JP5438532B2 - 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 - Google Patents

回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動車等の車輪を回転自在に支承すると共に、この車輪の回転速度を検出する回転速度検出装置が内蔵された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置に関するものである。
自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支承すると共に、車輪の回転速度を検出し、アンチロックブレーキシステム(ABS)を制御する回転速度検出装置が軸受内部に内蔵された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置が一般的に知られている。従来、このような車輪用軸受装置は、転動体を介して転接する内方部材および外方部材の間にシール装置が設けられ、円周方向に磁極を交互に並べてなる磁気エンコーダを前記シール装置に一体化させている。この磁気エンコーダに対面配置され、車輪の回転に伴う磁気エンコーダの磁極変化を検出する回転速度センサは、懸架装置を構成するナックルに車輪用軸受装置が装着された後、当該ナックルに装着されている。
このような回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の一例として図23に示すような構造が知られている。この回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、外方部材50と内方部材51と、これら外方部材50と内方部材51との間に収容される複数のボール52とを備えている。内方部材51は、ハブ輪53と、このハブ輪53に圧入された内輪54とからなる。
外方部材50は、外周に懸架装置を構成するナックル65に固定される車体取付フランジ50bを一体に有し、内周に複列の外側転走面50a、50aが一体に形成されている。ナックル65には、センサ63がねじ66によって支持固定されている。
ハブ輪53は、一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ55を一体に有し、外周に内側転走面53aと、この内側転走面53aから軸方向に延びる小径段部53bが形成されている。内輪54は、外周に内側転走面54aが形成され、小径段部53bの端部を塑性変形させて形成した加締部53cによって軸方向に固定されている。
外方部材50の外端部にはシールリング56が内嵌固定され、このシールリング56のリップは車輪取付フランジ55の基部55aに摺接されている。一方、内輪54の内端部外周面にはエンコーダ57が外嵌固定されている。このエンコーダ57は、断面L字形に形成された支持環58と、この支持環58の側面に全周に亙って添着支持された円環状のエンコーダ本体59とからなる。このエンコーダ本体59は、周方向に交互に磁極N、Sが等間隔ピッチに着磁されている。
外方部材50の内端開口部はカバー60によって塞がれている。このカバー60は、非磁性体のステンレス鋼鈑、アルミニウム合金板、高機能樹脂等の非磁性の板材からシャーレ状に形成され、円形の塞ぎ板部61と、この塞ぎ板部61の外周縁部に形成された円筒状の嵌合部62とからなる。
エンコーダ57を構成するエンコーダ本体59の側面は、カバー60に近接対向して配置されると共に、センサ63の検出部64は、カバー60の側面に近接され、検出部64とエンコーダ本体59とはカバー60を介して近接対向されている。これにより、カバー60の存在により、センサ63とエンコーダ57との間に、水や鉄粉、磁気を帯びた破片等が入り込むのを防止してセンサ63やエンコーダ57の損傷が防止できると共に、エンコーダ本体59の規則的、周期的な磁気特性変化を乱したり劣化させたりするのを防止することができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−249138号公報
然しながら、こうした従来の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置では、以下に挙げるような問題点がある。まず、外方部材50に対するカバー60の位置決めが不安定で、カバー60の装着時、軸受単体の搬送時、車両への組立時、さらには車輪搭載後において、飛石等により、カバー60が規定位置からずれる恐れがある。
また、カバー60の形状が単純な断面コの字状のため剛性が不足し、飛石等の衝突によりカバー60が変形してエンコーダ本体59に接触する恐れがある。