JP5437981B2 - アイアン型ゴルフクラブ - Google Patents

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本発明は、アイアン型のゴルフクラブに関する。
通常、アイアン型のゴルフクラブのヘッドは、打球がなされるフェース部をヘッド本体と共に一体形成したり、ヘッド本体とは別体のフェース部(フェース部材)をヘッド本体に対して接着、溶着、カシメなどによって一体化することが知られている。また、前記フェース部の肉厚を薄くして打球時の撓みを利用し、反発係数を向上させて飛距離の向上を図ることも知られている。
しかしながら、その肉厚は概ね均一に薄くしていることが多く、その結果、フェース部中央位置の反発係数が最も高く、周囲に移行するに連れて急激に反発係数が落ちてしまうことにより、中央位置での打球とオフセンター位置での打球の初速差が大きくなって、飛距離のばらつきが増えてしまう。
ここで、フェース部中央位置とは、フェース部の幾何学的中心位置に対応しており、そのような中央位置は、打球した際に最も撓み易い部分となる。アイアンヘッドでは、ヒール側にホーゼル部が存在し、かつ低重心化を図ることから、一般的にスイートスポット(重心位置からフェース面に対して垂線を引いたときの交点)は、前記フェース部中央位置よりも、ヒール側かつソール側に位置している。
上記したようにヘッドのフェース部を単に薄肉厚化しただけでは、反発係数の高い位置(フェース部中央位置)での打球とオフセンター位置での打球の初速差が大きくなってしまい、加えて、フェース部の形状から、スイートスポットに対して反発係数が最大となる位置がトウ寄りになっていることから、打球効率が悪いという問題がある。さらに、アイアンは、地面から打つケースが多く、フェース面の下側で打つ確率が高いが、最大の反発係数が得られる位置は、スイートスポットよりも上側になることが多く、本来、アイアンが有している飛距離性能を十分に発揮できないことが有り得る。
このような課題を解決するために、特許文献1には、打球時にフェース部に生じる弾性変形が、スポット打撃(スイートスポット位置での打撃)時に最大となるように、フェース部の薄肉厚部のトウ側の面積を、トウ側に移行するに連れて相対的に減少させて、スポット打撃時の飛距離を向上させるアイアン型のゴルフクラブが開示されている。
特開2002−95776号
上記の特許文献1に開示されているような、フェース部の薄肉厚部のトウ側の面積を、トウ側に移行するに連れて相対的に減少させる構成では、トップ部が、ヒールからトウ側に移行するに従い高くなるアイアン型のヘッドの場合、薄肉厚部の面積が小さくなりすぎて、反発性が低下しすぎてしまう(大きな撓み領域が確保できない)。また、トウ側の重量が大きくなることから重心がトウ側になってしまい、操作し難くなったり重量の大きいヘッドとなり、スイングし難いゴルフクラブになってしまう。
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、フェース部における最大撓み位置とスイートスポット位置を近づけると共に大きな撓み領域を維持し、スイングし易いアイアン型のゴルフクラブを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、シャフトと、シャフトが固着され打球面を備えたフェース部を具備し、フェース部周縁に沿ってフェース部周辺から後方に延設したキャビティを形成したヘッド本体と、を有するアイアン型ゴルフクラブであって、前記フェース部は、中央位置に最大厚肉部を有すると共に、最大厚肉部からトップ側およびソール側へ向けて薄肉厚化しつつその薄肉厚領域が幅広となる、トップ側肉厚変化部およびソール側肉厚変化部を有し、前記フェース部のトウ側およびヒール側の、前記トップ側肉厚変化部およびソール側肉厚変化部に挟まれた領域は、前記最大厚肉部からトウ側およびヒール側に移行するに従い薄肉厚となり、かつトウ側の薄肉厚領域の幅の広がり角度をθ1、ヒール側の薄肉厚領域の幅の広がり角度をθ2とした場合、θ1>θ2(ただしθ2≧0)としたことを特徴とする。
