JP5451676B2 - スパークプラグの製造方法 - Google Patents
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軸方向に延びる中心電極と、
前記軸方向に延びる軸孔を有し、該軸孔の前記軸方向先端側で前記中心電極を保持する絶縁体と、
前記絶縁体の周囲を取り囲み前記絶縁体を保持する筒状の主体金具と
を有するスパークプラグの製造方法であって、
前記絶縁体と前記主体金具との間に形成された環状の隙間に充填材を充填する充填工程を備え、
前記充填材は、環状であって、内径が、前記環状の隙間の内径と略等しく、かつ外径が、前記環状の隙間の外径よりも大きな形状に、前記充填工程に先立って形成されており、
前記充填工程は、前記軸方向に延びる貫通孔を有する治具を用いて行われ、
前記治具の前記貫通孔の内周には、前記隙間の外径の大きさと略等しい内径となるまで前記軸方向先端側に近づくにつれて内径が縮小するテーパ部が形成されており、
前記充填工程は、
前記治具の前記貫通孔の内部に前記環状の充填材を配置する工程と、
前記治具の前記貫通孔の内部に配置された前記環状の充填材を、前記テーパ部の方向へ押圧することによって、前記環状の隙間に前記充填材を充填する工程と
を含むことを特徴とする、
スパークプラグの製造方法。
この製造方法によれば、テーパ部が形成された治具を用いるため、当該環状の隙間よりも肉厚に形成された環状の充填材を、当該環状の隙間に容易に充填することができる。
適用例1に記載のスパークプラグの製造方法であって、
前記充填工程に用いられる前記治具の前記貫通孔の内周のうち、前記テーパ部の前記軸方向の後端側には、さらに、前記環状に形成された充填材の外径の大きさと略等しい内径を有する筒状部が形成されていることを特徴とする、スパークプラグの製造方法。
この製造方法によれば、筒状部が形成された治具を用いるため、押圧されて砕けた状態となった充填材が治具からこぼれ落ちてしまうのを抑制することができる。
適用例1または適用例2に記載のスパークプラグの製造方法であって、
前記充填工程に用いられる前記治具の前記テーパ部と前記絶縁体の径方向との成す角のうち鋭角の角は、45°以上であることを特徴とする、
スパークプラグの製造方法。
このような形状の治具を用いれば、絶縁体と主体金具との間に形成された環状の隙間に、充填材を容易に充填することができる。
適用例1から適用例3のいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、
前記充填工程に用いられる前記治具の前記テーパ部と前記絶縁体の径方向との成す角のうち鋭角の角は、85°以下であることを特徴とする、
スパークプラグの製造方法。
このようにすれば、軸方向における治具の寸法を小さくすることができる。
適用例1から適用例4のいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、
前記充填工程に用いられる前記環状の充填材の径方向の肉厚は、1.0mm以上であることを特徴とする、
スパークプラグの製造方法。
このような形状に形成された充填材は、強度が大きい。したがって、このようにすれば、環状の充填材が、治具に配置される前に、強度不足によって破損してしまうことを抑制することができる。
適用例1から適用例5のいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、
前記主体金具は、多角形状の工具係合部を有しており、
前記工具係合部の多角形状の対向する二辺の間の対辺間距離は、12mmまたは14mmであることを特徴とする、
スパークプラグの製造方法。
このような構成のスパークプラグでは、絶縁体と主体金具との間に形成される環状の隙間が特に小さい。したがって、このような構成のスパークプラグでは、上記の適用例による効果が特に顕著である。
適用例1から適用例6のいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、
前記主体金具は、内燃機関への取り付けに供される取付ネジ部を有しており、
前記取付ネジ部のネジ径は、M12以下であることを特徴とする、
スパークプラグの製造方法。
このような構成のスパークプラグでは、絶縁体と主体金具との間に形成される環状の隙間が特に小さい。したがって、このような構成のスパークプラグでは、上記の適用例による効果が特に顕著である。
A1.スパークプラグの構造:
図1は、本発明を適用して製造されるスパークプラグ100の一例を示す部分断面図である。以下では、図1においてスパークプラグ100の軸線方向ODを図面における上下方向とし、下側をスパークプラグの先端側、上側を後端側として説明する。なお、図1では、軸線O−Oの右側にスパークプラグ100の外観を示し、軸線O−Oの左側にスパークプラグ100を軸線O−O(すなわち、中心軸)を通る面で切断した断面を示している。
図2は、スパークプラグ100の製造工程の一部であるスパークプラグの組付け工程を示すフローチャートである。図3は、スパークプラグの組付け工程の様子を示す説明図である。図2の工程S100では、中軸付絶縁体102と、主体金具元部材50aとを準備する。主体金具元部材50aは、主体金具50(図1)の加締部53および座屈部58の元となる円筒状の筒状部53a,58aを有している(図3(a))。
B1.テーパ部538tにおける角αに関する実験例:
テーパ部538tにおける角α(図4)と、タルク9の充填が適切に行なわれるか否かとの関係を調べるため、角αの異なる複数のタルク導入治具538を用いて実験を行なった。
