JP2010071077A - ポンプ装置 - Google Patents

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Yuji Shibuya
祐二 渋谷
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Abstract

【課題】 部品点数およびコストを低減したポンプ装置を提供する。
【解決手段】 第1ハウジングに形成され、一端側がバネ収容部に開口し、他端側が第2ハウジングとの対向面以外の第1ハウジングの外表面に開口する第1連通路と、第1連通路の他端側開口部を包囲し、作動流体を貯留するリザーバタンクと、第2ハウジングであってバネ収容部に対向して開口する弁体収容部と、第2ハウジングに形成され、一端側が弁体収容部に開口し、他端側がポンプの吐出側と連通する第2連通路と、弁体収容部に収容される弁体と、弁体収容部に形成され、弁体が着座することにより第1連通路側から第2連通路側への作動流体の流れを遮断し、弁体が離間することにより第1連通路側から第2連通路側への流れを許容する弁座と、バネ収容部に設けられ、弁体が弁座に着座するように弁体を付勢するバネ部材とを有する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ポンプ装置に関する。
従来、特許文献1に開示されるポンプ装置にあっては、電動モータで駆動される可逆式ポンプからの液圧をパワーシリンダの左右のパワーシリンダにそれぞれ選択的に供給している。また、油圧回路内の油量が過大となった場合にリザーバタンクへ作動油を排出するためのリリーフバルブが設けられている。
特開2007−55455号公報
しかしながら上記従来技術にあっては、ポンプのハウジング内にリリーフバルブ用の部材を別途必要とするため、部品点数の増加およびコストアップを招いていた。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、部品点数およびコストを低減したポンプ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明では、第1ハウジングであって第2ハウジングとの対向面に開口するバネ収容部と、第1ハウジングに形成され、一端側がバネ収容部に開口し、他端側が第2ハウジングとの対向面以外の第1ハウジングの外表面に開口する第1連通路と、第1連通路の他端側開口部を包囲し、作動流体を貯留するリザーバタンクと、第2ハウジングであってバネ収容部に対向して開口する弁体収容部と、第2ハウジングに形成され、一端側が弁体収容部に開口し、他端側がポンプの吐出側と連通する第2連通路と、弁体収容部に収容される弁体と、弁体収容部に形成され、弁体が着座することにより第1連通路側から第2連通路側への作動流体の流れを遮断し、弁体が離間することにより第1連通路側から第2連通路側への流れを許容する弁座と、バネ収容部に設けられ、弁体が弁座に着座するように弁体を付勢するバネ部材とを有することとした。
よって、部品点数およびコストを低減したポンプ装置を提供できる。
以下、本発明のポンプ装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。
[ポンプ装置のシステム構成]
実施例1につき説明する。図1は本願ポンプ装置を適用した油圧式パワーステアリング装置のシステム構成図である。なお、ラック軸5の軸方向をx軸とし、パワーシリンダ8における第2シリンダ室8b側を正方向とする。
運転者がステアリングホイールSWを操舵するとシャフト2を介してピニオン4が駆動され、所謂ラック&ピニオン機構によりラック軸5が軸方向に移動し、前輪6a,6bを操舵する。シャフト2には運転者の操舵トルクを検出するトルクセンサTSが設けられ、コントロールユニット7に対しトルク信号を出力する。
ラック軸5には、運転者の操舵トルクに応じてラック軸5の移動をアシストするパワーステアリング機構が設けられている。このパワーステアリング機構は、モータMにより駆動する可逆式のポンプPを有するポンプ装置と、ラック軸5を左右に移動させるパワーシリンダ8を備えている。ポンプP、各油路、および油圧回路における各バルブは液圧ユニットHU内に設けられている。
