JP5437729B2 - 車両用表示装置及びその組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される各種メータ等の車両用表示装置及びその組立方法に関するものである。
従来の車両用表示装置の一例を図6に示す。車両用表示装置としてのメータ601は、装飾リング部材603と、文字板604と、ケース605と、配線板606と、回動内機607と、指針部材608と、裏カバー609と、ねじ612と、拡散板613と、を備えている。このメータ601の組み立ては、まず、配線板606の前面側(図6上方側)にケース605を重ね、次に、ケース605の前面側に拡散板613、文字板604、及び、装飾リング部材603を順次重ね、さらに、回動内機607の図示しない回動軸に指針部材608を圧入したのち、配線板606の後面側(図6下方側)に裏カバー609を重ねて取り付けて、裏カバー609に設けられたねじ穴614にねじ612を挿通して(図7)、ケース605と配線板606と裏カバー609とを、ねじ612で互いに固定している。
また、従来の車両用表示装置の他の例として、特許文献1で提案されている車両用表示装置を図8に示す。この車両用表示装置701は、文字板としての計器板760と、計器板760の裏面側に重ねて配置される導光板750と、導光板750の裏面側に重ねて配置されるケースとしてのスペーサ720と、スペーサ720の裏面側に重ねて配置される配線板740と、この配線板740の裏面に重ねて配置される回動内機730と、計器板760の前面に沿って回動可能に回動内機730の指針軸732の先端部に支持される指針770と、を有している。
回動内機730は、一方の端部に棒状突起735が設けられ且つ他方の端部に貫通穴733aが設けられた、配線板740の裏面に当接して配置される、環状フランジ733を有している。導光板750には、棒状突起735が圧入される円筒部754と、環状フランジ733の貫通穴733a、配線板740の貫通穴741、及び、スペーサ720の貫通穴721bに順次挿通されたねじ734が螺合される円筒状雌ねじ部751が設けられている。
回動内機730は、環状フランジ733に形成した棒状突起735を、配線板740の貫通穴742を通して導光板750の円筒部754内に圧入し、そして、ねじ734を、貫通穴733a、貫通穴741及び貫通穴721bを順次通して、導光板750の円筒状雌ネジ部751内に螺合することで、配線板740及びスペーサ720とともに、導光板750に共締めされて固定される。このように、車両用表示装置701によれば、回動内機730、スペーサ720は、導光板750を基準に位置決めされるので、回動内機730、スペーサ720、及び、導光板750の間の上記位置決めは、位置決め誤差の累積を伴うことなく精度良く確実に行うことができた。
特開2001−356030号公報
しかしながら、上述したメータ601においては、裏カバー609が後面側から取り付けられてねじ612によって固定されるので、裏カバー609の取り付けに際し、互いに重ねて組み合わせた部材の後面側(即ち、配線板606の後面側)を作業者側に向ける、即ち、互いに組み合わせた部材を裏返す必要があり、組立性が悪く、工数が余分にかかり、コストアップの要因となっていた。
また、上述した車両用表示装置701においても同様に、まず、配線板740の前面を手前に向けて、配線板740の前面にスペーサ720を重ねて配置し、次に、スペーサ720の前面に導光板750を重ねて配置し、それから、それぞれ重ねられた配線板740、スペーサ720、及び、導光板750を裏返して、配線板740の裏面を手前に向けて、回動内機730を、配線板740の裏面に重ねて配置し、ねじ734で締着するので、組立工程において、互いに組み合わせた部材を裏返す必要があり、そのため、組立性が悪かった。また、ケースの前面側からねじ留めする構造を設けても、ねじがケースの前面から突出等して、ケース前面に重ねられる見返し板や文字板の意匠に影響を与えてしまい、美観を損ねるという別の問題があった。
本発明は、上記課題に係る問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、美観を保ちつつ、互いに組み合わせた部材を裏返すことなく組み立てることができる車両用表示装置及びその組立方法を提供することを目的としている。
