JP5440794B2 - インクカートリッジおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクカートリッジおよびインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録において、インクを収容したインクカートリッジが使用されている。インクカートリッジには、インク残量を検知するインク残量検知部が設けられている場合がある。インク残量検知部は、例えば、光透過の有無によってインク残量を検知する。一方、インクジェット記録において、記録画像の品質向上のために、記録媒体への浸透性(濡れ性)を高めた水性インクを使用することがある。しかし、高浸透性の水性インクをインクカートリッジに収容すると、水性インクが減って本来ならインク残量検知部において光が透過する場合であっても、水性インクがインク残量検知部に残留して光透過を阻害する結果、検知エラーが発生するおそれがある。この問題を解決するために、インクカートリッジのインク残量検知部にポリオルガノシロキサンを塗布して撥水膜(撥インク膜)を形成することが提案されている(特許文献1)。
特開2000−198222号公報
しかし、特許文献1に記載の方法では、時間の経過等により撥水膜が剥離するおそれがあり、インク残量の検知エラーの防止が不充分である。また、特許文献1に記載の方法では、剥離した撥水膜が水性インクに混入する問題もある。
そこで、本発明は、高浸透性の水性インクを収容してもインク残量の検知エラーを充分に防止可能であり、かつ撥水材料の水性インクへの混入も防止可能なインクジェット記録用のインクカートリッジの提供を目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のインクカートリッジは、顔料、水およびノニオン性界面活性剤を含むインクジェット記録用水性インクを収容するためのインクカートリッジであって、
光透過の有無によってインク残量を検知するインク残量検知部を有し、
前記インク残量検知部が、撥水材料を0.14重量%〜10重量%含む疎水性樹脂を用いて形成されていることを特徴とする。
本発明のインクカートリッジは、インク残量検知部が、撥水材料を0.14重量%以上の割合で含む疎水性樹脂を用いて形成されている。このため、本発明のインクカートリッジでは、従来の撥水膜のように剥離による撥水性の喪失がなく、充分な撥水性を長期にわたって保持可能であるため、ノニオン性界面活性剤を用いた高浸透性の水性インクを収容しても、インク残量の検知エラーを充分に防止できる。また、撥水材料の割合が10重量%以下であるため、本発明のインクカートリッジにおいて、インク残量検知部からの撥水材料の溶出も防止可能である。
図1は、本発明のインクカートリッジの構成の一例を示す外観斜視図である。 図2は、図1に示すインクカートリッジの分解斜視図であり、図2(a)は、第2ケース部材を示し、図2(b)は、インク貯留体を示し、図2(c)は、第1ケース部材を示す。 図3は、図2(b)に示すインク貯留体のI−I方向から見た断面図である。 図4は、図2(b)に示すインク貯留体の平面図である。 図5(a)は、図4に示すインク貯留体のセンサーアームを示す正面図であり、図5(b)は、図5(a)の矢印Vb方向から見た前記センサーアームを示す図である。 図6(a)は、図4に示すインク貯留体のインク残量検知部近傍の概略を示す正面図であり、図6(b)は、図6(a)のII−II方向から見た前記インク残量検知部の断面図であり、図6(c)は、図6(a)のIII−III方向から見た前記インク残量検知部近傍の断面図である。 図7は、図1に示すインクカートリッジの本発明のインクジェット記録装置への装着方法を説明するための説明図である。 図8は、図4に示すインク貯留体のインクタンク内のインク残量の検知方法を説明するための説明図である。
本発明において、「撥水材料を含む疎水性樹脂」とは、例えば、ポリマーブレンドまたはポリマーアロイにより、撥水材料が混合された疎水性樹脂である。
本発明において、前記「0.14重量%〜10重量%」は、撥水材料と疎水性樹脂との合計に対する撥水材料の割合である。
図1および図2に、本発明のインクカートリッジの構成の一例を示す。図1は、本例のインクカートリッジ1の外観を示す斜視図であり、図2は、前記インクカートリッジ1の分解斜視図である。なお、以下に説明するインクカートリッジは、一例であり、本発明は本例に限定および制限されない。
図1に示すように、前記インクカートリッジ1は、略6面体として構成されている。すなわち、最大面積となる一対の略矩形面と、一対の前記略矩形面を連結する4方向に位置する側面との略6つの面で構成されている。これ以降、一対の前記略矩形面の長辺に沿う方向を長手方向、一対の前記略矩形面の短辺に沿う方向を短手方向、前記長手方向および前記短手方向に直交する方向を幅方向と言う。また、一対の前記略矩形面の一方を正面、他方を背面と言う。
図1および図2に示すように、前記インクカートリッジ1は、インクを貯留するインク貯留体100の略全体を覆うケース200(第1ケース部材210および第2ケース部材220)を備えている。本例では、前記インク貯留体100および前記ケース200は、それぞれ、樹脂材料から形成されている。前記樹脂材料としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン等があげられる。なお、インク残量検知部140の形成材料については、後述する。
図2(b)に示すように、前記インク貯留体100は、インクを貯留するインクタンク110と、前記インクタンク110に貯留されているインクを外部(後述のインクジェット記録装置1000(図7参照))に供給するインク供給部120と、前記インクタンク110内に大気を導入する大気導入部130とを備えている。前記インクタンク110は、本体部170と、前記インク供給部120と前記大気導入部130との間において、前記本体部170から長手方向に突出していると共に、内部に前記本体部170と連通する空間が形成されたインク残量検知部140とを有している。すなわち、前記インク貯留体100の同一壁面に前記インク供給部120、前記大気導入部130、および前記インク残量検知部140が設けられている。
つぎに、図3を参照して、前記インク残量検知部140について説明する。図3は、図2(b)に示すインク貯留体100のI−I方向から見た断面図である。なお、図3には、説明の便宜上、後述のインクジェット記録装置1000に設けられた透過型光学式センサ1014(図7参照)の光照射部1014aおよび光受光部1014bを示している。前記インク残量検知部140は、光透過性を有しており、前記インクカートリッジ1が後述のインクジェット記録装置1000に装着された際に、後述のインクジェット記録装置1000に設けられた透過型光学式センサ1014の光照射部1014aと光受光部1014bとの間に配置される。前記インク残量検知部140は、前記光照射部1014aから照射された光(例えば、赤外光)1020を前記光受光部1014bに向けて透過可能である。なお、ストッパ142については、後述する。
