JP5448733B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特にスーパージャンクション構造を有する、MOS型電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)等の高耐圧半導体装置の製造方法に関する。
高耐圧MOSFETの特性として重要なものにオン抵抗とブレークダウン耐圧がある。オン抵抗は主にエピタキシャル層の抵抗率に依存し、エピタキシャル層中の不純物濃度を高くすると低減できる。しかしながら、オン抵抗を低減すると、ブレークダウン耐圧が低下してしまうというトレードオフの関係がある。
このトレードオフの関係を解決する手段としてスーパージャンクション構造がある。スーパージャンクション構造とは、従来型の高耐圧MOSFETのようなエピタキシャル層で形成される単一導電型のドリフト層の代わりに、P型領域とN型領域を交互に繰り返し配置した構造である。
P型領域/N型領域の幅、不純物濃度のバランスを最適に調節することで、ドリフト領域の空乏層の拡がりが最大化される。この結果、従来型の高耐圧MOSFETと同等の耐圧を維持したまま、ドリフト抵抗を低減することができ、オン抵抗を低減することができる。
特許文献1〜3には、スーパージャンクション構造を有し、トレンチ底部の絶縁膜がトレンチ側面の絶縁層よりも厚く形成された半導体装置が記載されている。特許文献1に記載の半導体装置では、トレンチゲート下にP型のフローティング層が設けられている。また、ソースコンタクトとN型基板とを接続するP型の中継コラム領域が設けられている。この半導体装置では、MOSFETの逆回復時にドリフト領域中のホールがP型のフローティング領域を経由して流れる。これにより、ホールの流れが緩やかになり、リカバリ特性が改善され、サージの発生が抑制される。
特許文献2に記載の半導体装置では、トレンチ底面の結晶面方位が(110)、トレンチ側面が(001)となっている。(110)面での酸化速度が(001)面でのそれよりも速いことを利用して、トレンチゲート底面のゲート絶縁膜のほうがトレンチゲート側面のゲート絶縁膜よりも厚く形成されている。この結果、ソース−ドレイン間に印加されたバイアスによりトレンチゲート底面に加わる電界が緩和され、ブレークダウン耐圧が高められている。
特許文献3に記載の半導体装置では、N型シリコン基板とP型エピタキシャル層の境界においてP型エピタキシャル層内の互いに離間した位置に、イオン注入により埋込N型領域が形成されている。埋込N型領域とP型エピタキシャル層との間の接合は、スーパージャンクション構造を形成している。また、トレンチがP型エピタキシャル層及び埋込N領域を貫通して、N基板に達している。トレンチ底部の絶縁膜は、側面の絶縁膜よりも厚くなっている。
また、特許文献4、5、非特許文献1には、スーパージャンクション構造を有しない縦型MOSFETでトレンチ底部の絶縁膜をトレンチ側面の絶縁膜よりも厚くした半導体装置が記載されている。特許文献4に記載の半導体装置では、トレンチ底部の酸化膜を厚くすることでゲート−ドレイン間容量Cgdを小さくし、入力容量Ciss、期間容量Crssを小さくして、ドライブ駆動損失及びスイッチング損失を低減している。
特許文献5には、ドリフト層となるエピタキシャル層中にフローティング層を埋め込んだフローティング構造を有する半導体装置が記載されている。この半導体装置においても、トレンチ底部の絶縁膜がトレンチ側面の絶縁膜よりも厚くなっている。
非特許文献1では、トレンチの側面の酸化膜中に窒化膜が形成された半導体装置が記載されている。酸化膜形成時に、窒化膜と基板との間の酸化膜に沿って形成されるバーズビークを利用して、トレンチ底部の酸化膜の膜厚がトレンチ側面の酸化膜の膜厚よりも厚くなるように形成されている。非特許文献1に記載の半導体装置においては、ブレークダウン耐圧を最も確保できるトレンチ底部の酸化膜の膜厚は150nmであると記載されている。
また、スーパージャンクション構造のMOSFETにおいて、アバランシェ耐量を高くするために、ドリフト領域の不純物濃度Qn<コラム領域の不純物濃度Qpの領域で設計することが知られている。非特許文献2では、アバランシェ耐量を確保するためにコラム幅を大きくするか、コラム領域の不純物濃度を高くしてQn<Qpの領域にで、コラム領域の幅、不純物濃度が設計されている。これはコラム領域の底部−ドリフト領域間の接合界面の空乏層の拡がりを押さえ、電界集中ポイントを作ることで、当該電界集中ポイントを耐圧決定点とするためである。
しかしながら、上記の半導体装置では以下のような問題点がある。特許文献1では、中継コラム領域とトレンチゲート下に設けられたフローティング領域の2つのP型領域からの空乏層の拡がりによって、電流経路が妨げられてしまう(JFET効果)。このため、オン抵抗の低減が困難となる。また、構造が複雑なため、コラム領域とドリフト領域のチャージバランスの制御が困難となる上に、製造コストもかかってしまう。
