JP5456178B2 - 斜角光経路を形成する光学システム及びその方法 - Google Patents

斜角光経路を形成する光学システム及びその方法 Download PDF

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Description

本発明は、光学システム及びその作動方法に係り、特に、試料を観察する顕微鏡、又は試料にレーザーなどの光を照射する光照射装置などにおいて、試料の移動又は顕微鏡観察者の目(又は光照射装置では光源)の移動なしでも、光学系を用いた斜角(Oblique Angle)光経路を形成して試料の垂直面だけでなく前後左右の側面まで一定の斜角で観察(又は光照射装置では光照射)し、或いは観察(又は光照射装置では光照射)の位置を変化させることが可能な光学システム及びその作動方法に関する。
一般な光学顕微鏡では、対物レンズと対眼レンズ(又は接眼レンズ)の相対的位置が固定されているから、対物レンズの焦点平面の光軸付近の試料観測のみが可能である。試料の任意の部分を任意の角度で観察し或いは前後左右の移動した試料の位置を観察するには試料を移動又は傾斜させる他はないため、不便さを引き起こす。さらに、凸凹が激しく且つ非常に大きくて重い対象物、例えば人や動物のボディ又は機械ボディなどの場合には、制約が激しいうえ、移動又は傾斜させるのが実質的に不可能なことがある。
試料又は対象物にレーザーなどを照射して加工するための光照射装置においても、光源から出る光を光学系を用いて試料又は対象物に照射しようとするときに、斜角に対して光を照射し或いは移動した試料の位置に光を照射するには、試料の移動又は光学系及び光源の移動なしでは前述した顕微鏡と同様の制約が伴われる。
このような制約のため、多関節軸に光学系を装着することにより自由度を向上させようとした場合もあるが、これも装備と共に観察者又は光学系が動く他はない構造を持つから、根本的な解決策にはなれない。また、微細手術又は微細作業の際に眼鏡に取り付けて使用する顕微鏡も使用されているが、この場合、前述したような制約が多少緩和できるものの、やはり倍率に限界があり、作業者の動きも必要である。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためのもので、その目的は、デジタル方式ではない光学顕微鏡又は実体顕微鏡において、試料の移動又は顕微鏡観察者の目の移動なしでも、光学系を用いた斜角光経路を形成して試料の垂直面だけでなく前後左右の側面まで一定の斜角で観察し、或いは垂直軸を中心として回転観察することが可能であり、観察の位置を変化させることも可能な光学システム及びその作動方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、対物レンズを一定の極角(polar angle)内で傾けること及び任意の方位角(azimuth angle)への回転を可能にし、対物レンズを通過した光は光学モジュールを用いて光学的距離(optical path length)を一定に維持し且つ固定された位置の対眼レンズへ送ることが可能な光学システム及びその作動方法を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、上述した原理を光学顕微鏡又は実体顕微鏡だけでなく光照射装置の光学系に適用し、試料の移動又は光源の移動なしでも、光の垂直照射のみならず、垂直軸から一定の角度範囲内での側面照射が可能であり、かつ垂直軸を中心とした回転照射が可能な光学システム及びその作動方法を提供することにある。
まず、本発明の特徴を要約すると、前述したような本発明の目的を達成するための本発明のある観点に係る光学システムは、光経路を形成するように配置された第1光学手段及び第2光学手段を含み、対象物から前記第1光学手段及び前記第2光学手段を介して出る光で対象物を観察し、或いは前記第2光学手段に照射される光が前記第1光学手段を介して対象物へ照射されるようにするためのものであって、対象物の観察者の動き又は対象物に光を照射する装置の光源の動きなしで、対象物の互いに異なる角度又は位置に対して観察し或いは光を照射することを特徴とする。
前記光学システムは、前記第1光学手段を動かすことにより、固定された同じ位置へ光を伝達し或いは前記第1光学手段が対象物から焦点距離だけ離れるようにして、対象物の互いに異なる角度又は位置に対して観察し或いは光を照射するためのものである。
前記第1光学手段は入射する光の角度変化に応じて同じ位置へ光を出射するように光経路を形成する第1サブシステムを含み、前記第2光学手段は入射する光の光経路距離を調節して光を出射するように光経路を形成する第2サブシステムを含み、対象物から前記第1サブシステムを経由して前記第2サブシステムに達する全体光経路距離が同一であるように光経路を形成することができる。
前記第1サブシステムに結合した第1レンズの対象物に対する観察角度又は光照射角度を変化させて対象物を観察し、或いは対象物に光を照射することができる。
前記第1レンズは、左右移動しながら極角又は方位角が流動的に可変するように位置変化し、対象物から反射される光を前記第1レンズ、前記第1サブシステム、前記第2サブシステム、及び第2レンズに順次通過させて前記対象物を観察するための顕微鏡に利用できる。
前記第1レンズは、左右移動しながら極角又は方位角が流動的に可変するように位置変化し、前記第2サブシステムに結合した第2レンズを通過した光を前記第2サブシステム、前記第1サブシステム、及び前記第1レンズに順次通過させて対象物に光を照射するための装置に利用できる。
前記第1サブシステムは、前記角度変化に応じて、所定の固定軸から傾いた光を前記固定軸と平行な光となるように光経路を変える第1光偏向モジュール、及び前記固定軸と平行な光を前記同じ位置へ出射するように光経路を変える第2光偏向モジュールを含む。
前記第1光偏向モジュール及び前記第2光偏向モジュールは、それぞれ、前記第1サブシステムに結合した第1レンズの位置変化による前記角度変化に対して極角又は方位角が流動的に可変するように機構物に装着されて前記光経路を形成する2つのウェッジプリズムを含む。
前記第1光偏向モジュール及び前記第2光偏向モジュールは、それぞれ、前記第1サブシステムに結合した第1レンズの位置変化による前記角度変化に対して極角又は方位角が流動的に可変するように機構物に装着されて前記光経路を形成する2つの直角プリズムを含む。
前記第1サブシステムは、前記角度変化に応じて、所定の固定軸から傾いた光を前記同じ位置へ出射するように光経路を変える光偏向モジュールを含む。
前記光偏向モジュールは、前記第1サブシステムに結合した第1レンズの位置変化による前記角度変化に対して極角又は方位角が流動的に可変するように機構物に装着されて前記光経路を形成する2つの直角プリズムを含む。
前記第2サブシステムは、入射する光の経路を順次変更する第1プリズム、第2プリズム、及び第3プリズムを含み、前記角度変化に応じて前記第2プリズムと前記第1プリズム又は前記第3プリズムとの相対的な距離が変わるように動作する。
前記第1光学手段は入射する光の位置変化に応じて同じ位置へ光を出射するように光経路を形成する第1サブシステムを含み、前記第2光学手段は入射する光の光経路距離を調節して光を出射するように光経路を形成する第2サブシステムを含み、対象物から前記第1サブシステムを経由して前記第2サブシステムに達する全体光経路距離が同一であるように光経路を形成することができる。