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、ケースと、前記ケースの前面側に重ねて配置される、見返し板並びに透光性意匠及び遮光領域を備えた文字板と、前記ケースと前記裏カバーとの間に配置された配線板と、前記ケースの裏面側に重ねて配置される裏カバーと、前記ケースと前記裏カバーとを互いに固定するねじと、を有する車両用表示装置において、前記ケースにおける前記見返し板又は前記文字板の遮光領域と重なる部分には、前記前面側寄りの一端が開口され且つ前記裏面側寄りの他端が底壁で塞がれた有底筒状のねじ収容部が設けられ、前記ねじ収容部の底壁には、該底壁を貫通するねじ穴が設けられ、そして、前記裏カバーには、前記ねじ収容部の底壁が重ねられるとともに、前記ねじ収容部の内側から前記ねじ穴に挿通された前記ねじに螺合されるねじ受け部が設けられていることを特徴とする車両用表示装置である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記ねじ受け部が、前記ケース側に突き出すように立設されていることを特徴とするものである。
請求項に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、前記ねじ収容部が、前記見返し板又は前記文字板の遮光領域によって前記開口が塞がれるように配置されていることを特徴とするものである。
請求項に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、前記見返し板又は前記文字板の遮光領域における前記ねじ収容部の開口と重なる部分には、前記ねじを挿通可能な貫通穴が設けられていることを特徴とするものである。
請求項に記載された発明は、ケースと、前記ケースの前面側に重ねて配置される、見返し板並びに透光性意匠及び遮光領域を備えた文字板と、前記ケースと前記裏カバーとの間に配置された配線板と、前記ケースの裏面側に重ねて配置される裏カバーと、前記ケースと前記裏カバーとを互いに固定するねじと、を有し、前記ケースにおける前記見返し板又は前記文字板の遮光領域と重なる部分には、前記前面側寄りの一端が開口され且つ前記裏面側寄りの他端が底壁で塞がれた有底筒状のねじ収容部が設けられ、前記ねじ収容部の底壁には、該底壁を貫通するねじ穴が設けられ、そして、前記裏カバーには、前記ねじ収容部の底壁が重ねられるとともに、前記ねじ収容部の内側から前記ねじ穴に挿通された前記ねじに螺合されるねじ受け部が設けられている車両用表示装置において用いられる組立方法であって、前記配線板を所定の一方向から前記裏カバーに重ねて配置した後に、前記ケースを、その前面側を前記一方向に向けながら、その裏面側を前記裏カバーに重ねて配置する第1工程と、前記一方向から前記ねじ収容部に前記ねじを挿入して、前記ねじを前記ねじ穴に挿通させて前記ねじ受け部と螺合させる第2工程と、前記一方向から前記ケースの前面側に前記見返し板及び前記文字板を重ねて配置する第3工程と、を順次有していることを特徴とする車両用表示装置の組立方法である。
請求項1に記載された発明によれば、ケースにおける前記見返し板又は前記文字板の遮光領域と重なる部分には、その前面側寄りの一端が開口され且つその裏面側寄りの他端が底壁で塞がれた有底筒状のねじ収容部と、このねじ収容部の底壁を貫通するねじ穴と、が設けられ、裏カバーには、ねじ収容部の底壁が重ねられるとともに、ねじ収容部の内側からねじ穴に挿通されたねじに螺合されるねじ受け部が設けられているので、例えば、ケースを、その前面側を手前に向けながら、その裏面側を裏カバーに重ねたのち、手前からねじ収容部にねじを挿入して、該ねじをねじ穴に挿通してねじ受け部に螺合させることができ、そのため、ケースの裏面側に裏カバーを重ねて配置し、これらの互いに組み合わせた部材を裏返すことなく、ケースの前面側からねじ留めして互いに固定したのち、ケースの前面側に見返し板及び文字板を重ねて配置することができ、組立性を向上できる。また、ねじ収容部が、見返し板又は文字板の遮光領域と重なる部分に配置され、即ち、文字板の透光性意匠を避けて配置されるとともに、該ねじ収容部内に奥まってねじが配置されるので、ケースの前面へのねじの突出や露出、透光性意匠への干渉などを回避して、見返し板や文字板などのメータ意匠への影響を防ぎ、また、利用者からねじを視認しにくくして、美観を保つことができる。
