JP5480113B2 - ドアハンドル装置 - Google Patents

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本発明は、アンテナや回路基板等の電気部品を内蔵して成るドアハンドル装置に関するものである。
近年、車両用ドアの開閉操作の利便性を高めるため、無線装置を携帯したユーザーが車両に接近/離間するだけで車両のドアロック装置のロック/アンロックが行われるスマートエントリシステムが開発され、既に実用に供されている。
斯かるスマートエントリシステムを採用する車両のドアハンドル装置には、低周波アンテナやタッチセンサ等の電気部品がハンドル本体とこれを覆うハンドルカバーとの間に形成される空間に収容されているが、これらの電気部品は、ガタが吸収されるようにハンドル本体又はハンドルカバーの何れか一方の内面側に押し付けられるように取り付けられていた。
例えば、特許文献1には、低周波アンテナ上に発泡ウレタンから成る弾性部材を介して静電容量センサ電極板を配置し、弾性部材の弾性力によって静電容量センサ電極板をハンドルカバーに押し当てる構成が開示されている。
特開2007−191917号公報
ところで、車両のドアハンドル装置には操作時に通常でも大きな力が作用するが、例えば寒冷地において凍結した状態のドアを開ける場合等には、通常の力以上の大きな力でドアを開けなければならず、このとき、ドアハンドル装置には瞬間的に例えば50kgf程度の過大な力が作用する。
上述のようにドアハンドル装置に過大な力が作用すると、ハンドル本体やこれを覆うハンドルカバーが変形し、これらの内部に収容された回路基板やコイルアンテナの鉄心(フェライト等)が破損してしまい、操作不良が発生する可能性があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、過大な外力を受けても内部の電気部品ユニットの損傷を防ぐことができるドアハンドル装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
ハンドル本体と、
該ハンドル本体に取り付けられたハンドルカバーと、
該ハンドルカバーと前記ハンドル本体との間に形成された空間内に収容され、複数の電気部品を樹脂モールドにより一体化して構成された電気部品ユニットを有するドアハンドル装置において、
前記電気部品ユニットの長手方向両端部に支持凸部を樹脂モールドにより一体にそれぞれ形成し、該支持凸部によって前記電気部品ユニットの長手方向両端部をその長手方向中央部が前記ハンドル本体又は/及び前記ハンドルカバーの内面に接触しないように支持したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記電気部品ユニットの変形不可な電気部品を避けた位置に、当該電気部品ユニットが屈曲可能な屈曲部を形成し、該屈曲部を挟んだ長手方向両側に前記支持凸部をそれぞれ配置したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記屈曲部を、前記樹脂モールドの一部の厚みを薄くすることによって形成したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、電気部品ユニットの長手方向両端部に形成された支持凸部によって電気部品ユニットの長手方向両端部が支持されるが、該電気部品ユニットはその長手方向中央部がハンドル本体又は/及びハンドルカバーの内面に接触しないように支持されるため、電気部品ユニットの長手方向中央部とハンドル本体又は/及びハンドルカバーの内面との間に隙間を形成することができる。従って、過大な外力によってハンドル本体やハンドルカバーが変形しても、隙間が狭まるだけで済み、これらの内部の空間に収容された電気部品ユニットに外力が直接及ぶことがなく、該電気部品ユニットの損傷が確実に防がれる。又、支持凸部は樹脂モールドにより一体的に形成されるため、専用の部品を別途必要とせず、ドアハンドル装置を少ない部品点数で構成することができ、その製造コストの低減を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、電気部品ユニットの変形不可な電気部品を避けた位置に屈曲可能な屈曲部を形成したため、過大な外力によってハンドル本体やハンドルカバーが変形した場合、その変形に応じて電気部品ユニットが屈曲部を起点として弾性変形し、これに収容された電気部品に外力が直接及ぶことがなく、これらの損傷が確実に防がれる。又、電気部品ユニットとハンドル本体又は/及びハンドルカバーの内面との間の隙間によって電気部品ユニットの変形自由度が増すため、該電気部品ユニットに掛かる変形負荷を更に低く抑えることができる。
