JP5446360B2 - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、フライホイールを備えたハイブリッド自動車に関する技術分野に属する。
一般に、ハイブリッド自動車は、バッテリや発電機から電力の供給を受けて駆動輪を駆動するモータが設けられており、自動車の減速時には、このモータを発電作動(回生制動)させて、その発電電力をバッテリに充電させるようにしている。
また、例えば特許文献1に示されているように、エンジンと、発電機及び電動機の両機能を備えた電動発電機と、変速装置とを遊星歯車機構の3つの回転要素にそれぞれ連結し、上記電動発電機にフライホールを付加することで、電動発電機のみで車両を発進させながら、フライホールに慣性トルクを与え、クラッチによりエンジンと電動発電機とを直結したときに、その慣性トルクでエンジンを回転させて始動するようにしたものがある。
特開2001−286003号公報
ところで、ハイブリッド自動車においては、モータを駆動したりモータの発電電力を充電したりする高圧バッテリが必要であるが、この高圧バッテリは非常に高価であるため廃止することが望ましい。そこで、高圧バッテリに代わるものとして、上記特許文献1のようなフライホールを用いてエネルギーを蓄積しておくことが考えられる。
しかし、特許文献1の構成では、自動車の停車中にはフライホールが回転しておらず、このため、フライホイールに蓄積した回転エネルギーを、次の自動車の発進時に使用することはできず、また、電動発電機のみで車両を発進させるために高圧バッテリが必要となり、高圧バッテリを廃止することは困難である。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な構成で高圧バッテリを廃止することが可能で、走行時にフライホイールに蓄積した回転エネルギーを次の発進時に使用することが可能なハイブリッド自動車を提供しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、第1の発明では、エンジンと、該エンジンと駆動輪とを連結する駆動軸と、発電機として作動可能な第1のモータと、回転エネルギーを蓄積しかつ該蓄積した回転エネルギーを放出可能なフライホイールとを備えたハイブリッド自動車を対象として、上記駆動軸、上記フライホイール及び上記第1のモータを互いに連結し、これらの間で動力を合成又は分配する動力分配機構と、上記駆動軸に設けられ、該駆動軸を駆動する第2のモータと、上記駆動輪に設けられ、該駆動輪にブレーキを付与するブレーキ手段と、上記第1のモータ、上記第2のモータ及びブレーキ手段の作動を制御する制御手段とを更に備え、上記制御手段は、上記第1のモータの作動を制御して、上記動力分配機構を介して上記フライホイールに回転エネルギーを蓄積させる蓄積制御と、上記第1のモータの作動を制御して、上記フライホイールに蓄積された回転エネルギーを上記動力分配機構を介して放出させる放出制御とを行うように構成され、上記第1のモータは、上記自動車の走行に伴って上記動力分配機構を介して回転するように構成され、更に上記制御手段は、上記自動車の減速時に、該自動車の走行に伴って回転している第1のモータを発電機として作動させかつ該第1のモータの発電電力を上記第2のモータに供給して該第2のモータを駆動させるとともに、該第2のモータの駆動による上記駆動軸の駆動に伴って上記自動車が減速しなくなるのを阻止するべく上記ブレーキ手段により上記駆動輪にブレーキを付与させることによって、上記蓄積制御を行うように構成されているものとした。
上記の構成により、自動車の減速時や、定常走行時、加速時に、制御手段による蓄積制御により、エンジンにより駆動される駆動軸や第1のモータから動力分配機構を介してフライホイールに回転エネルギーを蓄積することができるようになる。この回転エネルギーは、自動車の停止中もフライホイールに蓄積しておくことができる。そして、自動車の発進時には、制御手段による放出制御により、フライホイールに蓄積された回転エネルギーを動力分配機構を介して駆動軸に放出することができるようになり、この結果、走行時にフライホイールに蓄積した回転エネルギーを次の発進時に使用することが可能になる。したがって、高圧バッテリがなくても、自動車を発進させることができる。尚、自動車を長時間停止しておいた場合のように自動車の発進前にフライホイールの回転が停止している場合や、フライホイールの回転エネルギーだけでは、自動車の車速を乗員の要求する速度にすることができない場合には、エンジンを使用すればよい。
そして、自動車の減速時に、自動車の走行に伴って回転(空転)している第1のモータが発電機として作動し、その発電電力を供給された第2のモータが駆動軸(駆動輪)を駆動するが、ブレーキ手段が駆動輪にブレーキを付与するので、自動車は減速していく。このとき、発電機として作動する第1のモータの回転速度は、駆動軸(第2のモータ)の回転速度と共に低下していく。そして、フライホイールが、動力分配機構を介して駆動軸及び第1のモータの上記動作に連動して回転し、その回転速度が上昇していく。この結果、フライホイールに回転エネルギーが蓄積される。
