JP5453985B2 - 支持台 - Google Patents

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本発明は、基板を支持するための、ヒーターを内蔵した支持台に関する。
一般に、CVD(化学気相蒸着)装置のような成膜装置では、非処理体となる基板を決まった枚数成膜処理したら、チャンバー内に堆積した膜を、ドライクリーニングによって除去している。これは、堆積した膜がパーティクルとなって成膜時に基板に付着し、異物となって成膜不良を引き起こすのを防止するためである。
ドライクリーニングとは、NFやSF、Cなどの反応性の高いハロゲン化ガス(反応性ガス)を、チャンバー内または外部で分解してラジカル化またはイオン化し、このようなラジカルまたはイオンにより、チャンバー内の堆積膜を除去する方法である。
ところが、このようなハロゲン化ラジカルやハロゲン化イオンは反応性が高いため、堆積膜を容易に除去できるものの、その一方で、チャンバー内に配置されている各種部材にもダメージを与えてしまう。
CVD装置には、プラズマCVDや熱CVDなど複数の種類があるが、いずれの場合にも、基板をチャンバー内に設置するべくこれを支持(保持)するための、サセプタと呼ばれるステージ(支持台)が必要となる。このようなステージ(サセプタ)としては、支持した基板の温度を上昇させて反応を促進させ、成膜速度を向上させるために、ヒーターを内蔵したものが多く知られている。ヒーターを内蔵したステージは、通常、一対のプレート間に溝を形成し、この溝にヒーターを埋設して作製されている。
ところで、ステージ(支持台)は成膜時に真空雰囲気中に置かれる。しかし、一対のプレート間には前記溝内に空気が存在するので、真空雰囲気中に置かれることにより、ステージにプレート割れなどの破損が生じるおそれがある。そこで、これを防ぐため、ステージにはその一方のプレートに、内部の空気を抜くための気抜き孔と、これに連通する気抜き溝とを設けている。
ところが、このような気抜き孔や気抜き溝を形成したプレートからなるステージ(支持台)では、前記のドライクリーニングの処理中などに、この気抜き孔から反応性ガスが浸入してしまい、ヒーターを構成する金属と反応してこれを劣化させ、断線を引き起こしてしまうことがある。すると、ヒーターを交換するためのコストが増加し、CVD装置のメンテナンス費用が増大してしまう。
このような背景のもとに、従来では、特殊な合金からなる電熱線を用いた、CVD装置用の加熱ヒーターが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−148049号公報
しかしながら、前記の特殊な合金からなる電熱線を用いた加熱ヒーターにあっては、ニクロム線等の一般的な電熱線に比べて高価になるため、これを備えた支持台(ステージ)のコストも当然高くなってしまう。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、コストの増大を招くことなく、反応性ガスとの反応に起因するヒーターの断線を防止し、これによってCVD装置等のメンテナンス費用の増大を抑制した、ヒーターを内蔵してなる支持台を提供することにある。
本発明者は、前記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、ヒーターが断線を起こす箇所としては、前記の気抜き孔近傍や、この気抜き孔に直接連通する気抜き溝近傍に多いことを見いだした。そこで、このような知見に基づきさらに研究を重ねた結果、本発明を完成した。
本願発明に係るひとつの支持台は、反応性ガスが供給されるチャンバー内にて、被処理体を支持するための支持台であって、一対のプレートと、該一対のプレート間に設けられてなるヒーターとを備え、前記一対のプレートには、少なくともその一方に、該プレートの表裏面を貫通する気抜き孔と、該気抜き孔に連通する導入溝と、該導入溝に連通する気抜き溝と、前記導入溝と前記気抜き溝との少なくとも一方に連通し、かつ前記気抜き溝より幅が狭い埋設溝と、が形成され、前記ヒーターは、前記導入溝、前記気抜き溝、及び前記埋設溝内に埋設されるとともに、前記気抜き孔を介して電気配線に接続されてなり、かつ、前記導入溝内に埋設された部分の少なくとも前記気抜き孔側が、非発熱部になっており、前記気抜き孔と前記気抜き溝との間に、ヒーターが配置されない非埋設溝が形成されていることを特徴とする。
上記のひとつの支持台において、前記導入溝は、前記埋設溝より幅が広く、前記気抜き溝より幅が狭く形成されていることが好ましい。
上記のひとつの支持台において、前記非埋設溝は、非直線状に形成されていることが好ましい。
