JP5446606B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンター等の記録装置において被記録媒体を搬送する搬送装置に関するものである。
記録装置の1つとしてのプリンターでは、記録用紙(被記録媒体)を積層状態で給紙カセット内に設置可能であるとともに、セットされた記録用紙のうち最上位のものから1枚づつ取り出して記録部に搬送するものがある。
このように記録用紙を1枚ずつ搬送する方式では、搬送路に対して記録用紙が斜めに送られる所謂スキューが生じる虞がある。用紙がスキューした状態で搬送されると紙詰まりが発生したり、記録用紙の予定位置に印刷が行われないなどの問題が生じる虞がある。
そこで、印刷部に記録用紙を搬送するに際し、上記スキューを取り除くスキュー取りを行う給紙装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−233505号公報
しかしながら、上述のようなスキュー取りを行うと記録用紙の幅方向において撓み量に差が発生し、この状態で印字部へ紙送りを行うと再度スキューが発生してしまい、良好な印字を行うことができないという問題が発生してしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、スキュー取り後に紙送りを行う場合に再スキューが発生することを抑制できる、搬送装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の搬送装置は、被記録媒体を給紙する給紙ローラーと、前記給紙ローラーにより給紙された前記被記録媒体を搬送する搬送ローラーと、前記給紙ローラーと前記搬送ローラーとの間において前記被記録媒体を支持する中間ローラー部と、を有し、前記中間ローラー部は、前記給紙ローラー側に配置される第1中間ローラーと、前記搬送ローラー側に配置される第2中間ローラーとを含み、前記第2中間ローラーの周速度が前記搬送ローラーの周速度以上に設定され、且つ前記第1中間ローラーの周速度が前記第2中間ローラーの周速度以下に設定される。
本発明の搬送装置によれば、例えば被記録媒体のスキュー取り動作を行った後、被記録媒体を搬送する場合において、スキュー取りによって生じた被記録媒体の撓みに起因するスキューを後述する実験結果に示されるように生じ難くすることができる。よって、スキュー取り動作後においても被記録媒体を良好に搬送することができる。
また、上記搬送装置においては、前記第2中間ローラーの周速度が前記搬送ローラーの周速度より高く設定され、且つ前記第1中間ローラーの周速度が前記第2中間ローラーの周速度より低く設定されるのが好ましい。
このようにすれば、後述する実験結果に示されるようにスキューの発生を良好に防止することができる。
また、上記搬送装置においては、前記第1中間ローラー、前記第2中間ローラー、及び搬送ローラーは、それぞれ異なる大きさの外径を有し、該外形の大きさの違いに基づいて周速度比が設定されているのが好ましい。
この構成によれば、外形の大きさにより各ローラーの周速度比を設定できるので、各ローラーの駆動部を共通化することができ、低コスト化を実現できる。
また、上記搬送装置においては、前記第2中間ローラーの周速度は、前記搬送ローラーにおける周速度の+0.5%に設定され、前記第1中間ローラーの周速度は、前記搬送ローラーの周速度の−0.5%に設定されるのが好ましい。
この構成によれば、後述する実験結果に示されるようにスキューの発生を良好に防止することができる。
また、上記搬送装置においては、前記第2中間ローラーの周速度は、前記搬送ローラーにおける周速度の+1.0%に設定され、前記第1中間ローラーの周速度は、前記搬送ローラーの周速度の−0.5%に設定されるのが好ましい。
この構成によれば、後述する実験結果に示されるようにスキューの発生を良好に防止することができる。
また、上記搬送装置においては、前記第2中間ローラーの周速度は、前記搬送ローラーにおける周速度の+0.5%に設定され、前記第1中間ローラーの周速度は、前記搬送ローラーの周速度の+0.5%に設定されるのが好ましい。
この構成によれば、後述する実験結果に示されるようにスキューの発生を良好に防止することができる。
インクジェットプリンターの内部構造を示す斜視図である。 インクジェットプリンターの内部構造の概略を示す側断面図である。 揺動アーム及び給紙カセットの構成を示す斜視図である。 揺動アームの要部を説明するための図である。 給紙カセットの斜視構成を示す図である。 スキュー取り動作時の記録用紙の挙動を説明するための図である。 本発明の効果を説明するための実験結果を示す図である。
