JP5445600B2 - デジタルデータ送信装置、デジタルデータ受信装置及びデジタルデータ伝送システム - Google Patents

デジタルデータ送信装置、デジタルデータ受信装置及びデジタルデータ伝送システム Download PDF

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Description

本発明はデジタルデータ送信装置、デジタルデータ受信装置及びデジタルデータ伝送システムに関し、特に、受信側でクロック再生が容易にできるようにしたものである。
デジタル通信システムでは、受信したデジタルデータ信号(以下、単にデータ信号と呼ぶ)を、正しいタイミングで、具体的にはアイパタンが最も開いたタイミングで、判定する必要がある。タイミングのずれは、シンボル(ビット値)の判定誤りを引き起こす大きな原因になる。従って、有線のデジタル通信においては、送信信号とパラレルにクロック信号を送信側から受信側に伝送したり、又は、受信側から送信側にクロック信号を送り、それに同期させてデータ信号を送信させたりするなどの方法が取られることも多い。
しかしながら、無線通信においては、送信帯域が限られていることもあり、受信信号からクロック信号を再生するのが一般的である。クロック信号を再生するクロック再生回路として、バンドパスフィルタ法や閉ループ法などがあるが、いずれの方法も、受信信号からクロック信号を再生している。
バンドパスフィルタ法や閉ループ法などは、以下のような課題を有するものである。
第1に、クロック信号を再生するために、データ信号の先頭部分にプリアンブルと呼ばれる通信情報を含まない信号を一定時間だけ伝送する必要がある。プリアンブルの伝送は、伝送効率の劣化になる。特に、短いデータ信号を伝送する場合などは、そのオーバヘッドが特に目立つようになる。
第2に、データ信号に同じシンボルが連続した場合、受信信号の変化がなくなり、クロック再生がうまくできなくなる。これを回避するために、有線通信においては、同じシンボルが連続しないように符号化を行うことが一般的である。例えば、10ギガビットのイーサネット(登録商標)では、64B/66Bの符号化が採用されている。他にも、4B/5B、8B/10Bの符号化などが、各種の通信方式で採用されている。符号化後のデータ信号は総ビット数が増えることになり、伝送効率は劣化する。また、ETC(ノンストップ自動料金収受システム)などにおいては、必ず波形が変化するようにマンチェスタ符号化を行っているが、これは、2シンボル期間で1ビットのデータを送っているのと等価であり、周波数に対する伝送容量を低下させている。
これらの問題を解決するために、特許文献1では、クロック信号を適用してストローブ信号に形成した上でデータ信号と並列に送ることを提案している。この方法によれば、受信側に、クロック情報を直接的に含まない受信信号からクロック信号を再生するクロック再生回路が不要になり、それに伴い、プリアンブルやデータ符号化による増加分など、デジタル通信においてオーバヘッドとなる部分の伝送も不要になる。特許文献1の記載技術は、データ信号及びストローブ信号に係る2つシンボル(同相成分(Iチャネル)及び直交成分(Qチャネル)のシンボル)で、データ信号における1ビットの情報を送る形になっているが、信号の位相と振幅を示す星座が座標の中央を通らないように、2シンボルの組み合わせで定まる位相が偏移するため、振幅の変動が小さく狭帯域化し易いという特長を有する。
特開2000−196688号公報
しかしながら、特許文献1の記載技術では、送信側と受信側の絶対位相を合わせる必要がある。無線通信においては、伝搬路において位相が回転してしまうため、絶対位相を合わせるためには、ヘッダ部分を用意して、IチャネルとQチャネルの軸を合わせる必要がある。しかし、これでは、伝送効率が低下すると共に、回路や処理も増加してしまう。
そのため、受信側でクロック再生回路を不要としたまま、伝搬路における位相回転にも対応できるように、データ信号及びクロック信号を伝送できるデジタルデータ送信装置、デジタルデータ受信装置及びデジタルデータ伝送システムが望まれている。
第1の本発明は、データ信号と、このデータ信号の2シンボル期間を周期としているクロック信号の情報を盛り込んだデジタル変調信号を形成して送信するデジタルデータ送信装置であって、(1)上記データ信号に対して差動符号化を偶数回施す差動符号化繰返し手段と、(2)上記差動符号化繰返し手段からの出力信号である差動符号化繰返し信号と上記クロック信号とから、上記差動符号化繰返し信号のシンボルの変化時に変化せず、上記差動符号化繰返し信号のシンボルの無変化時に変化するストローブ信号を形成するストローブ信号形成手段と、(3)上記差動符号化繰返し信号及び上記ストローブ信号の一方が自己の同相成分入力端子に入力されると共に、他方が自己の直交成分入力端子に入力され、同相成分信号及び直交成分信号の組み合わせによって位相変化を起こすデジタル変調信号を形成するデジタル変調手段とを有することを特徴とする。
