JP5459036B2 - 車両および車両の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両およびその制御に関し、特に、コンバータを備えた車両およびその制御に関する。
パルス幅変調(Pulse Width Modulation、以下、「PWM」ともいう)制御を行なう電力変換器において、PWM制御に用いる搬送波の周波数(キャリア周波数)を可変制御する構成が知られている。たとえば、特開2009−11028号公報(特許文献1)には、PWM制御に従って制御されるモータ電流のリプル電流幅を適正レベルに維持するようにキャリア周波数をフィードバック制御する構成が開示されている。
特開2009−11028号公報 特開2003−116280号公報 特開2002−171766号公報
しかしながら、上記の特許文献1では、リプル電流幅を適正レベルに維持するためにキャリア周波数の最適化などの複雑な制御が必要となる。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、コンバータを構成するスイッチング素子のターンオン時に生じる損失を低減することである。
この発明に係る車両は、直流電源と、電気負荷装置と、直流電源と電気負荷装置との間で電圧変換を行なうコンバータと、コンバータまたは電気負荷装置を制御する制御装置とを備える。コンバータは、直流電源の正極と電気負荷装置との間に設けられたリアクトルと、リアクトルと電気負荷装置との間に設けられた第1スイッチング素子と、第1スイッチング素子に並列に接続され、電気負荷装置へ向かう方向を順方向とする第1ダイオードと、リアクトルおよび第1スイッチング素子の接続点と直流電源の負極との間に設けられた第2スイッチング素子と、第2スイッチング素子に並列に接続され、リアクトルへ向かう方向を順方向とする第2ダイオードとを含む。リアクトルを流れる電流には、直流成分に加えて、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子のスイッチング動作に起因するリプル成分が含まれる。制御装置は、所定条件が成立した場合、リプル成分によってリアクトルを流れる電流が電気負荷装置へ向かう第1方向に流れる状態と直流電源へ向かう第2方向に流れる状態との間で交互に入れ替わるゼロクロス状態となるように、コンバータまたは電気負荷装置を制御する。
好ましくは、制御装置は、所定条件が成立した場合、リプル成分の振幅を増加させるようにコンバータを制御することによって、リアクトルを流れる電流をゼロクロス状態にさせる。
好ましくは、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子は、搬送波と指令値とを比較した結果に基づいてオンオフが制御される。制御装置は、所定条件が成立した場合、リプル成分の振幅を増加させるように搬送波の周波数を設定することによって、リアクトルを流れる電流をゼロクロス状態にさせる。
好ましくは、所定条件は、リアクトルを流れる電流がゼロクロス状態でないという条件である。
好ましくは、所定条件は、直流成分の第1方向の大きさが第1値と第1値よりも大きい第2値との間に含まれるという条件である。
好ましくは、制御装置は、所定条件が成立していない場合において、直流成分の第1方向の大きさが第1値よりも小さいときは、リアクトルを流れる電流がゼロクロス状態となる範囲でリプル成分の振幅を低下させるように搬送波の周波数を設定し、直流成分の第1方向の大きさが第2値よりも大きいときは、コンバータの損失が最小となるように予め定められた値に搬送波の周波数を設定する。
好ましくは、電気負荷装置は、車両の駆動源であるモータと、モータに供給される電流を制御するインバータとを有する。制御装置は、所定条件が成立した場合、モータに供給される電流を低下させるようにインバータを制御することによって、直流成分の第1方向の大きさを低下させてリアクトルを流れる電流をゼロクロス状態にさせる。
好ましくは、車両は、駆動源としてエンジンをさらに備える。制御装置は、所定条件が成立した場合、モータに供給される電流を低下させるようにインバータを制御することによってリアクトルを流れる電流をゼロクロス状態にさせつつ、エンジンの出力を増加させて車両の駆動力の低下を抑制する。
好ましくは、リアクトルを流れる電流は、第2スイッチング素子をオフからオンに変化させた時に極小となる。リアクトルを流れる電流がゼロクロス状態でなく第1方向に流れている場合に第2スイッチング素子をオフからオンに変化させた時には電流は第2スイッチング素子を流れ、リアクトルを流れる電流がゼロクロス状態である場合に第2スイッチング素子をオフからオンに変化させた時には電流は第2スイッチング素子を流れずに第2ダイオードを流れる。
この発明の別の局面に係る制御方法は、直流電源と、電気負荷装置と、直流電源と電気負荷装置との間で電圧変換を行なうコンバータとを備えた車両の制御装置が行なう制御方法である。コンバータは、直流電源の正極と電気負荷装置との間に設けられたリアクトルと、リアクトルと電気負荷装置との間に設けられた、オン状態でリアクトルへ向かう方向に電流を通過させることが可能な第1スイッチング素子と、第1スイッチング素子に並列に接続され、電気負荷装置へ向かう方向を順方向とする第1ダイオードと、リアクトルおよび第1スイッチング素子の接続点と直流電源の負極との間に設けられ、オン状態で直流電源へ向かう方向に電流を通過させることが可能な第2スイッチング素子と、第2スイッチング素子に並列に接続され、リアクトルへ向かう方向を順方向とする第2ダイオードとを有する。リアクトルを流れる電流には、直流成分に加えて、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子のスイッチング動作に起因するリプル成分が含まれる。制御方法は、所定条件が成立したか否かを判断するステップと、所定条件が成立した場合、リプル成分によってリアクトルを流れる電流が電気負荷装置へ向かう第1方向に流れる状態と直流電源へ向かう第2方向に流れる状態との間で交互に入れ替わるゼロクロス状態となるように、コンバータまたは電気負荷装置を制御するステップとを含む。
本発明によれば、リアクトルを流れる電流をゼロクロス状態にさせるため、第2スイッチング素子のターンオン時に第2スイッチング素子ではなく第2ダイオードに電流が流れるようになる。これにより、第2スイッチング素子のターンオン時に損失はほとんど発生しなくなる。そのため、コンバータを構成するスイッチング素子のターンオン時に生じる損失を低減することができる。
