JP5458458B1 - 家具類等における可動体の自動ロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】家具類等における扉や引出し等の可動体を地震感知と同時に瞬時に自動的にロックする装置において、誤作動を皆無にしたロック装置を提供する。
【解決手段】家具類の本体に取り付ける中空ケース110内に、ストッパーフランジ131付ロックシャフト130と転動球140を収容した震動感知ロック作動機構100と、家具類における可動体Mに連結したストッパーアームにロックシャフトの下端部を収容してストッパーアームの平面作動を阻止する凹陥部212と収容したロックシャフトの下端部を押し上げるリセット具を設けた係合連結ロック機構200とからなり、中空ケースの上部にはスライドバー150を前後進可能に収容し、スライドバーにはその後退限位置でストッパーフランジの直上になる位置に磁石152を配置し、スライドバーの前端部に磁着接触部151を、ストッパーアームの可動体M連結部に磁石214を配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、洋・和ダンス、書籍収納箱、食器収納箱、工具収容箱等々の家具・什器類(以下単に家具類と称する)に取り付けた扉や引出し等の可動体Mが地震時により可動することを自動的にロックし収容物が飛び出し散乱破損すること、近くにいる人や物体に損傷を与えること等を防止する所謂「家具類等における可動体の自動ロック装置」に関するものである。
例えば食器収容箱の棚前に設けた開閉扉は、扉体の一端をヒンジで枢着し、このヒンジ側には閉方向に作用させたバネを設けて自動的に閉鎖させるバネ式閉止機構や、扉体側に係止片を設け、この係止片と対応させて本体側にクリップ金具を取付け、扉体を閉じると係止片をクリップで挾み込んで係止する係止片−クリップ挟持閉止機構が一般に用いられている。
前者のバネ式閉止機構及び係止片−クリップ挟持閉止機構は、いずれも完全なロック機能がないため地震の際、可動体Mである開閉扉が開き収納物の飛び出す事故が惹起する。
またバネ疲労、クリップ疲労などにより閉止維持機能が劣化し耐久性に問題があり故障し易い。
斯様な実情に鑑み本発明者は、前記各機構の劣化を防止し、地震の際確実な閉止状態を維持するために図9に示す開閉扉等の可動体Mの閉止装置を開発して特許(特許第3482437号と3482438号)を取得した。
図9に示す開閉扉の閉止装置は、戸棚本体1の前面に開閉可能な開閉扉体2と、内部に棚板を配装し、この戸棚本体1内の天板1aには、開口部3側に係止杆4を出没可能とする係止機構Aを取付けてある。更に開閉扉体2の内面には、前記係止機構Aの係止杆4に対応させて係止杆4と掛止する掛止部5aと係止杆4を係止機構A内に押上げる第1カム部5bと、第2カム部5c及びセット位置で係止杆4が落下した時の逃し面5dを有した開閉操作板5を取付けて設け、この開閉操作板5は戸棚本体1の内部に向けて張出させてある。
前記係止機構Aは、戸棚本体1の天板1aに取付ける取付け片7aを設けた環状匣体7と、この匣体7の内部に中央に案内孔7bを設けた底板8と、案内孔7bと対応して誘導孔7cを設けた誘導体9を天板7aに設けてある。前記底板8には僅かに案内孔7bに向けて傾斜させた傾斜面C1を設け、前記案内孔7bと誘導孔7cには前記係止杆4を嵌めて上下に可動する時の案内を行うようにしてある。また係止杆4には中間部に前記底板8の傾斜面C1に対応させて下面に傾斜面C2を設けたストッパーフランジ板10を取付けてある。
更に、ストッパーフランジ板10と前記底板8の間に、前記ストッパーフランジ板10を受け止める転動可能な鋼球11を介装させ、前記戸棚本体1が地震等によって揺れた時鋼球11が傾斜面に沿って転動すると、鋼球11によって受け止められたストッパーフランジ板10は鋼球11から外れて係止杆4を自重により落下するようになっている。
この時、係止杆4の落下は、係止杆4に対応した下部に位置させた開閉扉体2からの開閉操作板5の上に落下し、開閉扉体2を開くために引くと開閉操作板5に設けた掛止部5aが係止杆4を掛止して開くことを阻止する。
また開閉扉体2を開く場合は、開閉扉体2を僅かに押して開閉操作板5の掛止部5aで受け止められた係止杆4の先端を、開閉操作板5に設けた第1カム部5bによって匣体7内に押上げる。この時底板8とストッパーフランジ板10の間が開かれ底板8上の鋼球11は底板8の傾斜面C1によって中央部に向けて転動して底板8とストッパーフランジ板10の間に移動して位置させることができて、係止杆4のストッパーフランジ板10は鋼球11によって受けられて係止杆4の落下を阻止する。従って開閉扉体2の開閉は、第1カム部5bで押上げられた係止杆4は匣体7内に位置させるので開閉は自由となる。
前記した開閉扉閉止装置は、鋼球11が震動によりストッパーフランジ板10の下方から転動して外れることにより係止杆4を下降作動させ開閉扉を閉止するため、誤作動の発生は極めて少ないが、地震以外の通常の平常時において開閉扉を開閉する時の振動でも鋼球11が転動してストッパーフランジ板10の下方から外れて係止杆4を落下させ扉を閉止状態のままにする誤動作が惹起する。
また地震が始まり鋼球11の転動により鋼球11がストッパーフランジ板10の下方から外れて係止杆4が落下して扉を閉止状態にしても、地震の継続中に震動で係止杆4が大きく上下動すると鋼球11が係止杆4のストッパーフランジ板10の下方に入り込み挟まれる状態が発生し扉の閉止状態を解除してしまう誤動作を惹起してしまうことがある。
本発明は、これらの扉閉止中における係止杆4の上下動による誤動作を確実に防止する装置を提供するものである。本発明は開閉扉に限らず、家具類に取り付けた引出し等の可動体Mが地震時により開閉可動や飛び出し可動することをその初期微動時に自動的にロックすることが出来るため、発明の名称を家具類等における可動体のロック装置と称するのである。
