JP6804753B2 - 気泡排出構造を備えた油圧シリンダ装置 - Google Patents

気泡排出構造を備えた油圧シリンダ装置 Download PDF

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Description

本発明は、ピストンの下側の油室においてピストン下端面近傍の作動油中に滞留する気泡を除去する気泡排出構造を備えた油圧シリンダ装置に関するものである。
一般に、シリンダ内に摺動可能に嵌挿されたピストンが、油圧ポンプから吐出された作動油の圧力により往復運動をする油圧シリンダ装置は、同様の往復運動をする機械式のアクチュエータ、例えばラックピニオン機構やボールねじ機構などに比べて、構造が単純であり、出力が高く、かつ寿命が長いといった長所を有するので、種々の機械装置や土木建設用車両などのアクチュエータとして広く用いられている。そして、このような油圧シリンダ装置の1つとして、構造が簡素であり、ピストンをキャップ側及びロッド側の両方向に油圧で駆動することができる片ロッド形複動式の油圧シリンダ装置が種々知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
この種の片ロッド形複動式の油圧シリンダ装置には、通常、油圧ポンプから吐出された作動油を油圧シリンダ装置に対して給排するための作動油給排装置が設けられる。そして、作動油給排装置には、作動油タンクと油圧シリンダ装置との間に配設される複数の油路と、これらの油路に介設される油圧ポンプ、油路切換弁、流量調整弁、リリーフ弁、逆止弁等の種々の油圧機器とが設けられる。
ところで、このような作動油給排装置から油圧シリンダ装置に供給される作動油には微細な気泡が混在することがある。そして、気泡を含む作動油が、ピストンの下側(ロッド側)の油室(以下「下側油室」という。)に供給された場合、気泡はその浮力により下側油室の上端部近傍、ないしはピストン下端面近傍に滞留する。このように下側油室の上端部近傍に滞留する気泡は、下側油室から作動油が排出されるときに作動油に随伴せず、下側油室の上端部近傍に滞留し続けることになる。
このように、下側油室の作動油中に気泡が滞留すると、気泡は圧縮性を有するので、下側油室に高圧の作動油が供給されたときに気泡が断熱圧縮により非常に高温となり、その周囲の作動油を過熱状態にして劣化させたり、ピストンの外周部に装着されたピストンパッキンを過熱状態にして劣化させたりするおそれがある。また、気泡の収縮によりピストンの動作に振動等の不具合が生じるおそれがある。なお、ピストンの上側(キャップ側)の油室(以下「上側油室」という。)の作動油中に混在する気泡は、上側油室から作動油が排出される際に作動油に随伴して排出される。
そこで、ピストンの内部に気泡除去機構を設けた油圧シリンダ装置が種々提案されている(例えば、特許文献4、5参照)。例えば、特許文献4、5に開示された油圧シリンダ装置では、ピストンの内部に、下側油室と上側油室とを連通する連通路と、該連通路を開閉する制御弁とが設けられ、ピストンがシリンダ内で最上位置に到達したときに、シリンダの上端面との当接により制御弁が開かれ、下側油室内の作動油が連通路を介して上側油室に流れ、これにより下側油室内の気泡が上側油室を介して排出されるようになっている。
特開平10−110710号公報 特開2003−74518号公報 特開2004−68863号公報 特開2006−207792号公報 特開2013−007407号公報
しかしながら、例えば特許文献4、5に開示されている、ピストンの内部に、連通路と制御弁とを有する気泡除去機構を設けた油圧シリンダ装置では、ピストンの構造が非常に複雑なものとなるといった問題があり、またピストンの強度が十分に確保されないおそれがあるといった問題がある。さらには、制御弁は、油圧とばねの付勢力とにより動作する可動部ないしは機械的機構を有するので、油圧シリンダ装置を長期間にわたって使用した場合、部品の劣化等により可動部ないしは機械的機構に機械的な故障が生じる可能性がある。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、ピストンの下側の油室の上端部近傍ないしはピストン下端面の近傍において作動油中に気泡が滞留するのを防止することができる、可動部ないしは機械的構造を有しない簡素な手段を備えた油圧シリンダ装置を提供することを解決すべき課題とする。
前記課題を解決するためになされた本発明に係る油圧シリンダ装置は、円柱形の中空部(以下「シリンダ中空部」という。)を有するシリンダと、ピストンと、ピストンロッドとを備えている。ここで、ピストンは、シリンダ中空部に嵌入され、シリンダ中心軸が伸びる方向においてロッド側の位置とキャップ側の位置の間を往復移動することができる。ピストンロッドは、ピストンのロッド側端面に結合され、シリンダ中空部からシリンダのロッド側端壁を貫通してシリンダ外に伸びている。この油圧シリンダ装置においては、ピストンよりロッド側のシリンダ中空部がロッド側油室をなし、ピストンよりキャップ側のシリンダ中空部がキャップ側油室をなす。
