JP5442415B2 - 下枠材及び開口部の下部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、下枠材及び開口部の下部構造に関する。
浴室と脱衣室との間に設けられるドアは、布基礎の上に配置された土台の上に矩形状に組まれた柱や板材の内面側に開口枠が嵌め込まれ、当該開口枠に対して取着されたサッシ枠に取付けられる。開口枠は、上下枠材及び縦枠材からなり、下枠材は、サッシ枠材と脱衣室の床材(フローリング材)との間を繋いでいる。
従来、この種の下枠材において、フローリング材との間に段差や隙間が生じないように端縁の上面から突出するように延設された鍔部をフローリング材の縁部に重ねるようにして設ける構造や、上面に滑り止め防止のリブを設けるものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような従来の開口部の下部構造について、図面を用いて説明する。
図4は、従来の開口部の下部構造を模式的に示す断面図である。
下枠材81は、脱衣室97と浴室98との間において、下地材(捨て張り合板)91の上面に設置されている。下枠材81は、ベニヤ合板製の下板材82と、E−ABS樹脂の成形体表面にASA樹脂コートが施された上板材83とからなり、下板材82の上に上板材83が取り付けられている。
下枠材81と、縦枠84と、上枠材(図示せず)とは、開口枠を構成し、開口枠は、脱衣室97と浴室98と区画する開口部99を包囲する形状を有する。
下枠材81の浴室98側には、アルミ製のサッシ枠の下枠94が設けられている。下枠94の脱衣室97側の端部94aは、下方に向けて折り曲げられており、下枠材81の上面に乗り上げて下枠材81の上面を下方に向けて圧縮変形させている。これにより、サッシ枠の下枠94の端部94aは、下枠材81に係止され、サッシ枠の下枠94は固定される。
なお、下地材91の下側では、土台90と根太95とが組まれており、その上に、下地材91が設置されている。
図5(a)は、従来の下枠材を模式的に示す平面図であり、(b)は、その側面図である。
下枠材81は、下板材82と上板材83とからなり、上板材83の表面には、樹脂コート層83aが設けられている。樹脂コート層83aの上面には、長手方向に沿って平行に一方の側辺から他方の側辺まで連続する3本の滑り止めリブ83bが設けられている。上板材83の脱衣室97側には、脱衣室97側に向けて突出する鍔部83cが設けられている。鍔部83cは、図4に示すように、床材92の縁部に重なっている。
意匠登録第1133113号公報
従来の下枠材によれば、図4に示したように、サッシ枠の下枠94の端部94aが下枠材81の上面に対して圧接し、サッシ枠の下枠94が下枠材81に係止している。そのため、下枠材81の上面に水やお湯等が掛かった場合に、水の逃げ場がないという問題があり、例えば、滑り止めリブ83bの間等に、長時間に亘って下枠材81の上面に水が溜まってしまう場合があった。
長時間に亘って下枠材81の上面に水が溜まることは、安全面(例えば滑り防止等)の観点、及び衛生面(例えばカビ防止等)の観点からみて、望ましいことではなかった。また、長時間に亘って下枠材81の上面に水が溜まっている場合、居住者は、例えば、浴室を利用してから長時間が経過しているので既に床面が乾燥しているだろうと思い込んでしまう等して、うっかり靴下を履いたまま下板枠81を踏んでしまって、靴下が濡れてしまうおそれもあり、利便性の観点からみても問題があった。
また、下枠材81の上面に水の逃げ場がないため、下枠材81の上面に水が掛かると、下枠材81の上面から水が溢れてしまうおそれがあった。また、浴室98(又は床下)と脱衣室97との温度差による結露水が生じ、これらの水や結露水等の水分が、脱衣室97の床材92の上面と、下枠材81の鍔部83cの下面との間に入り込み、水分が下枠材81の下部にある土台90、根太95、下地材91等にまで滲み出し、これらを腐食させるおそれがあった。
本発明は、上記の課題に鑑み、下枠材の下部にある土台や下地材の腐食を防止するサッシ枠が取付けられる開口部の下枠材及びその開口部の下部構造を提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
(1) サッシ枠が取付けられる開口部の下枠材において、
上記サッシ枠の下枠の長手方向に対して交差し、上記サッシ枠の下枠が接する側の一側端縁まで延びる複数の溝を有することを特徴とする下枠材。