第2の発明では、第1の発明において、上記制御手段は、上記自動車の減速時において、発電機として作動している上記第1のモータが停止したときには、上記駆動軸と共に回転している上記第2のモータを発電機として作動させかつ該第2のモータの発電電力を上記第1のモータに供給して該第1のモータを駆動させることによって、上記蓄積制御を行うように構成されているものとする。
このことで、第1のモータが停止したときには、第2のモータが発電機として作動して、第2のモータ(駆動軸)の回転速度が低下するとともに、第2のモータから電力を供給された第1のモータが駆動されて、発電機として作動していたときとは逆方向に回転してその回転速度が上昇する。これにより、フライホイールの回転速度は更に上昇していき、より多くの回転エネルギーがフライホイールに蓄積される。そして、第2のモータ(駆動軸)の回転が停止したとき(つまり自動車が停止したとき)、それ以上回転エネルギーは蓄積されなくなるが、その回転エネルギーは、自動車の停止中も維持される(第1のモータは空転している)。
第3の発明では、第1の発明において、上記制御手段は、更に上記エンジンの作動を制御するものであって、上記自動車の定常走行時に、上記エンジンの作動制御により該自動車の車速を一定に維持させつつ、該自動車の走行に伴って回転している第1のモータを発電機として作動させることによって、上記蓄積制御を行うように構成されているものとする。
こうすることで、自動車の定常走行時に、駆動軸(駆動輪)が一定回転を維持した状態で、発電機として作動する第1のモータの回転速度が低下していく。そして、フライホイールが、動力分配機構を介して第1のモータの上記動作に連動して回転し、その回転速度が上昇していく。この結果、フライホイールに回転エネルギーが蓄積される。
第4の発明では、第1の発明において、上記第1のモータの回転をロックするロック手段を更に備え、上記制御手段は、更に上記エンジン及びロック手段の作動を制御するものであって、上記自動車の加速時に、上記第1のモータを駆動しない状態で上記ロック手段により上記第1のモータの回転をロックさせながら上記エンジンにより上記駆動軸を駆動させることによって、上記蓄積制御を行うように構成されているものとする。
このことにより、自動車の加速時に、第1のモータが停止した状態で、駆動軸(駆動輪)の回転速度が上昇していく。そして、フライホイールが、動力分配機構を介して駆動軸の上記動作に連動して回転し、その回転速度が上昇していく。この結果、フライホイールに回転エネルギーが蓄積される
以上説明したように、本発明のハイブリッド自動車によると、第1のモータの作動を制御する制御手段が蓄積制御及び放出制御を行うようにしたので、動力分配機構を設けて第1のモータの作動を制御するという簡単な構成で、高圧バッテリを廃止することが可能になるとともに、走行時にフライホイールに蓄積した回転エネルギーを次の発進時に使用することが可能になる。また、自動車の減速時に、フライホイールに回転エネルギーを蓄積することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車1(以下、単に自動車1という)の駆動系及びその制御系の概略構成を示す。この自動車1は、エンジン2と、該エンジン2と左右2つの駆動輪3,3とを連結する駆動軸4とを備えている。この駆動軸4は、上記エンジン2と変速機5を介して連結されかつ自動車1の前後方向に延びる主軸4aと、該主軸4aとディファレンシャルギヤ6を介してそれぞれ連結されかつ車幅方向に延びる、上記2つの駆動輪3,3の車輪軸4b,4bとからなっている。
また、上記自動車1は、3相交流モータからなる第1及び第2のモータ11,12と、回転エネルギーを蓄積しかつ該蓄積した回転エネルギーを放出可能なフライホイール13と、上記駆動軸4の主軸4a、上記フライホイール13及び上記第1のモータ11を互いに連結し、これらの間で動力を合成又は分配する動力分配機構としての遊星歯車装置14とを更に備えている。尚、図1では、遊星歯車装置14と主軸4aとが第2のモータ12を介して連結されているように描かれているが、これは、便宜上そのようにしたのであって、後述するように、主軸4aが遊星歯車装置14のサンギヤ15と連結されている(図2参照)。
