JP5449421B2 - 柱と梁との接合部の構造 - Google Patents
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Description
例えば、図11(A)は、特許文献1に示された橋脚が備える脚柱91と横梁92とを示す一部断面斜視図である。脚柱91と横梁92とはL字状に交差した交差部9をなしている。
交差部9は、その上端9Aまで延びた脚柱91の一対の側面鋼板911,911(フランジ)と、側面鋼板911,911に対して溶接される横梁92の天面鋼板921および地面鋼板922(フランジ)と、脚柱91の剛性および強度を向上させるために側面鋼板911,911の間に水平に設けられるダイアフラム93と、脚柱91の柱正面部912と横梁92の梁正面部923とが一体となったL字状の正面鋼板94(ウェブ)とから構成されている。
交差部9の隅角部90は、側面鋼板911,911、天面鋼板921、およびダイアフラム93によって正面視矩形状に構成されている。
このように、横梁91及び脚柱91のフランジの延長上に真直ぐダイアフラムが配置されるように隅角部90を構成するのは、図13に示すように、横梁92の面内曲げモーメントMy1が、天面鋼板921および地面鋼板922(フランジ)に集中力として作用し、隅角部90の正面鋼板94,94(ウェブ)をせん断パネルとして、脚柱91の面内曲げモーメントMy2に変換されると考える設計法に由来する。本設計法に基づく上記構造は、各道路公団・公社の設計標準として採用されている。
図11(B)、(C)に示すように、横梁92に掛かる荷重によって天面鋼板921および地面鋼板922に生じた応力は、まず梁正面部923に伝達され、次に、隅角部90内側の柱正面部912から隅角部90外側の柱正面部912へと伝達され、さらに側面鋼板911,911へと、遠回りの経路を辿り伝達される。この経路では、直角に配置された鋼材間を応力が伝達されることとなるので、それらの鋼材の接合部付近などの各所に応力が集中する。
ここで、図11(C)に示すように、梁正面部923には、天面鋼板921および地面鋼板922の両方から応力が伝達される。同様に、柱正面部912には、側面鋼板911,911の両方から応力が伝達される。このため、梁正面部923および柱正面部912には特に応力が集中する。
上記のように応力が集中する箇所には、その応力に耐える板厚の鋼板を用いる必要がある。その結果、コスト増を招く。
ダイアフラムは、梁の材軸方向および柱の材軸方向の両方に対して傾斜し、梁フランジと柱フランジとを連結する。
梁フランジ23,258から柱フランジ22,24への分力による応力伝達の基本パターンは、図12に示すように、第1梁フランジ23から第2柱フランジ24へと至る経路Uと、第2梁フランジ25から第1柱フランジ22へと至る経路Vと、第1梁フランジ23から第1柱フランジ22へと至る経路Wと、第2梁フランジ25から第2柱フランジ24へと至る経路Xとの4通り考えられる。図12に示したダイアフラム15〜18は、各応力伝達経路を形成する。
また、経路Xをなすダイアフラム18に、一対の梁フランジ23,25間を連結する梁連結部18Aを接続することにより、これらの部材18A,18を介して第1梁フランジ23から第2柱フランジ24へと応力を伝達する経路をなしたり、ダイアフラム18に、一対の柱フランジ13,14間を連結する柱連結部18Bを接続することにより、これらの部材18,18Bを介して第2梁フランジ25から第1柱フランジ22へと応力を伝達する経路をなしたりすることもできる。
本発明は、以上のような応力伝達経路をダイアフラムによって1つ以上形成するように構成されている。
このように構成すると、梁側ダイアフラムを介して、第1梁フランジから第2柱フランジへの応力伝達経路が形成されるとともに、柱側ダイアフラムを介して、第2梁フランジから第1柱フランジへの応力伝達経路が形成される。これらの応力伝達経路が形成されることにより、梁ウェブおよびそれとの接合部付近、柱ウェブおよびそれとの接合部付近のいずれへの応力集中も避けられる。
この発明によれば、上記の2つの角を溶接施工性および応力伝達の円滑さ(応力伝達性)に応じて適切に設定することができる。すなわち、溶接加工性を優先させれば、角が大きい方が良く、応力伝達性を優先させれば、角が小さい方が良い。
この発明によれば、傾斜部および連結部(梁連結部または柱連結部)を備えることにより、梁フランジに生じた応力が、互いに傾斜する部材間で順次分力を生じながら、多くの段階を経て伝達されるので、より円滑に応力が伝達される。