車両の全体ブロック図(その1)である。 制御装置の機能ブロック図(その1)である。 キャリア信号CRと、スイッチング素子Q1,Q2の状態と、電流ILの波形との関係を示す図である。 スイッチング素子Q1,Q2の状態と、電流ILの波形とを示す図である。 コンバータを流れる電流の変化を示す図(その1)である。 コンバータを流れる電流の変化を示す図(その2)である。 キャリア周波数の設定手法を示す図(その1)である。 キャリア周波数の設定手法を示す図(その2)である。 車両の全体ブロック図(その2)である。 動力分割装置の共線図を示す図である。 制御装置の機能ブロック図(その2)である。 エンジン動作ラインを示すマップである。 エンジントルク増加前の各トルクと電流ILとの関係を示す。 エンジントルク増加後の各トルクと電流ILとの関係を示す。 制御装置の処理手順を示すフローチャート(その1)である。 制御装置の機能ブロック図(その3)である。 キャリア周波数の設定手法を示す図(その3)である。 制御装置の処理手順を示すフローチャート(その2)である。 IGBTのターンオン時の電流と損失との関係を示す図である。 IGBTのターンオフ時の電流と損失との関係を示す図である。 IGBTのターンオフ時の電流と電圧との時間変化を示す図である。 コンバータを流れる電流の変化を示す図(その3)である。 キャリア周波数が低い場合と高い場合とでトータル損失を比較するための図である。 損失を最小にするキャリア周波数の設定手法を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に従う制御装置を備えた車両の全体ブロック図である。図1を参照して、車両は、電源システム1と、駆動力発生部2と、制御装置100とを含む。なお、この発明に従う制御装置を適用可能な車両は、以下に示す車両に限定されるものではなく、少なくとも電力を用いて駆動力を得ることが可能な電動車両全般に適用可能である。
駆動力発生部2は、インバータ30と、モータジェネレータ(MG)32とを含む。MGは、交流回転電機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える三相交流回転電機から成る。車両は、MG32の駆動力によって走行する。
MG32は、電源システム1から供給される電力を用いて駆動力を発生する。そして、MG32の駆動力は、駆動輪(図示せず)に伝達される。なお、車両の制動時等には、駆動輪によりMG32が駆動され、MG32が発電機として作動する。これにより、MG32は、制動エネルギを電力に変換する回生ブレーキとして作動する。そして、MG32により発電された電力は、電源システム1へ供給される。
インバータ30は、たとえば、三相分のスイッチング素子を含むブリッジ回路から成る。インバータ30は、制御装置100からの駆動信号PWVに応じてスイッチング動作を行なうことにより、MG32を駆動させる。インバータ30は、主正極線MPLおよび主負極線MNLに接続される。そして、インバータ30は、電源システム1から供給される直流電力を交流電力に変換してMG32へ出力する。また、インバータ30は、MG32が発電する交流電力を直流電力に変換して電源システム1へ出力する。
電源システム1は、主正極線MPLおよび主負極線MNLによってインバータ30に接続される。電源システム1は、蓄電装置10と、コンバータ12と、平滑コンデンサC2とを含む。
平滑コンデンサC2は、主正極線MPLと主負極線MNLとの間に接続され、主正極線MPLおよび主負極線MNLに含まれる電力変動成分を低減する。
蓄電装置10は、たとえばニッケル水素やリチウムイオン等の二次電池で構成される直流電源である。蓄電装置10の出力電圧は、たとえば200ボルトを超える高い電圧である。
コンバータ12は、スイッチング素子Q1,Q2と、ダイオードD1,D2と、リアクトルL1と、平滑コンデンサC1とを含む。スイッチング素子Q1,Q2は、主正極線MPLと主負極線MNLとの間に互いに直列に接続される。スイッチング素子Q1,Q2として、たとえばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いることができる。
リアクトルL1は、環状のコア部と、コア部の外周に巻き付けられたコイルとによって構成される。リアクトルL1のコイルの一方端は、正極線PL1を介して蓄電装置10の正極端子に接続される。リアクトルL1のコイルの他方端は、スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2との間の点に接続される。
ダイオードD1は、スイッチング素子Q1に逆並列に接続される。すなわち、ダイオードD1は、主正極線MPLへ向かう方向を順方向として、スイッチング素子Q1に並列に接続される。
ダイオードD2は、スイッチング素子Q2に逆並列に接続される。すなわち、ダイオードD2は、リアクトルL1へ向かう方向を順方向として、スイッチング素子Q2に並列に接続される。
コンバータ12のスイッチング素子Q1,Q2は、制御装置100からの駆動信号PWCに基づいて、互いに逆の状態(すなわち、Q1オンのときはQ2オフ、Q1オフのときはQ2オン)となるように制御される。Q1オン期間(Q2オフ期間)とQ2オン期間(Q1オフ期間)とが交互に繰り返されることによって、主正極線MPLおよび主負極線MNLの間の電圧VHが蓄電装置10の出力電圧以上の電圧に制御される。
平滑コンデンサC1は、正極線PLと負極線NLとの間に接続され、正極線PLおよび負極線NLの間の直流電圧に含まれる交流成分を低減する。
さらに、車両は、電流センサ24と、電圧センサ25,26とを備える。
電流センサ24は、リアクトルL1を流れる電流ILを検出する。電圧センサ25は、コンバータ12の入力電圧である、正極線PL1および負極線NL1の間の電圧VLを検出する。電圧センサ26は、コンバータ12の出力電圧である、主正極線MPLおよび主負極線MNLの間の電圧VHを検出する。これらの各センサは、検出結果を制御装置100へ出力する。
制御装置100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメモリを内蔵した電子制御ユニット(ECU;Electronic Control Unit)である。制御装置100は、メモリに記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、所定の演算処理を実行するように構成される。