(1)の構成によれば、サッシ枠の下枠の長手方向に対して交差し、サッシ枠の下枠が接する側の一側端縁まで延びる複数の溝が形成されており、これにより、水の逃げ場が確保されるので、下枠材の上面の水を、該溝を介して、速やかに排出することができる。従って、下枠材の上面に長時間に亘って水が溜まることを防止することができるので、安全面、衛生面及び利便性において優れている。また、下枠材の上面に掛かった水又は下枠材に生じた結露水による水分を速やかに排出することができるので、脱衣室の床材と下枠材との間から水分が漏れ、下枠材の下部にある土台、根太、下地材等にまで滲み出し、これらを腐食することを防止することができる。
本発明は、更に、以下の構成を採用することができる。
(2) サッシ枠が取付けられる開口部の下枠材において、
上記サッシ枠の下枠の長手方向に対して交差し、上記サッシ枠の下枠が接する側の一側端縁まで延びる複数の溝を有する下板材、及び
上記下板材の上面を覆い、上記下板材の他側端縁から突出する薄板状の上板材を備えることを特徴とする下枠材。
(2)の構成によれば、下枠材は、下板材と上板材とを備え、下板材には、サッシ枠の下枠の長手方向に対して交差し、サッシ枠の下枠が接する側の一側端縁まで延びる複数の溝が形成されており、これにより、水の逃げ場が確保されるので、下枠材の上面の水を、該溝を介して、速やかに排出することができる。従って、下枠材の上面に長時間に亘って水が溜まることを防止することができるので、安全面、衛生面及び利便性において優れている。また、下枠材の上面に掛かった水又は下枠材に生じた結露水による水分を速やかに排出することができるので、脱衣室の床材と下枠材との間から水分が漏れ、下枠材の下部にある土台、根太、下地材等にまで滲み出し、これらを腐食することを防止することができる。
本発明は、更に、以下の構成を採用することができる。
(3) (1)又は(2)の下枠材において、
上記溝が、上記一側端縁に近づくにつれて深くなるテーパーを有することを特徴とする。
(3)の構成によれば、溝が、一側端縁が近づくにつれて深くなるため、溝に入り込んだ水分を、速やかに排出することができる。
本発明は、更に、以下の構成を採用することができる。
(4) サッシ枠が取付けられる開口部の下部構造であって、
上記サッシ枠の下枠、
該サッシ枠の下枠の長手方向に対して交差し、上記サッシ枠の下枠が接する側の一側端縁まで延びる複数の溝を有する下枠材、及び
該下枠材の下面に当接し、上記サッシ枠の下枠の下方へと導出される防水シートを備えることを特徴とする開口部の下部構造。
(4)の構成によれば、サッシ枠の下枠の長手方向に対して交差し、サッシ枠の下枠が接する側の一側端縁まで延びる複数の溝が形成されており、これにより、水の逃げ場が確保されるので、下枠材の上面の水を、該溝を介して、速やかに排出することができる。従って、下枠材の上面に長時間に亘って水が溜まることを防止することができるので、安全面、衛生面及び利便性において優れている。また、下枠材の上面に掛かった水又は下枠材に生じた結露水による水分を速やかに排出することができるので、脱衣室の床材と下枠材との間から水分が漏れ、下枠材の下部にある土台、根太、下地材等にまで滲み出し、これらを腐食することを防止することができる。
また、図4に示す開口枠の構造では、長時間に亘って下枠材81の上面に水が溜まると、サッシ枠の下枠94と下枠材81との間から少しずつ水が漏れるおそれもあり、その場合にも、水が下枠材81の下部にある土台90、根太95、下地材91等にまで滲み出し、これらを腐食させるおそれがあるが、上記(4)の構成では、溝からの水を、防水シートによって、土台、根太、下地材等に触れないようにしつつ、床下等に速やかに排出することができる。
下枠材の水分を、土台や下地材などを濡らすことなく床下等へと排出することができ、土台や下地材などの腐食やカビの発生を防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る開口部の下部構造を模式的に示す断面図である。 (a)は、本発明の第1実施形態に係る下板材を模式的に示す平面図であり、(b)は、その正面図であり、(c)は、その側面図であり、(d)は、(a)に示す下板材のA−A線断面図である。 本発明の第2実施形態に係る開口部の下部構造を模式的に示す断面図である。 従来の開口部の下部構造を模式的に示す断面図である。 (a)は、従来の下枠材を模式的に示す平面図であり、(b)は、その側面図である。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る開口部の下部構造1を模式的に示す断面図である。
