JP5447212B2 - 車載機器の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、取付部材を用いて車両に取付けるための車載機器の取付構造に関する。
取付部材を用いて車両に取付けられる車載機器として、たとえば特許文献1には、車両のインストルメントパネルの取付け部に、取付部材(ブラケット)を用いてねじによって取付けられる車載機器が示されている。すなわち車載機器を構成するケースと取付部材との固定方法は、ねじによる締結(螺合)によって、ケースと取付部材との相対する一部位を固定する方法が採用されている。
特開2008−100673号公報
前述のようなねじを用いたケースと取付部材との固定方法では、ケースと取付部材とを位置決めした後に、ねじを締め付ける工程が必要であり、工程数が増加するという問題がある。これによって製造時間が長くなり、製造コストが増加する。またねじ締めのためにボスが必要な場合には、ボスによって固定のための占有空間が増加するという問題もある。
このような問題を解決できる固定方法として、ケースの弾性変形を利用したいわゆるスナップフィット構造を用いる方法が考えられる。図14は、車載機器300におけるスナップフィット構造の一例を示す斜視図である。図14に示すように、ケース100の外壁には突起101とフック102とが設けられ、取付部材200にはフック102に挿入され、突起101に係合する貫通孔201が形成されている挿入部202が設けられる。このような挿入部202を、フック102の内側に挿入して、突起101が貫通孔201内に収容されることによって、フック102と突起101とによって取付部材200が固定される。
通常のスナップフィット構造であると、フック102がなく、単に突起101と貫通孔201だけの構造であるが、車載機器は車両の走行による振動の影響を受ける機器であるので、より安定して固定するためにフック102を用いている。フック102によってフック102が配列されている方向について挿入部202の変位が規制されるので、突起101と貫通孔201との嵌合状態が解除されることを防止している。
図14に示すスナップフィット構造では、挿入部202をフック102に挿入することによって固定できるので工程数は少ないが、高いリペア性を確保することが難しいという問題がある。リペア性とは、取付部材200をケース100に装着後に、ケース100から取付部材200を離脱させるときの作業性のことである。高いリペア性を確保するためには、取付部材200とケース100とが接触する部分を少なくして隙間(クリアランス)を多く取る必要がある。隙間を多くすると、突起101を弾性変形させる量が少なくなり、少ない力で嵌合状態を解除して、取付部材200をケース100から離脱させることができる。しかしながら、クリアランスを多くとると、車両の振動にともない、車載機器300が振動して、取付部材200とケース100との接触などが生じて異音が発生する恐れがある。
そこで、本発明は前述の問題点を鑑みてなされたものであり、リペア性に優れ、異音の発生を抑制しつつ、簡単な作業で車両に取り付けることができる車載機器の取付構造を提供することを目的とする。
本発明は前述の目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、内部に電子部品を収容するための収容空間を形成するケースと、
ケースに対して予め定める装着方向から組付ることによってケースの外周面に装着され、ケースを取付対象物に取付けるための取付部材と、を含み、
ケースは、
ケースの外周面から外方に突出し、先端が突出する方向とは反対方向に弾性変形可能な突起と、
ケースの外周面から外方に装着方向に延びるように突出し、装着方向と交差する交差方向に突起から離間しつつ、交差方向に間隔をあけて設けられる2つの規制部と、を含み、
取付部材は、
取付部材がケースに装着されたとき、突起が嵌合し、嵌合した突起が露出する開口部と、
取付部材がケースに装着されたとき、2つの規制部の間に配置され、交差方向への変位が2つの規制部によって規制される挿入部と、
取付部材がケースに装着されたときにケースの底壁部に対向し、装着方向に交差する幅方向に延びる板状の底部と、
取付部材がケースに装着されたときにケースの側壁部に対向し、底部の幅方向の両端部に連結され、両端部から装着方向に延びる板状の側部と、を含み、
