を外部へ突出させないようにして収容している。ハンドル軸16において、ねじ部16Aよりさらに上端側には同軸で小径部16Bが延出している。この小径部16Bがアッパ側ハンドル軸挿通孔21へ挿通されている。小径部16Bの上端面には軸芯に沿ってねじ孔16Cが穿孔されていて、ハンドルクラウン18の上面側から押さえボルト24がねじ込まれている。
両アッパ側フォーク挿通部22の周縁部であって、車両後側のコーナ部からは径方向に沿って斜めにスリット26が入れられている。スリット26の開口縁部にはスリット26を挟んで一対のボルト締め部27A,27Bが対向するようにして設けられている。両ボルト締め部27A,27Bは共に径方向外方へ突出して形成されており、それぞれにはボルト28が挿通される孔29A,29Bが同軸で貫通している。この孔のうち、後側の孔29Aはねじ孔となっていて、同ねじ孔29Aに対するボルト28の締め込みによって、ハンドルクラウン18はフロントフォーク5に対する固定がなされる。この構造は、ロアブラケット17のロア側フォーク挿通部20も同様であるが、ロアブラケット17側はボルト締めを上下で二箇所で行っているのに対し、ハンドルクラウン18側では一箇所で行っている点が相違する。
ハンドルクラウン18の車両前縁部でかつ車幅方向中央部は、両アッパ側フォーク挿通部22における外周面よりも車両前方へ向けて迫り出し部30が張り出し形成されている。この迫り出し部30の上面には車両前方側へ下り勾配となったテーパ面31が形成されている。
ハンドルクラウン18における車両後縁部であって、両アッパ側フォーク挿通部22寄りには一対の切欠き部32が設けられている。両切欠き部32は、その奥部(車両前部)に形成された円弧部32Aから車両後方へ向けて徐々に開口幅が広がるようにして形成されている。両切欠き部32内の車両幅方向外側の壁面はアッパ側フォーク挿通部22の外周面に連続するように形成されている。このことによって、アッパ側フォーク挿通部22の外周面のうちスリット26を挟んだ所定角度範囲の肉厚は周方向に沿ってほぼ均一化されている。したがって、両アッパ側フォーク挿通部22の拡開及び閉じ方向の変形動作はスリット26を挟んだ所定角度範囲に亘って均一化される。
切欠き部32における車両前後方向に関する切り込み深さは、図4に示すように、円弧部32Aの車両前端が両アッパ側フォーク挿通部22の中心同士を結ぶ軸線Sから僅かに車両後方に位置するようにしてあり、また、アッパ側ハンドル軸挿通孔21の中心O1と両アッパ側フォーク挿通部の中心O2とを結ぶ軸線Lよりは僅かに車両前方に位置するように設定されている。
ハンドルクラウン18において、アッパ側ハンドル軸挿通孔21の車両前方には、同挿通孔21の車幅方向に関する中心軸を境にして一対の広幅貫通孔34が貫通して形成されている。一方、ハンドルクラウン18の下面における両切欠き部32の車幅方向内側に隣接した位置であって、前記軸線Sの車両前方には、一対の細幅の有底孔35が車両前後方向に沿って凹み形成されている。この有底孔35と広幅貫通孔34との間には、有底部分と貫通部分とが混在した細幅の混合孔36が設けられている。有底部分36Aは、アッパ側ハンドル軸挿通孔21の車幅方向外方に隣接した位置に形成され、貫通部分36Bは有底部分の延長線上に同幅をもって形成されている。
ハンドルクラウン18において、両アッパ側フォーク挿通部22とそれぞれに隣接する有底孔35との間には、ハンドル38の取付け角度を調整するための調整溝37が貫通して形成されている。両調整溝37は、それぞれに隣接するアッパ側フォーク挿通部22と同心の円弧形状に形成されている。また、両調整溝37は切欠き部32の車両前方に位置するとともに、アッパ側フォーク挿通部22の中心O2を挟んでスリット26と反対側に配置されている。調整溝37は、固定ボルト39の軸部39Aの外径より僅かに大きめでかつ固定ボルト39の頭部39Bの外径よりは小さめの溝幅をもって形成されている。調整溝37の長さ方向の両端部は共に半円状をなした対称形状に形成されている。
