JP3555920B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは画像形成装置におけるトナーエンドの判定に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式を用いた画像形成装置において、装置内のトナーは画像形成によって消費されるため、トナーが無くなるか、あるいは、無くなりそうであることをユーザに報知して、装置外部からのトナーの補充を行うようにしないと、現像に用いられるトナーが不足するトナー切れの状態となって、形成した画像が薄くなったり、部分的にかすれたりして画像形成できなくなってしまう。このような問題を防止するために、従来より種々の装置が知られている。
【0003】
例えば、特開平2−39178号公報では、感光体表面上に露光されるドット数の計数値に基づいてトナー消費量を算出し、該トナー消費量を用いてトナーカートリッジ内のトナー残量を検知することにより、トナーエンドを検出するトナーエンド検出装置が開示されている。
【0004】
また、特開平4−191874号公報では、トナー残量センサの出力の後に、通紙枚数と画像データ中の黒データ数とを比較し、いずれかが予め定めた値に達した時点でトナーエンプティ信号を出力するトナーエンプティ検出方法及び装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記ドット数とトナー消費量との関係とは常に同じではなく、例えば環境条件によって現像器の現像能力が変化すると、ドット数とトナー消費量との関係も変化する。そして、ドット数とトナー消費量との関係が変化することにより実際のトナー消費量と予測されたトナー消費量とにずれが生じることとなる。このずれは、予測するトナー消費量が多くなるほど大きくなる。従って、上記特開平2−39178号公報の技術で、トナー消費量を正確に算出して上記トナーカートリッジ内のトナー残量を正確に検知することは、トナーカートリッジ内に収容されるトナー量が多くなればなるほど困難であるという問題点があった。
【0006】
また、このような、トナーの存在をトナー残量検知センサなどで見ていない装置では、トナーカートリッジの交換動作のみにより上記ドット数の計数値を記憶するための不揮発メモリ内の該計数値がリセットされ、トナーエンドが解除されてしまうような構成が採用されていると、空になったトナーカートリッジを抜き差しした場合でもトナーエンドが解除されてしまい、その後しばらくトナーエンドと判定されないという不具合もあった。
【0007】
また、特開平4−191874号公報の方法及び装置によれば、画像データが多い場合には早めにトナーエンド検出されるが、画像データが少なく、通紙枚数が増えた場合には、まだ画像形成が可能なくらいトナーが残っている状態にも拘わらず、通紙枚数によってトナーエンドと判定されてしまうという問題点があった。特に、フルカラーの画像形成装置においては、画像によって特定のトナー色が現像されないことも十分に考えられるが、複数色のトナーのどの色が使用された場合でも通紙枚数でカウントされてしまうので、トナーエンド誤検知される原因となる。
【0008】
また、近年、画像形成装置は小型化の傾向にあるが、面倒なトナーカートリッジの交換回数を減らすためには、トナーカートリッジはできるだけ容量のあるものを用いる必要がある。
しかしながら、トナーカートリッジを大型化すると、該トナーカートリッジと現像器の間に設けるトナー収容部の収容スペースがあまりとれなくなる。このため、トナーエンド検知を高精度に行わないと、種々の不具合が生じることとなる。例えば、早めにトナーエンドと判定してしまうと、トナーカートリッジ内にまだトナーがあるのにトナーカートリッジを交換してしまうため、トナーの無駄となってしまう。また、トナーエンドの判定が遅れると、現像器に補給されるトナーが無くなってしまうため、前述のトナー切れの状態となり、トナー濃度低下などの不具合を生じさせてしまう。
【0009】
また、トナーエンドによって突然画像形成が不可能となったり、画像濃度が低下したりすると、連続して使用したユーザの作業効率が低下したり、交換するトナーカートリッジの在庫を有していない場合、手配に時間がかかり、画像形成装置が使用できなくなるという不具合を生じる。このため、トナーエンド前に、前もってトナーエンドになることが検知できるのが望ましい。
【0010】
本発明は以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、トナー収容器内のトナーが無くなったことを検知し、該検知後にトナーエンドを精度良く判定し、トナーエンドが判定されるまでの間の画質低下を防止することが可能な画像形成装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、画像情報に基づいて像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該静電潜像を可視像化する現像器と、該現像器に補給するトナーを収容するトナー収容部と、該トナー収容部に供給するトナーを収容し該トナー収容部に対して脱着可能なトナー収容器と、該トナー収容器内のトナー残量を検知するトナー残量検知手段と、上記現像器の現像能力を検知する現像能力検知手段とを備えた画像形成装置において、上記トナー残量検知手段によるトナー残量検知結果に基づいて、上記トナー収容器内のトナーが無くなるかあるいはある程度の残量になるまで少なくなったときにトナーニアエンドと判定するトナーニアエンド判定手段と、該トナーニアエンド判定手段によってトナーニアエンドが判定された後に形成される画像についての画像情報に基づくトナーエンド条件と、該トナーニアエンド判定手段によってトナーニアエンドが判定された後の上記現像能力検知手段による現像能力検知結果に基づくトナーエンド条件とを備え、上記画像情報に基づくトナーエンド条件と、上記現像能力検知結果に基づくトナーエンド条件との少なくとも一方が満たされた場合にトナーエンドを判定するトナーエンド判定手段とを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記トナーエンド判定手段として、上記トナーニアエンド判定手段でトナーニアエンドが判定された後に形成する画像についての画像情報に基づいて、このトナーニアエンドが判定された後の画像形成で消費されるトナー消費量を予測し、該トナー消費量の積算値が所定のトナー消費量に達したときに第1のトナーエンド条件を満たしたとみなす第1の判定手段と、上記現像能力検知手段によって検知された現像能力が所定の現像能力よりも低下したときに第2のトナーエンド条件を満たしたとみなす第2の判定手段とを有し、上記第1のトナーエンド条件及び上記第2のトナーエンド条件の少なくとも一方が満たされたときに、トナーエンドと判定するトナーエンド判定手段を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、画像情報に基づいて像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該静電潜像を可視像化する現像器と、該現像器に補給するトナーを収容するトナー収容部と、該トナー収容部に供給するトナーを収容し該トナー収容部に対して脱着可能なトナー収容器と、該トナー収容器内のトナー残量を検知するトナー残量検知手段と、上記現像器の現像能力を検知する現像能力検知手段とを備えた画像形成装置において、上記トナー残量検知手段によるトナー残量検知結果と上記現像能力検知手段による現像能力検知結果とに基づいて、トナーニアエンドを判定するように上記トナーニアエンド判定手段と、該トナーニアエンド判定手段によってトナーニアエンドが判定された後に形成される画像についての画像情報に基づくトナーエンド条件と、該トナーニアエンド判定手段によってトナーニアエンドが判定された後の上記現像能力検知手段による現像能力検知結果に基づくトナーエンド条件とを備え、上記画像情報に基づくトナーエンド条件と、上記現像能力検知結果に基づくトナーエンド条件との少なくとも一方が満たされた場合にトナーエンドを判定するトナーエンド判定手段とを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、画像情報に基づいて像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該静電潜像を可視像化する現像器と、該現像器に補給するトナーを収容するトナー収容部と、該トナー収容部に供給するトナーを収容し該トナー収容部に対して脱着可能なトナー収容器と、該トナー収容器内のトナー残量を検知するトナー残量検知手段と、上記現像器の現像能力を検知する現像能力検知手段とを備えた画像形成装置において、上記画像情報と上記トナー残量検知手段によるトナー残量検知結果とに基づいて、トナーニアエンドを判定、あるいは、上記画像情報と上記トナー残量検知手段によるトナー残量検知結果と上記現像能力検知手段による現像能力検知結果とに基づいてトナーニアエンドを判定する上記トナーニアエンド判定手段と、該トナーニアエンド判定手段によってトナーニアエンドが判定された後に形成される画像についての画像情報に基づくトナーエンド条件と、該トナーニアエンド判定手段によってトナーニアエンドが判定された後の上記現像能力検知手段による現像能力検知結果に基づくトナーエンド条件とを備え、上記画像情報 に基づくトナーエンド条件と、上記現像能力検知結果に基づくトナーエンド条件との少なくとも一方が満たされた場合にトナーエンドを判定するトナーエンド判定手段とを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、トナーエンド判定手段によりトナーエンドが判定されたときに画像形成動作を停止させる停止制御手段を有する請求項1、2、3、又は、4の画像形成装置において、上記トナーニアエンド判定手段によるトナーニアエンド判定後に所定枚数の画像形成を終了するまでは画像形成動作を停止させないように上記トナーエンド判定手段又は上記停止制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の画像形成装置において、上記所定枚数を任意に設定可能に構成したことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、現像器内にトナーを補給するための所定のリカバリ動作を行なわせるリカバリ制御手段を有する請求項3、4、5、又は、6の画像形成装置において、上記現像能力検知手段によって検知された現像能力が所定の現像能力よりも低下したときに上記リカバリ動作を行わせるように上記リカバリ制御手段を構成し、かつ、該リカバリ動作後に上記現像能力検知手段によって検知された現像能力が、再度上記所定の現像能力に達していないときにトナーニアエンドあるいはトナーエンドと判定するように上記トナーニアエンド判定手段あるいは上記トナーエンド判定手段を構成したことを特徴とするものである。