また、特許文献2では、トレンチの結晶面方位の違いにより、トレンチ底部と側面の絶縁膜の厚さを異ならせている。非特許文献3には、(110)面と、(001)面と等価の(100)面の酸化膜の酸化レートの違いが記載されている。これによると、仮に、(110)面上に100nmの熱酸化膜を形成しようとすると、同時間では、(100)面上で酸化膜厚は70〜80nm形成される。このため、トレンチ底部と側面の絶縁膜の膜厚をそれぞれ独立して制御することができず、デバイスの製造が制限されてしまう。
スーパージャンクション構造の場合、トレンチ底部の絶縁膜は、臨界電界やスーパージャンクション固有のパラメータによって決まる適切な厚さが必要となる。しかしながら、特許文献3では、トレンチ底部の絶縁膜の厚さがトレンチ側面の絶縁膜の厚さよりも厚くすることが記載されているものの、適切なトレンチ底部の絶縁膜の厚さについては言及されていない。適切な厚さのトレンチ底部の絶縁膜が確保されていなければ、ブレークダウン電流がトレンチ側に流れて、アバランシェ耐量が低くなる。
特開2006−351713号公報 特開2008−227441号公報 特開2008−108962号公報 特開平5−335582号公報 特開2008−103378号公報
T. Aoki et al, Proceedings of the 18th International Symposium on Power Semiconductor Devices & IC's, Naples, pp.85-88 W. Saito et al, Proceedings of 2004 International Symposium on Power Semiconductor Devices & ICs, Kitakyushu, pp.459-462 VLSI製造技術(日経BP社)、第92項 Y. Onishi et al, Proceedings of the 20th International Symposium on Power Semiconductor Devices & IC's, Orlando, FL, pp.111-114 J. Sakakibara et al, Proceedings of the 20th International Symposium on Power Semiconductor Devices & IC's, Orlando, FL, pp.299-302
このように、上記の半導体装置では、スーパージャンクション構造を有する半導体装置において、コラム領域とドリフト領域を適切なチャージバランスで設計することができないという問題がある。
本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法は、第1導電型のドリフト領域と第2導電型のコラム領域が交互に配置されたPN並列領域と、前記ドリフト領域上であって、前記コラム領域とは上下に重ならない位置に形成されたトレンチゲートと、前記トレンチゲートの内面に形成された絶縁膜とを有する半導体装置の製造方法であって、前記ドリフト領域の不純物濃度Qnと前記コラム領域の不純物濃度QpがQn>Qpのときのドレイン−ソース間耐圧とQn=Qpのときのドレイン−ソース間耐圧との差分に基づき、前記トレンチゲートの底部に形成された絶縁膜の厚さを決定し、決定された厚みの絶縁膜を前記トレンチゲートの底部に形成し、前記ドリフト領域、前記コラム領域の調整を行う。
本発明によれば、トレンチゲートの底部に形成された絶縁膜の厚さをQn>Qpのときのドレイン−ソース間耐圧とQn=Qpのときのドレイン−ソース間耐圧との差分に基づいて決定することにより、トレンチゲートの底部における電界を緩和することができる。このため、ブレークダウンポイントをトレンチゲートの下部ではなく、コラム領域の下部とすることが可能となる。従って、ドリフト領域の不純物濃度Qnと前記コラム領域の不純物濃度QpがQn>Qpの領域でも、コラム領域の幅及び不純物濃度の調整を行うことが可能となり、より適切なチャージバランスでスーパージャンクション構造を有する半導体装置の設計を行うことが可能となる。
本発明によれば、適切なチャージバランスでの設計を行うことができるスーパージャンクション構造を有する半導体装置の製造方法を提供することができる。