ハンドルクラウン18の上面における両調整溝37の周縁部には、段差部40が凹み形成されている。図5に示すように、段差部40は、ハンドルクラウン18の上面側からほぼ半分の深さ位置まで凹ませることによって形成され、固定ボルト39の頭部39Bをハンドルクラウン18の上面から突出させない溝深さに設定されている。段差部40は、固定ボルト39の頭部39Bを内部に摺動可能に嵌め入れることができる溝幅に設定されるとともに、調整溝37の開口縁を取り囲む全領域に亘って均一幅の底面が形成されるようになっている。段差部40の長さ方向の両端部は、調整溝37と同様、半円状をなす対称形状に形成されている。
ハンドル38は、ハンドルクラウン18の左右に取り付けられるセパレート型が使用されている。ハンドル38には、ハンドルクラウン18の両アッパ側フォーク挿通部22の下側に同軸で配置される筒部42を有している。筒部42は両フロントフォーク5のアッパチューブ5Aを挿通可能に形成され、その周縁部のうち、車幅方向内側からは径方向に沿って割り溝43が入れられている。割り溝43の開口縁部には、割り溝43を挟んで一対のホルダー部44A,44Bが径方向外方へ突出した状態で対向している。両ホルダー部44A,44Bには、2本のクランプボルトが貫通する上下一対の孔が同軸で形成され、両ホルダー部44A,44Bに形成された孔のうち車両後側のホルダー部44Aに形成された孔は共にねじ孔となっている。したがって、クランプボルト45をホルダー部44A,44Bを通してねじ孔にねじ込むことに伴って筒部42を縮径させることができ、これによってハンドル38をフロントフォーク5に固定することができる。
筒部42の外面であって、筒部42の中心から車両前部側へ偏心した位置からは略斜め後方へ向けてアーム38Aが延びている。アーム38Aはパイプ材によって形成され、筒部42との接続側端部は、前面側が弧状に抉り取られ、このことによって筒部42の外周面に適合した状態で溶接によって接合されている。アーム38Aの端部にはグリップ38Bが取り付けられている。
両ホルダー部44A,44Bのうち車両後部側に位置するものにおいて、車幅方向内側面の上端部には固定ボルト39に対するねじ受け部46が円筒形状をなして形成され、ホルダー部44Aの外面から車幅方向内側へ向けて突出している。このねじ受け部46内には軸芯に沿ってねじ孔46Aが形成されている。このねじ孔46Aは、調整溝37の下方において整合可能であり、調整溝37から挿通された固定ボルト39の軸部39Aの下端がねじ込み可能である。本実施形態においては、ねじ受け部46とハンドルクラウン18との間には、両者の間隔を調節するためのカラー47が介在されている。カラー47は軸芯にそって貫通孔47Aが形成され、固定ボルト39の軸部39Aを挿通可能に形成されている。カラー47の下端部側はねじ受け部46におけるねじ孔46Aの上部に段差状に形成された大径部46A−1内に嵌め入れられる小径の嵌合筒部47Bが形成され、嵌合筒部47Bより上部側はハンドルクラウン18の下面とハンドル38の筒部42の上面との間で挟み付けられる間隙保持部47Cが一体に形成されている。
本実施形態においては、前記した段差部40内にワッシャ48が嵌め入れられ、その状態で固定ボルト39によるねじ込みがなされるようにしている。ワッシャ48はハンドルクラウン18よりも高硬度な材質(例えば鉄製)によって形成され、段差部40より短めの寸法をもって形成されている。