上記遊星歯車装置14は、図2に示すように、サンギヤ15(太陽歯車)と、リングギヤ16(内歯車)と、サンギヤ15の外歯及びリングギヤ16の内歯に噛み合う複数のピニオン17(遊星歯車)と、該ピニオン17を支持するキャリア18とを有する。上記サンギヤ15は上記駆動軸4の主軸4aと一体的に回転するように連結され、上記キャリア18は第1のモータ11(ロータ)と一体的に回転するように連結され、上記リングギヤ16は上記フライホイール13と一体的に回転するように連結されている。フライホイール13は、その慣性が大きくなるように、リングギヤ16の外周部を囲むようにリング状に形成されている。サンギヤ15、リングギヤ16(フライホイール13)及びキャリア18(第1のモータ11のロータ)は、全て駆動軸4の主軸4aの軸線上に同軸に配設されて、該主軸4aの軸線周りに回転するようになされている。
上記第1のモータ11は、キャリア18を駆動するとともに、発電機として作動することも可能である。第1のモータ11がキャリア18を駆動ための電力は、後述の如く、発電機として作動する第2のモータ12から供給される。
上記第2のモータ12は、上記駆動軸4の主軸4aに設けられていて、該駆動軸4(主軸4a)を駆動するようになっている。すなわち、第2のモータ12は、そのロータが主軸4aと一体的に回転するように構成されていて、エンジン2と共に、又は単独で駆動軸4を駆動可能に構成されている。但し、本実施形態では、第2のモータ12がエンジン2と共に駆動軸4を駆動する場合はなく、単独で駆動軸4を駆動する。第2のモータ12が駆動軸4を駆動するための電力は、発電機として作動する第1のモータ11から供給される。また、第2のモータ12は、自動車1の減速時に発電機として作動するようになっている。
図1に示すように、上記第1及び第2のモータ11,12の作動は、制御手段としてのコントロールユニット21によって制御されるようになっている。このコントロールユニット21は、一般的なCPUやROM、RAM等を有するものであって、エンジン2の制御を行うECU22を介してエンジン2の作動(燃料噴射弁や点火プラグの作動)も制御する。
上記コントロールユニット21による第1のモータ11の作動制御は、第1インバータ25及び第1スイッチ27を介して行われ、第2のモータ12の作動制御は、第2インバータ26及び第2スイッチ28を介して行われる。
上記第1スイッチ27は、第1のモータ11における各相の巻線と第1インバータ25とを接続する接続位置と、該接続を解除する接続解除位置(全巻線は互いに短絡されていない状態にある)と、該接続を解除しかつ全巻線を互いに短絡する短絡位置との間で切替え可能に構成されている。また、第2スイッチ28は、第2のモータ12における各相の巻線と第2インバータ26とを接続する接続位置と、該接続を解除する接続解除位置(全巻線は互いに短絡されていない状態にある)との間で切替え可能に構成されている。
上記第1スイッチ27が接続位置にある場合には、第1インバータ25の制御によって、第1のモータ11を駆動したり発電機として作動させたりすることが可能になる。また、同様に、第2スイッチ12が接続位置にある場合には、第2インバータ26の制御によって、第2のモータ12を駆動したり発電機として作動させたりすることが可能になる。
一方、第1スイッチ27が接続解除位置にある場合には、上記遊星歯車装置14のキャリア18の回転に伴って第1のモータ11(ロータ)が空転する。また、同様に、第2スイッチ28が接続解除位置にある場合には、駆動軸4の回転(つまり自動車1の走行)に伴って第2のモータ12(ロータ)が空転する。
また、第1スイッチ27が短絡位置にある場合には、第1のモータ11にブレーキをかけた状態となり、第1のモータ11の回転がロックされた状態となる。このことで、第1スイッチ27は、第1のモータ11の回転をロックするロック手段を構成することになる。尚、このような電気的なロック手段に代えて、第1のモータ11(ロータ)やキャリア18を機械的に係止することで第1のモータ11の回転をロックするようにしてもよい。
上記第1インバータ25と第2インバータ26とは互いに接続されており、これら両インバータ25,26間には、オイルポンプやウォータポンプ、コンプレッサー等の電動補機やヘッドライト等の電気負荷29が接続されている。そして、第1及び第2インバータ25,26の作動制御により、第1のモータ11又は第2のモータ12が発電機として作動している場合に、その発電電力を電気負荷29に供給することが可能になっている(本実施形態では、第1のモータ11の発電電力を電気負荷29に供給する場合はあるが、第2のモータ12の発電電力を電気負荷29に供給する場合はない)。また、第1及び第2インバータ25,26の作動制御により、第1のモータ11が発電機として作動している場合に、その発電電力を第2のモータ12に供給することが可能であり、逆に、第2のモータ12が発電機として作動している場合に、その発電電力を第1のモータ11に供給することも可能である。
このように第1及び第2のモータ11,12は、互いに発電電力を供給し合って駆動され、これら両モータ11,12を駆動するための高圧バッテリは自動車1には搭載されていない。但し、通常の低圧バッテリ(12Vバッテリ)は搭載されており、エンジン2を始動するスタータを駆動したり上記電気負荷29に電力を供給したりするために用いられる。尚、上記電気負荷29の作動もコントロールユニット21により制御される。