本発明に係る油圧シリンダ装置においては、ピストンのロッド側端部近傍においてピストン外周部に、ピストンのキャップ側への移動時にロッド側油室内の油圧によりピストンとシリンダの間隙をシールする第1ピストンパッキンが装着されている。また、ピストンのキャップ側端部近傍においてピストン外周部に、ピストンのロッド側への移動時にキャップ側油室内の油圧によりピストンとシリンダの間隙をシールする第2ピストンパッキンが装着されている。そして、シリンダに、ピストンが最大限にキャップ側に移動した状態において、第1ピストンパッキンのロッド側端部よりロッド側の第1部位と、第1ピストンパッキンのキャップ側端部よりキャップ側の第2部位とを連通させる連通部(連通構造体)が設けられている。
本発明に係る油圧シリンダ装置において、第1ピストンパッキンは、そのリップ部がロッド側に位置する(すなわち、ヒール部がキャップ側に位置する。)ように配置されたUパッキンであるのが好ましい。また、第2ピストンパッキンは、そのリップ部がキャップ側に位置する(すなわち、ヒール部がロッド側に位置する)ように配置されたUパッキンであるのが好ましい。
本発明の1つの態様では、第1部位は、ピストンが最大限にキャップ側に移動した状態において、第1ピストンパッキンのロッド側端部とピストンのロッド側端部の間の位置に設定され、第2部位は、ピストンが最大限にキャップ側に移動した状態において、第1ピストンパッキンのキャップ側端部と第2ピストンパッキンのロッド側端部の間の位置に設定される。この場合、連通部は、第1部位と第2部位の間において、シリンダの内周部の全周にわたって環状に形成された、凹状(例えば、凹曲線状、凹湾曲状)の縦断面を有する環状溝で構成されてもよい。また、連通部は、第1部位と第2部位の間をシリンダ中心軸が伸びる方向に伸びる、シリンダの内周面に形成された1つ又は複数の縦溝で構成されてもよい。
本発明のもう1つの態様では、第1部位は、ピストンが最大限にキャップ側に移動した状態において、第1ピストンパッキンのロッド側端部とピストンのロッド側端部の間の位置に設定され、第2部位は、ピストンが最大限にキャップ側に移動した状態において、第1ピストンパッキンのキャップ側端部と第2ピストンパッキンのロッド側端部の間の位置、又は第2ピストンパッキンのキャップ側端部よりキャップ側の位置に設定される。この場合、連通部は、第1部位でシリンダの周壁を径方向に貫通する第1貫通孔と、第2部位でシリンダの周壁を径方向に貫通する第2貫通孔と、シリンダの外部に配設され第1貫通孔と第2貫通孔とを接続する接続管とを有する1つ又は複数の連通構造体で構成されてもよい。また、連通部は、一端が第1部位でシリンダ内周面に開口する一方、他端が第2部位でシリンダ内周面に開口する、シリンダの周壁内に形成された1つ又は複数の連通孔で構成されてもよい。
本発明に係る油圧シリンダ装置によれば、例えば環状溝、縦溝、貫通孔及び接続管、あるいは連通孔などといった可動部ないしは機械的機構を有しない連通部(連通構造体)をシリンダに設けるだけの簡素な構成で、ピストンの下側(ロッド側)の油室の上端部ないしはピストン下端面近傍において作動油中に滞留する気泡をピストンの上側(キャップ側)の油室に排出することができるので、ピストンの下側の油室に気泡が滞留するのを防止することができる。これにより、気泡の断熱圧縮に起因する作動油及びピストンパッキンの過熱による劣化を防止することができ、また気泡の収縮に起因してピストンの動作に振動等の不具合が生じるのを防止することができる。
本発明に係る油圧シリンダ装置に対して作動油を給排する作動油給排装置の概略構成を示す油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る油圧シリンダ装置の一部断面立面図である。 (a)は図2に示す油圧シリンダ装置においてピストンがシリンダ内で下部に位置しているときのピストン及びシリンダの要部の立面断面図であり、(b)はピストンが最上位置に位置しているときのピストン及びシリンダの要部の立面断面図であり、(c)は(b)中にA−A線で示す位置におけるシリンダの平面断面図である。 (a)は本発明の実施形態2に係る油圧シリンダ装置のピストンが最上位置に位置しているときのピストン及びシリンダの要部の立面断面図であり、(b)は(a)中にB−B線で示す位置におけるシリンダの平面断面図である。 (a)は本発明の実施形態3に係る油圧シリンダ装置のピストンが最上位置に位置しているときのピストン及びシリンダの要部の立面断面図であり、(b)は実施形態3の変形例に係る(a)と同様の図であり、(c)は(a)中にC−C線で示す位置におけるシリンダの平面断面図である。 (a)は本発明の実施形態4に係る油圧シリンダ装置のピストンが最上位置に位置しているときのピストン及びシリンダの要部の立面断面図であり、(b)は実施形態4の変形例に係る(a)と同様の図であり、(c)は(a)中にD−D線で示す位置におけるシリンダの平面断面図である。