具体的には、ワッシャ48の両端部は共に対称な半円状に形成され、段差部40の両端部に適合可能に形成され、段差部40内を移動可能である。ワッシャ48の長さ方向の一端部寄りには、固定ボルト39の軸部39Aを挿通可能な円形の通し孔48Aが貫通して形成されている。図6(A)に示すように、ワッシャ48を段差部40内の一方の端部に密着して適合させたときに、通し孔48Aは調整溝37の端部に適合して連通するようになっている。ワッシャ48は図6(A)に示す位置から段差部40内の他方の端部へ向けて移動させる間は、通し孔48Aは常時、調整溝37と適合して連通可能である。前記したように、通し孔48Aはワッシャ48の長さ方向の一端部側に寄せて配置されていることから、ワッシャ48を表裏反転させることなく、図6(A)に示す位置から、段差部40の他端部側へ寄せても、通し孔48Aは調整溝37の他端部に至らず、その手前側に位置することになる。しかし、図6(B)に示すように、ワッシャ48を表裏反転させた状態で段差部40の他端部に密着して適合させることで、通し孔48Aを調整溝37の他端部に適合して連通させることができる。
ワッシャ48表裏反転させて使用する理由は、次の通りである。ワッシャ48の全長をそのまま維持しつつ通し孔48Aをワッシャ48の長さ方向の中央部に配置すると、固定ボルト39の移動角度範囲が狭く、ハンドル38の取付け角度の調整範囲が狭く限定されてしまうからである。その対策として、ワッシャ48の全長を短くすることが考えられる。その場合には、固定ボルト39の締め付けがなされたときに、ワッシャ48の下面からの加圧力を受ける段差部40の底面における受圧面積が小さくなり、ワッシャ48が段差部40の底面に食い込んでしまうことが懸念されるからである。その点、本実施形態のようにすれば、固定ボルト39に対する充分な移動範囲を確保することができるとともに、固定ボルト39の締め付けによってもワッシャ48が食い込んでしまうことも未然に回避される。
さて、実施形態1によれば、ハンドル38の取り付け角度の調整作業は次のようにしてなされる。まず、車両への組付けに先立って、ハンドル38とハンドルクラウン18との一体化がなされる。すなわち、ワッシャ48を介して固定ボルト39を調整溝37へ挿通させ、さらにカラー47を介してねじ受け部46のねじ孔46Aへとねじ込んで、ハンドルクラウン18に左右のハンドル38を仮の取付け角度位置に固定しておく。このときには、アッパ側フォーク挿通部22とハンドル38の筒部42とが同心で整合している。
その後、筒部42とアッパ側フォーク挿通部22に対しフロントフォーク5の上端部を挿通し、キャップ41を装着する。これと同時にハンドル軸16の小径部16Bをアッパ側ハンドル軸挿通孔21へ挿通させ、押さえボルト24を小径部16Bへとねじ込んでおく。続いて、各クランプボルト45を緩く締め、ハンドル38をフロントフォーク5周りに回転が許容された状態で仮締めしておく。そして、固定ボルト39を一旦緩めて、ハンドル38の取付け角度が所望とする角度位置となるよう調整する。その間、固定ボルト39は調整溝37内を移動する。この作業が完了したら、ハンドル38を所望の取付け角度に保持しつつ、各クランプボルト45を規定トルクにて本締めして、ハンドル38の取り付け角度を確定させるとともに、固定ボルト39を規定トルクにて締め付ける。かくして、ハンドル38の取り付け作業が完了する。
上記したように、本実施形態では固定ボルト39を緩めたり、締め付けたりする作業は共に、ハンドルクラウン18の上方からの作業であり、また、ねじ受け部46に対してそのままねじ込むだけで、従来のようにナットを作業者が受けておくことも強いられないため、調整作業を極めて簡単かつ円滑に行うことができる。
また、本実施形態によれば、次のような効果も発揮される。
(1)調整溝37の周囲を、段差部40を設けて凹ませるようにしたため、固定ボルト39の頭部39Bをハンドルクラウン18から突出させずにすむ。したがって、固定ボルト39が無用な突出物となることを回避することができる。
(2)固定ボルト39の締め込みに際し、ハンドルクラウン18との間に高硬質のワッシャ48を介在させるようにしたため、締め込みによっても段差部40の底面を潰してしまう事態を回避することができる。
(3)固定ボルト39を挿通させる通し孔48Aを、ワッシャ48の端部寄りに配置し、表裏反転させて使用することによって、通し孔48Aを調整溝37の全長さ領域に亘って移動させることができる。したがって、ハンドル38の取り付け角度の調整範囲が大きく確保することができる。加えて、ワッシャ48自体も充分な長さ寸法をもって形成されることから、固定ボルト39の締め付け力を大きな面積をもって受けることができ、もって段差部40の底面の潰れを有効に回避することができる。
