JP5877177B2 - 外壁の止水構造および止水ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、外壁の止水構造および止水ユニットに関し、特に、屋外側へ突出する突出部材との取合い部を含む外壁の止水構造および止水ユニットに関する。
住宅等の建物において、小屋裏空間の換気を行うために、軒先や軒元から外気が取り込まれる。軒元から外気を取り込む場合、外壁と軒天部材との取合い部に通気口が設けられる。その場合、通気口より軒裏空間に浸入する雨水が、小屋裏空間にまで浸入しないように、水返し材が設けられる。
たとえば特開2008−156897号公報(特許文献1)では、水返し材が、外壁面材よりも屋外側に突出するように、外壁上部に配置されている。この水返し材は、隣接する胴縁間に嵌入される水返し固定クリップによって挟持されることで、外壁上部にボルトレスで固定されている。
また、特開2010−229632号公報(特許文献2)に示されるように、軒元からの雨水の浸入を、水返しシートによって防止する軒裏防水構造も提案されている。水返しシートは、一端が外壁に固定され、他端が屋根の垂木に固定されている。
特開2008−156897号公報 特開2010−229632号公報
特許文献1では、水返し材は、固定クリップによって、外壁面材の上端面より浮いた状態で固定されている。また、特許文献2では、水返しシートの一端は、たとえば断熱材と外壁フレームとの間など、外壁面材よりも屋内側に固定されている。そのため、従来の水返し材や水返しシートによれば、軒裏空間に浸入した雨水が、外壁面材の上端面に掛かってしまう可能性がある。そうすると、外壁面材の材質や種類によっては、雨水によって外壁面材の凍結や劣化を引き起こす可能性がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、外壁面材の劣化を防止することのできる外壁の止水構造および止水ユニットを提供することである。
この発明のある局面に従う外壁の止水構造は、屋外側へ突出する突出部材との取合い部を含む外壁の止水構造である。外壁は、屋外に面する外壁面材を含む。止水構造は、外壁面材の上端面に沿って配置される水切り部材と、水切り部材を、外壁の上部に固定するための固定部材とを備える。水切り部材は、屋外側に位置し、外壁面材の上端部に当接する第1の部分と、屋内側に位置し、外壁面材の上端面から浮いた状態で配置される第2の部分とを含む。
「外壁面材の上端部」とは、外壁面材の上端に位置する平面(すなわち上端面)と、屋外側の上端角部またはその近傍とを含む。
好ましくは、水切り部材は、第1の部分と第2の部分とによって段差が形成されている。
水切り部材は、外壁面材の上端面に沿って配置され、外壁面材の屋外側端部から屋内側端部まで延びる板状部材と、板状部材の下面であって第1の部分に相当する位置に配置される乾式防水シール材とを含むことが望ましい。
好ましくは、外壁は、外壁面材の屋内側の面に沿って間隔を置いて配置される複数の胴縁と、複数の胴縁の屋内側に配置される断熱材とをさらに含む。この場合、固定部材は、隣接する胴縁間に嵌入される嵌入部と、水切り部材の上部を上方から押さえて固定する押さえ部とを含むことが望ましい。
水切り部材は、板状部材の屋内側端部より立ち上がる縁部をさらに含んでいてもよい。この場合、固定部材は、縁部を係止する係止部をさらに含むことが望ましい。
外壁面材は、上下方向に貫通する複数の空洞を有していてもよい。この場合、外壁面材の上端面と水切り部材の第2の部分との間の空間と、複数の空洞の少なくとも一部とが連通状態となるように、段差の境界位置が選ばれていることが望ましい。
この発明のある局面に従う外壁の止水ユニットは、外壁の上部に配置される外壁の止水ユニットであって、外壁に含まれる外壁面材の上端面に沿って配置される水切り部材と、水切り部材を、外壁の上部に固定するための固定部材とを備える。水切り部材は、屋外側に位置し、外壁面材の上端面に当接する第1の部分と、屋内側に位置し、外壁面材の上端面から浮いた状態で配置される第2の部分とを含む。
本発明によれば、水切り部材によって、外壁面材の上端面の防水と、上端面からの湿気の排出機能の確保との両方を実現することができる。したがって、外壁面材の材質や種類に関わらず、外壁面材の劣化を防止することができる。
