JP5459090B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
自動変速機の制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5459090B2 JP5459090B2 JP2010135086A JP2010135086A JP5459090B2 JP 5459090 B2 JP5459090 B2 JP 5459090B2 JP 2010135086 A JP2010135086 A JP 2010135086A JP 2010135086 A JP2010135086 A JP 2010135086A JP 5459090 B2 JP5459090 B2 JP 5459090B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- automatic transmission
- housing
- terminals
- terminal
- control device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
従来より、自動変速機の内部の油圧制御装置の上部に配置され、各種センサ信号に基づいて電磁油圧制御弁等の制御部品を動作させて自動変速機の変速制御を行う制御モジュールが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の制御モジュールは、図21および図22に示したように、モールド樹脂101に電子部品およびリード端子(ターミナル102)が封止された自動変速機用電子制御ユニット(TCU)と、モールド樹脂103に配線部材である複数のバスバー104が成形された配線ユニットと、内部にTCUおよび配線ユニットを収容するハウジング(カバー105、ベース部材106)とにより構成されている。
配線ユニットのバスバー104は、その中間部がモールド樹脂103に埋設されている。そして、バスバー104には、モールド樹脂103の側面からTCU側に突出して露出した露出部111、およびモールド樹脂103の側面からコネクタ107側に突出して露出した露出部112を有している。
そこで、特許文献1に記載の制御モジュールは、ターミナル102とバスバー104との導通接合部(溶接部)をカバー105とベース部材106との間に形成される空間内に入れて、カバー105と複数の絶縁壁113、114との間に形成される端子収容室115に各導通接合部を個別に収容し、カバー105の内壁面と複数の絶縁壁114の先端とを溶着固定することで、導電性異物が跨がって堆積した場合の端子間ショートおよび配線間(導体間)ショートを防止している。
ここで、自動変速機の内部に搭載された回路基板、この回路基板上に実装される半導体素子(センサ素子)を有するセンサユニットとTCUの電子部品との接続は、別途設けられるコネクタで嵌合されて導通接合されている。
ところが、特許文献1に記載の制御モジュールにおいては、導電性異物が隣り合う端子間または隣り合う配線間に跨がって堆積した場合の短絡を防止するために、カバー105の内壁面と複数の絶縁壁114の先端とを溶着して、バスバー104を個別に収容する端子収容室115を隙間なく取り囲むようにしているので、ハウジング(カバー105、ベース部材106)に非常に高精度な樹脂成形が必要になる。これにより、製品コストが更に上昇するという問題がある。
TCUの電子部品の放熱性を向上するという目的で、仮にTCUのモールド樹脂101の下面に直接接触するように放熱部材を配置した場合、ターミナル102またはバスバー104と放熱部材との間に導電性異物が跨がって堆積することで、ターミナル102またはバスバー104と放熱部材とが短絡(ショート)する可能性がある。
そこで、そのような問題を解決するという目的で、TCUの電子部品のリードターミナルと中継ターミナルとを導通接合し、その中継ターミナルとセンサユニットの半導体素子のリードターミナル(センサターミナル)とを導通接合するターミナル接続構造を採用した場合、自動変速機のオイル中に混入した導電性異物が隣り合うターミナル間(端子間)に跨がって堆積すると、隣り合うターミナル間(端子間)に短絡(ショート)が発生する可能性がある。
さらに、第1ハウジングに複数の第1ターミナルが成形されて保持され、複数の第1ターミナルの各第1露出部が第1ハウジングの表面から露出し、且つ複数の第1ターミナルの各第1接続端子が第1ハウジングの表面から外部に突出して露出した第1配線ユニットと、第2ハウジングに複数の第2ターミナルが成形されて保持され、複数の第2ターミナルの各第2露出部が第2ハウジングの表面から露出し、且つ複数の第2ターミナルの各第2接続端子が第2ハウジングの表面から外部に突出して露出した第2配線ユニットとを備えている。
また、第2配線ユニットは、電子部品に対して信号を出力する半導体素子(例えばホール素子やホールIC等のセンサ素子)と、この半導体素子に導通接合される導体パターン、および複数の第2ターミナルの各第2接続端子が挿入されて導通接合されるスルーホールを有する回路基板とを備えている。なお、導体パターンは、回路基板の少なくとも1面に形成(印刷)されている。
また、リードフレームの各リード端子と複数の第1ターミナルの各第1露出部との導通接合部間、リードフレームの各リード端子間、複数の第1ターミナルの各第1露出部間、および複数の第1ターミナルの各第1露出部の根元部分を確実に絶縁できる。すなわち、隣り合うリード端子間または隣り合う配線(第1ターミナル)間、つまり隣り合うターミナル相互間を確実に絶縁できるので、自動変速機のオイル中に混入した導電性異物による隣り合う端子間または隣り合う配線間の短絡(ショート)を防止することが可能となる。
そして、電子制御ユニットの電子部品と第2配線ユニットの半導体素子および回路基板の導体パターンとの接続部に、第1ターミナルと第2ターミナルとを電気的に接続するターミナル接合を採用しているので、小さなスペースで、且つ製品コストを安く抑えることができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、第1ハウジングまたは第2ハウジングに、複数の第1ターミナルの各第1接続端子と複数の第2ターミナルの各第2露出部との導通接合部を収容する収容凹部、およびこの収容凹部の周囲を取り囲む有底筒状の壁体を設けている。そして、第1ハウジングまたは第2ハウジングの壁体に、収容凹部の上面の開口部を塞ぐ蓋体を設けている。これにより、自動変速機、特にオイルパンの内部に搭載される自動変速機の制御装置における蓋体の外部から収容凹部へのオイルや異物の侵入を抑制することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、蓋体に、第1ハウジングの表面との間に隙間(ギャップ)を隔てて対向する対向部を設けている。そして、第1ハウジングの表面および蓋体の対向部の表面に封止材を塗布したことにより、第1ハウジングの表面と蓋体の対向部の表面とに跨がるように、つまり第1ハウジングの表面と蓋体の対向部の表面との間に形成される隙間中に封止材が充填される。
これによって、自動変速機、特にオイルパンの内部に搭載される自動変速機の制御装置における蓋体の外部から、第1ハウジングの表面と蓋体の対向部の表面との間に形成される隙間を通って収容凹部の内部にオイルや異物が侵入するのを防止することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、蓋体の対向部に、蓋体の外面から蓋体の外部側に向けて突出した突条部を設けている。
これによって、電子制御ユニット、特に電子部品にダメージを与えることなく、リードフレームの各リード端子と複数の第1ターミナルの各第1露出部との導通接合部をその溶接部にて確実に接続することができるので、リードフレームの各リード端子と複数の第1ターミナルの各第1露出部との導通接合部における接続信頼性を向上することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、複数の第1ターミナルの各第1接続端子と複数の第2ターミナルの各第2露出部とを重ね合わせてレーザ溶接(レーザ光を照射)することで、複数の第1ターミナルの各第1接続端子と複数の第2ターミナルの各第2露出部との導通接合部(溶融部、溶接部)が形成される。
これによって、電子制御ユニット、特に電子部品にダメージを与えることなく、第1ターミナルと第2ターミナルとをその溶接部にて確実に接続することができるので、第1、第2ターミナルの接続信頼性を向上することが可能となる。
これによって、第1ターミナルと第1ハウジングとの間に熱膨張係数の差異がある場合であっても、冷熱サイクルで第1ターミナルに発生する変位を吸収できるので、第1ターミナルの破断を防止することが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、第2ターミナルに、第2ハウジングの表面からの突出境界と、第1接続端子と第2露出部との導通接合部との間の部位(第2ターミナルの第2露出部)が、少なくとも1箇所以上で屈曲した屈曲形状を有するように形成されている。 これによって、第2ターミナルと第2ハウジングとの間に熱膨張係数の差異がある場合であっても、冷熱サイクルで第2ターミナルに発生する変位を吸収できるので、第2ターミナルの破断を防止することが可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、複数の第2ターミナルの各第2接続端子は、回路基板に形成される導体パターンに半田付けで導通接合されている。
これによって、第2ターミナルと導体パターンとをその接続部にて確実に接続することができるので、第2ターミナルと導体パターンとの導通接合部における接続信頼性を向上することが可能となる。
請求項9に記載の発明によれば、第2ターミナルをインサート成形して保持する第2ハウジングが絶縁性樹脂によって形成されている。そして、第2ハウジングは、複数の第1ターミナルの各第1接続端子と複数の第2ターミナルの各第2露出部との導通接合部を各々相互に隔離する隔壁を有している。
これによって、自動変速機のオイル中に混入した導電性異物が隣り合うリード端子間または隣り合う配線(第1ターミナルまたは第2ターミナル)間に跨がって堆積する可能性が低くなるので、隣り合うリード端子間または隣り合う配線(第1ターミナルまたは第2ターミナル)間の短絡(ショート)を防止することが可能となる。
なお、第1ハウジングに形成される隔壁は、絶縁材料である絶縁性樹脂(例えば電気絶縁性の合成樹脂等)によって形成されている。つまり隔壁は、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を主体とする絶縁性樹脂壁である。これにより、隣り合うリード端子間または隣り合う配線(第1ターミナルまたは第2ターミナル)間を確実に絶縁することができる。また、隔壁の高さは、高い程、隣り合うリード端子間または隣り合う配線(第1ターミナルまたは第2ターミナル)間の沿面距離が長くなるので、隣り合うリード端子間または隣り合う配線(第1ターミナルまたは第2ターミナル)間の絶縁性をより向上できる。したがって、自動変速機のオイル中に混入した導電性異物による隣り合うリード端子間または隣り合う配線(第1ターミナルまたは第2ターミナル)間の短絡(ショート)を確実に防止することが可能となる。