(4)固定ボルト39がねじ込まれるねじ受け部46が、ハンドル38の筒部42における一方のホルダー部44Aに配置されていることの意義は次の通りである。ハンドル38をフロントフォーク5に固定するべく、クランプボルト45を締め込むと、筒部42を構成する壁面の肉は割り溝43側へ向けての引張り力を受ける。このとき、仮に、ねじ受け部46が筒部42における割り溝43と反対側に配置されていると、クランプボルト45が締め込まれたときに、ねじ受け部46を設けた箇所において肉の伸びが阻害され、筒部42が真円に変形しない虞がある。しかし、ねじ受け部46を、筒部42のうち割り溝43に近い部位、という筒部42の伸び変形に影響を与えない箇所に設置することで、筒部42をできるだけ真円を保ったまま縮径変形させることができ、もってフロントフォーク5に対する固定状況を安定させることができる。
(5)調整溝37を、切欠き部32の車両前方に配置することによって次のような作用効果を発揮することができる。すなわち、切欠き部32は、前述したように、ハンドルクラウン18の剛性を適切に低め、自動二輪車が高速でコーナリングを行った場合に作用する横荷重を吸収しやすくする、という機能を有する。その場合において、切欠き部32の車両前方が調整溝37、段差部40という除肉された部位が設けられることで、切欠き部32の前方領域の剛性を適切に低下させている。調整溝37等を設けて剛性低下を生じさせた分だけ、切欠き部32の切り込み深さ(車両前後方向への切り込み長さ)を短くすることができる。その結果、ハンドルクラウン18の成形時において切欠き部37においてクラックあるいは「巣」を発生させたりする事態を有効に抑制することができる。
<実施形態2>
図7には本発明の実施形態2が示されている。実施形態2では、ワッシャ50の長さと通し孔50Aの形状を変更している。ワッシャ50は、段差部40の全領域に密着して適合する大きさに形成されている。通し孔50Aも、実施形態1と異なり、調整溝37と同一形状をもって形成され、調整溝37の全長さ範囲に亘って整合状態で連通するようにしてある。したがって、実施形態1と異なり、ハンドル38の取り付け位置の調整作業の際には、ワッシャ50を段差部40内で移動させる必要はない。固定ボルト39の軸部39Aを通し孔48A及び調整溝37に沿って移動させることで、ハンドル38の取付け角度を調整することができる。
他の構成は、実施形態1と同様であり、もって実施形態1と同様の作用効果を奏することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)段差部40は、固定ボルト39の頭部39Bを完全に収容させる深さにまで設定される必要はなく、突出高さを適宜に減じることができる程度で足りる。
(2)カラー47は必要に応じて使用されるものであり、省略することも可能である。
(3)ねじ受け部46はホルダー部44A(44B)に形成されるのが望ましいが、割り溝43に近接した箇所であれば、筒部42の周面に配置することも可能である。
自動二輪車全体の側面図 ハンドルの取り付け状態を示す断面図 ハンドルの取付け角度の調整構造を示す平面図 ハンドルクラウンの平面図 フロントフォークに対するハンドルの固定構造を示す断面図 (A)(B)はそれぞれワッシャを表裏反転させた状態で固定ボルトの差込み位置を変更させた状態を示す平面図 他例のワッシャを用いて固定ボルトの差込み位置を変更させた状態を示す平面図 従来の問題点を説明するための斜視図
符号の説明
1…自動二輪車
5…フロントフォーク
6…前輪
16…ハンドル軸
18…ハンドルクラウン
21…(アッパ側)ハンドル軸挿通孔
22…(アッパ側)フォーク挿通部
32…切欠き部
37…調整溝
38…ハンドル
39…固定ボルト(取付け部材)