本発明の実施の形態に係る外壁の止水構造の概要を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態に係る外壁の止水構造の要部を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係る外壁面材の特徴を模式的に示す模式上面図である。 本発明の実施の形態に係る水切り部材の構造例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る固定部材の構造例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る水切り部材と固定部材との組み立て手順を示す図である。 本発明の実施の形態に係る水切り部材の設置手順を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の変形例1に係る水切り部材の構造例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の変形例3に係る水切り部材を用いた止水構造を示す断面図である。 外壁の上部に取り付けられる一般的な水切り部材を模式的に示す模式断面図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
本実施の形態では、一例として、軒天部材との取合い部を含む外壁の止水構造について説明する。軒天部材は、軒天ボードと、軒天ボードを外壁面材の表面に取り付けるための軒天ランナーとを含む。なお、外壁より屋外側へ突出する突出部材としては、軒天部材などの水平方向に延びる部材に限定されず、外壁より斜め下方に延びる屋根材などであってもよい。
(概要について)
外壁の上部に配置される一般的な水切り部材について、簡単に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る外壁の止水構造の概要を示す概略断面図である。図2は、外壁の止水構造の要部を拡大して示す拡大断面図である。
図1および図2を参照して、本実施の形態に係る建物の外壁10は、外壁面材11と、断熱材13と、外壁フレーム14とを含んでいる。外壁面材11と断熱材13との間には、上下方向に延びる複数の胴縁が配置されている。複数の胴縁間には、胴縁の厚み分の通気層12が形成されている。
外壁10は、いわゆる厚物外壁である。そのため、外壁面材11は、一般的な外壁面材よりも厚みが大きく、その表面11aには、重厚感を生じさせる大きな凹凸が形成されている。外壁面材11の厚みT1は、たとえば34mm程度である。
この建物において、小屋裏換気のための通気口は、軒元側にはなく、たとえば軒先側に設けられている。そのため、軒天ボード20を固定するための軒天ランナー21と外壁面材11との取合い部は、乾式防水シール材22などによって止水されている。
図3は、本発明の実施の形態に係る外壁面材11の特徴を模式的に示す模式上面図である。図3を参照して、外壁面材11の表面11aには、上述のように大きな凹凸がある。そのため、乾式防水シール材22によってこの凹凸に追従し切れず、外壁面材11の表面11aと乾式防水シール材22との間には、小さい隙間23ができてしまう。したがって、暴風雨の際などにおいては、雨水が、この隙間23を通過して軒裏空間に吹き上がってくる可能性がある。取合い部と外壁10の上端面11bとの間の距離が十分にある場合には、軒裏空間に浸入してきた水が、外壁面材11の上端面11bにまで到達することは考え難い。しかし、軒の出が浅い場合には、この距離が短くなるため、このような建物においては特に、外壁面材11の上端面11bに少量の水が掛かる場合がある。
また、図3に示されるように、外壁面材11の厚みを大きくすると、その製造過程において、上下方向に貫通する複数の空洞(中空層)15が生じる。この場合、外壁面材11の上端面11bには、空洞15の開口(以下「小口」という)15aが、厚み方向略中央位置に、一列に並ぶように形成される。そのため、外壁面材11の上端面11bに水が掛かると、小口15aから空洞15内に水が浸入してしまう。そうすると、外壁面材11の凍結や劣化につながる。
そこで、本実施の形態では、外壁面材11の上端面11bに沿って、水切り部材3を配置することとしている。なお、一般的に、外壁10の上部に取り付けられる水切り部材としては、図10に示すようなものである。
図10では、軒天ボード120を固定する軒天ランナー121に通気口121aが設けられている。この場合、通気口121aより外気とともに雨水が吹き上がり易い。そのため、外壁面材111の上部表面111aに、屋外側(軒先側)へ突出する水切り部材130が取り付けられている。しかし、一般的な外壁面材111の厚みT2は、16〜25mm程度であり、外壁面材111には上述のような空洞15はできないことが多い。したがって、一般的な水切り部材130では、外壁面材111の上端面111bの防水が考慮されていない。