実施の形態1に係る半導体装置のセル領域の断面構造を示す図である。 実施の形態1に係る半導体装置のセル領域の他の断面構造を示す図である。 実施の形態1に係る半導体装置のセル領域の他の断面構造を示す図である。 実施の形態1に係る半導体装置におけるコラム領域の幅とDS間耐圧の関係を示す図である。 実施の形態1に係る半導体装置の比較例の構造を示す図である。 図5に示す比較例をQn<Qpの領域で設計する場合のコラム領域の幅とDS間耐圧の関係を示す図である。 N型エピタキシャル層とPコラム領域との間のチャージバランスと耐圧との関係を示す図である。 実施の形態1に係る半導体装置でのN型エピタキシャル層とPコラム領域との間のチャージバランスとオン抵抗の関係を示す図である。 図5に示す比較例のN型エピタキシャル層とPコラム領域との間のチャージバランスと各特性の関係を示す図である。 実施の形態2に係る半導体装置のN型エピタキシャル層2とPコラム領域9との間のチャージバランスと各特性の関係を示す図である。 CVD法を用いた実施の形態2に係る半導体装置のトレンチゲートの製造フローを示す図である。 CVD法を用いた実施の形態2に係る半導体装置のトレンチゲートの製造フローを示す図である。 CVD法を用いた実施の形態2に係る半導体装置のトレンチゲートの製造フローを示す図である。 熱酸化法を用いた実施の形態2に係る半導体装置のトレンチゲート製造フローを示す図である。 熱酸化法を用いた実施の形態2に係る半導体装置のトレンチゲート製造フローを示す図である。 熱酸化法を用いた実施の形態2に係る半導体装置のトレンチゲート製造フローを示す図である。 実施の形態3に係る半導体装置のセル領域の断面構造を示す図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る半導体装置について、図1を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る半導体装置100のセル領域の断面構造を示す図である。ここでは、スーパージャンクション構造を有するNチャネルの縦型MOSFETの例について説明する。
図1に示すように、半導体装置100は、N型半導体基板1、N型エピタキシャル層2、Pベース領域3、Nソース領域4、ゲート絶縁膜5、ゲート電極6、層間絶縁膜7、ソース電極8、Pコラム領域9、ドレイン電極10、ゲート絶縁膜底部11を備えている。
N型半導体基板1は、例えばシリコン等からなる(100)面を主面とするN型(第1導電型)の基板である。N型半導体基板1上には、N型エピタキシャル層2(ドリフト領域)が形成されている。N型エピタキシャル層2は、N型半導体基板1の表面で、例えばリンをドープしながらシリコンをエピタキシャル成長させて形成されるエピタキシャル層によって構成されるN型(第1導電型)半導体である。このN型エピタキシャル層2及びN型半導体基板1は、縦型パワーMOSFETのドレインとして動作する。
N型エピタキシャル層2上には、Pベース領域3が形成されている。Pベース領域3は、例えばボロンを含んだP型(第2導電型)半導体領域であり、縦型パワーMOSFETの動作時にゲート電極6近傍にチャネルが形成される領域である。
Pベース領域3上には、Nソース領域4が形成されている。Nソース領域4は、ゲート電極6によって挟まれる領域に形成されている。Nソース領域4は、例えばヒ素を含んだN型(第1導電型)半導体領域であり、パワーMOSFETのソースとして動作する。
N型半導体基板1上には、Nソース領域4及びPベース領域3よりも深い位置まで達するトレンチ(溝)が形成されている。このトレンチの内部にはゲート電極6が形成されている。ゲート電極6は、例えばポリシリコンによって形成されている。
トレンチの内面には、ゲート絶縁膜5が形成されている。ゲート電極6及びNソース領域4、ゲート電極6とPベース領域3、ゲート電極6とN型エピタキシャル層2は、ゲート絶縁膜5によって絶縁されている。このように、N型半導体基板1上に形成されたトレンチにゲート電極6を埋め込んだ構造は、トレンチゲート構造と称されている。ゲート電極6は、N型エピタキシャル層2(ドリフト領域)上であって、Pコラム領域9とは上下に重ならない位置に形成されている。
なお、トレンチの底部に形成されたゲート絶縁膜をゲート絶縁膜底部11とする。本実施の形態では、ゲート絶縁膜底部11がトレンチの側面に形成されたゲート絶縁膜5よりも厚くなっている。これについては、後に詳述する。
ゲート電極6の上には層間絶縁膜7が形成されている。層間絶縁膜7には、Pベース領域3及びNソース領域4の一部を露出する開口部であるコンタクト部が形成されている。層間絶縁膜7上には、ソース電極8が形成されている。ソース電極8は、Nソース領域4及びPベース領域3とコンタクト部を介して接続されている。なお、ゲート電極6とソース電極8とは、層間絶縁膜7によって絶縁されている。
