JP5449886B2 - 撮像範囲間の重なり判定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、荷電粒子線装置における撮像範囲(Field of view:FOV)間の重なりを演算処理により判定する方法に関する。具体的には、検査を要する半導体パターンの撮像範囲と、それを取得するために必要なアドレッシング、オートフォーカス調整、オートスティグマ調整、オートブライトネス・コントラスト調整等に使用する撮像範囲間での重なりの有無を判定する方法に関する。また、本発明は、撮像範囲間の重なり判定処理を実行するチップを選択する方法に関する。
以下では、走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope:SEM)装置を例として従来技術を説明する。半導体ウェーハに配線パターンを形成する場合、半導体ウェーハ上にレジストと呼ばれる塗布材を塗布し、レジスト上に配線パターンの露光用マスク(レチクル)を重ね、その上から可視光線・紫外線又は電子ビームを照射する。次に、レジストを感光し、半導体ウェーハ上に配線パターンを形成する。この際、配線パターンの形状は、照射する可視光線・紫外線又は電子ビームの強度や絞りにより変化する。このため、高精度の配線パターンを形成するにはパターンの出来栄えを検査する必要がある。
検査には、測長走査型電子顕微鏡(Critical Dimension Scanning Electron Microscope:CD−SEM)装置が広く用いられている。検査は、評価ポイント(以下、「EP」という。)と呼ぶ半導体パターン上の危険ポイントをCD−SEM装置で観察することにより行う。観察画像からパターンの配線幅などの各種寸法値を計測し、これらの寸法値からパターンの出来栄えを評価する。従って、EPを位置ずれなく、かつ、高画質で撮像する必要がある。
この目的のため、一般には、EPの周辺に、アドレッシング用の撮像ポイント(以下、「AP」という。)、オートフォーカス調整用の撮像ポイント(以下、「AF」という。)、オートスティグマ調整用の撮像ポイント(以下、「AST」という。)、オートブライトネス・コントラスト調整用の撮像ポイント(以下、「ABC」という。)等が設定される。EPの観察時には、これら撮像ポイントの一部又は全てを使用してアドレッシング、オートフォーカス調整、オートスティグマ調整、オートブライトネス・コントラスト調整を実行し、その後、本来の目的であるEPを撮像する手順が実行される。
なお、アドレッシングにおける撮像位置のずれ量は、既知座標のAPについて観察されたSEM画像と、実際の撮像シーケンスで観察されたSEM画像(実撮像テンプレート)とのマッチングにより推定される。この明細書では、AP、AF、AST、ABCだけでなく、前述したEPも含めて撮像ポイントという。撮像ポイントの一部又は全てを含むポイントの座標、サイズ、形状、撮像シーケンス、撮像条件及び登録テンプレートは、撮像レシピとして管理される。
ところで、撮像レシピの生成は、SEMオペレータが手動で行っている。加えて、パターンの微細化に伴うOPC(Optical Proximity Correction)技術等の導入により、評価を要するEPの点数は爆発的に増加する傾向にある。さらに近年では、半導体製造工程のスループット向上のために、露光感度の高いフォトレジストを利用する機会が増えている。しかし、露光感度が高いフォトレジストは、ビーム照射に対する耐性が低く、EP撮像時のビーム照射によっても大きな影響を受ける。なお、AP、AF、AST、ABC等の撮像範囲及び時間は一定でない。APポイント等の撮像範囲とEPポイントの撮像範囲とが重なる場合、重なり部分の露光量が増えすぎ、測長再現性の低下や機差の要因となり、
安定した評価が行えない問題がある。
特許文献1には、以下の(a1)〜(a7)に示す撮像パラメータの一部又は全てと、APテンプレートその他のテンプレートとを撮像レシピに登録する半導体検査システムが開示されている。
なお、(a1)〜(a7)は、いずれも低倍率視野でのウェーハ上のパターンの設計情報である半導体の回路設計データ(以下、「CADデータ(Computer Aided Design)」という。)に基づいて設定されるEPを観察するための撮像ポイント(AP、AF、AST、ABC)を与えるパラメータである。
(a1)点数
(a2)座標
(a3)サイズ・形状
(a4)撮像シーケンス(EPや撮像ポイントの撮像順序、電子ビームの垂直入射座標を含む)
(a5)撮像位置変更方法(ステージシフト、ビームシフト)
(a6)撮像条件(プローブ電流、加速電圧、電子ビームのスキャン方向等)
(a7)撮像シーケンス又はテンプレートの評価値又は優先順位
また、特許文献1には、以下の(b1)〜(b5)に示すパラメータのいずれかを入力情報とする半導体検査システムが開示されている。
(b1)評価ポイント情報(EPの座標、サイズ・形状、撮像条件)
(b2)設計パターン情報(EP周辺のCADデータ(レイヤー情報を含む)、マスクデータのパターン抜き残し情報、パターンの線幅情報、撮像するウェーハの品種、工程、パターンや下地の材質情報)
(b3)撮像レシピ自動生成エンジンの処理パラメータ(撮像ポイント(AP、AF、AST、ABC)の探索範囲、撮像ポイントが満たすべき選択要素指標値の必要条件(指標値のしきい値等)、選択要素指標優先順位(指標値間の重み等)、撮像ポイントとして選択してはならない禁止領域、設計パターンと実パターンとの形状乖離推定量、装置条件(ステージシフト範囲、ステージシフト/ビームシフト推定誤差))
(b4)ユーザ要求仕様(各撮像ポイントに対する撮像位置の要求位置決め精度、要求画質(フォーカス調整、スティグマ調整、ブライトネス・コントラスト調整、コンタミネーションに関する要求やEPにおける許容電子ビーム入射角に関する要求を含む)、要求撮像時間)
(b5)履歴情報(過去に成功したまたは失敗した撮像ポイントの情報など)
更に、特許文献1は、前述した入力情報((b1)〜(b5))に加え、前述した出力情報((a1)〜(a7))の一部又はデフォルト値・設定可能範囲を入力情報とする機能を開示する。すなわち、特許文献1に示す半導体検査システムは、前述した(a1)〜(a7)に示すパラメータと(b1)〜(b5)から任意に選択したパラメータとの組み合わせを入力情報とし、(a1)〜(a7)の任意のパラメータの組み合わせを出力情報として記録する機能を有する。
特開2007−250528号公報 特開2000−348658号公報 特開2002−328015号公報
ところで、撮像レシピの生成には、次のような課題がある。半導体製品の製造現場では、製品の小規模な変更が頻繁に行われている。このため、オペレータは、CD−SEM装置の生産寄与率が低下しないように、撮像レシピの作成時間の最短に努めている。具体的には、新規に撮像レシピを作成するのではなく、変更実施前の製品に使用していた撮像レシピをコピーし、必要最低限の変更を加えて利用している。
昨今の半導体製品では、集積度を高くするために、従来は垂直又は水平に形成されていた配線パターンを斜め方向に配置することがある。CD−SEM装置は、ビームが配線パターンに対して直角に交差する方向に走査する場合に、評価画像を最も鮮鋭に撮像することができる。このため、撮像時の撮像範囲を配線パターンの向きに合わせて回転させる必要がある。なお、AP、AF、AST、ABCの各撮像ポイントは、EPの撮像を最適化するために、EPの近傍に配置されることが多い。ところが、AP等がEPの近傍に配置されているため、AP等の撮像範囲の回転により、EPの撮像範囲と重なることがある。
多くのEP点が登録された撮像レシピでは、その実行前に全てのEP点について他の撮像範囲との重なりをオペレータが目視で確認することは事実上不可能である。また、特許文献1が開示する撮像レシピの自動生成機能は、CD−SEM装置上の撮像レシピ編集における撮像範囲の重なりを回避する手段とはならない。
そこで、本発明は、荷電粒子線装置において撮像レシピを実行する前に、評価ポイントの撮像範囲と、その周辺に位置する他の撮像ポイント(評価ポイントも含む)の撮像範囲との重なりを自動的に検出できる仕組みを提供することを目的とする。
この目的の実現のため、本発明は、荷電粒子線装置における撮像範囲間の重なりを、コンピュータによる演算処理を通じて判定できるようにする。1つの発明は、評価点に対応する撮像範囲を構成する四角形の4つの頂角のうち隣り合う関係にある4組の2つの頂角と、他の1つの撮像範囲を構成する4つの頂角のうちの1つの頂角とによって形成される4つの三角形の面積の総和と、評価点に対応する撮像範囲の面積とを比較することにより、撮像範囲間の重なりを判定する。
1つの発明は、評価点に対応する撮像ポイントの撮像範囲に外接する第1の外接円の半径と、評価点に付随する1つ又は複数の撮像ポイントの撮像範囲に外接する第2の外接円と外接する評価点を中心点とする第3の外接円のうち最も小さい円の半径とを比較することにより、撮像範囲間の重なりを判定する。
1つの発明は、評価点に付随する各撮像範囲の第1の外接円に内接する評価点を中心とした第内接円のうち最も大きい内接円の半径と、他の1つの評価点に対応する撮像範囲の第の外接円の半径との和が、評価点と他の1つの評価点との距離を比較することにより、撮像範囲間の重なりを判定する。