これに対し、本実施の形態では、外壁面材11の上端面11bに蓋をするべく水切り部材3が設けられる。以下に、本実施の形態に係る水切り部材3の構造例および配置例について詳細に説明する。
(水切り部材の構造例)
図4は、本発明の実施の形態に係る水切り部材3の構造例を示す斜視図である。図2および図4を参照して、水切り部材3は、外壁面材11の上端面11bに沿って配置される。具体的には、外壁面材11の上端面11bの長手方向(横幅方向)に沿って、複数ピースの水切り部材3が隙間なく配置される。また、水切り部材3は、外壁面材11の厚み方向において、外壁面材11の屋外側端部から屋内側端部にまで延びている。水切り部材3は、外壁面材11の屋外側端縁から外側へ突出していてもよい。
水切り部材3は、本体部としての板状部材31と、板状部材31の下面に貼り付けられる乾式防水シール材32と、板状部材31の屋内側端部より立ち上がる縁部33とを含んでいる。板状部材31は、矩形形状を有する平板部である。板状部材31の長手方向が、外壁面材11の横幅方向に沿うように配置される。また、板状部材31は、外壁面材11の屋外側端部から屋内側端部にまで延びるように配置される。
乾式防水シール材32は、板状部材31の屋外側端縁から略中央位置までの範囲に、板状部材31の長手方向に沿って貼り付けられている。乾式防水シール材32は、圧縮可能な弾性体からなり、その材質は、たとえば発泡体ゴムである。乾式防水シール材32としては、たとえば、日東電工株式会社製のエプトシーラー(登録商標)が用いられてもよい。なお、軒天ランナー21との取合い部に設けられた上述の乾式防水シール材22も、乾式防水シール材32と同じ材質であってもよい。
このように、板状部材31の下面の屋外側半分に、乾式防水シール材32が設けられている。そのため、水切り部材3は、外壁面材11の厚みの範囲内に段差を有するように形成されている。つまり、水切り部材3は、外壁面材11の上端面11bに当接する第1の部分と、外壁面材11の上端面11bから浮いた状態で配置される第2の部分とを含んでいる。第2の部分においてのみ、外壁面材11の上端面11bと水切り部材3との間に空間(隙間)5が存在する。本実施の形態では、第1の部分は、乾式防水シール材32が貼り付けられた部分を表わし、第2の部分は、乾式防水シール材32が貼り付けられていない部分を表わしている。
水切り部材3により形成される段差の境界位置が、図3において仮想線L1にて示されている。この仮想線L1は、乾式防水シール材32の屋内側端縁のラインと一致する。図3に示されるように、本実施の形態では、外壁面材11の上端面11bに現れる小口15aの列上に仮想線L1がある。つまり、水切り部材3は、空洞15の小口15aの全てを乾式防水シール材32によって塞がないようにしている。したがって、空洞15内の湿気を適切に外部に逃がすことができる。なお、段差の境界位置は、外壁面材11の上端面11bと水切り部材3との間の空間5と、空洞15の少なくとも一部とが、連通状態となるように選ばれていればよい。たとえば、乾式防水シール材32が、空洞15の小口15a上に全く被らないようにしてもよい。
このような水切り部材3は、固定部材4によって外壁10の上部に固定される。次に、固定部材4の構造例および配置例について説明する。なお、水切り部材3および固定部材4は、外壁10の上部に配置される止水ユニットを構成する。
(固定部材の構造例)
図5は、本発明の実施の形態に係る固定部材4の構造例を示す斜視図である。図2および図5を参照して、固定部材4は、嵌入部41と、押さえ部42と、係止部43とを含む。嵌入部41は、通気層12に嵌入される。嵌入部41は、外壁面材11の裏面に当接される当接部411と、当接部411の下端に連結された下端連結部412と、下端連結部412の屋内側端部より斜め上方へ延びる板バネ部413とを有している。当接部411には、嵌入後の抜け防止のための爪414が設けられている。板バネ部413は、当接部411から離れる方向に付勢されている。固定部材4は、板バネ部413の上端部から屋外側へ延びる上蓋部44をさらに有している。
押さえ部42は、水切り部材3の板状部材31の上部を上方から押さえることで、水切り部材3を、外壁面材11の上端面11bに固定する。係止部43は、嵌入部41の当接部411の上端部と押さえ部42の屋内側端部との間に設けられており、水切り部材3の縁部33を係止または保持する。係止部43は、たとえば逆V字形状の溝を有している。
固定部材4を用いた水切り部材3の設置方法について、図6および図7を用いて具体的に説明する。図6は、本発明の実施の形態に係る水切り部材3と固定部材4との組み立て手順を示す図である。図7は、本発明の実施の形態に係る水切り部材3の設置手順を示す斜視図である。