前記第1サブシステムに結合した第1レンズの対象物に対する観察位置又は光照射位置を変化させて対象物を観察し、或いは対象物に光を照射することができる。
前記第1レンズは、左右移動しながら極角又は方位角が流動的に可変するように位置変化し、対象物から反射される光を前記第1レンズ、前記第1サブシステム、前記第2サブシステム、及び第2レンズに順次通過させて前記対象物を観察するための顕微鏡に利用できる。
前記第1レンズは、左右移動しながら極角又は方位角が流動的に可変するように位置変化し、前記第2サブシステムに結合した第2レンズを通過した光を前記第2サブシステム、前記第1サブシステム、及び前記第1レンズに順次通過させて対象物に光を照射するための装置に利用できる。
前記第1サブシステムは、前記位置変化による光の距離変化に応じて、所定の固定軸と平行に入射する光を前記同じ位置へ出射するように光経路を変える光偏向モジュールを含む。
前記光偏向モジュールは、前記第1サブシステムに結合した第1レンズの位置変化による前記距離変化に対して極角又は方位角が流動的に可変するように機構物に装着されて前記光経路を形成する2つのウェッジプリズムを含む。
前記光偏向モジュールは、前記第1サブシステムに結合した第1レンズの位置変化による前記距離変化に対して極角又は方位角が流動的に可変するように機構物に装着されて前記光経路を形成する2つの直角プリズムを含む。
前記第2サブシステムは、入射する光の経路を順次変更する第1プリズム、第2プリズム、及び第3プリズムを含み、前記位置変化に応じて前記第2プリズムと前記第1プリズム又は前記第3プリズムとの相対的な距離が変わるように動作する。
前記第1光学手段は対象物から一定の距離離れて設置された第1レンズを含み、前記第2光学手段は前記第1レンズから一定の距離離れて設置された第2レンズを含み、前記第1レンズは動きに応じて前記対象物から前記第1レンズの焦点距離だけ離れるように設置され、前記第1レンズと前記第2レンズ間の空間に平行光(準平行光を含む)が形成される。
前記第2レンズの焦点距離に前記対象物の像を形成し、或いは前記第2レンズの焦点距離から前記対象物に光を照射する。
前記第1レンズの前記対象物に対する観察角度又は光照射角度を変化させて前記対象物を多角度で観察し、或いは前記対象物に多角度で光を照射することができる。
前記第1レンズは、左右移動しながら極角又は方位角が流動的に可変するように位置変化し、前記第1レンズの位置変化による前記対象物に対する角度変化に対して流動的に位置変更されるように機構物に装着され、前記第1レンズと前記第2レンズとの間で前記平行光の光経路を変更して伝達する少なくとも一つの光経路変更手段をさらに含む。前記光経路変更手段はミラー又はプリズムを含む。
また、本発明の他の観点に係る光学システムの作動方法は、光経路を形成する第1光学手段と第2光学手段を配置する段階と、対象物から前記第1光学手段と前記第2光学手段を介して出る光で対象物を観察し、或いは前記第2光学手段に照射される光が前記第1光学手段を介して対象物へ照射されるようにする段階とを含み、対象物の観察者の動き又は対象物に光を照射する装置の光源の動きなしで、対象物に対する互いに異なる角度又は位置で対象物を観察し或いは対象物に光を照射することを特徴とする。
本発明に係る光学システムによれば、使用者は既存の顕微鏡を見ることと同一の方法で試料(対象物)の垂直面だけでなく側面まで連続的に便利に観察することができる。したがって、試料を立体的に観察することができるため、既存の顕微鏡が提供しない便利性を提供し、特に観察と操作が同時に行われる作業の場合、その効果は極大化できる。
また、試料又は対象物を任意の角度で観察可能にすることにより、物体を3次元的に観察することができ、観察者が動く必要がないため対象物の操作(電子部品などの操作又は修理、微細加工物の加工及び検査、微細手術など)を便利且つ安定に行うことができるうえ、作業者の疲労度を減少させることができる。
また、前述したような原理を光学顕微鏡又は実体顕微鏡だけではなく光照射装置の光学系に適用し、試料の移動又は光学系及び光源の移動なしでも、光の垂直照射のみならず、垂直軸から一定の角度範囲内での側面照射が可能であり、且つ垂直軸を中心とした回転照射が可能である。
本発明の一実施例に係る光学システムを説明するための図である。 本発明の一実施例に係る光偏向モジュールにおける同じ位置への光の出射を説明するための一例である。 本発明の一実施例に係る光偏向モジュールにおける同じ位置への光の出射を説明するための他の例である。 本発明の一実施例に係る光学システムにおける、入射する光の角度変化による光経路距離の差を説明するためのグラフである。 本発明の一実施例に係る光学システムにおける、光経路距離が短いときに該当距離を補償するための第2サブシステムの動作を説明するための図である。 本発明の一実施例に係る光学システムにおける、光経路距離が長いときに該当距離を補償するための第2サブシステムの動作を説明するための図である。 本発明の他の実施例に係る光学システムを説明するための図である。 図7の光学システムの平面図である。 本発明の別の実施例に係る光学システムを説明するための図である。 図9の光学システムの平面図である。 本発明の別の実施例に係る光学システムを説明するための図である。 図11の光偏向モジュールの位置変化による軌跡を説明するための一例である。 本発明の別の実施例に係る光学システムを説明するための図である。 図13の光学システムの平面図である。 本発明の光学システムを機構的に実現するときの一例である。 本発明の光学システムを機構的に実現するときの他の例である。 本発明の光学システムを顕微鏡に適用するときの一例である。 本発明の別の実施例に係る光学システムを説明するための図である。 図18の光学システムの原理を説明するための図である。 図18の光学システムを実現するときの斜視図の一例である。 図18の光学システムの多角観察(又は光照射)を説明するための図である。 図18の光学システムにおける対物レンズの位置変化を説明するための図である。 本発明の別の実施例に係る光学システムを説明するための図である。 図18又は図23の光学システムを顕微鏡に適用するときの斜視図の一例である。
以下、添付図面及び添付図面に記載された内容を参照して、本発明の好適な実施例を詳細に説明する。ところが、本発明はこれらの実施例に制限又は限定されるものではない。各図面に提示された同一の参照符号は同一の部材を示す。
図1は本発明の一実施例に係る光学システム10を説明するための図である。
図1を参照すると、本発明の一実施例に係る光学システム10は、第1光偏向モジュール11及び第2光偏向モジュール12を含む第1サブシステム18と、第1プリズム13、第2プリズム14及び第3プリズム15を含む第2サブシステム19とを含む。
第1サブシステム18は、入射する光の角度変化に応じて同じ位置へ光を出射するように光経路を形成する。例えば、試料(対象物)からの光の入射を受ける対物レンズが第1サブシステム18に結合でき(図15参照)、対物レンズは、左右移動しながら位置変化でき、この際、極角(polar angle)又は方位角(azimuth angle)が流動的に可変するように左右移動できる。