【0018】
請求項1乃至の画像形成装置においては、上記トナーニアエンド判定手段により、上記トナー残量検知手段によるトナー残量検知結果に基づいて、上記トナー収容器内のトナーが無くなるかあるいはある程度の残量になるまで少なくなったときにトナーニアエンドと判定する。
【0019】
そして、請求項1の画像形成装置においては、該トナーニアエンドが判定された後に形成される画像についての画像情報と、上記現像能力検知手段による現像能力検知結果とに基づいて、上記トナーエンド判定手段によってトナーエンドを判定する。具体的には、上記トナーニアエンド判定後の画像情報を用いて該トナーニアエンド判定後のトナー消費量の積算値を予測し、該積算値が所定の値よりも大きくなったか否かを判別するとともに、上記現像能力が所定の能力よりも低下したか否かを判別する。そして、これらの判別結果を用いて上記トナー収容部から現像器に補給されるトナーが無くなったか否かを判断し、該トナーが無くなったとみなしたときにトナーエンドと判定する。このとき、該トナーニアエンドの判定後に上記画像情報から予測したトナー消費量の積算値がずれて上記所定の値に達していない場合でも上記現像能力検知手段により現像能力が低下したと検知されたときには上記トナーニアエンド判別手段によりトナーエンドと判定する。これにより、現像器に補給されるトナーが無くなっているのに、上記予測したトナー消費量の積算値のずれでトナーエンドと判定されない、という事態の発生を防止することができる。
【0020】
請求項2の画像形成装置においては、上記第1のトナーエンド条件及び上記第2のトナーエンド条件の少なくとも一方が満たされたときに、トナーエンドと判定する。これにより、上記トナー消費量の予測がずれて、現像に用いられるトナーが無くなっているにも拘わらず、上記第1のトナーエンド条件が満たされていないと判定された場合にも、上記現像能力の検知結果を用いて、該現像能力の低下が発生していることからトナーエンドを判定することができる。
【0021】
また、請求項3の画像形成装置においては、上記トナーニアエンド判定手段により、上記トナー残量検知手段によるトナー残量検知結果と、上記現像能力検知手段による現像能力検知結果とに基づいて、トナーニアエンドを判定する。具体的には、上記トナー残量検知手段によりトナー残量を検知して、トナー収容器内のトナーが所定の量よりも少なくなったか否かを判別するとともに、上記現像能力が所定の能力よりも低下したか否かを判別する。そして、これらの判別結果を用いて、上記トナー収容器内のトナーが無くなるかあるいはある程度の残量になるまで少なくなったときとみなしたときにトナーニアエンドと判定する。
【0022】
また、請求項4の画像形成装置においては、上記トナーニアエンド判定手段により、上記画像情報と上記トナー残量検知手段によるトナー残量検知結果とに基づいて、トナーニアエンドを判定する。具体的には、トナー残量検知手段は、トナー収容器内のトナーが所定の量よりも少なくなったか否かを検知する。このトナー残量検知手段によってトナーが上記所定の量よりも少なくなったことが検知されたら、それ以降、画像形成によるトナー消費量を上記画像情報に基づいて予測する。この予測の結果、上記所定の量が消費された時点でトナーニアエンドと判定する。これにより、配置の困難性から、トナー残量検知手段をトナー収容器内の残量がなくなったことを検知できる位置に配置できず、トナー残量検知手段がトナー収容器内のトナーが所定の量よりも少なくなったか否かを検知するように構成せざるをえない場合に、トナー収容器内の残量がなくなった時点でトナーニアエンドと判定することができる。
【0023】
また、請求項5の画像形成装置においては、上記トナーニアエンド判定手段によりトナーニアエンド判定後に所定枚数の画像形成を終了するまでは、画像形成動作を停止させない。例えば、上記所定枚数の画像形成を終了するまでは、トナーエンドと判定されないように上記トナーエンド判定手段を構成し、上記トナーニアエンド判定手段によるトナーニアエンド判定後に所定枚数の画像形成を終了するまでは画像形成動作を停止させないようにする。あるいは、トナーエンドと判定された場合でも、上記所定枚数の画像形成を終了するまでは、上記画像形成動作を停止させないように上記停止制御手段を構成し、上記トナーニアエンド判定手段によるトナーニアエンド判定後に所定枚数の画像形成を終了するまでは画像形成動作を停止させないようにする。これにより、トナーニアエンド判定後に所定枚数の画像形成を強制的に行うことができる。
【0024】
また、請求項6の画像形成装置においては、上記所定枚数を任意に設定可能に構成したので、画像品質と画像形成枚数のどちらを優先するかによって上記所定枚数を任意に設定することができる。例えば、画像品質の低下が多少低下しても多数枚の画像形成を行いたい場合には上記所定枚数を多めの枚数に設定して画像形成を行うようにすればよい。また、画像品質を重視し、少ない枚数の画像形成ができればよいという場合には、上記所定枚数を少なめの枚数に設定して画像形成を行うようにすればよい。
【0025】
また、請求項7の画像形成装置においては、上記リカバリ制御手段によって、上記現像能力検知手段による現像能力検知結果が、トナーニアエンドあるいはトナーエンドと判定される範囲の値である場合に、上記リカバリ動作を行わせる。そして、該リカバリ動作後に上記現像能力検知手段による現像能力検知結果が、トナーニアエンドあるいはトナーエンドと判定される範囲の値となったときにトナーニアエンドあるいはトナーエンドと判定するので、トナーが十分残っているにも拘わらず、一時的な大量のトナー消費などによって上記現像能力が低下した場合に、トナーニアエンドあるいはトナーエンドと誤って判定するのを防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を画像形成装置である電子写真式カラー複写機(以下、カラー複写機という)に適用した場合の一実施形態について説明する。
まず、図2を用いて、本実施形態に係るカラー複写機の概略構成及び動作について説明する。このカラー複写機は、カラー画像読取装置(以下、カラースキャナという)1、カラー画像記録装置(以下、カラープリンタという)2、給紙バンク3、後述する制御部等で構成されている。
【0027】
上記カラースキャナ1は、コンタクトガラス121上の原稿4の画像を照明ランプ122、ミラー群123a,b,c、及びレンズ124を介してカラーセンサ125に結像して、原稿4のカラー画像情報を、例えばRed,Green,Blue(以下、それぞれR,G,Bという)の色分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変換する。カラーセンサ125は、本例ではR,G,Bの色分解手段とCCDのような光電変換素子で構成され、原稿4の画像を色分解した3色のカラー画像を同時に読み取っている。そして、このカラースキャナ1で得たR,G,Bの色分解画像信号強度レベルをもとにして、図示しない画像処理部で色変換処理を行い、Black(以下、Bkという),Cyan(以下、Cという),Magenta(以下、Mという),Yellow(以下、Yという)のカラー画像データを得る。
(以下、余白)
【0028】
上記Bk,C,M,Yのカラー画像データを得るためのカラースキャナ1の動作は次のとおりである。後述のカラープリンタ2の動作とタイミングを取ったスキャナスタ−ト信号を受けて、照明ランプ122及びミラー群123a,b,c等からなる光学系が矢印左方向へ原稿4を走査し、1回の走査毎に1色のカラー画像データを得る。この動作を合計4回繰り返すことによって、順次4色のカラー画像データを得る。そして、その都度カラープリンタ2で順次顕像化しつつ、これを重ねあわせて最終的な4色フルカラー画像を形成する。
【0029】
上記カラープリンタ2は、像担持体としての感光体ドラム200、露光手段としての書き込み光学ユニット220、現像手段としてのリボルバ現像ユニット230、中間転写装置260、定着装置270等で構成されている。
【0030】
上記感光体ドラム200は矢印の反時計方向に回転し、その周りには、感光体クリーニング装置201、除電ランプ202、帯電手段としての帯電チャージャ203、帯電電位検出手段としての電位センサ204、リボルバ現像ユニット230の選択された現像器、現像濃度パターン検知器205、中間転写装置260の中間転写ベルト261などが配置されている。
【0031】
また、上記書き込み光学ユニット220は、カラースキャナ1からのカラー画像データを光信号に変換して、上記帯電チャージャ203で一様帯電された感光体ドラム200の表面に原稿4の画像に対応した光書き込みを行い、感光体ドラム200に静電潜像を形成する。この書き込み光学ユニット220は、光源としての半導体レーザー221、図示しないレーザー発光駆動制御部、ポリゴンミラー222とその回転用モ−タ223、f/θレンズ224、反射ミラー225などで構成されている。上記半導体レーザー221による光書き込み値は作像毎に積算され、後述する制御部に送られる。
【0032】
また、上記リボルバ現像ユニット230は、Bk現像器231K、C現像器231C、M現像器231M、Y現像器231Y、及びユニット全体を反時計回りに回転させる後述の現像リボルバ駆動部などで構成されている。このリボルバ現像ユニット230に設置された各現像器は、静電潜像を現像するために現像剤の穂を感光体ドラム200の表面に接触させて回転する現像剤担持体としての現像スリ−ブと、現像剤を汲み上げて撹拌するために回転する現像剤パドル、及び現像ローラを矢印の時計方向に回転させる後述の現像ローラ駆動部などで構成されている。各現像器231内のトナーはフェライトキャリアとの撹拌によって負極性に帯電され、また、各現像スリ−ブには図示しない現像バイアス印加手段としての現像バイアス電源によって負の直流電圧Vdc(直流成分)に交流電圧Vac(交流成分)が重畳された現像バイアス電圧が印加され、現像スリ−ブが感光体ドラム200の金属基体層に対して所定電位にバイアスされている。
