JP5445904B2 - 動作状態監視装置およびこれを用いた動作状態監視システム - Google Patents

Description

本発明は、少なくともコンピュータ、ルータのいずれかを含む複数の電力消費機器の消費電力やリソース使用状況に関する情報を収集し、個々の機器ごとに機器毎の電力及び電力消費機器の動作情報のリアルタイム情報をシステム構成図上に表示して機器の動作状態を把握する動作状態監視装置およびこれを用いた動作状態監視システムに関し、特に複数の電力消費機器からなる電力消費機器群の効率的な管理・運用を行なうための情報についての収集および表示に関する。

近年の電力消費管理・動作状態の管理においては、ネットワークを介して接続されるコンピュータ、ルータなどのネットワーク機器などの通信機器含む電力消費機器の消費電力やリソース使用状況をネットワークを介して収集する動作状態監視装置がある。

この従来の動作状態監視装置は、収集した消費電力やリソース使用状況に基づき、電力消費機器の動作情報のリアルタイム情報を折線グラフや表形式による履歴データを動作状態監視装置が有するＬＣＤなど表示手段に表示することにより、ユーザは監視対象となる電力消費機器の電力の効率的な動作状況を把握しこれを電力消費機器に反映している。

なお、電力消費機器は、フィールドバスやネットワークを介して接続されるポンプやモータ、センサ、アクチュエータ、コントローラなどの各種フィールド機器（以下、フィールド機器という）、および、冷凍機、空調機などを含むものでもよい。

具体的には、従来の動作状態監視装置は、電力消費機器の消費電力やリソース使用状況に関する情報を収集し、個々の電力消費機器ごとに電力及び電力消費機器の動作情報のリアルタイム情報をシステム構成図上に表示するとともに、折線グラフや表形式による履歴データを表示する。もしくは、電力消費管理機器の動作を単位電力当たりに換算した指標値を前記と同様の表示形態や表形式で表示することにより、ユーザは監視対象となる電力消費機器の電力消費傾向・リソース使用傾向を把握し、電力の効率的な消費状況、リソースの効率的な使用状況を判断してこれを電力消費機器に反映していた。

このような従来の動作状態監視装置による電力消費機器の消費電力の把握・管理に関連する先行技術文献として、下記の特許文献１がある。

特開２００２−２７２０１８号公報

ところで、任意で複数の電力消費機器により構成される電力消費機器群における消費電力やリソース使用状況を把握すると、複数ある電力消費機器の電力消費の傾向やリソース使用の傾向を把握できる。これを用いてユーザは電力消費機器の効率的な動作状況を把握しこれを電力消費機器に反映したい場合があった。

しかしながら、従来の動作状態監視装置では、多数の電力消費機器群が消費電力の観点から効率的な動作がなされているかを把握し、改善可能な電力消費機器を選別するためには、電力消費機器ごとに個々に消費電力の情報を参照し判断しなければならない、という問題点があった。

また、従来の動作状態監視装置では、電力消費機器の消費電力は、稼動状況により時系列に変動することがあることから複数の電力消費機器により構成される電力消費機器群全体の傾向を把握するにはそれぞれの電力消費機器毎に収集情報（消費電力やリソース使用状況）を参照して把握しなければならず、対象となる機器の数が多い場合には相応の労力が必要となる、という問題点があった。

また、従来では、複数の電力消費機器で構成されるシステム全体を把握する方法としてシステム構成図をしようすることは、規模が比較的少数で一枚の画面内で表現できる場合はユーザによる直感的な理解が可能であるが、複数の画面に渡る規模となった場合は直感的な状況の把握は極めて困難となる、という問題点があった。

本発明は上述の問題点を解決するものであり、その目的は、複数の電力消費機器からなる電力消費機器群の効率的な管理・運用を行なうための情報についての収集および表示を可能とする動作状態監視装置およびこれを用いた動作状態監視システムを実現することにある。

このような課題を達成するために、本発明のうち請求項１記載の発明は、
ネットワークを介してデータ通信を行う複数の電力消費機器の動作状態を監視する動作状態監視装置において、
予め定められた周期で前記各電力消費機器から前記ネットワークを介し消費電力値および電力を使用した機器の動作結果を示す機器動作状態値を収集する定周期データ収集手段と、
消費電力の軸および機器動作状態の軸からなる表示グラフを生成し、前記各電力消費機器の消費電力および機器動作状態を示すドットを前記表示グラフ上の消費電力値および機器動作状態値に該当する位置にプロットして電力消費機器ごとの動作状態を表示するデータ表示制御手段と、
任意の電力消費機器の動作特性における機器動作状態の範囲およびその消費電力の範囲をあらかじめ記憶した記憶手段と、を備え、
前記データ表示制御手段は、前記任意の電力消費機器の動作特性における機器動作状態の範囲およびその消費電力の範囲を前記表示グラフ上に表示することを特徴とする動作状態監視装置である。