請求項3記載の発明によれば、樹脂モールドの一部の厚みを調整することによって屈曲部の剛性(曲がり易さ)を容易に調整することができる。尚、電気部品ユニットの屈曲部の厚み(剛性)は、該電気部品ユニットを組み付ける際にこれが自重によって屈曲部で完全に折れ曲がることがなく、或る程度一定の形状を保ち、且つ、過大な外力が加わった場合にはハンドル本体やハンドルカバーの変形に追従して曲がる程度の値に調整される。
本発明の実施の形態1に係るドアハンドル装置の平断面図である。 図1のA部拡大詳細図である。 図1のB部拡大詳細図である。 本発明の実施の形態1に係るドアハンドル装置の分解斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るアンテナユニットの組立手順を示す図であって、(a)はロックセンサプレートを回路基板に組み付けて構成された第1組立体の斜視図、(b)は同第1組立体の端部を裏側から見た部分斜視図、(c)は回路基板の部分斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るアンテナユニットの組立手順を示す図であって、(a)は第1組立体をアンロックセンサプレートに組み付けて構成された第2組立体の斜視図、(b)は同第2組立体を裏側から見た部分斜視図、(c)はアンロックセンサプレートの部分斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るアンテナユニットの組立手順を示す図であって、(a)は第2組立体にアンテナを組み付けて構成された第3組立体の斜視図、(b)はアンテナのアンロックセンサプレートへの組付構造を示す部分斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るアンテナユニットの組立手順を示す図であって、(a)は樹脂モールドされたアンテナユニットの斜視図、(b)は同アンテナユニットを裏側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態2に係るドアハンドル装置の平断面図である。 本発明の実施の形態3に係るドアハンドル装置の平断面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係るドアハンドル装置の平断面図、図2は図1のA部拡大詳細図、図3は図1のB部拡大詳細図、図4は同ドアハンドル装置の分解斜視図、図5〜図8は本発明に係るアンテナユニットの組立手順を示す図であって、図5(a)はロックセンサプレートを回路基板に組み付けて構成された第1組立体の斜視図、図5(b)は同第1組立体の端部を裏側から見た部分斜視図、図5(c)は回路基板の部分斜視図、図6(a)は第1組立体をアンロックセンサプレートに組み付けて構成された第2組立体の斜視図、図6(b)は同第2組立体を裏側から見た部分斜視図、図6(c)はアンロックセンサプレートの部分斜視図、図7(a)は第2組立体にアンテナを組み付けて構成された第3組立体の斜視図、図7(b)はアンテナのアンロックセンサプレートへの組付構造を示す部分斜視図、図8(a)は樹脂モールドされたアンテナユニットの斜視図、図8(b)は同アンテナユニットを裏側から見た斜視図である。
図1に示すドアハンドル装置1は、車両のドアに取り付けられるドアハンドル2の内部に電気部品ユニットであるアンテナユニット3(図8参照)を組み込んで構成されるものであって、ハンドル2は、車両前後方向(図1の左右方向)に長いハンドル本体4と、該ハンドル本体4をドアパネル5に固定するためのハンドルベース6と、ハンドル本体4の表面を覆うハンドルカバー7及び不図示のシリンダ錠等が固定される外部取付部材8によって構成されている。ここで、ハンドル本体4、ハンドルベース6、ハンドルカバー7及び外部取付部材8は何れも樹脂で構成されている。
