JP5442659B2 - 油圧式パワーステアリングシステムの油圧コントローラ - Google Patents

油圧式パワーステアリングシステムの油圧コントローラ Download PDF

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Description

本発明は、例えば、トラクタや田植機などの農業機械(走行機械)の油圧式パワーステアリングシステムに採用される油圧コントローラに関するものである。
通常、油圧式パワーステアリングシステムはステアリングホイールを回すことにより油圧コントローラのバルブ装置を切替え、油圧ポンプから送られた圧油をステアリングホイールの回転量に応じてステアリングシリンダに送っている。
ステアリングホイールの操作時に、ステアリングシリンダがエンドに達した場合、又は、タイヤが障害物により動きを止められた場合、それ以上、ステアリングホイールが回らなくなる。
しかし、油圧コントローラの構成部品には、隙間があるため、圧油の漏れが生じ、ステアリングホイールが少しずつ回転してしまう。この現象をハンドルスリップ現象といい、操縦者に不快感を与えないため、ある一定回転数以下であることが、油圧式パワーステアリングシステムの性能の1つとして評価される。
このハンドルスリップ現象を油圧コントローラの構造と共に詳細に説明する。
油圧式パワーステアリングシステムの油圧コントローラは、ハウジングと、このハウジングに組み込まれていてステアリングホイールによって操作されて圧油の方向を切り替えるバルブ装置と、このバルブ装置と連動機構を介して連動していてステアリングホイールの操作量に対応した量の圧油をステアリングシリンダに送るべく吐出するメータリングポンプと、このメータリングポンプに対する圧油の入出力ポートを備えたポートプレートとを備えている。
前記バルブ装置は、ロータリバルブから構成され、前記ハウジングに貫通形成された弁孔と、この弁孔内に該弁孔と同心状で且つ軸心回りに回転自在に配置された円筒体からなるスリーブと、このスリーブ内に該スリーブと同心状で且つ軸心回りに相対回転自在に配置されたスプールと、スプールとスリーブとにわたって設けられていてスプールに対してスリーブを中立位置に向けて付勢するセンタリングバネとを有する。
このバルブ装置は、ステアリングホイールによってスプールを回転操作することにより、該スプールがスリーブに対してセンタリングバネの付勢力に抗して相対回転して圧油の方向が切り替えられるよう構成されている。
前記スプールの弁孔一端側には、ステアリングホイールに連動連結される連結部が設けられ、スプールの弁孔他端側にメータリングポンプが配置されている。
このメータリングポンプは、トロコイド歯形の内歯を有するトロコイドステータと、このトロコイドステータの内歯と噛み合うトロコイド歯形の外歯を有するトロコイドロータと、これらトロコイドステータ及びトロコイドロータの軸方向一端側に位置する端部カバーとを備えている。
前記ハウジングと、メータリングポンプのトロコイドステータ及びトロコイドロータとの間には前記ポートプレートが挟み込まれ、前記端部カバーはトロコイドステータ及びトロコイドロータのポートプレート配置側とは反対側に配置されている。
前記端部カバー、トロコイドステータ及びポートプレートを貫通してハウジングに螺着される取付ボルトによって、メータリングポンプ及びポートプレートがハウジングに取付固定されている。
ハウジング、スプール及びスリーブには、当該油圧コントローラを機能させるべく圧油が流通する多数の油路が形成されている。
この油圧コントローラにあっては、ステアリングホイールの回転操作によってバルブ装置のスプールを回転操作すると、スプールがスリーブに対して相対回転移動すると共にスリーブが従動回転し、連動機構によってメータリングポンプのトロコイドロータが回転し、ステアリングシリンダに対して圧油を吐出させる。
したがって、メータリングポンプの容積室の圧油がリークすると、トロコイドロータが
動いて連動機構、バルブ装置を介してステアリングホイールが動いてしまい、前述したハンドルスリップ現象が起こる。
このハンドルスリップ現象を軽減することができる油圧コントローラがある。
この油圧コントローラにあっては、トロコイドロータにブレーキ力を与えるために、メータリングポンプの端部カバーとトロコイドロータとの間にプラグ部材を設けている。
このプラグ部材と端部カバーとの間には制動圧力室が設けられ、この制動圧力室には、メータリングポンプの容積室からリークした高圧の圧油がトロコイドロータと端部カバーとの接当面間(隣接面間)の隙間を通って流入し、該制動圧力室に作用する高圧の油圧によりプラグ部材でトロコイドロータが押圧されて該トロコイドロータがポートプレートに押し付けられる。これによりトロコイドロータにブレーキ力が与えられ、このブレーキ力によって前記ハンドルスリップ現象が抑制される。
前記プラグ部材と端部カバーとの間の制動圧力室に作用する油圧は、ステアリングシリンダがストロークエンドに達した場合等には、トロコイドロータにブレーキ力を与えてハンドルスリップ現象を抑制するが、該制動圧力室には、ステアリングホイールを回転操作している通常のステアリング操作の過程においても、タイヤの負荷状態に応じた油圧力(負荷圧)がかかるため、通常のステアリング操作時にあっては、前記制動圧力室に作用する油圧力は、トロコイドロータのスムーズな回転の妨げとなる。
そのため、トロコイドロータを回すために圧力が大きく損失してしまい、油圧ポンプから送給される圧油と、実際にステアリングシリンダに送られる圧油との差が大きくなり、タイヤの切れ角が低下してしまうという問題が生じる。
そこで、トロコイドロータにブレーキ力を作用させたいときには制動圧力室に高圧の油圧が作用するが、ハンドルスリップ現象が問題とならない通常のステアリング操作時にはトロコイドロータにブレーキ力を作用させないようにした油圧コントローラがある(特許文献1参照)。
この油圧コントローラにあっては、バルブ装置のスリーブに、その外周面に周方向の環状溝を形成すると共に該環状溝に連通するドレン孔及び加圧孔を形成し、スプールに前記ドレン孔に連通可能なドレン穴と加圧孔に連通可能な圧油供給路とを設け、また、前記環状溝と制動圧力室とにわたって流体流通路を形成している。
そして、通常のステアリング操作時(バルブ装置が中立位置からスプールがスリーブに対して所定角度相対回転した通常操作位置に操作されている時)では、スリーブの加圧孔とスプールの圧油供給路との連通が遮断されていると共にスリーブのドレン孔がスプールのドレン穴に連通しており、前記流体流通路→環状溝→ドレン孔→ドレン穴を経て制動圧力室内の圧油がタンクに逃げ、これにより、ハンドルスリップ現象が問題とならない通常のステアリング操作時にはトロコイドロータにブレーキ力を作用させないようにしている。
