JP5438435B2 - 液圧シリンダ - Google Patents

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    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/164Sealings between relatively-moving surfaces the sealing action depending on movements; pressure difference, temperature or presence of leaking fluid

Description

本発明は、伸長ストローク端付近でクッション圧力が生じる直動型の液圧シリンダに関するものである。
一般に、フォークリフトに設けられ積み荷を持ち上げる直動型の油圧シリンダ(リフトシリンダ)にあっては、その伸長ストローク端付近でクッション圧力が生じることにより、油圧シリンダが伸びきって停止する際に生じる衝撃が緩和されるようになっている。
この種の油圧シリンダは、ピストンの外周にピストンシール(シールリング)が介装され、このピストンシールによってクッション圧力室が仕切られ、このクッション圧力室にクッションを効かすために必要な量の作動油が溜められる。
以下、この種の直動型の油圧シリンダに設けられる従来のピストンシールの構造について説明する。
図5に示すように、特許文献1に開示されたピストンシール50は、シリンダチューブ10の内周面11に摺接するシールリング51と、このシールリング51をシリンダチューブ10の内周面11に押し付けるOリング52とを備える。
シールリング51とOリング52は、ピストン30の収容溝42にピストン30の半径方向に並んで介装される。
油圧シリンダの伸長作動時、ピストン30が上昇する過程で、Oリング52の弾性復元力によってシールリング51がシリンダチューブ10の内周面11に押し付けられ、クッション圧力を保持するようになっている。
図6に示すように、特許文献2に開示されたピストンシール70は、シリンダチューブ10の内周面11に摺接するゴム製シールリング71と、樹脂製のバックアップリング72とを備える。
シールリング71とバックアップリング72は、ピストン30の収容溝42にピストン30の軸方向に並んで介装される。
油圧シリンダの伸長作動時、ピストン30が上昇する過程で、ゴム製シールリング71は、その弾性復元力によってシリンダチューブ10の内周面11に押し付けられ、クッション圧力を保持するようになっている。
このとき、バックアップリング72はシールリング71に当接し、ゴム製シールリング71が収容溝42からはみ出すことを係止するようになっている。
特開2000−2207号公報 特開平10−122205号公報
しかしながら、このような従来のピストンシール構造では、油圧シリンダの伸長作動時、ピストンが上昇する過程で、ピストンシール50、70によって油膜が十分に掻き落とされない可能性があった。
このため、油圧シリンダの伸長作動時にクッション圧力室からピストン30より下方の駆動圧力室へ移動する作動油の量が、油圧シリンダの収縮作動時に駆動圧力室からピストン30より上方のクッション圧力室へ移動する作動油の量より多くなり、油圧シリンダの伸縮作動が繰り返されることによってクッション圧力室に溜められる作動油の量が不足する可能性があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、クッション圧力室に溜められる作動液の量が維持される液圧シリンダ(油圧シリンダ)を提供することを目的とする。
本発明は、シリンダチューブと、このシリンダチューブの内側に駆動圧力室とクッション圧力室とを画成するピストンが設けられるピストンロッドと、