上記ハンドル本体4は、平面視コの字状に一体成形され、図4に示すように、その外面側には外側方に向かって開口する凹部4aが長手方向に沿って形成され、この凹部4aが前記ハンドルカバー7によって覆われることによって、これらの間には空間S(図1参照)が形成されている。そして、図1に示すように、ハンドル本体4の凹部4aの前端部には挿通部4bが形成されている。尚、ハンドルカバー7は、不図示のビスによってハンドル本体4に締結されている。
又、ハンドル本体4の前端(図1の左端)と後端(図1の右端)からはアーム4Aと作動部4Bが内側(図1の下側)に向かって略直角に突設されており、平面視L字状を成すアーム4Aの先端には軸孔4cが形成されている。そして、この軸孔4cには前記ハンドルベース6の前端部に形成された支軸6aが嵌合しており、ハンドル本体4は、ハンドルカバー7と共に支軸6aを中心として図1の矢印方向に回動することができる。
ハンドル本体4の後端部に突設された前記作動部4Bには係合凹部4dが形成されており、この係合凹部4dにはハンドルレバー9が係合している。尚、ハンドルレバー9は、車体に組み込まれた不図示のドアロック装置を作動させるためのものであって、ハンドル本体4をハンドルベース6の支軸6aを中心として図1の矢印方向に回動操作すると、該ハンドル本体4の作動部4Bの移動に伴ってハンドルレバー9も同方向に移動し、これによってドアロック装置が作動してドアのロックが開放される。
前記ハンドルベース6は、図1に示すように、ドアパネル5の内側の面に取り付けられるものであって、これにはドアパネル5の凹形状5aに沿う凹形状部6bが形成され、この凹形状部6bとハンドル本体4の間には運転者が手を差し込むための空間(隙間)S1が形成されている。このハンドルベース6の内部にはハンドル本体4の前記アーム4Aと作動部4Bが図示のように挿入されるが、該ハンドルベース6の前端部にはハンドル本体4のアーム4Aを挿入するための挿入孔6cが形成されている。
又、前記外部取付部材8は、ネジ10によってドアパネル5に取り付けられており、その外面は外部カバー11によって覆われている。
ところで、図1に示すように、ハンドル本体4とこれを覆うハンドルカバー7の間に形成される空間Sには樹脂モールド12(図4参照)によって一体化された前記アンテナユニット3が収容されるが、このアンテナユニット3は、その長手方向両端部(前端部と後端部)が樹脂モールド12の長手方向両端部の内面(ハンドル本体4側の面)と外面(ハンドルカバー7側の面)にそれぞれ一体に突設された支持凸部12a,12b(図2及び図3参照)がハンドル本体4とハンドルカバー7とにそれぞれ当接して挟持されるように支持されており、その長手方向中央部はハンドル本体4及びハンドルカバー7の各内面に接触しないよう、これらの間には隙間がそれぞれ形成されている。即ち、アンテナユニット3は、その長手方向中央部がハンドル本体4とハンドルカバー7の各内面に接触しないように、樹脂モールド12に一体に形成された支持凸部12a,12bによってその長手方向両端部(前端部と後端部)がそれぞれ支持されている。
アンテナユニット3は、図4に示す静電容量センサの第1検出電極と第2検出電極をそれぞれ形成するアンロックセンサプレート13とロックセンサプレート14、アンテナ15及び回路基板16を組付一体化し、これらを樹脂モールド12によって一体化することによって構成されている。
上記アンロックセンサプレート13は、運転者がドアを開くためにハンドル本体4とハンドルベース6の間の空間S1に手を差し込んでハンドル本体4とハンドルカバー7をつかむと、そのことを静電容量の変化によって電磁気的に検知するものである。このアンロックセンサプレート13は、金属板のプレス成形品であって、その表面はカチオン電着塗装膜等の絶縁性の塗装膜によって被覆されている。そして、このアンロックセンサプレート13の長手方向前半部には、図6(a)及び図7(b)に示すように、アンテナ15を位置決め固定するためのアンテナ固定部を構成する計3つの係止爪13a,13bと2つの位置決め板13cがそれぞれ形成されるとともに、前記回路基板16から延びる3本のハーネス17を保持するためのハーネス保持部を構成する各一対の保持板13dと保持フランジ13e1,13e2と1つの保持片13fとハーネス17を上下(幅方向)に分けて区画するための一対の区画板13g1,13g2(一方側は図2に図示)が形成されている。
