JP5456084B2 - 固体撮像素子 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、固体撮像素子に関する。
近年、固体撮像素子の応用範囲は、デジタルカメラ、携帯電話などの各種モバイル端末や、監視カメラ、インターネットを介したチャット用のウェブカメラなど、広範な範囲に拡がりつつある。
固体撮像素子としては、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor:相補型金属酸化膜半導体)型エリアセンサ、あるいは、CCD(Charge-Coupled Device:電荷結合素子)型エリアセンサ等が挙げられる。このような固体撮像素子においては、その高解像度化を図るために、画素の微細化が必要である。
しかしながら、画素の微細化が進むと、例えばフォトダイオードなどを有する光電変換部の受光量が低下するという問題がある。
特開2007−234651号公報
本発明が解決しようとする課題は、分光特性を向上させることができる、あるいは受光量や受光効率を向上させることができる固体撮像素子を提供することである。
本発明の実施形態によれば、第1の構造部と、第2の構造部と、第3の構造部と、を備えた固体撮像素子が提供される。前記第1の構造部は、第1の絶縁体と、前記第1の絶縁体の内部に周期的に配置され第1の波長帯域に対応した形状を呈し導波路効果により前記第1の波長帯域の光を選択的に吸収可能な第1の光電変換部と、を有する。前記第2の構造部は、第2の絶縁体と、前記第2の絶縁体の内部に周期的に配置され前記第1の波長帯域とは異なる第2の波長帯域に対応した形状を呈し導波路効果により前記第2の波長帯域の光を選択的に吸収可能な第2の光電変換部と、を有する。前記第3の構造部は、前記第1の波長帯域および前記第2の波長帯域とは異なる第3の波長帯域の光を吸収可能な第3の光電変換部を有する。前記光の入射方向にみたときに、前記第1の光電変換部と、前記第2の光電変換部と、前記第3の光電変換部と、がこの順に配列されている。
本発明の実施の形態にかかる固体撮像素子を表す断面模式図である。 本実施形態にかかる1周期分の固体撮像素子を表す断面模式図である。 光電変換部における光の吸収率および透過率に関するシミュレーションのモデルを例示する斜視模式図である。 光電変換部における光の吸収率および透過率に関するシミュレーションの結果を例示するグラフ図である。 光電変換部における光の吸収率に関するシミュレーションの結果を例示するグラフ図である。 分光特性に関する波動シミュレーションにおける固体撮像素子のモデルを例示する断面模式図である。 分光特性に関する波動シミュレーションの結果を例示する模式図である。 本発明の他の実施の形態にかかる固体撮像素子を表す断面模式図である。 本実施形態にかかる固体撮像素子の光電変換部における光の吸収率に関するシミュレーションの結果を例示するグラフ図である。 比較例にかかる固体撮像素子を表す断面模式図である。 本比較例にかかる固体撮像素子の光電変換部における光の吸収率に関するシミュレーションの結果を例示するグラフ図である。 本実施形態の光電変換部の具体例を例示する断面模式図である。 本実施形態の電極の具体例を例示する斜視模式図である。 本実施形態の電極の他の具体例を例示する斜視模式図である。 本実施形態の光電変換部の形状および光電変換部の配置形態を例示する斜視模式図である。 本実施形態の光電変換部の形状の変形例を例示する斜視模式図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
また、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
図1は、本発明の実施の形態にかかる固体撮像素子を表す断面模式図である。
図2は、本実施形態にかかる1周期分の固体撮像素子を表す断面模式図である。
図1に表したように、本実施形態にかかる固体撮像素子1は、第1の構造部(第1の周期構造部)3Bと、第2の構造部(第2の周期構造部)3Gと、第3の構造部(バルク構造部)3Rとを備える。固体撮像素子1を光の入射方向(図1および図2において上から下へ向かう方向)にみたときに、第1の構造部3Bと、第2の構造部3Gと、第3の構造部3Rとがこの順に積層されている。
第1の構造部3Bは、下地層としての第1の絶縁体20Bと、第1の光電変換部10Bとを有する。第2の構造部3Gは、下地材としての第2の絶縁体20Gと、第2の光電変換部10Gとを有する。第3の構造部3Rは、第3の絶縁体20Rと、第3の光電変換部10Rとを有する。但し、第3の構造部3Rは、第3の光電変換部10Rにより形成され、第3の絶縁体20Rを有していなくともよい。また、第1の絶縁体20Bと、第2の絶縁体20Gと、第3の絶縁体20Rとは、同じ材料で形成されていてもよいし、互いに異なる材料により形成されていてもよい。さらに、第1の絶縁体20Bと、第2の絶縁体20Gと、第3の絶縁体20Rとは、同じ工程で形成されてもよいし、互いに異なる工程で形成されてもよい。
