JP2007277890A - フロントドアの閉塞阻止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フロントドアの後端部およびスライドドアの前端部が、それぞれセンターピラーに重なって閉塞される自動車において、不注意に閉じられるフロントドアに手が挟まれることを確実に防止する。
【解決手段】センターピラー5の上下両外側に設けられ、フロントドア6の閉塞を阻止する突出位置とフロントドア6の閉塞を許容する没入位置との間で、出没自在に構成された閉塞阻止部材11と、閉塞阻止部材11を、突出位置にロック・アンロックするロック機構12とを備え、ロック機構12は、閉塞阻止部材11を突出位置に向かって付勢する突出ばね21と、突出位置に移動した閉塞阻止部材11に係合し閉塞阻止部材11の没入を阻止するロック部材22と、スライドドア7の開放動作に連動してロック部材22を阻止位置に前進させる連動機構23と、ロック部材22と連動機構23の出力端41との間に介設したロックばね24とを有する。
【選択図】図3
【解決手段】センターピラー5の上下両外側に設けられ、フロントドア6の閉塞を阻止する突出位置とフロントドア6の閉塞を許容する没入位置との間で、出没自在に構成された閉塞阻止部材11と、閉塞阻止部材11を、突出位置にロック・アンロックするロック機構12とを備え、ロック機構12は、閉塞阻止部材11を突出位置に向かって付勢する突出ばね21と、突出位置に移動した閉塞阻止部材11に係合し閉塞阻止部材11の没入を阻止するロック部材22と、スライドドア7の開放動作に連動してロック部材22を阻止位置に前進させる連動機構23と、ロック部材22と連動機構23の出力端41との間に介設したロックばね24とを有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、フロントドアの後端部およびスライドドアの前端部が、それぞれセンターピラーに重なって閉塞される自動車に設けたフロントドアの閉塞阻止装置に関するものである。
後部座席側にスライドドアを採用している自動車では、後部座席(3列シート構成であれば2,3列目)に座っていた者Yがスライドドアをスライド開放して降りようとする際、体のバランスをとるためにセンターピラーの外側に手を掛けて降りることが多い。このとき、前部座席からフロントドアを開けて降りた者Xが、Yに気づかずにフロントドアを閉めてしまい、センターピラーに掛けられたYの手を挟んでしまうことがある。そこで、フロントドアの周縁部或いはセンターピラーに設けた人体検出用センサと、当該センサの人体検出動作に基づきフロントドアの閉動作を禁止する安全制御部とを備え、人体検出用センサによりセンターピラーへの手(人体)の接触・近接を検出したときに、安全制御部によりフロントドアの閉塞を禁止することで、不注意に閉じられるフロントドアに手が挟まれることを防止しようとするフロントドアの閉塞阻止装置(戸閉め安全装置)が提案されている(特許文献1参照)。
特開平5−280243号公報
しかしながら、従来の閉塞阻止装置では、人体検出用センサによりセンターピラーへの手の接触・近接が検出されたときに、フロントドアの閉塞を阻止するという構成であるため、不注意に閉じられるフロントドアに手が挟まれることを確実に防止することができなかった。すなわち、フロントドアの閉塞が阻止されるか否かが、センターピラーへの手の接触・近接の程度に左右されるため、実際にはフロントドアに手が挟まれるおそれがある程度にセンターピラーに手が相当接近・近接している場合にも、人体検出センサによりこれが適切に検出されず、フロントドアの閉塞を阻止できないおそれがあった。
本発明は、不注意に閉じられるフロントドアに手が挟まれることを確実に防止することができるフロントドアの閉塞阻止装置を提供することを課題とする。
本発明のフロントドアの閉塞阻止装置は、フロントドアの後端部およびスライドドアの前端部が、それぞれセンターピラーに重なって閉塞される自動車に設けられ、スライドドアが開放している状態で、開放しているフロントドアの閉塞を阻止するフロントドアの閉塞阻止装置であって、センターピラーの上下両外側の少なくとも一方に設けられ、フロントドアの閉塞を阻止する突出位置とフロントドアの閉塞を許容する没入位置との間で、出没自在に構成された閉塞阻止部材と、閉塞阻止部材を、突出位置にロック・アンロックするロック機構と、を備え、ロック機構は、閉塞阻止部材を突出位置に向かって付勢する突出ばねと、突出位置に移動した閉塞阻止部材に係合し閉塞阻止部材の没入を阻止する阻止位置と、閉塞阻止部材との係合が解除され閉塞阻止部材の没入を許容する許容位置との間で進退可能に構成されたロック部材と、スライドドアの開放動作に連動してロック部材を阻止位置に前進させると共に、スライドドアの閉塞動作に連動してロック部材を許容位置に退避させる連動機構と、ロック部材と連動機構の出力端との間に介設したロックばねと、を有することを特徴とする。