制御装置100は、運転者によるアクセル操作量、車速などに基づいて車両全体に要求される車両要求パワーPreqを算出し、車両要求パワーPreqに基づいて、コンバータ12を駆動するための駆動信号PWC、インバータ30を駆動するための駆動信号PWVを生成する。そして、制御装置100は、駆動信号PWC,PWVをそれぞれコンバータ12、インバータ30へ出力する。
図2は、制御装置100の、コンバータ12の制御に関する部分の機能ブロック図である。なお、図2に示した各機能ブロックについては、当該機能を有するハードウェア(電子回路等)を制御装置100に設けることによって実現してもよいし、当該機能に相当するソフトウェア処理(プログラムの実行等)を制御装置100に行なわせることよって実現してもよい。
制御装置100は、電圧指令生成部102と、減算部104,108と、電圧制御演算部106と、電流制御演算部110と、駆動信号生成部112と、キャリア生成部114とを含む。
電圧指令生成部102は、コンバータ12の出力電圧である電圧VHの目標値を示す電圧指令値VRを生成する。
減算部104は、電圧VHの検出値を電圧指令値VRから減算し、その演算結果を電圧制御演算部106へ出力する。
電圧制御演算部106は、電圧VLの検出値と電圧指令値VRから電圧VHの推定値を減算した値とを用いて、電圧VHを電圧指令値VRに一致させるための制御演算(たとえば比例積分制御)を実行する。そして、電圧制御演算部106は、算出された制御量を電流指令値IRとして出力する。
減算部108は、電圧制御演算部106から出力される電流指令値IRから電流ILの検出値を減算し、その演算結果を電流制御演算部110へ出力する。
電流制御演算部110は、電流指令値IRから電流ILの検出値を減算した値を減算部108から受け、電流ILを電流指令値IRに一致させるための制御演算(たとえば比例積分制御)を実行する。なお、電流制御演算部110の演算周期は、電圧制御演算部106の演算周期よりも短く設定される。そして、電流制御演算部110は、算出された制御量をデューティ指令値dとして駆動信号生成部112へ出力する。
キャリア生成部114は、後述の駆動信号生成部112においてPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成するための、三角波から成るキャリア信号CRを生成し、その生成したキャリア信号CRを駆動信号生成部112へ出力する。
なお、後述するように、キャリア生成部114は、電流ILが0を跨いで正負が入れ替わる状態(以下、「0クロス状態」という)となるように、キャリア信号CRの周波数(以下、「キャリア周波数」という)fを設定する。キャリア生成部114によるキャリア周波数fの設定手法については後に詳細に説明する。
駆動信号生成部112は、電流制御演算部110から受けるデューティ指令値dを、キャリア生成部114から受けるキャリア信号CRと大小比較し、その比較結果に応じてスイッチング素子Q1,Q2のオンオフを制御するための駆動信号PWCを生成する。たとえば、駆動信号生成部112は、キャリア信号CRがデューティ指令値dよりも小さい場合にQ1オン(かつQ2オフ)させ、そうでない場合にQ2オン(かつQ1オフ)させるように駆動信号PWCを生成する。駆動信号生成部112は、生成した駆動信号PWCをコンバータ12に出力する。なお、駆動信号PWCにデッドタイム(Q1,Q2の双方を一時的にオフする期間)を設けてもよい。
この制御装置100においては、電圧VHを電圧指令値VRに一致させるための制御演算が電圧制御演算部106により実行される(電圧制御)。そして、電圧制御演算部106の制御出力を電流ILの電流指令値IRとして、電流ILを電流指令値IRに一致させるための制御演算が電流制御演算部110により実行される(電流制御)。これにより、電圧指令値VRに対する電圧VHの偏差が発生すると、その偏差をなくすように電流指令値IRが修正され、電流ILが電流指令値IRに一致するように電流制御が実行される。
なお、減算部104、電圧制御演算部106、減算部108および電流制御演算部110は、電圧VHを電圧指令値VRに一致させるためのメインループ118を形成し、減算部108および電流制御演算部110は、電流ILを電流指令値IRに一致させるためのマイナーループ120を形成する。
図3は、キャリア信号CRと、スイッチング素子Q1,Q2の状態と、電流ILの波形との関係を示す。図3に示すように、電流ILは、直流成分に、Q1,Q2のスイッチングに起因するリプル成分が重畳した波形となる。電流ILの波形は、Q2オンからQ1オンに変化する時点で山となり、Q1オンからQ2オンに変化する時点で谷となる。この山と谷との間の電流差であるリプル幅Ip(リプル成分の振幅の2倍に相当)は、キャリア周波数fに反比例する。この点について以下に説明する。
キャリア信号CRの周期をTc、周期Tcに対するQ2オン期間の比率をデューティ比dutyとすると、電流ILの増加期間dtは次式(1)で表わすことができる。さらに、Tc=1/fであるから、式(1)は式(2)に変形することができる。
dt=Tc×duty ・・・(1)
dt=(1/f)×duty ・・・(2)
ここで、リアクトルL1のインダクタス値をLとすると、電流ILの増加傾きはVL/Lとなることが知られており、リプル幅Ipは次式(3−1)で表わされる。この式(3−1)を式(2)を用いて変形すると、次式(3−2)となる。この式(3−2)より、リプル幅Ipはキャリア周波数fに反比例することがわかる。
Ip=(VL/L)×dt ・・・(3−1)
Ip=(VL/L)×(1/f)×duty ・・・(3−2)
このように、リプル幅Ipはキャリア周波数fに反比例する。この特性を利用すれば、キャリア周波数fを変更することによって電流ILのリプル幅Ipを調整することができることがわかる。
ところで、Q1またはQ2のオフからオンへの変化(ターンオン)およびオンからオフへの変化(ターンオフ)といったスイッチング動作は、コンバータ12が機能する上で必ず必要であるが、このスイッチング動作に伴なって損失が発生する。コンバータ12で生じる全損失のうち、ターンオンの瞬間に生じる損失(以下「ターンオン損失」という)およびターンオフの瞬間に生じる損失(以下「ターンオフ損失」という)が占める割合は、定常時の損失(Q1またはQ2がオンまたはオフの状態で生じる損失)が占める割合よりも大きい。
