JP5449977B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
自動製氷装置12は、給水パイプ20aから給水され製氷を行うとともに反転して離氷する製氷皿11と、貯氷受器12a内が満氷か否かを検出する検氷レバー12bと、製氷皿11を離氷回転させたり検氷レバー12bを降下させる駆動モータおよび歯車群を収納した駆動機構部12cと、製氷皿11の裏面温度を検出する温度センサ11c(図9参照)とから構成している。
この場合、図9に示すように外壁11aと仕切壁11bとの間の製氷空間11dに水が貯留され、給水パイプ20aから給水された所定量の水が仕切壁11bを乗り越え、それぞれ10個の製氷空間11dに全体に行き渡ることで、複数のブロック状の氷Iが製造される。
またこの製氷空間11dは、仕切壁11bの頂点と外壁11aとの横方向の距離がL1の長さ、底面までの縦方向の距離がL2の長さの容積を有することで、ブロック状の氷Iは底面の長さがそれぞれL1で高さがL2の四角錘形状のものが製造されように設計されている。
また、貯氷タンク36の底部には氷Iの位置を規制する突形状である突起部36a(突部に相当)(図3、図6、図8参照)が複数形成されているとともに、貯氷タンク36の外周面のうち、前面部の上部には、貯氷タンク36に水を貯留する場合の水の満水時の水面の位置を示す満水線42(図6(b)参照)が設けられている。この満水線42は、貯氷タンク36に水を入れる際の目安にするものである。
このうち、給水ピン45は、例えば、ポリエステル繊維を撚り合せて棒状に形成したもので、保水性と、水分の吸い上げ特性に優れている。この給水ピン45は、ユニットケース内38の前部に設けられた筒部49に挿入された状態で、貯氷タンク36に向かって突出して設けられ上下方向に指向する状態で保持されていて、下部先端は筒部49を通して貯氷タンク36の底部に近接した位置まで挿入された状態となっている。
導電性シート47は、例えば、ポリエステル繊維と、導電性物質としてのカーボン繊維を混ぜてフェルト状(不織布状)に形成したもので、保水性、水分の吸い上げ特性と、導電性を有している。この導電性シート47は、ユニットケース内38の上面側において前記保水材46の上面側に配置されている。
また、ユニット収容部35内の後部には、霧化ユニット32のセット状態を検出するセットスイッチ69が設けられている。このセットスイッチ69は、セット検知手段を構成している。
この突起部36aは給水ピン45の貯氷タンク36底面の対向位置と異なる位置であって離間部36cから少し外側の左右方向にずれた位置に、前後方向に突状に形成されて、貯氷タンク36内を左右に区画する構成をしている。区画された空間のうち給水ピン45が位置していない空間が氷を収容可能な貯氷空間36b(貯氷部に相当)となる。
まず、静電霧化装置30の基本的な作用について説明する。モード切替えスイッチが動作モードに設定され、霧化ユニット32がユニット収容部35内の正規の位置にセットされ、貯氷タンク36内に水Wが貯留され、ユニット収容部35の収容部用蓋34が閉鎖され、かつ、各貯蔵室の扉が閉鎖された状態で、静電霧化装置30の各ミスト放出部48に負の高電圧が印加されると、各ミスト放出部48から微細なミストが放出され、そのミストがミスト放出口52から野菜室4の上部容器54及び下部容器53内に供給される。そのミストは強い酸化作用を有するヒドロキシラジカルを含んでいて、そのヒドロキシラジカルを含むミストが野菜室4の上部容器54及び下部容器53内に供給されることで、それらの除菌や脱臭が可能になる。また、そのミストにより、それら上部容器54及び下部容器53内に収容された野菜等の鮮度保持等も期待できる。なお、各貯蔵室の扉が閉鎖され、静電霧化装置30が運転状態のときには、動作表示器76及びお手入れ表示器77は消灯されている。
そこで、例えば、貯氷タンク36内の水が無くなると、図示しないセンサがこれを検知する。制御装置90は、そのセンサの検知信号に伴い、貯氷タンク36内の水が無くなったと判断し、お手入れ表示器77を点灯させる。
このとき氷Iを氷位置決め手段である突起部36aと付け根が円弧状傾斜部36dを有する貯氷タンク36の周囲壁36eとの間に配置することで氷Iは位置が規制され安定する。
このとき、制御装置90は、霧化ユニット32が正規の位置にセットされていなかったり、収容部用蓋34が閉じられていなかったりした場合には、お手入れ表示器77は点灯させたままで、静電霧化装置30に対する通電も再開しない。