これらの構成によれば、フロントドアの開放動作が行われると、突出ばねにより、閉塞阻止部材が突出位置に移動する。また、スライドドアの開放動作が行われると、連動機構により、ロック部材が阻止位置に前進する。ここで、フロントドアがすでに開放されている場合には、ロック部材が突出位置に移動した閉塞阻止部材に係合してこれを突出位置にロックする。フロントドアが閉塞されたままである場合には、ロック部材が没入位置にある閉塞阻止部材に当接するため、連動機構がロックばねに抗して連動動作を行う。その後、フロントドアが開放されて閉塞阻止部材が突出位置に移動すると、ロックばねが、連動機構の出力端を受けとしてロック部材を阻止位置に向けて付勢するため,ロック部材が閉塞阻止部材に係合し、これを突出位置にロックする。このように、フロントドアおよびスライドドアが、その先後に拘わらず共に開放されると、閉塞阻止部材が突出位置にロックされる。したがって、フロントドアおよびスライドドアが開放された状態では、フロントドアの閉塞が阻止される。このため、かかる場合には、後部座席から降りる者がセンターピラーに手を掛けている際にフロントドアが閉められるおそれがあるが、フロントドアの閉塞が阻止されることで、フロントドアに手が挟まれることがない。
一方、スライドドアの閉塞動作が行われると、連動機構により、ロック部材が許容位置に退避することで、閉塞阻止部材がアンロックされて没入位置に没入可能となる。したがって、フロントドアおよびスライドドアの双方が開放された状態からスライドドアの閉塞動作を行うことにより、フロントドアの閉塞が許容される。かかる場合には、後部座席から降りる者がいない(後部座席から降りる者がセンターピラーの外側に手を掛けるおそれがない)ため、フロントドアが閉塞されても問題ない。よって、フロントドアおよびスライドドアの双方が開放された場合には、スライドドアを先に閉め、後部座席から降りる者がいない状態にならないと、フロントドアが閉まらないという構成にすることができる。
しかも、連動機構により、スライドドアの開放動作に連動して閉塞阻止部材を突出位置にロックし、フロントドアの閉塞を阻止するという構成であるため、センサを用いた場合のように、センターピラーへの人体の接触・近接の程度に左右されることがなく、フロントドアの閉塞を阻止できないおそれがない。したがって、不注意に閉じられるフロントドアに手が挟まれることを確実に防止することができる。
この場合、閉塞阻止部材およびロック機構は、センターピラーの上下両外側に一対設けられていることが好ましい。
この構成によれば、閉塞されるフロントドアが、上部に設けた閉塞阻止部材およびロック機構と、下部に設けた閉塞阻止部材およびロック機構とにより受け止められる。このため、フロントドアを上下方向に均一に閉塞阻止できる。また、フロントドアの閉塞力が上下に分散されるため、各ロック機構のロック力が小さい場合にも、閉塞されるフロントドアを確実に受け止めることができ、ロック機構の選択の幅を広げることができる。
これらの場合、連動機構が、ロックばねを介してロック部材に連結された出力端と、スライドドア側に突出した入力端と、を有する回動リンクと、スライドドアに設けられ、スライドドアの開閉に伴って回動リンクを介してロック部材を阻止位置と許容位置との間で進退させる操作部と、を備えていることが好ましい。
この構成によれば、スライドドアの開放動作に伴って操作部がスライド方向後方に移動することで、回動リンクを介してロック部材が阻止位置に前進する。また、スライドドアの閉塞動作に伴って操作部がスライド方向前方に移動することで、回動リンクを介してロック部材が許容位置に退避する。このため、簡易な構成により、スライドドアのスライド動作をロック部材の進退動作に変換することができる。
またこれらの場合、連動機構が、スライドドアに設けられ、スライドドアのスライド方向に延在するドア側ラックと、ロックばねを介してロック部材に連結された出力端を有し、ドア側ラックと平行に延在すると共にロック部材を阻止位置と許容位置との間で進退させるピラー側ラックと、ドア側ラックとピラー側ラックとの間に介設され、ドア側ラックおよびピラー側ラックに噛み合うピニオンと、を備えていることが好ましい。
この構成によれば、スライドドアの開放動作に伴ってドア側ラックがスライド方向後方に移動することで、ピニオンが回転してピラー側ラックにスライド方向前方へ移動する動力が作用し、ピラー側ラックが前方に移動する。これにより、ロック部材が阻止位置に前進する。一方、スライドドアの閉塞動作に伴ってドア側ラックがスライド方向前方に移動することで、ピニオンが回転してピラー側ラックにスライド方向後方へ移動する動力が作用し、ピラー側ラックが後方に移動する。これにより、ロック部材が許容位置に退避する。このため、簡易な構成により、スライドドアのスライド動作をロック部材の進退動作に変換することができる。
本発明の他のフロントドアの閉塞阻止装置は、フロントドアの後端部およびスライドドアの前端部が、それぞれセンターピラーに重なって閉塞される自動車に設けられ、スライドドアが開放している状態で、開放しているフロントドアの閉塞を阻止するフロントドアの閉塞阻止装置であって、フロントドアの後端部内側に取り付けたドア突起と、センターピラーの上下両外側の少なくとも一方に形成され、ドア突起を受容する突起受容穴と、突起受容穴に突出してドア突起の受容を阻止する阻止位置と突起受容穴から退避しドア突起の受容を許容する許容位置との間で、移動自在に構成された受容阻止部材と、スライドドアの開放動作に連動して受容阻止部材を阻止位置に移動させると共に、スライドドアの閉塞動作に連動して受容阻止部材を許容位置に移動させる連動機構と、受容阻止部材と連動機構の出力端との間に介設した阻止ばねと、を有することを特徴とする。