ここで、アンロックセンサプレート13の前半部には矩形孔13Aが形成されており、この矩形孔13Aの前後両側に前記位置決め板13cが形成され、各位置決め板13cには円孔状の位置決め孔13hがそれぞれ形成されている。そして、アンロックセンサプレート13の一方の位置決め板13cの前方には1つの係止爪13aが切り起こしによって直角に立設され、他方の位置決め板13cの後方の上下には各一対の係止爪13bと保持板13dがそれぞれ直角に立設されている。又、アンロックセンサプレート13の矩形孔13Aの上下には長手方向に長い前記保持フランジ13e1,13e2がそれぞれ直角に立設されており、各保持フランジ13e1,13e2の先端は内側(上側)に向かって略直角に折り曲げられている。そして、各保持フランジ13e1,13e2の内側にはそれぞれ長手方向に長い前記区画板13g1,13g2が切り起こしによって直角に立設されており、この区画板13g1と保持フランジ13e1との間には回路基板16から延びる1本のハーネス17を通し、区画板13g2と保持フランジ13e2との間には回路基板16から延びる2本のハーネス17を通してこれを保持することができる。
又、アンロックセンサプレート13の前端部の上下には一対の保持片13fが折り曲げられた状態で形成されている。
他方、アンロックセンサプレート13の後半部には、図4及び図6に示すように、回路基板16を位置決め固定するための基板固定部を構成する計3つの係止爪13i,13jと1つの接続片13k及び一対の支持板13mが形成されている。ここで、1つの係止爪13iはアンロックセンサプレート13の上下方向(幅方向)中央に切り起こしによって直角に立設され、その後方の上下に一対の係止爪13jが直角に折り曲げられて形成され、更にその後方に上下一対の支持板13mが直角に折り曲げられて形成されている。そして、アンロックセンサプレート13の後端部に接続片13kが直角に折り曲げられて形成されている。
前記ロックセンサプレート14は、ハンドルカバー7に運転者の手が触れたことを静電容量の変化によって電磁気的に検知するものであって、金属板のプレス成形によって構成されている。このロックセンサプレート14の上下には一対の係止爪14aが直角に立設されており、後端部には接続片14bが直角に折り曲げられて形成されている。
前記アンテナ15は、図7に示すように、樹脂によって筒状に成形されたボビン15aにコイル15bを巻回し、ボビン15aの内部にフェライト15cを挿入固定することによって構成されており、図7(b)に示すように、その長手方向両端には位置決めピン15dが突設されている。そして、このアンテナ15からは2本のハーネス18が延びている。尚、ボビン15aは、所定間隔でフェライト15cの両面が露出するようにスリット15eが形成され、ボビン15aの表面よりも一段内面側に凹ました形状としている。このように構成することによって、スリット15eが形成された部分にコイル15bを巻回すれば、ボビン15aの表面よりコイル15bがボビン15aの内部に位置するため、高い絶縁性を保った状態でコイル15bをフェライト15cに近接させた状態とすることができる。又、ボビン15aの位置決めピン15dをアンロックセンサプレート13の位置決め板13cの位置決め孔13hに嵌合させた後、ボビン15aの底面部がアンロックセンサプレート13の表面に接触しても、コイル15bがアンロックセンサプレート13に接触して破損するという不具合の発生を防ぐことができる。
前記回路基板16には静電容量センサの検出回路が実装されており、該回路基板16の後端部には上下一対のスリット状の接続孔16a,16bが形成されている。そして、この回路基板16からは3本の前記ハーネス18が前方に向かって延びている。ここで、回路基板16の上下端面と前記接続孔16bは回路基板16を位置決め固定するための電極固定部を構成している。
ここで、アンテナ15と回路基板16からそれぞれ延びるハーネス17,18は、図1に示すように車両内側へと略直角に折り曲げられ、ハンドル本体4のアーム部4Aに形成された前記挿通部4b及びハンドルベース6の挿入孔6cを通ってドア内部へと引き込まれている。そして、ハーネス17,18の端部は、車体に搭載された不図示のECUに電気的に接続されている。