図4は、スイッチング素子Q1,Q2の状態と、電流ILの波形とを示す図である。以下に、図4に示すような電流ILが流れた場合のターンオン損失の発生原理について説明する。なお、図4に示す例では、電流ILは、谷となる時刻t1においては正であるが、その後の時刻t2にて正から負となり、時刻t3で谷となった後、時刻t4で再び負から正となる。つまり、範囲αはIL>0となる区間であるが、範囲βは電流ILが0クロス状態となる区間である。
図5は、図4の範囲αにおける、コンバータ12を流れる電流の変化を示す図である。図5に示すように、範囲α(IL>0の区間)においては、時刻t1より前の区間においては、Q1オン定常状態であり電流はダイオードD1を流れる。そして、Q2ターンオン時の時刻t1では、ダイオードD1を流れていた電流がスイッチング素子Q2を流れ始め、スイッチング素子Q2を流れる電流Iq2は電流ILの値まで増加するとともに、スイッチング素子Q2の両端の電圧Vは0まで低下する。電流Iq2と電圧Vq2とで囲まれる範囲R1の面積が、IL>0時のQ2ターンオン損失の大きさに相当する。
図6は、図4の範囲βにおける、コンバータ12を流れる電流の変化を示す図である。図6に示すように、時刻t2よりも前の区間においては、IL>0であり電流はダイオードD1を流れるが、時刻t2で0クロスすると、IL<0となり電流の流れる素子がダイオードD1からスイッチング素子Q1に変化する。そして、Q2ターンオン時の時刻t3では、スイッチング素子Q1を流れていた電流がダイオードD2を流れ始め、ダイオードD2を流れる電流Id2は電流ILの値まで増加するとともに、ダイオードD2の両端の電圧Vは0まで低下する。この際、電流Id2の増加がリアクトルL1のインダクタンスによって妨げられるので、電流Id2は電圧Vの低下よりも遅れて増加する。この影響で、電流Id2と電圧Vd2とで囲まれる範囲R2の面積は非常に小さくなる。すなわち、IL<0時のQ2ターンオン損失はほとんど発生しない。
このように、電流ILを0クロス状態とすれば、Q2ターンオン時にIL<0となり、Q2ターンオン損失を大幅に低減することが可能である。
本実施の形態におけるキャリア生成部114は、この点に着目し、電流ILが0クロス状態であるか否かを判断し、電流ILが0クロス状態でない場合には、上記式(3−2)で示した特性を利用して電流ILが0クロス状態となるようにキャリア周波数fを設定する。この点が本実施の形態1の最も特徴的な点である。
図7、8は、キャリア生成部114によるキャリア周波数fの設定手法を示す図である。キャリア周波数fが所定値f0、リプル幅Ipが所定幅Ip0のときに電流ILが0クロスしないと判断した場合には、キャリア生成部114は、キャリア周波数fを所定値f0から所定値f1に低下させてリプル幅Ipを所定幅Ip0から所定幅Ip1に拡げることによって、意図的に電流ILを0クロス状態に変化させる。
なお、所定値f1の値の選定手法としては、たとえば、電流センサ24の出力から電流ILの平均値ILave(電流ILの直流成分に相当)を求め、図8に示すように、平均値ILaveがリプル幅Ipの半分(電流ILの振幅)よりも小さくなるキャリア周波数fを逐次計算し、そのキャリア周波数fを所定値f1に選定すればよい。つまり、ILave<Ip/2を上記式(3−2)を用いて変形すると次式(4)となり、この式(4)を変形すると次式(5)となる。したがって、式(5)を満たすキャリア周波数fを所定値f1に選定すればよい。
ILave<(VL/L)×(1/f)×duty/2 ・・・(4)
f<(VL/L)×(1/ILave)×duty/2 ・・・(5)
以上のように、本実施の形態1に従う制御装置100(キャリア生成部114)は、電流ILが0クロス状態でない場合には、キャリア周波数fを低下させてリプル幅Ipを大きくすることによって、意図的に電流ILを0クロス状態に変化させる。これにより、Q2ターンオン時に電流ILが負となり、Q2ターンオン損失がほとんど発生しなくなる(図6参照)。そのため、コンバータ12で生じる損失を大幅に低減することができる。
[実施の形態2]
実施の形態1においては、キャリア周波数fを低下させて電流ILのリプル幅Ipを大きくすることによって電流ILを0クロス状態に変化させた。
これに対し、実施の形態2においては、電流ILの大きさ(電流ILの平均値ILave)を低下させることによって電流ILを0クロス状態に変化させる。
図9は、実施の形態2に従う制御装置100aを備えた車両の全体ブロック図である。この車両は、電源システム1と、駆動力発生部2aと、制御装置100aとを含む。電源システム1は、前述の第1の実施の形態と同じであるため、ここでの詳細な説明は繰返さない。
駆動力発生部2aは、第1インバータ30−1と、第2インバータ30−2と、第1MG32−1と、第2MG32−2と、動力分割装置34と、エンジン36と、駆動輪38とを含む。なお、第1インバータ30−1および第2インバータ30−2は、実施の形態1で説明したインバータ30と同様の構成である。第1MG32−1および第2MG32−2は、実施の形態1で説明したMG32と同様の構成である。
第1MG32−1、第2MG32−2およびエンジン36は、動力分割装置34に連結される。車両は、エンジン36および第2MG32−2の少なくとも一方からの駆動力によって走行するハイブリッド車両である。
エンジン36が発生する動力は、動力分割装置34によって、駆動輪38へ伝達される経路と、第1MG32−1へ伝達される経路とに分割される。動力分割装置34によって分割されたエンジン36の動力を用いて第1MG32−1による発電が行なわれる。第1MG32−1によって発電された電力は電源システム1へ供給される。
第2MG32−2は、電源システム1から供給される電力および第1MG32−1により発電された電力の少なくとも一方を用いて駆動力を発生する。そして、第2MG32−2の駆動力は、駆動輪38に伝達される。なお、車両の制動時等には、駆動輪38により第2MG32−2が駆動され、第2MG32−2が発電機として作動する。これにより、第2MG32−2は、制動エネルギを電力に変換する回生ブレーキとして作動する。そして、第2MG32−2により発電された電力は、電源システム1へ供給される。
動力分割装置34は、サンギヤと、ピニオンギヤと、キャリアと、リングギヤとを含む遊星歯車から成る。ピニオンギヤは、サンギヤおよびリングギヤと係合する。キャリアは、ピニオンギヤを自転可能に支持するとともに、エンジン36のクランクシャフトに連結される。サンギヤは、第1MG32−1の回転軸に連結される。リングギヤは第2MG32−2の回転軸に連結される。
