JP5444950B2 - 現像剤供給装置及び画像形成装置 - Google Patents

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JP5444950B2 JP2009197370A JP2009197370A JP5444950B2 JP 5444950 B2 JP5444950 B2 JP 5444950B2 JP 2009197370 A JP2009197370 A JP 2009197370A JP 2009197370 A JP2009197370 A JP 2009197370A JP 5444950 B2 JP5444950 B2 JP 5444950B2
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Description

本発明は、現像剤供給装置及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、駆動源から駆動力を伝達して、現像剤搬送部材を駆動させて、現像剤収容容器から現像器に現像剤を補給している。このような現像剤の補給に関して、特許文献1,2に記載の技術が知られている。
特許文献1としての登録実用新案3060562号公報には、駆動源によって駆動する正逆回転可能に支持された駆動ギヤ(27a)と、前記駆動ギヤ(27a)と噛み合ったまま左右方向に移動可能に支持された揺動ギヤ(23a)と、左側に移動した前記揺動ギヤ(23a)と噛み合ってシアンの現像部(2)に現像剤を補給する現像剤補給ローラのローラギヤ(25a)と、右側に移動した前記揺動ギヤ(23a)と噛み合ってイエローの現像部(2)に現像剤を補給する現像剤補給ローラのローラギヤ(25b)とを有する現像剤補給機構が記載されている。
特許文献1に記載の技術では、トナーレベルセンサ(8)により、シアンのトナーの濃度が低下したと検知された場合には、駆動ギヤ(27a)を反時計回り(ccw)に回転させて、揺動ギヤ(23a)を左側に移動させて、、揺動ギヤ(23a)を介してシアンのローラギヤ(25a)を回転させている。また、トナーレベルセンサ(8)により、イエローのトナーの濃度が低下したと検知された場合には、駆動ギヤ(27b)を時計回り(cw)に回転させて、揺動ギヤ(23a)を右側に移動させると共に、揺動ギヤ(23a)を介してイエローのローラギヤ(25b)を回転させている。
特許文献2としての特開2006−201314号公報には、モータ(80)によって駆動する正逆回転可能に支持された第1駆動ギヤ(81)と、一方向クラッチ(8a)によって前記第1駆動ギヤ(81)の右回転の駆動力が伝達されるイエローの補給スクリュー(53)と、一方向クラッチ(8b)によって前記第1駆動ギヤ(81)の左回転の駆動力が伝達されるマゼンタの補給スクリュー(53)とを有する現像剤補給装置が記載されている。
特許文献2に記載の技術では、印刷する画像の濃度や印刷する画像の大きさ等、印刷する画像に応じて、モータ(80)の回転方向や回転量、回転タイミングを制御することで、イエロー又はマゼンタの補給スクリュー(53,53)を駆動させて、イエローとマゼンタ両方のトナーを現像装置(4Y,4K)に補給している。
登録実用新案第3060562号公報(「0032」〜「0037」、図3) 特開2006−201314号公報(「0065」〜「0102」、図3〜図9)
本発明は、現像剤の濃度変動を低減することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の現像剤供給装置は、
第1の潜像を第1の可視像に現像する第1の現像装置に、第1の現像剤を搬送して供給
する第1の現像剤供給部材と、
第2の潜像を第2の可視像に現像する第2の現像装置に、第2の現像剤を搬送して供給
する第2の現像剤供給部材と、
駆動源を有し、前記第1の現像剤供給部材と前記第2の現像剤供給部材とを個々に駆動
する駆動装置系と、
前記第1の現像装置に供給すべき第1の現像剤の量を算出する第1の供給検知部と、
前記第2の現像装置に供給すべき第2の現像剤の量を算出する第2の供給検知部と、
前記第1の現像剤の量と前記第2の現像剤の量とに基づいて、前記駆動装置系が駆動可
能な予め設定された駆動可能時間を、前記駆動装置系が前記第1の現像剤供給部材を駆動
する第1の駆動時間と、前記駆動装置系が前記第2の現像剤供給部材を駆動する第2の駆
動時間と、に割振る駆動時間割振り手段と、
前記駆動装置系を制御して、前記第1の駆動時間に前記第1の現像剤供給部材を駆動さ
せ、前記第2の駆動時間に前記第2の現像剤供給部材を駆動させる駆動制御手段と、
を備え
前記駆動制御手段は、前記第1の駆動時間と前記第2の駆動時間とに応じて、値の大きい方から駆動することを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項2に記載の発明の現像剤供給装置は、
第1の潜像を第1の可視像に現像する第1の現像装置に、第1の現像剤を搬送して供給
する第1の現像剤供給部材と、
第2の潜像を第2の可視像に現像する第2の現像装置に、第2の現像剤を搬送して供給
する第2の現像剤供給部材と、
駆動源を有し、前記第1の現像剤供給部材と前記第2の現像剤供給部材とを個々に駆動
する駆動装置系と、
前記第1の現像装置に供給すべき第1の現像剤の量を算出する第1の供給検知部と、
前記第2の現像装置に供給すべき第2の現像剤の量を算出する第2の供給検知部と、
前記第1の現像剤供給部材が駆動した履歴に関する第1の履歴情報を記憶する第1の履歴情報記憶手段と、
前記第2の現像剤供給部材が駆動した履歴に関する第2の履歴情報を記憶する第2の履歴情報記憶手段と、
前記第1の現像剤の量と前記第2の現像剤の量と前記第1の履歴情報と前記第2の履歴情報とに基づいて、前記駆動装置系が駆動可能な予め設定された駆動可能時間を、前記駆動装置系が前記第1の現像剤供給部材を駆動する第1の駆動時間と、前記駆動装置系が前記第2の現像剤供給部材を駆動する第2の駆動時間と、に割振ると共に、前回の駆動可能時間の最後に駆動した現像剤供給部材が先に駆動するように、前記駆動可能時間を前記第1の駆動時間と前記第2の駆動時間とに割振る駆動時間割振り手段と、
前記駆動装置系を制御して、前記第1の駆動時間に前記第1の現像剤供給部材を駆動さ
せ、前記第2の駆動時間に前記第2の現像剤供給部材を駆動させる駆動制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の現像剤供給装置において、
前記駆動時間割振り手段は、前記第1の現像剤の量と前記第2の現像剤の量とに基づく比率に応じて前記第1の駆動時間と前記第2の駆動時間を割振ることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の現像剤供給装置において、
前記第1の現像装置内の第1の現像剤の濃度を検知する第1の濃度検知部材と、前記第1の現像剤の濃度に基づいて予め設定された濃度に対して不足する濃度である第1の不足情報を検出する第1の不足情報検出手段と、を有する前記第1の供給検知部と、
前記第2の現像装置内の第2の現像剤の濃度を検知する第2の濃度検知部材と、前記第2の現像剤の濃度に基づいて予め設定された濃度に対して不足する濃度である第2の不足情報を検出する第2の不足情報検出手段と、を有する前記第2の供給検知部と、
前記第1の現像剤の量に対応する前記第1の不足情報と前記第2の現像剤の量に対応する前記第2の不足情報とに基づいて、前記駆動可能時間を前記第1の駆動時間と前記第2の駆動時間とに割振る前記駆動時間割振り手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の現像剤供給装置において、
前記第1の可視像の画像濃度に基づいて予め設定された画像濃度に対して不足する画像濃度である第1の不足情報を検出する第1の不足情報検出手段を有する前記第1の供給検知部と、
前記第2の可視像の画像濃度に基づいて、予め設定された画像濃度に対して不足する画像濃度である第2の不足情報を検出する第2の不足情報検出手段を有する前記第2の供給検知部と、
前記第1の現像剤の量に対応する前記第1の不足情報と前記第2の現像剤の量に対応する前記第2の不足情報とに基づいて、前記駆動可能時間を前記第1の駆動時間と前記第2の駆動時間とに割振る前記駆動時間割振り手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の現像剤供給装置におい
て、
前記第1の現像装置内の第1の現像剤の濃度または前記第1の可視像の画像濃度に基づ
いて予め設定された濃度に対して不足する濃度である第1の不足情報を検出する第1の不
足情報検出手段と、前記第1の不足情報に基づいて前記第1の現像剤供給部材を駆動する
時間である第1の不足駆動時間を演算する第1の不足駆動時間演算手段と、前記第1の潜
像の画素数に基づいて第1の現像剤の第1の消費量を演算する第1の消費量演算手段と、
前記第1の消費量に基づいて第1の現像剤供給部材を駆動する時間である第1の消費駆動
時間を演算する第1の消費駆動時間演算手段と、前記第1の不足駆動時間と前記第1の消
費駆動時間とに基づいて第1の供給要求時間算出する第1の算出手段と、を有する前記第1の供給検知部と、
前記第2の現像装置内の第2の現像剤の濃度または前記第2の可視像の画像濃度に基づ
いて予め設定された濃度に対して不足する濃度である第2の不足情報を検出する第2の不
足情報検出手段と、前記第2の不足情報に基づいて前記第2の現像剤供給部材を駆動する
時間である第2の不足駆動時間を演算する第2の不足駆動時間演算手段と、前記第2の潜
像の画素数に基づいて第2の現像剤の第2の消費量を演算する第2の消費量演算手段と、
前記第2の消費量に基づいて第2の現像剤供給部材を駆動する時間である第2の消費駆動
時間を演算する第2の消費駆動時間演算手段と、前記第2の不足駆動時間と前記第2の消
費駆動時間とに基づいて第2の供給要求時間算出する第2の算出手段と、を有する前記第2の供給検知部と、
前記第1の供給要求時間と前記第2の供給要求時間とに基づいて、前記駆動可能時間を
前記第1の駆動時間と前記第2の駆動時間とに割振る前記駆動時間割振り手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の現像剤供給装置におい
て、
前記第1の可視像と前記第2の可視像とが記録される媒体の画像の色に関する設定情報
である色設定情報を取得する色設定情報取得手段と、前記色設定情報に基づいて、前記媒
体の画像に第1の現像剤と第2の現像剤とが使用されると予め設定された多色設定と、前
記媒体の画像に第1の現像剤が使用されずに第2の現像剤が使用されると予め設定された
単色設定と、のいずれであるかを判別する色設定判別手段と、
前記第1の現像剤の量と前記第2の現像剤の量と前記色設定判別手段の判別結果とに基
づいて、前記駆動装置系が駆動可能な予め設定された駆動可能時間を、前記多色設定と判
別された場合には、前記駆動装置系が前記第1の現像剤供給部材を駆動する第1の駆動時
間と、前記駆動装置系が前記第2の現像剤供給部材を駆動する第2の駆動時間と、に割振
ると共に、前記単色設定と判別された場合には、前記多色設定と判別された場合に割振る
時間に比べて多くの時間を、前記第2の駆動時間に割振る前記駆動時間割振り手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項4ないし6のいずれかに記載の現像剤供給装置におい
て、
前記第1の不足情報の値が予め設定された不足情報の値に比べて大きいか否かを判別す
る第1の不足情報判別手段と、
前記第2の不足情報の値が予め設定された不足情報の値に比べて大きいか否かを判別す
る第2の不足情報判別手段と、
前記第1の不足情報が予め設定された不足情報の値に比べて大きいと判別された場合に
、前記第1の現像装置による現像が停止した状態で、前記第1の現像剤供給部材を駆動さ
せると共に、前記第2の不足情報が予め設定された不足情報の値に比べて大きいと判別さ
れた場合に、前記第2の現像装置による現像が停止した状態で、前記第2の現像剤供給部
材を駆動させる前記駆動制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項6に記載の現像剤供給装置において、
前記第1の供給要求時間が予め設定された供給要求時間に比べて大きいか否かを判別す
る第1の供給要求時間の判別手段と、
前記第2の供給要求時間が予め設定された供給要求時間に比べて大きいか否かを判別す
る第2の供給要求時間の判別手段と、
前記第1の供給要求時間が予め設定された供給要求時間に比べて大きいと判別された場
合に、前記第1の現像装置による現像が停止した状態で、前記第1の現像剤供給部材を駆
動させると共に、前記第2の供給要求時間が予め設定された供給要求時間に比べて大きい
と判別された場合に、前記第2の現像装置による現像が停止した状態で、前記第2の現像
剤供給部材を駆動させる前記駆動制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の現像剤供給装置において、
前記第1の現像装置に供給される第1の現像剤を収容する第1の現像剤収容容器と、
前記第2の現像装置に供給される第2の現像剤を収容する第2の現像剤収容容器と、
前記第1の現像剤収容容器内の第1の現像剤の量が残り少ない少量状態であるか否かを
予測する第1の少量状態予測手段と、
前記第2の現像剤収容容器内の第2の現像剤が残り少ない少量状態であるか否かを予測
する第2の少量状態予測手段と、
前記第1の現像剤収容容器内が前記少量状態であると予測された場合には、前記駆動可
能時間を、前記少量状態であると予測される前の通常状態に割振る時間に比べて多くの時
間を第1の駆動時間に割振ると共に、前記第2の現像剤収容容器内が前記少量状態である
と予測された場合には、前記駆動可能時間を、前記少量状態であると予測される前の通常
状態に割振る時間に比べて多くの時間を第2の駆動時間に割振る前記駆動時間割振り手段
と、
を備えたことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれかに記載の現像剤供給装置に
おいて、
前記第1の現像装置に供給される第1の現像剤が収容される第1の現像剤収容容器と、
前記第の現像装置に供給される第の現像剤が収容される第の現像剤収容容器と、
前記第1の現像剤収容容器内の第1の現像剤が無くなった空状態であるか否かを判別す
る第1の空状態判別手段と、
前記第2の現像剤収容容器内の第2の現像剤が無くなった空状態であるか否かを判別す
る第2の空状態判別手段と、
前記第1の現像剤収容容器内が前記空状態であると判別された場合には、前記駆動可能
時間を、前記第2の駆動時間に割振ると共に、前記第2の現像剤収容容器内が前記空状態
であると判別された場合には、前記駆動可能時間を、前記第1の駆動時間に割振る前記駆
動時間割振り手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項1ないし11のいずれかに記載の現像剤供給装置に
おいて、
正回転および逆回転が可能な前記駆動源と、正回転時の前記駆動源の駆動を、第1の現
像剤供給部材に伝達する第1の伝達系と、逆回転時の前記駆動源の駆動を、第2の現像剤
供給部材に伝達する第2の伝達系と、を有する前記駆動装置系、
を備えたことを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項1ないし11のいずれかに記載の現像剤供給装置に
おいて、
前記第1の現像剤供給部材と前記第2の現像剤供給部材とに駆動を伝達する前記駆動源
と、前記第1の現像剤供給部材に対応して配置された第1の伝達系であって、前記第1の
伝達系が前記駆動源の駆動を伝達、切断を切り替える伝達切替部材を有する前記第1の伝
達系と、前記第2の現像剤供給部材に対応して配置された第2の伝達系であって、前記第
2の伝達系が前記駆動源の駆動を伝達、切断を切り替える伝達切替部材を有する前記第2
の伝達系と、を有する前記駆動装置系、
を備えたことを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項1に記載の現像剤供給装置において、
前記第1の現像剤供給部材を駆動する第1の駆動源と、前記第2の現像剤供給部材を駆
動する第2の駆動源と、を有する前記駆動源、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項15に記載の発明の画像形成装置は、
表面に第1の潜像が形成される第1の像保持体と、
表面に第2の潜像が形成される第2の像保持体と、
前記第1の像保持体表面の前記第1の潜像を現像する第1の現像装置と、
前記第2の像保持体表面の前記第2の潜像を現像する第2の現像装置と、
前記現像装置に現像剤を供給する請求項1ないし14のいずれかに記載の現像剤供給装
置と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、駆動可能時間を、供給すべき現像剤の量に基づかない
で割振る場合に比べて、現像剤の濃度変動を低減することができる。また、請求項1に記載の発明によれば、駆動時間が少ないほうから駆動を開始する場合に比較し、攪拌不足を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、駆動可能時間を、供給すべき現像剤の量に基づかない
で割振る場合に比べて、現像剤の濃度変動を低減することができる。また、請求項2に記載の発明によれば、駆動可能時間を履歴情報に基づかないで割振る場合に比べて、現像剤の濃度変動を低減することができる。
請求項に記載の発明によれば、率に応じて割振らない場合に比較し、両方の現像装置の濃度変動を効果的に抑制することができる
求項4に記載の発明によれば、駆動可能時間を、予め設定された濃度に対して不足す
る不足濃度に基づかないで割振る場合に比べて、現像剤の濃度変動を低減することができ
る。
請求項5に記載の発明によれば、駆動可能時間を、予め設定された画像濃度に対して不
足する画像濃度に基づかないで割振る場合に比べて、現像剤の濃度変動を低減することが
できる。
請求項6に記載の発明によれば、不足駆動時間と消費駆動時間から供給要求時間を算出
して、駆動可能時間を割振ることができる
求項に記載の発明によれば、駆動可能時間を色設定判別手段の判別結果に基づかな
いで割振る場合に比べて、現像剤の濃度変動を低減することができる。
請求項に記載の発明によれば、不足情報の値が大きい場合に、本発明の構成を有しな
い場合に比べて、十分な現像剤を供給することができる。
請求項に記載の発明によれば、供給要求時間が大きい場合に、本発明の構成を有しない場合に比べて、十分な現像剤を供給することができる。
請求項10に記載の発明によれば、現像剤収容容器内の現像剤が少量状態の場合に、通
常状態と同様に駆動時間を割振る場合に比べて、多くの現像剤を供給することができる。
請求項11に記載の発明によれば、現像剤収容容器内が空状態の場合に、空状態でない
場合と同様に駆動可能時間を割振る場合に比べて、空状態でない色に駆動可能時間を効率
よく割振ることができる。
請求項12に記載の発明によれば、正回転と逆回転によって、第1の現像剤供給部材の
供給と、第2の現像剤供給部材との供給と、を切り替えることができる。
請求項13に記載の発明によれば、伝達切替部材を使用して、1つの駆動源で2つ以上
の供給を行うことができる。
請求項14に記載の発明によれば、駆動可能時間を割振って、第1の駆動源と第2の駆
動源とを異なる時間に駆動させることができる。
請求項15に記載の発明によれば、駆動可能時間を本発明の構成に基づかないで割振る
場合に比べて、現像剤の濃度変動が低減された画像形成装置を提供することができる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は実施例1の画像形成装置の要部拡大説明図である。 図3は実施例1の現像剤供給装置の説明図である。 図4は実施例1の現像剤供給装置の駆動系の説明図である。 図5は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図6は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図5の続きの図である。 図7は実施例1のY色濃度検出処理のフローチャートである。 図8は実施例1のYM駆動制御処理のフローチャートである。 図9は実施例1のYM駆動制御処理のフローチャートであり、図8の続きの図である。 図10は実施例2の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。 図11は実施例2の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図10の続きの図である。 図12は実施例2のY色画像濃度検出処理のフローチャートであり、実施例1の図7に対応する図である。 図13は実施例2のYM駆動制御処理のフローチャートであり、実施例1の図8に対応する図である。 図14は実施例2のYM駆動制御処理のフローチャートであり、図13の続きの図である。 図15は実施例3の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。 図16は実施例3の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図15の続きの図である。 図17は実施例3の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図16の続きの図である。 図18は実施例3のY色バッファ時間の判定処理のフローチャートであり、実施例1の図7に対応する図である。 図19は実施例3のYM駆動制御処理のフローチャートであり、実施例1の図8、図9に対応する図である。 図20は実施例4の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。 図21は実施例4の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図20の続きの図である。 図22は実施例4のYM駆動制御処理のフローチャートであり、実施例1の図8に対応する図である。 図23は実施例4のYM駆動制御処理のフローチャートであり、図22の続きの図である。 図24は実施例5の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。 図25は実施例5の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図24の続きの図である。 図26は実施例5のCK駆動制御処理のフローチャートであり、実施例1の図8に対応する図である。 図27は実施例5のCK駆動制御処理のフローチャートであり、図26の続きの図である。 図28は実施例6の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。 図29は実施例6の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図28の続きの図である。 図30は実施例6のYM駆動制御処理のフローチャートであり、実施例1の図8に対応する図である。 図31は実施例6のYM駆動制御処理のフローチャートであり、図30の続きの図である。 図32は実施例7の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。 図33は実施例7の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図32の続きの図である。 図34は実施例6のYM駆動制御処理のフローチャートであり、実施例1の図8に対応する図である。 図35は実施例6のYM駆動制御処理のフローチャートであり、図34の続きの図である。 図36は実施例8の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。 図37は実施例8の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図36の続きの図である。 図38は実施例8の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図37の続きの図である。 図39は実施例8のYM駆動制御処理のフローチャートであり、実施例1の図8に対応する図である。 図40は実施例8のYM駆動制御処理のフローチャートであり、図39の続きの図である。 図41は実施例9の現像剤供給装置の駆動系の説明図であり、実施例1の図4に対応する図である。 図42は実施例9の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。 図43は実施例9の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図42の続きの図である。 図44は実施例9の駆動制御処理のフローチャートであり、実施例1の図8に対応する図である。 図45は実施例9の駆動制御処理のフローチャートであり、図44の続きの図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、画像形成装置Uは自動原稿搬送装置U1と、これを支持し且つ上端に透明な原稿読取り面PGを有する画像形成装置本体U2とを備えている。