冷蔵温度帯の貯蔵室(冷蔵室3、野菜室4)を有する冷蔵庫において、ミストを放出するミスト放出部48と、このミスト放出部48に水分を供給する給水ピン45とで構成され、ミスト放出部45から放出されたミストを前記貯蔵室(野菜室4)に供給する静電霧化装置30を備え、静電霧化装置30には氷Iが貯留可能な貯氷タンク36を備え、貯氷タンク36に氷Iを収納配置して氷Iから溶けた水を給水ピン45からミスト放出部48に供給するようにしたから、使用者は水をタンクに入れる必要はなく氷Iを収納すればよく、タンクに水補充する場合に水が庫内や庫外にこぼれるなどの心配が無く使用者にとって利便性が良い冷蔵庫を提供することができる。また使用者は、冷蔵庫内で製造された氷Iを利用して貯氷タンク36内に補充すればよく、水を補充する場合に蛇口まで貯氷タンク36を移動させる必要がないからさらに利便性に優れる。
また貯蔵室としての冷蔵室3と野菜室4とを仕切る仕切板8に静電霧化装置30を配置したため、貯氷タンク36は冷蔵温度帯に挟まれた環境を維持できるからより氷Iが解けやすい環境を維持することができ野菜室4内にミストを供給しやすくなる。
さらに貯氷タンク36には、内部を区画して氷Iの位置決めをする突起部36aを設け貯氷空間36bを形成したから、氷Iを貯氷タンク36内に収納配置しやすいとともに、この突起部36aを給水ピン45の近傍に配置したため氷Iを給水ピン45の近くに保持しやすくなり吸水させやすい効果を有する。
また貯氷空間36bは、製氷装置12で製氷されたブロック状の氷Iが収納できる容積を確保するように製氷皿11の長さ寸法と、突起部36aの配置位置及び貯氷タンク36の長さ寸法を最適に設計したから、冷蔵庫で製造されたブロック状の氷Iを確実に収納でき、使用者は自動に製氷された氷Iを貯氷タンク36の決められた位置に配置するだけで給水をすることができ利便性がよい。
また突起部36aの対向する周囲壁36eに傾斜部36dを設けたため、氷Iは突起部36aに常時近接して位置させることが可能となり、給水ピン45に吸水させやすいといった効果がある。
静電霧化装置30の霧化ユニット32の設置場所は、仕切板8に限られず、冷蔵室3内、或いは野菜室4内としてもよい。
突起部36aは貯水タンク36と一体に形成されてなくてもよく、氷Iの位置を規制することができる形状であれば良い。
また貯氷タンク36は水も貯水可能であり、使用者に応じて氷または水または両方を選択して貯氷タンク36に入れてよい。
は扉、8は仕切板、11は製氷皿、11dは製氷空間、12は自動製氷装置(製氷装置)、30は静電霧化装置(ミスト発生手段)、32は霧化ユニット、35はユニット収容部、36は貯氷タンク(貯氷容器)、36aは突起部(突部)、36bは貯氷空間(貯氷部)、37はタンク蓋、45は給水ピン(給水部)、48はミスト放出部、52はミスト放出口を示す。
Claims (7)
- 冷蔵温度帯の貯蔵室を有する冷蔵庫において、
ミストを放出するミスト放出部と、このミスト放出部に水分を供給する給水部と、で構成され、前記ミスト放出部から放出されたミストを前記貯蔵室に供給するミスト発生手段を備え、
前記ミスト発生手段は、静電霧化装置であり、氷が貯留可能な貯氷容器を有し、
前記給水部は、前記貯氷容器に突出して設けられ、前記貯氷容器に貯留された氷が溶けた水を前記ミスト放出部に供給するように構成され、
前記貯氷容器は、前記給水部の周囲に氷を貯留可能な貯氷部を有し、
製氷皿で氷を製氷する製氷装置をさらに備え、
前記貯氷部の容積は、前記製氷皿にあって氷を製造する製氷空間の容積より大きく構成されていることを特徴とする冷蔵庫。 - 前記貯氷容器を覆う蓋を有していることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
- 前記ミスト発生手段は、前記貯蔵室内に設けられることを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫。
- 前記貯蔵室として、冷蔵室と、この冷蔵室の下方に仕切板を介して設けられた野菜室とを備え、
前記ミスト発生手段を前記仕切板に設置したことを特徴とする請求項3記載の冷蔵庫。 - 前記貯氷容器には、内部を区画して前記貯氷部を形成し氷の位置決めをする突部を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項記載の冷蔵庫。
- 前記突部は、前記給水部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項5記載の冷蔵庫。
- 前記突部は、前記給水部と対向する位置と異なる位置に設けられることを特徴とする請求項6記載の冷蔵庫。
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