N型エピタキシャル層2内には、P型半導体からなるPコラム領域9が設けられている。Pコラム領域9は、例えば、ボロンを含んだP型(第2導電型)半導体である。Pコラム領域9は、ゲート電極6間に形成されたコンタクト部と同一中心を有する複数の島状の領域が連続して接するように配置された構造を有する。図1に示す例では、2つの円状のPコラム領域9の一部が重なるように配置されている。Pコラム領域9は、Pベース領域3に接すると共に、Pベース領域3に対して垂直方向にN型エピタキシャル層2内に深く設けられている。
なお、ここでは図示していないが、本実施の形態に係る半導体装置を平面視した場合、複数のPコラム領域9が所定の間隔を隔てて並べられている。すなわち、半導体装置100は、Pコラム領域9とN型エピタキシャル層2が交互に並べられた複数のスーパージャンクション構造を有するMOSFETセルが規則的に配置された構造を有する。N型半導体基板1のN型エピタキシャル層2が形成された面とは逆の面には、ドレイン電極10が形成されている。
なお、図1においては、N型エピタキシャル層2からなるドリフト領域中に島状のPコラム領域9を連続して配置した例を示したが、これに限定されるものではない。図2に示すように、複数の島状のPコラム領域9が離間して配置されたものであってもよい。また、図3に示すように、柱状のPコラム領域9であってもよい。すなわち、半導体装置の説領域の断面を観察したときに、Pコラム領域9とN型エピタキシャル層2とがストライプ状に配置されていてもよい。また、Pコラム領域9の下端がドレイン側のN領域と接していても構わない。
本実施の形態に係る半導体装置100は、例えば、セルピッチが2μm、Pコラム領域9の幅が1μmとする。また、N型エピタキシャル層2の不純物濃度Qnは6.5×1016(cm−3)である。Pコラム領域9のDose量は3×1013(ion/cm)とし、イオン注入エネルギーは800keV、1000keVで2回の注入を行った。トレンチの底部に形成されたゲート絶縁膜底部11の厚さは115nm、側面のゲート絶縁膜5の厚さは50nmである。なお、Pコラム領域9の不純物濃度Qpとする。
半導体装置100はMOSFETがOFFの時、半導体装置100のドレイン−ソース間の逆バイアスによって、Pコラム領域9−N型エピタキシャル層2間に空乏層が拡がる。これにより、N型エピタキシャル層2(ドリフト層)全体での耐圧を維持することができる。
MOSFETのスイッチング時には、接合界面の残留電荷による電流やブレークダウン電流が発生する。このブレークダウン電流の経路がトレンチゲート側になると、ゲート酸化膜に負担がかかり、絶縁破壊を引き起こす要因となる。このため、ブレークダウン電流をトレンチゲートから十分に離れたPコラム領域9の中央を流れるような設計が求められている。
そこで、本発明では、以下に説明するような設計方法を用いて半導体装置100を製造することを特徴としている。図4に、半導体装置100におけるPコラム領域9の幅とDS間耐圧の関係を示す。スーパージャンクション構造を有する半導体装置100では、N型エピタキシャル層2の不純物濃度QnとPコラム領域9の不純物濃度Qpのチャージバランスによって、ドレイン−ソース間耐圧(DS間耐圧:Vdss)が変化する。
図4に示すように、Qn=QpのときにDS間耐圧が最大となる(耐圧ピーク)。このため、なるべくQn=Qpに近くなるチャージバランスで、Pコラム領域9の幅、及び不純物濃度を調節することが望ましい。また、通常、耐圧の決定ポイントは、Qn<Qpのときは、Pコラム領域9の底部(図1のA点)、Qn>Qpのときはトレンチゲートの底部(図1のB点)となる。
電流経路を増やし、オン抵抗を減少させるためには、Pコラム領域9の幅をなるべく細くする必要がある。Pコラム領域9の幅を細くしていくとQn>Qpの領域となる。Qn>Qpの領域においては、トレンチ底部のゲート絶縁膜底部11の膜厚を厚くすることで、トレンチゲートの底部に加わる電界が緩和される。本発明のようにトレンチ底部のゲート絶縁膜底部11を厚くすることにより、ブレークダウン電流はPコラム領域9の底部側(コンタクト部の下であって、トレンチゲートから離れたポイント)を流れる。なお、ゲート絶縁膜底部11の膜厚については後に詳述する。
特許文献2のスーパージャンクション構造を有する半導体装置では、アバランシェ耐量を確保するためにQn<Qpの領域でコラム領域の幅、不純物濃度が設計する必要がある。図5に、実施の形態1に係る半導体装置の比較例の構造を示す。図5に示す半導体装置では、トレンチ底部のゲート絶縁膜5の厚さは、トレンチ側面のゲート絶縁膜5の厚さと略等しくなっている。このため、アバランシェ耐量を確保するためには、Qn<Qpの領域で設計する必要があり、Qn>Qpの領域で設計すると十分な電流経路を確保することができず、オン抵抗が低減できない。