前記自動原稿搬送装置U1は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容される原稿給紙部TG1と、原稿給紙部TG1から給紙され前記原稿読取り面PG上の原稿読取位置を通過して搬送される原稿Giが排出される原稿排紙部TG2とを有している。
前記画像形成装置本体U2は、利用者が画像形成動作開始等の作動指令信号を入力操作する操作部UIと、露光光学系A等を有している。
前記自動原稿搬送装置U1で原稿読取り面PG上を搬送される原稿または手動で原稿読取り面PG上に置かれた原稿からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、固体撮像素子CCDで赤:R、緑:G、青:Bの電気信号に変換される。
画像情報変換部IPSは、固体撮像素子CCDから入力される前記RGBの電気信号を黒K、イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:Cの画像情報に変換して一時的に記憶し、前記画像情報を予め設定された時期に潜像形成用の画像情報として潜像形成装置駆動回路DLに出力する。
なお、原稿画像が単色画像、いわゆる、モノクロの場合は、黒Kのみの画像情報が潜像形成装置駆動回路DLに入力される。
前記潜像形成装置駆動回路DLは、図示しない各色Y,M,C,Kの各駆動回路を有し、入力された画像情報に応じた信号を予め設定された時期に、各色毎に配置された潜像形成装置LHy,LHm,LHc,LHkに出力する。
図2は実施例1の画像形成装置の要部拡大説明図である。
前記画像形成装置Uの重力方向中央部に配置された可視像形成装置Uy,Um,Uc,Ukはそれぞれ、Y,M,C、およびKの各色の可視像を形成する装置である。
潜像形成装置LHy〜LHkの各潜像書込光源から出射したY,M,C,Kの潜像書込光は、それぞれ、回転する像保持体の一例としての感光体PRy,PRm,PRc,PRkに入射する。なお、実施例1では、前記潜像形成装置LHy〜LHkは、いわゆる、LEDアレイにより構成されている。
前記Yの可視像形成装置Uyは、回転する感光体PRy、帯電器CRy,潜像形成装置LHy、現像装置Gy、転写器の一例としての転写ローラT1y、像保持体清掃器CLyを有している。なお、実施例1では、前記感光体PRy、帯電器CRy、像保持体清掃器CLyが、画像形成装置本体U2に対して一体的に着脱可能な像保持体ユニットとして構成されている。
前記可視像形成装置Um,Uc,Ukはいずれも前記Yの可視像形成装置Uyと同様に構成されている。
図1,図2において、前記各感光体PRy,PRm,PRc,PRkはそれぞれの帯電器CRy,CRm,CRc,CRkにより帯電された後、画像書込位置Q1y、Q1m,Q1c,Q1kにおいて、潜像形成装置LHy〜LHkにより表面に静電潜像が形成される。前記感光体PRy,PRm,PRc,PRk表面の静電潜像は、現像領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kにおいて、現像装置Gy,Gm,Gc,Gkの現像剤保持体の一例としての現像ロールR0y,R0m,R0c,R0kに保持された粉体の一例としての現像剤により可視像の一例としてのトナー像に現像される。
その現像されたトナー像は、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBに接触する1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kに搬送される。前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写ローラT1y,T1m,T1c,T1kには、制御部Cにより制御される電源回路Eから予め設定された時期にトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。
前記各感光体PRy〜PRk上のトナー像は前記1次転写ローラT1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトBに1次転写される。1次転写後の感光体PRy,PRm,PRc,PRk表面の残留物、付着物は、像保持体清掃器CLy,CLm,CLc,CLkにより清掃される。清掃された前記感光体PRy,PRm,PRc,PRk表面は、帯電器CRy,CRm,CRc,CRkにより再帯電される。
前記感光体PRy〜PRkの上方には、前方に引き出し可能な中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、中間転写体駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、中間転写体張架部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としてのアイドラロールRfおよび二次転写領域対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、前記1次転写ローラT1y,T1m,T1c,T1kとを有している。そして、前記中間転写ベルトBは、前記各ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aにより構成される中間転写体支持部材の一例としてのベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aにより回転移動可能に支持されている。
前記バックアップロールT2aに接する中間転写ベルトBの表面に対向して2次転写部材の一例としての二次転写ローラT2bが配置されており、前記各ロールT2a,T2bにより2次転写器T2が構成されている。また、2次転写ローラT2bおよび中間転写ベルトBの対向する領域には2次転写領域Q4が形成される。
前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kで一次転写ローラT1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトB上に順次重ねて転写された単色または多色のトナー像は、前記2次転写領域Q4に搬送される。
前記一次転写ローラT1y〜T1k、中間転写ベルトBおよび二次転写器T2等により、感光体PRy〜PRkに形成された画像を媒体に転写する実施例1の転写装置T1+T2+Bが構成されている。
前記可視像形成装置Uy〜Ukの下方には、ガイド部材の一例としての左右一対のガイドレールGRが3段設けられており、前記ガイドレールGRには、給紙容器の一例としての給紙トレイTR1〜TR3が前後方向に出入可能に支持されている。給紙トレイTR1〜TR3に収容された媒体の一例としての記録シートSは、媒体取出し部材の一例としてのピックアップロールRpにより取り出され、媒体捌き部材の一例としてのさばきロールRsにより1枚ずつ分離される。そして、記録シートSは、媒体搬送路の一例であるシート搬送路SHに沿って媒体搬送部材の一例としての複数の搬送ローラRaにより搬送され、2次転写領域Q4のシート搬送方向上流側に配置された転写領域搬送時期調節部材の一例としてのレジロールRrに送られる。前記シート搬送路SH、シート搬送ローラRa、レジロールRr等によりシート搬送装置SH+Ra+Rrが構成されている。
レジロールRrは、前記中間転写ベルトBに形成されたトナー像が2次転写領域Q4に搬送されるのに時期を合わせて、前記記録シートSを2次転写領域Q4に搬送する。記録シートSが前記2次転写領域Q4を通過する際、前記バックアップロールT2aは接地され、2次転写器T2bには前記制御部Cにより制御される電源回路Eからトナーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。このとき、前記中間転写ベルトB上のトナー像は、前記2次転写器T2により記録シートSに転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbにより清掃される。
前記トナー像が2次転写された記録シートSは、定着装置Fの加熱用定着部材の一例としての加熱ローラFhおよび加圧用定着部材の一例としての加圧ローラFpの圧接領域である定着領域Q5に搬送され、前記定着領域を通過する際に加熱定着される。加熱定着された記録シートSは、媒体排出部材の一例としての排出ローラRhから媒体排出部の一例としての排紙トレイTRhに排出される。
なお、前記加熱ローラFh表面には、記録シートSの前記加熱ローラからの離型性を良くするための離型剤が離型剤塗布装置Faにより塗布されている。
前記ベルトモジュールBMの上方にはイエローY,マゼンタM,シアンC,黒Kの各現像剤を収容する現像剤収容容器の一例としての現像剤カートリッジKy,Km,Kc,Kkが配置されている。各現像剤カートリッジKy,Km,Kc,Kkに収容された現像剤は、前記現像装置Gy,Gm,Gc,Gkの現像剤の消費に応じて前記各現像装置Gy,Gm,Gc,Gkに補給される。なお、実施例1では、現像装置Gy〜Gkで使用される現像剤は、磁性のキャリアと、トナーとを含む二成分現像剤により構成されており、現像剤カートリッジKy〜Kkからは、現像装置Gy〜Gk内の現像剤に比べてキャリアに対するトナーの割合が多い、いわゆる高濃度トナーが補給される。
図1において、前記画像形成装置Uは上側枠体UFと下側枠体LFとを有しており、上側枠体UFには、前記可視像形成装置Uy〜Ukおよび可視像形成装置Uy〜Ukよりも上方に配置された部材、すなわち、ベルトモジュールBM等が支持されている。
また、下側枠体LFには、前記給紙トレイTR1〜TR3を支持するガイドレールGRおよび前記各トレイTR1〜TR3から給紙を行う前記給紙部材、すなわち、ピックアップロールRp,さばきロールRs,シート搬送ローラRa等が支持されている。
(現像剤供給装置の説明)
図3は実施例1の現像剤供給装置の説明図である。
なお、図3において、理解の容易のため、例えば、帯電器CRy〜CRk等の部材の図示は適宜省略している。
図3において、補給用の現像剤が収容される各現像剤カートリッジKy,Km,Kc,Kkは、粉体供給装置の一例であって現像剤供給装置の一例としてのディスペンサ1y,1m,1c,1kに着脱、交換可能に支持されている。各ディスペンサ1y〜1kは、現像剤カートリッジKy〜Kkからの現像剤が一時的に貯留される貯留部の一例としてのリザーブタンク2y〜2kと、リザーブタンク2y〜2kから現像装置Gy〜Gkまで延び、内部を現像剤が搬送される現像剤供給路3y〜3kを有する。
現像剤供給路3y〜3k内部には、回転して現像剤供給路3y〜3k内の現像剤を搬送する現像剤供給部材の一例としてのオーガ4y〜4kが配置されている。
前記現像剤供給路3y〜3kの現像装置Gy〜Gk側の端部には、保守、点検、交換等で現像装置Gy〜Gkが移動する際に現像剤供給路3y〜3kの接続状態を維持するための蛇腹状の接続部材6y〜6kが配置されている。
図4は実施例1の現像剤供給装置の駆動系の説明図である。
図4において、Y色のディスペンサ1yと、M色のディスペンサ1mとを駆動する駆動装置系の一例としての駆動系11は、駆動源の一例として、Y1方向の正回転とY2方向の逆回転が可能なYM補給モータM1を有する。なお、実施例1では、比較的安価なDCモータを使用している。YM補給モータM1の駆動軸M1aには、駆動歯車の一例としての駆動ギヤ12が支持されている。駆動ギヤ12には、第1の被伝達歯車の一例としてのY色の被駆動ギヤ13が噛み合っている。前記被駆動ギヤ13は、中間歯車の一例としてのY中間ギヤ14に噛み合っている。
Y中間ギヤ14の同軸には、正回転伝達部材の一例としてのY色ワンウェイクラッチ16を介して中間歯車の一例としてのY接続ギヤ17が支持されている。なお、前記Y色ワンウェイクラッチ16は、YM補給モータM1のY1方向の正回転を伝達し且つY2方向の逆回転の駆動に対して空回りして駆動を伝達しない。
前記Y接続ギヤ17には、第1の供給歯車の一例として、Y色のディスペンサ1yのオーガ4yに駆動を伝達するY色ディスペンスギヤ18が噛み合っている。
前記被駆動ギヤ13、Y色中間ギヤ14、Y色ワンウェイクラッチ16およびY接続ギヤ17等により、第1の伝達系の一例としてのY伝達系13〜17が構成されている。
前記駆動ギヤ12には、第2の被伝達歯車の一例としてのM色の被駆動ギヤ21が噛み合っている。前記被駆動ギヤ21は、中間歯車の一例としての第1のM中間ギヤ22に噛み合っている。第1のM中間ギヤ22は、中間歯車の一例としての第2のM中間ギヤ23に噛み合っており、第2のM中間ギヤ23の同軸には、逆回転伝達部材の一例としてのM色ワンウェイクラッチ24を介して中間歯車の一例としてのM接続ギヤ26が支持されている。なお、前記M色ワンウェイクラッチ24は、YM補給モータM1のY2方向の逆回転を伝達し且つY1方向の正回転の駆動に対して空回りして駆動を伝達しない。
前記M接続ギヤ26には、第2の供給歯車の一例として、M色のディスペンサ1mのオーガ4mに駆動を伝達するM色ディスペンスギヤ27が噛み合っている。
前記被駆動ギヤ21、M色中間ギヤ22,23、M色ワンウェイクラッチ24およびM接続ギヤ26等により、第2の伝達系の一例としてのM伝達系21〜26が構成されている。
したがって、実施例1の駆動系11では、YM補給モータM1が正回転すると、Y色ワンウェイクラッチ16では駆動が伝達されて、Y色のオーガ4yが回転すると共に、M色ワンウェイクラッチ24で駆動が伝達されず、M色のオーガ4mが回転しない。一方、YM補給モータM1が逆回転すると、Y色ワンウェイクラッチ16では駆動が伝達されず、Y色のオーガ4yが回転しないと共に、M色ワンウェイクラッチ24で駆動が伝達されて、M色のオーガ4mが回転する。したがって、実施例1の駆動系11は、Y色のオーガ4yとM色のオーガ4kを個々に駆動しており、YM補給モータM1が正回転すると、第1の現像剤の一例としてのY色の現像剤が第1の現像装置の一例としての現像装置Gyに供給され、YM補給モータM1が逆回転すると、第2の現像剤の一例としてのM色の現像剤が第2の現像装置の一例としての現像装置Gmに供給される。
なお、C色のディスペンサ1cとK色のディスペンサ1kも、Y色のディスペンサ1yとM色のディスペンサ1mと同様に、図示しない駆動源の一例としての正逆回転可能なCK補給モータや、Y伝達系およびM伝達系と同様に構成された第1の伝達系の一例としてのC伝達系および第2の伝達系の一例としてのK伝達系を有し、CK補給モータが正回転されると、第1の現像剤の一例としてのC色の現像剤が第1の現像装置の一例としての現像装置Gcに供給され、CK補給モータが逆回転されると、第2の現像剤の一例としてのK色の現像剤が第2の現像装置の一例としての現像装置Gkに供給される。よって、CKの駆動系もYMの駆動系11と、同様の構成を有するため、図示および詳細な説明は省略する。
なお、実施例1では、Y色とM色との組み合わせにおいては、第1がY色となり、第2がM色となる。また、実施例1では、C色とK色との組み合わせにおいては、第1がC色となり、第2がK色となる。
(実施例1の制御部の説明)
図5は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図6は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図5の続きの図である。
図5、図6において、制御部の一例としてのコントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O:入出力インターフェース、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM:リードオンリーメモリ、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリ、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置、ならびにクロック発振器等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(コントローラCに接続された信号入力要素)
コントローラCには、次の信号出力要素UI、SN1y〜SN1k等の出力信号が入力されている。
UI:ユーザインターフェース
ユーザインターフェースUIは、表示部UI1、コピースタートキーUI2、コピー枚数入力キーUI3等を備えている。
SN1y〜SN1k:現像剤濃度センサ
濃度検知部材の一例としての現像剤濃度センサSN1y〜SN1kは、現像装置Gy〜Gk内の現像剤の濃度を検知して、検知信号を出力する。
(コントローラCに接続された被制御要素)
コントローラCは、次の被制御要素の制御信号を出力している。
DLy〜DLk:レーザ駆動回路
レーザ駆動回路DLy〜DLkは、潜像形成装置LHy〜LHkを駆動して感光体PRy〜PRk表面に静電潜像を形成する。
D0:メインモータ駆動回路
主駆動源駆動回路の一例としてのメインモータ駆動回路D0は、メインモータM0を駆動することにより図示しないギヤを介して感光体PRy〜PRkおよび現像装置Gy〜Gkの図示しない現像ローラ、加熱ローラFh、搬送ローラRa、レジロールRr等を回転駆動する。
E:電源回路
電源回路Eは次の電源回路を有している。
E1y〜E1k:現像電源回路
現像電源回路E1y〜E1kは、現像装置Gy〜Gkの現像ローラに現像電圧を印加する。
E2y〜E2k:帯電電源回路
帯電電源回路E2y〜E2kは、帯電器CRy〜CRkに帯電電圧を印加する。
E3y〜E3k:1次転写電源回路
1次転写電源回路E3y〜E3kは、1次転写ローラT1y〜T1kに1次転写電圧を印加する。
E4:2次転写電源回路
2次転写電源回路E4は、2次転写ローラT2bに2次転写電圧を印加する。
E5:定着電源回路
定着電源回路E5は、加熱ローラFhに加熱用の電力を供給する。
D1:YMモータ駆動回路
供給駆動回路の一例としてのYMモータ駆動回路D1は、YM補給モータM1を正回転または逆回転させて、Y色のディスペンサ1yおよびM色のディスペンサ1mを駆動させる。
D2:CKモータ駆動回路
供給駆動回路の一例としてのCKモータ駆動回路D2は、CK補給モータM2を正回転または逆回転させて、C色のディスペンサ1cおよびK色のディスペンサ1kを駆動させる。
(コントローラCの機能)
前記コントローラCは、前記各信号出力要素からの出力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を実現するプログラムである機能実現手段を有している。前記コントローラCの各種機能を実現する機能実現手段を次に説明する。
C1:メインモータ回転制御手段
主駆動源制御手段の一例としてのメインモータ回転制御手段C1は、前記メインモータ駆動回路D0を制御して、感光体PRy〜PRk、現像装置Gy〜Gkの現像ローラ、定着装置F等の回転を制御する。
C2:電源回路制御手段
電源回路制御手段C2は、次の手段C2a〜C2eを有しており、前記電源回路Eを制御して、前記現像電圧、帯電電圧、転写電圧、加熱ローラFhのヒータのオン・オフ等を制御する。
C2ay〜C2ak:現像電圧制御手段
現像電圧制御手段C2ak〜C2akは、前記現像電源回路E1y〜E1kの動作を制御して現像装置Gy〜Gkの現像ローラに印加する現像電圧を制御する。
C2by〜 C2bk:帯電電圧制御手段
帯電電圧制御手段C2by〜C2bkは、前記帯電電源回路E2y〜E2kの動作を制御して各帯電器CRy〜CRkに印加する帯電電圧を制御する。
C2cy〜C2ck:1次転写電圧制御手段
1次転写電圧制御手段C2cy〜C2ckは、一次転写電源回路E3y〜E3kの動作を制御して1次転写ローラT1y〜T1kに印加する転写電圧を制御する。
C2d:2次転写電圧制御手段
2次転写電圧制御手段C2dは、2次転写電源回路E4の動作を制御して2次転写ローラT2bに印加する2次転写電圧を制御する。
C2e:定着電源制御手段
定着電源制御手段C2eは定着電源回路E5の動作を制御して、前記加熱ローラFhのヒータをオン・オフ制御して、定着温度を制御する。
C3:ジョブ制御手段
動作制御手段の一例としてのジョブ制御手段C3は、コピースタートキーUI2の入力に応じて、潜像形成装置LHy〜LHk、感光体PRy〜PRk、転写ローラT1y〜T1k,T2c、定着装置F等の動作を制御して、画像記録動作であるジョブを実行する。
C4:濃度取得手段
濃度取得手段C4は、Y色濃度取得手段C4Aと、M色濃度取得手段C4Bと、C色濃度取得手段C4Cと、K色濃度取得手段C4Dとを有し、前記濃度センサSN1y〜SN1kにより検知された濃度Ny,Nm,Nc,Nkを取得する。
C4A:Y色濃度取得手段
Y色濃度取得手段C4Aは、前記Y色の濃度センサSN1yの出力信号に基づいて、Y色の現像装置Gy内の濃度Nyを取得する。
なお、Y色以外のM,C,K色の各濃度取得手段C4B〜C4Dは、対応する色が異なる点以外は、前記Y色濃度取得手段C4Aと同様の処理行うので、その詳細な説明は省略する。
C5:不足濃度検出手段
不足情報検出手段の一例としての不足濃度検出手段C5は、Y色不足濃度検出手段C5Aと、M色不足濃度検出手段C5Bと、C色不足濃度検出手段C5Cと、K色不足濃度検出手段C5Dとを有しており、各色Y〜Kに対応する前記濃度センサSN1y〜SN1kの検知濃度Ny〜Nkに基づいて、予め設定された濃度Ny0,Nm0,Nc0,Nk0に対して不足する濃度である不足情報の一例としての不足濃度ΔNy,ΔNm,ΔNc,ΔNkを検出する。
C5A:Y色不足濃度検出手段
Y色不足濃度検出手段C5Aは、Y色の現像剤の濃度の一例としての前記濃度Nyに基づいて、予め設定された濃度Ny0に対して不足する濃度である第1の不足情報の一例としての不足濃度ΔNyを検出する。なお、実施例1の予め設定された濃度Ny0は現像装置Gy中の現像剤の濃度の制御目標値を使用しており、設計や仕様に応じて予め設定されている。
実施例1のY色不足濃度検出手段C5Aは、Ny0に対するNyの不足分を演算することで、ΔNy(=Ny0−Ny)を検出する。
ちなみに、予め設定された濃度に対し、検知濃度の方が薄かった場合には不足濃度は正の値になり、濃かった場合には不足濃度は負の値になる。
なお、Y色以外のM,C,K色の各不足濃度検出手段C5B〜C5Dは、対応する色が異なる点以外は、前記Y色不足濃度検出手段C5Aと同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
