JP2007304641A - 成形機管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】リアルタイム性に優れた成形機管理システムを、低コストに提供する。
【解決手段】本発明に係る成形機管理システムは、複数台の成形機1と、これら成形機1の管理およびスケジューリングを担う管理用パソコン2と、操作用端末機3と、成形機1の制御を担う一台のPLCのマスタユニット4とを主要構成要素とする。これら機器が接続される通信ネットワークは、管理用パソコン2および操作用端末機3が接続される情報系ネットワークAと、スレーブユニット5を介して複数台の成形機1が接続される制御系ネットワークBとからなる。両ネットワークA・Bは、マスタユニット4で連結される。
【選択図】図1

Description

本発明は、成形機管理システムに関し、特にシステム構築費用の低減化を図る技術に関する。
本発明に係る成形機管理システムにおいては、成形機と管理用のパーソナルコンピュータ(以下、単にパソコンと記す)との間を通信ネットワークで連結しているが、このような通信ネットワークを利用した成形機管理システム自体は、例えば特許文献1に記載されており、公知である。かかる特許文献1においては、通信ネットワークとして、物理層をイーサネット(登録商標)とし、通信プロトコルをTCP/IPとする情報系ネットワークを採用している。
特開2004−164023号公報(段落[0048])
特許文献1のように、通信ネットワークとして、イーサネット(登録商標)規格の情報系ネットワークを採用した場合には、LANコードやネットワークカードなどの汎用の比較的安価な部品を用いて、低コストにシステムを構築することができる。しかし、通信プロトコルとしてTCP/IPを用いているため、信号の伝送要求を出してから伝送処理・伝送完了までに時間がかかり、良好な反応性を得ることが難しく、リアルタイム性に富んだシステムを構築することができない。このため、成形機管理システムのネットワークとしては、上述のような情報系ネットワークは最適であるとは言えない。
以上のような情報系ネットワークの有する問題を解消するものとして、本出願人等による成形工場用の管理システムがある。この管理システムの基本構成を図8に示す。図8に示すように、このシステムは、複数台の成形機101と、成形機101毎に一台ずつ設けられたLITと称される現場端末装置102と、管理用パソコン103と、現場端末装置102と管理用パソコン103との間に配設されたRSコンバータ104などで構成される。現場端末装置102とRSコンバータ104との間は、RS−485のシリアルコードで連結され、RSコンバータ104と管理用パソコン103と間は、RS232Cのシリアルコードで連結されている。なお、図8において、符号106はハブ、符号108は、システム全体を管理するサーバコンピュータを示す。
現場端末装置102は、タッチパネル式の操作端末機であり、成形機101および管理用パソコン103との間の通信を担う通信手段、成形機101の稼動情報などを表示する表示画面、成形機101を操作するための操作手段のほか、装置102の全体を制御するCPU、装置102を動かすためのアプリケーションなどが記憶される記憶装置などを備える。記憶装置には、担当する一台の成形機101の稼動情報のほか、予め管理用パソコン103から受けた成形機101のスケジュールデータなどが格納されている。そして、スケジュールデータ、或いは管理用パソコン103から受けた指示信号に基づいて、成形機101に対して制御信号を送信することにより成形機101を制御する。また、成形機101から受けたショット信号数や停止情報などの稼動情報は記憶装置に格納される。この稼動情報は、管理用パソコン103に向かって定期的に或いは適宜に送出される。
管理用パソコン103は、LAN、或いはVPN(Virtual Private Network)を介して、他のパソコン105に連結されている。これらパソコン105から、管理用パソコン103の稼動情報が格納されたハードディスクのデータ領域にアクセスすることで、これらパソコン105からも成形機101の稼動状況を捉えることができる。