このポンプPには第1ポート31および第2ポート32が設けられ、パワーシリンダ8の内部には軸方向移動可能なピストン8cが設けられ、このピストン8cにより第1シリンダ室8aおよび第2シリンダ室8bが画成される。
第1シリンダ室8aは第1油路21と接続し、第1油路21とポンプPとは第3油路23を介して接続されている。また、第2シリンダ室8bは第2油路22と接続し、第2油路22とポンプPは第4油路24を介して接続されている。第3、第4油路23、24にはそれぞれ第1、第2補給油路61,62が設けられ、それぞれリザーバタンク9と接続する。
第1、第2補給油路61,62にはそれぞれ第1、第2吸入チェック弁100,200が設けられてリザーバタンク9への作動油の逆流を防止するとともに、第1、第2油路21,22における作動油が不足した場合にはリザーバタンク9から作動油を補給可能な構成となっている。
また、第1、第2油路21,22はそれぞれ第1、第2連通路25,26と接続し、第1、第2連通路25,26は接続部27において互いに接続する。また、第1、第2連通路25,26にはそれぞれ接続部27側への流れのみを許容するチェック弁41,42が設けられている。さらに、接続部27は電磁切換弁40が設けられたドレン油路28を介してリザーバタンク9と接続し、電磁切換弁40によりリザーバタンク9と連通/遮断される。
第1、第2油路21,22であってポンプPとパワーシリンダ8との間にはバイパスバルブ1が設けられている。このバイパスバルブ1は第1油路21と接続する第1バルブ1a、第2油路22と接続する第2バルブ1b、およびこの第1、第2バルブ1a,1bの間に設けられた第3バルブ1cから形成される。
この第1バルブ1aは第1油路21のポンプ側油路21aとパワーシリンダ側油路21bと接続し、第1油路21とリザーバタンク9の連通/遮断を行う。同様に、第2バルブ1bは第2油路22のポンプ側、パワーシリンダ側油路22a,22bと接続して第2油路22とリザーバタンク9の連通/遮断を行う。
第1、第2バルブ1a,1bはそれぞれ第1、第2油路21,22内の油圧によってx軸方向にストロークする。ノーマル時において第1バルブ1aはスプリングによってx軸正方向に付勢され、第1油路21とリザーバタンク9とを遮断する。なお、ノーマル時とはアシストトルク=ゼロの状態である。
第1バルブ1aがスプリングの付勢力に抗してx軸負方向にストロークすると、第1油路21とリザーバタンク9が連通状態となる。第2バルブ1bは第1バルブ1aと対称形状であってスプリングによりx軸負方向に付勢され、x軸正方向にストロークすると第2油路22とリザーバタンク9とが連通される。
第1、第2バルブ1a,1bの間には、第3バルブ1cがx軸方向にストローク可能に設けられている。この第3バルブ1cは第1、第2油路21,22の差圧によってストロークし、第1、第2バルブ1a,1bの一方を移動させるものである。
第1油路21が高圧であれば第1バルブ1aがx軸正方向に移動して第2バルブ1bがx軸正方向に押圧されて移動し、第2油路22とリザーバタンク9とが連通される。同様に、第2油路22が高圧であれば第2バルブ1bがx軸負方向に移動して第1バルブ1aがx軸負方向に押圧されて移動し、第1油路21とリザーバタンク9とが連通される。
(第1油路が第2油路よりも高圧の場合)
第1油路21が第2油路22よりも高圧の場合、第3バルブ1cが第2バルブ1bをx軸正方向に押圧し、第2バルブ1bがx軸正方向にストロークする。これにより第2バルブ1bが開弁されて第2油路22とリザーバタンク9が連通状態となる。第1バルブ1aはノーマル状態となって第1油路21とリザーバタンク9とは遮断される。
(第2油路が第1油路よりも高圧の場合)
第2油路22が第1油路21よりも高圧の場合、第3バルブ1cが第1バルブ1aをx軸負方向に移動させる。第2バルブ1bはノーマル状態となって第2油路22とリザーバタンク9とが遮断され、第1バルブ1aが開弁されて第1油路21とリザーバタンク9とが連通される。
第1、第2バルブ1a,1bはそれぞれリリーフバルブ300を介してリザーバタンク9と接続する。このリリーフバルブ300は第1、第2バルブ1a,1bからリザーバタンク9への流れのみを許容し、リザーバタンク9からの逆流を防止している。このリリーフバルブ300を設けることにより液量収支を合わせるとともに、バイパスバルブ1側に蓄圧されることを防止して耐久性を向上させる。
