JP5444496B1 - 圧密成形体の製造システム及び圧密成形体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】クローズド型の最終処分場内における圧密成形体の製造に適した圧密成形体の製造システムを提供する。
【解決手段】油圧ショベル1を用いて単位圧密成形体を形成する圧密成形体の製造システムは、第1〜第4構成物品群を備える。第1構成物品群は、単位圧密成形体を形成する単位区画を設定する設定部材3,4と、油圧ショベル1のアーム1aの先端に取り付けられ、設定部材3,4を配置する第1アタッチメント2とを含む。第2構成物品群は、盛土材Eを供給する盛土材供給手段と、アーム1aの先端に取り付けられ、盛土材Eを単位区画に投入する第2アタッチメント5とを含む。第3構成物品群は、アーム1aの先端に取り付けられ、盛土材Eを締め固める第3アタッチメント6を含む。第4構成物品群は、重錘9と、重錘9を載置する第4アタッチメント7とを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、クローズド型の最終処分場において、油圧ショベルを用いて無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てて、圧密成形体を製造するための圧密成形体の製造システム、及び、圧密成形体の製造方法に関する。
従来、廃棄物の埋立処分を行う最終処分場は、日本では、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に定められた構造基準と維持管理基準に基づいて設置・運営される。その最終処分場に運び込まれた廃棄物は、同法に定められた廃棄物の区分に従って埋立処分される。
本願発明者は、そのような埋立処分を行う区画内にセメントと無機廃棄物を混練した盛土材を用いてセメント固化物を形成し、最終的には区画全体をそのセメント固化物により、強固な再生地盤として圧密成形体を得る技術を開示している(特許文献1参照)。
その技術において、圧密成形体は、埋立処分を行う区画内に鉄板や仮設堰堤等によって単位区画を設定し、その単位区画内に盛土材の投入と圧縮を繰り返して単位圧密成形体を形成し、その単位圧密成形体を水平方向に展開するとともに積層していくことによって得ることができる。
特許第4317260号公報
ところで、廃棄物の埋立処分を行う最終処分場としては、最終処分場を覆う屋根を備えていないオープン型のものと、最終処分場を覆う屋根を備えたクローズド型のものとがある。そして、クローズド型の最終処分場は、オープン型の最終処分場に比べて作業を行うスペースが狭い場合が多い。
そのため、クローズド型の最終処分場において、従来の製造システムをそのまま利用した場合には、単位圧密成形体を形成するための単位区画の設定、単位区画への盛土材の投入、投入された盛土材の締固め、締め固められた盛土材上への重錘の載置といった工程を行うために、各工程ごとに作業機械の入れ替えを行わなければならない。すなわち、作業時間の延長や、コストや排出するCOの増加等の問題が生じるおそれがある。
そこで、本願出願人は、さらなる鋭意の試験研究において、クローズド型の最終処分場内で、圧密成形体を形成するために適した圧密成形体の製造システムや圧密成形体の製造方法を実現することを検討した。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、クローズド型の最終処分場内における圧密成形体の製造に適した圧密成形体の製造システム及び圧密成形体の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の圧密成形体の製造システムは、クローズド型の最終処分場内で、油圧ショベルを用いて無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てて単位圧密成形体を形成し、単位圧密成形体を水平方向に展開するとともに積層して得られる圧密成形体の製造システムであって、単位圧密成形体を形成する単位区画を設定するための第1構成物品群と、単位区画に盛土材を投入するための第2構成物品群と、投入された盛土材を締め固めるための第3構成物品群と、締め固められた盛土材上に養生期間中における盛土材の膨張を抑制する重錘を載置するための第