そして、複数の第3ターミナルは、第1ターミナルに対して別途設けられている。
なお、第1ハウジングと第3ハウジングとが一体部品化されていても良い。
また、第3ハウジングに、自動変速機の外部と電気的に接続する電気接続部として外部コネクタ部を形成している。そして、第3ターミナルは、第3ハウジングの表面から露出した第3露出部、リード端子と第3露出部との導通接合部、および複数の第3ターミナルの第3露出部側に対して反対側に、外部コネクタ部内に突出するコネクタ端子を設けている。
なお、リードフレームの各リード端子と第3ターミナルの各第3露出部との導通接合部を、レーザ溶接により電気的に接続しても良い。
これによって、電子制御ユニット(特に電子部品)にダメージを与えることなく、リードフレームと第3ターミナルとを確実に接続することができるので、リードフレームと第3ターミナルとの導通接合部の接続信頼性を向上することが可能となる。
ここで、絶縁材(第2絶縁材)を、例えば絶縁性樹脂を主体とする絶縁材料(例えば絶縁性接着剤)によって形成しても良い。
これによって、隣り合うリード端子間または隣り合う配線(第3ターミナル)間の絶縁のために、大型の樹脂材部品が必要なく、また、樹脂材部品に高精度な樹脂成形が必要なくなるので、製品コストを低減することが可能となる。
また、リードフレームの各リード端子と複数の第3ターミナルの各第3露出部との導通接合部、リードフレームの各リード端子、第3ターミナルの第3露出部およびリードフレームの各リード端子の根元部分を確実に絶縁できる。すなわち、隣り合うリード端子間または隣り合う配線(第3ターミナル)間、つまり隣り合うターミナル相互間を確実に絶縁できるので、自動変速機のオイル中に混入した導電性異物による隣り合うリード端子間または隣り合う配線(第3ターミナル)間の短絡(ショート)を防止することが可能となる。
これによって、自動変速機のオイル中に混入した導電性異物が隣り合うリード端子間または隣り合う配線(第3ターミナル)間に跨がって堆積する可能性が低くなるので、隣り合うリード端子間または隣り合う配線(第3ターミナル)間の短絡(ショート)を防止することが可能となる。
なお、第3ハウジングに形成される隔壁は、絶縁材料である絶縁性樹脂(例えば電気絶縁性の合成樹脂等)によって形成されている。つまり隔壁は、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を主体とする絶縁性樹脂壁である。これにより、隣り合うリード端子間または隣り合う配線(第3ターミナル)間を確実に絶縁することができる。また、隔壁の高さは、高い程、隣り合うリード端子間または隣り合う配線(第3ターミナル)間の沿面距離が長くなるので、隣り合うリード端子間または隣り合う配線(第3ターミナル)間の絶縁性をより向上できる。したがって、自動変速機のオイル中に混入した導電性異物による隣り合うリード端子間または隣り合う配線(第3ターミナル)間の短絡(ショート)を確実に防止することが可能となる。
この磁気検出素子は、例えば自動変速機の回転体の回転状態を検出する回転センサとして使用される。あるいはシフトポジション(シフトレンジ)を検出するレンジセンサとして使用される。
請求項14に記載の発明によれば、締結部材は、放熱部材と第2配線ユニットとを締結する第1締結部材、および電子制御ユニットと第1配線ユニットとの接合体(A)を、電子制御ユニットと放熱部材とが接触するように、放熱部材と第2配線ユニットとの接合体(B)に締結する第2締結部材を有している。
また、複数の第1ターミナルの各第1接続端子と複数の第2ターミナルの各第2露出部との導通接合部間、複数の第1ターミナルの各第1接続端子間、複数の第2ターミナルの各第2露出部間、および複数の第1ターミナルの各第1接続端子の根元部分(または複数の第2ターミナルの各第2露出部の根元部分)を確実に絶縁できる。すなわち、隣り合うリード端子間または隣り合う配線(第1ターミナルまたは第2ターミナル)間、つまり隣り合うターミナル相互間を確実に絶縁できるので、自動変速機のオイル中に混入した導電性異物による隣り合う端子間または隣り合う配線間の短絡(ショート)を防止することが可能となる。
請求項17に記載の発明によれば、電気部品とは、自動変速機の内部に搭載される電磁油圧制御弁または油温検出手段または油圧検出手段のことである。
請求項18に記載の発明によれば、第2ハウジングに、自動変速機の内部の電気部品と電気的に接続する電気接続部として形成した筒状のコネクタハウジングを設けている。
請求項19に記載の発明によれば、電気部品とは、自動変速機の内部に搭載される電磁油圧制御弁または油温検出手段または油圧検出手段のことである。
これによって、請求項9と同様な作用効果を得ることが可能となる。
請求項21に記載の発明によれば、蓋体の対向部の表面に、封止材が塗布される封止材塗布面を形成している。
請求項23に記載の発明によれば、蓋体の突条部の表面に、封止材が塗布される封止材塗布面を形成している。
請求項25に記載の発明によれば、蓋体の突条部に、その封止材塗布面から第1ハウジング側に向けて突出する突条リブを設けたことにより、第1ハウジングの表面と蓋体の対向部の表面との間、特に突条部の表面から封止材が剥がれたり、脱落したりする等の不具合の発生を防止できる。したがって、第1ハウジングの表面および蓋体の対向部の表面に塗布された封止材が、異物としてオイル中に流出することを防止できる。
請求項27に記載の発明によれば、蓋体の対向部の切欠き部は、第1ハウジングと第2ハウジングとの境界位置に設けられている。
これによって、第1ハウジングの表面および蓋体の対向部の表面に塗布された封止材が、係止部(埋設部)に係止されて固定されるため、第1ハウジングの表面と蓋体の対向部の表面との間、特に対向部の表面から封止材が剥がれたり、脱落したりする等の不具合の発生を防止できる。したがって、第1ハウジングの表面および蓋体の突条部の表面に塗布された封止材が、異物としてオイル中に流出することを防止できる。
また、第2ハウジングに、第1ハウジングの第1対向部との間に隙間を隔てて対向する第2対向部を設けている。
そして、第1ハウジングの第1対向部の表面(対向面)および第2ハウジングの第2対向部の表面(対向面)に封止材を塗布したことにより、第1ハウジングの第1対向部の表面と第2ハウジングの第2対向部の表面とに跨がるように、つまり第1ハウジングの第1対向部の表面と第2ハウジングの第2対向部の表面との間に形成される隙間中に封止材が充填される。
これによって、自動変速機、特にオイルパンの内部に搭載される自動変速機の制御装置における第1、第2ハウジングの外部から、第1ハウジングの第1対向部の表面と第2ハウジングの第2対向部の表面との間に形成される隙間を通って収容凹部の内部にオイルや異物が侵入するのを防止することができる。すなわち、複数の第1ターミナルの各第1接続端子と複数の第2ターミナルの各第2露出部との導通接合部に対する異物(およびオイル)の侵入を防止することができる。
これによって、凸部と凹部とに跨がるように迷路構造の隙間中に封止材が充填されるため、複数の第1ターミナルの各第1接続端子と複数の第2ターミナルの各第2露出部との導通接合部に対する異物(およびオイル)の侵入を防止できる。また、第1ハウジングの第1対向部の表面(対向面)と第2ハウジングの第2対向部の表面(対向面)に塗布された封止材が、凸部と凹部との間に形成される隙間から抜け難くなる。したがって、第1ハウジングの第1対向部の表面と第2ハウジングの第2対向部の表面に塗布された封止材が、異物としてオイル中に流出することを防止できる。
ここで、第1ハウジングの第1対向部または第2ハウジングの第2対向部に設けられる凸部を、その凸部の先端側に接近する程、肉厚が小さくなるようにしても良い。
また、第2ハウジングの第2対向部または第1ハウジングの第1対向部に設けられる凹部を、その凹部の奥側に接近する程、溝幅が大きくなるようにしても良い。
請求項30に記載の発明によれば、制御装置は自動変速機のオイルに浸漬されるものであって、リード端子と第1露出部とを導通接合した後に、リード端子と第1露出部との導通接合部、リード端子の表面および第1露出部の表面に絶縁材を施している。
これによって、請求項1と同様に、リードフレームの各リード端子と複数の第1ターミナルの各第1露出部との導通接合部間、リードフレームの各リード端子間、複数の第1ターミナルの各第1露出部間、および複数の第1ターミナルの各第1露出部の根元部分を確実に絶縁できる。すなわち、隣り合うリード端子間または隣り合う配線(第1ターミナル)間、つまり隣り合うターミナル相互間を確実に絶縁できるので、自動変速機のオイル中に混入した導電性異物による隣り合う端子間または隣り合う配線間の短絡(ショート)を防止することが可能となる。
本発明は、電子制御ユニット、特に電子回路で発生した熱を放熱部材を通して外部へ効率良く放熱させることができると共に、リードフレームおよび第1、第3ターミナルと放熱部材とを確実に絶縁するという目的を、リードフレームの各リード端子と複数の第1、第3ターミナルの各第1、第3露出部とを導通接合した後、リードフレームの各リード端子と複数の第1、第3ターミナルの各第1、第3露出部との導通接合部の露出面、リードフレームの各リード端子の表面、複数の第1、第3ターミナルの各第1、第3露出部の表面に絶縁材(絶縁性接着剤)を塗布し、その後に、電子制御ユニットと放熱部材とが接触するように、電子制御ユニットと第1配線ユニットとの接合体を、締結部材により放熱部材に締結し、複数の第2ターミナルの各第2接続端子を回路基板のスルーホールに挿入して導通接合すると共に、複数の第1ターミナルの各第1接続端子と複数の第2ターミナルの各第2露出部とを導通接合することで実現した。
また、小さなスペースで、且つ製品コストを安く抑えるという目的を、電子制御ユニットの電子部品と第2配線ユニットの半導体素子(例えばホール素子やホールIC等のセンサ素子)との接続部にターミナル接合を採用することで実現した。
図1ないし図12は本発明の実施例1を示したもので、図1ないし図3は電子制御モジュールを示した図で、図4はターミナルの表面に絶縁材を塗布した状態を示した図で、図5は金属プレートに対する電子制御ユニット(TCU)および配線ユニットの締結構造を示した図で、図6および図7は電子制御モジュールの組付方法を示した図である。
この電子制御モジュールは、自動変速機の内部、例えばオイルパンの内部に設置されるバルブボディ上面に搭載されている。電子制御モジュールは、TCU(モールド材であるモールド樹脂1等)、放熱部材である金属プレート2、第1配線ユニットである配線ユニット(第1ハウジングである樹脂ハウジング3等)、および第2配線ユニットであるセンサユニット(第2ハウジングであるセンサハウジング4等)を備えている。
配線ユニットは、絶縁性樹脂(絶縁材料)製の樹脂ハウジング3を備えている。
センサユニットは、絶縁性樹脂(絶縁材料)製のセンサハウジング4を備えている。このセンサハウジング4は、金属プレート2および樹脂ハウジング3に締結固定されている。