コントロールユニット7には、トルクセンサTSからのトルク信号、および変速機信号に加え、イグニッションスイッチからのスイッチ信号、エンジン回転数センサからのエンジン回転数信号、車速センサからの車速信号等が入力され、これら各種信号に基づいて操舵アシスト力を決定し、モータMおよび電磁切換弁40に対し指令信号を出力する。
常開の電磁切換弁40は通常時においては遮断され、フェイル時に開弁されてマニュアルステアを確保する構成となっている。なお、マニュアルステアとはシステム失陥時に運転者の操舵力によって転舵を行う状態であり、電磁切換弁40を介して第1、第2シリンダ室8a,8b間を作動油が移動することで達成される。
また、第1、第2油路21,22のパワーシリンダ側油路21b、22bであって連通路25,26よりもパワーシリンダ8側の配管の一部は合成樹脂で形成された樹脂配管71,72により形成されている。配管の一部を合成樹脂で形成することで、配管レイアウト性の向上と油圧脈動の低減による制御性の安定化を図っている。
[ポンプの詳細]
図2はリザーバタンク9を取り去ったポンプPのz軸正方向側正面図、図3はx軸正方向側正面図である。なお、図2、3においては図面の法線方向をz軸とする。また、図4は図2のI−I断面図、図5はII−II断面図、図6は図3のIII−III断面図である。また、図4以降ではリザーバタンク9は省略する。
ポンプPはいわゆる双方向ポンプであり、第1、第3ハウジング11,13を有するハウジング部材10内のポンプ要素収容部3に収容される。ポンプPはアウタロータ33、インナロータ34、カムリング35(第2ハウジング)、および駆動軸36を有する。内周側から順にインナロータ34、アウタロータ33、カムリング35の順に配置され、軸方向から第1、第3ハウジング11,13により挟持されて収装される。なお、第2ハウジングはカムリング35とする。
アウタロータ33は内周に内歯歯車331を有し、外周面332においてカムリング35に回転自在に収装される。また、アウタロータ33の内周には外歯歯車341を備えたインナロータ34が収装される。この内歯歯車331と外歯歯車341は同ピッチで設けられ、また内歯歯車331の歯数は外歯歯車341の歯数よりも1つ多く設けられている。
第1、第3ハウジング11,13はz軸方向に分割可能に設けられている。第3ハウジング13であってI−I直線よりもx軸負方向の領域には第1吸入ポート31aが設けられ、x軸正方向の領域には第1吐出ポート31bが設けられている。
この第1吸入ポート31aおよび第1吐出ポート31bは、アウタロータ33に設けられた内歯歯車331と、インナロータ34に設けられた外歯歯車341に対応する位置にそれぞれ三日月状に開口して設けられ、I−I直線近傍において開口を閉塞し、かつI−I直線に対し対称に設けられている。
なお、第1ハウジング11にも内歯歯車331と外歯歯車341に対応する位置に三日月状の第2吸入ポート32aおよび第2吐出ポート32bが設けられ、I−I直線近傍において開口を閉塞する。
収装時には内歯歯車331と外歯歯車341が噛合うよう収装されるが、内歯歯車331の歯数は外歯歯車341の歯数よりも1つ多いため、内歯歯車331と外歯歯車341が噛合う際互いに偏心して噛合うこととなる。偏心により内歯歯車331と外歯歯車341により隔成されたポンプ室360が形成される。
アウタロータ33とインナロータ34の偏心により、内歯歯車331と外歯歯車341はそれぞれy軸正方向へ向かうほど密に噛合い、y軸正方向端部である噛合い部Aにおいて完全に噛合ってポンプ室360は最小容積となる。また、y軸負方向へ向かうほど噛合を解かれ、y軸負方向端部である閉込み部Bにおいて完全に噛合を解かれて最大ポンプ容積となる。なお、閉込み部Bにおける内歯歯車331と外歯歯車341のクリアランスは、接触を回避しつつ略ゼロとなるよう設けられている。
すなわち、インナロータ34およびアウタロータ33が反時計回りに回転されると、ポンプ室360におけるI−I直線(噛合い部Aと閉込み部Bを結ぶ仮想線)に対しx軸負方向側領域(第1、第2吸入ポート31a,31bに対応)では回転に伴って容積が増加する吸入領域361となり、x軸正方向側領域(第1、第2吐出ポート31b,32bに対応)では回転に伴って容積が減少する吐出領域362となる。