(実施形態1)
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態1に係る油圧シリンダ装置の構成及び機能ないしは動作を具体的に説明する。なお、以下では、油圧シリンダ装置が、シリンダ中心軸が鉛直方向(上下方向)に伸びるように配置された場合について説明する。しかしながら、油圧シリンダ装置は、シリンダ中心軸が鉛直方向に対して傾斜して(例えば、30°以下の範囲)伸びるように配置されてもよい。
図1に示すように、片ロッド形複動式の油圧シリンダ装置1は、略円筒形のシリンダ2と、シリンダ2の円柱形の中空部(以下「シリンダ中空部」という。)に嵌入された略円柱形のピストン3と、ピストン3の一方の端部に取り付けられた細長い円柱形(丸棒状)のピストンロッド4とを備えている。油圧シリンダ装置1は、シリンダ2、ピストン3及びピストンロッド4の各中心軸が鉛直方向(上下方向)に伸びるように配置された縦置き型の油圧シリンダ装置である。そして、ピストンロッド4の先端部(ピストン3と反対側の端部)は、油圧シリンダ装置1によって移動させられる負荷5(例えば、水門の扉体等)に連結されている。なお、以下では油圧シリンダ装置1の各構成要素の位置関係を簡明に示すため、油圧シリンダ装置1におけるキャップ側の位置を「上(上側)」といい、ロッド側の位置を「下(下側)」ということにする。また、シリンダ2、ピストン3ないしはピストンロッド4の中心軸の伸びる方向(上下方向)と垂直な方向を、「横方向」又は「水平方向」ということにする。
ピストン3は、シリンダ中空部内で上下方向に移動(摺動)することができる。そして、シリンダ中空部は、ピストン3によって上下に仕切られ、ピストン3の上側(キャップ側)にキャップ側油室6が形成され、ピストン3の下側(ロッド側)にロッド側油室7が形成されている。かくして、油圧シリンダ装置1においては、加圧された作動油がキャップ側油室6に供給されたときには、作動油の圧力によってピストン3及びピストンロッド4が下向きに移動させられ、加圧された作動油がロッド側油室7に供給されたときには、作動油の圧力によってピストン3及びピストンロッド4が上向きに移動させられ、これによって負荷5が上下方向に移動させられる。
油圧シリンダ装置1に対して、加圧された作動油を任意の一方の油室に供給するとともに、他方の油室から作動油を排出する作動油給排装置10が設けられている。作動油給排装置10には、4ポート3位置方向制御弁である電磁式の油路切換弁11が設けられている。油路切換弁11の第1ポートP1はキャップ側油路12を介してキャップ側油室6に接続され、第2ポートP2はロッド側油路13を介してロッド油室7に接続されている。また、油路切換弁11の第3ポートP3には作動油供給油路14が接続され、第4ポートP4には作動油還流油路15が接続されている。作動油供給油路14及び作動油還流油路15の先端(油路切換弁11に接続されていない方の端部)は、作動油を貯留する作動油タンク16内に導入されている。
作動油供給油路14の先端には、該作動油供給油路14に吸入される作動油中の異物を除去するオイルフィルタ17が取り付けられ、このオイルフィルタ17は、常時、作動油タンク16内に貯留された作動油に浸漬されている。さらに、作動油供給油路14には、電動機18(又はガソリンエンジン等の原動機)によって駆動される油圧ポンプ19が介設されている。油圧ポンプ19は、作動油タンク16内の作動油を吸入し、加圧して油路切換弁11の第3ポートP3に供給する。作動油の流れ方向に関して、油圧ポンプ19より下流側(油路切換弁側)の作動油供給油路14と作動油還流路15とを接続する第1バイパス油路20が設けられ、この第1バイパス油路20に、油圧ポンプ19から吐出された作動油の圧力を設定値以下に調整するリリーフ弁21が介設されている。
油路切換弁11は、油圧シリンダ装置1への作動油の給排経路を切り換える。詳しくは図示していないが、油路切換弁11は制御装置(図示せず)によって制御されるソレノイド弁であり、油圧ポンプ19によって加圧され第3ポートP3に供給された作動油を、キャップ側油路12を介してキャップ側油室6に供給する第1の状態と、ロッド側油路13を介してロッド側油室7に供給する第2の状態と、油圧シリンダ装置1には作動油を供給しない第3の状態(図1に示されている状態)のいずれかにセットすることができる。
第1の状態では、ロッド側油室7内の作動油は、ロッド側油路13と作動油還流油路15とを介して作動油タンク16に還流し、第2の状態では、キャップ側油室6内の作動油は、キャップ側油路12と作動油還流油路15とを介して作動油タンク16に還流する。また、第3の状態では、キャップ側油路12及びロッド側油路13の油路切換弁側の端部は閉止される。なお、油路切換弁11を、第3の状態では作動油供給油路14と作動油還流油路15とが連通するように構成してもよい。また、油路切換弁11を、第3の状態ではキャップ側油路12及びロッド側油路13が作動油還流油路15と連通するように構成してもよい。