さらには、センサ63の検出部64がカバー60を介してエンコーダ57と対峙するため、エアギャップが大きくなって検出精度が低下する恐れがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、保護カバーの剛性を高めて変形を抑制しつつ、位置決め精度を高めて回転速度検出の信頼性を向上させた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記内輪に外嵌された磁気エンコーダとを備え、前記外方部材のアウター側の端部にシールが装着されると共に、前記外方部材のインナー側の端部に保護カバーが装着され、前記外方部材と内方部材とで形成される環状空間の開口部が密封された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、前記保護カバーが非磁性体の合成樹脂を射出成形によってカップ状に形成され、前記外方部材に内嵌される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から径方向外方に突出して形成され、前記外方部材のインナー側の端面に密着する鍔部と、この鍔部から径方向内方に延び、前記内方部材のインナー側の端部を塞ぐ底部とを備え、前記嵌合部と鍔部の部位に鋼鈑からプレス加工によって断面略L字状に形成された芯金がインサート成形され、前記保護カバーの底部のインナー側の側面に前記磁気エンコーダに近接するようにまゆ形の凹部が形成され、この凹部に回転速度センサの検出部が配置され、前記磁気エンコーダに所定のエアギャップを介して対峙されると共に、この対峙されている部位を除き、前記保護カバーの底部の少なくとも一方の側面にリブが突出して形成されている。
このように、内輪に外嵌された磁気エンコーダを備え、外方部材のアウター側の端部にシールが装着されると共に、外方部材のインナー側の端部に保護カバーが装着され、外方部材と内方部材とで形成される環状空間の開口部が密封された内輪回転タイプの回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、保護カバーが非磁性体の合成樹脂を射出成形によってカップ状に形成され、外方部材に内嵌される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から径方向外方に突出して形成され、外方部材のインナー側の端面に密着する鍔部と、この鍔部から径方向内方に延び、内方部材のインナー側の端部を塞ぐ底部とを備え、嵌合部と鍔部の部位に鋼鈑からプレス加工によって断面略L字状に形成された芯金がインサート成形され、保護カバーの底部のインナー側の側面に磁気エンコーダに近接するようにまゆ形の凹部が形成され、この凹部に回転速度センサの検出部が配置され、磁気エンコーダに所定のエアギャップを介して対峙されると共に、この対峙されている部位を除き、保護カバーの底部の少なくとも一方の側面にリブが突出して形成されているので、保護カバーの剛性を高め、仮に飛石等が保護カバーに衝突しても変形するのを防止することができると共に、エアギャップを小さく設定することができ、検出精度を高めることができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記保護カバーの芯金が非磁性体のオーステナイト系ステンレス鋼鈑で形成されていれば、磁束の流れ経路に影響を及ぼすことなく、精度良く速度検出することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記ハブ輪の小径段部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により、所定の軸受予圧が付与された状態で前記内輪が前記ハブ輪に対して軸方向に固定されると共に、前記保護カバーの底部の中心部に前記加締部の凹所に膨出する段付き部が形成されていれば、保護カバーの剛性が一層高くなり、飛石等による変形を抑えることができる。
好ましくは、請求項4に記載の発明のように、前記段付き部が、前記加締部の凹所の形状に沿って断面略矩形状に形成されていれば、底部に形成された複数のリブと相俟って保護カバーの剛性が一段と高くなり、飛石等による変形を抑えることができる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記磁気エンコーダの被検出面が前記外方部材のインナー側の端面よりもaだけ突出して配置され、この突出量aが、前記保護カバーの底部の厚みtよりも小さく(a<t)設定されていれば、保護カバーが磁気エンコーダに当接するのを防止すると共に、エアギャップを小さく設定することができ、検出精度を高めることができる。
また、請求項に記載の発明のように、前記凹部の凹み量cが前記保護カバーの鍔部の厚みbよりも小さく(c<b)設定されていれば、保護カバーが磁気エンコーダに当接するのを防止しつつ保護カバーの剛性を維持することができると共に、エアギャップを小さく設定することができ、検出精度を高めることができる。
また、請求項に記載の発明のように、前記リブが水平方向に延び、略等間隔に複数形成されていても良い。
また、請求項に記載の発明のように、前記リブが垂直方向に延び、略等間隔に複数形成されていても良い。
また、請求項に記載の発明のように、前記リブが格子状に形成されていても良い。
また、請求項10に記載の発明のように、前記保護カバーの底部の両側面に前記リブが形成され、それぞれのリブの形状が異なっていても良い。
また、請求項11に記載の発明のように、前記保護カバーの底部の一側面に前記リブが水平方向に延び、略等間隔に複数形成され、他側面に前記リブが垂直方向に延び、略等間隔に複数形成されていても良い。
また、請求項12に記載の発明のように、前記保護カバーの底部の両側面に前記リブが水平方向に延び、それぞれのリブの位相が異なって略等間隔に複数形成されていても良い。
また、請求項13に記載の発明のように、前記リブが、前記磁気エンコーダに対峙されている前記回転速度センサの検出部が近接する部分と、この部分と対称な部分を除いて形成されていれば、保護カバーが対称形になり、外方部材に嵌着する際の作業性が向上する。