すなわち、本発明の支持台は、反応性ガスが供給されるチャンバー内にて、被処理体を支持するための支持台であって、
一対のプレートと、該一対のプレート間に設けられてなるヒーターとを備え、
前記一対のプレートには、少なくともその一方に、該プレートの表裏面を貫通する気抜き孔と、該気抜き孔に連通する導入溝と、該導入溝に連通する気抜き溝と、前記導入溝と前記気抜き溝との少なくとも一方に連通し、かつ前記気抜き溝より幅が狭い埋設溝と、が形成され、
前記ヒーターは、前記導入溝、前記気抜き溝、及び前記埋設溝内に埋設されるとともに、前記気抜き孔を介して電気配線に接続されてなり、かつ、前記導入溝内に埋設された部分の少なくとも前記気抜き孔側が、非発熱部になっていることを特徴としている。
この支持台によれば、例えばドライクリーニング中にチャンバー内を加熱し、クリーニングのための反応を高めるべく前記ヒーターを発熱させると、ヒーターは発熱することで自身の反応性ガスとの反応性も高くなる。反応性ガスは、気抜き孔を通って一対のプレート間に浸入し、ヒーターと接触するので、特に気抜き孔に連通する導入溝内において、ヒーターとより反応し易くなる。
しかし、この支持台にあっては、導入溝内に埋設されたヒーターの少なくとも前記気抜き孔側が、非発熱部になっているので、この非発熱部においては反応性ガスとの反応性が高くならず、したがって反応性ガスとの反応による劣化が抑制され、断線が防止される。
また、反応性ガスは気抜き孔を通って導入溝に至り、さらにこの導入溝を通る過程において、そのラジカルやイオンが互いに衝突し結合することなどにより、非ラジカル化や非イオン化が起こり、不活性化する。したがって、導入溝内に埋設されたヒーターの前記気抜き孔側を非発熱部にすることで、実質的に反応性ガスとの反応を十分に防止し、断線を抑制することが可能になる。
また、前記支持台においては、前記導入溝は、前記埋設溝より幅が広く、前記気抜き溝より幅が狭く形成されているのが好ましい。
このようにすれば、成膜時等の処理時においてチャンバー内を真空引きした際、前記埋設溝内や気抜き溝内に残存する空気を、埋設溝より幅が広い導入溝を介して容易に気抜き孔に導き、該気抜き孔より導出することが可能になる。
また、前記支持台においては、前記気抜き孔と前記気抜き溝との間に、ヒーターが配置されない非埋設溝が形成されているのが好ましい。
このようにすれば、成膜時等の処理時においてチャンバー内を真空引きした際、前記埋設溝内や気抜き溝内に残存する空気を、ヒーターが配置されない非埋設溝を介してより容易に気抜き孔に導き、該気抜き孔より導出することが可能になる。
また、例えばドライクリーニング中において、反応性ガスが気抜き孔を通って非埋設溝に導入されると、ここにはヒーターが配置されていないことから、当然ながらここでのヒーターの断線が生じない。そして、反応性ガスがこの非埋設溝を通る過程において、そのラジカルやイオンの非ラジカル化や非イオンが起こり、不活性化するため、この非埋設溝を通過した反応性ガスに起因する、気抜き溝に埋設されたヒーターの断線が抑制される。
なお、この支持台にあっては、前記非埋設溝が、非直線状に形成されているのが好ましい。
このように、例えば非埋設溝を折曲したような非直線状に形成すれば、反応性ガスが非埋設溝を通る過程において、そのラジカルやイオンが互いに衝突し結合する確率が高くなり、その非ラジカル化や非イオンを起こり易くなってより十分に不活性化する。
プラズマCVD装置の一例の概略構成を示す側断面図である。 (a)は支持台本体の要部拡大断面図、(b)は下プレートの平面図である。 埋設溝や気抜き溝を説明するための斜視図である。 下プレートの内面側の平面図である。
以下、本発明を詳しく説明する。
まず、本発明の支持台を備えた装置の一例として、プラズマCVD装置を示す。図1は、プラズマCVD装置の一例の概略構成を示す側断面図であり、図1中符号1はプラズマCVD装置である。このプラズマCVD装置1は、平行平板式のもので、ベース板Bに固定された気密なチャンバー(反応炉)11と、その内部に水平に設置された支持台12と、その上部に平行に設けたシャワー電極13と、これに対するノズル部14と、チャンバー11の外に設けられた高周波電源部15とを備えた構成されている。
支持台12は、本発明における支持台の一実施形態となるもので、被処理体となる基板2を載置し支持(保持)するためのサセプタ(ステージ)として機能するものである。この支持台12は、ベース板Bに固定された絶縁支持台16と、これの上に配置固定された支持台本体17とからなるものである。