前記インク残量検知部140は、撥水材料を0.14重量%〜10重量%含む疎水性樹脂を用いて形成されている。前記インク残量検知部140の形成材料は、撥水材料および疎水性樹脂以外のその他の成分を含んでもよい。前記インク残量検知部140を、撥水材料を0.14重量%以上の割合で含む疎水性樹脂を用いて形成することで、従来の撥水膜のように剥離による撥水性の喪失がなく、充分な撥水性を長期にわたって保持可能であるため、ノニオン性界面活性剤を用いた高浸透性の水性インクを収容しても、インク残量の検知エラーを充分に防止できる。また、撥水材料の割合を10重量%以下とすることで、インク残量検知部からの撥水材料の水性インクへの溶出も防止可能であり、前記溶出に起因した吐出不良を生じることがない。前記撥水材料割合は、好ましくは、0.35重量%〜6.4重量%である。
前記疎水性樹脂としては、例えば、表面自由エネルギーが45J/m以下である樹脂を用いることができる。より具体的には、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン(PP):表面自由エネルギー:29J/m、ポリエチレン(PE):表面自由エネルギー:31J/m等)、ポリエチレンテレフタレート(PET、表面自由エネルギー:43J/m)、ポリスチレン(PS、表面自由エネルギー:33J/m)、ポリメタクリル酸メチル(PMM、表面自由エネルギー:39J/m)、ポリ塩化ビニル(表面自由エネルギー:39J/m)等があげられる。これらの中でも、耐溶剤性(耐インク性)、光透過性(透明性)、加工性の観点から、ポリオレフィンが好ましく、より好ましくはポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)であり、特に好ましくはポリプロピレン(PP)である。前記疎水性樹脂としては、例えば、市販品を用いてもよい。前記市販品としては、例えば、(株)プライムポリマー製の「プライムポリプロ(登録商標)J227T」(PP)、「プライムポリプロ(登録商標)J−3000GP」(PP)等があげられる。前記疎水性樹脂は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
前記撥水材料としては、共に使用される前記疎水性樹脂よりもさらに表面エネルギーが低い材料を用いることができる。より具体的には、例えば、ケイ素含有化合物、フッ素含有化合物等があげられる。例えば、前記疎水性樹脂としてポリオレフィンを用いる場合においては、ポリオレフィンとの混合性に優れることから、前記撥水材料として、ポリオルガノシロキサンを用いることが好ましい。前記撥水材料としては、例えば、市販品を用いてもよい。前記市販品としては、(株)プライムポリマー製の「ポリファイン(登録商標)MF18R」(ポリオルガノシロキサン7重量%含有)、東レ・ダウコーニング(株)製の「DOW CORNING TORAY BY27−001」(ポリオルガノシロキサン50重量%含有)等があげられる。前記撥水材料は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。なお、後述の実施例では、前記ポリオルガノシロキサンを含有する市販品と疎水性樹脂とを混合しているが、本発明は、これに限定されず、他の成分を含まない撥水材料と疎水性樹脂とを混合してもよい。
つぎに、図4を参照して、前記インク貯留体100について詳細に説明する。図4に示すように、前記インク貯留体100は、前記インクタンク110、前記インク供給部120および前記大気導入部130を主に備えている。
なお、図4に示したインク貯留体100の状態が、インクカートリッジ1を後述のインクジェット記録装置1000(図7参照)に装着する姿勢である。すなわち、インクカートリッジ1は、最大面積となる面が垂直となり、かつ最大面積となる面の長辺が水平方向に沿う姿勢で後述のインクジェット記録装置1000に装着される。このとき、前記インク供給部120および前記大気導入部130は、前記インクカートリッジ1の側面に位置する。より詳細には、前記インク供給部120が底部側に位置し、前記大気導入部130が天井側に位置する。これ以降、前記インクカートリッジ1の後述のインクジェット記録装置1000への装着姿勢における天井側を「上」、底部側を「下」として上下方向を定める。すなわち、前記インク貯留体100に貯留されているインクの減少に伴うインク液面の変位方向が上下方向となる。
図4に示すように、前記本体部170は、前記本体部170の正面側および背面側に縁部を有するフレーム部180と、前記フレーム部180の正面側および背面側の縁部に溶着されるフィルム160とを有している。本例では、前記フレーム部180の正面側と背面側との両面を前記フィルム160で塞ぐことによって、前記本体部170の内部にインクが貯留される空間を形成している。したがって、前記インク貯留体100の厚みを、側壁により両面を塞ぐ場合と比較して薄くすることができる。
前記フレーム部180は、前記インクタンク110の幅方向に平行な面を有している。前記フレーム部180は、前記本体部170の内部空間を画定する立壁である外周溶着部400と、前記インクタンク110の幅方向に平行な面を有しており、前記外周溶着部400の内側に配置される内部溶着部411〜417と、前記インクタンク110の幅方向と直交する面を有しており、前記外周溶着部400と前記内部溶着部411〜417とを連結する連結部420、430、440とを備えている。前記連結部420は、図4の左下部分において前記外周溶着部400と前記内部溶着部411とを連結している。前記連結部430は、図4の上部において前記外周溶着部400と前記内部溶着部412とを連結している。前記連結部440は、図4の左上部から右下部にかけて前記外周溶着部400と前記内部溶着部413〜417とを連結している。ここで、図4において、前記外周溶着部400および前記内部溶着部411〜417の黒塗りされた部分は、同一の仮想平面上に位置しており、当該部分に前記フィルム160が溶着されている。また、前記連結部420には、後述のセンサーアーム470の取付部472を挟持するアーム保持部425が設けられている。
図4に示すように、前記内部溶着部411〜417は、少なくともその一部の立壁が、前記フレーム部180の長手方向に対して下降傾斜するか、または略直交する方向、すなわち、前記インクカートリッジ1の下方側に延びており、その下方側の端部が前記外周溶着部400に接続されていない。よって、前記フレーム部180に前記フィルム160を溶着する際の前記フィルム160の弛みを抑制するために、前記外周溶着部400の内部に複数の前記内部溶着部411〜417を設けたとしても、複数の前記内部溶着部411〜417がインクの流れを妨げることを低減することができる。また、前記内部溶着部411〜417が、前記外周溶着部400の内側に拡散されて配置されているので、前記フィルム160の弛みの発生を低減すると共に、インクの流れの妨げを効果的に低減することができる。
図4に示すように、前記インク供給部120は、前記インクタンク110と連通すると共に長手方向に延在する筒状のインク供給路121と、その一部が前記インク供給路121内に内挿されるインク供給機構122とから構成されている。前記インク供給機構122は、前記インクカートリッジ1が後述のインクジェット記録装置1000に装着されていない状態では、インクの流路を閉鎖し、後述のインクジェット記録装置1000に装着され、後述のインクジェット記録装置1000のインク抽出管1015(図7参照)が挿入されるとインクの流路を開放する。したがって、前記インク供給部120は、前記インクカートリッジ1が後述のインクジェット記録装置1000に装着されている際に、前記インクタンク110内のインクを後述のインクジェット記録装置1000に供給することができる。
前記大気導入部130は、前記インクタンク110と連通すると共に長手方向に延在する筒状の大気連通路131と、その一部が前記大気連通路131内に内挿されると共に、前記大気連通路131の外に向かって突出する棒状のバルブ開放部132aを有する大気導入機構132とから構成されている。前記大気導入機構132は、前記インクカートリッジ1が後述のインクジェット記録装置1000に装着されていない状態では、大気の流路を閉鎖し、後述のインクジェット記録装置1000に装着され、前記バルブ開放部132aが後述のインクジェット記録装置1000の装着面1013(図7参照)と当接し、前記大気連通路131内に向かって押圧された際に大気の流路を開放する。したがって、前記大気導入部130は、前記インクカートリッジ1が後述のインクジェット記録装置1000に装着されている際に、前記インクタンク110内を大気と連通させることができる。
前記インクタンク110内には、前記インクタンク110に貯留されたインクの減少に伴って、図4における左下部近傍、すなわち、前記インク供給部120近傍を支点として揺動可能なセンサーアーム470が配置されている。図5を参照して、前記センサーアーム470について説明する。図5(a)は、前記センサーアーム470の正面図であり、図5(b)は、図5(a)の矢印Vb方向から見た前記センサーアーム470を示した図である。前記センサーアーム470は、前記インクタンク110内のインク残量を検知するための部材である。また、前記センサーアーム470は、インクの比重より小さい比重となる樹脂材料(例えば、スチレン樹脂)から構成されている。
前記センサーアーム470は、前記インクタンク110内に枢支され、インク残量に応じて揺動する揺動部材である。前記センサーアーム470は、前記本体部170に設けられている略C字型のアーム保持部425(図4参照)に取り付けられた取付軸472aを備えた取付部472と、図5(a)において前記取付部472の右側に位置するフロート部471と、前記取付部472から前記フロート部471に対して略垂直方向(図5(a)上方)に延びると共にさらに上方に傾斜して延びるアーム部473とを有している。前記フロート部471の体積は、前記アーム部473の体積よりも充分に大きいものとされている。そして、前記アーム部473の端部は、後述のインクジェット記録装置1000に設けられた透過型光学式センサ1014(図7参照)により検知される被検知部473aとなっている。前記被検知部473aは、図5(a)の紙面に平行な面を有する板状である。なお、前記センサーアーム470が前記インクタンク110内に取り付けられた状態では、図4に示すように、前記センサーアーム470の前記被検知部473aは、前記インク残量検知部140内の空間に配置される。
前記センサーアーム470は、一端(図5(a)における左側端部)に前記被検知部473aを有すると共に、他端(図5(a)における右側端部)に前記フロート部471を有しており、前記取付部472を中心に揺動可能である。ここで、図5(a)に示すように、回動の中心である前記取付部472から前記被検知部473aまでの長さは、前記取付部472から前記フロート部471の端部までの長さよりも長い。なお、前記センサーアーム470は、前記フロート部471が前記インクタンク110の底壁と当接することによって、図4における時計回りへの回動が規制される。また、前記被検知部473aが後述のストッパ142と当接することによって、図4における反時計回りへの回動が規制される。このように、前記センサーアーム470は、前記インクタンク110の底壁と後述のストッパ142とによって、一定の揺動経路で揺動するように揺動範囲が規制されている。
前記アーム部473には、幅方向(図5(b)の左右方向)に突出するリブ473bが形成され強度が保たれている。前記被検知部473aには、上下2箇所(図5(a)上側端部および下側端部)に、略半球状のアーム突起部473c、473dが設けられている。前記アーム突起部473c、473dは、それぞれ、略半球状に形成されているため、前記インク残量検知部140の内壁と当接する部分が前記アーム突起部473c、473dの先端だけとなり、インクの表面張力の影響を抑制することができる。
前述のとおり、前記センサーアーム470は、インクの比重より小さい比重となる樹脂材料から構成されている。また、前記フロート部471の体積は、前記アーム部473の体積よりも充分に大きいものとされている。前記センサーアーム470において、前記フロート部471がインクの液中に位置している場合には、重力および浮力によって前記センサーアーム470に生じる図5(a)における反時計回りのモーメントが時計回りのモーメントよりも大きくなり、前記フロート部471の一部がインクの液中から露出した場合には、前記フロート部471に生じる浮力が減少し、反時計周りのモーメントと時計回りのモーメントとが等しくなるように設定されている。したがって、前記フロート部471の一部がインクの液中から露出した後は、インクの減少に伴いさらにインクの液面が下がると、その液面に追従して前記フロート部471が下方に移動する。前記フロート部471が下方に移動すると、前記取付部472の取付軸472aを支軸として、前記アーム部473が上方に移動する。
つぎに、図6を参照して、前記インク残量検知部140の構造について説明する。図6(a)は、前記インク残量検知部140近傍の概略を示す正面図であり、図6(b)は、図6(a)のII−II方向から見た前記インク残量検知部140の断面図であり、図6(c)は、図6(a)のIII−III方向から見た前記インク残量検知部140近傍の断面図である。
図6(a)に示すように、前記インク残量検知部140は、前記本体部170から外方(図6(a)左方向)に突出しており、図6(b)および図6(c)に示すように、その内部には前記本体部170の内部に連通すると共に、上下方向に延在する空間が形成されている。そして、前記インク残量検知部140内の空間には、前記センサーアーム470の一端に設けられた前記被検知部473aが配置される。なお、前記被検知部473aは、前記インク残量検知部140内において上下方向に変位可能である。また、前記インク残量検知部140の内部には、前記センサーアーム470を下方から支持し、前記センサーアーム470の変位を規制するストッパ142が設けられている。
前述のとおり、前記インク残量検知部140は、光透過性を有しており、前記インクカートリッジ1が後述のインクジェット記録装置1000に装着された際に、後述のインクジェット記録装置1000に設けられた透過型光学式センサ1014の光照射部1014aと光受光部1014b(図7参照)との間に配置される。また、前記センサーアーム470は、遮光性を有している。これにより、前記透過型光学式センサ1014は、前述のように、インクの減少によりインクの液面が低下した際に、前記センサーアーム470の回動に伴って前記アーム部473が上方に移動し、前記被検知部473aが前記インク残量検知部140内において上方へ移動すると、前記被検知部473aの変位を検知することができる。したがって、前記透過型光学式センサ1014によって、インクの残量が少なくなったことを検知することができる。
図6(c)に示すように、前記インク残量検知部140の幅方向に沿う長さt2は、前記本体部170の幅方向に沿う長さt3よりも短い。したがって、前記透過型光学式センサ1014の前記光照射部1014aと前記光受光部1014b(図7参照)との間の間隔を比較的狭くすることができるので、安価なセンサを用いても前記被検知部473aを確実に検知することができる。
つぎに、図2を参照して、前記ケース200について説明する。前記ケース200は、図2(c)および図2(a)に示すように、前記インク貯留体100を幅方向から挟み込む第1ケース部材210、および第2ケース部材220で構成されている。前記第1ケース部材210は、前記インク貯留体100の図2下側面を覆う部材であり、前記第2ケース部材220は、前記インク貯留体100の図2上側面を覆う部材である。
前記第1ケース部材210と前記第2ケース部材220とは略同形状に形成されており、前記インク貯留体100を挟持した状態において、前記インク供給部120の一部を外部に露出する略円形の貫通孔を構成するケース切欠部211、221と、前記大気導入部130の一部を外部に露出する略円形の貫通孔を構成するケース切欠部212、222と、前記インク残量検知部140の側壁とにより前記透過型光学式センサ1014(図7参照)を前記インク残量検知部140を挟み込む位置まで挿入可能な貫通孔を前記インク残量検知部140の両側(図2(a)および図2(c)の上下両側)に構成するケース切欠部213、223とがそれぞれ形成されている。
つぎに、前記ケース200の外形状について説明する。前記第1ケース部材210および前記第2ケース部材220の短手方向両側端部には、それぞれ、前記第1ケース部材210および前記第2ケース部材220の表面に対する凹状の段差が長手方向に延在するように形成されている。この段差部分において、前記第1ケース部材210および前記第2ケース部材220がそれぞれ溶着され、前記ケース200に対して前記インク貯留体100が固着される。前記段差部分は、前記インク供給部120側(図2(a)および図2(c)の右手前側)の段差部分が第1ケース溶着部216、226であり、前記大気導入部130側(図2(a)および図2(c)の左奥側)の段差部分が第2ケース溶着部217、227である。前記第2ケース部材220における前記第1ケース溶着部226の前記ケース切欠部221が形成されている側とは反対側の端部には、短手方向に延びる係合部226aが形成されている。なお、図示はしないが、前記第1ケース部材220にも前記係合部226aと同様の係合部が形成されている。前記第2ケース溶着部217、227は、前記ケース200の長手方向の略中間位置に凹状に形成された係止部217a、227aを有している。
前記インクカートリッジ1は、例えば、つぎのようにして製造することができる。
すなわち、まず、前記撥水材料と前記疎水性樹脂とを、例えば、ポリマーブレンドまたはポリマーアロイにより混合し、前記割合の撥水材料を含む疎水性樹脂を得る。ついで、前記撥水性材料を含む疎水性樹脂を射出成形することで、前記インク残量検知部140を作成する。
つぎに、前記インク貯留体100の前記インク残量検知部140および前記フィルム160を除く部分(以下、「インク貯留体部品」と言う)を、前述の樹脂材料を射出成形することで作成する。ついで、前記インク貯留体部品に前記インク残量検知部140を接着することで、接着物を得る。
つぎに、前記センサーアーム470を、前述の樹脂材料を射出成形することで作成する。ついで、前記センサーアーム470を前記接着物に組み込んだ後、前記フィルム160を超音波溶着により溶着することで、前記センサーアーム470が組み込まれた前記インク貯留体100を作成する。
前記第1ケース部材210および前記第2ケース部材220を、それぞれ、前述の樹脂材料を射出成形することで作成する。ついで、前記センサーアーム470が組み込まれた前記インク貯留体100を前記第1ケース部材210および前記第2ケース部材220で挟み込み、前記第1ケース部材210および前記第2ケース部材220を溶着することで、前記インクカートリッジ1を得ることができる。
なお、本例では、前記インク残量検知部140および前記インク貯留体部品を別個に作成した後、接着しているが、本発明は、これに限定されない。本発明のインクカートリッジの製造においては、前記インク残量検知部140および前記インク貯留体部品を、射出成形により一体成形してもよい。この場合には、前記インク貯留体部品は、前記インク残量検知部140と同じ前記割合の撥水材料を含む前記疎水性樹脂を用いて作成する。なお、前記一体成形においては、成形型の前記インク残量検知部140を形成する部分に前記割合の撥水材料を含む前記疎水性樹脂を、前記成形型の前記インク貯留体部品を形成する部分に前述の樹脂材料を二度に分けて射出することで、前記インク残量検知部140および前記インク貯留体部品のいずれか一方を先に成形した後、他方を続けて同一成形型内で成形してもよい。
前記インクカートリッジには、顔料、水およびノニオン性界面活性剤を含むインクジェット記録用水性インク(以下、単に「水性インク」または「インク」と言うことがある)が収容される。本発明のインクカートリッジは、光を透過しない顔料を含む水性インクを収容しても、インク残量検知部140に水性インクが残留することによって生じるインク残量の検知エラーを充分に防止可能である。
前記顔料は、例えば、カーボンブラック、無機顔料および有機顔料等があげられる。前記カーボンブラックとしては、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等があげられる。前記無機顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化鉄系無機顔料およびカーボンブラック系無機顔料等をあげることができる。前記有機顔料としては、例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料;フタロシアニン顔料、ペリレンおよびペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料等の多環式顔料;塩基性染料型レーキ顔料、酸性染料型レーキ顔料等の染料レーキ顔料;ニトロ顔料;ニトロソ顔料;アニリンブラック昼光蛍光顔料;等があげられる。また、その他の顔料であっても水相に分散可能なものであれば使用できる。これらの顔料の具体例としては、例えば、C.I.ピグメントブラック1、6および7;C.I.ピグメントイエロー1、2、3、12、13、14、15、16、17、55、78、150、151、154、180、185および194;C.I.ピグメントオレンジ31および43;C.I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、12、15、16、48、48:1、53:1、57、57:1、112、122、123、139、144、146、149、166、168、175、176、177、178、184、185、190、202、221、222、224および238;C.I.ピグメントバイオレット196;C.I.ピグメントブルー1、2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:4、16、22および60;C.I.ピグメントグリーン7および36等があげられる。
前記顔料は、自己分散型顔料であることが好ましい。前記自己分散型顔料は、例えば、顔料粒子にカルボニル基、ヒドロキシル基、カルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基等の親水性官能基およびそれらの塩の少なくとも一種が、直接または他の基を介して化学結合により導入されていることによって、分散剤を使用しなくても水に分散可能なものである。前記自己分散型顔料は、例えば、特開平8−3498号公報、特表2000−513396号公報、特表2009−515007号公報等に記載の方法によって処理された自己分散型顔料を用いることができる。前記自己分散型顔料は、例えば、市販品を用いてもよい。前記市販品としては、例えば、キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ社製の「CAB−O−JET(登録商標)200」、「CAB−O−JET(登録商標)250C」、「CAB−O−JET(登録商標)260M」、「CAB−O−JET(登録商標)270Y」、「CAB−O−JET(登録商標)300」、「CAB−O−JET(登録商標)400」、「CAB−O−JET(登録商標)450C」、「CAB−O−JET(登録商標)465M」および「CAB−O−JET(登録商標)470Y」;オリエント化学工業(株)製の「BONJET(登録商標)BLACK CW−2」および「BONJET(登録商標)BLACK CW−3」;東洋インキ製造(株)製の「LIOJET(登録商標)WD BLACK 002C」;等があげられる。
前記自己分散型顔料の原料として用いることができる顔料は、無機顔料および有機顔料のいずれも使用することができる。また、前記処理を行うのに適した顔料としては、例えば、三菱化学(株)製の「MA8」および「MA100」、デグサ社製の「カラーブラックFW200」等のカーボンブラックがあげられる。
前記水性インク全量に対する前記顔料の固形分配合量(顔料割合;顔料固形分量)は、特に限定されず、例えば、所望の光学濃度または色彩等により、適宜決定できる。前記顔料割合は、例えば、0.1重量%〜20重量%であり、好ましくは、0.5重量%〜10重量%である。
前記水性インクは、着色剤として、前記顔料に加え、さらに染料等を含んでもよい。
前記水は、イオン交換水または純水であることが好ましい。前記水性インク全量に対する前記水の配合量(水割合)は、例えば、10重量%〜90重量%であり、好ましくは、40重量%〜80重量%である。前記水割合は、例えば、他の成分の残部としてもよい。
前記ノニオン性界面活性剤は、例えば、記録媒体への前記水性インクの浸透性を高める機能を有する。前記ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤、シリコーン界面活性剤等があげられる。前記ポリオキシアルキレンアルキルエーテル系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル等があげられる。前記アセチレングリコール系界面活性剤としては、例えば、アセチレンジオールのエチレンオキサイド付加物等があげられる。前記シリコーン系界面活性剤としては、例えば、ポリエーテルシリコーン系界面活性剤等があげられる。前記ノニオン系界面活性剤としては、例えば、市販品を用いてもよい。前記市販品としては、例えば、花王(株)製の「エマルゲン(登録商標) 109P」(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、花王(株)製の「エマルゲン(登録商標) MS−110」(ポリオキシプロピレンアルキルエーテル)、日信化学工業(株)製の「オルフィン(登録商標) E1010」(アセチレンジオールのエチレンオキサイド(10モル)付加物)、信越化学工業(株)製の「KF6011」(ポリエーテル変性シリコーン)等があげられる。前記ノニオン性界面活性剤は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
前記水性インク全量に対する前記ノニオン性界面活性剤の配合量(ノニオン性界面活性剤割合)は、0.17重量%〜1.0重量%であることが好ましく、より好ましくは、0.2重量%〜0.8重量%である。
前記水性インクは、前記ノニオン性界面活性剤に加え、さらにアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤を含んでもよい。
前記水性インクは、さらに、水溶性有機溶剤を含むことが好ましい。前記水溶性有機溶剤としては、例えば、インクジェットヘッドのノズル先端部における水性インクの乾燥を防止する湿潤剤および記録媒体上での乾燥速度を調整する浸透剤があげられる。
前記湿潤剤は、特に限定されず、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の低級アルコール;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド;アセトン等のケトン;ジアセトンアルコール等のケトアルコール;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル;ポリアルキレングリコール、アルキレングリコール、グリセリン等の多価アルコール;2−ピロリドン;N−メチル−2−ピロリドン;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等があげられる。前記ポリアルキレングリコールは、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等があげられる。前記アルキレングリコールは、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、チオジグリコール、へキシレングリコール等があげられる。これらの湿潤剤は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。これらの中で、アルキレングリコール、グリセリン等の多価アルコールが好ましい。
前記水性インク全量に対する前記湿潤剤の配合量は、例えば、0重量%〜95重量%であり、好ましくは、5重量%〜80重量%であり、より好ましくは、5重量%〜50重量%である。
前記浸透剤は、例えば、グリコールエーテルがあげられる。前記グリコールエーテルは、例えば、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコール−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−へキシルエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレングリコール−n−プロピルエーテル、トリエチレングリコール−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリコール−n−プロピルエーテルおよびトリプロピレングリコール−n−ブチルエーテル等があげられる。前記浸透剤は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
前記水性インク全量に対する前記浸透剤の配合量(浸透剤割合)は、例えば、0重量%〜20重量%である。前記浸透剤割合を前記範囲とすることで、前記水性インクの記録媒体への浸透性を、より好適なものとできる。前記浸透剤割合は、好ましくは、0.1重量%〜15重量%であり、より好ましくは、0.5重量%〜10重量%である。
前記水性インクは、必要に応じて、さらに、従来公知の添加剤を含んでもよい。前記添加剤としては、例えば、pH調整剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、防黴剤等があげられる。前記粘度調整剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、セルロース、水溶性樹脂等があげられる。
前記水性インクは、例えば、顔料、水およびノニオン性界面活性剤と、必要に応じて他の添加成分とを、従来公知の方法で均一に混合し、フィルタ等で不溶解物を除去することにより調製できる。
本発明のインクカートリッジは、例えば、下記本発明のインクジェット記録装置に使用できる。
本発明のインクジェット記録装置は、インクカートリッジ、インク吐出手段およびインク残量検知手段を含み、前記インクカートリッジに収容されたインクを前記インク吐出手段で吐出するインクジェット記録装置であって、前記インクカートリッジが、本発明のインクカートリッジであり、前記インク残量検知手段が、光照射部および光受光部を備えた透過型光学式センサを含み、前記光照射部と前記光受光部との間に、前記インクカートリッジの前記インク残量検知部が配置されることを特徴とする。これを除き、本発明のインクジェット記録装置の構成は、例えば、従来公知のインクジェット記録装置と同様とすればよい。前記光照射部1014aから照射される照射光は、可視光であってもよいが、前記インクカートリッジに収容されるインクに対する透過性および前記インクの劣化防止の観点から、赤外光であることが好ましい。
つぎに、図7を参照して、前記インクカートリッジ1の本発明のインクジェット記録装置への装着方法について説明する。図7において、インクジェット記録装置1000が、本発明のインクジェット記録装置である。
図7に示すように、前記インクジェット記録装置1000側の装着部1010には、前記インクカートリッジ1を装着した際に、前記インクカートリッジ1の前記インク供給部120および前記大気導入部130と対向する装着面1013から前記装着面1013と直交する方向(図7右方向)に突出し、前記ケース200の前記係止部217a、227aと係止する係止棒1011と、前記ケース200の前記第1ケース溶着部216、226を下方から支持すると共に、その第1ケース溶着部216、226の形状に応じて凹状に形成された支持部1012とを備えている。前記係止棒1011には、前記支持部1012側に突起し、前記係止部217a、227aと略同形状に形成された凸部1011aが形成されている。
前記装着部1010の前記装着面1013には、前記透過型光学式センサ1014が配設されている。前記透過型光学式センサ1014は、略コ字状であり、コ字状の開放された一方の端部が光を照射する光照射部1014aであり、他方の端部が光を受光する光受光部1014bである。前記光照射部1014aと前記光受光部1014bとが、前記ケース切欠部213、223と前記インク残量検知部140とにより形成される貫通孔にそれぞれ挿通されるよう、前記装着面1013から突出するように取り付けられている。なお、前記透過型光学式センサ1014は、前記光照射部1014aから照射された光を前記光受光部1014bが受光した場合に、前記インクジェット記録装置1000に設けられた制御基板(図示せず)に信号を出力せずに(または、出力し)、前記光照射部1014aから照射された光が遮断され前記光受光部1014bが受光できない場合に、前記制御基板に信号を出力する(または、出力しない)ように構成されている。
また、前記装着面1013の前記インク供給部120に対応する側(図7(a)下側)には、インク抽出管1015が突出して設けられる一方、前記装着面1013の前記大気導入部130に対応する側(図7(a)上側)は、その装着面1013が平面に形成されている。前記インク抽出管1015には、インク流路1013aが連接されており、前記インク流路1013aを通り、図示しない吐出口へインクが供給される。また、前記大気導入部130側の前記装着面1013には、大気導入路1013bが形成されており、前記大気導入路1013bを通り、前記インクカートリッジ1(前記インクタンク110)内に大気が導入される。
さらに、前記装着部1010には、前記支持部1012の先端側(図7(a)右側、インクカートリッジ1側の端部)に、前記ケース200の前記係合部216a、226aと係合して回動する係合部材1017が備えられている。前記係合部材1017は、前記ケース200の前記係合部216a、226aと係合する係合端部1017aと、前記係合端部1017aに連接され前記ケース200の前記装着部1010に対向する面の反対側面を覆う被覆部1017cとを備えている。
前記インクカートリッジ1の装着は、前記ケース200の前記第1ケース溶着部216、226が前記支持部1012と当接するように挿入し、前記第1ケース溶着部216、226が前記支持部1012上をスライドするよう押圧することで行われる。すなわち、図7(a)に示すように、矢印E方向にインクカートリッジ1をスライドさせる。
図7(b)に示すように、前記インクカートリッジ1が前記装着部1010方向(図7(b)左方)に押し込まれると、前記係止棒1011は、前記第2ケース溶着部217、227に押されて、前記支持部1012から離れる方向に弾性変形する。また、前記係合部材1017の前記係合端部1017aが前記係合部216a、226aと当接する。さらに、前記インクカートリッジ1を押し込むと、前記係合部材1017が上方へと回動する(図7(b)矢印F方向)。
図7(c)に示すように、図7(b)の状態からさらに前記インクカートリッジ1を押し込むと(または、前記係合部材1017を使用者が図7(b)の矢印F方向に回動させると)、前記係止棒1011の凸部1011aが前記ケース200の前記係止部217a、227aに嵌り込み係合され、前記インクカートリッジ1を固定する。よって、前記インクカートリッジ1は、前記装着部1010に装着された状態で、印刷の振動等により簡単に外れてしまうことが防止される。
また、前記インクカートリッジ1が前記装着部1010に装着されると、前記インク抽出管1015が前記インク供給部120内部に挿入され、インク供給が可能な状態となり、前記透過型光学式センサ1014が前記ケース切欠部213、223と前記インク残量検知部140とにより形成される貫通孔に挿通され、インク残量を検知可能な状態となる。
本例のインクカートリッジ1では、前記インク残量検知部140は、前記インクカートリッジ1が前記インクジェット記録装置1000に装着されたときに、前記インクジェット記録装置1000に設けられた前記透過型光学式センサ1014の前記光照射部1014aと光受光部1014bとの間に配置される。したがって、簡易な機構で確実に前記被検知部473aを検知させることができる。
つぎに、図8を参照して、前記インクタンク110内のインク残量の検知方法について説明する。図8(a)は、インク有りの状態を示しており、図8(b)は、インク無しの状態を示している。
図8(a)に示すように、前記インクタンク110内にインクが多く貯留されている状態(少なくとも、前記被検出部473aが前記ストッパ142と当接している際の前記フロート部471の位置よりも上方にインク液面が位置する状態)では、前述したように、前記センサーアーム470に生じる反時計回りのモーメントが時計回りのモーメントよりも大きくなるので、前記フロート部471がインク内に浮いている。このとき、前記センサーアーム470の前記被検知部473aは、前記透過型光学式センサ1014の前記光照射部1014aおよび光受光部1014bの間を遮断する検知位置に位置している。この状態がインク有りの状態であり、前記インクジェット記録装置1000の制御基板(図示せず)でインク有りの判別がなされる。前述のとおり、前記光照射部1014aから照射される照射光は、可視光であってもよいが、赤外光であることが好ましい。
その後、前記インクタンク110内のインクが減少して前記アーム部473がインクの液面から露出すると、前記アーム部473に生じる浮力が減少する。これにより、前記センサーアーム470に生じる反時計回りのモーメントが小さくなるが、反時計回りのモーメントが時計回りのモーメントよりも大きいことに変わりはなく、前記センサーアーム470は、図8(a)に示す位置に留まっている。さらにインクが減少し、前記フロート部471がインクの液面から露出すると、前記アーム部473に生じる浮力が減少する。これにより、前記センサーアーム470に生じる反時計回りのモーメントが小さくなる。そして、前記フロート部471の一部がインクの液中から露出したときに、反時計周りのモーメントと時計回りのモーメントとが等しくなる。その後、さらにインクが減少すると、低下するインクの液面に追従して前記フロート部471が下方に移動する。そして、前記インクタンク110内のインクがほぼ無くなると、前記センサーアーム470の前記フロート部471が前記インクタンク110の底面に当接する。このフロート部471の下方への移動により、前記センサーアーム470が前記取付部472を中心として時計回り方向(図8(b)矢印方向)に回動し、前記センサーアーム470の前記被検知部473aが上方へ変位する。前記被検知部473aが、前記透過型光学式センサ1014の前記光照射部1014aと前記光受光部1014bとの間を遮らない非検知位置まで変位すると、前記光照射部1014aと前記光受光部1014bとの間に光が通る。この状態がインク無しの状態であり、前記インクジェット記録装置1000の制御基板(図示せず)でインク無しの判別がなされる。
本例のインクカートリッジ1では、前記センサーアーム470によりインク残量を検知している。ただし、本発明は、これに限定されない。本発明のインクカートリッジは、例えば、インク自体で、検知用の光を遮断し、インクの減少によって、光が透過することによりインク残量を検知するものであってもよい。
つぎに、本発明の実施例について比較例と併せて説明する。なお、本発明は、下記の実施例および比較例により限定および制限されない。
(試験片の作成)
撥水材料および疎水性樹脂(表1)を、ポリマーブレンドし、前記ポリマーブレンド物の射出成形により、図2(b)に示すインク貯留体100のフィルム160以外の部分を作成した後、インク残量検知部140を切り出し、試験片1〜11を作成した。
(水性インクの調製)
水性インク組成(表2)における、自己分散型顔料分散体を除く成分を、均一に混合しインク溶媒を得た。つぎに、自己分散型顔料分散体に前記インク溶媒を加え、均一に混合した。その後、得られた混合物を、東洋濾紙(株)製のセルロースアセテートタイプメンブレンフィルタ(孔径3.00μm)でろ過することで、インクジェット記録用水性インク1〜7を得た。
Figure 0005440794
Figure 0005440794
[実施例1〜8および比較例1〜5]
前記試験片1〜11を、前記水性インク1〜7と表3の組合せで用いて、(a)撥水性、(b)記録画像の品質および(c)撥水材料溶出を、下記方法により測定および評価した。
(a)撥水性評価
試験片を、水性インクに1分間浸漬した。ついで、前記水性インクから前記試験片を引き上げた後、前記試験片に残留した前記水性インクが流れ落ちる(無くなる)までの時間(撥水時間)を計測し、下記評価基準に従って評価した。
撥水性評価 評価基準
AA:前記撥水時間が、30秒未満
A :前記撥水時間が、30秒以上120秒未満