請求項２記載の発明は、請求項１記載の動作状態監視装置において、
前記記憶手段は、さらに、前記各電力消費機器の識別情報を記憶し、前記定周期データ収集手段により収集された前記消費電力値および前記機器動作状態値を前記各電力消費機器の識別情報と関連付けて記憶し、前記複数の電力消費機器からなる電力消費機器グループおよび前記グループに所属する電力消費機器の識別情報を記憶し、
前記データ表示制御手段は、
前記記憶手段に記憶される前記グループに所属する電力消費機器の識別情報およびそれらに関連付けて記憶される消費電力および機器動作状態値に基づき、前記グループに所属する電力消費機器の消費電力および機器動作状態を示すドットを前記表示グラフ上に表示し、前記電力消費機器のグループごとに前記電力消費機器の動作状態を表示することを特徴とする。

請求項３記載の発明は、請求項２記載の動作状態監視装置において、
前記データ表示制御手段は、前記グループに所属する電力消費機器の消費電力および機器動作状態を示すドットの表示色を、前記グループごとに異なる表示色で表示することを特徴とする。

請求項４記載の発明は、請求項１記載の動作状態監視装置において、
前記記憶手段は、さらに、前記各電力消費機器の識別情報を記憶し、前記定周期データ収集手段により収集された前記消費電力値および前記機器動作状態値を前記各電力消費機器の識別情報と関連付けて記憶し、前記複数の電力消費機器からなる電力消費機器グループおよび前記グループに所属する電力消費機器の識別情報を記憶し、
前記データ表示制御手段は、
前記記憶手段に記憶される前記グループに所属する電力消費機器の識別情報およびそれらに関連付けて記憶される消費電力および機器動作状態値に基づき、前記グループに所属する電力消費機器の消費電力および機器動作状態を示す前記ドットの表示色を、前記グループごとに異なる表示色で表示することを特徴とする。

請求項５記載の発明は、請求項１〜４いずれかに記載の動作状態監視装置において、
前記記憶手段は、さらに、前記定周期データ収集手段により収集された前記消費電力値および前記機器動作状態値を前記定周期データ収集手段により収集された収集時刻および前記各電力消費機器の識別情報と関連付けて記憶し、
前記表示グラフ上に任意の時間における前記各電力消費機器の動作状態を示すドットの位置変化の軌跡を表示させるための表示開始時刻および表示終了時刻が入力される入力手段、を具備し、
前記データ表示制御手段は、
前記記憶手段の収集時刻と関連付けて記憶される前記各電力消費機器の消費電力および機器動作状態に基づき、前記入力手段を介して入力される表示開始時刻および表示終了時刻での前記各電力消費機器の消費電力および機器動作状態を示す前記各ドットを前記表示グラフ上に表示し、表示開始時刻から表示終了時刻までのドットの位置変化の軌跡を線状で表示することを特徴とする。

請求項６記載の発明は、請求項５記載の動作状態監視装置において、
前記データ表示制御手段は、
前記記憶手段に記憶されている前記各電力消費機器の各収集時刻の電力消費量および機器動作状態に基づき、前記各電力消費機器の電力消費量および機器動作状態値を示すドットを時刻の変化に沿って表示グラフ上で移動させて表示することを特徴とする。

請求項７記載の発明は、請求項１〜６いずれかに記載の動作状態監視装置において、
前記電力消費機器は、センサ、ポンプ、アクチュエータ、コントローラからなるフィールド機器であることを特徴とする。

請求項８記載の発明は、請求項１〜７のいずれかに記載の動作状態監視装置と、
消費電力値と、送受信トラフィック、ＣＰＵ使用量、バッファ使用量、トラフィック転送能力、トラフィック転送余力の少なくともいずれかを含むリソース使用量である機器動作状態値を測定し、前記動作状態監視装置からのリクエストに応じて前記消費電力値および前記機器動作状態値を前記動作状態監視装置に送信する複数の電力消費機器と、
を具備し、
前記動作状態監視装置は、前記機器動作状態値の中から所望の種類を選択して表示グラフを表示することを特徴とする動作状態監視システムである。

このように、本発明の動作状態監視装置および動作状態監視システムによれば、予め定められた周期で各電力消費機器からネットワークを介し消費電力値および電力を使用した機器の動作結果を示す機器動作状態値を収集する定周期データ収集手段と、消費電力の軸および機器動作状態の軸からなる表示グラフを生成し、各電力消費機器の消費電力および機器動作状態を示すドットを表示グラフ上の消費電力値および機器動作状態値に該当する位置にプロットして電力消費機器ごとの動作状態を表示するデータ表示制御手段と、を備えることにより、複数の電力消費機器からなる電力消費機器群の効率的な管理・運用を行なうための情報についての収集および表示が可能となる。

また、本発明の動作状態監視装置および動作状態監視システムによれば、複数ある電力消費機器の電力消費の傾向やリソース使用の傾向を把握できるので、ユーザは電力消費機器の効率的な動作状況を把握しこれを電力消費機器に反映できる。

また、本発明の動作状態監視装置および動作状態監視システムによれば、ネットワーク機種のトラフィック・消費電力特性を示す領域を破線等で表示することにより、表示グラフから現在表示されているネットワーク機器の負荷が、表示グラフ上の破線で表示される領域に動作特性をもつネットワーク機器の負荷よりも大きい場合は、破線領域に動作特性を持つネットワーク機器に変更すべきである、という最適なネットワーク機器を選択する際の補助情報を提供できる。