次に、以上のように構成されたてアンテナユニット3の組付手順を図5〜図8に基づいて以下に説明する。
先ず、図5に示すようにロックセンサプレート14を回路基板16に位置決め固定して第1組立体U1を構成する。
即ち、ロックセンサプレート14の後端部に形成された接続片14bを回路基板16の下側の接続孔16bに差し込むとともに、該ロックセンサプレート14に立設された上下一対の係止爪14aを回路基板16の上下両端面に係止することによって、ロックセンサプレート14が位置決め固定される。そして、回路基板16の接続孔16bに差し込まれたロックセンサプレート14の接続片14bが図5(b)に示すように回路基板16の裏面から突出する部分をハンダ付けすることによってロックセンサプレート14が回路基板16に電気的に接続され、第1組立体U1が構成される。
次に、図6に示すように、第1組立体U1をアンロックセンサプレート13の後半部に組み付けて第2組立体U2を構成する。
即ち、アンロックセンサプレート13の後端部に形成された接続片13kを第1組立体U1の回路基板16に形成された上側の接続孔16aに差し込むとともに、第1組立体U1をアンロックセンサプレート13の支持板13m上に載せて該第1組立体U1をアンロックセンサプレート13に押し込むことによって、アンロックセンサプレート13に形成された3つの係止爪13i,13jが第1組立体U1の回路基板16に係止され、第1組立体U1がアンロックセンサプレート13に位置決め固定される。そして、回路基板16の接続孔16aに差し込まれたアンロックセンサプレート13の接続片13kが図6(a)に示すように回路基板16の表面から突出する部分をハンダ付けすることによってアンロックセンサプレート13が回路基板16に電気的に接続され、第1組立体U1とアンロックセンサプレート13とが一体化された第2組立体U2が構成される。
上述のように第1組立体U1がアンロックセンサプレート13に位置決め固定されると、回路基板16から延びる3本のハーネス17は、図6(a)に示すように1本と2本に分けられ、1本のハーネス17は、上側の保持板13dと係止爪13bとの間、上側の保持フランジ13e1と区画板13g1との間及び先端の保持片13fを通されてアンロックセンサプレート13に保持される。又、残り2本のハーネス17は、下側の保持板13dと係止爪13bとの間、下側の保持フランジ13e2と区画板13g2との間及び先端の保持片13fを通されてアンロックセンサプレート13に保持される。
以上のように回路基板16にロックセンサプレート14が組み付けられた第1組立体U1をアンロックセンサプレート13に組み付けることによって第2組立体U2が構成されると、該第2組立体U2のアンロックセンサプレート13の前半部にアンテナ15を組み付けて第3組立体U3を構成する。
即ち、図7(b)に示すように、アンテナ15の長手方向両端部に突設された位置決めピン15dをアンロックセンサプレート13の位置決め板13cに形成された位置決め孔13hに合わせて該アンテナ15をアンロックセンサプレート13側に押し込めば、アンテナ15側の位置決めピン15dがアンロックセンサプレート13側の位置決め孔13hに嵌め込まれてアンテナ15がアンロックセンサプレート13に対して位置決めされるとともに、アンロックセンサプレート13に形成された3つの係止爪13a,13bがアンテナ15に係止されるため、アンテナ15がアンロックセンサプレート13に固定されて図7(a)に示す第3組立体U3が構成される。
そして、ロックセンサプレート14、回路基板16、アンロックセンサプレート13及びアンテナ15が組付一体化された第3組立体U3を不図示の金型内に配置し、該第3組立体U3をモールド成形すれば、図8に示すように樹脂モールド12によって一体化されたアンテナユニット3が得られる。尚、このようにして構成されるアンテナユニット3においては、樹脂モールド12の表面からロックセンサプレート14とアンロックセンサプレート13が露出している。
以上の要領でアンテナユニット3が組み付けられると、該アンテナユニット3は、ドアハンドル2のハンドル本体4の凹部4aに収容され、ハンドル本体4にハンドルカバー7が図1に示すように取り付けられると、アンテナユニット3は、樹脂モールド12の長手方向両端部の内面と外面にそれぞれ一体に突設された支持凸部12a,12bがハンドル本体4とハンドルカバー7とにそれぞれ当接して、その長手方向両端部がハンドル本体4とハンドルカバー7とに挟持されて支持され、その長手方向中央部がハンドル本体4及びハンドルカバー7の各内面に接触しないよう、これらの間には隙間がそれぞれ形成される。