取付部材は、板状の部材を曲げ加工することによって、底部と側部とが形成され、
側部に、開口部と、挿入部と、開口部と挿入部との間に装着方向に延びるスリットと、が形成され、
底部と側部とが連結されている部分の一部には、切欠きが形成されており、
切欠きは、挿入部よりも開口部に近接して形成されていることを特徴とする車載機器の取付構造である。
請求項1に記載の発明に従えば、突起は、開口部に嵌合すると突起が露出する。また突起の先端は、突出する方向とは反対方向に弾性変形可能である。したがって突起が開口部に嵌合すると、突起が露出しているので、突起を反対方向へ押圧して弾性変形させることによって、嵌合状態を解除することができる。これによって容易に嵌合状態を解除できるので、装着方向とは反対方向へ取付部材をスライドさせることによって、取付部材とケースから取り外すことができる。これによって突起を押圧するという簡単な方法でリペアできるので、リペア性を向上することができる。
またケースには突起と2つの規制部が設けられる。突起と規制部とは、交差方向に離間して設けられる。車載機器は薄型化が臨まれているが、突起と規制部とが装着方向に並んだ構成では、装着方向における車載機器の寸法が大きくなる。これに対して本発明では突起と2つの規制部を設けても、ケースの装着方向における寸法が大きくなることを抑制することができる。
また取付部材には装着方向に延びる挿入部が設けられ、装着した状態では挿入部が2つの規制部の間に配置される。したがって挿入部は、2つの規制部によって交差方向への変位が規制される。これによって突起と開口部との嵌合、および2つの規制部によって、取付部材とケースとの相対的に動くことを規制することができる。したがって取付部材とケースとが接触して発生する騒音を少なくすることができる。このようにリペア性に優れ、簡単な作業で車両に取り付けることができる車載機器の取付構造を実現することができる。
また取付部材は、底部と側部とスリットとを有し、底部と側部とが連結されている部分の一部には、切欠きが形成されている。また取付部材は、板状の部材を曲げ加工することによって、底部と側部とが形成される。切欠きが設けられることによって、曲げ加工による応力を分散し、曲げ加工を容易にすることができる。
さらに取付部材には、開口部と挿入部との間に装着方向に延びるスリットが形成される。挿入部は、2つの規制部の間に配置するために、少なくとも1つの規制部が挿通するスリットが必要である。スリットによって挿入部の強度は低下するが、切欠きは挿入部よりも開口部に近接して形成されている。このように切欠きとの距離を大きくすることによってスリットと切欠きとよる強度低下を抑制することができる。これによって取付部材に必要な強度を確保することができる。
また請求項2に記載の発明では、ケースの外周面には、内側に凹となる収容部が形成され、
突起は、収容部内に設けられ、
突起の少なくとも先端は、ケースの外周面から外方に突出することを特徴とする。
請求項2に記載の発明に従えば、ケースの外周面には、内側に凹となる収容部が形成され、突起は、少なくとも一部が先端が外方に突出するように、収容部内に設けられる。突起が収容部内に設けられることによって、突起の反対方向への弾性変形量が収容部の内壁によって規制することができる。これによって突起が予め定める範囲を超えて変形することを抑制することができる。したがって適切な弾性変形量を設定することができる。
さらに請求項3に記載の発明では、突起には、装着方向に向かうにつれて、突起が突出する方向に向かうように傾斜する傾斜面が形成されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明に従えば、突起は、装着方向に向かうにつれて、突起が突出する方向に向かうように傾斜する傾斜面が形成される。このような傾斜面を有するので、装着方向に取付部材を組付た場合に、傾斜面に沿って取付部材を案内することができる。したがって円滑に開口部に突起を嵌合させることができる。
