JP2906065B2 - 自動二輪車のハンドル調整機構 - Google Patents

自動二輪車のハンドル調整機構

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【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は自動二輪車のハンドル調整機構に関し、さら
に詳しくはライダーの身長差やライディング位置の差に
対して簡単に対応できるハンドル調整機構に関する。
〔従来技術〕
従来、自動二輪車のハンドル調整機構として、ハンド
ルバーをハンドルクラウンに対し左右別体に取り付け、
その取付け角度をそれぞれ独立に調整できるようにした
ものがある。しかし、このハンドル調整機構は、ハンド
ルクラウンに対するハンドルバーの取り付け角度が調整
自在になっているだけであるから、例えばライダーの身
長差が150cmから180cmにも及ぶ大幅な差異である場合、
その両極端の人に対して同時に対応できるような調整を
することはできなかった。
また、自動二輪車のライディング位置には、姿勢を深
く前傾するレーシング位置と、直立に近い状態で乗るツ
ーリング位置とがある。しかし、従来のハンドル調整機
構では、このように異なった二つのライディング位置に
対して同時に対応できるような調整をすることは殆ど不
可能であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、身長差に大きな開きがあっても、或
いはライディング位置がレーシング,ツーリングのいず
れであっても、簡単にハンドルバーを調整できるように
するハンドル調整機構を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する本発明は、前輪を操舵する操舵装
置と該前輪を懸架する懸架装置とを分離構造にし、車体
の前部上方に設けた左右のハンドルバーの操作により前
記前輪を操舵する自動二輪車において、前記左右のハン
ドルバーをハンドルクラウンの左右両端部に上下方向の
軸により回動自在に取り付け、かつ前記ハンドルバーを
互いに反対方向に連動させ、該ハンドルクラウンの中央
部に設けた操向軸を軸受部に挿入支持し、該軸受部を3
本の伸縮部材を介して車体フレームに連結支持し、前記
3本の伸縮部材をその延在する長手方向に伸縮する構成
にし、その内の1本を車体の中央前後方向に延在するよ
うに配置する一方、他の2本の正面視逆V字状となるよ
うに配置し、それら3本の伸縮部材の各前端部同士を一
箇所で連結した連結部に前記軸受部を連結し、該3本の
伸縮部材の各後端部をそれぞれ前記車体フレームに連結
し、前記3本の伸縮部材の伸縮調整により、前記軸受部
及び前記ハンドルクラウンをそれらより後方に曲率中心
を有する側面視曲線状に変位可能にすると共に、側面視
直線状に変位可能にしたことを特徴とするものである。
〔実施例〕
第6図及び第7図は、本発明のハンドル調整機構を有
する自動二輪車の一例を示す。1は車体フレーム、2は
エンジン、3は前輪、4は後輪、5はシート、6はフー
トステップ、15はハンドルバーである。
エンジン2の底面には、マフラ7がエンジンガードを
兼ねるように設けられている。また、エンジンヘッドの
前方へ延びるように設けた支持アーム8に、不図示のボ
ールジョイントを介してアーム9が支持され、このアー
ム9の下端に前輪3の車軸が片持ち支持されている。一
方、エンジン2の前部にアーム10が枢支され、その前端
に上記アーム9の下端が不図示のボールジョイントを介
して片持ち支持されている。ハンドルバー15の操作によ
り操向シリンダ11を介してアーム9が左右に操向され、
そのアーム9の操向に伴って前輪3が操舵されるように
なっており、前輪3の操舵装置と懸架装置とを分離して
それぞれの能力を高めている。また、エンジン2の前方
にラジエータ12が配置され、このラジエータ12の幅内の
上方左右に1個ずつのプロジェクタ型ヘッドランプ13が
配置されている。
このような自動二輪車において、ハンドルバー15,シ
ート5,フートレスト6は、それぞれ矢印A,B,Cのように
移動可能になっている。特に、ハンドルバー15は、以下
に説明するような構成によって、左右が互いに連動連結
され、かつ矢印Aのような回動をするようになってい
る。
第1図〜第3図は、本発明によるハンドル調整機構を
示すものである。図中、矢印Fで示す方向が車体進行方
向になっている。