これらの構成によれば、スライドドアの開放動作が行われると、連動機構により、受容阻止部材が阻止位置に移動する。ここで、フロントドアがすでに開放されている場合には、受容阻止部材が阻止位置に移動する。フロントドアが閉塞されたままである場合には、受容阻止部材が突起受容穴に受容されたドア突起に当接するため、連動機構が阻止ばねに抗して連動動作を行う。その後、フロントドアが開放されてドア突起が受容穴から抜け出ると、阻止ばねが、連動機構の出力端を受けとして受容阻止部材を阻止位置に向けて付勢し、受容阻止部材が阻止位置に移動する。このように、フロントドアおよびスライドドアが、その先後に拘わらず共に開放されると、受容阻止部材が阻止位置に移動してドア突起の受容を阻止する。したがって、フロントドアおよびスライドドアが開放された状態では、フロントドアの閉塞が阻止される。このため、かかる場合には、後部座席から降りる者がセンターピラーに手を掛けている際にフロントドアが閉められるおそれがあるが、フロントドアの閉塞が阻止されることで、フロントドアに手が挟まれることがない。
一方、スライドドアの閉塞動作が行われると、連動機構により、受容阻止部材が許容位置に退避することで、ドア突起が突起受容穴に受容可能となる。したがって、フロントドアおよびスライドドアの双方が開放された状態からスライドドアの閉塞動作を行うことにより、フロントドアの閉塞が許容される。かかる場合には、後部座席から降りる者がいない(後部座席から降りる者がセンターピラーの外側に手を掛けるおそれがない)ため、フロントドアが閉塞されても問題ない。よって、フロントドアおよびスライドドアの双方が開放された場合には、スライドドアを先に閉め、後部座席から降りる者がいない状態にならないと、フロントドアが閉まらないという構成にすることができる。
しかも、連動機構により、スライドドアの開放動作に連動して受容阻止部材を阻止位置に移動させ、フロントドアの閉塞を阻止するという構成であるため、センサを用いた場合のように、センターピラーへの人体の接触・近接の程度に左右されることがなく、フロントドアの閉塞を阻止できないおそれがない。したがって、不注意に閉じられるフロントドアに手が挟まれることを確実に防止することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明を適用したフロントドアの閉塞阻止装置について説明する。このフロントドアの閉塞阻止装置(以下、単に「閉塞阻止装置」ともいう。)は、フロントドアの後端部およびスライドドアの前端部が、それぞれセンターピラーに重なって閉塞される自動車に設けられており、特に、スライドドアが開放している状態で、開放しているフロントドアの閉塞を阻止するものである。
図1に示すように、自動車1は、ルーフ2の車幅方向両側部に設けられ、車体前後方向に延在するルーフサイドレール3(図2参照)と、フロア(図示省略)の車幅方向両側に設けられ、車体前後方向に延在するサイドシル4と、これらルーフサイドレール3とサイドシル4とに跨って上下方向に連結配置したフロントピラー(図示省略)、センターピラー5およびリアピラー(図示省略)とを備えている。
ルーフサイドレール3、サイドシル4、フロントピラーおよびセンターピラー5により囲繞された前開口部には、フロントドア6が設けられ、ルーフサイドレール3、サイドシル4、センターピラー5およびリアピラーにより囲繞された後開口部には、スライドドア7が設けられている。
ルーフサイドレール3およびサイドシル4の後半部には、これらに沿ってスライドレール8が車体前後方向に延在している。また、車体側部の後側には、上下方向略中間位置にて車体前後方向に延在するガイド溝9が形成されている。スライドドア7は、上下のスライドレール8およびガイド溝9に沿って前後方向にスライド開閉されるようになっている。一方、フロントドア6は、前端部のヒンジ(図示省略)にてフロントピラーに回動自在に車体に取り付けられており、外側に回動させて開放するようになっている。なお、ルーフサイドレール3の外側壁3aおよびサイドシル4の外側壁4a(図2参照)には、センターピラー5との連結部に位置して、後述する閉塞阻止部材11が突出する円形の突出穴13(図3参照)がそれぞれ形成されている。
図2に示すように、閉塞阻止装置10は、センターピラー5の上下両外側に位置して、ルーフサイドレール3およびサイドシル4に設けられた一対の閉塞阻止部材11と、各閉塞阻止部材11の後方に位置して、主要部がルーフサイドレール3およびサイドシル4に設けられた上下一対のロック機構12とにより構成されている。なお、ルーフサイドレール3に設けられた閉塞阻止部材11およびロック機構12と、サイドシル4に設けられた閉塞阻止部材11およびロック機構12とは、同様に構成されているため、以下では、ルーフサイドレール3に設けられた閉塞阻止部材11およびロック機構12で代表して説明する。
図3に示すように、閉塞阻止部材11は、全体として平面視略「T」字状に形成されており、ルーフサイドレール3の外側壁3aに形成された突出穴13より僅かに細径の円柱形状を有し、突出穴13の外側に突出する突出部16と、突出部16の基端に連なり、突出ばね21(後述する)の一端が接続されると共にロック部材22(後述する)が係合するフランジ状の係合部17とから成り、例えば樹脂により一体に成形されている。
