JP5448027B2 - 引出し型乾燥装置 - Google Patents
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Description
これらは、食器洗い乾燥機のように食器を洗う機能は備えていないが、軽く水切りさせたまな板などの調理器具やフキンなどを収納して乾燥する機能を備えている。
下記特許文献1には、開閉ダンパーによって開閉される吸排気口を複数形成し、温度センサの出力値に基づいて、換気、攪拌、除湿運転の切替えを行うものが開示されており、引出し部の前板中央に設けられた排気口から湿気を排気する構造が記載されている。
また下記特許文献2には、具体的な吸排気構造については記載されていないが、他のキャビネットとの統一感を配慮し、引出し部の前板の上側にほぼ一定の断面形状で横方向に細長く延びるライン型の取っ手の凹部に排気ユニットが組込まれたものが開示されている。
また引出し型乾燥装置は、組み込まれたキャビネット全体と統一感を備えるとともに、意匠性を向上させるため、引出し部の前板のデザインは、他のキャビネットの引出し部と同じデザインコンセプトからなり、操作部や吸排気口が目立たないすっきりしたものが望まれる。
上記収納空間内に前後に引出し自在に収納される引出し部と、該引出し部の前面に配置され上記収納空間の開口部を閉鎖する前板と、上記収納空間内に温風を供給する乾燥手段とを備えて構成され、
上記収納空間内の空気を排気するための排気口が、上記引出し部を上記収納空間に収納した状態において上記前板の上端と上記収納空間の上側開口縁との間に介在するよう配置されるとともに、上記引出し部の後方側部は少なくとも一部が開放されており、
上記収納空間の外から取り込まれた空気を上記乾燥手段が加熱して温風とし、該温風は上記引出し部の後方側部における開放部分から上記引出し部内へ供給され、上記排気口から排気されるようにし、上記乾燥手段へ外気を吸気する吸気口が、上記排気口と間隔を空けて配置されており、上記引出し部の取っ手部が、上記引出し部を上記収納空間に収納したときに、上記吸気口と上記排気口との間に形成された空間に嵌め込まれるように設けられていることを特徴とする。
また上記排気口と一端が接続されて上記収納空間後方へと延びる排気ダクトが更に設けられ、該排気ダクトの他端には空気の取込口が形成され、上記引出し部内を循環した温風を上記収納空間の後方から上記排気ダクトを介して排気するようにしたものとしてもよい。
また、乾燥手段へ外気を吸気する吸気口が、排気口と間隔を空けて配置されているので、排気口から排気された湿った空気が吸気口から再び吸気されてしまう所謂ショートパス現象を防止することができる。
さらに引出し部内に温風を供給する送風口が、引出し部の背板の開放口に臨むように設けられたものとすれば、引出し部内への温風の供給がスムーズになされ、より一層効率よく温風を引出し部内に供給させることができる。
そして引出し部内を循環した温風を収納空間の後方から排気ダクトを介して排気するようにすれば、引出し部内に供給される温風をすぐに排気口から排気してしまうことがなく、効率のよい乾燥を行うことができる。
図1は本発明に係る引出し型乾燥装置の概略的縦断面図、図2は同引出し型乾燥装置の模式的平面図、図3は同引出し型乾燥装置を備えたフロアキャビネットの全体斜視図、図4は同引出し型乾燥装置の正面図、図5は同引出し型乾燥装置の引出し部を引出した状態を示した図である。
図1、図2では引出し部50内の空気の流れを矢印で示しており、図2では吸気された空気の流れを実線で、排気される空気の流れを点線で示している。
カウンター11には、食材や食器などを洗ったりするための水栓21を備えたシンク22や、コンロなどの加熱調理器3が組み込まれている。キャビネット本体12は引出式或いは扉式とした収納部121を備えている。収納部121は3段に構成されており、中段の収納部121は、取っ手部分が直線的にデザインされたライン取っ手90を備えている。
引出し型乾燥装置4は、キャビネット本体12の上記収納部121のひとつを収納空間10として利用し、そこに組込まれており、該収納空間10に前後に引出し自在に配置される引出し部50と、引出し部50内に収容された収容物を乾燥するための温風を供給する乾燥手段61を備えて構成されている。
引出し部50は、上方が開口の略箱型形状からなり、引出し部50の前面に配置され、開口部120を閉鎖する前板5と、引出し部50の底部を形成する底板51と、引出し部50の後方側部に配置される背板52と備えている。引出し部50の前板5の上側中央には、横方向に延びたライン型の取っ手部9が設けられており、取っ手部9を把持して前後に移動させると、引出し自在に収納可能となるよう収納空間10には、レール状のガイド部122が設けられている(図5参照)。そして引出し部50をキャビネット本体12の収納空間10に収納したときには、取っ手部9が後記する吸気口6と排気口7との間に形成された空間に、嵌め込まれるようになっている。
引出し部50の両側部には、パイプ状の線材53が2本ずつ横設され、引出し部50内には、フキン101を吊るして収納できるよう竿部材530が引出し部50の前板5と背板52との間に配設されている。この竿部材530はまな板102など、図5のように板状の収納物は立てた状態で収納して乾燥できるよう仕切り部材の機能も備えている。竿部材530は4本の線材で構成されており、複数枚のフキン101を2本の線材に架け渡して干すことができるようになっている。また線材と線材の間に皿を並べて立てた状態で収容することもできる。
ここで、竿部材530は着脱可能な構造とすれば、ボウルなどの調理器具や食器を収納する空間を作ることができ、引出し部50内をフレキシブルな空間として使用することができる。
このように、引出し部50内にフキン101は吊るして、まな板102は立ててすっきりと収納できるので、しっかりと乾燥でき、引出し部50に収納された状態でこれら収容物を乾燥するので、水切りかごで自然乾燥させる場合と比べてホコリなどが気にならず、衛生的である。