上記のように自動車1には高圧バッテリが搭載されていないため、自動車1の走行時に、後述の如く上記フライホイール13に回転エネルギーを蓄積しておき、この蓄積した回転エネルギーを次の発進時に使用する。尚、自動車1を長時間停止しておいた場合のようにフライホイール13の回転が停止している場合や、フライホイール13の回転エネルギーだけでは、自動車1の車速を乗員の要求する速度にすることができない場合には、エンジン2を使用する。
図1に示すように、上記左右の駆動輪3,3には、該駆動輪3,3にブレーキを付与するブレーキ手段としてのブレーキ装置7,7がそれぞれ設けられており、これらブレーキ装置7,7の作動もコントロールユニット21により制御される。各ブレーキ装置7は、乗員のブレーキペダル操作時に作動するとともに、後述の蓄積制御時に作動する場合がある。
上記コントロールユニット21は、上記第1のモータ11や第2のモータ12等の作動を制御して、上記遊星歯車装置14を介して上記フライホイール13に回転エネルギーを蓄積させる蓄積制御と、上記第1のモータ11や第2のモータ12等の作動を制御して、上記フライホイール13に蓄積された回転エネルギーを上記遊星歯車装置14を介して放出させる放出制御とを行うようになっている。
上記蓄積制御及び放出制御の具体的な制御例1〜3を、図3〜図5において遊星歯車装置14の各回転要素の速度線図(共線図)を用いて説明する。
ここで、図3〜図5に示す速度線図について説明しておくと、「S」と記載された縦軸は、サンギヤ15(駆動軸4及び第2のモータ12)の回転速度(つまり車速)の大きさを示し、「C」と記載された縦軸は、キャリア18(第1のモータ11)の回転速度の大きさを示し、「R」と記載された縦軸は、リングギヤ16(フライホイール13)の回転速度の大きさを示す。各縦軸と横軸との交点が、回転速度が0である零点であり、この零点から離れるほど、回転速度が大きいことを示す。また、零点よりも上側と下側とでは、回転方向が互いに異なり、本実施形態では、下側を正転といい、上側を逆転という。サンギヤ15が正転すると、自動車1が前進することになる。以下の説明では、自動車1が前進する場合のものであり、この場合、第1のモータ11を駆動すると、キャリア18が逆転する方向に回転駆動され、第2のモータ12を駆動すると、駆動軸4の主軸4aが正転する方向に回転駆動される(駆動軸4の主軸4aはエンジン2によっても正転する方向に回転駆動される)。
尚、縦軸「S」及び縦軸「C」の間隔と、縦軸「C」及び縦軸「R」の間隔との比は、リングギヤ16の歯数とサンギヤ15の歯数との比と同じになっている。
(制御例1)
制御例1では、自動車1の減速時(乗員がブレーキペダル操作を行ったときの制動時や、ブレーキペダル操作を行わないものの、走行中にアクセルペダルをオフすることによる減速時を含む)に上記蓄積制御を行う。この制御例1を図3により説明する。
自動車1の発進前にフライホイール13の回転が停止している場合には、自動車1をエンジン2により発進させて加速する(駆動軸4をエンジン2により駆動する)。このとき、図3(a)に示すように、エンジン2により駆動される駆動軸4(主軸4a)を介してサンギヤ15が正転する。このサンギヤ15の正転により、慣性が大きいフライホイール13と連結されたリングギヤ16が停止したまま、キャリア18が正転する。このキャリア18の回転に伴って第1のモータ11が空転するように、第1スイッチ27が接続解除位置にある。また、第2スイッチ28も接続解除位置にあり、駆動軸4の回転に伴って第2のモータ12が空転する。そして、自動車1の定常走行時においても、エンジン2により駆動軸4を駆動して、自動車1の車速を一定に維持させる。このときも、第1及び第2のモータ11,12が空転している。
自動車1の減速時には、エンジン2による駆動軸4の駆動を停止し、そして、キャリア18の回転に伴って回転している(つまり自動車1の走行に伴って回転している)第1のモータ11を発電機として作動させかつ該第1のモータ11の発電電力を第2のモータ12に供給して該第2のモータ12を駆動させるとともにブレーキ装置7,7により駆動輪3,3にブレーキを付与させる(乗員のブレーキペダル操作に関係なく駆動輪3,3にブレーキを付与させる)。ここで、第1のモータ11を発電機として作動させてその発電電力により第2のモータ12を駆動させるだけでは、第1及び第2のモータ11,12間でエネルギー循環が生じるだけであり、フライホイール13に回転エネルギーを蓄積することはできない。また、第2のモータ12の駆動により駆動軸4を駆動することになり、自動車1が減速しなくなる。そこで、ブレーキ装置7,7により駆動輪3,3にブレーキを付与する。これにより、図3(b)に示すように、駆動軸4の回転速度及び発電機として作動している第1のモータ11(キャリア18)の回転速度が低下していく。これにより、フライホイール13(リングギヤ16)が、遊星歯車装置14を介して駆動軸4及び第1のモータ11の動作に連動して逆転し、その回転速度が上昇していく。この結果、フライホイール13に回転エネルギーが蓄積される。