請求項に記載された発明によれば、ねじ収容部が、見返し板又は文字板の遮光領域によってその開口が塞がれるように配置されているので、見返し板又は文字板の遮光領域によって、ねじ収容部が密閉される。例えば、特許文献1の車両用表示装置701において、組立性を向上させるために、導光板750の円筒状雌ねじ部751に代えて、貫通穴733aの位置に対応する裏カバー780の内面の箇所から立設された円筒状の雌ねじ部を設けて、スペーサ720の前面側から、貫通穴721b、貫通穴741、及び、貫通穴733aを順次挿通して、この雌ねじ部にねじ734を螺合する構成が考えられる。このようにすることで、互いに組み合わせた部材を裏返すことなく、ねじ734で締着できるので、作業性を向上させることができるが、この構成においては、車両の振動などによってねじ734が上記雌ねじ部から脱落してしまった場合、このねじ734が導光板750や指針軸732などに干渉して車両用表示装置の表示が乱れてしまい、そのため、運転に支障が出て、安全性が低下する恐れがある。そして、本発明によれば、見返し板又は文字板の遮光領域によって、ねじ収容部が密閉されるので、ケースと裏カバーとを固定するねじが、ねじ受け部から脱落した場合においても、ねじ収容部内に留まり、そのため、ねじが透光性意匠や回動内機の指針軸などに干渉してしまうことを防止できる。したがって、安全性を確保しつつ組立性を向上できる。また、ねじが利用者から視認されることが無くなるので、美観を保つことができる。
請求項に記載された発明によれば、見返し板又は文字板の遮光領域におけるねじ収容部の開口と重なる部分には、ねじを挿通可能な貫通穴が設けられているので、見返し板及び文字板をケースに重ねて配置した後でも、ケースと裏カバーとのねじ留めが可能となり、組み立ての順序の自由度が増して、組立性を一層向上でき、また、故障解析やリサイクル等のために車両用表示装置を分解する場合において、見返し板や文字板を取り外すことなく、ケースと裏カバーとのねじ留めを外すことができるので、組立性とともに分解性についても向上できる。
請求項に記載された発明によれば、ケースを、その前面側を所定の一方向に向けながら、その裏面側を裏カバーに重ねて配置する第1工程と、上記一方向からねじ収容部にねじを挿入して、ねじを前記ねじ穴に挿通させてねじ受け部と螺合させる第2工程と、上記一方向からケースの前面側に前記見返し板及び前記文字板を重ねて配置する第3工程と、を有しているので、ケースと裏カバーとを互いに重ねて配置したのち、これらを裏返すことなく互いに固定することができ、組立性を向上できる。また、ねじがねじ収容部内に奥まって配置されるので、美観を保つことができる。
本発明の車両用表示装置の一実施形態を示すメータの正面図である。 図1のX−X線に沿う部分断面図である。 図2のねじ収容部近傍を拡大した拡大断面図である。 図1のメータにおけるねじの取り付けを説明する斜視図である。 本発明の車両用表示装置の他の実施形態を示すメータの部分斜視図である。 従来の車両用表示装置の一例を示す断面図である。 図6の車両用表示装置におけるねじの取り付けを説明する斜視図である。 従来の車両用表示装置の他の例を示す断面図である。
以下、本発明に係る車両用表示装置の一実施形態を示すメータを、図1〜図4を参照して説明する。
車両用表示装置としてのメータ(図中、符号1で示す)は、例えば車両のインストルメントパネルに取り付けられており、その文字板を乗員と相対する前面側に向けて配置されている。メータ1は、各図に示すように、見返し板2と、装飾リング部材3と、文字板4と、ケース5と、配線板6と、回動内機7と、指針部材8と、裏カバー9と、図示しない表ガラスと、ねじ12と、を備えている。
