JP5458677B2 - 金属箔表面への画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金属箔表面への画像形成方法に関し、更に詳しくは、例えば、電気配線パターン上などに所望のコントラストを形成する方法に関する。
例えば、銅箔による電気配線パターンなどにおいて、その製品情報である文字や数字やバーコードなどをパターン上に形成することが要求される場合がある。この場合、例えば図9に示すように、基材2上の金属箔3上に、エッチング等で貫通部4を形成して、この貫通部4を数字8dの輪郭とすることで、画像形成製品1dを得ることが行なわれている。
しかしながら、金属箔には強い表面光沢があるため、貫通部4による輪郭形成のみではコントラストが不十分で視認性が悪いという問題がある。また、電気配線パターンは樹脂フィルムなどの透明基材上に形成されることが多く、貫通部から、基材又は基材の下の部材が透けて見えてしまい、これにより更にコントラストが低下する場合もある。
また、他の要求として、意匠性の観点からも強い金属箔の光沢が嫌われる場合があり、必要な箇所のみ光沢を低下させる要求もある。
一方、金属表面に通常の印刷法などにより直接画像形成することなく、金属表面に印刷技術によって網点を形成し、これにより画像形成する試みが行なわれている。例えば、下記の特許文献1には、フォトレジストを使って網点マスクを形成し、金属材料表面に当該網点のハーフエッチングを行うことで金属表面に階調を有する永久画像を形成する技術が開示されている。
特開2001−225595号公報
しかしながら、特許文献1は単に網点による金属表面への画像形成技術が開示されているのみであり、電気配線パターンのように、基材上に配置される金属箔への適用は開示されていない。
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、金属箔表面へ充分なコントラストが得られる画像又はパターンを、金属箔表面に直接形成する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、処理前の金属箔表面に比べて低反射率となるような所定の網点を金属箔表面に形成することで、この網点形成部分を画像又はパターンとすることができ、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、(1)所定の反射率を有する金属箔表面の所望の領域に網点を形成し、当該網点部分及び/又はその周囲をエッチングすることで、前記網点部分を凸部又は凹部とする非貫通の凹凸を形成し、この凹凸により前記所望の領域に前記所定の反射率よりも低反射率の画像部を形成することを特徴とする金属箔表面への画像形成方法である。なお、網点部分をエッチングするとは、網点部分に凹部を形成して網点の周囲を凸部として残すことを意味し、後述する第1から第4実施態様が例示である。また、網点部分の周囲をエッチングするとは、網点部分が凸部となるように網点の周囲をエッチングして凹部を形成し、網点部分を凸部として残すことを意味し、後述する第5実施態様が例示である。また、網点部分及びその周囲をエッチングするとは、第6実施態様が例示であり、網点部分が凸部となるように網点の周囲をエッチングして凹部を形成し、更に網点部分に残す凸部の一部もエッチングする意味であり、好ましくは凸部の頂部を曲面上にエッチングし、画像部においては元の金属箔表面が存在せずに全領域がエッチングされている状態である。
また本発明は、(2)前記網点部分の周囲をエッチングして前記網点部分を凸部とし、前記画像部を形成する(1)記載の金属箔表面への画像形成方法である。
また本発明は、(3)前記凸部の頂部が曲面をなしている(2)記載の金属箔表面への画像形成方法である。
また本発明は、(4)前記画像部が所定の面パターンである(1)から(3)いずれかに記載の金属箔表面への画像形成方法である。
また本発明は、(5)前記画像部が製品情報コードである(1)から(3)いずれかに記載の金属箔表面への画像形成方法である。
また本発明は、(6)レジストを使用して前記金属箔表面に、網点状の貫通部を有するマスクを形成するマスク形成工程と、前記マスクを使用して、前記金属箔表面に前記金属箔を貫通しない凹部である網点をエッチングにより形成させるハーフエッチング工程と、前記ハーフエッチング工程を経た金属箔の表面から前記マスクを除去するマスク除去工程と、を備える(1)から(5)のいずれかに記載の金属箔表面への画像形成方法である。
また本発明は、(7)前記マスク形成工程において、前記網点状の貫通部に加えて、更に前記金属箔自体をパターン化するための貫通部を有するマスクを形成し、前記ハーフエッチング工程において、前記金属箔自体のパターン化を同時に行なうことにより、当該金属箔のパターン化と、前記画像部の形成と、を同時に行なう(6)に記載の金属箔表面への画像形成方法である。
また本発明は、(8)前記ハーフエッチング工程と、前記マスク除去工程との間に、さらに、前記金属箔を構成する金属の表面を黒化させる黒化剤により、ハーフエッチング工程で形成された前記網点の内部を黒化させる黒化工程を有する、(6)または(7)に記載の金属箔表面への画像形成方法である。
本発明によれば、電気配線パターンのような金属箔表面の任意の位置に、所望の画像やパターンを形成することができる。