自動車1の減速時において、発電機として作動している第1のモータ11(キャリア18)の回転はやがて停止する(図3(b)の実線の状態)。このように第1のモータ11が停止したときには、第2のモータ12を発電機として作動させかつ該第2のモータ12の発電電力を第1のモータ11に供給して該第1のモータ11を駆動させる。このとき、ブレーキ装置7,7は作動していても、作動していなくてもよい。このようにすることで、図3(c)に示すように、第2のモータ12(駆動軸4)の回転速度が低下するとともに、キャリア18が逆転してその回転速度が上昇する。これにより、フライホイール13の逆転の回転速度が更に上昇し、より多くの回転エネルギーがフライホイール13に蓄積される。
発電機として作動している第2のモータ12(駆動軸4)の回転が停止する、つまり自動車1が停止すると、それ以上回転エネルギーは蓄積されなくなるが、その回転エネルギーは、自動車1の停止中も維持される。この停止中、第1のモータ11は、空転するようになされ、キャリア18及びフライホイール13(リングギヤ16)が回転している。
上記自動車1の減速後の停止状態から発進する際には、空転している上記第1のモータ11を発電機として作動させることによって、上記放出制御を行う。このとき、第1のモータ11の発電電力を第2のモータ12に供給して該第2のモータ12を駆動させる。これにより、図3(d)に示すように、第1のモータ11(キャリア18)の回転速度が低下していくとともに、フライホイール13の回転速度が低下しながら駆動軸4の回転速度が0から上昇していく。この結果、フライホイール13に蓄積された回転エネルギーが駆動軸4に放出されることになる。
発電機として作動している第1のモータ11が停止すると、フライホイール(リングギヤ16)はその回転速度が0にならずに回転している(図3(d)の実線の状態)が、それ以上の回転エネルギーの放出はできなくなる。この第1のモータ11の停止時において、自動車1の車速が乗員の要求する速度に達していない場合には、第1のモータ11が停止した以降、エンジン2により駆動軸4を駆動する。これにより、図3(d)の二点鎖線に示すように、フライホイール13の回転速度が変化しない状態でキャリア18が正転する(第1のモータ11は空転する)とともに、駆動軸4の回転速度が上昇する。この結果、図3(a)と同様の状態となる。但し、フライホイール13(リングギヤ16)が回転している点が図3(a)の状態と異なる。
そして、自動車1の減速時には、上記と同様の動作を行って蓄積制御を行い、自動車1の走行状態に応じて、蓄積制御及び放出制御を繰り返す。尚、フライホイール13の回転エネルギーの放出途中で減速したときには、キャリア18が正転していないので、上記減速時の前半の工程(第1のモータ11を発電機として作動させてその発電電力で第2のモータ12を駆動させるとともにブレーキ装置7,7により駆動輪3,3にブレーキを付与させる工程)は省略して、上記減速時の後半の工程(第2のモータ12を発電機として作動させてその発電電力で第1のモータ11を駆動させる工程)を実行することで蓄積制御を行うことになる。
(制御例2)
制御例2では、自動車1の定常走行時に上記蓄積制御を行う。この制御例2を図4により説明する。
制御例1と同様に、自動車1の発進前にフライホイール13の回転が停止している場合、自動車1をエンジン2により発進させて加速する(駆動軸4をエンジン2により駆動する)。これにより、図4(a)に示すように、サンギヤ15(駆動軸4)及びキャリア18が正転し、第1及び第2のモータ11,12が空転する(図3(a)と同じ状態)。
自動車1が定常走行になると、エンジン2の作動制御により自動車1の車速を一定に維持させつつ、キャリア18の回転に伴って回転している(自動車1の回転に伴って回転している)第1のモータ11を発電機として作動させる。ここでは、第1のモータ11の発電電力は電気負荷29に供給し、第2のモータ12には供給しない(第2のモータ12は、駆動軸4の回転に伴って空転している)。これにより、図4(b)に示すように、第1のモータ11(キャリア18)の回転速度が低下していくとともに、フライホイール13(リングギヤ16)の回転速度が上昇していく。この結果、フライホイール13に回転エネルギーが蓄積される。尚、第1のモータ11が停止すると、それ以上回転エネルギーは蓄積されなくなる(図4(b)の実線の状態)。
