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Description

この発明は、薄膜材料のアモルファスシリコン層を結晶化させる結晶化方法およびその装置に関するものであり、主に、フラットパネルに使用される薄膜トランジスターのために結晶化シリコンを製造する結晶化方法及びその装置に関するものである。
フラットパネルに使用される薄膜トランジスターには、半導体層を結晶化シリコンで構成したものが知られている。該結晶化シリコンは、基板上で結晶シリコンを成長させることによって得ることも可能であるが、良質な結晶を得ることが難しい。このため、アモルファスシリコンにエキシマレーザやグリーンレーザを照射してラテラル成長したシリコン結晶を作製する方法(特許文献1、2参照)や、プラズマCVD法による微結晶シリコンを作製する方法(特許文献3参照)が提案されている。
特開2006−278746号公報 特開2007−115841号公報 特開2005−116930号公報
しかし、エキシマレーザやグリーンレーザの照射によってアモルファスシリコンを結晶化する従来の方法では、次のような技術的課題が存在している。
この方法で作製した結晶はラテラル成長という、面内に横方向成長した結晶(膜厚より大きな結晶)が形成される。一方、液晶画面やOLED(有機発光ダイオード)の画面の表示均一性(表示むら)は、画素内のトランジスターの電気特性の均一性が重要である。電気特性の均一性を向上するには、トランジスターのソース、ドレイン電極間の結晶粒界の数のばらつきが小さいことが重要と考えられており、そのためには結晶粒サイズは小さい方が良い。実際に、エキシマレーザやグリーンレーザを使ってラテラル結晶を作製し、表示特性を見ると、表示むらが見られ、これは、結晶の大きさが0.3〜2μmと、トランジスターのソース、ドレイン電極間距離の2〜10μmに近いため、ソース、ドレイン電極間距離の結晶粒界の数が一定でないためと推定される。
また、プラズマCVD法による微結晶シリコンの作成方法の場合は次のような技術的課題が存在していた。
プラズマCVD法による微結晶シリコンは、母材(SiO/ガラス等)の上に形成するが、母材(SiO/ガラス等)に近い結晶ではアモルファスが多く残る。液晶TVの画素用スイッチング素子のトランジスター構造は、ガラスに近い側から、ゲート電極、ゲート酸化膜、シリコン、ソース及びドレイン電極、の順で構成されており、トランジスターの電気特性はゲート酸化膜に近いシリコンの結晶性に支配される。従って、プラズマCVD法により作製したゲート電極に近いところにアモルファスが多く残る微結晶シリコンは、必要な電気特性が得られない。
本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、アモルファスシリコンを良質かつ均質な結晶にすることができる薄膜材料の結晶化方法及びその装置を提供することを目的とする。
第1の本発明の薄膜材料の結晶化方法は、ガラス基板上にトランジスタのゲート絶縁膜を構成する下層絶縁材層を介してアモルファスシリコン層が形成され、該アモルファスシリコン層の上層に上層酸化シリコン層が形成された薄膜材料に、前記上層酸化シリコン層上から8〜10μmの波長のCOレーザ光のみを前記薄膜材料一箇所への照射時間を0.3μ秒〜2μ秒未満にして照射して該上層酸化シリコン層を選択的に加熱して前記アモルファスシリコン層を結晶粒径が10nm以下の結晶シリコンとすることを特徴とする。
の本発明の薄膜材料の結晶化方法は、前記第1の本発明において、前記下層絶縁材層の厚さが0.2μm以上であることを特徴とする。