z軸と平行に設けられた駆動軸36は、図1に示すモータMに接続されてインナロータ34を駆動する。インナロータ34とアウタロータ33の噛み合いにより、駆動軸36の回転に伴ってインナロータ34およびアウタロータ33は回転駆動される。この駆動軸36が正逆回転を行うことでポンプPは双方向ポンプとして機能する。
第3ハウジング13はz軸負方向から、第1ハウジング11はz軸正方向からアウタロータ33、インナロータ34及びカムリング35を挟持する。また、第3ハウジング13内部には油路21,22が設けられ、ポンプ装置の油圧回路と第1吸入、吐出ポート31a,32aとを接続し、油圧回路に作動油を供給する。また、第3ハウジング13のz軸負方向側にはモータMが設けられ、駆動軸36と接続する。
第1ハウジング11のz軸正方向側にはリザーバタンク9が設けられている。また、第1ハウジング11内には第1、第2補給油路61,62が設けられ、リザーバタンク9と第2供給、吐出ポート32a,32bを接続する。
第1、第2吸入チェック弁100,200は第1ハウジング11のz軸正方向側面に開口し、リザーバタンク9からポンプPへの流れのみを許容するよう設けられている。
カムリング35は第1、第2ピン81,82およびボルトTによって第1、第3ハウジング11,13に固定され、ボルトTはカムリング35を貫通してカムリング35を第1、第2ハウジング11,12に接続する。
第1、第2ピン81,82はy軸に平行かつ駆動軸36の中心を通るI−I直線上に設けられ、カムリング35外周に設けられた凹部37a,37bに係合し、第1ハウジング11は、ピン81,82によってカムリング35(第2ハウジング35)に対し位置決めされる。
また、ピン81,82は、第1ハウジング11外周の位置決め凹部11dに係合することにより、第1ハウジング11をハウジング部材10に対し位置決めする。ピン81,82が第1ハウジング11の外周に設けられるため、第1ハウジング11内にリリーフバルブ300を設けるスペースが確保される。
リリーフバルブ300はz軸正方向側の第1連通路301によってリザーバタンク9と接続し、z軸負方向側の第2連通路50によって第1、第2バルブ1a,1bの吐出側と接続し、第1、第2バルブ1a,1bからリザーバタンク9側への流れのみを許容する。
なお、第2連通路50は分岐する油路50a,50b、およびこの油路50a,50bとリリーフバルブ300とを接続する油路50cから形成される。以下、リリーフバルブ300と直接接続する油路50cを第2連通路50cとする。
第1連通路301は第1ハウジング11のz軸正方向側面11eにおいてリザーバタンク9と接続する。z軸正方向側面11eにおける第1連通路301の開口部は、リザーバタンク9に包囲されるものとする。このリリーフバルブ300は駆動軸36の外周側かつ第1ピン81の内周側に設けられている。
[リリーフバルブ]
図7はリリーフバルブ300付近の拡大断面図である。リリーフバルブ300は第1ハウジング11とカムリング35の間に設けられている。第1ハウジング11のz軸負方向側面11aにはz軸方向凹部であるバネ収容部11bが設けられ、カムリング35のz軸正方向側面35aにも、z軸方向凹部である弁体収容部35bが設けられる。
第2ハウジングであるカムリング35の型成形時には、弁体収容部35bが同時に形成される。カムリング35の型成形と同時に弁体収容部35bを形成することで、加工工数を低減するものである。
バネ収容部11bはリリーフバルブ300のバネ部材310を収容して着座させ、バネ部材310のz軸正方向側を係止する。また、弁体収容部35bはバネ収容部11bに対向して開口し、リリーフバルブ300の弁体320を収容する。弁体収容部35bはz軸負方向側に向かって縮径するテーパ状に設けられており、このテーパ部分が弁体320のz軸負方向側を係止する弁座321となる。
第1ハウジング11側のバネ収容部11bは第1連通路301を介してリザーバタンク9に接続する。一方、カムリング35側の弁体収容部35bはカムリング35を貫通し、第3ハウジング13のz軸正方向側面13aに設けられた第2連通路50cと連通し、第1、第2バルブ1a,1bと接続する。
組み付けの際は、バネ収容部11bにバネ部材310を収容し、弁体収容部35bに弁体320を収容したまま第1ハウジング11のz軸負方向側面11aとカムリング35のz軸正方向側面35aを当接させることにより、リリーフバルブ300が形成される。