1つの発明は、評価点又は当該評価点に付随する撮像ポイントの撮像範囲がチップ外にはみ出す可能性のある場合、当該評価点に対応するチップを構成する撮像範囲の4つの頂角のうち原点に設定された1つの頂角から隣接する他のチップの各原点までの距離とチップの対角線長との比較により、重なり判定を実行するチップを選択する。
1つの発明によれば、評価点に対応する撮像範囲とその周辺に位置する他の撮像ポイントに対応する撮像範囲との重なりを撮像レシピの実行前に判定することができる。また、
1つの発明によれば、評価点の数が多くても、重なり判定を短時間に実行することができる。
本発明の実施の形態に係るSEM装置の概略構成を説明する図である。 半導体ウェーハに対する電子線の照射と半導体ウェーハから放出される電子を検出した画素の状態を説明する図である。 撮像シーケンスを示すフローと低倍画像上のテンプレート位置の一例を示す図である。 重なり判定条件を説明する図である。 重なり判定条件を説明する図である。 重なり判定条件を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る入出力情報の一覧を示す図である。 本発明の実施の形態に係る処理手順の全体を示すフローチャートである。 処理の詳細を示すフローチャートである。 ある評価ポイントとその周辺に配置される撮像ポイント間での撮像範囲の重なり判定を説明する図である。 ある評価ポイントと当該評価ポイントに付随する撮像ポイント間での撮像範囲の重なり判定で使用する処理の詳細を示すフローチャートである。 ある評価ポイントと他の評価ポイント又は他の評価ポイントに付随する撮像ポイント間での撮像範囲の重なり判定を説明する図である。 重なり判定を行う対象チップの選択方法を説明する図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る荷電粒子線装置に使用して好適な撮像範囲の重なり判定の仕組みについて説明する。なお、本発明の実施の形態における説明や図面は、専ら発明を説明することを目的としたものであり、既知の技術との組み合わせや置換も可能である。
(1)SEM装置の構成
(1−1)構成要素
図1に、SEM装置の概要構成を示す。なお、本発明の実施の形態に係るSEM装置は、試料の二次電子像(Secondary Electron:SE像)又は反射電子像(Backscattered Electron:BSE像)を取得する。なお、この明細書においては、SE像とBSE像を総称してSEM画像と呼ぶ。また、ここで取得される画像は測定対象を垂直方向から観察したトップダウン画像又は任意の傾斜角方向から観察したチルト画像の一部又は全てを含む。
SEM装置は、電子光学系102、ステージ機構系を備える真空室(図示せず)、ウェーハ搬送系(図示せず)、真空排気系(図示せず)、処理・制御部115等で構成される。電子光学系102では、電子銃103が一次電子線104を発生する。一次電子線104は、コンデンサレンズ105により集束される。一次電子線104の通過経路上には偏向器106及び対物レンズ108が配置される。偏向器106及び対物レンズ108は、XYステージ117に載置された半導体ウェーハ101の任意の位置に一次電子線104が焦点を結ぶように一次電子線104の照射位置と絞りを制御する。一次電子線104が照射された半導体ウェーハ101の表面からは2次電子と反射電子が放出される。2次電子は、ExB偏向器107によって一次電子線の照射軌道から分離される。分離された2次電子は、2次電子検出器109により検出される。一方、反射電子は、反射電子検出器110及び111により検出される。反射電子検出器110と反射電子検出器111は互いに異なる方向に設置されている。2次電子検出器109で検出された2次電子はA/D(Analog to Digital)変換器112でデジタル信号に変換され、処理・制御部115に出力される。また、反射電子検出器110及び111で検出された反射電子は、それぞれA/D変換機113及び114でデジタル信号に変換され、処理・制御部115に出力される。なお、図1には、反射電子検出器を2つ配置しているが、反射電子検出器の数は1個でも良いし、3個以上でも良い。
処理・制御部115はコンピュータシステムであり、CPU121と画像メモリ122で構成される。処理・制御部115は、CPU121と画像メモリ122を使用し、目的に応じた画像処理や制御処理を実行する。例えば処理・制御部115は、後述する方法により撮像レシピを生成し、生成された撮像レシピに基づいてステージコントローラ119や偏向制御部120等を制御する。また例えば処理・制御部115は、半導体ウェーハ101上の任意の撮像ポイントについて撮像された撮像画像に対する各種の画像処理を実行する。ここでの撮像ポイントにはAP、AF、AST、ABC、EPの一部又は全てが含まれる。ここでの画像処理には、撮像範囲(FOV)の重なり判定も含まれる。もっとも、撮像範囲(FOV)の判定処理については、SEM装置から独立したコンピュータその他の情報処理装置において実行することもできる。なお、前述した画像処理や制御処理の一部又は全てを異なる複数台の処理端末に割り振ることもできる。この他、図1に示す処理・制御部115は、ディスプレイ116にユーザ操作に適した画像を表示する機能、すなわちGUI(Graphic User Interface)機能を有する。処理・制御部115は、不図示の入力装置を通じた操作入力に基づいて撮像レシピの設定等も実行する。
XYステージ117は、ステージコントローラ119の制御に基づいて半導体ウェーハ101をxy平面内で移動させる。これにより、半導体ウェーハ上の任意の位置の画像を撮像することができる。この明細書においては、XYステージ117による観察位置の変更をステージシフトと呼び、偏向器106を用いた一次電子線の偏向による観察位置の変更をビームシフトと呼ぶ。一般にステージシフトは、可動範囲は広いが撮像位置の位置決め精度が低いのに対し、ビームシフトは、可動範囲は狭いが撮像位置の位置決め精度が高いという性質がある。
また、図1に示すSEM装置では、測定対象である半導体ウェーハ101を任意の傾斜角方向から観察したチルト画像を得ることができる。チルト画像を得る方法には(1)電子光学系102より照射される一次電子線104を偏向し、一次電子線104の照射角度を傾斜させて傾斜画像を撮像する方式(例えば特許文献2を参照。)、(2)半導体ウェーハを移動させるXYステージ117を不図示のチルト機構で傾斜させる方式(図1は、ステージチルト角118でXYステージ117が傾斜した状態を表している。)、(3)電子光学系自体を機械的に傾斜させる方式等がある。
(1−2)一次電子線の照射位置の走査による画像の撮像
図2を使用し、半導体ウェーハ101上における一次電子線104の照射位置の走査と、照射位置から放出される電子の信号量とによって撮像範囲を画像化できることを説明する。図2(a)は、半導体ウェーハ207に一次電子線201〜206を照射している状態を説明する図である。201〜203はx方向に走査される一次電子線であり、204〜206はy方向に走査される一次電子線である。図2(b)は、一次電子線の照射により半導体ウェーハ207から放出された電子を検出した画像の各画素の状態を示す図である。走査方向は、一次電子線の偏向方向を変更することにより変化させることができる。図2(a)では、x方向に走査された一次電子線201〜203が照射された半導体ウェーハ上の場所をそれぞれG1〜G3で示している。同様に、y方向に走査された一次電子線204〜206が照射された半導体ウェーハ上の場所をそれぞれG4〜G6で示している。G1〜G6において放出された電子の信号量は、それぞれ図2(b)内に示した画像209における画素H1〜H6の明度値になる。なお、符号Gの添え字1〜6と符号Hの添え字1〜6は互いに対応する。また、図2(b)には、画像上におけるx方向とy方向
を示す座標系208も示している。
(2)SEM撮像シーケンス
図3(a)に、任意の評価ポイントEPを観察するために使用される代表的な撮像シーケンスを示す。なお、撮像シーケンスにおける撮像ポイント、撮像順序、撮像条件等は、撮像レシピにより指定する。
まず、ステップ301において、試料である半導体ウェーハ101が、SEM装置のXYステージ117上に取り付けられる。次のステップ302では、光学顕微鏡等で半導体ウェーハ101上のグローバルアライメントマークが観察され、半導体ウェーハ101の原点ずれや半導体ウェーハ101の回転が補正される。
続いて、ステップ303が実行される。ステップ303では、処理・制御部115の制御に基づいてXYステージ117が移動され、撮像位置が撮像ポイントAPに移動される。この後、撮像ポイントAPの撮像画像と登録画像とに基づいてアドレッシング用の調整パラメータが求め、この調整パラメートと既知のパラメータとに基づいてアドレッシングを実行する。
ここで、APについての説明を追加する。評価ポイントEPを観察する場合、ステージシフトにより評価ポイントEPを直接観察しようとするとステージの位置決め精度により大きく撮像ポイントがずれてしまう危険性がある。そこで、位置決め用として予め撮像ポイントの座標値とテンプレート(撮像ポイントのパターン)が与えられたAPを一旦観察する。テンプレートは撮像レシピに登録されるので、以降、登録テンプレートと呼ぶ。APは評価ポイントEPの近傍(最大でもビームシフトにより移動可能な範囲)から選択する。また、APは評価ポイントEPに対して一般に低倍視野である。このため、多少の撮像位置のずれに対しても撮像したいパターンの全てが視野外になる可能性は低い。そこで、予め登録されたAPの登録テンプレートと実際に撮像されたAPのSEM像(実撮像テンプレート)とのマッチングにより、APにおける撮像ポイントの位置ずれ量を推定する。