(a)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第1実施態様により作製された画像形成製品の一例を示す平面図である。(b)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第1実施態様により作製された画像形成製品の一例を示す拡大断面図である。 低反射部を示す拡大平面図である。 (a)〜(e)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第1実施態様により低反射部が形成される様子を順次示す模式図である。 (a)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第3実施態様により作製された画像形成製品の一例を示す平面図である。(b)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第3実施態様により作製された画像形成製品の一例を示す拡大断面図である。 (a)〜(f)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第3実施態様により低反射部が形成される様子を順次示す模式図である。 (a)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第5実施態様により作製された画像形成製品の一例を示す平面図である。(b)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第5実施態様により作製された画像形成製品の一例を示す拡大断面図である。 (a)〜(e)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第5実施態様により低反射部が形成される様子を順次示す模式図である。 (a)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第6実施態様により作製された画像形成製品の一例を示す平面図である。(b)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第6実施態様により作製された画像形成製品の一例を示す拡大断面図である。 (a)は、従来の方法により作製された画像形成製品の一例を示す平面図である。(b)は、従来の方法により作製された画像形成製品の一例を示す拡大断面図である。
<第1実施態様>
まず、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第1実施態様によって作製される画像形成製品1について、図面を参照しながら簡単に説明する。図1(a)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第1実施態様により作製された画像形成製品の一例を示す平面図である。図1(b)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第1実施態様により作製された画像形成製品の一例を示す拡大断面図である。
画像形成製品1は、基材2の表面にパターン化された金属箔3が形成され、金属箔3の表面には、画像8が形成される。画像8は、画像8の外周に金属箔3を貫通して設けられた外周貫通部4と、金属箔3を貫通しない凹部である網点5が外周貫通部4の内部に集合して形成された低反射部6とからなる。
次に、低反射部6について図2を参照しながら説明する。図2は、低反射部6を示す拡大平面図である。低反射部6は、網点5が集合して形成されたものであり、光の散乱作用により低反射部6の周囲に比べて反射率が低下する。網点5は、平面視が直径dの略真円形状の凹部であり、所定の間隔pをもって配置される。この実施態様においては、すべての網点5の中心間距離がpで同一となるように平面視で千鳥状に配置されているが、これに限定されるものではなく適宜設計できる。網点5の深さは、金属箔3の厚さよりも浅いものであれば、特に限定されない。網点5の直径dは、30〜80μmであることが好ましく、40〜60μmであることがより好ましい。また、網点5を設ける間隔pは、40〜100μmであることが好ましく、60〜80μmであることがより好ましい。
画像形成製品1に形成された画像8は、その外周縁が外周貫通部4により区画され、外周貫通部4により区画された内部は、低反射部6の存在により、その外部よりも反射率が低下し、コントラストが向上する。つまり、所定の反射率を有する金属箔3の表面の所望の領域に、非貫通の網点5によって前記所定の反射率よりも低反射率の画像部が形成され、画像部と非画像部とのコントラストが向上する。このため、画像8は、所定の反射率を有する金属箔3の表面にあって、視認、又は自動識別装置による識別が容易である。なお、「所定の反射率」とは、金属箔3自体の表面の反射率を意味する。
このような画像形成製品1としては、例えば、基材2の表面に設けられた電気回路の配線パターンが挙げられる。このような電気回路の配線パターンは、基材2の表面に金属箔3で形成されているので、上記のような画像8が配線パターン(金属箔3)上に形成されることにより、配線パターンに製品情報コードを埋め込むことが可能になり、製品管理が容易になる。
