JP2019050705A - 電気自動車用駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】走行用第一モータ及び走行用第二モータにおける力行をバランスさせなくても、走行用第一モータ及び走行用第二モータの両方の駆動力を加えて走行できる電気自動車用駆動装置を提供することを目的とする。【解決手段】回転軸線が互に離れて平行に延在した走行用第一モータMG1、走行用第二モータMG2と、遊星歯車機構PGと、を有し、遊星歯車機構PGの第一回転要素Sは、走行用第一モータMG1に回転可能に連結され、第二回転要素Rは、走行用第二モータMG2に接続部17を介して回転可能に連結され、第三回転要素Cは、駆動車輪側に連結された出力軸11に連結される電気自動車用駆動装置であって、第一回転要素Sと第二回転要素Rと第三回転要素Cとのうちいずれか二つの回転要素を断接可能に接続をすることにより、接続時に二つの回転要素を直結状態に切り替えるクラッチCLを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、電気自動車用駆動装置に関する。本発明でいう電気自動車は、バッテリから電力が供給されて駆動車輪を回転させる走行用モータを備える自動車を意味する。電気自動車には、走行用モータに加えてエンジンを備える自動車(いわゆる、ハイブリッド車)において、エンジンを使用していない状態時のものも含まれ、走行用モータには、バッテリから電力の供給を受けて駆動輪を駆動するモータとして機能し、減速時等には駆動車輪の回転によって電力を生成してバッテリに供給するジェネレータとして機能するモータジェネレータが含まれる。
特許文献1には、エンジンと走行用モータによって駆動車輪を回転させるハイブリッド車が開示されている。このハイブリッド車の電気自動車用駆動装置は、第一回転軸線回りに回転可能である第一ロータを有する走行用第一モータと、第一回転軸線に対して離れて平行に延在する第二回転軸線回りに回転可能である第二ロータを有する走行用第二モータと、リングギヤ、サンギヤ、キャリアを備えた遊星歯車機構と、二つのクラッチを有し、リングギヤは、走行用第一モータのロータである第一ロータに接続され、サンギヤは、走行用第二モータのロータである第二ロータに接続され、キャリアは、駆動車輪側に接続されて、走行用第一モータと走行用第二モータとを力行して走行用第一モータ及び走行用第二モータの両方の駆動力を使用して走行する運転モードを備えた電気自動車用駆動装置が示されている。
しかしながら、上述した特許文献1の電気自動車用駆動装置においては、遊星歯車機構に走行用第一モータ及び走行用第二モータの両方の駆動力を加えて走行する運転モードでは、二つのクラッチを選択的に作動させるとともに、走行用第一モータ及び走行用第二モータに電力を供給して、走行用第一モータ及び走行用第二モータにおける力行をバランスさせる必要があった。この走行用第一モータの力行と走行用第二モータの力行とのバランスを確保させるためには、走行用第一モータと走行用第二モータの両方とも、その力行に必要な出力が要求されることとなる。
本発明は、走行用第一モータ及び走行用第二モータにおける力行をバランスさせなくても、遊星歯車機構に走行用第一モータ及び走行用第二モータの両方の駆動力を加えて走行できる電気自動車用駆動装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電気自動車用駆動装置は、第一回転軸線回りに回転可能である第一ロータを有する走行用第一モータと、前記第一回転軸線に対して離れて平行に延在する第二回転軸線回りに回転可能である第二ロータを有する走行用第二モータと、第一回転要素と第二回転要素と第三回転要素とを備えた遊星歯車機構と、を有し、前記第一回転要素は、前記第一ロータに回転可能に連結され、前記第二回転要素は、前記第二ロータに接続部を介して回転可能に連結され、前記第三回転要素は、駆動車輪側に連結された出力軸に連結される電気自動車用駆動装置であって、前記第一回転要素と前記第二回転要素と前記第三回転要素とのうちいずれか二つの回転要素を断接可能に接続をすることにより、前記接続時に前記二つの回転要素を直結状態に切り替えるクラッチを備える。
これによれば、電気自動車用駆動装置は、クラッチが、遊星歯車機構を直結状態に切り替える接続状態となり、この場合、遊星歯車機構に走行用第一モータ及び走行用第二モータにおける力行をバランスさせることなく、遊星歯車機構に走行用第一モータ及び走行用第二モータの力行による両方の駆動力を加えて走行することができる。これにより、走行用第一モータと走行用第二モータとの駆動力を合算して走行することができるため、走行用第一モータと走行用第二モータは、異なる特性の走行用モータを用いることが可能となって、個々の走行用モータの特性を生かして、電気自動車の走行性能を向上することが可能となる。