また、請求項14に記載の発明のように、前記磁気エンコーダと対峙している前記回転速度センサの検出部が近接する部分を包囲するようにリブが突出して形成されていれば、保護カバーの剛性をさらに高めることができると共に、検出部に飛石等が直接衝突するのを防止することができる。
また、請求項15に記載の発明のように、前記保護カバーにガラスファイバーからなる強化材が10〜50wt%添加されていても良いし、また、請求項16に記載の発明のように、前記保護カバーにカーボンファイバーからなる強化材が5〜50wt%添加されていても良い。これにより、強度・剛性が高くなり長期間に亘って耐久性を向上させることができる。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記内輪に外嵌された磁気エンコーダとを備え、前記外方部材のアウター側の端部にシールが装着されると共に、前記外方部材のインナー側の端部に保護カバーが装着され、前記外方部材と内方部材とで形成される環状空間の開口部が密封された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、前記保護カバーが非磁性体の合成樹脂を射出成形によってカップ状に形成され、前記外方部材に内嵌される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から径方向外方に突出して形成され、前記外方部材のインナー側の端面に密着する鍔部と、この鍔部から径方向内方に延び、前記内方部材のインナー側の端部を塞ぐ底部とを備え、前記嵌合部と鍔部の部位に鋼鈑からプレス加工によって断面略L字状に形成された芯金がインサート成形され、前記保護カバーの底部のインナー側の側面に前記磁気エンコーダに近接するようにまゆ形の凹部が形成され、この凹部に回転速度センサの検出部が配置され、前記磁気エンコーダに所定のエアギャップを介して対峙されると共に、この対峙されている部位を除き、前記保護カバーの底部の少なくとも一方の側面にリブが突出して形成されているので、保護カバーの剛性を高め、仮に飛石等が保護カバーに衝突しても変形するのを防止することができると共に、エアギャップを小さく設定することができ、検出精度を高めることができる。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 図1の保護カバーから見た正面図である。 本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。 図4の保護カバーから見た正面図である。 図5の変形例を示す正面図である。 本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第3の実施形態を示す縦断面図である。 図7の要部拡大図である。 図7の保護カバーから見た正面図である。 本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第4の実施形態を示す縦断面図である。 図1の保護カバーの変形例を示す単体図で、(a)は、正面図、(b)は、(a)のA−A線に沿った断面図、(c)は、(b)のB矢視図である。 同上、(a)は、正面図、(b)は、(a)のA−A線に沿った断面図、(c)は、(b)のB矢視図である。 同上、(a)は、正面図、(b)は、(a)のA−A線に沿った断面図、(c)は、(b)のB矢視図である。 同上、(a)は、正面図、(b)は、(a)のA−A線に沿った断面図、(c)は、(b)のB矢視図である。 同上、(a)は、正面図、(b)は、(a)のA−A線に沿った断面図、(c)は、(b)のB矢視図である。 同上、(a)は、正面図、(b)は、(a)のA−A線に沿った断面図、(c)は、(b)のB矢視図である。 同上、(a)は、正面図、(b)は、(a)のA−A線に沿った断面図、(c)は、(b)のB矢視図である。 同上、(a)は、正面図、(b)は、(a)のA−A線に沿った断面図、(c)は、(b)のB矢視図である。 同上、(a)は、正面図、(b)は、(a)のA−A線に沿った断面図、(c)は、(b)のB矢視図である。 同上、(a)は、正面図、(b)は、(a)のA−A線に沿った断面図、(c)は、(b)のB矢視図である。 同上、(a)は、正面図、(b)は、(a)のA−A線に沿った断面図、(c)は、(b)のB矢視図である。 同上、(a)は、正面図、(b)は、(a)のA−A線に沿った断面図、(c)は、(b)のB矢視図である。 従来の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を示す要部拡大図である。