APとEPの座標値はそれぞれ既知である。従って、AP−EP間の相対変位量を求めることができる。また、APにおける撮像ポイントの位置ずれ量も前述のマッチングにより推定できる。このため、相対変位量から推定された位置ずれ量を差し引くことにより、APの撮像位置からEPに実際に移動する際の相対変位量が分かる。相対変位量分だけ位置決め精度の高いビームシフトによって移動することにより高い座標精度で評価ポイントEPを撮像することが可能となる。
そのため、登録されるAPは、以下に示す(1)〜(3)等の条件を満たしていることが望ましい。
(1)EPからビームシフトにより移動可能な距離に存在するパターンである。EPにおけるコンタミネーションの発生を抑えるため、APの撮像範囲とEPの撮像範囲は重ならない。
(2)APの撮像倍率は、ステージの位置決め精度を加味してEPの撮像倍率よりも低い。
(3)パターン形状又は明度パターンが特徴的であり、登録テンプレートと実撮像テンプレートとのマッチングが容易である。
なお、登録するAPの画像テンプレートは、CAD(Computer Aided Design)画像やSEM画像を用いることができる。この他、特許文献3に開示されているように、画像テンプレートの登録のためだけに撮像を行うのを避けるため、一旦はCAD画像をCAD画
像テンプレートとして登録しておき、実際の撮像時に得たAPのSEM画像をSEM画像テンプレートとして再登録する等のバリエーションも考えられる。
前述したAPの選択範囲について補足する。一般的に電子ビームの垂直入射座標は、評価ポイントEPの中心座標に設定される。このため、前述の説明では、APの選択範囲を、最大でも評価ポイントEPを中心としたビームシフト可動範囲とした。しかし、電子ビームの垂直入射座標が評価ポイントEPの中心座標と異なる場合には、電子ビームの垂直入射座標からビームシフト可動範囲がAPの選択範囲となる。また、撮像ポイントに要求される許容電子ビームの入射角によっては、電子ビームの垂直入射座標からの探索範囲もビームシフト可動範囲より小さくなることがある。これらは他のテンプレートについても同様である。
次に、ステップ304に進む。ステップ304では、処理・制御部115の制御に基づくビームシフトにより撮像位置が撮像ポイントAFに移動される。この後、撮像ポイントAFの撮像画像に基づいてオートフォーカス用の調整パラメータが求められ、この調整パラメータと既知のパラメータとに基づいてオートフォーカスの調整が行われる。
ここで、AFについての説明を追加する。撮像ポイントから鮮明な画像を取得できるように、SEM装置にはオートフォーカス機能が搭載されている。しかし、試料に一次電子線を長く照射すると、汚染物質が試料に付着してしまう。そこで、評価ポイントEPへの汚染物質の付着を抑える目的で、EP周辺の座標をAFとして一旦観察することによりオートフォーカス用の調整パラメータを求め、その後、この調整パラメータと既知のパラメータとに基づいて評価ポイントEPを観察するという手法を採用する。
本発明の実施の形態の場合、登録されるAFは、以下に示す(1)〜(3)等の条件を満たしていることが望ましい。
(1)AP、EPからビームシフトにより移動可能な距離に存在するパターンである。AFの撮像範囲とEPの撮像範囲は重ならない。
(2)AFの撮像倍率はEPの撮像倍率と同程度である。ただし、これはEP用のAFの場合であり、AP用のAFの場合はAPの撮像倍率と同程度の撮像倍率でAFを撮像する。後述するAST、ABCに関しても同様である。
(3)オートフォーカスをかけやすいパターン形状をもつ。フォーカスずれに起因する像のボケの検出を容易にするためである。
続く、ステップ305では、処理・制御部115の制御に基づくビームシフトにより撮像位置が撮像ポイントASTに移動される。この後、撮像ポイントASTの撮像画像に基づいてオートスティグマ用の調整パラメータが求められ、この調整パラメータと既知のパラメータとに基づいてオートスティグマの調整が行われる。
ここで、ASTについて説明を追加する。撮像時には、歪みのない画像を取得するために非点収差補正が行われる。しかし、AFの場合と同様に、試料に電子線を長く照射すると汚染物質が試料に付着してしまう。そこで、評価ポイントEPへの汚染物質の付着を抑える目的で、EP周辺の座標をASTとして一旦観察することにより非点収差補正の調整パラメータを求め、その後、この調整パラメータと既知のパラメータとに基づいて評価ポイントEPを観察するという手法を採用する。
そのため、登録されるASTは、以下に示す(1)〜(3)等の条件を満たしていることが望ましい。
(1)AP、EPからビームシフトにより移動可能な距離に存在するパターンである。ASTの撮像範囲とEPの撮像範囲は重ならない。
(2)ASTの撮像倍率は、EPの撮像倍率と同程度である。
(3)非点収差補正をかけ易いパターン形状をもつ。非点収差に起因する像のぼけの検出を容易にするためである。
次のステップ306では、処理・制御部115の制御に基づくビームシフトにより撮像位置が撮像ポイントABCに移動される。この後、撮像ポイントABCの撮像画像に基づいてブライトネス・コントラスト用の調整パラメータが求められ、この調整パラメータと既知のパラメータとに基づいてオートブライトネス・コントラストの調整が行われる。
ここで、ABCについて説明を追加する。撮像時には、適切な明度値及びコントラストを有する鮮明な画像が取得されるように、例えば二次電子検出器109におけるフォトマル(光電子増倍管)の電圧値等のパラメータを調整する。この調整では、例えば画像信号の最も高い部分と最も低い部分とがフルコントラスト又はそれに近いコントラストになるように電圧値等を設定する。しかし、AFの場合と同様に、試料に電子線を長く照射すると汚染物質が試料に付着してしまう。そこで、評価ポイントEPへの汚染物質の付着を抑える目的で、EP周辺の座標をABCとして一旦観察する。この観察により、ブライトネス・コントラスト用の調整パラメータを求め、この調整パラメータと既知のパラメータとに基づいて評価ポイントEPを観察するという手法を採用する。
そのため、登録されるABCは、以下に示す(1)〜(3)等の条件を満たしていることが望ましい。
(1)AP、EPからビームシフトにより移動可能な距離に存在するパターンであり、かつ、ABCの撮像範囲とEPの撮像範囲は含まれない。
(2)ABCの撮像倍率はEPの撮像倍率と同程度である。
(3)ABCにおいて調整したパラメータを用いて評価ポイントEPを撮像した際に得られる画像のブライトネスやコントラストが良好であるように、ABCは評価ポイントEPにおけるパターンに類似したパターンである。
なお、前述したステップ303、304、305、306におけるAP、AF、AST、ABCの撮像は、場合により一部又は全てが省略されることがあり得る。また、ステップ303、304、305、306の順番が任意に入れ替わることがあり得る。また、AP、AF、AST、ABCの座標が互いに重複することもあり得る。例えばオートフォーカスとオートスティグマを同一箇所で行うことがある。このように様々なバリエーションが考えられる。
最後に、ステップ307では、処理・制御部115の制御に基づくビームシフトにより撮像位置が評価ポイントEPに移動される。この後、評価ポイントEPについて、例えば設定した測長条件によるパターンの測長等が実行される。なお、評価ポイントEPにおいても、撮像したSEM画像と事前に撮像レシピに登録しておいた対応位置の登録テンプレート等とのマッチングにより、計測位置のずれを検出することがある。撮像レシピには、前述の撮像ポイント(EP、AP、AF、AST、ABC)の各座標、撮像シーケンス、撮像条件等の情報が書き込まれている。SEM装置は、この撮像レシピに基づいて評価ポイントEPを観察する。
図3(b)に、低倍像308上におけるEP309、AP310、AF311、AST312、ABC313のテンプレート位置の一例を点線枠で図示する。EPの位置等は、従来、SEMオペレータが手動で設定している。このため、これらの間に、重なりが発生することがあり得る。
(3)撮像ポイント間における撮像範囲の重なり検出
(3−1)重なり検出に要求される条件
以下では、前述した撮像ポイント(EP、AP、AF、AST、ABC)における撮像範囲(FOV)の重なりを検出する方法について説明する。なお、この検出は、従来装置では行われていない機能である。本発明の実施の形態では、撮像レシピを実行する前に、撮像ポイント(EP、AP、AF、AST、ABC)における撮像範囲(FOV)の重なり判定を実行し、評価ポイントEPに対応する撮像範囲と他の撮像ポイントについての撮像範囲との間に重なりがある場合にはこれを警告する。これにより、例えば測長時の再現性の低下を防ぎ、CD−SEM装置間の機差を低く抑えることが可能となる。
本発明の実施の形態例の場合、撮像範囲の重なり判定の一つでは、複数回の面積計算を必要とする。詳細は後述する。各評価ポイントEPには、それぞれに付随するAP、AF、AST、ABCがある。例えば1つのEPに対して4つの撮像ポイントが付属する。このため、撮像レシピに登録された全てのEP点において、他の撮像ポイントの間での撮像範囲の重なりを判定するには多くの面積計算が必要となる。