第1ハウジング11とカムリング35にそれぞれ設けられたバネ収容部11b、弁体収容部35bをそのままリリーフバルブ300のケーシングとして用いることにより、他に特別な部材を用いることなくリリーフバルブ300を形成することが可能となる。
なお、第1連通路301はz軸に対し平行であって第1ハウジング11のz軸正方向側面11eに開口するものとするが(図2〜図5参照)、リリーフバルブ300のバネ収容部11bとリザーバタンク9とを接続するものであれば、z軸正方向側面11eに開口せずともよい。
また、バネ収容部11bを弁体120の下流側油路である第1連通路301の一部とし、第1連通路301とバネ収容部11bとを兼用させて油路断面積を大きくとっている。
バネ収容部11bは、z軸正方向側に向かって縮径するテーパ形状であって、バネ110の保持位置を調整可能に形成される。このためバネ110が自動調芯され、バネ110の軸心性が確保される。
また、バネ収容部11bであってバネを係止する係止部302の径は、バネ110の径よりも大きく設けられており、係止部302においてバネ110が径方向に移動可能となって自動調芯によるバネ110の軸心性がさらに確保される。
第1連通路301は、バネ収容部11bよりも小径に設けられ、係止部302は、第1連通路301とバネ収容部11bとの間に形成される段部である。このため、特別に保持部を形成することなくバネ110を保持するものである。また、弁体収容部35bの軸方向深さHは、弁体120の直径Dよりも大きく設けられ、組み付け時における弁体120の脱落を防止する。
[実施例1の効果]
(1)軸方向に第1ハウジング11とカムリング35とに分割され、内部にポンプ要素収容部3を有するハウジング部材10と、
ハウジング部材10に回転可能に支持された駆動軸36と、
ポンプ要素収容部3に収容され、駆動軸36によって回転駆動されることにより、作動流体を吸入、吐出するポンプPと、
第1ハウジング11であってカムリング35との対向面に開口するバネ収容部11bと、
第1ハウジング11に形成され、一端側(z軸負方向側)がバネ収容部11bに開口し、他端側(z軸正方向側)がカムリング35との対向面以外の第1ハウジング11(ハウジング部材10)の外表面に開口する第1連通路301と、
第1連通路301の他端側(z軸正方向側)開口部を包囲し、作動流体を貯留するリザーバタンク9と、
カムリング35であってバネ収容部11bに対向して開口する弁体収容部35bと、
カムリング35に形成され、一端側(z軸正方向側)が弁体収容部35bに開口し、他端側(z軸負方向側)がポンプPの吐出側と連通する第2連通路50cと、
弁体収容部35bに収容される弁体320と、
弁体収容部35bに形成され、弁体320が着座することにより第1連通路301側から第2連通路50c側への作動流体の流れを遮断し、弁体320が離間することにより第2連通路50c側から第1連通路301側への流れを許容する弁座321と、
バネ収容部11bに設けられ、弁体320が弁座321に着座するように弁体320を付勢するバネ部材310を有することとした。
第1ハウジング11とカムリング35にそれぞれ設けられたバネ収容部11b、弁体収容部35bをそのままリリーフバルブ300のケーシングとして用いることにより、他に特別な部材を用いることなくリリーフバルブ300を形成することが可能となり、部品点数の削減およびコストダウンを図ることができる。
(3)バネ収容部11bは、弁体120の下流側の油路(第1連通路301)の一部であることとした。これにより油路(第1連通路301)とバネ収容部11bとを兼用させ、油路断面積を大きくとることができる。
(4)第2ハウジングは、ポンプを保持するカムリング35であって、弁体収容部35bはカムリング35の型成形時に同時に形成されることとした。
カムリング35の型成形と同時に弁体収容部35bを形成することで、加工工数を低減することができる。
(5)バネ収容部11bは、バネ110の保持位置を調整可能に形成されることとした。バネ収容部11bをテーパ形状とすることでバネ110が自動調芯され、バネ110の軸心性を確保することができる。