図8に示すシステム形態によれば、RS−485、RS232Cなどの専用のシリアルコードにより管理用パソコン103と現場端末装置102との間を連結したので、先の情報系ネットワークのようなTCP/IPに由来する反応性の低下問題は生じず、この点においては、リアルタイム性に優れたシステムを構築できる。
問題は、成形機101と同数の現場端末装置102が不可欠であるため、システムの全体コストが非常に高く付くことにある。つまり、前述のごとく現場端末装置102は、CPUやメモリやタッチパネルなどを具備し、通信機能や制御機能などを備える多機能製品であるため価格が高く、したがって、成形機101と同数の装置102を要するシステム形態では、全体コストが非常に高く付く。因みに現場端末装置102は、一台あたり数万円から十数万円もする。
また、他のパソコン105で稼動情報を得る場合には、管理用パソコン103のハードディスクに集約された稼動情報にアクセスする必要があり、管理用パソコン103以外の他のパソコン105のリアルタイム性が不良となりやすい。すなわち、他のパソコン105では、現場端末装置102が送出した稼動情報をダイレクトに受けることは不可能であり、管理用パソコン103を介してのみ、稼動情報を得ることができる。したがって、TCP/IPに由来する反応性の低下要因と相俟って、現場端末装置102が稼動情報を送出してからパソコン105の表示画面に表示されるまでに、タイムラグが生じることが避けられない。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、リアルタイム性に優れた成形機管理システムを、低コストに提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明は、複数台の成形機と、これら成形機の稼動状況管理およびスケジューリングを担う管理用のパーソナルコンピュータと、これら成形機に対して作業指示を与える操作用端末機と、パーソナルコンピュータおよび操作用端末機からの指示信号に基づいて各成形機を制御するPLCのマスタユニットとを含み、これら各機器が通信ネットワークを介して接続されている成形機管理システムを対象とする。
前記通信ネットワークは、前記パーソナルコンピュータおよび操作用端末機が接続される情報系ネットワークと、複数台の成形機が接続される制御系ネットワークとで構成されている。これら情報系ネットワークと制御系ネットワークとは、前記マスタユニットにより連結されている。そして、前記マスタユニットは、前記情報系ネットワークを介して前記パーソナルコンピュータおよび操作用端末機との間の通信を担う第1通信手段と、前記制御系ネットワークを介して成形機との間の通信を担う第2通信手段と、成形機の稼動情報が格納される記憶装置とを具備するものであり、前記第2通信手段により、成形機に対して制御信号を送信するとともに、成形機から送られてきた稼動情報を受信して、当該稼動情報を記憶装置に格納するものであることを特徴とする。
本発明において、PLCとは、「Prоgrammable Lоgic Cоntrоller」の略である。情報系ネットワークの具体例としては、物理層をイーサネット(登録商標)規格とするLANやインターネットなどを挙げることができる。制御系ネットワークの具体例としては、FA向けの制御用ネットワークとして公知なDeviceNetやシーシーリンクなどを挙げることができる。
請求項2記載の本発明のように、前記操作用端末機は、使用者が任意に選択・登録した成形機の機台番号が格納される記憶装置と、前記情報系ネットワークを介して前記マスタユニットとの間の通信を行い、該マスタユニットの記憶装置から成形機の稼動情報を獲得する通信手段と、成形機の稼動情報などを表示する表示手段と、成形機を操作するための操作手段とを具備するものとすることができる。
請求項3記載の本発明のように、前記記憶装置に格納されている機台番号に係る成形機の稼動情報を、前記操作用端末機の表示手段に任意のレイアウトで表示できるようにすることができる。