上記した構成のアイアン型ゴルフクラブでは、フェース部の中央位置に最大厚肉部を設けたことで、フェース部の中央位置における撓みを抑制しており、さらに、トップ側肉厚変化部およびソール側肉厚変化部に挟まれたトウ側の薄肉厚領域を、ヒール側の薄肉厚領域に比べて広い範囲に形成するため、フェース部の最大撓み位置を、前記中央位置からヒール側に移動させることが可能となる。すなわち、フェース部の最大撓み位置がスイートスポット位置に近づくことにより打球効率の向上が図れ、かつ薄肉厚となる領域を効果的に設けることで、撓み領域を確保しつつ重心がトウ側にシフトすることのないフェース構造となる。
なお、上記した構成では、フェース部の表面(打球面側)は平坦とされるため、そのような肉厚変化は、フェース部の裏面側において現れるようになる。この場合、最大厚肉部を中心としてトップ側およびソール側には、トップ側およびソール側へ向けて薄肉厚化しつつその薄肉厚領域が幅広となる領域が形成され、かつ、フェース部のトウ側およびヒール側には、最大厚肉部からトウ側およびヒール側に移行するに従い薄肉厚となり、かつトウ側の薄肉厚領域の幅の広がり角度をθ1、ヒール側の薄肉厚領域の幅の広がり角度をθ2とした場合、θ1>θ2(ただしθ2≧0)となる領域が形成されるため、フェース部裏面は、最大厚肉部を中心とした四角錐状(四角錐台状)となる。また、前記広がり角度θ2を0にすると、フェース部裏面は、最大厚肉部を中心とした三角錐状(三角錐台状)となる。
本発明によれば、フェース部における最大撓み位置とスイートスポット位置を近づけると共に大きな撓み領域を維持し、スイングし易いアイアン型のゴルフクラブが得られる。
本発明に係るアイアン型のゴルフクラブの第1の実施形態を示す正面図。 図1のA−A線に沿った断面図。 図1のB−B線に沿った断面図。 ヘッド本体に止着されるフェース部を裏面側から見た図。 本発明に係るアイアン型のゴルフクラブの第2の実施形態を示す正面図。 ヘッド本体に止着されるフェース部を裏面側から見た図。
以下、添付図面を参照して本発明に係るアイアン型のゴルフクラブの実施形態について説明する。
図1から図4は、本発明の第1の実施形態を示す図であり、図1は、アイアン型のゴルフクラブの正面図、図2は、図1のA−A線に沿った断面図、図3は、図1のB−B線に沿った断面図、そして、図4は、ヘッド本体に止着されるフェース部を裏面側から見た図である。
本実施形態に係るゴルフクラブ1は、シャフト3とヘッド本体(アイアンヘッド)5を備えており、シャフト3の先端にヘッド本体5を止着して構成されている。前記シャフト3とヘッド本体5は、ゴルフクラブ1を基準水平面Pに対して構えた際、シャフト3の軸線Sと基準水平面Pとの間が所定のライ角αとなるように設定されている。
前記ヘッド本体5は、シャフト3を挿入して先端領域を止着するホーゼル5aと、打球が成される平坦状のフェース面6Fを具備したフェース部6とを有しており、本実施形態のフェース部6は、ヘッド本体5とは別体として形成されており、リング状に形成されたヘッド本体5の開口5bに形成された段部(フェース支持部)5cに対して、所定のロフト角βとなるように、カシメ、溶着、接着などによって止着されている。なお、前記ヘッド本体5およびフェース部6は、例えば、チタン、チタン合金、ステンレス鋼、炭素鋼、タングステン等の金属材料を用いて鋳造などによって一体形成されている。
前記リング状に形成されたヘッド本体5は、トップ部5d、ソール部5e、トウ部5f及びヒール部5gを具備しており、これらは開口5bの周囲に形成される段部5cに対して止着されるフェース部周縁に沿ってフェース部周辺から後方に延設されている。この場合、前記トップ部5dは、バック側に延びてその先端側が下方に垂下するように屈曲されると共に、前記ソール部5eは、バック側に延びながら上方に立ち上げられて、その先端がトウ部5f及びヒール部5gの略中間位置まで延びている(図2参照)。同様に、前記トウ部5f及びヒール部5gは、バック側に延びると共にその先端側が中央に向けて屈曲されており(図3参照)、これにより、ヘッド本体5は、フェース部6の後側が開口した構造、いわゆるキャビティ構造となっている。なお、ソール部5eについては、低重心化が図れるように、ヘッド本体5の構成材料よりも高比重の材料によって形成しても良いし、別途、ウエイト部材を取着したものであっても良い。
前記ヘッド本体5およびフェース部6は、ヒール側からトウ側に移行するに従い高さが高くなる形状を有しており、同様の形状を有するフェース部6には、トウ・ヒール方向に沿ってスコアライン6Lが複数本形成されている。