(6)バネ収容部11bであってバネを係止する係止部302の径は、バネ110の径よりも大きいこととした。これにより係止部302においてバネ110が径方向に移動可能となり、自動調芯によるバネ110の軸心性がさらに確保される。
(7)第1連通路301は、バネ収容部11bよりも小径に設けられ、
係止部302は、第1連通路301とバネ収容部11bとの間に形成される段部であることとした。
これにより、特別に保持部を形成することなくバネ110を保持することができる。
(8)弁体収容部35bの軸方向深さHは、弁体120の直径Dよりも大きいこととした。これにより、組み付け時における弁体120の脱落を防止することができる。
(9)第1ハウジング11は、ピン81,82によってカムリング35(第2ハウジング35)に対し位置決めされ、
ピン81,82は、第1ハウジング11の外周に設けられた位置決め凹部11dに係合することにより、第1ハウジング11をハウジング部材10に対し位置決めすることとした。
ピン81,82が第1ハウジング11の外周に設けられるため、第1ハウジング11内にリリーフバルブ300を設けるスペースを確保することができる。
実施例2につき説明する。基本構成は実施例1と同様である。実施例1では第1ハウジング11とカムリング35に設けられたバネ収容部11b、弁体収容部35bをリリーフバルブ300のケーシングとして用いたが、実施例2では第1、第2吸入チェック弁100,200のケーシングとして用いる点で異なる。
なお、実施例1ではハウジング部材10のうちz軸正方向側の部材を第1ハウジング11、z軸負方向側の部材を第3ハウジング13としたが、実施例2では逆にz軸負方向側の部材を第1ハウジング11、z軸正方向側の部材を第3ハウジング13とする。第2ハウジングであるカムリング35は実施例1と同様である。
図8は第1、第2吸入チェック弁100,200のキャップ101,201を取り去った際のポンプPのz軸正方向正面図、図9は図8のIV−IV断面図である。なお、図9ではインナロータ34およびアウタロータ33は省略する。
実施例2では、バネ収容部が第1ハウジング11のz軸正方向側面11aに設けられてバネ収容部11bとなる。また、弁体収容部はカムリング35のz軸負方向側面35cに設けられ、弁体収容部35bとなる。
第1ハウジング11のバネ収容部11bはそれぞれ2つ設けられて第1、第2吸入チェック弁100,200のバネ部材110,210を収容し、ポンプPの第1、第2吸入・吐出口31,32と接続する。したがって、実施例2ではバネ収容部11bと第1、第2吸入・吐出口31,32との接続部11cを第1連通路11cと定義する。
カムリング35の弁体収容部35bもそれぞれ2つ設けられて第1、第2吸入チェック弁100,200の弁体120,220を収容し、第1ハウジング11に設けられた第1、第2補給油路61,62を介してリザーバタンク9と接続する。第1、第2補給油路61,62のz軸正方向側開口部はリザーバタンク9に包囲されている。実施例2では、この第1、第2補給油路61,62を第2連通路61,62として定義する。
第1、第2吸入チェック弁100,200のバネ110,210は、それぞれバネ収容部11bのz軸負方向側底部に当接してz軸負方向側を係止される。また、弁体120,220はカムリング35に設けられた弁体収容部35bの開口部である弁座35dにz軸正方向側を係止される。
これにより第1、第2吸入チェック弁100,200はリザーバタンク9側の弁体収容部35bから第1、第2吸入・吐出口31,32側のバネ収容部11bへの流れのみを許容する一方向弁となる。実施例1と同様に、カムリング35のz軸負方向側面35cと第1ハウジング11のz軸正方向側面11aを当接することにより、カムリング35と第1ハウジング11を第1、第2吸入チェック弁100,200のケーシングとし、別途特別な部材を設けることなく第1、第2吸入チェック弁100,200を設置することが可能となる。
[実施例2の効果]
(2)第1ハウジング11であってカムリング35(第2ハウジング)との対向面に開口するバネ収容部11bと、
第1ハウジング11に形成され、一端側がバネ収容部11bに開口し、他端側がポンプPの吸入側と連通する第1連通路11c(接続部11c)と、
カムリング35であってバネ収容部11bに対向して開口する弁体収容部35bと、