図2(a)は、本発明の第1実施形態に係る下板材20を模式的に示す平面図であり、(b)は、その正面図であり、(c)は、その側面図であり、(d)は、(a)に示す下板材のA−A線断面図である。
図1に示すように、開口部の下部構造1は、下枠材10と、サッシ枠の下枠40と、防水シート50とを備えている。下枠材10は、脱衣室7と浴室8との間において、下地材(捨て張り合板)61の上面に設置されている。下枠材10は、合成樹脂製の板状体からなる下板材20及び上板材30とからなり、下板材20の上に上板材30が取り付けられている。下枠材10を構成する下板材20及び上板材30と、サッシ枠の下枠40とは、ともに、下地材61の下側に設けられた土台60と平行な方向に延びるように設けられている。換言すれば、サッシ枠の下枠40の長手方向(図1における図面手前側から奥側に延びる方向)は、下枠材10(下板材20及び上板材30)の長手方向に平行である。下枠材10と、縦枠51と、上枠材(図示せず)とは、開口枠(図示せず)を構成し、開口枠は、脱衣室7と浴室8とを区画する開口部9を包囲する形状を有する。なお、本発明において、下地材61の下側の構造は、図1に示すような構成に限定されず、例えば、図4に示したような土台と根太とが組まれた構造であってもよい。
図1に示すように、下枠材10の浴室8側には、アルミ製のサッシ枠の下枠40が設けられている。下枠40の脱衣室7側の端部41は、下方に向けて折り曲げられており、下枠材10の下板材20の上面に当接している。下板材20の上面に接着されて取り付けられた上板材30は、床材62と重なる部分の段差を少なくするために、薄板状となっており、下板材20に比して薄い。上板材30は、脱衣室7側に突出する床板側鍔部32を有しており、床板側鍔部32は、下地材61の上面に設置された床材62に重なっている。上板材30の上面には、滑り止め用の凹凸(図示せず)が形成されている。なお、本実施形態において、下板材20の厚さと床材62の厚さとは等しく、上板材30とサッシ枠の下枠40の下板材20の上面からの上方への突出高さとは等しいが、本発明は、この例に限定されない。
また、図1に示すように、下板材20の短手方向(図中左右方向)の幅は、下板材20のサッシ枠の下枠40が接する側の一側端縁26と、下地材61との端面とが同一平面上に位置する状態で、下板材20の他側端縁27と、床材62の端面62aとの間に間隔が空くように設定される。
図1及び図2(a)に示すように、下板材20の上面における、サッシ枠の下枠40が接する側(図中下側)には、下板材20の長手方向(サッシ枠の下枠40の長手方向)に対して直交し、サッシ枠の下枠40が接する側の一側端縁26まで延びる複数の排水用溝21が、互いに間隔を空けて形成されている。排水用溝21は、一側端縁26とは反対側の他側端縁27には達しておらず、下板材20の長手方向の側辺にも達していない。排水用溝21は、下板材20の周縁のうち、一側端縁26にのみ達している。また、下板材20の上面には、下板材20の長手方向に沿って、4本の接着剤溜め用(及び上板材30滑り止め用)溝24が形成されている。
図1、図2(c)及び図2(d)に示すように、排水用溝21の底面22は傾斜しており、排水用溝21は、一側端縁26に近づくにつれて深くなるテーパーを有している。即ち、排水用溝21の側開口部25の面積は、排水用溝21の奥側壁23の面積より大きい。本実施形態では、このように、排水用溝21が、一側端縁26に近づくにつれて深くなるテーパーを有するので、排水用溝21に入り込んだ水及び下板材20に生じた結露水による水分を速やかに排出することができる。また、排水用溝21は、最も浅い箇所(奥側壁23の位置する箇所)の深さが接着剤溜め用溝24より深くなるように形成されている。なお、下板材20において、接着剤溜め用溝24は、必ずしも形成されていなくてもよい。
図1に示すように、上板材30のサッシ枠側端部31は、排水用溝21の奥側壁23よりもサッシ枠の下枠40側に突出しており、排水用溝21の上方に至っているが、一側端縁26までは到達していない。サッシ枠の下枠40の脱衣室7側の端部41も、排水用溝21の上方に位置している。即ち、上板材30のサッシ枠側端部31と、サッシ枠の下枠40の脱衣室7側の端部41とは、排水用溝21の上方において、間隔を空けて対向している。従って、上板材30の上面及びサッシ枠の下枠40の端部41の近傍に掛かった水分を速やかに排水用溝21に導くことができる。また、各排水用溝21の間における下板材20の上面は平坦である。従って、サッシ枠の下枠40を真っ直ぐに取り付けることができる。