上記したように止着されるフェース部6は、その周囲6fが段部5cに対して当て付けられて支持されており、その後方側がキャビティ構造となっているため、撓むことが可能となっている。この場合、フェース部6は、その中央が最も撓み量が大きくなる位置であり、これは、フェース部6の幾何学的な中心位置に対応するが、フェース部6の幾何学的な中心位置を厳密に特定することは困難である。ここでは、撓み量が最も大きくなる点C(フェース部の中央位置C;最大撓み位置)について以下のように特定する。
上記したように、フェース部6は、その周囲がヘッド本体5に形成される段部5cに支持されている。ゴルフクラブ1を図1に示すように、所定のライ角αで設定した状態で基準水平面Pと平行で、トウ・ヒール方向で最も支持状態の幅Wが広くなるラインL1が、トウ・ヒール方向では最も撓み易い位置となる。従って、このラインL1における幅Wの中間点が、撓み量が最も大きくなる点Cとなる。
このように特定されるフェース部の中央位置Cは、トウ・ヒール方向が長く両側で支持されたフェース部の場合、最も撓み易い部分と考えられる(このように特定される中央位置Cは、フェース部6の幾何学的な中心位置と厳密に一致するとは限らないが、誤差があっても僅かと考えられる)。一方、このヘッドのスイートスポットSは、ヘッド本体5の重心Gに依存しており、通常、ヘッド本体5は、図1に示すように、ヒール側にホーゼルを形成するなど、ヒール側に重量偏倚しており、かつ低重心化を図るためにソール部を重量化しているため、スイートスポットSは、上記のように特定されるフェース部の中央位置Cに対して、ヒール側かつソール側に存在する。また、スイートスポットSは、スコアライン6Lの形成領域(トウ・ヒール方向の形成領域)の中央位置よりも、ややヒール側に位置している。
本発明の技術思想の特徴は、上記のように特定されるフェース部として最も撓みが大きいと考えられる中央位置Cにおける実際の撓みを抑制しつつ、フェース部6の肉厚変化によって、撓みが大きい位置をスイートスポットSに近づけようとすることにある。
以下、フェース部6の肉厚変化について具体的に説明する。なお、図2は、上記のように特定される中央位置Cを通る垂線L2に沿った断面であり、図3は、上記のように特定されるラインL1に沿った断面である。また、肉厚変化については、フェース部6のフェース面6Fが平坦に形成されることから、その裏面側(キャビティ内)を膨出させることで実現される。
前記フェース部6は、上記のように特定される中央位置Cに最大厚肉部6aを有する。最大厚肉部6aは、図1、図2に示すように、上記した中央位置Cと一致した頂点(点状や湾曲状を含む)6a´として形成されたものであっても良いし、中央位置Cを含む所定の範囲(平坦面)として形成されたものであっても良い。また、最大厚肉部6aの頂点6a´については、後述する作用効果が得られれば、中央位置Cと厳密に一致していなくても良く、中央位置Cから多少ずれた位置(半径4mm程度以内、好ましくは、2mm程度以内)を含むものとする。これは、インパクト時のボールの潰れ直径が約8mm程度であることを考慮して、4mmずれで一方を中央位置にインパクトしてもボールが当たることを考慮したためである。
ここで、最大厚肉部6aにおける肉厚T1は、2.3〜2.6mmの範囲とされ、フェース部6には、この最大厚肉部6aからトップ側およびソール側へ向けて薄肉厚化しつつその薄肉厚領域が幅広となる、トップ側肉厚変化部6bおよびソール側肉厚変化部6cが形成されている。本実施形態では、これらの肉厚変化部6b,6cは、図2に示すように、フェース部6の裏面の平坦面に対する傾斜角θ3、θ4が略同じになるようなテーパ状に形成されており、図1、図4に示すように、トップ側およびソール側へ向けて、次第に広がるような三角形状の傾斜面として形成されている。そして、肉厚変化部6b,6cにおけるそれぞれの端部6b´,6c´(テーパの終端位置)における肉厚T2は、それぞれ1.8〜2.2mm程度とされている。
また、フェース部6のトウ側およびヒール側の、前記トップ側肉厚変化部6bおよびソール側肉厚変化部6cに挟まれた領域には、前記最大厚肉部6aからトウ側およびヒール側に移行するに従い薄肉厚となる、トウ側薄肉厚領域6dおよびヒール側薄肉厚領域6eが形成されている。これらは、図4に示すように、トウ側の薄肉厚化される幅の広がり角度をθ1、ヒール側の薄肉厚化される幅の広がり角度をθ2とした場合、θ1>θ2(ただしθ2≧0)となるように形成されている。