4構成物品群とを備え、第1構成物品群は、単位区画を設定するための設定部材と、油圧ショベルのアームの先端に取り付けられ、設定部材を配置するための第1アタッチメントとを含み、第2構成物品群は、盛土材を供給する盛土材供給手段と、油圧ショベルのアームの先端に取り付けられ、供給された盛土材を単位区画に投入するための第2アタッチメントとを含み、第3構成物品群は、油圧ショベルのアームの先端に取り付けられ、盛土材を締め固めるための第3アタッチメントを含み、第4構成物品群は、重錘と、油圧ショベルのアームの先端に取り付けられ、重錘を載置するための第4アタッチメントとを含み、第3アタッチメントは、転圧板と、転圧板を振動させる動力源を有する起振部と、起振部に接続され、油圧ショベルのアームの先端に取り付けられる支持部とを備えた締固め装置であり、同一の油圧ショベルのアームの先端に、第1アタッチメント、第2アタッチメント、第3アタッチメント及び第4アタッチメントを付け替えて、単位区画の設定、盛土材の投入、盛土材の締め固め及び重錘の載置が行われることを特徴とする。
このように、本発明の圧密成形体の製造システムでは、圧密成形体を製造する各工程を行うための第1〜第4構成物品群に、油圧ショベルのアームの先端に取り付けられる第1〜第4アタッチメントを含んでいる。すなわち、本発明の圧密成形体の製造システムを用いる場合、各工程は、作業機械を入れ替えるのではなく、同一の油圧ショベルのアームの先端に第1〜第4アタッチメントを付け替えつつ行われる。
また、本発明の圧密成形体の製造システムでは、第3アタッチメントを、転圧板と、転圧板を振動させる動力源を有する起振部と、起振部に接続され、油圧ショベルのアームの先端に取り付けられる支持部とを備えた締固め装置としている。
そのため、本発明の圧密成形体の製造システムによれば、オープン型の最終処分場よりも作業スペースの狭いクローズド型の最終処分場内で圧密成形体を製造する場合であっても、作業時間の延長を防止するとともに、コストや排出するCOの増加を防止することができる。また、本発明の圧密成形体の製造システムによれば、オープン型の最終処分場よりも振動や騒音による作業者への影響が大きいクローズド型の最終処分場内で圧密成形体を製造する場合であっても、盛土材締固め工程における振動や騒音を低減して、作業者を保護することができる。
その結果、本発明の圧密成形体の製造システムは、従来の圧密成形体の製造システムに比べ、クローズド型の最終処分場内における圧密成形体の製造に適した製造システムとなっている。
また、本発明の圧密成形体の製造システムにおいては、第1アタッチメントは、吊りフックであり、設定部材は、第1アタッチメントによって吊り下げるための吊り手部を有する仮設堰堤及び鉄板であり、単位区画は、仮設堰堤を配置した後に、配置された仮設堰堤に鉄板を立て掛けることによって形成されることが好ましい。
単位圧密成形体を形成する方法としては、まず、仮設堰堤を配置した後に、その配置された仮設堰堤に鉄板を立て掛ける方法がある。そして、オープン型の最終処分場では、そのような仮設堰堤及び鉄板の配置は、通常、クレーンを用いて行われる。
そこで、上記のように、第1アタッチメントを吊りフックとし、設定部材を吊りフックによって容易に吊り上げられるように構成された仮設堰堤及び鉄板とすれば、クレーンを用いずに油圧ショベルによって容易に単位区画を形成することができるので、よりクローズド型の最終処分場内における圧密成形体の製造に適した製造システムとなる。
また、本発明の圧密成形体の製造システムにおいては、盛土材供給手段は、最終処分場外で製造された盛土材を最終処分場内まで移送する車両であり、第2アタッチメントは、上方を向き、且つ、シリンダで角度が調整可能に構成されたバケットであることが好ましい。
オープン型の最終処分場では、盛土材の製造を最終処分場内で行っている場合がある。しかし、クローズド型の最終処分場では、盛土材の製造を行うスペースを十分に確保できない場合がある。
そこで、上記のように、盛土材の製造を最終処分場外で行い、第2アタッチメントをバケットとして、そのバケットで盛土材を受け取るようにすれば、盛土材を製造するためのスペースを最終処分場内に確保する必要がなくなるので、よりクローズド型の最終処分場内における圧密成形体の製造に適した製造システムとなる。