第1の構造部3Bは、複数の第1の光電変換部10Bが周期的に配置された構造を有する。また、第2の構造部3Gは、複数の第2の光電変換部10Gが周期的に配置された構造を有する。固体撮像素子1を入射方向からみたときに、複数の第1の光電変換部10Bと、複数の第2の光電変換部10Gとは、マトリクス状(碁盤目状、ハニカム状等)に二次元配列されている。例えば、第1の光電変換部10Bおよび第2の光電変換部10Gは、それぞれ正方配置あるいは六方配置されている。
図1に表したように、第1の光電変換部10Bと、第2の光電変換部10Gと、第3の光電変換部10Rとの1組が1周期(ピッチ)p1に相当する。そして、複数の周期p1の集合物が1画素p2に相当する。なお、図1に表した固体撮像素子1では、4周期(p1×4)の集合物、すなわち第1の光電変換部10Bと、第2の光電変換部10Gと、第3の光電変換部10Rとの4組が1画素p2に相当している。但し、周期p1と画素p2との関係は、これだけに限定されるわけではない。
光電変換部10(第1の光電変換部10B、第2の光電変換部10G、および第3の光電変換部10R)としては、例えばフォトダイオードなどが挙げられる。光電変換部10として用いられるフォトダイオードは、例えばシリコン(Si)や、多結晶シリコンや、非晶質シリコンや、ゲルマニウム(Ge)などにより形成され、その内部においてPN接合を有する。
第1〜第3の絶縁体20B、20G、20Rは、例えば酸化シリコン(SiO)などにより形成されている。あるいは、第1〜第3の絶縁体20B、20G、20Rは、空気や真空などであってもよい。
第3の光電変換部10Rは、固体撮像素子1の下部において例えば基板などとして設けられている。つまり、第3の光電変換部10Rは、バルク構造を有する。第1の絶縁体20Bの内部には、第1の光電変換部10Bが設けられている。第2の絶縁体20Gの内部には、第2の光電変換部10Gが設けられている。言い換えれば、第1の光電変換部10Bおよび第2の光電変換部10Gは、第1の絶縁体20Bおよび第2の絶縁体20Gの内部にそれぞれ埋設されている。
第1の光電変換部10Bおよび第2の光電変換部10Gは、ピラー形状を有する。第2の光電変換部10Gは、第3の光電変換部10Rの上に設けられている。また、第1の光電変換部10Bは、第2の光電変換部10Gの上に設けられている。つまり、固体撮像素子1を光の入射方向にみたときに、第1の光電変換部10Bと、第2の光電変換部10Gと、第3の光電変換部10Rとがこの順に設けられている。図1に表したように、第1の光電変換部10Bおよび第2の光電変換部10Gのそれぞれの長手方向は、光の入射方向と略平行している。
第1の光電変換部10Bと、第2の光電変換部10Gとには、微細加工が施されている。具体的には、第1の光電変換部10Bと、第2の光電変換部10Gとは、固体撮像素子1に入射する光の波長帯域に対応した形状及びサイズを有する。つまり、第1の光電変換部10Bは、波長依存性を示し、例えば青色帯域(第1の波長帯域)に対して高吸収特性を示す形状を有している。第2の光電変換部10Gは、波長依存性を示し、例えば緑色帯域(第2の波長帯域)に対して高吸収特性を示す形状を有している。第1の光電変換部10Bおよび第2の光電変換部10Gは、例えば円柱形状を有する。第1の光電変換部10Bの上面(光入射面)の直径は、例えば約0.06マイクロメートル(μm)程度である。第1の光電変換部10Bの高さは、例えば約1.4μm程度である。また、第2の光電変換部10Gの上面の直径は、例えば約0.09μm程度である。第2の光電変換部10Gの高さは、例えば約3.0μm程度である。そして、第1の光電変換部10Bと、第2の光電変換部10Gとは、特定の共鳴する波長の光だけをそれぞれ選択的に吸収することができる。つまり、第1の光電変換部10Bと、第2の光電変換部10Gとは、導波路効果により互いに異なる波長帯域の光を選択的に受光(吸収)することができる。
図2に表したように、第1の光電変換部10Bは、固体撮像素子1に入射した光のうちの青色帯域の光LBを選択的に吸収し、それ以外の波長帯域の光(緑色帯域の光LGや赤色帯域の光LRなど)を選択的に透過させる。第2の光電変換部10Gは、固体撮像素子1に入射した光のうちの緑色帯域の光LGを選択的に吸収し、それ以外の波長帯域の光(赤色帯域の光LRなど)を選択的に透過させる。第3の光電変換部10Rは、固体撮像素子1に入射した光のうちの赤色帯域(第3の波長帯域)の光LRを吸収する。
つまり、第1の光電変換部10Bが設けられた第1の構造部3Bは、青色帯域の光LBを選択的に吸収し、緑色帯域の光LGおよび赤色帯域の光LRを選択的に透過させるフィルタとしての機能を有する。第2の光電変換部10Gが設けられた第2の構造部3Gは、緑色帯域の光LGを選択的に吸収し、赤色帯域の光LRを選択的に透過させるフィルタとしての機能を有する。第3の光電変換部10Rが設けられた第3の構造部3Rは、赤色帯域の光LRのみを選択的に吸収してもよいし、それ以外の波長の光もあわせて吸収してもよい。