本発明は前記の課題を全て満足するものであり、その特徴とするところを各実施例を示す図1〜図8の図面と共に説明すれば次の(1)〜(5)の通りである。
(1)、家具類の本体に凹湾曲底面111を有する中空ケース110を取り付け前記ケース内中央部に、下降ストッパー用のストッパーフランジ131を有するロックシャフト130を上下動可能に且つ下端部を中空ケース110外に突出可能に装着し、前記中空ケース110内の凹湾曲底面111上に転動球140を前記ストッパーフランジ131の上下移動域に出入り転動自在に収容した震動感知ロック作動機構100と、家具類における可動体Mにストッパーアーム210の一端部を連結し前記ストッパーアーム210に前記中空ケース110外に突出した前記ロックシャフト130の下端部を収容してストッパーアーム210の平面作動を阻止するロック用凹陥部212を設けると共に前記ロック用凹陥部212に収容したロックシャフト130を押し上げるリセット具を設けた係合連結ロック機構と、からなる家具類等における可動体のロック装置において、
前記震動感知ロック作動機構100のロックシャフト130は、有底パイプ状にしこのロックシャフト130の上端のストッパーフランジ131をドーナツ型にし、前記ストッパーフランジ131の少なくとも上端部を磁性金属にし、前記ロックシャフト130内に当該ロックシャフト130の上下動を案内するガイドバー120を挿入しこのガイドバー120の上端部を前記中空ケース110の上壁112中央部に固定し、前記中空ケース110の上壁112にスライドバー150を前後往復作動可能に収容し、前記スライドバー150の前端部はその後退限位置で上壁112からその前方に突出し前記ストッパーアーム210の可動体Mとの連結部211の上部に接触可能にし且つ前記ロックシャフト130のストッパーフランジ131の直上になる位置に磁石を配置し、前記ストッパーアーム210の可動体Mとの連結部211の上部と、前記スライドバー150の前端部の、何れか一方に磁石を配置し他方を磁着用の磁性金属体にしたことを特徴とする家具類等における可動体のロック装置。
(2)、家具類の本体に凹湾曲底面111を有する中空ケース110を取り付け前記ケース内中央部に、下降ストッパー用のストッパーフランジ131を有するロックシャフト130を上下動可能に且つ下端部を中空ケース110外に突出可能に装着し、前記中空ケース110内の凹湾曲底面111上に転動球140を前記ストッパーフランジ131の上下移動域に出入り転動自在に収容した震動感知ロック作動機構100と、家具類における可動体Mにストッパーアーム210の一端部を連結し前記ストッパーアーム210に前記中空ケース110外に突出した前記ロックシャフト130の下端部を収容してストッパーアーム210の平面作動を阻止するロック用凹陥部212を設けると共に前記ロック用凹陥部212に収容したロックシャフト130を押し上げるリセット具を設けた係合連結ロック機構と、からなる家具類等における可動体のロック装置において、
前記震動感知ロック作動機構100のロックシャフト130は、有底パイプ状にしこのロックシャフト130の上端のストッパーフランジ131をドーナツ型にし、前記ストッパーフランジ131の少なくとも上端部を磁性金属にし、前記ロックシャフト130内に当該ロックシャフト130の上下動を案内するガイドバー120を挿入しこのガイドバー120の上端部を前記中空ケース110の上壁112中央部に固定し、前記中空ケース110の上壁112にスライドバー150を前後往復作動可能に収容し、前記スライドバー150の前端部はその後退限位置で上壁112からその前方に突出して前記ストッパーアーム210の可動体Mとの連結部211の上部に接触可能にすると共に前記ロックシャフト130のストッパーフランジ131の直上になる位置に磁石を配置し、前記スライドバー150の後部の後退限位置の後方に、当該スライドバー150の後退限位置から前進限位置までの領域で当該スライドバー150に前進力を付与するスプリング155を収容したことを特徴とする家具類等における可動体のロック装置。
(3)、前記ロックシャフト130を小凹湾曲底面132を有する有底パイプ状にしこのロックシャフト130内の小凹湾曲底面132にロック球133を転動自在に収容すると共に前記ガイドバー120の下端中央部に前記ロック球133が出入り可能に成形した球入れチャンバー134を設けてなる第一の飛び跳ね高さ制限機構を備えたことを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の家具類等における可動体のロック装置。
(4)、中空ケース110の上壁112の中央上端部に固設した円形蓋301と、リフトテーブル302と、小ロック球303と、リフトテーブル302の昇降範囲を制限する昇降ガイド(304−1、304−2)とからなる第2の飛び跳ね高さ制限機構を備え、
前記円形蓋301は下面を凸湾曲面305にしその中央部に小ロック球303を収容可能にした半球状のチャンバー306を設け、
前記リフトテーブル302は、下面をフラットな円形にし上面に円形蓋301の凸湾曲面305に対面する凹湾曲面307を形成し、小ロック球303をこの凹湾曲面307の上に転動自在に支持すると共に下面の左右に前記スライドバー150とそのガイド113を跨ぎ前記ロックシャフト130のストッパーフランジ131の上端面に当接可能にした一対の被ガイド脚308を垂設し、
前記リフトテーブル302の昇降ガイドは、円形蓋301の下方の所定高さの円柱空間ガイド304−1を形成しその底部の左右に前記リフトテーブル302の被ガイド脚308の昇降動を案内し中空ケース110の中空部内のストッパーフランジ131の上端面の直上に貫通する脚ガイド304−2を形成してなり、リフトテーブル302を円柱空間ガイドの所定高さ範囲内で上下動自在に案内することを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の家具類等における可動体のロック装置。