一方、ステアリングホイールを最大に切ってバルブ装置をスプールがスリーブに対して最大角度変位したエンド位置にすると、スリーブのドレン孔とスプールのドレン穴との連通が遮断されると共にスリーブの加圧孔とスプールの圧油供給路とが連通して環状溝に高圧の圧油が流れ、該高圧の圧油が、環状溝→流体流通路を経て制動圧力室に作用し、トロコイドロータにブレーキ力を作用させてハンドルスリップ現象を抑制するよう構成されている。
特許第3180141号公報
前記従来の油圧コントローラにあっては、通常のステアリング操作のときにトロコイドロータにブレーキ力が作用しないように制動圧力室の圧油を逃がすのに、スリーブに、流体流通路を介して制動圧力室に連通する環状溝及び該環状溝に連通するドレン孔を形成すると共にスプールにドレン孔に連通するドレン穴を形成しており、また、ステアリングシ
リンダがストロークエンドに達した場合等にトロコイドロータにブレーキ力を与えてハンドルスリップ現象を抑制するのに、スリーブに前記環状溝に連通する加圧孔を形成すると共にスプールに前記加圧孔に連通する圧油流通路を形成しているが、スリーブに環状溝やドレン孔や加圧孔を形成すると共にスプールにドレン穴や圧油供給路を形成すると、スリーブ及びスプールが軸方向に長くなり、これらの加工精度に影響を及ぼし、例えば、円筒度を出すのに影響を及ぼすという問題が生じる。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、ハンドルスリップ現象を抑制すべく制動圧力室に作用する油圧力によってトロコイドロータにブレーキ力を与えるようにすると共に、通常のステアリング操作をする際にはトロコイドロータにブレーキ力を作用させないように構成するにあたって、バルブ装置の構成部品に加工の必要のない油圧コントローラを提供することを課題とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、ステアリングホイールによって操作されて圧油の方向を切り替えるバルブ装置と、このバルブ装置と連動機構を介して連動していてステアリングホイールの操作量に対応した量の圧油をステアリングシリンダに送るべく吐出するメータリングポンプと、ステアリングシリンダに送られる圧油の圧力が設定圧以上になると圧油をタンクに逃がすリリーフ弁とを備え、
前記メータリングポンプは、トロコイド歯形の内歯を有するトロコイドステータと、このトロコイドステータの内歯と噛み合うトロコイド歯形の外歯を有するトロコイドロータと、これらトロコイドステータ及びトロコイドロータの軸方向一端側に位置する端部カバーとを備え、
前記トロコイドステータを、前記端部カバーとメータリングポンプに対する圧油の入出力ポートを有するポートプレートとの間に固定し、前記端部カバーとトロコイドロータとの間に制動圧力室を設け、
この制動圧力室と前記リリーフ弁とにわたって設けられていて、リリーフ弁の非作動時に、該リリーフ弁に設けた逃し流路に連通していて該逃し流路を介して制動圧力室の油圧をタンクに逃す流体流通路を設け、
この流体流通路と逃し流路との連通がリリーフ弁の作動時に遮断されることにより、メータリングポンプの容積室からリークし且つトロコイドロータと端部カバーとの接当面間を流れて制動圧力室に流入する油の圧力によってトロコイドロータをポートプレートに押し付けるように構成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、前記バルブ装置はハウジングに貫通形成された弁孔と、この弁孔内に該弁孔と同心状で且つ軸心回りに回転自在に配置された筒体からなるスリーブと、このスリーブ内に該スリーブと同心状で且つ軸心回りに相対回転自在に配置されたスプールと、このスプールとスリーブとにわたって設けられていてスプールに対してスリーブを中立位置に向けて付勢するセンタリングバネとを有してなり、
前記スプールの弁孔一端側にはステアリングホイールに連動連結される連結部が設けられ、スプールの弁孔他端側にポートプレート及びメータリングポンプが設けられ、ステアリングホイールによってスプールを回転操作することにより、該スプールがスリーブに対してセンタリングバネの付勢力に抗して相対回転して圧油の方向が切り替えられるよう構成されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、リリーフ弁は、前記ハウジングに前記弁孔と平行状に形成されたポペット収容孔内に、ポペットと、該ポペットを弁孔一端から弁孔他端に向けて付勢するリリーフスプリングとを収容してなり、前記ポペットに逃し流路を形成し、流体流通路はポペット収容孔に連通する逃し用接続油路を有し、
リリーフ弁の非作動時に、逃し流路が逃し用接続油路に連通することにより流体流通路が逃し流路に連通し、
リリーフ弁の作動時に、ポペットの周面で逃し用接続油路の端部が塞がれることにより
流体流通路と逃し流路との連通が遮断されるよう構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明によれば、ステアリングホイールを回転操作する通常のステアリング操作時にあっては、リリーフ弁は非作動状態であり、端部カバーとトロコイドロータとの間に設けられた制動圧力室の圧油は流体流通路からリリーフ弁に設けられた逃し流路を介してタンクに逃げるため、トロコイドロータにブレーキ力は作用しない。
一方、ステアリングシリンダがストロークエンドに達した場合やタイヤが障害物によりその動きを止められた場合にあっては、リリーフ弁が作動して流体流通路と逃し流路との連通が遮断され、メータリングポンプの容積室からリークし且つトロコイドロータと端部カバーとの接当面間を流れて制動圧力室に流入する油の圧力によってトロコイドロータにブレーキ力が付与され、ハンドルスリップ現象が抑制される。
したがって、請求項1に係る発明では、通常のステアリング操作時にトロコイドロータにブレーキ力を作用させないようにするのにリリーフ弁を介して制動圧力室の圧力を逃がしており、且つステアリングシリンダがストロークエンドに達した場合等において制動圧力室に高圧の油圧力を作用させるのにメータリングポンプの容積室からリークした圧油によって高圧の油圧力を作用させるようにしているので、ハンドルスリップ現象を抑制すべく制動圧力室に作用する油圧力によってトロコイドロータにブレーキ力を与えるようにすると共に通常のステアリング操作時にトロコイドロータにブレーキ力を作用させないように構成するにあたって、バルブ装置の構成部材を加工する必要がなく、バルブ装置の構成部材の加工精度に影響を及ぼすことがない。