また、本発明の動作状態監視装置および動作状態監視システムによれば、任意の時間における複数の電力消費機器または複数の電力消費機器群の動作状態をアニメーションで表示することにより、複数ある電力消費機器の電力消費の傾向やリソース使用の傾向を把握できるのでユーザは電力消費機器の効率的な動作状況を把握しこれを電力消費機器に反映できる。

また、本発明の動作状態監視装置および動作状態監視システムによれば、時系列で変化するシステムの負荷を考慮して最適な電力消費機器及びその設定の選択と確認を可能にできる。

本発明に係る動作状態監視装置およびこれを用いた動作状態監視システムの構成例を示す構成図である。 図１の動作状態監視装置２０の構成ブロック図である。 図１の電力消費機器１０の構成ブロック図である。 本発明の動作状態監視装置が表示する表示グラフの一例である。 本発明の動作状態監視装置２０が表示する表示グラフの説明図である。 本発明の動作状態監視装置が表示する表示グラフの説明図である。 図６の表示グラフの説明図である。 本発明の動作状態監視装置が表示グラフ上にネットワーク機種のトラフィック・消費電力特性を示す領域を破線で表示する場合の説明図である。

図１は、本発明に係る動作状態監視装置およびこれを用いた動作状態監視システムの構成例を示す構成図である。

図１において、動作状態監視システム１００は、主にネットワーク３０を介して接続されるコンピュータ、ルータなどのネットワーク機器などの通信機器含む電力消費機器１０〜１９と、電力消費機器１０〜１９の消費電力やリソース使用状況をネットワーク３０を介して収集する動作状態監視装置２０と、から構成される。

なお、電力消費機器１０〜１９は、フィールドバスやネットワークを介して接続されるポンプやモータ、センサ、アクチュエータ、コントローラなどの各種フィールド機器（以下、フィールド機器という）、および、冷凍機、空調機などを含むものでもよい。

また、ネットワーク３０は、具体例として、シリアル通信、制御バス、Ethernet（登録商標）、無線通信などを利用するものである。

図２は、図１の動作状態監視装置２０の構成ブロック図である。動作状態監視装置２０は、通信手段２４を介して電力消費機器１０〜１９の消費電力値および電力を使用した機器の動作結果を示す機器動作状態値（たとえば、ＣＰＵ使用率、通信トラフィック量などのリソース使用量、破棄パケット量等）を収集する定周期データ収集手段２１と、収集した消費電力値と機器動作状態値に応じて電力消費機器がプロットされた表示グラフ（表示画面）を表示手段２３を制御して表示するデータ表示制御手段２２と、データ表示制御手段２２により制御されて表示グラフ（表示画面）を表示するＬＣＤ（Liquid Crystal Display）などの表示手段２３と、ネットワーク３０を介して主に電力消費機器１０〜１９と消費電力値や機器動作状態値などのデータの送受信を行うための通信を確立する通信手段２４と、動作状態監視装置として動作するためのプログラムやアプリケーション、これらプログラムなどの実行時に使用されるデータを格納する記憶手段２５と、から構成される。

また、特に図示しないが、動作状態監視装置２０は、たとえばＣＰＵ等が用いられ、各部・各手段の動作を制御する演算制御手段を具備している。

定周期データ収集手段２１は、任意に定められた周期で通信手段２４を介して電力消費機器１０〜１９の消費電力値および機器動作状態値（たとえば、ＣＰＵ使用率、通信トラフィック量などのリソース使用量、破棄パケット量等）を収集する。ここで、情報を送受する方法としてＴＣＰ／ＩＰプロトコル上のＳＮＭＰ（Simple Network Management Protocol）を用いた通信などが一般的な方法として挙げられる。

データ表示制御手段２２は、表示手段２３を制御して消費電力値が一方の軸で機器動作状態値が他方の軸である表示グラフ（表示画面）を表示し、消費電力値と機器動作状態値とが該当する表示グラフ（表示画面）上の位置に電力消費機器がプロットして表示手段２３を制御して表示する。

記憶手段２５は、ＲＡＭやＲＯＭ、ハードディスクなどで構成され、ＯＳや動作状態監視装置として動作するためのプログラムやアプリケーション、これらプログラムなどの実行時に使用されるデータ（各電力消費機器の名称などの識別情報、各電力消費機器のネットワークアドレス情報、管理している電力消費機器の台数、管理している電力消費機器が構成するシステム構成およびそのシステム構成図、定周期データ収集手段２１によるデータの収集時刻およびその各電力消費機器の消費電力値、機器動作状態値（リソース使用状況）など）を格納する。

図３は、図１の電力消費機器１０の構成ブロック図である。図３において、電力消費機器１０は、機器動作状態値をネットワーク３０を介して動作状態監視装置２０に送信するデータ送信手段１０ａと、電力消費機器１０の使用中の電力値を測定する電力測定手段１０ｂと、電力消費機器１０のＣＰＵ使用率、通信トラフィック量などの機器動作状態値を測定する動作測定手段１０ｃと、電力消費機器固有の機能を実行する（たとえば、電力消費機器がフィールド機器である場合は、ファンクションブロックを実行する）ため固有機能実行手段１０ｄと、ネットワーク３０を介して主に動作状態監視装置２０と消費電力値や機器動作状態値などのデータの送受信を行うための通信を確立する通信手段１０ｅと、動作状態監視装置として動作するためのプログラムやアプリケーション、これらプログラムなどの実行時に使用されるデータを格納する記憶手段１０ｆと、から構成される。