上記画像形成製品1との比較として、従来の画像形成製品1dについて、図9を参照しながら説明する。図9(a)は、従来の方法により作製された画像形成製品の一例を示す平面図である。図9(b)は、従来の方法により作製された画像形成製品の一例を示す拡大断面図である。
図9に示すように、従来の画像形成製品1dは、画像8dが画像8dの外周縁に設けられた外周貫通部4のみにより形成される。このため、外周貫通部4により区画された内部と外部との反射率が同じであり、コントラストが無い状態である。このため、画像8dは、視認、又は自動識別装置による識別が困難である。
次に、本実施態様の金属箔表面への画像形成方法において、網点5の集合である低反射部6が形成される手順について、図3を参照しながら説明する。図3(a)〜(e)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第1実施態様により低反射部6が形成される様子を順次示す模式図である。
本実施態様の金属箔表面への画像形成方法による画像8は、図1(a)に示すように、基材2の表面に積層された金属箔3に形成される。まず、本実施態様の金属箔表面への画像形成方法で使用される基材2及び金属箔3について説明する。
基材2としては、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリ塩化ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、各種のナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアリールフタレート系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アセタール系樹脂、セルロース系樹脂等の各種の樹脂シート、紙、ガラス、ガラスエポキシ等の電気配線用の基板等が挙げられるが、表面に金属箔3を積層することのできる基材2であれば、特に限定されない。
金属箔3は、公知の手段により、基材2に積層される。金属箔3を構成する金属としては、鉄合金、銅、アルミニウム等、エッチング液による腐食加工が可能なものであれば特に限定されない。金属箔3の厚さは、画像形成製品1の用途に応じて適宜決定すればよい。例えば、画像形成製品1が電気配線基板であるならば、10〜50μm程度が好ましい。
本実施態様の金属箔表面への画像形成方法は、マスク形成工程と、ハーフエッチング工程と、マスク除去工程と、を備える。次に、これら各工程について説明する。
[マスク形成工程]
まず、マスク形成工程について説明する。この工程は、レジストを使用して、金属箔3の表面に網点状の貫通部を有するマスクを形成する工程である。
マスク形成工程では、図3(b)に示すように、最初に、金属箔3の表面にレジスト膜7を形成する。レジスト膜7を形成するために使用するレジストは、紫外線や電子線等の活性エネルギー線が照射されると硬化するネガタイプのものを使用してもよいし、活性エネルギー線が照射されると軟化して溶解除去可能となるポジタイプのものを使用してもよい。このようなレジストとしては、公知のものを特に制限なく使用することができる。
レジスト膜7は、網点5の図形パターンが作製されたフォトマスクを使用して露光され、続いて現像されることにより、図3(c)に示すように、フォトマスクとほぼ同一の寸法で、レジストにパターニングされる。パターニングに使用されるフォトマスクには、既に説明した略真円形状の網点5の図形パターンが所望の直径d、所望の間隔pにて形成されている。パターニングされたレジスト膜7(以降「マスク7」とも呼ぶ。)には、網点5が形成される箇所に対応する貫通部71が形成される。貫通部71が形成されたレジスト膜7は、金属箔3をエッチングする際のマスク7となる。
[ハーフエッチング工程]
次に、ハーフエッチング工程について説明する。この工程は、先に説明したマスク形成工程で形成されたマスク7を使用して、金属箔3の表面に金属箔3を貫通しない凹部である網点5をエッチングにより形成する工程である。
ハーフエッチング工程は、エッチング液を金属箔3に接触させることにより行われる。このとき、金属箔3の表面にマスクであるレジスト膜7が存在すると、エッチング液は、金属箔3と接触することができないので、マスク7が存在する部分では、金属箔3がそのまま残留する。その一方で、マスク7が存在しない部分では、金属箔3がエッチング液と接触して腐食し、金属箔3の表面に凹部が形成される。
ハーフエッチング工程で使用されるエッチング液としては、金属箔3を腐食することのできるものであれば、公知のエッチング液を特に限定なく使用することができる。金属箔3がエッチングされると、図3(d)に示すように、金属箔3の表面に網点5が形成される。