また、バルブ装置が、弁孔内に回転自在に配置された筒体からなるスリーブと、該スリーブ内に相対回転自在に配置されたスプールとを備えていて、ステアリングホイールによってスプールを回転操作することにより、該スプールがスリーブに対してセンタリングバネの付勢力に抗して相対回転して圧油の方向が切り替えられるよう構成されたロータリバルブにあっては、制動圧力室の圧油をタンクへと逃がす油路の一部をスリーブ及びスプールに形成すると、これらスリーブ及びスプールが軸方向に長くなり、これらの加工精度に影響を及ぼし、円筒度を出すのに影響を及ぼすが、請求項2に係る発明では、このようなことがなく、スリーブ及びスプールの加工精度を低下させることがない。
請求項3に係る発明によれば、バルブ装置が組み込まれたハウジングにリリーフ弁が組み込まれると共に該リリーフ弁がバルブ装置に沿って設けられており、流体流通路をリリーフ弁と制動圧力室とにわたって設けるにあたって、構造の簡素化を図ることができる。
図8のA−A線矢視断面図である。 図8のB−B線矢視断面図である。 図8のC−C線矢視断面図である。 図8のD−D線矢視断面図である。 (a)は図1のE−E線矢視断面図、(b)は図1のF−F線矢視断面図である。 (a)は図1のG−G線矢視断面図、(b)は図1のH−H線矢視断面図図である。 (a)は図1のJ−J線矢視断面図、(b)は図1のK−K線矢視断面図図である。 (a)は油圧コントローラの右側面図、(b)は油圧コントローラの左側面図、(c)は油圧コントローラの背面図、(d)は油圧コントローラの図正面である。 本発明の要部の側面断面図である。 メータリングポンプの背面図である。 全油圧式パワーステアリングシステムの油圧回路図である。 リリーフ弁の非作動時の要部の断面拡大図である。 リリーフ弁の作動時の要部の断面拡大図である。 リリーフ弁の断面拡大図である。 他の実施形態の断面図である。 (a)は制動圧力室の変形例を示す断面図、(b)はトロコイドロータの背面である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜8,図11において、符号1は、車両の全油圧式パワーステアリングシステムに採用される油圧コントローラ(パワステコントローラ)である。
先ず、この油圧コントローラ1を、図11の油圧回路を参照して概略説明する。
油圧コントローラ1は、油圧ポンプPからの圧油を入力するポンプポート2と、圧油をタンクTへと排出するためのタンクポート3と、ステアリングシリンダSの左側油室4Lに油圧ホース等の油圧管路を介して接続される第1シリンダポート5と、ステアリングシリンダSの右側油室4Rに油圧ホース等の油圧管路を介して接続される第2シリンダポート6とを有する。
前記ステアリングシリンダSは、シリンダ内がピストン7によって左側油室4Lと右側油室4Rとに分けられ、左右操向輪のナックルアームに連動連結される左右一対のピストンロッド8L,8Rを有する。
また、油圧コントローラ1は、バルブ装置9(ステアリングバルブ)と、メータリングポンプ10と、リリーフ弁11と、チェック弁12とを有する。
前記バルブ装置9は、ステアリングホイール13によって操作されて圧油の方向を切り替えるものであり、中立位置14と、通常操作位置15L,15Rと、エンド位置16L,16Rとに切替自在である。
より具体的には、ステアリングホイール13を左右一方に通常操作すると一方の通常操作位置15L,15Rに切り替わり、他方に通常操作すると他方の通常操作位置15L,15Rに切り替わる。また、ステアリングホイール13を左右一方にストロークエンドまで切ると一方のエンド位置16L,16Rに切り替わり他方にストロークエンドまで切ると他方のエンド位置16L,16Rに切り替わる。
また、バルブ装置9は、ポンプポート2に給油路17を介して接続され、タンクポート3に排油路18を介して接続され、一対のメータリング油路19A,19Bによってメータリングポンプ10に接続され、第1出力路21を介して第1シリンダポート5に接続され、第2出力路22を介して第2シリンダポート6に接続されている。
前記メータリングポンプ10は、ステアリングホイール13の回転の度合いに応じた油量を計量してステアリングシリンダSに供給するものであり、このメータリングポンプ10はバルブ装置9と連動機構23を介して連動されていて、ステアリングホイール13の回転操作によってバルブ装置9を操作した際の該バルブ装置9の動きに連動して動くように構成されている。
前記構成の油圧コントローラ1にあっては、バルブ装置9が中立位置14にあるときには、ポンプポート2から流入して給油路17を介してバルブ装置9に供給された圧油は、バルブ装置9内を通って排油路18に至りタンクポート3から排出される。
また、例えば、ステアリングホイール13を中立位置から左側に切ると、バルブ装置9は、中立位置14から一方の通常位置15L又は一方のエンド位置16Lに切り替わり、油圧ポンプPからの圧油が一方のメータリング油路19Aを介してメータリングポンプ10に供給され、該メータリングポンプ10から吐出した圧油は、他方のメータリング油路19Bから第2出力路22を経て第2シリンダポート6から出力されて、ステアリングシリンダSの右側油室4Rに供給される。一方、ステアリングシリンダSの左側油室4Lから排出された油は第1出力路21、排油路18、タンクポート3を経てタンクTにドレンされる。これによって、操向輪が左側に操向操作される。
また、ステアリングホイール13を中立位置から右側に切ると、バルブ装置9は、中立位置14から他方の通常位置15R又は他方のエンド位置16Rに切り替わり、油圧ポンプPからの圧油が前記他方のメータリング油路19Bを介してメータリングポンプ10に
供給され、該メータリングポンプ10から吐出した圧油は、前記一方のメータリング油路19Aから第1出力路21を経て第1シリンダポート5から出力されて、ステアリングシリンダSの左側油室4Lに供給される。一方、右側油室4Rから排出された油は第2出力路22、排油路18、タンクポート3を経てタンクTにドレンされる。これによって、操向輪が右側に操向操作される。
前記リリーフ弁11は、油路を介して前記給油路17と排油路18とに接続されていて、給油路17の圧が設定圧以上になると作動して(開弁して)給油路17から排油路18へと圧油を逃がすように構成されている。
前記チェック弁12は、給油路17と排油路18とを接続する油路に、油圧ポンプPの駆動時は給油路17から排油路18への圧油流通を阻止し、油圧ポンプPの停止時は排油路18から給油路17への圧油流通を許容できるように介装されている。