なお、ここで、実施例1では、各色Y〜Kの現像剤濃度センサSN1y〜SN1kと濃度取得手段C4A〜C4Dと不足濃度検出手段C5A〜C5Bとにより、各色Y〜Kに対応する供給検知部SN1y+C4A+C5A,SN1m+C4B+C5B,SN1c+C4C+C5C,SN1k+C4D+C5Dが構成される。すなわち、実施例1では、各色Y〜Kの現像装置Gy〜Gkに供給すべき現像剤の量に対応する不足濃度ΔNy〜ΔNkが前記供給検知部SN1y+C4A+C5A〜SN1k+C4D+C5Dによって算出される。
C6:不足濃度記憶手段
不足情報記憶手段の一例としての不足濃度記憶手段C6は、Y色不足濃度記憶手段C6Aと、M色不足濃度記憶手段C6Bと、C色不足濃度記憶手段C6Cと、K色不足濃度記憶手段C6Dとを有し、前記不足濃度ΔNy〜ΔNkを記憶する。
C7:不足濃度更新手段
不足情報更新手段の一例としての不足濃度更新手段C7は、Y色不足濃度更新手段C7Aと、M色不足濃度更新手段C7Bと、C色不足濃度記憶手段C7Cと、K色不足濃度更新手段C7Dとを有し、前記不足濃度検出手段C5で不足濃度ΔNy〜ΔNkが検出されると、前記不足濃度記憶手段C6に記憶された不足濃度ΔNy〜ΔNkを更新する。
C8:現像剤要求判別手段
現像剤要求判別手段C8は、Y色現像剤要求判別手段C8Aと、M色現像剤要求判別手段C8Bと、C色現像剤要求判別手段C8Cと、K色現像剤要求判別手段C8Dとを有し、前記不足濃度記憶手段C6に記憶された不足濃度ΔNy〜ΔNkが予め設定された値よりも大きいか否か判別することで、各色Y〜Kの現像剤の供給を要求するか否かを判別する。なお、実施例1では、前記予め設定された値として「0」が設定されている。
C8A:Y色現像剤要求判別手段
Y色現像剤要求判別手段C8Aは、前記Y色不足濃度記憶手段C6Aに記憶された不足濃度ΔNyが0よりも大きいか否かを判別することで、Y色の現像剤の供給を要求するか否かを判別する。
すなわち、実施例1のY色現像剤要求判別手段C8Aは、不足濃度ΔNyが0よりも大きい場合には、現像装置Gy内の現像剤の濃度Nyが予め設定された濃度Ny0に達しておらず、現像剤の補給が必要な状態と判別する。なお、ΔNyが0よりも小さければ現像装置Gy内の濃度Nyは、予め設定された濃度Ny0よりも多い状態になっている。
なお、Y色以外のM,C,K色の各現像剤要求判別手段C8B〜C8Dは、対応する色が異なる点以外は、前記Y色現像剤要求判別手段C8Aと同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
C9:要求信号発信手段
要求信号発信手段C9は、Y色要求信号発信手段C9Aと、M色要求信号発信手段C9Bと、C色要求信号発信手段C9Cと、K色要求信号発信手段C9Dとを有し、前記現像剤要求判別手段C8の判別結果に基づいて、現像装置Gy〜Gkに現像剤の供給を要求する要求信号を発信する。
C9A:Y色要求信号発信手段
Y色要求信号発信手段C9Aは、前記Y色現像剤要求判別手段C8Aによって、不足濃度ΔNyが0よりも大きいと判別された場合には、現像装置GyにY色の現像剤の供給を要求するY色要求信号を発信する。なお、実施例1では、前記Y色要求信号には、不足濃度ΔNyの値も含まれている。
なお、Y色以外のM,C,K色の各要求信号発信手段C9B〜C9Dは、対応する色が異なる点以外は、前記Y色要求信号発信手段C9Aと同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
C10:検出間隔計時手段
検出間隔計時手段C10は、Y色検出間隔計時手段C10Aと、M色検出間隔計時手段C10Bと、C色検出間隔計時手段C10Cと、K色検出間隔計時手段C10Dとを有し、前記現像装置Gy〜Gk内の濃度を検出する時間間隔として、予め設定された検出間隔時間Taを計時する。
C11:信号受信記憶手段
信号受信記憶手段C11は、Y色信号受信記憶手段C11Aと、M色信号受信記憶手段C11Bと、C色信号受信記憶手段C11Cと、K色信号受信記憶手段C11Dとを有し、前記要求信号発信手段C9によって、発信された要求信号を受信して、記憶する。
実施例1では、各信号受信記憶手段C11A〜C11Dは、初期値として、要求信号を受信していない旨の情報を記憶している。そして、実施例1の各信号受信記憶手段C11A〜C11Dは、対応する色Y〜Kの要求信号を受信した場合に、要求信号を受信した旨と、不足濃度ΔNy〜ΔNkとを記憶する。
C12:要求判別手段
要求判別手段C12は、YM要求判別手段C12Aと、CK要求判別手段C12Bとを有し、前記信号受信記憶手段C11の記憶情報に基づいて、前記要求信号発信手段C9によって要求信号が発信されたか否かを判別する。
C12A:YM要求判別手段
YM要求判別手段C12Aは、前記Y色信号受信記憶手段C11Aと、M色信号受信記憶手段C11Bとの記憶情報に基づいて、Y色とM色との要求信号を受信したか否かを判別する。
実施例1では、前記YM要求判別手段C12Aは、Y色要求信号のみを受信したか、M色要求信号のみを受信したか、Y色要求信号とM色要求信号との両方を受信したか、或いは、いずれの要求信号も受信していないかのいずれであるかを判別する。
C12B:CK要求判別手段
CK要求判別手段C12Bは、対象がC色とK色との組み合わせである点以外は、前記YM要求判別手段C12Aと同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
C13:不足駆動時間演算手段
不足駆動時間演算手段C13は、Y色不足駆動時間演算手段C13Aと、M色不足駆動時間演算手段C13Bと、C色不足駆動時間演算手段C13Cと、K色不足駆動時間演算手段C13Dとを有し、不足濃度ΔNy〜ΔNkに基づいて、前記オーガ4y〜4kを駆動する不足駆動時間t1y,t1m,t1c,t1kを演算する。
C13A:Y色不足駆動時間演算手段
Y色不足駆動時間演算手段C13Aは、Y色要求信号を受信したと判別された場合に、Y色不足濃度ΔNyに基づいて、前記オーガ4yを駆動しようとするY色不足駆動時間t1yを演算する。
実施例1のY色不足駆動時間演算手段C13Aは、予め設定された係数αyと、前記Y色信号受信記憶手段C11Aが記憶するY色不足濃度ΔNyとの積として、Y色不足駆動時間t1y(=αy×ΔNy)を演算する。なお、実施例1では、前記係数αyは、オーガ4yの現像剤の搬送速度等に基づいて設定されており、オーガ4yをY色不足駆動時間t1yに基づいて駆動することにより、現像装置Gy内の現像剤が予め設定された濃度Ny0になるように設定されている。また、Y色不足駆動時間演算手段C13Aは、Y色信号受信記憶手段C11Aに記憶された不足濃度ΔNyに基づいて、Y色不足駆動時間t1yを演算すると、前記Y色信号受信記憶手段C11Aの記憶情報を更新する。
なお、Y色以外のM,C,K色の各不足駆動時間演算手段C13B〜C13Dは、対応する色が異なる点以外は、前記Y色不足駆動時間演算手段C13Aと同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
なお、例えば不足濃度ΔNy〜ΔNkが負の値である場合もありえ、その場合には、不足駆動時間t1y〜t1kは負の値になるが、負の値になった場合には負の値をそのまま記憶してもよいし、その後その値を利用しない場合等には一律0と読み替えてもよい。
C14:不足駆動時間判別手段
不足駆動時間判別手段C14は、YM不足駆動時間判別手段C14Aと、CK不足駆動時間判別手段C14Bとを有し、前記不足駆動時間t1y〜t1kに基づく駆動時間が、前記駆動系が駆動可能な予め設定された駆動可能時間Tbに比べて、大きいか否かを判別する。
なお、前記駆動可能時間Tbは、補給モータM1,M2の性能や、画像形成装置Uの構成に応じて、予め設定されている。実施例1では、現像装置Gy〜Gkの駆動期間にあわせて設定されている。
C14A:YM不足駆動時間判別手段
YM不足駆動時間判別手段C14Aは、Y色とM色の不足駆動時間t1y,t1mに基づく駆動時間が、前記駆動系11が駆動可能な予め設定された駆動可能時間Tbに比べて、大きいか否かを判別する。
実施例1では、前記YM不足駆動時間判別手段C14Aは、Y色要求信号のみを受信したと判別された場合には、Y色不足駆動時間t1yが駆動可能時間Tbに比べて大きいか否かを判別する。また、前記YM不足駆動時間判別手段C14Aは、M色要求信号のみを受信したと判別された場合には、M色不足駆動時間t1mが駆動可能時間Tbに比べて大きいか否か判別する。さらに、前記YM不足駆動時間判別手段C14Aは、Y色要求信号とM色要求信号との両方を受信したと判別された場合には、Y色不足駆動時間t1yとM色不足駆動時間t1mとの和t1y+t1mが駆動可能時間Tbに比べて大きいか否か判別する。
C14B:CK不足駆動時間判別手段
CK不足駆動時間判別手段C14Bは、対象とする色の組み合わせが、C色とK色との組み合わせである点以外は、前記YM不足駆動時間判別手段C13Aと同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
C15:駆動時間割振り手段
駆動時間割振り手段C15は、YM駆動時間割振り手段C15Aと、CK駆動時間割振り手段C15Bとを有し、前記駆動可能時間Tbを、前記駆動系がオーガ4y〜4kを駆動する時間に割振る。
C15A:YM駆動時間割振り手段
YM駆動時間割振り手段C15Aは、Y一色割振り手段C15A1と、M一色割振り手段C15A2と、YM二色割振り手段C15A3とを有し、前記駆動可能時間Tbを、前記駆動系11が第1の現像剤搬送部材の一例としてのオーガ4yを駆動する第1の駆動時間の一例としてのY色駆動時間tbyと、前記駆動系11が第2の現像剤搬送部材の一例としてのオーガ4mを駆動する第2の駆動時間の一例としてのM色駆動時間tbmとに割振る。
C15A1:Y一色割振り手段
Y一色割振り手段C15A1は、Y色要求信号のみを受信した場合に、前記不足駆動時間t1yに基づいて、駆動可能時間Tbを、Y色駆動時間tbyのみに割振る。
実施例1のY一色割振り手段C15A1は、Y色要求信号のみを受信した場合であって、Y色不足駆動時間t1yが駆動可能時間Tbより大きい場合に、駆動可能時間Tbの全ての時間を、Y色駆動時間tbyに割振る。また、前記Y一色割振り手段C15A1は、Y色要求信号のみを受信した場合であって、Y色不足駆動時間t1yが駆動可能時間Tbより大きくない場合、すなわち、Y色不足駆動時間t1yが駆動可能時間Tbに等しい場合、又は、Y色不足駆動時間t1yが駆動可能時間Tbに比べて小さい場合に、駆動可能時間Tbを、駆動可能時間Tbの開始時からY色不足駆動時間t1yの分、Y色駆動時間tbyに割振る。
なお、M一色割振り手段C15A2の処理は、対応する色が異なる点以外は、前記Y色一色割振り手段C15A1と同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
C15A3:YM二色割振り手段
YM二色割振り手段C15A3は、Y色不足駆動時間t1yに比べてM色不足駆動時間t1mが大きいか否かを判別するYM大小判別手段C15A3aを有し、Y色要求信号とM色要求信号との両方を受信した場合に、前記不足駆動時間t1y,t1mに基づいて、駆動可能時間Tbを、Y色駆動時間tbyとM色駆動時間tbmとに割振る。
実施例1のYM二色割振り手段C15A3は、Y色要求信号とM色要求信号との両方を受信した場合であって、Y色不足駆動時間t1yとM色不足駆動時間t1mとの和t1y+t1mが駆動可能時間Tbより大きいと判別された場合に、駆動可能時間Tbを、和t1y+t1mに対するY色不足駆動時間t1yの割合の分、Y色駆動時間tby(=Tb×t1y/(t1y+t1m))に割振ると共に、和t1y+t1mに対するM色不足駆動時間t1mの割合の分、M色駆動時間tbm(=Tb×t1m/(t1y+t1m))に割振る。すなわち、実施例1のYM二色割振り手段C15A3は、Y色要求信号とM色要求信号との両方を受信した場合であって、Y色不足駆動時間t1yとM色不足駆動時間t1mとの和t1y+t1mが駆動可能時間Tbより大きいと判別された場合には、供給すべきY色の現像剤の量と供給すべきM色の現像剤の量との不足度合いを比較可能な不足率の一例として、和t1y+t1mに対する不足駆動時間t1y,t1mの割合に応じて前記Y色駆動時間tbyと前記M色駆動時間tbmを割振る。
また、実施例1のYM二色割振り手段C15A3は、Y色要求信号とM色要求信号との両方を受信した場合であって、前記和t1y+t1mが駆動可能時間Tbより大きくない場合、すなわち、前記和t1y+t1mが駆動可能時間Tb以下の場合に、駆動可能時間Tbを、Y色不足駆動時間t1yの分、Y色駆動時間tby(=t1y)に割振ると共に、M色不足駆動時間t1mの分、M色駆動時間tbm(=t1m)に割振る。
なお、実施例1では、前記YM二色割振り手段C15A3は、前記YM大小判別手段C15A3aの判別結果に基づいて、不足駆動時間t1y,t1mの大きい方から順に割振る。
すなわち、実施例1のYM二色割振り手段C15A3は、Y色不足駆動時間t1yに比べてM色不足駆動時間t1mの方が大きいと判別された場合に、前記駆動可能時間TbをM色駆動時間tbm,Y色駆動時間tbyの順に割振る。また、実施例1の二色駆動時間割振り手段C15A3は、Y色不足駆動時間t1yに比べてM色不足駆動時間t1mの方が大きくないと判別された場合には、前記駆動可能時間TbをY色駆動時間tby,M色駆動時間tbmの順に割振る。
C16:駆動時期判別手段
駆動時期判別手段C16は、前記駆動可能時間Tbの開始時期であるか否かを判別する。
C17:駆動制御手段
駆動制御手段は、YM駆動制御手段C17Aと、CK駆動制御手段C17Bとを有し、前記駆動系を制御して、前記駆動時間割振り手段C16に割振られた時間にオーガ4y〜4kを駆動させる。
C17A:YM駆動制御手段
YM駆動制御手段の一例としてのYMモータ制御手段C17Aは、前記駆動系11を制御して、Y色駆動時間tbyにオーガ4yを駆動させると共に、M色駆動時間tbmにオーガ4mを駆動させる。
実施例1のYM駆動制御手段C17Aは、YMモータ駆動回路D1を介して、YM補給モータM1を駆動させることにより、前記駆動系11を制御して、Y色駆動時間tbyにオーガ4yを駆動させると共に、M色駆動時間tbmにオーガ4mを駆動させる。
C17B:CK駆動制御手段
CK駆動制御手段の一例としてのCKモータ制御手段C17Bは、対象がC色とK色との組み合わせである点以外は、前記YM駆動制御手段C17Aと同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
(実施例1の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例1の画像形成装置Uの処理の流れを流れ図、いわゆる、フローチャートを使用して説明する。
(濃度検出処理の説明)
図7は実施例1のY色濃度検出処理のフローチャートである。
図7のフローチャートの各ST:ステップの処理は、前記コントローラCのROMに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置の他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
なお、以下の濃度検出処理の説明において、Y色の処理と,M色,C色,K色の処理は同様であるため、Y色の処理について詳細に説明し、M色,C色,K色の処理については詳細な説明は省略する。
図7に示すフローチャートは電源オンにより開始される。
図7のST1において、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、Y色濃度センサSN1yによる検知結果に基づいて、濃度Nyを取得する。そして、ST3に進む。
ST3において、不足濃度Nyと、予め設定された不足濃度Ny0に基づいて、Y色不足濃度ΔNy(=Ny0−Ny)を検出する。そして、ST4に進む。
ST4において、Y色不足濃度ΔNyを更新する。そして、ST5に進む。
ST5において、前記Y色不足濃度ΔNyが予め設定された値よりも大きいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に進み、ノー(N)の場合はST7に進む。
ST6において、Y色要求信号を発信する。そして、ST7に進む。
ST7において、検出間隔時間Taをセットする。そして、ST8に進む。
ST8において、検出間隔時間Taが経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST9に進む。
ST9において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST1に戻り、ノー(N)の場合はST8に進む。
(駆動制御処理の説明)
図8は実施例1のYM駆動制御処理のフローチャートである。
図9は実施例1のYM駆動制御処理のフローチャートであり、図8の続きの図である。
図8、図9のフローチャートの各ST:ステップの処理は、前記コントローラCのROMに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置の他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
なお、以下の駆動制御処理の説明において、Y色およびM色の処理と、C色およびK色の処理は同様であるため、Y色およびM色の処理について詳細に説明し、C色およびK色の処理については詳細な説明は省略する。
図8、図9に示すフローチャートは電源オンにより開始される。
図8のST11において、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST12に進み、ノー(N)の場合はST11を繰り返す。
ST12において、Y色要求信号又はM色要求信号を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST13に進み、ノー(N)の場合はST36に進む。
ST13において、Y色要求信号のみを受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合は図9のST29に進み、ノー(N)の場合はST14に進む。
ST14において、Y色要求信号とM色要求信号との両方を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST15に進み、ノー(N)の場合は図9のST22に進む。
ST15において、次の(1),(2)の処理を実行して、ST16に進む。
(1)Y色不足濃度ΔNyを取得する。
(2)M色不足濃度ΔNmを取得する。
ST16において、次の(1),(2)の処理を実行して、ST17に進む。
(1)Y色不足濃度ΔNyに基づいて、Y色不足駆動時間t1yを演算する。
(2)M色不足濃度ΔNmに基づいて、M色不足駆動時間t1mを演算する。
ST17において、Y色不足駆動時間t1yとM色不足駆動時間t1mとの和t1y+t1mが、駆動可能時間Tbに比べて大きいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST18に進み、ノー(N)の場合はST19に進む。
ST18において、Y色不足駆動時間t1yとM色不足駆動時間t1mとに基づいて、不足駆動時間t1y,t1mの大きい方から順に、駆動可能時間Tbを、和t1y+t1mに対するY色不足駆動時間t1yの割合の分、Y色駆動時間tbyに割振って、和t1y+t1mに対するM色不足駆動時間t1mの割合の分、M色駆動時間tbmに割振る。そして、ST20に進む。
ST19において、Y色不足駆動時間t1yとM色不足駆動時間t1mとに基づいて、不足駆動時間t1y,t1mの大きい方から順に、駆動可能時間TbのY色不足駆動時間t1yの分を、Y色駆動時間tbyに割振って、駆動可能時間TbのM色不足駆動時間t1mの分を、M色駆動時間tbmに割振る。そして、ST20に進む。
ST20において、駆動可能時期か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST21に進み、ノー(N)の場合はST20を繰り返す。
ST21において、駆動可能時間Tbにおいて、Y色駆動時間tbyにYMモータM1を正回転させると共に、M色駆動時間tbmにYMモータM1を逆回転させる。そして、ST36に進む。
図9のST22において、M色不足濃度ΔNmを取得する。そして、ST23に進む。
ST23において、M色不足濃度ΔNmに基づいて、M色不足駆動時間t1mを演算する。そして、ST24に進む。
ST24において、M色不足駆動時間t1mが、駆動可能時間Tbに比べて大きいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST25に進み、ノー(N)の場合はST26に進む。
ST25において、M色不足駆動時間t1mに基づいて、駆動可能時間Tbの全部を、M色駆動時間tbmに割振る。そして、ST27に進む。
ST26において、M色不足駆動時間t1mに基づいて、駆動可能時間TbのM色不足駆動時間t1mの分を、M色駆動時間tbmに割振る。そして、ST27に進む。
ST27において、駆動可能時期か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST28に進み、ノー(N)の場合はST27を繰り返す。
ST28において、駆動可能時間Tbにおいて、M色駆動時間tbmにYMモータM1を逆回転させる。そして、ST36に進む。
ST29において、Y色不足濃度ΔNyを取得する。そして、ST30に進む。
ST30において、Y色不足濃度ΔNyに基づいて、Y色不足駆動時間t1yを演算する。そして、ST31に進む。
ST31において、Y色不足駆動時間t1yが、駆動可能時間Tbに比べて大きいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST32に進み、ノー(N)の場合はST33に進む。
ST32において、Y色不足駆動時間t1yに基づいて、駆動可能時間Tbの全部を、Y色駆動時間tbyに割振る。そして、ST34に進む。
ST33において、Y色不足駆動時間t1yとに基づいて、駆動可能時間TbのY色不足駆動時間t1yの分を、Y色駆動時間tbyに割振る。そして、ST34に進む。
ST34において、駆動可能時期か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST35に進み、ノー(N)の場合はST34を繰り返す。
ST35において、駆動可能時間Tbにおいて、Y色駆動時間t1yにYMモータM1を正回転させる。そして、ST36に進む。
ST36において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST1に戻り、ノー(N)の場合はST12に戻る。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、ジョブが開始されると現像装置Gy〜Gk内の現像剤が消費され、感光体PRy〜PRkの潜像が可視像に現像される。そして、現像された可視像は中間転写ベルトBに転写された後に、記録シートSに転写される。
この際に、実施例1の画像形成装置Uでは、Y色の現像装置Gyのみの濃度が不足している場合には、YM駆動制御処理のST32〜ST35により、駆動可能時間Tbに、Y色のオーガ4yのみを駆動させて、Y色の現像剤を供給する。また、M色の現像装置Gmのみの濃度が不足している場合には、YM駆動制御処理のST25〜ST28により、駆動可能時間Tbに、M色のオーガ4mのみを駆動させて、M色の現像剤を供給している。
そして、実施例1の画像形成装置Uでは、Y色とM色の両方の現像装置Gy,Gmの濃度が不足している場合には、YM駆動制御処理のST18〜ST21により、駆動可能時間Tbを、Y色駆動時間tbyとM色駆動時間tbmに割振ることで、二つのオーガ4y,4mを両方同時に駆動できない構成において、Y色とM色の現像剤を供給している。