そして、エンジン36、第1MG32−1および第2MG32−2が、動力分割装置34を介して連結されることによって、図10に示すように、エンジン36の回転速度Ne、第1MG32−1の回転速度Nm1、第2MG32−2の回転速度Nm2は、共線図において直線で結ばれる関係になる。第2MG32−2の回転速度Nm2は、駆動輪38の回転速度(車速)に対応した値である。なお、図10において、「Tm1」は第1MG32−1のトルクを示し、「Tm2」は第2MG32−2のトルクを示し、「Te」はエンジン36のトルクを示す。また、「Tep」はエンジン36のトルクTeが動力分割装置34のリングギヤに伝達されるトルク(以下、「エンジン直達トルク」という)を示す。なお、動力分割装置34のギヤ比をρとすると、エンジントルクTeとエンジン直達トルクTepとの間には次式(6)の関係が成り立つ。
Te=(1+ρ)×Tep ・・・(6)
再び図9に戻って、第1インバータ30−1および第2インバータ30−2は、電源システム1に対して互いに並列に接続される。そして、第1インバータ30−1および第2インバータ30−2は、電源システム1から供給される直流電力を交流電力に変換してそれぞれ第1MG32−1および第2MG32−2へ出力する。また、第1インバータ30−1および第2インバータ30−2は、それぞれ第1MG32−1および第2MG32−2が発電する交流電力を直流電力に変換して電源システム1へ出力する。
第1インバータ30−1および第2インバータ30−2は、それぞれ制御装置100aからの駆動信号PWV1,PWV2に応じてスイッチング動作を行なうことにより、第1MG32−1および第2MG32−2を駆動する。
制御装置100aは、実施の形態1で説明した制御装置100と同様、CPUおよびメモリを内蔵したECUであり、メモリに記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、所定の演算処理を実行する。
図11は、制御装置100aの駆動力制御に関する部分の機能ブロック図である。なお、図11に示した各機能ブロックについては、当該機能を有するハードウェア(電子回路等)を制御装置100aに設けることによって実現してもよいし、当該機能に相当するソフトウェア処理(プログラムの実行等)を制御装置100aに行なわせることよって実現してもよい。
制御装置100aは、Preq算出部130と、エンジン制御部140と、MG制御部150とを含む。
Preq算出部130は、運転者によるアクセル操作量、車速などに基づいて車両の全体に要求される車両要求パワーPreqを算出し、エンジン制御部140およびMG制御部150に出力する。
エンジン制御部140は、要求値算出部141と、指令値設定部142と、指令部143とを含む。
要求値算出部141は、車両要求パワーPreqに基づいて、要求エンジン回転速度Nereqおよび要求エンジントルクTereqを算出する。
図12は、要求値算出部141が要求エンジン回転速度Nereqおよび要求エンジントルクTereqを算出する際に用いるエンジン動作ラインを示すマップである。図12に示すように、エンジン動作ラインは、エンジン回転速度NeおよびエンジントルクTeをパラメータとして設定されている。エンジン制御部140は、図12のマップ上において、エンジン動作ラインと、車両パワーP=Preq(一定)とする曲線との交点から、要求エンジン回転速度Nereqおよび要求エンジントルクTereqを設定する。なお、図12に示すマップを用いた要求エンジン回転速度Nereqおよび要求エンジントルクTereqの設定手法は、あくまで一例であってこれに限定されるものではない。
図11に戻って、指令値設定部142は、電流ILの検出値、要求エンジントルクTereqに基づいてエンジントルク指令値Tecomを設定する。
指令値設定部142は、電流ILが0クロス状態である場合、要求エンジントルクTereqをそのままエンジントルク指令値Tecomとする。
指令値設定部142は、電流ILが0クロス状態でない場合、意図的に電流ILを0クロス状態に変化させるために、エンジン最大トルクTemaxを超えない範囲で、エンジントルク指令値Tecomを要求エンジントルクTereqよりも増加させる。具体的には、指令値設定部142は、要求エンジントルクTereqに所定トルクαを加えた値(<Temax)を、エンジントルク指令値Tecomとする。図12に示すマップを用いて説明すれば、エンジン動作点をTemaxラインを越えない範囲で高トルク側にシフトさせる。
指令値設定部142は、Tecom=Tereq+αとしても電流ILが0クロス状態とならない場合、さらにTecomをTemaxまで増加させる。図12に示すマップを用いて説明すれば、エンジン動作点をTemaxラインまでシフトさせる。指令値設定部142は、Tecom=Temaxとしてもなお電流ILが0クロス状態とならない場合には、エンジントルク指令値Tecomを要求エンジントルクTereqに戻す。
指令部143は、実際のエンジントルクTeを指令値設定部142が設定したエンジントルク指令値Tecomに一致させるための駆動信号PWEを生成し、エンジン36に出力する。
MG制御部150は、実際の車両の駆動力が車両要求パワーPreqとなるように第1MG32−1および第2MG32−2を制御する。具体的には、MG制御部150は、車両要求パワーPreqに基づいて車両要求トルクTreqを求め、車両要求トルクTreqからエンジントルク指令値Tecomのエンジン直達トルク換算値を減じた値を、第2MG32−2のトルク指令値Tm2comに設定する。また、MG制御部150は、図10に示した関係を考慮してエンジン回転速度Neが要求エンジン回転速度Nereqとなるように、第1MG32−1のトルク指令値Tm1comを設定する。
そして、MG制御部150は、設定したトルク指令値Tm1com,Tm2comに基づいて駆動信号PWV1,PWV2を生成し、第1インバータ30−1および第2インバータ30−2に出力する。
図13は、エンジン制御部140がエンジントルク指令値Tecomを増加させる前の各トルクと電流ILとの関係を示す。この状態では、エンジントルクTeが小さくエンジン直達トルクTepも小さい分、第2MG32−2のトルクTm2が大きくなる。そのため、蓄電装置10からの放電電流が大きくなって電流ILの平均値ILaveも大きくなるため、電流ILは0クロス状態とはならない。
そこで、エンジン制御部140は、電流ILが0クロス状態でない場合には、エンジントルク指令値Tecomを増加させることによりエンジントルクTeを増加させる。
