JP5438963B2 - 板状部材の位置認識装置および位置認識方法 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載された装置は、ウェハを保持する保持ステージと、保持ステージの反対側からウェハの表面を撮像する光学カメラと、保持ステージの反対側であるウェハの表面側に光を照射する照明装置と、保持ステージを回転させる回転機構と、ウェハの中心位置やVノッチの位置を演算により求める演算処理部とを備えて構成されている。
本発明の板状部材の位置認識装置において、前記制御手段は、前記発光手段の発光色を変化させ、発光色ごとに前記板状部材および前記発光手段を撮像した少なくとも2度の撮像に基づく認識結果のうち、互いに一致する少なくとも2つの認識結果に基づいて前記板状部材の外縁位置を認識することが好ましい。
本発明の板状部材の位置認識装置において、前記発光手段は、有機ELパネル、無機ELパネル、プラズマ発光パネル、液晶表示パネルあるいは、複数色の発光素子を組み合わせたもので構成され、複数色を発光可能に設けられていることが好ましい。
本発明の板状部材の位置認識方法は、板状部材の位置を認識する板状部材の位置認識方法であって、前記板状部材を支持し、少なくとも2以上の所定色の光を発光可能に構成された発光手段によって前記板状部材の一方の面側から前記少なくとも2以上の所定色のうちの1の所定色の光を選択的に発光し、前記板状部材の他方の面側から当該板状部材および発光させた前記発光手段を撮像し、前記撮像した撮像情報に基づいて前記板状部材の外縁位置を認識することを特徴とする。
また、支持手段の支持面を板状部材の外縁よりも大きな外縁とし、この支持面を発光可能としたことで、板状部材の外縁部分が撓んで反射光が意図しない方向に反射されることによる板状部材の外縁形状の誤認識を防止することができる。
さらに、板状部材の表面色などに応じて支持面が発光する光の色を適宜に変更する、つまり支持面の発光色を変化させることで、板状部材と支持面とのコントラストを高めることができ、板状部材の外縁位置の検出精度をさらに向上させることができる。
図1は、実施形態に係るアライメント装置1を示す部分断面図であり、図2は、アライメント装置1を示す概略斜視図である。
図1および図2において、アライメント装置1は、表面に回路が形成された半導体ウェハ(板状部材であるウェハW)を図示しない搬送手段に搬送させる以前に、当該ウェハWを所定の平面位置に移動してから搬送手段に引き渡すための装置であって、例えば、搬送手段で搬送したウェハWが図示しないリングフレームに対して正確にセットされるように、予め位置決めしておくものである。ここで、ウェハWは、例えば、図1の下側の面に回路が形成された半導体ウェハであり、この回路面側には研削工程等において回路面を保護する保護シートSが貼付されている。また、ウェハWの外縁WEの一部には、ウェハWの結晶方向を示すVノッチWVが設けられている。なお、アライメント装置1は、ウェハWを位置決めする前段階として、ウェハWの外縁WE位置を認識する位置認識装置としても機能するものであって、認識した外縁WE位置からウェハWの中心WO(図4参照)位置を算出し、この中心WOに基づいてウェハWの位置決めを実施するものである。
ここで、位置認識手順としては、支持テーブル2によってウェハWを支持するとともに、所定かつ複数の発光色でリング発光部23を発光させた状態において、ウェハWの外縁WEおよびリング発光部23をCCDカメラ3で撮像し、この撮像データに基づいてウェハWの外縁WEおよび中心位置を認識し、次に、回転モータ4により支持テーブル2を回転させつつウェハWの外縁WEをCCDカメラ3で撮像し、VノッチWVの位置を検出するものである。
次に、制御手段6から指令を受けたリング発光部23は、設定された第1の色の光で発光し、その支持面24を発光させる(処理ステップS3)。