なお、C色とK色についても、Y色とM色と同様の構成で現像剤を供給している。
ここで、比較例では、Y色とM色に補給する場合に、予め設定された補給可能時間を、記録する画像に基づいて駆動する時間に割振っており、Y色又はM色の補給が必ず実行し、現像装置Gy〜Gk内の実際の濃度に無関係に、対応する色Y〜Kの現像剤が、割振られた分だけ供給する例を想定する。この場合には現像装置Gy〜Gk内の現像剤の濃度Ny〜Nkが、予め設定された濃度Ny0〜Nk0に比べて、十分に高い場合でも、十分に高い濃度以上に現像剤が供給される恐れがあった。したがって、現像装置Gy〜Gk内の濃度Ny〜Nkが、予め設定された濃度Ny0〜Nk0に比べて高くなった場合に、潜像の形成されていない部分までが高濃度の現像剤で現像されて、いわゆる、かぶり等が生じ易くなる恐れがあった。
これに対して、実施例1の構成では、要求信号を受信しなければ補給が行われないと共に、Y色,M色のいずれか一方の要求信号を受信した場合には、一方のオーガ4y,4mが駆動される。
したがって、実施例1では、過剰な現像剤の供給が行われず、比較例より、現像装置Gy〜Gk内の現像剤の濃度が高くなる場合が低減されており、かぶり等の発生が低減されている。
また、実施例1では、Y色とM色の両方の要求信号を受信した場合に、両者の不足濃度ΔNy,ΔNmに応じて、不足駆動時間t1y,t1mがそれぞれ演算され、不足駆動時間t1y,t1mの和t1y+t1mが駆動可能時間Tbを超えない場合には、不足駆動時間t1y,t1m分だけ、オーガ4y,4kの駆動が行われ、現像剤が供給される。また、Y色とM色の不足駆動時間t1y,t1mの和t1y+t1mが駆動可能時間Tbを超える場合には、不足駆動時間t1y,t1mの割合に応じて駆動可能時間Tbが割振られる。よって、一方のみに、駆動可能時間Tbが割振られる場合に比べて、他方の色の現像剤が濃度不足になることが低減されている。
特に、実施例1では、不足駆動時間t1y,t1mの大きい方から順に駆動可能時間Tbを割振って、オーガ4y,4mを駆動させている。したがって、予め設定された順番、例えば、Y,Mの順番で駆動可能時間Tbを割振る場合に比べて、M色の現像装置Gm内の濃度Nmの不足した状態が長期化することが低減されており、現像剤の供給の必要性が大きい現像装置Gy,Gmから順に、オーガ4y〜4kが駆動している。
また、実施例1では、不足駆動時間t1y,t1mの大きい方から順に駆動可能時間Tbが割振られることによって、駆動時間tby,tbmの大きい方から順に駆動する。したがって、実施例1では、現像剤が多く供給される方に、攪拌する時間を多く確保することができ、駆動時間tby,tbmの少ないほうから駆動を開始する場合に比べて、攪拌不足が低減されている。
なお、C色とK色についても、Y色とM色と同様の構成で駆動可能時間Tbを割振っている。
図10は実施例2の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。
図11は実施例2の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図10の続きの図である。
なお、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
(実施例2の制御部の説明)
(コントローラCに接続された信号入力要素)
図10、図11において、実施例2のコントローラCは、現像剤濃度センサSN1y〜SN1kに替えて、画像濃度センサSN2を有している。
SN2:画像濃度センサ
画像濃度検知部材の一例としての画像濃度センサSN2は、中間転写ベルトBに転写された可視像の一例としてのパッチ画像の画像濃度を検知して、検知信号を出力する。
(コントローラCの機能)
図10、図11において、実施例2のコントローラCには、パッチ画像作成手段C21が追加されている。また、実施例2のコントローラCには、実施例1の手段C4〜C11,C13に替えて、手段C4′〜C6′,C8′,C11′,C13′を有している。
C21:パッチ画像作成手段
可視像作成手段の一例としてのパッチ画像形成手段C21は、各色Y〜Kのパッチ画像を作成する。
C4′:画像濃度取得手段
画像濃度取得手段C4′は、Y色画像濃度取得手段C4A′と、M色画像濃度取得手段C4B′と、C色画像濃度取得手段C4C′と、K色画像濃度取得手段C4D′とを有し、前記画像濃度センサSN2により検知された画像濃度を取得する。
なお、実施例2の画像濃度取得手段C4′は、画像濃度センサSN2がパッチ画像を検知した際の画像濃度の出力信号Vpy,Vpm,Vpc,Vpkと、中間転写ベルトBを検知した際の画像濃度の出力信号Vclnを取得して、基準化した画像濃度RAy,RAm,RAc,RAkを取得する。
C4A′:Y色画像濃度取得手段
Y色画像濃度取得手段C4A′は、Y色基準化手段C4A1′を有し、前記画像濃度センサSN2の出力信号Vpy,Vclnに基づいて、Y色の可視像の一例としてのY色パッチ画像の画像濃度RAyを取得する。
C4A1′:Y色基準化手段
Y色基準化手段C4A1′は、パッチ画像の出力信号Vpyと、中間転写ベルトBの出力信号Vclnとに基づいて、基準化した画像濃度RAyを演算する。
実施例1のY色基準化手段C4A1′は、予め設定された係数βと、前記画像濃度Vpyと検出値Vcyとに基づいて、基準化されたY色画像濃度RAy(=β×Vpy/Vcy)を演算する。
なお、Y色以外のM,C,K色の各画像濃度取得手段C4B′〜C4D′は、対応する色が異なる点以外は、前記Y色画像濃度取得手段C4A′と同様の処理行うので、その詳細な説明は省略する。
C5′:不足画像濃度検出手段
不足情報検出手段の一例としての不足画像濃度検出手段C5′は、Y色不足画像濃度検出手段C5A′と、M色不足画像濃度検出手段C5B′と、C色不足画像濃度検出手段C5C′と、K色不足画像濃度検出手段C5D′とを有しており、画像濃度RAy〜RAkに基づいて、予め設定された画像濃度RAy0,RAm0,RAc0,RAk0に対して不足する画像濃度である不足情報の一例としての不足画像濃度ΔRAy,ΔRAm,ΔRAc,ΔRAkを検出する。
C5A′:Y色不足画像濃度検出手段
Y色不足画像濃度検出手段C5A′は、前記Y色画像濃度RAyに基づいて、予め設定された画像濃度RAy0に対して不足する画像濃度である第1の不足情報の一例としての不足画像濃度ΔRAyを検出する。なお、実施例1の予め設定された画像濃度RAy0は、Y色パッチ画像の画像濃度の制御目標値を使用しており、設計や仕様に応じて予め設定されている。
実施例1のY色不足濃度検出手段C5A′は、RAy0に対するRAyの不足分を演算することで、ΔRAy(=RAy0−RAy)を検出する。
なお、Y色以外のM,C,K色の各不足画像濃度検出手段C5B′〜C5D′は、対応する色が異なる点以外は、前記Y色不足画像濃度検出手段C5A′と同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
なお、ここで、実施例2では、各色Y〜Kの画像濃度取得手段C4A′〜C4D′と不足画像濃度検出手段C5A′〜C5D′とにより、各色Y〜Kに対応する供給検知部C4A′+C5A′,C4B′+C5B′,C4C′+C5C′,C4D′+C5D′が構成される。すなわち、実施例2では、各色Y〜Kの現像装置Gy〜Gkに供給すべき現像剤の量に対応する不足画像濃度ΔRAy〜ΔRAkが、前記供給検知部C4A′+C5A′〜C4D′+C5D′によって算出される。
C6′:不足画像濃度記憶手段
不足情報記憶手段の一例としての不足画像濃度記憶手段C6′は、Y色不足画像濃度記憶手段C6A′と、M色不足画像濃度記憶手段C6B′と、C色不足画像濃度記憶手段C6C′と、K色不足画像濃度記憶手段C6D′とを有し、前記不足画像濃度ΔRAy〜ΔRAkを記憶する。
C8′:現像剤要求判別手段
実施例2の現像剤要求判別手段C8′は、各色Y〜Kの現像剤要求判別手段C8A′〜C8D′を有しており、前記不足濃度記憶手段C6に記憶された不足濃度ΔNy〜ΔNkに替えて、前記不足画像濃度記憶手段C6′に記憶された不足画像濃度ΔRAy〜ΔRAkに基づいて、処理を行う以外は、実施例1の現像剤要求判別手段C8と同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
C11′:信号受信記憶手段
実施例2の信号受信記憶手段C11′は、各色Y〜Kの信号受信記憶手段C11A′〜C11D′とを有し、色Y〜Kの要求信号を受信した場合に、不足濃度ΔNy〜ΔNkに替えて、不足画像濃度ΔRAy〜ΔRAkとを記憶する点以外は、実施例1の信号受信記憶手段C11と同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
C13′:不足駆動時間演算手段
実施例2の不足駆動時間演算手段C13′は、各色Y〜Kの不足駆動時間演算手段C13A′〜C13D′を有しており、不足濃度ΔNy〜ΔNkに替えて、不足画像濃度ΔRAy〜ΔRAkに基づいて、不足駆動時間t1y〜t1kを演算する点以外は、実施例1の不足駆動時間演算手段C13と同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
(実施例2の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例2の画像形成装置Uの処理の流れを流れ図、いわゆる、フローチャートを使用して説明する。なお、パッチ画像を作成する処理等は、簡単のため、説明を省略する。
(画像濃度検出処理の説明)
図12は実施例2のY色画像濃度検出処理のフローチャートであり、実施例1の図7に対応する図である。
実施例2では、実施例1の濃度検出処理に替えて、画像濃度検出処理が行われて、現像剤要求信号が発信される。
図12のフローチャートの各ST:ステップの処理は、前記コントローラCのROMに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置の他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
図12に示すフローチャートは電源オンにより開始される。
図12のST41において、Y色のパッチ画像が作成されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST42に進み、ノー(N)の場合はST41を繰り返す。
ST42において、Y色の画像濃度の出力信号Vpyと中間転写ベルトBの出力信号Vclnを取得する。そして、ST43に進む。
ST43において、出力信号Vpy,Vclnに基づいて、基準化された画像濃度RAyを演算する。そして、ST44に進む。
ST44において、画像濃度RAyと設定画像濃度RAy0に基づいて、Y色不足画像濃度ΔRAyを演算する。そして、ST45に進む。
ST45において、前記Y色不足画像濃度ΔRAyが予め設定された値よりも大きいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST46に進み、ノー(N)の場合はST1に戻る。
ST46において、Y色要求信号を発信する。そして、ST1に戻る。
(駆動制御処理の説明)
図13は実施例2のYM駆動制御処理のフローチャートであり、実施例1の図8に対応する図である。
図14は実施例2のYM駆動制御処理のフローチャートであり、図13の続きの図である。
図13、図14において、実施例2のYM駆動制御処理では、実施例1のST36が省略されている。また、実施例1のST15,ST16,ST22,ST23,ST29,ST30に替えて、ST15′,ST16′,ST22′,ST23′,ST29′,ST30′が実行される。
図13のST15′において、次の(1),(2)の処理を実行して、ST16′に進む。
(1)Y色不足画像濃度ΔRAyを取得する。
(2)M色不足画像濃度ΔRAmを取得する。
ST16′において、次の(1),(2)の処理を実行して、ST17に進む。
(1)Y色不足画像濃度ΔRAyに基づいて、Y色不足駆動時間t1yを演算する。
(2)M色不足画像濃度ΔRAmに基づいて、M色不足駆動時間t1mを演算する。
図14のST22′において、M色不足画像濃度ΔRAmを取得する。そして、ST23′に進む。
ST23′において、M色不足画像濃度ΔRAmに基づいて、M色不足駆動時間t1mを演算する。そして、ST24に進む。
ST29′において、Y色不足画像濃度ΔRAyを取得する。そして、ST30′に進む。
ST30′において、Y色不足画像濃度ΔRAyに基づいて、Y色不足駆動時間t1yを演算する。そして、ST31に進む。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の画像形成装置Uでは、画像形成装置Uの電源が投入されると、パッチ画像が作成され、パッチ画像の画像濃度RAy〜RAkが検出される。そして、画像濃度RAy〜RAkに基づいて、不足画像濃度ΔRAy〜ΔRAkが演算され、不足画像濃度ΔRAy〜ΔRAkが予め設定された値を超えている場合に、要求信号が発信され、要求信号の発信された色Y〜Kについて、駆動可能時間Tbが割振られてオーガ4y〜4kの駆動が行われる。
したがって、実施例2でも、実施例1と同様に、要求信号の有る色Y〜Kについて、駆動可能時間Tbが割振られており、濃度変動が低減されると共に、かぶり等の発生が低減されている。
図15は実施例3の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。
図16は実施例3の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図15の続きの図である。
図17は実施例3の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図16の続きの図である。
なお、この実施例3の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例3は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
(実施例3の制御部の説明)
(コントローラCの機能)
図15〜図17において、実施例3のコントローラCには、画素数取得手段C31と、消費量演算手段C32と、消費駆動時間演算手段C33と、バッファ時間算出手段C34とが追加されている。また、実施例3のコントローラCは、実施例1の現像剤要求判別手段C8、要求信号発信手段C9、不足駆動時間演算手段C13に替えて、実施例3の現像剤要求判別手段C8″、要求信号発信手段C9″、不足駆動時間演算手段C13″を有している。さらに、実施例3のコントローラCは、実施例1の不足駆動時間判別手段C14、駆動時間割振り手段C15に替えて、バッファ時間判別手段C14′、駆動時間割振り手段C15′を有している。
なお、実施例3のバッファ時間判別手段C14′、駆動時間割振り手段C15′は、不足駆動時間t1y〜t1kに替えて、バッファ時間t3y〜t3kに基づいて、各処理が行われている点以外は、実施例1の不足駆動時間判別手段C14、駆動時間割振り手段C15と同様なので、その詳細な説明は省略する。
C31:画素数取得手段
画素数取得手段C31は、Y色画素数取得手段C31Aと、M色画素数取得手段C31Bと、C色画素数取得手段C31Cと、K色画素数取得手段C31Dとを有し、潜像形成装置LHy〜LHkで書き込まれた潜像の画素数の累積値である累積画素数pxy,pxm,pxc,pxkを取得する。
C32:消費量演算手段
消費量演算手段C32は、Y色消費量演算手段C32Aと、M色消費量演算手段C32Bと、C色消費量演算手段C32Cと、K色消費量演算手段C32Dと、前記累積画素数pxy〜pxkに基づいて、現像剤の消費量Sy,Sm,Sc,Skを演算する。
C32A:Y色消費量演算手段
Y色消費量演算手段C32Aは、前記Y色画素数取得手段C31Aによって取得されたY色画素数pxyに基づいて、Y色の現像剤の消費量Syを演算する。
C33:消費駆動時間演算手段
消費駆動時間演算手段C33は、Y色消費駆動時間演算手段C33Aと、M色消費駆動時間演算手段C33Bと、C色消費駆動時間演算手段C33Cと、K色消費駆動時間演算手段C33Dとを有し、前記消費量Sy〜Skに基づいて、前記オーガ4y〜4kを駆動する消費駆動時間t2y,t2m,t2c,t2kを演算する。
C33A:Y色消費駆動時間演算手段
Y色消費駆動時間演算手段C33Aは、消費量Syに基づいて、前記オーガ4yを駆動するY色不足駆動時間t2yを演算する。
実施例1のY色消費駆動時間演算手段C33Aは、予め設定された係数γyと、前記Y色消費量演算手段C32Aに演算されたY色消費量Syとの積として、Y色消費駆動時間t2y(=γy×Sy)を演算する。なお、実施例1では、前記係数γyは、オーガ4yの現像剤の搬送速度等に基づいて設定されており、オーガ4yをY色消費駆動時間t2yに基づいて駆動することにより、消費された予測トナー分のトナー補給を行うように設定されている。
なお、Y色以外のM,C,K色の各消費駆動時間演算手段C33B〜C33Dは、対応する色が異なる点以外は、前記Y色消費駆動時間演算手段C33Aと同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
C34:バッファ時間算出手段
供給要求時間算出手段の一例としてのバッファ時間算出手段C34は、Y色バッファ時間算出手段C34Aと、M色バッファ時間算出手段C34Bと、C色バッファ時間算出手段C34Cと、K色バッファ時間算出手段C34Dとを有し、前記不足駆動時間t1y〜t1kと前記消費駆動時間t2y〜t2kとに基づいて、供給要求時間の一例としてのバッファ時間t3y〜t3kを算出する。ここで、不足駆動時間t1y〜t1kが正ではなく、負の場合には、バッファ時間t3y〜t3kは消費駆動時間t2y〜t2kよりも少なくなる。
C34A:Y色バッファ時間算出手段
Y色バッファ時間算出手段C34Aは、Y色バッファ時間記憶手段C34A1と、Y色バッファ時間加算手段C34A2とを有し、Y色不足駆動時間t1yとY色消費駆動時間t2yとに基づいて、Y色バッファ時間t3yを算出する。
C34A1:Y色バッファ時間記憶手段
Y色要求時間記憶手段の一例としてのY色バッファ時間記憶手段C34A1は、Y色オーガ4yの駆動を要求する時間であるY色バッファ時間t3yを記憶する。
実施例1では、前記Y色バッファ時間t3yは、初期値として0を記憶する。
C34A2:Y色バッファ時間加算手段
Y色要求時間加算手段の一例としてのY色バッファ時間加算手段C34A2は、Y色不足駆動時間t1yとY色消費駆動時間t2yとを、前記Y色バッファ時間記憶手段C34A1に記憶されたY色バッファ時間t3yに加算する。
実施例3のY色バッファ時間加算手段C34A2は、Y色不足駆動時間t1yが演算された場合に、前記Y色不足駆動時間t1yを、前記Y色バッファ時間記憶手段C34A1に記憶された前記Y色バッファ時間t3yに加算する。すなわち、実施例3のY色バッファ時間加算手段C34A2は、Y色不足駆動時間t1yが演算された場合に、前記Y色バッファ時間記憶手段C34A1の記憶情報を、新たなY色バッファ時間t3y(=t3y+t1y)に更新する。
また、実施例3のY色バッファ時間加算手段C34A2は、Y色消費駆動時間t2yが演算された場合に、前記Y色消費駆動時間t2yを、前記Y色要求時間記憶手段C34A1に記憶されたY色バッファ時間t3yに加算する。すなわち、実施例3のY色バッファ時間加算手段C34A2は、Y色消費駆動時間t2yが演算された場合に、Y色要求時間記憶手段C34A1の記憶情報を、新たなY色バッファ時間t3y(=t3y+t2y)に更新する。
C8″:現像剤要求判別手段
現像剤要求判別手段C8″は、Y色現像剤要求判別手段C8A″と、M色現像剤要求判別手段C8B″と、C色現像剤要求判別手段C8C″と、K色現像剤要求判別手段C8D″とを有し、前記バッファ時間記憶手段C34A1〜C34D1に記憶されたバッファ時間t3y〜t3kが予め設定された値よりも大きいか否か判別することで、各色Y〜Kの現像剤の供給を要求するか否かを判別する。なお、実施例3では、前記予め設定された値として「0」が設定されている。
C8A″:Y色現像剤要求判別手段
Y色現像剤要求判別手段C8A″は、前記Y色バッファ時間記憶手段C34A1に記憶されたY色バッファ時間t3yが0よりも大きいか否かを判別することで、Y色の現像剤の供給を要求するか否かを判別する。
すなわち、実施例3のY色現像剤要求判別手段C8A″は、Y色バッファ時間t3yが正の場合には、現像剤の補給が必要な状態と判別する。なお、Y色以外のM,C,K色の各現像剤要求判別手段C8B″〜C8D″は、対応する色が異なる点以外は、前記Y色現像剤要求判別手段C8A″と同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
C9″:要求信号発信手段
実施例3の要求信号発信手段C9″は、実施例1の現像剤要求判別手段C8に替えて、実施例3の現像剤要求判別手段C8″の判別結果に基づいて、現像装置Gy〜Gkに現像剤の供給を要求する要求信号を発信する点以外は実施例1の現像剤要求判別手段C8と同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
C13″:不足駆動時間演算手段
実施例3の不足駆動時間演算手段C13″は、Y色不足駆動時間演算手段C13A″と、M色不足駆動時間演算手段C13B″と、C色不足駆動時間演算手段C13C″と、K色不足駆動時間演算手段C13D″とを有しており、要求信号の受信に関わらずに不足濃度が演算された場合に、不足駆動時間t1y〜t1kを演算する以外は、実施例1の不足駆動時間演算手段C13″と同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
なお、ここで、実施例3では、各色Y〜Kの現像剤濃度センサSN1y〜SN1kと、濃度取得手段C4A〜C4Dと、不足濃度検出手段C5A〜C5Bと、不足駆動時間演算手段C13A″〜C13D″と、画素数取得手段C31A〜C31Dと、消費量演算手段C32A〜C32Dと、消費駆動時間演算手段C33A〜C33Dと、バッファ時間算出手段C34A〜C34Dとにより、各色Y〜Kの供給検知部SN1y+C4A+C5A+C13A″+C31A+C32A+C33A+C34A,SN1m+C4B+C5B+C13B″+C31B+C32B+C33B+C34B,SN1c+C4C+C5C+C13C″+C31C+C32C+C33C+C34C,SN1k+C4D+C5D+C13D″+C31D+C32D+C33D+C34Dが構成される。
すなわち、実施例3では、各色Y〜Kの現像装置Gy〜Gkに供給すべき現像剤の量に対応するバッファ時間t3y〜t3kが、前記供給検知部SN1y+C4A+C5A+C13A″+C31A+C32A+C33A+C34A〜SN1k+C4D+C5D+C13D″+C31D+C32D+C33D+C34Dによって算出される。
(実施例3の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例3の画像形成装置Uの処理の流れを流れ図、いわゆる、フローチャートを使用して説明する。なお、画像形成動作に伴って形成された画像の累積画素数を数える処理等は、簡単のため、説明を省略する。
(バッファ時間の判定処理)
図18は実施例3のY色バッファ時間の判定処理のフローチャートであり、実施例1の図7に対応する図である。
実施例3では、実施例1の濃度検出処理に替えて、バッファ時間の判定処理が行われて、現像剤要求信号が発信される。
図18のフローチャートの各ST:ステップの処理は、前記コントローラCのROMに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置の他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
図18に示すフローチャートは電源オンにより開始される。