図14は、エンジン制御部140がエンジントルク指令値Tecomを増加させた後の各トルクと電流ILとの関係を示す。この状態では、エンジントルクTeが増加されてエンジン直達トルクTepが増加した分、第2MG32−2のトルクTm2が小さくなる。そのため、蓄電装置10からの放電電流が小さくなって電流ILの平均値ILaveも低下するため、0クロス状態となる。
図15は、上述のエンジン制御部140の機能を実現するための制御装置100aの処理手順を示すフローチャートである。
S10にて、制御装置100aは、車両要求パワーPreqと図12に示したエンジン動作ラインとに基づいて、要求エンジン回転速度Nereqおよび要求エンジントルクTereqを算出する。
S11にて、制御装置100aは、電流ILが0クロス状態でないか否かを判断する。なお、この処理で、制御装置100aは、キャリア信号CRの1周期前の時点の電流ILの検出値が正である場合に、電流ILが0クロス状態でないと判断する。なお、電流ILが0クロス状態でないか否かの判断手法はこれに限定されない。電流ILが0クロス状態でないと(S11にてYES)、処理はS12に移される。そうでないと(S11にてNO)、処理はS17に移される。
S12にて、制御装置100aは、要求エンジントルクTereqがエンジン最大トルクTemaxよりも小さいか否かを判断する。Tereq<Temaxであると(S12にてYES)、処理はS13に移される。そうでないと(S12にてNO)、処理はS17に移される。
S13にて、制御装置100aは、要求エンジントルクTereqに所定トルクαを加えた値(<エンジン最大トルクTemax)を、エンジントルク指令値Tecomに設定する。つまり、エンジントルク指令値Tecomをエンジン最大トルクTemaxを越えない範囲で増加させる。
S14にて、制御装置100aは、S13にてエンジントルク指令値Tecomを増加させたことに応じて電流ILが0クロス状態となったか否かを判断する。電流ILが0クロス状態となっていない場合(S14にてNO)、処理はS15に移される。電流ILが0クロス状態となった場合(S14にてYES)、処理は終了する。
S15にて、制御装置100aは、エンジン最大トルクTemaxを、エンジントルク指令値Tecomに設定する。
S16にて、制御装置100aは、S15にてエンジントルク指令値Tecomをエンジン最大トルクTemaxまで増加させたことに応じて電流ILが0クロス状態となったか否かを判断する。電流ILが0クロス状態となっていない場合(S16にてNO)、処理はS17に移される。電流ILが0クロス状態となった場合(S16にてYES)、処理は終了する。
S17にて、制御装置100aは、要求エンジントルクTereqを、エンジントルク指令値Tecomに設定する。
以上のように、実施の形態2に従う制御装置100a(エンジン制御部140)は、電流ILが0クロス状態でない場合には、エンジントルクTeを増加させて電流ILの平均値ILaveを低下させることによって、意図的に電流ILを0クロス状態に変化させる。これにより、実施の形態1と同様、Q2ターンオン時に電流ILが負となりQ2ターンオン損失がほとんど発生しなくなるため、コンバータ12で生じる損失を大幅に低減することができる。
[実施の形態3]
実施の形態1においては、キャリア周波数fを低下させて電流ILを0クロス状態に変化させることによって、Q2ターンオン損失を低減させた。
実施の形態3においては、実施の形態1で示したキャリア周波数fの設定手法を活用すると同時に、電流ILの大きさ(電流ILの平均値ILave)に応じてキャリア周波数fを適宜変化させることで、コンバータ全体としての損失をより効果的に低減させる。
実施の形態3に従う制御装置100bを備えた車両は、図1に示す車両と同じ構成である。そのため、車両構成についてのここでの詳細な説明は繰り返さない。
図16は、実施の形態3に従う制御装置100bの、コンバータ12の制御に関する部分の機能ブロック図である。なお、図16に示した各機能ブロックのうち、キャリア生成部114b以外の機能ブロックについては、図2に示す機能ブロックと同じであるため、ここでの詳細な説明は繰り返さない。
キャリア生成部114bには、制御装置100bの図示しない機能ブロックから電流ILの平均値ILaveが入力される。なお、平均値ILaveは、たとえば電流センサ24による電流ILの検出値を所定のタイミング(電流ILの山と谷の中間となるタイミング)でサンプリングすることによって取得することができる。
キャリア生成部114bは、コンバータ12全体としての損失を効果的に低減させるように、平均値ILaveに応じてキャリア周波数fを設定する。
図17は、キャリア生成部114bによるキャリア周波数fの設定手法を示す図である。
電流ILの平均値ILaveが所定値I0よりも小さい区間Aでは、リプル幅Ipが小さくても0クロス状態となりやすく、逆にリプル幅Ipが大きいとリアクトル損失が大きくなってしまう。そこで、キャリア生成部114bは、区間Aでは、キャリア周波数fを比較的大きい周波数faに設定してリプル幅Ipを小さくし、僅かに0クロスさせる。これにより、Q2ターンオン損失だけでなくリアクトル損失も低減される。
平均値ILaveが所定値I0よりも大きく所定値I1(>I0)よりも小さい区間Bでは、平均値ILaveが0と乖離するため、リプル幅Ipが小さいと電流ILは0クロス状態とならない。そこで、キャリア生成部114bは、区間Bでは、実施の形態1で示したキャリア周波数fの設定手法を活用し、キャリア周波数fを周波数faよりも小さい周波数fbに設定することでリプル幅Ipを拡げて意図的に電流ILを0クロス状態にさせる。これにより、Q2ターンオン損失が低減される。
平均値ILaveが所定値I1よりも大きい区間Cでは、平均値ILaveが0と大きく乖離するため、0クロスするほどにリプル幅Ipを拡げると、Q2ターンオン損失は低減されるがリアクトル損失が膨大となり、トータル損失を悪化させてしまうことになる。そこで、キャリア生成部114bは、区間Cでは、0クロスさせることを考慮せず、コンバータ12の各部品で生じる損失の合計が最小となる周波数fcをキャリア周波数fに設定する。なお、周波数fcの選定手法については後に詳述する。
図18は、上述のキャリア生成部114bの機能を実現するための制御装置100bの処理手順を示すフローチャートである。