第2サブシステム19は、入射する光の光経路距離を調節して光を出射するように光経路を形成する。第2サブシステム19は、入射する光の経路を順次変更する第1プリズム13、第2プリズム14、及び第3プリズム15を含み、前述したように、第1サブシステム18に入射する光の角度変化に応じて第2プリズム14と第1プリズム13又は第3プリズム15間の相対的な距離が変わるように動作し、試料から第1サブシステム18を経由して第2サブシステム19に達する全体光経路距離が同一であるように光経路が形成される。第1プリズム13、第2プリズム14及び第3プリズム15は直角プリズムである。直角プリズムは、断面が直角三角形の形状をし、直角の一方の面を介して斜面に入射する光を直角の他方の面から反射させることができる。ここで、第1プリズム13、第2プリズム14及び第3プリズム15は直角プリズムであることを例として説明するが、これに限定されず、場合によってはプリズム13、14、15の代わりに反射ミラーを用いて実現されることも可能である。例えば、プリズム13、14、15の各全反射面に反射ミラーを取り付けて総4個の反射ミラーで同じ機能を実現することができる。
このように本発明の一実施例に係る光学システム10は、試料から第1サブシステム18を経由して第2サブシステム19に達する全体光経路距離が同一であるように光経路を形成することにより、試料の移動又は顕微鏡観察者の目の移動なしで、光学系を用いた斜角光経路を形成して試料の垂直面だけでなく、観察角度を変化させて前後左右の側面まで一定の斜角で観察し、或いは垂直軸を中心として回転観察することを可能にした。
例えば、試料からの光の入射を受ける対物レンズが第1サブシステム18に結合でき、この際、対物レンズの位置変化に応じて第1サブシステム18に入射する光の角度変化に対して、試料から第1サブシステム18を経由して第2サブシステム19に達する全体光経路距離が同一であるように光経路を形成することができる。
このように対物レンズの位置変化に応じて第1サブシステム18に入射する光の角度変化に対して、全体光経路距離が同一となることにより、対物レンズ、第1サブシステム18、及び第2サブシステム19を順次通過して対眼レンズに入射し出射された光を観察する観察者は、倍率を新しく合わせるために対眼レンズを動かすことなく、その場で試料の斜角を観察することができる。
この他にも、本発明の一実施例に係る光学システム10は、光学顕微鏡又は実体顕微鏡だけでなく、試料を加工するための光照射装置の光学系にも適用でき、この際には、第2サブシステム19に結合した対眼レンズ代用の他のレンズ(凹レンズ、凸レンズ、又はコリメータなど)を通過したレーザーなどの光を第2サブシステム19、第1サブシステム18、及び第1サブシステム18に結合した対物レンズ代用の他のレンズ(凹レンズ、凸レンズ、又はコリメータなど)に順次通過させて試料に光を照射することもできる。この際にも、光照射装置に適用される光学システム10以外の他の光学系又は光源を動かすことなく、光照射角度を変化させて試料の斜角に光を照射することができる。
以下、本発明の様々な各種実施例による光学システムについて、顕微鏡への適用を中心としてその動作を考察するが、これに限定されない。本発明の様々な各種実施例に係る光学システムは、前述したように光の入射及び出射方向を反対にすることにより、試料加工などの目的で利用する光照射装置などの光学系に適用できることを明かしておく。また、説明の便宜上、本発明の光学システムを構成するプリズムの中心を通る光(線)を基準として説明するが、プリズムの中心から若干ずつずれる一定の領域の光(線)もやはり類似の原理に基づいて各プリズムに入射し、通過して出射される。以下同じ。
図2は本発明の一実施例に係る光偏向モジュールにおける同じ位置への光の出射を説明するための一例である。
例えば、対物レンズが第1サブシステム18に結合でき(図15参照)、対物レンズを左右移動させるときにその極角又は方位角が流動的に可変するように位置を変化させることができる。この際、第1光偏向モジュール11は、対物レンズから入射する光の角度変化に応じて、固定軸(例えば、第1光偏向モジュール11のプリズムが左右動き範囲の中心にあるとき、試料から第1光偏向モジュール11のプリズムの中心を連結する軸であって、ここではP1とP2とを連結する軸に相当する)から傾いた光を固定軸と平行な光となるように光経路を変え、第2光偏向モジュール12は、固定軸と平行な光を一点の同じ位置P2へ出射するように光経路を変える。第1光偏向モジュール11と第2光偏向モジュール12はそれぞれ、前述したように入射する光の角度変化に応じて同じ位置へ光を出射するように光経路を形成するために、2つのウェッジプリズムを含む。ウェッジプリズムは、円柱の中間を切断した楔状であって、円柱の底面から入る光をして、その動き角度に応じて、断面から出る光の方向を変えることができるようにする。2つのウェッジプリズム構造はリスレープリズム(Risley prism)ともいう。ここで、2つのウェッジプリズムは、前述したように入射する光の角度変化に応じて、図2のように、極角又は方位角が流動的に可変するように機構物に装着できる(図15参照)。極角(θ)は、x、y、z直角座標系を極座標系に変形して考察すると、原点からの距離(r)と方位角(φ)を変動することなくz軸から−z軸方向に移動するときの角度に該当することができ、方位角(φ)は、原点からの距離(r)と極角(θ)を変動することなくx軸から−x軸方向に移動するときの角度に該当することができる。
図3は本発明の一実施例に係る光偏向モジュールにおける同じ位置への光の出射を説明するための他の例である。
図3のように、対物レンズから入射する光の角度変化に応じて、第1光偏向モジュール11と第2光偏向モジュール12を構成する2つのウェッジプリズムは、極角方向への移動なしで方位角のみが流動的に可変するように機構物に装着されることも可能である(図15参照)。
図2及び図3は、第1光偏向モジュール11と第2光偏向モジュール12に上下に配置したウェッジプリズム2つずつをそれぞれ使用した場合に、一点(P1)から出発した光がその角度変化を問わずさらに一点(P2)に集まるように構成した例であって、一点(P1)からそれぞれ−28°、−14°、0°、14°、28°の角度で出射された光線が第1光偏向モジュール11と第2光偏向モジュール12を通過することにより、さらに一点(P2)に集まる構造を例として示した。光偏向モジュール11、12の配置及び移動経路に応じて図2又は図3のような設計が可能である。
このように、P2の位置で一点に集まった光は、図1のように、第2光偏向モジュール12と同一の角度で回転する第1プリズム13によって反射されて第2プリズム14へ伝達され、第2プリズム14から反射された光は、さらに、第3プリズム15を介して、固定された対眼レンズへ伝達できる。前述したように、第1プリズム13は第2光偏向ジュール12と常に同一の角度で回転するようになっている。よって、第2光偏向モジュール12から第1プリズム13に入射する光の角度は常に第1プリズム13の入射面に対して垂直となる。
したがって、結像光学系で使用される場合、第1光偏向モジュール11の前に対物レンズを位置させると、観察者の固定された観察位置で試料を様々な角度で観察することができる。同じ原理により、エネルギー伝達又は照明光学系では、固定された光源又はエネルギーソース(レーザーなど)から出た光(例えば、レーザーなど)を試料に多様な角度で照射するようにすることができる。