【0033】
カラー複写機本体の待機状態では、リボルバ現像ユニット230はBk現像器231Kが現像位置に位置するホームポジションで停止しており、コピ−動作が開始されると、カラースキャナ1で所定のタイミングからBkカラー画像データの読み取りを開始し、このカラー画像データに基づきレーザー光による光書き込み、静電潜像形成が始まる(以下、Bk画像データによる静電潜像をBk潜像という。C,M,Yについても同様)。このBk静電潜像の先端部から現像可能とすべくBk現像位置に静電潜像先端部が到達する前に、Bk現像スリ−ブを回転開始して、Bk静電潜像をBkトナーで現像する。そして、以後Bk静電潜像領域の現像動作を続けるが、静電潜像後端部がBk現像位置を通過した時点で、速やかに次の色の現像器が現像位置にくるまで、リボルバ現像ユニット230が回転する。これは少なくとも、次の画像データによる静電潜像先端部が到達する前に完了させる。
【0034】
また、上記中間転写装置260は、中間転写ベルト261、ベルトクリーニング装置262、紙転写コロナ放電器(以下、紙転写器という)263などで構成されている。中間転写ベルト261は駆動ローラ264a、転写対向ロ−ラ264b、クリーニング対向ロ−ラ264c及び従動ロ−ラ群に張架されており、図示しない駆動モ−タにより駆動制御される。この中間転写ベルト261の材質は、ETFE(エチレンテトラフロロエチレン)であり、その電気抵抗は表面抵抗で10〜1010Ω/cm程度である。またベルトクリーニング装置262は、入口シ−ル、ゴムブレ−ド、排出コイル、入口シ−ル及びゴムブレ−ドの接離機構等で構成されており、1色目のBk画像を中間転写ベルト261に転写した後の2、3、4色目の画像をベルト転写している間はブレード接離機構によって中間転写ベルト261面から入口シ−ル、ブレ−ドを離間させておく。また紙転写器263は、コロナ放電方式にてAC電圧+DC電圧、又はDC電圧を印加して、中間転写ベルト261上の重ねトナー像を後述の転写紙に一括転写する。
【0035】
また、カラープリンタ2内の転写紙カセット207及び給紙バンク3内の転写紙カセット300a,b,cには、各種サイズの転写紙5が収納されており、指定されたサイズの転写紙5が、その転写紙カセットから、給紙コロ208,301a,b,cによってレジストロ−ラ対209方向に給紙、搬送される。また、OHP用紙や厚紙などの手差し給紙用にプリンタ2の右側面に手差しトレイ210がある。
【0036】
上記構成のカラー複写機において、画像形成サイクルが開始されると、まず感光体ドラム200は矢印の反時計方向に、中間転写ベルト261は矢印の時計回りに図示しない駆動モ−タによって回転される。中間転写ベルト261の回転に伴ってBkトナー像形成、Cトナー像形成、Mトナー像形成、Yトナー像形成が行われ、最終的にBk、C、M、Yの順に中間転写ベルト261上に重ねてトナー像が形成される。
【0037】
上記Bkトナー像形成は次のように行なわれる。帯電チャージャ203はコロナ放電によって感光体ドラム200を負電荷で約−700Vに一様帯電する。そして、半導体レーザ221はBkカラー画像信号に基づいてラスタ露光を行う。このラスタ像が露光されたとき、当初一様荷電された感光体ドラム200の露光された部分は、露光光量に比例する電荷が消失し、Bk静電潜像が形成される。そして、このBk静電潜像にBk現像ローラ上の負帯電のBkトナーが接触することにより、感光体ドラム200の電荷が残っている部分にはトナーが付着せず、電荷の無い部分つまり露光された部分にはBkトナーが吸着し、静電潜像と相似なBkトナー像が形成される。そして、感光体ドラム200上に形成されたBkトナー像は、感光体ドラム200と接触状態で等速駆動している中間転写ベルト261の表面に、ベルト転写器265によって転写される(以下、感光体ドラム200から中間転写ベルト261へのトナー像転写を「ベルト転写」という)。
【0038】
感光体ドラム200上の若干の未転写残留トナーは、感光体ドラム200の再使用に備えて感光体クリーニング装置201で清掃される。ここで回収されたトナーは回収パイプを経由して図示しない排トナータンクに蓄えられる。
【0039】
感光体ドラム200側ではBk画像形成工程の次にC画像形成工程に進み、所定のタイミングでカラースキャナ1によるC画像データ読み取りが始まり、そのC画像データによるレーザー光書き込みで、C静電潜像形成を行う。そして、先のBk静電潜像の後端部が通過した後で、かつC静電潜像の先端部が到達する前にリボルバー現像ユニット230の回転動作が行なわれ、C現像器231Cが現像位置にセットされてC静電潜像がCトナーで現像される。以後、C静電潜像領域の現像を続けるが、C静電潜像の後端部が通過した時点で、先のBk現像器231Bの場合と同様にリボルバー現像ユニット230の回転動作を行ない、次のM現像器231Mを現像位置に移動させる。これもやはり次のM静電潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了させる。
なお、M及びYの画像形成工程については、それぞれのカラー画像データ読み取り、静電潜像形成、現像の動作が上述のBK,Cの工程と同様であるので説明は省略する。
【0040】
上記中間転写ベルト261には、感光体ドラム200に順次形成するBk、C、M、Yのトナー像を、同一面に順次位置合わせして、4色重ねのトナー像が形成され、次の転写工程において、この4色のトナー像が転写紙5に紙転写器263により一括転写される。
【0041】
上記画像形成動作が開始される時期に、転写紙5は上記転写紙カセット又は手差しトレイのいずれかから給送され、レジストローラ対209のニップで待機している。そして、紙転写器263に中間転写ベルト261上のトナー像先端がさしかかるときに、ちょうど転写紙5の先端がこのトナー像の先端に一致するようにレジストローラ対209が駆動され、転写紙5とトナー像とのレジスト合わせが行われる。そして、転写紙5が中間転写ベルト261上のトナー像と重ねられて正電位の紙転写器263の上を通過する。このとき、コロナ放電電流で転写紙5が正電荷で荷電され、トナー画像のほとんどが転写紙5上に転写される。続いて紙転写器263の左側に配置した図示しないAC+DCコロナによる分離除電器との対向部を通過するときに、転写紙5は除電され、中間転写ベルト261から剥離して搬送ベルト211に移る。
【0042】
そして、中間転写ベルト261面から4色重ねトナー像を一括転写された転写紙5は、紙搬送ベルト211で定着装置270に搬送され、所定温度に制御された定着ロ−ラ271と加圧ロ−ラ272のニップ部でトナー像が溶融定着され、排出ローラ対212で装置本体外に送り出され、図示しないコピ−トレイに表向きにスタックされ、フルカラーコピーを得る。
【0043】
一方、ベルト転写後の感光体ドラム200の表面は、感光体クリーニング装置201(ブラシロ−ラ、ゴムブレ−ド)でクリーニングされ、除電ランプ202で均一に除電される。また、転写紙5にトナー像を転写した後の中間転写ベルト261の表面に残留したトナーは、ベルトクリーニング装置262のブレードを再びブレ−ド接離機構で押圧することによってクリーニングされる。
【0044】
ここで、リピ−トコピ−のときは、カラースキャナ1の動作及び感光体ドラム200への画像形成は、1枚目の4色目(Y)の画像形成工程に引き続き、所定のタイミングで2枚目の1色目(Bk)の画像形成工程に進む。また、中間転写ベルト261の方は、1枚目の4色重ねトナー像の転写紙5への一括転写工程に引き続き、表面のベルトクリーニング装置262でクリーニングされた領域に、2枚目のBkトナー像がベルト転写されるようにする。その後は、1枚目と同様動作になる。
【0045】
以上は、4色フルカラーコピ−を得るコピ−モ−ドであったが、3色コピ−モ−ド、2色コピ−モ−ドの場合は、指定された色と回数の分について、上記同様の動作を行うことになる。
【0046】
また、単色コピ−モ−ドの場合は、所定枚数が終了するまでの間、リボルバ現像ユニット230の所定色の現像器のみを現像作動状態にして、ベルトクリーニング装置262のブレ−ドを中間転写ベルト261に押圧状態のまま連続してコピ−動作を行う。
【0047】
また、A3サイズのフルカラーコピーモードの場合には、中間転写ベルト261が1周するごとに1色のトナー像を形成し、4回転で4色のトナー像を形成していくのが望ましいが、装置全体を小さく、つまり中間転写ベルト261の周長を抑え、小サイズの場合のコピースピードを確保し、かつ最大サイズのコピースピードも落さないようにするためには、中間転写ベルト261が2周する間に1色のトナー像を形成するのが好ましい。この場合には、Bkトナー像を中間転写ベルト261に転写した後、次の中間転写ベルト261の1周では、カラープリンタ2における現像及び転写が行なわれずに空回転し、その次の1周で次色のCトナーによる現像を行ない、そのCトナー像を中間転写ベルト261に転写するように順次行なっていく。このとき現像器切り換えのためのリボルバ現像ユニット230の回転動作は、上記空回転時に行なう。
【0048】
次に、上記リボルバ現像ユニット230について説明する。
図3は、現像器231K,C,M,Yが一体となったリボルバ現像ユニット230の内部構造を示す断面図である。図3では、感光体ドラム200に対向する現像位置にあるのがBk現像器231Kの現像室で、図中時計回りの順に、C現像器231Cの現像室、M現像器231Mの現像室、Y現像器231Yの現像室となっている。
【0049】
