JP5446238B2 - 抵抗変化素子及びその動作方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電気化学反応を利用した抵抗変化素子、及び、その動作方法に適用して有効な技術に関するものである。
再構成可能な半導体集積回路の代表的な素子として、FPGA(field programmable gate array)がある。FPGAは、ユーザーの欲しい機能を、設計開発の費用・マスク等の初期費用を要せず、かつ、短い期間で開発することができる。再構成するためのスイッチ素子は、ロジックセルと同様の方法で製造できるSRAM(static random access memory)及びパストランジスタからなるSRAMスイッチが、これまで用いられてきた。一方、SRAMスイッチは、FPGAのチップ面積の半分以上を占めているので、面積増大に伴う製造コスト増大、及び、配線遅延などの性能低下などの問題を発生させる。このため、SRAMスイッチよりも、スイッチの面積(120F2(Fは集積回路の最小加工寸法))が小さく、オン時の抵抗値(1kΩ程度)が小さいスイッチ素子が望まれている。その代替候補の一つとして、イオン伝導を利用した抵抗変化素子が提案されている(特許文献1)。
図13は本発明の関連技術を示す断面図であり、図13[1]が第一例、図13[2]が第二例である。図14は本発明の関連技術の動作を示す断面図であり、図14(a)から図14(d)へ動作が進行する。以下、これらの図面に基づき、本発明の関連技術について説明する。
イオン伝導を利用した抵抗変化素子は、図13[1]に示すようにイオン伝導層を二つの電極で挟み込んだ構造をしている(非特許文献1)。例えば、イオン伝導層120aにTaが用いられ、上下電極である第一電極111a及び第二電極112aにそれぞれCu及びPtが用いられている。
図14に動作方法を示す。まず、図14(a)に示すように、製造直後に第一電極111aと第二電極112aとの間に電圧を印加することにより、スイッチをオフからオンに切り替える。なお、製造直後の最初のオン操作を、特に「フォーミング動作」という。印加電圧の極性は、第二電極112aに対してイオン供給機能を有する第一電極111a側が正である。このとき、第一電極111aの金属が金属イオンになってイオン伝導層120aに溶解する。イオン伝導層120aに含まれる金属イオンは、第二電極112aから供給された電子と中和することで、イオン伝導層120a中に金属になって析出する。そのため、第一電極111aと第二電極112aとを接続する金属架橋(伝導パス116a)が形成され、第一電極111aと第二電極112aとが電気的に接続されたオン状態を作ることができる(図14(b))。
一方、オン状態から高抵抗であるオフ状態にするためには、図14(c)に示すように、第二電極112aに対して第一電極111aが負になるように電圧を印加する。架橋部分は、第一電極111a内部及び第二の電極112a内部よりも高抵抗であるため、電界が発生する。その結果、架橋を構成する金属が、一部イオン化してイオン伝導層120aに溶解し、第一電極111a側に移動する。イオン化によって架橋が細くなった箇所はますます電界がかかるようになるため、イオン化が更に加速され、最後には架橋が切れ、電気的に接続されないオフ状態を作る(図14(d))。
オフ状態から再度オン状態するには、第二電極112aに対して第一電極111aに正の電圧を印加して再度架橋を形成する。フォーミング前の状態に比べると、金属架橋の一部がイオン伝導層120a中に残っているため、オンへのスイッチングに要する時間又は印加電圧は少なくて済む。
このようにして配線間を電気的に接続したり遮断したりすることが可能であり、オン状態及びオフ状態は電源を遮断した後も保存できる。なお、電気的接続は、架橋の完全な切断/短絡による動作でなくてもよい。例えば、第一電極111aと第二電極112aとの間で電気抵抗が変化したり電極間容量が変化したりするなどの電気特性の変化をセンスすることにより、スイッチ又は記憶作用として用いることも可能である。
イオン伝導を利用した抵抗変化素子の構造は、この他に図13[2]に示した構造もある(特許文献2)。図13[1]と同様、第一電極111bと第二電極112bとの間に電圧を印加してイオン伝導層120bに金属架橋を形成する点では同じである。しかし、架橋を切断するオフ状態への切り替えの時に架橋による電気的な接続がない第三電極13bからの電界によって金属架橋のイオン化を加速させることにより、低電流でオフ状態にすることができる。特許文献2に開示された構造は、スイッチの面積として8F2、オン時の抵抗として100Ω程度である。SRAMスイッチよりも小面積で低抵抗であり、かつ、これらの状態を低い消費電力で動作させることが可能であるため、次世代のFPGA用スイッチ素子として期待されている。
特開2006−319028号公報 特開2006−339667号公報 Copal Raghavan et al., "Diffusion of copper through dielectric films under bias temperature stress", Thin Solid Films 262 (1995) 168-176.