また、ダイアフラムおよび傾斜鋼板にも、各々の傾斜方向に延びる補剛材を設けてそれらの剛性を高めれば、よりコストダウンできる。
図1に示すように、第1実施形態に係る構造物1は、2つの柱2,2と、柱2,2の上端に架設された梁3と、柱2,2の高さ方向中央部に架設された梁4とを備えている。柱2,2は鉛直方向に延び、梁3および梁4は水平方向に延びている。
この構造物1には、柱2と梁3とが交差した2つの交差部20と、柱2と梁4とが交差した2つの交差部80とが形成されている。
梁3および梁4は、互いに対向する第1梁フランジ23および第2梁フランジ25と、正面ウェブ21,21とによって断面矩形に形成されている。
したがって、ダイアフラム27は、中間部28よりも梁側に位置して第1梁フランジ23および第2柱フランジ24を連結する梁側ダイアフラム部271と、中間部28よりも柱側に位置して第2梁フランジ25および第1柱フランジ22を連結する柱側ダイアフラム部272とを備えている。
梁3に荷重が掛かると、梁3の第1梁フランジ23および第2梁フランジ25に応力が生じ、その応力が柱2へと伝達される。このとき、第1梁フランジ23に生じた応力について見ると、梁3の中央側から端部へと第1梁フランジ23を材軸方向に沿って伝達される応力が、図3(A)の矢印Aによりその向きを示すように、梁側ダイアフラム部271へと伝達される。さらに、その応力が矢印Bで示すように、中間部28から第2柱フランジ24へと伝達される。
一方、第2梁フランジ25に生じた応力について見ると、第2梁フランジ25を梁3の材軸方向に沿って伝達される応力が、矢印Cで示すように、柱側ダイアフラム部272へと伝達される。さらに、その応力が矢印Dで示すように、第1柱フランジ22へと伝達される。
このため、従来の交差部では応力が伝達されていた正面ウェブ21、および正面ウェブ21との接合部付近への応力集中が避けられる。これによって、応力集中する箇所が減るので、従来は板厚を厚くする必要があった箇所の板厚(例えば正面ウェブ21の板厚)を抑えることができ、鋼材の使用量を減らせるために、コストを低減できる。
図3(B)の例では、角θ2よりも角θ1が小さく設定されている。角θ1を小さくすれば、第1梁フランジ23に対してダイアフラム27がなす角θ3が大きくなるので、矢印Aで示した応力伝達が円滑となる。
また、角θ2を大きくすれば、第2梁フランジ25と柱側ダイアフラム部272とがなす角θ4が大きくなるので、矢印Cで示した応力伝達が円滑となる。
なお、角θ1と角θ2とを相違させる場合には、図3(B)に示すように正面視で折り曲げられた1枚の鋼板(ダイアフラム27)を用いてもよいし、梁側ダイアフラム部271と柱側ダイアフラム部272とを別体とし、それらを溶接してもよい。但し、折り曲げ加工により形成する方が、溶接部の疲労等を考慮すると、強度面で好ましい上、溶接箇所の集中も回避できる。
溶接施工性を考慮すると、角θ1、角θ2を大きくする方が好ましいが、θ1およびθ2が直角に近づくと、ダイアフラム27を介して伝達される応力が小さくなるので、おおよそ、θ1およびθ2は60°以下の範囲に設定することが好ましい。溶接施工性および応力伝達性の両方を良好に確保するには、θ1およびθ2は共に、約45°〜60°の範囲に設定するのが好ましい。
それとは逆に、図4(B)に示すように、θ1が直角で、θ2が鋭角(または鈍角)であってもよい。矢印Cおよび矢印Dのように柱側ダイアフラム部272を介して分力が伝達されるので、柱2における正面ウェブ21への応力集中を避けられる。
次に、本発明の第2実施形態について図5を参照して説明する。
なお、以降の説明では、既に説明した構成と同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略または簡略する。
第2実施形態の交差部30は、第1実施形態(図3)において中間部28に集中していた第2柱フランジ24、第2梁フランジ25、およびダイアフラム27の溶接箇所を、中間部28よりも上側と下側とに分散させたものである。
つまり、ダイアフラム31の中間部28よりも上側の第1溶接部311で、第2梁フランジ25とダイアフラム31とが溶接されるとともに、ダイアフラム31の中間部28よりも下側の第2溶接部312で、第2柱フランジ24とダイアフラム31とが溶接されている。
本実施形態によれば、第1実施形態で述べた効果が得られることに加え、溶接箇所を分散させたことにより、溶接施工性および溶接部の品質を向上できる。
次に、本発明の第3実施形態について図6を参照して説明する。