既に説明した通り、網点5は、金属箔3を貫通しない凹部、すなわち、深さが金属箔3の厚さよりも小さい凹部として形成される。このような網点5を形成するために、レジスト膜7に設ける貫通部71の径や、金属箔3をエッチングする時間を適宜調整する。例えば、貫通部71の径が小さくなるにつれて、網点5の深さは小さくなり、貫通部71の径が大きくなるにつれて、網点5の深さは大きくなる。また、金属箔3をエッチングする時間が短くなるにつれて、網点5の深さは小さくなり、金属箔3をエッチングする時間が長くなるにつれて、網点5の深さは大きくなる。例えば、塩化第2鉄の比重1.3〜1.6水溶液(液温50℃)をエッチング液として1〜3分間、厚さ10〜50μmの銅箔をエッチングするのであれば、銅箔に対して非貫通の網点5を形成させるためには、直径が40〜60μmである略真円径の貫通部71をマスクに形成することが好ましい。貫通部71の直径が40μm以上であることにより、銅箔の表面に凹部である網点5を形成することができ、貫通部71の直径が60μm以下であることにより、網点5を非貫通のものとすることができる。上記の場合、金属箔3上に形成される網点5の直径は、60〜100μmとなる。すなわち、この場合、オーバーエッチングとなり、マスクの貫通部71の直径よりもエッチングされる網点5の凹部外径のほうが大きくなる。このように、マスク径と網点径との関係はエッチング条件によって適宜設計可能である。
ハーフエッチング工程において、金属箔3を貫通する外周貫通部4も同時に形成される。外周貫通部4をハーフエッチング工程において形成するために、マスク7には、網点5を形成するための貫通部71よりも大きな径(幅)を有する、外周貫通部作製用の貫通部(図示せず)を形成する。上記の通り、マスクに設ける貫通部の径(幅)が大きいほど、金属箔3に形成される凹部の深さが深くなるので、外周貫通部作製用の貫通部(図示せず)を、金属箔3を貫通させるのに十分な径(幅)とすることにより、網点5を設けるのと同時に、外周貫通部4を設けることができる。
なお、先に説明したマスク形成工程において、網点状の貫通部71に加えて、更に金属箔3自体をパターン化するための貫通部(図示せず)を有するマスク7を作製し、ハーフエッチング工程において、金属箔3自体のパターン化を同時に行なうことも可能である。電気回路の配線を例とすると、銅箔面3に電気回路の配線を形成させるためのパターンとともに、既に説明した網点5を形成させるためのパターン(貫通部71)をマスク7に設ければよい。この場合、電気回路の配線上に所望の画像8を形成することができる。
[マスク除去工程]
次に、マスク除去工程について説明する。この工程は、ハーフエッチング工程を経た金属箔3の表面から、マスク7を除去する工程である。
金属箔3の表面から、マスク7(レジスト膜)を除去するには、レジスト膜を剥離するための公知の剥離液を使用すればよい。公知の剥離液は、各種存在するので、マスク7として使用したレジスト膜の種類に応じて、マスク7を剥離することのできる剥離液を適宜選択すればよい。
剥離液を使用してマスク7を剥離するには、マスク7に剥離液を曝露すればよい。このような曝露法としては、浸漬法、スプレー法等を適宜選択して使用すればよい。
金属箔3の表面から、マスク7が除去されると、図3(e)に示すように、金属箔3の表面には網点5が残る。以上の工程を経ることにより、低反射部6が形成される。
本実施態様の金属箔表面への画像形成方法によれば、以下の効果が奏される。
本実施態様の金属箔表面への画像形成方法は、所定の反射率を有する金属箔3の表面の所望の領域に、非貫通の網点5によって前記所定の反射率よりも低反射率の低反射部6(画像部)を形成する。このため、金属箔3の表面に設けられた画像部の反射率が非画像部の反射率よりも低くなり、画像部と非画像部のコントラストが向上して目視又は自動識別装置による画像の識別が容易になる。このような画像としては、製品情報コードが例示される。
また、本実施態様の金属箔表面への画像形成方法は、レジストを使用して金属箔3の表面に、網点状の貫通部71を有するマスク7を形成するマスク形成工程と、マスク7を使用して、金属箔3の表面に金属箔3を貫通しない凹部である網点5をエッチングにより形成させるハーフエッチング工程と、ハーフエッチング工程を経た金属箔3の表面からマスク7を除去するマスク除去工程と、を備える。そのため、低反射部6を含む画像8を低コストで形成させることができる。また、マスク7に形成する貫通部71の径(幅)を調整することにより、形成される凹部の深さを自在に調整することができる。このような特性を利用することにより、ハーフエッチング工程において、金属箔3を貫通しない網点5を形成して低反射部6を含む画像部を形成するのと同時に、金属箔3を貫通する外周貫通部4を形成したり、金属箔3自体のパターン化を行なったりすることが可能である。このため、エッチング作業によって、金属箔3のパターン化を行なう従来の方法と同等のコストにて、低反射部6を含む画像部を形成させることができる。このような画像形成方法を採用することにより、例えば、電気配線パターンの内部に、製品情報コード等の画像情報を組み込むことが可能になり、製品の管理を容易にすることが可能となる。
<第2実施態様>
次に、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第2実施態様によって作製される画像形成製品1について説明する。なお、第2実施態様の説明においては、上記第1実施態様と重複する部分の説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