各閉塞阻止部材11は、各突出穴13に対して出没自在に構成されている。すなわち、フロントドア6の閉塞を阻止する突出位置(図3(c)参照)と、フロントドア6の閉塞を許容する没入位置(図3(a)および(b)参照)との間で、スライドドア7のスライド方向(前後方向)に直交する方向(左右方向)に移動するようになっている。なお、各閉塞阻止部材11の突出位置は、閉じられるフロントドア6を、センターピラー5の外側に掛けられた手が挟まれることのない位置で受け止めるように設計されており、例えば、突出部16の先端が、ルーフサイドレール3の外側壁3a外面から数cm突出するようになっている。
ロック機構12は、閉塞阻止部材11を突出位置に向かって付勢する突出ばね21と、閉塞阻止部材11に対しその出没方向に直交する方向(前後方向)に係脱するロック部材22と、スライドドア7の開閉動作に連動してロック部材22を阻止位置(図3(c)参照)と許容位置(図3(a)参照)との間で進退させる連動機構23と、ロック部材22と連動機構23の出力端(後述する)との間に介設されたロックばね24とで構成されている。
突出ばね21は、例えば圧縮コイルばねで構成され、一端がルーフサイドレール3の内側壁3b内面に、多端が閉塞阻止部材11の係合部17に接続されており、フロントドア6が開放されると、ルーフサイドレール3の内側壁3bを受けとして閉塞阻止部材11を突出位置に付勢し、これを突出穴13から外側に突出させる。また、フロントドア6が閉塞されると、閉塞阻止部材11が突出ばね21に抗して没入位置に移動する。
連動機構23は、スライドドア7の前端部内側に設けられ、上記のスライドレール8に対して転動するガイドローラ(図示省略)を有するガイドブロック31(操作部)と、ルーフサイドレール3のセンターピラー5との連結部の後側近傍に設けられ、スライドドア7の開閉動作(ガイドブロック31の前後移動)をロック部材22の進退動作に変換するための回動リンク32とから成っている。
回動リンク32は、前端部41がロックばね24を介してロック部材22に連結され、前後方向に延在する出力部材36と、出力部材36を前後方向にスライド自在に支持する支持部材37と、長手方向の略中間位置で支軸38を中心に回動自在に構成された正面視長だ円形の回動部材39とから構成されている。
出力部材36は、全体としてロッド状に形成されると共に、前端側にフランジ部42を有している。このフランジ部42と支持部材37との間に、支持部材37を受けとして出力部材36を前方(閉塞阻止部材11側)に向かって付勢する出力ばね44が介設されている。また、後端部周面には、回動部材39の一方の端部が係合する係合ピン43が径方向に突出形成されている。そして、出力部材36は、ロック部材22を阻止位置へ移動させる前進位置(図3(b)および(c)参照)と、ロック部材22を許容位置へ移動させる退避位置(図3(a)参照)との間で移動するようになっており、ロック部材22に連結された前端部41が、連動機構23の出力端となる。
回動部材39は、一方の端部で出力部材36の後端部に係合すると共に、他方の端部でガイドブロック31と係脱するようになっている。すなわち、回動部材39の出力部材36側の端部には、その長手方向に沿って、出力部材36の係合ピン43がスライド自在且つ回動自在に係合する長穴46が形成されている。またガイドブロック31側の端部には、自由回転可能に取り付けられた係合ローラ47を有しており、係合ローラ47により、ガイドブロック31と係合するようになっている。そして、回動部材39は、支軸38を中心に、スライドドア7の閉塞時であって出力部材36の退避位置に対応する閉塞位置(図3(a)参照)と、スライドドア7の開放時であって出力部材36の前進位置に対応する開放位置(図3(b)および(c)参照)との間で回動するようになっており、スライドドア7側に突出してガイドブロック31と係合する係合ローラ47が、連動機構23の入力端となる。
ガイドブロック31は、平面視略長方形状を有し、スライドドア7の前端部内側に取り付けられており、これに回転自在に設けたガイドローラを介して、スライドレール8に対してスライド自在に構成されている。ガイドブロック31の前端部には、スライドドア7を閉塞する際に、係合ローラ47のガイドブロック31への係合をガイドする係合傾斜面31aが形成されている。ガイドブロック31は、スライドドア7の閉塞動作により前方に移動すると、回動部材39(係合ローラ47)と係合し、スライドドア7の開放動作により後方に移動すると、その係合が解除される。そして、ガイドブロック31は、回動部材39と係合した状態で、回動部材39の開放位置への回動(およびこれに伴う出力部材36の前進位置への移動)を規制するようになっている。
このようにして構成された連動機構23の連動動作について説明する。スライドドア7が閉塞されている場合には、ガイドブロック31と回動部材39とが係合しており、回動部材39が閉塞位置に、出力部材36が退避位置にある。この状態からスライドドア7の開放動作(後方へのスライド)を行うと、ガイドブロック31が係合ローラ47と転接しながら後方に移動して、ガイドブロック31と係合ローラ47との係合が解除される。これにより、回動部材39の開放位置への回動規制が解除されるため、出力部材36が出力ばね44により付勢されて前進位置に移動する。