ここで、4つの現像室の内部構造は全く同じであるので、以下、図3で現像位置にあるBk現像器231Kを代表して内部構造を説明する。現像ケーシング230Aには、感光体ドラム200に向けた開口部が形成され、この開口部を介して一部が露出するように、図示しないマグネットローラを内包する現像ローラ231KRが設けられている。また、現像室内には、現像ローラ231KRに担持されて感光体ドラム200との対向部へ搬送される現像剤量を規制するドクタブレード231KDと、このドクタブレード231KDで規制されて現像室内に押し留められた現像剤の一部を中心軸線方向に沿って奥側から手前側へ搬送する上搬送スクリュー231KSとスクリューケース231KC、及び現像室内の現像剤を撹拌する撹拌パドル231KPとが設けられている。この撹拌パドル231KP内には、中心軸線方向に沿って手前側から奥側へ現像剤を搬送する下搬送スクリュー231KSPが収容されている。この下搬送スクリュー231KSPの下方の現像ケーシング230Aには、現像室内の現像剤を回収するための図示しない剤回収口が形成され、常時は剤回収用フタ231KZで閉じられている。
【0050】
図4は、上記リボルバ現像ユニット230におけるトナー循環経路を示す概念断面図である。スクリューケース231KC内において、ドクタブレード231KDで規制され、上搬送スクリュー231KSにより図中右側から左側へ搬送された現像剤は、前側板231FFを通過して落下部232から下搬送スクリュー231KSP上に落下し、さらに下搬送スクリュー231KSPにより図中左側から前側板231FFを通過して右側へ搬送される。これにより、現像ローラ231KR(図3参照)は、撹拌パドル231KP上に存在する現像剤を汲み上げ、現像領域へ搬送する。そして、一部ドクタブレード231KDで規制された現像剤は、スクリューケース231KC内に落下し、このスクリューケース231KCで現像ローラ231KRの有効幅内に搬送され、この有効幅内の撹拌パドル231KPの中空円筒部の図示しない現像剤排出口から現像室内に排出され、再び現像ローラ231KRに担持される。つまり、現像室内での現像剤のいわゆる横撹拌が行われる。そして、撹拌パドル231KPの中空円筒部の図示しない現像剤排出口から現像室下部に排出された現像剤が、撹拌パドル231KPの回転によりその撹拌板部においていわゆる縦撹拌が行われる。また、図示しないトナー補給ローラの回転により、下搬送スクリュー231KSP上に落下したトナーQが、この下搬送スクリュー231KSPにより落下部232まで搬送され、ここで上搬送スクリュー231KSから落下した現像剤内に取り込まれて互いに混合され、この混合された現像剤が図示しない現像剤排出口から現像室内に入ることにより、現像室内の現像剤のトナー濃度を上昇させる。
【0051】
次に、トナー補給について説明する。
図5は、トナー補給部233の内部構造を示す断面図であり、図3に示すようにBk現像器231Kが現像位置にあるときの状態を示している。トナー補給部233は、各色に対応したトナー収容器としてのトナーカートリッジ230KT、230CT、230MT、230YTにより構成されている。このうち、黒用のトナーカートリッジ230KTは、黒トナーの使用頻度が高いためリボルバ現像ユニット230の中心部分に設置されている。このトナーカートリッジ230KTは、紙面垂直方向に長く容量をもたせており、リボルバ現像ユニット230の回転とともにBKトナー受入用ケース230KTHにトナーが補給されるように構成されている。このBKトナー受入用ケース230KTHとトナーを搬送する下搬送スクリュー231KSPとの間には、補給ローラ230KRを回転させる補給モータ230HMが配置されている。また、その他のトナーカートリッジ230CT、230MT、230YTは、各トナーカートリッジの略凹形状に形成された部分と、各トナー受入用ケース230CTH、230MTH、230YTHの略凸形状に形成された部分とが嵌合した状態で組み付けられている。
【0052】
上記4つのトナー収容部としてのトナー受入用ケース230KTH、230CTH、230MTH、230YTHの内、各カラー現像器に対応した3つのカラートナー受入用ケース230CTH、230MTH、230YTHは、対応する現像室が現像ポジションに位置するときにトナー補給ローラ230CR、230MR、230YRの上方になる個所にトナー受入れ口が形成された周壁部を有する。この周壁部が、図6に示すように、リボルバ現像ユニットの回転軸と平行なスライドによりトナー排出口を下向きにして上記トナー受入れ口に一致させるようにカラートナーカートリッジ230CT、230MT、230YTを取り付けるカラートナー収容器取付部234になっている。
【0053】
他方、黒現像器に対応した黒トナー受入用ケース230KTHは、図5に示すように、上記カラートナー受入用ケース230CTH、230MTH、230YTHにカラートナーカートリッジ230CT、230MT、230YTを取り付けた状態の両者の全体周壁形状とほぼ同一形状の周壁形状をしている。そして周壁部分のリボルバ現像ユニットの中心線に面した個所には、黒トナーカートリッジ230KTのトナー排出口230KHに対応する形状のトナー受入れ口が形成されている。このトナー受入れ口は、リボルバ現像ユニット回転軸に平行な支軸により一端が回動自在に軸支されたシャッタ230KSによって内側から塞ぐことができるようになっている。
【0054】
Bk現像器231Kへのトナー補給を実施する場合は、まず補給モータ230HMを回転させて補給ローラ230KRを回転させる。すると、トナーカートリッジ230KTやBKトナーホッパ230KTH内のトナーが下搬送スクリュー231KSP(図4)上に落下して、この下搬送スクリュー231KSPの回転とともに搬送され、混合撹拌されながら前側板231FF(図4)を通過して現像器内に送られる。
(以下、余白)
【0055】
図1は、本実施形態に係るカラー複写機の制御系の構成を示すブロック図である。制御手段としての制御部500は、上記カラー複写機における電子写真プロセスや紙搬送処理を制御する部分であり、演算制御処理を実行するCPU(中央処理装置)500Aと、前記演算制御処理のための基本プログラム及びこれらの処理のための基本データを蓄積しているROM500Bと、各種データを一時的に格納及び退避させるためのRAM500Cと、外部機器と接続するためのI/Oインターフェース500Dとを備えている。
【0056】
上記I/Oインターフェース500Dの入力側には、トナー残量検知センサ275、感光体ドラム200と対向配置されている光学センサ(発光素子及び受光素子との組み合わせからなる現像濃度パターン検知器)205、電位センサ(電位検出器)204、BK用カートリッジセンサ273、カラー用カートリッジセンサ274がそれぞれ接続されている。
【0057】
上記電位センサ204は、感光体ドラム200の現像位置前の帯電電位を検出するためのセンサである。上記各カートリッジセンサ273及び274は、トナーカートリッジの交換の有無を検出するための光学センサである。上記トナー残量検知センサ275は、トナーカートリッジ内のトナー残量が所定の量よりも低下したか否かを検知するためのセンサである。
【0058】
また、上記I/Oインターフェース500Dの出力側には、現像バイアス電圧印加手段を含む現像バイアス制御駆動部502、帯電制御駆動部503、トナー補給駆動部504、レーザ発光駆動部505、現像剤担持体駆動手段としての現像ローラ駆動部501、現像リボルバ駆動部506、像担持体駆動手段としての感光体駆動部507がそれぞれ接続されている。
【0059】
前述したようなトナー補給のための動作(以下、リカバリ動作という)が実施される場合は、その制御は制御部500によって行われる。具体的には、感光体ドラム200の表面上に基準パターンの画像を形成し、その反射光量を現像濃度パターン検知器205で検出する。そして、制御部500のCPU500Aが、検出された反射光量からトナー付着量を算出し、そのトナー付着量と画像面積とから、適切なトナー補給量を決定する。そして、決定したトナー補給量に基づいてトナー補給駆動部504を制御し、リカバリ動作が実行される。
【0060】
本実施形態のカラー複写機においては、上記画像面積は上記半導体レーザー221による光書き込み値の積算値から算出される。該半導体レーザー221による光書き込みは1ドット当たり8ビット階調で行われる。そして、画像面積の算出に当たっては、次式に基づいて行われる。
【0061】
【数1】
Figure 0003555920
なお、総画素カウント値=光書き込み値(8ビット)の積算値/255とする。すなわち、光書き込み値の積算値が255になった時点で1画素カウントとする。
【0062】
次にトナー付着量の算出について説明する。図7は、本実施形態の装置に適用した光学センサである現像濃度パターン検知器205の出力特性の一例である。特性線aは、黒トナーを示し、特性線bは、カラートナーを示している。この現像濃度パターン検知器205の出力特性は、顕像化後のパターン上のトナー付着量が少ないときに反射光量が増え、該検知器205の出力、すなわちVspの値が上昇する。逆に、顕像化後のパターン上のトナー付着量が多いときに反射光量が減り、Vspの値も下降する。ただし、特性線bで示すカラートナーの場合は、トナー付着量が所定以上になるとトナー表面からの反射光が増えて再びゆるやかに上昇する特性を持っている。
【0063】
図7からわかるように、特性線bで示すカラートナーの場合には、感光体地肌部の反射光量Vsg(=4.0)に対してのダイナミックレンジが特性線aで示す黒トナーの場合に比して狭い。これは、カラートナー像の場合、該カラートナー表面からの直接反射光が、感光体ドラム200からの反射光に対して多くなるために起こる現象である。特性が飽和するVsp値(以下、Vminという)は、上記現像濃度パターン検知器205として用いる光学センサの特性、感光体ドラム200、現像条件などのばらつきによって変化するため、次式によって規格化している。
【0064】
【数2】
k=(Vsp−Vmin)/(Vsg−Vmin)
【0065】