請求項1記載の本発明においては、PLCのマスタユニットをシステムに組み込むことにより、従来のシステム形態(図8)においては、成形機ごとに設置されていた現場端末装置(LIT)が司っていた制御信号の送信動作を、当該マスタユニットに集約させることができる。これにより、高価な現場端末装置(LIT)を廃して、成形機管理システムの全体コストの低減化を図ることができる。
また、この成形機管理システムにおいては、管理用のパーソナルコンピュータ(以下、単に管理用パソコンと記す)および操作用端末機と、マスタユニットとを、情報系ネットワークを介してダイレクトにリンクさせたので、リアルタイム性に優れたシステムを構築できる。つまり、本発明に係るシステムでは、マスタユニットの記憶装置に対して、管理用パソコンだけでなく、操作用端末機からもダイレクトにアクセスできるようにしたので、操作用端末機においても、リアルタイムな成形機の稼動情報の取得が可能となる。また、操作用端末機から成形機に対する制御信号の発信元であるマスタユニットに対してダイレクトに指示を与えることができるので、管理用パソコンを介して現場端末装置(LIT)に指示を与えていた従来形態(図8参照)に比べて、操作用端末機からタイムラグ無く、成形機を制御することができる点でも優れている。
換言すれば、本発明に係る成形機管理システムによれば、従来のシステム形態(図8)においては、管理用パソコンのみに限定されていたリアルタイムな情報取得・制御動作を、操作用端末機においても実行できる。
また、以上のようなリアルタイムな情報取得・制御動作は、制御装置にLANを介して接続された操作用端末機に限らず、VPNなどのインターネットを介して接続された全てのコンピュータや操作用端末機においても、同様に実行し得るものである。したがって、成形機の遠隔制御機能を備えた管理システムを、良好なリアルタイム性を確保しながら、しかも低コストに構築することができる。
特許文献1のような、通信ネットワークの全てが、TCP/IPを通信プロトコルとする情報系ネットワークで構成されたシステム形態では、当該TCP/IPに由来する反応性の低下問題に起因して、システムのリアルタイム性が著しく低下することが避けられない。
これに対して、本発明のように、マスタユニットと成形機との間を、制御情報や制御信号の取り扱いに特化した制御系ネットワークで連結してあると、これらマスタユニットと成形機との間の反応性が損なわれる不具合は生じない。したがって、情報系ネットワークをネットワークの一部に組み込んだことによる反応性の低下問題を最小限に抑えて、優れたリアルタイム性を備えた成形機管理システムを構築できる。
また、情報系ネットワークとして、イーサネット(登録商標)規格を採用した場合には、LANコードやネットワークカードなどの汎用の安価な部品を用いることができる。これにより、リアルタイム性の確保と、システムの低コスト化という二つの課題を同時に解決できる。
請求項2記載の本発明のように、操作用端末機が、マスタユニットから稼動情報を獲得し得る通信手段を備えるものとしてあると、全ての成形機の稼動情報が集約されるマスタユニットにダイレクトにアクセスして、所望する成形機のリアルタイムな稼動情報を獲得することができる。また、操作用端末機から成形機に対する制御信号の発信元であるマスタユニットに対してダイレクトに指示を与えることができるので、操作用端末機からタイムラグ無く、成形機を制御できる点でも優れている。
請求項3記載の本発明のように、操作用端末機の表示手段が、成形機の稼動情報を、任意のレイアウトで表示できるようにしていると、例えば成形不良を生じやすい成形機のみを表示させたり、工場内における成形機の設置レイアウトにあわせて、その稼動情報を表示するなどの使い方が可能となる。これにより、操作用端末機の使い勝手の向上を図り、実用利便性に優れたシステムを提供することができる。
(第1実施形態)
以下に、本発明に係る成形機管理システムの第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は成形機管理システムの基本構成を示す図、図2は操作用端末機の構成を示すブロック図、図3はマスタユニットの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、この成形機管理システムは、複数台の成形機1と、これら成形機1の管理およびスケジューリングを担う管理用のパーソナルコンピュータ2(以下、管理用パソコンと記す)と、主として成形現場に設置される操作用端末機3と、成形機1の制御を担う一台のPLCのマスタユニット4と、該マスタユニット4の管理下で動作するスレーブユニット5とを主要構成要素とし、これら機器を通信ネットワークで連結してなる。