見返し板2は、遮光性を有する黒色の合成樹脂などからなり、正面形状が略矩形状に形成されている。見返し板2には、装飾リング部材3及び文字板4が内側に配置される開口25が設けられている。また、見返し板2には、所定の形状に形成された透明又は半透明の合成樹脂やガラスなどの透光部材が貫通してはめ込まれて構成された方向指示灯やウォーニング灯等の各種ランプなどが設けられていても良い。
装飾リング部材3は、例えば、表面にメッキ処理などが施された合成樹脂などからなり、その外形が見返し板2に設けられた開口25と略同一に形成された環状の部材である。装飾リング部材3の内側には、後述する文字板4に設けられた各指標が配置される。これにより、文字板4の各指標が装飾リング部材3によって囲われて、見返し板2と文字板4との境界を際だたせることにより視認性を向上させる。
文字板4は、例えば、透明又は半透明の合成樹脂などからなる、略円板状に形成された部材である。文字板4は、装飾リング部材3とともに、見返し板2に設けられた開口25の内側に配置される。文字板4には、遮光インクが印刷された遮光領域41と、文字や目盛りの形状に沿って遮光インクを抜いて(遮光インクを印刷しないようにして)形成された指標42、43、44が設けられている。これにより、各指標は裏面側から光を照らされて発光する。指標42、43、44は、請求項中の透光性意匠に相当する。指標42は数値を示し、指標43は目盛りを示し、それぞれの指標42、43は、装飾リング部材3の内縁に沿い円弧状に配列されている。指標42、43は、後述する指針部材8の針部82によって指示されることにより針部82と協働して、乗員に速度やエンジン回転数などの測定量を示す。指標44は、測定量の単位を示し、文字板4の中央部に配置されている。文字板4の中心には、後述する回動内機7の回動軸72が挿通される文字板貫通穴(図示なし)が設けられている。
ケース5は、例えば、合成樹脂などからなり、正面形状が見返し板2の外形と略同一の箱形に形成されている。ケース5の前面側(図2上方側)には、上述した見返し板2、装飾リング部材3、及び、文字板4が、重ねて配置される。ケース5には、複数の光源収容部51と、ねじ収容部54と、が設けられている。また、ケース5には、文字板4の文字板貫通穴に対応する位置に、前面側と裏面側(図2下方側)とを貫通するケース貫通穴(図示なし)が設けられている。
複数の光源収容部51は、両端が開口された略筒状に形成されており、文字板4の指標42、43、44に対応した位置に設けられている。複数の光源収容部51の内側には、後述する配線板6の前面6aに実装された複数の指標用光源61が配置される。複数の光源収容部51は、それぞれに対応する指標42、43、44に向けて、指標用光源61が照らした光を導くとともに、当該光が他の指標を照らさないように規制する。
ねじ収容部54は、ケース5の前面側寄りの一端54aが開口され且つケース5の裏面側寄りの他端54bが底壁541で塞がれた有底筒状に形成されている。ねじ収容部54は、文字板4の遮光領域41に対応した位置(即ち、ケース5における文字板4の遮光領域41と重なる部分)に設けられており、つまり、メータ1の意匠に影響のない位置に設けられている。ねじ収容部54の底壁541には、その中央を貫通したねじ穴542が設けられている。ねじ収容部54は、ケース5に文字板4が重ねて配置されることにより、その一端54aの開口が文字板4の遮光領域41によって塞がれる。
また、ケース5には、ねじ収容部54と同様に形成された図示しない1又は複数の他のねじ収容部が設けられていてもよい。他のねじ収容部についても、ねじ収容部54と同様に、メータ1の意匠に影響のない位置(即ち、ケース5における見返し板2又は文字板4の遮光領域と重なる部分)に設けられている。他のねじ収容部のうち見返し板2に対応した位置(即ち、ケース5における見返し板と重なる部分)に設けられたねじ収容部は、ケース5に見返し板2が重ねて配置されることにより、その一端の開口が見返し板2によって塞がれる。
配線板6は、その前面6a及び裏面6bに各種電子部品が実装されるとともに、これら各種電子部品を互いに電気的に接続する薄膜金属の配線パターンが施された、周知の電子基板である。配線板6の前面6aには、上述した文字板4の各指標を照らすための複数の指標用光源61と、各種ランプなどを照らす図示しないランプ用光源と、が設けられている。配線板6には、ねじ収容部54のねじ穴542に対応した位置に、ねじ12が挿通される貫通穴63が設けられ、ケース貫通穴に対応した位置に、後述する回動内機7の回動軸が挿通される配線板貫通穴(図示なし)が設けられている。