図6に、図5に示す比較例をQn<Qpの領域で設計する場合の、コラム領域の幅とDS間耐圧の関係を示す。図6に示すように、比較例においては、コラム領域の幅をQn=QpとなるWFETからQn<QpとなるWpまで変化させる。このため、耐圧ピークよりも低いDS間耐圧を中心として、コラム領域の幅及び不純物濃度を調整することとなる。また、Qn<Qpの領域では、工程変動によりチャージバランスがずれると、DS間耐圧の変動が顕著に現れる。
しかしながら、本発明によれば、トレンチ底部のゲート絶縁膜底部11の膜厚を厚くことにより、Qn>Qpの領域においても、耐圧の決定ポイントをPコラム領域9の底部にすることができる。これにより、適切なチャージバランス条件でデバイスの作成ができる
半導体装置100では、図4に示すように、Pコラム領域9の幅の変動中心をQn=Qpにすることができる。すなわち、コラム領域の幅は、Qn=QpとなるWFETを中心として、Qn>QpとなるWnからQn<QpとなるWpまで変化する。このように、耐圧ピークを中心として、Pコラム領域9の幅及び不純物濃度を調整することができるため、工程変動によるDS間耐圧のばらつきを少なくでき、スーパージャンクション構造の性能を引き出すことができる。
図7に、N型エピタキシャル層2(ドリフト領域)とPコラム領域9との間のチャージバランスと耐圧(BVDSS)との関係を示す。図7に示す例では、Qn<Qpの時にはBVDSSは45Vであったのに対し、Qn=Qpの時には51Vとなり、6V耐圧が向上した。また、上述したように、Pコラム領域9の幅を細く作ることができるため、オン抵抗も小さくでき、セルの微細化も容易となる。
図8に、半導体装置100でのN型エピタキシャル層2とPコラム領域9との間のチャージバランスとオン抵抗Rspの関係を示す。図8から分かるように、本発明によれば、Qn=Qpで設計することにより、Qn<Qpのときよりもオン抵抗Rspを低減することが可能となる。
以下、トレンチ底部のゲート絶縁膜底部11の膜厚について説明する。スーパージャンクション構造で理想的なチャージバランス(Qn=Qp)を基準としてPコラム領域9の不純物濃度Qpを減少させた場合において、DS間耐圧の減少比率がδのときに、耐圧決定ポイントがPコラム領域9底部となるための最小のゲート絶縁膜底部11の増分Δtoxを見積もる。これは、チャージバランス条件Qn=QpからQn>Qpへと変化させた場合に相当する。すなわち、本発明では、Qn>QpのときのDS間耐圧とQn=QpのときのDS間耐圧との差分に基づき、トレンチ底部に形成されたゲート絶縁膜底部11の厚さを決定する。
Pコラム領域9のセンターに沿ったウェハに垂直方向の電界は、全体に比率δ減少する。その電界の最大値は、Pコラム領域9の底部(図1のA点)における電圧Eであり、E=(1−δ)Eとなる。ここで、Eは臨界電界である。
一方、N型エピタキシャル層2のセンターに沿ったウェハに垂直方向の電界は、トレンチゲート直下部(図1のB点)で最大値(E=E)となる。この電界は、トレンチゲート端からの拒離zとともに、以下の式のように減衰する。
E(z)=−q×N×z/ε+E
ここで、ε:誘電率、N:N型エピタキシャル層2の不純物濃度、E:臨界電界である。トレンチゲート直下部(N型領域)に厚さΔtoxの絶縁膜を挿入すると、N型エピタキシャル層2の最大電界は、挿入した絶縁膜の直下部となり、その値は次式のようにEよりも小さくなる。
E(Δtox)=−q×N×Δtox/ε+E
従って、挿入した絶縁膜の直下部の電界がPコラム領域9底部の電界も小さくなるための条件、すなわち、耐圧決定ポイントがPコラム領域9底部となるための条件は、
−q×N×Δtox/ε+E<(1−δ)×E
である。
これより、Δtoxの最小値は、次式のように求められる。耐圧決定点がPコラム領域9底部とするために必要な最小限の、トレンチ酸化膜厚の増分Δtoxは、
Δtox=(ε×E)/(q×N)×δ
である。例えば、耐圧の減少率を−δ=10%とし、N=4×1016(cm−3)と仮定すると、必要なトレンチ酸化膜厚の増分は、Δtox=50nmと計算される。
本実施の形態に係る半導体装置では、トレンチの底部、すなわち、ゲート電極6の下部に形成されたゲート絶縁膜底部11の厚さをΔtoxよりも厚い115nmとする。また、N型エピタキシャル層2の不純物濃度QnとPコラム領域9の不純物濃度QpがQn=Qpの関係を満たすように、N型エピタキシャル層2、Pコラム領域9の調整を行う。
仮に、工程変動によりチャージバランスがQn>Qpの領域となった場合、比較例ではブレークダウン電流がトレンチゲート側に流れてしまうのに対し、本願発明ではブレークダウン電流がセルの中央領域を流れるようになり、アバランシェ耐量の低下を抑制することが可能となる。また、図5に示す比較例よりもQn=Qpに近い領域で、半導体装置を設計することが可能となるため、ブレークダウン耐圧が向上し、オン抵抗を低減させることができる。