第1実施形態の車載機器10を示す分解斜視図である。 ブラケット13を示す斜視図である。 ブラケット13を示す正面図である。 ブラケット13を示す背面図である。 ブラケット13を示す右側面図である。 ブラケット13を示す底面図である。 ブラケット13を示す平面図である。 ブラケット13をケース12に装着する前の状態を示す斜視図である。 下ケース31にブラケット13を装着する前の状態を示す斜視図である。 下ケース31にブラケット13を装着した状態を示す斜視図である。 車載機器10の一部を拡大して示す右側面図である。 車載機器10の一部を拡大して示す断面図である。 車載機器10の一部を拡大して示す平面図である。 従来技術のスナップフィット構造を示す斜視図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に関して、図1〜図13を用いて説明する。図1は、第1実施形態の車載機器10を示す分解斜視図である。本実施の形態の車載機器10は、自動料金収受システムにて用いられる車載機器10である。自動料金収受システムは、有料道路の料金所に設置した道路側アンテナと車両に搭載した車載機器10との間での無線通信を使って、料金情報をやり取りすることにより、有料道路などの料金所をノンストップで通過することができる料金支払いシステムである。自動料金収受システムは、ETCシステムとも呼ばれる。ETCは、登録商標である。
図1に示す車載機器10は、電子部品11,14〜17と、内部に電子部品11,14〜17を収容するケース12と、車載機器10を車両に取付けるためにケース12の外面に固定された、取付部材としてのブラケット13と、を含んで構成される。ケース12内に収容される電子部品11,14〜17は、たとえば回路基板11、電源の状態やエラーなど報知するインジケータ、履歴などを確認するための操作スイッチ14、乗員に報知するためのスピーカ15、カードが挿入・保持されるカードコネクタ16、およびカードを取り出すためのイジェクタ17、などである。カードは、車載機器10に挿入されることによって、車載機器10を使用可能状態にするための記録媒体である。
回路基板11は、長方形状の板状の絶縁基材20と、絶縁基材20の表面に設けられる配線パターン(図示せず)とを含む。絶縁基材20は、たとえば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、セラミック、ガラス(たとえばガラス布)および合成樹脂などの絶縁材料の単体または複合体からなる。回路基板11には、たとえばマイコン、パワートランジスタ、抵抗およびコンデンサなどの電子素子21が実装される。本実施形態では、図1に示すように、回路基板11の厚み方向Z(以下、単に「厚み方向」ということがある)に略垂直な平面形状が略長方形となっており、その表面側に、スピーカ15や通信用コネクタ22などが実装され、表面とは反対側の裏面側にカードコネクタ16およびイジェクタ17が配置されている。また操作スイッチ14は、回路基板11の表面側に組付られる。
以下、厚み方向Z(図1における上下方向)と交差、具体的には直交する方向であって、回路基板11の短辺が延びる方向を幅方向Xと称し、厚み方向Zと交差、具体的には直交する方向であって回路基板11の長辺が延びる方向を長さ方向Yと称することがある。したがって幅方向Xと長さ方向Yとは、直交する。また厚み方向Zは、上下方向Zと称することがあり、上下方向Zの一方(図1の上方)を上方と称し、上下方向Zの他方(図1の下方)を下方と称することがある。
ケース12は、内部に回路基板11などを収容するための収容空間を形成する。収容空間には、回路基板11および回路基板11に実装される電子素子21などが収容される。ケース12は、弾性変形可能な材料からなり、たとえば合成樹脂材料を成形してなる複数の部材によって構成されている。ケース12は、ほぼ全域で略均一の厚みをもって成形されている。ケース12は、厚み方向Zに分割可能に構成された上ケース30と下ケース31とを組み付けて構成されている。上ケース30と下ケース31とは、たとえば嵌合とねじによる締結により組み付けられる。
上ケース30は、ケース12のうち、回路基板11の表面と対向する上部側の部分を主として構成する部位である。下ケース31は、回路基板11の裏面と対向する下部側の部分を主として構成する部分である。上ケース30は、回路基板11の表面に対向する長方形状の底壁部30aと、底部の長さ方向Yの両端部に連結され、長さ方向Yの両端部から厚み方向Zに延びる側壁部30bとを有する。側壁部30bには、インジケータ、操作スイッチ14、カードコネクタ16のカード挿入口16aおよびイジェクタ17などを外部に露出させるための開口部18が設けられている。下ケース31は、回路基板11の裏面に対向する長方形状の底壁部31aと、底壁部31aの幅方向Xの両端部に連結され、幅方向Xの両端部から厚み方向Zに延びる側壁部31bとを有する。