図1に示すように、通信ネットワークは、管理用パソコン2および操作用端末機3が、ハブ6を介して接続される情報系ネットワークAと、スレーブユニット5を介して複数台の成形機1が接続される制御系ネットワークBとからなり、両ネットワークA・Bは、マスタユニット4により連結される。
本実施形態において、情報系ネットワークAは、イーサネット(登録商標)を物理層とするLANであり、制御系ネットワークBは、DeviceNetである。
管理用パソコン2は、成形機1の稼動状況の管理や、成形機1のスケジューリングなどの担うものであり、ハードディスク内に格納されている専用のプログラムに基づいて、表示画面20にマスタユニット4から受信した成形機1の稼動状況に関する情報を様々な表示形態で表示する。また、このプログラムを操作することにより、各成形機1の生産予定を立てることもできる(スケジューリング)。スケジューリング操作により決定されたスケジュールデータは、情報系ネットワークAを介してマスタユニット4に送られ、マスタユニット4は、このスケジュールデータに基づいて各成形機1に向けて制御信号を送信して、成形機1をコントロールする。
操作用端末機3は、プログラマブルターミナルと称されるタッチパネル式の端末機である。図2に示すように、この操作用端末機3は、主制御部であるCPU30と、記憶装置31と、情報系ネットワークAにおいてデータや信号の送受信を行うイーサネット(登録商標)規格の通信部(通信手段)32と、各種情報の表示と入力機能を兼ねるタッチパネル式の液晶表示画面33(表示画面、操作手段)などを具備する。記憶装置31には、該端末機3を操作するためのプログラムのほか、成形機1の機台番号、成形機1ごとの稼動情報などが格納される。成形機1の稼動情報等は、プログラムにしたがって表示画面33に表示される。稼動情報等の表示画面33上における具体的な表示形態については後述する。なお、ここで言う記憶装置とは、RAM、ROMのほか、ハードディスクをも含む概念である。
図3に示すように、マスタユニット4は、情報系ネットワークAを介して管理用パソコン2や操作用端末機3との間の通信を担う第1通信部(第1通信手段)40と、制御系ネットワークBおよびスレーブユニット5を介して成形機1との間の通信を担う第2通信部(第2通信手段)41と、プログラマデータ等が格納される記憶装置42と、マスタユニット4の全体の制御を担うCPU43などを備える。
このマスタユニット4は、扁平四角箱状の電源ユニット、CPUユニット、I/Oユニット、I/Oコントロールユニットなどを連結してなる所謂プログラマブルコントロールユニットである。I/Oユニットは、制御系ネットワーク規格(DeviceNet規格)のケーブルコネクタを備え、I/Oユニット或いはCPUユニットは、情報系ネットワーク規格(イーサネット(登録商標)規格)のケーブルコネクタを備える。そして、それぞれのコネクタに接続されたケーブルを介して管理用パソコン2等や成形機1との間で各種信号・データの送受信を行うことができる。
一台のCPUユニットで制御できる成形機1の台数には限りがある。本発明者はコストや実用上の観点から、20台の成形機1を制御し得るCPUユニットを採用することを予定している。もっとも、それ以上の成形機1の制御を望む場合には、マスタユニット4にCPUユニットを追加すればよい。
記憶装置42には、マスタユニット4が制御を担当する全ての成形機1の機台番号のほか、成形機1毎のスケジュールデータ、生産ショット数など成形機1の稼動状況を示す情報が格納されている。記憶装置42のスケジュールデータは、管理用パソコン2や操作用端末機3から書き換えることができる。