記憶手段１０ｆは、ＲＡＭやＲＯＭ、ハードディスクなどで構成され、ＯＳや電力消費機器として動作するためのプログラムやアプリケーション、これらプログラムなどの実行時に使用されるデータを格納する。

また、特に図示しないが、電力消費機器１０は、たとえばＣＰＵ等が用いられ、各部・各手段の動作を制御する演算制御手段を具備しているものでもよい。

このような構成のもと、動作状態監視装置およびこれを用いた動作状態監視システムは、次のような（１）〜（３）の動作を行う。

（１）電力消費機器１０の電力測定手段１０ｂおよび動作測定手段１０ｃは、あらかじめ定められた周期、または、タイミングで自機の消費電力および機器動作状態値を測定し、記憶手段１０ｆに記憶／更新する。この動作は電力消費機器１０に限られず、電力消費機器１１〜１９においても同様である。

（２）動作状態監視装置２０の定周期データ収集手段２１は、任意に定められた周期で通信手段２４を介して、電力消費機器１０〜１９の消費電力値および機器動作状態値（たとえば、ＣＰＵ使用率、通信トラフィック量など）を収集し、収集した情報（消費電力値・機器動作状態値）を記憶手段２５に各電力消費機器の識別情報および収集時刻に応じて記憶する。たとえば定周期データ収集手段２１は、ＴＣＰ／ＩＰプロトコル上のＳＮＭＰ（Simple Network Management Protocol）を用いて、電力消費機器１０〜１９の消費電力値および機器動作状態値を収集する。

また電力消費機器１０は、たとえば、動作状態監視装置２０からの消費電力量および機器動作状態値のリクエストに基づき、ネットワーク３０を介して動作状態監視装置２０に記憶部１０ｆの消費電力量および機器動作状態値を送信する。

（３）動作状態監視装置２０のデータ表示制御手段２２は、記憶手段２５に記憶されている電力消費装置の識別情報、消費電力値、機器動作状態値に基づき、消費電力値が横軸（または縦軸）で機器動作状態値が縦軸（または横軸）である表示グラフ（表示画面）を表示し、表示グラフ（表示画面）上であって消費電力値と機器動作状態値とが該当する位置に当該電力消費機器を示すドット（または表示用イメージ）をプロットして表示手段２４に表示する。

いいかえれば、データ表示制御手段２２は表示グラフ上に消費電力値および機器動作状態値に基づいて複数の電力消費機器の動作状態を表す複数のドット（または表示用イメージ）を表示する。

なお、データ表示制御手段２２は、動作状態監視装置２０の図示しない入力手段を介してユーザにより入力される、表示グラフを表示させるためのリクエストに応じて、消費電力情報の表示グラフ（表示画面）を表示するものでもよい。またデータ表示制御手段２２は、入力手段を介してユーザにより入力される表示したい時刻情報に応じて、入力された時刻の前後を含む状況を示す表示グラフを表示する。

図４は、本発明の動作状態監視装置が表示する表示グラフの一例である。図４の表示グラフは、横軸に電力消費機器の消費電力、縦軸に電力消費機器の動作状態の測定値（たとえば、ＣＰＵ使用率、トラフィック量などの機器動作状態値）を持ち、表示画面上のドットはそれぞれの電力消費機器を表す。

このように動作状態監視装置２０のデータ表示聖書手段２２が、消費電力値と機器動作状態値に応じて画面上に複数の電力消費機器がプロットされる表示グラフ（表示画面）を表示することにより、ユーザは本画面を参照することで複数の電力消費機器における、消費電力と電力消費機器の動作状態（リソース使用量）の概観および傾向を把握することができる。

図５は、本発明の動作状態監視装置２０が表示する表示グラフの説明図であり、図５において、動作状態監視装置２０のデータ表示制御手段２２が電力消費機器１０〜１９を示すドットを表示している。なお図５の例ではドットの表示色を黒で表示している。

この場合、本表示グラフ（表示画面）を利用することにより、多数ある監視対象機器の全体の状態を把握し、省エネルギーの視点で改善もしくは問題のある電力消費機器を直感的に発見することができる。

たとえば、図５に示す領域（Ａ）に示されている、機器動作状態値が高く（低く）、消費電力も高い（低い）電力消費機器を示すドットは、電力消費機器の動作状態が活発になるとともに消費電力が増加する標準的な電力消費機器の一群を示している。

図５の領域（Ｂ）に示されている消費電力が低く機器動作状態値が高い電力消費機器を示すドットは、電力消費機器の動作状態に対して消費電力が小さい好ましい状態であり、他の機器運用の手本となる状態である。

図５の領域（Ｃ）に示されている消費電力が高く機器動作状態値が低い電力消費機器を示すドットは、消費電力に対して電力消費機器の状態が不活発であり、課題のある機器である。