図18のST1″〜ST4″では、実施例1のST1〜ST4と同様の処理が行われる。そして、ST4″が終了すると、ST51に進む。
ST51において、Y色不足濃度ΔNyを取得する。そして、ST52に進む。
ST52において、Y色不足濃度ΔNyに基づいて、Y色不足駆動時間t1yを演算する。そして、ST53に進む。
ST53において、Y色不足駆動時間t1yをY色バッファ時間t3yに加算する。そして、ST54に進む。
ST54において、Y色画素数pxyを取得する。そして、ST55に進む。
ST55において、Y色画素数pxyに基づいて、Y色消費量Syを演算する。そして、ST56に進む。
ST56において、Y色消費量Syに基づいて、Y色消費駆動時間t2yを演算する。そして、ST57に進む。
ST57において、Y色消費駆動時間t2yをY色バッファ時間t3yに加算する。そして、ST5″に進む。
ST5″において、前記Y色バッファ時間t3yが予め設定された値よりも大きいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6″に進み、ノー(N)の場合はST7″に進む。
ST6″において、Y色要求信号を発信する。そして、ST7″に進む。
ST7″において、検出間隔時間Taをセットする。そして、ST8″に進む。
ST8″において、検出間隔時間Taが経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2″に進み、ノー(N)の場合はST9″に進む。
ST9″において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST1″に戻り、ノー(N)の場合はST8″に進む。
(駆動制御処理の説明)
図19は実施例3のYM駆動制御処理のフローチャートであり、実施例1の図8、図9に対応する図である。
実施例3のYM駆動制御処理では、実施例1のST15〜ST19,ST22〜ST26,ST29〜ST33に替えて、ST17″〜ST19″,ST24″〜ST26″,ST31″〜ST33″が実行される。
なお、図19のST17″〜ST19″,ST24″〜ST26″,ST31″〜ST33″では、不足駆動時間t1y,t1mに替えて、バッファ時間t3y,t3mに基づいて、処理が行われる点以外は実施例1のYM駆動制御処理と同様なので、実施例3のYM駆動制御処理の詳細な説明は省略する。
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3の画像形成装置Uでは、濃度Ny〜Nkに基づく不足駆動時間t1y〜t1kと、画素数pxy〜pxkに基づく消費駆動時間t2y〜t2kと、に基づいて、バッファ時間t3y〜t3kが算出される。そして、バッファ時間t3y〜t3kに基づいて、駆動可能時間Tbが割振られて、対応するオーガ4y〜4kが駆動して、現像剤が供給される。
したがって、実施例3でも、実施例1と同様に、要求信号の有る色Y〜Kについて、駆動可能時間Tbが割振られており、濃度変動が低減されると共に、濃度が濃い場合はトナー補給量を抑制するのでかぶり等の発生が低減されている。
また、実施例3では、不足駆動時間t1y〜t1kと、消費駆動時間t2y〜t2kとに基づいて駆動可能時間Taが割振られているが、一方の駆動時間にのみ基づく構成では、現像装置Gy〜Gk内の現像剤の濃度に十分に対応できない場合がある。
例えば、画素数pxy〜pxkに基づく不足消費時間t2y〜t2kのみに基づいて、現像剤を供給する構成では、現像剤が飛散した場合や、劣化した現像剤を排出させて少しずつ入れ替える、いわゆる、トリクルが行われる場合等に、画像の現像剤の消費量と、現像装置Gy〜Gk内の実際の現像剤の量が対応しない場合がある。また、現像剤濃度センサSN1y〜SN1kの検知結果に基づく不足駆動時間t1y〜t1kにのみ基づく場合には、検知時期と現像剤の供給時期との間に、時間差が生じてしまう場合がある。
これに対して、実施例3では、不足駆動時間t1y〜t1kと、消費駆動時間t2y〜t2kとに基づく、バッファ時間t3y〜t3kに基づいて、駆動可能時間Tbが割振られており、一方の駆動時間にのみ基づいて駆動可能時間Tbを割振る場合に比べて、現像装置Gy〜Gkの現像剤の濃度に対応し易く、現像剤の濃度変動が低減されている。
図20は実施例4の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。
図21は実施例4の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図20の続きの図である。
なお、この実施例4の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例4は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
(実施例4の制御部の説明)
(前記コントローラCの機能)
図20、図21において、実施例4のコントローラCには、駆動回数記憶手段C41と、駆動回数更新手段C42と、駆動回数取得手段C43とが追加されている。また、実施例4のコントローラCは、駆動時間割振り手段C15のYM二色割振り手段C15A3、CK二色割振り手段C15B3に替えて、実施例4のYM二色割振り手段C15A3″、CK二色割振り手段C15B3″を有している。
C41:駆動回数記憶手段
履歴情報記憶手段の一例としての駆動回数取得手段C41は、Y色駆動回数記憶手段C41Aと、M色駆動回数記憶手段C41Bと、C色駆動回数記憶手段C41Cと、K色駆動回数記憶手段C41Dとを有し、オーガ4y〜4kが駆動した履歴に関する履歴情報の一例としての駆動回数cty,ctm,ctc,ctkを記憶する。
C42:駆動回数更新手段、
駆動回数更新手段C42は、駆動可能時間Tbが駆動時間tby〜tbkに割振られた場合に、対応する色Y〜Kについて、駆動回数cty〜ctkを1増やして更新する。例えば、駆動可能時間Tbが駆動時間tbyに割振られた場合には、前記Y色履歴情報記憶手段C41Aに記憶された駆動回数ctyを、新たなcty(=cty+1)に更新する。他の色M〜Kについても、同様に更新するので、その詳細な説明は省略する。
C43:駆動回数取得手段
駆動回数取得手段C43は、前記駆動回数記憶手段C41に記憶された駆動回数cty〜ctkを取得する。
C15A3″:YM二色割振り手段
実施例4のYM二色割振り手段C15A3″は、YM大小判別手段C15A3aに替えて、履歴情報判別手段の一例としてのYM回数判別手段C15A3a″を有しており、前記YM回数判別手段C15A3a″の判別結果と、前記不足駆動時間t1y,t1mとに基づいて、駆動可能時間Tbを、Y色駆動時間tbyとM色駆動時間tbmとに割振る。
実施例4のYM二色割振り手段C15A3″は、Y色要求信号とM色要求信号との両方を受信した場合であって、Y色不足駆動時間t1yとM色不足駆動時間t1mとの和t1y+t1mが駆動可能時間Tbより大きいと判別された場合に、駆動回数cty,ctmの大きい方のt1yまたはt1mを、駆動可能時間Tb内でY色駆動時間tbyまたはM色駆動時間tbmに割振り、駆動可能時間Tbから駆動回数cty,ctmの大きい方のt1yまたはt1mを減算した時間を、駆動回数cty,ctmの小さい方のY色駆動時間tbyまたはM色駆動時間tbmに割振る。
また、実施例4のYM二色割振り手段C15A3″は、Y色要求信号とM色要求信号との両方を受信した場合であって、前記和t1y+t1mが駆動可能時間Tbに等しい場合、又は、前記和t1y+t1mが駆動可能時間Tbに比べて小さい場合に、駆動回数cty,ctmの大きい方から順に、駆動可能時間Tbを、Y色不足駆動時間t1yの分、Y色駆動時間tby(=t1y)に割振り、M色不足駆動時間t1mの分、M色駆動時間tbm(=t1m)に割振る。
なお、CK二色割振り手段C15B3″も、同様の処理を行う。
(実施例4の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例4の画像形成装置Uの処理の流れを流れ図、いわゆる、フローチャートを使用して説明する。
(駆動制御処理の説明)
図22は実施例4のYM駆動制御処理のフローチャートであり、実施例1の図8に対応する図である。
図23は実施例4のYM駆動制御処理のフローチャートであり、図22の続きの図である。
実施例4のYM駆動制御処理では、実施例1のST18,ST19に替えて、ST71〜ST75が実行される。
さらに、ST25,ST26とST27との間には、ST76が追加されている。また、ST32,ST33とST34との間には、ST77が追加されている。
図22のST71において、次の(1),(2)の処理を実行して、ST72に進む。
(1)Y色駆動回数ctyを取得する。
(2)M色駆動回数ctmを取得する。
ST72において、Y色不足駆動時間t1yとM色不足駆動時間t1mとに基づいて、駆動回数cty,ctmの大きい方のt1yまたはt1mを、駆動可能時間Tb内でY色駆動時間tbyまたはM色駆動時間tbmに割振り、Tbから駆動回数cty,ctmの大きい方のt1yまたはt1mを減算した時間を、駆動回数cty,ctmの小さい方のY色駆動時間tbyまたはM色駆動時間tbmに割振る。そして、ST73に進む。
ST73において、次の(1),(2)の処理を実行して、ST20に進む。
(1)Y色駆動回数ctyに+1加算して更新する。
(2)M色駆動回数ctmを+1加算して更新する。
ST74において、次の(1),(2)の処理を実行して、ST75に進む。
(1)Y色駆動回数ctyを取得する。
(2)M色駆動回数ctmを取得する。
ST75において、Y色不足駆動時間t1yとM色不足駆動時間t1mとに基づいて、駆動回数cty,ctmの大きい方から順に、駆動可能時間TbのY色不足駆動時間t1yの分を、Y色駆動時間tbyに割振って、駆動可能時間TbのM色不足駆動時間t1mの分を、M色駆動時間tbmに割振る。そして、ST73に進む。
図23のST76において、M色駆動回数ctmを+1加算して更新する。そして、ST27に進む。
ST77において、Y色駆動回数ctyに+1加算して更新する。そして、ST34に進む。
(実施例4の作用)
前記構成を備えた実施例4の画像形成装置Uでは、オーガ4y〜4kの駆動回数cty〜ctkが記憶されており、例えば、Y色とM色の両方の要求信号を受信した場合には、駆動回数cty,ctmの大きい方から順に、駆動可能時間Tbが割振られて、オーガ4y,4mが駆動する。すなわち、実施例4では、駆動回数cty〜ctkの多い、いわゆる、使用傾向の高い色Y〜Kの現像剤から優先的に駆動可能時間Tbが割振られている。
したがって、実施例4では、消費され易い傾向の現像剤から供給されており、消費され難い現像剤から供給する場合に比べて、現像剤の濃度変動が低減されている。
なお、実施例4でも、実施例1と同様に、要求信号の有る色Y〜Kについて、駆動可能時間Tbが割振られており、濃度変動が低減されると共に、かぶり等の発生が低減されている。
図24は実施例5の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。
図25は実施例5の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図24の続きの図である。
なお、この実施例5の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例5は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
(実施例5の制御部の説明)
(前記コントローラCの機能)
図24、図25において、実施例5のコントローラCには、印刷モード取得手段C51と、印刷モード判別手段C52と、が追加されている。また、実施例5のコントローラCは、駆動時間割振り手段C15のCK二色割り手段C15B3に替えて、実施例5のCK二色割り手段C53B3を有している。
なお、実施例5では、Y色とM色の各手段は実施例1と同様であるので、以下では、C色とK色の各手段について、説明する。
C51:印刷モード取得手段
色設定情報取得手段の一例としての印刷モード取得手段C51は、前記第1の可視像の一例としてのC色の可視像と前記第2の可視像の一例としてのK色の可視像とが記録される記録シートSの画像の色に関する設定情報である色設定情報の一例としての印刷設定情報を取得する。
なお、実施例5では、前記印刷設定情報には、記録シートSの画像が多色、いわゆる、カラーで印刷されるカラーモードと、記録シートSの画像がK色一色、いわゆる、モノクロで印刷されるモノクロモードと、のいずれの状態で画像形成装置Uが動作するかの情報が含まれている。
C52:印刷モード判別手段
色設定判別手段の一例としての印刷モード判別手段C52は、前記印刷設定情報に基づいて、前記記録シートSの画像に第1の現像剤の一例としてのC色の現像剤と、第2の現像剤の一例としてのK色の現像剤とが使用されると予め設定された多色設定の一例としてのカラーモードと、前記記録シートSの画像にC色の現像剤が使用されずにK色の現像剤が使用されると予め設定された単色設定の一例としてのモノクロモードと、のいずれであるかを判別する。
C53B3:CK二色割振り手段
CK二色割振り手段C53B3は、優先不足判別手段C53B3aと、多色用の不足時割振り手段C53B3bと、単色用の不足時割振り手段C53B3cと、多色用の充足時割振り手段C53B3dと、単色用の充足時割振り手段C53B3eとを有し、C色要求信号とK色要求信号との両方を受信した場合に、前記不足駆動時間t1c,t1kと、前記印刷モード判別手段C52の判別結果に基づいて、駆動可能時間Tbを、C色駆動時間tbcとK色駆動時間tbkとに割振る。
C53B3a:優先不足判別手段
優先不足判別手段C53B3aは、優先的に供給を行う色C,Kの不足駆動時間t1c,t1kが、駆動可能時間Tbより大きいか否かを判別する。
実施例5の優先不足判別手段C53B3aは、前記印刷モード判別手段C52によって、カラーモードであると判別された場合には、C色不足駆動時間t1cが駆動可能時間Tbより大きいか否か判別する。また、実施例5の優先不足判別手段C53B3aは、前記印刷モード判別手段C52によって、モノクロモードであると判別された場合には、K色不足駆動時間t1kが駆動可能時間Tbより大きいか否か判別する。
C53B3b:多色用の不足時割振り手段
多色用の不足時割振り手段C53B3bは、C色不足駆動時間t1cとK色不足駆動時間t1kとの和t1c+t1kが駆動可能時間Tbより大きいと判別され、カラーモードと判別された場合に、前記優先不足判別手段C53B3aの判別結果に基づいて、駆動可能時間Tbを、C色駆動時間tbcと、K色駆動時間tbkとに割振る。
実施例5の多色用の不足時割振り手段C53B3bは、前記優先不足判別手段C53B3aによって、C色不足駆動時間t1cが、駆動可能時間Tbより大きいと判別された場合に、前記駆動可能時間Tbの全部を、C色駆動時間tbcに割振る。
また、実施例5の多色用の不足時割振り手段C53B3bは、前記優先不足判別手段C53B3aによって、C色不足駆動時間t1cが、駆動可能時間Tbより大きくないと判別された場合に、C色、K色の順に、駆動可能時間TbのC色不足駆動時間t1cの分を、C色駆動時間tbcに割振り、残りTb−t1cの分をK色駆動時間tbkに割振る。
C53B3c:単色用の不足時割振り手段
単色用の不足時割振り手段C53B3cは、C色不足駆動時間t1cとK色不足駆動時間t1kとの和t1c+t1kが、駆動可能時間Tbより大きいと判別され、モノクロモードと判別された場合に、前記優先不足判別手段C53B3aの判別結果に基づいて、駆動可能時間Tbを、C色駆動時間tbcと、K色駆動時間tbkに割振る。
実施例5の単色用の不足時割振り手段C53B3cは、前記優先不足判別手段C53B3aによって、K色不足駆動時間t1kが、駆動可能時間Tbより大きいと判別された場合に、前記駆動可能時間Tbの全部を、K色駆動時間tbkに割振る。
また、実施例5の単色用の不足時割振り手段C53B3cは、前記優先不足判別手段C53B3aによって、K色不足駆動時間t1kが、駆動可能時間Tbより大きくないと判別された場合に、K色、C色の順に、駆動可能時間TbのK色不足駆動時間t1kの分を、K色駆動時間tbkに割振り、残りTb−t1kの分をC色駆動時間tbcに割振る。
C53B3d:多色用の充足時割振り手段
多色用の充足時割振り手段C53B3dは、C色不足駆動時間t1cとK色不足駆動時間t1kとの和t1c+t1kが駆動可能時間Tb以下と判別され、カラーモードと判別された場合に、駆動可能時間Tbを、C色駆動時間tbcと、K色駆動時間tbkに割振る。
実施例5の多色用の充足時割振り手段C53B3dは、CK大小判別手段C15B3aの判別結果に基づくことなく、C色、K色の順に、駆動可能時間Tbを割振る点以外は、実施例1のCK二色割振り手段C15B3と同様に駆動可能時間Tbを割振るので、その詳細な説明は省略する。
C53B3e:単色用の充足時割振り手段
単色用の充足時割振り手段C53B3eは、C色不足駆動時間t1cとK色不足駆動時間t1kとの和t1c+t1kが駆動可能時間Tb以下と判別され、モノクロモードと判別された場合に、駆動可能時間Tbを、C色駆動時間tbcと、K色駆動時間tbkに割振る。
実施例5の単色用の充足時割振り手段C53B3eは、CK大小判別手段C15B3aの判別結果に基づくことなく、K色、C色の順に、駆動可能時間Tbを割振る点以外は、実施例1のCK二色割振り手段C15B3と同様に駆動可能時間Tbを割振るので、その詳細な説明は省略する。
(実施例5の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例5の画像形成装置Uの処理の流れを流れ図、いわゆる、フローチャートを使用して説明する。
(駆動制御処理の説明)
図26は実施例5のCK駆動制御処理のフローチャートであり、実施例1の図8に対応する図である。
図27は実施例5のCK駆動制御処理のフローチャートであり、図26の続きの図である。
次に、実施例5の駆動制御処理について説明するが、実施例5のYM駆動制御処理は、カラーモード、モノクロモードに関わらず、実施例1と同様に処理されているため、その詳細な説明は省略し、CK駆動制御処理についてのみ説明する。
図26、図27において、実施例5のCK駆動制御処理では、実施例1のST18に替えて、ST81〜ST87が実行される。また、実施例5のCK駆動制御処理では、実施例1のST19に替えて、ST88〜ST90が実行される。
図26のST81において、カラーモードかモノクロモードか、すなわち、カラーモードか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST82に進み、ノー(N)の場合はST85に進む。
ST82において、C色不足駆動時間t1cが、駆動可能時間Tbより大きいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST83に進み、ノー(N)の場合はST84に進む。
ST83において、駆動可能時間Tbの全部を、C色駆動時間tbcに割振る。そして、ST20に進む。
ST84において、C色、K色の順に、駆動可能時間TbのC色不足駆動時間t1cの分を、C色駆動時間tbcに割振り、残りTb−t1cの分をK色駆動時間tbkに割振る。そして、ST20に進む。
ST85において、K色不足駆動時間t1kが、駆動可能時間Tbより大きいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST86に進み、ノー(N)の場合はST87に進む。
ST86において、駆動可能時間Tbの全部を、K色駆動時間tbkに割振る。そして、ST20に進む。
ST87において、K色、C色の順に、駆動可能時間TbのK色不足駆動時間t1kの分を、K色駆動時間tbkに割振り、残りTb−t1kの分を、C色駆動時間tbcに割振る。そして、ST20に進む。
ST88において、カラーモードかモノクロモードか、すなわち、カラーモードか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST89に進み、ノー(N)の場合はST90に進む。
ST89において、C色不足駆動時間t1cとK色不足駆動時間t1kとに基づいて、C色、K色の順に、駆動可能時間TbのC色不足駆動時間t1cの分を、C色駆動時間tbcに割振って、駆動可能時間TbのK色不足駆動時間t1kの分を、K色駆動時間tbkに割振る。そして、ST20に進む。
ST90において、C色不足駆動時間t1cとK色不足駆動時間t1kとに基づいて、K色、C色の順に、駆動可能時間TbのK色不足駆動時間t1kの分を、K色駆動時間tbkに割振って、駆動可能時間TbのC色不足駆動時間t1cの分を、C色駆動時間tbcに割振る。そして、ST20に進む。
(実施例5の作用)
前記構成を備えた実施例5の画像形成装置Uでは、C色とK色については、印刷設定情報に基づいて、駆動可能時間Tbが割振られ、駆動時間tbc,tbkにオーガ4c,4kが駆動する。
すなわち、C色とK色の要求信号を受信した場合であって、カラー設定の場合には、駆動可能時間Tbを、C色駆動時間tbc、K色駆動時間tbkの順に割振っている。さらに、C色とK色の不足駆動時間の和t1c+t1kが駆動可能時間Tbを超える場合であって、C色不足駆動時間t1cが駆動可能時間Tbを超える場合には、C色駆動時間tbcにのみ駆動可能時間Tbを割振っている。また、C色とK色の不足駆動時間の和t1c+t1kが駆動可能時間Tbを超える場合であって、C色不足駆動時間t1cが不足駆動可能時間Tbを超えない場合には、駆動可能時間TbのC色不足駆動時間t1cの分を、C色駆動時間tbcに割振り、残りの時間Tb−t1cの分を、K色駆動時間tbkに割振っている。
また、C色とK色の要求信号を受信した場合であって、モノクロ設定の場合には、カラー設定の場合とは逆の処理が行われている。すなわち、駆動可能時間Tbを、K色駆動時間tbk、C色駆動時間tbcの順に割振っている。さらに、C色とK色の不足駆動時間の和t1c+t1kが駆動可能時間Tbを超える場合であって、K色不足駆動時間t1kが駆動可能時間Tbを超える場合には、K色駆動時間tbcにのみ駆動可能時間Tbを割振る。また、C色とK色の不足駆動時間の和t1c+t1kが駆動可能時間Tbを超える場合であって、K色不足駆動時間t1kが不足駆動可能時間Tbを超えない場合には、駆動可能時間TbのK色不足駆動時間t1kの分を、K色駆動時間tbkに割振り、残りの時間Tb−t1kの分を、C色駆動時間tbcに割振っている。
したがって、実施例5の画像形成装置Uでは、印刷設定情報に応じて、現像剤の消費される確率の高い現像剤が優先的に補給されており、特に、不足駆動時間の和t1c+t1kが駆動可能時間Tbを超える場合には、C色に関しては、モノクロ設定に比べてカラー設定の場合に、駆動可能時間Tbが多く割振られており、K色に関しては、カラー設定に比べてモノクロ設定の場合に、駆動可能時間Tbが多く割振られている。
したがって、印刷設定情報に基づかずに駆動可能時間Tbが割振られる構成に比べて、現像剤の消費される確率の高い現像剤を補給し易く、濃度変動が低減されていると共に、カラー設定の場合にK色よりC色の補給を優先することで、画像濃度変動の目立ち易いカラーの画像濃度変動が低減される。
また、実施例5では、モノクロ設定でも、C色の現像剤を供給しており、例えば、以前に実行されたカラーモードのジョブ中に現像装置Gc内の現像剤の濃度Ncを予め設定された濃度Nc0まで補給できなかった場合にも、現像剤が供給可能であり、C色の現像剤の濃度変動が低減されている。
なお、実施例5でも、実施例1と同様に、要求信号の有る色Y〜Kについて、駆動可能時間Tbが割振られており、濃度変動が低減されると共に、かぶり等の発生が低減されている。
図28は実施例6の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。