ここで、TCUと配線ユニットとの接合体Aは、金属プレート2とセンサハウジング4との接合体Bに、締結部材である複数の締結ボルト5等を用いて締め付け固定(締結固定)されている。また、センサハウジング4の基板搭載エリアには、絶縁性樹脂製の樹脂基板である回路基板7が溶着固定されている。また、センサハウジング4には、端子収容ケースの上面の開口部を塞ぐ絶縁性樹脂(絶縁材料)製の蓋体(蓋部材)8が取り付けられている。
ハウジングは、自動変速機ケースとオイルパンとを組み合わせて構成されている。
自動変速機ケースの内部には、ポンプ、タービンおよびステータ等により構成されるトルクコンバータと、このトルクコンバータのタービンに接続される多段歯車式の変速機構が収容されている。変速機構は、油圧制御装置から供給される油圧に応じて係合または解放される複数の摩擦係合要素を備えている。そして、自動変速機は、各摩擦係合要素の係合または解放の組み合わせに従ってシフトレンジが切り替わる。これにより、自動変速機の変速動作が行われる。
ここで、本実施例では、自動変速機のシフトレンジとして、駐車(パーキング:P)レンジ、後進(リバース:R)レンジ、中立(ニュートラル:N)レンジおよび前進(ドライブ:D)レンジが用意されている。
油圧制御装置は、マニュアルバルブ(図示せず)等の複数のバルブ、および複数の油路からなる油圧回路を有しており、オイルパン内のオイルを用いて各摩擦係合要素に印加する供給油圧を制御している。
レンジ検出装置は、ディテント機構とレンジセンサユニットとを組み合わせて構成されている。ディテント機構は、セレクトレバーによるレンジ位置の選択に応じてマニュアルバルブのスプールをその軸線方向に往復移動させるディテントプレート等を有している。 レンジセンサユニットは、電子制御モジュールに一体的に組み付けられている。
なお、レンジ検出装置、特にシフトポジションセンサを構成する3つのホール素子の詳細は後述する。
配線ユニットの樹脂ハウジング3には、モールド樹脂1の側面(例えば左側面)から突出してモールド樹脂1の外部に露出したリードフレーム9にそれぞれ導通接合される複数の第3ターミナル(第3端子、コネクタターミナル:以下ターミナル10と言う)、およびモールド樹脂1の側面(例えば右側面)から突出してモールド樹脂1の外部に露出したリードフレーム9にそれぞれ導通接合される複数の第1ターミナル(第1端子、中継ターミナル:以下ターミナル11と言う)がインサート成形(配設)されている。
センサユニットのセンサハウジング4には、樹脂ハウジング3の側面(例えば右側面)から突出して樹脂ハウジング3の外部に露出した複数のターミナル11と回路基板7(後述する)に形成された導体パターンとを接続する複数の第2ターミナル(第2端子、センサターミナル:以下ターミナル12と言う)がインサート成形(配設)されている。
リードフレーム9とターミナル11との導通接合部は、図4(b)に示したように、リードフレーム9とターミナル11とを重ね合わせてレーザ溶接することで、板厚方向の上下に重ね合わされた重ね合わせ部分(後述する両者の樹脂表面露出部分)の一部を溶融させて形成されるレーザ溶接部14により構成されている。
ターミナル11とターミナル12との導通接合部は、図4(c)に示したように、ターミナル11とターミナル12とを重ね合わせてレーザ溶接することで、板厚方向の上下に重ね合わされた重ね合わせ部分(後述する両者の樹脂表面露出部分)の一部を溶融させて形成されるレーザ溶接部15により構成されている。
ここで、自動変速機外部の電子機器または制御機器とは、外部電源、外部電子部品(エンジン制御ユニット(ECU)、各種センサ、電子回路基板等)のことである。また、自動変速機内部の他の電子機器または制御機器とは、後述する電磁油圧制御弁、油温センサおよび複数の油圧センサ等のことである。
なお、回路基板は、セラミック基板、樹脂基板または半導体基板である。
複数のブラケット24には、締結ボルト5が挿通するボルト挿通孔24aがそれぞれ設けられている。
金属プレート2は、例えば電子制御モジュールの外面(表面)に放熱可能に露出している。これにより、TCU、特に電子部品で発生した熱を、電子制御モジュールの外部のバルブボディに効率良く放熱することができる。
金属プレート2には、TCUと配線ユニットとの接合体Aを金属プレート2とセンサユニットのセンサハウジング4との接合体Bに締め付け固定(締結固定)するための締結ボルト5のボルト軸部に形成される外周ネジと螺合するネジ孔20aが形成されている。また、金属プレート2には、バルブボディにTCU、金属プレート2および樹脂ハウジング3を締結するための締結部材である締結ボルト(図示せず)が貫通するボルト挿通孔20bが形成されている。
樹脂ハウジング3のTCU搭載エリア25の近傍および周縁部には、締結ボルト5および締結部材である締結ボルト(図示せず)により金属プレート2、センサハウジング4および複数のブラケット24を締結するための複数のボルト締結部(円筒部)が設けられている。これらのボルト締結部のボルト挿通孔には、補強用の金属カラー26、27が嵌め込まれている。
なお、回路基板または電子部品の周囲(側面)から外部側に向けて突出するように延設された部分(インナリード、アウタリードの両方とも含む)を、リードフレーム9としても良い。また、導電部材であるリードフレーム9の電子部品搭載エリアに、例えばICチップ等の電子部品を表面実装(搭載)しても良い。
自動変速機を制御する電子制御回路部を構成する半導体チップ(ICチップ)および導体パターン等の電子部品全体、リードフレーム9と電子部品との導通接合部は、例えばエポキシ樹脂(EP)等の熱硬化性樹脂(絶縁性樹脂)を主体とするモールド樹脂(モールド樹脂材)1によって樹脂封止されている。
樹脂ハウジング3には、配線部材(中継ターミナル)である複数のターミナル10がインサート成形されている。これにより、複数のターミナル10の中間部が樹脂ハウジング3に収容保持されると共に、樹脂封止される。
また、リードフレーム9の各リード端子31は、少なくとも2箇所以上で所定の傾斜角度となるように屈曲した屈曲形状の応力吸収部32を有するように折り曲げ加工(形成)されている。
また、複数のターミナル11の中間部(樹脂ハウジング3に埋設されている部分)には、少なくとも4箇所以上で屈曲した屈曲形状の屈曲部35が設けられている。
また、リードフレーム9とターミナル11との重ね合わせ部分(リード端子31の先端側の平板部分と露出部33の先端側の平板部分との重ね合わせ部分)には、リードフレーム9とターミナル11との導通接合部であるレーザ溶接部14が設けられている。
そして、複数のレーザ溶接部13、14の露出面(リード端子31の表面で露出した露出面)、複数のリード端子31の表面および複数の露出部33の表面には、絶縁材36が塗布されている。この絶縁材36は、例えばエポキシ樹脂(EP)等の絶縁性樹脂を主体とする絶縁材料(例えば絶縁性接着剤)である。
コネクタ端子37は、外部電源、外部電子部品(ECU、各種センサ、電子回路基板等)と接続する電気接続部である。外部コネクタ部16内には、複数のコネクタ端子37の根元部(付け根部)を相互に絶縁(隔離)するという目的で、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂(絶縁性樹脂)を主体とする封止材38が充填されている。
また、複数のターミナル10または複数のターミナル11の一部の端部には、相手側のコネクタに嵌合可能な筒状の内部コネクタ部17内に突出したコネクタ端子(図示せず)が設けられている。なお、内部コネクタ部17内に、複数のコネクタ端子の根元部(付け根部)を相互に絶縁(隔離)するという目的で、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂(絶縁性樹脂)を主体とする封止材を充填しても良い。
複数のターミナル12の表面には、錫メッキが施されている。これらのターミナル12は、複数のターミナル11の第1接続端子41と回路基板7の導体パターンとを中継接続する中継端子部材(中継ターミナル)を構成している。複数のターミナル12の一端部には、センサハウジング4の表面(上面)で部分的に露出した露出部(第2露出部)43が設けられている。この露出部43は、センサハウジング4の上面から配線ユニットのターミナル11側に段付きで突き出して部分的に露出した樹脂表面露出部分である。
複数のレーザ溶接部15の露出面(第1接続端子41の表面で露出した露出面)、複数の第1接続端子41の表面および複数の露出部43の表面には、絶縁材46が塗布されている。この絶縁材46は、例えばエポキシ樹脂(EP)等の絶縁性樹脂を主体とする絶縁材料(例えば絶縁性接着剤)である。
なお、複数のターミナル12の中間部は、センサハウジング4にインサート成形(樹脂封止)されている。
これらのガイドリブ57には、リードフレーム9のリード端子31とターミナル10、11の露出部33とをレーザ溶接する目的で、ターミナル10、11の露出部33上にリードフレーム9のリード端子31を重ね合わせる際に、各端子収容室55の底面で露出しているターミナル10、11の露出部33に向けてリードフレーム9のリード端子31を誘導(ガイド)するためのリード端子(リードフレーム9)誘い込み用の傾斜面が形成されている。
そして、一対のガイドリブ57は、隣り合う隔壁56のTCU側に対して逆側を連結して、端子収容室55のTCU側に対して逆側を閉塞する閉鎖壁58の近傍に設けられている。つまり一対のガイドリブ57は、レーザ溶接部13、14よりも閉鎖壁58側に位置する隔壁56間に形成されている。
また、樹脂ハウジング3には、金属プレート2の上面に重ね合わされる第3ターミナル埋設部(ブロック)64、およびセンサハウジング4の一部(ベースの端部)の上面に重ね合わされる第2ターミナル埋設部(ブロック)65が設けられている。
また、センサハウジング4の一部(ベースの端部)には、金属プレート2の嵌合凹部63に嵌め込まれる嵌合凸部66が設けられている。また、センサハウジング4の周縁部には、複数のボルト締結部(円筒部)が設けられている。これらのボルト締結部のボルト挿通孔内には、補強用の金属カラー67が嵌め込まれている。
なお、金属プレート2の各ブラケット61、62とセンサハウジング4との結合(固定)方法として、スナップフィット結合を採用しても良い。
基板収容凹部71の内部には、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂(絶縁性樹脂)を主体とする封止材73が充填されている。封止材73は、導体パターンが印刷された回路基板7、この回路基板7に表面実装される3つのホール素子、第2接続端子47と導体パターンとの導通接合部を樹脂封止している。
回路基板7の導体パターンには、少なくともシフトポジションセンサ21を構成する3つのホール素子が電気的に接続されている。
回路基板7には、センサハウジング4の基板収容凹部71の底面から突出する嵌合ピン71aに嵌合する嵌合孔74が形成されている。嵌合ピン71aの軸線方向の先端側は、嵌合孔74を貫通して回路基板7の外面(上面)から突き出した後に熱かしめ等により潰される。これにより、センサハウジング4の基板収容凹部71の底面に回路基板7が固定される。