カムリング35に形成され、一端側(z軸負方向側)が弁体収容部35bに開口し、他端側(z軸正方向側)が第1ハウジング11との対向面以外の第3ハウジング13(ハウジング部材10)の外表面に開口する第2連通路61,62(第1、第2補給油路61,62)と、
第2連通路61,62の他端側(z軸正方向側)開口部を包囲し、作動流体を貯留するリザーバタンク9と、
弁体収容部35bに収容される弁体120,220と、
弁体収容部35bに形成され、弁体120,220が着座することにより第1連通路11c側から第2連通路61,62側への作動流体の流れを遮断し、弁体120,220が離間することにより第2連通路61,62側から第1連通路11c側への作動流体の流れのみを許容する弁座35dと、
バネ収容部11bに設けられ、弁体120,220が弁座35dに着座するように弁体120,220を付勢するバネ部材110,210を有することとした。
カムリング35と第1ハウジング11を第1、第2吸入チェック弁100,200のケーシングとし、別途特別な部材を設けることなく第1、第2吸入チェック弁100,200を設置することが可能となり、実施例1と同様に部品点数の削減およびコストダウンを図ることができる。
実施例3につき説明する。基本構成は実施例1と同様である。実施例1ではリリーフバルブ300に接続する油路は第2連通路50のうちの油路50cのみであったが、実施例3では第2連通路を構成する油路を油路50a,50bのみとし、この油路50a,50bをともにリリーフバルブ300に直接接続する点で異なる。
図10は実施例3における軸方向断面図(実施例1の図5に対応)である。第2連通路を構成する油路を油路50a,50bのみとし、この油路50a,50bをともにリリーフバルブ300に直接接続する。
[実施例3の効果]
(10)弁体収容部35bは、複数の油路50a,50bに接続することとした。複数の油路50a,50bを1つのリリーフバルブ300に接続することにより、油路の加工が簡素化され、工数を低減することができる。
[他の実施例]
以上、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は各実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
本願ポンプ装置を適用した油圧式パワーステアリング装置のシステム構成図である。 リザーバタンクを取り去ったポンプのz軸正方向側正面図である。 リザーバタンクを取り去ったポンプのx軸正方向側正面図である。 図2のI−I断面図である。 図2のII−II断面図である。 図3のIII−III断面図である。 リリーフバルブ付近の拡大断面図である。 実施例2において第1、第2吸入チェック弁のキャップを取り去った際のポンプのz軸正方向正面図である。 図8のIV−IV断面図である。 実施例3における軸方向断面図(実施例1の図5に対応)である。
符号の説明
3 ポンプ要素収容部
9 リザーバタンク
10 ハウジング部材
11 第1ハウジング
11b バネ収容部
11d 位置決め凹部
35 第2ハウジング(カムリング)
35b 弁体収容部
36 駆動軸
50 第2連通路
50a〜50c 油路
ピン 81,82
301 第1連通路
302 係止部
310 バネ部材
320 弁体
321 弁座
P ポンプ

Claims (10)

  1. 軸方向に第1ハウジングと第2ハウジングとに分割され、内部にポンプ要素収容部を有するハウジング部材と、
    前記ハウジング部材に回転可能に支持された駆動軸と、
    前記ポンプ要素収容部に収容され、前記駆動軸によって回転駆動されることにより、作動流体を吸入、吐出するポンプと、
    前記第1ハウジングであって前記第2ハウジングとの対向面に開口するバネ収容部と、
    前記第1ハウジングに形成され、一端側が前記バネ収容部に開口し、他端側が前記第2ハウジングとの対向面以外の前記ハウジング部材の外表面に開口する第1連通路と、
    前記第1連通路の前記他端側開口部を包囲し、作動流体を貯留するリザーバタンクと、
    前記第2ハウジングであって前記バネ収容部に対向して開口する弁体収容部と、
    前記第2ハウジングに形成され、一端側が前記弁体収容部に開口し、他端側が前記ポンプの吐出側と連通する第2連通路と、
    前記弁体収容部に収容される弁体と、