C :前記撥水時間を計測不能(前記試験片に残留した前記水性インクが無くなることがなかった)
(b)記録画像の品質評価
ブラザー工業(株)製のインクジェットプリンタ搭載デジタル複合機DCP−385Cを使用して、実施例および比較例の水性インクを用いて記録紙((株)リコー製の「マイペーパー」)上に解像度600dpi×600dpi、被覆率100%dutyで単色パッチを記録し評価サンプルを作製した。前記評価サンプルを、下記評価基準に従って目視評価した。
記録画像の品質評価 評価基準
AA:白スジが見られず、記録画像の品質が極めて良好であった
A :白スジがほとんど見られず、記録画像の品質が良好であった
C :白スジが顕著に見られ、記録画像の品質が不良であった。
(c)撥水材料溶出評価
水性インクを、密閉容器に10mL入れた。ついで、試験片を、前記容器中の水性インクに浸漬し、60℃の恒温槽中に2週間放置した。前記放置後、前記水性インクから前記試験片を取り出した。前記容器中に残った水性インクをアドバンテック社製のセルロースアセテートタイプメンブレンフィルタ(孔径0.8μm)でろ過し、ろ過に要する時間(X)を計測した。また、コントロールとして、前記水性インクのみを、同条件(60℃、2週間)で放置した後、前記容器中の水性インクを前記フィルタでろ過し、ろ過に要する時間を計測した。前記コントロールのろ過に要する時間を、基準時間(Y)とした。前記基準時間に対する前記試験片を浸漬させた水性インクのろ過に要した時間の倍率[Z=X/Y(倍)]を求めた。前記倍率Zについて、下記評価基準に従って評価した。
撥水材料溶出評価 評価基準
AA:前記倍率Zが、1.1倍未満
A :前記倍率Zが、1.1倍以上1.2倍未満
C :前記倍率Zが、1.2倍以上
実施例1〜8および比較例1〜5の評価結果を、表3に示す。
Figure 0005440794
表3に示すとおり、撥水材料割合が0.14重量%〜10重量%である試験片1〜8を用いた実施例1〜8では、撥水性評価、記録画像の品質評価および撥水材料溶出評価の結果が良好であった。特に、撥水材料割合が0.35重量%〜6.4重量%である試験片1〜4および7を用いた実施例1〜4および7では、撥水性評価および撥水材料溶出評価の結果が優れていた。また、実施例1〜8において、ノニオン性界面活性剤割合が0.17重量%〜1.0重量%である水性インク1、2および4を用いた場合において、記録画像の品質が特に優れていた。一方、撥水材料割合が0.07重量%である試験片9を用いた比較例1では、撥水性評価結果が劣っていた。また、撥水材料割合が12.0重量%である試験片10を用いた比較例2では、撥水材料溶出評価結果が劣っていた。さらに、撥水材料を含まない試験片11を用いた比較例3では、水性インク1および3との組み合わせで撥水性評価結果が劣っており、界面活性剤として、アニオン性界面活性剤のみを含む水性インク5との組み合わせで記録画像の品質評価結果が劣っていた。また、界面活性剤として、アニオン性界面活性剤のみを含む水性インク6を試験片3と組み合わせて用いた比較例4では、記録画像の品質評価結果が劣っていた。さらに、界面活性剤を含まない水性インク7を試験片3と組み合わせて用いた比較例5では、記録画像の品質評価結果が劣っていた。
以上のように、本発明のインクカートリッジは、高浸透性の水性インクを収容してもインク残量の検知エラーを充分に防止可能であり、かつ撥水材料の水性インク中への混入も防止可能なものである。本発明のインクカートリッジの用途は、特に限定されず、各種のインクジェット記録に広く適用可能である。
1 インクカートリッジ
110 インクタンク
140 インク残量検知部
170 本体部
470 センサーアーム
473a 被検知部
142 ストッパ
425 アーム保持部
471 フロート部
1000 インクジェット記録装置
1014 透過型光学式センサ
1014a 光照射部
1014b 光受光部
1020 光

Claims (10)

  1. 顔料、水およびノニオン性界面活性剤を含むインクジェット記録用水性インクを収容するためのインクカートリッジであって、
    光透過の有無によってインク残量を検知するインク残量検知部を有し、
    前記インク残量検知部が、撥水材料を0.14重量%〜10重量%含む疎水性樹脂を用いて形成されていることを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 前記撥水材料が、ケイ素含有化合物およびフッ素含有化合物の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1記載のインクカートリッジ。
  3. 前記ケイ素含有化合物が、ポリオルガノシロキサンであることを特徴とする請求項2記載のインクカートリッジ。
  4. 前記疎水性樹脂が、ポリオレフィンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクカートリッジ。
  5. 前記ポリオレフィンが、ポリプロピレンおよびポリエチレンの少なくとも一方であることを特徴とする請求項4記載のインクカートリッジ。
  6. 前記疎水性樹脂全量に対する前記撥水材料の配合量が、0.35重量%〜6.4重量%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクカートリッジ。
  7. 前記顔料が、自己分散型顔料であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクカートリッジ。
  8. 前記ノニオン性界面活性剤が、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤およびシリコーン系界面活性剤からなる群から選択される少なくとも一種のノニオン性界面活性剤であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクカートリッジ。
  9. 前記水性インク全量に対する前記ノニオン系界面活性剤の配合量が、0.17重量%〜1.0重量%であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクカートリッジ。
  10. インクカートリッジ、インク吐出手段およびインク残量検知手段を含み、
    前記インクカートリッジに収容されたインクを前記インク吐出手段で吐出するインクジェット記録装置であって、
    前記インクカートリッジが、請求項1〜9のいずれか一項に記載のインクカートリッジであり、
    前記インク残量検知手段が、光照射部および光受光部を備えた透過型光学式センサを含み、
    前記光照射部と前記光受光部との間に、前記インクカートリッジの前記インク残量検知部が配置されることを特徴とするインクジェット記録装置。
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