キャップ側油路12には、油路切換弁側から油圧シリンダ装置側に向かって順に、基本的には油圧シリンダ装置側から油路切換弁側への作動油の流れを係止(阻止)する第1パイロット操作式逆止弁25と、互いに並列に接続された流量調整弁26aと逆止弁26bとで構成される第1逆止弁付流量調整弁26とが直列に介設されている。第1逆止弁付流量調整弁26は、油路切換弁側から油圧シリンダ装置側への作動油の流れはとくには規制しないが、油圧シリンダ装置側から油路切換弁側への作動油の流量を調整する。なお、ロッド側油路13に設定圧以上の油圧(パイロット圧)がかかっているときには、第1パイロット操作式逆止弁25は、キャップ側油路12における油圧シリンダ装置側から油路切換弁側への作動油の流れを許容する。
また、ロッド側油路13には、油路切換弁側から油圧シリンダ装置側に向かって順に、基本的には油圧シリンダ装置側から油路切換弁側への作動油の流れを係止(阻止)する第2パイロット操作式逆止弁27と、互いに並列に接続された流量調整弁28aと逆止弁28bとで構成される第2逆止弁付流量調整弁28とが直列に介設されている。第2逆止弁付流量調整弁28は、油路切換弁側から油圧シリンダ装置側への作動油の流れはとくには規制しないが、油圧シリンダ装置側から油路切換弁側への作動油の流量を調整する。なお、キャップ側油路12に設定圧以上の油圧(パイロット圧)がかかっているときには、第2パイロット操作式逆止弁27は、ロッド側油路13における油圧シリンダ装置側から油路切換弁側への作動油の流れを許容する。
さらに、第1逆止弁付流量調整弁26より油圧シリンダ装置側において、キャップ側油路12に第1開閉弁30が設けられる一方、第2逆止弁付流量調整弁28より油圧シリンダ装置側において、ロッド側油路13に第2開閉弁31が設けられている。そして、第1、第2開閉弁30、31より油路切換弁側であり、かつ第1、第2逆止弁付流量調整弁26、28より油圧シリンダ装置側の位置において、キャップ側油路12とロッド側油路13とを接続する第2バイパス油路32が設けられ、この第2バイパス油路32に第3開閉弁33が介設されている。
なお、第1逆止弁付流量調整弁26を、キャップ側油路12ではなく、ロッド側油路13に介設してもよい。この場合、第1逆止弁付流量調整弁26は、第2パイロット操作式逆止弁27と第2逆止弁付流量調整弁28の間に介設し、かつ逆止弁26bは、油路切換弁側から油圧シリンダ装置側への作動油の流れを係止するように配置される。
図2に示すように、油圧シリンダ装置1のシリンダ2は、円筒形の円筒部材40と、円筒部材40の上側の開口端を閉止する略円柱形のキャップ側端板41と、円筒部材40の下側の開口端を閉止する略円柱形のロッド側端板42とを備えている。
そして、キャップ側端板41の内部には、その直径方向(横方向)に直線状に伸びる横穴43aと、該横穴43aから分岐して下向きに伸びキャップ側油室6に開口する複数の縦穴43bとで構成される端板内油路43が形成されている。ここで、横穴43aの一方の端部はキャップ側油路12に接続され、他方の端部は閉止されている。なお、ロッド側油路13は、円筒部材40の下端部近傍に形成された孔部45を介してロッド側油室7と連通している。
ピストン3の本体部(以下「ピストン本体部」という。)、すなわち円筒部材40と当接する円柱形の部分の下端部よりやや上側(例えば、ピストン本体部の上下寸法が100mmの場合、5〜30mm上側)においてピストン外周部に、該ピストン3の上方への移動時にロッド側油室7内の油圧によりピストン3と円筒部材40の間隙をシールする第1ピストンパッキン46が装着されている。第1ピストンパッキン46は、可撓性ないしは弾力性を有する材料(例えば、ニトリルゴム、ポリウレタンゴム、フッ素ゴム等)で形成された環形のUパッキンであり、ピストン外周部に、ピストン3を円周方向に一周するように形成された第1環状凹部47に、リップ部が下側に位置しヒール部が上側に位置するように嵌入されている。
ピストン本体部の上端部よりやや下側(例えば、ピストン本体部の上下寸法が100mmの場合、5〜30mm下側)においてピストン外周部に、該ピストン3の下方への移動時にキャップ側油室6内の油圧によりピストン3と円筒部材40の間隙をシールする第2ピストンパッキン48が装着されている。第2ピストンパッキン48は、可撓性ないしは弾力性を有する材料(例えば、ニトリルゴム、ポリウレタンゴム、フッ素ゴム等)で形成された環形のUパッキンであり、ピストン外周部に、ピストン3を円周方向に一周するように形成された第2環状凹部49に、リップ部が上側に位置しヒール部が下側に位置するように嵌入されている。