次に、ブラケット13とケース12との装着に関する構成について説明する。図2は、ブラケット13を示す斜視図である。図3は、ブラケット13を示す正面図である。図4は、ブラケット13を示す背面図である。図5は、ブラケット13を示す右側面図である。図6は、ブラケット13を示す底面図である。図7は、ブラケット13を示す平面図である。図8は、ブラケット13をケース12に装着する前の状態を示す斜視図である。図9は、下ケース31にブラケット13を装着する前の状態を示す斜視図である。図10は、下ケース31にブラケット13を装着した状態を示す斜視図である。図11は、車載機器10の一部を拡大して示す右側面図である。図12は、車載機器10の一部を拡大して示す断面図である。図13は、車載機器10の一部を拡大して示す平面図である。
先ず、下ケース31の側壁部31bに関して図1、図8、図12および図13などを用いて説明する。下ケース31の2つの側壁部31bは、互いに形状が等しいので、一方の側壁部31bに関して説明し、他方の側壁部31bに関しては説明を省略する。下ケース31は、ブラケット13が装着される部分である。下ケース31の側壁部31bの外周面には、内側(幅方向Xの中央側)に凹となる収容部32が形成される(図13参照)。収容部32は、厚み方向Zに延びるよう、上端が下ケース31の上端と一致する。したがって収容部32は、図13に示すように、上端が開放されている。
このような収容部32には、突起33が形成される(図8参照)。突起33は、図12に示すように、収容部32の下方に位置する底面である突起形成面32aに根本が連結するように形成される。突起33は、突起形成面32aから上方に向かうに連れて下ケース31の外側に向かうように斜めに突出するように形成される。また突起33は、収容部32の幅方向Xおよび厚み方向Zに沿った離間面32bとは離間するように設けられる。突起33は、離間面32bと隙間があるので、先端が突出する方向(下ケース31の外側)とは反対方向に弾性変形可能である。換言すると、突起33の先端は、離間面32bに向かって弾性変形可能である。
突起33の先端には、上方に向かうにつれて、突起33の厚みが増すように傾斜する傾斜面33aが形成される。(図12参照)。傾斜面33aは、下ケース31の外側に臨む面である。突起33の少なくとも先端は、弾性変形していない定常状態において、収容部32から下ケース31の外周面から外方に突出している。また突起33は、弾性変形した弾性変形状態では、完全に収容部32内に収容される。
また下ケース31の側壁部31bには、下ケース31の側壁部31bの外周面から外方に厚み方向Zに延びるように突出し、長さ方向Yに突起33から離間して設けられ、長さ方向Yに間隔をあけて設けられる2つの規制部34が設けられる(図8参照)。2つの規制部34は、厚み方向Zに見た断面形状が、先端が下ケース31の内側に向かって湾曲した形状であり、略J字状である(図13参照)。2つの規制部34は、向かい合っている部分が開口している。
次に、ブラケット13に関して図2〜図7などを用いて説明する。ブラケット13は、ケース12に対して、上方である装着方向に変位させることによってケース12の外周面に装着され、ケース12を取付対象物である車両のインストルメントパネルに取付けるための取付部材である。したがってブラケット13は、車載機器10を車両に取付けるための取付部材であり、本実施形態では、ケース12の外周面、詳しくは下ケース31の外周面に装着される。
ブラケット13は、主として、プレス成形などにより、板状の部材である金属板を曲げ加工して形成される。ブラケット13は、下ケース31における下方の外周面に対向配置される平板状の底部40と、底部40に対して略垂直に折曲された側部41と、下ケース31から離反する方向に側部41に対して略垂直に折曲され、側部41を介して底部40と連結された装着部42とを有している。