本実施態様の金属箔表面への画像形成方法では、画像部が低反射部6からなり、かつ当該画像部が所定の面パターンとして形成される。このような面パターンが画像部として形成されることにより、金属箔3の表面の反射率がもとの金属箔3の表面の反射率よりも低下し、金属箔3に意匠効果を付与することができる。例えば、金属箔3が電気配線として使用されるような場合、当該電気配線(金属箔3)が光の反射により目立ちすぎるようであれば、その電気配線(金属箔3)の表面に本実施態様の画像を形成すればよい。これにより、その電気配線(金属箔3)の光の反射率が低下し、その電気配線(金属箔3)を目立ちにくくすることができる。
ここで、面パターンとは、ある範囲をもって金属箔3の表面に設けられる画像パターンを意味し、そのような画像パターンとしては、具体的には、既に説明した網点5の集合である低反射部6が挙げられる。面パターンは、金属箔3の全面に設けてもよいし、金属箔3の一部に設けてもよい。
本実施態様の金属箔表面への画像形成方法によれば、以下の効果が奏される。
本実施態様の金属箔表面への画像形成方法によれば、画像部が所定の面パターンとして形成される。この画像部は、非貫通の網点5によって形成されたものであり、非画像部に比べて反射率が低くなる。そのため、金属箔3の表面の一部又は全部の反射率を低下させることができ、意匠効果を付与することができる。例えば、このような画像(面パターン)を金属箔3からなる電気配線に設けることにより、当該電気配線の反射率を低下させて目立ちにくくすることが可能になる。
<第3実施態様>
次に、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第3実施態様によって作製される画像形成製品1aについて、図4を参照しながら説明する。図4(a)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第3実施態様により作製された画像形成製品の一例を示す平面図である。図4(b)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第3実施態様により作製された画像形成製品の一例を示す拡大断面図である。なお、第3実施態様の説明においては、上記第1実施態様及び上記第2実施態様と重複する部分の説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
第3実施態様の金属箔表面への画像形成方法で形成される画像8aは、上記第1実施態様と異なり、網点5及び外周貫通部4の内面に、金属箔3を黒化処理することで形成された黒化部31が存在する。本実施態様の画像8aは、内面に黒化部31を有する網点5及び外周貫通部4で形成されるので、第1実施態様で形成された画像8よりもさらに非画像部に対するコントラストが増大する。
ここで、金属箔3の全面に黒化処理を施すと、金属箔3の全面に酸化皮膜である黒化部が形成されるので、特に、金属箔3を電気配線として使用する場合には、ハンダ加工が不可能になるといった問題を生じる。この点、本実施態様で形成される画像8aは、図4(b)に示すように、網点5及び外周貫通部4の内面のみが黒化処理されるので、金属箔3の表面には黒化処理されない箇所が存在する。このため、金属箔3を電気配線として使用する場合であっても、ハンダ加工が可能となる。
次に、本実施態様の金属箔表面への画像形成方法において、網点5の集合である低反射部6が形成される手順について、図5を参照しながら説明する。図5(a)〜(f)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第3実施態様により低反射部6aが形成される様子を順次示す模式図である。
図5(a)〜(d)に示すように、本実施態様の金属箔表面への画像形成方法は、第1実施態様と同様に、レジストを使用して金属箔3の表面に網点状の貫通部71を有するマスク7を有するマスク形成工程と、マスク7を使用して、金属箔3の表面に金属箔3を貫通しない凹部である網点5をエッチングにより形成させるハーフエッチング工程とを備える。マスク形成工程及びハーフエッチング工程については、第1実施態様において説明した通りであるので、ここでの説明は省略する。
本実施態様の金属箔表面への画像形成方法は、図5(d)に示すハーフエッチング工程と、図5(f)に示すマスク除去工程との間に、図5(e)に示す黒化工程を備える。以下、黒化工程について説明する。
[黒化工程]
黒化工程は、ハーフエッチング工程終了後、金属箔3の表面にマスク7が存在する状態で、金属箔3を構成する金属の表面を黒化させる黒化剤により、ハーフエッチング工程で形成された網点5の内部を黒化させる工程である。図5(d)に示すように、ハーフエッチング工程が終了した段階では、金属箔3の表面にマスク7が存在するので、金属箔3のうち、露出しているのは網点5の内面のみとなる。この状態で、金属箔3及びマスク7の表面に対して黒化剤を曝露することにより、図5(e)に示すように、網点5の内面が黒化処理される。金属箔3の表面のうち、マスク7に覆われている部分については、黒化剤による曝露を受けないので、黒化処理されない。黒化処理された網点5が集合することにより、第1実施態様と同様に、低反射部6aが形成される。
黒化工程で使用される黒化剤としては、金属箔3を構成する金属の表面を黒化させることのできるものであれば特に限定されない。このような黒化剤としては、アルカリ系黒化液、ニッケルメッキ等が挙げられ、中でも、アルカリ系黒化液による黒化が好ましく使用される。