図15は関連技術の第一例における課題を示し、図15[1]が平面図、図15[2]が図15[1]におけるII−II線縦断面図である。図16は関連技術の第二例における課題を示し、図16[1]が平面図、図16[2]が図16[1]におけるII−II線縦断面図である。図17は関連技術の第三例における課題を示し、図17[1A]が平面図、図17[2A]が図17[1A]におけるIIa−IIa線縦断面図、図17[1B]が平面図、図17[2B]が図17[1B]におけるIIb−IIb線縦断面図である。以下、これらの図面に基づき、関連技術の課題について説明する。
イオン伝導を利用した抵抗変化素子は、図14(a)(b)に示したように製造後、電極間に高い電圧をかけたフォーミング動作によって、オン状態とオフ状態を切り替えるための伝導パス(金属架橋)の核を形成する。一方、図15[1]に示すように素子を上面から見て考えた場合、端子間には複数のパス核117aが同時に生成される。この複数のパス核117aのサイズは、面内膜厚の揺らぎなどでバラつく。そのため、径の小さいパス核117aは、書換え時のディスターブになったり、保持中に偶発的に繋がったり切れたりして抵抗値を変化させてしまう。したがって、伝導パス116aの形成領域をより狭い範囲に限定し、オン・オフ状態の抵抗を単一の架橋の径で制御することが、素子の信頼性上最も望ましい。
一つの解決方法として、端子間の距離を部分的に狭くして伝導パスの形成領域を限定する方法がある(特許文献2)。図16に示すように、第一電極111bと第二電極112bとが同一のイオン伝導層120b上に形成されている。この場合、架橋の形成箇所は、第一電極111bと第二電極112bとの間の、更にイオン伝導層120bの「上部」のみに限定される。このため、伝導パス116bやパス核117aの形成箇所が2次元的なものから1次元的なものに低減するので、複数のパスが形成される確率を下げることができる。
更に、図17に示すように第一電極111c及び第二電極112cの形状をパターニングすることにより、それらの一部(先鋭部118c)の距離をイオン伝導層120cの上面内で狭くする。そうすれば、電界が強まる効果を利用して伝導パス116cを更に限定的に(ゼロ次元的に)形成することができる。一方、実際にリソグラフィを用いて図17に示すような先鋭部118cの形状を形成しようとする場合、尖角部分がプロセスの影響を受けやすい。その結果、複数のウェハ間又は同一のウェハ間でも、先鋭部118cからなるソース電極・ドレイン電極間の距離が異なってしまい、素子特性に大きなバラツキが発生してしまう。
そこで、本発明の目的は、第一電極(ソース電極)・第二電極(ドレイン電極)間の部分的な距離の短縮によって伝導パスを限定化する以外に、伝導パスの形成箇所を制御し得る構造及び動作方法を提供することにある。
本発明に係る抵抗変化素子は、金属イオンが伝導するイオン伝導体と、このイオン伝導体に前記金属イオンを供給する第一電極と、前記イオン伝導体に電子を供給する第二電極と前記第一電極と前記第二電極との間の前記イオン伝導体中に局所的に電子を供給する第三電極と、を備え、前記第三電極の周縁の少なくとも一部は、前記第一電極と前記第二電極との間の前記イオン伝導体を横断するように位置する。本発明に係る抵抗変化素子の動作方法は、金属イオンが伝導するイオン伝導体と、このイオン伝導体に前記金属イオンを供給する第一電極と、前記伝導体に電子を供給する第二電極と、前記第一電極と前記第二電極との間の前記イオン伝導体中に局所的に電子を供給するための第三電極と、を含む抵抗変化素子に対して、前記第一電極に正電圧、前記第二電極に負電圧を与え、前記第三電極に負電圧を印加して前記第三電極から前記イオン伝導体に伝導パスを形成するための電子を供給する工程を実施する。
本発明によれば、素子特性のバラツキを回避した抵抗変化素子とすることができる。
図1は本発明に係る抵抗変化素子の第一実施形態を示し、図1[1]は平面図、図1[2]は図1[1]におけるII−II線縦断面図、図1[3]は図1[1]におけるIII−III線縦断面図である。図2は、第一実施形態の他の例を示す断面図である。図3は第一実施形態の動作を示し、図3[1]は平面図、図3[2]は図3[1]におけるII−II線縦断面図、図3[3]は図3[1]におけるIII−III線縦断面図、図3[4]は図3[1]における領域IVの拡大横断面図である。以下、これらの図面に基づき第一実施形態について説明する。
本実施形態の抵抗変化素子は、金属イオンが伝導するイオン伝導体20aと、イオン伝導体20aに金属イオンを供給する第一電極11aと、イオン伝導体20aに電子を供給する第二電極12aとを備え、第一電極11aと第二電極12aとの間の通電によってイオン伝導体20aに伝導パス16a(図3[1][2])が形成される。そして、本実施形態の抵抗変化素子は、第一電極11aと第二電極12aとの間のイオン伝導体20a中に局所的に電子を供給する第三電極13aを備えたことを特徴とする。
イオン伝導体20aは両面を有する膜状であり、イオン伝導体20aの一方の面に第一電極11a及び第二電極12aが設けられ、イオン伝導体20aの他方の面に第三電極13aが設けられている。第三電極13aの周縁の一部131aは、イオン伝導体20aの他方の面に接するとともに、第一電極11aと第二電極12aとの間のイオン伝導体20aを横断するように位置する。
第三電極13aはイオン伝導体20aの他方の面の一部に設けられている。イオン伝導体20aの他方の面における第三電極13aの設けられていない部分、及び第三電極13aの周縁の一部131aは、絶縁体15aに接する。
例えば、第一電極11aが銅、第二電極12a及び第三電極13aが白金、イオン伝導体20aが酸化タンタル、及び絶縁体15aが酸化シリコンからなる。また、本実施形態の抵抗変化素子は、一用途として、第一電極11aをソース電極、第二電極12aをドレイン電極、第三電極13aをゲート電極とすることにより、スイッチング素子として機能する。
本実施形態の抵抗変化素子は、不揮発性スイッチング素子として動作する。以下、本実施形態の抵抗変化素子を「スイッチング素子」と呼ぶことし、その構造について詳しく説明する。
図1に示すように、スイッチング素子は、絶縁体15と第三電極13aが隣接するように形成された基板10aと、基板10a上に形成されたイオン伝導層20aと、イオン伝導層20a上にお互いに所定の距離を離して形成された第一電極11a及び第二電極12aとからなる。第一電極11aは、イオン伝導層20aに金属イオンの供給が可能な金属材料から構成されている。第二電極12aは、イオン伝導層20aに金属イオンを供給しない金属材料から構成されている。なお、第三電極13aは、イオン伝導層20aに金属イオンを供給する材料でもしない材料でもどちらでもよい。基板10aを上面垂直方向から見た場合、絶縁体15aと第三電極13aとイオン伝導層20aとの共通の境界線が、第一電極11a及び第二電極12aの両方とオーバーラップしている、ことを特徴とする。なお、動作電圧の低電圧化を考えた場合は、第一電極11aと第二電極12aとの間に形成する金属架橋の長さを最小にするために、その境界線は第一電極11a及び第二電極12aと直交することが望ましい。この境界線は、周縁の一部131aのイオン伝導層20aに接する部分であり、以下「先鋭部132a」と称する(図3[3])。