また、本発明の圧密成形体の製造システムにおいては、第4アタッチメントは、吊りフックであり、重錘は、第4アタッチメントによって吊り下げるための吊り手部を有することが好ましい。
締め固められた盛土材上への重錘の載置は、オープン型の最終処分場では、通常、クレーンを用いて行われる。
そこで、上記のように、第4アタッチメントを吊りフックとし、重錘を吊りフックによって容易に吊り上げられるように構成すれば、油圧ショベルとクレーンを入れ替えずに容易に重錘の載置をすることができるので、よりクローズド型の最終処分場内における圧密成形体の製造に適した製造システムとなる。
また、上記目的を達成するために、本発明の圧密成形体の製造方法は、クローズド型の最終処分場内で、油圧ショベルを用いて無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てて単位圧密成形体を形成し、単位圧密成形体を水平方向に展開するとともに積層して得られる圧密成形体の製造方法であって、油圧ショベルのアームの先端に第1アタッチメントを取り付け、第1アタッチメントが取り付けられた油圧ショベルによって、設定部材を配置して単位圧密成形体を形成する単位区画を設定する単位区画設定工程と、油圧ショベルのアームの先端に取り付けられた第1アタッチメントを第2アタッチメントに付け替えて、第2アタッチメントが取り付けられた油圧ショベルによって、盛土材供給手段により移送された盛土材を、単位区画内に投入する盛土材投入工程と、油圧ショベルのアームの先端に取り付けられた第2アタッチメントを第3アタッチメントに付け替えて、第3アタッチメントが取り付けられた油圧ショベルによって、投入された盛土材を締め固める盛土材締固め工程と、油圧ショベルのアームの先端に取り付けられた第3アタッチメントを第4アタッチメントに付け替えて、第4アタッチメントが取り付けられた油圧ショベルによって、締め固められた盛土材上に養生期間中における盛土材の膨張を抑制するための重錘を載置する重錘載置工程とを備え、第3アタッチメントは、転圧板と、転圧板を振動させる動力源を有する起振部と、起振部に接続され、油圧ショベルのアームの先端に取り付けられる支持部とを備えた締固め装置であることを特徴とする。
このように、本発明の圧密成形体の製造方法では、各工程は、作業機械を入れ替えるのではなく、同一の油圧ショベルのアームの先端に第1〜第4アタッチメントを付け替えつつ行わる。また、本発明の圧密成形体の製造方法では、第3アタッチメントは、転圧板と、転圧板を振動させる動力源を有する起振部と、起振部に接続され、油圧ショベルのアームの先端に取り付けられる支持部とを備えた締固め装置としている。
そのため、本発明の圧密成形体の製造方法によれば、オープン型の最終処分場よりも作業スペースの狭いクローズド型の最終処分場内で圧密成形体を製造する場合であっても、作業時間の延長を防止するとともに、コストや排出するCOの増加を防止することができる。また、本発明の圧密成形体の製造方法によれば、オープン型の最終処分場よりも振動や騒音による作業者への影響が大きいクローズド型の最終処分場内で圧密成形体を製造する場合であっても、盛土材締固め工程における振動や騒音を低減して、作業者を保護することができる。
その結果、本発明の圧密成形体の製造方法は、従来の圧密成形体の製造方法に比べ、クローズド型の最終処分場内における圧密成形体の製造に適した製造方法となっている。
また、本発明の圧密成形体の製造方法においては、第1アタッチメントは、吊りフックであり、設定部材は、第1アタッチメントによって吊り下げるための吊り手部を有する仮設堰堤及び鉄板であり、単位区画は、仮設堰堤を配置した後に、配置された仮設堰堤に鉄板を立て掛けることによって形成されることが好ましい。
単位圧密成形体を形成する方法としては、まず、仮設堰堤を配置した後に、その配置された仮設堰堤に鉄板を立て掛ける方法がある。そして、オープン型の最終処分場では、そのような仮設堰堤及び鉄板の配置は、通常、クレーンを用いて行われる。
そこで、上記のように、第1アタッチメントを吊りフックとし、設定部材を吊りフックによって容易に吊り上げられるように構成された仮設堰堤及び鉄板とすれば、クレーンを用いずに油圧ショベルによって容易に単位区画を形成することができるので、よりクローズド型の最終処分場内における圧密成形体の製造に適した製造方法となる。