底部40は、ブラケット13おいて幅方向Xに延びる板状の部分である。底部40は、ブラケット13を下ケース31に装着した装着状態で、下ケース31の底壁部31aと略平行となる。側部41は、底部40の幅方向Xの両端部に連結され、両端部から上方に延びる板状の部分である。側部41は、装着状態で、下ケース31の側壁部31bと略平行となる。さらに装着部42は、上ケース30の側壁部30bと略平行となる。装着部42は、車載機器10をインストルメントパネルに機械的に接続するための部分である。装着部42には、車載機器10を車両に取付けるための取付孔42aが2つ形成されている。この取付孔42a内にねじを配置し、ねじを締結することによってインストルメントパネルに機械的に接続される。
底部40は、幅方向Xの両端側の側部41が、下ケース31の対応する側壁部31bの近傍にそれぞれ対向配置されるように、幅方向Xの長さが設定される。したがって底部40の幅方向Xにおける長さが、下ケース31の底壁部31aの幅方向Xにおける長さと略一致するか、若干長めとなっている。
側部41は、装着状態において、突起33が嵌合する突起開口部43と、2つの規制部34の間に配置される挿入部44とを有する。突起開口部43は、下ケース31の突起33が収容可能に開口している。挿入部44は、突起開口部43と長さ方向Yに離間して設けられる。挿入部44は、上下方向Zに延び、装着状態では2つの規制部34の間に配置され、長さ方向Yへの変位が2つの規制部34によって規制される。挿入部44は、規制部34の間に配置されるので、挿入部44と突起開口部43との間には上下方向Zに延びるスリット45が形成されている。このスリット45によって、突起開口部43側に位置する一方の規制部34に干渉することなく、挿入部44を2つの規制部34の間に配置することができる。したがって挿入部44の長さ方向Yの寸法は、2つの規制部34の間隔と略一致するか、若干短めとなっている。
底部40と側部41とが連結されている部分の一部には、切欠き46が形成されている。切欠き46は、挿入部44よりも突起開口部43に近接して形成されている。したがって切欠き46は、装着部42側に形成されている。切欠き46は、側部41を貫通するように形成される。
次に、ブラケット13とケース12との装着方法に関して説明する。図9に示すように、下ケース31とブラケット13とが離間している状態において、ブラケット13が下ケース31の底壁部31a側に配置されている状態から、下ケース31の底壁部31aに向けてブラケット13をスライドさせる。すると、図10に示すように、突起開口部43に突起33が収容され、2つの規制部34の間に挿入部44が挿入される。突起33によって、厚み方向Zの変位が規制され、2つの規制部34によって長さ方向Yの変位が規制される。
ブラケット13を装着する際に、ブラケット13の側部41が下ケース31の側壁部31bに対向した状態で、上方にスライドさせると、側壁部31bの突起開口部43の上方の端面が、突起33に接触する。突起33は、傾斜面33aを有し、さらに収容部32の離間面32bに向けて弾性変形可能であるので、ブラケット13が上方に移動するにつれて、突起33が収容部32内において弾性変形する(図12参照)。さらにブラケット13が上方に変位すると、突起33に対向する位置に突起開口部43が配置される。すると突起33を押圧していた側部41がなくなるので、突起33の弾性によって変形前の定常状態に戻る。これによって突起33が突起開口部43に嵌合する。
このときに、挿入部44は厚み方向Zに延びる2つの規制部34に沿って上方へ変位するので、規制部34はブラケット13を装着位置へ案内する機能も有する。また2つの規制部34は、先端が湾曲しているので、先端が挿入部44の外周面に接触する。これによって2つの規制部34は、挿入部44が幅方向Xに変位することも規制している(図13参照)。
またブラケット13を下ケース31から離脱させる際には、突起開口部43に嵌合している突起33を外方から押圧することによって、嵌合状態を解除することができる。嵌合状態を解除すると、ブラケット13を下ケース31に対して下方に変位させることによって、容易に離脱することができる。このような突起開口部43によってリペア性をさらに向上することができる。
以上説明したように本実施の形態の車載機器10の取付構造は、突起33は、突起開口部43に嵌合すると突起33が露出する。また突起33の先端は、突出する方向とは反対方向に弾性変形可能である。したがって突起33が突起開口部43に嵌合すると、突起33が露出しているので、突起33を反対方向へ押圧して弾性変形させることによって、嵌合状態を解除することができる。これによって容易に嵌合状態を解除できるので、装着方向とは反対方向へブラケット13をスライドさせることによって、ブラケット13とケースから取り外すことができる。これによって突起33を押圧するという簡単な方法でリペアできるので、リペア性を向上することができる。