まず、図6(A),(B),(C)を参照して、固定部材4の係止部43の溝内に、水切り部材3の縁部33が嵌め込まれる。これにより、水切り部材3は固定部材4により係止または保持される。図7に示されるように、1つの水切り部材3に対し、複数の固定部材4が取り付けられる。その状態で、固定部材4の嵌入部41を、通気層12に嵌入する。具体的には、通気層12において間隔を置いて配置されている胴縁16間に固定部材4が圧入される。これにより、嵌入部41の当接部411は、外壁面材11の裏面に圧接され、板バネ部413が断熱材13に圧接される。固定部材4は、水切り部材3の底面(すなわち、乾式防水シール材32の下面)が、外壁面材11の上端面11bに当接されるまで、圧入される。固定部材4が十分に押し込まれた場合、押さえ部42によって水切り部材3は上方より押さえ付けられる。これにより、水切り部材3の下方の乾式防水シール材32は下方向に圧縮されるため、乾式防水シール材32と外壁面材11の上端面11bとの間は隙間なく止水される。
また、固定部材4が十分に押し込まれると、板バネ部413の復元力により、通気層12に確実に固定される。また、当接部411には、外壁面材11側に向かって斜め上方へ突出する爪414が形成されているため、上方への抜け落ちも防止される。図6(C)には、図2に示されるように、水切り部材3が外壁面材11上端に取付けられた状態の固定部材4の形状が示されている。
以上説明したように、本実施の形態によれば、水切り部材3が、外壁面材11の上端面11b全体の蓋として機能する。そのため、外壁面材11と軒天ランナー21との取合い部における隙間23(図3)から、軒裏空間に雨水が吹き上がってきたとしても、上端面11bを止水することができる。また、空洞15の全てを塞がないように、水切り部材3の屋外側の下面にのみ乾式防水シール材32が設けられている。そのため、水切り部材3が、外壁面材11の上端面11b全体を覆っていても、水切り部材3の屋内側の部分(第2の部分)と外壁面材11の上端面11bとの間には、空間5が設けられる。したがって、水切り部材3によって、外壁面材11の上端面11bの防水と、上端面11bからの湿気の排出機能の確保との両方を実現することができる。したがって、水切り部材3を含む止水構造によれば、外壁面材11を含む外壁10の凍結や劣化を防ぐことができる。
また、水切り部材3上にまで浸入してきた水は、縁部33により返される。そのため、水切り部材3の屋内側端部から、空間5を通じて、外壁面材11の上端面11b上に浸入水が滴り落ちてしまうことを防ぐこともできる。
また、固定部材4を設けることで、外壁10の上部に、ボルトレスで水切り部材3を固定することができる。
なお、本実施の形態では、外壁面材11の表面11aに凹凸があるとして説明したが、表面11aに凹凸がない外壁面材11に対しても適用することができる。また、本実施の形態では、外壁面材11の上端面11bに空洞15の小口15aがあるとして説明したが、空洞15がない一般的な厚みの外壁に対しても、水切り部材3を適用することができる。このような外壁であっても、上部に水切り部材3を設けることで、上端面の気泡等から雨水が吸水されてしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態では、小屋裏換気のための通気口が、軒先側に設けられていることを前提としたが、軒元側に通気口を有する外壁構造においても、本実施の形態に係る止水ユニットを適用することができる。つまり、本実施の形態に係る止水ユニットを適用することで、雨水の浸入経路に関わらず、外壁面材11の上端面11bを止水することができる。
また、水切り部材3の構造は、上記例に限定されない。水切り部材3の変形例について、以下に説明する。
(水切り部材の変形例1)
水切り部材は、乾式防水シール材32を含むことなく段差を形成してもよい。このような水切り部材の構造例を、変形例1として図8に示す。
図8は、本発明の実施の形態の変形例1に係る水切り部材3Aの構造例を示す斜視図である。図8に示されるように、本変形例では、水切り部材3Aの板状部材31A自体が、段差を形成している。つまり、板状部材31Aは、外壁面材11の上端面11bに当接される下段部311と、外壁面材11の上端面11bから浮いた状態で配置される上段部313と、下段部311および上段部313を連結し、上下方向に延びる連結部312とにより形成されている。
この場合、固定部材4を通気層12に圧入する際に、水切り部材3Aの下段部311の屋外側端部が浮かないように、水切り部材3Aの上段部313の下面側に、たとえば複数の脚部(図示せず)等を設けることが望ましい。
(水切り部材の変形例2)