自動車1の減速時には、エンジン2による駆動軸4の駆動を停止し、そして、空転している第2のモータ12を発電機として作動させかつ該第2のモータ12の発電電力を第1のモータ11に供給して該第1のモータ11を駆動させる。これにより、図4(c)に示すように、制御例1の減速時の後半の工程と同様に、第2のモータ12(駆動軸4)の回転速度が低下するとともに、キャリア18が逆転してその回転速度が上昇する。この結果、フライホイール13の回転速度が更に上昇し、より多くの回転エネルギーがフライホイール13に蓄積される。尚、特に、減速前の定常走行時の速度が高速である場合には、減速時に、乗員のブレーキペダル操作に関係なくブレーキ装置7,7により駆動輪3,3にブレーキを付与させるようにしてもよい。
発電機として作動している第2のモータ12(駆動軸4)の回転が停止する、つまり自動車1が停止すると(図4(c)の実線の状態)、それ以上回転エネルギーは蓄積されなくなるが、その回転エネルギーは、自動車1の停止中も維持される。この停止中、第1のモータ11は、制御例1と同様に、空転するようになされ、キャリア18及びフライホイール13(リングギヤ16)が回転している。
上記自動車1の減速後の停止状態から発進する際には、制御例1と同様に、空転している上記第1のモータ11を発電機として作動させることによって、上記放出制御を行う。このとき、制御例1と同様に、第1のモータ11の発電電力を第2のモータ12に供給して該第2のモータ12を駆動させる。これにより、図4(d)に示すように、第1のモータ11(キャリア18)の回転速度が低下していくとともに、フライホイール13の回転速度が低下しながら駆動軸4の回転速度が0から上昇していく。この結果、フライホイール13に蓄積された回転エネルギーが駆動軸4に放出されることになる。
発電機として作動している第1のモータ11が停止したとき(図4(d)の実線の状態)、自動車1の車速が乗員の要求する速度に達していない場合には、制御例1と同様に、第1のモータ11が停止した以降、エンジン2により駆動軸4を駆動する。これにより、図4(d)の二点鎖線に示すように、フライホイール13の回転速度は変化せず、キャリア18が正転する(第1のモータ11は空転する)とともに、駆動軸4の回転速度が上昇する。
そして、自動車1の定常走行時及び減速時には、上記と同様の動作を行って蓄積制御を行い、自動車1の走行状態に応じて、蓄積制御及び放出制御を繰り返す。
(制御例3)
制御例3では、自動車1の加速時に上記蓄積制御を行う。この制御例3を図5により説明する。
自動車1の発進前にフライホイール13の回転が停止している場合、自動車1をエンジン2により発進させて加速する(駆動軸4をエンジン2により駆動する)。このとき、制御例1及び2とは異なり、第1スイッチ27を短絡位置にして、第1のモータ11の回転、つまりキャリア18の回転をロックする。これにより、図5(a)に示すように、第1のモータ11(キャリア18)が停止した状態で、駆動軸4の回転速度が上昇していくとともに、フライホイール13(リングギヤ16)の回転速度が上昇していく。この結果、フライホイール13に回転エネルギーが蓄積される。
そして、定常走行時においても、第1のモータ11(キャリア18)の回転をロックしたまま、エンジン2により駆動軸4を駆動して、自動車1の車速を一定に維持させる。尚、自動車1の発進時及び定常走行時には、第2のモータ12は空転する。
自動車1の減速時には、エンジン2による駆動軸4の駆動を停止し、そして、制御例1の減速時の後半の工程及び制御例2の減速時の工程と同様に、空転している第2のモータ12を発電機として作動させかつ該第2のモータ12の発電電力を第1のモータ11に供給して該第1のモータ11を駆動させる。これにより、図5(b)に示すように、第2のモータ12(駆動軸4)の回転速度が低下するとともに、キャリア18が逆転してその回転速度が上昇する。この結果、フライホイール13の回転速度が更に上昇し、より多くの回転エネルギーがフライホイール13に蓄積される。
発電機として作動している第2のモータ12(駆動軸4)の回転が停止する、つまり自動車1が停止すると(図5(b)の実線の状態)、それ以上回転エネルギーは蓄積されなくなるが、その回転エネルギーは、自動車1の停止中も維持される。この停止中、第1のモータ11は、制御例1及び2と同様に、空転するようになされ、キャリア18及びフライホイール13(リングギヤ16)が回転している。
上記自動車1の減速後の停止状態から発進する際には、制御例1及び2と同様に、空転している上記第1のモータ11を発電機として作動させることによって、上記放出制御を行う。このとき、制御例1及び2と同様に、第1のモータ11の発電電力を第2のモータ12に供給して該第2のモータ12を駆動させる。これにより、図5(c)に示すように、第1のモータ11(キャリア18)の回転速度が低下していくとともに、フライホイール13の回転速度が低下しながら駆動軸4の回転速度が0から上昇していく。この結果、フライホイール13に蓄積された回転エネルギーが駆動軸4に放出されることになる。