以下に本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示す電気自動車EVは、駆動車輪(前輪)Wf1、Wf2に駆動力を与える電気自動車用駆動装置10が搭載されている。電気自動車用駆動装置10は、第一モータジェネレータMG1、第二モータジェネレータMG2、遊星歯車機構PG及びクラッチCLを備えている。遊星歯車機構PGに駆動軸11が接続されている。駆動軸11は、複数の歯車を組み合わせた一般周知の回転伝達機構12に連結されており、そして駆動軸11は、デファレンシャルギヤ13を介して駆動車輪Wf1、Wf2に連結されている。第一モータジェネレータMG1及び第二モータジェネレータMG2は、遊星歯車機構PGに接続されている。クラッチCLは、遊星歯車機構PGを直結状態に切り替えるものである。電気自動車用駆動装置10は、制御装置50によりコントロールされる。
図1に示す電気自動車EVは、駆動車輪(前輪)Wf1、Wf2に駆動力を与える電気自動車用駆動装置10が搭載されている。電気自動車用駆動装置10は、第一モータジェネレータMG1、第二モータジェネレータMG2、遊星歯車機構PG及びクラッチCLを備えている。遊星歯車機構PGに駆動軸11が接続されている。駆動軸11は、複数の歯車を組み合わせた一般周知の回転伝達機構12に連結されており、そして駆動軸11は、デファレンシャルギヤ13を介して駆動車輪Wf1、Wf2に連結されている。第一モータジェネレータMG1及び第二モータジェネレータMG2は、遊星歯車機構PGに接続されている。クラッチCLは、遊星歯車機構PGを直結状態に切り替えるものである。電気自動車用駆動装置10は、制御装置50によりコントロールされる。
次に、遊星歯車機構PG、第一モータジェネレータMG1、第二モータジェネレータMG2、制御装置50などの各部について説明する。
<遊星歯車機構>
遊星歯車機構PGは、図1に示すように、シングルピニオン式の遊星歯車機構であり、外歯歯車のサンギヤSと、このサンギヤSと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤRと、サンギヤSに噛み合うとともにリングギヤRに噛み合う複数のピニオンギヤPと、これら複数のピニオンギヤPを自転自在に保持するキャリアCとを備えている。遊星歯車機構PGの回転軸線を回転軸線L0にて示す。
遊星歯車機構PGは、図1に示すように、シングルピニオン式の遊星歯車機構であり、外歯歯車のサンギヤSと、このサンギヤSと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤRと、サンギヤSに噛み合うとともにリングギヤRに噛み合う複数のピニオンギヤPと、これら複数のピニオンギヤPを自転自在に保持するキャリアCとを備えている。遊星歯車機構PGの回転軸線を回転軸線L0にて示す。
遊星歯車機構PGにおいて、サンギヤSは第一モータジェネレータMG1の第一ロータ(回転子)14に一般周知の回転伝達機構15(例えば、図1に示す例では複数のギヤ15a、15bを組み合わせて構成)を介して回転可能に連結されており、リングギヤRに第二モータジェネレータMG2の第二ロータ(回転子)16に接続部17を介して回転可能に連結されている。キャリアCは駆動軸11が連結されている。回転伝達機構15は、ギヤ15aが、ロータ14に連結された軸部15dに固定され、ギヤ15bがサンギヤSと一体回転する中空シャフト15cに固定されて、ギヤ15aとギヤ15bとが噛み合う。中空シャフト15cの内周に、駆動軸11が中空シャフト15cと相対回転可能に設けられている。なお、サンギヤSが本発明でいう「第一回転要素」に相当し、リングギヤRが本発明でいう「第二回転要素」に相当し、キャリアCが、本発明でいう「第三回転要素」に相当する。駆動軸11が本発明でいう「出力軸」に相当する。
<第一モータジェネレータ>
第一モータジェネレータMG1は、電動機として駆動できるとともに発電機として駆動できるものであり、トルクが低く最高回転速度の高い特性を備えた低トルク高速モータであることが好ましい。又、第一モータジェネレータMG1は、永久磁石が組み込まれた同期モータであることが好ましい。第一モータジェネレータMG1は、前述の遊星歯車機構PGの回転軸線L0に対して離れて平行に延在する第一回転軸線L1回りに回転可能である。クラッチCLにて遊星歯車機構PGが直結状態である場合に、第一モータジェネレータMG1にて電気自動車EVが最高速度で走行できる様に出力及びギヤ比が設定されている。なお、第一モータジェネレータMG1が本発明でいう「走行用第一モータ」に相当する。
第一モータジェネレータMG1は、電動機として駆動できるとともに発電機として駆動できるものであり、トルクが低く最高回転速度の高い特性を備えた低トルク高速モータであることが好ましい。又、第一モータジェネレータMG1は、永久磁石が組み込まれた同期モータであることが好ましい。第一モータジェネレータMG1は、前述の遊星歯車機構PGの回転軸線L0に対して離れて平行に延在する第一回転軸線L1回りに回転可能である。クラッチCLにて遊星歯車機構PGが直結状態である場合に、第一モータジェネレータMG1にて電気自動車EVが最高速度で走行できる様に出力及びギヤ比が設定されている。なお、第一モータジェネレータMG1が本発明でいう「走行用第一モータ」に相当する。