ピストン本体部の上端面には、該ピストン本体部より小径の円錐台状(又は円柱状)の突起部50が付設されている。ピストン3が最上位置に移動したときには、突起部50はキャップ側端板41の下端面に当接し、ピストン本体部とキャップ側端板41の間に適度な間隔(例えば、5〜20mm)が保持される。なお、各縦穴43bは、突起部50がキャップ側端板41に当接したときに、その開口部が突起部50によって覆われないように、シリンダ径方向に関して突起部50より外側に位置するように形成されている。
また、ロッド側端板42には、ピストンロッド4を上下方向に摺動可能に支持する略円筒形の支持部材51が取り付けられている。そして、ピストンロッド4は、支持部材51の中心部に形成されたロッド挿通孔52を通り抜けて下方に突出している。なお、ピストンロッド4とロッド挿通孔52の間は、第1ロッドパッキン53及び第2ロッドパッキン54によってシールされている。
油圧シリンダ装置1には、ピストン3が最上位置ないしはその近傍に移動したときに、ピストン3の下端面近傍において作動油中に滞留している気泡を排出する気泡排出構造が設けられているが、以下この気泡排出構造の構成及び機能ないしは動作を具体的に説明する。気泡排出構造は、シリンダ2の円筒部材40に設けられ、ピストン3が最上位置に位置している状態、すなわちピストン3の突起部50がキャップ側端板41に当接している状態において、第1ピストンパッキン46の下端部よりやや下側(例えば、ピストン本体部の上下寸法が100mmの場合、3〜10mm下側)の第1部位と、第1ピストンパッキン46の上端部よりやや上側(例えば、ピストン本体部の上下寸法が100mmの場合、3〜10mm上側)の第2部位とを連通させる連通部ないしは連通構造体からなる。
図2に示す実施形態1では、連通部ないしは連通構造体は、第1部位と第2部位の間において、シリンダ2の円筒部材40の内周部の全周にわたって環状に形成された、凹曲線状ないしは凹湾曲状の縦断面(シリンダ中心軸を含む平面で切断した断面)を有する環状溝56からなる。環状溝56の形状は、第1ピストンパッキン46がロッド側油室7内の油圧によりシリンダ径方向に関して外向きに膨出している状態においても、該第1ピストンパッキン46と環状溝56の底面との間に、ピストン3の下側に滞留している気泡を排出することができる量の作動油が流れることが可能な間隙(例えば、ピストン本体部の上下寸法が100mmの場合、1〜3mm)が生じるように好ましく設定される。
以下、図3(a)〜(c)を参照しつつ、加圧された作動油がロッド側油室7に供給され、シリンダ2の下部に位置していたピストン3が最上位置まで上昇する場合における、第1、第2ピストンパッキン46、48及び環状溝56の作用ないしは機能を説明する。図3(a)に示すように、ピストン3がシリンダ2の下部に位置しているときには、ロッド側油室7の油圧が第1ピストンパッキン46のリップ部が開く方向に作用し、このリップ部の外側リップが円筒部材40の内周面に押し付けられる。かくして、第1ピストンパッキン46によって、ピストン3と円筒部材40の間隙ないしはクリアランスが確実にシールされる。このとき、第2ピストンパッキン48のリップ部には実質的に油圧は作用しないので、このリップ部の外側リップは円筒部材40の内周面に押し付けられず、軽く当接している。なお、この状態では、環状溝56は、とくには機能しない。
図3(b)、(c)に示すように、ピストン3がシリンダ2内で最上位置に到達したとき、すなわち突起部50がキャップ側端板41に当接したときには、第1ピストンパッキン46は、第1部位と第2部位の間に位置する。この場合、第1ピストンパッキン46と環状溝56の底面との間に適度な間隙が生じ、ロッド側油室7内の加圧状態にある作動油がこの間隙を上向きに流れ、さらにピストン3と円筒部材40の間隙を上向きに流れる。そして、この作動油の圧力が第2ピストンパッキン48のリップ部を閉じる方向に作用する。これにより、リップ部の外側リップはシリンダ径方向内向きに押圧され、第2ピストンパッキン48と円筒部材40との間に適度な間隙が生じる。その結果、ロッド側油室7内の加圧状態にある作動油は、第1ピストンパッキン46と環状溝56の間隙と、ピストン本体部と円筒部材40の間隙と、第2ピストンパッキン48と円筒部材40の間隙とを介して、高速でキャップ側油室6に流入し、この後端板内油路43を介してキャップ側油路12に排出される。その際、ピストン3の下端部近傍においてロッド側油室7内の作動油中に滞留していた気泡は、作動油に随伴してキャップ側油路12に排出される。なお、図3(a)、(b)では、ピストン本体部と円筒部材40の間隙は比較的小さいので、明確には表れていないが、気泡を伴った作動油が流れることが可能な間隔である(図4〜図6も同様。)。
このように、本発明の実施形態1に係る油圧シリンダ装置1によれば、第1部位と第2部位の間においてシリンダ2の円筒部材40の内周面に環状溝56を設けるだけの簡素な構成で、ピストン3の下側のロッド側油室7の上端部ないしはピストン下端面の近傍において作動油中に気泡が滞留するのを防止することができる。これにより、気泡の断熱圧縮に起因する作動油及び第1ピストンパッキン46の劣化を防止することができ、また気泡の収縮に起因してピストン3の動作に振動等の不具合が生じるのを防止することができる。
