JP5450178B2 - ラベル共上がり防止装置及び共上がり防止方法 - Google Patents
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また、特許文献2にあっては、プレートのラベル用紙搬送方向下流側にローラを配置しているが、プレートの先端位置で一旦不要シートと共上がりしてしまったラベルは、ローラで台紙に押し付けることはできない構成となっており、ラベルの共上がりを確実に防止することはできない、という不都合がある。
本発明の目的は、ラベルの共上がりを効果的に抑制しつつ、不要シートの剥離を安定して継続することができるラベル共上がり防止装置及び共上がり防止方法を提供することにある。
前記剥離シートの他方の面に当接して前記原反の搬送を案内する受け部材と、
前記不要シートの接着面側に当接して不要シートを折り返すことで折り返し縁を形成するとともに、当該折り返し縁を前記受け部材とで挟み込んで前記不要シートを剥離シートから剥離する折返手段とを備える、という構成を採っている。
前記剥離シートの他方の面に当接して前記原反の搬送を受け部材で案内する工程と、
前記不要シートの接着面側に折返手段が当接して不要シートを折り返すことで折り返し縁を形成するとともに、当該折り返し縁を前記受け部材と前記折返手段とで挟み込んで前記不要シートを剥離シートから剥離する工程とを備える、という方法を採っている。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「閉ループ」とは、例えば、三角形、四角形等の多角形、円形、楕円形、長円形、その他幾何学的な形状等、ラベルを形成する外周縁が一連に連なって囲まれた形状について用いられる。
図1及び図2において、第1実施形態に係るラベル共上がり防止装置10は、ラベル製造機における不要部回収装置の一部として構成され、帯状の剥離シートRLと、この剥離シートRLの一方の面に仮着された接着シートSとからなる原反Rが掛け回されている。ラベル共上がり防止装置10は、平行に配置された一対のフレーム11間に延びる受け部材としての受けローラ12及び折返手段としての押さえローラ13を備えて構成され、原反Rは、ラベル製造機における図示しない搬送手段により、図1中矢印A方向に搬送される。
図3において、第2実施形態では、受けローラ12と押さえローラ13との間に介在手段15が設けられている。この介在手段15は、一端側すなわち同図中下端側が先細となるブレード17を備えている。ブレード17は、下端側で不要シートEを折り返して折り返し縁SEを形成し、その折り返された不要シートEに挟み込まれるとともに、少なくとも折り返し縁SEを含む領域に位置するラベルLを受けローラ12側に付勢するようになっている。また、ブレード17は、不要シートEが折り返される直前の接着シートSを受けローラ12側(同図中左側)に付勢可能に設けられている。
このような実施形態によれば、ブレード17によりラベルLが剥離シートRL側に押さえ付けられ、ラベルLの搬送方向先端側LTが折り返し縁SEを通過するぎりぎりの位置までラベルLを剥離シートRL側に付勢することができ、ラベルLの共上がりを確実に防止することができる。
図4において、第3実施形態の介在手段15は、不要シートEの搬送によって回転可能に設けられた回行手段としてのローラ20を備えている。このローラ20は、折り返される不要シートEに掛け回されて折り返し縁SEを形成可能となっている。
このような実施形態によれば、ラベルLが介在手段15で擦れて傷付くことを防止できる上、受けローラ12と介在手段15とで原反Rを挟み込むことによる摩擦力や、介在手段15と押さえローラ13とで、不要シートEを挟み込むことによる摩擦力に抗して介在手段15よりもラベルLの搬送方向下流側の剥離シートRLに大きな力を付与して引っ張る必要がなくなり、剥離シートRLの切断に起因する装置運転の中断を回避し、不要シートEの剥離を安定して継続することが可能となる。
図5において、第4実施形態の介在手段15は、ブレード22と、このブレード22の同図中上方に設けられたローラ23と、これらブレード22及びローラ23に掛け回されて同図中矢印D方向に回動可能な回行手段としてのベルト部材24とを備えている。
このような実施形態によれば、第2実施形態のようなブレードによる鋭角な剥離と、第3実施形態のようなローラによる安定して剥離を継続することができる剥離とを融合させ、ラベルLの共上がりを効果的に抑制しつつ、不要シートEの剥離を安定して継続することが可能となる。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
12 受けローラ(受け部材)
13 押さえローラ(折返手段)
15 介在手段
20 ローラ(回行手段)
24 ベルト部材(回行手段)
Cu 切り込み
E 不要シート
L ラベル
R 原反
RL 剥離シート
S 接着シート
S1 接着面
SE 折り返し縁
Claims (4)
- 閉ループ状の切り込みの内側に位置する接着シート領域をラベルとして形成する接着シートと、この接着シートが一方の面に仮着された帯状の剥離シートとからなる原反の搬送中において、前記切り込みの外側に位置する接着シート領域を不要シートとして前記剥離シートから剥離する際に、前記ラベルが不要シートと共に剥離されることを防止するラベル共上がり防止装置であって、
前記剥離シートの他方の面に当接して前記原反の搬送を案内する受け部材と、
前記不要シートの接着面側に当接して不要シートを折り返すことで折り返し縁を形成するとともに、当該折り返し縁を前記受け部材とで挟み込んで前記不要シートを剥離シートから剥離する折返手段とを備えていることを特徴とするラベル共上がり防止装置。 - 前記折り返された不要シートに挟み込まれるとともに、少なくとも前記折り返し縁を含む領域に位置する接着シートを前記受け部材側に付勢する介在手段を有することを特徴とする請求項1記載のラベル共上がり防止装置。
- 前記介在手段は、接着シートの搬送によって回行可能な回行手段を有することを特徴とする請求項2記載のラベル共上がり防止装置。
- 閉ループ状の切り込みの内側に位置する接着シート領域をラベルとして形成する接着シートと、この接着シートが一方の面に仮着された帯状の剥離シートとからなる原反の搬送中において、前記切り込みの外側に位置する接着シート領域を不要シートとして前記剥離シートから剥離する際に、前記ラベルが不要シートと共に剥離されることを防止するラベル共上がり防止方法であって、
前記剥離シートの他方の面に当接して前記原反の搬送を受け部材で案内する工程と、
前記不要シートの接着面側に折返手段が当接して不要シートを折り返すことで折り返し縁を形成するとともに、当該折り返し縁を前記受け部材と前記折返手段とで挟み込んで前記不要シートを剥離シートから剥離する工程とを備えていることを特徴とするラベル共上がり防止方法。
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