以下、本発明に係る搬送装置を備えた記録装置について説明する。最初に記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンター1を採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。
図1はインクジェットプリンターの内部構造を示す斜視図、図2はインクジェットプリンターの内部構造の概略を示す側断面図である。
なお、図示のインクジェットプリンター1は、上部に図示を省略した画像読取り装置(スキャナ)を搭載した複合型のインクジェットプリンターであり、用紙やフィルム等の軟質の被記録媒体の他に、不図示のCD−RやDVD−R等を含む光ディスク等の硬質の被記録媒体に対しても記録を実行することができるタイプのインクジェットプリンターである。また、図示のインクジェットプリンター1は、被記録媒体の記録実行領域での搬送方向Aと交差する幅方向Bに往復移動し得るキャリッジ40の下面に記録ヘッド42を搭載したシリアルプリンターである。
このインクジェットプリンター1は、外観が比較的フラットな面によって構成されている矩形筐体状の記録装置本体であるプリンター本体2を備えている。そして、プリンター本体2の前面2aの中央下部に多数枚の記録用紙(被記録媒体)Pを積層状態で収容し得る給紙カセット11が着脱可能に装着されている。また、この給紙カセット11の装着面の上方には記録実行後の記録用紙Pを積層状態でスタックするための排出用スタッカー47が設けられている。この他、プリンター本体2の前面2aには各種の操作指令を実行するための図示しない操作ボタンと、各種のインクカートリッジを収容するための図示しないカートリッジホルダー等が設けられている。
給紙カセット11は、記録用紙Pの搬送経路の始発位置に設けられる部材で、給紙カセット11内に収容された記録用紙Pは、自動給送装置(搬送装置)3によって最上位のものから順番に1枚ずつ繰り出されて後述するU字反転経路50に向けて搬送されるようになっている。自動給送装置3は、上記給紙カセット11内の上位の記録用紙Pを後方に引き出すピックアップローラー16と、後方に引き出された上位の記録用紙Pを予備分離しながらU字反転経路50に導く分離斜面12と、該分離斜面12の後部斜め上方において自由回転可能な状態で設けられる第1ガイドローラー20と、該第1ガイドローラー20の後部斜め上方に設けられる分離ローラー部21と、後述する第1中間送り部25と、第2中間送り部31と、搬送用ローラー部34とを含むものである。
また、ピックアップローラー16は、揺動軸18を中心に揺動する揺動アーム17の先端部に設けられており、搬送時に記録用紙Pの上面に圧接されて搬送方向Aへの回転によって給紙カセット11内の上位の記録用紙Pを後方に引き出すことができるようになっている。ピックアップローラー16は、その表面16aにゴム材が取付けられ、記録用紙Pをその表面に巻回させて搬送し易いように構成されている。
分離ローラー部21は、トルクリミッタが接続された分離従動ローラー22と、分離駆動ローラー23との一対のニップローラーによって構成されており、分離斜面12による予備分離では分離できなかった後続の記録用紙Pを最上位の記録用紙Pから完全に分離させる本分離作用を担っている。
自動給送装置3によって搬送された記録用紙Pは、U字反転経路50内を搬送されて記録ポジション51に導かれる。記録ポジション51の下方には搬送されてきた記録用紙Pの下面を支持して記録ヘッド42下面との間のギャップPGを規定するプラテン38が設けられている。なお、プラテン38は、支持部材である搬送案内部39と、搬送案内部39の上面に形成されているプラテンリブ38aと、記録の実行に使用されなかった余剰のインクを回収するためのインク回収溝39aとを備えている。プラテンリブ38aは記録用紙Pの搬送姿勢を規定することに主眼が置かれるものである。
一方、記録ポジション51の上方には記録実行装置4の主要な構成部材である記録ヘッド42と、該記録ヘッド42を下面に搭載した状態で幅方向Bにキャリッジガイド軸41に案内されて往復移動し得るキャリッジ40とが設けられている。さらに、記録実行装置4には記録ヘッド42に各色のインクを供給する図示しない複数本のインクチューブ及びインク供給ポンプと、キャリッジ40のホームポジションに設けられる図示しないキャッピング装置と、記録用紙Pと硬質被記録材(不図示)との切替え時等に使用される図示しない自動ギャップ調整機構等とが備えられている。