なおここで、選択的な吸収や選択的な透過の効率は、必ずしも100パーセントである必要はない。すなわち、特定の波長の光に対する吸収率が他の波長の光に対する吸収率よりも高い場合は、その特定の波長の光を選択的に吸収するといえる。選択的な透過についても同様である。
例えば、第1の光電変換部10Bは、光LBに対する吸収率が光LGや光LRに対する吸収率よりも高いものであればよい。
このようにして、第1の光電変換部10Bと、第2の光電変換部10Gと、第3の光電変換部10Rとに吸収された光は、それぞれ光電変換される。そして、光電変換により発生した電気信号(画素信号)は、図示しない周辺回路へ送られる。
なお、固体撮像素子1の図示しない周辺回路領域には、信号処理回路や駆動制御回路などを構成するトランジスタが設けられている。信号処理回路は、光電変換部10により光電変換されて出力される電気信号(画素信号)を処理する。駆動制御回路は、光電変換部10の駆動の制御を行う。
図3は、光電変換部における光の吸収率および透過率に関するシミュレーションのモデルを例示する斜視模式図である。
図4は、光電変換部における光の吸収率および透過率に関するシミュレーションの結果を例示するグラフ図である。
図5は、光電変換部における光の吸収率に関するシミュレーションの結果を例示するグラフ図である。
なお、図3(a)は、1周期分の第1の構造部3Bを表す斜視模式図である。図3(b)は、1周期分の第2の構造部3Gを表す斜視模式図である。
図3(a)および図3(b)に表したように、本シミュレーションのモデルの第1の光電変換部10Bおよび第2の光電変換部10Gは、円柱形状を有する。
第1の光電変換部10Bの光入射面(間口)の直径11Bは、約0.06μm程度である。第1の光電変換部10Bの高さ13Bは、約1.4μm程度である。つまり、直径11Bと高さ13Bとの比率(アスペクト比AR:Aspect Ratio)は、約23.3程度である。周期p1は、約0.3μm程度である。
第2の光電変換部10Gの光入射面の直径11Gは、約0.09μm程度である。第2の光電変換部10Gの高さ13Gは、約3.0μm程度である。つまり、直径11Gと高さ13Gとの比率(AR)は、約33.3程度である。周期p1は、約0.3μmである。
また、本シミュレーションの光電変換部10は、結晶シリコン(Si)により形成されている。本シミュレーションの第1の絶縁体20Bおよび第2の絶縁体20Gは、酸化シリコン(SiO)により形成されている。
このような条件の下、本発明者は、図3に表した光LB、LG、LRのように固体撮像素子1に光を入射させたときの光電変換部における光の透過率および吸収率をシミュレーションにより求めた。シミュレーションの結果は、図4に表した如くである。
すなわち、第1の光電変換部10Bが約0.40μm以上0.50μm未満程度の波長帯域の光を吸収する吸収率は、第1の光電変換部10Bがそれ以外の波長帯域の光を吸収する吸収率よりも高い。言い換えれば、約0.40μm以上0.50μm未満程度の波長帯域の光は、それ以外の波長帯域の光と比較して、第1の光電変換部10Bにおいてより吸収されやすい。また、第2の光電変換部10Gが約0.50μm以上0.60μm未満程度の波長帯域の光を吸収する吸収率は、第2の光電変換部10Gがそれ以外の波長帯域の光を吸収する吸収率よりも高い。言い換えれば、約0.50μm以上0.60μm未満程度の波長帯域の光は、それ以外の波長帯域の光と比較して、第2の光電変換部10Gにおいてより吸収されやすい。
このように、直径0.06μm、高さ1.4μmに形成され、周期0.3μmで配置された第1の光電変換部10Bは、約0.40μm以上0.50μm未満程度の波長帯域の光(青色帯域の光LB)に対して比較的高い吸収特性を示す。また、直径0.09μm、高さ3.0μmに形成され、周期0.3μmで配置された第2の光電変換部10Gは、約0.50μm以上0.60μm未満程度の波長帯域の光(緑色帯域の光LG)に対して比較的高い吸収特性を示す。
つまり、比較的高いアスペクト比(AR)を有する円柱状の光電変換部10の寸法(光入射面の直径の寸法や円柱の高さ等)を変化させると、高吸収特性を示す光の波長帯域を変化させることができる。あるいは、周期p1を変化させると、高吸収特性を示す光の波長帯域を変化させることができる。そこで、本発明者は、光電変換部10の光入射面の直径を変化させたときの光電変換部10における光の吸収率の変化をシミュレーションにより求めた。なお、第1の光電変換部10Bおよび第2の光電変換部10Gのそれぞれの高さ13B、13Gおよび周期p1については、前述した寸法から変化させていない。シミュレーションの結果は、図5に表した如くである。