前記の通り、近年の撮像レシピは、評価を要するEPの点数が著しく増加する傾向にある。このため、撮像範囲の重なり判定処理において、計算量の低減を図った方式を考案しなければ、EPの点数増加と共に処理時間が増大し、現実的な処理時間を維持できなくなる。本発明の実施の形態では、後述する方法の採用により、コンピュータの計算負荷を軽減し、EP点の増加に対して処理性能の低下の軽減を図っている。
以下では、図4〜図6を用い、撮像範囲の重なり判定処理の基本的手順を説明する。
(3−2)撮像範囲の重なり判定機能の基本手順
(3.2.1)重なりの粗判定条件
図4(a)は、お互いに重ならない2つの撮像範囲とそれぞれの頂角を通る円(すなわち、撮像範囲の外接円)との位置関係を示す。符号401と403は、それぞれ撮像範囲を示す。符号402と404は、それぞれの撮像範囲の外接円を示す。符号405は、撮像範囲403におけるビームの走査方向を示す。符号406は、2つの撮像範囲の中心間の距離を示す。撮像範囲は、撮像時の倍率を得ることにより算出することができる。撮像範囲の外接円は、撮像範囲となる四角形の対角線を直径とし、2つの対角線の交点を中心とする円となる。図4(a)に示すように、撮像範囲がお互いに重ならない場合、双方の外接円の半径の総和と、撮像範囲の中心間の距離は、必ず以下の式を満足する。
外接円半径の総和≦撮像中心間距離 …(条件1)
図4(b−1)と図4(b−2)は、いずれも条件1を満足しないが(すなわち、2つの外接円408と410が重なるが)、双方の撮像範囲407と409が重ならない場合の例である。なお、符号411は撮像範囲409におけるビームの走査方向であり、符号412は2つの撮像範囲の中心間の距離である。この図4(b−1)は、図4(a)よりも双方の撮像範囲が近接した場合を示している。ただし、撮像範囲は重なっていない。
同様に、図4(b−2)は、図4(b−1)の一方の配線パターンが90度回転して水平になった場合を示す。図中、符号413と415はそれぞれ撮像範囲を示し、符号414と416は各撮像範囲の外接円を示す。また、符号417は撮像範囲415におけるビームの走査方向を示し、符号418は2つの撮像範囲の中心間の距離を示す。図4(b−2)の場合、撮像範囲415は、撮像範囲409を90度回転させた関係にある。しかし、図に示すように、やはり撮像範囲は重ならない。
CD−SEM装置は、ビームが配線パターンに対して直角に交差する方向に走査する場合に、最も鮮鋭な評価画像を得ることができる。このため、配線パターンが垂直又は水平に配置されている場合、条件1を満足しない場合でも、撮像範囲は重ならないケースがあ
る。
ところで、近年の半導体製品では、集積度を高めるために配線パターンが斜めに配置されることが増えつつある。斜めに配置された配線パターンを測長する場合、撮像範囲(FOV)を配線パターンの向きに合わせて回転させなければならない。
図4(c)は、このような場合の一例である。図4(c)は、撮像範囲の1つが図4(a)の位置から時計方向に10度だけ回転した場合に対応する。撮像範囲421は、撮像範囲403に対して時計方向に10度だけ回転した例である。この場合、撮像範囲421におけるビームの走査方向は符号423となる。なお、符号419は他方の撮像範囲であり、符号420はその外接円である。また、符号422は撮像範囲421の外接円である。符号424は2つの撮像範囲の中心間の距離である。図4(c)に示すように、撮像範囲の回転により2つの撮像範囲が互いに重なり合う場合までも考慮すると、撮像範囲間に重なりが発生しないためには、条件1を満足することが必要となる。
(3.2.2)重なりの詳細判定条件
ここでは、図5(a)〜(c)及び図6(a)〜(b)を使用して、2つの撮像範囲が互いに重なる可能性がある場合において、重なりの有無を判定するための処理手順の詳細を示す。
図5(a)は、任意の2つの撮像範囲(四角形)が重なる例を示す。この位置関係の場合、一方の撮像範囲501(四角形ABCD、頂角502〜505)と他方の撮像範囲506(四角形A’B’C’D’、頂角507〜510)が重なっている。このうち、頂角C(504)と頂角D(505)が、それぞれ撮像範囲506の中に存在する。
図5(b)は、一方の撮像範囲511(四角形ABCD、頂角512〜515)の頂角C(514)が他方の撮像範囲516(四角形A’B’C’D’、頂角517〜520)の内側に位置する場合に、その頂角C(514)とそれを含む撮像範囲516の隣あう2つの頂点がなす三角形を示す図である。図の場合、4つの三角形が形成される。1つは、頂角C(514)と頂角A’(517)と頂角B’(518)で形成される三角形である。1つは、頂角C(514)と頂角B’(518)と頂角C’(519)で形成される三角形である。1つは、頂角C(514)と頂角C’(519)と頂角D’(520)で形成される三角形である。1つは、頂角C(514)と頂角D’(520)と頂角A’(517)で形成される三角形である。図5(b)より、これら4つの三角形の面積の総和は、四角形A’B’C’D’の面積と等しくなることが分かる。
三角形の面積の総和=比較対象とする撮像範囲の面積 …(条件2)
続いて、図5(c)を用いて、一方の撮像範囲521(四角形ABCD、頂角522〜525)の頂角A(522)が他方の撮像範囲526(四角形A’B’C’D’、頂角527〜530)の外側に位置する場合に、その頂角A(522)と他方の撮像範囲526の隣あう2つの頂点がなす三角形を示す。この図の場合も、4つの三角形が形成される。1つは、頂角A(522)と頂角A’(527)と頂角B’(528)で形成される三角形である。1つは、頂角A(522)と頂角B’(528)と頂角C’(529)で形成される三角形である。1つは、頂角A(522)と頂角C’(529)と頂角D’(530)で形成される三角形である。1つは、頂角A(522)と頂角D’(530)と頂角A’(527)で形成される三角形である。ところで、これら4つの三角形の面積の総和は、四角形A’B’C’D’の面積よりも大きくなり、条件2を満足しない。
以上より、2つの撮像範囲が重なる場合、1つの撮像範囲を与える4つの頂角のうち少なくとも一つについて条件2を満たす頂角が存在することが分かる。ただし、この条件2
は十分条件ではない。
図6(a)及び図6(b)では、2つの撮像範囲が重なるにも関わらず、4つの頂点全てについて条件2を満たさない例を説明する。因みに、図6(a)の場合、一方の撮像範囲531(四角形ABCD、頂角532〜535)と他方の撮像範囲536(四角形A’B’C’D’、頂角537〜540)が、互いに対向する2辺(辺A−Dと辺B−C、辺A’−D’と辺B’−C’)で交差するように重なっている。図6(b)の場合、一方の撮像範囲541(四角形ABCD、頂角542〜545)と他方の撮像範囲546(四角形A’B’C’D’、頂角547〜550)のうち一方は隣り合う2辺(辺A−Dと辺D−C、)で他方の撮像範囲と交差し、他方は対向する2辺(辺A’−D’と辺B’−C’)で一方の撮像範囲と交差するように重なっている。いずれの場合も、4つの頂角全てにおいて条件2を満たさない。
図6(a)及び(b)に示すような撮像範囲の重なりを検出するためには、追加の条件を規定する必要がある。発明者は、撮像範囲の対角線に着目する。図6(a)の場合、一方の撮像範囲531の対角線AC(頂角A(532)−頂角C(534)を結ぶ線分)及び対角線BD(頂角B(533)−頂角D(535)を結ぶ線分)と、他方の撮像範囲536の対角線A’C’(頂角A’(537)−頂角C’(539)を結ぶ線分)及び対角線B’D’(頂角A’(538)−頂角C’(540)を結ぶ線分)は互いに交差する。この場合、それぞれの撮像範囲から何れの対角線を抽出した場合においても、それぞれ2つの交点が存在する。すなわち、2本の対角線に対して計4個の交点が存在する。
一方、図6(b)の場合、一方の撮像範囲の2本の対角線のうち1本だけが、他方の撮像範囲の対角線と交差する例を表している。例えば撮像範囲541の対角線AC(頂角A(542)−頂角C(544)を結ぶ線分)は、他方の撮像範囲546の対角線A’C’(頂角A’(547)−頂角C’(549)を結ぶ線分)及び対角線B’D’(頂角A’(548)−頂角C’(550)を結ぶ線分)の何れとも交差しないが、対角線BD(頂角A(543)−頂角C(545)を結ぶ線分)は、他方の撮像範囲546の対角線A’C’(頂角A’(547)−頂角C’(549)を結ぶ線分)と対角線B’D’(頂角A’(548)−頂角C’(550)を結ぶ線分)と交差する。すなわち、交点が2つ存在する。この場合、2本の対角線に対して計2個の交点が存在する。
以上より、一方の撮像範囲の4つの頂角の全てが条件2を満たさない場合でも、その対角線に着目することで撮像範囲の重なりを検出することができる。なお、撮像範囲の対角線は、それぞれ撮像範囲を構成する4つの頂角の座標を用いた方程式として表すことができる。そこで、4つの対角線に対応する連立方程式を4組生成し、これらを解くことで対角線の交点の有無を判定する。対角線に交点が存在する場合、撮像範囲は重なると判断できる。
そこで、発明の実施の形態においては、以下の手順により、2つの撮像範囲の重なりの有無を判定する。