ところで、樹脂モールド12によって一体化されたアンテナユニット3は、図1に示すように、樹脂モールド12内に収容された変形不可なアンテナ15と回路基板16を避けた長手方向中央部に屈曲可能な屈曲部3Aが設けられており、この屈曲部3Aを挟んだ前後両側に前記支持凸部12a,12bがそれぞれ設けられている。ここで、アンテナユニット3の長手方向中央部に設けられた屈曲部3Aは、樹脂モールド12の厚さを部分的に薄くすることによって形成されている。
而して、本実施の形態に係るドアハンドル装置1に車両外側方又は車両内側方に向けて過大な外力が作用した場合、この外力に耐え切れないでハンドル2のハンドル本体4又はハンドルカバー7の長手方向中央付近が車両外側方又は車両内側方へと変形する。このとき、変形したハンドル本体4又はハンドルカバー7とアンテナユニット3とはすぐには当接せず、アンテナユニット3とハンドル本体4又はハンドルカバー7の各内面との間に形成された隙間が無くなるまでは互いの接触を免れることができる。従って、過大な外力によってハンドル本体4やハンドルカバー7が変形しても、これらの内部の空間Sに収容されたアンテナユニット3に外力が直接及ぶことがなく、該アンテナユニット3の損傷が確実に防がれる。
外力によってハンドル本体4又はハンドルカバー7の長手方向中央付近が更に大きく変形すると、変形したハンドル本体4又はハンドルカバー7とアンテナユニット3とが当接して干渉する。そして、ハンドル本体4及びハンドルカバー7の変形が進むと、アンテナユニット3はその変形に応じて厚みの薄い屈曲部3Aを起点として屈曲し、これに収容されたアンテナ15や回路基板16に外力が直接及ぶことがなく、これらのアンテナ15や回路基板16の損傷が確実に防がれる。この場合、アンテナユニット3とハンドル本体4及びハンドルカバー7の内面との間の隙間によってアンテナユニット3の変形自由度が増すため、該アンテナユニット3に掛かる変形負荷を更に低く抑えることができる。
又、本実施の形態に係るドアハンドル装置1においては、支持凸部12a,12bは樹脂モールド12により一体的に形成されるため、専用の部品を別途必要とせず、ドアハンドル装置1を少ない部品点数で構成することができ、その製造コストの低減を図ることができる。
更に、本実施の形態では、樹脂モールド12の一部の厚み薄くすることによってアンテナユニット3の長手方向中央部に屈曲部3Aを形成したため、樹脂モールド12の一部の厚みを調整することによって屈曲部3Aの剛性(曲がり易さ)を容易に調整することができる。尚、アンテナユニット3の屈曲部3Aの厚み(剛性)は、該アンテナユニット3を組み付ける際にこれが自重によって屈曲部3Aで完全に折れ曲がることがなく、或る程度一定の形状を保ち、且つ、過大な外力が加わった場合にはハンドル本体4やハンドルカバー7の変形に追従して曲がる程度の値に調整される。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図9に基づいて説明する。
図9は本発明の実施の形態2に係るドアハンドル装置の平断面図であり、本図においては図1において示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
本実施の形態に係るドアハンドル装置1のアンテナユニット3においては、樹脂モールド12の長手方向両端部の内面(ハンドル本体4側の面)だけに支持凸部12aを突設し、アンテナユニット3は、外面(ハンドルカバー7側の面)の長手方向両端部と前記支持凸部12aによって挟持されるように支持されており、その長手方向中央部はハンドル本体4の内面に接触しないよう、両者間には隙間が形成されている。
而して、本実施の形態においても前記実施の形態1と同様の効果が得られるが、本実施の形態では、アンテナユニット3の長手方向中央とハンドル本体4との間の隙間が大きくなるため、車両外向きの過大な外力がハンドル2に作用したためにハンドル本体4とハンドルカバー7の長手方向中央部が車両外側方(図9の矢印方向)に変形してアンテナユニット3に接触するまでの距離を大きく設定することができるという効果が得られる。