第2の本発明は、第1の本発明のデジタルデータ送信装置が送信したデジタル変調信号を受信するデジタルデータ受信装置であって、(1)受信したデジタル変調信号を復調して同相成分信号及び直交成分信号を出力するデジタル復調手段と、(2)上記同相成分信号及び上記直交成分信号のうち、差動符号化繰返し信号になっている信号に対して、差動復号を偶数回施し、上記デジタルデータ送信装置が送信しようとしたデータ信号を抽出する差動復号繰返し手段と、(3)上記同相成分信号及び上記直交成分信号のうちストローブ信号になっている信号から、上記デジタルデータ送信装置が送信しようとしたクロック信号を抽出するクロック抽出手段とを有することを特徴とする。
第3の本発明は、デジタルデータ送信装置が、(a)データ信号に対して差動符号化を所定回施し、(b)得られた差動符号化繰返し信号と、データ信号の2シンボル期間を周期としているクロック信号とから、差動符号化繰返し信号のシンボルの変化時に変化せず、上記差動符号化繰返し信号のシンボルの無変化時に変化するストローブ信号を形成し、(c)上記差動符号化繰返し信号及び上記ストローブ信号の一方を同相成分信号とし、他方を直交成分信号とし、同相成分信号及び直交成分信号の組み合わせによって位相変化を起こすようにデジタル変調して得たデジタル変調信号を受信するデジタルデータ受信装置であって、(1)受信したデジタル変調信号を復調して同相成分信号及び直交成分信号を出力するデジタル復調手段と、(2)上記同相成分信号及び上記直交成分信号のうち、差動符号化繰返し信号になっている信号に対して、差動復号を所定回施し、上記デジタルデータ送信装置が送信しようとしたデータ信号を抽出する差動復号繰返し手段と、(3)上記同相成分信号及び上記直交成分信号のうちストローブ信号になっている信号から、上記デジタルデータ送信装置が送信しようとしたクロック信号を抽出するクロック抽出手段と、(4)上記クロック抽出手段が抽出したクロック信号が、データ信号のシンボル期間毎に論理値を反転させる交番信号になっているか否かを監視し、交番信号でなくなると、抽出された上記データ信号に誤りがあると判定する誤り検出手段とを有することを特徴とする。
第4の本発明のデジタルデータ伝送システムは、第1の本発明のデジタルデータ送信装置と、第2の本発明のデジタルデータ受信装置とが、伝搬路を介して対向していることを特徴とする。
第5の本発明のデジタルデータ伝送システムは、デジタルデータ送信装置と、第3の本発明のデジタルデータ受信装置とが伝搬路を介して対向し、(1)上記デジタルデータ送信装置が、(1−1)データ信号と、このデータ信号の2シンボル期間を周期としているクロック信号の情報を盛り込んだデジタル変調信号を形成して送信するものであって、(1−2)上記データ信号に対して差動符号化を所定回施す差動符号化繰返し手段と、(1−3)上記差動符号化繰返し手段からの出力信号である差動符号化繰返し信号と上記クロック信号とから、上記差動符号化繰返し信号のシンボルの変化時に変化せず、上記差動符号化繰返し信号のシンボルの無変化時に変化するストローブ信号を形成するストローブ信号形成手段と、(1−4)上記差動符号化繰返し信号及び上記ストローブ信号の一方が自己の同相成分入力端子に入力されると共に、他方が自己の直交成分入力端子に入力され、同相成分信号及び直交成分信号の組み合わせによって位相変化を起こすデジタル変調信号を形成するデジタル変調手段とを有することを特徴とする。
本発明のデジタルデータ送信装置、デジタルデータ受信装置及びデジタルデータ伝送システムによれば、受信側でクロック再生回路を不要としたまま、伝搬路における位相回転にも対応できるようにデータ信号及びクロック信号を伝送することができる。
第1の実施形態に係るデジタルデータ送信装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るデジタルデータ受信装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態のQPSK変調器における星座を示す説明図である。 第1の実施形態のデジタルデータ送信装置における各部タイミングチャートを、真理値表的な形式で記述した説明図である。 位相回転が0度の場合における第1の実施形態のデジタルデータ受信装置の各部タイミングチャートを、真理値表的な記述で示した説明図である。 位相回転が90度の場合における第1の実施形態のデジタルデータ受信装置の各部タイミングチャートを、真理値表的な記述で示した説明図である。 位相回転が180度の場合における第1の実施形態のデジタルデータ受信装置の各部タイミングチャートを、真理値表的な記述で示した説明図である。 位相回転が270度の場合における第1の実施形態のデジタルデータ受信装置の各部タイミングチャートを、真理値表的な記述で示した説明図である。 第2の実施形態に係るデジタルデータ送信装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係るデジタルデータ受信装置の構成を示すブロック図である。
(A)第1の実施形態
以下、本発明によるデジタルデータ送信装置、デジタルデータ受信装置及びデジタルデータ伝送システムの第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