図５の領域（Ｄ）に示されている消費電力が高く機器動作状態値は低い電力消費機器を示すドットは、消費電力が多く、改善による電力削減効果が大きい領域である。

このように、本表示グラフ（表示画面）を利用することにより、多数ある監視対象機器の全体の状態を把握し、省エネルギーの視点で改善もしくは問題のある電力消費機器を直感的に発見することができる。

なお、本発明の動作状態監視装置が表示する表示グラフ（表示画面）は、下記特性（イ）〜（ヘ）を持つものであってもよい。

（イ）電力消費機器ごとの収集値（消費電力、機器動作状態値）に関する詳細情報を表示グラフ（表示画面）上に表示／展開することができるものでもよい。

具体的には、データ表示制御手段２２は、動作状態監視装置２０の図示しないマウスなどの入力手段を介し、表示グラフ（表示画面）上のドットが選択入力（クリック）されると、クリックされたドットを示す当該電力消費機器における消費電力値および機器動作状態値を記憶手段２５から読み出し、その動作状態のリアルタイム情報や折れ線グラフや表形式による動作状態の履歴データなどを含む詳細情報を表示グラフ上に展開または別の画面に表示する。

なお、動作状態監視装置２０の定周期データ収集手段２１は、電力消費機器の消費電力やリソース使用状況に関する情報を収集し、個々の電力消費機器ごとに消費電力及び電力消費機器の動作情報のリアルタイム情報を記憶手段２５に記憶している。また、予め記憶手段２５は、電力消費機器１０〜１９が構成するシステム構成図を記憶している。これらの記憶手段２５に記憶されている情報に基づいて、動作状態監視装置２０のデータ表示制御手段２１は、詳細情報としてシステム構成図上に個々の電力消費機器ごとに電力消費値、電力消費機器の動作情報のリアルタイム情報を表示し、折線グラフや表形式による履歴データを詳細情報として表示する。

（ロ）表示グラフ（表示画面）に表示される電力消費機器群は、あらかじめ名前をつけてグループ化して登録され、グループ毎に表示できるものでもよい。

具体的には、動作状態監視装置２０は、動作状態監視装置の図示しないキーボード等の入力手段を介して入力される、表示グラフに表示される複数の電力消費機器の中から選択される任意で複数の電力消費機器から構成される電力消費機器群（または電力消費機器グループ）のグループ名と電力消費機器の識別情報に基づき、グループ名とこのグループに所属する電力消費機器を関連付けて記憶手段２５に記憶する。すなわち、複数の電力消費機器をグループ化してグループ名を登録することになる。

また動作状態監視装置２０は、入力手段を介してグループ名および電力消費機器を登録する際に、表示グラフ（表示画面）に表示する際の電力消費機器を示すドットの表示色をグループごとに指定して入力するものでもよい。この場合、記憶手段２５は、グループ名とこのグループに所属する電力消費機器、および表示色を関連付けて記憶する。

データ表示制御手段２２は、図示しない入力手段により入力される表示グラフに表示したい電力消費機器群（またはグループ）のグループ名に基づき、記憶部２５に記憶される当該グループ名のグループに所属する電力消費機器を表示グラフにプロットして表示手段２４に表示させる。これにより、本発明の動作状態監視装置は、消費電力と機器動作状態値との関係を示す表示グラフ中に電力消費機器グループごとに電力消費機器の動作状態を示すドットをプロットして表示することができる。このため、消費電力と電力消費機器の動作状態（リソース使用量）の概観および傾向をグループごとに把握することができる。

（ハ）電力消費機器群（またはグループ）ごとに、表示グラフ上に電力消費機器を示すためにプロットするドットの色（表示色）を変えて表示できるものでもよい。

具体的には、データ表示制御手段２２は、動作状態監視装置２０の図示しないマウスまたはキーボードなどの入力手段を介して入力される表示グラフに表示したい電力消費機器群（グループ）のグループ名およびその表示色に基づき、記憶部２５に記憶される当該グループ名のグループに所属する電力消費機器を表示グラフにプロットする際のドット等の表示用イメージに当該入力された表示色を付与して表示する。また、（イ）で示したようにグループ登録時にあらかじめ表示色を設定しておくものでもよい。

なお、全グループを同時に表示できるものでもよく、この場合にはグループごとに予め設定されている表示色、または、異なる表示色で表示グラフ上に表示するものでもよい。

これにより、電力消費機器群ごとの動作状態（リソース使用量）の概観および傾向を表示色により直感的に状態把握することができる。

（ニ）表示グラフ上において、カーソルをドット上に移動させることにより電力消費機器の名称を示す、小領域を画面上に表示できるものでもよい。

具体的には、データ表示制御手段２２は、動作状態監視装置２０の図示しないマウスまたはキーボードなどの入力手段を介して電力消費機器名を表示させたいドット上にカーソルが移動されてクリックされる、または、表示リクエスト信号が入力されると、記憶手段２５に記憶されている電力消費機器１０〜１９の名称の中から当該ドットに対応する電力消費機器の名称を抽出し、表示グラフ（表示画面）上の、つまり同一画面上において電力消費機器の名称を表すための小領域を表示する。