また、記録ポジション51の搬送方向Aにおける下流位置には、被記録材の排出装置6が設けられている。被記録材の排出装置6は、排出駆動ローラー44と排出従動ローラー45との一対のニップローラーによって構成される排出用ローラー43と、上述した排出用スタッカー47とを備えることによって構成されている。また、排出用スタッカー47には入れ子状にその内部に収容される延長スタッカー48が引出し、格納自在に設けられている。
次に、記録用紙P用の搬送経路を構成するU字反転経路50について説明する。U字反転経路50は、プリンター本体2内部の後部スペースを利用して設けられており、U字反転経路50の外側案内面50aを形成する一例として2分割された上方に位置する上部ハウジング83、84及び上搬送案内37と、下方に位置する下部ハウジング85と、U字反転経路50の内側案内面50bを形成する上部経路構成部材57とを備えることによってU字反転経路50は構成されている。このU字反転経路50は、記録用紙Pの先端を搬送方向下流側へ案内するためのガイドをなすものである。
また、上記U字反転経路50には、図2に示すように、第1送り駆動ローラー(第1中間ローラー)26と第1送り従動ローラー27との一対のニップローラーによって構成されている第1中間送り部(第1中間ローラー部)25と、自由回転可能な第2ガイドローラー29と、第2送り駆動ローラー(第2中間ローラー)32と第2送り従動ローラー33との一対のニップローラーによって構成されている第2中間送り部(第2中間ローラー部)31とが設けられている。
第1中間送り部25は、ピックアップローラー16と搬送ローラー35との間に設定される記録用紙Pの搬送経路の上流側(ピックアップローラー16側)に配置されている。また、第2中間送り部31は、上記記録用紙Pの搬送経路の下流側(搬送ローラー35側)に配置されている。
そして、これら第1中間送り部25、第2ガイドローラー29、及び第2中間送り部31の送り及び案内作用によってU字反転経路50に供給された記録用紙Pは、このU字反転経路50を通って、U字反転経路50の下流近傍位置に設けられる搬送用ローラー部34のニップ点に供給されるようになっている。
これら第1送り駆動ローラー26および第2送り駆動ローラー32は、それぞれ不図示の駆動機構によりピックアップローラー16に同期した状態で回転するようになっている。すなわち、第1送り駆動ローラー26、第2送り駆動ローラー32およびピックアップローラー16は同じ角速度(単位:rad/s)で回転している。
また、第2送り駆動ローラー32の周速度がピックアップローラー16の周速度以上に設定され、且つ第1送り駆動ローラー26の周速度が第2送り駆動ローラー32の周速度以下に設定するのが望ましい。具体的に本実施形態では、第2送り駆動ローラー32の周速度が搬送ローラー35における周速度の+1.0%に設定され、第1送り駆動ローラー26の周速度が搬送ローラーの周速度の−0.5%に設定されている。
ここで、周速度Vは、上記各ローラー16,26,32の半径をrとし、角速度をωとすると、V=r・ωで規定される。
よって、上述のように第1送り駆動ローラー26、第2送り駆動ローラー32およびピックアップローラー16は同じ角速度で回転していることから、周速度Vはこれら各ローラー16,26,32の半径により規定される。したがって、本実施形態においては、各ローラー16,26,32の半径を異ならせることで、それぞれの記録用紙Pに対する周速度(搬送速度)が上記関係を満たすように調整されている。
また、上述のように第1送り駆動ローラー26、第2送り駆動ローラー32およびピックアップローラー16が同じ角速度で回転するため、これらの駆動機構を共通化することも可能である。この場合、装置構成の低コスト化を図ることができる。
上記搬送用ローラー部34は、ローラー駆動軸35aによって支持された搬送ローラー35と、上搬送案内37の先端において自由回転可能な状態で設けられている搬送従動ローラー36との一対のニップローラーによって構成されている。また、搬送従動ローラー36の搬送方向Aの位置は、搬送ローラー35の搬送方向Aの位置よりも幾分下流にずれた位置、所謂「逆ぞり構造」に設定されている。そして、このような「逆ぞり構造」の搬送用ローラー部34を採用することによって、供給された記録用紙Pの先端を下方のプラテンリブ38aに押し付けてヘッド擦れを防止し、記録品質の向上を図っている。
また、ローラー駆動軸35aには、図示しない駆動モーターからの動力が伝達されて、記録用紙P及び保持トレイ55の各搬送を実行できるようになっている。また、ローラー駆動軸35aには、図示しないクラッチ装置が設けられており、クラッチ装置の係合位置を適宜可変することによって、上述した図示しないインク供給ポンプ、キャッピング装置、自動ギャップ調整機構及び自動給送装置3に対して選択的にローラー駆動軸35aの動力を伝えることができるようになっている。