支持台本体17は、セラミックス製の上プレート18aと下プレート18bとからなる一対のプレートと、該一対のプレート18a、18b間に設けられてなるヒーター19と、を備えて構成されたもので、ヒーター19に接続するリード線(電気配線)20が、チャンバー11の外に設けられた電源(図示せず)に接続したものである。ヒーター19は、後述するようにニクロム線等の一般的な電熱線からなる発熱部19aと、リード線20を構成する配線金属と同種の金属からなる非発熱部19bと、からなっている。
このような構成によってヒーター19は、前記電源に接続する制御部(図示せず)で制御されることにより、前記リード線20を介して通電され、発熱部19aにおいて所望の温度で発熱し、上プレート18a上に支持する基板2を加熱するようになっている。なお、非発熱部19bにおいては、ジュール熱によってある程度は発熱するものの、その発熱量は電熱線からなる発熱部19aに比べて十分に小さく、したがって、基板2を実質的に加熱しないものとなっている。
被処理体となる基板(ウエハ)2は、チャンバー11の側面の窓11aより内部に挿入され、前記支持台12の上プレート18aに載置されるようになっている。そして、扉11bが閉じられた後、前記支持台本体17のヒーター19によって加熱され、所定の温度に維持されるようになっている。
ノズル部14は、2個のインレット14a、14bを有したもので、これらインレット14a、14bに対して、例えばテトラエチルオルト・シリケート(TEOS)と、酸素O+ヘリウムHeとがそれぞれ供給され、これらの混合ガスがシャワー電極13に設けた多数の噴射孔13aより噴射されるようになっている。
高周波電源部15は、周波数fとfをそれぞれ発振する2個の発振器15a、15bを有して構成されている。周波数f1 とf2 は、例えば13.56MHz、400kHzとされ、これらがシャワー電極13と上プレート18a及び下プレート18bとにそれぞれ供給されるようになっている。これにより、両者の間に生ずる電界によって本例では、噴射された前記混合ガスがプラズマ化されて酸化シリコンが生成され、これが基板2の表面に蒸着し、その薄膜が形成されるようになっている。
反応済みのガスは、チャンバー11の側面に設けた複数のアウトレット11cよりチャンバー11外に排出される。
このような構成のプラズマCVD装置1にあっては、前記のプラズマ化により生成された酸化シリコンが、基板2の表面以外の、シャワー電極13や支持台12、チャンバー11の内壁にも蒸着し、フレークとなって堆積する。フレークがある程度以上の厚さになると、剥離し浮遊してプラズマ化に悪影響を及ぼしたり、異物(パーティクル)となって基板2に付着し、形成する膜の品質を低下させてしまう。
したがって、このような成膜処理を所定回数行ったら、前述したようにチャンバー11内をドライクリーニングし、チャンバー11内の各所に堆積した蒸着膜(フレーク)を除去する。その際、従来のようなヒーター19の断線を防止するべく、本実施形態の支持台12では、特に一対のプレート18a、18bとヒーター19とからなる支持台本体17を、図2(a)、図2(b)に示すように構成している。
すなわち、支持台本体17の要部拡大断面図である図2(a)、下プレート18bの内面側の平面図である図2(b)に示すように、下プレート18bにはその中心部に気抜き孔21が形成されている。そして、一対のプレート18a、18b間に設けられたヒーター19は、その一部がこの気抜き孔21を通って外側に引き出され、リード線20に接続されている。
そして、このヒーター19は、気抜き孔21を通って外側に引き出された部分と、一対のプレート18a、18b間において、気抜き孔21の近傍に位置する部分とが、前述した非発熱部19bになっている。ここで、ヒーター19は、下プレート18bの内面に形成された各種の溝内に、埋設されている。
すなわち、図2(b)に示すように下プレート18bには、本実施形態では前記気抜き孔21に連通して4つの導入溝22が形成され、さらにこれら導入溝22に連通して複数の気抜き溝23、多数の埋設溝24が形成されている。そして、ヒーター19は、下プレート18bの外面側から気抜き孔21を通って下プレート18bの内面側に引き入れられ、さらに導入溝22内を通って該導入溝22に連通する気抜き溝23内、埋設溝24内にそれぞれ引き回されている。なお、図2(b)に示した例では、ヒーター19は下プレート18bの内周部に配設されてなる系と、外周部に配設されてなる系の、2系列によって構成されている。また、これら2系列には、それぞれ電流の入る側と出る側が形成され、これら全ての端部が、気抜き孔21を通って下プレート18bの外側に引き出され、リード線20に接続されている。