すなわち、光電変換部10の光入射面の直径を大きくすると、高吸収特性を示す光の波長帯域は、より長い波長の帯域へ変化する。そして、第1の構造部3Bに設けられた第1の光電変換部10Bの直径11Bが約0.06μm程度のときに、第1の光電変換部10Bは、約0.40μm以上0.50μm未満程度の波長帯域の光(青色帯域の光LB)に対して比較的高い吸収特性を示す。一方、第2の構造部3Gに設けられた第2の光電変換部10Gの直径11Bが約0.09μm程度のときに、第2の光電変換部10Gは、約0.50μm以上0.60μm未満程度の波長帯域の光(緑色帯域の光LG)に対して比較的高い吸収特性を示す。つまり、第2の構造部3Gに設けられた第2の光電変換部10Gの直径11Bが、第1の構造部3Bに設けられた第1の光電変換部10Bの直径11Bの約1.5倍であるときに、青色帯域の光LBと緑色帯域の光LGとをより効率的に分光できる。
図6は、分光特性に関する波動シミュレーションにおける固体撮像素子のモデルを例示する断面模式図である。
図7は、分光特性に関する波動シミュレーションの結果を例示する模式図である。
なお、図7(a)は、波長0.45μmの光の強度分布を例示する模式図である。図7(b)は、波長0.53μmの光の強度分布を例示する模式図である。
図6に表したように、本シミュレーションのモデルの第1の光電変換部10Bおよび第2の光電変換部10Gは、図3〜図5に関して前述したシミュレーションのモデルと同様の形状を有する。すなわち、第1の光電変換部10Bおよび第2の光電変換部10Gは、円柱形状を有する。第1の光電変換部10Bの光入射面の直径11Bは、約0.06μm程度である。第1の光電変換部10Bの高さ13Bは、約1.4μm程度である。一方、第2の光電変換部10Gの光入射面の直径11Gは、約0.09μm程度である。第2の光電変換部10Gの高さ13Gは、約3.0μm程度である。なお、図6に表したモデルでは、第3の光電変換部10Rを省略している。
また、本シミュレーションの光電変換部10は、結晶シリコン(Si)により形成されている。本シミュレーションの第1の絶縁体20Bおよび第2の絶縁体20Gは、酸化シリコン(SiO)により形成されている。このような条件の下に行った分光特性に関する波動シミュレーションの結果は、図7に表した如くである。
すなわち、図7に表したシミュレーションの結果では、固体撮像素子1に入射した光が第1の光電変換部10Bおよび第2の光電変換部10Gの内部を伝播していくときの光の強弱(振幅)がモノトーン色の濃淡で表されている。
図7(a)に表したように、波長0.45μmの光(青色帯域の光LB)については、第1の光電変換部10Bにおける光の強度は、第2の光電変換部10Gにおける光の強度よりも強い。これによれば、波長0.45μmの光については、第2の光電変換部10Gと比較すると、より多くの光が導波路効果により第1の光電変換部10Bに閉じ込められ吸収される。
一方、図7(b)に表したように、波長0.53μmの光(緑色帯域の光LG)については、第2の光電変換部10Gにおける光の強度は、第1の光電変換部10Bにおける光の強度よりも強い。これによれば、波長0.53μmの光については、第1の光電変換部10Bと比較すると、より多くの光が導波路効果により第2の光電変換部10Gに閉じ込められ吸収される。
本シミュレーションにおいても、円柱状の光電変換部10の寸法を適宜設定することにより、青色帯域の光LBと緑色帯域の光LGとをより効率的に分光できている。
以上説明したように、本実施形態にかかる固体撮像素子1によれば、光電変換部10の寸法(光入射面の直径や高さの寸法等)を適宜設定することで高吸収特性を示す光の波長帯域を変化させることができ、分光特性を向上させることができる。また、受光量や受光効率を向上させることができる。
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。
図8は、本発明の他の実施の形態にかかる固体撮像素子を表す断面模式図である。
図9は、本実施形態にかかる固体撮像素子の光電変換部における光の吸収率に関するシミュレーションの結果を例示するグラフ図である。
図10は、比較例にかかる固体撮像素子を表す断面模式図である。
図11は、本比較例にかかる固体撮像素子の光電変換部における光の吸収率に関するシミュレーションの結果を例示するグラフ図である。
まず、図10および図11を参照しつつ、比較例にかかる固体撮像素子6について説明する。
比較例にかかる固体撮像素子6は、第1の層8Bと、第2の層8Gと、第3の層8Rとを備える。第1の層8Bは、第1のシリコン25Bにより形成されている。これと同様に、第2の層8Gおよび第3の層8Rは、第2のシリコン25Gおよび第3のシリコン25Rによりそれぞれ形成されている。第1のシリコン25Bと、第2のシリコン25Gと、第3のシリコン25Rとは、同じ材料で形成されていてもよいし、互いに異なる材料により形成されていてもよい。さらに、第1のシリコン25Bと、第2のシリコン25Gと、第3のシリコン25Rとは、同じ工程で形成されてもよいし、互いに異なる工程で形成されてもよい。