なお、保持トレイ55にセットできる硬質被記録材としては、12cm直径あるいは8cm直径のCD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RWあるいは次世代の光ディスクとして注目されているブルーレイディスクや今後開発されるものを含めた種々の光ディスク等が適用可能である。
次に、揺動アーム17の周辺部の構成について説明する。図3は揺動アーム17及び給紙カセット11の構成を示す斜視図であり、図4は揺動アーム17の要部を説明するための図であり、給紙カセットの斜視構成を示す図である。なお、図3、図5においては、図を見易くするため、記録用紙Pの図示を省略している。
図3に示されるように、ピックアップローラー16は、給紙カセット11の底面における一端部側に偏倚した状態となるように揺動アーム17に取付けられている。これは、異なるサイズの記録用紙の搬送に対応するためである。そのため、比較的大きなサイズ(例えば、A4サイズ)の記録用紙Pに対しては、ピックアップローラー16が一端側に偏倚した状態で当接することとなる。
本実施形態に係る揺動アーム17は、ピックアップローラー16が一端側に偏倚した状態で当接する比較的大きいサイズの記録用紙Pの他端側の浮き上がりを押さえる押さえ部70を備えている。押さえ部70は、その先端70aの断面形状が略蒲鉾状の曲面となっている。また、図4に示されるように、ピックアップローラー16と押さえ部70とは同軸上に配置されており、ピックアップローラー16に比較して、押さえ部70の先端70aの径が僅かに小さく設定されている。このように押さえ部70の先端70aの径をピックアップローラー16よりも小さく設定することで、搬送時に記録用紙Pがピックアップローラー16よりも先に押さえ部70に接触することで負荷が生じるのを防止している。
また、給紙カセット11には、該給紙カセット11内に収容される記録用紙Pの幅方向に沿って移動可能なエッジガイド60が設けられている。エッジガイド60は、カセット内にセットされる記録用紙Pの大きさに応じて適宜移動される。
なお、給紙カセット11には、エッジガイド60に対向配置される不図示の固定ガイドが設けられている。エッジガイド60は、固定ガイドとともに記録用紙Pの両側縁(エッジ)に当接することで、給紙カセット11内に収容された記録用紙Pは、カセット内の一端側(エッジガイド60と反対側の端部)に寄せられた状態となる。これにより、積層状態でカセット内にセットされる記録用紙Pを整列させるとともに、この記録用紙Pを円滑に搬送可能としている。
具体的にエッジガイド60は、図5に示されるように、給紙カセット11に設けられたガイド溝61に沿って移動可能となっている。これにより、自動給送装置3は、給紙カセット11内にセットされる大きさの異なる記録用紙Pをエッジガイド60によって良好にガイドできるようになっている。なお、エッジガイド本体60aの底面には不図示の突部が設けられており、この突部が上記ガイド溝61に嵌合することでエッジガイド60がスライド可能となっている。
次に、記録用紙Pの搬送及びスキュー取り動作における記録用紙Pの挙動について説明する。なお、本説明においては、給紙カセット11内にセットされている記録用紙Pは、ピックアップローラー16により搬送される際、一端側が押さえ部70によって押さえられる大きさのものとする。
インクジェットプリンター1は、自動給送装置3(ピックアップローラー16)によって給紙カセット11内にセットされている複数枚の記録用紙Pのうち、最上位の記録用紙Pのみを搬送する。このとき、記録用紙Pはエッジガイド60によって側部が円滑にガイドされた状態で搬送される。
記録用紙Pは、図6(a)に示されるように、第1中間送り部25を経て、湾曲した状態で反転させられ、U字反転経路50内に搬送される。そして、第2中間送り部31を通過して、搬送ローラー35と搬送従動ローラー36との間に挟入し、一定長L1まで頭出しされる。記録用紙Pを一定長L1分だけ頭出しした時点で、搬送ローラー35およびピックアップローラー16等の回動を中止する。
ところで、本実施形態においては、押さえ部70の先端70aの径は、上述のようにピックアップローラー16の径に比べて小さいため、分離斜面12により湾曲反転させられる記録用紙Pの搬送経路が用紙幅方向において不均一となる。具体的には、記録用紙Pは、相対的に径の小さい押さえ部70の先端70aに沿って搬送される端部が相対的に径の大きいピックアップローラー16に沿って搬送される端部に比べ、先行した状態で分離斜面12へと搬送される。これにより、記録用紙Pが斜めに搬送される、所謂スキューが発生した状態となっている。