一方、スライドドア7の閉塞動作(前方へのスライド)を行うと、係合ローラ47が係合傾斜面31aの作用によりガイドブロック31に係合する。これにより、回動部材39が閉塞位置に回動し、出力部材36が出力ばね44に抗して退避位置に移動する。このようにして、ロック部材22を連結した出力部材36を、スライドドア7の開閉動作に伴って前進位置と退避位置との間で移動させることができる。
なお、図4に示すように、連動機構23は、回動部材39を、長片部48と短片部49とが略直角に連結した正面視略「L」字状のものにしてもよい。すなわち、長片部48および短片部49の連結部位で支軸38を中心に回動自在に構成されると共に、長片部48の先端部にその長手方向に長い長穴46を有し、短片部49の先端部に自由回転可能な係合ローラ47を有するものであってもよい。この場合も、ロック部材22を連結した出力部材36を、スライドドア7の開閉動作に伴って前進位置(図4(b)参照)と退避位置(図4(a)参照)との間で移動させることができる。
ロック部材22は、例えば立方体形状を有し、閉塞阻止部材11に係合しその没入を阻止する阻止位置と、閉塞阻止部材11との係合が解除されその没入を許容する許容位置との間で進退可能に構成されている。すなわち、ロック部材22は、連動機構23の出力部材36の前進位置への移動に伴って、閉塞阻止部材11に対してその没入方向側に入り込んで、閉塞阻止部材11(の係合部17)に係合する。これにより、閉塞阻止部材11を突出位置にロックし、没入方向側へ移動できなくする。したがって、この状態でフロントドア6を閉めようとしても、突出位置にロックされた閉塞阻止部材11が度当りとなり、フロントドア6の閉塞が阻止される。また、ロック部材22は、出力部材36の退避位置への移動に伴って、閉塞阻止部材11との係合が解除される。これにより、閉塞阻止部材11をアンロックし、没入位置へ移動可能とする。
ロックばね24は、例えば圧縮コイルばねで構成されており、出力部材36の前端部41とロック部材22との間に介設されている。フロントドア6が閉塞され閉塞阻止部材11が没入位置にある状態でスライドドア7が開放されると、ロック部材22は、阻止位置の手前で閉塞阻止部材11(の係合部17)の後側に当接し、また、出力部材36は、ロックばね24に抗して前進位置へ移動する。なお、この状態では、ロック部材22が、閉塞阻止部材11の突出位置への移動を阻止することがない。
その後、フロントドア6が開放され閉塞阻止部材11が突出位置に移動すると、ロックばね24が、出力部材36の前端部41を受けとしてロック部材22を阻止位置に向けて付勢するため、ロック部材22が閉塞阻止部材11に係合し、これを突出位置にロックする。このように、スライドドア7が先に開放された場合にも、閉塞阻止部材11を阻止位置にロック可能となっている。
図5および図6を参照して、閉塞阻止装置10の一連の作動状態について説明する。まず、前部座席Fに座っていた者Xが降りようとしてフロントドア6を開放すると、突出ばね21に付勢されて閉塞阻止部材11が突出位置に突出する(図5(a1)参照)。このとき、閉塞阻止部材11はアンロック状態である。
次に、後部座席Rに座っていた者Yが降りようとしてスライドドア7を開放すると、連動機構23によりロック部材22が阻止位置に前進し、閉塞阻止部材11が突出位置にロックされる(図5(b)参照)。この状態では、Xが、センターピラー5に手を掛けているYに気づかずにフロントドア6を閉めようとしても、フロントドア6の閉塞が阻止される(図5(c)参照)。
Yが降りてスライドドア7を閉塞すると、連動機構23によりロック部材22が許容位置に退避し、閉塞阻止部材11がアンロックされる(図6(d)参照)。これにより、フロントドア6の閉塞が許容される。そして、Xがフロントドア6を閉塞し(図6(e)参照)、XおよびYの降車動作が終了する。
また、先にYが降りようとしてスライドドア7を開放させた場合も同様である。すなわち、Yがスライドドア7を開放すると、連動機構23によりロック部材22が閉塞阻止部材11の後側に当接する位置まで前進する(図5(a2)参照)。続いて、Xがフロントドア6を開放すると、閉塞阻止部材11が突出位置に突出すると共に、連動機構23(ロックばね24)によりロック部材22が阻止位置まで前進し、閉塞阻止部材11が突出位置にロックされる(図5(b)参照)。以後は上記と同様にして、スライドドア7が開放したままでのフロントドア6の閉塞が阻止された状態で、XおよびYが降車動作を行うことができる。
以上のように、本実施形態の閉塞阻止装置10では、フロントドア6およびスライドドア7が、その先後に拘わらず共に開放されると、閉塞阻止部材11が突出位置にロックされる。したがって、フロントドア6およびスライドドア7が開放された状態では、フロントドア6の閉塞が阻止される。このため、かかる場合には、後部座席から降りる者がセンターピラー5に手を掛けている際にフロントドア6が閉められるおそれがあるが、フロントドア6の閉塞が阻止されることで、フロントドア6に手が挟まれることがない。
一方、スライドドア7の閉塞動作が行われると、連動機構23により、ロック部材22が許容位置に退避することで、閉塞阻止部材11がアンロックされて没入位置に没入可能となる。したがって、フロントドア6およびスライドドア7の双方が開放された状態からスライドドア7の閉塞動作を行うことにより、フロントドア6の閉塞が許容される。かかる場合には、後部座席から降りる者がいない(後部座席から降りる者がセンターピラー5の外側に手を掛けるおそれがない)ため、フロントドア6が閉塞されても問題ない。よって、フロントドア6およびスライドドア7の双方が開放された場合には、スライドドア7を先に閉め、後部座席から降りる者がいない状態にならないと、フロントドア6が閉まらないという構成にすることができる。
しかも、連動機構23により、スライドドア7の開放動作に連動して閉塞阻止部材11を突出位置にロックし、フロントドア6の閉塞を阻止するという構成であるため、センサを用いた場合のように、センターピラー5への人体の接触・近接の程度に左右されることがなく、フロントドア6の閉塞を阻止できないおそれがない。したがって、不注意に閉じられるフロントドア6に手が挟まれることを確実に防止することができる。
なお、本実施形態では、閉塞阻止部材11およびロック機構12を、センターピラー5の上下両外側に一対設けたが、上下いずれか一方だけに設けてもよい。もっとも、上下両外側に一対設けることで、閉塞されるフロントドア6は、上部に設けた閉塞阻止部材11およびロック機構12と、下部に設けた閉塞阻止部材11およびロック機構12とにより受け止められる。このため、フロントドア6を上下方向に均一に閉塞阻止できる。また、フロントドア6の閉塞力が上下に分散されるため、各ロック機構12のロック力が小さい場合にも、閉塞されるフロントドア6を確実に受け止めることができ、ロック機構12の選択の幅を広げることができる。
また、本実施形態では、スライドドア7の開閉動作に連動してロック部材22を阻止位置と許容位置との間で進退させる連動機構23を、回動リンク32およびガイドブロック31で構成したが、連動機構23の構成はこれに限定されるものではなく、例えば以下に示す構成であってもよい。
図7に示すように、連動機構23は、ガイドブロック31を介してスライドドア7に設けられ、スライドドア7のスライド方向に延在するドア側ラック51と、ドア側ラック51と平行に延在するピラー側ラック52と、ドア側ラック51およびピラー側ラック52の間に介設され、両ラック51,52に噛み合うピニオン53とから成っている。
ピラー側ラック52は、図示しないガイド部材により前後方向に移動可能に案内・支持されており、その前端部54がロックばね24を介してロック部材22に連結されている。そして、ピラー側ラック52は、ロック部材22を阻止位置へ移動させる前進位置(図7(b)および(c)参照)と、ロック部材22を許容位置へ移動させる退避位置(図7(a)参照)との間で移動するようになっており、ロック部材22に連結された前端部54が、連動機構23の出力端となる。
一方、ドア側ラック51は、ガイドブロック31に取り付けられており、ピニオン53と係脱可能に噛み合うようになっている。すなわち、スライドドア7の閉塞状態では、ピニオン53と噛み合い、スライドドア7の開放状態では、ピニオン53のとの噛み合いが解除される。
スライドドア7が閉塞されている場合には、ドア側ラック51がピニオン53と噛み合っており、ピラー側ラック52が退避位置にある。この状態からスライドドア7の開放動作を行うと、ドア側ラック51の後方への移動に伴ってピニオン53が回転してピラー側ラック52に前進位置へ移動する動力が作用し、ピラー側ラック52が前進位置へ移動する。スライドドア7の開放動作をさらに続けると、ドア側ラック51とピニオン53との噛み合いがはずれ、スライドドア7が全開放される。
一方、スライドドア7の閉塞動作を行うと、ドア側ラック51の後方への移動に伴ってドア側ラック51がピニオン53と噛み合い、さらにピニオンが回転してピラー側ラック52に退避位置へ移動する動力が作用し、ピラー側ラック52が退避位置で移動する。
このように、上記の連動機構23と同様に、スライドドア7の開閉動作に伴って、ロック部材22に連結されたピラー側ラック52を前進位置と退避位置との間で移動させることができるため、ロック部材22を阻止位置と許容位置との間で進退させることができる。
続いて、本発明に係る閉塞阻止装置の他の実施形態について説明する。第2実施形態の閉塞阻止装置は、第1実施形態の閉塞阻止装置と略同一の構成であるが、第1実施形態の閉塞阻止装置では、センターピラーに出没自在に組み込まれた閉塞阻止部材によりフロントドアの閉塞を阻止する構成であるのに対し、第2実施形態の閉塞阻止装置では、フロントドアに設けたドア突起が、センターピラーに形成された突起受容穴に受容されるのを阻止する受容阻止部材によりフロントドアの閉塞を阻止する構成である点で相違する。以下、相違点を中心に説明する。
図8に示すように、閉塞阻止装置110は、フロントドア106の後端部内側に取り付けた上下一対のドア突起111と、センターピラー105の上下両外側に位置して、ルーフサイドレール103の外側壁103aおよびサイドシル104の外側壁104aに形成された上下一対の突起受容穴113と、一対の突起受容穴113に対応して、ルーフサイドレール103およびサイドシル104に設けられた上下一対の受容阻止機構112とにより構成されている。なお、ルーフサイドレール103に設けられた突起受容穴113および受容阻止機構112と、サイドシル104に設けられた突起受容穴113および受容阻止機構112とは、同様に構成されているため、以下では、ルーフサイドレール103に設けられた突起受容穴113および受容阻止機構112で代表して説明する。
図9に示すように、ドア突起111は、樹脂等で円柱形状に突設されており、ルーフサイドレール103の外側壁103aに形成した円形の突起受容穴113に受容される。また、受容阻止機構112は、ドア突起111の度当りとなる受容阻止部材122と、受容阻止部材122を、突起受容穴113に突出してドア突起111の受容を阻止する阻止位置(図9(c)参照)と、阻止位置から退避してドア突起111の受容を許容する許容位置(図9(a)および(b)参照)との間で移動させる連動機構123と、受容阻止部材122と連動機構123の出力端との間に介設した阻止ばね124とで構成されている。
受容阻止部材122は、突起受容穴113よりやや大径の円柱形状を有しており、ルーフサイドレール103の内側壁103bに沿って、阻止位置と許容位置との間でスライド自在に構成されている。受容阻止部材122が阻止位置に移動すると、ドア突起111が突起受容穴113に受容されないようになる。したがって、この状態でフロントドア106を閉めようとしても、阻止位置に移動した受容阻止部材122が度当りとなり、フロントドア106の閉塞が阻止される。
連動機構123は、第1実施形態の連動機構と同様に構成されており、ガイドブロック131と、回動リンク132とを有しており、回動リンク132は、出力部材136、支持部材137、支軸138および回動部材139で構成されている。そして、スライドドア107の開閉動作に伴って、受容阻止部材122に連結された出力部材136が前進位置(図9(c)参照)と退避位置(図9(a)および(b)参照)との間で移動するようになっている。なお、回動部材139は、上記と同様に、図4に示す「L」字状のものであってもよい。さらに、連動機構123を、上記の変形例と同様に、ドア側ラック、ピラー側ラックおよびこれらに噛み合うピニオンで構成してもよい。
さらに、阻止ばね124は、上記のロックばねと同様の機能を有している。すなわち、フロントドア106が閉塞されドア突起111が突起受容穴113に受容された状態でスライドドア107が開放されると、受容阻止部材122が阻止位置の手前でドア突起111の後側に当接し、また、出力部材136は、阻止ばね124に抗して前進位置へ移動する。
その後、フロントドア106が開放されドア突起111が突起受容穴113から抜けると、阻止ばね124が、出力部材136の前端部を受けとして受容阻止部材122を阻止位置に向けて付勢するため、受容阻止部材122が阻止位置に移動し、ドア突起111の受容を阻止する。このように、スライドドア107が先に開放された場合にも、受容阻止部材122を阻止位置に移動可能となっている。
このように、第2実施形態の閉塞阻止装置110によれば、フロントドア106およびスライドドア107が、その先後に拘わらず共に開放されると、受容阻止部材122が阻止位置に移動してドア突起111の受容を阻止する。したがって、フロントドア106およびスライドドア107が開放された状態では、フロントドア106の閉塞が阻止される。このため、かかる場合には、後部座席から降りる者がセンターピラー105に手を掛けている際にフロントドア106が閉められるおそれがあるが、フロントドア106の閉塞が阻止されることで、フロントドア106に手が挟まれることがない。
一方、スライドドア107の閉塞動作が行われると、連動機構123により、受容阻止部材122が許容位置に退避することで、ドア突起111が突起受容穴113に受容可能となる。したがって、フロントドア106およびスライドドア107の双方が開放された状態からスライドドア107の閉塞動作を行うことにより、フロントドア106の閉塞が許容される。かかる場合には、後部座席から降りる者がいない(後部座席から降りる者がセンターピラー105の外側に手を掛けるおそれがない)ため、フロントドア106が閉塞されても問題ない。よって、フロントドア106およびスライドドア107の双方が開放された場合には、スライドドア107を先に閉め、後部座席から降りる者がいない状態にならないと、フロントドア106が閉まらないという構成にすることができる。
しかも、連動機構123により、スライドドア107の開放動作に連動して受容阻止部材122を阻止位置に移動させ、フロントドア106の閉塞を阻止するという構成であるため、センサを用いた場合のように、センターピラー105への人体の接触・近接の程度に左右されることがなく、フロントドア106の閉塞を阻止できないおそれがない。したがって、不注意に閉じられるフロントドア106に手が挟まれることを確実に防止することができる。
1…自動車 5…センターピラー 6…フロントドア 7…スライドドア 10…閉塞阻止装置 11…閉塞阻止部材 12…ロック機構 21…突出ばね 22…ロック部材 23…連動機構 24…ロックばね 31…ガイドブロック 32…回動リンク 41…前端部(出力部材) 51…ドア側ラック 52…ピラー側ラック 53…ピニオン
Claims (5)
- フロントドアの後端部およびスライドドアの前端部が、それぞれセンターピラーに重なって閉塞される自動車に設けられ、
前記スライドドアが開放している状態で、開放している前記フロントドアの閉塞を阻止するフロントドアの閉塞阻止装置であって、
前記センターピラーの上下両外側の少なくとも一方に設けられ、前記フロントドアの閉塞を阻止する突出位置と前記フロントドアの閉塞を許容する没入位置との間で、出没自在に構成された閉塞阻止部材と、
前記閉塞阻止部材を、前記突出位置にロック・アンロックするロック機構と、を備え、
前記ロック機構は、
前記閉塞阻止部材を前記突出位置に向かって付勢する突出ばねと、
前記突出位置に移動した前記閉塞阻止部材に係合し前記閉塞阻止部材の没入を阻止する阻止位置と、前記閉塞阻止部材との係合が解除され前記閉塞阻止部材の没入を許容する許容位置との間で進退可能に構成されたロック部材と、
前記スライドドアの開放動作に連動して前記ロック部材を前記阻止位置に前進させると共に、前記スライドドアの閉塞動作に連動して前記ロック部材を前記許容位置に退避させる連動機構と、
前記ロック部材と前記連動機構の出力端との間に介設したロックばねと、
を有することを特徴とするフロントドアの閉塞阻止装置。 - 前記閉塞阻止部材および前記ロック機構は、前記センターピラーの上下両外側に一対設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフロントドアの閉塞阻止装置。
- 前記連動機構が、
前記ロックばねを介して前記ロック部材に連結された前記出力端と、前記スライドドア側に突出した入力端と、を有する回動リンクと、
前記スライドドアに設けられ、前記スライドドアの開閉に伴って前記回動リンクを介して前記ロック部材を前記阻止位置と前記許容位置との間で進退させる操作部と、
を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のフロントドアの閉塞阻止装置。 - 前記連動機構が、
前記スライドドアに設けられ、前記スライドドアのスライド方向に延在するドア側ラックと、
前記ロックばねを介して前記ロック部材に連結された前記出力端を有し、前記ドア側ラックと平行に延在すると共に前記ロック部材を前記阻止位置と前記許容位置との間で進退させるピラー側ラックと、
前記ドア側ラックと前記ピラー側ラックとの間に介設され、前記ドア側ラックおよび前記ピラー側ラックに噛み合うピニオンと、
を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のフロントドアの閉塞阻止装置。 - フロントドアの後端部およびスライドドアの前端部が、それぞれセンターピラーに重なって閉塞される自動車に設けられ、
前記スライドドアが開放している状態で、開放している前記フロントドアの閉塞を阻止するフロントドアの閉塞阻止装置であって、
前記フロントドアの後端部内側に取り付けたドア突起と、
前記センターピラーの上下両外側の少なくとも一方に形成され、前記ドア突起を受容する突起受容穴と、
前記突起受容穴に突出して前記ドア突起の受容を阻止する阻止位置と前記突起受容穴から退避し前記ドア突起の受容を許容する許容位置との間で、移動自在に構成された受容阻止部材と、
前記スライドドアの開放動作に連動して前記受容阻止部材を前記阻止位置に移動させると共に、前記スライドドアの閉塞動作に連動して前記受容阻止部材を前記許容位置に移動させる連動機構と、
前記受容阻止部材と前記連動機構の出力端との間に介設した阻止ばねと、
を有することを特徴とするフロントドアの閉塞阻止装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006104537A JP2007277890A (ja) | 2006-04-05 | 2006-04-05 | フロントドアの閉塞阻止装置 |
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JP2006104537A Pending JP2007277890A (ja) | 2006-04-05 | 2006-04-05 | フロントドアの閉塞阻止装置 |
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JP (1) | JP2007277890A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010170703A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Yazaki Corp | 可動体への給電構造 |
JP2010194707A (ja) * | 2009-01-29 | 2010-09-09 | Howa Mach Ltd | 工作機械の開閉扉装置 |
-
2006
- 2006-04-05 JP JP2006104537A patent/JP2007277890A/ja active Pending
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