図5には大小2枚のフキン101とまな板102とを引出し部50に収納した例を示しているが、これに限定されるものではなく、竿部材530の形状、構成もこれに限定されるものではない。また引出し部50の両側部の構成は図例のものに限定されるものではない。
吸気口6及び排気口7は、キャビネット本体12の収納部121中段に設けられたライン取っ手部90の突出状態と同じように前方向に突出して設けられている(図3、図5参照)。よって引出し部50が収納された状態においては、引出し部50の取っ手部9がキャビネット本体12に設けられた吸気口6及び排気口7との間に配置されているので、ライン取っ手部90とともに横方向に直線的に延びるラインが形成され、統一感のあるフロアキャビネット1を構成することができる(図3参照)。
尚、ここでは、吸気口6、排気口7がキャビネット本体12側に設けられている例を図示し説明しているがこれに限定されず、引出し部50の前板5側にこれらが設けられるものとしてもよい。
送風ダクト60の送風口602は、引出し部50を収納空間10に収納した状態で背板52の開放口520に臨んで、温風が引出し部50内に供給されるように設けられている。
このとき、吸気口6と排気口7とは所定の間隔dを隔てて設けられているため、排気口7から排気された湿った空気が吸気口6から再び吸気されてしまうことがなく、ショートパス現象を防止することができる。
ここに示す操作部8は、吸気口6の上方に一体に設けられている。これによれば、一体性のあるコンパクトな構成とすることができる。またこのように吸気口6側に設けられたものとすれば、排気口7から排気される空気の影響を受けることがないので、排気された空気の影響で操作部8が故障するおそれがなく、排気される空気に当たることもないので、ユーザによる操作もし易いものとすることができる。
まずは引出し部50の取っ手9を持って、引出し部50を引出し(図5参照)、洗い終わったまな板102或いはフキン101などを引出し部50内に収容する。取っ手部9を持って、引出し部50を収納空間10に収納する(図3参照)。
操作部8を操作してタイマ設定操作を行い、乾燥指令スイッチ81をオンすると乾燥手段61が駆動する。乾燥手段61のファンが起動して吸気口6から外気を取り込む。取り込まれた空気は送風ダクト60の連通口601を通じて送風ダクト60内を流通する。流通してきた空気はヒータによって温められる。その後、温められ温風となった空気は送風口602から開放口520を通じて引出し部50内へとスムーズに供給される。引出し部50内へ供給された温風は引出し部50を循環してまな板102、フキン101などの収容物を効率よく乾燥する。そして排気口7からは取込口702を通じて排気ダクト70を介して引出し部50内を循環した空気が随時排気される。
以上、乾燥機能の使用手順は上述の例に限定されるものではなく、操作部8での設定内容もこれに限定されるものではなく、操作部8によって一時停止などの操作を行えば、乾燥途中でも引出し部50から乾燥中のものを取り出して使用することもできる。
5 前板
52 背板
520 開放口
50 引出し部
10 収納空間
6 吸気口
60 送風ダクト
601 連通口
602 送風口
61 乾燥手段
7 排気口
70 排気ダクト
8 操作部
120 開口部
12 キャビネット本体(キャビネット)
Claims (3)
- キャビネットにおいて前方に開口部を有する収納空間に前後に引出し自在に配置され、その内部に収容された収容物を乾燥する引出し型乾燥装置であって、
上記収納空間内に前後に引出し自在に収納される引出し部と、該引出し部の前面に配置され上記収納空間の開口部を閉鎖する前板と、上記収納空間内に温風を供給する乾燥手段とを備えて構成され、
上記収納空間内の空気を排気するための排気口が、上記引出し部を上記収納空間に収納した状態において上記前板の上端と上記収納空間の上側開口縁との間に介在するよう配置されるとともに、上記引出し部の後方側部は少なくとも一部が開放されており、
上記収納空間の外から取り込まれた空気を上記乾燥手段が加熱して温風とし、該温風は上記引出し部の後方側部における開放部分から上記引出し部内へ供給され、上記排気口から排気されるようにし、上記乾燥手段へ外気を吸気する吸気口が、上記排気口と間隔を空けて配置されており、
上記引出し部の取っ手部が、上記引出し部を上記収納空間に収納したときに、上記吸気口と上記排気口との間に形成された空間に嵌め込まれるように設けられていることを特徴とする引出し型乾燥装置。 - 請求項1において、
上記引出し部の後方側部には背板が設けられ、該背板の下方側には開放口が形成されており、
上記収納空間の後方下方側に送風口を有するとともに上記乾燥手段と接続された送風ダクトが更に設けられ、上記引出し部を上記収納空間に収納した状態で上記送風ダクトの送風口が上記開放口に臨んで、上記温風が上記引出し部内へ供給されるようにしたことを特徴とする引出し型乾燥装置。 - 請求項1又は請求項2において、
上記排気口と一端が接続されて上記収納空間後方へと延びる排気ダクトが更に設けられ、該排気ダクトの他端には空気の取込口が形成され、上記引出し部内を循環した温風を上記収納空間の後方から上記排気ダクトを介して排気するようにしたことを特徴とする引出し型乾燥装置。
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ID=41698691
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JP2008172918A Active JP5448027B2 (ja) | 2008-07-02 | 2008-07-02 | 引出し型乾燥装置 |
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- 2008-07-02 JP JP2008172918A patent/JP5448027B2/ja active Active
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