このピストンの外周に介装され前記シリンダチューブの内周面に摺接するピストンシールと、を備え、ピストンロッドが駆動圧力室に導かれる加圧作動液によって伸長作動するストローク端に近づくとクッション圧力室の圧力が上昇することによって減速し、クッション圧力室に溜まる余剰作動液がピストンに設けられる連通路を通じて駆動圧力室に戻される液圧シリンダであって、ピストンシールは、シリンダチューブの内周面に摺接するメインシールリングと、このメインシールリングの内周を押圧してメインシールリングの外周をシリンダチューブの内周面に向けて付勢するOリングと、メインシールリングと並列でかつクッション圧力室側に配置され駆動圧力室からの受圧時にメインシールリングに押されてシリンダチューブの内周面に摺接する矩形の断面形状を有したサブシールリングと、を備え、ピストンシールは、ピストンの外周に設けた収容溝に収容され、この収容溝は、メインシールリングを収容するメイン収容溝と、このメイン収容溝より溝深さが浅く、かつメイン収容溝に隣接して段差をもって連続する、サブシールリングを収容するサブ収容溝とからなり、
サブシールリングはサブ収容溝の溝巾より大きいリング巾をもち、駆動圧力室からの受圧時にメイン収容溝に収容したメインシールリングにより溝巾方向から押圧されることを特徴とした。
上記構成に基づき、駆動圧力室からの受圧時、ピストンが移動する過程で、シリンダチューブの内周面の作動液膜が予めサブシールリングによって掻き取られ、さらに強くシリンダチューブの内周面に押し付けられるメインシールリングによって作動液膜が掻き取られるため、作動液がクッション圧力室から駆動圧力室に移動することが十分に抑えられ、クッション圧力室に溜められる作動液の量が維持される。
本発明の実施の形態を示す液圧シリンダの断面図。 同じく伸長状態における液圧シリンダの断面図。 同じく液圧シリンダの一部を拡大した断面図。 同じく伸長作動時における液圧シリンダの一部を拡大した断面図。 従来例を示す液圧シリンダの一部を拡大した断面図。 従来例を示す液圧シリンダの一部を拡大した断面図。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、液圧シリンダ(油圧シリンダ)1の全体を示す縦断面図である。この液圧シリンダ1は、例えばフォークリフトの積み荷を昇降するリフトシリンダとして用いられる。
液圧シリンダ1は、車体にその軸が上下方向に延びるように搭載される。単動形の液圧シリンダ1は、車体に支持されるシリンダチューブ10と、積み荷を昇降するフォークに連結されるピストンロッド20とを備え、このピストンロッド20の基端部に設けられるピストン30によってシリンダチューブ10の底部に駆動圧力室5が画成される。
シリンダチューブ10の基端部に駆動圧力室5と連通する給排ポート12が形成され、この給排ポート12に図示しない液圧源から延びる配管が接続される。
図示しない液圧源から供給される加圧作動液が配管を通して駆動圧力室5に導かれる。駆動圧力室5に導かれる作動液圧が高まると、ピストン30が押し上げられ、ピストンロッド20がシリンダチューブ10の内部で上方に移動し伸長作動する。一方、駆動圧力室5に導かれる作動液圧が低下すると、ピストンロッド20に懸かる自重及び負荷によってピストンロッド20が下方に移動し液圧シリンダ1が収縮作動する。図1は液圧シリンダ1が最も収縮し、ピストンロッド20が収縮ストローク端にある状態を示している。
液圧シリンダ1は、作動液として、オイルが用いられるが、オイルの代わりに例えば水溶性代替液等の作動液を用いても良い。
シリンダチューブ10の上部開口端に円筒状のシリンダヘッド60が結合される。シリンダヘッド60の内周には、円筒状のベアリング61が介装され、このベアリング61によってピストンロッド20が摺動自由に支持される。
ピストン30はその外周にベアリング41が介装され、このベアリング41を介してシリンダチューブ10の内周面11に摺接する。
シリンダヘッド60のベアリング61がピストンロッド20の外周面に摺接するとともに、ピストン30のベアリング41がシリンダチューブ10の内周面11に摺接することにより、ピストンロッド20がシリンダチューブ10の軸方向に移動するように支持される。
ピストンロッド20の下部は中空に形成され、その内側にエア室7が画成される。シリンダチューブ10の内周とピストンロッド20の外周の間には、ピストン30とシリンダヘッド60とによって環状のクッション圧力室6が画成される。これらエア室7とクッション圧力室6とは互いに連通すると共に、作動液(クッション用油)と空気が充填される。図1、2において、破線のハッチング部分がエア室7とクッション圧力室6において作動液が溜められる部位である。