図29は実施例6の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図28の続きの図である。
なお、この実施例6の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例6は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
(実施例6の制御部の説明)
(前記コントローラCの機能)
図28、図29において、実施例6のコントローラCには、不足濃度判別手段C61と、ジョブ中断手段C62と、が追加されている。また、実施例6のコントローラCは、実施例1の駆動制御手段C17に替えて、実施例6の駆動制御手段C17′を有している。
C61:不足濃度判別手段
不足情報判別手段の一例としての不足濃度判別手段C61は、Y色不足濃度判別手段C61Aと、M色不足濃度判別手段C61Bと、C色不足濃度判別手段C61Cと、K色不足濃度判別手段C61Dとを有し、不足情報の一例としての不足濃度ΔNy〜ΔNkの値が予め設定された不足情報の一例としての予め設定された不足濃度ΔNy0〜ΔNk0の値に比べて大きいか否かを判別する。
なお、実施例6では、不足濃度ΔNy0〜ΔNk0は、前記不足濃度ΔNy0〜ΔNk0に基いて不足駆動時間t1y〜t1kが演算された場合に、不足駆動時間t1y〜t1kが、駆動可能時間Tbの1.5倍の時間となる値として、設定されている。
C62:ジョブ中断手段
画像形成動作の中断手段の一例としてのジョブ中断手段C62は、前記不足濃度判別手段C61の判別結果に基づいて、ジョブを中断する。
実施例6のジョブ中断手段C62は、前記不足濃度判別手段C61によって、不足濃度ΔNy〜ΔNkが、予め設定された不足濃度ΔNy0〜ΔNk0に比べて大きいと判別された場合に、ジョブを中断する。そして、実施例6のジョブ中断手段C62は、後述するジョブ中断時駆動制御手段C17C,C17Dによる処理が終了した場合に、ジョブを再開する。
C17′:駆動制御手段
実施例6の駆動制御手段C17′には、ジョブ中断時YM駆動制御手段C17Cと、ジョブ中断時CK駆動制御手段C17Dと、が追加されている。
実施例6の駆動制御手段C17′では、ジョブが実行されている場合には、実施例1と同様のYM駆動制御手段C17Aと、CK駆動制御手段C17Bとによって、実施例1と同様の処理が行われる。一方で、実施例6の駆動制御手段C17′では、前記ジョブ中断手段C62によって、ジョブが中断された場合には、ジョブ中断時YM駆動制御手段C17Cと、ジョブ中断時CK駆動制御手段C17Dとによって、処理が実行される。
したがって、以下では、実施例1と異なるジョブ中断時YM駆動制御手段C17Cと、ジョブ中断時CK駆動制御手段C17Dについてのみ説明を行い、その他の駆動制御手段C17A,C17Bについては、その詳細な説明を省略する。
C17C:ジョブ中断時YM駆動制御手段
画像形成動作の中断時の駆動制御手段の一例としてのジョブ中断時YM駆動制御手段C17Cは、前記ジョブ中断手段C62によって、ジョブが中断された場合に、YMモータ駆動回路D1を介して、YM補給モータM1を駆動させることにより、前記駆動系11を制御して、Y色不足駆動時間t1yの分、オーガ4yを駆動させると共に、M色不足駆動時間t1mの分、オーガ4mを駆動させる。
なお、ジョブ中断時CK駆動制御手段C17Dは、対象がC色とK色との組み合わせである点以外は、前記YM駆動制御手段C17Cと同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
(実施例6の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例6の画像形成装置Uの処理の流れを流れ図、いわゆる、フローチャートを使用して説明する。
(駆動制御処理の説明)
図30は実施例6のYM駆動制御処理のフローチャートであり、実施例1の図8に対応する図である。
図31は実施例6のYM駆動制御処理のフローチャートであり、図30の続きの図である。
実施例6のYM駆動制御処理では、実施例1のST17とST36の間に、ST91〜ST94が追加されている。また、ST24とST36との間には、ST95〜ST98が追加されている。さらに、ST31とST36との間には、ST99〜ST102が追加されている。
図30のST91において、Y色不足濃度ΔNyが予め設定されたY色不足濃度ΔNy0に比べて大きいか、又は、M色不足濃度ΔNmが予め設定されたM色不足濃度ΔNm0に比べて大きいか、否かを判別する。イエス(Y)の場合はST92に進み、ノー(N)の場合はST18に進む。
ST92において、ジョブを中断する。そして、ST93に進む。
ST93において、YM補給モータM1を、Y色不足駆動時間t1yの分、正回転させて、M色不足駆動時間t1mの分、逆回転させる。そして、ST94に進む。
ST94において、ジョブを再開する。そして、ST36に進む。
図31のST95において、M色不足濃度ΔNmが予め設定されたM色不足濃度ΔNm0に比べて大きいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST96に進み、ノー(N)の場合はST25に進む。
ST96において、ジョブを中断する。そして、ST97に進む。
ST97において、YM補給モータM1を、M色不足駆動時間t1mの分、逆回転させる。そして、ST98に進む。
ST98において、ジョブを再開する。そして、ST36に進む。
ST99において、Y色不足濃度ΔNyが予め設定されたY色不足濃度ΔNy0に比べて大きいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST100に進み、ノー(N)の場合はST32に進む。
ST100において、ジョブを中断する。そして、ST101に進む。
ST101において、YM補給モータM1を、Y色不足駆動時間t1yの分、正回転させる。そして、ST102に進む。
ST102において、ジョブを再開する。そして、ST36に進む。
(実施例6の作用)
前記構成を備えた実施例6の画像形成装置Uでは、不足濃度ΔNy〜ΔNkが、予め設定された不足濃度ΔNy0〜ΔNk0に比べて大きくない場合には、実施例1と同様の処理が行われる。したがって、不足濃度ΔNy〜ΔNkが、前記不足濃度ΔNy0〜ΔNk0に比べて大きくない場合には、実施例1と同様に、要求信号の有る色Y〜Kについて、駆動可能時間Tbが割振られて、濃度変動が低減されると共に、かぶり等の発生が低減されている。
また、実施例6の画像形成装置Uでは、不足濃度ΔNy〜ΔNkが、予め設定された不足濃度ΔNy0〜ΔNk0に比べて大きい場合には、ジョブを中断して、不足駆動可能時間t1y〜t1kの分、オーガ4y〜4kを駆動して、現像剤を不足濃度ΔNy〜ΔNk分、供給する。
ここで、例えば、実施例1の場合には、不足濃度ΔNy〜ΔNkが大きくても、駆動可能時間Tb内でしかオーガ4y〜4kは駆動されず、十分な現像剤が供給されない場合がある。したがって、実施例1では、現像装置Gy〜Gk内の濃度が大きく不足した状態で、現像装置Gy〜Gkによる現像が行われる恐れがあった。
これに対して、実施例6では、ジョブを中断させ、現像装置Gy〜Gkによる現像を中断させて、不足駆動時間t1y〜t1kの分、オーガ4y〜4kを駆動して現像剤を供給し、その後、ジョブを再開させる。したがって、実施例6では、実施例1に比べて、現像装置Gy〜Gk内の濃度不足が低減された状態で現像される。
図32は実施例7の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。
図33は実施例7の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図32の続きの図である。
なお、この実施例7の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例7は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
(実施例7の制御部の説明)
(コントローラCの機能)
図32、図33において、実施例7のコントローラCには、残余量予測手段C71と、少量状態予測手段C72と、不足時間変換手段C73とが追加されている。
C71:残余量予測手段
残余量予測手段C71は、Y色残余量予測手段C71Aと、M色残余量予測手段C71Bと、C色残余量予測手段C71Cと、K色残余量予測手段C71Dとを有し、現像剤カートリッジKy〜Kk内の現像剤の量の一例としての残余量fy,fm,fc,fkを予測する。
C71A:Y色残余量予測手段
Y色残余量予測手段C71Aは、現像剤カートリッジKy内の現像剤の残余量fyを予測する。
実施例7では、Y色残余量予測手段C71Aは、Y色の駆動時間tbyを累積取得して、現像剤カートリッジKy内の現像剤の残余量fyを予測する。
C72:少量状態予測手段
少量状態予測手段C72は、Y色少量状態予測手段C72Aと、M色少量状態予測手段C72Bと、C色少量状態予測手段C72Cと、K色少量状態予測手段C72Dとを有し、前記現像剤カートリッジKy〜Kk内の現像剤の量が残り少ない少量状態であるか否かを予測する。
C72A:Y色少量状態予測手段
Y色少量状態予測手段C72Aは、前記Y色残余量fyが、予め設定された基準残余量fy0に比べて小さいか否か判別することで、Y色のトナーカートリッジKy内が少量状態であるか否かを予測する。
実施例7では、前記Y色少量状態予測手段C72Aは、前記Y色残余量fyが、予め設定された基準残余量fy0に比べて小さいと判別した場合には、Y色のトナーカートリッジKy内が少量状態であると判別する。また、前記Y色少量状態予測手段C72Aは、前記Y色残余量fyが、予め設定された基準残余量fy0に比べて小さくないと判別した場合には、Y色のトナーカートリッジKy内が少量状態でない、すなわち、少量状態と予測される前の通常状態と判別する。
なお、Y色以外のM,C,K色の各少量状態予測手段C72B〜C72Dは、対応する色が異なる点以外は、前記Y色少量状態予測手段C72Aと同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
C73:不足時間変換手段
不足時間変換手段C73は、Y色不足時間変換手段C73Aと、M色不足時間変換手段C73Bと、C色不足時間変換手段C73Cと、K色不足時間変換手段C73Dとを有し、不足駆動時間演算手段C13で演算された不足駆動時間t1y〜t1kを、新たな不足駆動時間t1y〜t1kに変換する。
C73A:Y色不足時間変換手段
Y色不足時間変換手段C73Aは、Y色現像剤カートリッジKyが少量状態と判別された場合に、Y色不足駆動時間演算手段C13Aで演算されたY色不足駆動時間t1yを、新たな不足駆動時間t1yに変換する。
実施例7では、Y色不足時間変換手段C73Aは、予め設定された1よりも大きな係数δyと、Y色不足駆動時間演算手段C13Aで演算されたY色不足駆動時間t1yと、の積として、新たな不足駆動時間t1y(=δy×t1y)に変換する。
なお、Y色以外のM,C,K色の各Y色不足時間変換手段C73B〜C73Dは、対応する色が異なる点以外は、前記Y色不足時間変換手段C73Aと同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
(実施例7の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例7の画像形成装置Uの処理の流れを流れ図、いわゆる、フローチャートを使用して説明する。
(駆動制御処理の説明)
図34は実施例7のYM駆動制御処理のフローチャートであり、実施例1の図8に対応する図である。
図35は実施例7のYM駆動制御処理のフローチャートであり、図34の続きの図である。
図34、図35において、実施例7のYM駆動制御処理では、実施例1のST16とST17の間に、ST151〜ST155が追加されている。また、ST23とST24との間には、ST156〜ST158が追加されている。さらに、ST30とST31との間には、ST159〜ST161が追加されている。
図34のST151において、次の(1),(2)の処理を実行して、ST152に進む。
(1)Y色残余量fyを取得する。
(2)M色残余量fmを取得する。
ST152において、Y色残余量fyが、基準残余量fy0に比べて小さいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST153に進み、ノー(N)の場合はST154に進む。
ST153において、Y色不足駆動時間t1yを、新たな不足駆動時間t1y(=δy×t1y)に変換する。そして、ST154に進む。
ST154において、M色残余量fmが、基準残余量fm0に比べて小さいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST155に進み、ノー(N)の場合はST17に進む。
ST155において、M色不足駆動時間t1mを、新たな不足駆動時間t1m(=δm×t1m)に変換する。そして、ST17進む。
図35のST156において、M色残余量fmを取得する。そして、ST157に進む。
ST157において、M色残余量fmが、基準残余量fm0に比べて小さいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST158に進み、ノー(N)の場合はST24に進む。
ST158において、M色不足駆動時間t1mを、新たな不足駆動時間t1m(=δm×t1m)に変換する。そして、ST24進む。
ST159において、Y色残余量fyを取得する。そして、ST160に進む。
ST160において、Y色残余量fyが、基準残余量fy0に比べて小さいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST161に進み、ノー(N)の場合はST31に進む。
ST161において、Y色不足駆動時間t1yを、新たな不足駆動時間t1y(=δy×t1y)に変換する。そして、ST31進む。
(実施例7の作用)
前記構成を備えた実施例7の画像形成装置Uでは、現像剤カートリッジKy〜Kk内が少量状態と予測された場合には、対応する不足駆動時間t1y〜t1kを、通常状態に比べて大きくすることで、駆動時間tby〜tbkに割振る時間を増加させて、オーガ4y〜4kを駆動する。
一般に、現像剤カートリッジKy〜Kkの現像剤が、少量状態の場合、通常状態の場合に比べて、ディスペンサ1y〜1k内の現像剤が少なくなって、オーガ4y〜4kによって供給される単位時間当たりの現像剤の量も減少する。したがって、通常状態と同様の駆動時間tby〜tbkでオーガ4y〜4kを駆動させると、現像剤の供給量が予定としている現像剤に到達しない場合がある。
これに対して、実施例7では、対応する不足駆動時間t1y〜t1kを、通常状態に比べて大きくすることで、駆動時間tby〜tbkに割振る時間を増加させて、オーガ4y〜4kを駆動しており、予め設定された量の現像剤が供給され易くなっており、少量状態において、駆動時間を通常状態より増やさない場合に比べて、現像剤の濃度変動が低減されている。また、実施例7では、割振られる駆動時間tby〜tbkが通常状態より大きくなっており、駆動時間を通常状態より増やさない場合に比べて、少量状態での現像剤カートリッジKy〜Kk内の現像剤が多く供給され易く、現像剤カートリッジKy〜Kkの現像剤が使い切られ易くなっている。
図36は実施例8の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。
図37は実施例8の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図36の続きの図である。
図38は実施例8の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図37の続きの図である。
なお、この実施例8の説明において、前記実施例1,5の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例8は、下記の点で前記実施例1,5と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
(実施例8の制御部の説明)
(コントローラCに接続された信号入力要素)
図36〜図38において、実施例8のコントローラCには、現像剤有無センサSN3y〜SN3kの検知信号が入力されている。
SN3y〜SN3k:現像剤有無センサ
現像剤有無検知部材の一例としての現像剤有無センサSN3y〜SN3kは、現像剤カートリッジKy〜Kkから排出される現像剤の有無を検知して、検知信号を出力する。
(実施例8の制御部の説明)
(前記コントローラCの機能)
図36〜図38において、実施例8のコントローラCには、空情報取得手段C81と、空状態判別手段C82と、が追加されている。また、実施例8のコントローラCは、駆動時間割振り手段C15に替えて、実施例8の駆動時間割り手段C83を有している。
C81:空情報取得手段
空情報取得手段C81は、前記現像剤有無センサSN3y〜SN3kの出力信号に基づいて、現像剤の有無情報を取得する。
C82:空状態判別手段
空状態判別手段C82は、Y色空状態判別手段C82Aと、M色空状態判別手段C82Bと、C色空状態判別手段C82Cと、K色空状態判別手段C82Dとを有し、現像剤カートリッジKy〜kkの現像剤が無くなった空状態であるか否かを判別する。
C82A:Y色空状態判別手段
Y色空状態判別手段C82Aは、現像剤カートリッジKy〜kkの現像剤が無くなった空状態であるか否かを判別する。
実施例8のY色空状態判別手段C82Aは、前記空情報取得手段C81によって取得された現像剤の有無情報に基づいて、Y色の現像剤カートリッジKy内の現像剤が空状態であるか否かを判別する。
C83:駆動時間割振り手段
駆動時間割振り手段C83は、YM駆動時間割振り手段C83Aと、CK駆動時間割振り手段C83Bとを有し、前記駆動可能時間Tbを、前記駆動系がオーガ4y〜4kを駆動する時間に割振る。
C83A:YM駆動時間割振り手段
YM駆動時間割振り手段C83Aは、Y一色割振り手段C15A1と、M一色割振り手段C15A2と、非優先時のYM二色割振り手段C83A3と、優先時のYM二色割振り手段C83A4とを有し、前記駆動可能時間Tbを、Y色駆動時間tbyと、M色駆動時間tbmとに割振る。
ここで、Y一色割振り手段C15A1と、M一色割振り手段C15A2とは、実施例1と同様の構成なので、その説明は省略する。
C83A3:非優先時のYM二色割振り手段
非優先時のYM二色割振り手段C83A3は、実施例1と同様のYM大小判別手段C15A3aを有しており、前記Y色とM色の空状態判別手段C82A,C82Bによって、現像剤カートリッジKy,Kmのいずれもが空状態である、或いは、いずれもが空状態ではない、と判別された場合に、駆動可能時間Tbを割振る点以外は、実施例1のYM二色割振り手段C15A3と同様の処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
C83A4:優先時のYM二色割振り手段
優先時のYM二色割振り手段C83A4は、優先不足判別手段C83A4aと、Y有り時の不足時割振り手段C83A4bと、M有り時の不足時割振り手段C83A4cと、Y有り時の充足時割振り手段C83A4dと、M有り時の充足時割振り手段C83A4eとを有し、前記Y色とM色の空状態判別手段C82A,C82Bによって、現像剤カートリッジKy,Kmのいずれかのみが、空状態であると判別された場合に、前記不足駆動時間t1y,t1mに基づいて、駆動可能時間Tbを、Y色駆動時間tbyとM色駆動時間tbmとに割振る。
C83A4a:優先不足判別手段
優先不足判別手段C83A4aは、Y色不足駆動時間t1yとM色不足駆動時間t1mとの和t1y+t1mが駆動可能時間Tbより大きいと判別された場合であって、前記Y色とM色の空状態判別手段C82A,C82Bによって、いずれかの現像剤カートリッジKy,Kmのみが空状態であると判別された場合に、優先的に供給を行う色Y,Mの不足駆動時間t1y,t1mが、駆動可能時間Tbより大きいか否かを判別する。
実施例8の優先不足判別手段C83A4aは、前記Y色空状態判別手段C82Aによって、Y色の現像剤カートリッジKyが空状態でないと判別され、且つ、前記M色空状態判別手段C82Bによって、M色の現像剤カートリッジKmが空状態であると判別された場合に、Y色不足駆動時間t1yが駆動可能時間Tbより大きいか否か判別する。
また、実施例8の優先不足判別手段C83A4aは、前記M色空状態判別手段C82Bによって、M色の現像剤カートリッジKmが空状態でないと判別され、且つ、前記Y色空状態判別手段C82Aによって、Y色の現像剤カートリッジKyが空状態であると判別された場合に、M色不足駆動時間t1mが駆動可能時間Tbより大きいか否か判別する。
C83A4b:Y有り時の不足時割振り手段
Y有り時の不足時割振り手段C83A4bは、Y色不足駆動時間t1yとM色不足駆動時間t1mとの和t1y+t1mが駆動可能時間Tbより大きいと判別され、前記Y色とM色の空状態判別手段C82A,C82Bによって、M色の現像剤カートリッジKmのみが空状態であると判別された場合に、実施例5の多色用の不足時間割振り手段C53B3bのC色、K色に対する割振り方と同様の割振り方で、Y色、M色に駆動可能時間Tbを割振る。
すなわち、実施例8のY有り時の不足時割振り手段C83A4bは、前記Y色とM色の空状態判別手段C82A,C82Bによって、M色の現像剤カートリッジKmのみが空状態であると判別された場合であって、前記優先不足判別手段C83A4aによって、Y色不足駆動時間t1yが、駆動可能時間Tbより大きいと判別された場合に、前記駆動可能時間Tbの全部を、Y色駆動時間tbyに割振る。
また、実施例8のY有り時の不足時割振り手段C83A4bは、前記Y色とM色の空状態判別手段C82A,C82Bによって、M色の現像剤カートリッジKmのみが空状態であると判別された場合であって、前記優先不足判別手段C83A4aによって、Y色不足駆動時間t1yが、駆動可能時間Tbより大きくないと判別された場合に、Y色、M色の順に、駆動可能時間TbのY色不足駆動時間t1yの分を、Y色駆動時間tbyに割振り、残りTb−t1yの分を、M色駆動時間tbmに割振る。
C83A4c:M有り時の不足時割振り手段
M有り時の不足時割振り手段C83A4cは、Y色不足駆動時間t1yとM色不足駆動時間t1mとの和t1y+t1mが駆動可能時間Tbより大きいと判別され、前記Y色とM色の空状態判別手段C82A,C82Bによって、Y色の現像剤カートリッジKyのみが空状態であると判別された場合に、実施例5の単色用の不足時間割振り手段C53B3cのK色、C色に対する割振り方と同様の割振り方で、M色、Y色に駆動可能時間Tbを割振る。
すなわち、実施例8のM有り時の不足時割振り手段C83A4cは、前記Y色とM色の空状態判別手段C82A,C82Bによって、Y色の現像剤カートリッジKyのみが空状態であると判別された場合であって、前記優先不足判別手段C83A4aによって、M色不足駆動時間t1mが、駆動可能時間Tbより大きいと判別された場合に、前記駆動可能時間Tbの全部を、M色駆動時間tbmに割振る。
また、実施例8のM有り時の不足時割振り手段C83A4cは、前記Y色とM色の空状態判別手段C82A,C82Bによって、Y色の現像剤カートリッジKyのみが空状態であると判別された場合であって、前記優先不足判別手段C83A4aによって、M色不足駆動時間t1mが、駆動可能時間Tbより大きくないと判別された場合に、M色、Y色の順に、駆動可能時間TbのM色不足駆動時間t1mの分を、M色駆動時間tbmに割振り、残りTb−t1mの分を、Y色駆動時間tbyに割振る。
C83A4d:Y有り時の充足時割振り手段