ここで、金属の表面を「黒化させる」とは、金属の表面を黒くするという意味に限定されるものではなく、もとの金属表面に何らかの着色を行なって、その金属表面をもとの金属表面よりも光を多く吸収できる状態にすることを意味する。このため、金属の表面を「黒化させる」とは、金属の表面を暗褐色や褐色等にすることも含む概念である。
本実施態様では、第1実施態様と同様に、ハーフエッチング工程において、金属箔3を貫通する外周貫通部4も同時に形成される。ハーフエッチング工程で形成された外周貫通部4は、黒化工程において、その内面が黒化処理される。
なお、本実施態様では、第1実施態様と同様に、マスク形成工程において、網点状の貫通部71に加えて、更に金属箔3自体をパターン化するための貫通部(図示せず)を有するマスクを作製し、ハーフエッチング工程において、金属箔3自体のパターン化を同時に行なうことも可能である。これにより、第1実施態様と同様に、電気回路の配線上に所望の画像を形成することができるが、本実施態様では、網点5の内面に黒化部31が形成されているので、本実施態様で形成された画像は、第1実施態様で形成された画像よりも高いコントラストを有する。
黒化工程の後、マスク除去工程を経て、図5(f)に示すように、金属箔3の表面に、内面に黒化部31が形成された網点5が形成される。マスク除去工程については、既に第1実施態様において説明したので、ここでの説明は省略する。
本実施態様の金属箔表面への画像形成方法によれば、以下の効果が奏される。
本実施態様の金属箔表面への画像形成方法は、ハーフエッチング工程とマスク除去工程との間に、さらに金属箔3を構成する金属の表面を黒化させる黒化剤により、ハーフエッチング工程で形成された網点5の内部を黒化させる黒化工程を有する。そのため、金属箔3の表面に形成された画像部の非画像部に対するコントラストを一層高くすることができる。また、金属箔3の表面のうち、網点5の存在しない部分については黒化処理がされないので、特に、画像形成製品1aが電気配線として使用される場合に、良好なハンダ適性を得ることができる。
<第4実施態様>
次に、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第4実施態様によって作製される画像形成製品1aについて説明する。なお、第4実施態様の説明においては、上記第1実施態様〜第3実施態様と重複する部分の説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
本実施態様の金属箔表面への画像形成方法では、画像部が低反射部6aからなり、かつ当該画像部が所定の面パターンとして形成される。ここで、低反射部6aを構成する網点は、上記第3実施態様と同様に、その内面に黒化部31が形成されている。このような面パターンが画像部として形成されることにより、金属箔3の表面の反射率がもとの金属箔3の表面の反射率よりも低下し、かつ、黒化部31の存在により、もとの金属箔3に対してコントラストが著しく大きくなるので、金属箔3に大きな意匠効果を付与することができる。例えば、金属箔3が電気配線として使用されるような場合、当該電気配線(金属箔3)が光の反射により目立ちすぎるようであれば、その電気配線(金属箔3)の表面に本実施態様の画像を形成すればよい。それにより、その電気配線(金属箔3)の光の反射率が低下し、その電気配線(金属箔3)を目立ちにくくすることができる。
面パターンについての説明は、第2実施態様で述べた通りであるので、ここでの説明は省略する。
本実施態様の金属箔表面への画像形成方法によれば、以下の効果が奏される。
本実施態様の金属箔表面への画像形成方法によれば、画像部が所定の面パターンとして形成される。この画像部は、非貫通の網点5によって形成されたものであり、非画像部に比べて反射率が低くなる。また、網点5の内面には、黒化部31が形成されるので、この画像部は、非画像部に対してコントラストが著しく増大する。そのため、金属箔3表面の一部又は全部の反射率を低下させることができ、意匠効果を付与することができる。例えば、このような面パターンを金属箔3からなる電気配線に設けることにより、当該電気配線は、黒ずんだ外観を呈し、反射率が著しく低下して目立ちにくくなる一方で、黒化部31が網点5の内面に設けられるので、良好なハンダ適性が維持される。
<第5実施態様>
次に、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第5実施態様によって作製される画像形成製品1bについて、図6を参照しながら説明する。図6(a)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第5実施態様により作製された画像形成製品の一例を示す平面図である。図6(b)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第5実施態様により作製された画像形成製品の一例を示す拡大断面図である。なお、第5実施態様の説明においては、上記第1実施態様から第4実施態様と重複する部分の説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