(実施形態2)
以下、図4(a)、(b)を参照しつつ、本発明の実施形態2に係る油圧シリンダ装置の構成及び機能ないしは動作を説明する。なお、実施形態2に係る油圧シリンダ装置の基本構造は、図1〜3に示す実施形態1に係る油圧シリンダ装置1と同様であり、連通部ないしは連通構造部の構成が異なるだけである。そこで、以下では説明の重複を避けるため、主として実施形態2に係る油圧シリンダ装置の連通部ないしは連通構造体の構成及び機能を説明する。
図4(a)、(b)に示すように、実施形態2に係る油圧シリンダ1では、連通部ないしは連通構造体は、それぞれ、第1部位と第2部位の間を上下方向に伸びる、シリンダ2の円筒部材40の内周面に形成された複数(図4(b)に示す例では3本)の縦溝58からなる。ここで、第1部位及び第2部位は、実施形態1に係る油圧シリンダ装置1の場合と同様である。このような縦溝58は、例えば携帯式の電動ホビールータを用いて、円筒部材40の内周面を研削ないしは切削することにより容易に形成することができる。なお、各縦溝58の深さ及び幅並びに縦溝58の設置数は、ピストン3の下側に滞留している気泡を排出することができる量の作動油が流れるように好ましく設定される(例えば、ピストン本体部の上下寸法が100mmの場合、深さ1〜3mm、幅2〜4mmの3本の縦溝)。
実施形態2に係る油圧シリンダ1によれば、ピストン3がシリンダ2内で最上位置に到達したときには、第1ピストンパッキン46は、第1部位と第2部位の間に位置する。このとき、各縦溝58は、第1ピストンパッキン46より下側のシリンダ中空部と第1ピストンパッキン46より上側のシリンダ中空部とを連通させる。これにより、基本的には、実施形態1に係る油圧シリンダ装置1の場合と同様に、ロッド側油室7内の加圧状態にある作動油は、縦溝58と、ピストン本体部と円筒部材40の間隙と、第2ピストンパッキン48と円筒部材40の間隙とを介して、高速でキャップ側油室6に流入し、この後端板内油路43を介してキャップ側油路12に排出される。その際、ピストン3の下端部近傍においてロッド側油室7内の作動油中に滞留していた気泡は、作動油に随伴してキャップ側油路12に排出される。
このように、本発明の実施形態2に係る油圧シリンダ装置1によれば、第1部位と第2部位の間においてシリンダ2の円筒部材40の内周面に複数の縦溝58を設けるだけの簡素な構成で、ピストン3の下側のロッド側油室7の上端部近傍ないしはピストン下端面の近傍において作動油中に気泡が滞留するのを防止することができる。これにより、気泡の断熱圧縮に起因する作動油及び第1ピストンパッキン46の劣化を防止することができ、また気泡の収縮に起因してピストン3の動作に振動等の不具合が生じるのを防止することができる。
(実施形態3)
以下、図5(a)〜(c)を参照しつつ、本発明の実施形態3及びその変形例に係る油圧シリンダ装置の構成及び機能ないしは動作を説明する。なお、実施形態3に係る油圧シリンダ装置の基本構造は、図1〜3に示す実施形態1に係る油圧シリンダ装置1と同様であり、連通部ないしは連通構造体の構成が異なるだけである。そこで、以下では説明の重複を避けるため、主として実施形態3に係る油圧シリンダ装置の連通部ないしは連通構造体の構成及び機能を説明する。
図5(a)、(c)に示すように、実施形態3に係る油圧シリンダ1では、連通部ないしは連通構造体は、第1部位でシリンダ2の円筒部材40の周壁を径方向に貫通する第1貫通孔61と、第2部位で円筒部材40の周壁を径方向に貫通する第2貫通孔62と、円筒部材40の外周部に取り付けられ第1貫通孔61と第2貫通孔62とを接続する接続管63とからなる。ここで、第1貫通孔61と第2貫通孔62と接続管63とからなる連通構造体は複数組(図5(c)に示す例では3組)設けられている。第1部位及び第2部位は、実施形態1に係る油圧シリンダ装置1の場合と同様である。なお、第1、第2貫通孔61、62及び接続管63の内径並びに設置数は、ピストン3の下側に滞留している気泡を排出することができる量の作動油が流れるように好ましく設定される(例えば、ピストン本体部の上下寸法が100mmの場合、内径2〜4mmの3組の連通構造体)。
実施形態3に係る油圧シリンダ1によれば、ピストン3がシリンダ2内で最上位置に到達したときには、第1ピストンパッキン46は、第1部位と第2部位の間に位置する。このとき、第1、第2貫通孔61、62及び接続管63は、第1ピストンパッキン46より下側のシリンダ中空部と第1ピストンパッキン46より上側のシリンダ中空部とを連通させる。これにより、基本的には、実施形態1又は2に係る油圧シリンダ装置1の場合と同様に、ロッド側油室7内の加圧状態にある作動油は、第1貫通孔61と、接続管63と、第2貫通孔62と、ピストン本体部と円筒部材40の間隙と、第2ピストンパッキン48と円筒部材40の間隙とを介して、高速でキャップ側油室6に流入し、この後端板内油路43を介してキャップ側油路12に排出される。その際、ピストン3の下端部近傍においてロッド側油室7内の作動油中に滞留していた気泡は、作動油に随伴してキャップ側油路12に排出される。