第1の実施形態に係るデジタルデータ伝送システムは、第1の実施形態に係るデジタルデータ送信装置1と、第1の実施形態に係るデジタルデータ受信装置2とが伝搬路3を挟んで対向することにより構成される。
図1は、第1の実施形態に係るデジタルデータ送信装置1の構成を示すブロック図であり、図2は、第1の実施形態に係るデジタルデータ受信装置2の構成を示すブロック図である。
図1において、第1の実施形態のデジタルデータ送信装置1は、3つの2入力排他的論理和回路11、13、16と、2つの1シンボル期間遅延回路12、14と、QPSK(直交位相シフトキーイング)変調器15と、送信部17とを有する。
排他的論理和回路11、13及び16はそれぞれ、2つの入力信号に対して排他的論理和演算を行い、演算した結果の信号を出力するものである。1シンボル期間遅延回路12及び14はそれぞれ、自己への入力信号を、データ信号における1シンボル期間(1タイムスロット)だけ遅延させるものである。
排他的論理和回路11には、当該デジタルデータ送信装置1に入力されたデータ信号DINと、1シンボル期間遅延回路12の出力信号S12とが与えられる。1シンボル期間遅延回路12には、排他的論理和回路11の出力信号S11が与えられる。従って、排他的論理和回路11及び1シンボル期間遅延回路12の組は差動符号化回路を構成しており、この差動符号化回路はデータ信号DINを差動符号化するものである。
排他的論理和回路13には、排他的論理和回路11の出力信号S11と、1シンボル期間遅延回路14の出力信号S14とが与えられる。1シンボル期間遅延回路14には、排他的論理和回路13の出力信号S13が与えられる。従って、排他的論理和回路13及び1シンボル期間遅延回路14の組は差動符号化回路を構成しており、この差動符号化回路は排他的論理和回路11の出力信号S11を差動符号化するものである。
以上のように、第1の実施形態のデジタルデータ送信装置1においては、データ信号DINは、縦続接続された2段の差動符号化回路によって差動符号化が連続して施される。
排他的論理和回路16には、データ信号DINに同期した、データ信号DINの位相を規定するクロック信号CLKと、排他的論理和回路13の出力信号S13とが与えられる。この第1の実施形態の場合、クロック信号CLKの1周期は、データ信号DINにおける2シンボル期間と等しくなっている。排他的論理和回路16は、クロック信号CLKと排他的論理和回路13の出力信号S13との排他的論理和を求めることにより、ストローブ信号STBを形成するものである。
第1の実施形態におけるストローブ信号STBの形成と同様なことを、IEEE1394は規定している。排他的論理和回路13の出力信号S13においてシンボルが変化するときは、ストローブ信号STBは変化せず(同一のシンボルを継続し)、排他的論理和回路13の出力信号S13においてシンボルが変化しないときは、ストローブ信号STBにおいてシンボルが変化する。排他的論理和回路13の出力信号S13及びストローブ信号STBは同時にシンボルを変化させることがない関係になっている。また、ストローブ信号STBは、クロック信号CLKをも用いた論理演算で形成されたものであるので、クロック情報を含むものとなっている。
QPSK変調器15のIチャネル入力端子には排他的論理和回路13の出力信号S13(Iチャネル信号)が入力され、QPSK変調器15のQチャネル入力端子にはストローブ信号STB(Qチャネル信号)が入力される。QPSK変調器15は、自己への2つの入力信号S13及びSTBに対して、QPSK変調を行うものである。
図3は、第1の実施形態のQPSK変調器15における星座を示している。図3において、2つのシンボルの組み合わせ(0,0)、(0,1)、(1,1)、(1,0)のうち、左側の値がIチャネル信号(排他的論理和回路13の出力信号S13)のシンボルであり、右側の値がQチャネル信号(ストローブ信号STB)のシンボルである。排他的論理和回路13の出力信号S13と同時にシンボルを変化させることがないストローブ信号STBを利用することにより、図3に示すように、(0,1)及び(1,0)間の遷移や、(0,0)及び(1,1)間の遷移はあり得ない。
送信部17は、QPSK変調器15から出力されたQPSK変調信号S15を伝搬路3へ送信するものである。伝搬路3が無線伝搬路であれば、送信部17は、電力増幅などして内蔵する送信アンテナから空中へ送信信号を放射するものである。また、伝搬路3が有線伝搬路であれば、送信部17は伝搬路3へ送信信号を送り出すものである。有線伝搬路は光ファイバであっても良く、この場合、送信部17は、電気信号を光信号に変換する処理なども行う。以上のように、送信部17は、適用する伝搬路3によってその内部構成が異なるものである。
図2において、第1の実施形態のデジタルデータ受信装置2は、受信部21、QPSK復調器22、3つの2入力排他的論理和回路24、26、27と、2つの1シンボル期間遅延回路23、25と、誤り検出回路28とを有する。
受信部21は、伝搬路3から到来した、デジタルデータ送信装置1が送信した信号(QPSK変調信号)を受信処理するものである。受信部21は、上述した送信部17と対称的な構成を有する。伝搬路3が無線伝搬路であれば、受信部21は、内蔵する受信アンテナが捕捉した信号に対し、前置増幅や帯域制限などを行うものである。また、伝搬路3が有線伝搬路であれば、受信部21は、伝搬路3からの信号を取込むものである。有線伝搬路は光ファイバであっても良く、この場合、受信部21は、光信号を電気信号に変換する処理なども行う。以上のように、受信部21は、適用する伝搬路3によってその内部構成が異なるものである。
