JP5453669B2 - 合成樹脂製角形壜体 - Google Patents
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Description
図5中、(a)は底面図、(b)は(a)中のE−E線に沿った底部105近傍の縦断面図であり、底面壁を上方、内部方向に陥没させて形成した陥没凹部113を配設し、この陥没凹部113の周りに円環状の接地部112を配設し、さらに底部105の耐熱性を向上させるために、陥没凹部113の陥没壁に頂部115の周縁から接地部112に向けて、多数(この実施例では8ケ)の放射状リブ114が延設されている。
しかしながら、角形壜体では、その底部105において、胴部104の側壁104sの左右中心方向(図中Sで示す。以下S方向とする。)と、角壁104c方向(図中Cで示し、以下C方向とする。)とでは、中心からの距離の違いにより、二軸延伸ブロー成形による延伸倍率が異なるため、底部105を形成する金型キャビティの各方向への2軸延伸ブローされる樹脂の供給、所謂、肉周りが不均一になってしまう。
従来は、プリフォームの肉厚や成形条件を調整する、等の手段で、上記のようなヒケの発生に対処してきたが、これらの方法は、生産性が損なわれる、あるいは必ずしも満足のいく再現性が得られない等の問題を有するものであった。
胴部が4ケの側壁と、隣接する側壁を連結する4ケの角壁により構成されて矩形状の平断面形状を有する2軸延伸ブロー成形された合成樹脂製角形壜体において、
底部の底面の、周縁部には環状の接地部を配設し、この接地部の内周縁には段部を介して環状に平坦部を形成し、その平坦部の内周縁から底面壁を上方、内部方向に陥没させて形成した陥没凹部を配設し、
陥没凹部には、この陥没凹部の陥没壁を外部方向に膨出させて放射線状に放射状リブを複数延設し、
この放射状リブの延設範囲を陥没凹部の頂部の周縁から接地部の内周縁近傍に至る範囲とし、
陥没凹部には、陥没凹部の陥没壁を外部方向に膨出させ、陥没凹部の頂部の周縁から放射線状に接地部の内周縁近傍に至る範囲に放射状リブを複数延設し、
隣接する放射状リブのうち、S方向に近い方向に延設される放射状リブの延設長さを、C方向に近い方向に延設される放射状リブの延設長さより短く且つ、そのS方向に近い方向に延設される放射状リブに連接する平坦部の延設長さを、C方向に近い方向に延設される放射状リブに連接する平坦部の延設長さより長くなるように構成する、と云うものである。
ここで、S方向では、C方向に比較してプリフォームから横方向に位置する金型キャビティ面までの距離が短く、プリフォームの横方向への膨張変形により短時間で側壁を形成する金型キャビティ面に到達するので、下方への膨張変形による接地部への十分な樹脂の供給が阻害され、すなわち肉周りが不足して、接地部のS方向に位置する部分でヒケが発生すると考えられる。
なお、放射状リブの数、延設長さあるいは膨出高さ等の形状は要求される耐熱性、外観、成形性等を考慮して適宜決めることができるが、その数は通常3〜12ケの範囲とすることが好ましい。
また、放射状リブの延設長さを、C方向に対してS方向をどの程度短くするかは、ヒケの抑制効果や、リブとしての補強効果を勘案して決めることができる。
ここで、延設長さの差を0.5mm未満とするとヒケの発生に対する抑制効果を十分に発揮させることができなくなり、一方1.5mmを超えるようにすると、S方向における放射状リブによる補強効果が不十分になり、耐熱性が不足して熱充填時に所謂、底落ち現象が起こってしまう。
本発明の主たる構成を有する壜体にあっては、陥没凹部の陥没壁を外部方向に膨出させて形成した放射状リブのうち、S方向に近い方向に延設される放射状リブの延設長さを、C方向に近い方向に延設される放射状リブの延設長さより短くすることにより、接地部のS方向部分への2軸延伸ブローされた樹脂の供給をスムーズに達成することができ、接地部における肉周りを均一にしてヒケの発生を効果的に抑制することができる。
そして、プリフォームの肉厚や成形条件、等の調整の必要がないので、ヒケの抑制効果が確実に発揮され、生産性を損なうことなく、自立安定性や耐衝撃性に優れた、耐熱性のある合成樹脂製角形壜体を提供することができる。