また、本発明の圧密成形体の製造方法においては、盛土材供給手段は、最終処分場外で製造された盛土材を最終処分場内まで移送する車両を含み、第2アタッチメントは、上方を向き、且つ、シリンダで角度が調整可能に構成されたバケットであることが好ましい。
オープン型の最終処分場では、盛土材の製造を最終処分場内で行っている場合がある。しかし、クローズド型の最終処分場では、盛土材の製造を行うスペースを十分に確保できない場合がある。
そこで、上記のように、盛土材の製造を最終処分場外で行い、第2アタッチメントをバケットとして、そのバケットで盛土材を受け取るようにすれば、盛土材を製造するためのスペースを最終処分場内に確保する必要がなくなるので、よりクローズド型の最終処分場内における圧密成形体の製造に適した製造方法となる。
また、本発明の圧密成形体の製造方法においては、第4アタッチメントは、吊りフックであり、重錘は、第4アタッチメントによって吊り下げるための吊り手部を有することが好ましい。
締め固められた盛土材上への重錘の載置は、オープン型の最終処分場では、通常、クレーンを用いて行われる。
そこで、上記のように、第4アタッチメントを吊りフックとし、重錘を吊りフックによって容易に吊り上げられるように構成すれば、油圧ショベルとクレーンを入れ替えずに容易に重錘の載置をすることができるので、よりクローズド型の最終処分場内における圧密成形体の製造に適した製造方法となる。
最終処分場における単位区画の展開方向を示す平面図。 本発明の実施形態に係る圧密成形体の製造方法の各工程を示すフローチャート。 図2のフローチャートにおける各工程を示す模式図であり、(a),(b)は第1工程、(c)は第2工程、(d)は第3工程、(e)は第4工程を示す。 図2のフローチャートにおける第1工程において形成される単位区画の構成を示す平面図。 図2のフローチャートにおける第3工程において用いられる締め方装置の斜視図。
以下、図1〜図5を参照して、本発明の圧密成形体の製造システム及び圧密成形体の製造方法の実施形態を説明する。
図1に示すように、クローズド型の最終処分場において、無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てる単位区画は、同一平面上で埋立方向X、埋め立て方向Xに直角な埋立方向Y、高さ方向Zにより規定される。
本実施形態では、階層Znの単位区画(Xn,Yn)に、無機廃棄物を埋め立てて、単位圧密成形体を形成する場合について説明する。
まず、第1構成物品群を用いて、階層Znの単位区画(Xn,Yn)を設定する(図2におけるSTEP1(単位区画設定工程))。
具体的には、図3(a),(b)の示すように、単位区画(Xn,Yn)を形成する位置に隣接する位置に形成された単位圧密成形体C上に保護鉄板Pを敷設し、その保護鉄板P上に油圧ショベルであるバックホー1を移動させる。
その後、バックホー1のアーム1aの先端に、第1構成物品群に含まれる物品の1つであり、第1アタッチメントである吊りフック付きバケット2を取り付ける。
この吊りフック付きバケット2は、そのバケットリンク2a部分に、収納可能な吊りフック2bが設けられている。
その後、図3(a)に示すように、その吊りフック付きバケット2を用いて、第1構成物品群に含まれる設定部材の1つである仮設堰堤3を所定の位置に配置する。この際、仮設堰堤3は、その上部に設けられた吊り手部3aと、その吊り手部3aに通されたワイヤWを介して、吊りフック付きバケット2の吊りフック2bに係合し、バックホー1のアーム1aによって吊り下げられて移動される。
さらにその後、図3(b)に示すように、吊りフック付きバケット2を用いて、第1構成物品群に含まれる設定部材の1つである鉄板4を、仮設堰堤3に立て掛ける。この際、鉄板4は、その上部に設けられた吊り手部(不図示)と、その不図示の吊り手部に通されたワイヤWを介して、吊りフック付きバケット2の吊りフック2bに係合し、バックホー1のアーム1aによって吊り下げられて移動される。
この工程により、図4に示すように、既に埋め立てが終了した隣接する単位区画(Xn,Yn−1),(Xn−1,Yn)の壁面と、仮設堰堤3に鉄板4を立て掛けることにより形成される壁面とによって、単位圧密成形体を形成するための単位区画(Xn,Yn)が設定される。