なお、トレンチ底部に形成されたゲート絶縁膜底部11の厚さは、25nm以上であることが好ましい。また、このときのN型エピタキシャル層2の不純物濃度は、8×1016(cm−3)以下である。
熱酸化により形成された絶縁膜の絶縁破壊電圧は、8MV/cm以下である。一般的なMOSFETに用いられているゲート電圧を20Vとすると、ゲート絶縁膜底部11は最低でも25nm以上の膜厚が必要となる。また、非特許文献4や非特許文献5から耐圧のマージンは少なくとも10%は必要である。耐圧の減少率を−δ=10%とし、N=8×1016(cm−3)と仮定すると、必要なトレンチ酸化膜厚の増分は、Δtox=25nmと計算される。
本発明は、各半導体領域のP型とN型とを入れ替えたPチャネルトランジスタにおいても、本発明は適用可能である。この場合、エピタキシャル層(ドリフト領域)がP型であり、コラム領域がN型となる。この場合においても、上記と同様に、トレンチ底部に形成されたゲート絶縁膜底部11の厚さは、25nm以上であることが好ましい。また、このときのP型エピタキシャル層の不純物濃度は、8×1016(cm−3)以下である。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る半導体装置について説明する。本実施の形態は、トレンチ底部のゲート絶縁膜底部11を化学気相成長法(CVD:Chemical Vapor Deposition)により形成した、スーパージャンクション構造を有するNチャネルの縦型MOSFETの例について説明する。
本実施の形態に係る半導体装置は、次の項目を除いて、実施の形態1に係る半導体装置と同等の構造を有する。N型エピタキシャル層2の不純物濃度Qnは5.0×1016(cm−3)である。Pコラム領域9のDose量は2×1013ion/cmで、イオン注入エネルギーは750kev、1100kevの2回注入を行っている。トレンチゲート底部のゲート絶縁膜底部11の厚さは150nm、トレンチ側面のゲート絶縁膜5の厚さは50nmである。
CVD法により形成された絶縁膜の絶縁破壊電圧は、4MV/cm以下である。一般的なMOSFETに用いられているゲート電圧を20Vとして、負荷が加わった場合を考えると、電源ノイズの振れ幅を考慮して40Vにも対応できるようにするためには、100nm以上の膜厚が必要となる。
図9に、図5に示す比較例のN型エピタキシャル層2とPコラム領域9との間のチャージバランスと各特性の関係を示す。図9では、半導体装置の特性として、限界電流Imaxと、オン抵抗Ronについて示している。なお、限界電流Imaxは、例えば、J.Roig et al, Proceedings of the 18th International Symposium on Power Semiconductor Devices & IC's, P.301, 2006に示されているような、外部回路に一定の配線負荷を付加したUIS試験(unclamped inductive switching test)での限界電流である。
上述したように、図5に示す比較例では、アバランシェ耐量を高めるために、Pコラム領域9の幅や不純物濃度を変化させてQn<Qpとなる条件で設計を行っている。この結果として、図9のようにアバランシェ耐量を示すImaxが得られている。しかし、Qn=Qpの近傍になるとImaxが低下し、アバランシェ耐量が低下する。また、Pコラム領域9の幅の拡大によってオン電流経路となるN型エピタキシャル層2の電流経路が制限されるため、オン抵抗(Ron)はPコラム領域9の不純物濃度Qpを大きくするほど増加し、特性が劣化してしまう。
図10に、本実施の形態に係る半導体装置のN型エピタキシャル層2とPコラム領域9との間のチャージバランスと各特性の関係を示す。図10に示すように、本実施の形態では、Qn=Qpを中心として設計を行う。このため、工程変動を含めた本発明による設計範囲内では、Imaxが低下しないことが分かる。また、本発明による設計範囲内では、Qn<Qpの範囲内で設計するよりもオン抵抗Ronの増加を抑制することができる。
ここで、図11A〜11Cを参照して、CVD法を用いた本実施の形態に係る半導体装置の製造フローについて説明する。図11A〜11Cは、CVD法を用いた実施の形態2に係る半導体装置のトレンチゲートの製造フローを示す図である。
まず、N型エピタキシャル層2となるエピタキシャル層14中にトレンチを形成し、当該トレンチ中にゲート絶縁膜底部11となる第1酸化膜13を堆積させる(図11A)。第1酸化膜13としては、例えばTEOS(Tetraethoxysilane)を原料としてCVD法により堆積させたCVD酸化膜を用いることができる。図11Aに示すように、第1酸化膜13は、トレンチが埋まり、第1酸化膜13の表面上が平坦になるように堆積される。