前記埋設溝24は、図3に示すように基本的にヒーター19を埋設するために多数形成された溝で、ヒーター19の外径より僅かに広い幅に形成されたものである。したがって、この埋設溝24内にも、チャンバー11内を真空引きする前には空気が残存するものの、空気の流通路としては十分に機能しないようになっている。そこで、これら埋設溝24に連通し、かつ前記導入溝22を介して気抜き孔21に連通する、気抜き溝23が複数形成されている。
気抜き溝23は、図2(b)、図3に示すように主にヒーター19の非直線部(湾曲部や折曲部)を配置し埋設するもので、前記埋設溝24に比べて、その幅が十分に広く形成され、空気の流通路として十分に機能するようになっている。これにより、真空引き時に埋設溝24に残存する空気は、一旦気抜き溝23側に抜け、その後導入溝22を介して気抜き孔21から導出されるようになっている。
また、導入溝22は、本実施形態では前記気抜き溝23よりは幅が狭いものの、前記埋設溝24よりは幅が広く形成され、したがって空気の流通路として機能するようになっている。これにより、チャンバー11内を真空引きした際、前記埋設溝24内や気抜き溝23内に残存する空気は、導入溝22を通って気抜き孔21に容易に導かれ、この気抜き孔24から導出されるようになっている。
また、前記ヒーター19において、前述した気抜き孔21の近傍に位置する非発熱部19bは、本実施形態では導入溝22内に位置する部分となっている。すなわち、ヒーター19は、上プレート18aと下プレート18bとの間において、気抜き孔21内、及び導入溝22内に位置する部分が非発熱部19bとなっており、気抜き溝23内、埋設溝24内に位置する部分が発熱部19aとなっている。なお、下プレート18bの外側に引き出された部分も、非発熱部19bになっているのは、前述した通りである。
また、上プレート19aは、溝を形成しない平板状に形成されたもので、下プレート19aの内面に気密に接着されている。したがって、支持台本体17は、内部に形成した導入溝22、埋設溝24、気抜き溝23が、互いに連通しつつ気抜き孔21に連通することで、これら各溝22、23、24が、この気抜き孔21のみを介して外部に通じたものとなっている。
このような構成からなる支持台本体17を備えた支持台12にあっては、前記プラズマCVD装置1のチャンバー11内に配置され、上プレート18a上に基板2を支持することにより、基板2に対する成膜処理に用いられる。その際、ヒーター19に通電されることにより、基板2を所定の温度に維持するようになっている。
また、前述したように成膜処理を所定回数行った後、チャンバー11内をドライクリーニングするには、NFやSF、Cなどの反応性の高いハロゲン化ガス(反応性ガス)を、例えばノズル部14から流入するとともに、ラジカル化またはイオン化する。その際、この反応性ガスの反応性を高めるべく、支持台本体17のヒーター19に通電することにより、チャンバー11内を加熱する。
このようにしてドライクリーニングを行うと、従来のヒーターでは、気抜き孔21の近傍や、この気抜き孔21に直接連通する気抜き溝(すなわち導入溝22)の近傍に位置する部分に、断線が多く発生していた。
これに対して本実施形態の支持台12におけるヒーター19では、気抜き孔21内や、この気抜き孔21に直接連通する導入溝22に位置する部分を非発熱部19bとしているので、この非発熱部19bにおいては反応性ガスとの反応性が高くならず、したがって反応性ガスとの反応による劣化が抑制され、断線が十分に防止される。
また、反応性ガスは気抜き孔21を通って導入溝22に至り、さらにこの導入溝22を通る過程において、そのラジカルやイオンが互いに衝突し結合することなどにより、非ラジカル化や非イオン化が起こり、不活性化する。したがって、導入溝22内に埋設されたヒーター19を非発熱部19bにすることで、実質的に反応性ガスとの反応を十分に防止し、断線を抑制することができる。
よって、本実施形態の支持台12によれば、コストの増大を招くことなく、反応性ガスとの反応に起因するヒーター19の断線を防止し、これによってCVD装置等のメンテナンス費用の増大を抑制することができる。
また、導入溝22の幅を、埋設溝24の幅より広く、気抜き溝23の幅より狭く形成したので、成膜時においてチャンバー内を真空引きした際、前記埋設溝24内や気抜き溝23内に残存する空気を、埋設溝24より幅が広い導入溝22を介して容易に気抜き孔24に導き、該気抜き孔より導出することができる。
次に、本発明の支持台の、他の実施形態を説明する。図4は、本発明の支持台の他の実施形態を示す図であり、図2(b)と同様に、下プレートの内面側の平面図である。図4に示した下プレート18cが図2(b)に示した下プレート18bと異なるところは、前記気抜き孔21と前記気抜き溝23との間に、ヒーター19を配置しない非埋設溝25を形成した点である。