また、図1に示すように、樹脂製の防水シート50は、下板材20と下地材61との間に挟まれることにより、下枠材10の下面に当接し、下地材61の端面及び土台60の側面を覆うように床下へと導出される。これにより、排水用溝21を通過した水分は、防水シート50の表面を伝って床下に至る。従って、下地材61や土台60等の腐食を防止することができる。
[第2実施形態]
図3は、本発明の第2実施形態に係る開口部の下部構造101を模式的に示す断面図である。
第2実施形態に係る開口部の下部構造は、下板材120の幅及び上板材130の幅が第1実施形態の下板材20の幅及び上板材30の幅より狭いことを除いて、第1実施形態と同様である。
図3に示すように、開口部の下部構造101は、下枠材110と、サッシ枠の下枠140と、防水シート150とを備えている。下枠材110は、脱衣室107と浴室108との間において、下地材161の上面に設置されている。下枠材110は、下板材120及び上板材130とからなり、下板材120の上に上板材130が取り付けられている。なお、109は開口部を指し、160は土台を指す。
下枠材110の浴室108側には、サッシ枠の下枠140が設けられている。下枠140の脱衣室107側の端部141は、下方に向けて折り曲げられており、下枠材110の下板材120の上面に当接している。
下板材120の上面における、サッシ枠の下枠140が接する側には、下板材120の長手方向に対して直交し、サッシ枠の下枠140が接する側の一側端縁126まで延びる排水用溝121が形成されている。排水用溝121は、一側端縁126が近づくにつれて深くなるテーパーを有している。
上板材130のサッシ枠側端部131は、排水用溝121の奥側壁123よりもサッシ枠の下枠140側に突出しており、排水用溝121の上方に至っている。サッシ枠の下枠140の脱衣室107側の端部141も、排水用溝121の上方に位置しており、上板材130のサッシ枠側端部131と、サッシ枠の下枠140の脱衣室107側の端部141とは、排水用溝121の上方において、間隔を空けて対向している。
また、防水シート150は、下板材120と下地材161との間に挟まれることにより、下枠材110の下面に当接し、下地材161の端面と、土台160の上面及び側面とを覆うように床下へと導出される。第2実施形態に係る開口部の下部構造101によっても、第1実施形態と同様に、下地材161や土台160等の腐食を防止することができる。
以上、本発明の第1及び第2実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、例えば、以下のような構成を採用することができる。
第1及び第2実施形態においては、排水用溝が、サッシ枠の下枠の長手方向に対して直交している場合について説明したが、本発明において、排水用溝がサッシ枠の下枠の長手方向に対してなす角は、特に限定されず、例えば、排水用溝がサッシ枠の下枠の長手方向に対して略直交していてもよい。
排水用溝の平面視形状に関し、第1及び第2実施形態においては、排水用溝の平面視形状が矩形状である場合について説明したが、本発明において、排水用溝の平面視形状は、この例に限定されるものではなく、例えば、排水用溝の奥側壁から側開口部に近づくにつれて排水用溝の幅が次第に広がる形状、側開口部から奥側壁に近づくにつれて排水用溝の幅が次第に広がる形状等を挙げることができる。また、排水用溝は、第1及び第2実施形態のように、下枠材の長手方向に沿う長さが下枠材の短手方向に沿う長さより長くなるように形成されてもよく、逆に、下枠材の長手方向に沿う長さが下枠材の短手方向に沿う長さより短くなるように形成されてもよい。
排水用溝の平面視形状を、排水用溝の奥側壁から側開口部に近づくにつれて排水用溝の幅が次第に広がる形状とすることにより、排水用溝からの排水をよりスムーズに行うことが可能になる。排水用溝の平面視形状を、側開口部から奥側壁に近づくにつれて排水用溝の幅が次第に広がる形状とすることにより、上板材とサッシ枠の下枠の端部との間と排水溝とが連通する部分の面積を相対的に広く確保できるので、排水用溝への水分の導入をよりスムーズに行うことが可能になる。また、複数の排水用溝は、互いに連通していてもよい。