QPSK復調器22は、受信信号S21に対して復調を行い、Iチャネル信号S22I及びQチャネル信号S22Qを得るものである。ここで、QPSK復調器22は、後述するように後段でクロック信号を取り出すことができるので、準同期検波のものであっても構わない。
送信側と同様に、排他的論理和回路24、26、27はそれぞれ、2つの入力信号に対して排他的論理和演算を行い、演算した結果の信号を出力するものであり、1シンボル期間遅延回路23及び25はそれぞれ、自己への入力信号を、データ信号における1シンボル期間だけ遅延させるものである。
1シンボル期間遅延回路23には、Iチャネル信号S22Iが入力され、1シンボル期間遅延回路23は、Iチャネル信号S22Iを1シンボル期間だけ遅延し、その遅延信号S23を排他的論理和回路24に与えるものである。排他的論理和回路24にはIチャネル信号S22Iそのものも入力される。従って、排他的論理和回路24及び1シンボル期間遅延回路23の組は差動復号回路を構成しており、この差動復号回路はIチャネル信号S22Iを差動復号するものである。
1シンボル期間遅延回路25には、排他的論理和回路24の出力信号S24が入力され、1シンボル期間遅延回路25は、排他的論理和回路24の出力信号S24を1シンボル期間だけ遅延し、その遅延信号S25を排他的論理和回路26に与えるものである。排他的論理和回路26には排他的論理和回路24の出力信号S24そのものも入力される。従って、排他的論理和回路26及び1シンボル期間遅延回路25の組は差動復号回路を構成しており、この差動復号回路は排他的論理和回路24の出力信号S24を差動復号するものである。
以上のように、第1の実施形態のデジタルデータ受信装置2においては、QPSK復調により得られたIチャネル信号S22Iは、縦続接続された2段の差動復号回路によって差動復号が連続して施され、これによりデータ信号DOUTが再生される。
排他的論理和回路27には、Iチャネル信号S22I及びQチャネル信号S22Qが与えられる。Qチャネル信号S22Qは、上述したストローブ信号を再生したものとなっている。排他的論理和回路27は、Iチャネル信号S22I及びQチャネル信号S22Qとの排他的論理和を求めることにより、Qチャネル信号S22Qに含まれているクロック情報からクロック信号CKOUTを抽出している。
誤り検出回路28は、クロック信号CKOUTのシンボル値の系列が0と1の交番系列になっているか否かを監視し、交番系列になっていない場合に、誤りが生じたことを表す信号S28を出力するものである。
図2では省略しているが、図2で示す構成部分の後段には、データ信号DOUT及びクロック信号CKOUTを適用して、シンボル値を確定する回路が設けられている。この確定回路は、データ信号DOUTに関するアイパタンの最も開いたタイミングでシンボル値を確定するように機能するものである。第1の実施形態の場合、クロック信号CKOUTの1周期は、データ信号DOUTにおける2シンボル期間と等しくなっているので、シンボル値を確定するために、データ信号DOUTとクロック信号との間の相対的な位相(タイミング)を調整する場合、クロック信号CKOUTをそのまま用いるより、クロック信号CKOUTの周波数を2逓倍して利用した方が好ましい。このように調整する場合だけでなく、データ信号DOUTを処理する回路が処理を実行する際のクロック信号も、クロック信号CKOUTを2逓倍したものを適用することが好ましい。そのため、後述するように、クロック信号CKOUTが正規の位相から反転して抽出されていたとしても、正しいシンボル値を確定することができる。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態に係るデジタルデータ伝送システムの動作を、デジタルデータ送信装置1の動作、デジタルデータ受信装置2の動作の順に説明する。
デジタルデータ送信装置1には、データ信号DIN及びクロック信号CLKがパラレルに入力される。
データ信号DINは、縦続接続された2段の差動符号化回路11及び12、13及び14によって差動符号化が連続して施され、QPSK変調器15のIチャネル入力端子に入力される。
クロック信号は、2段の差動符号化が施された後の信号S13(Iチャネル信号)と共に、排他的論理和回路16に与えられ、排他的論理和回路16によってストローブ信号STB(Qチャネル信号)に変換されてQPSK変調器15のQチャネル入力端子に入力される。
QPSK変調器15に入力された2つの入力信号S13及びSTBはQPSK変調され、得られたQPSK変調信号S15が送信部17に与えられて伝搬路3へ送信される。
デジタルデータ受信装置2には、デジタルデータ送信装置1が送信した信号(QPSK変調信号)が伝搬路3から到来する。
伝搬路3から到来した信号(QPSK変調信号)は、受信部21によって受信処理されてQPSK復調器22に与えられ、QPSK復調されてIチャネル信号S22I及びQチャネル信号S22Qが得られる。