複数の隔壁76は、隔壁56と同様に設けられている。
そして、センサハウジング4には、ガイドリブ57と同様に、一対のガイドリブ(図示せず)が一体的に形成されている。
また、センサハウジング4の上面には、端子収容ケースが設けられている。この端子収容ケースは、内部空間が複数の隔壁76によって区画されており、閉鎖壁58に相当する樹脂壁72を含むコの字状の外側壁(壁体)77を有している。
外側壁77は、複数の端子収容室75の周囲を取り囲む(包囲する)有底角筒状の壁体を構成している。この外側壁77の図示上方側には、センサハウジング4に対するTCUと配線ユニットとの接合体Aの組み付け時、つまりターミナル12の露出部43にターミナル11の第1接続端子41を重ね合わせる時に、ターミナル11の第1接続端子41が挿通する上部開口部が設けられている。
また、外側壁77の上部開口部側には、蓋体8が熱かしめにより装着されている。
蓋体8の平板状部(プレート部)には、図1、図2、図4(c)、図10および図11に示したように、センサハウジング4の外側壁77の表面(上面)から突出する嵌合ピン77aに嵌合する嵌合孔78が形成されている。嵌合ピン77aの軸線方向の先端側は、嵌合孔78を貫通して蓋体8のプレート部の外面(上面)から突き出した後に熱かしめ等により潰される。これにより、センサハウジング4の外側壁77の上面に蓋体8が固定される。
樹脂ハウジング3の表面(外側面、右側面)および蓋体8の対向部79の表面には、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂(絶縁性樹脂)を主体とする封止材80が塗布されている。これにより、樹脂ハウジング3の表面および蓋体8の対向部79の表面とに密着して樹脂ハウジング3の表面と蓋体8の対向部79の表面との間を跨がるように、つまり樹脂ハウジング3の表面と蓋体8の対向部79の表面との間に形成される隙間中に封止材80が充填されている。この封止材80は、樹脂ハウジング3の表面と蓋体8の対向部79の表面との間に形成される隙間を封止する絶縁性のシール部材である。 これによって、自動変速機、特にオイルパンの内部に搭載される電子制御モジュールにおける蓋体8の外部から、樹脂ハウジング3の表面と蓋体8の対向部79の表面との間に形成される隙間を通って複数の端子収容室75の内部にオイルや異物が侵入するのを防止することができる。
なお、蓋体8の対向部79の表面は、封止材80が塗布される封止材塗布面となっている。
なお、蓋体8の突条部84の表面は、封止材80が塗布される封止材塗布面となっている。そして、蓋体8の突条部84の封止材塗布面から蓋体8の外部側に向けて離間するに従って樹脂ハウジング3側に近接する形状に形成されている。つまり、蓋体8のプレート部の外面から蓋体8の外部側(図示上方側)に向けて逆テーパ形状の傾斜面を有する突条部84を設けている。
これによって、樹脂ハウジング3の表面と蓋体8の突条部84の表面との間、特に突条部84の表面から封止材80が剥がれたり、脱落したりする等の不具合の発生を防止できる。したがって、樹脂ハウジング3の表面および蓋体8の突条部84の表面に塗布された封止材80が、異物としてオイル中に流出することを防止できる。
そして、樹脂ハウジング3の対向部85の表面(対向面)およびセンサハウジング4の対向部86の表面(対向面)には、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂(絶縁性樹脂)を主体とする封止材87が塗布されている。これにより、樹脂ハウジング3の対向部85の表面とセンサハウジング4の対向部86の表面とに跨がるように、つまり樹脂ハウジング3の対向部85の表面とセンサハウジング4の対向部86の表面との間に形成される隙間中に封止材87が充填される。この封止材87は、樹脂ハウジング3の対向部85の表面とセンサハウジング4の対向部86の表面との間に形成される隙間を封止する絶縁性のシール部材である。
センサハウジング4の対向部86の上面には、突条リブ88との間に少なくとも5箇所以上で屈曲した屈曲形状の隙間を形成する凹溝部(凹部)89が形成されている。この凹溝部89は、その凹溝部89の奥側に接近する程、溝幅が大きくなるように構成されている。なお、樹脂ハウジング3の対向部85の表面(下面)およびセンサハウジング4の対向部86の表面(上面)は、封止材87が塗布される封止材塗布面となっている。
これによって、突条リブ88と凹溝部89とに跨がるように迷路構造(少なくとも5箇所以上で屈曲した屈曲形状)の隙間中に封止材87が充填される。
案内部は、電子制御モジュールのセンサハウジング4に一体的に形成されたベース91と2本のガイドレール92とからなる。
可動部は、2本のガイドレール92に往復直線移動可能に支持されたレンジセンサスライダ(以下スライダと略す)93、およびこのスライダ93に一体的に形成された入力部94を有している。スライダ93には、3列の磁石パターンが埋設されている。入力部94は、マニュアルバルブのスプールの一端部に係合している。
また、電子制御モジュールには、トルクコンバータのタービンの回転速度(自動変速機の入力軸回転速度)を検出するタービン回転センサ22、および自動変速機の出力軸回転速度(車速)を検出する出力軸回転センサ23が設置されている。
TCUは、タービン回転センサ22で検出された入力軸回転速度と出力軸回転センサ23で検出された出力軸回転速度との比、つまり変速比を求めて、レンジ検出装置、特にシフトポジションセンサ21を構成する3つのホール素子で検出されるレンジ位置に対応するように、自動変速機の変速動作が正常に成されているか否かを判断できるようにしている。
そこで、自動変速機には、各摩擦係合要素に印加(供給)されるオイルの圧力(作動油圧)を検出する複数の油圧センサ(油圧検出手段)が設置されており、TCUは、複数の油圧センサで検出された作動油圧に基づいて、レンジ検出装置、特にシフトポジションセンサ21を構成する3つのホール素子で検出されるレンジ位置に対応するように、自動変速機の変速動作が正常に成されているか否かを判断できるようにしている。
タービン回転センサ22は、センサハウジング4の上面から所定の傾斜角度分だけ傾斜するように上方に突出した突出部95に取り付けられるキャップ96内に保持されたホールICにより構成されている。
タービン回転センサ22を構成するホールICは、トルクコンバータのタービン軸に固定された磁極(永久磁石)に対向するように配置されている。ホールICのセンサリード端子は、ワイヤボンディングにより複数(センサリード端子に対応した個数)のターミナル12と接続している。そして、ホールICおよびセンサリード端子とターミナル12との接続部(ボンディングワイヤ等の配線部材)は、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂(絶縁性樹脂)を主体とする封止材により樹脂封止されている。なお、封止材は、キャップ96の内部に充填されている。
出力軸回転センサ23を構成するホールICのセンサリード端子は、ワイヤボンディングにより複数(センサリード端子に対応した個数)のターミナル12と接続している。そして、ホールICおよびセンサリード端子とターミナル12との接続部(ボンディングワイヤ等の配線部材)は、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂(絶縁性樹脂)を主体とする封止材により樹脂封止されている。なお、封止材は、キャップ98の内部に充填されている。
次に、本実施例の電子制御モジュールの組付方法を図1ないし図12に基づいて簡単に説明する。ここで、図6および図7は電子制御モジュールの組付方法を示した図で、図8および図9はターミナルを上下に重ね合わせてレーザ溶接するレーザ溶接工程を示した図である。
これにより、電子部品(ICチップ等)を回路基板上に表面実装したTCUが、配線ユニットの樹脂ハウジング3のTCU搭載エリア25上に位置決めされた状態で仮組み付けされる。
なお、複数のターミナル10、11の各露出部33は、隣り合う隔壁56間に形成される端子収容凹部である端子収容室55の底面の中心部上で露出している。
そして、リードフレーム9がモールド樹脂1より突出して露出したTCUを、図6(b)に示したように、配線ユニットの樹脂ハウジング3のTCU搭載エリア25上に搭載すると、TCUのモールド樹脂1より外部側に突出したリードフレーム9の各リード端子31が、隣り合う2つの隔壁56の対向面に形成される一対のガイドリブ57の各傾斜面に誘導(ガイド)されて奥側まで容易に挿入され、複数のターミナル10、11の各露出部33に重ね合わされる。
レーザ溶接装置は、電子制御装置により制御されるレーザ発振器(図示せず)と、リードフレーム9のリード端子31側から押圧荷重を与える2つの押さえ治具99と、これらの押さえ治具99で押圧された位置の中間にレーザ光を照射するレーザ溶接ヘッド(図示せず)とを備えている。
レーザ発振器として、半導体レーザ発振器、パルスYAGレーザ、CO2 レーザ等一般的なレーザ溶接に用いられるものを使用しても良い。
レーザ溶接ヘッドは、内部にレンズが設置されており、レーザ発振器から出力されたレーザ出力をレンズで集光し、リードフレーム9とターミナル10、11とのレーザ溶接部13、14にレーザビーム(レーザ光)Lを照射する。
本実施例では、一対のガイドリブ57を設置しているので、ターミナル10、11の露出部33に対するリードフレーム9のリード端子31の板幅方向のターミナル位置ズレを許容値(例えば0.15mm)以下に抑えることができる。
本実施例では、レーザ溶接部13、14の前後のリード端子31を2つの押さえ治具99により露出部33側に押圧(加圧)することで、リードフレーム9のリード端子31とターミナル10、11の露出部33との間に形成される隙間(ターミナル相互の隙間、積層方向の隙間)を許容値(例えば0.025mm)以下に抑えることができる。
以上により、本実施例のレーザ溶接装置およびレーザ溶接方法においては、ターミナル位置ズレおよびターミナル相互の隙間を許容値以下にする対策を行わないものと比べて、レーザ溶接による品質を確保することができる。
そして、2つの押さえ治具99により押圧(加圧)される押圧部Jの中間位置(溶接箇所)にレーザ光Lをレーザ溶接ヘッドから照射する。
すなわち、表面にメッキが施された導電性金属板(銅または銅合金等)よりなるリード端子31と、表面にメッキが施された導電性金属板(銅または銅合金等)よりなる露出部33とを重ね合わせ、レーザ溶接ヘッドから溶接箇所にレーザ光Lを照射すると、リード端子31の表面側から、リード端子31の表面(図示上面)に施されたメッキ、リード端子(ターミナル母材)31、リード端子31の表面(図示下面)に施されたメッキ、露出部33の表面(図示上面)に施されたメッキ、露出部(ターミナル母材)33が順に溶けていき、これらが溶融した溶融部が形成される。
以上のように、複数のリードフレーム9の各リード端子31と複数のターミナル10、11の各露出部33とをレーザ溶接により導通接合した後に、複数のレーザ溶接部13、14の露出面、複数のリード端子31の表面および複数の露出部33の表面に、例えば絶縁性接着剤よりなる絶縁材36を塗布する。