（ホ）表示期間を指定（入力）することにより、それぞれの電力消費機器１０〜１９を表すドットが時刻の変化に沿って表示画面上を移動し、指定した２つの時刻間の軌跡を表示できるものでもよい。

具体的には、データ表示制御手段２２は、動作状態監視装置２０の図示しないマウスまたはキーボードなどの入力手段を介して表示グラフ上に電力消費機器の変化を表示させるための時刻（表示開始時刻および表示終了時刻）が入力されると、表示開始時刻から表示終了時刻までの間に記憶部２５に記憶されている収集時刻に応じて収集された消費電力量および機器動作状態値に基づいて、電力消費機器の電力消費量および機器動作状態値を示すドットの軌跡を表示グラフ上に表示する。

より詳細には、データ表示制御手段２２は、表示開始時刻および表示終了時刻における電力消費機器の電力消費量および機器動作状態値をそれぞれドットで表示し、表示開始時刻から表示終了時刻までのドット位置の変化の軌跡は表示グラフ上に線状で表示する。

図６は、本発明の動作状態監視装置が表示する表示グラフの説明図である。図６において、上述の（ホ）で説明したように、データ表示制御手段２２は、電力消費機器１０〜１９の電力消費量および機器動作状態値を示すドット（等の表示用イメージ）が時刻の変化に沿って表示グラフ（表示画面）上を移動し、指定した２つの時刻間の軌跡（図６における矢印線など）を表示する。

図６ではデータ表示制御手段２２は、表示開始時刻における電力消費機器の動作状態を電力消費量および機器動作状態値に基づきドット表示し（図６では表示色例として黒色としている）、表示終了時刻における電力消費機器の動作状態を電力消費量および機器動作状態値に基づきドット表示し（図６では表示色例として白色としている）、表示開始時刻から表示終了時刻までのドット位置の変化の軌跡は表示グラフ上に線状で表示している。

なお、図６では軌跡を表示するための「線」は矢印線を用いて表示しているが、特にこれに限定するものではなく、開始時刻から終了時刻までの軌跡が把握できるものならばどのような形態のものでもよい。

図７は、図６の表示グラフの説明図であり、（ホ）で説明したようにデータ表示制御手段２２が時系列での変化の軌跡も合わせて表示することにより、図７の破線で囲んだ領域におけるドット（領域Ｘのドット）のように、開始時刻の電力消費機器の負荷に比べ終了時刻の負荷が大きくなることが把握できる。また、時刻によっては他の電力消費機器と異なる動きをする電力消費機器群（図７の領域Ｙ）を把握することができる。

この結果、データ表示制御手段２２が時系列での変化の軌跡も合わせて表示することにより、時系列により電力消費機器の負荷変動があった場合に効率の悪化する機器（図７の領域Ｘ）や改善後の効果を確認することができる点で有効である。また時刻によっては他の電力消費機器と異なる動きをする電力消費機器群（図７の領域Ｙ）をユーザが認識することができる点で有効である。

（へ）本発明の動作状態監視装置は、過去のデータと現在のデータを重ね合わせて表示するものでもよい。

具体的には、データ表示制御手段２２は、動作状態監視装置２０の図示しないマウスまたはキーボードなどの入力手段を介して表示グラフ上に電力消費機器の過去の状態と比較するための過去の時刻が入力されると、入力された過去の時刻に応じて記憶部２５に記憶されている収集時刻（入力された過去時刻に対応）における消費電力量および機器動作状態値に基づいて、現在時刻で表示されている電力消費機器の電力消費量および機器動作状態値を示すドットとともに、過去時刻における電力消費機器の電力消費量および機器動作状態値を示すドットも表示グラフ上に表示する。

この結果、本発明の動作状態監視装置および動作状態監視システムは、予め定められた周期で前記各電力消費機器からネットワークを介し消費電力値および少なくともリソース使用量である機器動作状態値を収集する定周期データ収集手段と、消費電力の軸および機器動作状態の軸からなる表示グラフを生成し、各電力消費機器の消費電力および機器動作状態を示すドットを表示グラフ上の消費電力値および機器動作状態値に該当する位置にプロットして電力消費機器ごとの動作状態を表示するデータ表示制御手段と、を備えることにより、複数の電力消費機器からなる電力消費機器群の効率的な管理・運用を行なうための情報についての収集および表示が可能となる。

また、本発明の動作状態監視装置および動作状態監視システムによれば、複数ある電力消費機器の電力消費の傾向やリソース使用の傾向を把握できるので、ユーザは電力消費機器の効率的な動作状況を把握しこれを電力消費機器に反映できる。

なお、本発明の動作状態監視装置および動作状態監視システムにより電力消費機器の効率的な動作状況を把握できると、ユーザは状況に応じた省電力モードなどの設定の切り替えや、定格のより大きいもしくは小さい電力消費機器への交換を行うことにより、動作状況を電力消費機器へ反映することができる。

（その他の実施例１）
なお、本発明の動作状態監視装置は、電力消費機器がルータなどのネットワーク機器の場合は、ネットワーク機器のネットワークトラフィック量を機器動作状態値として収集するものでもよい。