次に、処理ステップS5において、制御手段6は、処理ステップS4で取得した撮像データを画像処理部で画像処理するとともに、ウェハ認識部にて撮像データに含まれるウェハWの外縁WE位置を検出して認識する。さらに、制御手段6は、処理ステップS6において、処理ステップS5で検出したウェハWの外縁WE位置に基づき、この外縁WE位置上の任意の2点を結ぶ弦の中央から法線方向(ウェハの径方向)に向かう直線を少なくとも2本演算により算出し、これら複数の直線が交差する点をウェハWの中心位置として算出し、算出した中心位置をメモリ等に記憶させる。ここで、撮像データによってはコントラスト不良などの理由でウェハWの外縁WEが明瞭に検出できないことがあるが、その場合に制御手段6は、検出不能であることをメモリ等に記憶させる。
そして、制御手段6は、CCDカメラ3に指令を送出してウェハWの外縁WE部分および支持面24部分を撮像させるとともに(処理ステップS10)、回転モータ4に指令を送出して所定の回転速度で支持テーブル2を回転させ(処理ステップS11)、CCDカメラ3によって連続的にウェハWの外縁WE部分および支持面24部分を撮像させる。
これらの処理ステップS10,S11で撮像した撮像データに基づき、制御手段6は、処理ステップS12において、画像処理部で撮像データを画像処理するとともに、ウェハ認識部にてウェハWのVノッチWV位置を算出し、算出したVノッチWVの位置をメモリ等に記憶させる。
ここで、位置決め手順としては、図4に示す仮想の基準軸としてのX軸とY軸との交点(以降「基準点」という)を目標点とし、この目標点にウェハWの中心WO(+印で示す)を合致させるとともに、Y軸の一方側(図4における上向)にVノッチWVの谷の位置VTを合致させ、図示しない搬送手段が基準点を基準としてウェハWを保持して次工程に搬送できるようにするものである。なお、位置決め手順以前の各工程において、基準点上に支持テーブル2の回転中心TO(×印で示す)が位置しているものとして説明するが、基準点と回転中心TOとがずれていたとしても、そのずれ量が既知であれば、以下の手順において補正すればよい。
そこで、制御手段6は、VノッチWVの谷の位置VTとウェハWの中心W0とを結ぶ仮想ラインLがY軸と平行かつVノッチWVが図4中上方に位置するように、回転モータ4に指令を送出して支持テーブル2を回転させ、図4(B)に示すように、ウェハWの向きを変更する。次に、制御手段6は、移動手段5に指令を送出して第1および第2の直動モータ51,52を駆動し、ウェハWをX軸およびY軸に対して平行移動させ、図4(C)に示すように、ウェハWの中心WOが基準点に位置するように、ウェハWを平面内で平行移動させる。
すなわち、リング発光部23により支持面24を発光させ、この支持面24およびウェハWの外縁WEをCCDカメラ3で撮像することで、ウェハWの表面色や反射率、影などの影響や周辺照明の色や照度の影響を受けにくくして支持面24と外縁WEとのコントラストを高めることができ、ウェハWの外縁WEの位置検出精度を向上させることができる。さらに、リング発光部23の発光色を変化させて撮像した複数の認識手順を実施し、他の算出結果と一致した結果を用いてウェハWの外縁WE位置を認識することで、ウェハWの外縁WE位置の検出信頼度をさらに向上させることができる。
さらに、図5(B)に示されるように、支持テーブル本体21の支持面をウェハWの外縁よりも小さな外縁となるものを採用してもよい。
なお、図5(A)、(B)に示される発光手段7としては、前記実施形態と同様に、例えば、自発光式の有機ELパネルやプラズマ発光パネル、あるいは液晶表示パネルなどで構成されるか、さらには複数色の発光素子(LED素子等)を組み合わせて構成され、所定色の光を射出できるものであれば足りる。
また、前記実施形態では、位置認識手順において、リング発光部23(発光手段7)の発光色を変化させ、発光色ごとにCCDカメラ3で撮像し、処理ステップS7にて、ウェハWの外縁WE位置が他の算出結果と一致するか否かを判定する手順を用いたが、このような手順に限られない。すなわち、ウェハWの表面色などに応じて設定した適宜な一色の光を発光手段7が発光し、この単色の発光状態において撮像手段で撮像した情報に基づき、ウェハWの外縁WE位置を算出するようにしてもよい。
また、支持テーブル本体21とリング発光部23とを別体とすることなく、支持テーブル本体21がリング発光部23と同様に発光するように構成してもよいし、発光する支持テーブル本体21にウェハWを吸引する領域を設け、ウェハWを吸着保持可能に構成してもよい。
さらに、CCDカメラ3を平面内で回転させるようにしたり、CCDカメラ3と支持テーブル2との両方を回転させたりして支持テーブル2との相対回転を実現してもよい。
また、制御手段6によるウェハWの中心位置の算出方法やアライメント方法は、上記実施形態の方法で限定されるものではない。
さらに、処理ステップS7におけるウェハWの中心位置の判定は1度に限らず、2度以上行うようにしてもよい。このように複数回の判定を行うことで、ウェハWの外縁WE位置の検出信頼度をさらに向上させることができる。
また、VノッチWVの位置検出もリング発光部23の発光色を変更し、ウェハWの中心位置の算出と同様の判定を行うように構成してもよい。
2 支持テーブル(支持手段)
3 CCDカメラ(撮像手段)
4 回転モータ(回転手段)
5 移動手段
6 制御手段
7 発光手段
24 支持面
W ウェハ(半導体ウェハ)
WE 外縁
Claims (6)
- 板状部材の位置を認識する位置認識装置であって、
前記板状部材の外縁よりも大きな外縁となる支持面で前記板状部材を支持する支持手段と、
前記支持手段に支持された前記板状部材を一方の面側から撮像する撮像手段と、
前記支持面に設けられ、前記板状部材の他方の面側から前記撮像手段に向けて少なくとも2以上の所定色のうちの1の所定色の光を選択的に発光する発光手段と、
前記支持手段および撮像手段の動作を制御する制御手段とを備え、
前記撮像手段により前記板状部材および発光させた前記発光手段を撮像し、撮像した撮像情報に基づいて前記板状部材の外縁位置を認識することを特徴とする板状部材の位置認識装置。 - 板状部材の位置を認識する位置認識装置であって、
前記板状部材を支持する支持手段と、
前記支持手段に支持された前記板状部材を一方の面側から撮像する撮像手段と、
少なくとも2以上の所定色の光を発光可能に構成され、前記板状部材の他方の面側から前記撮像手段に向けて前記少なくとも2以上の所定色のうちの1の所定色の光を選択的に発光する発光手段と、
前記支持手段および撮像手段の動作を制御する制御手段とを備え、
前記撮像手段により前記板状部材および発光させた前記発光手段を撮像し、撮像した撮像情報に基づいて前記板状部材の外縁位置を認識することを特徴とする板状部材の位置認識装置。 - 前記制御手段は、前記発光手段の発光色を変化させ、発光色ごとに前記板状部材および前記発光手段を撮像した少なくとも2度の撮像に基づく認識結果のうち、互いに一致する少なくとも2つの認識結果に基づいて前記板状部材の外縁位置を認識することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の板状部材の位置認識装置。
- 前記発光手段は、有機ELパネル、無機ELパネル、プラズマ発光パネル、液晶表示パネルあるいは、複数色の発光素子を組み合わせたもので構成され、複数色を発光可能に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の板状部材の位置認識装置。
- 板状部材の位置を認識する板状部材の位置認識方法であって、
前記板状部材の外縁よりも大きな外縁となる支持面で前記板状部材を支持し、
前記板状部材の一方の面側から前記支持面に設けられた発光手段によって少なくとも2以上の所定色のうちの1の所定色の光を選択的に発光し、
前記板状部材の他方の面側から当該板状部材および発光させた前記発光手段を撮像し、
前記撮像した撮像情報に基づいて前記板状部材の外縁位置を認識することを特徴とする板状部材の位置認識方法。 - 板状部材の位置を認識する板状部材の位置認識方法であって、
前記板状部材を支持し、
少なくとも2以上の所定色の光を発光可能に構成された発光手段によって前記板状部材の一方の面側から前記少なくとも2以上の所定色のうちの1の所定色の光を選択的に発光し、
前記板状部材の他方の面側から当該板状部材および発光させた前記発光手段を撮像し、
前記撮像した撮像情報に基づいて前記板状部材の外縁位置を認識することを特徴とする板状部材の位置認識方法。
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