材料の中には、入射する光の波長に応じて屈折率が変化する性質を有するものがある。例えばシリコンなどは、緑色帯域の光LGや赤色帯域の光LRなどと比較すると、青色帯域の光LBを吸収しやすいという特質を有する。比較例にかかる固体撮像素子6は、その性質あるいは特質を利用して、光の吸収量を制御し分光する。具体的には、比較例にかかる固体撮像素子6は、第1の層8Bと、第2の層8Gと、第3の層8Rとを形成するシリコンの厚さを変化させることで、光の吸収量を制御し分光する。
すなわち、第1の層8B(第1のシリコン25B)の厚さは、第2の層8G(第2のシリコン25G)の厚さ及び第3の層8R(第3のシリコン25R)の厚さよりも薄い。第1の層8Bの厚さは、例えば約0.2μm程度である。第2の層8G(第2のシリコン25G)の厚さは、第1の層8B(第1のシリコン25B)の厚さよりも厚く、第3の層8R(第3のシリコン25R)の厚さよりも薄い。第2の層8Gの厚さは、例えば約0.6μm程度である。第3の層8R(第3のシリコン25R)の厚さは、第1の層8B(第1のシリコン25B)及び第2の層8G(第2のシリコン25G)の厚さよりも厚い。第3の層8Rの厚さは、例えば約2.0μm程度である。
これによれば、図10に表したように、第1の層8Bは、固体撮像素子6に入射した光のうちの青色帯域の光LBを吸収し、それ以外の波長帯域の光(緑色帯域の光LGや赤色帯域の光LRなど)を透過させる。第2の層8Gは、固体撮像素子6に入射した光のうちの緑色帯域の光LGを吸収し、それ以外の波長帯域の光(赤色帯域の光LRなど)を透過させる。第3の層8Rは、固体撮像素子6に入射した光のうちの赤色帯域の光LRを吸収する。
ここで、本発明者は、図10に表した固体撮像素子6(モデル)の第1の層8Bと、第2の層8Gと、第3の層8Rとにおける光の吸収率をシミュレーションにより求めた。シミュレーションの結果は、図11に表した如くである。
これによれば、波長が約0.40μm以上0.45μm未満程度の光は、それ以外の波長帯域の光と比較して、第1の層8Bにおいて吸収されやすい。また、波長が約0.40μm程度の光の第1の層8Bにおける吸収率は、約0.85〜0.87程度である。
一方、波長が約0.45μm以上0.50μm未満程度の光は、それ以外の波長帯域の光と比較して、第2の層8Gおよび第3の層8Rにおいて吸収されやすい。そして、第2の層8Gにおいて光の吸収率がピークとなるときの波長(約0.45μm程度)は、第3の層8Rにおいて光の吸収率がピークとなるときの波長(約0.45μm程度)に比較的近い。また、第2の層8Gにおける光の吸収率のピーク(約0.46〜0.47程度)は、第3の層8Rにおける光の吸収率のピーク(約0.43〜0.44程度)に比較的近い。
このように、比較例にかかる固体撮像素子6では、比較的近い波長領域の光が異なる層(第2の層8Gと第3の層8R)において吸収される。そのため、比較例にかかる固体撮像素子6では、分光特性の向上という点においては改善の余地がある。また、第2の層8Gおよび第3の層8Rにおける光の吸収率のピークは、第1の層8Bおける光の吸収率のピークよりも低い。これは、第2の層8Gおよび第3の層8Rにおいて吸収されるべき波長帯域の光(緑色帯域の光LGおよび赤色帯域の光LR)が第1の層8Bにおいて吸収されやすいことが原因の1つである。例えば、図11に表したように、第2の層8Gにおいて吸収されるべき緑色帯域の光LGは、第1の層8Bにおいても比較的高い吸収率で吸収される。
これに対して、本実施形態にかかる固体撮像素子2では、図8に表したように、第1の光電変換部10Bおよび第2の光電変換部10Gは、第1の絶縁体20Bおよび第2の絶縁体20Gの内部にそれぞれ埋設されている。そして、図1に関して前述したように、第1の光電変換部10Bおよび第2の光電変換部10Gは、固体撮像素子1に入射する光の波長帯域に対応した形状を有し、第1の絶縁体20Bおよび第2の絶縁体20Gの内部のそれぞれにおいて周期的に配置されている。また、第3の光電変換部10Rは、固体撮像素子2の下部において例えば基板などとして設けられている。これらは、図1および図2に関して前述した固体撮像素子1の構造と同様である。
また、本実施形態にかかる固体撮像素子2は、第2の光電変換部10Gと第3の光電変換部10Rとの間に設けられた反射層3Mを備える。反射層3Mについて例示すると、反射層3Mは、例えば、上部反射層と下部反射層とを有する。上部反射層は、相対的に屈折率の異なる第1の層と第2の層との積層構造を有する。第1の層と第2の層の積層数は、任意である。
上部反射層と下部反射層との間には、制御層が設けられている。制御層は、透過波長ごとに厚さ(厚さがゼロの場合も含む)、もしくは屈折率が異なる。また、制御層の厚みがゼロの場合、すなわち、制御層が設けられない場合には、上部反射層と下部反射層との境界において隣接する第1の層からなる積層体が制御層として機能する。