(5)、前記リセット具は、磁石板220付スライド引き上げ板221にしたことを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の家具類等における可動体のロック装置。
(6)、スライドバー150の前進限位置におけるスライドバー150の前記磁石152の到来位置に磁着停止用の磁性金属片113aを配置したことを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の家具類等における可動体のロック装置。
本発明の家具類等における可動体Mのロック装置は、洋・和ダンス、書籍収納箱、食器収納箱等々の家具類に取り付けた扉や引出し等の可動体Mが地震時により不意に開閉や飛び出し可動することを地震感知直と同時に瞬時に自動的にロックし収容物が飛び出し散乱破損すること、及び近くにいる人や物体に損傷を与えること等を防止するものである。
即ち本発明の家具類等における可動体Mのロック装置は、次のように優れた作用効果を呈するものである。
(1)、地震以外の通常の平常時の可動体M閉止状態においては、前記スライドバー150がストッパーアーム210により後退限位置で停止していて、付設した磁石152によりロックシャフト130を磁気吸引して持ち上げ、転動球140をフリーな状態にしておき、可動体Mと共にストッパーアーム210を開状態にするとスライドバー150が所定量前進してロックシャフト130の磁気吸引を解除して下降させてそのストッパーフランジ131で転動球140を押さえて安定させ誤作動を防止するのである。
(2)、地震の際は、閉止状態の可動体Mと共にストッパーアーム210が震動で開方向に微動すると前記スライドバー150を所定微量前進させて付設磁石152によるロックシャフト130の磁気吸着を外し下降させる条件と、転動球140が震動で転動しストッパーフランジ131下方から離脱している条件とにより、ロックシャフト130の下端部をストッパーアーム210のロック用凹陥部212に落下収容して可動体Mと共に開作動初期微動のストッパーアーム210の平面作動をロックするのである。
(3)、前記(1)及び(2)のいずれの場合も、スライドバー150の前進作動は、可動体Mの開作動によるストッパーアーム210との離間による前記スプリング155の押し出し力により行うか、又はストッパーアーム210とスライドバー150先端部との磁着牽引動作で行い、スライドバー150の後進作動は、可動体Mの閉作動によるストッパーアーム210からスライドバー150先端部への押し込み力で行うものであり、この簡易な機構で前記(1)及び(2)の条件を確実に作り出す(設定する)ものである。
(4)、地震中に自動ロック状態になった前記ロックシャフト130とストッパーアーム210との関係が、継続する震動でロックシャフト130が上下動しストッパーアーム210のロック用凹陥部212内で大きく浮き上がっても、その上限を前記第1の飛び跳ね高さ制限機構又は第1の飛び跳ね高さ制限機構により制限して、ロックシャフト130の下端部がストッパーアーム210のロック用凹陥部212から外れず且つストッパーフランジ131下方に転動球140が入り込むことを確実に阻止するため、ストッパーアーム210の平面作動のロック状態を確実に継続維持するのである。
(5)、前記リセット具は、磁石付スライド引き上げ板221にしたので、震動停止後に、可動体Mとともにストパーアーム210を正常な閉止状態に戻す操作により、ロックシャフト130の下端部に、磁石付のスライド引上板221の磁石板220に磁着させた状態を維持してスライド引上板221がリセット用カム213の斜面に沿って容易に斜め上昇移動しロックシャフト130をガイドバー120に沿って上昇移動させる。これと併行してスライドバー150が後退限位置に移動しその付設磁石152がロックシャフト130のストッパーフランジ131直上に到来するので、上昇移動してきたロックシャフト130のストッパーフランジ131を磁着吸引して中空ケース110の上壁112中央部に当接して地震前の初期の状態に復元されるのである。
本発明の実施例1を示す説明図である。 本発明の実施例2を示す説明図である。 本発明の実施例1に地震中のロックシャフト130第1の飛び跳ね高さ制限機構を付加した実施例3を示す説明図である。 本発明の実施例2に地震中のロックシャフト130の第1の飛び跳ね高さ制限機構を付加した実施例4を示す説明図である。 本発明の実施例1又は実施例2のストッパーアーム210にリセット具として磁石付スライド引き上げ板を設けた実施例5を示す説明図である。 本発明の実施例3又は実施例4のストッパーアーム210にリセット具として磁石付スライド引き上げ板を設けた実施例6を示す説明図である。 本発明の実施例2に地震中のロックシャフト130の第2の飛び跳ね高さ制限機構を付加した実施例7を示す説明図である。 本発明の実施例1のロック状態にある全体を示すモデルの接写鳥瞰図(1)と実施例2のロック状態にある全体を示すモデルの接写鳥瞰図(2)である。 本発明者が開発し本発明の前提条件とする従来型の「開閉扉等の可動体Mの閉止装置」を示す断面説明図である。
本発明を実施するための形態を後述の実施例1〜実施例6と共に詳細に説明する。
実施例1を図1に示す。
図1において、(1)は地震発生前の状態を示し、(2)は(1)の矢視A−Aからの断面図を示し、(3)は(1)の状態から可動体Mの通常の開閉又は引出初期の状態を示し、(4)は(2)の矢視B−Bからの断面図を示し、(5)は地震発生時に、可動体Mの開閉又は引出しの初期微動と共動したストッパーアーム210で磁力牽引され前進限位置に到来しスライドバー150と、これでスライドバー150の磁石152による磁着を解除されたロックシャフト130が地震で転動している転動球140に障害なく下降しその下端部が中空ケース110の穴から外に突出してストッパーアーム210のロック用凹陥部212に収容されてストッパーアーム210の平面作動と可動体Mの開閉又は引出動作を阻止している状態を示し、(6)は地震が治まった後に前記(1)の状態にリセットする初期過程を示す説明図である。