Y有り時の充足時割振り手段C83A4dは、Y色不足駆動時間t1yとM色不足駆動時間t1mとの和t1y+t1mが駆動可能時間Tb以下と判別され、前記Y色とM色の空状態判別手段C82A,C82Bによって、M色の現像剤カートリッジKmのみが空状態であると判別された場合に、YM大小判別手段C15A3aの判別結果に基づくことなく、Y色、M色の順に、駆動可能時間Tbを割振る点以外は、実施例1のYM二色割振り手段C15A3と同様に駆動可能時間Tbを割振るので、その詳細な説明は省略する。
C83A4e:M有り時の充足時割振り手段
M有り時の充足時割振り手段C83A4eは、Y色不足駆動時間t1yとM色不足駆動時間t1mとの和t1y+t1mが駆動可能時間Tb以下と判別され、前記Y色とM色の空状態判別手段C82A,C82Bによって、Y色の現像剤カートリッジKyのみが空状態であると判別された場合に、YM大小判別手段C15A3aの判別結果に基づくことなく、M色、Y色の順に、駆動可能時間Tbを割振る点以外は、実施例1のYM二色割振り手段C15A3と同様に駆動可能時間Tbを割振るので、その詳細な説明は省略する。
なお、実施例8のCK駆動時間割振り手段C83Bは、対応する色が異なる以外は実施例8のCK駆動時間割振り手段C83Bと同様に構成されるのでその詳細な説明は省略する。
(実施例8の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例8の画像形成装置Uの処理の流れを流れ図、いわゆる、フローチャートを使用して説明する。
(駆動制御処理の説明)
図39は実施例8のYM駆動制御処理のフローチャートであり、実施例1の図8に対応する図である。
図40は実施例8のYM駆動制御処理のフローチャートであり、図39の続きの図である。
図39、図40において、実施例8のYM駆動制御処理では、実施例1のST17とST20の間には、ST201〜ST214が追加されている。
図39のST201において、Y色の現像剤カートリッジKy又はM色の現像剤カートリッジKmが空状態であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST202に進み、ノー(N)の場合はST18に進む。
ST202において、Y色の現像剤カートリッジKyのみが空状態であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST207に進み、ノー(N)の場合はST203に進む。
ST203において、Y色の現像剤カートリッジKyとM色の現像剤カートリッジKmとの両方が空状態であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST18に進み、ノー(N)の場合はST204に進む。
ST204において、Y色不足駆動時間t1yが、駆動可能時間Tbより大きいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST205に進み、ノー(N)の場合はST206に進む。
ST205において、駆動可能時間Tbの全部を、Y色駆動時間tbyに割振る。そして、ST20に進む。
ST206において、Y色、M色の順に、駆動可能時間TbのY色不足駆動時間t1yの分を、Y色駆動時間tbyに割振り、残りTb−t1yの分を、M色駆動時間tbmに割振る。そして、ST20に進む。
ST207において、M色不足駆動時間t1mが、駆動可能時間Tbより大きいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST208に進み、ノー(N)の場合はST209に進む。
ST208において、駆動可能時間Tbの全部を、M色駆動時間tbmに割振る。そして、ST20に進む。
ST209において、M色、Y色の順に、駆動可能時間TbのM色不足駆動時間t1mの分を、M色駆動時間tbmに割振り、残りTb−t1mの分を、Y色駆動時間tbyに割振る。そして、ST20に進む。
ST210において、Y色の現像剤カートリッジKy又はM色の現像剤カートリッジKmが空状態であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST211に進み、ノー(N)の場合はST19に進む。
ST211において、Y色の現像剤カートリッジKyのみが空状態であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST214に進み、ノー(N)の場合はST212に進む。
ST212において、Y色の現像剤カートリッジKyとM色の現像剤カートリッジKmとの両方が空状態であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST19に進み、ノー(N)の場合はST213に進む。
ST213において、Y色不足駆動時間t1yとM色不足駆動時間t1mとに基づいて、Y色、M色の順に、駆動可能時間TbのY色不足駆動時間t1yの分を、Y色駆動時間tbyに割振って、駆動可能時間TbのM色不足駆動時間t1mの分を、M色駆動時間tbkに割振る。そして、ST20に進む。
ST214において、Y色不足駆動時間t1yとM色不足駆動時間t1mとに基づいて、M色、Y色の順に、駆動可能時間TbのM色不足駆動時間t1mの分を、M色駆動時間tbmに割振って、駆動可能時間TbのY色不足駆動時間t1yの分を、Y色駆動時間tbyに割振る。そして、ST20に進む。
(実施例8の作用)
実施例8の構成を備えた画像形成装置Uでは、現像剤カートリッジKy〜Kkについて、空状態と判別されるまでは、実施例1と同様に処理が行われる。したがって、空状態と判別されるまでは、実施例1と同様に、要求信号の有る色Y〜Kについて、駆動可能時間Tbが割振られて、濃度変動が低減されると共に、かぶり等の発生が低減されている。
また、実施例8では、Y色とM色の要求信号を受信した場合において、Y色とM色の現像剤カートリッジKy,Kkのいずれかのみが空状態であると判別された場合には、空状態でない色の駆動時間に、実施例5のような割振り方で優先的に、駆動可能時間Tbが割振られている。
すなわち、実施例8では、空状態の色に比べて、空状態でない色から優先的に駆動可能時間が割振られる。したがって、実施例8では、確実に現像剤が残っている色について、駆動可能時間Tbが多く割振られており、空状態の場合に、駆動可能時間Tbが空状態でない場合と同様に割振られる場合に比べて、現像剤の供給効率が増加しており、空状態でない色について、濃度変動が低減され易くなっている。
図41は実施例9の現像剤供給装置の駆動系の説明図であり、実施例1の図4に対応する図である。
なお、この実施例9の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例9は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図41において、実施例9の駆動装置系の一例としての駆動系51は、駆動源の一例としての補給モータM1′を有する。実施例9の補給モータM1′は、正回転可能なDCモータにより構成されている。補給モータM1′の駆動軸52には、駆動歯車の一例として、Y,M,C,Kの各ディスペンサ1y〜1kに対応する位置に、駆動ギヤ53y,53m,53c,53kが支持されている。各駆動ギヤ53y〜53kには、切替歯車の一例としてのクラッチギヤ54y〜54kが噛み合っている。前記クラッチギヤ54y〜54kは、駆動の伝達、切断を切り替える伝達切替部材の一例としてのクラッチ56y〜56kに接続されており、クラッチギヤ54y〜54kの同軸に支持された伝達歯車の一例としての伝達ギヤ57y〜57kへの駆動の伝達、切断が切り替えられる。前記伝達ギヤ57y〜57kは、各ディスペンサ1y〜1kのオーガ4y〜4kに駆動を伝達する。
前記駆動ギヤ53、クラッチギヤ54、クラッチ56、伝達ギヤ57により、各色の伝達系53〜57が構成され、前記符号52〜57を付した部材および補給モータM1′により実施例9の駆動系51が構成されている。
ここで、実施例9では、前記駆動系51の補給モータM1′の性能(電力や騒音等の制約)により、同時に駆動されるディスペンサ1y〜1kの数が最大3つに限定されている。
(実施例9の制御部の説明)
図42は実施例9の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図5に対応する図である。
図43は実施例9の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図であり、図42の続きの図である。
実施例9の画像形成装置Uでは、YMモータ駆動回路D1およびCKモータ駆動回路D2に替えて、供給駆動回路の一例としてのモータ駆動回路D1′および切替制御回路の一例としてのクラッチ制御回路D3を有する。
D1′:モータ駆動回路
モータ駆動回路D1′は、補給モータM1′を回転させて、各ディスペンサ1y〜1kを駆動させる。
D3:クラッチ制御回路
クラッチ制御回路D3は、各クラッチ56y〜56kを制御して、各ディスペンサ1y〜1kへの駆動の伝達、切断を制御する。
(実施例9のコントローラCの機能)
図42、図43において、実施例9のコントローラCには、割振り選定手段C91が追加されている。また、実施例9のコントローラCは、実施例1の要求判別手段C12、不足駆動時間判別手段C14、駆動時間割振り手段C15、駆動制御手段C17に替えて、実施例9の要求判別手段C92、不足駆動時間判別手段C93、駆動時間割振り手段C94、駆動制御手段C95を有している。
C91:割振り選定手段
割振り選定手段C91は、全ての色Y〜Kの要求信号を受信している場合に、前記不足駆動時間演算手段C13で演算された不足駆動時間t1y〜t1kに基づいて、第1の色と第2の色に対応する色を選定する。
実施例9の割振り選定手段C91は、前記不足駆動時間t1y〜t1kのうち小さい方の色Y〜Kから、順に、第1の色と第2の色とに選定する。なお、小さい方の不足駆動時間t1y〜t1kが3つ以上同じ場合には、実施例9の割振り選定手段C91は、Y,M,C,Kの順に第1の色と第2の色に選定する。
C92:要求判別手段
実施例9の要求判別手段C92は、Y色要求判別手段C92Aと、M色要求判別手段C92Bと、C色要求判別手段C92Cと、K色要求判別手段C92Dとを有し、前記信号受信記憶手段C11の記憶情報に基づいて、前記要求信号発信手段C9によって要求信号が発信されたか否かを判別する。
実施例9では、いずれの色Y〜Kの要求信号が発信されたか否かを色Y〜Kごとに判別する。
C93:不足駆動時間判別手段
不足駆動時間判別手段C93は、非選定時間判別手段C93Aと、選定時間判別手段C93Bとを有し、前記不足駆動時間t1y〜t1kに基づく駆動時間が、前記駆動系51が駆動可能な予め設定された駆動可能時間Tbに比べて、大きいか否かを判別する。
C93A:非選定時間判別手段
非選定時間判別手段C93Aは、要求信号を受信した色Y〜Kについて、前記割振り選定手段C91により選定されていない色の不足駆動時間t1y〜t1kに基づく駆動時間が、駆動可能時間Tbに比べて、大きいか否かを判別する。
C93B:選定時間判別手段
選定時間判別手段C93Bは、前記割振り選定手段C91により選定された第1の色と第2の色の不足駆動時間t1y〜t1kに基づく駆動時間が、駆動可能時間Tbに比べて、大きいか否かを判別する。
実施例9では、前記選定時間判別手段C93Bは、第1の不足駆動時間t1y〜t1kと第2の不足駆動時間t1y〜t1kとの和が駆動可能時間Tbに比べて大きいか否か判別する。
C94:駆動時間割振り手段
駆動時間割振り手段C94は、非選定割振り手段C94Aと、選定割振り手段C94Bとを有し、前記駆動可能時間Tbを、前記駆動系51がオーガ4y〜4kを駆動する時間に割振る。
C94A:非選定割振り手段
非選定割振り手段C94Aは、要求信号を受信し、前記割振り選定手段C91によって選定されない色について、前記不足駆動時間t1y〜t1kに基づいて、駆動可能時間Tbを、対応する駆動時間tby〜tbkに割振る。
実施例9の非選定割振り手段C94Aは、要求信号を受信したそれぞれの色について、不足駆動時間t1y〜t1kが駆動可能時間Tbより大きい場合に、駆動可能時間Tbの全ての時間を、駆動時間tby〜tbkに割振る。
また、要求信号を受信したそれぞれの色について、不足駆動時間t1y〜t1kが駆動可能時間Tbより大きくない場合には、駆動可能時間Tbの不足駆動時間t1y〜t1k分を、駆動時間tby〜tbkに割振る。
C94B:選定割振り手段
選定割振り手段C94Bは、第1の不足駆動時間t1y〜t1kに比べて第2の不足駆動時間t1y〜t1kが大きいか否かを判別する大小判別手段C94B1を有し、前記割振り選定手段C91により割振られた第1の色と第2の色の不足駆動時間t1y〜t1kに基づいて、駆動可能時間Tbを、第1の駆動時間tby〜tbkと第2の駆動時間tby〜tbkとに割振る。
実施例9の選定割振り手段C94Bは、前記選定時間判別手段C93Aによって、第1の不足駆動時間t1y〜t1kと第2の不足駆動時間t1y〜t1kとの和が駆動可能時間Tbより大きいと判別された場合に、駆動可能時間Tbを、前記和に対する第1の不足駆動時間t1y〜t1kの割合の分、第1の駆動時間tby〜tbkに割振ると共に、前記和に対する第2の不足駆動時間の割合の分、第2の駆動時間に割振る。
また、実施例9の選定割振り手段C94Bは、前記和が駆動可能時間Tbに等しい場合、又は、前記和が駆動可能時間Tbに比べて小さい場合に、駆動可能時間Tbを、第1の不足駆動時間t1y〜t1kの分、第1の駆動時間tby〜tbkに割振ると共に、第2の不足駆動時間t1y〜t1kの分、第2の駆動時間tby〜tbkに割振る。
なお、実施例9では、前記選定割振り手段C94Bは、前記大小判別手段C94B1の判別結果に基づいて、不足駆動時間の大きい方から順に割振る。
C95:駆動制御手段
駆動制御手段C95は、駆動源制御手段の一例としてのモータ制御手段C95Aと、切替制御手段の一例としてのクラッチ制御手段C95Bとを有し、補給モータM1′およびクラッチ56y〜56kを制御して、各ディスペンサ1y〜1kの供給動作を制御する。
C95A:モータ制御手段
モータ制御手段C95Aは、モータ駆動回路D1′を介して補給モータM1′の駆動を制御して、各ディスペンサ1y〜1kの駆動を制御する。実施例9のモータ制御手段C95Aは、駆動可能時間Tbに補給モータM1′を制御する。
C95B:クラッチ制御手段
クラッチ制御手段C95Bは、クラッチ制御回路D3を介してクラッチ56y〜56kを制御して、各ディスペンサ1y〜1kへの駆動の伝達、切断を制御する。実施例9のクラッチ制御手段C95Bは、駆動時間tby〜tbkに、対応するディスペンサ1y〜1kのクラッチ56y〜56kを伝達状態にし、駆動時間tby〜tbkの割振られなかったディスペンサ1y〜1kのクラッチ56y〜56kを切断状態にする。
(実施例9の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例9の画像形成装置Uの処理の流れを流れ図、いわゆる、フローチャートを使用して説明する。
(駆動制御処理の説明)
図44は実施例9の駆動制御処理のフローチャートであり、実施例1の図8に対応する図である。
図45は実施例9の駆動制御処理のフローチャートであり、図44の続きの図である。
図44、図45において、実施例9では、実施例1の駆動制御処理に替えて、実施例9の駆動制御処理が実行される。
図44、図45のフローチャートの各ST:ステップの処理は、前記コントローラCのROMに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置の他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
図44、図45に示すフローチャートは電源オンにより開始される。
図44のST301において、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST302に進み、ノー(N)の場合はST301を繰り返す。
ST302において、全ての色Y〜Kの要求信号を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST309に進み、ノー(N)の場合はST303に進む。
ST303において、いずれかの色Y〜Kの要求信号を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST304に進み、ノー(N)の場合はST318に進む。
ST304において、要求信号を受信した色について、不足濃度ΔNy〜ΔNkを取得する。そして、ST305に進む。
ST305において、要求信号を受信した色について、不足濃度ΔNy〜ΔNkに基づいて、不足駆動時間t1y〜t1kを演算する。そして、ST306に進む。
ST306において、要求信号を受信した色について、不足駆動時間t1y〜t1kが、駆動可能時間Tbに比べて大きい場合には、駆動可能時間Tbの全部を駆動時間tby〜tbkに割振り、不足駆動時間t1y〜t1kが、駆動可能時間Tbに比べて大きくない場合には、駆動可能時間Tbの不足駆動時間t1y〜t1kの分を、駆動時間tby〜tbkに割振る。そして、ST307に進む。
ST307において、駆動可能時期か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST308に進み、ノー(N)の場合はST307を繰り返す。
ST308において、要求信号を受信した色について、駆動時間tby〜tbkの間、対応するクラッチ56y〜56kをオンにする。そして、ST318に進む。
図45のST309において、次の(1)〜(4)の処理を実行して、ST310に進む。
(1)Y色不足濃度ΔNyを取得する。
(2)M色不足濃度ΔNmを取得する。
(3)C色不足濃度ΔNcを取得する。
(4)K色不足濃度ΔNkを取得する。
ST310において、次の(1)〜(4)の処理を実行して、ST311に進む。
(1)Y色不足駆動時間t1yを演算する。
(2)M色不足駆動時間t1mを演算する。
(3)C色不足駆動時間t1cを演算する。
(4)K色不足駆動時間t1kを演算する。
ST311において、Y〜K色の不足駆動時間t1y〜t1kの内の小さいほうから二つの色を第1の色と第2の色に選定する。そして、ST312に進む。
ST312において、選定された第1の色と第2の色とについて、第1の不足駆動時間t1y〜t1kと第2の不足駆動時間t1y〜t1kとの和が、駆動可能時間Tbに比べて大きいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST313に進み、ノー(N)の場合はST314に進む。
ST313において、Y〜K色のうち選定された第1の不足駆動時間t1y〜t1kと第2の不足駆動時間t1y〜t1kとに基づいて、不足駆動時間t1y〜t1mの大きい方から順に、駆動可能時間Tbを、第1の不足駆動時間と第2の不足駆動時間の和に対する第1の不足駆動時間t1y〜t1kの割合の分、第1の駆動時間tby〜tbkに割振って、前記和に対する第2の不足駆動時間t1y〜t1kの割合の分、第2の駆動時間tby〜tbkに割振る。そして、ST315に進む。
ST314において、Y〜K色のうち選定された第1の不足駆動時間t1y〜t1kと第2の不足駆動時間t1y〜t1kとに基づいて、不足駆動時間t1y〜t1mの大きい方から順に、駆動可能時間Tbを、第1の不足駆動時間t1y〜t1kの分、第1の駆動時間tby〜tbkに割振って、第2の不足駆動時間t1y〜t1kの分、第2の駆動時間tby〜tbkに割振る。そして、ST315に進む。
ST315において、Y〜K色のうち選定されなかった色について、不足駆動時間t1y〜t1kが、駆動可能時間Tbに比べて大きい場合には、駆動可能時間Tbの全部を駆動時間tby〜tbkに割振り、不足駆動時間t1y〜t1kが、駆動可能時間Tbに比べて大きくない場合には、駆動可能時間Tbの不足駆動時間t1y〜t1kの分を、駆動時間tby〜tbkに割振る。そして、ST316に進む。
ST316において、駆動可能時期か否かを判別する。イエス(Y)の場合はST317に進み、ノー(N)の場合はST316を繰り返す。
ST317において、各色Y〜Kの駆動時間tby〜tbkの間、対応するクラッチ56y〜56kをオンにする。そして、ST318に進む。
ST318において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST301に戻り、ノー(N)の場合はST302に戻る。
(実施例9の作用)
前記構成を備えた実施例9の画像形成装置Uでは、1つの補給モータM1′に対して4つの伝達ギヤ57y〜57kが駆動伝達、切断が可能に構成されており、クラッチ56y〜56kの作動により、要求信号を受信した色Y〜Kについて、駆動可能時間Tbが割振られて、1つ〜3つのディスペンサ1y〜1kが駆動可能になっている。
ここで、実施例9では、3つ以下の色Y〜Kの要求信号を受信した場合には、対応する色のクラッチがそれぞれ作動して、対応する色のオーガ4y〜4kが駆動して現像剤が供給される。
一方で、実施例9では、全ての色Y〜Kの要求信号を受信した場合には、不足駆動時間t1y〜t1kの多い方の二色については、駆動可能時間Tbを単独で要求信号を受けた場合と同様に割振り、不足駆動時間t1y〜t1kの少ない方の二色については、駆動可能時間Tbを第1の駆動時間tby〜tbkと第2の駆動時間tby〜tbkとに割振る すなわち、実施例9では、駆動数が限定された構成で、駆動可能時間Tbを割振ることで、実施例1と同様に、現像剤が供給され現像剤の濃度変動が低減されている。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H025)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置は、4色現像の画像形成装置に限定されず、3色以下や5色以上の画像形成装置に適用可能である。また、複写機以外の画像形成装置、即ち、FAXやプリンタ、複合機等にも使用可能である。
(H02)前記各実施例において、駆動可能時間Tbの割振り方は、実施例1のように不足濃度ΔNy〜ΔNkに基づく不足駆動時間t1y〜t1k割合で割振ったり、実施例6のように不足駆動時間t1y〜t1kを増加させたり、実施例5、8のように優先色の不足駆動時間t1y〜t1kを可能な限り確保するなどして、現像剤を優先させることができる。
(H03)前記各実施例において、駆動可能時間Tbを、駆動時間tby〜tbkに割振る構成は前記実施例の割振り方に限定されない。例えば、実施例1においては、和t1y+t1kが前記駆動可能時間Tb未満の場合には、駆動可能時間Tbの最初から、和t1y+t1kの時間分が、駆動時間tbyと駆動時間tbmとに割振られる構成であったが、Y色駆動時間tbyと、M色駆動時間tbmとに時間間隔を空けて割振る構成も可能である。また、駆動時間tby,tbkは、それぞれ、連続した時間として割振られる構成を例示したが、予め設定された時間毎に、交互に、駆動時間tbyと駆動時間tbmとに割振るなどの割振り方が可能である。
また、和t1y+t1kが駆動可能時間Tbを超えた場合に、和t1y+t1kに対する不足駆動時間t1y,t1mの割合等で割振る構成を例示したが、これに限定されない。例えば、和t1y+t1kが駆動可能時間Tbを超えた場合には、不足駆動時間t1y,t1mの大きい方の駆動時間tby,tbkにのみ、駆動可能時間Tbを割振る構成も可能である。
(H04)前記各実施例において、駆動可能時間Tbを割振る場合、駆動開始時の立ち上がるまでの時間や、駆動停止時の完全に停止するまでの時間を考慮して、駆動可能時間Tbを割振ることが可能である。
(H05)前記実施例2において、現像剤センサSN2は中間転写ベルトB上のパッチ画像の画像濃度を検知する構成を例示したが、感光体Py〜Pk上や、記録シートS上に形成された可視像の画像濃度を検知する構成も可能である。