すなわち、この下プレート18cにあっては、前記導入溝22とは別に、気抜き孔21に連通して非直線状、すなわち折曲した状態(図4では2回折曲した状態)の非埋設溝25が形成されている。この非埋設溝25は、導入溝22と同じ幅に形成され、したがって埋設溝24より幅広に形成されたもので、長さが例えば350nm以上に形成されたものである。また、この非埋設溝25には、前述したようにヒーター19が配置されないことから、その幅の全域が、空気の流通路として機能するようになっている。
よって、このような非埋設溝25を形成してなる支持台(支持台本体)にあっては、成膜時等においてチャンバー11内を真空引きした際、埋設溝24内や気抜き溝23内に残存する空気を、ヒーター19が配置されない非埋設溝25を介してより容易に気抜き孔21に導き、該気抜き孔21より導出することができる。
また、例えばドライクリーニング中において、反応性ガスが気抜き孔21を通って非埋設溝25に導入されると、ここにはヒーター19が配置されていないことから、当然ながらここでのヒーター19の断線が生じない。そして、反応性ガスがこの非埋設溝25を通る過程において、そのラジカルやイオンの非ラジカル化や非イオンが起こり、不活性化するため、この非埋設溝25を通過した反応性ガスに起因する、気抜き溝23に埋設されたヒーター19の断線を抑制することができる。
特に、非埋設溝25を、折曲してなる非直線状に形成されているので、反応性ガスがこの非埋設溝25を通る過程において、そのラジカルやイオンが互いに衝突し結合する確率を高め、その非ラジカル化や非イオンを起こり易くすることでこれらを十分に不活性化し、気抜き溝23等に埋設されたヒーター19の断線をより確実に防止することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、前記実施形態では本発明の支持台を、プラズマCVD装置1のチャンバー11内にて使用する例について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、例えばドライエッチング装置のチャンバー内において、非処理体となる基板を支持するための支持台としても用いることができる。その場合にも、ドライエッチングに用いられるハロゲン化ガス等の反応性ガスによってヒーターが劣化し断線するのを、抑制することができる。
また、前記実施形態では、本発明の支持台を、絶縁支持台と16と支持台本体17とから構成したが、支持台本体17のみにより、本発明の支持台を構成することもできる。
また、前記実施形態では、下プレート18b、18c側にのみ、気抜き孔21や各溝22〜25を形成したが、例えば上プレート18a側にのみ、これら気抜き孔21や各溝22〜25を形成してもよく、下プレート18b、18cと上プレート18aの両方に、気抜き孔21や各溝22〜25を形成してもよい。
また、前記実施形態では、図1で示すような平行平板式のプラズマCVD装置を用いて説明したが、本発明は、平行平板式のプラズマCVD装置に限らず、例えばリモートプラズマ式などのプラズマCVD装置にも適用可能である。
1…プラズマCVD装置、2…基板(非処理体)、11…チャンバー、12…支持台、16…絶縁支持台、17…支持台本体、18a…上プレート、18b、18c…下プレート、19…ヒーター、19a…発熱部、19b…非発熱部、20…リード線(電気配線)、21…気抜き孔、22…導入溝、23…気抜き溝、24…埋設溝、25…非埋設溝

Claims (3)

  1. 反応性ガスが供給されるチャンバー内にて、被処理体を支持するための支持台であって、
    一対のプレートと、該一対のプレート間に設けられてなるヒーターとを備え、
    前記一対のプレートには、少なくともその一方に、該プレートの表裏面を貫通する気抜き孔と、該気抜き孔に連通する導入溝と、該導入溝に連通する気抜き溝と、前記導入溝と前記気抜き溝との少なくとも一方に連通し、かつ前記気抜き溝より幅が狭い埋設溝と、が形成され、
    前記ヒーターは、前記導入溝、前記気抜き溝、及び前記埋設溝内に埋設されるとともに、前記気抜き孔を介して電気配線に接続されてなり、かつ、前記導入溝内に埋設された部分の少なくとも前記気抜き孔側が、非発熱部になっており、
    前記気抜き孔と前記気抜き溝との間に、ヒーターが配置されない非埋設溝が形成されていることを特徴とする支持台。
  2. 前記導入溝は、前記埋設溝より幅が広く、前記気抜き溝より幅が狭く形成されていることを特徴とする請求項1記載の支持台。
  3. 前記非埋設溝は、非直線状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の支持台。
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