これに対し、本実施形態に係るインクジェットプリンター1は、後述するようにスキュー取り動作を行うようにしている。
具体的には、第2送り駆動ローラー32と第2送り従動ローラー33との間に記録用紙Pを挟持固定した状態で、図6(b)に示すように搬送ローラー35および搬送従動ローラー36を逆転(同図に示すように半時計方向)させる。これによって、一定量L1分だけ頭出しされた記録用紙Pの先端部は、搬送方向上流側へ送られて、搬送ローラー35および搬送従動ローラー36の圧接部から吐き出される。
このとき、記録用紙Pは、第2送り駆動ローラー32と第2送り従動ローラー33との間に記録用紙Pを挟持固定されているので、吐き出された長さL1の部分が撓んだ状態で搬送ローラー35および搬送従動ローラー36に当接する。これにより、記録用紙Pは、その先端が搬送ローラー35および搬送従動ローラー36の圧接部に平行に当接し、スキューが解消された状態となる。
ところで、スキュー取り動作によって生じた上記記録用紙Pの撓みは、用紙幅方向において異なっている。具体的には、上述のように先行した状態で搬送される押さえ部70側の撓み量が多くなる。このように紙幅方向において撓み量の差が生じた状態で、記録用紙Pを記録ポジション51に搬送すると再度スキューが生じてしまう。
これに対し、本実施形態では、上述のように第2送り駆動ローラー32の周速度を搬送ローラー35における周速度の+1.0%に設定し、第1送り駆動ローラー26の周速度を搬送ローラーの周速度の−0.5%に設定した。この構成によれば、後述する実験結果に示されるように、紙幅方向で生じていた撓み量のばらつきを徐々に解消することができる。
この理由としては、以下のことが考えられる。
記録用紙Pは、その弾性反力により、通常、U字反転経路50の外側案内面50aに倣って搬送されるが、本実施形態によれば搬送方向上流側に配置される第1送り駆動ローラー26の周速度が、搬送方向下流側に配置される第2送り駆動ローラー32の周速度に対して高いので、搬送中の記録用紙Pにはバックテンションが付与した状態となる。
記録用紙Pに生じている撓みは、上記バックテンションが付与することでU字反転経路50の内側案内面50bに吸収されるようになる。これにより、記録用紙Pは外側案内面50a及び内側案内面50bのいずれにも接触しない状態でU字反転経路50内を搬送されることとなり、搬送時に摩擦の影響を受けることが無く、上記バックテンションにより記録用紙Pに生じていた撓みが徐々に解消されるようになる。
したがって、記録用紙Pはスキューを生じることなく、記録ポジション51に向けて良好に搬送されることとなり、記録実行装置4は記録用紙Pに対して所望の記録を実行することができる。
以上述べたように、本実施形態によれば、記録用紙Pのスキュー取り動作を行った後、記録用紙Pを再搬送する場合において、スキュー取りによって生じた撓みに起因するスキューの発生を緩和することができる。よって、スキュー取り動作後においても記録用紙Pを良好に搬送できる、信頼性の高いインクジェットプリンター1を提供できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることは無く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では各ローラー16,26,32の半径を異ならせることで、それぞれの記録用紙Pに対する周速度(搬送速度)を所定の関係に調整する場合について説明したが、各ローラー16,26,32にそれぞれ別の駆動モーターを設け、各モーターの回転速度を独立に制御することで記録用紙Pに対する周速度を調整するようにしてもよい。
(実験結果)
図7は本願発明の効果を示す実験結果のグラフである。本実験は、第1送り駆動ローラー26、第2送り駆動ローラー32、及び搬送ローラー35における周速度と、スキュー取り動作によって生じた記録用紙Pの撓みに起因して生じる再スキュー量との関係を調べたものである。なお、図7に示すグラフの横軸は、ピックアップローラー16により搬送された記録用紙Pに初期的に生じるスキューの角度(記録用紙Pの搬送方向に対する傾き量)を示している。また、図7に示すグラフの縦軸は、スキュー取り動作後、記録ポジション51に搬送する記録用紙Pに再度生じるスキューの量を示している。
図7においては、実験例1として、第2送り駆動ローラー32の周速度が搬送ローラー35における周速度の+0.5%に設定され、第1送り駆動ローラー26の周速度が搬送ローラーの周速度の+0.5%に設定される場合を示している。
また、実験例2として、第2送り駆動ローラー32の周速度が搬送ローラー35における周速度の+0.5%に設定され、第1送り駆動ローラー26の周速度が搬送ローラーの周速度の−0.5%に設定される場合を示している。