図4は本発明の一実施例に係る光学システムにおける、入射する光の角度変化による光経路距離の差を説明するためのグラフである。
図4のように、対物レンズの位置変化に応じて試料の位置P1から入射する光の角度変化に対して、試料から第1サブシステム18を経由して第2サブシステム19に達する全体光経路距離、すなわち試料から第1光偏向モジュール11、第2光偏向モジュール12、第1プリズム13、第2プリズム14及び第3プリズム15を通過する光の全体移動距離が変わることが分かる。すなわち、第1光偏向モジュール11に垂直入射するときの角度0での光経路を0にしたとき、これを基準として左右の角度変化に応じて光経路が対称的に長くなり得る。これにより、試料と最終観察位置(又は光源)との光学距離(optical path length)が角度に応じて変わり得るが、これを補正するために適切にプリズムの移動のための光学系が導入される。このような全体光経路距離の差を補正しない場合、多くは同一の光学品質を保障することができなくなる。例えば、結像光学系では、角度別に倍率が変わり、或いはレーザー光源のエネルギーを伝達してレンズに集束させるときは焦点の位置が変わり得る。
図4のように、光が第1光偏向モジュール11に垂直入射するときは光経路距離が短い場合であり、光が第1光偏向モジュール11に垂直ではなく傾いた任意の角度で入射するときは光経路距離が長い場合である。これを補正するために、図5のように、光が第1光偏向モジュール11に垂直入射するとき(光経路距離が短い場合)には、第2プリズム14と第1プリズム13又は第3プリズム15間の相対的な距離が長くなるように(例えば、A)機構物を設計することができる(図15参照)。また、図6のように、光が第1光偏向モジュール11に垂直ではなく傾いた任意の角度で入射するとき(光経路距離が長い場合)には、第2プリズム14と第1プリズム13又は第3プリズム15間の相対的な距離が短くなるように(例えば、B)機構物を設計することができる(図15参照)。
ここで、第2プリズム14と第1プリズム13又は第3プリズム15間の相対的な距離を調整するために、第1プリズム13と第3プリズム15は同一軸上で動かない状態で、所定の機構物によって第2プリズム14のみが左右に動くようにすることにより、常に一定の光学距離が保障されるようにすることができる。例えば、第1プリズム13と第3プリズム15は同一の軸上で動かない場合に、2(A−B)が図4のような光経路距離の差となるように調整することにより、常に一定の光学距離を保障することができる。
図7は光偏向モジュールにそれぞれプリズムを使用する場合に対する本発明の他の実施例に係る光学システム20を説明するための図である。図8は図7の光学システム20の平面図である。
図7及び図8を参照すると、本発明の他の実施例に係る光学システム20は、第1光偏向モジュール21及び第2光偏向モジュール22からなるサブシステム(第1サブシステム)を含む。ここでは、図1のように上下に配置したウェッジプリズムに代えて、第1光偏向モジュール21及び第2光偏向モジュール22それぞれは所定の機構物の前後(又は左右)に配置された2つの直角プリズム(right angle prism)からなる。ここで、光学システム20の残りの構成は、図1と同様に、プリズム13、14、15を含み、その動作方式は図1で説明されたとおりである。
但し、第1光偏向モジュール21及び第2光偏向モジュール22の動作を考察すると、例えば、対物レンズを左右移動させるとき、試料の位置P1からくる光の角度変化に応じてその極角又は方位角が流動的に可変するように機構物に装着された直角プリズムの位置を変化させることができる。この際、第1光偏向モジュール21は、試料から入射する光の角度変化に応じて、固定軸(例えば、第1光偏向モジュール21の試料に近いプリズムが左右動き範囲の中心にあるとき、試料から第1光偏向モジュール21の試料に近いプリズムの中心を連結する軸)から傾いた光が固定軸と平行な光となるように光経路を変え、第2光偏向モジュール22は、固定軸と平行な光を一定の同じ位置P2へ出射するように光経路を変える。
図7及び図8には、一点P1から出発した光が、傾き角度を問わず、直角プリズムを用いた第1光偏向モジュール21及び第2光偏向モジュール22の動作に応じてさらに一点P2に到達する光経路が示されている。具体的には、−28°、0°、28°の角度で出射した光が、第1光偏向モジュール21によって、固定軸と平行な光に変わった後、第2光偏向モジュール22によって、固定軸と平行な光が一点の同じ位置P2へ出射される光経路を示している。このように構成しても、顕微鏡などの観察装置に使用する試料を多様な角度で観察することができる。
図9は本発明の別の実施例に係る光学システム30を説明するための図である。図10は図9の光学システム30の平面図である。
図9及び図10を参照すると、本発明の別の実施例に係る光学システム30は、所定の機構物の前後(又は左右)に配置された2つの直角プリズム31、32からなる一つの光偏向モジュール38のみを備えたサブシステム(第1サブシステム)を含む。ここで、光学システム30の残りの構成は、図1と同様に、プリズム13、14、15を含み、その動作方式は図1で説明されたとおりである。
但し、ここでのサブシステムは、一つの光偏向モジュール38からなるが、試料の位置P1からくる光の角度変化に応じて、固定軸(例えば、光偏向モジュール38の第1プリズム31が左右動き範囲の中心にあるとき、試料から光偏向モジュール38の第1プリズム31の中心を連結する軸)から傾いた光を同じ位置P2へ出射するために光経路を変えるように動作することができる。例えば、対物レンズを左右移動させるとき、試料の位置P1からくる光の角度変化に応じてその極角又は方位角が流動的に可変するように機構物に装着された直角プリズム31、32の位置を変化させることができる。この際、試料から入射する光の角度変化に応じて、固定軸から傾いた光を直接一点の同じ位置P2へ出射するように光経路を変えることができる。ここでは、固定軸と平行な光に光経路を変える別途の光偏向モジュールは必要としない。
図9及び図10には、一点P1から出発した光が、傾き角度を問わず、直角プリズム31、32からなる一つの光偏向モジュールの動作に応じてさらに一点P2に到達する光経路が示されている。具体的には、−28°、0°、28°の角度で出射した光が、直角プリズム31によって平面の垂直内側に折られ、さらに直角プリズム32によって垂直に折られて1点の最終位置P2へ出射される光経路を示している。このように構成しても、顕微鏡などの観察装置に使用する試料を多様な角度で観察することができる。
図9及び図10のような場合、出発点P1から多様な角度で出射された光が成す第1平面と、到着点P2に集まる3本の光線が成す第2平面とは、平行であるが、他の平面上に存在する。この場合は理想的な場合であって、コリメートされた光線は、常にプリズムに垂直入射し或いはプリズムから垂直に出射されるので、色収差が発生しない。機構設計上の理由により理想的な場合から外れる必要があるとき、例えば、到着点P2が第1平面に位置するようにする場合に、プリズム角度(極角又は方位角)に変化を与えることもできる。この場合、反射鏡を使用すると、色収差を除去することができる。ところが、このような反射鏡の使用時には反射率による光損失がプリズムを使用するときより大きいので、これを設計に反映しなければならない。
図11は本発明の別の実施例に係る光学システム40を説明するための図である。
