JP4618417B2 - 樹脂製包装容器 - Google Patents
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Description
に適した樹脂製容器に関するものであって、加温状態で使用しても、内方に深く没入した
円形ドームが底部にあり、多角形状に起因する底部の着地部に狭幅部分が存在していても
、狭幅部分に樹脂が充分入り込むことにより、成形時にヒケなどの変形が発生せず、加工
も容易な樹脂製包装容器に関する。
や異物の侵入を防ぎ、内容物の変質を防止するための構成が求められ、通常プリフォーム
を2軸延伸ブロー成形して得られる。この容器は、収容する内容物の種類やその内容物の
温度により、その形状、材質が適宜決められる。例えば、お茶やコーヒーなどは容器に充
填する時、または消費する前後のいずれも加温状態である場合が多いが、保管時は通常室
温である。したがって、このような使われ方をする容器は、内部圧力の変化により変形し
ないことが望まれ、あるいは変形しても目立たないような変形の仕方であったり、少なく
とも容器としての価値が失われない程度の変形に留めおくことが必要である。
示すように、その底部bが内方に没入した円形ドームcと、この円形ドームc周辺の着地
部dとからなる。この樹脂製容器a内のお茶やコーヒーなどを加温したり、加温状態を保
持していても、底部bが凸変形(バックリング)などしないようにさせるためには、図6
に示すように、円形ドームcをできるだけ内方に深く没入させたものが用いられている。
と着地部dとからなり、この円形ドームcが底頂壁eの周端から筒壁fが連なり、これら
頂壁e及び筒壁fに複数の補強リブ壁gを設けてなるものである。
ームcと着地部dとからなり、この円形ドームcに複数の補強リブ壁gを設け、更に、着
地部dをなるべく円形状となるようにして、2軸延伸ブロー成型の際、着地部dに樹脂が
均一延伸するようにしてなるものである。
ドームcと着地部dとからなり、着地部dは複数の足部hとそれらの間の底面iとからな
り、円形ドームcは底面iから連なる変形吸収板jを有する変形吸収凹陥部kと、足部h
から連なる補強リブ壁gとからなるものである。
特許文献4ないし6は、本出願人の出願にかかるボトルを開示している。
保持していても、底部bがバックリングしないようにするために、円形ドームcが内方に
深く没入したものとなり、更に、4角形状であるため、着地部dに4つの狭幅部分Lが生
じている。この狭幅部分Lがあると、プリフォームを2軸延伸ブロー成形して容器aとす
る際、樹脂が入りづらくなり、着地部dの狭幅部分Lが必然的に薄肉となる。したがって
、2軸延伸ブロー成形後に、この狭幅部分Lに「ヒケ」と呼ばれる内方への変形が発生し
てしまう。また、2軸延伸ブロー成形後にこのヒケが発生しなくても、この容器aに高温
のお茶やコーヒーなどを充填したあと、これらが冷えて容器a内が減圧状態になると、樹
脂量の少ない部分、すなわち、強度の弱い狭幅部分Lに結局ヒケが発生する。この容器a
にヒケが生じると、自立出来なかったり見栄えが悪くなったりして、容器としての商品価
値が著しく低下してしまう虞がある。加えて、プレートヒーター上に容器aを置き、中に
充填してあるお茶やコーヒーなどを直接加温する場合もあり、着地部dの肉厚のバラツキ
によって、変形が促進される虞もある。
の容器aと同様に樹脂が入りづらく薄肉となり、ヒケが発生する虞がある。
特許文献2の樹脂製容器a2は、多角形状であるが着地部dがほぼ円形をなしているか
ら、狭幅部分Lがない。したがって、樹脂が均一に充分に入り薄肉部分が出来ず、ヒケは
発生しないが、この場合は、容器a2の胴部mが多角筒形状なのに、底部bの着地部dを
ほぼ円形にするため、2軸延伸ブロー成形がしにくいという問題がある。
形状であり着地部に狭幅部分があるため、狭幅部分に樹脂が入りづらく薄肉となり、ヒケ
などの変形が発生する虞がある。
底部にあり、多角形状のため底部の着地部に狭幅部分が存在していても、成型時にヒケな
どの変形が発生せず、しかも加工も容易な樹脂製包装容器を提供することにある。
すなわち、本発明によれば、容器の底部が少なくとも多角形状をなし、該底部は内方に没入した円形ドームと該円形ドーム周辺の着地部とからなり、該着地部に生じた狭幅部分とこれに隣接した前記円形ドームとの間に介在しているテーパー部に膨出部を設けてなることを特徴とする樹脂製包装容器が提供される。
包装容器が提供される。
分に樹脂が必要量入り込むため薄肉とならない。したがって、加温状態で使用するために
内方に深く没入した円形ドームが底部にあり、多角形状のため底部の着地部に狭幅部分が
存在していても、狭幅部分に樹脂が充分入り込むため、成形時にヒケなどの変形が発生せ