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3を図10に基づいて説明する。
図10は本発明の実施の形態3に係るドアハンドル装置の平断面図であり、本図においては図1において示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
本実施の形態に係るドアハンドル装置1のアンテナユニット3においては、前記実施の形態2とは逆に、樹脂モールド12の長手方向両端部の内面(ハンドルカバー7側の面)だけに支持凸部12bを突設し、アンテナユニット3は、内面(ハンドル本体4側の面)の長手方向両端部と前記支持凸部12bによって挟持されるように支持されており、その長手方向中央部はハンドルカバー7の内面に接触しないよう、両者間には隙間が形成されている。
而して、本実施の形態においても前記実施の形態1と同様の効果が得られるが、本実施の形態では、アンテナユニット3の長手方向中央とハンドルカバー7との間の隙間が大きくなるため、車両内向きの過大な外力がハンドル2に作用したためにハンドル本体4とハンドルカバー7の長手方向中央部が車両内側方(図10の矢印方向)に変形してアンテナユニット3に接触するまでの距離を大きく設定することができるという効果が得られる。
1 ドアハンドル装置
2 ドアハンドル
3 アンテナユニット(電気部品ユニット)
4 ハンドル本体
4A ハンドル本体のアーム
4B ハンドル本体の作動部
4a ハンドル本体の凹部
4c ハンドル本体の軸孔
4d ハンドル本体の係合凹部
5 ドアパネル
5a ドアパネルの凹形状
6 ハンドルベース
6a ハンドルベースの支軸
6b ハンドルベースの凹形状部
6c ハンドルベースの挿入孔
7 ハンドルカバー
8 外部取付部材
9 ハンドルレバー
10 ネジ
11 外部カバー
12 樹脂モールド
12a,12b 樹脂モールドの支持凸部
13 アンロックセンサプレート(第1検出電極)
13A アンロックセンサプレートの矩形孔
13a,13b アンロックセンサプレートの係止爪
13c アンロックセンサプレートの位置決め板
13d アンロックセンサプレートの保持板
13e1,13e2 アンロックセンサプレートの保持フランジ
13f アンロックセンサプレートの保持片
13g1,13g2 アンロックセンサプレートの区画板
13h アンロックセンサプレートの位置決め孔
13i,13j アンロックセンサプレートの係止爪
13k ンロックセンサプレートの係止片
13m アンロックセンサプレートの支持板
14 ロックセンサプレート(第2検出電極)
14a ロックセンサプレートの係止爪
14b ロックセンサプレートの接続片
15 アンテナ
15a アンテナのボビン
15b アンテナのコイル
15c アンテナのフェライト
15d アンテナの位置決めピン
16 回路基板
16a,16b 回路基板の接続孔
17,18 ハーネス
S,S1 空間
U1 第1組立体
U2 第2組立体
U3 第3組立体

Claims (3)

  1. ハンドル本体と、
    該ハンドル本体に取り付けられたハンドルカバーと、
    該ハンドルカバーと前記ハンドル本体との間に形成された空間内に収容され、複数の電気部品を樹脂モールドにより一体化して構成された電気部品ユニットを有するドアハンドル装置において、
    前記電気部品ユニットの長手方向両端部に支持凸部を樹脂モールドにより一体にそれぞれ形成し、該支持凸部によって前記電気部品ユニットの長手方向両端部をその長手方向中央部が前記ハンドル本体又は/及び前記ハンドルカバーの内面に接触しないように支持したことを特徴とするドアハンドル装置。
  2. 前記電気部品ユニットの変形不可な電気部品を避けた位置に、当該電気部品ユニットが屈曲可能な屈曲部を形成し、該屈曲部を挟んだ長手方向両側に前記支持凸部をそれぞれ配置したことを特徴とする請求項1記載のドアハンドル装置。
  3. 前記屈曲部を、前記樹脂モールドの一部の厚みを薄くすることによって形成したことを特徴とする請求項2記載のドアハンドル装置。
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