図1において、家具類等における可動体Mのロック装置は、家具類の本体Kに取り付ける震動感知ロック作動機構100と、家具類における可動体Mに取り付ける係合連結ロック機構200とからなる。
震動感知ロック作動機構100は、凹湾曲底面111を有する硬質樹脂製の中空ケース110と、中空ケース110内上壁112の中央部に上端を固定した硬質樹脂製のガイドバー120と、磁性金属のロックシャフト130と、磁性又は非磁性の転動球140と、磁性金属製のスライドバー150とからなる。ロックシャフト130は、有底パイプ状にしこの上端にドーナツ型の磁性金属製のストッパーフランジ131を有し上下動を案内する前記ガイドバー120を挿入し下端部を中空ケース110の凹湾曲底面111の中央部の穴111aから突出可能にしてある。転動球140は、中空ケース110内の凹湾曲底面111上に転動自在に収容し前記ストッパーフランジ131の上下移動域に出入り可能にしてある。スライドバー150は、前記中空ケース110の上壁112内に形成したガイド113に前後摺動可能に収容され先端が前記ストッパーアーム210の連結部211の可動方向(:矢印a)に突出し突出部に鍵型の磁着接触部151を形成してある。
スライドバー150は、前記可動体Mと併動するストッパーアーム210の連結部211の可動方向(:矢印a)に所定距離を前後往復作動可能に設け、後退限位置でその前端部がストッパーアーム210の連結部211の上部に接触可能にし、その後退限位置で前記ロックシャフト130のストッパーフランジ131の直上になる位置に磁石152を配置してある。
中空ケース110の上壁112内のスライドバー150のガイド113部には、図1の(3)に示すように、スライドバー150の前進限位置におけるスライドバー150の前記磁石152の到来位置に磁着停止用の磁性金属片113aを配置してもよい。
係合連結ロック機構200は、一端部に家具類における可動体Mに連結する連結部211を有するストッパーアーム210と、ストッパーアーム210に設けられ前記中空ケース110中央部下端の穴111aから外に突出した前記ロックシャフト130の下端部を収容してストッパーアーム210の平面作動を阻止するロック用凹陥部212と、前記ロック用凹陥部212に収容したロックシャフト130を押し上げるリセット具と、ストッパーアーム210の連結部211の上部に設けられスライドバー150の鍵型磁着接触部151への磁着牽引用の磁石214とからなる。
この磁着牽引用の磁石214を磁性体にした場合には前記スライドバー150の前端部には磁石を配置することになる。
ストッパーアーム210のリセット具は、ロック用凹陥部212の斜面をリセット用カム213とするもので、ロックシャフト130の下端部を、ロック用凹陥部212から容易に脱出させるものであり、ストッパーアーム210を元に押し込むことにより、ロックシャフト130の下端部をリセット用カム213の斜面に沿って押し上げ摺動させることと、これと同時にストッパーアーム210の前記磁石214で押されて後退限位置に到来のスライドバー150の磁石152によりロックシャフト130のストッパーフランジ131が磁力吸引されて上昇移動し元のスタティック状態に復帰する。
以下の実施例2〜実施例4も同様な機能のリセット用カム213を設置してある。
図8の(1)には、本実施例1の家具類等における可動体Mのロック装置の震動感知ロック作動機構100と、係合連結ロック機構200による可動体Mのロック状態の全体を示すモデルの接写鳥瞰写真を紹介する。
かくして、地震以外の通常の平常時の可動体M閉止状態においては、前記スライドバー150がストッパーアーム210により後退限位置で停止していて、付設した磁石152によりロックシャフト130を磁気吸引して持ち上げ、転動球140をフリーな状態にしておき、可動体Mと共にストッパーアーム210を開状態にするとスライドバー150が所定量前進してロックシャフト130の磁気吸引を解除して下降させてそのストッパーフランジ131で転動球140を押さえて安定させ誤作動を防止するのである。
また地震の際は、閉止状態の可動体Mと共にストッパーアーム210が震動で開方向に微動すると前記スライドバー150を所定微量前進させて付設磁石152によるロックシャフト130の磁気吸着を外し下降させる条件と、転動球140が震動で転動しストッパーフランジ131下方から離脱している条件とにより、ロックシャフト130の下端部をストッパーアーム210のロック用凹陥部212に落下収容して可動体Mと共に開作動初期微動のストッパーアーム210の平面作動を確実にロック保持するのである。
そして、このような作用効果は、スライドバー150の前進作動を、可動体Mの開作動によるストッパーアーム210とスライドバー150先端部との磁着牽引動作で行い、スライドバー150の後進作動は、可動体Mの閉作動によるストッパーアーム210の連結部211からスライドバー150先端部への押し込み力で行うという簡易な機構で確実に得られるものである。
実施例2を図2に示す。
図2において(1)は地震発生前の状態を示し、(2)は(1)の矢視C−Cからの断面図を示し、(3)は(1)の状態から可動体Mの通常の開閉又は引出初期の状態を示し、(4)は(3)の矢視D−Dからの断面図を示し、(5)は地震発生時に、可動体Mの開閉又は引出しの初期微動と共動したストッパーアーム210とスプリング155で前進限位置に到来したスライドバー150と、これでスライドバー150の磁石152による磁着を解除されたロックシャフト130が地震で転動している転動球140に障害なく下降しその下端部が中空ケース110外に突出してストッパーアーム210のロック用凹陥部212に収容されてストッパーアーム210の平面作動と可動体Mの開閉又は引出動作を阻止している状態を示し、(6)は地震が治まった後に(1)の状態にリセットする初期過程を示す説明図である。