次に、図1〜図14を参照して、前記油圧コントローラ1の具体的構造を説明する。
油圧コントローラ1は、バルブ装置9やリリーフ弁11やチェック弁12等が組み込まれるハウジング24を有する。
油圧コントローラ1のバルブ装置9はロータリバルブからなり、ハウジング24に貫通形成された弁孔25と、この弁孔25内に該弁孔25と同心状で且つ軸心回りに回転自在に配置された筒体(円筒体)からなるスリーブ26と、このスリーブ26内に、該スリーブ26と同心状で且つ軸心回りに相対回転自在に配置されたスプール27とを有する。
以下の説明において、弁孔25の軸心方向(ロータリバルブ9の回転軸心方向)一端側(図1において符号Xで示す)を前端側、該軸心方向他端側(図1において符号Yで示す)を後端側として説明する。
ハウジング24には、弁孔25の周囲に該弁孔25に平行な第1〜4油孔28,29,30,31が該ハウジング24の後面から前方に向けて形成されている。
また、ハウジング24には、弁孔25に平行な軸方向流通路32が該ハウジング24の後面から前方に向けて形成されている。この軸方向流通路32は弁孔25の周囲に、周方向に間隔をおいて複数(7つ)形成されている。
各軸方向流通路32は、前端側において第1連通孔33によって弁孔25に連通し、中途部において第2連通孔34によって連通している。
また、弁孔25の内周面には第1〜4周溝36,37,38,39が前から後へと順に形成されている。
前記第1油孔28の前方には、該第1油孔28の前端から前方に延びる吸込油路40が形成され、この吸込油路40は第3連通孔41を介して前記第1周溝36に連通している。
また、この吸込油路40は第1油孔28より径小に形成され、該吸込油路40と第1油孔28との接続部分に、第1油孔28から吸込油路40への圧油の流通を阻止し且つ吸込油路40から第1油孔28への圧油の流通を許容できるように前記チェック弁12が設けられている。
第1油孔28は前記チェック弁12より後方側で第4連通孔42を介して第3周溝38に連通している。
また、第2油孔29は第5連通孔43を介して第1周溝36に連通し、第3油孔30は第6連通孔44を介して第4周溝39に連通し、第4油孔31は第7連通孔45を介して第2周溝37に連通している。
図2及び図14に示すように、前記リリーフ弁11は、ハウジング24に形成されたポペット収容孔46(弁体収容孔)と、このポペット収容孔46に収容されたポペット48(弁体)及びリリーフスプリング49とを有し、本実施形態では、該リリーフ弁11はバルブ装置9の回転軸心に沿って設けられている。
ポペット収容孔46は、バルブ装置9の弁孔25と平行状としてハウジング24の前面から後方に向けて形成されており、前部の低圧室46Aと、この低圧室46Aより径小に形成された中間部の高圧室46Bと、この高圧室46Bより径小に形成された後部の支持孔46Cとから構成されている。このポペット収容孔46の低圧室46Aと高圧室46B
との境目がシート部47とされている。
このポペット収容孔46の低圧室46Aの前端側にはプラグ50が螺着されていて、該プラグ50によってポペット収容孔46の前端側が閉塞されている。
リリーフスプリング49は、コイルスプリングによって形成され、プラグ50とポペット48との間に圧縮状に介在され、ポペット48を後方(閉じる方向)に付勢している。このリリーフスプリング49によってリリーフ弁11の設定圧(リリーフ圧)が決定される。
また、低圧室46Aの前部内面には、前記プラグ50の後方側に位置する出口ポート46Dが形成され、高圧室46Bの後部内面には入口ポート46Eが形成されている。
ポペット48は、前後方向(軸方向)に長く形成され、前端側が低圧室46A内に位置し、該前端側にリリーフスプリング49が接当するバネ受け部48Aが設けられている。ポペット48のバネ受け部48Aの後方側には、後方に向けて径小となるテーパ状に形成されていてシート部47に前方から接当する閉止部48Bが形成されている。
また、ポペット48の閉止部48B後方側には、周方向に形成されていると共に高圧室46B内に位置する環状凹部46Eが形成され、この環状凹部46Eと高圧室46B内面と間に環状の空間が形成されている。
また、ポペット48の環状凹部46E後方側はポペット収容孔46の支持孔46C内に前後方向摺動自在に内嵌された摺動支持部48Dとされている。
前記入口ポート46Eは油圧ポンプPからの圧油をメータリングポンプ10を介してステアリングシリンダSに送る、圧油送り側(高圧側)の回路(図11の油圧回路における供給路17)に連通し、出口ポート46Dは圧油をステアリングシリンダSからタンクTに戻す、圧油戻り側(低圧側)の回路(図11の油圧回路における排油路18)に連通しており、高圧室46Bに作用する油圧力がリリーフスプリング49のスプリング圧よりも小さいと、ポペット48の閉止部48Bがシート部47に接当し(ポペット48が閉じ)、リリーフ弁11が非作動状態(閉弁状態)とされる。また、高圧室46Bに作用する油圧力がリリーフスプリング49のスプリング圧よりも大になると(設定圧以上になると)、該高圧室46Bに作用する油圧力によってポペット48が前方(開く方向)に押動されて閉止部48Bがシート部47から前方に離反し(ポペット48が開き)、リリーフ弁11が作動状態(開弁状態)となり、高圧室46Bから低圧室46Aへと圧油が逃げるよう構成されている。
また、ポペット48には逃し流路116が形成されている。
この逃し流路116は、ポペット48前面から後方に向けて穿設形成された第1軸方向流路117と、ポペット48の後面から前方に向けて穿設形成された第2軸方向流路118と、これら第1軸方向流路117と第2軸方向流路118とを連通する絞り流路119と、ポペット48の摺動支持部48Dの後部外周面から第2軸方向流路118にかけて穿設形成された径方向流路120とから構成されている。
ポペット収容孔46の支持孔46Cには逃し用接続油路122が設けられている。
この逃し用接続油路122は、ポペット収容孔46の支持孔46Cの後部側に形成された周方向の溝によって形成されており、ポペット収容孔46に連通している。
この逃し用接続油路122は、リリーフ弁11の非作動時(ポペット48が閉じている時)には、該逃し用接続油路122は前記逃し流路116の径方向流路120に連通し、また、リリーフ弁11の作動時(ポペット48が開いている時)には、逃し流路116の径方向流路120が逃し用接続油路122から前方側に外れてポペット48の摺動支持部48Dの周面で逃し用接続油路122の端部が塞がれるよう構成されている。