(1)2つの撮像範囲のうち一方の撮像範囲を構成する4つの頂角のそれぞれについて他方の撮像範囲に内在するか否か(すなわち、条件2を満足するか否か)を判定する。他方の撮像範囲に内在する頂角が見つかれば、一方の撮像範囲と他方の撮像範囲は重複していると判定する。
(2)全ての頂角について条件2を満足しない場合、一方の撮像範囲と他方の撮像範囲の対角線の間に交点が存在するか否かを判定する。交点が見つかれば一方の撮像範囲と他方の撮像範囲は重複していると判定し、交点が見つからなければ一方の撮像範囲と他方の撮像範囲は重複していないと判定する。
(4)撮像範囲の重なり判定機能
(4−1)入出力情報
図7に、発明の実施の形態における評価ポイントEPにおける撮像範囲(FOV)の重なり判定に伴って入出力される情報を示す。なお、図中に示す撮像範囲重なり判定エンジン701は、処理・制御部115で実行されるプログラムの一つの機能として提供される。図中、情報702〜721は、撮像範囲重なり判定エンジン701に対する入力情報である。他方、情報723〜727は、撮像範囲重なり判定エンジン701から出力される出力情報を示している。従って、撮像範囲重なり判定エンジン701は、情報702〜721を入力して信号処理を実行し、情報723〜728を出力する。
入力情報は、(a)撮像ポイント情報703、(b)撮像条件情報710、(c)撮像シーケンス情報712、(d)チップ配列情報716、(e)ユーザ要求仕様719によって構成が必要となる。撮像範囲重なり判定エンジン701は、これらの情報に基づいて全ての撮像ポイントEP、AP、AF、AST、ABCの撮像範囲(FOV)を計算し、これらの重なりを判定する。
なお、前述した入力情報の全ては、予めユーザにより撮像レシピに設定されていなければならない。ユーザは、必ず前述した入力情報のとりうる値の範囲を設定する。撮像範囲重なり判定エンジン701は、入力された値の範囲内で入力情報が変化し得ることを前提に、各撮像ポイントについての撮像範囲(FOV)の重なり情報を出力する。次に、入力情報702〜721の詳細を説明する。
(4.1.1)入力情報
前述したように、撮像レシピ情報702には、撮像ポイント情報703、撮像条件情報710、撮像シーケンス情報712、チップ配列情報716、ユーザ要求仕様719が含まれる。撮像ポイント情報703は、EP[p]のID704、EP[p]の撮像情報705、AP[p]の撮像情報706、AF[p]の撮像情報707、AST[p]の撮像情報708、ABC[p]の撮像情報709から構成される。ここで、配列番号pは、撮像レシピに登録された評価ポイントのIDを示している(pは1以上)。撮像条件情報710は、EP[p]の撮像パラメータ711から構成される。撮像シーケンス情報712は、撮像ポイント、すなわちMP[q]のシーケンスID713、MP[q]のチップ番号714、MP[q]のチップ内座標715から構成される。ここで、配列番号qは、撮像レシピに登録された撮像シーケンスのIDを示している(qは1以上)。チップ配列情報716は、チップ配列数717、チップのサイズとピッチ718から構成される。ユーザ要求仕様719は、倍率閾値720、撮像範囲尤度721から構成される。これは、重なり判定対象とする撮像範囲(FOV)の撮像時の倍率を指定する情報である。撮像範囲重なり判定エンジン701は、この閾値以上の倍率で撮像する撮像範囲(FOV)を重なり判定の対象とする。また、撮像範囲尤度721は、ステージの停止精度及びビームの偏向精度を考慮した撮像範囲(FOV)の位置ずれを考慮した寸法である。撮像範囲重なり判定エンジン701は、入力情報である撮像レシピ情報702より算出した全ての撮像ポイントEP、AP、AF、AST、ABCの撮像範囲(FOV)に撮像範囲尤度721を加算し、重なり判定に使用する撮像範囲(FOV)を算出する。
(4.1.2)出力情報
一方、撮像範囲重なり情報723は、EP[p]のシーケンスID724、EP[p]の座標725、EP[p]の撮像範囲情報726、EP[p]の重なり情報727により構成される。
撮像範囲重なり情報723におけるEP[p]のシーケンスID724は、撮像順序が先の撮像範囲(FOV)との間で撮像範囲の重なりが発生するEPのIDを示している(p
は1以上)。EP[p]の座標725は、撮像ポイントとしてのEPの撮像範囲(FOV)の中心座標を示し、EP[p]の撮像範囲情報726は、撮像範囲(FOV)を構成する4つの頂角の座標を示す。EP[p]の重なり情報727は、撮像範囲の重なりが検出されたEPとの間で撮像範囲の重なりが発生する他の撮像範囲(FOV)を特定するシーケンスID、座標、撮像範囲情報等を含み、ユーザが撮像レシピを修正するうえで必要な情報である。
(4−2)撮像範囲の重なり判定シーケンス
(4.2.1)判定シーケンスの概要
図8に、撮像範囲重なり判定エンジン801による撮像範囲の重なり判定時に実行される処理手順例を示す。なお、図8における入力情報812(813〜831)は図7における入力情報712(703〜721)に対応し、図8における出力情報833(834〜837)は図7における出力情報723(724〜727)に対応する。
撮像範囲重なり判定エンジン801では、大きく分けて4つのステップにより処理が進行する。すなわち、ステップ802、805、806及び807に示す4つのステップにより処理が進行する。
ステップ802において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、全ての撮像範囲の外接円を算出し(ステップ803)、それぞれがチップの外にはみ出すか否かを判定する(ステップ804)。ステップ805において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、全てのEPについて、各EPと付随する撮像ポイントAP、AF、AST、ABCとの間で撮像範囲が重なるか否かを判定する。次のステップ806において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、同一チップ内に存在するEP相互において、一方のEPの撮像範囲と他方のEPの撮像範囲又はこれに付随する撮像ポイントAP、AF、AST、ABCの各撮像範囲との間に重なりが発生するか否かを判定する。
最後に、ステップ807において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、撮像範囲がチップからはみ出すEP又はこれに付随する撮像ポイントAP、AF、AST、ABCののうちチップ外にはみ出す撮像範囲(FOV)を有するものについて、はみ出し先のチップに存在するEPとの間で重なりの判定を行う。
ステップ808〜811は、ユーザの作業である。ユーザは、ステップ808において撮像範囲重なり判定エンジン801により出力された撮像範囲重なり情報838を確認し、ステップ809において撮像レシピの修正有無の判定を行う。撮像レシピ情報812の修正が必要な場合、ユーザは撮像範囲重なり情報838を参照し、撮像レシピ情報812の修正を実施する(ステップ810)。ステップ811において、ユーザは、修正後の撮像レシピ情報812を再度の確認を実行するか否かを判定し、必要であれば再度、撮像範囲重なり判定エンジン801を利用して撮像範囲の重なりの有無を確認する。
(4.2.2)判定シーケンスの詳細
次に、撮像範囲重なり判定エンジン801で実行されるステップ802〜807の詳細を説明する。
ステップ802において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、撮像範囲の重なり判定に必要な情報の収集と算出を行う。ステップ803において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、撮像ポイント情報813、撮像条件情報820、撮像シーケンス情報822を収集する。この後、撮像範囲重なり判定エンジン801は、EP及びそれに付随するAP、AF、AST、ABCに対応する撮像範囲を算出し、それぞれの撮像範囲に外接する円の半径を求める。ステップ804において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、EPに付随するAP、AF、AST、ABCの各撮像範囲の外接円に対して、EPの撮像
範囲(FOV)の中心を基準とした内接円及び外接円の半径を求める。更に、撮像範囲重なり判定エンジン801は、算出された半径に基づいて、撮像範囲がチップ外にはみ出すか否かを判定し、はみ出す場合はそのはみ出し方向を求める。
図9に、図8のステップ802〜807の詳細動作を示す。ステップ901は、ステップ803(図8)に対応する。また、ステップ911は、ステップ804(図8)に対応する。
ステップ902において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、撮像シーケンス情報822(図8)として、MP[q]のシーケンスID823、チップ番号824、チップ内座標825(いずれも図8)を、撮像シーケンス情報ファイルから取得する。
ステップ903において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、撮像ポイント情報813として、EP[p]のID814、撮像情報815及びAP[p]、AF[p]、AST[p]、ABC[p]の撮像情報816〜819(いずれも図8)を、撮像ポイント情報ファイルから取得する。