S20にて、制御装置100bは、平均値ILaveが所定値I0よりも小さいか否かを判断する。ILave<I0の場合(S20にてYES)、処理はS21に移される。ILave>I0の場合(S20にてNO)、処理はS22に移される。
S21にて、制御装置100bは、キャリア周波数fを上述した周波数faに設定する。これにより、電流ILのリプル幅Ipが僅かに0クロスする程度に小さくなるので、Q2ターンオン損失およびリアクトル損失が低減される。
S22にて、制御装置100bは、平均値ILaveが所定値I1(>I0)よりも小さいか否かを判断する。ILave<I1の場合(S22にてYES)、処理はS23に移される。ILave>I1の場合(S22にてNO)、処理はS24に移される。
S23にて、制御装置100bは、キャリア周波数fを上述した周波数fbに設定する。これにより、電流ILのリプル幅Ipが0クロスするように拡げられるので、Q2ターンオン損失が低減される。
S24にて、制御装置100bは、キャリア周波数fを上述した周波数fcに設定する。これにより、コンバータ12の各部品で生じる損失の合計が最小となる。
以下、コンバータ12の各部品で生じる損失の合計が最小となる周波数fcの選定手法について詳細に説明する。
上述したように、IGBTのスイッチング動作時には損失が発生するが、ターンオフ時の損失はターンオン時の損失よりも大きくなる傾向にある。
図19は、IGBTを流れる電流とIGBTのターンオン時のスイッチング(SW)損失との関係を示す図である。図20は、IGBTを流れる電流とIGBTのターンオフ時のスイッチング損失との関係を示す図である。ターンオン時には、図19に示すように、電流に応じたスイッチング損失が生じる。一方、図20に示すように、ターンオフ時には、スイッチング損失に加えてテイル損失が発生する。
図21は、Q2ターンオフ時にQ2を流れる電流Iq2とQ2の両端の電圧Vq2との時間変化を示す図である。図21に示すように、Q2ターンオフ時には電圧Vq2が増加するとともに電流Iq2が0に向けて低下するが0付近では緩やかに減少するテイル電流が流れる。このテイル電流により発生する損失がテイル損失である。図21において、範囲R3の面積がスイッチング損失の大きさに相当し、範囲R4の面積がテイル損失の大きさに相当する。
このように、IGBTのターンオフ時にはテイル損失が生じるため、IGBTのターンオフ時の損失はターンオン時の損失に比べて大きくなる傾向にある。
図22は、コンバータを流れる電流の変化を、キャリア周波数fが低い場合と高い場合とに分けて示した図である。
図22において、期間TA、時刻ta、期間TB、時刻tbは、それぞれキャリア周波数fが低い場合のQ2オン定常期間、Q2ターンオフ時刻、Q2オフ定常期間、Q2ターンオン時刻を示す。期間TC、時刻tc、期間TD、時刻tdは、それぞれキャリア周波数fが高い場合のQ2オン定常期間、Q2ターンオフ時刻、Q2オフ定常期間、Q2ターンオン時刻を示す。
図22に示すように、キャリア周波数fが低い場合、Q2オン定常期間TAでは電流がQ2を流れ、Q2ターンオフ時刻taで電流が流れる素子がQ2からD1に変化し、Q2オフ定常期間TBで電流がD1を流れ、Q2ターンオン時刻tbで電流が流れる素子がD1からQ2に変化する。
同様に、キャリア周波数fが高い場合、Q2オン定常期間TCでは電流がQ2を流れ、Q2ターンオフ時刻tcで電流が流れる素子がQ2からD1に変化し、Q2オフ定常期間TDで電流がD1を流れ、Q2ターンオン時刻tdで電流が流れる素子がD1からQ2に変化する。
ここで、Q2ターンオフ時刻taの直前にQ2を流れていた電流I1はILave+(Ip1)/2であり、同様にQ2ターンオフ時刻tcの直前にQ2を流れていた電流I2はILave+(Ip2)/2である。ところが、Ip1>Ip2であるため、電流I1は電流I2よりも大きくなる。
一方、Q2ターンオン時刻tbの直後にQ2を流れる電流I3はILave−(Ip1)/2であり、同様にQ2ターンオン時刻tdの直後にQ2を流れる電流I4はILave−(Ip2)/2である。ところが、Ip1>Ip2であるため、電流I3は電流I4よりも小さくなる。
図23は、キャリア周波数fが低い場合のコンバータのトータル損失とキャリア周波数fが高い場合のコンバータのトータル損失を比較するための図である。図23に示すように、キャリア周波数fが高い場合のターンオフ損失の低下量(図23の「a」参照)は、ターンオン損失の増加量(図23の「b」参照)を上回る。つまり、キャリア周波数fが高い方が損失低減効果が大きい。なお、この傾向は電流ILが負の場合も同様の傾向がある。以上の内容から、キャリア周波数fを高い値に設定してリプル幅Ipを低減することにより、キャリア1周期のスイッチング損失は減少する。
しかしながら、キャリア周波数fを高い値に設定すると、図24に示すようにリプル幅Ipは小さくなるがスイッチング回数そのものが増加するため、キャリア周波数fを高くし過ぎるとかえって損失が悪化するという背反がある。
そのため、図24に示すように、スイッチング損失とリアクトル損失との合計値が最小となるキャリア周波数を実験等によって予め求めておき、そのキャリア周波数をコンバータ12の各部品で生じる損失の合計が最小となる周波数fcに選定すればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電源システム、2,2a 駆動力発生部、10 蓄電装置、12 コンバータ、24 電流センサ、25,26 電圧センサ、30 インバータ、30−1 第1インバータ、30−2 第2インバータ、32 MG(モータジェネレータ)、32−1 第1MG、32−2 第2MG、34 動力分割装置、36 エンジン、38 駆動輪、100,100a,100b 制御装置、102 電圧指令生成部、114,114b キャリア生成部、104,108 減算部、106 電圧制御演算部、110 電流制御演算部、112 駆動信号生成部、130 Preq算出部、140 エンジン制御部、141 要求値算出部、142 指令値設定部、143 指令部、150 MG制御部、C1,C2 平滑コンデンサ、D1,D2,D1,D2 ダイオード、L1 リアクトル、Q1,Q2 スイッチング素子。

Claims (6)

  1. 直流電源と、
    電気負荷装置と、
    前記直流電源と前記電気負荷装置との間で電圧変換を行なうコンバータと、
    前記コンバータまたは前記電気負荷装置を制御する制御装置とを備え、
    前記コンバータは、
    前記直流電源の正極と前記電気負荷装置との間に設けられたリアクトルと、