回動内機7は、本体部71と、本体部71に回動可能に軸支された指針軸としての回動軸(図示なし)と、を備えており、制御信号として入力されるパルス信号(パルス個数等)に応じて回動軸を回動させる、周知のステッピングモータである。回動内機7は、図示しない制御部と接続されており、該制御部から送られる速度やエンジン回転数などの測定量に応じた上記パルス信号を受信して動作する。回動内機7は、回動軸が配線板6の配線板貫通穴に挿通された状態で、本体部71が配線板6の裏面6bに重ねて取り付けられている。つまり、回動軸が、配線板6を裏面6b側から前面6a側に向けて貫いている。さらに、回動軸は、ケース5のケース貫通穴、文字板4の文字板貫通穴を順次挿通されて、その先端を文字板4の前面側に突出している。
指針部材8は、平たい円柱状に形成された基部81と、基部81の外周面の法線方向に延びるように連接された棒状の針部82、を備えている。指針部材8は、その基部81の中心が、回動内機7の回動軸の先端に固着されており、回動軸の回動に伴って、該回動軸を中心として針部82が回動される。針部82は、回動されることにより、文字板4上に設けられた数値及び目盛りなどの指標42、43を指示して、乗員に速度やエンジン回転数などの測定量を示す。
裏カバー9は、例えば、合成樹脂などで構成され、正面形状が上記ケース5の正面形状と略同一の底壁部91と、底壁部91の周縁から立設した側壁部(図示なし)と、を備えた、断面略コ字状の器型に形成されている。裏カバー9には、ねじ受け部95が底壁部91に一体に形成されている。
ねじ受け部95は、底壁部91の内面91aから垂直に立設されている。ねじ受け部95は、配線板6の貫通穴63に対応した位置に配置されている。ねじ受け部95は、その高さが、回動内機7の本体部71の軸方向長さより大きく形成されている。ねじ受け部95には、配線板6を間に挟んで、ケース5のねじ収容部54の底壁541が重ねられる。また、ねじ受け部95は、ねじ収容部54の底壁541に設けられたねじ穴542及び配線板6の貫通穴63を順次挿通されたねじ12に螺合されるように、円筒状に形成されている。また、裏カバー9には、ねじ受け部95と同様に形成された、上述した他のねじ収容部に対応する、他のねじ受け部が設けられていてもよい。
表ガラスは、見返し板2、装飾リング部材3、及び、文字板4をそれぞれ覆うように配設されて、ケース5に取り付けられる。表ガラスは、メータ1内に、塵埃などが侵入することを防ぐ。
ねじ12は、周知のタッピングねじである。ねじ12は、裏カバー9、配線板6、及び、ケース5が順次重ねて配置されている状態で、前面側から一端54aの開口を通じてねじ収容部54に挿入されて、ねじ穴542及び貫通穴63を順次挿通されて、裏カバー9のねじ受け部95に螺合される。これにより、ケース5と裏カバー9とを、配線板6を間に挟んで、互いに固定(締着)する。また、本実施形態においては、ケース5と裏カバー9とを、これら間に配線板6を挟んで互いに固定する構成であるが、これに限らず、ケース5と裏カバー9とを直接固定する構成であっても良く、本発明の目的に反しない限り、ケース5と裏カバー9との間に配置される部材は任意である。また、ねじ12はタッピングねじであったが、これに限らず、本発明の目的に反しない限り、任意の種類のねじを用いることができる。
以下、上述したメータ1の組立方法の一例について説明する。
配線板6には、回動内機7が予め取り付けられている。始めに、裏カバー9を、その底壁部91の内面91aを所定の一方向(例えば、作業者の手前側)に向ける。そして、配線板6の前面6aを上記一方向に向けた状態で、配線板6を上記一方向から裏カバー9に重ねて配置する。このとき、裏カバー9のねじ受け部95に配線板6の貫通穴63が重ねられる。
次に、ケース5の前面側を上記一方向に向けた状態で(即ち、ケース5の裏面側を配線板6に向けた状態で)、ケース5を上記一方向から配線板6の前面6aに重ねて配置する(第1工程)。このとき、配線板6に実装された複数の指標用光源61が、それぞれに対応する複数の光源収容部51の内側に位置づけられ、また、配線板6の貫通穴63にねじ収容部54のねじ穴542が重ねられる。また、配線板貫通穴にケース貫通穴が重ねられて、回動内機7の回動軸がケース貫通穴に挿通される。