次に、トナー補給制御時の処理を図8を用いて説明する。図8は、該トナー補給制御の一例を示すフローチャートである。まず、上記感光体ドラム200上に中間調の静電潜像を、基準パターンとして形成する(ステップs21)。そして、電位センサ204によって、この基準パターンの静電潜像の電位を読み込み、RAM500Cに格納する(ステップs22)。その後、上記基準パターンの静電潜像をリボルバ現像ユニット230の現像器によって現像することで、基準パターンのトナー像を作成する。該基準パターンのトナー像は、RAM500Cに格納された電位に対して、一定のポテンシャルVpp(本実施形態においてはブラック:130V,カラー:130Vで、図示しない環境補正テーブルによって高温高湿で−10V、低温低湿で+10Vの補正を行っている)を加えた現像バイアスを印加して、トナーを用いて顕像化することで形成する。このような基準パターンのトナー像に関して現像濃度パターン検知器205によって、その反射光量を検出し(ステップs23)、数2によって規格化したトナー付着量kを算出する(ステップs24)。このようにして求められた規格化したトナー付着量kから、予め定められた規格化したトナー付着量とトナー補給量のテーブル(図示せず)に基づいてトナー補給モータを制御することによりトナー補給が行われる(ステップs25)。
【0066】
次に、このカラー複写機におけるトナーニアエンド、及び、トナーエンドの検知について説明する。
このカラー複写機においては、トナーカートリッジ230KT、230CT、230MT、230YTが空になった状態を、ユーザに対して該トナーカートリッジの交換を促すべき状態であるトナーニアエンドの状態として扱う。本実施形態においては、トナーニアエンドの時にはトナーカートリッジ中にトナーが存在しない状態となっている。このカラー複写機では該トナーカートリッジの交換は現像位置において行う。また、該トナーカートリッジ230KT、230CT、230MT、230YTが空になった状態から、所定量のトナーが消費された時点をトナーエンドの状態として扱う。本実施形態のカラー複写機においては、該トナーエンドの状態で該トナーエンドとなった該当色を含む画像の形成が禁止される。このように、上記トナーニアエンドを検知することで、前もってトナーエンドになることが検知できるので、操作性が向上する。なお、この複写機においては、上記制御部500が、トナーニアエンドの判定を行うトナーニアエンド判定手段としての機能、及び、トナーエンドの判定を行うトナーエンド判定手段としての機能を有する。
【0067】
このカラー複写機では、上記トナーニアエンドを、前述のトナー残量検知センサ275を用いてトナー受入用ケースのトナー量を検知した結果に基づいて判定する。このため、図6にカラートナー用のトナー受入用ケースの一つ230MTHを例にして示すように、トナー受入用ケース230MTHの装置前側の端壁部分230MTHaに、トナー受入用ケース230MTH内側に突出させて、トナー残量検知用の被検知部としての、中空の発光部対向凹部235Ma及び受光部対向凹部235Mbを形成している。以下、このトナー受入用ケース230MTHを例にして上記トナー残量検知センサ275を用いて行うトナー受入用ケースのトナー量検知について詳しく説明する。他のカラートナー用のトナー受入用ケースや黒トナー用のトナー受入用ケースについても同様である。
【0068】
上記両凹部235Ma,235Mbの図中上下方向での具体的な位置は、図6に示すように、トナー受入用ケース230MTH内であって、トナー補給ローラ230MR及び該ローラとケース内壁面とをシールするシール部材230MRaで区画された下搬送スクリュウ62側とトナーカートリッジ内部側のうち、トナーカートリッジ内部側に設けられている。図示の例では、図6中のY−Y線による断面を示す図9(b)のように、トナー補給ローラ230MRの上側であって、リボルバ現像ユニット230の回転に伴いマゼンタ現像器231Mが現像ポジションに位置してトナーカートリッジ230MTから落下してきたトナーに没する位置に設けられている。
【0069】
そして、図6中のX−X線による断面を示す図9(a)や上記図9(b)に示すように、現像ポジションに位置する現像器に対応するトナー受入用ケース230MTHの両凹部235Ma,235Mbに対向するように、発光素子236や受光素子237が装置本体側に固定的に設けられている。すなわち、本実施形態では、現像器が現像ポジションに位置するときに、該現像器に対応するトナー受入用ケース230MTH内のトナー残量を検知する。なお、発光素子236、受光素子237は前述のトナー残量検知センサ275を構成するものである。
【0070】
図9(a)において、上記一対の中空の凹部235Ma,235Mbの互いに対向する壁面部には、発光素子236からの光に対して透明な透過部238a,238bを有している。また、発光部対向凹部235Maには、発光素子236からの光を発光部対向凹部235Maにおける透過部238aに向けて反射させる反射部239aを形成するとともに、受光部対向凹部235Mbには、発光部対向凹部235Mbにおける透過部238bを透過してきた光を受光素子237に向けて反射させる反射部239bを形成している。
【0071】
図示の例では、トナー受入用ケース230MTHの装置前側の端壁部分230MTHaに四角窓を形成し、この窓に、例えばポリカーボネート(以下、PCという)のような透明な材質からなる中空の三角柱状部材をはめ込んで上記各凹部235Ma,235Mbを構成している。そして、他の部分よりも光反射率の高い部材、例えば銀色の反射テープ100a,100bを貼り付けて、上記各凹部235Ma,235Mbの反射部239a,239bを構成している。これに代え、反射部239a,239bのみを他の部分よりも光反射率の高い部材を用いて構成したり、反射部239a,239bにのみ金を蒸着させたりしてもよい。
【0072】
なお、発光素子236の光源として、指向角の広い光源を採用した場合には、本来受光素子237で受光されるべき光以外に、発光素子236及び受光素子237が対向しているトナー受入用ケース230MTHの端壁部分230MTHaに入射して肉厚部を伝播し、結果的に受光素子237で受光される伝播光38が生じてしまう。そして、この光も受光素子237で検知され、この伝播光38が検知出力におけるノイズとして現れるため、トナーがあるにもかかわらず無いと誤検知してしまう恐れがある。これを防止するためには、例えば、トナー受入用ケース230MTHの端壁部分230MTHaを、該端壁部分230MTHaの肉厚部を光が伝播しない材料として、例えば黒のPCを用いて構成する。これに代え、上記発光素子236と受光素子237とにそれぞれ対向している上記トナー受入用ケース230MTHの壁部分を、発光素子236から発せられた光の一部が、前記壁部分のうち発光部対向凹部235Ma及び受光部対向凹部235Mb以外の端壁部分230MTHaで反射したとしても、この反射光34が受光素子237で受光されない方向に反射されるように構成してもよい。
【0073】
また、上記トナー残量検知は、リボルバ現像ユニット230の回転により所定の現像器を現像ポジションに位置させた時点で該回転を停止した状態で該所定の現像器についてのトナー受入用ケースについて行うため、この停止状態で、検知対象のトナー受入用ケース、例えばマゼンタトナー受け入れ用ケース230MTH、における両凹部235Ma,235Mbの各透過部238a,238bが鉛直方向に並んで配設されていると、現像によってトナー受入用ケース230MTH内のトナーが消費されても、重力方向の下側に位置する透過部にトナーが残留してしまうことがある。透過部にこのようなトナーが残留してしまうと、トナー受入用ケース230MTH内にトナーがほとんど存在しないにもかかわらず、まだ存在していると判断し誤検知につながってしまう。よって、トナー残量検知の際にトナーが残留しないような態様で、透過部238a,238bの各面を対向配置することが望ましい。例えば、図示の例のように、前記透過部238a,238bの対向面が重力方向に平行になるように対向配置する。図10は、上記発光素子236と受光素子237とを有するトナー残量検知センサ275の配置の一例を示す説明図である。該トナー残量検知センサ275は、装置本体に固定されている支持部材240に取り付けられており、現像ポジションに位置するときに上記両凹部235Ma,235Mbが、該両凹部235Ma,235Mbの透過部238a,238bの対向面が重力方向に平行になる状態で、該トナー残量検知センサ275に対向するように配置されている。
【0074】
図示の装置におけるトナー残量検知は、現像ポジションに位置する現像器のトナーに対して次のようになされる。なお、マゼンタ現像器230Mが現像ポジションに位置するものとして説明する。図9(a)において、まず、発光素子236から発せられた光は、該発光素子236に対向する端壁部分230MTHaに形成された上記発光部対向凹部235Maの反射部239aで反射して、透過部238aを透過する。ここで、トナー受入用ケース230MTH内のトナー量が所定量以上であると、前記透過部238aを透過した光は、トナーで遮られるため上記受光部対向凹部235Mbの透過部238bに入射せず、受光素子237には到達しない。一方、上記トナー量が所定量以下であると、前記透過部238aを透過した光はトナーで遮られることがないので、上記受光部対向凹部235Mbの透過部238bに入射した後、更に反射部239bで反射して受光素子237で受光される。このように、発光素子236から発せられた光が、トナー量が所定量以下であるときのみ受光素子237で受光されるため、受光素子237光が受光されたか否かを検知することで、トナー受入用ケース230MTH内に所定量のトナーがあるか否かを検知できる。
【0075】
ここで、万が一、トナー残量検知センサ275によるトナー残量検知が不良となった場合、トナーニアエンドと検知することができなくなる場合がある。例えば、上述のように透過部238a,238bの対向面が重力方向に平行になるように対向配置した場合でも、トナーは帯電したり、凝集したりして、該透過部238a,238b表面に付着してしまうことがある。そして、発光素子236と受光素子237との間の光路上にトナー等が付着して光を遮ってしまうと、実際にはトナー受入用ケース230内にトナーが無くても、トナー残量有りと判断されてしまうことがある。
【0076】