(H06)前記実施例2において、パッチ画像は画像形成装置Uの電源オン時に形成される構成を例示したが、これに限定されず、トナーカートリッジKy〜Kkや可視像形成装置Uy〜Ukなどの部材が交換された場合や、予め設定された時間が経過した場合、予め設定された枚数の印刷がなされた場合、予め設定された温度や湿度になった場合など、任意の予め設定された時期に、パッチ画像を作成して、画像濃度RAy〜RAkを検知する構成が可能である。
(H07)前記実施例3において、現像剤濃度センサSN1y〜SNkyの検知結果と、画素数pxy〜pxkに基づいて、バッファ時間t3y〜t3kを求める構成を例示したが、現像剤濃度センサSN1y〜SNkyの検知結果に替えて、画像濃度センサSN2の検知結果と、画素数pxy〜pxkに基づく構成も可能である。
(H08)前記実施例3において、要求信号が発信された場合にのみ、バッファ時間t3y〜t3kが加算更新される構成を例示したが、要求信号の有無に関わらず、予め設定された時間間隔でバッファ時間t3y〜t3kを加算更新して、駆動可能時間Tbを割振る構成も可能である。なお、この場合、バッファ時間t3y〜t3kには、画素数pxy〜pxkに基づく不足消費時間t2y〜t2kを加算せずに、不足濃度ΔNy〜ΔNkに基づく不足駆動時間t1y〜t1kのみを加算する構成も可能である。
(H09)前記実施例4において、履歴情報の一例としての駆動回数cty〜ctkを例示したが、これに限定されない。例えば、履歴情報としては、駆動時間tby〜tbkの累積時間や、最後にオーガ4y〜4kを駆動させてから現在までの時間など、オーガ4y〜4kが駆動した履歴に関する任意の履歴情報を用いることが可能である。
(H010)前記実施例4において、駆動回数cty〜ctkの多いほうから、順に、駆動可能時間Tbを割振る構成を例示したが、これに限定されない。例えば、ディスペンサ1y〜1k内の現像剤の攪拌不足などを低減させたい場合には、駆動回数cty〜ctkの少ないほうの色から、順に、駆動可能時間Tbを割振ることも可能であり、優先的に駆動時間tby〜tbkが確保されるように、駆動可能時間Tbを割振ることも可能である。
(H011)前記実施例5において、モノクロモードの場合にも、Y色,M色,C色の現像剤を供給する構成を例示したが、モノクロモードの場合には、K色のみ現像剤を供給する構成も可能である。
(H012)前記実施例5において、YMCKが利用されるカラーモードと、K色のみのモノクロモードと、の印刷が可能な画像形成装置Uの構成を例示したが、これに限定されない。例えば、Y色一色など、K色以外の一色が使用されるモードや、YMCKのうちのいずれかの二色の色によって印刷されるモードなど、の印刷が可能な画像形成装置Uに本発明の構成を適用可能である。
(H013)前記実施例6において、不足濃度ΔNy〜ΔNkが予め設定された不足濃度ΔNy0〜ΔNk0を超えた場合に、ジョブを中断する構成を例示したが、これに限定されない。たとえば、不足濃度ΔNy〜ΔNkに替えて、不足画像濃度ΔRAy〜ΔRAkが予め設定された不足画像濃度を超えた場合に、ジョブを中断する構成が可能である。また、不足情報判別手段C61に替えて、バッファ時間t3y〜t3kが予め設定されたバッファ時間に比べて大きいか否か判別する供給要求時間の判別手段を設けて、前記供給要求時間の判別結果に基づいて、ジョブを中断する構成も可能である。
(H014)前記実施例6において、不足濃度ΔNy〜ΔNkが予め設定された不足濃度ΔNy0〜ΔNk0を超えた場合に、ジョブを中断して、オーガ4y〜4kを駆動する構成を例示したが、不足濃度ΔNy〜ΔNkが予め設定された不足濃度ΔNy0〜ΔNk0を超えた場合には、ジョブを中断することなく、ジョブの終了後に、必要な量の現像剤を供給する構成も可能である。
(H015)前記実施例7において、現像剤の残余量fy〜fkは駆動時間tby〜tbkの累積時間に基づいて、予測する構成を例示したが、検知部材によって有無を検知することで、現像剤の量を判別する構成にしたり、画素数pxy〜pxk等に基づいて、現像剤の残余量fy〜fkを判別する構成も可能である。
(H016)前記実施例8において、現像剤の有無センサSN3y〜SN3kにより、空状態であるか否かを判別する構成を例示したが、画素数pxy〜pxkや駆動時間tby〜tbkなどに基づいて、空状態である否かを判別する構成も可能である。
(H017)前記実施例8において、空状態と判別された色について、駆動可能時間Tbを割振る構成が望ましいが、駆動可能時間Tbを割振らない構成も可能である。
(H018)前記実施例9において、同時に駆動されるディスペンサ1y〜1kの数が最大3つに限定されている構成を例示したが、同時に駆動されるディスペンサ1y〜1kの数が最大1つや、2つに限定されている構成にも本発明の構成が適用可能である。
(H019)前記各実施例において、ワンウエイクラッチにより、YM補給モータM1の正回転、逆回転の一方のみ回転が伝達される構成を例示したが、例えば、正回転の場合には、正回転方向に移動して第1の伝達系と噛み合い、逆回転の場合には、逆回転方向に移動して第2の伝達系と噛み合う、いわゆる揺動ギヤによる構成も可能である。
(H020)前記実施例1〜8において、ギヤによって、駆動が伝達されて、補給モータM1,M2により、隣り合う色のオーガ4y〜4kが駆動する構成を例示したが、無端状の帯状伝達部材を介して、離れた色のオーガ4y〜4kに駆動を伝達する構成も可能である。
(H021)前記各実施例において、駆動系11において、YMモータM1のみを有している構成を例示したが、各色Y〜K毎の駆動源を有し、各色Y〜K毎に別々の前記駆動源でオーガ4y〜4kを駆動する現像剤供給装置にも本構成を適用することが可能であり、例えば、電源容量等によって、同時駆動可能な駆動源の数が限定される場合に、本発明の構成を適用可能である。
(H022)前記各実施例において、駆動源として、DCモータを使用したが、このモータに限定されず、従来公知の任意の駆動装置を使用可能である。
(H023)前記実施例1〜8において、Y色とM色との組み合わせにおいては、第1がY色となり、第2がM色となり、C色とK色との組み合わせにおいては、第1がC色となり、第2がK色となる構成を例示したが、これに限定されず、任意の色の組み合わせで、第1の色と第2の色を設定して本発明の構成が適用可能である。
(H024)前記各実施例において、駆動可能時間Tbを、駆動時間tby〜tbkの長い方から順に割振っても良いし、前回、駆動した色から順に割振ることも可能である。したがって、例えば、ギヤの噛み合い間隔によるズレ、いわゆる、バックラッシュを低減させるために、モータの回転する方向の順番や、クラッチをオンにする順番は、組み合わせた色の中で、前回最後に駆動したオーガ4y〜4kから、順に駆動するように駆動可能時間Tbを割振ることも可能である。
(H025)前記実施例の構成を任意に組み合わせた構成が可能である。
1y,1m,1c,1k…現像剤供給装置、
4y,4m,4c,4k…第1の現像剤供給部材、第2の現像剤供給部材、
13〜17…第1の伝達系、
21〜26…第2の伝達系、
56y,56m,56c,56k…伝達切替部材、
C4A′+C5A′,C4B′+C5B′,C4C′+C5C′,C4D′+C5D′,SN1y+C4A+C5A,SN1m+C4B+C5B,SN1c+C4C+C5C,SN1k+C4D+C5D,SN1y+C4A+C5A+C13A″+C31A+C32A+C33A+C34A,SN1m+C4B+C5B+C13B″+C31B+C32B+C33B+C34B,SN1c+C4C+C5C+C13C″+C31C+C32C+C33C+C34C,SN1k+C4D+C5D+C13D″+C31D+C32D+C33D+C34D…第1の供給検知部、第2の供給検知部、
C5A,C5B,C5C,C5D,C5A′,C5B′,C5C′,C5D′…第1の不足情報検出手段、第2の不足情報検出手段、
C13A,C13B、C13C、C13D,C13A″,C13B″、C13C″、C13D″…第1の不足駆動時間演算手段、第2の不足駆動時間演算手段、
C15,C15′,C83…駆動時間割振り手段、
C17,C17′,C95…駆動制御手段、
C32A,C32B,C32C,C32D…第1の消費量演算手段、第2の消費量演算手段、
C33A,C33B,C33C,C33D…第1の消費駆動時間演算手段、第2の消費駆動時間演算手段、
C34A,C34B,C34C,C34D…第1の算出手段、第2の算出手段、
C41A,C41B,C41C,C41D…第1の履歴情報記憶手段、第2の履歴情報記憶手段、
C51…色設定取得手段、
C52…色設定判別手段、
C61A,C61B,C61C,C61D…第1の少量状態予測手段、第2の少量状態予測手段、
C72A,C72B,C72C,C72D…第1の不足濃度判別手段、第2の不足濃度判別手段、
C82A,C82B,C82C,C82D…第1の空状態判別手段、第2の空状態判別手段、
cty,ctm,ctc,ctk…第1の履歴情報、第2の履歴情報、
Gy,Gm,Gc,Gk…第1の現像装置、第2の現像装置、
Ky,Km,Kc,Kk…第1の現像剤収容容器、第2の現像剤収容容器、
M1,M2…駆動源、第1の駆動源、第2の駆動源、
M1′…駆動源、
pxy,pxm,pxc,pxk…第1の画素数、第2の画素数、
PRy,PRm,PRc,PRk…第1の像保持体、第2の像保持体、
SN1y,SN1m,SN1c,SN1k…濃度検知部材、
SN…濃度検知部材、
ΔNy,ΔNm,ΔNc,ΔNk,ΔRAy,ΔRAm,ΔRAc,ΔRAk…第1の不足情報、第2の不足情報、
Tb…駆動可能時間、
tby,tbm,tbc,tbk…第1の駆動時間、第2の駆動時間、
t1y,t1m,t1c,t1k…第1の不足駆動時間、第2の不足駆動時間、
t2y,t2m,t2c,t2k…第1の不足消費時間、第2の不足消費時間、
t3y,t3m,t3c,t3k…第1の供給要求時間、第2の供給要求時間、
U…画像形成装置。

Claims (15)

  1. 第1の潜像を第1の可視像に現像する第1の現像装置に、第1の現像剤を搬送して供給
    する第1の現像剤供給部材と、
    第2の潜像を第2の可視像に現像する第2の現像装置に、第2の現像剤を搬送して供給
    する第2の現像剤供給部材と、
    駆動源を有し、前記第1の現像剤供給部材と前記第2の現像剤供給部材とを個々に駆動
    する駆動装置系と、
    前記第1の現像装置に供給すべき第1の現像剤の量を算出する第1の供給検知部と、
    前記第2の現像装置に供給すべき第2の現像剤の量を算出する第2の供給検知部と、
    前記第1の現像剤の量と前記第2の現像剤の量とに基づいて、前記駆動装置系が駆動可
    能な予め設定された駆動可能時間を、前記駆動装置系が前記第1の現像剤供給部材を駆動
    する第1の駆動時間と、前記駆動装置系が前記第2の現像剤供給部材を駆動する第2の駆
    動時間と、に割振る駆動時間割振り手段と、
    前記駆動装置系を制御して、前記第1の駆動時間に前記第1の現像剤供給部材を駆動さ
    せ、前記第2の駆動時間に前記第2の現像剤供給部材を駆動させる駆動制御手段と、
    を備え
    前記駆動制御手段は、前記第1の駆動時間と前記第2の駆動時間とに応じて、値の大きい方から駆動することを特徴とする現像剤供給装置。
  2. 第1の潜像を第1の可視像に現像する第1の現像装置に、第1の現像剤を搬送して供給
    する第1の現像剤供給部材と、
    第2の潜像を第2の可視像に現像する第2の現像装置に、第2の現像剤を搬送して供給
    する第2の現像剤供給部材と、
    駆動源を有し、前記第1の現像剤供給部材と前記第2の現像剤供給部材とを個々に駆動
    する駆動装置系と、
    前記第1の現像装置に供給すべき第1の現像剤の量を算出する第1の供給検知部と、
    前記第2の現像装置に供給すべき第2の現像剤の量を算出する第2の供給検知部と、
    前記第1の現像剤供給部材が駆動した履歴に関する第1の履歴情報を記憶する第1の履歴情報記憶手段と、
    前記第2の現像剤供給部材が駆動した履歴に関する第2の履歴情報を記憶する第2の履歴情報記憶手段と、
    前記第1の現像剤の量と前記第2の現像剤の量と前記第1の履歴情報と前記第2の履歴情報とに基づいて、前記駆動装置系が駆動可能な予め設定された駆動可能時間を、前記駆動装置系が前記第1の現像剤供給部材を駆動する第1の駆動時間と、前記駆動装置系が前記第2の現像剤供給部材を駆動する第2の駆動時間と、に割振ると共に、前回の駆動可能時間の最後に駆動した現像剤供給部材が先に駆動するように、前記駆動可能時間を前記第1の駆動時間と前記第2の駆動時間とに割振る駆動時間割振り手段と、
    前記駆動装置系を制御して、前記第1の駆動時間に前記第1の現像剤供給部材を駆動さ
    せ、前記第2の駆動時間に前記第2の現像剤供給部材を駆動させる駆動制御手段と、
    を備えたことを特徴とする現像剤供給装置。
  3. 前記駆動時間割振り手段は、前記第1の現像剤の量と前記第2の現像剤の量とに基づく比率に応じて前記第1の駆動時間と前記第2の駆動時間を割振ることを特徴とする請求項1または2に記載の現像剤供給装置。
  4. 前記第1の現像装置内の第1の現像剤の濃度を検知する第1の濃度検知部材と、前記第
    1の現像剤の濃度に基づいて予め設定された濃度に対して不足する濃度である第1の不足
    情報を検出する第1の不足情報検出手段と、を有する前記第1の供給検知部と、
    前記第2の現像装置内の第2の現像剤の濃度を検知する第2の濃度検知部材と、前記第
    2の現像剤の濃度に基づいて予め設定された濃度に対して不足する濃度である第2の不足
    情報を検出する第2の不足情報検出手段と、を有する前記第2の供給検知部と、
    前記第1の現像剤の量に対応する前記第1の不足情報と前記第2の現像剤の量に対応す
    る前記第2の不足情報とに基づいて、前記駆動可能時間を前記第1の駆動時間と前記第2
    の駆動時間とに割振る前記駆動時間割振り手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の現像剤供給装置。
  5. 前記第1の可視像の画像濃度に基づいて予め設定された画像濃度に対して不足する画像
    濃度である第1の不足情報を検出する第1の不足情報検出手段を有する前記第1の供給検
    知部と、
    前記第2の可視像の画像濃度に基づいて、予め設定された画像濃度に対して不足する画
    像濃度である第2の不足情報を検出する第2の不足情報検出手段を有する前記第2の供給
    検知部と、
    前記第1の現像剤の量に対応する前記第1の不足情報と前記第2の現像剤の量に対応す
    る前記第2の不足情報とに基づいて、前記駆動可能時間を前記第1の駆動時間と前記第2
    の駆動時間とに割振る前記駆動時間割振り手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の現像剤供給装置。
  6. 前記第1の現像装置内の第1の現像剤の濃度または前記第1の可視像の画像濃度に基づ
    いて予め設定された濃度に対して不足する濃度である第1の不足情報を検出する第1の不
    足情報検出手段と、前記第1の不足情報に基づいて前記第1の現像剤供給部材を駆動する
    時間である第1の不足駆動時間を演算する第1の不足駆動時間演算手段と、前記第1の潜
    像の画素数に基づいて第1の現像剤の第1の消費量を演算する第1の消費量演算手段と、
    前記第1の消費量に基づいて第1の現像剤供給部材を駆動する時間である第1の消費駆動
    時間を演算する第1の消費駆動時間演算手段と、前記第1の不足駆動時間と前記第1の消
    費駆動時間とに基づいて第1の供給要求時間算出する第1の算出手段と、を有する前記第1の供給検知部と、
    前記第2の現像装置内の第2の現像剤の濃度または前記第2の可視像の画像濃度に基づ
    いて予め設定された濃度に対して不足する濃度である第2の不足情報を検出する第2の不
    足情報検出手段と、前記第2の不足情報に基づいて前記第2の現像剤供給部材を駆動する
    時間である第2の不足駆動時間を演算する第2の不足駆動時間演算手段と、前記第2の潜
    像の画素数に基づいて第2の現像剤の第2の消費量を演算する第2の消費量演算手段と、
    前記第2の消費量に基づいて第2の現像剤供給部材を駆動する時間である第2の消費駆動
    時間を演算する第2の消費駆動時間演算手段と、前記第2の不足駆動時間と前記第2の消
    費駆動時間とに基づいて第2の供給要求時間算出する第2の算出手段と、を有する前記第2の供給検知部と、
    前記第1の供給要求時間と前記第2の供給要求時間とに基づいて、前記駆動可能時間を
    前記第1の駆動時間と前記第2の駆動時間とに割振る前記駆動時間割振り手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の現像剤供給装置。
  7. 前記第1の可視像と前記第2の可視像とが記録される媒体の画像の色に関する設定情報
    である色設定情報を取得する色設定情報取得手段と、前記色設定情報に基づいて、前記媒
    体の画像に第1の現像剤と第2の現像剤とが使用されると予め設定された多色設定と、前
    記媒体の画像に第1の現像剤が使用されずに第2の現像剤が使用されると予め設定された
    単色設定と、のいずれであるかを判別する色設定判別手段と、
    前記第1の現像剤の量と前記第2の現像剤の量と前記色設定判別手段の判別結果とに基
    づいて、前記駆動装置系が駆動可能な予め設定された駆動可能時間を、前記多色設定と判
    別された場合には、前記駆動装置系が前記第1の現像剤供給部材を駆動する第1の駆動時
    間と、前記駆動装置系が前記第2の現像剤供給部材を駆動する第2の駆動時間と、に割振
    ると共に、前記単色設定と判別された場合には、前記多色設定と判別された場合に割振る
    時間に比べて多くの時間を、前記第2の駆動時間に割振る前記駆動時間割振り手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の現像剤供給装置。
  8. 前記第1の不足情報の値が予め設定された不足情報の値に比べて大きいか否かを判別す
    る第1の不足情報判別手段と、
    前記第2の不足情報の値が予め設定された不足情報の値に比べて大きいか否かを判別す
    る第2の不足情報判別手段と、
    前記第1の不足情報が予め設定された不足情報の値に比べて大きいと判別された場合に
    、前記第1の現像装置による現像が停止した状態で、前記第1の現像剤供給部材を駆動さ
    せると共に、前記第2の不足情報が予め設定された不足情報の値に比べて大きいと判別さ
    れた場合に、前記第2の現像装置による現像が停止した状態で、前記第2の現像剤供給部
    材を駆動させる前記駆動制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の現像剤供給装置。
  9. 前記第1の供給要求時間が予め設定された供給要求時間に比べて大きいか否かを判別す
    る第1の供給要求時間の判別手段と、
    前記第2の供給要求時間が予め設定された供給要求時間に比べて大きいか否かを判別す
    る第2の供給要求時間の判別手段と、
    前記第1の供給要求時間が予め設定された供給要求時間に比べて大きいと判別された場
    合に、前記第1の現像装置による現像が停止した状態で、前記第1の現像剤供給部材を駆
    動させると共に、前記第2の供給要求時間が予め設定された供給要求時間に比べて大きい
    と判別された場合に、前記第2の現像装置による現像が停止した状態で、前記第2の現像
    剤供給部材を駆動させる前記駆動制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項6に記載の現像剤供給装置。
  10. 前記第1の現像装置に供給される第1の現像剤を収容する第1の現像剤収容容器と、
    前記第2の現像装置に供給される第2の現像剤を収容する第2の現像剤収容容器と、
    前記第1の現像剤収容容器内の第1の現像剤の量が残り少ない少量状態であるか否かを
    予測する第1の少量状態予測手段と、
    前記第2の現像剤収容容器内の第2の現像剤が残り少ない少量状態であるか否かを予測
    する第2の少量状態予測手段と、
    前記第1の現像剤収容容器内が前記少量状態であると予測された場合には、前記駆動可
    能時間を、前記少量状態であると予測される前の通常状態に割振る時間に比べて多くの時
    間を第1の駆動時間に割振ると共に、前記第2の現像剤収容容器内が前記少量状態である
    と予測された場合には、前記駆動可能時間を、前記少量状態であると予測される前の通常
    状態に割振る時間に比べて多くの時間を第2の駆動時間に割振る前記駆動時間割振り手段
    と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の現像剤供給装置。
  11. 前記第1の現像装置に供給される第1の現像剤が収容される第1の現像剤収容容器と、
    前記第の現像装置に供給される第の現像剤が収容される第の現像剤収容容器と、
    前記第1の現像剤収容容器内の第1の現像剤が無くなった空状態であるか否かを判別す
    る第1の空状態判別手段と、
    前記第2の現像剤収容容器内の第2の現像剤が無くなった空状態であるか否かを判別す
    る第2の空状態判別手段と、
    前記第1の現像剤収容容器内が前記空状態であると判別された場合には、前記駆動可能
    時間を、前記第2の駆動時間に割振ると共に、前記第2の現像剤収容容器内が前記空状態
    であると判別された場合には、前記駆動可能時間を、前記第1の駆動時間に割振る前記駆
    動時間割振り手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の現像剤供給装置。
  12. 正回転および逆回転が可能な前記駆動源と、正回転時の前記駆動源の駆動を、第1の現
    像剤供給部材に伝達する第1の伝達系と、逆回転時の前記駆動源の駆動を、第2の現像剤
    供給部材に伝達する第2の伝達系と、を有する前記駆動装置系、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の現像剤供給装置。
  13. 前記第1の現像剤供給部材と前記第2の現像剤供給部材とに駆動を伝達する前記駆動源
    と、前記第1の現像剤供給部材に対応して配置された第1の伝達系であって、前記第1の
    伝達系が前記駆動源の駆動を伝達、切断を切り替える伝達切替部材を有する前記第1の伝
    達系と、前記第2の現像剤供給部材に対応して配置された第2の伝達系であって、前記第
    2の伝達系が前記駆動源の駆動を伝達、切断を切り替える伝達切替部材を有する前記第2
    の伝達系と、を有する前記駆動装置系、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の現像剤供給装置。
  14. 前記第1の現像剤供給部材を駆動する第1の駆動源と、前記第2の現像剤供給部材を駆
    動する第2の駆動源と、を有する前記駆動源、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の現像剤供給装置。
  15. 表面に第1の潜像が形成される第1の像保持体と、
    表面に第2の潜像が形成される第2の像保持体と、
    前記第1の像保持体表面の前記第1の潜像を現像する第1の現像装置と、
    前記第2の像保持体表面の前記第2の潜像を現像する第2の現像装置と、
    前記現像装置に現像剤を供給する請求項1ないし14のいずれかに記載の現像剤供給装
    置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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