なお、図5(b)に示すように、実施形態3に係る油圧シリンダ装置1においては、第2部位を、ピストン3が最上位置に位置している状態における第2ピストンパッキン48の上端部より上側の位置に設定してもよい(実施形態3の変形例)。この場合、ピストン3が最上位置に到達したときには、ロッド側油室7内の加圧状態にある作動油は、第1貫通孔61と、接続管63と、第2貫通孔62とを介して、高速でキャップ側油室6に流入し、この後端板内油路43を介してキャップ側油路12に排出される。その際、ピストン3の下端部近傍においてロッド側油室7内の作動油中に滞留していた気泡は、作動油に随伴してキャップ側油路12に排出される。
このように、本発明の実施形態3ないしはその変形例に係る油圧シリンダ装置1によれば、第1部位と第2部位の間においてシリンダ2の円筒部材40に、第1、第2貫通孔61、62と接続管63とを設けるだけの簡素な構成で、ピストン3の下側のロッド側油室7の上端部近傍ないしはピストン下端面の近傍において作動油中に気泡が滞留するのを防止することができる。これにより、気泡の断熱圧縮に起因する作動油及び第1ピストンパッキン46の劣化を防止することができ、また気泡の収縮に起因してピストン3の動作に振動等の不具合が生じるのを防止することができる。
(実施形態4)
以下、図6(a)〜(c)を参照しつつ、本発明の実施形態4及びその変形例に係る油圧シリンダ装置の構成及び機能ないしは動作を説明する。なお、実施形態4に係る油圧シリンダ装置の基本構造は、図1〜3に示す実施形態1に係る油圧シリンダ装置1と同様であり、連通部ないしは連通構造体の構成が異なるだけである。そこで、以下では説明の重複を避けるため、主として実施形態4に係る油圧シリンダ装置の連通部ないしは連通構造体の構成及び機能を説明する。
図6(a)、(c)に示すように、実施形態4に係る油圧シリンダ1では、連通部ないしは連通構造体は、それぞれ、一端が第1部位でシリンダ2の円筒部材40の内周面に開口する一方、他端が第2部位で円筒部材40の内周面に開口する、円筒部材40の周壁内に形成された複数(図6(c)に示す例では3組)の連通孔65からなる。第1部位及び第2部位は、実施形態1に係る油圧シリンダ装置1の場合と同様である。なお、連通孔65の内径並びに設置数は、ピストン3の下側に滞留している気泡を排出することができる量の作動油が流れるように好ましく設定される(例えば、ピストン本体部の上下寸法が100mmの場合、内径2〜4mmの3組の連通孔)。なお、連通孔65は、例えば、第1部位で円筒部材40の周壁を径方向に貫通する孔と、第2部位で円筒部材40の周壁を径方向に貫通する孔と、円筒部材40の周壁の上端面から前記両孔につながるように周壁内を上下に伸びる孔とを形成した上で、これらの孔中の連通孔65を形成しない部分を充填物で閉塞すること(例えば、金属棒の打ち込み)により形成することができる。
実施形態4に係る油圧シリンダ1によれば、ピストン3がシリンダ2内で最上位置に到達したときには、第1ピストンパッキン46は、第1部位と第2部位の間に位置する。このとき、各連通孔65は、第1ピストンパッキン46より下側のシリンダ中空部と第1ピストンパッキン46より上側のシリンダ中空部とを連通させる。これにより、基本的には、実施形態1〜3に係る油圧シリンダ装置1の場合と同様に、ロッド側油室7内の加圧状態にある作動油は、連通孔65と、ピストン本体部と円筒部材40の間隙と、第2ピストンパッキン48と円筒部材40の間隙とを介して、高速でキャップ側油室6に流入し、この後端板内油路43を介してキャップ側油路12に排出される。その際、ピストン3の下端部近傍においてロッド側油室7内の作動油中に滞留していた気泡は、作動油に随伴してキャップ側油路12に排出される。
なお、図6(b)に示すように、実施形態4に係る油圧シリンダ装置1においては、第2部位を、ピストン3が最上位置に位置している状態で第2ピストンパッキン48の上端部より上側の位置に設定してもよい(実施形態4の変形例)。この場合、ピストン3が最上位置に到達したときには、ロッド側油室7内の加圧状態にある作動油は、連通孔65をかいして、高速でキャップ側油室6に流入し、この後端板内油路43を介してキャップ側油路12に排出される。その際、ピストン3の下端部近傍においてロッド側油室7内の作動油中に滞留していた気泡は、作動油に随伴してキャップ側油路12に排出される。
このように、本発明の実施形態4ないしはその変形例に係る油圧シリンダ装置1によれば、第1部位と第2部位の間においてシリンダ2の円筒部材40に連通孔65を形成するだけの簡素な構成で、ピストン3の下側のロッド側油室7の上端部近傍ないしはピストン下端面の近傍において作動油中に気泡が滞留するのを防止することができる。これにより、気泡の断熱圧縮に起因する作動油及び第1ピストンパッキン46の劣化を防止することができ、また気泡の収縮に起因してピストン3の動作に振動等の不具合が生じるのを防止することができる。
P1 第1ポート、P2 第2ポート、P3 第3ポート、P4 第4ポート、1 油圧シリンダ装置、2 シリンダ、3 ピストン、4 ピストンロッド、5 負荷、6 キャップ側油室、7 ロッド側油室、10 作動油給排装置、11 油路切換弁、12 キャップ側油路、13 ロッド側油路、14 作動油供給油路、15 作動油還流油路、16 作動油タンク、17 オイルフィルタ、18 電動機、19 油圧ポンプ、20 第1バイパス油路、21 リリーフ弁、25 第1パイロット操作式逆止弁、26 第1逆止弁付流量調整弁、26a 流量調整弁、26b 逆止弁、27 第2パイロット操作式逆止弁、28 第2逆止弁付流量調整弁、28a 流量調整弁、28b 逆止弁、30 第1開閉弁、31 第2開閉弁、32 第2バイパス油路、33 第3開閉弁、40 円筒部材、41 キャップ側端板、42 ロッド側端板、43 端板内油路、43a 横穴、43b 縦穴、45 孔部、46 第1ピストンパッキン、47 第1環状凹部、48 第2ピストンパッキン、49 第2環状凹部、50 ピストンの突起部、51 支持部材、52 ピストンロッド挿通孔、53 第1ロッドパッキン、54 第2ロッドパッキン、56 環状溝、58 縦溝、61 第1貫通孔、62 第2貫通孔、63 接続管、65連通孔。

Claims (6)

  1. 円柱形の中空部を有するシリンダと、
    前記中空部に嵌入され、シリンダ中心軸が伸びる方向においてロッド側の位置とキャップ側の位置の間を往復移動することができるピストンと、
    前記ピストンのロッド側端に結合され、前記中空部から前記シリンダのロッド側端壁を貫通してシリンダ外に伸びるピストンロッドとを備えていて、
    前記ピストンよりロッド側の前記中空部がロッド側油室をなし、前記ピストンよりキャップ側の前記中空部がキャップ油室をなしている油圧シリンダ装置であって、
    前記ピストンと前記シリンダの間隙は、気泡を伴った作動油が流れることが可能な間隔であり、
    前記ピストンのロッド側端部近傍においてピストン外周部に、記ロッド側油室内の油圧により前記ピストンと前記シリンダの間隙をシールする第1ピストンパッキンが装着される一方、前記ピストンのキャップ側端部近傍においてピストン外周部に、記キャップ油室内の油圧により前記ピストンと前記シリンダの間隙をシールする第2ピストンパッキンが装着され、
    前記シリンダに、前記ピストンが最大限にキャップ側に移動した状態において、前記第1ピストンパッキンのロッド側端部と前記ピストンのロッド側端部の間の位置に設定された第1部位と、前記第1ピストンパッキンのキャップ側端部と前記第2ピストンパッキンのロッド側端部の間の位置に設定された第2部位とを連通させる連通部が設けられていることを特徴とする油圧シリンダ装置。
  2. 前記第1ピストンパッキンは、そのリップ部がロッド側に位置するように配置されたUパッキンであり、前記第2ピストンパッキンは、そのリップ部がキャップ側に位置するように配置されたUパッキンであることを特徴とする、請求項1に記載の油圧シリンダ装置。
  3. 記連通部は、前記第1部位と前記第2部位の間において、前記シリンダの内周部の全周にわたって環状に形成された、凹状の縦断面を有する環状溝からなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の油圧シリンダ装置。
  4. 記連通部は、前記第1部位と前記第2部位の間をシリンダ中心軸が伸びる方向に伸びる、前記シリンダの内周面に形成された1つ又は複数の縦溝からなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の油圧シリンダ装置。
  5. 記連通部は、前記第1部位で前記シリンダの周壁を径方向に貫通する第1貫通孔と、前記第2部位で前記シリンダの周壁を径方向に貫通する第2貫通孔と、前記シリンダの外部に配設され前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とを接続する接続管とを有する1つ又は複数の連通構造体からなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の油圧シリンダ装置。
  6. 記連通部は、一端が前記第1部位でシリンダ内周面に開口する一方、他端が前記第2部位でシリンダ内周面に開口する、前記シリンダの周壁内に形成された1つ又は複数の連通孔からなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の油圧シリンダ装置。
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