外周にナックルに取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、この前記内方部材と外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記内輪に外嵌された磁気エンコーダとを備え、前記外方部材のアウター側の端部にシールが装着されると共に、前記外方部材のインナー側の端部に保護カバーが装着され、前記外方部材と内方部材とで形成される環状空間の開口部が密封された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、前記ハブ輪の小径段部の端部を塑性変形させて形成した加締部により、所定の軸受予圧が付与された状態で前記内輪が前記ハブ輪に対して軸方向に固定されると共に、前記保護カバーが非磁性体の合成樹脂を射出成形によってカップ状に形成され、前記外方部材に内嵌される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から径方向外方に突出して形成され、前記外方部材のインナー側の端面に密着する鍔部と、この鍔部から径方向内方に延び、前記内方部材のインナー側の端部を塞ぐ底部とを備え、前記嵌合部と鍔部の部位に鋼鈑からプレス加工によって断面略L字状に形成された芯金がインサート成形され、前記保護カバーの底部のインナー側の側面に前記磁気エンコーダに近接するようにまゆ形の凹部が形成され、この凹部に回転速度センサの検出部が配置され、前記磁気エンコーダに所定のエアギャップを介して対峙されると共に、この対峙されている前記回転速度センサの検出部が近接する部位を除き、前記保護カバーの底部の外側面に水平方向に延びるリブが略等間隔に複数形成されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の要部拡大図、図3は、図1の保護カバーから見た正面図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図1の左側)、中央寄り側をインナー側(図1の右側)という。
この回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は第3世代と称される従動輪用であって、内方部材1と外方部材2、および両部材1、2間に転動自在に収容された複列の転動体(ボール)3、3とを備えている。内方部材1は、ハブ輪4と、このハブ輪4に所定のシメシロを介して圧入された内輪5とからなる。
外方部材2はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、外周にナックル(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ2bを一体に有し、内周に複列の外側転走面2a、2aが一体に形成されている。これら複列の外側転走面2a、2aは、高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。
ハブ輪4は、アウター側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、この車輪取付フランジ6の円周等配位置にハブボルト6aが植設されている。また、外周に前記複列の外側転走面2a、2aの一方(アウター側)に対向する内側転走面4aと、この内側転走面4aから軸方向に延びる小径段部4bが形成されている。一方、内輪5は外周に前記複列の外側転走面2a、2aの他方(インナー側)に対向する内側転走面5aが形成され、ハブ輪4の小径段部4bに所定のシメシロを介して圧入されている。そして、ハブ輪4の小径段部4bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部7によって所定の軸受予圧が付与された状態で内輪5が軸方向に固定されている。
外方部材2の複列の外側転走面2a、2aと、これらに対向する複列の内側転走面4a、5a間には複列の転動体3、3がそれぞれ収容され、保持器8、8によって転動自在に保持されている。また、外方部材2と内方部材1との間に形成される環状空間の開口部のうちアウター側の開口部にはシール9が装着され、インナー側の開口部には保護カバー10が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。
なお、ここでは、転動体3にボールを使用した複列アンギュラ玉軸受で構成された車輪用軸受装置を例示したが、これに限らず、転動体3に円錐ころを使用した複列円錐ころ軸受で構成されていても良い。また、ここでは、ハブ輪4の外周に直接内側転走面4aが形成された第3世代構造を例示したが、図示はしないが、ハブ輪の小径段部に一対の内輪が圧入固定された第1世代または第2世代構造であっても良い。
ハブ輪4はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、内側転走面4aをはじめ車輪取付フランジ6のインナー側の基部6bから小径段部4bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。なお、加締部7は鍛造加工後の表面硬さのままとされている。これにより、加締加工が容易となり、加工時の微小クラックの発生を防止すると共に、シール9のシールランド部となる基部6bの耐摩耗性が向上するばかりでなく、車輪取付フランジ6に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪4の耐久性が向上する。なお、内輪5および転動体3はSUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。
シール9は、外方部材2のアウター側端部の内周に所定のシメシロを介して圧入された芯金11と、この芯金11に接合されたシール部材12とからなる一体型のシールで構成されている。芯金11は、冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)をプレス加工にて形成されている。