発電機として作動している第1のモータ11が停止したとき(図5(c)の実線の状態)、自動車1の車速が乗員の要求する速度に達していない場合には、制御例1及び2と同様に、第1のモータ11が停止した以降、エンジン2により駆動軸4を駆動する。このとき、第1のモータ11(キャリア18)の回転をロックする。これにより、図5(c)の二点鎖線に示すように、第1のモータ11(キャリア18)が停止した状態で、駆動軸4の回転速度が上昇していくとともに、フライホイール13(リングギヤ16)の回転速度が上昇していく。この結果、フライホイール13に再び回転エネルギーが蓄積される。
そして、自動車1の減速時には、上記と同様の動作を行って蓄積制御を行い、自動車1の走行状態に応じて、蓄積制御及び放出制御を繰り返す。
したがって、上記実施形態では、コントロールユニット21による蓄積制御により、自動車1の減速時や、定常走行時、加速時に、駆動軸4や第1のモータ11から遊星歯車装置14を介してフライホイール13に回転エネルギーを蓄積することができるようになる。この回転エネルギーは、自動車1の停止中も維持され、自動車1が発進する際には、コントロールユニット21による放出制御により、フライホイール13に蓄積された回転エネルギーを遊星歯車装置14を介して駆動軸4に放出することができるようになり、この結果、走行時にフライホイール13に蓄積した回転エネルギーを次の発進時に使用することが可能になる。よって、遊星歯車装置14を設けて第1のモータ11や第2のモータ12等の作動を制御するという簡単な構成で、高圧バッテリを廃止することが可能になるとともに、走行時にフライホイール13に蓄積した回転エネルギーを次の発進時に使用することが可能になる。
尚、上記実施形態では、1つの遊星歯車装置14しか設けなかったが、遊星歯車装置14、第1のモータ11及びフライホイール13を2つずつ設けるようにしてもよい。すなわち、図6に示すように、各遊星歯車装置14のサンギヤ15を駆動軸14の各車輪軸4bにそれぞれ連結し、各遊星歯車装置14のキャリア18を各第1のモータ11にそれぞれ連結(配置上の観点からアイドルギヤ19を介して連結)し、各遊星歯車装置14のリングギヤ16を各フライホイール13にそれぞれ連結する。このようにすれば、2つの第1のモータ11を互いに独立に制御して、左右の駆動輪3,3に対して独立にトラクション制御を行うことができるようになる。ここで、図6では、第2のモータ12は、上記実施形態と同様に、主軸4aに1つしか設けていないが、第2のモータ12の配置スペースがあれば、各車輪軸4bにそれぞれ設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、遊星歯車装置14のサンギヤ15を駆動軸4(主軸4aに限らず、上記の如く車輪軸4bであってもよい)に連結し、キャリア18を第1のモータ11に連結し、リングギヤ16をフライホイール13に連結したが、駆動軸4、第1のモータ11及びフライホイール13の遊星歯車装置14への連結の組み合わせは、全部で6通りあり、どの組み合わせを採用してもよい。どの組み合わせでも、遊星歯車装置14の各回転要素の回転方向や回転速度等が上記実施形態と異なるだけであって、蓄積制御及び放出制御は上記実施形態と同様である(制御例1〜3のいずれも適用できる)。また、どの組み合わせでも、上記の如く遊星歯車装置14、第1のモータ11及びフライホイール13を2つずつ設ける場合にも適用可能である。
上記6通りの組み合わせの中で特に好ましいのは、上記実施形態、及び、遊星歯車装置14のサンギヤ15を駆動軸4(第2のモータ12)に連結し、キャリア18をフライホイール13に連結し、リングギヤ16を第1のモータ11に連結する形態(以下、第2実施形態という)である。これら2つの形態では、フライホイール13に蓄積した回転エネルギーに対して、放出可能なエネルギー量の割合が比較的大きく、しかも、その放出可能なエネルギー量を、リングギヤ16の歯数とサンギヤ15の歯数との比を変えることで調整することができる(サンギヤ15の歯数に対するリングギヤ16の歯数の比が大きいほど、放出可能なエネルギー量が大きくなる)。また、上記実施形態では、リングギヤ16にフライホイール13を連結するので、フライホイール13を、リングギヤ16の外周部を囲むようにリング状に形成することができて配置効率がよい。さらに、制御例2や制御例3では、リングギヤ16を比較的高速で回転させることができ、フライホイール13を小型化しても、蓄積可能なエネルギー量を大きくすることができる。一方、第2実施形態では、リングギヤ16に連結する第1のモータ11の出力トルクを小さくすることができ、その分だけ第1のモータ11を小型化することができる。
第2実施形態で、上記実施形態の制御例2と同様の制御を行った場合の速度線図を図7に示す。図7(a)〜(d)は、それぞれ図4(a)〜(d)に対応している。