それから、上記一方向から一端54aの開口を通じて、ねじ収容部54にねじ12を挿入する。そして、ねじ12を、ねじ穴542、貫通穴63に順次挿通して、ねじ受け部95と螺合させる(第2工程)。これにより、裏カバー9が、配線板6を間に挟んで、ケース5の裏面側に重ねて配置され、この状態で互いに固定される。
そして、文字板4、装飾リング部材3、及び、見返し板2を、上記一方向からケース5の前面側に重ねて配置し、それぞれを図示しない係合部でケース5に固定する(第3工程)。このとき、文字板4の遮光領域41がねじ収容部54の一端54aに重ねられてその開口が塞がれる。また、ケース貫通穴に文字板貫通穴が重ねられて、回動内機7の回動軸が文字板貫通穴に挿通され、そして、回動軸の先端が文字板4の前面から突出される。
最後に、回動内機7の回動軸の先端に指針部材8の基部81を固着し、そして、表ガラスを上記一方向からケース5に取り付ける。このようにして、メータ1が組み立てられる。
以上より、本発明によれば、ケース5における文字板4の遮光領域41と重なる部分には、前面側寄りの一端54aが開口され且つその裏面側寄りの他端54bが底壁541で塞がれた有底筒状のねじ収容部54と、このねじ収容部54の底壁541を貫通するねじ穴542と、が設けられ、裏カバー9には、ねじ収容部54の底壁541が重ねられるとともに、ねじ収容部54の内側からねじ穴542に挿通されたねじ12に螺合されるねじ受け部95と、が設けられているので、例えば、ケース5を、その前面側を手前に向けながら、その裏面側を裏カバー9に重ねたのち、手前からねじ収容部54にねじ12を挿入して、ねじ12をねじ穴542に挿通してねじ受け部95にそれぞれ螺合させることができ、そのため、ケース5の裏面側に裏カバー9を重ねて配置し、これらを裏返すことなく、ケース5の前面側からねじ留めして互いに固定したのち、ケース5の前面側に文字板4、装飾リング部材3、及び、見返し板2を重ねて配置する(即ち、組み立てる)ことができ、組立性を向上できる。また、ねじ収容部54が、ケース5における文字板4の遮光領域41と重なる部分に配置され、即ち、透光性意匠としての指標42、43、44を避けて配置されるとともに、該ねじ収容部54内に奥まってねじ12が配置されるので、ケース5の前面へのねじ12の突出や露出などを回避して、見返し板2や文字板4などのメータ1の意匠への影響を防ぎ、美観を保つことができる。
また、ねじ収容部54が、文字板4の遮光領域41によって一端54aの開口が塞がれるように配置されているので、ねじ12がねじ受け部95から脱落した場合においても、ねじ収容部54内に留まり、そのため、ねじ12が指標42、43、44、や各種ランプ、回動内機7の回動軸72などに干渉してしまうことを防止できる。したがって、安全性を確保しつつ組立性を向上できる。
また、ねじ収容部54が、その一端54aの開口を文字板4の遮光領域41に塞がれるように配置されているので、つまり、ねじ収容部54は遮光領域41に覆われて、ねじ12が乗員(利用者)から視認されることがなく、美観を保つことができる。
本実施形態においては、ねじ収容部54が、文字板4の遮光領域41によって一端54aの開口が塞がれるように配置されるものであったが、これに限定されるものではない。例えば、図5に示すように、上述したメータ1において、ねじ収容部54が、ケース5における見返し板2と重なる部分に配置され、そして、見返し板2におけるねじ収容部54の一端54aの開口と重なる部分に、ねじ12の頭部の外形より大きく形成された貫通穴26が設けられた構成(図5に符号1Aで示すメータ)としても良い。
このような構成とすることで、見返し板2をケース5に重ねて配置した後でも、ケース5と裏カバー9とのねじ留めが可能となり、組み立ての順序の自由度が増して、組立性を一層向上でき、また、故障解析やリサイクル等のためにメータ1Aを分解する場合において、見返し板2を取り外すことなく、ケース5と裏カバー9とのねじ留めを外すことができるので、組立性とともに分解性についても向上できる。勿論、ねじ収容部54を文字板4の遮光領域41と重なる部分に配置して、該遮光領域41におけるねじ収容部54の開口と重なる部分に上述した貫通穴26を設けてもよい。