前記ポペット収容孔46の出口ポート46Dは第8連通孔51を介して第1周溝36に連通され、該ポペット収容孔46の入口ポート46Eは第9連通孔52を介して第3周溝38に連通している。
スリーブ26の前端側には内外周溝53,54が形成され、これら内外周溝53,54は、スリーブ26に径方向貫通状に形成された第1通路56によって連通されていると共に、前記外周溝54は前記第1周溝36に連通している。
前記第1通路56は、スリーブ26の周方向に間隔をおいて複数(図例では6つ)形成されている。
また、スリーブ26には、第1通路56の後方に径方向一対のピン支持孔46C57が径方向貫通状に形成されていると共に、このピン支持孔46C57の後方に、径方向貫通状の第2〜7通路58,59,60,61,62,63が後方に向けて順に形成されている。
第2通路58は第2周溝37に連通し、第3通路59は第1連通孔33と前後方向に関して対応する位置に形成され、第4通路60及び第5通路61は第3周溝38に連通し、第6通路62は第2連通孔34と前後方向に関して対応する位置に形成され、第7通路63は第4周溝39に連通している。
また、第2通路58及び第7通路63は径方向一対形成され、第3〜6通路59,60,61,62は周方向に間隔をおいて複数(6つ)形成されている。
スプール27は中空状に形成され、該スリーブ26の中空部64は、前端側が閉塞状で、後方に開口状とされている。
このスプール27の前端側には、ハウジング24から前方に突出するように、スプライン軸部65(ステアリングホイール13に連動連結する連結部)が一体形成され、このスプライン軸部65に、ステアリングホイール13と一体回動するハンドル軸が連動連結されていて、ステアリングホイール13の回転操作に連動してスプール27が回転操作されるよう構成されている。
また、スプール27の前部には、スリーブ26に形成された一対のピン支持孔57に対応する位置に形成されたピン挿通孔66が一対設けられている。
一方のピン支持孔57から他方のピン支持孔57にわたってスプール27の軸心に直交するように配置されたピン67が挿通されている。
ピン支持孔57はピン67と略同径とされていてピン67の端部側が内嵌され、ピン挿通孔66はピン支持孔57に対して径大であり、ピン67とピン挿通孔66との間の隙間分、スプール27とスリーブ26とが相対回転可能とされている。
また、ピン挿通孔66はスリーブ26の前記内周溝53に連通している。
また、前記ピン67の前方側において、スプール27とスリーブ26とにわたって板ばねからなるセンタリングバネ68が設けられており、スプール27が中立位置からスリーブ26に対して回転したときにセンタリングバネ68が弾性変形し、該センタリングバネ68によってスプール27に対してスリーブ26が中立位置に向けて付勢されて、スリーブ26がスプール27の回転に追従するようになっている。
センタリングバネ68を挿通するバネ挿通孔は、スプール27及びスリーブ26を貫通して形成されている。
スプール27の外周面には、スリーブ26に形成された第3通路59に連通する第5周溝69と、中立時に第4通路60と第5通路61とを連通させる切欠溝70と、スリーブ26に形成された第6通路62に連通する第6周溝71とが形成されている。
また、スプール27には、前記第2通路58と前後方向に関して対応する位置に設けられた第1の逃し孔72と、中立時に切欠溝70を介して第4通路60と第5通路61に連通する第2・3の逃し孔73,74と、前記第7通路63と前後方向に関して対応する位置に設けられた第4の逃し孔75(図7参照)とが径方向貫通形成されている。
スプール27の中空部64内には、該スプール27の軸心に対して傾斜して配置されたシャフト76が配置され、このシャフト76の前端側は二股状に形成され、この二股部77に前記ピン67が挿入されている。
また、シャフト76の後端側は中空部64から後方に突出していると共に、該シャフト76後端側にスプライン軸部78が形成されている。
前記メータリングポンプ10はハウジング24の後面側に配置されて該ハウジング24に取付固定されている。
このメータリングポンプ10は、トロコイド歯形の内歯を有するトロコイドステータ81と、このトロコイドステータ81の内歯と噛み合うトロコイド歯形の外歯を有するトロ
コイドロータ82と、トロコイドステータ81及びトロコイドステータ81の後端側(軸方向一端側)に配置されていて該トロコイドステータ81及びトロコイドステータ81の後端側を塞ぐ端部カバー80とから主構成されたトロコイド式のロータリポンプからなる。
このメータリングポンプ10とハウジング24との間にはポートプレート79が介装されている。
本実施形態では、図10に示すように、トロコイドステータ81の歯数は7であり、トロコイドロータ82歯数は6であり、トロコイドステータ81とトロコイドロータ82との間には容積室83が形成されている。このメータリングポンプ10は、ステアリングホイール13の回転に連動するトロコイドロータ82の自公転運動によりステアリングホイール13の回転に応じた油量を計量(吐出)するようになっている。
トロコイドロータ82の中心側にはスプライン穴84が形成されている。
ハウジング24の後部、ポートプレート79、トロコイドステータ81及び端部カバー80の外形状は同径の円柱状に形成されている。
トロコイドステータ81、端部カバー80及びポートプレート79は、後方から端部カバー80、トロコイドステータ81及びポートプレート79を貫通してハウジング24に形成されたネジ孔85に螺合された取付ボルト86によってハウジング24に取付固定されている。
この取付ボルト86は、トロコイドロータ82の周囲に複数設けられており、そのうちの1つは、前記リリーフ弁11と前後方向で対応する位置に設けられている。
前記ポートプレート79には、トロコイドステータ81の各歯底に対応する位置に、前後方向貫通状の入出力ポート87が形成され、各入出力ポート87はハウジング24に形成された前記軸方向流通路32に連通している。したがって、前記軸方向流通路32はトロコイドステータ81の各歯底の数に対応する数形成されている。
また、ポートプレート79の中心側には前記シャフト76の後端側を挿通させるためのシャフト挿通孔88が形成され、シャフト76後端側のスプライン軸部78はトロコイドロータ82のスプライン穴84とスプライン嵌合している。
したがって、ステアリングホイール13の回転操作によってスプール27が回転動作し、該スプール27の回転動作に追従してスリーブ26が回転すると、ピン67を介してシャフト76が偏心回転運動(すりこぎ運動)してトロコイドロータ82をトロコイドステータ81内で回転させるようになっている。