ステップ904において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、撮像条件情報820(図8)として、EP[p]の測長パラメータ821(図8)を撮像条件ファイルから取得する。撮像範囲重なり判定エンジン801は、これらの情報が全て揃わない場合、撮像範囲の重なり判定を行わない。
ステップ905において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、ステップ902〜904で取得した情報に基づいて、AP[p]の撮像範囲の4つの頂角の座標とその外接円の半径を求める。同様に、ステップ906〜909において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、AF[p]、AST[p]、ABC[p]、EP[p]の各撮像範囲の4つの頂角の座標とその外接円の半径を求める。ステップ902〜909は全てのEP点に対して実行される(ステップ910)。
ステップ912〜916において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、AP[p]、AF[p]、AST[p]、ABC[p]に対応する各撮像範囲の外接円に対して、EP[p]を中心とする内接円及び外接円の半径を求める。ステップ912〜916は、全てのEP点に対して実行される(ステップ917)。
ステップ918において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、EP[p]とそれに付随するAP[p]、AF[p]、AST[p]、ABC[p]の撮像範囲の重なり判定を実行する。この判定処理では、前述した条件2と対角線を用いた重なり判定と共に、後述する内接円及び外接円を用いた重なり判定が実行される。
ステップ919において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、同一チップ内に存在するEP相互間における重なり判定を実行する。また、ステップ920において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、チップ外にはみ出す撮像範囲を有するEPと、はみ出したチップに存在するEP相互間で重なり判定を実行する。
ここでは、図10(a)と図10(b)を用い、ステップ912〜916(図9)により求められる各撮像範囲の外接円と、EP点を中心としてそれらと内接する円(内接円)と外接する円(外接円)の算出方法を説明する。
図10(a)は、EP1001とそれに付随するAP、AST、AF、ABCそれぞれの撮像範囲1001、1003、1005、1007、1009と、対応する外接円1002、1004、1006、1008、1010と、各外接円に外接するEPを中心とした外接円1011、1012、1013、1014を示している。
なお、撮像範囲重なり判定エンジン801は、EP1001の外接円1002の半径を、EPの撮像範囲の対角をなす頂点の距離を2分の1することによる求める。同様に、撮像範囲重なり判定エンジン801は、APの外接円1004の半径と、ASTの外接円1006の半径と、AFの外接円1008の半径と、ABCの外接円1010の半径を、それぞれの対角をなす頂点の距離を2分の1することにより求める。
更に、撮像範囲重なり判定エンジン801は、APの外接円1004に外接するEPを中心とする外接円1011を、EPとAPの撮像範囲(FOV)の中心間距離からAPの外接円1004の半径を減算することにより求める。同様に、撮像範囲重なり判定エンジン801は、ASTの外接円1006に外接するEPを中心とする外接円1013、AFの外接円に外接するEPを中心とする外接円1012、ABCの外接円に外接するEPを中心とする外接円1014も求める。
図10(b)は、EPとそれに付随するAP、AST、AF、ABCそれぞれの撮像範囲1015、1017、1019、1021と、その外接円1016、1018、1020、1022、1024と、各撮像範囲の外接円に外接するEPを中心とした外接円1025、1026、1027、1028の例を示している。
本発明の実施の形態において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、AP、AF、AST、ABCの各撮像範囲の外接円1018、1020、1022、1024とこれらと外接するEPを中心とした外接円1025〜1028を、EPとこれに付随する撮像ポイント間の距離に対して、各外接円1018、1020、1022、1024の半径を加算することにより求める。
撮像範囲重なり判定エンジン801は、このようにして求めた外接円の半径とEPが使用するチップ配列情報とを利用し、撮像範囲がチップの外にはみ出すか否かを判定する。例えば撮像範囲重なり判定エンジン801は、X−Y座標のそれぞれについて、前述の手法により求めた外接円の半径と、撮像シーケンス情報822のチップ内座標825とを加算(又は減算)し、チップ配列情報826のチップサイズ828と比較する。このとき、演算により求められた値がチップのサイズよりも大きい(又は小さい)場合、撮像範囲重なり判定エンジン801は、チップ外へのはみ出しがあると判断する。チップ外へのはみ出しがある場合、撮像範囲重なり判定エンジン801は、演算により求められた値とX−Y座標との比較結果に基づいて、チップからはみ出す方向を特定する。
この撮像範囲のはみ出しを、図10(c)を用いて説明する。図10(c)の場合、中央のチップに対して左上側に1つ目のチップ1043、上側に2つ目のチップ1044、右上側に3つ目のチップ1045、右側に4つ目のチップ1046、右下側に5つ目のチップ1047、下側に6つ目のチップ1048、左下側に7つ目のチップ1049、左側に8つ目のチップ1050がある。図10(c)より分かるように、外接円の半径が分かれば、EPからチップ境界までの距離との比較によりチップ外にはみ出すか否かが分かる。図10(c)の場合は、上側のチップ1044の方向と右側のチップ1046の方向に撮像範囲がはみ出す可能性があることを判定できる。なお、はみ出し方向が分かることで、撮像範囲重なり判定エンジン801による撮像範囲の重なり判定は、はみ出し方向のチップに対してのみ実行すれば良い。このように、はみ出し方向の確認は、信号処理量の削減に有効である。
(4.2.3)EP毎の重なり判定
次に、同一チップ内にあるEP同士の撮像範囲の重なり判定を実行する。図10(a)及び図11(a)を用い、ステップ918(図9)で実行される処理動作の詳細を説明する。
図11(a)は、EPの撮像範囲1001とそれに付随するAPの撮像範囲1003、ASTの撮像範囲1005、AFCの撮像範囲1007、ABCの撮像範囲1009の重なり判定の手順を示している。ステップ1101において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、EPに付随する各撮像ポイントAP、AST、AF、ABCに対応する撮像範囲の外接円とそれぞれ外接するEPを中心とする外接円1011、1012、1013、1014の中から最も半径の小さいものを取得する。図10(a)の場合、APに対応する外接円1004に外接する外接円1011の半径が最小となる。
ステップ1102において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、取得した最小半径とEPの撮像範囲と外接する外接円1002の半径の大きさを比較する。図10(a)の場合、ステップ1102の条件を満足する。すなわち、外接円1002の半径の方が、最小半径よりも大きくなる。
従って、撮像範囲重なり判定エンジン801は、ステップ1103に進む。ステップ1103において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、最も重なる可能性の高いEPとAPに対して前述した「(3.2.2)重なりの詳細判定条件」に記述した手法を適用し、撮像範囲同士の重なり判定を実行する。具体的には、条件2が成立する頂角が1つでも存在するかの判定と、4つの頂角の全てについて条件2が成立しない場合には、追加的に撮像範囲の対角線同士が交差するか否か(交点が存在するか否か)を判定する。図10(a)の場合は、EPとAPとの間に撮像範囲の重なりがあるため、撮像範囲の重なりを示す警告が出力される。
この後、ステップ1104において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、撮像範囲の重なりが判定されていない次に小さい外接円の有無を確認する。全ての外接円に関して重なり判定が実施されている場合、撮像範囲重なり判定エンジン801は、処理を終了する。一方、重なり判定が実行されていない外接円が他に存在する場合、撮像範囲重なり判定エンジン801は、ステップ1105において処理対象となる最小外接円のインデックスを更新し、ステップ1101に戻る。
図10(a)の場合、ステップ1105おけるインデックスの更新後に半径が最小となる円は、AFに対応する外接円1008との間で外接関係が成立する外接円1012となる。この後、撮像範囲重なり判定エンジン801は、ステップ1102において再度この外接円1012の半径とEPの外接円1002の半径を比較する。この際は、ステップ1103の条件を満足しないため処理が終了となる。この一連の手順により、EPと付属する撮像ポイントの間での撮像範囲の重複が判定される。しかも、この判定は、重なりが生じ易い順番に実行される。従って、撮像領域の重複が存在する場合には、その検出までに必要な演算量を少なくすることができる。