QPSK復調により得られたIチャネル信号S22Iは、縦続接続された2段の差動復号回路23及び24、25及び26によって差動復号が連続して施され、これによりデータ信号DOUTが抽出される。
QPSK復調により得られたIチャネル信号S22I及びQチャネル信号S22Qは、排他的論理和回路27に与えられ、これら信号の排他的論理和が求めることにより、Qチャネル信号S22Qに含まれているクロック情報からクロック信号CKOUTが抽出される。
この抽出されたクロック信号CKOUTのシンボル値の系列が0と1の交番系列になっていない場合には、誤り検出回路28から、伝送エラー信号S28が出力される。
以下、データ信号DINの具体例を挙げて、デジタルデータ送信装置1及びデジタルデータ受信装置2の動作を説明する。
図4は、デジタルデータ送信装置1の各部のタイミングチャートを、真理値表的な記述で示した説明図である。
送信しようとするデータ信号DINの系列は、図4の1行目に示すように、100101110…である。第1の実施形態の場合、クロック信号CLKは、2シンボル期間を1周期としているので、図4の4行目に示すように、シンボル期間毎に1と0とが交番している101010101…になっている。
データ信号DINを差動符号化する1段目の差動符号化回路の出力信号S11は、図4の2行目に示すように、111001011…となる。但し、2行目の先頭ビット(先頭シンボル)の前のビット値(信号S11のデフォルト値)は0であるとして演算している。信号S11を差動符号化する2段目の差動符号化回路の出力信号S13(Iチャネル信号)は、図4の3行目に示すように、101110010…となる。ここでも、3行目の先頭ビット(先頭シンボル)の前のビット値(信号S13のデフォルト値)は0であるとして演算している。信号S13とクロック信号CLKとから求められるストローブ信号STB(Qチャネル信号)は、図4の5行目に示すように、000100111…となる。
上述したIチャネル信号S13及びQチャネル信号STBを、シンボル期間毎(時間単位)の組み合わせで見ると、(1,0)、(0,0)、(1,0)、(1,1)、(1,0)、(0,0)、(0,1)、(1,1)、(0,1)…となっており、ストローブ信号の機能により、Iチャネル信号S13及びQチャネル信号STBのシンボル値が同時に変化する場合がないことが分かる。これにより、QPSK変調器15において、星座の中央を通過しないため、QPSK変調信号は、振幅変動が小さく狭帯域なものとなる。
伝搬路3では位相が回転することもあり得る。QPSK復調器22として準同期検波のものを適用することもでき、準同期検波のものを適用した場合、伝搬路3における位相回転を受けて、QPSK復調器22からのIチャネル信号S22I及びQチャネル信号S22Qも、0度、90度、180度又は270度の位相回転があり得る。
図5は、位相回転が0度(位相回転なし)の場合におけるデジタルデータ受信装置2の各部のタイミングチャートを、真理値表的な記述で示した説明図である。
位相回転が0度の場合には、QPSK復調器22からのIチャネル信号S22I及びQチャネル信号S22Qは、図5の1行目及び4行目にそれぞれ示すように、QPSK変調器15へのIチャネル信号S13、Qチャネル信号STBと同一になる(但し、伝送エラーは生じていないとする)。
Iチャネル信号S22Iが101110010…となっているので、Iチャネル信号S22Iを差動復号する1段目の差動復号回路の出力信号S24は、図5の2行目に示すように、111001011…となる。但し、1行目の先頭ビット(先頭シンボル)の前のビット値(信号S22Iのデフォルト値)は0であるとして演算している。信号S24を差動復号する2段目の差動復号回路の出力信号DOUTは、図5の3行目に示すように、100101110…となり、送信側が送信しようとしたデータ信号DINと等しくなる。ここでも、3行目の先頭ビット(先頭シンボル)の前のビット値(信号S24のデフォルト値)は0であるとして演算している。Qチャネル信号S22Q(ストローブ信号)から、Iチャネル信号S22Iを利用して抽出されるクロック信号CKOUTは、図5の5行目に示すように、101010101…となり、送信側におけるクロック信号CLKと等しくなる。
図6は、位相回転が90度の場合におけるデジタルデータ受信装置2の各部のタイミングチャートを、真理値表的な記述で示した説明図である。
今、送信側のIチャネル信号及びQチャネル信号のシンボル期間毎の組み合わせをTx(Ich,Qch)で表し、受信側のIチャネル信号及びQチャネル信号のシンボル期間毎の組み合わせをRx(I’ch,Q’ch)で表すこととする。
位相回転が90度の場合において、受信側のI’ch、Q’chを送信側のIch、Qchで表すと、Rx(Ich、Qch)=Tx(−Qch,Ich)となる。このことを、図3の星座を利用して説明すると、送信側における各座標は、受信側では、時計回りに90度回転した座標をとることになる。すなわち、送信側の座標(0,0)は受信側では(1,0)となり、送信側の座標(1,0)は受信側では(1,1)となり、送信側の座標(1,1)は受信側では(0,1)となり、送信側の座標(0,1)は受信側では(0,0)となる。