一方、シール部材12はニトリルゴム等の合成ゴムからなり、加硫接着によって芯金11に一体に接合されている。このシール部材12は、径方向外方に傾斜して形成され、車輪取付フランジ6のインナー側の側面に所定のシメシロをもって摺接するサイドリップ12aと、断面が円弧状に形成された基部6bに所定のシメシロをもって摺接する中間リップ12bと、軸受内方側に傾斜して形成されたグリースリップ12cとを有している。
内輪5には断面L字形に形成された支持環13が外嵌されている。この支持環13は、図2に拡大して示すように、内輪5の外径に圧入される円筒部13aと、この円筒部13aから径方向外方に延びる立板部13bとを備え、立板部13bのインナー側の側面に磁気エンコーダ14が加硫接着によって一体に接合されている。磁気エンコーダ14は、合成ゴムにフェライト等の磁性体粉が混入され、周方向に交互に等ピッチで磁極N、Sが着磁されている。
また、支持環13は、強磁性体の鋼板、例えば、フェライト系のステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS430系等)や防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工にて形成されている。これにより、支持環13が発錆するのを防止すると共に、磁気エンコーダ14の磁気出力が強くなり安定した検出精度を確保することができる。
外方部材2のインナー側の端部に装着された保護カバー10は、図1に示すように、外方部材2のインナー側の端部内周に圧入される円筒状の嵌合部10aと、この嵌合部10aから径方向外方に突出して形成され、外方部材2のインナー側の端面2cに密着する鍔部10bと、この鍔部10bから径方向内方に延び、内方部材1のインナー側の端部を塞ぐ底部10cとを備えている。また、嵌合部10aと鍔部10bの部位に芯金15がインサート成形されている。芯金15は、非磁性体のオーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系)からプレス加工によって断面略L字状に形成されている。これにより、嵌合部の気密性を向上させることができると共に、この芯金15が非磁性体のため磁束の流れ経路に影響を及ぼすことなく、保護カバー10の剛性を一段と高くすることができる。
保護カバー10は、ポリアミド(PA)66、PA6・12等の合成樹脂材から射出成形によって形成され、さらにGF(ガラスファイバー)等の強化材が10〜50wt%添加されている。これにより、回転速度センサ(図示せず)の感知性能に悪影響を及ぼさず、また、耐食性に優れ、強度・剛性が高くなり長期間に亘って耐久性を維持することができる。なお、GFの添加量が10wt%未満では、補強効果が発揮されず、また、50wt%を超えると繊維が異方性を引き起こして密度が高くなり、射出成形時の寸法安定性が低下するので好ましくない。ここで、カバー本体10は前述した材質以外に、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、PPA(ポリフタルアミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の射出成形可能な合成樹脂を例示することができる。また、繊維状強化材としては、GFに限らず、これ以外に、CF(炭素繊維)やアラミド繊維、ホウ素繊維等を例示することができる。
本実施形態では、保護カバー10は、図2に拡大して示すように、外方部材2の端部に内嵌され、鍔部10bが外方部材2のインナー側の端面2cに密着するまで圧入されるので、外方部材2に対する保護カバー10の位置決め精度を高めることができ、正確なエアギャップ調整によって信頼性の高い速度検出を行なうことができる。
また、回転速度センサの検出部16は、保護カバー10の底部10cに近接され、検出部16と磁気エンコーダ14とは保護カバー10を介して所定のエアギャップ(軸方向すきま)で対向配置されている。なお、保護カバー10が非磁性体のため磁束の流れ経路に影響せず、センサによる回転速度検出の精度低下の問題はない。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、保護カバー10の底部10cに水平方向に延びる複数のリブ17が一体形成されている。このリブ17は、磁気エンコーダ14と対峙している検出部16を除き、底部10cの外側面に略等間隔に突出して形成されている。このリブ17により、保護カバー10の剛性を高め、仮に飛石等が保護カバー10に衝突しても変形するのを防止することができると共に、エアギャップを小さく設定することができ、検出精度を高めることができる。
図4は、本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図、図5は、図4の保護カバーから見た正面図である。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的には保護カバーの構成が異なるだけで、その他を前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
外方部材2のインナー側の端部には保護カバー18が装着されている。この保護カバー18は、PA66、PA6・12等の合成樹脂材から射出成形によって形成され、さらにCF(カーボンファイバー)からなる強化材が5〜50wt%添加されている。これにより、回転速度センサ(図示せず)の感知性能に悪影響を及ぼさず、また、耐食性に優れ、強度・剛性が高くなり長期間に亘って耐久性を向上させることができる。なお、CFの添加量が5wt%未満では、補強効果が発揮されず、また、50wt%を超えると繊維が異方性を引き起こして密度が高くなり、射出成形時の寸法安定性が低下するので好ましくない。