<第二モータジェネレータ>
第二モータジェネレータMG2は、電動機として駆動できるとともに発電機として駆動できるものであり、第一モータジェネレータMG1に比べて、トルクが高く最高回転速度の低い特性を備えた高トルク低速モータであることが好ましい。又、第二モータジェネレータMG2は、永久磁石が組み込まれていない誘導モータであることが好ましい。第一モータジェネレータMG1の第一回転軸線L1と第二モータジェネレータMG2の第二回転軸線L2とは離れて平行に延在するため、その軸方向長さを短縮できる構成である。なお、第二モータジェネレータMG2が本発明でいう「走行用第二モータ」に相当する。
第二モータジェネレータMG2は、電動機として駆動できるとともに発電機として駆動できるものであり、第一モータジェネレータMG1に比べて、トルクが高く最高回転速度の低い特性を備えた高トルク低速モータであることが好ましい。又、第二モータジェネレータMG2は、永久磁石が組み込まれていない誘導モータであることが好ましい。第一モータジェネレータMG1の第一回転軸線L1と第二モータジェネレータMG2の第二回転軸線L2とは離れて平行に延在するため、その軸方向長さを短縮できる構成である。なお、第二モータジェネレータMG2が本発明でいう「走行用第二モータ」に相当する。
<クラッチ>
クラッチCLは、遊星歯車機構PGの回転要素であるサンギヤS、リングギヤR及びキャリアCとのうちいずれか二つの回転要素を断接可能に接続をすることにより、接続時にその二つの回転要素即ち遊星歯車機構PGを直結状態に切り替えるものである。クラッチCLは、クラッチCLの遮断時にその二つの回転要素即ち遊星歯車機構PGをニュートラル状態に切り替える。クラッチCLが、リングギヤRとキャリアCとを接続して遊星歯車機構PGを直結状態に切り替える例を図1に示す。
クラッチCLは、遊星歯車機構PGの回転要素であるサンギヤS、リングギヤR及びキャリアCとのうちいずれか二つの回転要素を断接可能に接続をすることにより、接続時にその二つの回転要素即ち遊星歯車機構PGを直結状態に切り替えるものである。クラッチCLは、クラッチCLの遮断時にその二つの回転要素即ち遊星歯車機構PGをニュートラル状態に切り替える。クラッチCLが、リングギヤRとキャリアCとを接続して遊星歯車機構PGを直結状態に切り替える例を図1に示す。
クラッチCLは、例えば、図1に示す如く、ドグクラッチ歯を有し、リングギヤRと一体回転可能に設けられたクラッチリング18と、キャリアCに連結された駆動軸11にクラッチリング18と隣接して固定されたクラッチハブ19と、クラッチハブ19と回転軸線L0方向に沿って移動可能に嵌合されるとともにクラッチリング18のドグクラッチ歯と噛み合い可能なスリーブ20と、を有する一般周知のドグクラッチである。なお、クラッチCLは、ドグクラッチに限定されることなく、他のクラッチも適用可能であるが、ドグクラッチはシンクロ機構とそのシンクロ機構を作動させる高い作動力(例えば油圧回路など)が不要であるため構造簡単となる。
<減速機構>
接続部17には、平行ギヤ21が設けられる。平行ギヤ21は、第二モータジェネレータMG2の第二ロータ16の軸部16aに固定されて前述のリングギヤRの外歯部と噛み合うギヤ16bにて、減速機構を構成する。なお、平行ギヤ21は、平歯車又はヘリカルギヤを含むものとする。
接続部17には、平行ギヤ21が設けられる。平行ギヤ21は、第二モータジェネレータMG2の第二ロータ16の軸部16aに固定されて前述のリングギヤRの外歯部と噛み合うギヤ16bにて、減速機構を構成する。なお、平行ギヤ21は、平歯車又はヘリカルギヤを含むものとする。
減速機構即ち平行ギヤ21により、第二モータジェネレータMG2の第二ロータ16の回転は、減速されて、リングギヤRに伝達される。
このようにして遊星歯車機構PGに二つのモータジェネレータMG1、MG2に回転可能に連結した構成とすることにより、それら第一モータジェネレータMG1及び第二モータジェネレータMG2のいずれか一方または両方の動力(トルク)を駆動車輪Wf1、Wf2に、駆動軸11、デファレンシャルギヤ13を介して入出力することが可能となる。
<制御装置50>
第一モータジェネレータMG1及び第二モータジェネレータMG2は、図1に示す如く、第一インバータ51、第二インバータ52を介してバッテリ(蓄電装置)53との間で電力のやりとりを行う。第一モータジェネレータMG1及び第二モータジェネレータMG2は、いずれも、制御装置50により駆動制御されるものであり、制御装置50からは、第一インバータ51、第二インバータ52にスイッチング制御信号が出力され、そのスイッチング制御信号に応じて第一インバータ51、第二インバータ52が第一モータジェネレータMG1、第二モータジェネレータMG2の駆動を制御する。制御装置50は、前述のクラッチCLを切替るべく、スリーブ20を前述の回転軸線L0に沿って移動させるクラッチアクチュエータ54を駆動制御する。