そして、ステアリングホイール13の回転操作量に連動してトロコイドロータ82が回転すると、隣接する3つの入出力ポート87が吸入側となってメータリングポンプ10内に圧油が吸入されると共に、他の隣接する3つの入出力ポート87が吐出側となってステアリングシリンダSに対して圧油が出力される。
また、ステアリングホイール13の回転方向に応じてトロコイドロータ82の回転方向が変わることにより、吐出側と吸入側とが逆になる。
前記ピン67とシャフト76によって、メータリングポンプ10とバルブ装置9と連動する前記連動機構23が構成されている。
前記ハウジング24に形成された前記第1〜4油孔28,29,30,31には、後方から端部カバー80、トロコイドステータ81及びポートプレート79を貫通して各油孔28,29,30,31の後端側に形成した雄ネジに螺合された第1〜4油圧継手89,90,91,92が接続され、第1油圧継手89の後端のポートがポンプポート2とされ、第2油圧継手90の後端のポートがタンクポート3とされ、第3油圧継手91の後端のポートが第1シリンダポート5とされ、第4油圧継手92の後端のポートが第2シリンダポート6とされている。
前記構成の油圧コントローラ1にあっては、バルブ装置9の中立時にあっては、ポンプポート2から流入した油圧ポンプPからの圧油は、第1油圧継手89、第1油孔28、第4連通孔42、第3周溝38、第4、5通路60,61、第2・3の逃し孔73,74等を介して、スプール27の中空部64に入り、この中空部64からピン挿通孔66、内周
溝53、第1通路56、外周溝54、第1周溝36、第5連通孔43、第2油孔29、第2油圧継手90等を介してタンクポート3から排出される。
一方、ステアリングホイール13を左に切ったときは、スプール27の外周面に形成された油溝によって第4通路60が第6周溝71に連通し、他の油溝によって第5周溝69が第2通路58に連通する。
これによって、ポンプポート2から流入した圧油は、第1油孔28から第4連通孔42及び第3周溝38を経て第4通路60に入り、該第4通路60から第6周溝71、第6通路62、第2連通孔34、軸方向流通路32、入出力ポート87を経てメータリングポンプ10の容積室83に入る。このとき、前述したように隣接する3つの入出力ポート87が吸入側となり、他の隣接する3つの入出力ポート87が吐出側となる。メータリングポンプ10から吐出された圧油は、入出力ポート87、軸方向流通路32、第1連通孔33、第3通路59、第5周溝69、第2通路58、第2周溝37、第7連通孔45、第4油孔31、第4油圧継手92を介して第2シリンダポート6から出力される。
このとき、ステアリングシリンダSからの戻りの油は、第1シリンダポート5、第3油穴30、第6連通孔44、第4周溝39、第7通路63、第4逃し孔75を介してスプール27の中空部64内に至り、この中空部64からピン挿通孔66、内周溝53、第1通路56、外周溝54、第1周溝36、第5連通孔43、第2油孔29、第2油圧継手90等を介してタンクポート3から排出される。
また、ステアリングホイール13を右に切ったときは、スプール27の外周面に形成された油溝によって第4通路60が第5周溝69に連通し、他の油溝によって第6周溝71が第7通路63に連通する。
これによって、ポンプポート2から流入した圧油は、第1油孔28から第4連通孔42及び第3周溝38を経て第4通路60に入り、該第4通路60から第5周溝69、第3通路59、第1連通孔33、軸方向流通路32、入出力ポート87を経てメータリングポンプ10の容積室83に入る。
すなわち、ステアリングホイール13を左に切ったときに対して、吸入側と吐出側とが逆転する。
メータリングポンプ10から吐出された圧油は、入出力ポート87、軸方向流通路32、第2連通孔34、第6通路62、第6周溝71、第7通路63、第4周溝39、第6連通孔44、第3油孔30、第3油圧継手91を介して第1シリンダポート5から出力される。
このとき、ステアリングシリンダSからの戻りの油は第2シリンダポート6、第4油穴31、第7連通孔45、第2周溝37、第2通路58、第1逃し孔72を介してスプール27の中空部64内に至り、この中空部64からピン挿通孔66、内周溝53、第1通路56、外周溝54、第1周溝36、第5連通孔43、第2油孔29、第2油圧継手90等を介してタンクポート3から排出される。
このステアリング操作時に、ステアリングシリンダSがエンドに達した場合や、タイヤが障害物により動きを止められた場合にあっては、ステアリングシリンダSに送られる圧油の圧力が(油圧コントローラ1の回路圧が)過大となるが、リリーフ弁11の弁収容孔46の高圧室46Bが入口ポート46E,第9連通孔52を介して第3周溝38に連通していることから、ステアリングシリンダSに送られる圧油の圧力がリリーフ弁11の設定圧より大となって(リリーフ弁11の高圧室46Bの圧がリリーフスプリング49のスプリング圧よりも大となって)ポペット48が開き、油圧ポンプPからの圧油が高圧室46Bから低圧室46Aへと流れる。
一方、リリーフ弁11の弁収容孔46の低圧室46Aは出口ポート46D,第8連通孔51を介して第1周溝36に連通していることから、低圧室46Aの圧油は第5連通孔43、第2油孔29、第2油圧継手90等を介してタンクポート3からタンクTへと排出される。
前記トロコイドロータ82の後面中心側には、該トロコイドロータ82の中心を中心とする円形状の凹部93が後方から前方に向けて凹設することで形成されている。この凹部
93は、スプライン穴84の歯底円よりも径大に形成されている。
この凹部93内には、スプライン穴84を後方から塞ぐように正面視円形状のプラグ部材94が設けられている。このプラグ部材94は、プレス加工可能な金属板材からなり、凹部93の内径と略同じ外径に形成されている。
このプラグ部材94とスプライン軸部78との間にはヒラザガネ95が介装されている。
このプラグ部材94は、ステアリングシリンダSがエンドに達した場合や、タイヤが障害物により動きを止められた場合において、油圧コントローラ1の構成部品の圧油の漏れによってステアリングホイール13が少しずつ回転してしまうという「ハンドルスリップ現象」を軽減(抑制)すべくトロコイドロータ82にブレーキ力を与える役目を有する。
すなわち、プラグ部材94と端部カバー80との間(トロコイドロータ82と端部カバー80との間)には制動圧力室101が形成され、この制動圧力室101に高圧の油圧力が作用すると、プラグ部材94がトロコイドロータ82を前方に押圧し、これによりトロコイドロータ82をポートプレート79に押し付け、摩擦ブレーキ力を発生させる。これによって、ハンドルスリップ現象を軽減させるのである。