次に、第2構成物品群を用いて、設定された単位区画(Xn,Yn)に盛土材Eを投入する(図2におけるSTEP2(盛土材投入工程))。
具体的には、図3(c)に示すように、バックホー1のアーム1aの先端に、第2構成物品群に含まれる物品の1つであり、第2アタッチメントであるバケット5を取り付ける。
このバケット5は、上方を向き、且つ、シリンダで角度が調整可能に構成されている。
その後、クローズド型の最終処分場外で製造された盛土材Eを、盛土材供給手段であるミキサー車等の盛土材移送用の車両(不図示)によって最終処分場内に移送する。
盛土材Eは、有害物質を含む無機廃棄物にセメントと水とを加えて練り上げて製造されたものである。有害物質には、生ごみや廃プラスチック等のような一般廃棄物の焼却灰に含有される有害物質や重金属の他、放射性物質が含まれる。
その後、バックホー1は、バケット5により、第2構成物品群に含まれる物品の1つであり、不図示のミキサー車等の盛土材移送用の車両から盛土材Eを受け取り、単位区画(Xn,Yn)にその盛土材Eを投入する。
次に、第3構成物品群を用いて、単位区画(Xn,Yn)に投入された盛土材Eを締め固める(図2におけるSTEP3(盛土材締固め工程))。
具体的には、図3(d)に示すように、バックホー1のアーム1aの先端に、第3構成物品群に含まれる物品の1つであり、第3アタッチメントである締固め装置6を取り付ける。
この締固め装置6は、図5に示すように、盛土材Eに振動を加えて締固める起振部61と、その起振部61に接続されるとともに、バックホー1のアーム1aの先端に着脱自在に取り付けられる支持部62とを有している。起振部61は、転圧板61aと、転圧板61aを振動させる動力源である油圧モータ(不図示)とを有している。
その後、締め固めを行う位置まで締固め装置6を移動させ、締固め装置6を盛土材Eの上に下ろす。そして、バックホー1から油圧力を伝達して、油圧モータを駆動し、転圧板61aを上下に振動させて盛土材Eに振動を伝達し、盛土材Eを締め固める。
最後に、第4構成物品群を用いて、締め固められた盛土材E上に、養生期間中における盛土材Eの膨張を抑制するために重錘を載置する(図2におけるSTEP4(重錘載置工程))。
具体的には、図3(e)に示すように、バックホー1のアーム1aの先端に、第4構成物品群に含まれる物品の1つであり、第4アタッチメントである吊りフック付きバケット7を取り付ける。
この吊りフック付きバケット7は、そのバケットリンク7a部分に、収納可能な吊りフック7bが設けられている。なお、この吊りフック付きバケット7として、単位区画設定工程において用いた第1アタッチメントである吊りフック付きバケット2を用いてもよい。
その後、その吊りフック付きバケット7を用いて、養生鉄板8を、締め固められた盛土材Eを覆うように、盛土材E上に載置する。
さらにその後、吊りフック付きバケット7を用いて、第4構成物品群に含まれる重錘9を、養生鉄板8の上に載置する。この際、重錘9は、その上部に設けられた吊り手部9aと、その吊り手部9aに通されたワイヤWを介して、吊りフック付きバケット7の吊りフック7bに係合し、バックホー1のアーム1aによって吊り下げられて移動される。
そして、養生期間終了後に、重錘9、養生鉄板8、鉄板4、仮設堰堤3を取り外すことによって、単位区画(Xn,Yn)における単位圧密成形体の形成が完了する。
以上のような本実施形態の圧密成形体の製造システム、及び、圧密成形体の製造方法によれば、各工程は、作業機械を入れ替えるのではなく、同一のバックホー1のアーム1aの先端に第1〜第4アタッチメントを付け替えつつ行わる。
そのため、作業スペースの狭いクローズド型の最終処分場内で圧密成形体を製造する場合であっても、作業時間の延長を防止するとともに、コストや排出するCOの増加を防止することができる。
また、第1,第4アタッチメントを吊りフック付きバケット2,7とし、仮設堰堤3及び鉄板4や重錘9に吊り手部3a,9aを設けているので、クレーンを用いずにバックホー1によって容易に単位区画を形成や重錘の載置をすることができる。
また、盛土材Eの製造を最終処分場外で行い、第2アタッチメントをバケット5として、そのバケット5で盛土材Eを受け取るようにしているので、盛土材Eを製造するためのスペースを最終処分場内に確保する必要がない。
また、盛土材締固め工程に用いられる締固め部材を、締固め装置6としているので、振動や騒音が抑えられている。