以上によって、複数のレーザ溶接部13、14、モールド樹脂1の表面より外側に突出して露出したリードフレーム9の各リード端子31、および樹脂ハウジング3の表面より露出した複数のターミナル10、11の各露出部33に端子間(配線間)絶縁構造を施した、TCUと配線ユニットとの接合体Aが製造される(図6(b)参照)。
次に、TCUと配線ユニットとの接合体Aと、金属プレート2とセンサハウジング4との接合体Bとを複数の締結ボルト5等で締結固定する等して一体化することで、電子制御モジュールが製造される(図7(b)参照)。
このとき、TCUのモールド樹脂1の放熱面が金属プレート2の搭載面に直接接触するように、TCUと配線ユニットとの接合体Aが、複数の締結ボルト5により金属プレート2とセンサハウジング4との接合体Bに締結固定される。また、TCUのブラケット24は、配線ユニットの樹脂ハウジング3の各ボルト締結部の下面と金属プレート2の上面との間に挟持される。
ここで、センサハウジング4の上面(図7においては図示下面)には、ターミナル11とターミナル12との導通接合部(並列配置された複数のレーザ溶接部15)を各々相互に隔離する複数の隔壁76が一体的に形成されている。
なお、複数のターミナル12の各露出部43は、隣り合う隔壁76間に形成される端子収容凹部である端子収容室75の底面の中心部上で露出している。
レーザ溶接工程では、先ず複数のターミナル11が樹脂ハウジング3より突出して露出した配線ユニット上に、図7(a)に示したように、金属プレート2とセンサハウジング4との接合体Bを搭載すると、配線ユニットの樹脂ハウジング3より外部側に突出した複数のターミナル11の各第1接続端子41が、隣り合う2つの隔壁76の対向面に形成される一対のガイドリブの各傾斜面に誘導(ガイド)されて奥側まで容易に挿入され、複数のターミナル12の各露出部43に重ね合わされる。
ターミナル11とターミナル12との重ね合わせ部分が溶着固定されるため、ターミナル11とターミナル12との導通接合部であるレーザ溶接部15が電気的に接続(導通接合)される。これにより、配線ユニットのターミナル11とセンサハウジング4のターミナル12とを上下に重ね合わせた重ね合わせ部分に、第1接続端子41と露出部43に渡るレーザ溶接部15が形成される。
一方、複数のターミナル12の第2接続端子47を、回路基板7に形成されるスルーホール48に挿入し、複数のターミナル12の第2接続端子47と回路基板7の導体パターンとを半田付けすることで、回路基板7に実装されるシフトポジションセンサ21の3つのホール素子とTCUの電子部品とを接続する。
そして、配線ユニットの樹脂ハウジング3の下面に形成される突条リブ88と、センサハウジング4の上面に形成される凹溝部89との間の隙間に、封止材87を充填する。また、センサハウジング4の樹脂壁72に囲まれた基板収容凹部71に封止材73を充填する。
そして、複数の端子収容室75の上面の開口部に、端子収容室75内への導電性異物の侵入を防止するために蓋体8を取り付けた後、樹脂ハウジング3の側面と蓋体8の対向部79との間の隙間に封止材80を充填する。
その後、電子制御モジュールを、金属プレート2の放熱面がバルブボディの外壁面に直接接触するように、バルブボディに複数の締結ボルトで締結固定される。これにより、電子制御モジュールが自動変速機の内部、特にオイルパンの内部に搭載される。
以上のように、本実施例の自動変速機の内部に搭載される電子制御モジュールにおいては、リードフレーム9のリード端子31とターミナル10、11の露出部33との重ね合わせ部分をレーザ溶接してリードフレーム9のリード端子31とターミナル10、11の露出部33とを導通接合した後に、リードフレーム9とターミナル10、11との導通接合部であるレーザ溶接部13、14の露出面、リードフレーム9のリード端子31の表面およびターミナル10、11の露出部33の表面に絶縁材36を塗布している。
これによって、隣り合う端子間および隣り合う配線間(導体間)の絶縁、つまり隣り合うターミナル相互間の絶縁のために、大型の樹脂材部品が必要なく、また、樹脂材部品に高精度な樹脂成形が必要なくなるので、製品コストを低減することができる。
また、複数のレーザ溶接部13、14、複数のリード端子31、複数の露出部33および複数のリード端子31の各根元部分を確実に絶縁できる。すなわち、隣り合う端子間および隣り合う配線間(導体間)、つまり隣り合うターミナル相互間を確実に絶縁できるので、自動変速機のオイル中に混入した導電性異物による隣り合う端子間および隣り合う配線間(導体間)のショートを防止することができる。
これによって、隣り合う端子間および隣り合う配線間(導体間)の絶縁、つまり隣り合うターミナル相互間の絶縁のために、大型の樹脂材部品が必要なく、また、樹脂材部品に高精度な樹脂成形が必要なくなるので、製品コストを低減することができる。
また、複数のレーザ溶接部15、複数の第1接続端子41、複数の露出部43および複数の第1接続端子41の各根元部分を確実に絶縁できる。すなわち、隣り合う端子間および隣り合う配線間(導体間)、つまり隣り合うターミナル相互間を確実に絶縁できるので、自動変速機のオイル中に混入した導電性異物による隣り合う端子間および隣り合う配線間(導体間)のショートを確実に防止することができる。
これによって、TCU、特に電子部品で発生した熱を金属プレート2を通して外部(バルブボディ)へ効率良く放熱させることができる。これにより、TCU、特に電子部品の十分な放熱性を確実に確保することができる。
そして、リードフレーム9およびターミナル10、11と金属プレート2の搭載面との間に自動変速機のオイル中に混入した導電性異物が跨がって堆積している場合であっても、レーザ溶接部13、14の露出面、リード端子31の表面および露出部33の表面に絶縁材36を塗布しているので、リードフレーム9およびターミナル10、11と金属プレート2とを確実に絶縁することができる。これにより、リードフレーム9およびターミナル10、11と金属プレート2との間のショートを確実に防止することができる。
また、複数の隔壁56は、絶縁性樹脂製の樹脂ハウジング3の下面に一体的に形成されているので、隣り合う端子間および隣り合う配線間、つまり隣り合うターミナル相互間を確実に絶縁することができる。
また、複数の隔壁76は、絶縁性樹脂製のセンサハウジング4の上面に一体的に形成されているので、隣り合う端子間および隣り合う配線間、つまり隣り合うターミナル相互間を確実に絶縁することができる。
ところで、TCUの電子部品とセンサユニットの半導体素子(シフトポジションセンサ21の3つのホール素子)との接続部にターミナル接合を用いた場合、自動変速機のオイル中に混入した導電性異物が隣り合う端子間または隣り合う配線(ターミナル11、12)間に跨がって堆積すると、隣り合う端子間または隣り合う配線(ターミナル11、12)間の短絡(ショート)が発生する可能性がある。
そこで、ターミナル接合に伴う導電性異物によるショートを防止するという目的で、上述したように、ターミナル11とターミナル12との導通接合部であるレーザ溶接部15の露出面、ターミナル11の第1接続端子41の表面およびターミナル12の露出部43の表面に絶縁材46を塗布している。
そして、蓋体8の対向部79に、蓋体8のプレート部の外面から図示上方に突出する逆テーパ形状の傾斜面を有する突条部84を設けたことにより、封止材80が封止材塗布面から剥離した場合であっても、異物としてオイル中に流出することを防止できる。また、複数のターミナル11の各第1接続端子41と複数のターミナル12の各露出部43との導通接合部であるレーザ溶接部15(端子収容室75)に対する異物(およびオイル)の侵入を防止できる。
なお、突条部84の逆テーパ形状の傾斜面(封止材塗布面)に、樹脂ハウジング3側に突出する複数の突条リブ84aを設けているので、更に、異物としてオイル中に流出し難い構造となっている。
このように突条リブ88と凹溝部89との間に形成される隙間中に封止材87を充填しているので、封止材87が樹脂ハウジング3の対向部85の表面(下面、封止材塗布面)またはセンサハウジング4の対向部86の表面(上面、封止材塗布面)から剥離した場合であっても、樹脂ハウジング3の対向部85の表面とセンサハウジング4の対向部86の表面に塗布された封止材87が、突条リブ88と凹溝部89との間に形成される隙間から抜け難くなる。したがって、樹脂ハウジング3の対向部85の表面とセンサハウジング4の対向部86の表面に塗布された封止材87が、異物としてオイル中に流出することを防止できる。
また、自動変速機、特にオイルパンの内部に搭載される電子制御モジュールにおける樹脂ハウジング3およびセンサハウジング4の外部から、樹脂ハウジング3の対向部85の表面とセンサハウジング4の対向部86の表面との間に形成される隙間を通って複数の端子収容室75の内部にオイルや異物が侵入するのを防止することができる。すなわち、複数のターミナル11の各第1接続端子41と複数のターミナル12の各露出部43との導通接合部であるレーザ溶接部15に対する異物(およびオイル)の侵入を防止することができる。
また、複数のターミナル11の各第1接続端子41に少なくとも6箇所以上で屈曲した応力吸収部42を設けているので、樹脂ハウジング3とターミナル11との間に熱膨張係数の差異がある場合であっても、冷熱サイクルでターミナル11に発生する変位を吸収することができる。これにより、ターミナル11の破断を防止することができる。
これらのガイドリブ57には、実施例1と同様に、端子収容室55の底面で露出しているターミナル10、11の露出部33に向けてリードフレーム9のリード端子31を誘導(ガイド)するためのリード端子(リードフレーム9)誘い込み用の傾斜面が形成されている。
そして、一対のガイドリブ57は、隣り合う隔壁56の長手方向の中央部付近に設けられている。つまり一対のガイドリブ57は、レーザ溶接部13、14よりも閉鎖壁58側に対して逆側に位置する隔壁56間に形成されている。
なお、樹脂ハウジング3、少なくともガイドリブ57を形成する合成樹脂材料としては、実施例1と同様に、レーザ光透過性樹脂を採用することが望ましい。
レーザ溶接装置は、電子制御装置により制御されるレーザ発振器(図示せず)と、リードフレーム9のリード端子31側から押圧荷重を与える1つの押さえ治具99と、この押さえ治具99よりも閉鎖壁58側にレーザ光Lを照射するレーザ溶接ヘッド(図示せず)とを備えている。
本実施例では、レーザ溶接部13、14よりもTCU側のリード端子31を1つの押さえ治具99により露出部33側に押圧(加圧)することで、リードフレーム9のリード端子31とターミナル10、11の露出部33との間に形成される隙間を許容値以下に抑えることができる。
以上により、本実施例のレーザ溶接装置およびレーザ溶接方法においては、ターミナル位置ズレおよびターミナル相互の隙間を許容値以下にする対策を行わないものと比べて、レーザ溶接による品質を確保することができる。
そして、1つの押さえ治具99により押圧(加圧)される押圧部Jおよび一対のガイドリブ57間に挟み込まれる位置よりも先端側(閉鎖壁58側)の位置(溶接箇所)にレーザ光Lをレーザ溶接ヘッドから照射する。