図1〜4は、本発明による合成樹脂製角形壜体の一実施例を示すもので、図1は正面図、図2は平面図、図3は底面図、そして図4は図3中のA−A線に沿って示す底部近傍の縦断面図である。
また、この壜体1の全高さは140mm、横幅は58mm、対角方向の幅は68mmである。
なお、図1中には図3中におけるC方向(角壁4c方向)の形状を参考のため二点鎖線で示している。
底部5は胴部4の下端に連設しているが、底部5の側壁に相当する縮径筒状のヒール部11を介して底面壁が連設している。
この底部5の底面の周縁部には円環状の接地部12が配設され、中央部にはこの接地部12の内周縁を基端として、底面壁を上方、内部方向に陥没させて形成した陥没凹部13が配設されている。
なお、本実施例において、平坦状円形の頂部15の径は12mm、接地部12の内周縁の径は40mmである。
本実施例のように、S方向の放射状リブ14sの延設長さを僅か1mmであるが短くすることにより、S方向の接地部12への樹脂の供給をスムーズに達成することができ、ヒケの発生を効果的に抑制することができた。
そして、上記のように放射状リブ14の延設長さを僅かに調整するだけでよいので、外観上の違和感を与えることもなく、成形性を損なうことも無い。
たとえば、上記実施例ではS方向に4ケ、C方向に4ケ、計8ケの放射状リブ14を配設した例を示したが、放射状リブの数、延設長さあるいは膨出高さ等の形状は要求される耐熱性、外観、成形性等を考慮して適宜決めることができ、また延設方向をS方向あるいはC方向からずらして配設することもできる。
2 ;口筒部
3 ;肩部
4 ;胴部
4s;側壁
4c;角壁
5 ;底部
7 ;周溝リブ
8 ;減圧吸収パネル
11(11s、11w);ヒール壁部
12;接地部
13;陥没凹部
13w;陥没壁
14(14s、14c);放射状リブ
15;頂部
16;段部
17;(環状の)平坦部
104;胴部
104s;側壁
104c;角壁
105;底部
112;接地部
113;陥没凹部
114(114s、114c);放射状リブ
115;頂部
S ;側壁の左右中心方向
C ;角壁方向
Ls、Lc;延設長さ
Claims (4)
- 胴部(4)が4ケの側壁(4s)と隣接する該側壁(4s)を連結する4ケの角壁(4c)により構成されて矩形状の平断面形状を有する2軸延伸ブロー成形された合成樹脂製角形壜体であって、底部(5)の底面の、周縁部には環状の接地部(12)を配設し、該接地部(12)の内周縁には段部(16)を介して環状に平坦部(17)を形成し、該平坦部(17)の内周縁から底面壁を上方、内部方向に陥没させて形成した陥没凹部(13)を配設し、前記陥没凹部(13)には、該陥没凹部(13)の陥没壁(13w)を外部方向に膨出させて放射線状に放射状リブ(14)を複数延設し、該放射状リブ(14)の延設範囲を陥没凹部(13)の頂部(15)の周縁から前記接地部(12)の内周縁近傍に至る範囲とし、隣接する前記放射状リブ(14)のうち、前記側壁(4s)の左右中央方向に近い方向に延設される放射状リブ(14)の延設長さを、前記角壁(4c)方向に近い方向に延設される放射状リブ(14)の延設長さより短く且つ、前記側壁(4s)の左右中央方向に近い方向に延設される前記放射状リブ(14)に連接する平坦部(17)の延設長さを、前記角壁(4c)方向に近い方向に延設される前記放射状リブ(14)に連接する平坦部(17)の延設長さより長くなるように構成したことを特徴とする合成樹脂製角形壜体。
- 接地部(12)の内周縁を円形状とし、放射状リブ(14)の下端と前記内周縁との距離により放射状リブ(14)の延設長さを調整した請求項1記載の合成樹脂製角形壜体。
- 胴部(4)の平断面形状を正方形状とし、放射状リブ(14)を、各側壁(4s)の左右中央方向と各角壁(4c)方向に計8ケ延設し、平坦円形状の頂部(15)の周縁から、前記側壁(4s)の左右中央方向に延設される放射状リブ(14s)の延設長さを、角壁(4c)方向に延設される放射状リブ(14c)の延設長さより短くなるようにした請求項1または2記載の合成樹脂製角形壜体。
- 側壁(4s)の左右中央方向に延設される放射状リブ(14s)と角壁(4c)方向に配設される放射状リブ(14c)の延設長さの差を0.5mm〜1.5mmの範囲とした請求項3記載の合成樹脂製角形壜体。
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