図6(A)に示すように、第3実施形態の交差部35は、第1溶接部311と第2溶接部312との二箇所で折り曲げられたダイアフラム33を備えている。これにより、上記の傾斜部310に対して、第1溶接部311よりも上方に位置する梁側ダイアフラム部331、第2溶接部312よりも下方に位置する柱側ダイアフラム部332のいずれも傾斜する。
また、傾斜部310の存在により、梁側ダイアフラム部331が第1梁フランジ23と第2梁フランジ25とを連結するとともに、柱側ダイアフラム部332が第1柱フランジ22と第2柱フランジ24とを連結する。
なお、梁側ダイアフラム部331が梁3の材軸方向に対してなす角θ5と、柱側ダイアフラム部332が柱2の材軸方向に対してなす角θ6とは、相違していてもよい。
したがって、次のような応力伝達経路が形成される。
第1梁フランジ23から梁側ダイアフラム部331に伝達された応力(矢印A)は、矢印Eで示すように、梁側ダイアフラム部331から傾斜部310に伝達され、さらに傾斜部310の下端で第2柱フランジ24と柱側ダイアフラム部332とに分岐して伝達される。柱側ダイアフラム部332に伝達された応力は、さらに第1柱フランジ22へと伝達される(矢印D)。
一方、第2梁フランジ25に生じた応力は、矢印Fで示すように、傾斜部310へと伝達されるとともに、矢印Eと同様、傾斜部310の下端で柱側ダイアフラム部332と第2柱フランジ24とに分岐して伝達される。柱側ダイアフラム部332に伝達された応力は、上記同様、矢印Dで示すように、第1柱フランジ22へと伝達される。
上記の矢印A、E、F、およびDで示したように、第1梁フランジ22に生じた応力、第2梁フランジ25に生じた応力のいずれも、互いに傾斜する部材間で分力を生じながら、第1実施形態よりも多くの段階を経て伝達されるので、応力伝達性がより向上する。
ダイアフラム34は、梁側ダイアフラム部331と、柱側ダイアフラム332と、傾斜部310とから構成されている。ダイアフラム34の各部は、別体の鋼板が溶接されていてもよいし、単一の鋼板を折り曲げて形成されていてもよく、具体的な構成は任意である。
また、柱側ダイアフラム部332が柱2の材軸方向に対してなす角θ8が鈍角であることにより、矢印Eおよび矢印Fで示すように、傾斜部310から柱側ダイアフラム部332に向けて折り返すように、逆向きに応力が伝達される。
以上のように応力の伝達の向きに相違はあるものの、傾斜部310が、梁側ダイアフラム部331、第2梁フランジ25、柱側ダイアフラム部332、および第2柱フランジ24のそれぞれに対して傾斜しており、図6(A)の構成と同様に応力が伝達される。
したがって、本例によっても、図6(A)の構成と同様の効果が得られる。
次に、本発明の第4実施形態について図7を参照して説明する。
第4実施形態の交差部40は、その外側コーナー部201に、梁3の材軸方向と柱2の材軸方向との両方に対して傾斜する傾斜鋼板41を備えている。
外側コーナー部201は、傾斜鋼板41と、その一端に接合される第1梁フランジ23と、その他端に接合される第1柱フランジ22とから構成されている。
また、傾斜鋼板41の上端41Aに梁側ダイアフラム部331の一端部が突き当てられて接合されるとともに、傾斜鋼板41の下端41Bに柱側ダイアフラム部332の一端部が突き当てられて接合される。
傾斜鋼板41の傾斜角度は、第1梁フランジ23から傾斜鋼板41、および傾斜鋼板41から第1柱フランジ22への応力伝達性と、第1梁フランジ23、第1柱フランジ22、およびダイアフラム34を溶接する際の施工性とによって適宜決められる。
本実施形態のように、図6(B)の構成に傾斜鋼板41を適用すると、傾斜鋼板41の両端が梁側ダイアフラム部331および柱側ダイアフラム部332によって支持されるので、力学的に安定性に優れる。但し、本明細書中の他の実施形態にも傾斜鋼板41を適用できる。
以上、L字状の交差部について説明したが、本発明は、L字状以外の形状の交差部にも適用できる。その一例を第5実施形態として図8を参照して説明する。
図1にも示した交差部80は、図8(A)に示すように、柱2と梁4との接合部分である。
この交差部80は、第1柱フランジ22と第2柱フランジ24との間に、第1ダイアフラム51および第2ダイアフラム52を備えている。
第1ダイアフラム51は、その一端51Aが第1梁フランジ23の端部と同じ位置で第2柱フランジ24に接合されるとともに、他端51Bが一端51Aよりも下方において第1柱フランジ22に接合されている。