    前記弁体収容部に形成され、前記弁体が着座することにより前記第1連通路側から前記第2連通路側への作動流体の流れを遮断し、前記弁体が離間することにより前記第2連通路側から前記第1連通路側への流れを許容する弁座と、
    前記バネ収容部に設けられ、前記弁体が前記弁座に着座するように前記弁体を付勢するバネ部材と
    を有することを特徴とするポンプ装置。
  2. 軸方向に第1ハウジングと第2ハウジングとに分割され、内部にポンプ要素収容部を有するハウジング部材と、
    前記ハウジング部材に回転可能に支持された駆動軸と、
    前記ポンプ要素収容部に収容され、前記駆動軸によって回転駆動されることにより、作動流体を吸入、吐出するポンプと、
    前記第1ハウジングであって前記第2ハウジングとの対向面に開口するバネ収容部と、
    前記第1ハウジングに形成され、一端側が前記バネ収容部に開口し、他端側が前記ポンプの吸入側と連通する第1連通路と、
    前記第2ハウジングであって前記バネ収容部に対向して開口する弁体収容部と、
    前記第2ハウジングに形成され、一端側が前記弁体収容部に開口し、他端側が前記第2ハウジングとの対向面以外の前記ハウジング部材の外表面に開口する第2連通路と、
    前記第2連通路の前記他端側開口部を包囲し、作動流体を貯留するリザーバタンクと、
    前記弁体収容部に収容される弁体と、
    前記弁体収容部に形成され、前記弁体が着座することにより前記第1連通路側から前記第2連通路側への作動流体の流れを遮断し、前記弁体が離間することにより前記第2連通路側から前記第1連通路側への作動流体の流れのみを許容する弁座と、
    前記バネ収容部に設けられ、前記弁体が前記弁座に着座するように前記弁体を付勢するバネ部材と
    を有することを特徴とするポンプ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のポンプ装置において、
    前記バネ収容部は、前記弁体の下流側の油路の一部であること
    を特徴とするポンプ装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のポンプ装置において、
    前記第2ハウジングは、前記ポンプを保持するカムリングであって、
    前記弁体収容部は、前記カムリングの型成形時に同時に形成されること
    を特徴とするポンプ装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のポンプ装置において、
    前記バネ収容部は、前記バネの保持位置を調整可能に形成されること
    を特徴とするポンプ装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のポンプ装置において、
    前記バネ収容部であって前記バネを係止する係止部の径は、前記バネの径よりも大きいこと
    を特徴とするポンプ装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のポンプ装置において、
    前記第1連通路は、前記バネ収容部よりも小径に設けられ、
    前記係止部は、前記第1連通路と前記バネ収容部との間に形成される段部であること
    を特徴とするポンプ装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のポンプ装置において、
    前記弁体収容部の軸方向深さは、前記弁体の直径よりも大きいこと
    を特徴とするポンプ装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のポンプ装置において、
    前記第1ハウジングは、ピンによって前記第2ハウジングに対し位置決めされ、
    前記ピンは、前記第1ハウジングの外周に設けられた位置決め凹部に係合することにより、前記第1ハウジングを前記第2ハウジングに対し位置決めすること
    を特徴とするポンプ装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のポンプ装置において、
    前記弁体収容部は、複数の油路に接続すること
    を特徴とするポンプ装置。
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