その結果、本実施形態の圧密成形体の製造システム、及び、圧密成形体の製造方法は、従来の圧密成形体の製造システム、及び、圧密成形体の製造方法に比べ、クローズド型の最終処分場内における圧密成形体の製造に適したものとなっている。
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。
上記実施形態においては、吊りフック付きバケット2,7を第1,第4アタッチメントとして用いている。しかし、本発明の第1,第4アタッチメントはそのような構成に限られるものではなく、仮設堰堤や鉄板又は養生鉄板や重錘を、バックホーを用いて移動させることができるものであればよい。例えば、吊りフックのみを第1,第4アタッチメントとしてもよい。
また、上記実施形態においては、第1工程において、設定部材である仮設堰堤3及び鉄板4と隣接する単位圧密成形体Cとによって、単位区画を形成している。しかし、本発明の単位区画はそのような構成に限られるものではない。例えば、設定部材のみで単位区画を形成してもよいし、隣接する単位圧密成形体のみで単位区画を形成してもよい。
また、上記実施形態においては、第3工程において、締固め部材として締固め装置6を用いている。しかし、本発明の締固め部材はそのような構成に限られるものではない。例えば、振動や騒音を抑制する手段を別途設けることができる場合には、締固め部材としてハンマ等の打設用バケットを用いてもよい。
また、上記実施形態においては、第4工程において、盛土材E上に、養生鉄板8を載置している。しかし、本発明の第4工程においては必ずしも養生鉄板8を用いる必要はない。例えば、締め固められた盛土材に均一に荷重をかけることができる形状の重錘を用いた場合には、養生鉄板を載置しなくてもよい。
1…バックホー(油圧ショベル)、2…吊りフック付きバケット(第1アタッチメント)、2a…バケットリンク、2b…吊りフック、3…仮設堰堤(設定部材)、3a…吊り手部、4…鉄板(設定部材)、5…バケット(第2アタッチメント)、6…締固め装置(第3アタッチメント)、61…起振部、61a…転圧板、62…支持部、7…吊りフック付きバケット(第4アタッチメント)、7a…バケットリンク、7b…吊りフック、8…養生鉄板、9…重錘、9a…吊り手部、C…単位圧密成形体、P…保護用鉄板、E…盛土材、W…ワイヤ。

Claims (8)

  1. クローズド型の最終処分場内で、油圧ショベルを用いて無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てて単位圧密成形体を形成し、前記単位圧密成形体を水平方向に展開するとともに積層して得られる圧密成形体の製造システムであって、
    前記単位圧密成形体を形成する単位区画を設定するための第1構成物品群と、前記単位区画に前記盛土材を投入するための第2構成物品群と、投入された前記盛土材を締め固めるための第3構成物品群と、締め固められた前記盛土材上に養生期間中における前記盛土材の膨張を抑制する重錘を載置するための第4構成物品群とを備え、
    前記第1構成物品群は、前記単位区画を設定するための設定部材と、前記油圧ショベルのアームの先端に取り付けられ、前記設定部材を配置するための第1アタッチメントとを含み、
    前記第2構成物品群は、前記盛土材を供給する盛土材供給手段と、前記油圧ショベルのアームの先端に取り付けられ、供給された前記盛土材を前記単位区画に投入するための第2アタッチメントとを含み、
    前記第3構成物品群は、前記油圧ショベルのアームの先端に取り付けられ、前記盛土材を締め固めるための第3アタッチメントを含み、
    前記第4構成物品群は、前記重錘と、前記油圧ショベルのアームの先端に取り付けられ、前記重錘を載置するための第4アタッチメントとを含み、
    前記第3アタッチメントは、転圧板と、前記転圧板を振動させる動力源を有する起振部と、前記起振部に接続され、前記油圧ショベルの前記アームの先端に取り付けられる支持部とを備えた締固め装置であり、
    同一の前記油圧ショベルのアームの先端に、前記第1アタッチメント、前記第2アタッチメント、前記第3アタッチメント及び前記第4アタッチメントを付け替えて、前記単位区画の設定、前記盛土材の投入、前記盛土材の締め固め及び前記重錘の載置が行われることを特徴とする圧密成形体の製造システム。