第一モータジェネレータMG1及び第二モータジェネレータMG2は、図1に示す如く、第一インバータ51、第二インバータ52を介してバッテリ(蓄電装置)53との間で電力のやりとりを行う。第一モータジェネレータMG1及び第二モータジェネレータMG2は、いずれも、制御装置50により駆動制御されるものであり、制御装置50からは、第一インバータ51、第二インバータ52にスイッチング制御信号が出力され、そのスイッチング制御信号に応じて第一インバータ51、第二インバータ52が第一モータジェネレータMG1、第二モータジェネレータMG2の駆動を制御する。制御装置50は、前述のクラッチCLを切替るべく、スリーブ20を前述の回転軸線L0に沿って移動させるクラッチアクチュエータ54を駆動制御する。
次に電気自動車EVの走行状態に対し、制御装置50にて制御される電気自動車用駆動装置10の作動の例を図2に示す。
<低速高負荷>
電気自動車EVが、例えば登坂走行時の如く、低速高負荷となる走行状態においては、制御装置50は、クラッチCLをOFF即ち遮断し、第一モータジェネレータMG1を回生又は停止させて第一モータジェネレータMG1に負荷を付与し、第二モータジェネレータMG2を力行させる制御をする。これにより、電気自動車用駆動装置10は、第一モータジェネレータMG1と接続された遊星歯車機構PGのサンギヤSに負荷が付与されるため即ち第一モータジェネレータMG1の反力により、遊星歯車機構PGの出力であるキャリアCは減速される。電気自動車用駆動装置10は、第二モータジェネレータMG2の第二ロータ16の回転が、平行ギヤ21による減速に加えて、更に遊星歯車機構PGにより減速される。従って、電気自動車EVにおける低速高負荷となる走行状態においては、高トルク低速モータである第二モータジェネレータMG2を力行し、第二モータジェネレータMG2の回転が平行ギヤ21による減速に加えて更に遊星歯車機構PGにより更に減速されるので、電気自動車用駆動装置10は、より一層高められた高トルクを駆動軸11から出力できるため、電気自動車EVは、低速高負荷となる走行状態を第二モータジェネレータMG2の力行にて走行できる。
電気自動車EVが、例えば登坂走行時の如く、低速高負荷となる走行状態においては、制御装置50は、クラッチCLをOFF即ち遮断し、第一モータジェネレータMG1を回生又は停止させて第一モータジェネレータMG1に負荷を付与し、第二モータジェネレータMG2を力行させる制御をする。これにより、電気自動車用駆動装置10は、第一モータジェネレータMG1と接続された遊星歯車機構PGのサンギヤSに負荷が付与されるため即ち第一モータジェネレータMG1の反力により、遊星歯車機構PGの出力であるキャリアCは減速される。電気自動車用駆動装置10は、第二モータジェネレータMG2の第二ロータ16の回転が、平行ギヤ21による減速に加えて、更に遊星歯車機構PGにより減速される。従って、電気自動車EVにおける低速高負荷となる走行状態においては、高トルク低速モータである第二モータジェネレータMG2を力行し、第二モータジェネレータMG2の回転が平行ギヤ21による減速に加えて更に遊星歯車機構PGにより更に減速されるので、電気自動車用駆動装置10は、より一層高められた高トルクを駆動軸11から出力できるため、電気自動車EVは、低速高負荷となる走行状態を第二モータジェネレータMG2の力行にて走行できる。
<低中速高負荷>
電気自動車EVが、例えば加速要求時の如く、低中速高負荷となる走行状態においては、制御装置50は、クラッチCLをOFF即ち遮断し、第一モータジェネレータMG1と第二モータジェネレータMG2とを力行し且つ第一モータジェネレータMG1と第二モータジェネレータMG2とバランスさせて作動させる制御を行う。これにより、電気自動車EVは、低トルク高速モータである第一モータジェネレータMG1と高トルク低速モータである第二モータジェネレータMG2との両方の力行のバランス作動により、低中速高負荷となる走行状態を走行できる。
電気自動車EVが、例えば加速要求時の如く、低中速高負荷となる走行状態においては、制御装置50は、クラッチCLをOFF即ち遮断し、第一モータジェネレータMG1と第二モータジェネレータMG2とを力行し且つ第一モータジェネレータMG1と第二モータジェネレータMG2とバランスさせて作動させる制御を行う。これにより、電気自動車EVは、低トルク高速モータである第一モータジェネレータMG1と高トルク低速モータである第二モータジェネレータMG2との両方の力行のバランス作動により、低中速高負荷となる走行状態を走行できる。
<中高速高負荷>