保護カバー18は、外方部材2の端部内周に圧入される円筒状の嵌合部10aと、この嵌合部10aから径方向外方に突出して形成され、外方部材2のインナー側の端面2cに密着する鍔部10bと、この鍔部10bから径方向内方に延び、内方部材1のインナー側の端部を塞ぐ底部18aとを備えている。そして、図示しないセンサの検出部が保護カバー18の底部18aに近接され、検出部と磁気エンコーダ14とは保護カバー18を介して所定のエアギャップで対向配置されている。
ここで、本実施形態では、図5に示すように、保護カバー18の底部18aに格子状のリブ19、20が一体形成されている。リブ19は、磁気エンコーダ14と対峙している検出部16を除き、底部18aの外側面に突出して形成されている。一方、リブ20は、底部18aの内側面に突出して格子状に一体形成されている。これらのリブ19、20により、保護カバー18の剛性をさらに高め、飛石等が保護カバー18に衝突しても変形するのを防止することができる。
図6は、図5の保護カバー18の変形例で、保護カバー21の底部21aに格子状のリブ19が一体形成されると共に、磁気エンコーダ14と対峙している部分(回転速度センサの検出部16が近接する部分)を包囲するようにリブ22が突出して形成されている。これにより、保護カバー21の剛性をさらに高めることができると共に、検出部16に飛石等が直接衝突するのを防止することができる。
図7は、本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第3の実施形態を示す縦断面図、図8は、図7の要部拡大図、図9は、図7の保護カバーから見た正面図である。なお、この実施形態は、前述した第1の実施形態(図1)と基本的には保護カバーの構成が一部異なるだけで、その他を前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
外方部材2のインナー側の端部には保護カバー23が装着されている。この保護カバー23は、PA66、PA6・12等の非磁性の特殊エーテル系合成樹脂材から射出成形によって形成され、さらにCFからなる強化材が5〜50wt%添加されている。これにより、回転速度センサ(図示せず)の感知性能に悪影響を及ぼさず、また、耐食性に優れ、強度・剛性が高くなり長期間に亘って耐久性を維持することができる。
保護カバー23は、外方部材2の端部内周に圧入される円筒状の嵌合部10aと、この嵌合部10aから径方向外方に突出して形成され、外方部材2のインナー側の端面2cに密着する鍔部10bと、この鍔部10bから径方向内方に延び、内方部材1のインナー側の端部を塞ぐ底部23aと、この底部23aの中心部に形成された段付き部23bとを備えている。この鍔部10bをはじめ段付き形状によって保護カバー23の剛性が高くなり、飛石等による変形を抑えることができる。
ここで、図8に拡大して示すように、保護カバー23の底部23aに磁気エンコーダ14にcだけ近接するようにまゆ形の凹部24が形成されている。この凹部24に図示しない回転速度センサの検出部が近接される。これにより、保護カバー23の剛性を維持しつつ、エアギャップを小さく設定することが可能となると共に、回転速度センサに対して保護カバー23の周方向の位置決め精度に誤差があっても許容することができる。
また、磁気エンコーダ14の被検出面が外方部材2のインナー側の端面2cよりもaだけ突出して配置されている。この突出量aは、保護カバー23の底部23aの厚みtよりも小さく設定され(a<t)、また、凹部24の凹み量cは、保護カバー23の鍔部10bの厚みbよりも小さい範囲に設定されている(c<b)。これにより、保護カバー23が磁気エンコーダ14に当接するのを防止しつつ、保護カバー23の剛性の維持を図ることができると共に、エアギャップを小さく設定することができ、検出精度を高めることができる。
また、本実施形態では、前述した実施形態と同様、図9に示すように、保護カバー23の底部23aに水平方向に延びる複数のリブ17が一体形成されている。このリブ17は、磁気エンコーダ14と対峙している凹部24を除き、底部23aの外側面に略等間隔に突出して形成されている。このリブ17により、保護カバー23の剛性を高め、仮に飛石等が保護カバー23に衝突しても変形するのを防止することができる。
図10は、本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第4の実施形態を示す縦断面図である。なお、この実施形態は、前述した第3の実施形態(図7)と基本的には保護カバーの構成が一部異なるだけで、その他を前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
外方部材2のインナー側の端部には保護カバー25が装着されている。この保護カバー25は、PA66、PA6・12等の非磁性の特殊エーテル系合成樹脂材から射出成形によって形成され、さらにCFからなる強化材が5〜50wt%添加されている。これにより、回転速度センサ(図示せず)の感知性能に悪影響を及ぼさず、また、耐食性に優れ、強度・剛性が高くなり長期間に亘って耐久性を維持することができる。