そこで、このカラー複写機においては、上記トナー残量検知センサ275を用いて行うトナー残量検知の検知結果と、現像器の現像能力の検知結果とに基づいて、トナーニアエンドの判定を行う。図示の装置においては、上記現像能力の検知結果として前述の基準パターンのトナー付着量の検知結果を用いる。具体的には、上記トナー残量検知センサ275を用いてトナー残量検知を行い、トナー受入用ケース内の発光素子236から発せられた光が受光素子237で受光され、トナー量が所定量以下であると検知されたときには、第1のトナーニアエンド条件を満たしたとみなす。また、上記トナー付着量が所定の量よりも低下したときに、第2のトナーニアエンド条件を満たしたとみなす。そして、該第1のトナーニアエンド条件及び第2のトナーニアエンド条件の少なくとも一方が満たされた場合に、トナーカートリッジが空である、すなわち、トナーニアエンドであると判定する。
【0077】
次に、上記第2のトナーニアエンド条件について説明する。このカラー複写機においては、現像能力検知結果としての前述の基準パターンのトナー付着量検出結果から、該トナー付着量が所定のトナーニアエンド閾値よりも低下したか否かを判断する。具体的には、黒トナーの場合には0.4−0.03=0.37mg/cm、カラートナーの場合には0.3−0.03=0.27mg/cmを上記所定のトナーニアエンド閾値とし、トナー付着量が上記所定のトナーニアエンド閾値を下回ったか否かを判断する。
【0078】
さらに、図示の例のカラー複写機においては、上記トナー付着量が、上記所定のトナーニアエンド閾値を下回った場合に、まず、図示しない補給量選択テーブルを参照してトナー補給量を決定し、現像器内にトナーを補給するためのリカバリ動作が行われる。そして、このリカバリ動作の後約10秒間の撹拌が行われ、再び基準パターンへのトナー付着量が検出される。そして、このときのトナー付着量が再度上記所定のトナーニアエンド閾値を下回った場合に、上記第2のトナーニアエンド条件が満たされたとみなされる。
【0079】
このように、本実施形態のカラー複写機においては、上記トナー残量検知センサ275を用いたトナー残量検知結果のみに基づいてトナーニアエンドを判定するのではなく、現像能力の検知結果も考慮してトナーニアエンドを判定する。これにより、トナー残量検知センサ275によるトナー残量検知が不良の場合にも、トナーニアエンドを検知することが可能となる。
【0080】
また、上記トナー付着量が上記所定のトナーニアエンド閾値よりも低下したときに即第2のトナーニアエンド条件を満たしたとするのではなく、リカバリ動作を行って再度上記トナー付着量が上記所定のトナーニアエンド閾値に達しないときに上記条件を満たしたと判定することで、高画像面積の画像形成時や環境条件の変化等によって、トナーがあるにも拘わらず、現像能力が変動してトナーニアエンドと誤検知するのを防止することができる。よって、トナーニアエンドをさらに精度良く判定することができる。
【0081】
以上のようにして、トナーカートリッジ内のトナーが消費されたことを検知することで、該トナーカートリッジ内のトナーを無駄にせず、有効に利用することができる。
【0082】
なお、トナーニアエンド状態と判断したら、例えば操作パネル上にトナーニアエンドである旨及び該当するトナーカートリッジを表示し、そのトナーカートリッジの交換を促す。
【0083】
また、本実施形態においては、トナーニアエンドが検知された後に形成される画像についての画像情報と、現像器の現像能力の検知結果とに基づいてトナーエンドを判定するように構成されている。図示の装置においては、上記現像能力の検知結果として前述の基準パターンのトナー付着量の検知結果を用いる。そして、トナーニアエンド以後に形成される画像についての画像情報から該トナーニアエンド以後に形成された画像の画像面積を算出して積算し、該画像面積の積算値が所定のレベルになったときに第1のトナーエンド条件を満たしたとみなす。また、上記トナー付着量が所定の量よりも低下したときに、第2のトナーエンド条件を満たしたとみなす。そして、該第1のトナーエンド条件及び第2のトナーエンド条件の少なくとも一方が満たされた場合に、トナーエンドと判断して、該当色を含む画像形成を禁止する。このように、上記トナーカートリッジ内のトナーが無くなった状態となり、トナーニアエンドと判定されても、上記トナーエンドと判定されるまでは画像形成を行うことにより、上記トナー受入用ケース内のトナーを利用することが可能となり、トナーの有効利用ができる。
【0084】
まず、上記第1のトナーエンド条件について説明する。上記画像面積は前述の数1により演算される。この装置においては、トナーニアエンド後に形成される画像の画像面積の積算値がA4べたの10枚分の画像、具体的には約6235(cm)に達したら第1のトナーエンド条件を満たしたとみなす。該第1のトナーエンド条件を満たしたか否かを判定するための上記画像面積の積算値の閾値、すなわち、A4べたの10枚分の画像面積は、トナーニアエンド時に残っているトナー受け入れ用ケース230KTH,230CTH,230MTH,230YTH中のトナーが消費しきらないような値に設定されている。これにより、現像器の現像能力がトナー不足によって低下することがないので、安定した画像品質が維持できると共に、トナー補充後も速やかに画像形成を行うことができる。
【0085】
なお、画像面積の積算値を用いる代わりに、上記画素カウント値の積算値を用いたり、現像器の現像能力、例えば前述の基準パターンへのトナー付着量を検知した結果に応じて上記積算値を補正して用いたりしてもよい。
【0086】
上記画像面積の積算値は、トナー消費量そのものではなく、該トナー消費量の予測値に過ぎない。従って、トナーカートリッジが満杯の状態から上記積算を行い、この積算値からトナーエンドを予測すると、トナーエンド検知誤差が大きくなる。また、必ずしも満杯のトナーカートリッジをセットして画像形成を行うとは限らないので、トナーカートリッジをセットしたときから上記画像面積を積算して予測されるトナー消費量が該トナーカートリッジの収容トナー量に相当する量を超えたときにトナーエンドとみなすようにすると、トナーカートリッジが既に空になっているにも拘わらず、トナーエンドとみなされないことが起こりうる。本実施形態のように、トナー残量検知センサ275を用いてトナー残量がある程度少なくなっていることが検知された時点でトナーニアエンドと判定し、このトナーニアエンド判定後の画像面積の積算値を用いてトナーエンドを行うようにすることにより、トナーエンドを精度良く検知することができる。
【0087】
このようにトナーニアエンド判定後の画像面積の積算値を用いてトナーエンドを行うように構成した場合でも、環境条件が変動して上記トナー消費量の予測値が大きくずれることが生じうる。そして、このズレにより、現像器に補給されるトナーが無くなっているにも拘わらず、トナーエンドが判定されないと、画像濃度低下、かすれ、そして、2成分現像剤を用いる画像形成装置の場合にはキャリア付着などの不具合が生じるおそれがある。
【0088】
そこで、本実施形態のカラー複写機においては、上記第1のトナーエンド条件が満たされない場合でも、第2のトナーエンド条件が満たされた場合にはトナーエンドと判定するように構成している。以下、第2のトナーエンド条件について説明する。このカラー複写機においては、現像能力検知結果としての前述の基準パターンのトナー付着量検出結果から、該トナー付着量が所定のトナーエンド閾値よりも低下したか否かを判断する。具体的には、目標値よりも0.05mg/cm22低下した値を上記所定のトナーエンド閾値とし、更に具体的には、黒トナーの場合には0.4−0.05=0.35mg/cm、カラートナーの場合には0.3−0.05=0.25mg/cmを上記所定のトナーエンド閾値とし、トナー付着量が上記所定のトナーエンド閾値を下回ったか否かを判断する。
【0089】
また、本実施形態のカラー複写機においては、トナーニアエンド検知のときと同様に、上記トナー付着量が、上記所定のトナーエンド閾値を下回った場合に、まず、図示しない補給量選択テーブルを参照してトナー補給量を決定し、現像器内にトナーを補給するためのリカバリ動作が行われる。そして、このリカバリ動作の後約10秒間の撹拌が行われ、再び基準パターンへのトナー付着量が検出される。そして、このときのトナー付着量が再度上記所定のトナーエンド閾値を下回った場合に、上記第2のトナーエンド条件が満たされたとみなされる。
【0090】
このように、本実施形態のカラー複写機においては、上記画像情報を用いてトナー消費量の予測からのみトナーエンドを判定するのではなく、現像能力の検知結果も考慮してトナーエンドを判定する。そして、上記画像情報に基づいて予測したトナー消費量が実際とずれてトナーが既に無くなっているにもかかわらず第1のトナーエンド条件を満たしたとみなされない場合でも、上記現像能力の検知結果からトナーエンドを検知することができるので、精度良くトナーエンドの判定を行うことができる。よって、トナーが無くなっているにも拘わらずトナーエンドと判定されずに画像形成が行われることにより、画像濃度低下、かすれ、また2成分現像剤を用いる場合のキャリア付着等の不具合が生じるのを防止し、トナーエンドが判定されるまでの間の画像形成時の画像品質の低下を防止することができる。
【0091】
また、上記トナー付着量が上記所定のトナーエンド閾値よりも低下したときに即第2のトナーエンド条件を満たしたとするのではなく、リカバリ動作を行って再度上記トナー付着量が上記所定のトナーエンド閾値に達しないときに上記条件を満たしたと判定することで、高画像面積の画像形成時や環境条件の変化等によって、トナーがあるにも拘わらず、現像能力が変動してトナーエンドと誤検知するのを防止することができる。よって、トナーエンドをさらに精度良く判定することができる。
【0092】
上記現像能力の検知結果として用いることができるのは、上記基準パターンのトナー付着量の検知結果に限るものではない。例えば、2成分現像剤を用いる現像装置などで用いられる透磁率の変化からトナー濃度を検知するトナー濃度センサによるトナー濃度検知結果を用いてもよい。
【0093】
さらに、本実施形態においては、上記トナー残量検知センサ275による検知結果から上記トナーニアエンドが検知された後の、該当色を含む画像の画像形成回数を、上記制御部500によってカウントし、その回数が所定の回数になるまでは、画像情報、現像能力の状態量に拘わらず、トナーエンドとしないようになっている。さらに、図示の装置においては上記所定の回数が、デフォルトで10回になっており、最大50回まで任意に設定可能に構成されている。これにより、トナーニアエンドからトナーエンドまで、最低形成できる画像枚数が保証されるため、設定された枚数の間は安心して使用することができる。そして、例えば、形成した画像枚数が予め設定した枚数に達したか否かによってトナーニアエンド、又はトナーエンド判定を行うような複写機から本実施形態に係る複写機に買い換えたユーザに対しても、違和感無く使用することができる。