電気自動車EVが、加速要求時例えば追い越し加速等で余裕駆動力が必要である中高速高負荷となる走行状態においては、制御装置50は、クラッチCLをON即ち接続して遊星歯車機構PGを直結状態にし、第一モータジェネレータMG1と第二モータジェネレータMG2とを力行させる制御を行なう。これにより、クラッチCLにて、遊星歯車機構PGが直結状態に切り替わるため、遊星歯車機構PGに、第一モータジェネレータMG1及び第二モータジェネレータMG2における力行をバランスさせることなく、遊星歯車機構PGに第一モータジェネレータMG1及び第二モータジェネレータMG2の力行による両方の駆動力を加えて走行することができる。従って、電気自動車EVは、低トルク高速モータである第一モータジェネレータMG1と高トルク低速モータである第二モータジェネレータMG2との駆動力を合算して走行することができるため、中高速高負荷となる走行状態を走行できる。
電気自動車EVが、加速要求時例えば追い越し加速等で余裕駆動力が必要である中高速高負荷となる走行状態においては、制御装置50は、クラッチCLをON即ち接続して遊星歯車機構PGを直結状態にし、第一モータジェネレータMG1と第二モータジェネレータMG2とを力行させる制御を行なう。これにより、クラッチCLにて、遊星歯車機構PGが直結状態に切り替わるため、遊星歯車機構PGに、第一モータジェネレータMG1及び第二モータジェネレータMG2における力行をバランスさせることなく、遊星歯車機構PGに第一モータジェネレータMG1及び第二モータジェネレータMG2の力行による両方の駆動力を加えて走行することができる。従って、電気自動車EVは、低トルク高速モータである第一モータジェネレータMG1と高トルク低速モータである第二モータジェネレータMG2との駆動力を合算して走行することができるため、中高速高負荷となる走行状態を走行できる。
<中高速低負荷>
電気自動車EVが、例えば巡航走行時の如く中高速低負荷となる走行状態においては、制御装置50は、クラッチCLをON即ち接続して遊星歯車機構PGを直結状態にし、第一モータジェネレータMG1を力行させ、第二モータジェネレータMG2をフリー(連れ回り)させる制御を行なう。これにより、クラッチCLにて、遊星歯車機構PGが直結状態に切り替わり、電気自動車EVは、低トルク高速モータである第一モータジェネレータMG1の力行にて中高速低負荷となる走行状態を走行できる。また、第二モータジェネレータMG2はフリー(連れ回り)となるが、第二モータジェネレータMG2は誘導モータであるので、永久磁石が組み込まれていないことから逆起電力が発生しないためエネルギー損失を低減できる。
電気自動車EVが、例えば巡航走行時の如く中高速低負荷となる走行状態においては、制御装置50は、クラッチCLをON即ち接続して遊星歯車機構PGを直結状態にし、第一モータジェネレータMG1を力行させ、第二モータジェネレータMG2をフリー(連れ回り)させる制御を行なう。これにより、クラッチCLにて、遊星歯車機構PGが直結状態に切り替わり、電気自動車EVは、低トルク高速モータである第一モータジェネレータMG1の力行にて中高速低負荷となる走行状態を走行できる。また、第二モータジェネレータMG2はフリー(連れ回り)となるが、第二モータジェネレータMG2は誘導モータであるので、永久磁石が組み込まれていないことから逆起電力が発生しないためエネルギー損失を低減できる。
<低中速低負荷>
電気自動車EVが、低中速低負荷となる走行状態においては、制御装置50は、前述の中高速低負荷となる走行状態と同様に、クラッチCLをON即ち接続して遊星歯車機構PGを直結状態にし、第一モータジェネレータMG1を力行させ、第二モータジェネレータMG2をフリー(連れ回り)させる制御を行なう。これにより、クラッチCLにて、遊星歯車機構PGが直結状態に切り替わり、電気自動車EVは、低トルク高速モータである第一モータジェネレータMG1の力行にて低中速低負荷となる走行状態を走行できる。また、第二モータジェネレータMG2はフリー(連れ回り)となるが、第二モータジェネレータMG2は誘導モータであるので、永久磁石が組み込まれていないことから逆起電力が発生しないためエネルギー損失を低減できる。
電気自動車EVが、低中速低負荷となる走行状態においては、制御装置50は、前述の中高速低負荷となる走行状態と同様に、クラッチCLをON即ち接続して遊星歯車機構PGを直結状態にし、第一モータジェネレータMG1を力行させ、第二モータジェネレータMG2をフリー(連れ回り)させる制御を行なう。これにより、クラッチCLにて、遊星歯車機構PGが直結状態に切り替わり、電気自動車EVは、低トルク高速モータである第一モータジェネレータMG1の力行にて低中速低負荷となる走行状態を走行できる。また、第二モータジェネレータMG2はフリー(連れ回り)となるが、第二モータジェネレータMG2は誘導モータであるので、永久磁石が組み込まれていないことから逆起電力が発生しないためエネルギー損失を低減できる。
<慣性(惰性)走行>