(4.2.4)EP相互の重なり判定
次に、ステップ919(図9)において実行される処理動作の詳細を説明する。撮像範囲重なり判定エンジン801は、撮像シーケンス情報822におけるMP[q]チップ番号824を参照し、同一チップ内に存在する他のEPとの間で撮像範囲の相互の重なりを判定する。ステップ919の詳細を、図11(b)及び図12を用いて説明する。図11(b)は、ステップ919で実行される処理動作の詳細手順を示している。一方、図12は、一方のEP1201と、他方のEP1214及びこれに付随するAP1216、AST1218、AF1220、ABC1222の一例を示している。
まず、ステップ1106において、EP1201とEP1214との間で相互間の距離を求める。この距離の算出では、中心座標間の距離が算出される。
次のステップ1107では、EP1214に付随する撮像ポイントに対応する外接円とEP1214を中心として各撮像ポイントの前記外接円に内接する内接円のうち半径が最も大きいものを取得する。ここでは、AP1216に対応する外接円1217に内接する内接円1224が取得される。
ステップ1108において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、取得した内接円1224の半径とEP1201の外接円1202との半径の和を求める。
ステップ1109において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、先のステップ1108で求めた半径の和と双方の距離とを比較する。図12の場合、ステップ1109の条件を満足する。すなわち、半径の和の方がEP間の距離よりも長くなる。このことは、EP1214に付随する撮像ポイントの撮像範囲とEP1201の撮像範囲が重なる可能性があることを意味する。
撮像範囲重なり判定エンジン801は、ステップ1110に進む。ステップ1110において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、EP1201とAP1216との間で、「(3.2.2)重なりの詳細判定条件」に記述した手法を適用し、撮像範囲同士の重なり判定を実行する。具体的には、条件2が成立する頂角が1つでも存在するかの判定と、4つの頂角の全てについて条件2が成立しない場合には、追加的に撮像範囲の対角線同士が交差するか否か(交点が存在するか否か)を判定する。図12の場合、EP1201とAP1216との間では、撮像範囲の重なりが無いため警告は出力されない。
この後、ステップ1111において、撮像範囲重なり判定エンジン801は、撮像範囲の重なりが判定されていない次に大きい内接円の有無を確認する。全ての内接円に関して重なり判定が実施されている場合、撮像範囲重なり判定エンジン801は、処理を終了する。一方、重なり判定が実行されていない内接円が他に存在する場合、撮像範囲重なり判定エンジン801は、ステップ1112において処理対象となる最大内接円のインデックスを更新し、ステップ1106に戻る。
図12の場合、ステップ1112おけるインデックスの更新後に半径が最大となる円は、AST1218に対応する内接円1226である。この後、撮像範囲重なり判定エンジン801は、ステップ1107において再度この内接円1226の半径を求め、ステップ1108においてこの半径とEPの外接円1202の半径との和を算出する。次に、撮像範囲重なり判定エンジン801は、ステップ1108で取得した半径の和と双方の距離とを比較する。この際は、ステップ1108の条件を満足しないため処理が終了となる。この一連の処理により、同じチップ内に位置する1つのEPと他の1つのEPとこれに付随する撮像ポイントの撮像範囲間における重なりが判定される。この判定動作の場合、円を利用した重なり判定を予め実施することにより、視覚的に重ならないと判断できる2つの撮像範囲に対して、面積計算をともなう詳細な重なり判定処理を行わずに済ませることが可能となる。また、重なりの可能性がある場合には、重なりが生じ易い順番に判定処理を実行する。従って、撮像領域の重複が存在する場合には、その検出までに必要な演算量を少なくすることができる。
(4.2.5)EP相互の重なり判定における対象チップの選定
以上説明した2つの処理ステップにより、同一チップ内における各EPと付随する撮像ポイント間の撮像範囲の重なり、同一チップ内にある2つのEP間の撮像範囲の重なり、同一チップ内にある個々のEPと他のEPに付随する撮像ポイントについての撮像範囲の
重なりを検出することができる。
しかし、前述したように、撮像範囲が他のチップにはみ出す場合がある。以下では、ステップ920(図9)において実行される処理動作の詳細を説明する。撮像範囲重なり判定エンジン801は、撮像シーケンス情報822におけるMP[q]チップ番号824と重なり判定のために算出したはみだし情報とに基づいて、チップ外にはみ出す撮像範囲を有するEPと、はみ出したチップに存在するEP相互間での重なり判定を実行する。
ステップ919との違は、EPを抽出する際に対象とするチップの選択方法であり、重なり判定の方法についてはステップ919と同じ手法を適用する。従って、以下ではチップの選択方法についてのみ説明する。
図13では、半導体ウェーハ上に格子状に5×5の配列でチップが形成された4つの例を示す。なお、図13(a)は、チップ1301を中心に、格子状に5×5の配列でチップが配置された例である。チップ1301を囲む四角形1302は、チップ1301内に存在するEPにおいて、そのEP又はこれに付随するAP、AST、AF、ABCの何れかの撮像範囲がはみ出した寸法をチップ1301に加算して形成したものである。
チップ1303〜1310は、チップ1301との間で重なりが発生する可能性のあるチップである。はみ出し方向を考慮しない場合、チップ1301に存在するEP又はそれに付随する撮像ポイントAP、AST、AF、ABCの撮像範囲がはみ出すことにより、これらのチップに存在する他のEPとの間において撮像範囲の重なりが発生する可能性がある。
因みに、円1311は、2×2のチップ配列に外接する円である。この円の中心をチップ1301の左下端(チップ原点)に配置したものが円1312であり、これを重なりチップの判定基準円とする。チップ1301重なり対象となるチップ1303〜1310のチップ原点は、全てこの円内又は円周上に位置している。すなわち、チップ1301のチップ原点を基準として、チップ原点の距離が円1312の半径以下であるチップは、チップ1301の重なり対象となるチップであり、下記の式を満足する。
チップ左下端間の距離≦基準円の半径 …(条件3)
ここで、円1313は半導体ウェーハを示している。チップ1303〜1305及び1307〜1309を含むチップ配列の行は、チップ1303及びチップ1309の左側に隣接するチップ、更にチップ1305及びチップ1307の右側に隣接するチップが半導体ウェーハからはみ出してしまい、これらのチップ配列行において合計4チップが無効チップとなってしまう。
このような場合、半導体ウェーハ上のチップ配列をオフセットさせることにより、ウェーハ外にはみ出す無効チップの数を最小にすることがある。図13(b)にその例を示す。この場合、チップ1316、1317を含む配列行とチップ1319、1320を含むチップ配列行では、チップ1317及び1319の右側2つ目のチップのみがウェーハ外にはみ出すのみで、これらのチップ配列行における無効チップは2チップとなる。この場合においても、チップ1314の重なり対象となるチップは条件3を満足している。
図13(c)は、図13(b)を基準にオフセット量を減らした場合、図13(d)は、図13(b)を基準にオフセット量を増やした場合の例である。図13(c)の場合、チップ1328とチップ1330は、チップ1324の重なり対象チップとなっているが、2×2のチップ配列に外接する円を基準円とした場合の条件3を満足しない。そこで円1335の半径にチップ1324おける撮像範囲のはみ出し量を加算し、重なりチップ判定用の基準円1335を形成すると、チップ1328及びチップ1330を含め、重なり対象となるチップのチップ原点は、この基準円1335内に存在し、条件3を満足することになる。
同様に、図13(d)においてもチップ1338とチップ1344は、チップ1336の重なり対象チップとなっているが、2×2のチップ配列に外接する円を基準円とした場合の条件3を満足していない。この場合においても基準円1346の半径に撮像範囲のはみ出し量を加算した円1347を用いることで、重なり対象となるチップのチップ原点は全て条件3を満足する。前述の通り、2×2のチップ配列に外接する円に撮像範囲のはみ出し量を加算して、重なりチップ判定用の基準円を形成することにより、全ての場合において適切に重なり判定対象チップを選択することが可能となる。
(5)その他
前述した発明の実施の形態の場合には、SEM装置に重なり判定機能を搭載する場合について説明したが、いわゆるSEM装置やCD−SEM装置だけでなく、前述した重なり判定機能を搭載する撮像レシピ作成装置、撮像レシピ編集装置、CAD装置、設計データ表示装置、画像演算装置にも応用することができる。