環状タルク9rの径方向における肉厚Tと強度との関係を調べるため、同じ密度だが肉厚Tの異なる複数の環状タルク9rを用いて実験を行なった。なお、環状タルク9rの径方向における肉厚Tは、環状タルク9rの外径と内径の差の半分に等しい。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態では、取付ネジ部52のネジ径がM12のスパークプラグを例に挙げて説明したが、上記実施形態で説明した製造方法は、取付ネジ部52のネジ径がM12以外のスパークプラグに対しても適用可能である。特に、上記実施形態で説明した製造方法は、環状の隙間Cが小さいスパークプラグ、例えば、取付ネジ部52のネジ径がM12以下のスパークプラグに対して有効である。
図11は、主体金具50の工具係合部51の径方向における断面を示す説明図である。この図11に示すように、主体金具50は、多角形状の工具係合部51を有している。工具係合部51の多角形状の対向する二辺の間の対辺間距離をLとする。ここで、対辺間距離Lが12mmまたは14mmであるスパークプラグでは、環状の隙間Cが特に小さい。したがって、上記実施形態で説明した製造方法は、対辺間距離Lが12mmまたは14mmであるスパークプラグに対して特に有効である。ただし、上記実施形態で説明した製造方法は、対辺間距離Lが12mmより大きいスパークプラグに対しても適用可能である。
4…シール体
5…ガスケット
6,7…リング部材
8…板パッキン
9…タルク
9r…環状タルク
10…絶縁碍子
11…襞部
12…軸孔
13…脚長部
15…段部
17…先端側胴部
18…後端側胴部
19…鍔部
20…中心電極
21…電極母材
25…芯材
30…接地電極
33…先端部
40…端子金具
50…主体金具
50a…主体金具元部材
51…工具係合部
52…取付ネジ部
53…加締部
53a…筒状部
54…鍔部
55…座面
56…段部
58…座屈部
58a…筒状部
59…ネジ首
100…スパークプラグ
102…中軸付絶縁体
200…エンジンヘッド
201…取付ネジ孔
205…開口周縁部
400,400b…台座
410…受型
412…金具受
414…挿通部
415…下端面
416…ガイド孔
417,418…鍔部
419…胴部
420…底部
422…円環部
424…板状部
426…貫通孔
430…金具規制部
432…テーパ部
434…胴部
436…上端面
438…ガイド孔
440…外側バネ
450…絶縁体規制部
452…胴部
454…鍔部
456…テーパ孔
458…貫通孔
460…内側バネ
470…規制部材
472…テーパ部
474…鍔部
476…胴部
480…バネ
520…プレス治具
520a…第1筒状部
520b…第2筒状部
538…タルク導入治具
538h…貫通孔
538p…筒状部
538t…テーパ部
600…加締工具
610…貫通孔
612…曲面部
614…当接部
624…曲面部
Claims (7)
- 軸方向に延びる中心電極と、
前記軸方向に延びる軸孔を有し、該軸孔の前記軸方向先端側で前記中心電極を保持する絶縁体と、
前記絶縁体の周囲を取り囲み前記絶縁体を保持する筒状の主体金具と
を有するスパークプラグの製造方法であって、
前記絶縁体と前記主体金具との間に形成された環状の隙間に充填材を充填する充填工程を備え、
前記充填材は、環状であって、内径が、前記環状の隙間の内径と略等しく、かつ外径が、前記環状の隙間の外径よりも大きな形状に、前記充填工程に先立って形成されており、
前記充填工程は、前記軸方向に延びる貫通孔を有する治具を用いて行われ、
前記治具の前記貫通孔の内周には、前記隙間の外径の大きさと略等しい内径となるまで前記軸方向先端側に近づくにつれて内径が縮小するテーパ部が形成されており、
前記充填工程は、
前記治具の前記貫通孔の内部に前記環状の充填材を配置する工程と、
前記治具の前記貫通孔の内部に配置された前記環状の充填材を、前記テーパ部の方向へ押圧することによって、前記環状の隙間に前記充填材を充填する工程と
を含むことを特徴とする、
スパークプラグの製造方法。 - 請求項1に記載のスパークプラグの製造方法であって、
前記充填工程に用いられる前記治具の前記貫通孔の内周のうち、前記テーパ部の前記軸方向の後端側には、さらに、前記環状に形成された充填材の外径の大きさと略等しい内径を有する筒状部が形成されていることを特徴とする、スパークプラグの製造方法。 - 請求項1または請求項2に記載のスパークプラグの製造方法であって、
前記充填工程に用いられる前記治具の前記テーパ部と前記絶縁体の径方向との成す角のうち鋭角の角は、45°以上であることを特徴とする、
スパークプラグの製造方法。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、
前記充填工程に用いられる前記治具の前記テーパ部と前記絶縁体の径方向との成す角のうち鋭角の角は、85°以下であることを特徴とする、
スパークプラグの製造方法。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、
前記充填工程に用いられる前記環状の充填材の径方向の肉厚は、1.0mm以上であることを特徴とする、
スパークプラグの製造方法。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、
前記主体金具は、多角形状の工具係合部を有しており、
前記工具係合部の多角形状の対向する二辺の間の対辺間距離は、12mmまたは14mmであることを特徴とする、
スパークプラグの製造方法。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、
前記主体金具は、内燃機関への取り付けに供される取付ネジ部を有しており、
前記取付ネジ部のネジ径は、M12以下であることを特徴とする、
スパークプラグの製造方法。
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