第3の本発明の薄膜材料の結晶化装置は、前記第1または第2の本発明に記載の薄膜材料のアモルファス材層を結晶粒径が10nm以下の結晶シリコンとする結晶化装置であって、8〜10μmの波長のCOレーザ光を発振するCOレーザ光発振器と、前記COレーザ光を偏向して前記薄膜材料一箇所への前記COレーザ光の照射時間を0.3μ秒〜2μ秒未満にするポリゴンミラーと、該COレーザ光を集光する集光レンズとを備え、該集光レンズの焦点距離をf3とすると、該集光レンズの主平面と前記ポリゴンミラーのレーザ光反射面との光路長がf3、かつ前記レンズの主平面とレーザ光照射位置に設置された薄膜材料との光路長がf3であることを特徴とする。
アモルファスシリコン層の上層にある上層酸化シリコン層は、アモルファスシリコン層をレーザ光の照射により間接的に加熱する目的で形成される。また、自然酸化によって形成されたものであっても良い。該上層酸化シリコン層は、通常、10nm〜1μmの厚さで形成される。上層酸化シリコン層は、通常は、レーザ光の照射によってアモルファスシリコン層を結晶化した後に除去する。この上層酸化シリコン層では、その材質に従って特定の波長域での吸収係数が他の波長域に比べて相対的に特異に大きくなる。
図3は、酸化シリコンにおける各波長での減衰係数を示すものである。垂直入射においては、吸収係数とほぼ同等である。この図から、酸化シリコンにおいては、8〜10μmの波長域において、それ以外の波長よりも吸収係数が特異に大きくなることが分かる。
上層酸化シリコン層での吸収係数が特異に大きい波長のレーザ光を上層酸化シリコン層に向けて照射すると、該レーザ光が上層酸化シリコン層に効率よく吸収されて該上層酸化シリコン層が選択的に加熱される。この上層酸化シリコン層の加熱によって隣接するアモルファスシリコン層の温度が上昇し、結晶化する。なお、上層酸化シリコン層が加熱されることによって該層のシリコンがアモルファスシリコン層中に拡散する場合がある。しかし、上層酸化シリコン層からアモルファスシリコン層にシリコンが拡散しても、該シリコン層の特性に悪影響を与えることはない。
アモルファスシリコン層が高温になると近傍のガラス基板の温度も上昇し歪点を超える可能性があるが、ガラス基板とアモルファスシリコン層との間に介在するゲート絶縁材層となる下層絶縁材層が熱的なバリア層となり、ガラス基板が歪点を超えないようにすることができる。
なお、ガラス基板と下層絶縁材層との間には、電極材が挿入される領域があってもよい。
従来のようにエキシマレーザやグリーンレーザを使ってシリコンでレーザを吸収して加熱する場合、シリコンがアモルファスから結晶に相変化すると吸収係数が変化する。従って、結晶化したシリコンにレーザを照射する領域と、アモルファスにレーザを照射する領域とでは加熱温度が異なり、結晶の質も変わる。この違いが、液晶TVやOLED画面の表示に表れる。本発明では、上層酸化シリコン層を加熱しても上層酸化シリコン層では吸収係数に影響するほどの相変化を生じないので、このような問題は発生しない。
また、ガラス基板が歪点を超えないようにするには、1箇所に照射する時間は2μ秒以下とすることが望ましい。実際に照射時間を変えてアモルファスシリコン層の結晶化を行なうと、2μ秒の照射では、照射エネルギーによってはガラス基板からの膜剥離が見られ材料にダメージを与えることなく結晶化できないが、2μ秒より短い時間で照射することで材料にダメージを与えることなく結晶化シリコンを得ることができる。なお、レーザ光の集光サイズに限度があることから、照射時間を0.3μ秒以上とするのが望ましい。
さらに、薄膜トランジスターは、ゲート絶縁膜となる下層絶縁材層が薄いほど特性が良いが、下層絶縁材層が厚いほど基板への熱的影響が少ないので、少なくとも下層絶縁材層の厚さを0.2μm以上とするのが望ましい。後述する実施例では下層絶縁材層である下層酸化シリコン層の厚さを0.1μmとしたとき、結晶化シリコンが得られる条件では基板より材料が剥離している。これは下層絶縁材層が薄くなることで基板温度が歪点を越えて欠陥が発生したためと考えられる。下層絶縁材層の材料としては酸化シリコンが好適であるが、窒化シリコンなどを用いたものであっても良く、本発明としては特定の材質に限定されない。