保護カバー25は、外方部材2の端部内周に圧入される円筒状の嵌合部10aと、この嵌合部10aから径方向外方に突出して形成され、外方部材2のインナー側の端面2cに密着する鍔部10bと、この鍔部10bから径方向内方に延び、内方部材1のインナー側の端部を塞ぐ底部23aと、この底部23aの中心部に形成された段付き部25aとを備えている。この段付き部25aは、加締部7の凹所7aの内壁形状に沿ってアウター側に膨出して断面略矩形状に形成されている。これにより、底部23aに形成された複数のリブ17と相俟って保護カバー25の剛性が一段と高くなり、飛石等による変形を抑えることができる。
図11〜図22に保護カバーの変形例を示す。図11に示す保護カバー26は、底部26aに水平方向に延びる複数のリブ17が一体形成されている。このリブ17は、磁気エンコーダ14と対峙している検出部16と、この検出部16と対称な底部26aの路面側の部分を除き、底部26aの内側面にのみ略等間隔に突出して形成されている。これにより、保護カバー26が対称形になり、外方部材2に嵌着する際の作業性が向上する。
図12に示す保護カバー27は、底部27aの両側面に水平方向に延びる複数のリブ17が一体形成されている。このリブ17は、磁気エンコーダ14と対峙している検出部16を除き、外側面と内側面とで位相が異なった状態で、略等間隔に突出して形成されている。
図13に示す保護カバー28は、底部28aの外側面に水平方向に延びる複数のリブ17と、内側面に垂直方向に延びる複数のリブ29が一体形成されている。このリブ17、29は、磁気エンコーダ14と対峙している検出部16を除き、略等間隔に突出して形成されている。これにより、保護カバー28の剛性が一層高まる。
図14に示す保護カバー30は、底部30aの外側面に水平方向に延びる複数のリブ17と、内側面に格子状のリブ20が一体形成されている。このリブ17、20は、磁気エンコーダ14と対峙している検出部16を除き、底部30aに略等間隔に突出して形成されている。
図15に示す保護カバー31は、底部31aの外側面に垂直方向に延びる複数のリブ29が一体形成されている。また、図16に示す保護カバー32は、底部32aの内側面に垂直方向に延びる複数のリブ29が一体形成されている。また、図17に示す保護カバー33は、底部33aの外側面に垂直方向に延びる複数のリブ29と、内側面に水平方向に延びるリブ17が一体形成されている。外側面のリブ29は、磁気エンコーダ14と対峙している検出部16を除き、略等間隔に突出して形成され、一方、内側面のリブ17は、検出部16と、この検出部16と対称な底部33aの路面側の部分を除き、略等間隔に突出して形成されている。
図18に示す保護カバー34は、底部34aの両側面に垂直方向に延びる複数のリブ29が一体形成されている。このリブ29は、磁気エンコーダ14と対峙している検出部16を除き、外側面と内側面とで位相が異なった状態で、略等間隔に突出して形成されている。また、図19に示す保護カバー35は、底部35aの外側面に垂直方向に延びる複数のリブ29が形成され、内側面に格子状のリブ20が形成されている。また、図20に示す保護カバー36は、底部36aの内側面にのみ格子状のリブ20が一体形成されている。
図21に示す保護カバー37は、底部37aの外側面に格子状のリブ19が形成され、内側面に水平方向に延びる複数のリブ17が形成されている。このリブ17は、磁気エンコーダ14と対峙している検出部16と、この検出部16と対称な底部37aの路面側の部分を除き、略等間隔に突出して形成されている。また、図22に示す保護カバー38は、底部38aの外側面に格子状のリブ19が形成され、内側面に垂直方向に延びる複数のリブ29が形成されている。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、内輪回転タイプの第1乃至第3世代構造の従動輪側の車輪用軸受装置に適用することができる。
1 内方部材
2 外方部材
2a 外側転走面
2b 車体取付フランジ
2c 外方部材のインナー側の端面
3 転動体
4 ハブ輪
4a、5a 内側転走面
4b 小径段部
5 内輪
6 車輪取付フランジ
6a ハブボルト
6b インナー側の基部
7 加締部
7a 凹所
8 保持器
9 アウター側のシール
10、18、21、23、25、26、27、28、30〜38 保護カバー
10a 嵌合部
10b 鍔部
10c、18a、21a、23a、26a、27a、28a、30a〜38a 底部
11、15 芯金
12 シール部材
12a サイドリップ
12b 中間リップ
12c グリースリップ
13 支持環
13a 円筒部
13b 立板部
14 磁気エンコーダ
16 検出部
17、19、20、22、29 リブ
23b、25a 段付き部
24 凹部
50 外方部材
50a 外側転走面
50b 車体取付フランジ
51 内方部材
52 ボール
53 ハブ輪
53a、54a 内側転走面
53b 小径段部
53c 加締部
54 内輪
55 車輪取付フランジ
55a 基部
56 シールリング
57 エンコーダ
58 支持環
59 エンコーダ本体
60 カバー
61 塞ぎ板部
62 嵌合部
63 センサ
64 検出部
65 ナックル
66 ねじ
a 磁気エンコーダの被検出面の外方部材の端面からの突出量
b 保護カバーの鍔部の厚さ
c 凹部の凹み量
t 保護カバーの底部の厚み

Claims (16)

  1. 内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
    前記内輪に外嵌された磁気エンコーダとを備え、