以上のように、リードフレーム9の各リード端子31と複数のターミナル10、11の各露出部33とをレーザ溶接により導通接合した後に、実施例1と同様に、複数のレーザ溶接部13、14の露出面、複数のリード端子31の表面および複数の露出部33の表面に、例えば絶縁性接着剤よりなる絶縁材36を塗布する。
自動変速機は、ハウジング、油圧制御装置、レンジ検出装置および電子制御モジュールを備えた所謂電子制御式の自動変速機が採用されている。
油圧制御装置は、マニュアルバルブ201等の複数のバルブおよび複数の油路からなる油圧回路を有しており、オイルパン内の作動油を用いて各摩擦係合要素への供給油圧を制御している。
ここで、マニュアルバルブ201は、図15に示したように、他のバルブと共通のバルブボディ200にスプール202が摺動自在に嵌入されることにより構成されている。バルブボディ200には、スプール202を往復直線移動可能に支持するスプール孔203が形成されている。
ディテント機構は、図15に示したように、ディテントプレート204、コントロールロッド205、ディテントレバー206、出力軸207およびディテントスプリングを有している。
コントロールロッド205は、ディテントプレート204からその板面に対して垂直に延びている。そして、コントロールロッド205のディテントプレート204側に対して反対側の端部は、ディテントレバー206と接合されている。このディテントレバー206は、コントロールロッド205の回転軸方向に対して垂直方向に延びている。そして、ディテントレバー206のコントロールロッド205側に対して反対側の端部は、連結部材208を介してシフトレバーに接続されている。これにより、ディテントプレート204は、コントロールロッド205を回転軸としてシフトレバーの操作に応じて回動する。
ディテントプレート204の外縁には、ディテントプレート204の回転方向に複数の嵌合溝210が形成されている。これらの嵌合溝210の配置は、シフトレバーを各シフトレンジに設定した状態において複数の嵌合溝210のいずれかと図示しないローラとが係合するように設定されている。これにより、シフトレバーの非操作時におけるディテントプレート204の回動が防止される。
可動部には、永久磁石(マグネット)により構成される各磁石パターン211〜213が設置されている。
固定部には、非接触式の磁気検出素子を構成するホール素子および増幅回路により構成されるホールIC214〜216が設置されている。
可動部は、スライダ221および入力軸222等を有している。入力軸222は、スライダ221からその板面に対して垂直に延びている。そして、入力軸222のスライダ221側に対して反対側の端部は、スプール202の係合溝223と係合している。
これにより、スライダ221は、シフトレバーの操作に応じてスプール202と共に往復移動する。そして、スライダ221は、各シフトレンジに応じた位置に移動する。
また、Rレンジが設定された状態では、固定部に対してスライダ221が図16(b)に示した位置に移動する。
また、Nレンジが設定された状態では、固定部に対してスライダ221が図16(c)に示した位置に移動する。
また、Dレンジが設定された状態では、固定部に対してスライダ221が図16(d)に示した位置に移動する。また、上述したように、シフトレバーの非操作時にディテントプレート204の回動が防止されるので、スライダ221は、各シフトレンジに応じた位置で停止する。
ベース231は、実施例1及び2と同様にして、バルブボディ200の上面に搭載されるセンサハウジング4に一体的に形成されている。あるいはセンサハウジング4またはバルブボディ200に締結ボルト等の締結部材を用いて締結固定されている。2本のガイドレール232は、ベース231に設けられ、可動部のスライダ221を往復移動可能に保持している。これにより、スライダ221は、ベース231の平面に沿って往復移動する。
ホールIC214〜216は、固定部のベース231に設けられ、スライダ221の往復移動方向に対して直交する方向に配列されている。ホールIC214〜216は、それぞれ磁石パターン211〜213の向かい合う磁極に応じた電気信号を出力する。ホールIC214〜216は、磁石パターン211〜213より発生する磁束密度を検出する非接触式の磁気検出素子を構成するホール素子と、このホール素子の出力を増幅する増幅回路とを一体化したIC(集積回路)である。そして、ホールIC214〜216からは、出力側リード端子(センサ出力端子)、グランド(GND)側リード端子(センサGND端子)および電源側リード端子(センサ電源端子)が引き出されている。
また、ホールIC214〜216は、実施例1と同様に、回路基板7の上面に導電パターンと接続するように実装されている。
そして、ホールIC214〜216は、ターミナル12、11を介してTCUの電子部品に電気的に接続されている。
ここで、本実施例の磁石パターン211〜213は、図17(b)に模式的に示したように、仮想基準平面B上における磁極の組み合わせが可動部のスライダ221の移動位置に応じて変化するように形成されている。このため、各ホールIC214〜216の出力の組み合わせは、図17(a)に示したように、スライダ221の移動位置に応じて変化する。したがって、各ホールIC214〜216の出力は、スライダ221の移動位置の検出結果を表していると考えることができる。
TCUの電子部品は、図18(b)に示したように、ホールIC214〜216の出力側リード端子より出力される電気信号(センサ信号S1〜S3)を検出するセンサ信号検出回路(電圧検出回路)241、ホールIC214〜216の出力(センサ信号S1〜S3)に基づいてレンジ位置を特定するセンサ信号処理演算回路242、およびレンジ位置に応じて自動変速機の変速制御を行う電子制御回路(マイクロコンピュータ)243等の機能を有している。
上述したように、本実施例では、磁石パターン211〜213の仮想基準平面B上における磁極の組み合わせが可動部のスライダ221の移動位置に応じて変化するので、TCUの電子部品は、当該組み合わせを監視することでレンジ位置を特定することができる。
各ターミナル251〜254は、図19(a)、(b)に示したように、センサハウジング4に一体的に形成されるベース231と向き合うスライダ221の板面に基端部側を固着しており、鉛直方向に互いに間隔を開けて並んでいる。各ターミナル251〜254の先端部は、スライダ221の移動方向の軸線に対して垂直となるようにスライダ221に固定して定義された仮想基準平面B上に位置している。
ここで、本実施例の電極パターン261〜264は、図20(a)に示したように、仮想基準平面B上における各導電部C、各絶縁部Iの組み合わせがスライダ221の移動位置に応じて変化するように形成されている。このため、各電極パターン261〜264の出力の組み合わせは、スライダ221の移動位置に応じて変化する。したがって、各電極パターン261〜264の出力は、スライダ221の移動位置の検出結果を表していると考えることができる。
本実施例では、電極パターン261〜264の仮想基準平面B上における各導電部C、各絶縁部Iの組み合わせがスライダ221の移動位置に応じて変化するので、TCUの電子部品は、当該組み合わせを監視することでレンジ位置を特定することができる。
本実施例では、複数のターミナル11と複数のターミナル12との各レーザ溶接部15の露出面、複数のターミナル11の各第1接続端子41の表面および複数のターミナル12の各露出部43を各々相互に隔離する複数の隔壁76を、センサハウジング4の上面に設けているが、複数のターミナル11と複数のターミナル12との各レーザ溶接部15の露出面、複数のターミナル11の各第1接続端子41の表面および複数のターミナル12の各露出部43を各々相互に隔離する複数の隔壁76を、複数の端子収容室75の上方開口部を閉鎖する蓋体8の下面に設けても良い。
本実施例では、封止材73、80、87として絶縁性樹脂であるエポキシ樹脂を用いているが、封止材73、80、87として絶縁性樹脂であるシリコーン樹脂を用いても良い。
B 金属プレートと第2配線ユニット(センサユニット)との接合体
1 TCU(電子制御ユニット)のモールド樹脂(モールド材)
2 金属プレート(放熱部材)
3 配線ユニットの樹脂ハウジング(第1ハウジング)
4 センサユニットのセンサハウジング(第2ハウジング)
5 締結ボルト(締結部材)
7 回路基板
8 蓋体
9 リードフレーム
10 ターミナル(第3ターミナル)
11 ターミナル(第1ターミナル)
12 ターミナル(第2ターミナル)
13 レーザ溶接部(リード端子と第3ターミナルとの導通接合部)
14 レーザ溶接部(リード端子と第1ターミナルとの導通接合部)
15 レーザ溶接部(第1ターミナルと第2ターミナルとの導通接合部)
16 外部コネクタ部
31 リードフレームのリード端子
33 ターミナル(第1、第3ターミナル)の露出部(第1、第3露出部)
36 絶縁材
37 コネクタ端子
41 ターミナル(第1ターミナル)の第1接続端子
43 ターミナル(第2ターミナル)の露出部(第2露出部)
46 絶縁材
47 ターミナル(第2ターミナル)の第2接続端子
48 回路基板のスルーホール
55 樹脂ハウジングの端子収容室(収容凹部)
56 樹脂ハウジングの隔壁
57 ガイドリブ
71 センサハウジングの基板収容凹部
72 センサハウジングの樹脂壁(壁体)
73 封止材
75 センサハウジングの端子収容室(収容凹部)
76 センサハウジングの隔壁
77 センサハウジングの外側壁(壁体)
79 蓋体の対向部
80 封止材
81 切欠き部
82 切欠き部
84 蓋体の突条部
84a 突条リブ
85 樹脂ハウジングの対向部(第1対向部)
86 センサハウジングの対向部(第2対向部)
87 封止材
88 樹脂ハウジングの突条リブ(凸部)
89 センサハウジングの凹溝部(凹部)
Claims (30)
- 自動変速機の内部に搭載された自動変速機の制御装置であって、
(a)前記自動変速機を制御する電子部品、この電子部品から外側に向けて延設されて、前記電子部品に導通接合されるリードフレーム、および前記電子部品と前記リードフレームを封止するモールド材を有する電子制御ユニットと、
(b)この電子制御ユニットで発生した熱を外部に放熱する放熱部材と、
(c)前記電子制御ユニットと前記放熱部材とが接触するように、前記電子制御ユニットと前記放熱部材とを締結する締結部材と、
(d)前記リードフレームにそれぞれ導通接合される複数の第1ターミナル、およびこれらの第1ターミナルを成形して保持する第1ハウジングを有する第1配線ユニットと、
(e)前記電子部品に対して信号を出力する半導体素子、この半導体素子が搭載される回路基板、前記複数の第1ターミナルにそれぞれ導通接合される複数の第2ターミナル、およびこれらの第2ターミナルを成形して保持する第2ハウジングを有する第2配線ユニットと
を備え、
前記リードフレームは、前記モールド材の表面から突出して外部に露出した複数のリード端子を有し、
前記複数の第1ターミナルは、前記第1ハウジングの表面から露出した第1露出部、前記リード端子と前記第1露出部との導通接合部、および前記第1ハウジングの表面から外部に突出して露出した第1接続端子を有し、