実施例2の実施例1との相違は、震動感知ロック作動機構100において中空ケース110への硬質樹脂製のスライドバー150とその収容構成であり、この相違を中心に説明し、その他の構成は実施例1と同一のため詳細な説明は省略する。
図2において、家具類等における可動体Mのロック装置は、家具類の本体に取り付ける震動感知ロック作動機構100と、家具類における可動体Mに取り付ける係合連結ロック機構200からなる。
震動感知ロック作動機構100におけるスライドバー150は、前記可動体Mの可動方向に所定距離を前後往復作動可能に設け、後退限位置でその前端部がストッパーアーム210の当接部材211hに接触可能にし、その後退限位置で前記ロックシャフト130のストッパーフランジ131の直上になる位置に磁石152を配置してある。
中空ケース110において、前記スライドバー150の後部の後退限位置の後方には、当該スライドバー150の後退限位置から前進限位置までの領域で当該スライドバー150に前進力を付与するスプリング155を収容してある。
中空ケース110のスライドバー150ガイド部には、図2(3)に示すように、スライドバー150の前進限位置におけるスライドバー150の前記磁石152の到来位置に磁着停止用の磁性金属片113aを配置してもよい。
係合連結ロック機構200は、一端部の連結部211を家具類における可動体Mに片支持状態で連結したストッパーアーム210と、ストッパーアーム210に設けられ前記中空ケース110中央部下端から外に突出した前記ロックシャフト130の下端部を収容してストッパーアーム210の平面作動を阻止するロック用凹陥部212と、前記ロック用凹陥部212に収容したロックシャフト130を押し上げるリセット具と、ストッパーアーム210の連結部211の上部に設けられスライドバー150の先端突出部への当接部材211hとからなる。
図8の(2)には、家具類等における可動体Mのロック装置の震動感知ロック作動機構100と、係合連結ロック機構200による可動体Mのロック状態の全体を示すモデルの接写鳥瞰写真を紹介する。
ストッパーアーム210のリセット具は、図2(6)に示すように、実施例1と同様に、ロック用凹陥部212の斜面をリセット用カム213とするもので、ロックシャフト130の下端部を、ロック用凹陥部212から容易に脱出させるものであり、ストッパーアーム210を元に押し込むことにより、ロックシャフト130の下端部をリセット用カム213の斜面に沿って押し上げ摺動させることと、これと同時に後退限位置に到来のスライドバー150の磁石152によりロックシャフト130のストッパーフランジ131が磁力吸引されて上昇移動し元のスタティック状態に復帰する。
かくして、地震以外の通常の平常時の可動体M閉止状態においては、図2(1)に示すように前記スライドバー150がストッパーアーム210により押し込まれて後退限位置で停止していて、付設した磁石152によりロックシャフト130を磁気吸引して持ち上げ固定して転動球140をフリーな状態にしておく。そして図2(3)に示すように可動体Mの開状態と共にストッパーアーム210を作動させるとスライドバー150が所定量前進してロックシャフト130は磁石152による磁気吸引が解除され下降するが、そのストッパーフランジ131で転動球140を押さえて安定させ誤作動を防止するのである。
また地震の際は、図2(5)に示すように、閉止状態の可動体Mと共にストッパーアーム210が震動で開方向に微動すると前記スライドバー150を所定微量前進させて付設磁石152によるロックシャフト130のストッパーフランジ131の磁気吸着を解除して下降させる条件と、転動球140が震動で転動しストッパーフランジ131下方から離脱している条件とにより、ロックシャフト130は下端部をストッパーアーム210のロック用凹陥部212に落下収容されて可動体Mと共に開作動初期微動のストッパーアーム210の平面作動をロックするのである。
そしてこのような作用効果は、スライドバー150の前進作動が、可動体Mの開作動によるストッパーアーム210の当接部材211hとの離間による前記スプリング155の押し出し力により行い、スライドバー150の後進作動が、可動体Mの閉作動によるストッパーアーム210の当接部材211hからスライドバー150先端部への押し込み力で行うという簡易な機構で確実に得られるものである。
地震が治まれば図2(6)に示すようにストッパーアーム210を元の状態に戻せば前例同様に全てが自動的に復帰する。
実施例3は、図3に示し、実施例1に、地震中のロックシャフト130の第1の飛び跳ね高さ制限機構を付加したものであり、実施例1に記載の基本構成とその作用効果は省略する。
図3において(1)は地震発生前の状態を示し、(2)は地震発生時に、可動体Mの開閉又は引出しの初期微動と共動したストッパーアーム210の磁石214で磁着牽引され前進限位置に到来したスライドバー150と、これでスライドバー150の磁石152による磁着を解除されたロックシャフト130が地震で転動している転動球140に障害なく下降しその下端部が中空ケース110外に突出してストッパーアーム210のロック用凹陥部212に収容されてストッパーアーム210の平面作動と可動体Mの開閉又は引出動作を阻止している状態を示し、(3)は地震発生中にロックシャフト130が上に大きく飛び上がっても第1の飛び跳ね高さ制限機構によりロックシャフト130の下端部がストッパーアーム210のロック用凹陥部212から外れない仕組みの説明図である。
ロックシャフト130の第1の飛び跳ね高さ制限機構は、前記ロックシャフト130を小凹湾曲底面132を有する有底パイプ状にしこのロックシャフト130内の小凹湾曲底面132にロック球133を転動自在に収容すると共に前記ガイドバー120の下端中央部に前記ロック球133が出入り可能に成形した球入れチャンバー134を設けたものである。