    前記外方部材のアウター側の端部にシールが装着されると共に、前記外方部材のインナー側の端部に保護カバーが装着され、前記外方部材と内方部材とで形成される環状空間の開口部が密封された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、
    前記保護カバーが非磁性体の合成樹脂を射出成形によってカップ状に形成され、前記外方部材に内嵌される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から径方向外方に突出して形成され、前記外方部材のインナー側の端面に密着する鍔部と、この鍔部から径方向内方に延び、前記内方部材のインナー側の端部を塞ぐ底部とを備え、
    前記嵌合部と鍔部の部位に鋼鈑からプレス加工によって断面略L字状に形成された芯金がインサート成形され、
    前記保護カバーの底部のインナー側の側面に前記磁気エンコーダに近接するようにまゆ形の凹部が形成され、この凹部に回転速度センサの検出部が配置され、前記磁気エンコーダに所定のエアギャップを介して対峙されると共に、
    この対峙されている部位を除き、前記保護カバーの底部の少なくとも一方の側面にリブが突出して形成されていることを特徴とする回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  2. 前記保護カバーの芯金が非磁性体のオーステナイト系ステンレス鋼鈑で形成されている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  3. 前記ハブ輪の小径段部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により、所定の軸受予圧が付与された状態で前記内輪が前記ハブ輪に対して軸方向に固定されると共に、前記保護カバーの底部の中心部に前記加締部の凹所に膨出する段付き部が形成されている請求項1または2に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  4. 前記段付き部が、前記加締部の凹所の形状に沿って断面略矩形状に形成されている請求項3に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  5. 前記磁気エンコーダの被検出面が前記外方部材のインナー側の端面よりもaだけ突出して配置され、この突出量aが、前記保護カバーの底部の厚みtよりも小さく(a<t)設定されている請求項1乃至4いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  6. 前記凹部の凹み量cが前記保護カバーの鍔部の厚みbよりも小さく(c<b)設定されている請求項に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  7. 前記リブが水平方向に延び、略等間隔に複数形成されている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  8. 前記リブが垂直方向に延び、略等間隔に複数形成されている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  9. 前記リブが格子状に形成されている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  10. 前記保護カバーの底部の両側面に前記リブが形成され、それぞれのリブの形状が異なっている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  11. 前記保護カバーの底部の一側面に前記リブが水平方向に延び、略等間隔に複数形成され、他側面に前記リブが垂直方向に延び、略等間隔に複数形成されている請求項10に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  12. 前記保護カバーの底部の両側面に前記リブが水平方向に延び、それぞれのリブの位相が異なって略等間隔に複数形成されている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  13. 前記リブが、前記磁気エンコーダに対峙されている前記回転速度センサの検出部が近接する部分と、この部分と対称な部分を除いて形成されている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  14. 前記磁気エンコーダと対峙している前記回転速度センサの検出部が近接する部分を包囲するようにリブが突出して形成されている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  15. 前記保護カバーにガラスファイバーからなる強化材が10〜50wt%添加されている請求項1乃至14いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  16. 前記保護カバーにカーボンファイバーからなる強化材が5〜50wt%添加されている請求項1乃至14いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
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