本実施形態にかかる固体撮像素子2では、反射層3Mを透過する光は、主として赤色帯域の光LRである。そのため、赤色帯域の光の波長に応じて制御層の厚さと屈折率とを適切に設計することにより、反射層3Mは、上部反射層及び下部反射層の反射面で多重反射した光のうち特定の波長だけを透過させることができる。つまり、反射層3Mは、混色を低減することができる。
なお、反射層3Mが有する第1の層、第2の層、および制御層としては、無機材料が用いられる。例えば、それらの材料として、酸化チタン(TiO)、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)、シリコン(Si)、多結晶シリコン、非晶質シリコンなどを用いることができる。
ここで、本発明者は、図8に表した固体撮像素子2(モデル)の第1の光電変換部10Bと、第2の光電変換部10Gと、第3の光電変換部10Rとにおける光の吸収率をシミュレーションにより求めた。シミュレーションの結果は、図9および図11に表した如くである。図9に表したように、反射層3Mが設けられていない場合には、波長が約0.45μm以上0.50μm未満程度の光(青色〜緑色帯域の光)が第2の構造部3Gを透過し第3の光電変換部10Rに比較的高い吸収率で吸収されている。これに対して、反射層3Mが設けられている場合、すなわち本実施形態にかかる固体撮像素子2では、反射層3Mが特定の波長の光(赤色帯域の光LR)だけを透過させ混色を低減することができる。そのため、図9に表したように、波長が約0.45μm以上0.50μm未満程度の光(青色〜緑色帯域の光)が第3の光電変換部10Rにおいて吸収される比率(吸収率)を低減することができる。これにより、分光特性をさらに向上させることができる。
また、図11に表したように、第3の光電変換部10Rが約0.60μm以上0.70μm未満程度波長帯域の光を吸収する吸収率は、第3の光電変換部10Rがそれ以外の波長帯域の光を吸収する吸収率よりも高い。言い換えれば、約0.60μm以上0.70μm未満程度の波長帯域の光は、それ以外の波長帯域の光と比較して、第3の光電変換部10Rにおいてより吸収されやすい。また、本実施形態の光電変換部10における光の吸収率は、比較例の第1の層8B、第2の層8G、および第3の層8Rにおける光の吸収率よりも高い。約0.40μm以上0.50μm未満程度および約0.50μm以上0.60μm未満程度の波長帯域の光については、図4に関して前述した如くである。これにより、本実施形態にかかる固体撮像素子2は、分光特性をさらに向上させ、また、受光量や受光効率を向上させることができる。
次に、本実施形態の光電変換部の具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図12は、本実施形態の光電変換部の具体例を例示する断面模式図である。
図1および図2に関して前述したように、光電変換部10として用いられるフォトダイオードは、その内部においてPN接合を有する。また、第1の光電変換部10Bおよび第2の光電変換部10Gは、ピラー形状を有する。ここでは、第1の光電変換部10Bおよび第2の光電変換部10Gが円柱形状を有する場合を例に挙げて説明する。
図12(a)に表した光電変換部10aは、上部に設けられたp形層10pと、下部に設けられたn形層10nとを有する。これによれば、図12(a)に表したように、光入射面に対して垂直方向あるいは斜め方向に入射した光Lは、主としてPN接合部に吸収され効率よく光電変換される。
図12(b)に表した光電変換部10bは、円柱の中心部に設けられたp形層10pと、p形層10pの周囲に設けられたn形層10nとを有する。これによれば、図12(
b)に表したように、光入射面に対して斜め方向に入射した光Lは、主としてPN接合部に吸収され効率よく光電変換される。
図12(c)に表した光電変換部10cは、円柱の中心部に設けられた絶縁体22と、絶縁体22の周囲に設けられたp形層10pと、p形層10pの周囲に設けられたn形層10nとを有する。絶縁体22は、例えば酸化シリコン(SiO)などにより形成されている。これによれば、絶縁体22の上面(間口)から入射した光Lは、絶縁体22の内部を伝播し、主としてPN接合部に吸収され効率よく光電変換される。
次に、電極の具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図13は、本実施形態の電極の具体例を例示する斜視模式図である。
本実施形態にかかる固体撮像素子は、光電変換部10において光電変換により発生した電気信号(画素信号)を周辺回路へ送信したり、光電変換部10に逆バイアス電圧を印加したりする。そのため、本実施形態にかかる固体撮像素子では、電極を配置する必要がある。
図13に表した具体例では、固体撮像素子に入射する光に対して透光性を有する透明電極が設けられている。例えば酸化インジウム錫(ITO)膜などにより形成された透明電極は、第1の光電変換部10Bの上下に配置されている。具体的には、第1の透明電極30aは、第1の光電変換部10Bの上に配置され、第1の光電変換部10Bと接続されている。また、第2の透明電極30bは、第1の光電変換部10Bの下に配置され、第1の光電変換部10Bと接続されている。つまり、第1の透明電極30aおよび第2の透明電極30bは、第1の光電変換部10Bを光の入射方向に挟設する位置に設けられている。