ケース12、詳細には下ケース31には突起33と2つの規制部34が設けられる。突起33と規制部34とは、交差方向である長さ方向Yに離間して設けられる。これによって突起33を大きく設けても、装着方向である上下方向Zに関して規制部34と干渉することがない。したがって大きい突起33によって弾性変形量を大きくすることができるので、リペア性を向上することができる。換言すると、突起33を下ケース31から突き出させ、嵌合する部分での弾性変形領域を多く得られる構造とすることで高いリペア性を得ることができる。
また車載機器10は薄型化が臨まれているが、突起33と規制部34とが上下方向に並んだ構成では、突起33を大きくすると車載機器の厚みが大きくなる。これに対して本実施の形態では、突起33を大きくしてもケース12の厚みが大きくなることを抑制することができる。これによって車載機器10が大型化することを抑制することができる。
また取付部材であるブラケット13には上下方向Zに延びる挿入部44が設けられ、装着状態では挿入部44が2つの規制部34の間に配置される。したがって挿入部44は、2つの規制部34によって長さ方向Yへの変位が規制される。したがって突起33と突起開口部43との嵌合、および2つの規制部34によって、ブラケット13とケース12との相対変位を規制することができる。これによってブラケット13とケース12とが接触して発生する騒音を少なくすることができる。このようにリペア性に優れ、簡単な作業で車両に取り付けることができるブラケット13を含む車載機器10を実現することができる。
さらに本実施の形態では、ケース12の外周面、詳細には下ケース31の外周面には、内側に凹となる収容部32が形成され、突起33は、収容部32内に設けられる。突起33が収容部32内に設けられることによって、突起33の弾性変形量が収容部32の内壁である離間面32bによって規制することができる。これによって突起33が予め定める範囲を超えて変形することを抑制することができる。したがって適切な弾性変形量を設定することができ、リペア性を向上することができる。換言すると、突起33は下ケース31で囲む構造(袋構造)とすることで、突起33のたわみ量を規制する役割を担うことができる。さらに下ケース31に突起33を形成するためになんら開口を形成することがないのでケース12の密閉性を高め、ケース12の防塵および防水性を確保することができる。
また本実施の形態では、突起33は、上方に向かうにつれて、突起33が突出する方向に向かうように傾斜する傾斜面33aを有する。このような傾斜面33aを有するので、上方にブラケット13を変位させた場合に、傾斜面33aに沿ってブラケット13を案内することができる。したがって円滑に突起開口部43に突起33を嵌合させることができる。換言すると、突起33には傾斜面33aであるテーパを持たせることで、ブラケット13の取付時に突起33を下方から上方へスライドさせ、スライド終了後に突起33を突起開口部43に嵌合させることができる。
さらに本実施の形態では、ブラケット13は、底部40と側部41とを有し、底部40と側部41とが連結されている部分の一部には、切欠き46が形成されている。またブラケット13は、板状の部材を曲げ加工することによって、底部40と側部41とが形成される。切欠き46が設けられることによって、曲げ加工による応力を分散し、曲げ加工を容易にすることができる。また切欠き46を形成することによってブラケット13の強度の低下を抑制するために、切欠き46は、挿入部44よりも突起開口部43に近接して形成されている。挿入部44は、2つの規制部34の間に配置されるので、長さ方向Yの寸法が2つの規制部34の間隔によって制限を受ける。したがって挿入部44の強度は低下しやすいが、切欠き46との距離を大きくすることによって挿入部44と切欠き46によって低下する強度を小さくすることができる。これによってブラケット13に必要な強度を確保することができる。換言すると、突起33と2つの規制部34とを切り離した構造とすることでブラケット13の切り欠きを最小限とし、強度を確保すると共に、製造が容易となる。