第5実施態様の金属箔表面への画像形成方法で形成される画像8bは、網点による凹凸を逆転させ、網点5bを凸部として残し、その周囲をエッチングして凹部とした点が、上記第1実施態様から第4実施態様と異なっている。本実施態様の画像8bは、網点5bのみが凸部であり、図1の網点5と比べて凹部の面積が大きい。このため、第1実施態様で形成された画像8よりもさらに非画像部に対するコントラストが増大する。ここで、低反射部6bにおけるエッチングされる部分の割合をエッチング面積割合とすると、所望のコントラストを得るためには80%以上が好ましく、90%以上がより好ましく、99%以上が更に好ましい。
なお、このようなエッチングは、図7(a)〜(e)に示すように、例えば、マスク7を作製する際に使用するフォトマスクのネガポジを図2と反転させることで、図7(c)から(d)に示すように、網点形成位置上にレジスト膜を残してその周囲をエッチングすることによって行われる。そして、上記第1実施態様に述べたように、オーバーエッチングやアンダーエッチングを考慮してエッチング面積を設定することができる。なお、本明細書において、ネガ型のフォトマスクとは、マスク7における網点形成位置に貫通部71を形成させるフォトマスクのことをいい、ポジ型のフォトマスクとは、マスク7における網点形成位置にレジスト膜からなるマスク7を残し、その他の部分に貫通部72を形成させるフォトマスクのことをいう。つまり、先に説明した第1実施態様〜第4実施態様(網点5、5aが凹部となる。)では、ネガ型のフォトマスクが使用され、第5実施態様及び後に説明する第6実施態様(網点5b、5cが凸部となる。)では、ポジ型のフォトマスクが使用される。
<第6実施態様>
次に、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第6実施態様によって作製される画像形成製品1cについて、図8を参照しながら説明する。図8(a)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第6実施態様により作製された画像形成製品の一例を示す平面図である。図8(b)は、本発明の金属箔表面への画像形成方法の第6実施態様により作製された画像形成製品の一例を示す拡大断面図である。
第6実施態様の金属箔表面への画像形成方法で形成される画像8cは、第5実施態様の凹部形成に加えて、更に網点の凸部の頂部を曲面状にエッチングして網点5cとしたものである。すなわち、画像部8cの低反射部6cの全面がエッチングされて、なおかつ非貫通の凹凸が形成されている。低反射部6cのエッチング面積割合は100%である。これにより、更なるコントラスト増大が可能となる。このようなエッチングは、上記の第5実施態様においてマスク径やピッチを調整してマスク径に対してオーバーエッチングすることにより形成可能である。オーバーエッチングの上限の条件は凹部が金属箔を貫通しない点までである。
<変形例>
以上、第1実施態様〜第6実施態様を示して本発明を具体的に説明したが、本発明は、上記の実施態様に限定されるものではなく、本発明の構成の範囲内において適宜変更を加えて実施することができる。
例えば、上記実施態様では、網点5が略真円形状として形成されたが、網点5を四角形等の多角形として形成してもよい。
また、上記実施態様では、画像部の周囲に外周貫通部4が形成され、画像部と非画像部とを区画したが、外周貫通部4を形成せずに、網点5の集合である低反射部6、6aにより画像を形成してもよい。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
基材の表面に積層された厚さ35μm、一辺3cmの正方形の銅箔の表面に、紫外線硬化性のネガ型レジスト(日立化成株式会社製)を厚さ15μmで全面に塗布し、ネガ型のフォトマスクを使用して網点部分以外に露光後、現像し、網点部分を貫通部とするパターニングされたレジスト膜からなるマスクを作製した。マスクは、一辺が2cmの正方形として形成し、その全面に亘って、直径50μmの貫通部をパターンとして設け、貫通部の中心と貫通部の中心との間隔を60μmとした。なお、貫通部は、隣接する3箇所の貫通部が全て一辺60μmの正三角形を形成する、いわゆる最密充填になるように形成した。また、マスクは、銅箔面の中央部分に位置するように配置した。表面にマスクが形成された銅箔に対して、エッチング液(鶴見曹達株式会社製、製品名:塩化鉄)をスプレー(液温50℃、2分間)により曝露し、銅箔の表面をエッチングした。その後、苛性ソーダ剥離液(鶴見曹達株式会社製)を使用してマスクを除去し、実施例1の画像形成製品を得た。実施例1の画像形成製品は、もとの銅箔よりも小さな、2cmの正方形にパターニングされており(低反射部)、マスクに設けた貫通孔の位置に対応して、直径100μm、深さ25μmの網点が形成されていた。
[実施例2]
マスクに設けた貫通部の直径を40μmとしたこと以外は、実施例1と同様の手順にて実施例2の画像形成製品を得た。実施例2の画像形成製品は、もとの銅箔よりも小さな、2cmの正方形にパターニングされており、マスクに設けた貫通部の位置に対応して、直径60μm、深さ15μmの網点が形成されていた。
[実施例3]