シリンダヘッド60の内周には、下から順にピストンロッド20の外周面28に摺接するヘッドシール62とダストシール63が介装される。ヘッドシール62によって後述するようにクッション圧力室6が密封される。ダストシール63によってダスト等の侵入が防止される。
ピストン30の外周にはベアリング41の上側に位置してピストンシール50が介装され、このピストンシール50がシリンダチューブ10の内周面11に摺接することによってピストン30の下面側の駆動圧力室5とピストン30の上面側のクッション圧力室6との間が仕切られる。
ピストンロッド20にはクッション圧力室6とエア室7とを連通するポート21とオリフィス22とが上下に隔てて形成される。オリフィス22の位置はピストン30の上面にできるだけ近づけて設けられる。ポート21の有効面積は、オリフィス22の面積より大きく形成される。
図2は、液圧シリンダ1が伸長した状態を示している。液圧シリンダ1の伸長作動に伴って縮小するクッション圧力室6からエア室7に作動液がポート21とオリフィス22を経由して流入する。ピストンロッド20が伸長ストローク端に近づくと、ポート21がベアリング61の下端によって閉塞され、縮小するクッション圧力室6からは、作動液がオリフィス22のみを通ってエア室7に流入する。このオリフィス22がクッション圧力室6から流出する作動液の流れに抵抗を付与し、クッション圧力室6の圧力(以下、クッション圧力という)が上昇することにより、ピストンロッド20の伸長速度が減速される。これにより、ピストンロッド20が図2に示すように伸長ストローク端に達する際の衝撃が緩和される。
ピストン30にはエア室7と駆動圧力室5とを連通する連通路19が設けられ、この連通路19の途中にはチェックバルブ8が介装される。チェックバルブ8は図示しないシートに弁体(ボール)がスプリングの付勢力によって押し付けられ、エア室7よりも駆動圧力室5の圧力が高いときに閉じているが、エア室7の圧力が高まり駆動圧力室5との圧力差が所定の開弁圧を超えると、弁体がシートから離れるようになっている。
ピストン30からエア室7に突出するリターンパイプ9が設けられ、このリターンパイプ9が連通路19の流入口に接続される。リターンパイプ9の高さによってクッション圧力室6とエア室7に溜められる有効作動液の量が規定される。
液圧シリンダ1を伸長作動させるために駆動圧力室5に供給される高圧の作動液がピストン30外周のピストンシール50の隙間を介してクッション圧力室6に少しづつ移動するのに伴って、クッション圧力室6とエア室7に溜まる作動液が増え、やがて作動液の液面がリターンパイプ9の上端を超えると、作動液がリターンパイプ9内に流下する。エア室7の圧力が所定値を超えて上昇すると、チェックバルブ8が開き、リターンパイプ9に溜まった余剰の作動液が連通路19を通って駆動圧力室5に戻される。これにより、クッション圧力室6とエア室7に溜まる作動液の液面がリターンパイプ9の上端近傍に維持され、クッション圧力室6とエア室7に常に液圧シリンダ1の同一の伸長ストローク端でクッションを効かす必要量の作動液が溜められる。
ところで、液圧シリンダ1の伸長作動時、ピストン30が上昇する過程で、シリンダチューブ10の内周面11に摺接するピストン30に嵌めたピストンシール50によって掻き残される液膜の厚さが大きい場合、液圧シリンダ1の伸縮作動が繰り返されるのに伴って、作動液がクッション圧力室6から駆動圧力室5に少しづづ移動し、やがてクッション圧力室6に溜められる作動液の量が不足する可能性がある。
これに対処するために、ピストンシール50は、シリンダチューブ10の内周面11に摺接するメインシールリング51と、このメインシールリング51をシリンダチューブ10の内周面11に押し付けるOリング52と、メインシールリング51の上方(クッション圧力室6側)に並んで介装されシリンダチューブ10の内周面11に摺接する液膜掻き取り用サブシールリング53とを備える構成とする。
ピストン30の外周にはピストンシール50を収容する収容溝40が形成される。この収容溝40は、メインシールリング51を収容するメイン収容溝42と、液膜掻き取り用サブシールリング53を収容するサブ収容溝43とを有する。