CPU43は、スケジュールデータに従って、第2通信部41からスレーブユニット5を介して成形機1に対して制御信号を送り、成形機1の成形動作を制御する。また、管理用パソコン2や操作用端末機3から成形機1の停止などの指示信号が送られてきた場合には、当該指示に従って、成形機1に対して制御信号を送出して、成形機1を制御する。
記憶装置42内の成形機1の稼動情報は、各成形機1から送られてきたショット信号等を受けるたびに更新される。そして、管理用パソコン2あるいは操作用端末機3から記憶装置42にアクセスすることで、任意のタイミングで成形機1の稼動情報を獲得することができる。稼動情報が更新されるたびに、情報系ネットワークAを介して、管理用パソコン2或いは操作用端末機3に、自動的に情報を送るようにしてもよい。
図1に示すように、スレーブユニット5は、成形機1毎に一台ずつ設置される。このスレーブユニット5は、マスタユニット4の管理下で動作するリモートI/Oターミナルであり、マスタユニット4から成形機1に向けた制御信号を中継する。また、成形機1からショット信号等を受けると、当該ショット信号を受けた旨を成形機1の機台番号とともに、マスタユニット4に伝える。
以上のような構成からなる本実施形態に係る成形機の管理システムによれば、従来のシステム形態(図8参照)においては、成形機101ごとに設けられていた高価な現場端末装置102(LIT)を廃することができるので、システム構築に要する費用を大幅に減少することができ、したがって、成形機管理システムを低コストに構築できる。これは、従来のシステム形態においては各現場端末装置102(LIT)が司っていた各成形機101に対する制御信号の送信動作を、一台のマスタユニット4に集約させたことに拠り、実現し得たものである。
加えて、本実施形態に係るシステムによれば、管理用パソコン2および操作用端末機3とマスタユニット4とをダイレクトにリンクさせたので、リアルタイム性の向上を図ることができる。すなわち、本実施形態においては、全ての成形機1の稼動情報が集約されるマスタユニット4の記憶装置42に対して、管理用パソコン2および操作用端末機3からダイレクトにアクセスできるので、両装置2・3におけるリアルタイムな情報の取得が可能となる。また、このシステムによれば、成形機1に対する制御信号の発信元であるマスタユニット4に対して、操作用端末機3からダイレクトに指示を与えることができるので、タイムラグ無く、成形機1を制御することができる。
以上のように、本実施形態にかかる成形機管理システムよれば、成形機1の稼動情報の取得および成形機1の制御の両面において、リアルタイム性の向上を図ることができる。換言すれば、従来のシステム形態(図8)においては、管理用パソコン103のみに限定されていたリアルタイムな情報取得・制御動作を、他の装置、つまり操作用端末機3においても実行できるようにしたので、実用利便性に優れたシステムを得ることができる。
通信ネットワークとして、情報系ネットワーク(イーサネット(登録商標))Aと、制御系ネットワーク(DeviceNet)Bの二種のネットワークからなるものとしたので、特許文献1のような全ての通信ネットワークが、TCP/IPを通信プロトコルとする情報系ネットワークで構成されたシステム形態に比べて、リアルタイム性に優れたシステムを得ることができる。
すなわち、成形機1からマスタユニット4に至るネットワークとして、温度、圧力、流量などの計測データ、弁操作、モータ速度制御などの操作信号、あるいは開閉状態や開閉操作信号などに代表される制御情報や制御信号の取り扱いに特化した、制御系ネットワークBであるDeviceNetを採用したから、成形機1とマスタユニット4との間の信号伝送速度や反応速度などが良好に確保され、したがって、リアルタイム性に優れた成形機管理システムを得ることができる。
また、管理用パソコン2および操作用端末機3と、マスタユニット4との間の通信ネットワークとして、イーサネット(登録商標)規格の情報系ネットワークAを採用したから、LANコードやネットワークカードなどの汎用の安価な部品を用いることができる。これにより、システムの全体コストを抑えて、安価に成形機管理システムを提供することができる。