左右のハンドルバー15,15はそれぞれハンドルクラウ
ン16の左右両端部に取り付けられている。ハンドルクラ
ウン16は、第3図に示すように中央部の操向軸17を軸受
部18に挿入されるように支持されている。さらに軸受部
18は3本の油圧シリンダ(伸縮部材)19a,19b,19cを介
して車体フレーム1の前端部1a,1b,1cにそれぞれ連結支
持されている。前端部1bは第3図では図示されていない
が、1aと左右対称の位置にある。延在する長手方向に伸
縮する3本の油圧シリンダ19a,19b,19cは、その内の1
本の油圧シリンダ19cが車体の中央前後方向に延在する
ように配置される一方、他の2本の油圧シリンダ19a,19
bは正面視逆V字状となるように配置されている。油圧
シリンダ19a,19b,19cの各前端部同士が一箇所で連結さ
れた連結部xに軸受部18が連結され、油圧シリンダ19a,
19b,19cの各後端部は上述したように車体フレーム1の
前端部1a,1b,1cに連結されている。また、これらの油圧
シリンダ19a,19b,19cを覆う車体カバー部材30は、第6
図に示すように油圧シリンダの伸縮に応じて伸縮するよ
うに、一部が蛇腹状に形成されるか、ゴム材料で構成さ
れている。
上記3本の油圧シリンダ19a,19b,19cは、それぞれ中
央の1本の油圧シリンダ19cと左右2本の油圧シリンダ1
9a,19bとが、それぞれ独立に伸縮調整されるようになっ
ている。このような互いに独立の伸縮調整によって、軸
受部18及びハンドルクラウン16がそれらより後方に曲率
中心を有する矢印Aのような側面視曲線状に変位し、ま
た側面視直線状にも変位させられるようになり、このよ
うな変位によってハンドルバー15が上下及び前後方向に
移動するようになっている。
第1図,第2図に示すように、左右のハンドルバー1
5,15は、その端部のボス部20,20を、ハンドルクラウン1
6の両端部にそれぞれボルト軸(上下方向の軸)21,21に
よって回動自在に支持されている。また、ハンドルクラ
ウン16の中央下面にはブラケット22が固定され、このブ
ラケット22に一対の同調アーム23,23が枢支されてい
る。一対の同調アーム23,23は、その枢支部分において
歯車23g,23gにより互いに噛合しており、この噛合によ
って互いに反対方向に回動するようになっている。この
ように作動する同調アーム23,23と上記ハンドルバー15,
15のボス部20,20とは、互いに同調ロッド24,24によって
連結され、この連結によって左右のハンドルバー15,15
は互いに連動連結された状態になっている。したがっ
て、左右のハンドルバー15,15はボス部20,20を回動支点
にして互いに反対方向に回動し、その開き角度が変化す
るようになっている。
上記同調ロッド24には、その回動をロックするためロ
ックロッド27とロックレバー29から構成されたロック機
構が設けられている。ロックロッド27は、一端をハンド
ルクラウン16の下面に回動自在に枢支され、他端に設け
たピン28を、片方の同調アーム23に設けた長孔26に係合
させている。ロックレバー29は、ピン28の上端に同調ア
ーム23を挟むように螺合させてある。
したがって、ロックレバー29を鎖線で示す位置まで回
動させると、ロックレバー29とロックロッド27と間に同
調アーム23が挟圧されて回動がロックされることにな
る。このロック機構を使用することによって、ハンドル
バー15を任意の開き角度にした状態でロックすることが
できる。
上述した構成からなるハンドル調整機構は、ハンドル
クラウン16の下側に配置され、ライダーからは、ほとん
ど見えないようになっている。
上述したハンドル調整機構によれば、ハンドルバーを
第4図や第5図に示すように調整することができる。第
4図では身長差に対応したハンドル調整の例である。例
えばツーリングにはハンドルバー15をTの位置にセット
し、レーシングにはRの位置にセットすればよい。ま
た、このレーシング位置Rにおいて、身長の高いライダ
ーの場合には、ハンドルバー15をHの位置にセットし、
低いライダーにはLの位置にセットすることができる。
この実施例では、シート5やフートレスト6も同時に調
整されるようになっている。
また、第5図のようにすれば、ライディング位置の変
更に対しても、ハンドル調整することができる。すなわ
ち、ツーリングにはハンドルバー15をTの位置にセット
し、レーシングにはRの位置にセットする。また、各位