前記複数の第2ターミナルは、前記第2ハウジングの表面から露出した第2露出部、前記第1接続端子と前記第2露出部との導通接合部、および前記第2ハウジングの表面から外部に突出して露出した第2接続端子を有し、
前記リード端子と前記第1露出部との導通接合部、前記リード端子の表面および前記第1露出部の表面に絶縁材を施し、
前記回路基板は、前記半導体素子に導通接合される導体パターン、および前記第2接続端子が挿入されるスルーホールを有し、
前記第2接続端子は、前記導体パターンに導通接合されており、
前記第1ハウジングまたは前記第2ハウジングは、前記第1接続端子と前記第2露出部との導通接合部を収容する収容凹部、およびこの収容凹部の周囲を取り囲む有底筒状の壁体を有し、
前記壁体は、前記収容凹部の上面の開口部を塞ぐ蓋体を有しており、
前記蓋体は、前記第1ハウジングの表面との間に隙間を隔てて対向する対向部を有し、
前記第1ハウジングの表面および前記対向部の表面に封止材を塗布しており、
前記対向部は、前記蓋体の外面から前記蓋体の外部側に向けて突出した突条部を有していることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1に記載の自動変速機の制御装置において、
前記リード端子と前記第1露出部との導通接合部は、前記リード端子と前記第1露出部とを重ね合わせてレーザ溶接することで形成されることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載の自動変速機の制御装置において、
前記第1接続端子と前記第2露出部との導通接合部は、前記第1接続端子と前記第2露出部とを重ね合わせてレーザ溶接することで形成されることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記第1ターミナルは、前記第1ハウジングの表面からの突出境界と、前記第1接続端子と前記第2露出部との導通接合部との間の部位が、少なくとも1箇所以上で屈曲した屈曲形状を有するように形成されていることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記第2ターミナルは、前記第2ハウジングの表面からの突出境界と、前記第1接続端子と前記第2露出部との導通接合部との間の部位が、少なくとも1箇所以上で屈曲した屈曲形状を有するように形成されていることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記第2ハウジングは、前記回路基板を収容する収容凹部、およびこの収容凹部の周囲を取り囲む有底筒状の壁体を有し、
前記収容凹部の内部に封止材を充填したことを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記第2接続端子は、前記導体パターンに半田付けで導通接合されていることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記第1ハウジングは、絶縁性樹脂によって形成されており、前記リード端子と前記第1露出部との導通接合部を各々相互に隔離する隔壁を有していることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記第2ハウジングは、絶縁性樹脂によって形成されており、前記第1接続端子と前記第2露出部との導通接合部を各々相互に隔離する隔壁を有していることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項9のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記第1配線ユニットは、前記第1ターミナルに対して別途設けられて、前記リードフレームにそれぞれ導通接合される複数の第3ターミナル、およびこれらの第3ターミナルを成形して保持する第3ハウジングを有し、
前記第3ハウジングは、前記自動変速機の外部と電気的に接続する電気接続部として形成した外部コネクタ部を有し、
前記リードフレームは、前記モールド材の表面から突出して外部に露出した複数のリード端子を有し、
前記複数の第3ターミナルは、前記第3ハウジングの表面から露出した第3露出部、前記リード端子と前記第3露出部との導通接合部、および前記第3露出部側に対して反対側に、前記外部コネクタ部内に突出するコネクタ端子を有していることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項10に記載の自動変速機の制御装置において、
前記リード端子と前記第3露出部との導通接合部、前記リード端子の表面および前記第3露出部の表面に絶縁材を施したことを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項10または請求項11に記載の自動変速機の制御装置において、
前記第3ハウジングは、絶縁性樹脂によって形成されており、前記リード端子と前記第3露出部との導通接合部を各々相互に隔離する隔壁を有していることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項12のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記半導体素子とは、磁気検出素子のことであることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項13のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記締結部材は、前記放熱部材と前記第2配線ユニットとを締結する第1締結部材、および前記電子制御ユニットと前記第1配線ユニットとの接合体を、前記電子制御ユニットと前記放熱部材とが接触するように、前記放熱部材と前記第2配線ユニットとの接合体に締結する第2締結部材を有していることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項14のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記第1接続端子と前記第2露出部との導通接合部、前記第1接続端子の表面および前記第2露出部の表面に絶縁材を施したことを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項15のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記第1ハウジングは、前記自動変速機の内部の電気部品と電気的に接続する電気接続部として形成した筒状のコネクタハウジングを有していることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項16に記載の自動変速機の制御装置において、
前記電気部品とは、電磁油圧制御弁または油温検出手段または油圧検出手段のことであることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項17のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記第2ハウジングは、前記自動変速機の内部の電気部品と電気的に接続する電気接続部として形成した筒状のコネクタハウジングを有していることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項18に記載の自動変速機の制御装置において、
前記電気部品とは、電磁油圧制御弁または油温検出手段または油圧検出手段のことであることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項19のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記蓋体は、絶縁性樹脂によって形成されており、前記第1接続端子と前記第2露出部との導通接合部を各々相互に隔離する隔壁を有していることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項20のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記対向部の表面には、前記封止材が塗布される封止材塗布面が形成されていることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項21のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記突条部は、前記蓋体の外面から前記蓋体の外部側に向けて突出するに従って、前記第1ハウジングとの隙間の開口断面積が小さくなる形状に形成されていることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項22のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記突条部の表面には、前記封止材が塗布される封止材塗布面が形成されていることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項23に記載の自動変速機の制御装置において、
前記突条部は、前記封止材塗布面から前記蓋体の外部側に向けて離間するに従って前記第1ハウジング側に近接する形状に形成されていることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項24のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記突条部は、前記封止材塗布面から前記第1ハウジング側に向けて突出する突条リブを有していることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項25のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記蓋体は、前記対向部の延長方向の両側に切欠き部を有していることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項26に記載の自動変速機の制御装置において、
前記切欠き部は、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの境界位置に設けられていることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項1ないし請求項27のうちのいずれか1つに記載の自動変速機の制御装置において、
前記第1ハウジングは、前記第1接続端子と前記第2露出部との導通接合部よりも前記電子制御ユニット側に、前記第2ハウジングとの間に隙間を隔てて対向する第1対向部を有し、
前記第2ハウジングは、前記第1対向部との間に前記隙間を隔てて対向する第2対向部を有し、
前記第1対向部の表面および前記第2対向部の表面に封止材を塗布したことを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 請求項28に記載の自動変速機の制御装置において、