また、水切り部材は、外壁面材11の上端面11bに当接する第1の部分と、外壁面材11の上端面11bから浮いた状態で配置される第2の部分とを含む構成であれば、外壁面材11の厚みの範囲内に段差を形成していなくてもよい。たとえば、水切り部材の第2の部分は、たとえば図8に示した水切り部材3Aの下段部311の屋内側端部より、屋内側に向かって斜め上方に延びる傾斜部として形成されていてもよい。
(水切り部材の変形例3)
あるいは、水切り部材は、外壁面材11の屋外側上端部に当接する部分を有していれば、上端面11b自体には当接しない構成であってもよい。つまり、水切り部材の第1の部分は、外壁面材11の上端角部またはその近傍に当接する構成であってもよい。
図9は、本発明の実施の形態の変形例3に係る水切り部材3Bを用いた止水構造を示す断面図である。図9を参照して、水切り部材3Bの板状部材31Bは、外壁面材11の屋外側端部から屋内側端部にまで斜め上方に延びている。水切り部材3Bは、板状部材31Bの屋外側端部から外壁面材11の表面11aに沿って垂れ下がる垂下部34をさらに有している。これにより、水切り部材3Bは、板状部材31Bと垂下部34との連結部分の内側において、外壁面材11の上端角部11cと当接される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
3,3A,130 水切り部材、4 固定部材、5 空間、10 外壁、11,111 外壁面材、12 通気層、13 断熱材、14 外壁フレーム、15 空洞、20,120 軒天ボード、21,121 軒天ランナー、22,32 乾式防水シール材、23 隙間、31,31A 板状部材、33 縁部、41 嵌入部、42 押さえ部、43 係止部、44 上蓋部、311 下段部、312 連結部、313 上段部、411 当接部、412 下端連結部、413 板バネ部、414 爪。

Claims (7)

  1. 屋外側へ突出する突出部材との取合い部を含む外壁の止水構造であって、
    前記外壁は、屋外に面し、かつ、その表面側において前記突出部材と交差する外壁面材と、前記外壁面材の屋内側に形成された通気層とを含み、
    前記突出部材よりも上方に位置する前記外壁面材の上端面に沿って配置される水切り部材を備え、
    前記水切り部材は、屋外側に位置し、前記外壁面材の上端部に当接する第1の部分と、前記第1の部分の屋内側端部に連結され、かつ、前記外壁面材の前記上端面から浮いた状態で配置されることによって前記上端面との間に前記通気層に連通する空間を形成する第2の部分とを含み、
    前記水切り部材を、前記外壁の上部に固定するための固定部材をさらに備える、外壁の止水構造。
  2. 前記水切り部材は、前記第1の部分と前記第2の部分とによって段差が形成されている、請求項1に記載の外壁の止水構造。
  3. 前記水切り部材は、
    前記外壁面材の前記上端面に沿って配置され、前記外壁面材の屋外側端部から屋内側端部まで延びる板状部材と、
    前記板状部材の下面であって前記第1の部分に相当する位置に配置される乾式防水シール材とを含む、請求項2に記載の外壁の止水構造。
  4. 記固定部材は、前記通気層に嵌入される嵌入部と、前記水切り部材の上部を上方から押さえて固定する押さえ部とを含む、請求項2または3に記載の外壁の止水構造。
  5. 前記水切り部材は、前記板状部材の屋内側端部より立ち上がる縁部をさらに含み、
    前記固定部材は、前記縁部を係止する係止部をさらに含む、請求項4に記載の外壁の止水構造。
  6. 前記外壁面材は、上下方向に貫通する複数の空洞を有しており、
    前記外壁面材の前記上端面と前記水切り部材の前記第2の部分との間の空間と、前記複数の空洞の少なくとも一部とが連通状態となるように、前記段差の境界位置が選ばれている、請求項1に記載の外壁の止水構造。
  7. 表面側において突出部材と交差する外壁面材と、前記外壁面材の屋内側に形成された通気層とを含む外壁の上部に配置される外壁の止水ユニットであって、
    前記突出部材よりも上方に位置する前記外壁面材の上端面に沿って配置される水切り部材と、
    前記水切り部材を、前記外壁の前記上部に固定するための固定部材とを備え、
    前記水切り部材は、屋外側に位置し、前記外壁面材の上端部に当接する第1の部分と、前記第1の部分の屋内側端部に連結され、かつ、前記外壁面材の前記上端面から浮いた状態で配置されることによって前記上端面との間に前記通気層に連通する空間を形成する第2の部分とを含む、外壁の止水ユニット。
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