第1ダイアフラム51よりも下方に設けられる第2ダイアフラム52は、その一端52Aが第2梁フランジ25の端部と同じ位置で第2柱フランジ24に接合されるとともに、他端52Bが一端52Aよりも下方において第1柱フランジ22に接合されている。
このように、第1ダイアフラム51および第2ダイアフラム52を介した応力伝達経路が形成されることに伴って、応力が集中する箇所が減り、板厚を厚くする必要のある箇所が減ることでコスト低減に寄与できる。
第1ダイアフラム51および第2ダイアフラム52のそれぞれの傾斜角度は、応力伝達性および溶接施工性によって適宜決められる。
なお、第1ダイアフラム51と、第2ダイアフラム52と、これら第1ダイアフラム51および第2ダイアフラム52に挟まれた第2柱フランジ24の一部241とを単一の鋼板によって形成することもできる。以下に示す例(図8(B)、図9(A)、および図9(B))についても同様である。
本例では、第2ダイアフラム52の一部が第2柱フランジ24を超えて延長されており、その延長された部分が傾斜部520とされている。そして、この傾斜部520と、傾斜部520の一端520Aに接合される第2梁フランジ25と、傾斜部520の他端520Bに接合される第2柱フランジ24とから、内側コーナー部202が構成されている。
また、本例は、傾斜部520に対して傾斜するとともに、第1梁フランジ23と第2梁フランジ25とを連結する梁連結部53を備えている。
一方、第2梁フランジ25に伝達された応力は、矢印Kで示すように、傾斜部520と梁連結部53とに分岐して伝達される。そして、傾斜部520を介して第2柱フランジ24へと伝達されるとともに、梁連結部53および第2ダイアフラム52を介して第1柱フランジ22にも伝達される。
さらに、第2ダイアフラム52に、第2梁フランジ25および第2柱フランジ24よりも交差部内周側にオフセットした傾斜部520を形成していることにより、その傾斜部520の一端520Aと、他端520Bとに、第2柱フランジ25、第2ダイアフラム52、梁連結部53、および第2梁フランジ25の溶接箇所を分散させている。これにより、溶接施工性および溶接品質が向上する。
本例の交差部83は、梁3の中間部が柱2により支持されることでT字状に形成されている。
交差部83では、梁3の第1梁フランジ23および第2梁フランジ25が材軸方向に連続しているとともに、柱2の第1柱フランジ22および第2柱フランジ24のそれぞれの上端が第2梁フランジ25の下面に接合されている。
この交差部83は、第1梁フランジ23と第2梁フランジ25との間に設けられる第1ダイアフラム61および第2ダイアフラム62を備えている。
第1ダイアフラム61は、その上端61Aが第1梁フランジ23に接合されるとともに、下端61Bが第1柱フランジ22の端部の位置で第2梁フランジ25に接合されている。
第2ダイアフラム62は、その上端62Aが第1梁フランジ23に接合されるとともに、下端62Bが第2柱フランジ24の端部の位置で第2梁フランジ25に接合されている。
本実施形態によっても、第1ダイアフラム61および第2ダイアフラム62を介した応力伝達経路が形成されることに伴って、応力が集中する箇所が減り、板厚を厚くする必要のある箇所が減ることでコスト低減に寄与できる。
第1ダイアフラム61および第2ダイアフラム62のそれぞれの傾斜角度は、応力伝達性および溶接施工性によって適宜決められる。
本例では、第1ダイアフラム61の一部が第2梁フランジ25を超えて延長されており、その延長された部分が傾斜部610とされている。この傾斜部610と、傾斜部610の一端に接合される第2梁フランジ25と、傾斜部610の他端に接合される第1柱フランジ22とから、内側コーナー部202が構成されている。
一方、第2ダイアフラム62の一部も第2梁フランジ25を超えて延長されており、その延長された部分が傾斜部620とされている。この傾斜部620と、傾斜部620の一端に接合される第2梁フランジ25と、傾斜部620の他端に接合される第2柱フランジ22とからも、内側コーナー部202が構成されている。
また、本例は、傾斜部610および傾斜部620のいずれにも対して傾斜するとともに、第1柱フランジ22と第2柱フランジ24とを連結する柱連結部63を備えている。
一方、第2梁フランジ25の図中左方から右方へと向かう応力は、矢印Pで示すように、傾斜部610から第1柱フランジ22と柱連結部63とに分岐し、柱連結部63から第2柱フランジ24にも伝達される。また、第2梁フランジ25の図中右方から左方へと向かう応力は、矢印Qで示すように、傾斜部620から第2柱フランジ24と柱連結部63とに分岐し、柱連結部63から第1柱フランジ22にも伝達される。