置においてそれぞれ身長差に応じて、高いライダーには
Hの位置に、低いライダーにはLの位置にセットするこ
とができる。また左右のハンドルバー15,15の幅も、レ
ーシングには狭い幅Wrにセットし、ツーリングには広い
幅Wtにセットすることができでる。
本発明のハンドル調整装置によれば、上述のように幅
広い調整をすることができる。しかも、ライダーの身長
差やレーシングとツーリングのライダー位置を調整する
のに、3本の油圧シリンダ19a,19b,19cを使用し、その
内の1本を車体の中央前後方向に延在するように配置す
る一方、他の2本を正面視逆V字状となるように配置
し、それらを伸縮調整することで対応できるため、ハン
ドル調整機構をシンプルにすることができる。
〔発明の効果〕
上述したように、本発明のハンドル調整機構は、軸受
部及びハンドルクラウンをそれらより後方に曲率中心を
有する側面視曲線状に変位可能にすると共に、側面視直
線状に変位可能にしたから、ライダーの身長差が大幅に
異なっていても、或いはライダー位置がレーシング,ツ
ーリングのいずれであっても、ハンドルバーを回動し上
下,前後方向に移動させて最適位置にハンドルを簡単に
対応させることができる。
しかも、3本の伸縮部材を使用し、その内の1本を車
体の中央前後方向に延在するように配置する一方、他の
2本を正面視逆V字状となるように配置し、それらを伸
縮調整することで、側面視曲線状及び直線状に変位可能
にすることができるため、ハンドル調整機構をシンプル
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のハンドル調整機構の一部を分解して示
す斜視図、第2図は同ハンドル調整機構の一部を示す平
面図、第3図は同ハンドル機構と車体フレームとの関係
を分解して示す斜視図、第4図及び第5図はそれぞれ同
ハンドル調整機構によるハンドルバーの調整状況を示す
説明図、第6図は同ハンドル調整機構を設けた自動二輪
車の一例を示す側面図、第7図は同自動二輪車の正面図
である。 1……車体フレーム、15……ハンドルバー、16……ハン
ドルクラウン、17……操向軸、18……軸受部、19a,19b,
19c……油圧シリンダ(伸縮部材)、21……ボルト軸
(上下方向の軸)、23……同調アーム、23g……歯車、2
4……同調ロッド、27……ロックロッド、28……ピン、2
9……ロックレバー、x……連結部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−24094(JP,U) 実開 昭63−50793(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62K 21/12 - 21/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前輪を操舵する操舵装置と該前輪を懸架す
    る懸架装置とを分離構造にし、車体の前部上方に設けた
    左右のハンドルバーの操作により前記車輪を操舵する自
    動二輪車において、 前記左右のハンドルバーをハンドルクラウンの左右両端
    部に上下方向の軸により回動自在に取り付け、かつ前記
    ハンドルバーを互いに反対方向に連動させ、該ハンドル
    クラウンの中央部に設けた操向軸を軸受部に挿入支持
    し、該軸受部を3本の伸縮部材を介して車体フレームに
    連結支持し、 前記3本の伸縮部材をその延在する長手方向に伸縮する
    構成にし、その内の1本を車体の中央前後方向に延在す
    るように配置する一方、他の2本を正面視逆V字状とな
    るように配置し、それら3本の伸縮部材の各前端部同士
    を一箇所で連結した連結部に前記軸受部を連結し、該3
    本の伸縮部材の各後端部をそれぞれ前記車体フレームに
    連結し、 前記3本の伸縮部材の伸縮調整により、前記軸受部及び
    前記ハンドルクラウンをそれらより後方に曲率中心を有
    する側面視曲線状に変位可能にすると共に、側面視直線
    状に変位可能にした自動二輪車のハンドル調整機構。
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JP5459898B2 (ja) * 2008-05-14 2014-04-02 ヤマハ発動機株式会社 自動二輪車
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