  2. 請求項1に記載の圧密成形体の製造システムであって、
    前記第1アタッチメントは、吊りフックであり、
    前記設定部材は、前記第1アタッチメントによって吊り下げるための吊り手部を有する仮設堰堤及び鉄板であり、
    前記単位区画は、前記仮設堰堤を配置した後に、配置された前記仮設堰堤に前記鉄板を立て掛けることによって形成されることを特徴とする圧密成形体の製造システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の圧密成形体の製造システムであって、
    前記盛土材供給手段は、前記最終処分場外で製造された前記盛土材を前記最終処分場内まで移送する車両であり、
    前記第2アタッチメントは、上方を向き、且つ、シリンダで角度が調整可能に構成されたバケットであることを特徴とする圧密成形体の製造システム。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の圧密成形体の製造システムであって、
    前記第4アタッチメントは、吊りフックであり、
    前記重錘は、前記第4アタッチメントによって吊り下げるための吊り手部を有することを特徴とする圧密成形体の製造システム。
  5. クローズド型の最終処分場内で、油圧ショベルを用いて無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てて単位圧密成形体を形成し、前記単位圧密成形体を水平方向に展開するとともに積層して得られる圧密成形体の製造方法であって、
    前記油圧ショベルのアームの先端に第1アタッチメントを取り付け、前記第1アタッチメントが取り付けられた前記油圧ショベルによって、設定部材を配置して単位圧密成形体を形成する単位区画を設定する単位区画設定工程と、
    前記油圧ショベルのアームの先端に取り付けられた前記第1アタッチメントを第2アタッチメントに付け替えて、前記第2アタッチメントが取り付けられた前記油圧ショベルによって、盛土材供給手段により移送された前記盛土材を、前記単位区画内に投入する盛土材投入工程と、
    前記油圧ショベルのアームの先端に取り付けられた前記第2アタッチメントを第3アタッチメントに付け替えて、前記第3アタッチメントが取り付けられた前記油圧ショベルによって、投入された前記盛土材を締め固める盛土材締固め工程と、
    前記油圧ショベルのアームの先端に取り付けられた前記第3アタッチメントを第4アタッチメントに付け替えて、前記第4アタッチメントが取り付けられた前記油圧ショベルによって、締め固められた前記盛土材上に養生期間中における前記盛土材の膨張を抑制するための重錘を載置する重錘載置工程と
    を備え、
    前記第3アタッチメントは、転圧板と、前記転圧板を振動させる動力源を有する起振部と、前記起振部に接続され、前記油圧ショベルの前記アームの先端に取り付けられる支持部とを備えた締固め装置であることを特徴とする圧密成形体の製造方法
  6. 請求項5に記載の圧密成形体の製造方法であって、
    前記第1アタッチメントは、吊りフックであり、
    前記設定部材は、前記第1アタッチメントによって吊り下げるための吊り手部を有する仮設堰堤及び鉄板であり、
    前記単位区画は、前記仮設堰堤を配置した後に、配置された前記仮設堰堤に前記鉄板を立て掛けることによって形成されることを特徴とする圧密成形体の製造方法。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の圧密成形体の製造方法であって、
    前記盛土材供給手段は、前記最終処分場外で製造された前記盛土材を前記最終処分場内まで移送する車両を含み、
    前記第2アタッチメントは、上方を向き、且つ、シリンダで角度が調整可能に構成されたバケットであることを特徴とする圧密成形体の製造方法。
  8. 請求項5〜請求項7に記載の圧密成形体の製造方法であって、
    前記第4アタッチメントは、吊りフックであり、
    前記重錘は、前記第4アタッチメントによって吊り下げるための吊り手部を有することを特徴とする圧密成形体の製造方法。
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