透明電極は、固体撮像素子に入射する光あるいは光電変換部の内部を伝播する光に対して透光性を有する。
なお、図13に表した具体例では、第1の光電変換部10Bに接続された電極を例に挙げて説明したが、第1の透明電極30aおよび第2の透明電極30bの配置形態は、第2の光電変換部10Gおよび第3の光電変換部10Rに接続される電極についても同様である。
図14は、本実施形態の電極の他の具体例を例示する斜視模式図である。
図14に表した具体例では、第1の光電変換部40Bは、角柱形状、具体的には板状を有する。そして、第1の光電変換部40Bの表面41Bの法線方向は、光の入射方向に対して略垂直となっている。言い換えれば、第1の光電変換部40Bは、表面41Bが光の入射方向に略沿うように配置されている。そのため、固体撮像素子に入射する光は、第1の光電変換部40Bの上面(間口)から第1の光電変換部40Bの内部へ進行する。
本具体例では、電極は、第1の光電変換部40Bの両端に配置されている。具体的には、第1の電極35aは、第1の光電変換部40Bの表面41Bと直交する側面であって光の入射方向と平行する一方の側面の側に配置され、第1の光電変換部40Bと接続されている。また、第2の電極35bは、第1の光電変換部40Bの表面41Bと直交する側面であって光の入射方向と平行する他方の側面の側に配置され、第1の光電変換部40Bと接続されている。
なお、本具体例の第1の電極35aおよび第2の電極35bは、透明電極に限定されるわけではない。また、図13に表した具体例では、第1の光電変換部40Bに接続された電極を例に挙げて説明したが、第1の電極35aおよび第2の電極35bの配置形態は、第2の光電変換部および第3の光電変換部に接続される電極についても同様である。
次に、本実施形態の光電変換部の形状および光電変換部の配置形態について、図面を参照しつつ説明する。
図15は、本実施形態の光電変換部の形状および光電変換部の配置形態を例示する斜視模式図である。
なお、図15(a)は、本実施形態の光電変換部が正方配置された状態を表す斜視模式図である。図15(b)は、本実施形態の光電変換部が六方配置された状態を表す斜視模式図である。
図15(a)および図15(b)に表した具体例では、第1の光電変換部10Bおよび第2の光電変換部10Gは、円柱形状を有する。
図15(a)に表した具体例では、第1の光電変換部10Bは、碁盤目状として周期的に配置されている。言い換えれば、第1の光電変換部10Bは、周期的に正方配置されている。そして、第2の光電変換部10Gは、第1の光電変換部10Bの下に配置されている。このとき、第2の光電変換部10Gの円柱軸は、第1の光電変換部10Bの略円柱軸上に配置されている。つまり、第1の光電変換部10Bが配置された周期p1は、第2の光電変換部10Gが配置された周期p1と同じである。そのため、第2の光電変換部10Gは、第1の光電変換部10Bと同様に、碁盤目状として周期的に配置すなわち正方配置されている。
図15(b)に表した具体例では、第1の光電変換部10Bおよび第2の光電変換部10Gは、ハニカム状として周期的に配置されている。そして、第1の光電変換部10Bは、第2の光電変換部10Gの上であって、互いに隣り合う3つの第2の光電変換部10Gの間に設けられている。すなわち、第1の光電変換部10Bおよび第2の光電変換部10Gは、周期的に六方配置されている。
図16は、本実施形態の光電変換部の形状の変形例を例示する斜視模式図である。
なお、ここでは、第1の光電変換部を例に挙げて説明する。第2の光電変換部の形状は、第1の光電変換部の形状と同様である。
図16(a)に表した具体例の第1の光電変換部50Bは、錐形状、具体的には円錐形状を有する。但し、第1の光電変換部50Bは、円錐形状に限定されず、例えば三角錐形状や四角錐形状などであってもよい。図16(b)に表した具体例の第1の光電変換部60Bは、角柱形状、具体的には六角柱形状を有する。但し、第1の光電変換部60Bの形状は、六角柱形状に限定されず、例えば三角柱形状や五角柱形状などであってもよい。そして、図16(a)に表した第1の光電変換部50Bおよび図16(b)に表した第1の光電変換部60Bは、図15(a)に関して前述した正方配置あるいは図15(b)に関して前述した六方配置されている。また、図1および図2に関して前述したように、第1の光電変換部50Bの長手方向は、光の入射方向と略平行している。そのため、本変形例は、第1の光電変換部50Bの底面(例えば円形状の面)が入射側として配置される場合、および第1の光電変換部50Bの底面が出射側として配置される場合を含んでいる。