さらに本実施の形態では、下ケース31の貫通して開口している突起開口部43に突起33が嵌合するので、突起33が突起開口部43に嵌合したことを外方から視認することができる。これによって突起33が突起開口部43に嵌合したことの確認が容易である。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
前述の第1実施形態では、突起33は、収容部32に収容されるが、このような構成に限るものではなく、収容部32がなく、単にケース12の外周面に突起33を設ける構成であってもよい。また突起33は、傾斜面33aを有する構成に限るものではなく、傾斜面33aを有さず、表面に段差を有する階段状であってもよく、単に平坦状であってもよい。
前述の第1実施形態では、ケース12を構成する下ケース31に、ブラケット13を固定する例を示したが、下ケース31に限るものではなく、上ケース30にブラケット13を固定しても良い。また取付対象物は、インストルメントパネルに限るものではなく、シートの底などの車室内に臨む他の部位であってもよい。
本実施形態では、車載機器10として、車載機器10の例を示したが、車載機器10としては、上記例に限定されるものではない。たとえばDSRC車載器に適用してもよく、ドライブレコーダー、および車載アンテナに適用してもよい。また車載機器の全部と取り付ける構成である必要はなく、たとえば車載機器と無線または有線で通信する通信部(カード挿入部、操作部など)を取り付ける構成に適用してもよい。
10…車載機器
11…回路基板(電子部品)
12…ケース
13…ブラケット(取付部材)
21…電子部品
30…上ケース
31…下ケース
32…収容部
33…突起
33a…傾斜面
34…規制部
40…底部
41…側部
42…装着部
43…突起開口部(凹部)
44…挿入部
45…スリット
46…切欠き

Claims (3)

  1. 内部に電子部品を収容するための収容空間を形成するケースと、
    前記ケースに対して予め定める装着方向から組付ることによって前記ケースの外周面に
    装着され、前記ケースを取付対象物に取付けるための取付部材と、を含み、
    前記ケースは、
    前記ケースの外周面から外方に突出し、先端が前記突出する方向とは反対方向に弾性
    変形可能な突起と、
    前記ケースの外周面から外方に前記装着方向に延びるように突出し、前記装着方向と
    交差する交差方向に前記突起から離間しつつ、前記交差方向に間隔をあけて設けられる2
    つの規制部と、を含み、
    前記取付部材は、
    前記取付部材が前記ケースに装着されたとき、前記突起が嵌合し、嵌合した前記突起
    が露出する開口部と、
    前記取付部材が前記ケースに装着されたとき、前記2つの規制部の間に配置され、前記交差方向への変位が2つの規制部によって規制される挿入部と、
    前記取付部材が前記ケースに装着されたときに前記ケースの底壁部に対向し、前記装着方向に交差する幅方向に延びる板状の底部と、
    前記取付部材が前記ケースに装着されたときに前記ケースの側壁部に対向し、前記底部の幅方向の両端部に連結され、前記両端部から前記装着方向に延びる板状の側部と、を含み、
    前記取付部材は、板状の部材を曲げ加工することによって、前記底部と前記側部とが形成され、
    前記側部に、前記開口部と、前記挿入部と、前記開口部と前記挿入部との間に前記装着方向に延びるスリットと、が形成され、
    前記底部と前記側部とが連結されている部分の一部には、切欠きが形成されており、
    前記切欠きは、前記挿入部よりも前記開口部に近接して形成されていることを特徴とする車載機器の取付構造。
  2. 前記ケースの外周面には、内側に凹となる収容部が形成され、
    前記突起は、前記収容部内に設けられ、
    前記突起の少なくとも先端は、前記ケースの外周面から外方に突出することを特徴とする請求項1に記載の車載機器の取付構造。
  3. 前記突起には、前記装着方向に向かうにつれて、前記突起が突出する方向に向かうように傾斜する傾斜面が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の車載機器の取付構造。
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