図3は、ピストンシール50及びそのまわりを示す断面図である。メインシールリング51は、矩形の断面形状を有し、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の樹脂材によってリング状に形成される。
メインシールリング51は、合い口を持たないリング状に形成され、ピストン30に設けたメイン収容溝42に介装された状態にて、その外周面51aが全周に渡ってシリンダチューブ10の内周面11に摺接する。
Oリング52は、円形状の断面を有し、ゴム材によってリング状に形成される。
Oリング52はメインシールリング51の内側(背後側)にてメイン収容溝42に介装され、メインシールリング51の内周面51bを押圧する。
液膜掻き取り用サブシールリング53は、矩形の断面形状を有し、ナイロン等の樹脂材によってリング状に形成される。サブシールリング53は、ナイロンに限らず、その硬度がメインシールリング51と同等もしくはメインシールリング51以上の樹脂材によって形成される。
サブシールリング53は、図示しないバイアスカット形の合い口を有するリング状に形成され、この合い口の間を拡げてピストン30のサブ収容溝43に介装される。サブシールリング53は、ピストン30に設けたサブ収容溝43に介装された状態にて、液圧シリンダ1の軸方向に対して傾斜する合い口の各端面が互いに当接し、その外周面53aが全周に渡ってシリンダチューブ10の内周面11に摺接する。
サブシールリング53の断面は、液圧シリンダ1の軸と直交する半径方向についてメインシールリング51より小さい寸法(リング厚さ)を有する。
サブ収容溝43は、液圧シリンダ1の軸と直交する半径方向についてメイン収容溝42より小さい溝深さを有する。
メイン収容溝42は、液圧シリンダ1の軸方向についてメインシールリング51より大きい溝巾を有する。すなわち、メイン収容溝42の溝巾をW42とし、メインシールリング51のリング巾をW51とすると、W42>W51の関係になる。
サブ収容溝43は、液圧シリンダ1の軸方向についてサブシールリング53より小さい溝巾を有する。すなわち、サブ収容溝43の溝巾をW43とし、サブシールリング53のリング巾をW53とすると、W43<W53の関係になる。
Oリング52は、メイン収容溝42の内奥部(サブ収容溝43が開口しない部位)に介装され、メインシールリング51の内側(背後側)に配置される。
液圧シリンダ1の伸長作動時、駆動圧力室5に導かれる作動液圧力によってピストン30及びピストンロッド20が軸方向について図2に示すように上方に移動し、これに連動するフォークを介して積み荷を持ち上げる。
図4は、液圧シリンダ1の伸長作動時、ピストン30が上昇する過程で、ピストンシール50がシリンダチューブ10の内周面11に摺接する状態を示す断面図である。
駆動圧力室5から導かれる高圧の作動液圧力Pが、図4に矢印にて示すように、メインシールリング51とOリング52に下面から作用する。
Oリング52は、作動液圧力Pによってメイン収容溝42の端面42aとの間で圧縮され、その弾性復元力eが、図4に矢印にて示すように、メインシールリング51の内周面51bに働き、メインシールリング51をシリンダチューブ10の内周面11に面圧Sをもって強く押し付ける。
また、図4に矢印にて示すように、メインシールリング51の下端面51cに作動液圧力Pが働くことによって、メインシールリング51がサブ収容溝43から突出しているサブシールリング53の下端面53cを面圧fをもって押圧する。これによりサブシールリング53の上端面53bがサブ収容溝43の溝壁面43aに面圧uをもって押圧され、隙間なく当接する。
同時に、サブシールリング53はサブ収容溝43の溝壁面43aとメインシールリング51の上端面51dの間で圧縮されるのに伴って弾性変形または合い口の端面どうしが開き方向に摺動することにより液圧シリンダ1の半径方向に拡張し、サブシールリング53の外周面53aがシリンダチューブ10の内周面11に押し付けられる。