下枠材の短手方向に沿った排水用溝の平面視長さは、特に限定されず、例えば、下枠材の短手方向の幅の1/2を超えるものであってもよいが、本発明においては、第1及び第2実施形態に示したように、排水用溝の平面視長さは、下枠材の短手方向の幅の1/2以下であることが望ましく、下枠材の短手方向の幅の1/4以下であることがより望ましい。排水用溝の長さを短くすることにより、排水用溝に入り込んだ水分を速やかに床下側へ排出することが可能となり、また、サッシ枠の下枠を支持するための強度を確保することができる。
排水用溝の正面視形状(排水用溝の短手方向の断面形状)に関し、第1及び第2実施形態においては、排水用溝の平面視形状が矩形状である場合について説明したが、本発明において、排水用溝の平面視形状は、この例に限定されるものではなく、例えば、V字形状、U字形状等を挙げることができる。
下枠材の構造に関し、第1及び第2実施形態においては、下枠材が下板材と上板材とからなる場合について説明したが、本発明において、下枠材は、この例に限定されず、例えば、下板材と上板材とが一体的に構成されたものであってもよい。また、下板材は、複数の板状体が積層されることにより構成されたものであってもよい。
開口部の下部構造の適用位置に関し、第1及び第2実施形態においては、サッシ枠が設けられる側(一側端縁側)が浴室となり、床板が設けられる側(他側端縁側)が脱衣室となる位置である場合について説明したが、本発明は、この例に限定されるものではない。本発明において、開口部の下部構造の適用位置は、例えば、サッシ枠が設けられる側が屋外となり、床板が設けられる側が屋内となる位置(例えば勝手口等)であってもよい。本発明に係る開口部の下部構造を勝手口等に適用することにより、結露水の屋外への排出を容易に行うことができる。また、開口部は、扉が設けられるものに限定されず、窓が設けられるものであってもよい。
防水シートの取り付け方に関し、第1及び第2実施形態においては、防水シートが下板材と下地材との間に挟まれることにより取り付けられる場合について説明したが、本発明において、防水シートの取り付け方は、この例に限定されるものではない。防水シートは、例えば、下枠材の下面又は一側端縁側の端面に、接着剤等により取り付けられてもよく、リベット等により固定されてもよい。ただし、製造コスト増を避けるため、防水シートは、第1及び第2実施形態のように、下枠材(下板材)と下地材との間に挟まれることにより取り付けられるように構成されていることが望ましい。
なお、本発明は、上述した例に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
1、101 開口部の下部構造
7、107 脱衣室
8、108 浴室
9、109 開口部
10、110 下枠材
20、120 下板材
21、121 排水用溝
22 (排水用溝21の)底面
23、123 (排水用溝21の)奥側壁
24 接着剤溜め用溝
25 (排水用溝21の)側開口部
26、126 (下板材20のサッシ枠の下枠40が接する側の)一側端縁
27 (下板材20の)他側端縁
30、130 上板材
31、131 サッシ枠側端部
32 床板側鍔部
40、140 (サッシ枠の)下枠
41、141 サッシ枠の下枠の端部
50、150 防水シート
51 縦枠
60、160 土台
61、161 下地材
62、162 床材
62a (床材の)端面

Claims (4)

  1. サッシ枠が取付けられる開口部の下枠材において、
    上記サッシ枠の下枠の長手方向に対して交差し、上記サッシ枠の下枠が接する側の一側端縁まで延びる複数の溝を有することを特徴とする下枠材。
  2. サッシ枠が取付けられる開口部の下枠材において、
    上記サッシ枠の下枠の長手方向に対して交差し、上記サッシ枠の下枠が接する側の一側端縁まで延びる複数の溝を有する下板材、及び
    上記下板材の上面を覆い、上記下板材の他側端縁から突出する薄板状の上板材を備えることを特徴とする下枠材。
  3. 上記溝が、上記一側端縁に近づくにつれて深くなるテーパーを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の下枠材。
  4. サッシ枠が取付けられる開口部の下部構造であって、
    上記サッシ枠の下枠、
    該サッシ枠の下枠の長手方向に対して交差し、上記サッシ枠の下枠が接する側の一側端縁まで延びる複数の溝を有する下枠材、及び
    該下枠材の下面に当接し、上記サッシ枠の下枠の下方へと導出される防水シートを備えることを特徴とする開口部の下部構造。
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