このプラグ部材94は、外周縁側に、プラグ部材94を構成する板材自体を全周にわたって後方側に凹ませることにより形成されたシール材嵌合部96が設けられており、このシール材嵌合部96の前面側にOリングからなるシール材97が嵌合されている(すなわち、本実施形態では、環状のシール材嵌合部96は、該プラグ部材94を構成する板材をトロコイドロータ82側から端部カバー80側に向けて凹ませることにより形成されている)。
前記シール材嵌合部96はスプライン穴84の歯底円より径外側に位置するように設けられていて、前記シール材97は、スプライン穴84の歯底円よりも径外側で凹部93の奥面98に接当している。
また、プラグ部材94の中心側(中央部)には、該プラグ部材94を構成する板材自体を後方に向けて突出させることにより形成された球面状の突部99が設けられている。
このプラグ部材94は、一枚の金属板材をプレス加工することにより、前記シール材嵌合部96及び突部99が形成されている(プラグ部材94はプレス加工によって成形されている)。
前記突部99を圧力(油圧)による押付力の方向に対し逆方向へ突起させるように設けることにより、プレス成形可能な金属板材でプラグ部材94を形成しても、該プラグ部材94の強度を確保することができる。
また、突部99はスプライン穴84の刃先円の内側に対応する位置に位置していて、プラグ部材94によるトロコイドロータ82の押圧に寄与しない部分に形成されているので、プラグ部材94の機能に問題はない。
また、突部99の形状は、球面状に限定されることはなく、例えば、有底円筒状であってもよい。
プラグ部材94のシール材嵌合部96と突部99との間は、前後方向に直交する面に沿う平坦状の環状壁とされ、この環状壁がトロコイドロータ82を押圧する押圧部100とされており、この押圧部100は、トロコイドロータ82のスプライン穴84の歯の背面に接当している。
また、シール材嵌合部96を、プレス加工によってプラグ部材94を構成する板材自体を全周にわたって後方側に凹ませたことにより、押圧部100を背面側からみると、後方から前方に向けて凹んでおり(油溜まり空間が形成され)、該押圧部100と端部カバー80との間が、前記制動圧力室101となっている。
シール材嵌合部96の後面は端部カバー80に接当しており、突部99の後端部は、本実施形態では、端部カバー80に接触していなく、若干隙間がある。なお、突部99の後端部は端部カバー80に接触するように構成されていてもよい。また、前記プラグ部材94はトロコイドロータ82と一緒に動く。
図2、図12、図13に示すように、前記油圧コントローラ1には、リリーフ弁11の
非作動時に、制動圧力室101の圧をタンクTに逃す流体流通路126が制動圧力室101とリリーフ弁11とにわたって形成されている。
この流体流通路126は、その一端が制動圧力室101に接続されていると共に該制動圧力室101から端部カバー80、取付ボルト86(トロコイドステータ81及びポートプレート79)を経てハウジング24に至り、該流体流通路126の他端はリリーフ弁11のポペット収容孔46に接続されている。
詳しくは、この流体流通路126は、図12及び図13に示すように、端部カバー80の前面の制動圧力室101に対応する部位から後方に穿設形成された第1流通路127と、この第1流通路127の後端からリリーフ弁11に前後方向で対応する位置にある取付ボルト86へと向けて端部カバー80の径方向外方に延びる第2流通路128と、該取付ボルト86の根元側に形成されていて前記第2流通路128に連通する周溝からなる第3流通路129と、この第3流通路129から該取付ボルト86の軸心に向けて径方向に穿設形成された第4流通路130と、この第4流通路130の取付ボルト86径内側端部から取付ボルト86の先端面(前端面)にまで穿設形成された第5流通路132と、該取付ボルト86が螺合するネジ孔85から前方(ネジ孔85の奥方向)に向けて延長形成されていて前記第5流通路132に連通する第6流通路132と、この第6流通路132の前端(奥部端部)から前方に向けて穿設形成されていてポペット収容孔46に形成された前記逃し用接続油路122に連通する第7流通路133と、前記逃し用接続油路122とから構成されている。
前記前記構成の油圧コントローラ1にあっては、ステアリングホイール13を回転操作している通常のステアリング操作時にあってはリリーフ弁11は非作動状態であり、このリリーフ弁11の非作動時においては、図12に示すように、逃し流路116の径方向流路120が逃し用接続油路122に連通していることから、前記流体流通路126が逃し流路116に連通している。
通常のステアリング操作時においても、メータリングポンプ10の容積室83から漏れ出てた圧油がトロコイドロータ82と端部カバー80との接当面間を流れて制動圧力室101に侵入するが、本実施形態の油圧コントローラ1にあっては、リリーフ弁11の非作動時においては、流体流通路126が逃し流路116に連通していて制動圧力室101の圧油が流体流通路126から逃し流路116を経てリリーフ弁11の低圧室46Aに流れ、ここからタンクTへと逃げるので、制動圧力室101に高圧の油圧力が作用しない。すなわち、通常のステアリング操作時にあっては、トロコイドロータ82にブレーキ力が作用しない。
一方、ステアリングシリンダSがエンドに達した場合や、タイヤが障害物により動きを止められた場合には、前記リリーフ弁11が作動する。リリーフ弁11が作動すると、図13に示すように、逃し流路116の径方向流路120が逃し用接続油路122から外れてポペット48の摺動支持部48Dの周面で逃し用接続油路122の端部が閉塞されることから、流体流通路126と逃し流路116との連通が遮断される。
すると、制動圧力室101の圧油がタンクTへと逃げないので、メータリングポンプ10の容積室83からリークし且つトロコイドロータ82と端部カバー80との接当面間を流れて制動圧力室101に流入する油によって該制動圧力室101に高圧の圧油が作用する。この制動圧力室101に作用する高圧の油圧力によってトロコイドロータ82がポートプレート79に押し付けられ、該トロコイドロータ82にブレーキ力が与えられる。これによって、「ハンドルスリップ現象」が抑制される。
前記油圧コントローラ1にあっては、エンジンOFF時などにおいて、油圧ポンプPからの圧油の供給がなくなった際にも、ステアリングホイール13が動作するように、タンクTT側の油を吸込油路40からチェック弁12を介して第1油孔28に流すことのできるハンドルポンプ性能を備えている。
このハンドルポンプ性能を実現するための部品として、前記チェック弁12のボール102のほか、このボール102の可動域を制限する可動域制限要素103が設けられている。