上記薄膜材料の結晶化方法を実現する好適な装置として、前記した薄膜材料の結晶化装置が提示される。
該装置では、少なくとも薄膜材料に形成された上層酸化シリコン層での吸収係数が特異に高い8〜10μmの波長のレーザ光を発振するレーザ光発振器、ポリゴンミラー、集光レンズを備える。該レーザ光発振器は、波長8〜10μmを発振するCOレーザ発振器で構成するのが望ましい。
なお、下層絶縁材層が薄いときにレーザ光の照射時間をさらに短くすることでガラス基板のダメージをなくすことが出来ると考えられるが、COレーザはCW発振(連続発振)又はm秒オーダのパルス発振であるため一箇所への照射時間を短くするのには限度がある。ポリゴンミラーは、レーザ光を走査することで上層酸化シリコン層へのレーザ光の照射時間を短くすることができる。
また、集光レンズの焦点をf3として、集光レンズの主平面とポリゴンミラーのレーザ光反射面との光路長をf3、集光レンズの主平面と薄膜材料との光路長をf3とすることで、薄膜材料に照射されるレーザを、高速で、垂直に薄膜材料に照射することが可能になる。
本発明の薄膜材料の結晶化方法によれば、ガラス基板上に下層絶縁材層を介してアモルファスシリコン層が形成され、該アモルファスシリコン層の上層に上層酸化シリコン層が形成された薄膜材料に、前記上層酸化シリコン層上から8〜10μmの波長のCO レーザ光のみ前記薄膜材料一箇所への照射時間を0.3μ秒〜2μ秒未満にして照射して該上層酸化シリコン層を選択的に加熱して前記アモルファスシリコン層を結晶化させるので、結晶シリコンは、粒サイズ10nm以下の微細粒とすることができ、結晶粒界の数のばらつきに伴うトランジスター特性のばらつきは低減され、良好な液晶TVやOLED画面の表示を得ることができる。
また、本発明の薄膜材料の結晶化装置によれば、上記結晶化方法を効率的に実現することができる。
以下に、本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本発明で結晶化処理の対象となる薄膜材料200の一例を示すものである。
該薄膜材料200は、ガラス基板201上に、アルミニウム電極202が形成され、その上層に、下層絶縁材層として下層酸化シリコン層203が形成され、さらにその上層にアモルファスシリコン層204が形成されている。アモルファスシリコン層204上には、上層酸化シリコン層205が形成されている。これら各層の形成方法は、本発明としては特に限定をされるものではなく、既知の方法を採用することができる。また、上記では、ガラス基板201と下層酸化シリコン層203との間にアルミニウム電極202を有するものとして説明をしたが、該電極が介在していないものであってもよい。
上記構成においては、下層酸化シリコン層203の厚さは、0.2μm以上であるのが望ましい。
次に、上記薄膜材料を結晶化する装置について図2に基づいて説明する。
該結晶化装置100は、図3に示すように酸化シリコンにおいて大きな吸収係数を示す波長8〜10μmのレーザ光を発振させるCOレーザ光発振器101を備える。COレーザ光発振器101から照射されるレーザ光102の照射方向に、シリンドリカルレンズ103、多面体のポリゴンミラー104が順次配置されている。ポリゴンミラー104は、中心軸を回転軸として高速回転することでレーザ光反射面104aでレーザ光102を偏向しつつ走査するものであり、この実施形態では、ポリゴンミラー104による偏向角は、tanθをθ(ラジアン)で近似できる±15°とした。レーザ光102は、偏向角が±15°の範囲で変化するように走査されることになる。