従って、90度の位相回転が生じた場合には、QPSK復調器22からのIチャネル信号S22I及びQチャネル信号S22Qは、図6の1行目及び4行目にそれぞれ示すように、111011000…、101110010…となる。このようなIチャネル信号S22Iに対して、差動復号を2回繰り返すと、図6の3行目に示すように100101110…が得られ、この得られた信号DOUTは、送信側が送信しようとしたデータ信号DINと等しくなっている。すなわち、90度の位相回転が生じたとしても、受信側で正しいデータ信号を得ることができる。また、Qチャネル信号S22Q(ストローブ信号)から、Iチャネル信号S22Iを利用して抽出されたクロック信号CKOUTは、図6の5行目に示すように、010101010…となり、送信側におけるクロック信号CLKを位相反転した交番信号となり、クロック信号として利用可能である。
図7は、位相回転が180度の場合におけるデジタルデータ受信装置2の各部のタイミングチャートを、真理値表的な記述で示した説明図であり、図8は、位相回転が270度の場合におけるデジタルデータ受信装置2の各部のタイミングチャートを、真理値表的な記述で示した説明図である。
180度の位相回転が生じた場合は、送信側及び受信側のIチャネル信号及びQチャネル信号には、Rx(Ich、Qch)=Tx(−Ich、Qch)の関係がある。180度の位相回転が生じた場合にも、詳述は避けるが、図7の3行目に示すように、2回の差動復号で得られた信号DOUTは、送信側が送信しようとしたデータ信号DINと等しくなっている。また、クロック信号CKOUTは、図7の5行目に示すように、010101010…となり、送信側におけるクロック信号CLKを位相反転した交番信号となり、クロック信号として利用可能である。
また、270度の位相回転が生じた場合は、送信側及び受信側のIチャネル信号及びQチャネル信号には、Rx(Ich、Qch)=Tx(Qch、−Ich)の関係がある。270度の位相回転が生じた場合にも、詳述は避けるが、図8の3行目に示すように、2回の差動復号で得られた信号DOUTは、送信側が送信しようとしたデータ信号DINと等しくなっている。また、クロック信号CKOUTは、図8の5行目に示すように、010101010…となり、送信側におけるクロック信号CLKを位相反転した交番信号となり、クロック信号として利用可能である。
以上のように、位相回転が0度、90度、180度及び270度のいずれであろうと、抽出されたクロック信号CKOUTは、1と0との交番を繰り返す。クロック信号CKOUTとして、1と0との交番を繰り返していないシンボル系列が生じた場合には、誤り検出回路28がそのことを検出し、抽出されたデータ信号DOUTに誤りがあることを示す信号S28を出力する。
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、伝搬路で位相回転があり、QPSK復調器からのIチャネル信号及びQチャネル信号が、送信側のIチャネル信号及びQチャネル信号から位相回転していても、正しいデータ信号を抽出できると共に、クロック信号として機能するクロック信号を抽出できる。
従って、受信側で、クロック情報が伝送されなくてもクロック信号を再生するクロック再生回路によらずに、簡単な回路で受信信号からクロック信号を抽出し、シンボル値を確定することが可能になる。また、送信データの先頭に付与するプリアンブルなどの信号や、同じ信号が連続しないための符号化も不要になる。しかも、クロック情報はデータ信号と並列に送られるため、フェージングなどに起因するクロック信号の同期外れも起こらない。また、Iチャネル信号及びQチャネル信号のシンボル値が同時に変化しない変調になっているため、狭帯域化が可能であり、並列送信に伴う送信帯域の拡張も最小限に抑えられる。
また、第1の実施形態によれば、抽出されたクロック信号CKOUTが、1と0との交番を繰り返したものであるか否かに基づき、誤り検出回路28が、データ信号DOUTに誤りがあることを検出することができる。すなわち、データ信号DOUTにおける誤りを簡単に検出することができる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明によるデジタルデータ送信装置、デジタルデータ受信装置及びデジタルデータ伝送システムの第2の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
第2の実施形態に係るデジタルデータ伝送システムは、第2の実施形態に係るデジタルデータ送信装置1Aと、第1の実施形態に係るデジタルデータ受信装置2Aとが伝搬路3を挟んで対向することにより構成される。
図9は、第2の実施形態に係るデジタルデータ送信装置1Aの構成を示すブロック図であり、第1の実施形態に係る図1との同一、対応部分には同一符号を付して示している。また、図10は、第2の実施形態に係るデジタルデータ受信装置2Aの構成を示すブロック図であり、第1の実施形態に係る図1との同一、対応部分には同一符号を付して示している。