【0094】
また、この図示の複写機において、上記トナーニアエンド検知後に画像形成可能な枚数は、任意に設定可能であるので、画像品質と画像形成枚数のどちらを優先するかによって上記所定枚数を任意に設定することができる。例えば、画像品質の低下が多少低下しても多数枚の画像形成を行いたい場合には上記所定枚数を多めの枚数に設定して画像形成を行うようにすればよい。これにより、使い勝手がよくなる。なお、このような機能が不要である場合には、0枚に設定することにより、上記第1のトナーエンド条件及び上記第2のトナーエンド条件の少なくとも一方が満たされれば、その時点でトナーエンドと判定させることができる。
【0095】
図11は、このカラー複写機で実行されるトナーニアエンド及びトナーエンドの判定制御例を示すフローチャートである。
このカラー複写機で画像形成が開始すると、まず、トナーニアエンドであるか否かを判断する(ステップS1)。ステップS1でトナーニアエンドでない場合(ステップS1でN)には、トナー残量検知センサ275を用いたトナー残量検知の結果、トナー残量無しになっているか否かを判断する(ステップS2)。
【0096】
そして、トナー残量無しと判断された場合(ステップS2でY)、すなわち、上述の発光素子236から発せられた光が受光素子237で受光された場合には、トナーニアエンドと判定し(ステップS6)、制御を終了する。
【0097】
一方、ステップS2でトナー残量有りと判断された場合(ステップS2でN)、すなわち、上述の発光素子236から発せられた光が受光素子237で受光されなかった場合には、現像能力が設定値を下回っているか否か、具体的には、トナー付着量が上述のトナーニアエンド閾値を下回っているか否かを判断する(ステップS3)。そしてステップS3で現像能力が設定値を下回っていた場合(ステップS3でY)には、トナーリカバリ動作を実行し(ステップS4)、再度現像能力が上記設定値を下回っているか否かの判断をする(ステップS5)。そして、再度現像能力が上記設定値を下回った場合(ステップS5でY)には、トナーニアエンドと判定し(ステップS6)、制御を終了する。
【0098】
上記ステップS3で現像能力が設定値を下回っていなかった場合(ステップS3でN)、あるいは、上記ステップS5で現像能力が設定値を下回っていなかった場合(ステップS5でN)には、そのまま制御を終了する。
【0099】
上記ステップS1でトナーニアエンドと判断された場合(ステップS1でY)には、まず、画像形成回数は設定値を超えているか否かを判断する(ステップS7)。この設定値は、上述のように、デフォルトで10回になっており、最大50回までの範囲で任意に設定された値となっている。そして、画像形成回数が該設定値を超えている場合(ステップS7でY)には、画像情報、具体的には画像の画像面積の積算値が設定値を超えたか否か、すなわち、前述の第1のトナーエンド条件を満たしたか否かを判断する(ステップS8)。
【0100】
そして、画像情報が上記設定値を超えている場合、すなわち、第1のトナーエンド条件を満たした場合(ステップS8でY)には、トナーエンドと判定し(ステップS12)、制御を終了する。
【0101】
一方、ステップS8で画像情報が上記設定値を超えていなかった場合、すなわち、第1のトナーエンド条件を満たしていなかった(ステップS8でN)には、現像能力が設定値を下回っているか否か、具体的には、トナー付着量が上述のトナーエンド閾値を下回っているか否かを判断する(ステップS9)。すなわち、上記第2のトナーエンド条件を満たしたか否かを判断する。そしてステップS9で現像能力が設定値を下回っていた場合(ステップS9でY)には、トナーリカバリ動作を実行し(ステップS10)、再度現像能力が上記設定値を下回っているか否かの判断をする(ステップS11)。そして、再度現像能力が上記設定値を下回った場合(ステップS11でY)には、トナーエンドと判定し(ステップS12)、制御を終了する。
【0102】
上記ステップS7で画像形成回数が上記設定値を超えていなかった場合(ステップS7でN)、上記ステップS9で現像能力が設定値を下回っていなかった場合(ステップS9でN)、あるいは、上記ステップS11で現像能力が設定値を下回っていなかった場合(ステップS11でN)には、そのまま制御を終了する。
【0103】
次に、トナーニアエンド判定の他の一例について説明する。
図12は、該トナーニアエンド判定の他の一例を採用したカラー複写機のトナー残量検知センサ275の配置位置の一例を説明するための説明図である。この例についても、図6と同様にマゼンタトナー受入用ケース230MTH及びマゼンタトナーカートリッジ230MTを例にして説明する。ここで、図6の例と同様の部分については同符号を付し、説明を省略する。
【0104】
図6の例のトナー受入用ケースとは異なり、図12の例のトナー受入用ケースにおいては、上記トナー残量検知用の被検知部としての、上記発光部対向凹部235Ma及び受光部対向凹部235Mbを設ける十分なスペースがない。そこで上記両凹部235Ma,235Mbを、上記トナー受入用ケース230MTHではなく、トナーカートリッジ230MTの装置前側の端壁部分230MTaに設けている。そして、該両凹部235Ma,235Mbにそれぞれ対向させるように上記トナー残量検知センサ275の発光素子236と受光素子237とを配置している。
【0105】
上記両凹部235Ma、235Mbは、トナー残量検知時にトナーカートリッジ230MTのできるだけ下部に位置するように、該トナーカートリッジ230MTのトナー排出口の近くに設けるのが望ましい。しかしながら、トナーカートリッジ230MTに上記両凹部235Ma、235Mbを設けた場合には、トナー残量検知センサ275によってトナー無しの状態が検知された場合でも、まだトナーカートリッジ230MT内にトナーが残っている状態となる。このため、上記トナー残量検知センサ275によって、トナー無しが検知されたときにトナーニアエンドと判定してユーザにカートリッジ交換を促すと、トナーを無駄にしてしまうおそれがある。
【0106】
そこで、このカラー複写機においては、上記トナー残量検知センサ275によるトナー残量検知結果と画像情報とを用いて、トナーニアエンドの判定を行う。具体的には、上記トナー残量検知センサ275によりトナー無しが検知されたら、その時点から前述の方法で画像面積を積算し、該積算値が、トナーカートリッジ内の残トナー量に相当する画像面積値に達したら、トナーニアエンドと判定するように、上記制御部500を構成している。図示の装置においては、上記トナーカートリッジ内の残トナー量に相当する画像面積値をA4べた30枚に相当する18705(cm)とし、上記画像面積を積算した値が18705(cm)に達した時点でトナーニアエンドと判定する。そして、この時点からトナーエンド判定のための画像面積の積算を行い、該積算を行った値がトナー受入用ケース230MTHの残トナー量に相当するA4べた5枚の画像面積に相当する3118(cm)に達した時点でトナーエンドと判定する。
【0107】
なお、このカラー複写機においても、トナー残量検知センサを用いたトナー残量検知結果及び画像情報のみならず、現像器の現像能力検知結果も考慮して、トナーニアエンドの判定を行うように構成するのが望ましい。これにより、トナー残量検知センサ275によるトナー残量検知が不良になった場合でもトナーニアエンドを検知することが可能である。例えば、上記トナー残量検知センサ275によるトナー残量検知結果と上記画像情報とからトナーカートリッジ内のトナー量が所定量以下であると判断されたときには、第1のトナーニアエンド条件を満たしたとみなし、現像能力が所定の現像能力よりも低下したときに第2のトナーニアエンド条件を満たしたとみなすようにして、該第1のトナーニアエンド条件及び第2のトナーニアエンド条件の少なくとも一方が満たされた場合に、トナーカートリッジが空である、すなわち、トナーニアエンドであると判定するようにすればよい。
【0108】
図13は、このカラー複写機におけるトナーニアエンド、トナーエンドの判定制御の一例を示すフローチャートである。図11のフローチャートと異なる点は、ステップS2でトナー残量無しと判断された場合(ステップS2でY)、すなわち、上述の発光素子236から発せられた光が受光素子237で受光された場合に、画像情報、すなわち、トナー残量検知センサ275でトナー無しが検知されてからの画像面積の積算値が設定値、すなわち、前述の、トナーカートリッジ内の残トナー量に相当する画像面積値を超えたか否かの判断を行う(ステップS21)という点である。そして、ステップS21で画像情報が上記設定値を超えている場合、すなわち、第1のトナーニアエンド条件を満たした場合(ステップS21でY)には、トナーニアエンドの判定を行い(ステップS6)、制御を終了する。
【0109】
一方、ステップS21で画像情報が上記設定値を超えていなかった場合、すなわち、第1のトナーニアエンド条件を満たしていなかった(ステップS8でN)には、そのまま制御を終了する。
【0110】
このように、上記画像情報と、上記トナー残量検知センサ275によるトナー残量検知結果とに基づいてトナーニアエンドを判定するように上記制御部500を構成することによって、トナーニアエンドの判定後、ユーザがすぐにトナーカートリッジを交換した場合でもカートリッジ内にトナーが残っているという状態が起こらなくなる。これにより、トナーを無駄に捨てることがなくなり、かつ、トナーカートリッジ交換時に該トナーがこぼれるといった不具合が生じるのも防止することができる。
【0111】
また、このカラー複写機においても、トナーニアエンドを検知した後に、画像情報のみならず、現像能力検知結果も用いてトナーエンドを判断しているので、画像形成の途中で現像器の現像能力が落ちて画像品質が低下するのを防止することができる。
【0112】