電気自動車EVが、慣性(惰性)走行となる走行状態においては、制御装置50は、クラッチCLをOFF即ち遮断して遊星歯車機構PGをニュートラル状態にし、第一モータジェネレータMG1を負荷停止させ、第二モータジェネレータMG2をフリー(連れ回り)させる制御を行なう。従って、永久磁石が組み込まれた同期モータである第一モータジェネレータMG1は、永久磁石の作用による負荷にて第一ロータ14の回転が停止するため、逆起電力が発生しないためエネルギー損失を低減できる。また、第二モータジェネレータMG2はフリー(連れ回り)となるが、第二モータジェネレータMG2は誘導モータであるので、永久磁石が組み込まれていないことから逆起電力が発生しないためエネルギー損失を低減できる。これにより、電気自動車EVは、第一モータジェネレータMG1及び第二モータジェネレータMG2を駆動車輪Wf1、Wf2から切り離すクラッチを必要とせずに、エネルギー損失を低減できて慣性(惰性)走行ができる。
電気自動車EVが、慣性(惰性)走行となる走行状態においては、制御装置50は、クラッチCLをOFF即ち遮断して遊星歯車機構PGをニュートラル状態にし、第一モータジェネレータMG1を負荷停止させ、第二モータジェネレータMG2をフリー(連れ回り)させる制御を行なう。従って、永久磁石が組み込まれた同期モータである第一モータジェネレータMG1は、永久磁石の作用による負荷にて第一ロータ14の回転が停止するため、逆起電力が発生しないためエネルギー損失を低減できる。また、第二モータジェネレータMG2はフリー(連れ回り)となるが、第二モータジェネレータMG2は誘導モータであるので、永久磁石が組み込まれていないことから逆起電力が発生しないためエネルギー損失を低減できる。これにより、電気自動車EVは、第一モータジェネレータMG1及び第二モータジェネレータMG2を駆動車輪Wf1、Wf2から切り離すクラッチを必要とせずに、エネルギー損失を低減できて慣性(惰性)走行ができる。
次に、本発明の他の実施形態における電気自動車用駆動装置10Aについて、図3に基づいて説明する。電気自動車用駆動装置10Aは、遊星歯車機構PGの回転軸線L0が第一モータジェネレータMG1の第一回転軸線L1と同軸に設けられたことを除いて、図1に示した前述の電気自動車用駆動装置10と同様である。以下、電気自動車用駆動装置10Aについて、電気自動車用駆動装置10とは相違する部分について説明し、電気自動車用駆動装置10と同様な部材については、同一の番号を付して説明する。
シングルピニオン式の遊星歯車機構PGにおいて、サンギヤSは第一モータジェネレータMG1の第一ロータ(回転子)14に一般周知の回転伝達機構15を介して回転可能に連結されており、リングギヤRに第二モータジェネレータMG2の第二ロータ(回転子)16に接続部17を介して回転可能に連結されている。キャリアCは駆動軸11が連結されている。駆動軸11は、複数のギヤを組み合わせた一般周知の回転伝達機構12に連結されており、そして駆動軸11は、デファレンシャルギヤ13を介して駆動車輪Wf1、Wf2に連結されている。
回転伝達機構15は、第一モータジェネレータMG1の第一ロータ14に連結された軸部15dにサンギヤSが固定された構成である。軸部15dは、駆動軸11に対して、相対回転可能に設けられている。なお、サンギヤSが本発明でいう「第一回転要素」に相当し、リングギヤRが本発明でいう「第二回転要素」に相当し、キャリアCが、本発明でいう「第三回転要素」に相当する。
接続部17には、平行ギヤ21が設けられる。平行ギヤ21は、第二モータジェネレータMG2の第二ロータ16に連結された軸部16aに固定されたギヤ16bと、前述のリングギヤRの外歯部とギヤ16bとに噛み合う中間ギヤ16cにて、減速機構を構成する。なお、平行ギヤ21は、平歯車又はヘリカルギヤを含むものとする。
なお、電気自動車EVの走行状態に対し、制御装置50にて制御される電気自動車用駆動装置10Aの作動の例は、前述の図2に示す如くであり、詳細な説明を省略する。
以上の二つのいずれの例でも、二つのモータジェネレータMG1、MG2が搭載された電気自動車EVに、本発明を適用した例を示したが、これに限られることなく、三つ以上のモータジェネレータを備えた電気自動車にも本発明は適用可能である。
以上の二つのいずれの例でも、遊星歯車機構PGは、シングルピニオン式遊星歯車機構である場合を示したが、遊星歯車機構PGは、これに限られることなく、シングルピニオン式遊星歯車機構に代えて、互いに噛合すると共に一方がサンギヤSに他方がリングギヤRに噛合する二つのピニオンギヤPの組を自転自在に複数保持するキャリアCとを有するダブルピニオン式遊星歯車機構とすることができる。なお、遊星歯車機構PGがダブルピニオン式遊星歯車機構の場合は、サンギヤSが本発明でいう「第一回転要素」に相当し、リングギヤRが本発明でいう「第三回転要素」に相当し、キャリアCが、本発明でいう「第二回転要素」に相当する。