40…段差部
42…筒部
43…割り溝(割り部)
44A,44B…ホルダー部(他の取付け部)
45…クランプボルト(他の取付け部材)
46…ねじ受け部(取付け部)
48,50…ワッシャ
48A,50A…通し孔

Claims (7)

  1. 前輪を車幅方向に挟んで支持する左右一対のフロントフォークと、
    車幅方向両端部に左右一対のフォーク挿通部を有し、この両フォーク挿通部に前記フロントフォークを挿通して、前記両フロントフォークの上端同士を連結するハンドルクラウンと、
    前記両フォーク挿通部の下側に配置され前記フロントフォークに対し、その軸線周りに回動可能に挿通される筒部を有する左右一対のセパレート型ハンドルとを備え、
    前記ハンドルクラウンには調整溝が長孔状に形成され、
    前記筒部には径方向に沿って割り溝が切り入れられるとともに、この割り溝の開口縁部には前記割り溝を挟んで一対のホルダー部が径方向外方へ突出して形成され、かつ前記筒部は、前記一対のホルダー部のうち一方側から挿通され、他方側にねじ込まれるクランプボルトによって縮径可能となっており、
    前記ホルダー部には、前記調整溝から挿通された固定ボルトがねじ込まれるねじ受け部が形成される一方、
    前記ハンドルクラウンにおける車幅方向の中央部には、操向用のハンドル軸を挿通させるハンドル軸挿通孔が形成され、このハンドル軸挿通孔と前記フォーク挿通部との間にはハンドルクラウンの後縁から前方へ向けて切欠かれる切欠き部が形成され、
    かつ前記調整溝は前記切欠き部の切欠き方向奥部より車両前方に位置しており、また前記切欠き部における車両前後方向に関する切り込み深さは、前記ハンドル軸挿通孔と前記フォーク挿通部の両中心同士を結ぶ線より車両前方であり、かつ前記フォーク挿通部の中心同士を結ぶ線より車両後方であることを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記調整溝は、前記ハンドルクラウンにおいて前記フォーク挿通部と同心で貫通して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車。
  3. 前記ハンドルクラウンの上面には、前記調整溝を含みその周縁部周りに段差部が凹設され、この段差部内に少なくとも前記固定ボルトの頭部の一部が収容可能であることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車。
  4. 前記段差部内には、前記固定ボルトの軸部を挿通可能な通し孔が形成されたワッシャが嵌め入れられるとともに、前記ワッシャは前記ハンドルクラウンと等しいか、それよりも高硬度の材料によって形成されていることを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車。
  5. 前記ワッシャは、前記段差部に嵌合可能な形状に形成されるとともに、前記通し孔は前記調整溝と連通可能な長孔状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の自動二輪車。
  6. 前記ワッシャは、前記段差部内を変位可能な大きさに形成されるとともに、前記通し孔は前記固定ボルトの軸部を挿通可能な円形に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の自動二輪車。
  7. 前記通し孔は前記ワッシャの端部側に配置され、
    前記段差部は、両端部が対称の円弧状をなした長孔形状に形成され、
    前記通し孔は、前記ワッシャを前記段差部の一方の端部に適合させたときに、前記調整溝の一方の端部に整合し、前記ワッシャを表裏反転させた状態で前記段差部の長さ方向における他方の端部に適合させたときに、前記調整溝の他方の端部に整合することを特徴とする請求項6に記載の自動二輪車。
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