さらに、傾斜部610および傾斜部620を形成していることにより、それらの両端に溶接箇所を分散させている。これにより、溶接施工性および溶接品質が向上する。
次に、本発明の第6実施形態について図10を参照して説明する。
本実施形態は、柱2、梁3および梁4の各フランジ、並びにダイアフラム31に補剛材を取り付けたものである。
図10(A)および(B)に示すように、第1柱フランジ22、第2柱フランジ24、第1梁フランジ23、第2梁フランジ25、およびダイアフラム31のいずれにも、補剛材61が接合されている。
補剛材61は、各フランジの材軸方向に沿って延びるとともに、材軸方向と直交する方向に間隔をおいて複数(ここでは、3つ)配置されている。
2 柱
3 上梁
4 下梁
15〜18,27,31,33,34 ダイアフラム
20,30,35,40,80,83 交差部
21 正面ウェブ
22 第1柱フランジ
23 第1梁フランジ
24 第2柱フランジ
25 第2梁フランジ
28 中間部
41 傾斜鋼板(傾斜鋼材)
51,61 第1ダイアフラム
52,62 第2ダイアフラム
53 梁連結部
63 柱連結部
71 補剛材
201 外側コーナー部
202 内側コーナー部
271 梁側ダイアフラム部
272 柱側ダイアフラム部
331 梁側ダイアフラム部(梁連結部)
332 柱側ダイアフラム部(柱連結部)
310,610,620 傾斜部
311 第1溶接部
312 第2溶接部
θ1〜θ8 角
Claims (9)
- 一対の柱フランジと一対の柱ウェブとからなる柱と、
一対の梁フランジと一対の梁ウェブとからなる梁と、
前記柱と前記梁とがなす交差部に設けられるダイアフラムと、
を備える柱と梁との接合部の構造であって、
前記ダイアフラムは、前記梁の材軸方向および前記柱の材軸方向の両方に対して傾斜し、前記梁フランジと前記柱フランジとを連結する、
ことを特徴とする柱と梁との接合部の構造。 - 前記交差部の外側コーナー部が、一方の前記梁フランジと、一方の前記柱フランジとを備えて構成され、
前記交差部の内側コーナー部が、他方の前記梁フランジと、他方の前記柱フランジとを備えて構成され、
前記ダイアフラムは、
前記梁側に位置して前記一方の梁フランジおよび前記他方の柱フランジを連結する梁側ダイアフラムと、前記柱側に位置して前記他方の梁フランジおよび前記一方の柱フランジを連結する柱側ダイアフラムと、を備える、
請求項1に記載された柱と梁との接合部の構造。 - 前記梁側ダイアフラムが前記梁の材軸方向に対してなす角と、前記柱側ダイアフラムが前記柱の材軸方向に対してなす角とが相違する、
請求項2に記載された柱と梁との接合部の構造。 - 前記交差部の内側コーナー部は、
前記ダイアフラムの一部である傾斜部と、前記傾斜部の一端に接合される前記梁フランジと、前記傾斜部の他端に接合される前記柱フランジとを含んで構成される、
請求項1から3のいずれか一項に記載された柱と梁との接合部の構造。 - 前記傾斜部に対して傾斜するとともに前記一対の梁フランジを連結する梁連結部、または、前記傾斜部に対して傾斜するとともに前記一対の柱フランジを連結する柱連結部を備える、
請求項4に記載された柱と梁との接合部の構造。 - 前記交差部は、L字状に形成され、
前記交差部の外側コーナー部は、
前記梁の材軸方向と前記柱の材軸方向との両方に対して傾斜し、前記梁フランジと前記柱フランジとを連結する傾斜鋼材を備える、
請求項1から5のいずれか一項に記載された柱と梁との接合部の構造。 - 前記交差部は、前記柱の材軸方向の中間部に前記梁の端部が接合されることによって構成される、
請求項1から5のいずれか一項に記載された柱と梁との接合部の構造。 - 前記交差部は、前記梁の材軸方向の中間部が前記柱に接合されることによって構成される、
請求項1から5のいずれか一項に記載された柱と梁との接合部の構造。 - 前記柱は、当該柱の材軸方向に延びる補剛材を備え、
前記梁は、当該梁の材軸方向に延びる補剛材を備える、
請求項1から8のいずれか一項に記載された柱と梁との接合部の構造。
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JP2012024850A JP5449421B2 (ja) | 2012-02-08 | 2012-02-08 | 柱と梁との接合部の構造 |
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