以上の二つのいずれの例でも、駆動車輪を前輪とした従来の内燃機関のフロントエンジン・フロントドライブ方式(FF)の自動車における駆動装置と置き換えた例を説明したが、本発明に係る電気自動車用駆動装置10、10Aは、走行用第一モータMG1の第一回転軸線L1と走行用第二モータMG2の第二回転軸線L2とが離れて平行に延在してその軸方向長さを短縮した構成であるため、これに限定されることなく、駆動車輪を後輪とした従来の内燃機関のリアエンジン・リアドライブ方式(RR)の自動車における駆動装置とも置き換え可能である。従って、本発明に係る電気自動車用駆動装置10、10Aは、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF)の自動車及びリアエンジン・リアドライブ方式(RR)の自動車における電気自動車化ができる。
(実施形態の効果)
上述のように、本発明の実施形態に係る電気自動車用駆動装置10、10Aによれば、第一回転軸線L1回りに回転可能である第一ロータ14を有する走行用第一モータMG1と、第一回転軸線L1に対して離れて平行に延在する第二回転軸線L2回りに回転可能である第二ロータ16を有する走行用第二モータMG2と、第一回転要素Sと第二回転要素Rと第三回転要素Cとを備えた遊星歯車機構PGと、を有し、第一回転要素Sは、第一ロータ14に回転可能に連結され、第二回転要素Rは、第二ロータ16に接続部17を介して回転可能に連結され、第三回転要素Cは、駆動車輪Wf1、Wf2側に連結された出力軸11に連結される電気自動車用駆動装置であって、第一回転要素Sと第二回転要素Rと第三回転要素Cとのうちいずれか二つの回転要素を断接可能に接続をするクラッチCLを備えることにより、クラッチCLの接続時に二つの回転要素を直結状態に切り替える。これにより、電気自動車用駆動装置10、10Aは、クラッチCLが、遊星歯車機構PGを直結状態に切り替える接続状態となり、この場合、遊星歯車機構PGに走行用第一モータMG1及び走行用第二モータMG2における力行をバランスさせることなく、遊星歯車機構PGに走行用第一モータMG1及び走行用第二モータMG2の力行による両方の駆動力を加えて走行することができる。これにより、走行用第一モータMG1と走行用第二モータMG2との駆動力を合算して走行することができるため、走行用第一モータMG1と走行用第二モータMG2は、異なる特性の走行用モータを用いることが可能となって、個々の走行用モータの特性を生かして、電気自動車の走行性能を向上することが可能となる。また、電気自動車用駆動装置10、10Aは、走行用第一モータMG1の第一回転軸線L1と走行用第二モータMG2の第二回転軸線L2とは離れて平行に延在するため、その軸方向長さを短縮できて、従来の内燃機関のフロントエンジン・フロントドライブ方式(FF)の自動車又は内燃機関のリアエンジン・リアドライブ方式(RR)の自動車における駆動装置と置き換えて、動力伝達ラインを変更することなく、その自動車に搭載でき、電気自動車化が容易となる。
上述のように、本発明の実施形態に係る電気自動車用駆動装置10、10Aによれば、第一回転軸線L1回りに回転可能である第一ロータ14を有する走行用第一モータMG1と、第一回転軸線L1に対して離れて平行に延在する第二回転軸線L2回りに回転可能である第二ロータ16を有する走行用第二モータMG2と、第一回転要素Sと第二回転要素Rと第三回転要素Cとを備えた遊星歯車機構PGと、を有し、第一回転要素Sは、第一ロータ14に回転可能に連結され、第二回転要素Rは、第二ロータ16に接続部17を介して回転可能に連結され、第三回転要素Cは、駆動車輪Wf1、Wf2側に連結された出力軸11に連結される電気自動車用駆動装置であって、第一回転要素Sと第二回転要素Rと第三回転要素Cとのうちいずれか二つの回転要素を断接可能に接続をするクラッチCLを備えることにより、クラッチCLの接続時に二つの回転要素を直結状態に切り替える。これにより、電気自動車用駆動装置10、10Aは、クラッチCLが、遊星歯車機構PGを直結状態に切り替える接続状態となり、この場合、遊星歯車機構PGに走行用第一モータMG1及び走行用第二モータMG2における力行をバランスさせることなく、遊星歯車機構PGに走行用第一モータMG1及び走行用第二モータMG2の力行による両方の駆動力を加えて走行することができる。これにより、走行用第一モータMG1と走行用第二モータMG2との駆動力を合算して走行することができるため、走行用第一モータMG1と走行用第二モータMG2は、異なる特性の走行用モータを用いることが可能となって、個々の走行用モータの特性を生かして、電気自動車の走行性能を向上することが可能となる。また、電気自動車用駆動装置10、10Aは、走行用第一モータMG1の第一回転軸線L1と走行用第二モータMG2の第二回転軸線L2とは離れて平行に延在するため、その軸方向長さを短縮できて、従来の内燃機関のフロントエンジン・フロントドライブ方式(FF)の自動車又は内燃機関のリアエンジン・リアドライブ方式(RR)の自動車における駆動装置と置き換えて、動力伝達ラインを変更することなく、その自動車に搭載でき、電気自動車化が容易となる。