また、レイアウト上の都合で、上記トナー残量検知センサを、トナーカートリッジ230MT内のトナー残量の検知しかできない箇所、例えば図中Aで示した箇所に設置しなければならない場合でも、トナーカートリッジ内にトナーを残すことなく、適切なトナーニアエンド、トナーエンドの判定が可能となる。これにより、トナー残量検知センサの付加がスペース的に困難であった画像形成装置への該センサの付加が可能になる。また、トナー受入用ケースの容量を小さくすることができるので、機械の小型化で決められたスペース内に大容量のトナーカートリッジを取り付けることができる。よって、機械の小型化、トナーカートリッジの大容量化が実現できる。
【0113】
【発明の効果】
請求項1乃至の発明によれば、トナー収容器内のトナーが無くなったことを検知し、該検知後にトナーエンドを精度良く判定することが可能となる。これにより、トナーエンド前に、前もってトナーエンドになることが検知できるので、操作性が向上するとともに、上記トナー収容器内のトナーを無駄にせず、有効に利用することができるという優れた効果がある。また、上記トナーエンドを精度良く判定することが可能となることで、トナーエンドが判定されるまでの間の画像形成時の画像品質の低下を防止できるという優れた効果がある。
また、請求項3の発明によれば、トナー残量検知手段が何らかの理由により働かなくなった場合でも、上記現像能力の検知結果を用いて、該現像能力の低下が発生していることからトナーニアエンドを判定することができるという優れた効果がある。
また、請求項4の発明によれば、配置の困難性からトナー残量検知手段を、トナー収容器内の残量がなくなったことを検知できる位置に配置できず、トナー収容器内のトナーが所定の量よりも少なくなったか否かを検知するように構成せざるをえない場合でも、トナーニアエンドを正確に判定することが可能であるという優れた効果がある。さらに、例えば報知手段などを設けることによって、ユーザにトナーの補充を速やかに促すことができるという効果もある。また、機械の小型化、トナー収容器の大容量化も可能となるという優れた効果もある。
また、請求項5の発明によれば、突然装置が使用できなくなるということがなくなり、操作性が向上するという優れた効果がある。
また、請求項6の発明によれば、ユーザが画像品質と画像形成枚数のどちらを優先するかによって上記所定枚数を任意に設定することができるので、使い勝手が向上するという優れた効果がある。
特に、請求項7の発明によれば、トナーニアエンドあるいはトナーエンドを更に正確に判定することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るカラー複写機の制御系の構成を示すブロック図。
【図2】同カラー複写機の概略構成図。
【図3】リボルバ現像ユニットの内部構造を示す断面図。
【図4】リボルバ現像ユニットにおけるトナー循環経路を示す概念断面図。
【図5】トナー補給部の内部構造を示す断面図。
【図6】トナーカートリッジのトナー受入用ケースへの脱着操作を示す説明図。
【図7】現像濃度パターン検知器の出力特性図。
【図8】トナー補給制御の一例を示すフローチャート。
【図9】(a)は図6中のX−X線による断面図。
(b)は図6中のY−Y線による断面図。
【図10】トナー残量検知センサ275の配置の一例を示す説明図。
【図11】トナーニアエンド、トナーエンド判定制御の一例を示すフローチャート。
【図12】トナー残量検知センサ275の配置位置の変形例を説明するための説明図。
【図13】トナーニアエンド、トナーエンド判定制御の他の一例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 カラースキャナ
2 カラープリンタ
200 感光体ドラム
203 帯電チャージャ
204 電位センサ
205 光学センサ
220 書き込み光学ユニット
230 リボルバ現像ユニット
231 現像器
275 トナー残量検知センサ
500 制御部

Claims (7)

  1. 画像情報に基づいて像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    該静電潜像を可視像化する現像器と、
    該現像器に補給するトナーを収容するトナー収容部と、
    該トナー収容部に供給するトナーを収容し該トナー収容部に対して脱着可能なトナー収容器と、
    該トナー収容器内のトナー残量を検知するトナー残量検知手段と、
    上記現像器の現像能力を検知する現像能力検知手段とを備えた画像形成装置において、
    上記トナー残量検知手段によるトナー残量検知結果に基づいて、上記トナー収容器内のトナーが無くなるかあるいはある程度の残量になるまで少なくなったときにトナーニアエンドと判定するトナーニアエンド判定手段と、
    該トナーニアエンド判定手段によってトナーニアエンドが判定された後に形成される画像についての画像情報に基づくトナーエンド条件と、該トナーニアエンド判定手段によってトナーニアエンドが判定された後の上記現像能力検知手段による現像能力検知結果に基づくトナーエンド条件とを備え、上記画像情報に基づくトナーエンド条件と、上記現像能力検知結果に基づくトナーエンド条件との少なくとも一方が満たされた場合にトナーエンドを判定するトナーエンド判定手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記トナーエンド判定手段として、上記トナーニアエンド判定手段でトナーニアエンドが判定された後に形成する画像についての画像情報に基づいて、このトナーニアエンドが判定された後の画像形成で消費されるトナー消費量を予測し、該トナー消費量の積算値が所定のトナー消費量に達したときに第1のトナーエンド条件を満たしたとみなす第1の判定手段と、上記現像能力検知手段によって検知された現像能力が所定の現像能力よりも低下したときに第2のトナーエンド条件を満たしたとみなす第2の判定手段とを有し、上記第1のトナーエンド条件及び上記第2のトナーエンド条件の少なくとも一方が満たされたときに、トナーエンドと判定するトナーエンド判定手段を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 画像情報に基づいて像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該静電潜像を可視像化する現像器と、該現像器に補給するトナーを収容するトナー収容部と、該トナー収容部に供給するトナーを収容し該トナー収容部に対して脱着可能なトナー収容器と、該トナー収容器内のトナー残量を検知するトナー残量検知手段と、上記現像器の現像能力を検知する現像能力検知手段とを備えた画像形成装置において、上記トナー残量検知手段によるトナー残量検知結果と上記現像能力検知手段による現像能力検知結果とに基づいて、トナーニアエンドを判定するように上記トナーニアエンド判定手段と、該トナーニアエンド判定手段によってトナーニアエンドが判定された後に形成される画像についての画像情報に基づくトナーエンド条件と、該トナーニアエンド判定手段によってトナーニアエンドが判定された後の上記現像能力検知手段による現像能力検知結果に基づくトナーエンド条件とを備え、上記画像情報に基づくトナーエンド条件と、上記現像能力検知結果に基づくトナーエンド条件との少なくとも一方が満たされた場合にトナーエンドを判定するトナーエンド判定手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 画像情報に基づいて像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該静電潜像を可視像化する現像器と、該現像器に補給するトナーを収容するトナー収容部と、該トナー収容部に供給するトナーを収容し該トナー収容部に対して脱着可能なトナー収容器と、該トナー収容器内のトナー残量を検知するトナー残量検知手段と、上記現像器の現像能力を検知する現像能力検知手段とを備えた画像形成装置において、
    上記画像情報と上記トナー残量検知手段によるトナー残量検知結果とに基づいて、トナーニアエンドを判定、あるいは、上記画像情報と上記トナー残量検知手段によるトナー残量検知結果と上記現像能力検知手段による現像能力検知結果とに基づいてトナーニアエンドを判定する上記トナーニアエンド判定手段と該トナーニアエンド判定手段によってトナーニアエンドが判定された後に形成される画像についての画像情報に基づくトナーエンド条件と、該トナーニアエンド判定手段によってトナーニアエンドが判定された後の上記現像能力検知手段による現像能力検知結果に基づくトナーエンド条件とを備え、上記画像情報に基づくトナーエンド条件と、上記現像能力検知結果に基づくトナーエンド条件との少なくとも一方が満たされた場合にトナーエンドを判定するトナーエンド判定手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  5. トナーエンド判定手段によりトナーエンドが判定されたときに画像形成動作を停止させる停止制御手段を有する請求項1、2、3、又は、4の画像形成装置において、
    上記トナーニアエンド判定手段によるトナーニアエンド判定後に所定枚数の画像形成を終了するまでは画像形成動作を停止させないように上記トナーエンド判定手段又は上記停止制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、
    上記所定枚数を任意に設定可能に構成したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 現像器内にトナーを補給するための所定のリカバリ動作を行なわせるリカバリ制御手段を有する請求項3、4、5、又は、6の画像形成装置において、
    上記現像能力検知手段によって検知された現像能力が所定の現像能力よりも低下したときに上記リカバリ動作を行わせるように上記リカバリ制御手段を構成し、かつ、
    該リカバリ動作後に上記現像能力検知手段によって検知された現像能力が、再度上記所定の現像能力に達していないときにトナーニアエンドあるいはトナーエンドと判定するように上記トナーニアエンド判定手段あるいは上記トナーエンド判定手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
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