図11を参照すると、本発明の別の実施例に係る光学システム40は、所定の機構物の上下に配置された2つのウェッジプリズム41、42からなる一つの光偏向モジュール48のみを備えたサブシステム(第1サブシステム)を含む。ここで、光学システム40の残りの構成は、図1と同様に、プリズム13、14、15を含み、その動作方式は図1で説明されたとおりである。
ここでは、観察角度(又は試料からくる光線の角度)ではなく、観察位置の変化を可能とした。この場合、観察者は、移動することなく、観察位置を変化させながら試料の一定の範囲内の位置に対する観察が可能である。また、光照射装置などのエネルギー伝達システムとして使用される場合、試料の移動又は光源の移動なしでも、光照射位置を変化させながら光源のエネルギーを試料の任意の位置に照射させることができる。例えば、レーザー加工の場合は、加工物が重い或いは固定されているとき、又は振動に脆弱であって移動が困難なときなどに有用である。
図11のように、光偏向モジュール48は、入射する光の距離変化に応じて、同じ位置へ光を出射するように光経路を形成する。例えば、試料からくる光の入射を受ける対物レンズが、光偏向モジュール48を備えた第1サブシステムに結合でき(図15参照)、対物レンズは左右移動しながら位置変化できる。この際、極角又は方位角が流動的に可変するように左右移動することができる。
その後、図1のようなプリズム13、14、15を備えた第2サブシステム19は、光偏向モジュール48から入射する光の光経路距離を調節して光を出射するように光経路を形成する。図1でも説明したように、第2サブシステム19は入射する光の経路を順次変更する第1プリズム13、第2プリズム14、及び第3プリズム15を含み、前述したように光偏向モジュール48に入射する光の距離変化に応じて第2プリズム14と第1プリズム13又は第3プリズム15間の相対的な距離が変わるように動作し、光偏向モジュール48を備えた第1サブシステム18と第2サブシステム19間の全体光経路距離が同一であるように光経路が形成される。
図12は図11の光偏向モジュール48の位置変化による軌跡を説明するための一例である。
図11において、平面(yz平面)に垂直な軸がx軸であると仮定するとき、試料の観察領域がy軸に沿って位置変化すると、光偏向モジュール48の所定の機構物に装着されたプリズム41、42が該当角度(極角又は方位角)で動いて試料からの距離が変わりながら入ってくる、固定軸(例えば、光偏向モジュール48の第1プリズム41が左右動き範囲の中心にあるとき、試料から光偏向モジュール48の第1プリズム41の中心を連結する軸)と平行な光を、固定された点P2へ送る。この際、光線はyz平面上に存在せず、図12のようにx値が0ではない値を持つ。言い換えれば、光線は第2プリズム42の中心を通過するが、第1プリズム41では中心から離れた点を通過する。
すなわち、図12のように、光偏向モジュール48がyz平面上で動くとき、実際観察される領域の中心は、直線ではなく、図12のような軌跡上にある。このように光偏向モジュール48に2つのウェッジプリズム41、42を使用すると、光線の角を偏向させる効果以外に、光線が軸を外れる変位も生ずるので、光偏向モジュール48を左右に動かすにつれて観察される領域の中心が直線として現れるようにするためには、光偏向モジュール48を直線に左右移動させるのではなく、−x方向への変位調整を行うことができる。すなわち、試料の観察領域の中心(y=0)から左右に移動しながら−x方向への変位が益々小さくなるようにすることができる。
このような本発明の別の実施例に係る光学システム40は、試料から光偏向モジュール48を備えた第1サブシステムを経由して第2サブシステム19に達する全体光経路距離が同一であるように光経路を形成することにより、試料の移動又は顕微鏡観察者の目の移動なしでも、光偏向モジュール48の位置移動のみによって、光学系を用いた光経路を形成して試料の左右観察位置を変えることができ、垂直軸を中心として回転観察することもできるようにした。
例えば、試料からくる光の入射を受ける対物レンズが、光偏向モジュール48を備えた第1サブシステムに結合できる。この際、対物レンズの位置変化に応じて光偏向モジュール48に入射する光の距離変化に対して、試料から光偏向モジュール48を経由して第2サブシステム19に達する全体光経路距離が同一であるように光経路を形成することができる。このように対物レンズの位置変化に応じて光偏向モジュール48に入射する光の距離変化に対して全体光経路距離が同一となることにより、対物レンズ、第1サブシステム、第2サブシステム19を順次通過して対眼レンズに入射し出射された光を観察する観察者は、倍率を新しく合わせるために対眼レンズを動かすことなく、その場で試料の観察位置を変えて観察することができる。
この他にも、光学システム40は、光学顕微鏡又は実体顕微鏡だけでなく、試料を加工するための光照射装置の光学系に適用できる。この際には、第2サブシステム19に結合した対眼レンズ代用の他のレンズ(凹レンズ、凸レンズ、又はコリメータなど)を通過したレーザーなどの光を第2サブシステム19、光偏向モジュール48、及び光偏向モジュール48に結合した対物レンズ代用の他のレンズ(凹レンズ、凸レンズ、又はコリメータなど)を順次通過させて試料に光を照射することもできる。
図13は本発明の別の実施例に係る光学システム50を説明するための図である。図14は図13の光学システム50の平面図である。
図13及び図14を参照すると、本発明の別の実施例に係る光学システム50は、所定の機構物の前後(又は左右)に配置された2つの直角プリズム(right angle prism)51、52からなる一つの光偏向モジュール58のみを備えたサブシステム(第1サブシステム)を含む。ここで、光学システム50の残りの構成は、図1と同様に、プリズム13、14、15を含み、その動作方式は図1で説明されたとおりである。
但し、ここでのサブシステム(第1サブシステム)は、図11と同様に一つの光偏向モジュール58からなるが、図11と同様に、試料に対する観察位置の変化による試料からの光の距離変化に応じて、固定軸(例えば、光偏向モジュール58の第1プリズム51が左右動き範囲の中心にあるとき、試料から光偏向モジュール58の第1プリズム41の中心を連結する軸)と平行に入ってくる光を同じ位置P2へ出射するために光経路を変えるように動作することができる。例えば、対物レンズを左右移動させるとき、試料の位置変化に応じて、該当位置の試料からくる光を1点の同じ位置P2へ出射するために、その極角及び方位角が流動的に可変するように機構物に装着された直角プリズム51、52の位置を変化させる。この際、試料からの光の距離変化に応じる光経路距離の補償は、図1と同様のプリズム13、14、15の動きによって、試料から光偏向モジュール58を備えた第1サブシステムを経由して第2サブシステム19に達する全体光経路距離が同一であるように光経路を形成させることにより可能である(図1参照)。
このように、光学システム50は、図9の光学システム30をやや変形させた構造である。例えば、第2プリズム52の角度は、図9の第2プリズム32の場合と同一にすることができるが、第1プリズム51の角度は、図9の第1プリズム31の角度とは異なり、その底面の角度が観察平面と水平になるようにすることができる。ここでも、図11と同様に、入射する光の角度ではなく観察位置が変化するとき、光線を位置を問わず一点に伝達する作動原理は同様であり、これも、顕微鏡などの観察装置への適用の際には観察者の動きなしで一定の範囲内の位置でイメージやその他の光学情報などを獲得することができ、光照射装置への適用の際には光源又は試料の移動なしで試料の一定範囲内の位置に光を照射することができる。