なお、シリンドリカルレンズ103は、f1の焦点距離を有しており、レーザ光反射面104aに後側焦点が位置するように配置されている。また、ポリゴンミラー104の反射方向側には、走査範囲の中心にレンズの光軸が位置するようにシリンドリカルレンズ105が配置されている。該シリンドリカルレンズ105はf2の焦点距離を有しており、前記レーザ光反射面104aに前側焦点が位置するように配置されている。シリンドリカルレンズ105の出射方向には、焦点距離f3の集光レンズ106が配置されており、集光レンズ106の後側焦点位置に、処理対象となる薄膜材料200が配置される。すなわち、集光レンズ106の主平面106aと、薄膜材料200とが光路長f3を有するように配置される。また、ポリゴンミラー104のレーザ光反射面104aと前記集光レンズ106の主平面106aも同様に光路長f3を有するように位置付けられている。これによりポリゴンミラー104で走査されるレーザ光102は、走査範囲内で高速かつ垂直に薄膜材料200に照射される。なお、シリンドリカルレンズ103、105はポリゴンミラー104の面倒れによる走査線のピッチムラを低減する。
次に、上記結晶化装置100の動作について説明する。
COレーザ発振器101より発した波長9.4μmのレーザ光102は、シリンドリカルレンズ103を透過後、ポリゴンミラー104のレーザ光反射面104aに集光される。レーザ光102は回転するレーザ光反射面104aによって偏向され、シリンドリカルレンズ105で平行光とされた後、集光レンズ106で集光され、集光ビーム108は薄膜材料200に焦点を結ぶように薄膜材料200表面に垂直に照射される。この際に、レーザ光102は、回転するレーザ光反射面104aによって薄膜材料200上で速度vで走査される。走査範囲は、前記したようにレーザ光反射面104aによる偏向角が±15°となる範囲とされる。該走査によって、薄膜材料200にレーザ光が照射されている時間を短時間にすることができ、同一箇所における照射時間を2μ秒未満にすることができる。
上記レーザ光102の照射に際し、集光ビーム108は、上層酸化シリコン層205に効果的に吸収され、上層酸化シリコン層205が選択的に加熱される。なお、上層酸化シリコン層205は、この加熱によっても吸収係数の変化は小さい。上層酸化シリコン層205が加熱されると、下層のアモルファスシリコン層204に熱が伝達され、アモルファスシリコン層204が昇温して結晶化される。この際に、シリコンの結晶化に伴いシリコン層での吸収係数が変化するが、シリコン層は、上層酸化シリコン層205からの伝熱によって加熱されるため吸収係数の変化は結晶化に影響を与えない。これにより微小なシリコン結晶を均質に得ることが可能になり、良好な電気特性を得ることが可能になる。上層酸化シリコン層205は、アモルファスシリコン層204の結晶化以降、除去される。除去方法は、本発明としては特に限定されるものではない。
なお、上記実施形態では、下層絶縁材層として酸化シリコン層が形成された薄膜材料の結晶化について説明をしたが、本発明としては、下層絶縁材層の材質が特定のものに限定をされるものではなく、用途などに応じて適宜材料が選定されるものである。例えば、窒化シリコンを下層絶縁材として用いることができる。これら材料からなる種々の薄膜材料を対象にしてアモルファスシリコンの結晶化処理を行うことが可能である。
以下に、本発明の実施例を説明する。
図1に示す薄膜材料に対し、前記実施形態で説明した結晶化装置を用いてアモルファスシリコン層を結晶化する。
結晶化装置100で使用するレンズとして、シリンドリカルレンズ103、105にfl=f2=100mmのレンズを使い、集光レンズ106にf3=1000mmのレンズを使い、薄膜材料200に対するビームを半値幅でw=1.5mmのガウス形状の集光ビーム108とした。
ポリゴンミラー104の走査周波数をRとすると、薄膜材料200における集光ビーム108の走査速度:V、薄膜材料200上の1点にビームを照射する時間:△tは、下記式で求められる
V[mm/s]=R[Hz]・2・f3・tanθmax
R[Hz]=a・n/60
θmax=2π/n
△t[s]=w[mm]/V[mm/s]