上述した第1の実施形態におけるクロック信号CLKは、その1周期がデータ信号DINにおける2シンボル期間と等しく、クロック信号CLKの変化(シンボル変化)はデータ信号の変化(シンボル)と同じ時間(タイムスロット)毎であった。
しかし、多くのデータ処理回路では、クロック信号は、データ信号の1シンボル期間(1タイムスロット)を周期としており、そのシンボル期間の中央で立ち上がる(又は立ち下がる)交番信号である。
第2の実施形態は、データ信号DINの1シンボル期間を周期とし、そのシンボル期間の中央で立ち上がる(又は立ち下がる)交番信号のクロック信号CLK2に対応したものである。
第2の実施形態に係るデジタルデータ送信装置1Aは、第1の実施形態に係るデジタルデータ送信装置1の構成に加え、1/2分周回路18を有する。1/2分周回路18には、クロック信号CLK2が入力され、このクロック信号CLK2を1/2分周するものである。分周後の信号(図9では符号CLKを用いている)は、第1の実施形態におけるクロック信号と同様な信号となり、排他的論理和回路16に入力される。1/2分周回路18として既存の構成を適用できる。例えば、シフトレジスタと、このシフトレジスタの複数の所定段の出力をデコードして分周信号を得るデコード回路とからなる1/2分周回路や、T型フリップフロップ若しくはD型フリップフロップを利用した1/2分周回路を適用することができる。
第2の実施形態に係るデジタルデータ受信装置2Aは、第1の実施形態に係るデジタルデータ受信装置2の構成に加え、周波数2逓倍回路29を有する。周波数2逓倍回路29には、排他的論理和回路27から出力された信号CKOUTが入力される。この信号CKOUTは、第1の実施形態では抽出されたクロック信号となっていたものである。周波数2逓倍回路29は、信号CKOUTの周波数を2逓倍し、2逓倍後の信号CKOUT2を抽出されたクロック信号として出力するものである。周波数2逓倍回路29として既存の構成を適用できる。図10は、周波数2逓倍回路29の一例として、1/2シンボル期間遅延回路29Aと排他的論理和回路29Bとでなるものを示している。
第2の実施形態によれば、クロック信号が、データ信号の1シンボル期間を周期とし、そのシンボル期間の中央で立ち上がる(又は立ち下がる)交番信号のクロック信号であっても、第1の実施形態と同様な効果を奏することができる。
(C)他の実施形態
上記各実施形態では、デジタル変調方式がQPSK変調方式であるものを示したが、デジタル変調方式はQPSK変調方式に限定されるものではない。要は、同相成分信号(Iチャネル信号)と直交成分信号(Qチャネル信号)とから単一のデジタル変調信号を得るものであって、そのデジタル変調信号が同相成分信号及び直交成分信号の組み合わせによって位相変化を起こすデジタル変調方式であれば、本発明を適用することができる。例えば、デジタル変調方式はπ/4シフトQPSK変調方式であっても良い。
上記各実施形態では、2段の差動符号化、差動復号を行うことでIチャネルとQチャネルの軸を合わせるようにしたものを示したが、差動符号化、差動復号の段数を2段以外にしても良い。なお、差動符号化、差動復号の段数が少ない方が一般的に誤り率は良くなる。また、復号側であれば、受信信号の内容を分析することで差動復号を省略することも可能であり、さらに、符号化側での段数より復号側の段数を少なくすることも可能である。
上記各実施形態では、排他的論理和回路13の出力信号S13をQPSK変調器15のIチャネル入力端子に入力すると共に、排他的論理和回路16の出力信号STBをQPSK変調器15のQチャネル入力端子に入力するものを示したが、逆に入力するようにしても良い。すなわち、排他的論理和回路16の出力信号STBをQPSK変調器15のIチャネル入力端子に入力すると共に、排他的論理和回路13の出力信号S13をQPSK変調器15のQチャネル入力端子に入力するようにしても良い。
上記各実施形態の説明では、ハードウェアで全ての要素が構成されているように説明したが、一部の構成を、CPUと、CPUが実行するプログラムとでなるソフトウェア構成で実現するようにしても良い。
上記第2の実施形態では、1/2分周回路や周波数2逓倍回路を有するものを示したが、当初のクロック信号(原クロック信号)の周波数によっては、分周比や逓倍数は上記のものに限定されない。排他的論理和回路16に入力する際の周波数が、第1の実施形態と同様になる分周比を適用すれば良く、逓倍数は分周比の逆数を適用すれば良い。
1、1A…デジタルデータ送信装置、
11、13、16…2入力排他的論理和回路、12、14…1シンボル期間遅延回路、15…QPSK変調器、17…送信部、18…1/2分周回路、
2、2A…デジタルデータ受信装置、
21…受信部、22…QPSK復調器、24、26、27…2入力排他的論理和回路、23、25…1シンボル期間遅延回路、28…誤り検出回路、29…周波数2逓倍回路、
3…伝搬路。

Claims (8)

  1. データ信号と、このデータ信号の2シンボル期間を周期としているクロック信号の情報を盛り込んだデジタル変調信号を形成して送信するデジタルデータ送信装置であって、
    上記データ信号に対して差動符号化を偶数回施す差動符号化繰返し手段と、