図15は本発明の光学システム60を機構的に実現するときの一例である。
図15に示すように、第1光偏向モジュール61(図1の第1光偏向モジュールに相当する)が、対物レンズと結合して一体に動けるように機構物に装着でき、第2光偏向モジュール62(図1の第2光偏向モジュールに相当する)も、ピストンの形で上下移動性を有する軸を介して第1光偏向モジュール61と結合できる。このように第1サブシステム68(図1の第1サブシステムに相当する)を構成する第1光偏向モジュール61と第2光偏向モジュール62は2つのプレートの間に装着できる。
2つのプレートの上部にはそれらの間に第1プリズム63(図1の第1プリズムに相当する)と第3プリズム65(図1の第3プリズムに相当する)が装着され、第1プリズム63及び第3プリズム65に対して相対的に移動できるようにプレートの外部に第2プリズム64(図1の第2プリズムに相当する)が装着される。このように第2サブシステム69(図1の第2サブシステムに相当する)を構成するプリズム63、64、65は、第1光偏向モジュール61と第2光偏向モジュール62が動くときに、全体光経路距離が同一となるように適切に移動性を有し、第3プリズム65から出た光は、対眼レンズを通過して観察者が試料を観察することができるようにする。
ここで、対物レンズの焦点を中心として、第1光偏向モジュール61及び対物レンズが、側面プレートに設けられたガイド溝又は孔に沿って左右位置変化すると、これに連結された第2光偏向モジュール62及び第1プリズム63が対称的に動く。この際、第2プリズム64も、鏡筒内で所定の溝に沿って移動して側面プレートとの距離が変化することにより、光学距離を一定に維持する。最後に、第3プリズム65から出た光は対眼レンズのモジュールに向かう。
また、図15では、円形ボディ内に2つのプレートが固定されず、円形ボディ内で前記2つのプレートが回転するように構成されている。これにより、対物レンズの焦点を中心として、第1光偏向モジュール61及び対物レンズが、側面プレートに設けられたガイド溝又は孔に沿って左右位置変化することができるうえ、第1サブシステム68及び第2サブシステム69の回転が可能であって試料に対する観察角度又は光照射角度を柔軟に多様な任意の角度に調節することができる。
図15において、第1光偏向モジュール61、第2光偏向モジュール62、第1サブシステム68、第1プリズム63、第2プリズム64、第3プリズム65及び第2サブシステム69は、図1の第1光偏向モジュール11、第2光偏向モジュール12、第1サブシステム18、第1プリズム13、第2プリズム14、第3プリズム15及び第2サブシステム19にそれぞれ相当する。このように図15で説明された本発明の光学システムの機構図は一つの例示に過ぎないものである。本発明は、これに限定されず、図1〜図8で説明された動作を実現するために他の形態に様々に実現できる。
図16は本発明の光学システム70を機構的に実現するときの他の一例である。
図16に示すように、第1直角プリズム71(図9の直角プリズム31、又は図13の直角プリズム51に相当する)が対物レンズと結合して一体に動けるように機構物に装着でき、第2直角プリズム72(図9の直角プリズム32、又は図13の直角プリズム52に相当する)も第1直角プリズム71と共に流動的に動けるように所定の結合手段によって第1直角プリズム71と結合できる。観察角度又は観察位置を変化させるための第1直角プリズム71の左右移動に応じて、アクチュエータ(図示せず)で駆動されるピストンによって極角又は方位角が流動的に可変するように機構物に装着でき、所定の結合手段で結合した第2直角プリズム72も、図9又は図13と同様の原理に従い、試料からくる光を一点の同じ位置P2へ出射するように光経路を形成することができる。ピストンをそれぞれ動かすためのモーターなどのアクチュエータは、光学システム70の空き空間を活用して適切な箇所に設置できる。
第2サブシステム(図1の第2サブシステムに相当する)を構成するプリズム73、74、75は、第1直角プリズム71と第2直角プリズム72が動くときに、全体光経路距離が同一となるように適切に移動性を有し、鏡筒を介して第2直角プリズム72から入射する光は第1プリズム73の斜面から反射されて第2プリズム74に入射し、第2プリズム74の斜面から入射する光は第2プリズム74の直角を成す面から順次反射されて第3プリズム75に入射し、第3プリズム75の斜面から反射されて出た光は対眼レンズを通過して観察者の試料観察を可能にする。
このように図16で説明された本発明の光学システムの機構図はもう一つの例示に過ぎないものである、本発明は、これに限定されず、図9〜図14で説明された動作を実現するために他の形態に様々に実現できる。
図17は本発明の光学システムを顕微鏡に適用するときの一例である。図17のように、図15の光学システム60又は図16の光学システム70は、顕微鏡システムの対眼レンズと試料支持台との間に装着されて使用できる。所定の移動つまみを回すことにより対物レンズの左右位置を変化させることができ、これにより試料からの光の入射角度が変わるにつれて光学システム60/70の光偏向モジュール61、62/71、72、プリズム61、62、63/71、72、73が前述したように動くことにより、観察者は移動なしでも対眼レンズを介して試料の上下左右の側面ともを観察することができる。プリズム61、62、63/71、72、73を通過した画像は所定のレンズを介してカメラに入射させることができる。この際、カメラを介して該当画像に対するデジタル画像信号を生成して所定の記憶手段に記憶することもでき、図示してはいないが、所定のディスプレイ装置を介しても該当画像を画面に表示することもできる。
図18は本発明の別の実施例に係る光学システム100を説明するための図である。
図18を参照すると、本発明の別の実施例に係る光学システム100は、第1レンズ110及び第2レンズ120を含む。この他に、光学システム100は一つ以上のミラー又はウェッジプリズムなどのプリズムを含むことができるが、図18では2つのミラー131、132を含む場合を例示した。
第1レンズ110(多数のレンズ,プリズム,またはミラーを組み合わせた形態が可能)は試料(又は対象物)の位置P1から第1レンズ110の焦点距離だけ離れて設置され、第2レンズ120(多数のレンズ,プリズム,またはミラーを組み合わせた形態が可能)は第1レンズ110から一定の距離離れて設置できる。
これにより、第1レンズ110と第2レンズ120間の空間に平行光が形成でき、第2レンズ120の中心軸が第1レンズ110の中心軸と平行な周囲の位置にある場合には、第1レンズ110と第2レンズ120との間に平行光が互いに伝達できるので、ミラー131、132は不要であるが、図18のようにレンズの中心軸が一致しない或いは平行しない場合には、ミラー131、132を用いて第1レンズ110と第2レンズ120との間に平行光(又は平行光に近い準平行光を含む)が互いに伝達できるようにする。図面には例示されていないが、ミラー131、132を用いた反射の代わりに、屈折を用いるウェッジプリズムなどのプリズムが使用でき、これらの2種が組み合わせられた(ミラーとウェッジプリズム)場合も可能である。顕微鏡などの光学装置に適用するときは第1レンズ110から第2レンズ120へ平行光が伝達され、レーザーなどの光照射装置に適用するときは第2レンズ120から第1レンズ110へ平行光が伝達され得る。