ストッパーアーム210のリセット具は実施例1及び実施例2と同様のリセット用カム213で行うものであり詳細な説明は省略する。
かくして、地震中に自動ロック状態になった前記ロックシャフト130とストッパーアーム210との関係において、継続する震動でロックシャフト130が上下動しストッパーアーム210のロック用凹陥部212内で大きく浮き上がっても、その上限は、ロックシャフト130の小凹湾曲底面132を転動中のロック球133と、ガイドバー120の球入れチャンバー134周囲下面との当接により決定され、これでロックシャフト130の下端部がストッパーアーム210のロック用凹陥部212から外れず且つストッパーフランジ131下方に転動球140が入り込むことを阻止するため、ストッパーアーム210の平面作動のロック状態を確実に維持するのである。
実施例4は、図4に示し、実施例2に、実施例3と同様な地震中のロックシャフト130第1の飛び跳ね高さ制限機構を付加したものであり、実施例2に記載の基本構成とその作用効果は省略する。
図4において(1)は地震発生前の状態を示し、(2)は地震発生時に、可動体Mの開閉又は引出しの初期微動と共動したストッパーアーム210の当接部材211hとの離間によるスプリング155の力で前進限位置に到来したスライドバー150と、これでスライドバー150の磁石152による磁着を解除されたロックシャフト130が地震で転動している転動球140に障害なく下降しその下端部が中空ケース110外に突出してストッパーアーム210のロック用凹陥部212に収容されてストッパーアーム210の平面作動と可動体Mの開閉又は引出動作を阻止している状態を示し、(3)は地震発生中にロックシャフト130が上に大きく飛び上がっても第1の飛び跳ね高さ制限機構によりロックシャフト130の下端部がストッパーアーム210のロック用凹陥部212から外れない仕組みの説明図である。
ロックシャフト130の第1の飛び跳ね高さ制限機構は、実施例3と同様に、前記ロックシャフト130を凹湾曲底面132を有する有底パイプ状にしこのロックシャフト130内の小凹湾曲底面132にロック球133を転動自在に収容すると共に前記ガイドバー120の下端中央部に前記ロック球133が出入り可能に成形した球入れチャンバー134を設けたものである。
実施例5は、図5に示し、先端部まで磁性金属にした実施例1又は実施例2のストッパーアーム210にリセット具として磁石板220付のスライド引き上げ板221を設けたものである。
図5において、ストッパーアーム210のロック用凹陥部212のリセット用カム213の斜面に沿ってスライド自在に磁石板220付のスライド引き上げ板(:磁着可動板)221を設けて、リセット前の状態を(1)に示し、リセット中の状態を(2)に示す。
磁石板220付のスライド引き上げ板221は、磁性金属にしたロックシャフト130の下端部を、ロック用凹陥部212から容易に脱出させるものであり、ストッパーアーム210を元の位置に押し込むことにより、ロックシャフト130の下端部に磁石板220を磁着させた状態でスライド引き上げ板221をリセット用カム213の斜面に沿って押し上げ、この後スライドバー150の磁石152による磁着吸引上昇作用に連携し元の状態にするのである。
この際、磁石板220の磁力は、ロックシャフト130のストッパーフランジ131を磁着吸引するスライドバー150の磁石152の磁力より遥かに小さくすることが条件となり実施例6においても同様である。
実施例6は、図6に示し、先端部まで磁性金属にした実施例3又は実施例4のストッパーアーム210にリセット具として実施例5と同一構造の磁石板220付のスライド引き上げ板221を設けたものである。
図6において、ストッパーアーム210のロック用凹陥部212の斜面にリセット具として磁石板220付スライド引き上げ板(:磁着)221を設けて、リセット前の状態を(1)に示し、リセット中の状態を(2)に示す。
磁石板220付のスライド引き上げ板221は、実施例5と同様に、磁性金属にしたロックシャフト130の下端部を、ロック用凹陥部212から容易に脱出させるものであり、ストッパーアーム210を元の位置に押し込むことにより、ロックシャフト130の下端部に磁石板220を磁着させた状態でスライド引き上げ板221をリセット用カム213の斜面に沿って簡単に押し上げ、この後スライドバー150の磁石152による磁着吸引上昇作用に連携し元の状態にするのである。
実施例7は、図7に示し、実施例2に、地震中のロックシャフト130の第2の飛び跳ね高さ制限機構を付加したものであり、実施例2に記載の基本構成とその作用効果の詳説は省略する。そして同一部品は同一符号を付してある。更に、実施例1にも同様に適用することは勿論である。
図7において(1)は(2)の矢視B−Bからの断面図を示し地震発生前の状態を示すが部品に一部を鳥瞰図で併記してある。 (2)は(1)の矢視A−Aからの断面図を示し、(3)は(1)の状態から可動体Mの通常の開閉又は引出初期の状態を示し、(4)は地震発生時に、可動体Mの開閉又は引出しの初期微動と共動したストッパーアーム210の当接部材211hとの離間によるスプリング155の力で前進限位置に到来したスライドバー150の磁石152による磁着を解除されたロックシャフト130が地震で転動している転動球140に障害なく下降しその下端部が中空ケース110外に突出してストッパーアーム210のロック用凹陥部212に収容されてストッパーアーム210の平面作動と可動体Mの開閉又は引出動作を阻止している状態を示し、(5)は地震発生中にロックシャフト130が上に大きく飛び上がろうとしても第2の飛び跳ね高さ制限機構により、ロックシャフトの下端部がストッパーアーム210のロック用凹陥部212から外れない状態に阻止する仕組の説明図である。
ロックシャフト130の第2の飛び跳ね高さ制限機構は、中空ケース110の上壁112の中央上端部に固設した円形蓋301と、リフトテーブル302と、小ロック球303と、リフトテーブル302の昇降範囲を制限する昇降ガイド(304−1、304−2)とからなる。