上述のように、本発明の実施形態に係る電気自動車用駆動装置10、10Aによれば、クラッチCLは、ドグクラッチである。これにより、クラッチは、シンクロ機構とそのシンクロ機構を作動させる高い作動力(例えば油圧回路など)が不要であるため構造簡単となる。
上述のように、本発明の実施形態に係る電気自動車用駆動装置10、10Aによれば、走行用第二モータMG2は、走行用第一モータMG1に比べて、トルクが高く最高回転速度の低い特性を備えた高トルク低速モータである。これにより、電気自動車の走行が高負荷となり高トルクの発生が要求される場合には、高トルク低速モータの特性を生かして、高トルクを発生できるため、電気自動車の走行性能を向上することが可能となる。従って、例えば、バス等の如く、空車時と、積載した実車時とでは、積載荷重が大きく異なる場合、電気自動車の走行が高負荷となる実車時は、走行用第二モータMG2である高トルク低速モータを駆動して走行し、空車時は走行用第一モータMG1の駆動にて走行して、エネルギー消費を低減できる。
上述のように、本発明の実施形態に係る電気自動車用駆動装置10、10Aによれば、接続部17に減速機構21が設けられる即ち遊星歯車機構PGの第二回転要素Rと高トルク低速モータである走行用第二モータMG2の第二ロータ16とを接続する接続部17に減速機構21が設けられる。これにより、遊星歯車機構PGの第二回転要素Rには、高トルク低速モータMG2の駆動力が減速機構21にて減速されることにより更に高トルク化されて作用できるため、走行用第二モータMG2を小型化できる。
上述のように、本発明の実施形態に係る電気自動車用駆動装置10、10Aによれば、走行用第二モータMG2は、誘導モータである。これにより、走行用第二モータMG2は、電気自動車が走行用第一モータMG1の力行により走行している場合又は電気自動車が慣性走行している場合には、フリー回転状態にあるが、誘導モータであるため永久磁石を備えず永久磁石による逆起電力が発生せず、走行の負荷損失を減らすことができる。
上述のように、本発明の実施形態に係る電気自動車用駆動装置10、10Aによれば、減速機構は、平行ギヤ21である。これにより、減速機構は、構造簡単であり、製作容易となる。
上述のように、本発明の実施形態に係る電気自動車用駆動装置10によれば、遊星歯車機構PGは、シングルピニオン式であり、第一回転要素は、サンギヤSであり、第二回転要素は、リングギヤRであり、第三回転要素は、キャリアCであり、クラッチCLは、リングギヤRとキャリアCとを接続する。これにより、電気自動車用駆動装置は、構造簡単で搭載することができる。
なお、複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合せることが可能であることは、明らかである。
10:電気自動車用駆動装置、11:駆動軸(出力軸)、14:第一ロータ、16:第二ロータ、17:接続部、21:平行ギヤ(減速機構)、C:キャリア(第三回転要素)、CL:クラッチ、MG1:第一モータジェネレータ(走行用第一モータ)、MG2:第二モータジェネレータ(走行用第二モータ)、R:リングギヤ(第二回転要素)、S:サンギヤ(第一回転要素)、PG:遊星歯車機構、Wf1:駆動車輪、Wf2:駆動車輪
Claims (7)
- 第一回転軸線回りに回転可能である第一ロータを有する走行用第一モータと、
前記第一回転軸線に対して離れて平行に延在する第二回転軸線回りに回転可能である第二ロータを有する走行用第二モータと、
第一回転要素と第二回転要素と第三回転要素とを備えた遊星歯車機構と、を有し、
前記第一回転要素は、前記第一ロータに回転可能に連結され、
前記第二回転要素は、前記第二ロータに接続部を介して回転可能に連結され、
前記第三回転要素は、駆動車輪側に連結された出力軸に連結される電気自動車用駆動装置であって、
前記第一回転要素と前記第二回転要素と前記第三回転要素とのうちいずれか二つの回転要素を断接可能に接続をすることにより、前記接続時に前記二つの回転要素を直結状態に切り替えるクラッチを備えた電気自動車用駆動装置。 - 前記クラッチは、ドグクラッチである請求項1に記載の電気自動車用駆動装置。
- 前記走行用第二モータは、前記走行用第一モータに比べて、トルクが高く最高回転速度の低い特性を備えた高トルク低速モータである請求項1又は2に記載の電気自動車用駆動装置。
- 前記接続部に減速機構が設けられた請求項3に記載の電気自動車用駆動装置。
- 前記走行用第二モータは、誘導モータである請求項3又は4に記載の電気自動車用駆動装置。
- 前記減速機構は、平行ギヤである請求項4に記載の電気自動車用駆動装置。
- 前記遊星歯車機構は、シングルピニオン式であり、前記第一回転要素は、サンギヤであり、前記第二回転要素は、リングギヤであり、前記第三回転要素は、キャリアであり、前記クラッチは、前記リングギヤと前記キャリアとを接続する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電気自動車用駆動装置。
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