本発明の別の実施例に係る光学システム100においても、試料を観察する人の動き又は試料に光を照射する装置の光源の動きなしでも、第1レンズ110の試料に対する観察角度又は光照射角度を変化させ、試料を多角度で観察し或いは試料に多角度で光を照射することができる。例えば、第2レンズ120が固定されていても、第1レンズ110の試料に対する観察角度を変化させ、ミラー131、132を適切に動かすことにより、第2レンズ120の焦点距離に該当試料に対する多角度の画像が形成されるようにすることができ、或いは第2レンズ120の焦点距離に光照射装置の光源を配置して多角度で試料に光が照射されるようにすることができる。顕微鏡の場合、第1レンズ110は対物レンズに相当し、第2レンズ120は対眼レンズへ光を送るためのレンズに相当しうる。
図19は図18の光学システム100の原理を説明するための図である。例えば、2つのレンズ110、120は同一の焦点距離を持つレンズ又は接合レンズであってもよく、焦点距離にある試料からの光は第1レンズ110によって平行光に変わり、さらに第2レンズ120によって焦点距離に画像が形成できる。この際、第1レンズ110と第2レンズ120間の平行光が存在する空間(infinity space)の長さを問わず、同一サイズの画像が第2レンズ120の焦点距離に形成できる。図19では2つのレンズ110、120の焦点距離が同じ左右対称の場合を例示したが、対称ではない場合、例えば2つのレンズ110、120の焦点距離が互いに異なる場合或いは光経路上に更なる光学要素が挿入される場合でも、経路の長さが変わる部分が平行光の存在する空間であれば同じ原理が適用できる。前述したように対称の場合には、設計上の制約がありうるが、コマ収差、歪曲収差、横色収差は理論上完全に除去され、対称ではなくても対称に近いほど、前記3種の収差は顕著に減少するということがよく知られている。
図20は図18の光学システム100を実現するときの斜視図の一例である。光学システム100の外観は図24のようになってもよい。第1レンズ110が左右移動しながら極角又は方位角が流動的に可変するように位置変化するとき、図20のように、ミラー131、132が第1レンズ110と結合して第1レンズ110の位置変化による試料に対する角度変化に対して流動的に位置変更されるように機構物に装着できる。これにより、ミラー131、132は第1レンズ110と第2レンズ120との間で平行光の光経路を変更して伝達することができる。
これにより、第2レンズ120が固定されていても、図21のように第1レンズ110の試料に対する観察角度を変化させるとき、ミラー131、132を前述したように適切に動かすことにより、第2レンズ120の焦点距離に該当試料に対する多角度の画像が形成されるようにすることができる。また、図22のように第1レンズ110の位置移動に応じて試料に対する観察位置が変更されるようにすることができ、各位置で多角度の画像が第2レンズ120の焦点距離に形成されるようにすることができる。
同様に、第2レンズ120の焦点距離に光照射装置の光源を配置して試料に光が照射されるようにする場合でも、図21のように試料に多角度で光が照射されるようにすることができ、第1レンズ110の位置移動に応じて図22のように各位置で試料に多角度で光が照射されるようにすることができる。
図23は本発明の別の実施例に係る光学システム200を説明するための図である。本発明の別の実施例に係る光学システム200の外観は図24のようになってもよい。図23において、本発明の別の実施例に係る光学システム200は、第1レンズ110と第2レンズ120との間に5つのミラー131〜135を使用した場合を例示する。
例えば、第1レンズ110が円弧状のガイド溝又は孔に沿って左右移動しながら極角又は方位角が流動的に可変するように位置変化するとき、ミラー131〜133が第1レンズ110と結合して第1レンズ110の位置変化による試料に対する角度変化に対して流動的に位置変更されるように機構物に装着できる。これにより、ミラー131〜133から出射された平行光が、固定されたミラー134,135を介して第2レンズ120へ反射されるようにすることにより、第1レンズ110と第2レンズ120との間でミラー131〜135によって平行光の光経路が変更されて伝達できる。第2レンズ120を通過した光は、固定されたミラー又はプリズム141、142で経路が変更されて所定の孔を介して対眼レンズ側へ出射できる。対眼レンズは第2レンズ120の焦点距離に設置されて平行光又は準平行光の形で人の目に平行光を伝達することができる。
図24のように、外部に出ているつまみを動かすにつれて、つまみに結合した第1レンズ110が円弧状のガイド溝又は孔に沿って動きながら極角又は方位角が流動的に可変でき、第1レンズ110に結合したミラー131、132、133も流動的に位置変更できる。
すなわち、第1レンズ110が円弧状のガイド溝又は孔に沿って動く間、第1レンズ110の極角又は方位角の変化に対応した分だけ第1ミラー131が動いて、第1レンズ110から出射された平行光の経路を変更して反射し、これにより、ミラー132〜133も第1ミラー131の動いた角度の変化に対応した分だけそれぞれ動いて、第1ミラー131から反射された平行光が固定されたミラー134,135へ出射されるようにし、さらにミラー135を介してもう1回反射させ、最終的に平行光が固定された第2レンズ120の中心軸に向かうようにすることができる。ここで、第1レンズ110を動かす力は使用者がつまみに加える力であってもよい。これにより、アクチュエータなどの駆動でピストンを作用させ、これに結合したミラー131〜133が第1レンズ110と共に動くようにすることができる。
光学システム200も、図15と同様に、円形ボディ内に装着されて回転するように構成できる。これにより、側面の2つのプレートに設けられたガイド溝又は孔に沿って対物レンズ110が左右位置変化し、これに対応する分だけミラー131〜133が流動的に動けるうえ、対物レンズ110が円形ボディ内で回転でき、該当位置でミラー131〜133が流動的に動けるようにすることにより、試料に対する観察角度又は光照射角度をさらに柔軟に多様な任意の角度に調節することができる。
このように、本発明では、対物レンズを一定の極角内で傾けること、及び任意の方位角への回転を可能にし、対物レンズを通過した光は光学モジュールを用いて光学的距離(optical path length)を一定に維持する或いは距離が変わる領域に平行光が存在するようにして一定の位置に一定の像が形成されるようにし、よって、固定された位置の対眼レンズがこれをさらに拡大/縮小して観察者の目に入射するようにすることができる。また、ミラー又は直角プリズムの場合のみを図示したが、実際には像の反転及び回転を補正するために多様な形態のプリズムが使用できる。これにより、デジタル方式ではなく光学顕微鏡又は実体顕微鏡において、試料の移動又は顕微鏡観察者の目の移動なしでも、光学系を用いた斜角光経路を形成して、試料の垂直面のみならず前後左右の側面まで一定の斜角で観察する或いは垂直軸を中心として回転観察することを可能にすることにより、物体を3次元的に観察することができるようにし、観察者が動く必要がないので、対象物の操作(電子部品などの操作又は修理、微細加工物の加工及び検査、微細手術など)を便利且つ安定に行うことができるうえ、作業者の疲労度を減少させることができる。また、場合によっては、試料の移動又は顕微鏡観察者の目の移動なしでも、観察位置を変化させながら試料を観察することもできる。前述したような原理を、光学顕微鏡や実体顕微鏡、望遠鏡、潜望鏡、内視鏡などの光学装置だけでなく、試料に光を照射するための光照射装置の光学系に適用することができる。光照射装置への適用の際にも、試料の移動又は光源の移動なしでも、光の垂直照射だけでなく、垂直軸から一定の角度範囲内での側面照射、及び垂直軸を中心とした回転照射ができるようにする。