イオン伝導層20aの材料は、金属又は半導体と、酸素、硫黄、セレン及びテルル等のカルコゲン元素との化合物が好ましい。特に、元素の周期律表における銅、タングステン、タンタル、モリブデン、クロム、チタン及びコバルトの金属のうち少なくともいずれか一つを含む硫化物、酸化物又は任意の硫黄−酸素比を持つ酸硫化物などは好適である。更に、半導体デバイス中への実装を考えた場合には、金属酸化物、特に酸化タンタル(Ta)又は酸化チタン(TiO)が好ましい。その理由は二つある。一つは、従来の半導体デバイスで用いられている材料であるため、プロセスの整合性が高いためである。もう一つは、再構成回路用のスイッチング素子として考えた場合、金属酸化物をイオン伝導層として用いると、スイッチング電圧をロジック電圧よりも高くすることが可能なためである。また、繰り返し動作に対する耐性も高く、高信頼性を確保できるためである。
第一電極11aは、イオン伝導層20aに対してイオンを供給するため、Cu、Ag及びPbのうち少なくともいずれか一つを主材料とする金属又は合金を用いる。特に、半導体プロセスとの整合性を考慮すると、主材料はCuであることが望ましい。また、これらの金属又は合金は、第一電極11aのうちの少なくともイオン伝導層20aに接する面の一部に存在していればよい。したがって、図1に示すような、第一電極11a全体を単層膜として構成する方法の他に、積層構造として、そのうちのイオン伝導層に接する層をCuなどで構成することも可能である。また、イオン伝導層との接触面が、Cuなどのイオン供給可能な金属と、その他のイオン供給が生じない金属との、複合面となるように構成してもよい。
第二電極12aは、イオン伝導層20aとの間で金属イオンの収受が生じにくい導電体を用いる。具体的には、白金、アルミニウム、金、チタン、タングステン、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、若しくはモリブデンなどの高融点金属、これらの金属のうち少なくともいずれか一つの窒化物、又はこれらの金属のうち少なくともいずれか一つのシリサイド、又はこれらの金属のうち複数の金属を組み合わせた合金が好適である。第二電極12aについては、第二電極12aのうちの少なくともイオン伝導層20aに接する面が上記材料により構成されていればよい。したがって、図1に示すような、第二電極12a全体を単層膜として構成する方法の他に、積層構造として、そのうちのイオン伝導層に接する層を上記材料で構成することも可能である。
イオン伝導層20aの膜厚は5〜200nm程度の範囲内で設定することが可能であるが、特に10〜100nmの範囲とすることが好ましい。膜厚が10nm以下であると、トンネル電流やショットキー電流のためにオフ時にリーク電流が発生しやすくなり、一方、膜厚が100nm以上であると、スイッチング電圧が10V以上となり、両方とも半導体デバイス等での実用が困難になるためである。
イオン伝導層20aは、典型的には単層膜で形成されるが、イオン伝導特性又は電気特性の異なる二種以上の膜からなる積層構造とすることも可能である。例えば、図2に示す例では、イオン伝導層20aが第一層21a及び第二層22aからなる積層構造であり、第一層21aが第一電極11aに接し、第二層22aが第三電極13aに接している。このような積層構造をとることにより、スイッチング電圧(閾値電圧)やオフ時のリーク特性を制御することが可能となる。例えば、第三電極13aから電子の供給のみを行いたい場合は、第三電極13aに接する第二層22aを、第三電極13aに接しない第一層21aよりもイオン伝導率が低い材料、又は、ほとんどイオン伝導性を示さない材料にすればよい。
スイッチング素子の基板10aの形成箇所は、特に限定されたものではなく、半導体基板上でも配線層内でもよい。ただし、本実施形態のスイッチング素子を再構成可能回路のスイッチとして用いる場合には、半導体基板上に多層配線が形成された構造の上層に形成することが好適である。
次に、スイッチング素子の動作方法について説明する。
まず、スイッチング素子の製造直後に、第二電極12aに対してイオン供給機能を有する第一電極11aに正の電圧を、電子を供給する第三電極13aに負の電圧を印加する(フォーミング動作)。すると、図3に示すように、イオン伝導層20aに接する第一電極11aの外周部からイオン伝導層20a中に、第一電極11aの金属が金属イオンになって溶解する。イオン伝導層20aに含まれる金属イオンは、第二電極12aから供給された電子に加え、第三電極13aから選択的に供給された電子によって中和する。特に、第三電極13aの先鋭部132a(図3[3])から、多くの電子が供給される。その結果、その金属イオンはイオン伝導層20a中に金属になって析出し、析出した金属によって第一電極11aと第二電極12aとを接続する金属架橋(伝導パス16a)が形成される。これにより、第一電極11aと第二電極12aとが電気的に接続されたオン状態になる。
このとき、伝導パス16aの形成箇所は、基板10aを上面から見て、電子がより多く供給される第三電極13aと絶縁体15aとの境界線(先鋭部132a)上における、第一電極11aと第二電極12aとの間に形成される。換言すると、第三電極13aの周縁の一部131a上かつ第一電極11aと第二電極12aとの間のイオン伝導層20aに、伝導パス16aが形成される。
先鋭部132aから多くの電子が供給される理由は、先鋭部132aの周囲のイオン伝導層20aに、第一電極11aと第三電極13aとの間の電界が集中するからである。なぜなら、先鋭部132aは、第三電極13aの他の部分に比べて、対向する第一電極11aの面積が大きいからである。
続いて、スイッチング素子をオンからオフに切り替えるには、今度は逆に第二電極12aに対して第一電極11aに負の電圧を印加する。架橋部分は、第一電極11a及び第二電極12aの内部よりも高抵抗であるため、電界が発生する。すると、架橋を構成する金属が、一部イオン化してイオン伝導層20aに溶解し、第一電極11a側に移動する。イオン化によって架橋が細くなった箇所はますます電界がかかるようになるため、イオン化が更に加速され、最後には架橋が切れて電気的に接続されないオフ状態を作る。
なお、第三電極13aが第一電極11aと同じ材料である場合は、第三電極13aに対して、第一電極11a及び第二電極12aに正の電圧を印加することも可能である。このとき、金属架橋の金属が、金属イオンとしてイオン伝導層20aに溶解し、第三電極13a側に移動する。これにより、金属架橋の一部が切断されてオフ状態になる。この場合は、架橋による電気的な接続がない第三電極13aからの電界によって金属架橋のイオン化を加速するため、低電流でオフ状態にすることができる。
上記の方法でオフさせた後、再び、第二電極12aに対して第一電極11aに正の電圧を印加することによって架橋を接続することができる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態による構造及び動作方法によって、スイッチング素子をオン状態に遷移させる伝導パス16aの形成箇所は、第一電極11a(ソース電極)及び第二電極12a(ドレイン電極)の形状とは別に、イオン伝導層20aに局所的に電子を供給することができる第三電極13aと絶縁膜15aとの境界領域近傍に制限できる。したがって、伝導パス16aの生成箇所を限定するためにソース電極又はドレイン電極に尖角形状をパターニングする必要がなくなり、リソグラフィで尖角形状を形成する際に発生しやすい素子特性のバラツキを回避でき、素子の信頼性を向上させることができる。
なお、第一電極11aと第二電極12aとの間のイオン伝導層20aに局所的に電子を注入することによって伝導パス16aを制御する基板10aは、必ずしも絶縁体15aと第三電極13aとの構成である必要は無く、例えば後述するpn接合を有する構造であってもよい。この場合、オン状態に遷移させるときにホットキャリアを発生させて、伝導パスの生成箇所を制御する。
また、本発明は、金属イオンの電気化学反応を利用したスイッチング素子に限らず、電子の供給を必要とする酸素欠損や酸素イオンの生成で伝導パスが形成される他の電気化学反応を利用したスイッチング素子(抵抗変化素子)にも適用できる。
図4は本発明に係る抵抗変化素子の第二実施形態を示し、図4[1]は平面図、図4[2]は図4[1]におけるII−II線縦断面図、図4[3]は図4[1]におけるIII−III線縦断面図である。図5は第二実施形態の動作を示し、図5[1]は平面図、図5[2]は図5[1]におけるII−II線縦断面図、図5[3]は図5[1]におけるIII−III線縦断面図である。以下、これらの図面に基づき第二実施形態について説明する。
本実施形態の抵抗変化素子は、金属イオンが伝導するイオン伝導体20bと、イオン伝導体20bに金属イオンを供給する第一電極11bと、イオン伝導体20bに電子を供給する第二電極12bとを備え、第一電極11bと第二電極12bとの間の通電によってイオン伝導体20bに伝導パス16b(図5[1])が形成される。そして、本実施形態の抵抗変化素子は、第一電極11bと第二電極12bとの間のイオン伝導体20b中に局所的に電子を供給する第三電極13bを備えたことを特徴とする。
イオン伝導体20bは両面を有する膜状であり、イオン伝導体20bの一方の面に第一電極11bが設けられ、イオン伝導体20b中の一部に第二電極12bが設けられ、イオン伝導体20bの他方の面に第三電極13bが設けられている。第三電極13bの周縁の一部131bは、イオン伝導体20bの他方の面に接するとともに、第一電極11bと第二電極12bとの間のイオン伝導体20bを横断するように位置する。
第三電極13bはイオン伝導体20bの他方の面の一部に設けられている。イオン伝導体20bの他方の面における第三電極13bの設けられていない部分、及び第三電極13bの周縁の一部131bは、絶縁体15bに接する。
例えば、第一電極11bが銅、第二電極12b及び第三電極13bが白金、イオン伝導体20bが酸化タンタル、及び絶縁体15bが酸化シリコンからなる。また、本実施形態の抵抗変化素子は、一用途として、第一電極11bをソース電極、第二電極12bをドレイン電極、第三電極13bをゲート電極とすることにより、スイッチング素子として機能する。
本実施形態の抵抗変化素子は、不揮発性スイッチング素子として動作する。以下、本実施形態の抵抗変化素子を「スイッチング素子」と呼ぶことし、その構造について詳しく説明する。
図4に示すように、イオン伝導層20bが第一イオン伝導層21b及び第二イオン伝導層22bからなる積層構造であり、第一イオン伝導層21bが第一電極11bに接し、第二イオン伝導層22bが第三電極13bに接している。絶縁体15bと第三電極13bとが接するように形成された基板10b上の一部に、第二イオン伝導層22bが形成されている。絶縁体15bと第三電極13bとの境界線を跨ぐように、第二イオン伝導層22b上の一部の領域に、第二電極12が形成されている。更に、第二電極12bと第二イオン伝導層22bとを覆うように、第一イオン伝導層21bが形成されている。第一イオン伝導層21b上には、第二電極12bと一部オーバーラップするように第一電極11bが形成されている。かつ、第一電極11bは、第二電極12bと同様、絶縁体15bと第三電極13bの境界線を基板10b上面から見て跨ぐように形成されている。この境界線を、第一実施形態と同様に、以下「先鋭部132b」と称する(図4[3])。その他の本実施形態の構成の詳細は、第一実施形態の構成に準ずる。
次に、スイッチング素子の動作方法について説明する。
まず、スイッチング素子の製造直後に、第二電極12bに対してイオン供給機能を有する第一電極11bに正の電圧を印加し、第三電極13bに負の電圧を印加する(フォーミング動作)。図5に示したように、第一電極11bと第二電極12bとが最も接近する第一イオン伝導層21bの領域19bにおいて、最も多く第一電極11bの金属が第一イオン伝導層21b中に金属イオンになって溶解する。第一イオン伝導層21bに含まれる金属イオンは、第二電極12bから供給された電子に加えて、第三電極13bの先鋭部132bから集中的に供給された電子と中和することで、イオン伝導層20b中に金属になって析出する。その結果、析出した金属によって第一電極11bと第二電極12bとを接続する金属架橋(伝導パス16b)が形成されるため、第一電極11bと第二電極12bとが電気的に接続されたオン状態になる。伝導パス16bは、第一電極11bと第二電極12bとが最も接近する領域19b中の、電子がより多く供給される第三電極13bと絶縁体15bとの境界線上、すなわち先鋭部132b上に形成される。
続いて、オンからオフに切り替えるために、今度は逆に第二電極12bに対して第一電極11bに負の電圧を印加する。すると、架橋部分は、第一電極11b及び第二電極12bの内部よりも高抵抗であるため、電界が発生する。その結果、架橋を構成する金属が、一部イオン化して第一イオン伝導層21bに溶解し、第一電極11b側に移動する。イオン化によって架橋が細くなった箇所はますます電界がかかるようになるため、イオン化が更に加速され、最後には架橋が切れ、電気的に接続されないオフ状態を作る。
なお、第三電極13bが第一電極11bと同じ材料である場合は、第三電極13bに対して、第一電極11b及び第二電極12bに正の電圧を印加する。その結果、金属架橋の金属を金属イオンとしてイオン伝導層20bに溶解させて第三電極13b側に移動させることで、金属架橋の一部を切断し、オフ状態にすることも可能である。この場合は、架橋による電気的な接続がない第三電極13bからの電界によって金属架橋のイオン化を加速させるため、低電流でオフ状態にすることができる。
上記の方法でオフさせた後、再び、第二電極12に対して第一電極11に正の電圧を印加することによって架橋を接続することができる。その他のスイッチング素子の動作は、第一実施形態におけるスイッチング素子の動作に準ずる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態の構造及び動作方法によって、スイッチング素子をオン状態に遷移させる伝導パス16bの形成箇所は、第一電極(ソース電極)11b及び第二電極(ドレイン電極)12bの形状とは別に、イオン伝導層20bに局所的に電子を供給する絶縁体15と第三電極13との境界部近傍(先鋭部132b)に限定できる。このため、伝導パス16bの生成箇所を限定するためにソース電極又はドレイン電極に尖角形状をパターニングする必要がなくなり、リソグラフィで尖角形状を形成する際に発生しやすい素子特性のバラツキを回避でき、素子の信頼性を向上させることができる。また、第一電極11bと第二電極12bとが最も接近する距離は、リソグラフィではなく第一イオン伝導層21bの膜厚で決まるため、素子間でのバラツキをさらに低く抑えられる。また、伝導パス16bが形成される位置は、第一イオン伝導層21bのうち第一電極11bのエッチングプロセスなどによる後工程でのダメージを受けない領域に形成されるため、プロセス耐性が向上している。
図6及び図7は第二実施形態のスイッチング素子の製造方法を示す断面図(図6[2]のみ平面図)であり、図6[1]から図7[5A][5B]へ工程が進行する。図6[3A]及び図7[4A][5A]は、図6[2]のA−A線縦断面に対応する。図6[3B]及び図7[4B][5B]は、図6[2]のB−B線縦断面に対応する。以下、これらの図面に基づき、第二実施形態における製造方法について説明する。
≪工程1(図6[1])≫シリコン基板上に従来技術を用いて形成された半導体素子を含む基体00を用意する。そして、第一ストップ絶縁層31、第一層間絶縁層51及び第二ストップ絶縁層32を順に形成する。なお、第一層間絶縁層51は、シリコン窒化膜であり、CVD(化学的気相成長)法で形成している。
≪工程2(図6[2][3A][3B])≫フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、配線を形成するための開口部を、第一ストップ絶縁層31、第一層間絶縁層51及び第二ストップ絶縁層32の中に形成する。
形成した開口部に、バリアメタル60及び銅シード層をCVD法により形成する。銅シード層の厚みを20〜100nm程度とし、銅シード層に少量の不純物(例えば、アルミニウム)を含有させる。そして、銅シード層上に銅の電解メッキを行う。銅の厚みは800〜1200nm程度でよい。
続いて、開口部以外に堆積された不要なバリアメタル及び銅をCMP(ケミカル・メカニカル・ポリッシング)法により削り取り、下部配線及び第三電極13bを形成する。更に、熱処理を行って、不純物を下部配線及び第三電極13b全体に拡散させる。この熱処理により、下部配線のエレクトロマイグレーション耐性が向上する。下部配線及び第三電極13bの形成方法は、半導体装置の配線形成工程として広く用いられている。
その後、スパッタリング法又はCVD法により、第一拡散防止層41となる100nmの膜厚を有する炭窒化シリコン(窒化シリコンに炭素が含まれた材料)を形成する。そして、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、開口部を第一拡散防止層41に形成する。ここでは、開口部は第三電極13bの上面にまで達する貫通孔である。
更に、形成した開口部に銅をスパッタリング法又はCVD法により形成する。銅の厚みは第一拡散防止層41の膜厚(100nm)以上とする。次に、開口部以外に堆積された不要な銅をCMP法により削り取って銅の上面を平坦化し、第三電極13bに合流させる。
第三電極13bには第一拡散防止層41との境界に先鋭部が形成される。この他に、第三電極13bと第一拡散防止層41とを平坦化して段差をなくすと、本工程以後のリソグラフィ工程でフォトレジストを塗布する際に膜厚を均一に塗布できる、膜形成の際に膜厚を均一に成膜できるなどの利点が生ずる。
≪工程3(図7[4A][4B])≫スパッタリング法又はCVD法により、第三電極13b上に第二イオン伝導層22bとして酸化タンタルを膜厚15nm形成し、その上に第一電極11bを形成するための膜として白金を膜厚50nm形成する。フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、白金を加工する。
更に、スパッタリング法又はCVD法により、第一イオン伝導層21bとして酸化タンタルを膜厚15nm形成する。そして、第一電極11bを形成するための膜として銅を膜厚50nm形成する。第一イオン伝導層21に生じた段差部分を第一電極11bで被覆すると、その段差部分に第一電極11bと第二電極12bとの最近接部が形成される。
次に、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、銅を加工する。その後、スパッタリング法又はCVD法により、第二拡散防止層42となる100nmの膜厚を有する炭窒化シリコン(窒化シリコンに炭素が含まれた材料)を形成する。
≪工程4(図7[5A][5B])≫CVD法により、第二層間絶縁層52、第三ストップ絶縁層33を形成する。そして、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、プラグを形成するための開口部を第二層間絶縁層52及び第三ストップ絶縁層33に形成する。
形成した開口部に、バリアメタル、及び銅の一部となる銅シード層を、それぞれスパッタリング法又はCVD法により形成する。銅シード層の厚みは20〜100nm程度でよい。次に、銅シード層上に銅のメッキを行う。銅の厚みは800〜1200nm程度でよい。
更に、開口部以外に堆積された不要なバリアメタル及び銅を、CMP法によって削り取る。そして、開口部の下面及び側面に、第一バリアメタル61及び第二バリアメタル62が設けられた第一プラグ71及び第二プラグ72を形成する。また、必要に応じて保護膜34となる膜厚50nmの炭窒化シリコンを、スパッタリング法又はCVD法により第三ストップ絶縁層33上に形成する。
なお、本実施形態は金属イオンが溶解する現象を利用するスイッチング素子であるため、所望の位置以外の金属イオンの溶解は極力抑制する必要がある。第三電極13bもイオン供給機能を有する金属構成される場合を想定し、以下に不必要な電極材料の拡散を防止するための拡散防止層について述べる。
第一拡散防止層41及び第二拡散防止層42は、スイッチング素子の動作においてイオン伝導層20b内に溶解/析出を生じる金属種の拡散を防止できる材料を用いる。例えば、第一電極11b及び第三電極13bとしてCuを用いる場合には、窒素を含有する絶縁膜、特にシリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜、又はそれらの中に任意の量の炭素を含む材料(炭窒化シリコン)などを好適に用いることができる。第一拡散防止層41及び第二拡散防止層42の膜厚は、用いる材料によるが、2nm程度以上あれば拡散防止機能を持たせることができ、5nm以上あれば十分である。一方、上に述べた「窒素を含有する絶縁膜」は、比較的誘電率が高い場合が多いため、拡散防止機能が確保できる限りにおいてできる限り薄く形成することが好ましい。具体的には、その膜厚の上限は200nm程度以下とすることが望ましい。
第一電極11bは、第二拡散防止層42によって囲まれ、直接、第二層間絶縁層52に接触させないことが望ましい。これは第二層間絶縁層52に金属が溶出すると、溶出した金属が第二層間絶縁層52の絶縁耐性を劣化させてしまうためである。同様に、第三電極13bにおいても第一拡散防止層41及び第二イオン伝導層22で覆われていることが望ましい。第三電極13bと第二イオン伝導層22bの一部とが接するように形成した第一拡散防止層41の開口部によって、銅イオンが拡散できる領域は規定される。第二イオン伝導層22は、横方向(面内方向)への金属イオンの拡散を防ぐ効果を向上させるために、第一拡散防止層41の開口部の全てを覆っている方が望ましい。更に、第二イオン伝導層22は、第一層間絶縁層41上までそのパターンが達して形成されている方がより望ましい。
なお、他の実施形態のスイッチング素子の製造方法も、本実施形態における製造方法に準ずる。
図8は本発明に係る抵抗変化素子の第三実施形態を示し、図8[1]は平面図、図8[2]は図8[1]におけるII−II線縦断面図、図8[3]は図8[1]におけるIII−III線縦断面図である。図9は第三実施形態の動作を示し、図9[1]は平面図、図9[2]は図9[1]におけるII−II線縦断面図、図9[3]は図9[1]におけるIII−III線縦断面図である。以下、これらの図面に基づき第三実施形態について説明する。
本実施形態の抵抗変化素子は、金属イオンが伝導するイオン伝導体20cと、イオン伝導体20cに金属イオンを供給する第一電極11cと、イオン伝導体20cに電子を供給する第二電極12cとを備え、第一電極11cと第二電極12cとの間の通電によってイオン伝導体20cに伝導パス16c(図9[1])が形成される。そして、本実施形態の抵抗変化素子は、第一電極11cと第二電極12cとの間のイオン伝導体20c中に局所的に電子を供給する第三電極13c及び第四電極14cとを備えたことを特徴とする。第三電極13cはn型半導体であり、第四電極14cはp型半導体であり、第三電極13cと第四電極14cとのpn接合面131cには逆方向電圧が印加される。
イオン伝導体20cは両面を有する膜状であり、イオン伝導体20cの一方の面に第一電極11c及び第二電極12cが設けられ、イオン伝導体20cの他方の面に第三電極13c及び第四電極14cが設けられている。pn接合面131cの先鋭部132cは、イオン伝導体20cの他方の面に接して設けられ、第一電極11cと第二電極12cとの間のイオン伝導体20cを横断するように位置する。
例えば、第一電極11cが銅、第二電極12cが白金、イオン伝導体20cが酸化タンタル、第三電極13c及び第四電極14cがシリコンからなる。また、本実施形態の抵抗変化素子は、一用途として、第一電極11cをソース電極、第二電極12cをドレイン電極、pn接合面131cをゲート電極とすることにより、スイッチング素子として機能する。
本実施形態の抵抗変化素子は、不揮発性スイッチング素子として動作する。以下、本実施形態の抵抗変化素子を「スイッチング素子」と呼ぶことし、その構造について詳しく説明する。
図8に、本実施形態のスイッチング素子の構造を示す。pn接合面131cを有する基板10cに、イオン伝導層20cが形成されている。イオン伝導層20c上には、第一電極11cと第二電極12cとが互いに所定の距離だけ離れて形成されている。また、基板10cを上面から見て、第一電極11cと第二電極12cとは同一のpn接合面131cを跨ぐように位置している。その他の構成の詳細は、第一又は第二実施形態の構成に準ずる。
次に、スイッチング素子の動作方法について説明する。
まず、スイッチング素子の製造直後に、第二電極12cに対してイオン供給機能を有する第一電極11cに正の電圧を印加し、基板10cのpn接合面131cに負バイアスを印加する(フォーミング動作)。イオン伝導層20cに接する第一電極11cの外周部からイオン伝導層20c中に、第一電極11cの金属が金属イオンになって溶解する。イオン伝導層20cに含まれる金属イオンは、第二電極12cから供給された電子に加えて、基板10cのpn接合面131cから発生したホットエレクトロンと中和することにより、イオン伝導層20c中に金属になって析出する。その結果、析出した金属によって第一電極11cと第二電極12cとを接続する金属架橋(伝導パス16c)が形成されることで、第一電極11cと第二電極12cとが電気的に接続されたオン状態になる。伝導パス16cは、基板10cを上面から見て、電子がより多く供給されるpn接合面131c上(すなわち先鋭部132c上)の第一電極11cと第二電極12cとの間の領域に形成される(図9)。
続いて、スイッチング素子をオンからオフに切り替えるためには、今度は逆に第二電極12cに対して第一電極11cに負の電圧を印加する。架橋部分は第一電極11c及び第二電極12cの内部よりも高抵抗であるために電界が発生し、架橋を構成する金属が一部イオン化してイオン伝導層20cに溶解して第一電極11c側に移動する。イオン化によって架橋が細くなった箇所はますます電界がかかるようになるため、イオン化が更に加速され、最後には架橋が切れ、電気的に接続されないオフ状態を作る。
上記の方法でオフさせた後、再び、第二電極12cに対して第一電極11cに正の電圧を印加することによって架橋を接続することができる。その他のスイッチング素子の動作は、第一又は第二実施形態におけるスイッチング素子の動作に準ずる。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の構造及び動作方法によって、スイッチング素子をオン状態に遷移させる伝導パス16cの形成箇所は、第一電極11c(ソース電極)及び第二電極12c(ドレイン電極)の形状とは別にイオン伝導層20cに局所的に電子を供給するpn接合面131cの先鋭部132cに限定することができる。伝導パス16cの生成箇所を限定するためにソース電極又はドレイン電極に尖角形状をパターニングする必要がなくなり、リソグラフィで尖角形状を形成する際に発生しやすい素子特性のバラツキを回避でき、素子の信頼性を向上させることができる。また、ホットエレクトロンを利用しているため低電圧動作が可能である。
図10は本発明に係る抵抗変化素子の第四実施形態を示し、図10[1]は平面図、図10[2]は図10[1]におけるII−II線縦断面図、図10[3]は図10[1]におけるIII−III線縦断面図である。図11は第三実施形態の動作を示し、図11[1]は平面図、図11[2]は図11[1]におけるII−II線縦断面図、図11[3]は図11[1]におけるIII−III線縦断面図である。以下、これらの図面に基づき第四実施形態について説明する。
本実施形態の抵抗変化素子は、金属イオンが伝導するイオン伝導体20dと、イオン伝導体20dに金属イオンを供給する第一電極11dと、イオン伝導体20dに電子を供給する第二電極12dとを備え、第一電極11dと第二電極12dとの間の通電によってイオン伝導体20dに伝導パス16d(図10[1])が形成される。そして、本実施形態の抵抗変化素子は、第一電極11dと第二電極12dとの間のイオン伝導体20d中に局所的に電子を供給する第三電極13d及び第四電極14dを備えたことを特徴とする。第三電極13dはn型半導体であり、第四電極14dはp型半導体であり、第三電極13dと第四電極14dとのpn接合面131dには逆方向電圧が印加される。
イオン伝導体20dは両面を有する膜状であり、イオン伝導体20dの一方の面に第一電極11dが設けられ、イオン伝導体20d中に第二電極12dが設けられ、イオン伝導体20dの他方の面に第三電極13d及び第四電極14dが設けられている。pn接合面131dの先鋭部132dは、イオン伝導体20dの他方の面に接して設けられ、第一電極11dと第二電極12dとの間のイオン伝導体20dを横断するように位置する。
例えば、第一電極11dが銅、第二電極12dが白金、イオン伝導体20dが酸化タンタル、第三電極13d及び第四電極14dがシリコンからなる。また、本実施形態の抵抗変化素子は、一用途として、第一電極11dをソース電極、第二電極12dをドレイン電極、pn接合面131dをゲート電極とすることにより、スイッチング素子として機能する。
本実施形態の抵抗変化素子は、不揮発性スイッチング素子として動作する。以下、本実施形態の抵抗変化素子を「スイッチング素子」と呼ぶことし、その構造について詳しく説明する。
図10に示すように、イオン伝導層20dが第一イオン伝導層21d及び第二イオン伝導層22dからなる積層構造であり、第一イオン伝導層21dが第一電極11dに接し、第二イオン伝導層22dが第三電極13d及び第四電極14dに接している。第三電極13dと第四電極14dとが接するように形成された基板10d上の一部に、第二イオン伝導層22dが形成されている。
pn接合面131dを有する基板10d上の一部に、第二イオン伝導層22dが形成されている。基板10dのpn接合面131dを跨ぐように、第二イオン伝導層22d上の一部に第二電極12dが形成されている。更に、第二電極12dと第二イオン伝導層22dとを覆うように、第一イオン伝導層21dが形成されている。第一イオン伝導層21d上に第一電極11dが、第二電極12dと一部オーバーラップするように形成されている。第一電極11dは、第二電極12dと同様、基板10dの上面から見て基板10dのpn接合面131dを跨ぐように形成されている。
次に、スイッチング素子の動作方法について説明する。スイッチング素子の製造直後に、第二電極12dに対してイオン供給機能を有する第一電極11dに正の電圧を印加し、基板10d内のpn接合面131dに負バイアスを印加する(フォーミング動作)。第一電極11dと第二電極12dとが最も接近する領域19dにおける第一イオン伝導層21d中に、最も多く第一電極11dの金属が金属イオンになって溶解する。第一イオン伝導層21dに含まれる金属イオンは、第二電極12dから供給された電子に加え、pn接合面131dで発生したホットエレクトロンと中和することで、イオン伝導層20d中に金属になって析出する。析出した金属によって第一電極11dと第二電極12dとを接続する金属架橋(伝導パス16d)が形成されるため、第一電極11dと第二電極12dとが電気的に接続されたオン状態になる。伝導パス16dは、第一電極11dと第二電極12dとが最も接近する領域19d中の、更に基板10dを上面から見て電子がより多く供給されるpn接合面131dの先鋭部132d上に限定的に形成される(図11)。
続いて、スイッチング素子をオンからオフに切り替えるためには、今度は逆に第二電極12dに対して第一電極11dに負の電圧を印加する。架橋部分は第一電極11d及び第二電極12dの内部よりも高抵抗であるために電界が発生し、架橋を構成する金属が一部イオン化してイオン伝導層20dに溶解して第一電極11d側に移動する。イオン化によって架橋が細くなった箇所はますます電界がかかるようになるため、イオン化が更に加速され、最後には架橋が切れ、電気的に接続されないオフ状態を作る。
上記の方法でオフさせた後、再び、第二電極12dに対して第一電極11dに正の電圧を印加することによって架橋を接続することができる。その他のスイッチング素子の動作は、第一、第二又は第三実施形態におけるスイッチング素子の動作に準ずる。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の構造及び動作方法によって、スイッチング素子をオン状態に遷移させる伝導パス16dの形成箇所は、第一電極11d(ソース電極)及び第二電極12d(ドレイン電極)の形状とは別に、イオン伝導体20dに局所的に電子を供給するpn接合面131dの先鋭部132dに限定することができる。そのため、伝導パス16dの生成箇所を限定するためにソース電極又はドレイン電極に尖角形状をパターニングする必要がなくなり、リソグラフィで尖角形状を形成する際に発生しやすい素子特性のバラツキを回避できるので、素子の信頼性を向上させることができる。また、ホットエレクトロンを利用しているため低電圧動作が可能である。また、第一電極11dと第二電極12dとが最も接近する距離は、リソグラフィではなく第一イオン伝導層21dの膜厚で決まるため、素子間でのバラツキを更に低く抑えられる。また、伝導パス16dが形成される位置は、第一イオン伝導層21dのうちエッチングプロセスなどの後工程でのダメージを受けない領域に形成されるため、プロセス耐性も向上している。
図12は第四実施形態における製造方法の一工程を示し、図12[1]が平面図であり、図12[2]が図12[2]のII−II線縦断面図である。以下、これらの図面に基づき、第四実施形態における製造方法について説明する。
p型(又はn型)の半導体基板14d’にパターニングしてレジストマスクを形成した後、イオン注入でn型(又はp型)の拡散領域13d’を形成する。その後、図7[4A][4B]に示した≪工程3≫以降と同じプロセスを経ることにより、本実施形態のスイッチング素子を製造できる。半導体基板14d’から第四電極14dが得られ、拡散領域13d’から第三電極13dが得られる。
以上、上記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、上記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
本発明に係る抵抗変化素子は、不揮発性スイッチング素子などのオン状態とオフ状態との抵抗値をとり得るスイッチング素子以外にも、例えばオン状態とオフ状態との中間の任意の抵抗値をとり得る抵抗変化素子として利用できる。このような抵抗変化素子の動作は、オン状態とオフ状態との中間の状態の伝導パスを形成することにより実現できる。
本発明に係る抵抗変化素子の第一実施形態を示し、図1[1]は平面図、図1[2]は図1[1]におけるII−II線縦断面図、図1[3]は図1[1]におけるIII−III線縦断面図である。 第一実施形態の他の例を示す断面図である。 第一実施形態の動作を示し、図3[1]は平面図、図3[2]は図3[1]におけるII−II線縦断面図、図3[3]は図3[1]におけるIII−III線縦断面図、図3[4]は図3[1]における領域IVの拡大横断面図である。 本発明に係る抵抗変化素子の第二実施形態を示し、図4[1]は平面図、図4[2]は図4[1]におけるII−II線縦断面図、図4[3]は図4[1]におけるIII−III線縦断面図である。 第二実施形態の動作を示し、図5[1]は平面図、図5[2]は図5[1]におけるII−II線縦断面図、図5[3]は図5[1]におけるIII−III線縦断面図である。 第二実施形態における製造方法(その1)を示し、図6[1]から図6[3A][3B]へ工程が進行する。図6[1]は断面図、図6[2]は平面図、図6[3A]は図6[2]のA−A線縦断面図、図6[3B]は図6[2]のB−B線縦断面図である。 第二実施形態における製造方法(その2)を示す断面図であり、図7[4A][4B]から図7[5A][5B]へ工程が進行する。図7[4A][5A]は図6[2]のA−A線縦断面に対応し、図7[4B][5B]は図6[2]のB−B線縦断面に対応する。 本発明に係る抵抗変化素子の第三実施形態を示し、図8[1]は平面図、図8[2]は図8[1]におけるII−II線縦断面図、図8[3]は図8[1]におけるIII−III線縦断面図である。 第三実施形態の動作を示し、図9[1]は平面図、図9[2]は図9[1]におけるII−II線縦断面図、図9[3]は図9[1]におけるIII−III線縦断面図である。 本発明に係る抵抗変化素子の第四実施形態を示し、図10[1]は平面図、図10[2]は図10[1]におけるII−II線縦断面図、図10[3]は図10[1]におけるIII−III線縦断面図である。 第三実施形態の動作を示し、図11[1]は平面図、図11[2]は図11[1]におけるII−II線縦断面図、図11[3]は図11[1]におけるIII−III線縦断面図である。 第四実施形態における製造方法の一工程を示し、図12[1]が平面図であり、図12[2]が図12[1]におけるII−II線縦断面図である。 本発明の関連技術を示す断面図であり、図13[1]が第一例、図13[2]が第二例である。 関連技術の動作を示す断面図であり、図14(a)から図14(d)へ動作が進行する。 関連技術の第一例における課題を示し、図15[1]が平面図、図15[2]が図15[1]におけるII−II線縦断面図である。 関連技術の第二例における課題を示し、図16[1]が平面図、図16[2]が図16[1]におけるII−II線縦断面図である。 関連技術の第三例における課題を示し、図17[1A]が平面図、図17[2A]が図17[1A]におけるIIa−IIa線縦断面図、図17[1B]が平面図、図17[2B]が図17[1B]におけるIIb−IIb線縦断面図である。
符号の説明
00 基体
10a,10b,10c,10d 基板
11a,11b,11c,11d 第一電極(ソース電極)
12a,12b,12c,12d 第二電極(ドレイン電極)
13a,13b 第三電極(ゲート電極)
131a,131b 第三電極の周縁の一部
13c,13d 第三電極(ゲート電極、n型半導体)
131c,131d pn接合面
132c,132d pn接合面の周縁の一部
14c,14d 第四電極(ゲート電極、p型半導体)
15 絶縁体(第一拡散防止層41)
16a,16b,16c,16d 伝導パス
19b,19d 領域(最近接部)
20a,20b,20c,20d イオン伝導層(イオン伝導体)
21b,21d 第一イオン伝導層
22b,22d 第二イオン伝導層
31 第一ストップ絶縁層
32 第二ストップ絶縁層
33 第三ストップ絶縁層
34 保護膜
41 第一拡散防止層
42 第二拡散防止層
51 第一層間絶縁層
52 第二層間絶縁層
60 バリアメタル
61 第一バリアメタル
62 第二バリアメタル
71 第一プラグ
72 第二プラグ

Claims (9)

  1. 金属イオンが伝導するイオン伝導体と、このイオン伝導体に前記金属イオンを供給する第一電極と、前記イオン伝導体に電子を供給する第二電極と、前記第一電極と前記第二電極との間の前記イオン伝導体中に局所的に電子を供給する第三電極と、
    を備え、
    前記第三電極の周縁の少なくとも一部は、前記第一電極と前記第二電極との間の前記イオン伝導体を横断するように位置し、
    前記イオン伝導体が両面を有する膜状であり、前記イオン伝導体の一方の面に前記第一電極及び前記第二電極が設けられ、前記イオン伝導体の他方の面に前記第三電極が設けられ、
    前記第三電極の前記一部上かつ前記第一電極と前記第二電極との間の前記イオン伝導体に伝導パスが形成される、
    抵抗変化素子。
  2. 前記イオン伝導体が第一層及び第二層の積層構造であり、前記第二電極は前記第一層および前記第二層に接し、
    前記第二層のイオン伝導率が前記第一層のイオン伝導率がよりも低い、
    ことを特徴とする請求項記載の抵抗変化素子。
  3. 前記イオン伝導体の他方の面における前記第三電極の設けられていない部分及び前記第三電極が絶縁体に接する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の抵抗変化素子。
  4. 前記第一電極が銅、前記第二電極及び前記第三電極が白金、前記イオン伝導体が酸化タンタル、及び前記絶縁体が酸化シリコンからなる、
    ことを特徴とする請求項記載の抵抗変化素子。
  5. p型半導体からなる第四電極を更に備え、前記第三電極がn型半導体からなり、前記第三電極の前記周縁の少なくとも一部は、前記第四電極とのpn接合面を形成する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の抵抗変化素子。
  6. 前記第一電極が銅、前記第二電極が白金、前記イオン伝導体が酸化タンタル、並びに前記三電極及び前記第四電極がシリコンからなる、
    ことを特徴とする請求項5記載の抵抗変化素子。
  7. 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の抵抗変化素子に対して、
    前記第一電極に正電圧、前記第二電極に負電圧を与え、前記第三電極に負電圧を印加して前記第三電極から前記イオン伝導体に伝導パスを形成するための電子を供給する工程
    を実施する、抵抗変化素子の動作方法。
  8. 請求項5又は6記載の抵抗変化素子に対して、
    前記第一電極に正電圧、前記第二電極に負電圧を与え、前記第三電極と前記第四電極とのpn接合面に逆方向電圧を印加して当該pn接合面から前記イオン伝導体に伝導パスを形成するための熱電子を供給する工程
    を実施する、抵抗変化素子の動作方法。
  9. 前記工程の後、
    前記第一電極に負電圧、前記第二電極に正電圧を印加して、前記伝導パスを消滅させる工程、
    を実施する、請求項7又は8記載の抵抗変化素子の動作方法。
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