次に、第1酸化膜13をエッチングすることにより、エピタキシャル層14の上に形成された第1酸化膜13及びトレンチ内の第1酸化膜13の一部を除去する(図11B)。これにより、トレンチ底部のみに第1酸化膜13を残すことができる。
そして、熱酸化によって、トレンチの側面に第1酸化膜13よりも薄い第2酸化膜15を形成する(図11C)。これにより、トレンチ底部のゲート絶縁膜底部11の厚さが、ゲート絶縁膜5の厚さよりも厚い半導体装置を形成することができる。
また、図12A〜12Cに、熱酸化法を用いた本実施の形態に係る半導体装置の製造フローを示す。図12A〜12Cは、熱酸化法を用いた実施の形態2に係る半導体装置のトレンチゲート製造フローを示す図である。
まず、N型エピタキシャル層2となるエピタキシャル層14中にトレンチを形成し、当該トレンチ中に熱酸化により熱酸化膜16を堆積させる。熱酸化膜16は、エピタキシャル層14の上及びトレンチの内面に沿って形成される。次に、熱酸化膜16上にCVD法によりポリシリコン層17が形成される。ポリシリコン層17は、トレンチの内部を埋めるように形成され、表面が平坦になるように堆積される。これにより、図12Aに示す構成となる。
そして、エッチングにより、エピタキシャル層14の上に形成された熱酸化膜16、ポリシリコン層17及びトレンチ内の熱酸化膜16、ポリシリコン層17の一部を除去する。これにより、図12Bに示すように、トレンチ底部に熱酸化膜16とポリシリコン層17が残る。
次に、熱酸化法によって、トレンチの側面及び熱酸化膜16、ポリシリコン層17の上にゲート絶縁膜5、ゲート絶縁膜底部11の一部となる酸化膜18を形成する(図12C)。酸化膜18の膜厚は、トレンチ内に残った熱酸化膜16よりも薄く50nmとする。また、トレンチ内に形成されていたポリシリコン層17は、この熱酸化工程により完全に熱酸化される。これにより、トレンチ底部のゲート絶縁膜底部11の厚さが、ゲート絶縁膜5の厚さよりも厚い半導体装置を形成することができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る半導体装置について、図13を参照して説明する。図13は、本実施の形態に係る半導体装置200のセル領域の断面構造を示す図である。半導体装置200は、スーパージャンクション構造を有するMOSFETであり、ソース電極8の一部をトレンチ内に埋設することにより、トレンチコンタクトとする例である。図13において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図13に示すように、半導体装置200は、N型半導体基板1、N型エピタキシャル層2、Pベース領域3、Nソース領域4、ゲート絶縁膜5、ゲート電極6、層間絶縁膜7、ソース電極8、Pコラム領域9、ドレイン電極10、ゲート絶縁膜底部11、トレンチコンタクト電極12を備えている。
N型半導体基板1は、例えばシリコン等からなる(111)面を主面とするN型(第1導電型)の基板である。N型半導体基板1上には、N型エピタキシャル層2(ドリフト領域)が形成されている。N型エピタキシャル層2上には、Pベース領域3が形成されている。
Pベース領域3上には、Nソース領域4が形成されている。N型半導体基板1上には、Nソース領域4及びPベース領域3よりも深い位置まで達するトレンチ(溝)が形成されている。このトレンチの内部にはゲート電極6が形成されている。
トレンチの内面には、ゲート絶縁膜5が形成されている。なお、トレンチの底部に形成されたゲート絶縁膜をゲート絶縁膜底部11とする。本実施の形態では、ゲート絶縁膜底部11がトレンチの側面に形成されたゲート絶縁膜5よりも厚くなっている。ゲート電極6の上には層間絶縁膜7が形成されている。
本実施の形態に係る半導体装置200では、コンタクト部分にトレンチコンタクトが形成されている。具体的には、2つのゲート電極6の間の領域において、層間絶縁膜7、Nソース領域4を貫通し、Pベース領域3まで達するトレンチが形成されている。このトレンチ内を埋め込むように、ソース電極8が形成されている。このトレンチ内に形成されたソース電極8をトレンチコンタクト電極12とする。
トレンチコンタクト電極12は、Nソース領域4及びPベース領域3と接続されている。なお、層間絶縁膜7の上に形成されたソース電極8及びトレンチコンタクト電極12と、ゲート電極6とは、層間絶縁膜7によって絶縁されている。
N型エピタキシャル層2内には、P型半導体からなるPコラム領域9が設けられている。Pコラム領域9は、Pベース領域3に接すると共に、Pベース領域3に対して垂直方向にN型エピタキシャル層2内に深く設けられている。