もっとも、このように通信ネットワークの一部に情報系ネットワークAを用いた場合には、通信プロトコルTCP/IPに由来する反応性の低下問題に起因して、システムのリアルタイム性が若干低下することは避けられない。しかし、本システムは、リアルタイム性を若干犠牲にしても、従来のシステム形態(図8)に比べて格段に低コストでシステムを構築し得る点に最大の利点を求める。したがって、このシステムは、上述したようなマスタユニット4の成形機1の台数制限と相俟って、中小規模の事業者における簡易型の成形機管理システムとして最適である。
また、管理用パソコン2や操作用端末機3の台数を増やす場合には、これら管理用パソコン2等とハブ6との間をLANコードで接続すればよく、この点においてもシステム構築の手間を減らして、成形機管理システムの全体コストの低減に貢献することができる。
図4および図5に、操作用端末機3の表示画面33における表示形態の一例を示す。図4では、第1から第10号機の10台の成形機1の稼動状況が表示画面33に表示されている。この表示状態から、各号機の成形機の表示領域に触れると、図5に示すように、稼動状況の詳細情報を表示させることができる。
図5は第1号機の詳細情報であり、同図に示すように、表示画面33には、詳細情報のほかに成形機1の中断ボタン37や終了ボタン38などが表示される。そして、例えば停止ボタンの表示領域に触れると、通信部32から情報系ネットワークAを介してマスタユニット4に向かって指示信号が送出される。
操作用端末機3の表示画面33には、使用者が選択し、予め登録された複数台の成形機1の稼動情報を同時的に表示させることもできる。換言すれば、表示画面33には、使用者が選択した成形機1の稼動情報のみを、別シートにグループ化して表示させることもできる。これによれば、例えば、成形不良や金型異常などが多発する成形機1を選択し、これらを別シートにグループ化して登録したうえで、常態的に表示画面33上に当該シートを表示させておけば、問題のある成形機1に対する監視が容易となる。
(第2実施形態)
図6に、本発明に係る成形機管理システムの第2実施形態を示す。そこでは、第1工場のLANと、第2工場のLANとの間を、情報系ネットワークであるVPN(Virtual Private Network)で連結した点が第1実施形態と相違する。同図において、符号8は、システム上を流れる全ての送受信データの管理などを担う上位サーバを示す。それ以外の点は実質的に第1実施形態と同じであるので、同一部材には同一符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、このシステムは、3台の操作用端末機3(3a・3b・3c)を備える。そして、これら操作用端末機3の各記憶装置31(図2参照)に、同じ成形機1の機台番号を登録することができるようにしてある点が着目される。つまり、操作用端末機3aに限らず、別工場の端末機3b・3cに、第1号機を登録することもできる。第2工場に存する第11号機の機台番号を、第1工場の操作用端末機3aに登録して、その動きを監視することもできる。
以上のように、このシステムによれば、他の操作用端末機3における成形機1の機台番号の登録状況とは無関係に、操作用端末機3に成形機1を登録して、その稼動情報を共有することができる。したがって、例えば、複数台の操作用端末機3を用いて、複数人で稼動情報を共有しながらリアルタイムにデータ分析を行うなどの使い方が可能となり、実用利便性に優れたシステムを提供することができる。
このように、異なる操作用端末機3に同じ成形機1の機台番号を登録した場合でも、システム全体の良好なリアルタイム性を確保することができるのは、マスタユニット4の記憶装置42(図3参照)に成形機1の稼動情報を集約させたことにより、当該記憶装置42にアクセスすれば、いずれの操作用端末機3においても、リアルタイムに稼動情報を獲得できるようにしたことによる。
このシステムでは、操作用端末機3の画面制御等の操作をマスタユニット4に依存することなく、それぞれの操作用端末機3で完結させることができるようにしている。これによれば、操作用端末機3を増・減設した場合でもマスタユニット4のプログラム変更や設定変更などの煩わしい操作は一切不要であり、成形機管理システムを少ない手間で簡単に構築することができるので、システム構築コストやシステム変更コストの低廉化に貢献できる。