この場合、薄肉厚領域6d,6eは、最大厚肉部から端部に向けて薄肉厚化されたものであれば良く、本実施形態では、図3に示すように、最大厚肉部6aから、それぞれ端部側に向けて傾斜角θ5、θ6となるテーパ状に形成されている。そして、薄肉厚領域6d,6eにおけるそれぞれの端部6d´,6e´(テーパの終端位置)における肉厚T4,T5は、それぞれ1.8〜2.2mm程度とされている。
本実施形態では、上記したようなトップ側肉厚変化部6b,ソール側肉厚変化部6c、およびトウ側薄肉厚領域6d,ヒール側薄肉厚領域6eを形成したことで、フェース部6のキャビティ内の裏面は、図4に示すように、最大厚肉部6aを頂点とした略四角錐状となる。なお、最大厚肉部6aが、所定の領域で平坦状に形成されている場合、その裏面形状は四角錐台状となる。
上記した構成のアイアン型ゴルフクラブによれば、フェース部6の中央位置Cに、最大厚肉部6aを設けたことで、フェース部6の中央位置Cにおける撓みを抑制することが可能となる。そして、トップ側肉厚変化部6bおよびソール側肉厚変化部6cを形成し、かつこれらに挟まれたトウ側薄肉厚領域6dの広がりを、ヒール側薄肉厚領域6eの広がりに比べて大きく形成した(θ1>θ2)ことで、広いトウ側の反発を抑制すると共に、ヒール側の反発低下を緩やかにすることができ、ヒール側を撓み易くすることができる。すなわち、ヒール側が撓み易くなることから、フェース部6の最大撓み位置は、撓みが抑制された中央位置CからスイートスポットSに近づくこととなり、その結果、スイートスポットSで打球した際の反発性が向上すると共に、効率良く初速増加を図ることができ、本来、そのアイアンが有している飛距離性能を十分に発揮することが可能となる。
また、最大厚肉部6aを頂点として、その周囲に効果的に薄肉厚化した領域を形成しているため、フェース部全体として効果的に撓み領域が確保され、スイートスポットSから外れた位置で打球しても、飛距離のばらつきを抑制することが可能となる。また、このような肉厚変化構造では、トウ側が重量化しない(重心Gがトウ側に大きくシフトすることはない)ことから、スイングし易いゴルフクラブが得られるようになる。
さらに、最大厚肉部6aを点状にして、フェース部の中央位置Cの一点に収束させることにより、反発低下を効果的に抑制することが可能となる。
上記したトップ側肉厚変化部6bおよびソール側肉厚変化部6c、およびこれらに挟まれたトウ側薄肉厚領域6dおよびヒール側薄肉厚領域6eの構成については、適宜変形することが可能である。
図3に示したように、各薄肉厚領域6d,6eは、端部に向けて薄肉厚化されたものであれば良いが、最大厚肉部6aから、それぞれ端部側に向けて傾斜角θ5、θ6となるテーパ状に形成されている場合、θ5>θ6となるように形成することが好ましい。
すなわち、トウ側の肉厚の変化の割合が、ヒール側の肉厚変化の割合よりも大きくなるように各薄肉厚領域6d,6eを形成することで、トウ側よりも急な剛性変化となるヒール側の剛性変化(フェース面形状に基づく剛性変化)をなだらかにすることができ、打球時の急激な反発低下を防止することが可能となる。また、トウ側の剛性変化がヒール側より大きくなるため、トウ・ヒール方向に打点がばらついても、飛距離のばらつきが抑えられ、安定した飛距離を得ることが可能となる。
さらに、上記した構成では、トウ側薄肉厚領域6dに関し、その広がりの度合い(前記ラインL1に対するトップ側の広がり角度θ7、ソール側の広がり角度θ8)を、トップ側が大きくなるように形成する(θ7>θ8)ことで、トウ側上方の反発を抑制して、最大撓み位置を下方にシフトさせることが可能となる。すなわち、最大撓み位置を、効果的にスイートスポットSに近づけることが可能となる。
次に、図5および図6を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。
これらの図において、図5は、アイアン型のゴルフクラブの正面図、図6は、ヘッド本体に止着されるフェース部を裏面側から見た図である。
本実施形態では、上記したヒール側薄肉厚領域の幅の広がり角度θ2を0にして、フェース部6の裏面形状を略三角錐状に形成すると共に、薄肉厚化するヒール側端部6e´´を、フェース部6のヒール部6gのトップ・ソール方向中央P1に位置させている。
このような構成によれば、最大厚肉部6aに対するヒール側の肉厚変化領域が二面となることから、ヒール側の剛性を低下することができると共に、薄肉厚化するヒール側端部6e´´を、フェース部6のヒール部6gのトップ・ソール方向中央P1に位置させたことで、効率良く剛性を低下させて、ヒール側の反発性を向上することが可能となる。すなわち、最大撓み位置を、より効果的にスイートスポットSに近づけることが可能となる。
また、本実施形態では、前記フェース部6の周辺部に、トップ側肉厚変化部6bおよびソール側肉厚変化部6cの最小肉厚以下(上記した肉厚T2,T3以下)となる薄肉厚部6m,6nを形成している。このような薄肉厚部6m,6nは、トップ側肉厚変化部6bおよびソール側肉厚変化部6cが、三角錐状に形成されることから、図6に示すように、トップ側のヒール側領域、およびソール側のヒール側領域において、広い範囲で形成することが可能となる。
このように、フェース部6の周辺部、特に、ヒール側領域において薄肉厚部を形成することで、ヒール側の反発性を向上することが可能となり、最大撓み位置を、さらに効果的にスイートスポットSに近づけることが可能となる。
以上、本発明に係るゴルフクラブの実施形態について説明したが、本発明は、フェース部の中央位置に厚肉部を形成し、その部分を頂点として、トップ側、ソール側、トウ側、およびヒール側(ヒール側は面でなくても良い)に向けて、次第に幅広となるように錐状に肉厚を変化させることに特徴がある。各面における大きさ、或いは、トップ側、ソール側、トウ側、およびヒール側における端部6b´,6c´,6d´,6e´の幅や稜線の形状(幅の広がり具合)については、適宜変形することが可能である。また、ヘッド本体5の形状や構成については、図に示した形状に限定されることはない。例えば、ヘッド本体は、一体形成することなく、異なる材料で複数のパーツを形成しておき、これらを溶接等することで一体化したものであっても良い。また、フェース部については、ヘッド本体5と共に一体形成された構成であっても良い。この場合、ラインL1については、トウ・ヒール方向において、フェース部が撓むことが可能な位置を基準として特定される。
さらに、フェース部6に形成される最大厚肉部6aは、上述したように特定されるフェース部6の中央位置Cに存在していれば良く、フェース部6の中央位置Cと一致、乃至は略一致(4mm程度以内、好ましくは、2mm程度以内)するように点であっても良いし、フェース部の中央位置を含むように所定領域が厚肉化されたものであっても良い。
1 ゴルフクラブ
3 シャフト
5 ヘッド本体
6 フェース部
6a 最大厚肉部
6b,6c 肉厚変化部
6d,6e 薄肉厚領域
C フェースの中央位置
P 基準水平面
S スイートスポット

Claims (4)

  1. シャフトと、
    シャフトが固着され打球面を備えたフェース部を具備し、フェース部周縁に沿ってフェース部周辺から後方に延設したキャビティを形成したヘッド本体と、
    を有するアイアン型ゴルフクラブであって、
    前記フェース部は、中央位置に最大厚肉部を有すると共に、最大厚肉部のヒール側かつソール側にスイートスポットを有しており、さらに最大厚肉部からトップ側およびソール側へ向けて薄肉厚化しつつその薄肉厚領域が幅広となる、トップ側肉厚変化部およびソール側肉厚変化部を有し、
    前記フェース部のトウ側およびヒール側の、前記トップ側肉厚変化部およびソール側肉厚変化部に挟まれた領域は、前記最大厚肉部からトウ側およびヒール側に移行するに従い薄肉厚となり、かつトウ側の薄肉厚領域の幅の広がり角度をθ1、ヒール側の薄肉厚領域の幅の広がり角度をθ2とした場合、θ1>θ2(ただしθ2≧0)としたことを特徴とするアイアン型ゴルフクラブ。
  2. 前記トウ側の肉厚の変化の割合が、ヒール側の肉厚変化の割合よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のアイアン型ゴルフクラブ。
  3. 前記ヒール側の薄肉厚領域の幅の広がり角度θ2を0とし、薄肉厚化するヒール側端部を、ヒール部のトップ・ソール方向中央に位置させたことを特徴とする請求項1又は2に記載のアイアン型ゴルフクラブ。
  4. 前記フェース部の周辺部に、前記トップ側肉厚変化部およびソール側肉厚変化部の、最小肉厚以下となる薄肉厚部を形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のアイアン型のゴルフクラブ。
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