このとき動作状態監視装置は、電力消費機器であるルータなどのネットワーク機器で測定されている、消費電力値と、送受信トラフィック、ＣＰＵ使用量、バッファ使用量、トラフィック転送能力、トラフィック転送余力の少なくともいずれかを含むリソース使用量である機器動作状態値を収集する。また、動作状態監視装置は、収集したこれらの機器動作状態値の中から所望の種類を選択して表示グラフ上に表示する。

このため、本発明の動作状態監視装置によれば、ネットワーク機器を示すドットを表示グラフ上に表示することにより、ユーザが表示グラフからネットワーク機器の動作の効率性を判断し、電力消費量・トラフィック量に応じて適切なネットワーク機器の機種を把握できる。

これにより機器動作が非効率な状態であるネットワーク機器については、最適なネットワーク機器の機種へ変更すべきことが把握できることにより、当該機種に変更することでネットワーク全体における効率的な運用が期待できる。

ネットワークのトラフィックは、時間に応じて変化する傾向があるので、ネットワーク機器の設定を動的に変えることが可能な場合であれば、設定変更前後における、その運用効果の確認に本発明の動作状態監視装置を活用できる点で有効である。

また、本発明の動作状態監視装置は、ネットワーク機種ごとのトラフィック・消費電力特性を示す領域を破線表示などにより表示画面上に表示することで、ネットワークシステムにおけるネットワーク機器の最適機種の選択についての補助情報を提供することができる。

図８は、本発明の動作状態監視装置が表示グラフ上にネットワーク機種のトラフィック・消費電力特性を示す領域を破線で表示する場合の説明図である。

図８において、動作状態監視装置２０は、任意のネットワーク機種のトラフィック・消費電力特性を示す領域を破線で表示する。この任意のネットワーク機種のトラフィック・消費電力特性は、動作状態監視装置２０の記憶部２５にあらかじめ記憶されている。

図８の場合、動作状態監視装置２０により表示される表示グラフ上の領域で囲まれているドットで示されているネットワーク機器は、表示グラフ上の破線で表示される領域に動作特性をもつネットワーク機器の負荷よりも大きいので、破線で示した領域に動作特性を持つネットワーク機器に変更すべきであることが把握できる。

なお、ネットワーク機種ごとのトラフィック・消費電力特性を示す領域の表示は破線表示に限るものではなく、実線による領域表示、表示色による領域表示などによるものでもよい。

この結果、本発明の動作状態監視装置は、ネットワーク機種のトラフィック・消費電力特性を示す領域を破線等で表示することにより、表示グラフから現在表示されているネットワーク機器の動作効率が、表示グラフ上の破線で表示される領域に動作特性をもつネットワーク機器の動作効率よりも悪い場合は、破線領域に動作特性を持つネットワーク機器に変更すべきである、という最適なネットワーク機器を選択する際の補助情報を提供できる。

（その他の実施例２）
なお、本発明の動作状態監視装置は、データ表示制御手段２２は、表示開始時刻から表示終了時刻までに収集時刻ごとに表示グラフ上に電力消費機器の状態を示すドットをアニメーションにて表示するものでもよい。

具体的には、データ表示制御手段２２は、記憶手段２５の各電力消費機器の各収集時刻の電力消費量および機器動作状態に基づき、電力消費機器１０〜１９の電力消費量および機器動作状態値を示すドット（等の表示用イメージ）が時刻の変化に沿って表示グラフ（表示画面）上を移動させて表示し指定した２つの時刻間の軌跡を表示する。いいかえればデータ表示制御手段２２は、時系列での変化の軌跡をアニメーションで表示する。

この結果、動作状態監視装置は、任意の時間における複数の電力消費機器または複数の電力消費機器群の動作状態をアニメーションで表示することにより、複数ある電力消費機器の電力消費の傾向やリソース使用の傾向を把握できるので、ユーザは電力消費機器の効率的な動作状況を把握しこれを電力消費機器に反映できる。

以上説明したように、本発明では、動作状態監視装置およびこれを用いた動作状態監視システムでは、予め定められた周期で各電力消費機器からネットワークを介し消費電力値および少なくともリソース使用量である機器動作状態値を収集する定周期データ収集手段と、消費電力の軸および機器動作状態の軸からなる表示グラフを生成し、各電力消費機器の消費電力および機器動作状態を示すドットを表示グラフ上の消費電力値および機器動作状態値に該当する位置にプロットして電力消費機器ごとの動作状態を表示するデータ表示制御手段と、を備えることにより、複数の電力消費機器からなる電力消費機器群の効率的な管理・運用を行なうための情報についての収集および表示が可能となり、複数ある電力消費機器の電力消費の傾向やリソース使用の傾向を把握できるので、ユーザは電力消費機器の効率的な動作状況を把握しこれを電力消費機器の設定や設置に反映でき、当該電力消費機器から構成されるシステム全体の動作効率の向上に貢献することができる。

１０〜１９ 電力消費機器 メンテナンス用データ管理手段
１０ａ データ送信手段ｎ
１０ｂ 電力測定手段
１０ｃ 動作測定手段
１０ｄ 固有機能実行手段
１０ｅ 通信手段
１０ｆ 記憶手段
２０ 動作状態監視装置
２１ 定周期データ収集手段
２２ データ表示制御手段
２３ 表示手段
２４ 通信手段
２５ 記憶手段
３０ ネットワーク
１００ 動作状態監視システム