また、例えば、ねじ12が文字板4や見返し板2の表面に露出している構成だと、上述のように、組立性及び分解性を向上できるが、ねじ12が利用者に視認されることによって美観を損ねてしまう。しかしながら、本発明によれば、ねじ収容部54内にねじ12が収容されているので、利用者から視認されにくく、美観を損ねることがない。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1、1A メータ(車両用表示装置)
2 見返し板
26 貫通穴
4 文字板
41 遮光領域
42、43、44 指標(透光性意匠)
5 ケース
54 ねじ収容部
54a ねじ収容部の一端
54b ねじ収容部の他端
541 底壁
542 ねじ穴
6 配線板
7 回動内機
8 指針部材
9 裏カバー
95 ねじ受け部
12 ねじ

Claims (5)

  1. ケースと、前記ケースの前面側に重ねて配置される、見返し板並びに透光性意匠及び遮光領域を備えた文字板と、前記ケースの裏面側に重ねて配置される裏カバーと、前記ケースと前記裏カバーとの間に配置された配線板と、前記ケースと前記裏カバーとを互いに固定するねじと、を有する車両用表示装置において、
    前記ケースにおける前記見返し板又は前記文字板の遮光領域と重なる部分には、前記前面側寄りの一端が開口され且つ前記裏面側寄りの他端が底壁で塞がれた有底筒状のねじ収容部が設けられ、
    前記ねじ収容部の底壁には、該底壁を貫通するねじ穴が設けられ、そして、
    前記裏カバーには、前記ねじ収容部の底壁が重ねられるとともに、前記ねじ収容部の内側から前記ねじ穴に挿通された前記ねじに螺合されるねじ受け部が設けられている
    ことを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記ねじ受け部が、前記ケース側に突き出すように立設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記ねじ収容部が、前記見返し板又は前記文字板の遮光領域によって前記開口が塞がれるように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記見返し板又は前記文字板の遮光領域における前記ねじ収容部の開口と重なる部分には、前記ねじを挿通可能な貫通穴が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用表示装置。
  5. ケースと、前記ケースの前面側に重ねて配置される、見返し板並びに透光性意匠及び遮光領域を備えた文字板と、前記ケースの裏面側に重ねて配置される裏カバーと、前記ケースと前記裏カバーとの間に配置された配線板と、前記ケースと前記裏カバーとを互いに固定するねじと、を有し、前記ケースにおける前記見返し板又は前記文字板の遮光領域と重なる部分には、前記前面側寄りの一端が開口され且つ前記裏面側寄りの他端が底壁で塞がれた有底筒状のねじ収容部が設けられ、前記ねじ収容部の底壁には、該底壁を貫通するねじ穴が設けられ、そして、前記裏カバーには、前記ねじ収容部の底壁が重ねられるとともに、前記ねじ収容部の内側から前記ねじ穴に挿通された前記ねじに螺合されるねじ受け部が設けられている車両用表示装置において用いられる組立方法であって、
    前記配線板を所定の一方向から前記裏カバーに重ねて配置した後に、前記ケースを、その前面側を前記一方向に向けながら、その裏面側を前記裏カバーに重ねて配置する第1工程と、
    前記一方向から前記ねじ収容部に前記ねじを挿入して、前記ねじを前記ねじ穴に挿通させて前記ねじ受け部と螺合させる第2工程と、
    前記一方向から前記ケースの前面側に前記見返し板及び前記文字板を重ねて配置する第3工程と、
    を順次有していることを特徴とする車両用表示装置の組立方法。
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