何よりも、このシステムでは、マスタユニット4や操作用端末機3の設置場所、設置台数、レイアウトなどに限定が無く、システム導入者の任意の場所やレイアウトにマスタユニット4等を設置することができる。一台のマスタユニット4に対して任意の台数の操作用端末機3から管理を行うことができるし、一台の操作用端末機3で、複数台のマスタユニット4の管理を行うこともできる。以上より、ユーザー(システム導入者)の要望にフレキシブルに応えることが可能な、使い勝手に優れたシステムを提供することができる。
(第3実施形態)
図7に本発明に係る成形機管理システムの第3実施形態を示す。この第3実施形態においては、成形現場における成形機1の設置レイアウトと、操作用端末機3の表示画面33上における成形機1の稼動情報のレイアウト位置とを一致させている。これによれば、使用者は、成形機1の稼動状況を迅速且つ適確に把握でき、成形機1に対する指示を作業効率良く与えることができる。
管理用パソコン2や操作用端末機3の台数は、上記実施形態に記載したものに限られない。情報系ネットワークAや制御系ネットワークBのネットワーク構成は、上記実施形態に記載したものに限られない。
第1実施形態にかかる本発明の成形機管理システムの構成を示す図。 操作用端末機の構成を示すブロック図。 マスタユニットの構成を示すブロック図。 操作用端末機の表示形態の一例を示す図。 操作用端末機の表示形態の一例を模式的に示す図。 第2実施形態にかかる本発明の成形機管理システムの構成を示す図。 第3実施形態にかかる本発明の成形機管理システムの構成を示す図。 従来の成形機管理システムの構成を示す図。
符号の説明
1 成形機
2 管理用のパーソナルコンピュータ
3 操作用端末機
4 マスタユニット
31 操作用端末機の記憶装置
32 操作用端末機の通信手段
33 表示手段、操作手段(タッチパネル式の表示画面)
40 マスタユニットの第1通信手段(第1通信部)
41 マスタユニットの第2通信手段(第2通信部)
42 マスタユニットの記憶装置
A 情報系ネットワーク
B 制御系ネットワーク

Claims (3)

  1. 複数台の成形機と、これら成形機の稼動状況管理およびスケジューリングを担う管理用のパーソナルコンピュータと、これら成形機に対して作業指示を与える操作用端末機と、パーソナルコンピュータおよび操作用端末機からの指示信号に基づいて各成形機を制御するPLCのマスタユニットとを含み、これら各機器が通信ネットワークを介して接続されている成形機管理システムであって、
    前記通信ネットワークは、前記パーソナルコンピュータおよび操作用端末機が接続される情報系ネットワークと、複数台の成形機が接続される制御系ネットワークとで構成されており、これら情報系ネットワークと制御系ネットワークとは、前記マスタユニットにより連結されており、
    前記マスタユニットは、前記情報系ネットワークを介して前記パーソナルコンピュータおよび操作用端末機との間の通信を担う第1通信手段と、前記制御系ネットワークを介して成形機との間の通信を担う第2通信手段と、成形機の稼動情報が格納される記憶装置とを具備し、
    前記第2通信手段により、成形機に対して制御信号を送信するとともに、成形機から送られてきた稼動情報を受信して、当該稼動情報を記憶装置に格納することを特徴とする成形機管理システム。
  2. 前記操作用端末機は、使用者が任意に選択・登録した成形機の機台番号が格納される記憶装置と、前記情報系ネットワークを介して前記マスタユニットとの間の通信を行い、該マスタユニットの記憶装置から成形機の稼動情報を獲得する通信手段と、成形機の稼動情報などを表示する表示手段と、成形機を操作するための操作手段とを具備するものであることを特徴とする請求項1記載の成形機管理システム。
  3. 前記記憶装置に格納されている機台番号に係る成形機の稼動情報を、前記操作用端末機の表示手段に任意のレイアウトで表示できることを特徴とする請求項2記載の成形機管理システム。
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