円形蓋301は下面を凸湾曲面305にしその中央部に小ロック球303を収容可能にした(:ロック球133の逃げ込み収容を可能にした)半球状のチャンバー306を設けてある。
リフトテーブル302は、下面をフラットな円形にし上面に円形蓋301の凸湾曲面305に対面する凹湾曲面307を形成し、小ロック球303をこの凹湾曲面307の上に転動自在に支持すると共に下面の左右に前記スライドバー150とガイド113を跨ぐ形式の一対の被ガイド脚308を垂設してある。
リフトテーブル302の昇降ガイドは、円形蓋301の下方の所定高さの円柱空間ガイド304−1を形成しその底部の左右に前記リフトテーブル302の被ガイド脚308の昇降動を案内し、中空ケース110の中空部内のストッパーフランジ131の上端面の直上に貫通する脚ガイド304−2を形成してなり、リフトテーブル302を円柱空間ガイドの所定高さ範囲内で上下動自在に案内する。
リフトテーブル302は、地震の無い平常時は、被ガイド脚304−2を介して、スライドバー150の磁石152により磁着吸引されたり、それを解除されて昇降作動するロックシャフト130のストッパーフランジ131と共に昇降作動する。
この地震の無い平常時で可動体Mの閉止状態のときのリフトテーブル302は、図8の(1)と(2)に示すように、円柱空間ガイド304−1内において、円形蓋301のチャンバー306内に小ロック球303を収容した状態の最上限位置にある。
また地震の無い平常時で可動体Mの開状態のときのリフトテーブル302は、図8の(3)に示すように、スライドバー150の磁石152移動による磁着吸引の解除によりロックシャフト130と共に下降するが、転動球140がストッパーフランジ131の下方に停止しているためリフトテーブル302の下降作動はこれで中断され、円柱空間ガイド304−1内の中間位置に置かれる。
そして一旦地震が発生すると図8の(4)に示すように、転動球140がストッパーフランジ131の下方から飛び出すためロックシャフト130は下降して、その下端部がストッパーアーム210のロック用凹陥部212内に収容されてストッパーアーム210の平面作動を制止する。
このときリフトテーブル302は、円柱空間ガイド304−1の最下端位置で下降停止し、被ガイド脚304−2の下端とストッパーフランジ131上面とは所定距離離間される。
かくして、地震中に自動ロック状態になった前記ロックシャフト130とストッパーアーム210との関係において、継続する震動でロックシャフト130が上下動しストッパーアーム210のロック用凹陥部212内から大きく浮き上がろうとした際、その上昇途中で、図7の(5)に示すように、ストッパーフランジ131の上端面がリフトテーブル302の被ガイド脚304−2に当接してリフトテーブル302を上昇移動させるが、上昇移動中のリフトテーブル302の凹湾曲面307は、凹湾曲面307を地震で転動しチャンバー306下方から外れている小ロック球303を、円形蓋301のチャンバー306周囲面とにより挟んで停止する。
この地震中の停止位置がロックシャフト130の下端部の上昇限位置となり、且つロックシャフト130の下端部の下降限位置は中空ケース内の凹湾曲底面111を転動中の転動球140がストッパーフランジ131の下方域に入り込むことを阻止しているため自由に下降するのでロック用凹陥部212の底面位置となる。即ち、地震中のロックシャフト130は、この上下限位置の高さ範囲内で昇降作動が拘束されるのである。
このため地震中のロックシャフト130の下端部位置はストッパーアーム210のロック用凹陥部212から外れることが無く、ストッパーアーム210の平面作動のロック状態を確実に維持するのである。
本発明の家具類等における可動体Mのロック装置は、前述した発明の効果及び各実施例に記載の優れた作用効果を呈するものであり、一般家庭は勿論、各種事務所、工場などにおける家具類、什器等を取り扱う産業界に多大な貢献をもたらすものである。
K家具類の本体 155:スプリング
M:可動体M 200:係合連結ロック機構
A:可動方向 210:ストッパーアーム
100:震動感知ロック作動機構 211:連結部
110:中空ケース 211h:当接部材
111:凹湾曲底面 212:ロック用凹陥部
111a:穴 213:リセット用カム
112:上壁 214:磁石
113:ガイド 220:磁石板
113a:磁着停止用の磁性金属片 221:スライド引き上げ板
120:ガイドバー 301:円形蓋
130:ロックシャフト 302:リフトテーブル
131:ストッパーフランジ 303:ロック球
132:小凹湾曲底面 (304−1、304−2):昇降ガイド
133:ロック球 304−1:円柱空間ガイド
134:球入れチャンバー 304−2:脚ガイド
140:転動球 305:凸湾曲面
150:スライドバー 306:チャンバー
151:磁着接触部 307:凹湾曲面
152:磁石 308:被ガイド脚

Claims (6)

  1. 家具類の本体(K)に凹湾曲底面(111)を有する中空ケース(110)を取り付け前記ケース内中央部に、下降ストッパー用のストッパーフランジ(131)を有するロックシャフト(130)を上下動可能に且つ下端部を中空ケース(110)外に突出可能に装着し、前記中空ケース(110)内の凹湾曲底面(111)上に転動球(140)を前記ストッパーフランジ(131)の上下移動域に出入り転動自在に収容した震動感知ロック作動機構(100)と、家具類における可動体(M)にストッパーアーム(210)の一端部を連結し前記ストッパーアーム(210)に前記中空ケース(110)外に突出した前記ロックシャフト(130)の下端部を収容してストッパーアーム(210)の平面作動を阻止する凹陥部(212)を設けると共に前記凹陥部(212)に収容したロックシャフト(130)を押し上げるリセット具を設けた係合連結ロック機構(200)と、からなる家具類等における可動体のロック装置において、