Claims (8)

1. ネットワークを介してデータ通信を行う複数の電力消費機器の動作状態を監視する動作状態監視装置において、
   予め定められた周期で前記各電力消費機器から前記ネットワークを介し消費電力値および電力を使用した機器の動作結果を示す機器動作状態値を収集する定周期データ収集手段と、
   消費電力の軸および機器動作状態の軸からなる表示グラフを生成し、前記各電力消費機器の消費電力および機器動作状態を示すドットを前記表示グラフ上の消費電力値および機器動作状態値に該当する位置にプロットして電力消費機器ごとの動作状態を表示するデータ表示制御手段と、
   任意の電力消費機器の動作特性における機器動作状態の範囲およびその消費電力の範囲をあらかじめ記憶した記憶手段と、を備え、
   前記データ表示制御手段は、前記任意の電力消費機器の動作特性における機器動作状態の範囲およびその消費電力の範囲を前記表示グラフ上に表示することを特徴とする動作状態監視装置。
2. 前記記憶手段は、さらに、前記各電力消費機器の識別情報を記憶し、前記定周期データ収集手段により収集された前記消費電力値および前記機器動作状態値を前記各電力消費機器の識別情報と関連付けて記憶し、前記複数の電力消費機器からなる電力消費機器グループおよび前記グループに所属する電力消費機器の識別情報を記憶し、
   前記データ表示制御手段は、
   前記記憶手段に記憶される前記グループに所属する電力消費機器の識別情報およびそれらに関連付けて記憶される消費電力および機器動作状態値に基づき、前記グループに所属する電力消費機器の消費電力および機器動作状態を示すドットを前記表示グラフ上に表示し、前記電力消費機器のグループごとに前記電力消費機器の動作状態を表示することを特徴とする請求項１記載の動作状態監視装置。
3. 前記データ表示制御手段は、前記グループに所属する電力消費機器の消費電力および機器動作状態を示すドットの表示色を、前記グループごとに異なる表示色で表示することを特徴とする請求項２記載の動作状態監視装置。
4. 前記記憶手段は、さらに、前記各電力消費機器の識別情報を記憶し、前記定周期データ収集手段により収集された前記消費電力値および前記機器動作状態値を前記各電力消費機器の識別情報と関連付けて記憶し、前記複数の電力消費機器からなる電力消費機器グループおよび前記グループに所属する電力消費機器の識別情報を記憶し、
   前記データ表示制御手段は、
   前記記憶手段に記憶される前記グループに所属する電力消費機器の識別情報およびそれらに関連付けて記憶される消費電力および機器動作状態値に基づき、前記グループに所属する電力消費機器の消費電力および機器動作状態を示す前記ドットの表示色を、前記グループごとに異なる表示色で表示することを特徴とする請求項１記載の動作状態監視装置。
5. 前記記憶手段は、さらに、前記定周期データ収集手段により収集された前記消費電力値および前記機器動作状態値を前記定周期データ収集手段により収集された収集時刻および前記各電力消費機器の識別情報と関連付けて記憶し、
   前記表示グラフ上に任意の時間における前記各電力消費機器の動作状態を示すドットの位置変化の軌跡を表示させるための表示開始時刻および表示終了時刻が入力される入力手段、を具備し、
   前記データ表示制御手段は、
   前記記憶手段の収集時刻と関連付けて記憶される前記各電力消費機器の消費電力および機器動作状態に基づき、前記入力手段を介して入力される表示開始時刻および表示終了時刻での前記各電力消費機器の消費電力および機器動作状態を示す前記各ドットを前記表示グラフ上に表示し、表示開始時刻から表示終了時刻までのドットの位置変化の軌跡を線状で表示することを特徴とする請求項１〜４いずれかに記載の動作状態監視装置。
6. 前記データ表示制御手段は、
   前記記憶手段に記憶されている前記各電力消費機器の各収集時刻の電力消費量および機器動作状態に基づき、前記各電力消費機器の電力消費量および機器動作状態値を示すドットを時刻の変化に沿って表示グラフ上で移動させて表示することを特徴とする
   請求項５に記載の動作状態監視装置。
7. 前記電力消費機器は、センサ、ポンプ、アクチュエータ、コントローラからなるフィールド機器であることを特徴とする請求項１〜６いずれかに記載の動作状態監視装置。
8. 請求項１〜７のいずれかに記載の動作状態監視装置と、
   消費電力値と、送受信トラフィック、ＣＰＵ使用量、バッファ使用量、トラフィック転送能力、トラフィック転送余力の少なくともいずれかを含むリソース使用量である機器動作状態値を測定し、前記動作状態監視装置からのリクエストに応じて前記消費電力値および前記機器動作状態値を前記動作状態監視装置に送信する複数の電力消費機器と、
   を具備し、
   前記動作状態監視装置は、前記機器動作状態値の中から所望の種類を選択して表示グラフを表示することを特徴とする動作状態監視システム。

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