図16(c)に表した具体例の第1の光電変換部40Bは、四角柱形状、具体的には板状を有する。そして、板状を有する第1の光電変換部40Bが並列配置すなわちライン状あるいはストライプ状に配置されている。図16(d)に表した具体例の第1の光電変換部70Bは、板状のものが十字状に形成された構造すなわち格子状構造を有する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1、2 固体撮像素子、 3B 第1の構造部、 3G 第2の構造部、 3M 反射層、 3R 第3の構造部、 6 固体撮像素子、 8B 第1の層、 8G 第2の層、 8R 第3の層、 10 光電変換部、 10B 第1の光電変換部、 10G 第2の光電変換部、 10R 第3の光電変換部、 10a、10b、10c 光電変換部、 10n n形層、 10p p形層、 11B、11G 直径、 13B、13G 高さ、 20B 第1の絶縁体、 20G 第2の絶縁体、 20R 第3の絶縁体、 22 絶縁体、 25B 第1のシリコン、 25G 第2のシリコン、 25R 第3のシリコン、 30a 第1の透明電極、 30b 第2の透明電極、 35a 第1の電極、 35b 第2の電極、 40B 第1の光電変換部、 41B 表面、 50B 第1の光電変換部、 60B 第1の光電変換部、 70B 第1の光電変換部

Claims (12)

  1. 第1の絶縁体と、前記第1の絶縁体の内部に周期的に配置され第1の波長帯域に対応した形状を呈し導波路効果により前記第1の波長帯域の光を選択的に吸収可能な第1の光電変換部と、を有する第1の構造部と、
    第2の絶縁体と、前記第2の絶縁体の内部に周期的に配置され前記第1の波長帯域とは異なる第2の波長帯域に対応した形状を呈し導波路効果により前記第2の波長帯域の光を選択的に吸収可能な第2の光電変換部と、を有する第2の構造部と、
    前記第1の波長帯域および前記第2の波長帯域とは異なる第3の波長帯域の光を吸収可能な第3の光電変換部を有する第3の構造部と、
    を備え、
    前記光の入射方向にみたときに、前記第1の光電変換部と、前記第2の光電変換部と、前記第3の光電変換部と、がこの順に配列された固体撮像素子。
  2. 前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部は、ピラー形状を呈し、
    前記ピラー形状の長手方向は、前記入射方向と平行である請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記ピラー形状は、円柱形状、円錐形状、角柱形状、および角錐形状のいずれかである請求項2記載の固体撮像素子。
  4. 前記ピラー形状は、円柱形状であり、
    前記第2の光電変換部の前記円柱形状の直径は、前記第1の光電変換部の前記円柱形状の直径の1.5倍である請求項2記載の固体撮像素子。
  5. 前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部は、それぞれ正方配置または六方配置された請求項1〜4のいずれか1つに記載の固体撮像素子。
  6. 前記第1の光電変換部および前記第2の光電変換部は、それぞれ板状を呈しストライプ状または十字状に配置され、
    前記板状の表面の法線方向は、前記入射方向と直交した請求項1記載の固体撮像素子。
  7. 前記第1の光電変換部の配置周期は、前記第2の光電変換部の配置周期と同じである請求項1〜6のいずれか1つに記載の固体撮像素子。
  8. 前記第3の光電変換部は、バルク構造を有する請求項1〜7のいずれか1つに記載の固体撮像素子。
  9. 前記第1の光電変換部と、前記第2の光電変換部と、前記第3の光電変換部と、のそれぞれからの電気信号を伝え、前記光に対して透光性を有する透明電極をさらに備え、
    前記透明電極は、前記第1の光電変換部と、前記第2の光電変換部と、前記第3の光電変換部と、のそれぞれを前記入射方向に挟設する位置に配置された請求項1〜8のいずれか1つに記載の固体撮像素子。
  10. 前記第1の光電変換部と、前記第2の光電変換部と、前記第3の光電変換部と、のそれぞれからの電気信号を伝える電極をさらに備え、
    前記電極は、前記板状の表面と直交する側面の両側に配置された請求項6記載の固体撮像素子。
  11. 前記第1の波長帯域は、0.40マイクロメートル以上0.50マイクロメートル未満の波長帯域であり、
    前記第2の波長帯域は、0.50マイクロメートル以上0.60マイクロメートル未満の波長帯域であり、
    前記第3の波長帯域は、0.60マイクロメートル以上0.70マイクロメートル未満の波長帯域である請求項1〜10のいずれか1つに記載の固体撮像素子。
  12. 前記第1の光電変換部、前記第2の光電変換部、および前記第3の光電変換部は、シリコン、多結晶シリコン、非晶質シリコン、ゲルマニウムよりなる群から選択されたいずれかの半導体材料により形成された請求項1〜11のいずれか1つに記載の固体撮像素子。
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