以上、本発明は限定された実施例と図面によって説明されたが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、本発明の属する分野における通常の知識を有する者であればこれらの記載から多様な修正及び変形が可能である。したがって、本発明の範囲は説明された実施例に局限されて定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、特許請求の範囲と均等なものによって定められるべきである。

Claims (15)

  1. 光経路を形成するように配置された第1光学手段及び第2光学手段を含み、
    対象物から前記第1光学手段と前記第2光学手段を介して出る光で対象物を観察し、或いは前記第2光学手段に照射される光が前記第1光学手段を介して対象物へ照射されるようにするためのものであって、
    対象物の観察者の動き又は対象物に光を照射する装置の光源の動きなしで、対象物の互いに異なる角度又は位置に対して観察し或いは光を照射する、光学システムにおいて、
    前記第1光学手段は、入射する光の角度変化に応じて同じ位置へ光を出射するように光経路を形成する第1サブシステムを含み、
    前記第2光学手段は、入射する光の光経路距離を調節して光を出射するように光経路を形成する第2サブシステムを含み、
    対象物から前記第1サブシステムを経由して前記第2サブシステムに達する全体光経路距離が同一であるように光経路を形成することを特徴とする光学システム。
  2. 前記第1サブシステムに結合した第1レンズの対象物に対する観察角度又は光照射角度を変化させて対象物を観察し、或いは対象物に光を照射することを特徴とする、請求項に記載の光学システム。
  3. 前記第1レンズは、左右移動しながら極角又は方位角が流動的に可変するように位置変化し、対象物から反射される光を前記第1レンズ、前記第1サブシステム、前記第2サブシステム、及び第2レンズに順次通過させて前記対象物を観察するための顕微鏡に利用されることを特徴とする、請求項に記載の光学システム。
  4. 前記第1レンズは、左右移動しながら極角又は方位角が流動的に可変するように位置変化し、
    前記第2サブシステムに結合した第2レンズを通過した光を、前記第2サブシステム、前記第1サブシステム及び前記第1レンズに順次通過させ、対象物に光を照射するための装置に利用されることを特徴とする、請求項に記載の光学システム。
  5. 前記第1サブシステムは、
    前記角度変化に応じて、所定の固定軸から傾いた光を前記固定軸と平行な光となるように光経路を変える第1光偏向モジュール、及び
    前記固定軸と平行な光を前記同じ位置へ出射するように光経路を変える第2光偏向モジュールを含むことを特徴とする、請求項に記載の光学システム。
  6. 前記第1光偏向モジュール及び前記第2光偏向モジュールは、それぞれ、
    前記第1サブシステムに結合した第1レンズの位置変化による前記角度変化に対して極角又は方位角が流動的に可変するように機構物に装着されて前記光経路を形成する2つのウェッジプリズムを含むことを特徴とする、請求項に記載の光学システム。
  7. 前記第1光偏向モジュール及び前記第2光偏向モジュールは、それぞれ、
    前記第1サブシステムに結合した第1レンズの位置変化による前記角度変化に対して極角又は方位角が流動的に可変するように機構物に装着されて前記光経路を形成する2つの直角プリズムを含むことを特徴とする、請求項に記載の光学システム。
  8. 前記第1サブシステムは、
    前記角度変化に応じて、所定の固定軸から傾いた光を前記同じ位置へ出射するように光経路を変える光偏向モジュールを含むことを特徴とする、請求項に記載の光学システム。
  9. 前記光偏向モジュールは、前記第1サブシステムに結合した第1レンズの位置変化による前記角度変化に対して極角又は方位角が流動的に可変するように機構物に装着されて前記光経路を形成する2つの直角プリズムを含むことを特徴とする、請求項に記載の光学システム。
  10. 前記第2サブシステムは、
    入射する光の経路を順次変更する第1プリズム、第2プリズム及び第3プリズムを含み、
    前記角度変化に応じて、前記第2プリズムと前記第1プリズム又は前記第3プリズムとの相対的な距離が変わるように動作することを特徴とする、請求項に記載の光学システム。
  11. 光経路を形成するように配置された第1光学手段及び第2光学手段を含み、
    対象物から前記第1光学手段と前記第2光学手段を介して出る光で対象物を観察し、或いは前記第2光学手段に照射される光が前記第1光学手段を介して対象物へ照射されるようにするためのものであって、
    対象物の観察者の動き又は対象物に光を照射する装置の光源の動きなしで、対象物の互いに異なる角度又は位置に対して観察し或いは光を照射する、光学システムにおいて、
    前記第1光学手段は対象物から一定の距離離れて設置された第1レンズを含み、
    前記第2光学手段は前記第1レンズから一定の距離離れて設置された第2レンズを含み、
    前記第1レンズは、前記対象物の動きなしで、前記対象物に対する前記第1レンズの左右移動による動きに応じて前記第1レンズの極角又は方位角が可変する場合に、前記対象物に対する前記第1レンズの焦点距離だけ離れるように設置され、
    前記第1レンズと前記第2レンズ間の空間には平行光(準平行光を含む)が形成され、
    前記第1レンズと前記第2レンズとの間で前記平行光の光経路を変更して伝達する少なくとも一つの光経路変更手段をさらに含むことを特徴とする光学システム。
  12. 前記第2レンズの焦点距離に前記対象物の像を形成し、或いは前記第2レンズの焦点距離から前記対象物に光を照射することを特徴とする、請求項11に記載の光学システム。
  13. 前記第1レンズの前記対象物に対する観察角度又は光照射角度を変化させて、前記対象物を多角度で観察し或いは前記対象物に多角度で光を照射することを特徴とする、請求項11に記載の光学システム。
  14. 記第1レンズの位置変化による前記対象物に対する角度変化に対して流動的に位置変更される場合、前記第1レンズの焦点距離が同じになるように機構物に装着されることを特徴とする、請求項11に記載の光学システム。
  15. 前記光経路変更手段はミラー又はプリズムを含むことを特徴とする、請求項14に記載の光学システム。
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