また、実験例3として、第2送り駆動ローラー32の周速度が搬送ローラー35における周速度の+1.0%に設定され、第1送り駆動ローラー26の周速度が搬送ローラーの周速度の−0.5%に設定される場合を示している。なお、実験例3は、上述した実施形態に対応するものである。
また、本実験では、本願の構成とは異なる構成を比較例1として、第2送り駆動ローラー32の周速度が搬送ローラー35における周速度の−0.5%に設定され、第1送り駆動ローラー26の周速度が搬送ローラーの周速度の+0.5%に設定される場合(すなわち、第1送り駆動ローラー26の周速度が第2送り駆動ローラー32の周速度よりも高い場合)を示している。また、比較例2として、第2送り駆動ローラー32の周速度が搬送ローラー35における周速度の−0.5%に設定され、第1送り駆動ローラー26の周速度が搬送ローラーの周速度の−0.5%に設定される場合(すなわち、第2送り駆動ローラー32の周速度が搬送ローラー35の周速度よりも低い場合)を示している。
比較例1、2の実験結果に示されるように、スキュー取り前における記録用紙Pのスキュー角度が大きい場合(すなわち、スキュー量が大きい場合)、スキュー取り後の搬送によって大きなスキューが発生することが確認できる。これは、スキュー角度が大きい場合には、スキュー取り動作によって記録用紙Pに大きな撓みが生じていることを意味する。このことから、記録用紙Pの撓みがスキュー取り後の再搬送時にスキューを発生させる要因となることが分かる。
実験例1〜3は比較例1、2に比べて近似線の傾きが小さくなることが確認できる。近似曲線の傾きが小さくなっていることは、スキュー取り動作後に記録用紙Pに生じている撓み量が大きい場合(スキュー角度が大きい場合)であっても、再搬送時に生じるスキュー量が抑えられることを表している。
本発明者は、本実験により、再スキューを発生させる要因となるスキュー取り後の記録用紙Pの撓みは、第1送り駆動ローラー26、第2送り駆動ローラー32、及び搬送ローラー35における周速度を所定の関係に設定することで緩和できるという知見を得た。
すなわち、本実験結果から、第2送り駆動ローラー32の周速度をピックアップローラー16の周速度以上に設定し、且つ第1送り駆動ローラー26の周速度を第2送り駆動ローラー32の周速度以下に設定すれば、スキュー取り動作によって記録用紙Pに比較的大きな撓みが生じている場合あっても再搬送時にスキューが生じることを緩和できることが分かった。
P…記録用紙(被記録媒体)、3…搬送装置(自動給送装置)、16…ピックアップローラー(給紙ローラー)、25…第1中間送り部(第1中間ローラー部)、26…第1送り駆動ローラー(第1中間ローラー)、31…第2中間送り部(第2中間ローラー部)、32…第2送り駆動ローラー(第2中間ローラー)、35…搬送ローラー

Claims (4)

  1. 被記録媒体を給紙する給紙ローラーと、
    前記給紙ローラーにより給紙された前記被記録媒体を搬送する搬送ローラーと、
    前記給紙ローラーと前記搬送ローラーとの間において前記被記録媒体を支持する中間ロ
    ーラー部と、を有し、
    前記中間ローラー部は、前記給紙ローラー側に配置される第1中間ローラーと、前記搬送ローラー側に配置される第2中間ローラーとを含み、
    前記第2中間ローラーの周速度が前記搬送ローラーの周速度より高く設定され、且つ前記第1中間ローラーの周速度が前記第2中間ローラーの周速度より低く設定されることを特徴
    とする搬送装置。
  2. 前記第1中間ローラー、前記第2中間ローラー、及び搬送ローラーは、それぞれ異なる大きさの外径を有し、該外形の大きさの違いに基づいて周速度比が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記第2中間ローラーの周速度は、前記搬送ローラーにおける周速度の+0.5%に設定され、前記第1中間ローラーの周速度は、前記搬送ローラーの周速度の−0.5%に設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の搬送装置。
  4. 前記第2中間ローラーの周速度は、前記搬送ローラーにおける周速度の+1.0%に設定され、前記第1中間ローラーの周速度は、前記搬送ローラーの周速度の−0.5%に設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の搬送装置。
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