前記第1対向部または前記第2対向部は、前記第2対向部側または前記第1対向部側に向けて突出する凸部を有し、
前記第2対向部または前記第1対向部は、前記凸部との間に少なくとも1箇所以上で屈曲した屈曲形状の前記隙間を形成する凹部を有していることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 自動変速機の内部に搭載され、作動油に浸漬される自動変速機の制御装置であって、
(a)前記自動変速機を制御する電子部品、この電子部品から外側に向けて延設されて、前記電子部品に導通接合されるリードフレーム、および前記電子部品と前記リードフレームを封止するモールド材を有する電子制御ユニットと、
(b)この電子制御ユニットで発生した熱を外部に放熱する放熱部材と、
(c)前記電子制御ユニットと前記放熱部材とが接触するように、前記電子制御ユニットと前記放熱部材とを締結する締結部材と、
(d)前記リードフレームにそれぞれ導通接合される複数の第1ターミナル、およびこれらの第1ターミナルを成形して保持する第1ハウジングを有する第1配線ユニットと、
(e)前記電子部品に対して信号を出力する半導体素子、この半導体素子が搭載される回路基板、前記複数の第1ターミナルにそれぞれ導通接合される複数の第2ターミナル、およびこれらの第2ターミナルを成形して保持する第2ハウジングを有する第2配線ユニットと
を備え、
前記リードフレームは、前記モールド材の表面から突出して外部に露出した複数のリード端子を有し、
前記複数の第1ターミナルは、前記第1ハウジングの表面から露出した第1露出部、前記リード端子と前記第1露出部との導通接合部、および前記第1ハウジングの表面から外部に突出して露出した第1接続端子を有し、
前記複数の第2ターミナルは、前記第2ハウジングの表面から露出した第2露出部、前記第1接続端子と前記第2露出部との導通接合部、および前記第2ハウジングの表面から外部に突出して露出した第2接続端子を有し、
前記リード端子と前記第1露出部とを導通接合した後に、前記リード端子と前記第1露出部との導通接合部、前記リード端子の表面および前記第1露出部の表面に絶縁材を施し、
前記回路基板は、前記半導体素子に導通接合される導体パターン、および前記第2接続端子が挿入されるスルーホールを有し、
前記第2接続端子は、前記導体パターンに導通接合されていることを特徴とする自動変速機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010135086A JP5459090B2 (ja) | 2010-06-14 | 2010-06-14 | 自動変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010135086A JP5459090B2 (ja) | 2010-06-14 | 2010-06-14 | 自動変速機の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012002242A JP2012002242A (ja) | 2012-01-05 |
JP5459090B2 true JP5459090B2 (ja) | 2014-04-02 |
Family
ID=45534470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010135086A Expired - Fee Related JP5459090B2 (ja) | 2010-06-14 | 2010-06-14 | 自動変速機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5459090B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11411344B2 (en) | 2019-09-04 | 2022-08-09 | Mitsubishi Electric Corporation | Electronic device unit |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5626244B2 (ja) * | 2012-03-02 | 2014-11-19 | 株式会社デンソー | 自動変速機用油圧制御装置、およびその製造方法 |
JP5920628B2 (ja) * | 2012-10-30 | 2016-05-18 | 株式会社デンソー | センサモジュール |
CN103736965B (zh) * | 2013-12-31 | 2015-11-25 | 广州市型腔模具制造有限公司 | 镁合金压铸模具的温度控制方法 |
JP5943985B2 (ja) | 2014-10-30 | 2016-07-05 | 三菱電機株式会社 | 電子制御装置 |
KR101754499B1 (ko) * | 2015-12-01 | 2017-07-05 | 주식회사 현대케피코 | 차량용 스피드센서 조립체 및 그 제조방법 |
JP6632598B2 (ja) | 2017-12-27 | 2020-01-22 | 矢崎総業株式会社 | コネクタモジュール |
US20210139314A1 (en) * | 2019-11-07 | 2021-05-13 | Innovative Interface Laboratory Corp. | Linear actuator |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6461089A (en) * | 1987-09-01 | 1989-03-08 | Fujitsu Ltd | Surface mounting structure of printed board |
JPH08130291A (ja) * | 1994-10-31 | 1996-05-21 | Fuji Electric Co Ltd | 半導体装置 |
EP2256374A3 (en) * | 2002-03-27 | 2014-01-08 | Aisin AW Co., Ltd. | Control apparatus with shift position detecting device and power train provided therewith |
JP2007194451A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-08-02 | Cosel Co Ltd | 電子部品とその実装方法 |
JP2009174668A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Hitachi Ltd | 電子制御装置 |
-
2010
- 2010-06-14 JP JP2010135086A patent/JP5459090B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11411344B2 (en) | 2019-09-04 | 2022-08-09 | Mitsubishi Electric Corporation | Electronic device unit |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012002242A (ja) | 2012-01-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5459090B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
KR100887101B1 (ko) | 전자 제어 장치 | |
KR100868842B1 (ko) | 전자 제어 장치 | |
KR100922057B1 (ko) | 전자 제어 장치 | |
US7667971B2 (en) | Electronic control device and method of manufacturing electronic control device | |
EP2953210B1 (en) | Vehicle-mounted electronic module | |
JP4684338B2 (ja) | 電子制御装置 | |
US10098240B2 (en) | Electronic control module and method for producing an electronic control module | |
KR101834092B1 (ko) | 리드 프레임, 리드 프레임을 사용한 전자 제어 장치 및 리드 프레임 탑재 방법 | |
JP2008162341A (ja) | 電子制御装置 | |
US11153974B2 (en) | Connector device | |
US20210152057A1 (en) | Electronic component fixation structure and current detection device | |
JP2011252549A (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP5189616B2 (ja) | 半導体装置 | |
JP5436214B2 (ja) | 標準インターフェースを備えた電子装置ケーシング | |
JP5758708B2 (ja) | 自動変速機の制御モジュール | |
US10699859B2 (en) | Multiple contact linear slide switch | |
US20210092828A1 (en) | Circuit unit, electrical junction box, and production method of circuit unit | |
JP5093076B2 (ja) | モールドパッケージおよびその製造方法 | |
CN112638059A (zh) | 电子模块 | |
JP5907046B2 (ja) | 自動変速機の配線装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120823 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130522 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130604 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130730 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131217 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131230 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5459090 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |