JP5446042B2 - 工作機械の開閉扉装置 - Google Patents

工作機械の開閉扉装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5446042B2
JP5446042B2 JP2009283517A JP2009283517A JP5446042B2 JP 5446042 B2 JP5446042 B2 JP 5446042B2 JP 2009283517 A JP2009283517 A JP 2009283517A JP 2009283517 A JP2009283517 A JP 2009283517A JP 5446042 B2 JP5446042 B2 JP 5446042B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
door
closing
close
open
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009283517A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010194707A (ja
Inventor
佳久 猪飼
一明 芹澤
直秀 深谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Howa Machinery Ltd filed Critical Howa Machinery Ltd
Priority to JP2009283517A priority Critical patent/JP5446042B2/ja
Publication of JP2010194707A publication Critical patent/JP2010194707A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5446042B2 publication Critical patent/JP5446042B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)

Description

本発明は、ベッド上にワークを加工する加工領域を覆うように機体カバーを設置し、機体カバーの開口部を塞ぐように左右一対の開閉扉を設け、前記開閉扉の開閉状態を検知する検知機構を備えた工作機械の開閉扉装置に関する。
従来、工作機械の開閉扉装置は、工作機械の加工領域を覆うように構成した機体カバーの開口部を塞ぐように左右一対の開閉扉が備えられ、ワークの搬入搬出時に、シリンダ等の駆動源により各開閉扉を相反する方向へ移動させるようになっているものがある。開閉扉は、駆動源の誤動作等により開閉扉が移動しない場合や開閉扉が閉じない場合があるので、開閉扉が閉じたことを確認する必要があり、そのため左右の開閉扉の夫々にロック機構を備えた検知機構(ドアスイッチ)を設けていた。ところが、左右の開閉扉の夫々に該検知機構を設けると高価になる問題があった。そこで特許文献1、2のように左右の開閉扉を同調して開閉させ、左右の開閉扉の一方の開閉確認と閉鎖を1つの検知機構で行うことで、左右の開閉扉の開閉状態を確認することが考えられる。特許文献1では、機体カバーに設けたレールにローラを介して左右の開閉扉を吊り下げ、左右の開閉扉の一方にシリンダの駆動体を連結し、一方の開閉扉と他方の開閉扉とをスプロケットに巻き回したチェーンを連結して、一方の開閉扉の開閉動作に同調して他方の開閉扉を開閉動作するようにしている。また、左右の開閉扉を同調して開閉動作するものとして、各開閉扉を相反する方向へ移動する両開き扉ではないが特許文献2のものが公知である。特許文献2では、一方の開閉扉にシリンダを連結し、左右の開閉扉をピニオンと2本のラックとから構成された連結機構により連結してある。また、特許文献3のように左右の開閉扉に補助扉を備えたものが知られている。この補助扉には、開閉扉の端部に収納用支持部が設けられ、前記収納用支持部に補助扉と一体に形成された複数の補助扉支持用ロッドがコイルスプリングを介して支持され、常に押し出す方向に力が作用されている。左右の開閉扉の一方には、補助扉が開閉扉に入り込んだのを検知する検知機構を備えている。この特許文献3の様な構成の開閉扉では、左右の開閉扉が閉鎖した時に補助扉が開閉扉に入り込むように構成することで1つの検知機構により左右の開閉扉が閉鎖状態となる位置に移動したと判断することができると考えられる。
特開2000−210835号公報 特開平9−262741号公報 実開平3−26540号公報
しかしながら、特許文献1、2では、スプロケットとチェーンやラックとピニオンにより左右の開閉扉を同調して開閉動作する構成なので、1つの検知機構で左右の開閉扉の開閉動作の検知と左右の開閉扉をロックすることができるが、左右の開閉扉を同調して開閉する構造が複雑で高価になる問題があった。特許文献3では、左右一対の開閉扉に開閉扉と略同一長さの補助扉や、前記補助扉を支持するためのロッドとコイルスプリングが必要であり、前記補助扉にはコイルスプリングを支持するための凸部を設けねばならず、開閉扉装置自体が構造複雑で高価になる問題があった。
そこで、本発明の課題は、上記問題点に鑑み、安価で構造簡易な工作機械の開閉扉装置を提供することを目的とする。
本発明は、ベッド上にワークを加工する加工領域を覆うように機体カバーを設置し、機体カバーの開口部を塞ぐように左右一対の開閉扉を相反する方向へ開閉可能に設け、左右一対の開閉扉の開閉状態を検知する検知機構を備えた工作機械の開閉扉装置において、前記左右一対の開閉扉は、機体カバーに設けたレールを上下のローラで挟持して扉開閉方向に移動可能に吊り下げられ、前記レールに係合部材を揺動可能に取り付け、その係合部材には一方の開閉扉の下部ローラが係合部材を他方の開閉扉と係合可能な位置に揺動させる揺動面と、他方の開閉扉の上部ローラが係合する面取り面が形成され、一方の開閉扉が開口部を開放する位置では、係合部材の揺動面側が下方へ揺動した状態となり、一方の開閉扉の下部ローラが係合部材の揺動面側を上方へ揺動させるまで他方の開閉扉が係合部材と係合できないようにし、一方の開閉扉が開口部を塞ぐ位置では、係合部材の揺動面側が上方へ揺動した状態となり、他方の開閉扉が係合部材に進入して左右一対の開閉扉で開口部を塞ぐようにし、他方の開閉扉に設けた被検知部材が機体カバーの中央付近に設けた検知スイッチに挿入され、前記被検知部材と検知スイッチから成る検知機構により開口部が左右一対の開閉扉によって閉鎖されたことが検知されるようにしたことを特徴とする。
また、前記係合部材の一方の開閉扉側に操作レバー部分を設け、一方の開閉扉が開口部を塞ぐ位置で係合部材と係合状態となったとき操作レバー部分をレールより高い位置となるようにし、その操作レバー部分の下面に前記揺動面を形成し、一方の開閉扉が開放する方向に移動する時に一方の開閉扉が操作レバー部分を押下げることで他方の開閉扉を進入不可能とするように係合部材を揺動させるように構成したことを特徴とする。
本願の請求項1の発明では、左右一対の開閉扉は、機体カバーに設けたレールを上下のローラで挟持して扉開閉方向に移動可能に吊り下げられ、前記レールに係合部材を揺動可能に取り付け、その係合部材には一方の開閉扉の下部ローラが係合部材を他方の開閉扉と係合可能な位置に揺動させる揺動面と、他方の開閉扉の上部ローラが係合する面取り面が形成され、一方の開閉扉が開口部を開放する位置では、係合部材の揺動面側が下方へ揺動した状態となり、一方の開閉扉の下部ローラが係合部材の揺動面側を上方へ揺動させるまで他方の開閉扉が係合部材と係合できないようにし、一方の開閉扉が開口部を塞ぐ位置では、係合部材の揺動面側が上方へ揺動した状態となり、他方の開閉扉が係合部材に進入して左右一対の開閉扉で開口部を塞ぐようにし、他方の開閉扉に設けた被検知部材が機体カバーの中央付近に設けた検知スイッチに挿入され、前記被検知部材と検知スイッチから成る検知機構により開口部が左右一対の開閉扉によって閉鎖されたことが検知されるようにした。これらによれば、一方の開閉扉が閉鎖状態となる位置に移動しないと、係合部材により他方の開閉扉が閉鎖状態の位置に移動させないようにしたことで、開閉扉装置の開閉状態を簡単な構造で検知することができ安価となる。また、請求項の発明では、前記係合部材の一方の開閉扉側に操作レバー部分を設け、一方の開閉扉が開口部を塞ぐ位置で係合部材と係合状態となったとき操作レバー部分をレールより高い位置となるようにし、その操作レバー部分の下面に前記揺動面を形成し、一方の開閉扉が開放する方向に移動する時に一方の開閉扉が操作レバー部分を押下げることで他方の開閉扉を進入不可能とするように係合部材を揺動させるように構成した。これによれば、自重のみで係合部材を他方の開閉扉が係合部材に進入不可能な位置に揺動させるより、一方の開閉扉により操作レバー部分を強制的に押下げて係合部材を他方の開閉扉が進入不可能な位置に揺動させるので、一方の開閉扉が閉じない場合に確実に他方の開閉扉を閉められない状態となり、開閉状態の検知が更に確実となる。
本発明の開閉扉装置を備えた工作機械を示す図である。 図1のII視図であって、開口部を塞ぐ開閉扉の閉鎖状態を示す図である。 本発明の概略を示す図1のIII部拡大図である。 本発明の概略を示す図2のIV部拡大図である。 左側の開閉扉を開口部を塞ぐ位置とした状態を示す図である。 開口部が開放された状態を示す図である。 他の実施の形態であり、(a)は開閉扉の閉鎖状態を示し、(b)は開閉扉の開放状態を示す説明図である。
図1に示す横型マシニングセンタと称される工作機械1について説明する。ベッド2上の後部には左右方向に移動可能な移動コラム3が設置されている。その移動コラム3には上下方向に移動可能なサドル4が設置されている。サドル4には水平状態で前後方向へ移動可能な主軸ヘッド5が設置されている。主軸ヘッド5には主軸6が回転可能に支承され、主軸6の先端部には工具Tを交換可能に装着する為の装着孔7が設けられている。また、ベッド2上には左右一対の支柱8が設けてあり、その支柱8の上端に支持ベース9が固定されている。支持ベース9には複数の工具Tを保持した工具マガジン10が設置されている。移動コラム3、サドル4、主軸ヘッド5を夫々移動することで、前記工具マガジン10と主軸6との間で工具Tの交換が行われるようになっている。この工作機械1では、主軸6に装着した工具Tを高速回転させ、その工具Tを左右、上下、前後移動させて、移動コラム3の前方にある図示しない保持機構を備えたテーブル11で保持されたワークWを加工するようになっている。また、この工作機械1には、ワークWの加工によって生じる切粉やクーラント等が加工領域Aから外方へ飛散するのを防止するために加工領域Aを覆うように形成された機体カバー12が設けられている。
前記工作機械1は、テーブル11の前方に、作業者が加工領域A内の図示しない保持機構やワークWを交換するための開口部13を備えている。前記開口部13は、機体カバー12の前壁12a中央に形成されている。機体カバー12の前壁12aには前記開口部13を塞ぐ左右一対の開閉扉14と後述の検知機構24を備えた開閉扉装置が設けられている。各開閉扉14は吊下げ部材15と扉体16で構成されている。図3に示すように各吊下げ部材15には後述するレールRaと上部ローラR1と下部ローラR2に対応する部分として凹部17が形成されている。前記各凹部17の底壁17aには機体カバー12の前壁12aと平行に下方に折り曲げられた下部17bが形成されていて、各折り曲げられた底壁17aの下部17bに夫々扉体16が連結され、各開閉扉14が構成されている。
図2に示すように、機体カバー12の前壁12aの開口部13の上方近傍には、内側(加工領域A側)に扉開閉方向(左右方向)に延びるレールRaが取り付けられている。各開閉扉14の吊下げ部材15の凹部17の上壁17cには上部ローラR1が夫々回動自在に取り付けられており、前記レールRa上面に転動自在に載置されている。また各開閉扉14の吊下げ部材15の凹部17の底壁17aには、前記上部ローラR1に対してレールRaを挟んだ下側位置に、各開閉扉14が浮き上がって前記上部ローラR1が脱輪することを防止するための持ち上がり防止部材として下部ローラR2が夫々取り付けられている。これにより左右一対の開閉扉14は、レールRaを上部ローラR1と下部ローラR2で挟持して扉開閉方向に移動可能に吊り下げられる。
機体カバー12の前壁12aの上部には、内側にシリンダ取付部材18を左右夫々に立設し、前記各シリンダ取付部材18に駆動手段として例示するリニアアクチュエータ(ここではロッドレスシリンダS1,S2)が夫々取り付けられている。ロッドレスシリンダS1,S2は例えば実用新案登録第2517109号や実用新案登録第2517399号などで周知のもので、流体圧でシリンダチューブ内部を長手方向に移動するピストンの移動を、シリンダチューブ外側の外部移動体19に、シリンダチューブに形成した長手方向のスリットを介して伝達するものであり、ピストンロッドを有しないシリンダである。図2に示すように前記外部移動体19は、各開閉扉14の吊下げ部材15上端に固着された開閉扉連結部材20を介して各開閉扉14と連結されており、これにより各開閉扉14を相反する方向へ開閉可能としている。
レールRa裏側中央には、左右一対の開閉扉14が開口部13を塞ぐ閉鎖状態となる位置に係合部材21が設けられている。前記係合部材21は、レールRa裏側の取付面に、支点としてのピン部材22を介して取り付けられ、前記レールRaに揺動可能に取り付けられている。ピン部材22は、係合部材21の重心より右側部分に設けられており、開閉扉14が開いた状態では係合部材21の左側が下に揺動し、右上がりに傾斜した状態となるように設定してある。前記係合部材21には、図2において左側の開閉扉14の下部ローラR2が係合部材21を図2において右側の開閉扉14と係合可能な位置に揺動させる揺動面21aと、右側の開閉扉14の上部ローラR1が係合する面取り面21bが形成されている。係合部材21の揺動面21a側には、左側の開閉扉14の上部ローラR1が係合部材21と係合する凹面21cが形成されている。前記揺動面21aは、係合部材21が右上がりに傾斜した状態で、左側の開閉扉14が閉鎖状態となる位置に移動した時に左側の開閉扉14の下部ローラR2の係合面Reが係合可能な傾斜面に形成されている。また、面取り面21bは、揺動面21aに左側の開閉扉14の下部ローラR2の係合面Reが係合して係合部材21の右側が下がった時に、レールRaの上面より下に位置する右下がりの傾斜面であって、右側の開閉扉14が閉鎖状態となる位置に移動した時に左側の開閉扉14の上部ローラR1をスムーズに係合部材21と係合できるようになっている。係合部材21は左右の開閉扉14の開閉移動によって上部ローラR1と下部ローラR2の係合面Reとの係合、係合状態の解除により上下に揺動されるようになっている。また、係合部材21の下部には、係合部材21の左側が下に揺動したとき係合部材21の支えとして支柱23が固着されている。
機体カバー12と右側の開閉扉14には、左右一対の開閉扉14の開閉状態を検知する検知機構24が設けられている。前記検知機構24は電磁ロック式のドアスイッチであり特開2005−38664号や特開2008-277291号で等で公知なものであり、検知スイッチとしてのスイッチ本体25と被検知部材としてのキー26とで構成されている。スイッチ本体25は機体カバー12の前壁12a内側の上方中央近傍に取り付けられ、キー26は右側の開閉扉14の吊下げ部材15の上壁17cに取り付けられている。電磁ロック式のドアスイッチは、開閉扉14の開閉を検知して、電源をON、OFFして工作機械1の稼働状態を切り換えるものである。開閉扉14が閉じられるとスイッチ本体25にキー26が挿入されて電源がONとなり工作機械1を稼働できる状態とすると共にスイッチ本体25のロック機構によりキー26がロックされ、開閉扉14が開けられない状態とする。また、開閉扉14を開ける時には、ロック機構によるキー26のロックが解除されると共に電源がOFFにされ工作機械1を稼働できない状態とする。
上記の工作機械1の動作について説明する。作業者によってワークWが工作機械1に搬入され、図示しない保持機構を備えたテーブル11に保持される。ロッドレスシリンダS1の駆動により左側の開閉扉14が開口部13を塞ぐ位置に移動し、左側の開閉扉14の下部ローラR2の係合面Reが係合部材21の揺動面21aに係合し、係合部材21の左側を押し上げながら係合状態となる。係合状態となった係合部材21は図6に示す係合部材21の左側が下に揺動した状態から係合部材21の右側が下に揺動し、面取り面21bの傾斜面がレールRa上面より下となり右側の開閉扉14が開口部13を塞ぐ位置に進入可能となる。左側の開閉扉14の移動より遅れて、ロッドレスシリンダS2の駆動により右側の開閉扉14が開口部13を塞ぐ位置に移動して上部ローラR1の係合面Reと係合部材21の面取り面21bが係合され、図4に示すように更に係合部材21の右側が下に揺動し、左側の開閉扉14の上部ローラR1の係合面Reが凹面21cと係合し、各開閉扉14が開口部13を塞ぐ図2に示す閉鎖状態となる。このとき、機体カバー12に取り付けられたスイッチ本体25に右側の開閉扉14に取り付けられたキー26が挿入されるとスイッチ本体25にキー26がロックされ開口部13が左右の開閉扉14により閉鎖されたことが検知される。キー26がロックされると、右側の開閉扉14が開放できない状態となり、左側の開閉扉14は左側の開閉扉14の上部ローラR1の係合面Reと凹面21cとの係合により開放できない状態とされ、各開閉扉14が開口部13を塞ぐ閉鎖状態となり、また、工作機械1が稼働できる状態となる。主軸ヘッド5に装着された工具Tによりテーブル11に保持されたワークWの加工が行われる。
ワークWの加工が終了すると、スイッチ本体25とキー26のロックが解除され図5に示すようにロッドレスシリンダS2の駆動により右側の開閉扉14が開口部13を開放する方向に移動する。すると、右側の開閉扉14の上部ローラR1の係合面Reと係合部材21の面取り面21bとの係合が解除されると共に、係合部材21の左側が左側の開閉扉14の下部ローラR2に当接するまで下に揺動し、左側の上部ローラR1と凹面21cとの係合が解除される。そして、ロッドレスシリンダS1の駆動により左側の開閉扉14が開口部13を開放する方向に移動すると、図6に示すように係合部材21の左側が下に揺動される。開放された開口部13から作業者によってワークWが搬出される。
左側の開閉扉14と係合部材21との係合状態が解除されると、係合部材21の右側が上に揺動され、係合部材21の右端面21dがレールRaより高い高さになる。左側の開閉扉14が何らかの原因で開口部13を塞ぐ位置に移動できなかった場合、例えばレール上に切粉が載った場合や駆動手段の故障等で移動できなかった場合、図6の二点鎖線で示すように右側の開閉扉14の上部ローラR1は右端面21dにより係合部材21の面取り面21bと係合不可能となるので、右側の開閉扉14は係合部材21に進入不可能とされる。このために、検知機構24は、スイッチ本体25にキー26が挿入されないので左右の開閉扉14により開口部13が閉じられていないことを検知する。また、左側の開閉扉14は開口部13を塞ぐ位置に移動したが、レール上に載った切粉や駆動手段の故障等で右側の開閉扉14が開口部13を塞ぐ位置に移動しなかった場合も、検知機構24は左右の開閉扉14が開口部13を閉じていないことを検知する。以上のように開閉扉14の開閉状態を検知する検知機構24のキー26は、レールRaに係合部材21を設けたことによって左側の開閉扉14が開口部13を塞ぐ位置にないとき右側の開閉扉14が開口部13を塞ぐ位置に移動できない場合及び左側の開閉扉は開口部13を塞ぐ位置にあるが右側の開閉扉14が開口部13を塞ぐ位置に無い場合、スイッチ本体25に挿入されず、検知機構24は左右の開閉扉14が閉じていないことを検知できるので、検知機構24は右側の開閉扉14側のみに設ければ良い。また、一組の検知機構24によって左右一対の開閉扉14による開口部13の閉鎖状態がわかるので、安価で構造簡易とすることができる。
次に、他の実施の形態について説明する。前記第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付けて説明を省略する。また、簡略化のために扉等を省略し、図7に要部のみ表示する。図7に示すように、係合部材21は、前記と同様にレールRaに係合部材21の重心より右側部分に設けられたピン部材22により揺動可能に取り付けられている。これにより、図7の(b)に示すように、開閉扉14が開いた状態では係合部材21の左側が下に揺動し、右上がりに傾斜した状態となるように設定してある。係合部材21は、図7の(a)に示すように、左側部分が前記実施の形態より左側に長く左上りに傾斜して左側の開閉扉14の上部ローラR1の上端面と略同じ高さまで伸びた操作レバー部分21eに形成されている。この操作レバー部分21eの下面に揺動面21aが形成されている。左側の開閉扉14が開いた状態では、図7の(b)に示すように、操作レバー部分21eを長くしたことで、係合部材21の左回りのモーメントが大きくなるので係合部材21が自重により左周りに回動し下がり易くなると共に、左上りに伸びた操作レバー部分21eが左側の開閉扉14の上部ローラR1に押下げられることで、係合部材21の右側が確実にレールRa上面より上に位置することになり、係合部材21の自重による左回りのモーメントに頼ること無く確実に係合部材21を右側の開閉扉14が閉められない状態となる。開閉扉14が開いたとき、操作レバー部分21eは、その先端が上部ローラR1の下方となると共に揺動面21aが左側の開閉扉14の下部ローラR2と接触可能な位置となっている。
尚、検知機構24を電磁ロック式のドアスイッチで説明したが、検知機構24は係合部材21の揺動を検知するセンサでも良く、検知機構が小さくなる。また、検知機構は、開閉扉のロック機構を備えていない右側の開閉扉14の開閉を検知するだけのものであっても良く、開閉扉14または機体カバー12の一方に被検知部材を設け、他方に検知スイッチを設けて構成してもよい。また、係合部材21を左右反対に設け、右側の開閉扉14を移動した後に左側の開閉扉14を移動するようにしても良い。前記では、開閉扉が開いた時自重により係合部材の左側が下がるようにしたが、ばね等の付勢部材により下げるようにしても良い。また、ピン部材を係合部材の左側に設けて係合部材の右側が下に下がるようにして右側の開閉扉14の下部ローラR2の進入を防止するようにし、揺動面を係合部材の左側上面に設け、左側の開閉扉14の閉鎖移動により係合部材の右側が上がるようにして右側の開閉扉14が閉鎖位置に移動できるようにしても良い。
1 工作機械
2 ベッド
12 機体カバー
13 開口部
14 開閉扉
21 係合部材
21a 揺動面
21b 面取り面
21e 操作レバー部分
24 検知機構
25 検知スイッチ(スイッチ本体)
26 被検知部材(キー)
A 加工領域
Ra レール
R1 上部ローラ
R2 下部ローラ
W ワーク

Claims (2)

  1. ベッド上にワークを加工する加工領域を覆うように機体カバーを設置し、機体カバーの開口部を塞ぐように左右一対の開閉扉を相反する方向へ開閉可能に設け、左右一対の開閉扉の開閉状態を検知する検知機構を備えた工作機械の開閉扉装置において、前記左右一対の開閉扉は、機体カバーに設けたレールを上下のローラで挟持して扉開閉方向に移動可能に吊り下げられ、前記レールに係合部材を揺動可能に取り付け、その係合部材には一方の開閉扉の下部ローラが係合部材を他方の開閉扉と係合可能な位置に揺動させる揺動面と、他方の開閉扉の上部ローラが係合する面取り面が形成され、一方の開閉扉が開口部を開放する位置では、係合部材の揺動面側が下方へ揺動した状態となり、一方の開閉扉の下部ローラが係合部材の揺動面側を上方へ揺動させるまで他方の開閉扉が係合部材と係合できないようにし、一方の開閉扉が開口部を塞ぐ位置では、係合部材の揺動面側が上方へ揺動した状態となり、他方の開閉扉が係合部材に進入して左右一対の開閉扉で開口部を塞ぐようにし、他方の開閉扉に設けた被検知部材が機体カバーの中央付近に設けた検知スイッチに挿入され、前記被検知部材と検知スイッチから成る検知機構により開口部が左右一対の開閉扉によって閉鎖されたことが検知されるようにしたことを特徴とする工作機械の開閉扉装置。
  2. 前記係合部材の一方の開閉扉側に操作レバー部分を設け、一方の開閉扉が開口部を塞ぐ位置で係合部材と係合状態となったとき操作レバー部分をレールより高い位置となるようにし、その操作レバー部分の下面に前記揺動面を形成し、一方の開閉扉が開放する方向に移動する時に一方の開閉扉が操作レバー部分を押下げることで他方の開閉扉を進入不可能とするように係合部材を揺動させるように構成したことを特徴とする請求項記載の工作機械の開閉扉装置。
JP2009283517A 2009-01-29 2009-12-15 工作機械の開閉扉装置 Active JP5446042B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009283517A JP5446042B2 (ja) 2009-01-29 2009-12-15 工作機械の開閉扉装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009017449 2009-01-29
JP2009017449 2009-01-29
JP2009283517A JP5446042B2 (ja) 2009-01-29 2009-12-15 工作機械の開閉扉装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010194707A JP2010194707A (ja) 2010-09-09
JP5446042B2 true JP5446042B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=42819976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009283517A Active JP5446042B2 (ja) 2009-01-29 2009-12-15 工作機械の開閉扉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5446042B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6247023B2 (ja) * 2013-06-05 2017-12-13 富士機械製造株式会社 二軸旋盤
JP2016028837A (ja) * 2014-07-25 2016-03-03 ファナック株式会社 工作機械のスライドドア
JP6948985B2 (ja) * 2018-05-30 2021-10-13 シチズン時計株式会社 工作機械のカバー装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH042766Y2 (ja) * 1987-12-07 1992-01-30
JP2007277890A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Seiko Epson Corp フロントドアの閉塞阻止装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010194707A (ja) 2010-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5446042B2 (ja) 工作機械の開閉扉装置
TWI503241B (zh) Vehicle door device
JPS638084A (ja) 車体の位置決め装置
JP5763768B2 (ja) 昇降装置
CA3032700A1 (en) Lock and screen door
JP2014062622A (ja) ウエイト式緊急遮断弁
JP2010163236A (ja) エレベータのかごドアロック装置
JP2009208202A (ja) パレット交換装置
US10589944B2 (en) Vehicle restraints with a barrier having rotational and translational motion
JP3416251B2 (ja) 多段圧延機のロール組替方法及びこれに用いるロール組替装置並びに多段圧延機
JP4805774B2 (ja) 作業機
JPS61192444A (ja) マシニング・センタ用キヤビン
JP2012218607A (ja) 車両用昇降装置におけるスライドプラットホームのスライドロック装置
JP4609215B2 (ja) 工作機械におけるパレット交換装置
JP4416120B2 (ja) スイング式パレット交換装置
JP5284376B2 (ja) 立体駐車装置
JP4309353B2 (ja) 移動式リフターにおけるリフター荷台の扉開閉装置
JP2018059372A (ja) 展示ケースの扉開閉装置
JP6830249B2 (ja) 車両整備用リフト
JP2012041110A (ja) リフター
JP2009269079A (ja) 回転式粉末圧縮成型機の回転盤着脱支援方法、及び回転盤着脱支援設備を備えた回転式粉末圧縮成型機。
JP4542955B2 (ja) 縦型射出成形機
CN107191079B (zh) 一种插销锁紧装置
KR20120012548A (ko) 공작기계의 자동공구교환장치
JP7073518B2 (ja) ガイド付き安全扉

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130930

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5446042

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150