また、前述した発明の実施の形態の場合には、撮像範囲間の重なりが検出された場合に、重なりの存在をユーザに警告して、重なりが解決されるようにユーザ操作を促す場合について説明した。しかしながら、撮像範囲間の重なりが検出された場合には、既存の撮像レシピや各撮像ポイントに要求される条件に基づいて自動的に撮像範囲(撮像ポイント)を修正しても良い。
以上、撮像範囲の重なり判定とその計算量を軽減する方法を、発明の実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
101…半導体ウェーハ、102…電子光学系、103…電子銃、104…一次電子線、105…コンデンサレンズ、106…偏向器、107…ExB偏向器、108…対物レンズ、109…2次電子検出器、110、111…反射電子検出器、112、113、114…A/D変換器、115…処理・制御部、116…ディスプレイ、117…XYステージ、118…ステージチルト角、119…ステージコントローラ、120…偏向制御部、121…CPU、122…画像メモリ。

Claims (8)

  1. 荷電粒子線装置における撮像範囲間の重なりの有無を、コンピュータによる演算処理を通じて判定する方法であって、
    各撮像範囲を構成する四角形の4つの頂角を求める処理と、
    評価点に対応する撮像範囲を構成する四角形の4つの頂角のうち隣り合う関係にある4組の2つの頂角と、他の1つの撮像ポイントに対応する撮像範囲を構成する四角形を構成する4つの頂角のうちの1つの頂角とによって形成される4つの三角形の面積の総和を計算する処理と、
    前記三角形の面積の総和と、前記評価点に対応する撮像範囲の面積とを比較する処理と、
    前記他の1つの撮像ポイントに対応する撮像範囲を構成する4つの頂角のうち、前記三角形の面積の総和と前記評価点に対応する撮像範囲の面積が一致する判定結果が得られる頂角が1つでも存在する場合、評価点に対応する撮像範囲と前記他の1つの撮像ポイントに対応する撮像範囲が重なると判定する処理と、
    前記他の1つの撮像ポイントに対応する撮像範囲を構成する四角形の4つ全ての頂角について、前記三角形の面積の総和と前記評価点に対応する撮像範囲の面積が一致する判定結果が得られない場合、評価点に対応する撮像範囲と前記他の1つの撮像ポイントに対応する撮像範囲が重ならない可能性があると判定する処理と
    を有する撮像範囲間の重なり判定方法。
  2. 前記他の1つの撮像ポイントに対応する撮像範囲を構成する四角形の4つ全ての頂角について、前記三角形の面積の総和と前記評価点に対応する撮像範囲の面積が一致する判定結果が得られなかった場合、
    前記評価点に対応する撮像範囲の対角線が、前記他の1つの撮像撮像範囲の対角線のいずれかと交差するか否かを判定する処理を更に実行し、
    対角線の交差が1つでも検出された場合、前記評価点に対応する撮像範囲と前記他の1つの撮像ポイントに対応する撮像範囲が重なると判定し、対角線の交差が検出されなかった場合、前記評価点に対応する撮像範囲と前記他の1つの撮像ポイントに対応する撮像範囲が重ならないと判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像範囲間の重なり判定方法。
  3. 評価点又は当該評価点に付随する撮像ポイントに対応する撮像範囲のいずれかが隣接する他のチップにはみ出るか否かを判定し、はみ出ると判定された場合には、はみ出る方向のチップ上に存在する他の1つの撮像ポイントに対応する撮像範囲との間で撮像範囲同士が重なるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像範囲間の重なり判定方法。
  4. 評価点又は当該評価点に付随する撮像ポイントに対応する撮像範囲のいずれかが隣接する他のチップにはみ出る可能性のある場合、前記評価点を含むチップを構成する四角形の4つの頂角のうち原点に設定された1つの頂角から隣接する他のチップの各原点までの距離を算出する処理と、
    算出された前記距離がチップの対角線長と同じ又はより小さくなる位置のチップを、撮像範囲の重なり判定の対象として選択する処理と、
    算出された前記距離がチップの対角線長より大きくなる位置のチップを、撮像範囲の重なり判定の対象から除外する処理と
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像範囲間の重なり判定方法。
  5. 荷電粒子線装置における撮像範囲間の重なりの有無を、コンピュータによる演算処理を通じて判定する方法であって、
    評価点に対応する撮像ポイントの撮像範囲に外接する第1の外接円を求める処理と、
    前記評価点に付随する1つ又は複数の撮像ポイントに対応する撮像範囲に外接する第2の外接円をそれぞれ求める処理と、
    前記評価点を中心として、前記第2の外接円のそれぞれに外接する第3の外接円を、前記1つ又は複数の撮像ポイントについてそれぞれ求める処理と、
    前記第3の外接円のうち半径が最も小さい外接円を特定する処理と、
    特定された外接円の半径が前記第1の外接円の半径より大きい場合、前記評価点の撮像範囲と当該評価点に付随する1つ又は複数の撮像ポイントに対応する撮像範囲とは重ならないと判定する処理と、
    特定された外接円の半径が前記第1の外接円の半径と同じか小さい場合、前記評価点の撮像範囲と当該評価点に付随する1つ又は複数の撮像ポイントに対応する撮像範囲とが重なる可能性があると判定して、詳細な重なり判定処理を実行する処理と
    を有する撮像範囲間の重なり判定方法。
  6. 前記詳細な重なり判定処理は、
    各撮像範囲を構成する四角形の4つの頂角を求める処理と、
    評価点に対応する撮像範囲を構成する四角形の4つの頂角のうち隣り合う関係にある4組の2つの頂角と、他の1つの撮像ポイントに対応する撮像範囲を構成する4つの頂角のうちの1つの頂角とによって形成される4つの三角形の面積の総和を計算する処理と、
    前記三角形の面積の総和と、前記評価点に対応する撮像範囲の面積とを比較する処理と、
    前記他の1つの撮像ポイントに対応する撮像範囲を構成する4つの頂角のうち、前記三角形の面積の総和と前記評価点に対応する撮像範囲の面積が一致する判定結果が得られる頂角が1つでも存在する場合、評価点に対応する撮像範囲と前記他の1つの撮像ポイントの撮像範囲とが重なると判定する処理と、
    前記他の1つの撮像ポイントに対応する撮像範囲を構成する四角形の4つ全ての頂角について、前記三角形の面積の総和と前記評価点に対応する撮像範囲の面積が一致する判定結果が得られない場合、評価点に対応する撮像範囲と前記他の1つの撮像ポイントに対応する撮像範囲が重ならない可能性があると判定する処理と
    を有することを特徴とする請求項5に記載の撮像範囲間の重なり判定方法。
  7. 荷電粒子線を照射する荷電粒子線装置における撮像範囲間の重なりの有無を、コンピュータによる演算処理を通じて判定する方法であって、
    評価点に付随する1つ又は複数の撮像ポイントに対応する撮像範囲に外接する第1の外接円をそれぞれ求める処理と、
    前記評価点を中心とする、前記第1の外接円のそれぞれと内接する第内接円を、前記1つ又は複数の撮像ポイントについてそれぞれ求める処理と、
    前記第内接円のうち半径が最大となる内接円の半径と、他の1つの評価点に対応する撮像範囲に外接する第の外接円の半径との和を算出する処理と、
    前記評価点と前記他の1つの評価点との間の距離を算出する処理と、
    前記半径の和が前記距離と同じか小さい場合、評価点に対応する撮像範囲と前記他の1つの評価点に対応する撮像範囲とは重ならないと判定する処理と、
    前記半径の和が前記距離より大きい場合、評価点に対応する撮像範囲と前記他の1つの評価点に対応する撮像範囲とが重なる可能性があると判定して、詳細な重なり判定処理を実行する処理と
    を有する撮像範囲間の重なり判定方法。
  8. 前記詳細な重なり判定処理は、
    各撮像範囲を構成する四角形の4つの頂角を求める処理と、
    評価点に対応する撮像範囲を構成する四角形の4つの頂角のうち隣り合う関係にある4組の2つの頂角と、他の1つの撮像ポイントに対応する撮像範囲を構成する4つの頂角のうちの1つの頂角とによって形成される4つの三角形の面積の総和を計算する処理と、
    前記三角形の面積の総和と、前記評価点に対応する撮像範囲の面積とを比較する処理と、
    前記他の1つの撮像ポイントに対応する撮像範囲を構成する4つの頂角のうち、前記三角形の面積の総和と前記評価点に対応する撮像範囲の面積が一致する判定結果が得られる頂角が1つでも存在する場合、評価点に対応する撮像範囲と前記他の1つの撮像ポイントに対応する撮像範囲が重なると判定する処理と、
    前記他の1つの撮像ポイントに対応する撮像範囲を構成する四角形の4つ全ての頂角について、前記三角形の面積の総和と前記評価点に対応する撮像範囲の面積が一致する判定結果が得られない場合、評価点に対応する撮像範囲と前記他の1つの撮像ポイントに対応する撮像範囲が重ならない可能性があると判定する処理と
    を有することを特徴とする請求項7に記載の撮像範囲間の重なり判定方法。
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