ピストン30が上昇する液圧シリンダ1の伸長作動時に、メインシールリング51からの力を受けてシリンダチューブ10の内周面11に押し付けられるサブシールリング53によってシリンダチューブ10の内周面11の作動液膜を均一に残して作動液を掻き取る。このサブシールリング53に続いてメインシールリング51が駆動圧力室5から導かれる高圧の作動液圧力Pにより弾性変形するOリング52の押圧力を受けてシリンダチューブ10の内周面11の作動液膜をさらに掻き取る。このようにしてピストン30の上昇時にクッション圧力室6に作動液を留め、駆動圧力室5へ移動する作動液の量を十分に抑えられる。
一方、ピストン30が下降する液圧シリンダ1の収縮作動時は、メインシールリング51に駆動圧力室5から導かれる作動液圧力Pが低下するのに伴って、メインシールリング51とサブシールリング53がそれぞれシリンダチューブ10の内周面11に押し付けられる力が小さくなるため、メインシールリング51とサブシールリング53によってシリンダチューブ10の内周面11の作動液膜を掻き取る量が液圧シリンダ1の伸長作動時に比べて小さくなり、駆動圧力室5からクッション圧力室6へ移動する作動液の量が適度に確保される。
こうして、液圧シリンダ1の伸長作動時にクッション圧力室6から駆動圧力室5へ移動する作動液の量が、液圧シリンダ1の収縮作動時に駆動圧力室5からクッション圧力室6へ移動する作動液の量より少なくなるため、液圧シリンダ1の伸縮作動が繰り返されることによってクッション圧力室6に作動液が補充される。これにより、クッション圧力室6に溜められる作動液の量が不足することが回避される。
クッション圧力室6とエア室7に溜まる作動液が増え、やがて作動液の液面がリターンパイプ9の上端を超えると、作動液がリターンパイプ9内に流下し、リターンパイプ9に溜まった余剰の作動液がチェックバルブ8を介して駆動圧力室5に戻されることにより、クッション圧力室6とエア室7に常に必要量の作動液が溜められる。
以上のように本実施形態では、シリンダチューブ10の内側がピストン30によって駆動圧力室5とクッション圧力室6と画成され、駆動圧力室5に導かれる加圧作動液によって伸長作動する液圧シリンダ1であって、ピストンシール50は、シリンダチューブ10の内周面11に摺接するメインシールリング51と、このメインシールリング51の内周(内周面51b)を押圧してメインシールリング51の外周(外周面51a)をシリンダチューブ10の内周面11に向けて付勢するOリング52と、メインシールリング51と並列でかつクッション圧力室6側に配置され駆動圧力室5からの受圧時にメインシールリング51に押されてシリンダチューブ10の内周面11に摺接するサブシールリング53と、を備える構成とした。
上記構成に基づき、駆動圧力室5からの受圧時、ピストン30が移動する過程で、シリンダチューブ10の内周面11の作動液膜が予めサブシールリング53によって掻き取られ、さらに強くシリンダチューブ10の内周面11に押し付けられるメインシールリング51によって作動液膜が掻き取られるため、作動液がクッション圧力室6から駆動圧力室5に移動することが十分に抑えられ、クッション圧力室6に溜められる作動液の量が維持される。
本実施の形態では、ピストンシール50は、ピストン30の外周に設けた収容溝40に収容され、この収容溝40は、メインシールリング51を収容するメイン収容溝42と、このメイン収容溝42より溝深さが浅く、かつメイン収容溝42に隣接して段差をもって連続する、サブシールリング53を収容するサブ収容溝43とからなり、サブシールリング53はサブ収容溝43の溝巾W43より大きいリング巾W53をもち、駆動圧力室5からの受圧時にメイン収容溝42に収容したメインシールリング51により溝巾方向から押圧される構成とした。
上記構成に基づき、サブシールリング53の下端面53cがサブ収容溝43から突出しているため、サブシールリング53がメインシールリング51からの力を受けてメインシールリング51と共にシリンダチューブ10の内周面11に押し付けられ、シリンダチューブ10の内周面11の作動液膜を均一に掻き取る。これにより、作動液がクッション圧力室6から駆動圧力室5に移動することが十分に抑えられ、クッション圧力室6に溜められる作動液の量が維持される。
本実施の形態では、メイン収容溝42は駆動圧力室5側に設けられ、サブ収容溝43はクッション圧力室6側に設けられ、メイン収容溝42に収容されるメインシールリング51はサブ収容溝43に収容されるサブシールリング53よりも厚さが大きい構成とした。
上記構成に基づき、液圧シリンダ1の伸長作動時にクッション圧力室6から駆動圧力室5へ移動する作動液の量が、液圧シリンダ1の収縮作動時に駆動圧力室5からクッション圧力室6へ移動する作動液の量より少なくなるため、液圧シリンダ1の伸縮作動が繰り返されることによってクッション圧力室6に作動液が補充される。これにより、クッション圧力室6に溜められる作動液の量が不足することが回避される。
そして、サブシールリング53の下端面53cの全面に対してメインシールリング51の上端面51dが当接することにより、サブシールリング53が弾性変形して拡張する効果を高められ、メインシールリング51によってシリンダチューブ10の内周面11の作動液膜を均一に掻き取ることができる。
他の実施の形態として、メインシールリングの上下に並ぶ一対の液膜掻き取り用サブシールリングを設けてもよい。
ピストンは、メインシールリング及びOリングを収容するメイン収容溝と、上下の液膜掻き取り用サブシールリングをそれぞれ収容する上下のサブ収容溝とを有する。
上下のサブ収容溝は、液圧シリンダの軸方向について液膜掻き取り用サブシールリングより小さい寸法(溝巾)を有する。
この場合、液圧シリンダの伸長作動時に上側の液膜掻き取り用サブシールリングがシリンダチューブの内周面の作動液膜を掻き取る一方、液圧シリンダの収縮作動時に下側の液膜掻き取り用サブシールリングがシリンダチューブの内周面の作動液膜を掻き取る。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
1 液圧シリンダ
5 駆動圧力室
6 クッション圧力室
7 エア室
10 シリンダチューブ
11 内周面
12 給排ポート
20 ピストンロッド
28 外周面
30 ピストン
40 収容溝
42 メイン収容溝
43 サブ収容溝
50 ピストンシール
51 メインシールリング
52 Oリング
53 液膜掻き取り用サブシールリング

Claims (2)

  1. シリンダチューブと、
    このシリンダチューブの内側に駆動圧力室とクッション圧力室とを画成するピストンが設けられるピストンロッドと、
    このピストンの外周に介装され前記シリンダチューブの内周面に摺接するピストンシールと、を備え、
    前記ピストンロッドが前記駆動圧力室に導かれる加圧作動液によって伸長作動するストローク端に近づくと前記クッション圧力室の圧力が上昇することによって減速し、前記クッション圧力室に溜まる余剰作動液が前記ピストンに設けられる連通路を通じて前記駆動圧力室に戻される液圧シリンダであって、
    前記ピストンシールは、
    前記シリンダチューブの内周面に摺接するメインシールリングと、
    このメインシールリングの内周を押圧して前記メインシールリングの外周を前記シリンダチューブの内周面に向けて付勢するOリングと、
    前記メインシールリングと並列でかつクッション圧力室側に配置され前記駆動圧力室からの受圧時に前記メインシールリングに押されて前記シリンダチューブの内周面に摺接する矩形の断面形状を有したサブシールリングと、を備え
    前記ピストンシールは、前記ピストンの外周に設けた収容溝に収容され、
    この収容溝は、前記メインシールリングを収容するメイン収容溝と、
    このメイン収容溝より溝深さが浅く、かつ前記メイン収容溝に隣接して段差をもって連続する、前記サブシールリングを収容するサブ収容溝とからなり、
    前記サブシールリングは前記サブ収容溝の溝巾より大きいリング巾をもち、前記駆動圧力室からの受圧時に前記メイン収容溝に収容した前記メインシールリングにより溝巾方向から押圧されることを特徴とする液圧シリンダ。
  2. 前記サブシールリングは、前記メインシールリングの前記クッション圧力室側に設けられ、前記メインシールリングの前記駆動圧力室側に設けられないことを特徴とする請求項1に記載の液圧シリンダ。
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