この可動域制限要素103は、ハウジング24の外周面から第1油孔28へと向けて形成され且つチェック弁12の後方近傍に形成されたネジ穴104にねじ込まれるネジ部材105と、このネジ部材105に固定されていて第1油孔28内に挿入され且つボール102の後方近傍に位置する棒状の制限部材106とから構成されている。
前記構成の油圧コントローラ1にあっては、リリーフ弁11と制動圧力室101とにわたって流体流通路126を形成するのに、流体流通路126を構成する油路の一部を取付ボルト86に形成しているが、これに限定されることはなく、図15に示すように、流体流通路126を構成する油路の一部をトロコイドステータ、ポートプレート79に直接形成してもよい。
ずなわち、図15に示す流体流通路126は、端部カバー80前面の制動圧力室101に対応する部位から後方に穿設形成された第1流通路127と、この第1流通路127の後端から端部カバー80の径方向外方に延びる第2流通路128と、この第2流通路128からトロコイドステータ81、ポートプレート79を経てハウジング24に至るように前方に向けて穿設形成され且つ逃し用接続油路122に連通する第3流通路133と、逃し用接続油路122とから構成されている。
また、油圧コントローラ1に制動圧力室101を設けるのに、プラグ部材94は必ずしも必要ではなく、図16に示すように、トロコイドロータ82に形成するスプライン穴84を前後方向貫通状に形成せずに前方開放状の有底穴に形成し、トロコイドロータ82の後面(背面)に円形状の凹部134を形成することにより、トロコイドロータ82と端部カバー80との間に制動圧力室101を形成するようにしてもよい。
この変形例にあっては、プラグ部材94やシール材97を廃止することができると共にこれら部材94,97の組み付け作業が必要でなく、安価に提供できる等の利点がある。
9 バルブ装置
10 メータリングポンプ
11 リリーフ弁
13 ステアリングホイール
14 中立位置
23 連動機構
25 弁孔
26 スリーブ
27 スプール
46 ポペット収容孔
48 ポペット
49 リリーフスプリング
65 連結部
68 センタリングバネ
79 ポートプレート
80 端部カバー
81 トロコイドステータ
82 トロコイドロータ
83 容積室
87 入出力ポート
101 制動圧力室
116 逃し流路
122 逃し用接続油路
126 流体流通路
S ステアリングシリンダ
T タンク

Claims (3)

  1. ステアリングホイール(13)によって操作されて圧油の方向を切り替えるバルブ装置(9)と、このバルブ装置(9)と連動機構(23)を介して連動していてステアリングホイール(13)の操作量に対応した量の圧油をステアリングシリンダ(S)に送るべく吐出するメータリングポンプ(10)と、ステアリングシリンダ(S)に送られる圧油の圧力が設定圧以上になると圧油をタンク(T)に逃がすリリーフ弁(11)とを備え、
    前記メータリングポンプ(10)は、トロコイド歯形の内歯を有するトロコイドステータ(81)と、このトロコイドステータ(81)の内歯と噛み合うトロコイド歯形の外歯を有するトロコイドロータ(82)と、これらトロコイドステータ(81)及びトロコイドロータ(82)の軸方向一端側に位置する端部カバー(80)とを備え、
    前記トロコイドステータ(81)を、前記端部カバー(80)とメータリングポンプ(10)に対する圧油の入出力ポート(87)を有するポートプレート(79)との間に固定し、前記端部カバー(80)とトロコイドロータ(82)との間に制動圧力室(101)を設け、
    この制動圧力室(101)と前記リリーフ弁(11)とにわたって設けられていて、リリーフ弁(11)の非作動時に、該リリーフ弁(11)に設けた逃し流路(116)に連通していて該逃し流路(116)を介して制動圧力室(101)の油圧をタンク(T)に逃す流体流通路(126)を設け、
    この流体流通路(126)と逃し流路(116)との連通がリリーフ弁(11)の作動時に遮断されることにより、メータリングポンプ(10)の容積室(83)からリークし且つトロコイドロータ(82)と端部カバー(80)との接当面間を流れて制動圧力室(101)に流入する油の圧力によってトロコイドロータ(82)をポートプレート(79)に押し付けるように構成したことを特徴とする油圧式パワーステアリングシステムの油圧コントローラ。
  2. 前記バルブ装置(9)はハウジング(24)に貫通形成された弁孔(25)と、この弁孔(25)内に該弁孔(25)と同心状で且つ軸心回りに回転自在に配置された筒体からなるスリーブ(26)と、このスリーブ(26)内に該スリーブ(26)と同心状で且つ軸心回りに相対回転自在に配置されたスプール(27)と、このスプール(27)とスリーブ(26)とにわたって設けられていてスプール(27)に対してスリーブ(26)を中立位置(14)に向けて付勢するセンタリングバネ(68)とを有してなり、
    前記スプール(27)の弁孔(25)一端側にはステアリングホイール(13)に連動連結される連結部(65)が設けられ、スプール(27)の弁孔(25)他端側にポートプレート(79)及びメータリングポンプ(10)が設けられ、ステアリングホイール(13)によってスプール(27)を回転操作することにより、該スプール(27)がスリーブ(26)に対してセンタリングバネ(68)の付勢力に抗して相対回転して圧油の方向が切り替えられるよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の油圧式パワーステアリングシステムの油圧コントローラ。
  3. リリーフ弁(11)は、前記ハウジング(24)に前記弁孔(25)と平行状に形成されたポペット収容孔(46)内に、ポペット(48)と、該ポペット(48)を弁孔(25)一端から弁孔(25)他端に向けて付勢するリリーフスプリング(49)とを収容してなり、前記ポペット(48)に逃し流路(116)を形成し、流体流通路(126)はポペット収容孔(46)に連通する逃し用接続油路(122)を有し、
    リリーフ弁(11)の非作動時に、逃し流路(116)が逃し用接続油路(122)に連通することにより流体流通路(126)が逃し流路(116)に連通し、
    リリーフ弁(11)の作動時に、ポペット(48)の周面で逃し用接続油路(122)の端部が塞がれることにより流体流通路(126)と逃し流路(116)との連通が遮断されるよう構成されていることを特徴とする請求項2に記載の油圧式パワーステアリング
    システムの油圧コントローラ。
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