本実施の形態に係る半導体装置200は、例えば、セルピッチが2μm、Pコラム領域9の幅が1μmとする。また、N型エピタキシャル層2の不純物濃度Qnは6×1016(cm−3)である。Pコラム領域9のDose量は2×1013(ion/cm)とし、イオン注入エネルギーは600keV、1100keVで2回の注入を行った。トレンチの底部に形成されたゲート絶縁膜底部11の厚さは120nm、側面のゲート絶縁膜5の厚さは50nmである。
本実施の形態に係る半導体装置200は、トレンチコンタクトを有している。このため、耐圧決定ポイントであるPコラム領域9の底部と、トレンチコンタクト電極12との距離を短くできる。従って、ブレークダウン電流をPコラム領域9側に安定して流すことが可能となる。これにより、
以上説明したように、本発明によれば、スーパージャンクション構造を有する半導体装置において、適切なチャージバランスでの設計が可能となる。また、ブレークダウン時のトレンチゲート近傍の電流を抑制することができ、アバランシェ耐量を確保することができる。さらに、コラム領域の幅の変動(工程変動)による耐圧のバラツキを小さくすることができる。また、JFT効果を抑制でき、オン抵抗を低減することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、半導体基板の面方位は、上述の例に限定されず、(100)面を含む様々な面方位のものを使える。また、上述の例では、トレンチ内に形成される絶縁膜の例として酸化膜について説明したが、窒化膜等であってもよい。
1 N型半導体基板
2 N型エピタキシャル層
3 Pベース領域
4 Nソース領域
5 ゲート絶縁膜
6 ゲート電極
7 層間絶縁膜
8 ソース電極
9 Pコラム領域
10 ドレイン電極
11 ゲート絶縁膜底部
12 トレンチコンタクト電極
13 第1酸化膜
14 エピタキシャル層
15 第2酸化膜
16 熱酸化膜
17 ポリシリコン層
18 酸化膜
100、200 半導体装置

Claims (8)

  1. 第1導電型のドリフト領域と第2導電型のコラム領域が交互に配置されたPN並列領域と、
    前記ドリフト領域上であって、前記コラム領域とは上下に重ならない位置に形成されたトレンチゲートと、
    前記トレンチゲートの内面に形成された絶縁膜と、
    を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記ドリフト領域の不純物濃度Qnと前記コラム領域の不純物濃度QpがQn>Qpのときのドレイン−ソース間耐圧とQn=Qpのときのドレイン−ソース間耐圧との差分に基づき、前記トレンチゲートの底部に形成された絶縁膜の厚さを決定し、
    決定された厚みの絶縁膜を前記トレンチゲートの底部に形成し、前記ドリフト領域、前記コラム領域の調整を行う、
    半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1導電型はN型であり、前記第2導電型はP型であり、
    前記トレンチゲートの底部に形成された絶縁膜の厚さは25nm以上であり、
    このときのQnは、8×1016(cm−3)以下である請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1導電型はP型であり、前記第2導電型はN型であり、
    前記トレンチゲートの底部に形成された絶縁膜の厚さは25nm以上であり、
    このときのQnは、8×1016(cm−3)以下である請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記PN並列領域上に形成された第2導電型のベース領域をさらに備え、
    前記ベース領域に達するトレンチ内に形成されたソースコンタクト電極を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記トレンチゲート底部の絶縁膜は、当該トレンチゲート側面の絶縁膜よりも厚いことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記コラム領域は、断面を観察したときに、複数の島状の領域が離間して配置された構造、複数の島状の領域が接するように配置された構造、又は柱状の領域が配置された構造のいずれかであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記トレンチゲートの底部の絶縁膜は、化学気相成長法又は熱酸化法により形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. Qn=Qpの関係を満たすように、前記ドリフト領域、前記コラム領域の調整が行われることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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