    上記差動符号化繰返し手段からの出力信号である差動符号化繰返し信号と上記クロック信号とから、上記差動符号化繰返し信号のシンボルの変化時に変化せず、上記差動符号化繰返し信号のシンボルの無変化時に変化するストローブ信号を形成するストローブ信号形成手段と、
    上記差動符号化繰返し信号及び上記ストローブ信号の一方が自己の同相成分入力端子に入力されると共に、他方が自己の直交成分入力端子に入力され、同相成分信号及び直交成分信号の組み合わせによって位相変化を起こすデジタル変調信号を形成するデジタル変調手段と
    を有することを特徴とするデジタルデータ送信装置。
  2. 上記データ信号の1シンボル期間を周期とし、そのシンボル期間の中央で変化する交番信号である原クロック信号が入力され、この原クロック信号を1/2分周して、上記クロック信号を形成する1/2分周手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のデジタルデータ送信装置。
  3. 請求項1又は2に記載のデジタルデータ送信装置が送信したデジタル変調信号を受信するデジタルデータ受信装置であって、
    受信したデジタル変調信号を復調して同相成分信号及び直交成分信号を出力するデジタル復調手段と、
    上記同相成分信号及び上記直交成分信号のうち、差動符号化繰返し信号になっている信号に対して、差動復号を偶数回施し、上記デジタルデータ送信装置が送信しようとしたデータ信号を抽出する差動復号繰返し手段と、
    上記同相成分信号及び上記直交成分信号のうちストローブ信号になっている信号から、上記デジタルデータ送信装置が送信しようとしたクロック信号を抽出するクロック抽出手段と
    を有することを特徴とするデジタルデータ受信装置。
  4. 上記クロック抽出手段が抽出したクロック信号が、データ信号のシンボル期間毎に論理値を反転させる交番信号になっているか否かを監視し、交番信号でなくなると、抽出された上記データ信号に誤りがあると判定する誤り検出手段をさらに有することを特徴とする請求項3に記載のデジタルデータ受信装置。
  5. 上記クロック抽出手段が抽出したクロック信号の周波数を2逓倍し、上記デジタルデータ送信装置が送信しようとした原クロック信号を得る周波数2逓倍手段をさらに有することを特徴とする請求項3又は4に記載のデジタルデータ受信装置。
  6. 請求項1又は2に記載のデジタルデータ送信装置と、請求項3〜5のいずれかに記載のデジタルデータ受信装置とが、伝搬路を介して対向していることを特徴とするデジタルデータ伝送システム。
  7. デジタルデータ送信装置が、(a)データ信号に対して差動符号化を所定回施し、(b)得られた差動符号化繰返し信号と、データ信号の2シンボル期間を周期としているクロック信号とから、差動符号化繰返し信号のシンボルの変化時に変化せず、上記差動符号化繰返し信号のシンボルの無変化時に変化するストローブ信号を形成し、(c)上記差動符号化繰返し信号及び上記ストローブ信号の一方を同相成分信号とし、他方を直交成分信号とし、同相成分信号及び直交成分信号の組み合わせによって位相変化を起こすようにデジタル変調して得たデジタル変調信号を受信するデジタルデータ受信装置であって、
    受信したデジタル変調信号を復調して同相成分信号及び直交成分信号を出力するデジタル復調手段と、
    上記同相成分信号及び上記直交成分信号のうち、差動符号化繰返し信号になっている信号に対して、差動復号を所定回施し、上記デジタルデータ送信装置が送信しようとしたデータ信号を抽出する差動復号繰返し手段と、
    上記同相成分信号及び上記直交成分信号のうちストローブ信号になっている信号から、上記デジタルデータ送信装置が送信しようとしたクロック信号を抽出するクロック抽出手段と、
    上記クロック抽出手段が抽出したクロック信号が、データ信号のシンボル期間毎に論理値を反転させる交番信号になっているか否かを監視し、交番信号でなくなると、抽出された上記データ信号に誤りがあると判定する誤り検出手段と
    を有することを特徴とするデジタルデータ受信装置。
  8. デジタルデータ送信装置と、請求項7に記載のデジタルデータ受信装置とが伝搬路を介して対向し、
    上記デジタルデータ送信装置が、
    データ信号と、このデータ信号の2シンボル期間を周期としているクロック信号の情報を盛り込んだデジタル変調信号を形成して送信するものであって、
    上記データ信号に対して差動符号化を所定回施す差動符号化繰返し手段と、
    上記差動符号化繰返し手段からの出力信号である差動符号化繰返し信号と上記クロック信号とから、上記差動符号化繰返し信号のシンボルの変化時に変化せず、上記差動符号化繰返し信号のシンボルの無変化時に変化するストローブ信号を形成するストローブ信号形成手段と、
    上記差動符号化繰返し信号及び上記ストローブ信号の一方が自己の同相成分入力端子に入力されると共に、他方が自己の直交成分入力端子に入力され、同相成分信号及び直交成分信号の組み合わせによって位相変化を起こすデジタル変調信号を形成するデジタル変調手段とを有する
    ことを特徴とするデジタルデータ伝送システム。
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