    前記リアクトルと前記電気負荷装置との間に設けられた第1スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子に並列に接続され、前記電気負荷装置へ向かう方向を順方向とする第1ダイオードと、
    前記リアクトルおよび前記第1スイッチング素子の接続点と前記直流電源の負極との間に設けられた第2スイッチング素子と、
    前記第2スイッチング素子に並列に接続され、前記リアクトルへ向かう方向を順方向とする第2ダイオードとを含み、
    前記リアクトルを流れる電流には、直流成分に加えて、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子のスイッチング動作に起因するリプル成分が含まれ、
    前記制御装置は、所定条件が成立した場合、前記リプル成分によって前記リアクトルを流れる電流が前記電気負荷装置へ向かう第1方向に流れる状態と前記直流電源へ向かう第2方向に流れる状態との間で交互に入れ替わるゼロクロス状態となるように、前記コンバータまたは前記電気負荷装置を制御し、
    前記制御装置は、前記所定条件が成立した場合、前記リプル成分の振幅を増加させるように前記コンバータを制御することによって、前記リアクトルを流れる電流を前記ゼロクロス状態にさせ、
    前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子は、搬送波と指令値とを比較した結果に基づいてオンオフが制御され、
    前記制御装置は、前記所定条件が成立した場合、前記リプル成分の振幅を増加させるように前記搬送波の周波数を設定することによって、前記リアクトルを流れる電流を前記ゼロクロス状態にさせ、
    前記所定条件は、前記直流成分の前記第1方向の大きさが第1値と前記第1値よりも大きい第2値との間に含まれるという条件である、車両。
  2. 前記制御装置は、前記所定条件が成立していない場合において、前記直流成分の前記第1方向の大きさが前記第1値よりも小さいときは、前記リアクトルを流れる電流が前記ゼロクロス状態となる範囲で前記リプル成分の振幅を低下させるように前記搬送波の周波数を設定し、前記直流成分の前記第1方向の大きさが前記第2値よりも大きいときは、前記コンバータの損失が最小となるように予め定められた値に前記搬送波の周波数を設定する、請求項に記載の車両。
  3. 前記電気負荷装置は、前記車両の駆動源であるモータと、前記モータに供給される電流を制御するインバータとを有し、
    前記制御装置は、前記所定条件が成立した場合、前記モータに供給される電流を低下させるように前記インバータを制御することによって、前記直流成分の前記第1方向の大きさを低下させて前記リアクトルを流れる電流を前記ゼロクロス状態にさせる、請求項1に記載の車両。
  4. 前記車両は、駆動源としてエンジンをさらに備え、
    前記制御装置は、前記所定条件が成立した場合、前記モータに供給される電流を低下させるように前記インバータを制御することによって前記リアクトルを流れる電流を前記ゼロクロス状態にさせつつ、前記エンジンの出力を増加させて前記車両の駆動力の低下を抑制する、請求項に記載の車両。
  5. 前記リアクトルを流れる電流は、前記第2スイッチング素子をオフからオンに変化させた時に極小となり、
    前記リアクトルを流れる電流が前記ゼロクロス状態でなく前記第1方向に流れている場合に前記第2スイッチング素子をオフからオンに変化させた時には電流は前記第2スイッチング素子を流れ、前記リアクトルを流れる電流が前記ゼロクロス状態である場合に前記第2スイッチング素子をオフからオンに変化させた時には電流は前記第2スイッチング素子を流れずに前記第2ダイオードを流れる、請求項1に記載の車両。
  6. 直流電源と、電気負荷装置と、前記直流電源と前記電気負荷装置との間で電圧変換を行なうコンバータとを備えた車両の制御装置が行なう制御方法であって、
    前記コンバータは、
    前記直流電源の正極と前記電気負荷装置との間に設けられたリアクトルと、
    前記リアクトルと前記電気負荷装置との間に設けられた、オン状態で前記リアクトルへ向かう方向に電流を通過させることが可能な第1スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子に並列に接続され、前記電気負荷装置へ向かう方向を順方向とする第1ダイオードと、
    前記リアクトルおよび前記第1スイッチング素子の接続点と前記直流電源の負極との間に設けられ、オン状態で前記直流電源へ向かう方向に電流を通過させることが可能な第2スイッチング素子と、
    前記第2スイッチング素子に並列に接続され、前記リアクトルへ向かう方向を順方向とする第2ダイオードとを有し、
    前記リアクトルを流れる電流には、直流成分に加えて、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子のスイッチング動作に起因するリプル成分が含まれ、
    前記制御方法は、
    所定条件が成立したか否かを判断するステップと、
    前記所定条件が成立した場合、前記リプル成分によって前記リアクトルを流れる電流が前記電気負荷装置へ向かう第1方向に流れる状態と前記直流電源へ向かう第2方向に流れる状態との間で交互に入れ替わるゼロクロス状態となるように、前記コンバータまたは前記電気負荷装置を制御するステップとを含み、
    前記コンバータまたは前記電気負荷装置を制御するステップは、前記所定条件が成立した場合、前記リプル成分の振幅を増加させるように前記コンバータを制御することによって、前記リアクトルを流れる電流を前記ゼロクロス状態にさせるステップを含み、
    前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子は、搬送波と指令値とを比較した結果に基づいてオンオフが制御され、
    前記コンバータまたは前記電気負荷装置を制御するステップは、前記所定条件が成立した場合、前記リプル成分の振幅を増加させるように前記搬送波の周波数を設定することによって、前記リアクトルを流れる電流を前記ゼロクロス状態にさせるステップを含み、
    前記所定条件は、前記直流成分の前記第1方向の大きさが第1値と前記第1値よりも大きい第2値との間に含まれるという条件である、車両の制御方法。
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