但し、aはポリゴンミラー104の面数、nはポリゴンミラー104の回転周波数、θmaxはポリゴンミラー104によるビームの最大偏向角である。
ここでは、ポリゴンミラーの面数:a=24、ポリゴンミラーの回転周波数:n≦30,000rpm、とし、ビームの走査速度:Vmax≦6.4km/s、照射時間:△t≧0.3μs以上とした。
薄膜材料200は1軸ステージ上に設置され、集光ビーム108は、速度V=w・R=18mm/sで移動した。
薄膜材料200には、試料1として、ガラス基板201の厚さ0.7mm、アルミニウム電極202の厚さ0.1μm、下層酸化シリコン層203の厚さ0.2μm、アモルファスシリコン層204の厚さ50nm、上層酸化シリコン層205の厚さ0.2μmの試料を使用した。
また、ポリゴンミラーの回転周波数を変えて、照射時間:△tとレーザの照射フルエンス:Fを変えて、Si薄膜の結晶性を評価したところ、表1の結果が得られた。照射時間:△t=2.0μsでは結晶が得られず、0.4、1.0、1.5μsで膜の剥離、クラック等の無い結晶が得られた。結晶の評価は照射した試料1を光学系顕微鏡によって観察することで評価した。アモルファスシリコンと結晶化シリコンでは膜の光学特性が異なるために膜の色が異なることで、結晶化の有無を評価することができる。結晶粒サイズを電子顕微鏡より評価すると粒サイズは10μmであった。
Figure 0005447909
次に、試料2として、試料1における下層酸化シリコン層203の厚さのみを0.1μmに変えた試料を使い、前記と同様に評価した。結果を表2に示す。表1で結晶化シリコンが得られた条件ではガラス基板より材料が剥離した。これは下層酸化シリコン層が薄くなることでガラス温度が歪点を越えて欠陥が発生したためと考えられる。
Figure 0005447909
本発明で結晶化の対象となる薄膜材料の例を示す図である。 本発明の一実施形態の結晶化装置を示す図である。 酸化シリコンにおける光の波長と減衰係数の関係を示す図である。
符号の説明
100 結晶化装置
101 COレーザ発振器
102 レーザ光
103 シリンドリカルレンズ
104 ポリゴンミラー
104a レーザ光反射面
105 シリンドリカルレンズ
106 集光レンズ
106a 主平面
108 集光ビーム
200 薄膜材料
201 ガラス基板
202 アルミニウム電極
203 下層酸化シリコン層
204 アモルファスシリコン層
205 上層酸化シリコン層

Claims (3)

  1. ガラス基板上にトランジスタのゲート絶縁膜を構成する下層絶縁材層を介してアモルファスシリコン層が形成され、該アモルファスシリコン層の上層に上層酸化シリコン層が形成された薄膜材料に、前記上層酸化シリコン層上から8〜10μmの波長のCOレーザ光のみを前記薄膜材料一箇所への照射時間を0.3μ秒〜2μ秒未満にして照射して該上層酸化シリコン層を選択的に加熱して前記アモルファスシリコン層を結晶粒径が10nm以下の結晶シリコンとすることを特徴とする薄膜材料の結晶化方法。
  2. 前記下層絶縁材層の厚さが0.2μm以上であることを特徴とする請求項1記載の薄膜材料の結晶化方法。
  3. 請求項1または2に記載の薄膜材料のアモルファス材層を結晶粒径が10nm以下の結晶シリコンとする結晶化装置であって、8〜10μmの波長のCOレーザ光を発振するCOレーザ光発振器と、前記COレーザ光を偏向して前記薄膜材料一箇所への前記COレーザ光の照射時間を0.3μ秒〜2μ秒未満にするポリゴンミラーと、該COレーザ光を集光する集光レンズとを備え、該集光レンズの焦点距離をf3とすると、該集光レンズの主平面と前記ポリゴンミラーのレーザ光反射面との光路長がf3、かつ前記レンズの主平面とレーザ光照射位置に設置された薄膜材料との光路長がf3であることを特徴とする薄膜材料の結晶化装置。
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