ず、しかも膨出部を設けるという容器形状のわずかな変更であるから、加工も容易となる
効果がある。
留すべき樹脂量が必要以上に着地部に入り込むのを防ぐことができるため、上記効果に加
えて、円形ドーム及び着地部双方に適切な量の樹脂が入り込み、温度変化による変形が減
少する効果がある。
拡大図である。図において、容器1は、容器2の底部3が多角形状をなし、この底部3は
内方に没入した円形ドーム4と、この円形ドーム4周辺の着地部5とからなり、この着地
部5に生じた狭幅部分6とこれに隣接した円形ドーム4との間に膨出部7を設けてなるも
のである。
などの比較的高い温度で使用するものであるから、その特性上、ポリエチレンテレフタレ
ートなどが好ましく用いられる。形状は通常ボトルタイプであり、2軸延伸ブロー成形に
よって成形される。この実施例では、容器2は4角筒形状のペットボトル10であり、口
部11、肩部12、胴部13及び底部3からなり、口部11には鍔14が形成されており
、その上部にネジ15が形成され、二点鎖線で示す上蓋16が螺着される。そして、この
ペットボトル10の肩部12から胴部13を経て底部3までの角は、面仕上げとなって変
形の八角筒形状のペットボトル10となっている。更に、このペットボトル10の胴部1
3には上部補強ビード17及び下部補強ビード18が設けられ、これらの上部及び下部補
強ビード17及び18の間の胴部13に面補強溝19が設けられている。
れを囲うように前記着地部5があり、更に、この着地部5と円形ドーム4との間にテーパ
ー部20が介在している。この円形ドーム4は、既述のように、ペットボトル10内のお
茶やコーヒーなどを加温したり、加温状態を保持していても、底部3がバックリングした
り他の変形をしないように、円形ドーム4が内方に深く没入し、且つ円形ドーム4に補強
リブ21がもうけられ更に厚肉となっている。また、着地部5は、ペットボトル10が変
型の八角筒形状であり且つ円形ドーム4が円形であるから、前記狭幅部分6と広幅部分6
aとが生じている。着地部5に狭幅部分6と広幅部分6aとがあると、この容器1をプリ
フォームから2軸延伸ブロー成形する際、狭幅部分6に樹脂が入りづらくなり、その部分
が薄肉となる。
部7を設け、樹脂の通り間口を広げて着地部5の狭幅部分6に樹脂を入り易くして、狭幅
部分6に薄肉の部分が生じないようにしている。すなわち、本発明においては、容器1の
形状を若干改善するだけで、薄肉部分の発生を防ぎ、それに伴う種々の変形を防止してい
るのである。更に、この膨出部7の幅寸法はボトルの大きさにより異なるが、要するに、
着地部5に樹脂が入り込む量を適切に制御出来、適切な樹脂量が着地部5の狭幅部分6に
に入り込むようなものであれば良い。
着地部5の狭幅部分6に樹脂が入り込む量を制御出来るから、前記円形ドーム4に残留す
べき樹脂量が必要以上に着地部5に入り込むのを防ぐことが出来る。したがって、これら
円形ドーム4及び着地部5に適切な量の樹脂が入り込み、温度変化による底部3の変形が
ほとんど生じないことになる。
を逸脱しない範囲での変更は適宜なし得るものと理解すべきである。
内容物がお茶やコーヒーなど製造工程で高温のまま充填されてキャッピングがなされ、保
管や輸送により冷えて常温になり、更に消費の前後に再びプレートヒーターなどの加温器
により加温されるような場合に利用可能性が極めて高い。
2 容器
3,b 底部
4,c 円形ドーム
5,d 着地部
6,L 狭幅部分
6a 広幅部分
7 膨出部
10 ペットボトル
11 口部
12 肩部
13,m 胴部
14 鍔
15 ネジ
16 上蓋
17 下部補強ビード
18 上部補強ビード
19 面補強溝
20 テーパー部
21 補強リブ
22 段差
e 底頂壁
f 筒壁
g 補強リブ壁
h 足部
i 底面
j 変形吸収板
k 変形吸収凹陥部
Claims (2)
- 容器の底部が少なくとも多角形状をなし、該底部は内方に没入した円形ドームと該円形ドーム周辺の着地部とからなり、該着地部に生じた狭幅部分とこれに隣接した前記円形ドームとの間に介在しているテーパー部に膨出部を設けてなることを特徴とする樹脂製包装容器。
- 前記膨出部は前記着地部との間に段差を有している請求項1記載の樹脂製包装容器。
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JP2003191928A (ja) * | 2001-12-28 | 2003-07-09 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 合成樹脂製壜体容器 |
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