また、遊星歯車装置14のサンギヤ15を第1のモータ11に連結し、キャリア18を駆動軸4(第2のモータ12)に連結し、リングギヤ16をフライホイール13に連結する形態(以下、第3実施形態という)では、フライホイール13に蓄積した回転エネルギーに対して、放出可能なエネルギー量の割合が比較的小さくなるが、この割合は、リングギヤ16の歯数とサンギヤ15の歯数との比に関係なく、約1/2と一定であり、十分に実用可能である。この第3実施形態で、上記実施形態の制御例2と同様の制御を行った場合の速度線図を図8に示す。図8(a)〜(d)は、それぞれ図4(a)〜(d)に対応している。
本発明は、フライホイールを備えたハイブリッド自動車に有用であり、特に高圧バッテリを廃止する場合に有用である。
図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車の駆動系及びその制御系の構成を示す概略図である。 ハイブリッド自動車の、遊星歯車装置を含めた駆動系の構成を示す概略図である。 コントロールユニットによる制御例1に対応した変化を示す、遊星歯車装置の各回転要素の速度線図である。 コントロールユニットによる制御例2に対応した変化を示す、遊星歯車装置の各回転要素の速度線図である。 コントロールユニットによる制御例3に対応した変化を示す、遊星歯車装置の各回転要素の速度線図である。 2つの遊星歯車装置を設ける場合の図2相当図である。 第2実施形態における図4相当図である。 第3実施形態における図4相当図である。
1 ハイブリッド自動車
2 エンジン
3 駆動輪
4 駆動軸
7 ブレーキ装置(ブレーキ手段)
11 第1のモータ
12 第2のモータ
13 フライホイール
14 遊星歯車装置(動力分配機構)
21 コントロールユニット(制御手段)
27 第1スイッチ(ロック手段)

Claims (4)

  1. エンジンと、該エンジンと駆動輪とを連結する駆動軸と、発電機として作動可能な第1のモータと、回転エネルギーを蓄積しかつ該蓄積した回転エネルギーを放出可能なフライホイールとを備えたハイブリッド自動車であって、
    上記駆動軸、上記フライホイール及び上記第1のモータを互いに連結し、これらの間で動力を合成又は分配する動力分配機構と、
    上記駆動軸に設けられ、該駆動軸を駆動する第2のモータと、
    上記駆動輪に設けられ、該駆動輪にブレーキを付与するブレーキ手段と、
    上記第1のモータ、上記第2のモータ及びブレーキ手段の作動を制御する制御手段とを更に備え、
    上記制御手段は、上記第1のモータの作動を制御して、上記動力分配機構を介して上記フライホイールに回転エネルギーを蓄積させる蓄積制御と、上記第1のモータの作動を制御して、上記フライホイールに蓄積された回転エネルギーを上記動力分配機構を介して放出させる放出制御とを行うように構成され、
    上記第1のモータは、上記自動車の走行に伴って上記動力分配機構を介して回転するように構成され、
    更に上記制御手段は、上記自動車の減速時に、該自動車の走行に伴って回転している第1のモータを発電機として作動させかつ該第1のモータの発電電力を上記第2のモータに供給して該第2のモータを駆動させるとともに、該第2のモータの駆動による上記駆動軸の駆動に伴って上記自動車が減速しなくなるのを阻止するべく上記ブレーキ手段により上記駆動輪にブレーキを付与させることによって、上記蓄積制御を行うように構成されていることを特徴とするハイブリッド自動車。
  2. 請求項1記載のハイブリッド自動車において、
    上記制御手段は、上記自動車の減速時において、発電機として作動している上記第1のモータが停止したときには、上記駆動軸と共に回転している上記第2のモータを発電機として作動させかつ該第2のモータの発電電力を上記第1のモータに供給して該第1のモータを駆動させることによって、上記蓄積制御を行うように構成されていることを特徴とするハイブリッド自動車。
  3. 請求項1記載のハイブリッド自動車において、
    上記制御手段は、更に上記エンジンの作動を制御するものであって、上記自動車の定常走行時に、上記エンジンの作動制御により該自動車の車速を一定に維持させつつ、該自動車の走行に伴って回転している第1のモータを発電機として作動させることによって、上記蓄積制御を行うように構成されていることを特徴とするハイブリッド自動車。
  4. 請求項1記載のハイブリッド自動車において、
    上記第1のモータの回転をロックするロック手段を更に備え、
    上記制御手段は、更に上記エンジン及びロック手段の作動を制御するものであって、上記自動車の加速時に、上記第1のモータを駆動しない状態で上記ロック手段により上記第1のモータの回転をロックさせながら上記エンジンにより上記駆動軸を駆動させることによって、上記蓄積制御を行うように構成されていることを特徴とするハイブリッド自動車。
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