銅箔の表面をエッチングした後、マスクが形成されたままの銅箔に対して、アルカリ系黒化液(日本パーカライジング株式会社製)を浸漬(液温60℃、1分間)により曝露し、黒化処理を行ない、その後マスクを除去したこと以外は、実施例1と同様の手順にて実施例3の画像形成製品を得た。実施例3の画像形成製品は、もとの銅箔よりも小さな、2cmの正方形にパターニングされており、マスクに設けた貫通孔の位置に対応して、直径100μm、深さ25μmの網点が形成されていた。
[実施例4]
実施例1において、ネガ型のフォトマスクの代わりにポジ型のフォトマスクを用いて、レジスト膜からなるマスクの貫通部と非貫通部を反転させ、直径60μmの非貫通部をパターンとしてマスク(レジスト膜)に設け、非貫通部の中心と非貫通部の中心との間隔(網点の中心同士の間隔)を80μmとした以外は実施例1と同様にして実施例4の画像形成製品を得た。実施例4の画像形成製品は、もとの銅箔よりも小さな、2cmの正方形にパターニングされており(低反射部)、マスクに設けた非貫通部の位置に対応して、非エッチング部が直径15〜24μmで銅箔厚さ(高さ)35μmの凸部と、その周囲に銅箔厚さ最小8μm(深さ最大27μm)のエッチング凹部による非貫通凹凸が形成されていた。
[実施例5]
実施例4において、直径40μmの非貫通部をパターンとしてマスクに設け、非貫通部の中心と非貫通部の中心との間隔(網点の中心同士の間隔)を60μmとした以外は実施例4と同様にして実施例5の画像形成製品を得た。実施例5の画像形成製品は、もとの銅箔よりも小さな、2cmの正方形にパターニングされており(低反射部)、マスクに設けた非貫通部の位置に対応して、その頂部がエッチングされた銅箔厚さ(高さ)13μmの凸部と、その周囲に銅箔厚さ最小8μm(深さ最大5μm)のエッチング凹部による非貫通凹凸が形成されていた。
[実施例6]
実施例4において、直径50μmの非貫通部をパターンとして設け、非貫通部の中心と非貫通部の中心との間隔(網点の中心同士の間隔)を60μmとし、非貫通部の形状を50μm角の正方形とした以外は実施例4と同様にして実施例6の画像形成製品を得た。実施例6の画像形成製品は、もとの銅箔よりも小さな、2cmの正方形にパターニングされており(低反射部)、マスクに設けた非貫通部の位置に対応して、その頂部がエッチングされた銅箔厚さ(高さ)14μmの凸部と、その周囲に銅箔厚さ最小10μm(深さ最大4μm)のエッチング凹部による非貫通凹凸が形成されていた。
[比較例1]
図9に示すように、基材の表面に積層された厚さ50μm、一辺3cmの正方形の銅箔上に2cmの正方形の周囲に幅500μmの貫通部を形成して比較例1の(画像形成)製品とした。
実施例及び比較例について、画像部とその周囲との表面反射率の差(コントラスト感)を目視でくらべたところ、良好な順に、実施例6>実施例5>実施例4>実施例3>実施例1>実施例2>比較例1の順となり、本発明の効果が確認できた。
また、黒化処理を行なった実施例3の画像形成製品は、実施例1及び2並びに比較例1と同様に、良好なハンダ適性を示したことから、黒化処理を行なったことによるハンダ適性への影響がないことを確認した。
以上の通り、本発明の金属箔表面への画像形成方法によれば、一回のエッチング作業により、金属箔自体へのパターン化と、金属箔の表面への非貫通の網点の集合による画像を形成することができる。また、非貫通の網点の集合による画像は、非画像部よりも反射率が低下し、コントラストが増大するので、目視や自動識別装置により画像を識別するのに適することが理解される。
1、1a、1b、1c 画像形成製品
2 基材
3 金属箔
31 黒化部
4 外周貫通部
5、5a、5b、5c 網点
6、6a、6b、6c 低反射部
7 レジスト膜(マスク)
71、72 貫通部
8、8a、8b、8c 画像

Claims (5)

  1. 所定の反射率を有する金属箔表面の所望の領域に網点を形成し、当該網点部分エッチングすることで、前記網点部分を凹部とする非貫通の凹凸を形成し、この凹凸により前記所望の領域に前記所定の反射率よりも低反射率の画像部を形成する金属箔表面への画像形成方法であって、
    レジストを使用して前記金属箔表面に、網点状の貫通部を有するマスクを形成するマスク形成工程と、
    前記マスクを使用して、前記金属箔表面に前記金属箔を貫通しない凹部である網点をエッチングにより形成させるハーフエッチング工程と、
    前記金属箔を構成する金属の表面を黒化させる黒化剤により、ハーフエッチング工程で形成された前記網点の内部を黒化させる黒化工程と、
    前記ハーフエッチング工程を経た金属箔の表面から前記マスクを除去するマスク除去工程と、を備える金属箔表面への画像形成方法。
  2. 前記黒化剤がアルカリ系黒化液である請求項1記載の金属箔表面への画像形成方法。
  3. 前記画像部が所定の面パターンである請求項1又は2に記載の金属箔表面への画像形成方法。
  4. 前記画像部が製品情報コードである請求項1又は2に記載の金属箔表面への画像形成方法。
  5. 前記マスク形成工程において、前記網点状の貫通部に加えて、更に前記金属箔自体をパターン化するための貫通部を有するマスクを形成し、
    前記ハーフエッチング工程において、前記金属箔自体のパターン化を同時に行なうことにより、当該金属箔のパターン化と、前記画像部の形成と、を同時に行なう請求項1から4いずれかに記載の金属箔表面への画像形成方法。
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