    前記震動感知ロック作動機構(100)のロックシャフト(130)は、有底パイプ状にしこのロックシャフト(130)の上端のストッパーフランジ(131)をドーナツ型にし、前記ストッパーフランジ(131)の少なくとも上端部を磁性金属にし、前記ロックシャフト(130)内に当該ロックシャフト(130)の上下動を案内するガイドバー(120)を挿入しこのガイドバー(120)の上端部を前記中空ケース(110)の上壁(112)中央部に固定し、前記中空ケース(110)の上壁(112)にスライドバー(150)を前後往復作動可能に収容し、前記スライドバー(150)の前端部はその後退限位置で上壁(112)からその前方に突出し前記ストッパーアーム(210)の可動体(M)との連結部(211)の上部に接触可能にし且つ前記ロックシャフト(130)のストッパーフランジ(131)の直上になる位置に磁石(152)を配置し、前記ストッパーアーム(210)の可動体(M)との連結部(211)の上部と前記スライドバー(150)の前端部の何れか一方に磁石を配置し他方を磁着用の磁性金属体にしたことを特徴とする家具類等における可動体のロック装置。
  2. 家具類の本体(K)に凹湾曲底面(111)を有する中空ケース(110)を取り付け前記ケース内中央部に、下降ストッパー用のストッパーフランジ(131)を有するロックシャフト(130)を上下動可能に且つ下端部を中空ケース(110)外に突出可能に装着し、前記中空ケース(110)内の凹湾曲底面(111)上に転動球(140)を前記ストッパーフランジ(131)の上下移動域に出入り転動自在に収容した震動感知ロック作動機構(100)と、家具類における可動体(M)にストッパーアーム(210)の一端部を連結し前記ストッパーアーム(210)に前記中空ケース(110)外に突出した前記ロックシャフト(130)の下端部を収容してストッパーアーム(210)の平面作動を阻止する凹陥部(212)を設けると共に前記凹陥部(212)に収容したロックシャフト(130)を押し上げるリセット具を設けた係合連結ロック機構(200)と、からなる家具類等における可動体のロック装置において、
    前記震動感知ロック作動機構(100)のロックシャフト(130)は、有底パイプ状にしこのロックシャフト(130)の上端の前記ストッパーフランジ(131)をドーナツ型にし、前記ストッパーフランジ(131)の少なくとも上端部を磁性金属にし、前記ロックシャフト(130)内に当該ロックシャフト(130)の上下動を案内するガイドバー(120)を挿入しこのガイドバー(120)の上端部を前記中空ケース(110)の上壁(112)中央部に固定し、前記中空ケース(110)の上壁(112)にスライドバー(150)を前後往復作動可能に収容し、前記スライドバー(150)の前端部はその後退限位置で上壁(112)からその前方に突出し前記ストッパーアーム(210)の可動体(M)との連結部(211)の上部に接触可能にし且つ前記ロックシャフト(130)のストッパーフランジ(131)の直上になる位置に磁石(152)を配置し、前記スライドバー(150)の後部の後退限位置の後方に、当該スライドバー(150)の後退限位置から前進限位置までの領域で当該スライドバー(150)に前進力を付与するスプリング(155)を収容したことを特徴とする家具類等における可動体のロック装置。
  3. 前記ロックシャフト(130)を凹湾曲底面(111)を有する有底パイプ状にしこのロックシャフト(130)内の凹湾曲底面(111)にロック球を転動自在に収容すると共に前記ガイドバー(120)の下端中央部に前記ロック球(133)が出入り可能に成形した球入れチャンバー(134)を設けた請求項1又は請求項2に記載の家具類等における可動体のロック装置。
  4. 前記中空ケース(110)の上壁(112)の中央上端部に固設した円形蓋(301)と、リフトテーブル(302)と、小ロック球(303)と、リフトテーブル(302)の昇降範囲を制限する昇降ガイド(304−1、304−2)とからなる第2の飛び跳ね高さ制限機構を備え、
    前記円形蓋(301)は下面を凸湾曲面(305)にしその中央部に小ロック球(303)を収容可能にした半球状のチャンバー(306)を設け、
    前記リフトテーブル(302)は、下面をフラットな円形にし上面に円形蓋(301)の凸湾曲面(305)に対面する凹湾曲面(307)を形成し、小ロック球(303)をこの凹湾曲面(307)の上に転動自在に支持すると共に下面の左右に前記スライドバー(150)とガイド(113)を跨ぎ前記ロックシャフト(130)のストッパーフランジ(131)の上端面に当接可能にした一対の被ガイド脚(308)を垂設し、
    前記リフトテーブル(302)の昇降ガイドは、円形蓋(301)の下方の所定高さの円柱空間ガイドを形成しその底部の左右に前記リフトテーブル(302)の被ガイド脚(308)の昇降動を案内し中空ケース(110)の中空部内のストッパーフランジ(131)の上端面の直上に貫通する脚ガイド(304−2)を形成してなり、リフトテーブル(302)を円柱空間ガイド(304−1)の所定高さ範囲内で上下動自在に案内することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の家具類等における可動体のロック装置。
  5. 前記リセット具は、磁石板(220)付のスライド引き上げ板(221)にした請求項1又は請求項2に記載の家具類等における可動体のロック装置。
  6. スライドバー(150)の前進限位置におけるスライドバー(150)の前記磁石(152)の到来位置に磁着停止用の磁性金属片(113a)を配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の家具類等における可動体のロック装置。
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